JP2002361498A - 加圧チャンバ協働体を用いてギブ−スライド間隙間を調節する方法及び装置 - Google Patents

加圧チャンバ協働体を用いてギブ−スライド間隙間を調節する方法及び装置

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JP2002361498A
JP2002361498A JP2002152648A JP2002152648A JP2002361498A JP 2002361498 A JP2002361498 A JP 2002361498A JP 2002152648 A JP2002152648 A JP 2002152648A JP 2002152648 A JP2002152648 A JP 2002152648A JP 2002361498 A JP2002361498 A JP 2002361498A
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piston
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cooperator
gap
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JP2002152648A
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Michael J Olding
マイケル・ジェイ・オールディング
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Nidec Minster Corp
Original Assignee
Minster Machine Co
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/04Frames; Guides
    • B30B15/041Guides

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス機においてギブとスライドとの間の隙
間を監視し調節するフィードバック制御システムを提供
する。 【解決手段】 油圧ピストン−シリンダ協働体のような
加圧チャンバ74がギブ54に作用するように設けられ
ている。ピストン−シリンダ68の選択的加圧によって
ギブ54がスライド20に対して変位し、それらの間の
隙間Δdが調節される。ギブ−スライド間隙間Δdは、
センサー102によって測定される。隙間の測定値11
2は比較器106によって許容基準データ114と比較
され、この比較結果116に基づいて、制御装置108
がチャンバ74の加圧状態を制御し、ギブ54を制御形
態で変位させる。ギブ54は、最小隙間条件となるよう
に変位させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機の分野に
関するものであり、より詳しく言えば、ギブ(gib)−
スライド間インターフェースを監視して、ギブ−スライ
ド間の隙間を検出し、プレス機のギブに作用するように
配置された加圧チャンバ群を選択的に加圧するプロセス
を用いて上記隙間のコントロールを開始するシステムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】打抜き加工及び絞り加工を行う機械式プ
レス機は、フレーム構造内にクラウンとベッドとを備え
た通常の構造を有している。フレーム内に支持されたス
ライドは、ベッドに対して往復移動するように構成され
ている。スライドは、スライドに連結されたコネクティ
ングアームを備えたクランクシャフトによって駆動され
る。このような機械式プレス機は、種々のダイセットを
用いて、種々の加工を行うために広く用いられている。
プレス機のサイズ及び能力トン数は、用途に応じて適宜
選択される。
【0003】通常の構成では、フレーム構造は、公知の
機能と形態とを有するギブ装置と共に、及び/または、
ギブ装置と一体に設けられる。例えば、一般的な機械構
成では、フレームは、クラウンとベッドとの間に延在し
各コーナー部に配置された1セット(例えば、4本)の
直立支持部材を備えている。同じ側に位置する一対の直
立部材を連結するために横断クロスビームが用いられ
る。各直立部材の上部には、公知の形態でギブ部材が設
けられ、スライドをガイド支持する。例えば、ギブ部材
は、スライドまたはスライドに固定されたカップリング
片の面と完全な面−面接触をするように形成された当接
面を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ギブ構造の一形態で
は、個々のギブ部材が、対応する直立部材に取付けられ
ている。直立部材は不動構造として構成されているが、
ある条件下では、望ましくない曲げ力が作用したり、弓
なりになったりする。このような曲げは、例えば、機械
の設置環境の温度が著しく変動または上昇し、温度に応
じてクラウンが膨張した際に、直立部材の上端部におい
て発生し得る。このような環境要因は回避すること、及
び/または、解消することが難しい。なぜなら、プレス
加工においては、高温と高圧の動的複合が不可避であ
り、個々の機械構成部材、特にプレス機のクラウンのよ
うに質量のある構成部材が高温・高圧の影響を受けない
ようにすることは困難だからである。温度の変化は、ス
ライド及びベッドにも影響を及ぼす。
【0005】
【課題を解決するための手段】直立部材におけるこのよ
うな曲げ挙動は、取付けられたギブ部材が直立部材と共
に変位することによって顕在化する。直立部材の変形は
取付けられたギブ部材を変位させ、この変位によって、
ギブとスライドとの間の精密な隙間関係が変化する。直
立部材が外側に撓む(すなわち、スライドから遠ざか
る)ような条件下では、それに伴うギブの変位によっ
て、それまでは互いに当接して支持関係にあったギブと
スライドとの間に空間的分離または隙間が生じる。
【0006】ギブによるスライドの支持作用が喪失また
は減少することにより、種々の問題が生じる。例えば、
いくつかのギブが変位して不均衡な支持状態となった場
合のように、スライドが適切に支持されない場合、スラ
イドは、クラウンとベッドとの間を往復する際に、所定
の走行軌道からずれる可能性がある。スライドに関係す
る失陥または位置ずれは、プレス機の故障及びダイ損傷
の原因となり得る。
【0007】プレス機において用いられる調節機構は、
スライドと、プレス機の直立部材に取付けられたギブ部
材との間の隙間を変化させる。ギブ−スライド間隙間の
調節は、スライドに対する直立部材の撓みまたは変位を
補償するために行われる。このような撓みまたは変位
は、クラウン、ベッド、スライドの熱膨張に起因し、ギ
ブ−スライド間隙間を増大または減少させる。
【0008】本発明の一態様では、ギブは、加圧チャン
バを含むように構成される。加圧チャンバとは、例え
ば、ギブによって形成された受容領域またはハウジング
空間に収容されたピストン−シリンダ協働体である。ギ
ブ−スライド間隙間はセンサーによって測定され、この
隙間測定値が許容敷居値を越えているかどうかが判断さ
れる。許容範囲外であると判断された場合、制御装置が
加圧オイルを加圧チャンバに注入し、方向性を有する作
用力が生起され、ギブがスライドに向かう内側または外
側への変位(例えば、ギブの弾性曲げを通じて)が与え
られる。このギブの動きによって、直立部材の撓みによ
って既に生じているギブの変位が補償される。従って、
ギブ−スライド間隙間は、通常の状態、すなわち最小隙
間状態に戻される。
【0009】調節機構は、好ましくは、自動閉ループフ
ィードバックシステムの一部を構成する。フィードバッ
クシステムは、動的にかつ継続的にギブ−スライド間隙
間を監視し、隙間測定値と許容データ値との比較に基づ
いて、ピストン−シリンダ協働体の加圧状態を適切に調
節する。ギブ隙間の調節は、プレス作業中に行われるこ
とが好ましい。
【0010】本発明の他の態様では、調節機構は、油圧
によって作動状態とされる加圧チャンバ、例えばギブに
作用するように設けられたピストン−シリンダ協働体を
含んで構成される。ピストン−シリンダ協働体は、加圧
状態の変化に応じて、ギブ−スライド間隙間を十分に除
去し得るようにギブを弾性変形させる。調節機構はさら
に、ギブ−スライド間隙間を測定するセンサーと、セン
サーによる隙間測定値に基づいて油圧流体の加圧状態を
変化させる制御装置とを備えている。このシステムは、
ギブ−スライド間隙間を動的かつ継続的に監視し、それ
を調節する自動閉ループ式フィードバック形態を構成す
る。
【0011】本発明の他の態様は、可動機械部材と該可
動機械部材をガイドするために設けられギブを含むフレ
ームとを備えた機械に用いられるアッセンブリを提供す
る。
【0012】このアッセンブリは、各々がギブに作用す
るように組合わされている少なくとも一つの選択的に加
圧可能なピストン−シリンダ協働体を備え、各ピストン
−シリンダ協働体は、作動することによって、ギブの少
なくとも一部を変位させる。このアッセンブリはさら
に、ピストン−シリンダ協働体の動作を制御する制御装
置を含む。
【0013】一態様では、各ピストン−シリンダ協働体
のシリンダは、少なくとも一部がギブの対応する部分に
よって構成されている。フレームは少なくとも一つの直
立部材を含み、各ピストン−シリンダ協働体は、そのシ
リンダの一端が、対応する前記直立部材の一部に対面す
るように配置されていることが好ましい。作動状態で
は、ピストン−シリンダ協働体の少なくとも一つが選択
的に作動状態とされてそのピストンが対応する直立支持
部材に付勢され、この付勢によって、ギブの少なくとも
一部が少なくとも可動機械部材に向けて変位する。
【0014】一態様では、制御システムは、ギブと可動
機械部材との間の空間的関係を測定するセンサーと;セ
ンサーによる空間的測定値に基づいて、少なくとも一つ
のピストン−シリンダ協働体の加圧状態を制御する制御
装置と;を備えている。好ましい態様では、ピストン−
シリンダ協働体と制御システムは、フィードバック方式
で協働する。センサーによる空間的測定値は、少なくと
も一つのギブ部材と可動機械部材との間の隙間を規定す
る。
【0015】一態様では、機械はプレス機を含み、可動
機械部材はスライドを含み、プレス機は、フレームによ
って連結されたクラウン及びベッドを備え、フレーム
は、クラウンとベッドとの間に延在する複数の直立部材
を含み、ギブは、複数の直立支持部材に連結されてい
る。
【0016】本発明の他の態様は、クラウン及びベッド
と;作業動作のためにベッドに対向配置された可動スラ
イドと;スライドの作業動作をガイドするフレームと;
フレームに組合わされ、少なくとも一つのギブ部材を含
むギブと;を備えたプレス機を提供する。プレス機はさ
らに、選択的に加圧可能である少なくとも一つのピスト
ン−シリンダ協働体を備え、ピストン−シリンダ協働体
の各々は、対応するギブ部材に作用するように設けられ
て、対応するギブ部材の少なくとも一部を変位させる。
少なくとも一つのピストン−シリンダ協働体の動作を制
御するために、制御システムが設けられている。
【0017】一態様では、制御システムはさらに、少な
くとも一つのギブ部材とスライドとの間の隙間を測定す
るセンサーを備えている。比較器が、センサーによって
測定された空間的測定値と許容空間的データとを比較
し、その比較結果に対応する比較信号を発信する。制御
装置は、比較器から受信した比較信号に少なくとも部分
的に基づいて、少なくとも一つのピストン−シリンダ協
働体の加圧状態を制御する。
【0018】センサーが提供する空間的測定値は、少な
くとも一つのギブ部材とスライドとの間の隙間を規定す
ることが可能である。制御システムは、センサーによっ
て測定された少なくとも一つのギブ部材のいずれかとの
隙間の選択的調節を実現するために、少なくとも一つの
ピストン−シリンダ協働体と協働する。
【0019】本発明の他の態様は、可動機械部材と該可
動機械部材をガイドするために設けられギブを含むフレ
ームとを備えた機械に用いられるシステムを提供する。
このシステムは、ギブの少なくとも一部を選択的に変位
させるように構成されたアクチュエータアッセンブリ
と;アクチュエータアッセンブリの作動を制御する制御
システムと;を備えている。
【0020】一態様では、アクチュエータアッセンブリ
は、選択的作動可能とされたピストン−シリンダ協働体
を少なくとも一つ備えている。一実施形態では、ピスト
ン−シリンダ協働体の各々は、対応する流体チャンバを
選択的に加圧することによって作動状態とされる。
【0021】一態様では、制御システムは、少なくとも
一つのギブ部材と可動機械部材との間の空間的関係を測
定するセンサーと;センサーによる空間的測定値に基づ
いて、少なくとも一つのピストン−シリンダ協働体の作
動状態を制御する制御装置と;を備えている。
【0022】好ましい態様では、ギブに与えられる変位
は、少なくとも可動機械部材に対してなされる。より詳
しく言えば、ギブに与えられる変位は、ギブと可動機械
部材との間の少なくとも一つの既存隙間を実質的に除去
するように作用する。
【0023】本発明の他の態様は、可動機械部材と該可
動機械部材をガイドするために設けられギブを含むフレ
ームとを備えた機械に用いられる装置を提供する。この
装置は、ギブに作用するようにギブに連結されたピスト
ン−シリンダ協働体と;ピストン−シリンダ協働体に作
用するようにピストン−シリンダ協働体に連結された制
御システムと;を備えている。
【0024】一態様では、ピストン−シリンダ協働体
は、選択的に加圧可能な流体チャンバを備えている。一
態様では、制御システムはさらに、ピストン−シリンダ
協働体の流体チャンバと連通するように設けられた油圧
流体供給装置を備えている。
【0025】一態様では、ピストン−シリンダ協働体の
シリンダの少なくとも一部は、それに対応するギブに形
成されたハウジング領域によって構成され、シリンダの
一端は、フレームの直立支持部材の一部に対面するよう
に配置されている。
【0026】他の態様では、制御システムはさらに、ギ
ブと可動機械部材との間の空間的関係を測定するセンサ
ーと;ギブと機能的に作用するように連結されかつピス
トン−シリンダ協働体と機能的に作用するように連結さ
れた制御装置と;を備えている。好ましい態様では、ピ
ストン−シリンダ協働体と制御システムは、フィードバ
ック方式で協働する。
【0027】本発明のさらに別の態様は、クラウンと、
ベッドと、可動スライドと、該スライドの動きをガイド
するギブと、を備えたプレス機において用いられる方法
を提供する。この方法は、ギブとスライドとの間の隙間
を特定する段階と;隙間の測定値に基づいて、ギブの少
なくとも一部を変位させる段階と;を含む。
【0028】一態様では、ギブの少なくとも一部を変位
させる段階はさらに、ギブに作用するように連結された
ピストン−シリンダ協働体を設ける段階と;隙間の測定
値に基づいて、ピストン−シリンダ協働体を作動させる
段階と;を含む。
【0029】一態様では、ピストン−シリンダ協働体を
作動させる段階はさらに、ピストン−シリンダ協働体を
油圧によって選択的に加圧する段階を含む。
【0030】本発明のさらに別の態様は、可動部材を含
む機械におけるギブの位置を調節する方法を提供する。
この方法は、ギブに作用するように連結されたピストン
−シリンダ協働体を設ける段階と;ギブの少なくとも一
部を変位させるために、ピストン−シリンダ協働体を選
択的に作動させる段階と;を含む。
【0031】一態様では、ピストン−シリンダ協働体を
作動させる段階は、ピストン−シリンダ協働体を油圧に
よって選択的に加圧する段階を含む。
【0032】一態様では、調節方法はさらに、ギブと可
動部材との間の隙間を特定する段階と;特定された隙間
に基づいて制御信号を発生する段階と;制御信号をピス
トン−シリンダ協働体の加圧に用いる段階と;を含む。
【0033】本発明が奏する利点は、ギブ−スライド間
隙間を、自動的に、かつ調節可能である全範囲におい
て、すなわち、隙間の部分削減から完全排除(つまり、
隙間を完全になくすこと)に至るまで、調節可能できる
ことである。
【0034】本発明が奏する他の利点は、調節機構が作
業者に対して、クラウンの熱膨張及びそれに伴う直立部
材の撓みに関連して発生する望ましくないギブ変位への
自動的な対処能力または補償能力を与えることである。
【0035】本発明が奏する他の利点は、作動工程を選
択的に管理することによって、すなわち、ピストン−シ
リンダ協働体を選択的に加圧することによって、ピスト
ン−シリンダ装置が、ギブ−スライド間隙間の精密でか
つ再現性のある制御を可能にすることである。
【0036】本発明が奏するさらなる利点は、ギブ−ス
ライド間隙間の管理を、完全自動閉ループフィードバッ
ク方式で実施できることである。一形態では、ギブ−ス
ライド間インターフェースを監視するためのセンサー
と、ピストン−シリンダを選択的に加圧し、それに対応
する変位をギブに与える制御装置とが用いられる。
【0037】本発明が奏するさらなる利点は、どのよう
な原因で発生したギブ部材の位置ずれまたは位置誤差で
あっても、調節機構によって解消できることである。
【0038】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しながら以下に記
載する詳細説明を読むことにより、本発明に係る以上に
述べた特徴及び利点、その他の特徴及び利点、さらに、
特徴及び利点を奏するための方法が明らかになり、本発
明をより深く理解することができる。
【0039】複数の図において、同一の符号は対応する
部材を示す。ここに述べる形態は好ましい一実施形態に
過ぎず、この実施形態は本発明の範囲を限定するもので
はない。
【0040】本発明によるギブ調節システムは、前述し
た機械式プレス機のような機械に組込むことができる。
図1を参照すると、ここには、クラウン12と、ボルス
ターアッセンブリ16を含むベッド14と、クラウン1
2とベッド14とを連結する複数の直立部材18とを備
えた機械式プレス機10を示している。直立部材18
は、クラウン12の下部とベッド14の上部とを連結す
るか、あるいは、これらと一体に形成されている。スラ
イド20は、複数の直立部材18間に配置され、クラウ
ン12とベッド14との間で制御されながら往復移動す
る。
【0041】プレス機10は、さらに、従来の方式でス
ライド20の下端部に取付けられた上方ダイシュー(符
号38で示す)を備えている。上方ダイシュー38に
は、好ましくはダイ部材(図示せず)が取付けられる。
ダイ部材42が取付けられた下方ダイシュー40は、従
来の方式でボルスター16の上端部に取付けられてい
る。下方ダイ部材42上に載置されるなどして上方・下
方ダイ間に配置されたワークピースを加工するために、
上方・下方ダイは、互いに対向して離間配置され、公知
の方式で協働する。上方・下方ダイは、ダイセットまた
はダイアッセンブリを構成する。上方ダイシュー38と
下方ダイシュー40との間には、公知の方式で複数のガ
イドポスト(図示せず)を設けてもよい。
【0042】クラウン12、直立部材18、ベッド14
を貫通して延在するタイロッド(図示せず)の両端は、
タイロッドナット22によって留められている。脚部材
24はベッド14の延長部分として形成され、衝撃吸収
パッド28を介して床面26上に設置されている。クラ
ウン12に取付けられた補助フライホイール(符号34
で示す)には、ベルト32を介して、プレス駆動機構の
一部である駆動モータ30が取付けられている。補助フ
ライホイール符号34は、ベルト(図示せず)を介し
て、クラッチ/ブレーキ協働体(符号36で示す)の主
フライホイールに接続されている。
【0043】ここでプレス機10は、下向きプレス形態
で図示しているが、別の形態として、プレス機の上下を
逆にして上向きプレス形態とすることもできる。この場
合、スライド20は上方ユニットすなわちクラウン12
ではなく下方ユニットに接続される。この上向きプレス
形態でスライド20が下方ユニットに接続される場合、
下方ユニットをクラウンを構成する。
【0044】図1に示すプレス機の形態は説明のために
示すものであって、本発明を限定するものではなく、当
業者には明らかであるように、本発明の思想は、プレス
機以外の機械を含む種々の機械に応用することができ
る。
【0045】次に、本発明が解決しようとする課題を説
明するために図2A,2Bを参照する。図2A,2B
は、機械における一対の形態を誇張して示す部分概略図
であって、図2Aは通常状態のフレームを示し、図2B
は変形状態のフレームを示している。このような変形ま
たは曲げ変形は、クラウン12、スライド20、ベッド
14のうち少なくとも一つの熱膨張に起因するものであ
り、図示するように直立支持部材18の上部44が外側
に向けて曲がり、スライドと直立部材18に取付けられ
たギブ部材との間の隙間を増大させる。この曲がり現象
は、直立部材18の、図2Aに示す通常状態から外方に
向かう(すなわち、横方法または左右方向)変位“Δ
t”で示している。
【0046】ギブ−スライド間隙間がこのように増大す
ることは好ましくない。なぜなら、ギブは、スライドが
往復移動する際にスライドを精密に位置決めしガイドす
るものだからである。このガイド機能が、ギブの変位に
よって損なわれるか、減じられた場合、スライドが望ま
しい軌道を維持するために要求される安定したスライド
の支持が失われる。スライドの位置不良は、ダイの損
傷、またはワークピースの加工不良の原因となり得る。
【0047】本発明は、ギブ制御システムを提供するこ
とによって上記の問題を解決する。このギブ制御システ
ムは、スライドに対してギブを変位させることによって
ギブ−スライド間隙間を調整する。ギブの変位は、隙間
を完全に、または部分的に排除するような方向になされ
ることが好ましい。ここで、ギブ−スライド間隙間の調
節は、調節可能範囲の全域を含む、すなわち、隙間をな
くすこと(完全排除)または減少させること(部分排
除)から選択可能であることを理解されたい。
【0048】部分排除の場合には、調節された隙間は、
許容隙間判断基準を満足するように選択されることが望
ましい。隙間の部分排除は、ギブ−スライド間に流体動
力学的ベアリング及び/または流体静力学的ベアリン
グ、特に、ベアリング部に油圧流体が継続的に循環供給
されるタイプのベアリングを形成したい場合に好まし
い。
【0049】本発明の適用形態として、ギブ調節機構を
閉ループ制御システムに組込み、センサーによる隙間測
定結果をシステム制御装置にフィードバックして、ギブ
−スライド間隙間の継続的な動的監視と制御とを実現す
ることが好ましい。
【0050】次に、本発明の実施形態として、まず図3
を参照する。この図は、協働するフレーム構成部材とス
ライドとを備え本発明の一実施形態によるギブが組込ま
れたプレス機上部の部分断面図である。
【0051】図示の機械は、従来のように、スライド2
0と、一対の後方直立部材50,52と、それぞれ直立
部材50,52の上部に取付けられて従来方式でスライ
ド20をベアリング支持する一対のギブ部材54,56
とを備えている。直立部材50,52は、それぞれ、適
切な横断クロスビームまたは補強部材58,60を介し
て、プレス機の前方端に配置された同様の直立部材に連
結されている。このようにして、ギブ構造と協働してス
ライド20を支持しガイドする従来の4柱フレーム構造
が構成されている。
【0052】一般的に、ギブ部材54,56は、各カッ
プリング部材または連結部材62,64を用いてスライ
ド20に連結されているが、各ギブ部材54,56が、
スライド20の本体と一体に設けられたベアリング面に
直接接触するように構成してもよい。ギブ部材54は、
1セットのボルト66を用いて直立部材50に取付けら
れているように図示しているが、この取付けが他の適切
な手段によっても可能であることは明らかである。
【0053】ギブとは、ここで用いられているように、
ベアリング支持、整列、位置決め、ガイド、荷重支持、
フレーム形成などを目的として、あるいは目的の一部と
して設けられるいかなる構造体、部材、装置をも含むも
のと理解されたい。
【0054】内容を限定するのではなく簡略化のため
に、ギブ部材54に関する以下の説明は、ギブ部材5
6、及び本発明の思想を適用するために選択され機械に
取付けられた他の全てのギブ部材にもあてはまるものと
する。
【0055】本発明の一実施形態によれば、ギブ部材5
4は、シリンダ70とピストン72とを含むピストン−
シリンダ協働体68と一体に形成されている。シリンダ
70及びピストン72は、油圧流体78を供給する流体
配管76と連通しかつ種々の圧力に加圧可能な流体チャ
ンバ74を形成している。流体チャンバ74を密閉し油
圧流体がピストン72の側部から漏出するのを防止する
ために、シール部材82が用いられている。
【0056】一形態として、ピストン−シリンダ68
は、シリンダ70がギブ54における適切な面から形成
されているような構成としてもよい。このような構成
は、ピストン−シリンダ68が、ギブ−スライド間相対
隙間を調節できる方向にギブ54を変位させるという要
求から導き出される。
【0057】例えば、図示の形態では、シリンダ70の
側面及び一端面は、ギブ54における面から形成され、
こうして、ギブ54内に、ピストン72を収容するのに
適した筒状凹所が形成されている。この構造の場合、直
立部材50の一部(符号84で示す)が筒状凹所に隣接
する他方の端面を構成し、こうして、ピストン72は、
直立部材50の上記部分に対面配置される。シリンダ7
0がどのように形成されても、または設けられても、ギ
ブ54に対面するシリンダ70の方向は、その長手方向
が、隙間調節を行う方向と略平行になるように選択され
る。
【0058】例えば、図4を参照して説明すると、一般
的に、ギブ54とスライド20との分離は、符号80で
示すインターフェース部で起こる。これは、図3におい
ては、ギブ54が連結部材62を介してスライド20に
接触する境界部に対応する。プレス機において、この分
離は、一般的に、横方向または左右方向に沿って生じ、
こうして、ギブ部材54とスライド20(すなわち、連
結部材62)との間に隙間(図示せず)が形成される。
シリンダ70の長手方向は、この分離方向に対して略平
行に配置されている。図3において、典型的なギブ−ス
ライド間隙間は、プレスクラウンに作用する温度変化に
応じて直立部材50が曲げ作用を受けた際に、直立部材
50とギブ54とが横方向に(すなわち左方へ)変位し
て形成される。
【0059】従って、以下に説明するように、流体チャ
ンバ74を適切に加圧することによってピストン−シリ
ンダ68を作動させると、ピストン−シリンダ68によ
って生起される圧力に起因する力が公知の方式でシリン
ダ70の長手方向に作用し、スライド20に対するギブ
54の変位動作、すなわち、スライド20に向けたギブ
54の動きによって、ギブ−スライド間隙間を調節する
ことができる。一形態では、この作用力は、流体チャン
バ74の加圧に応じてピストン72が直立部材50の対
面部分に押圧されることによって発生する。ギブ−スラ
イド間隙間の調節が完了した後、ピストン−シリンダ6
8の加圧状態を維持し、変位したギブ54をスライド2
0に対する新しい位置関係に維持する。ピストン−シリ
ンダ68の加圧状態を制御しながら変化させることによ
り、さらなる隙間調節を同様に行うことができる。
【0060】シリンダ70の幾何形態は、例えば、円筒
形状、多角形(矩形など)柱筒形状などから、適宜選択
することができる。シリンダ70の所定の幾何形態を形
成するために、ギブ54は、所定の柱筒形状を有するよ
うに形成されるか、あるいは、通常のギブ形状をもとに
機械加工される。流体配管76は、好ましくは、ギブ5
4内に設けられた内部通路として形成されるが、流体チ
ャンバ74に加圧流体を供給できるものであれば、他の
形態であってもよい。
【0061】一形態では、ピストン72はスライド可能
な状態でシリンダ70内に配置される。そのために、ピ
ストン−シリンダ68は、通常の適切な付勢手段(例え
ば、スプリング)を含んで構成される。付勢手段によっ
てピストン72は、無負荷状態あるいは通常状態、すな
わち、ピストン−シリンダ68の非作動状態では、直立
部材50の対面部分から離隔配置される。付勢手段は、
作動状態(すなわち、ピストン−シリンダ68が加圧作
動状態)にある際にはピストン72の移動を許容し、圧
力が除去された際にはピストン72をシリンダ70内の
通常の位置に戻すように構成される。
【0062】別の形態として、ピストン72を、実質的
に、常に直立部材50の対面部分と接触させ、ピストン
72を離隔位置から直立部材50との当接位置へと移動
させる必要がないように構成してもよい。従って、この
場合、付勢手段は必要ない。
【0063】作動状態では、調節可能な量の油圧流体7
8を流体配管76を通じて流体チャンバ74内に注入す
ることにより、ピストン−シリンダ68は制御されなが
ら適切に加圧される。ピストン−シリンダ68の加圧
は、ギブ−スライド間隙間を所期の程度に調節する、す
なわち、完全排除(つまり、存在する隙間を完全になく
す隙間削減)するか、あるいは、部分排除(つまり、所
定の隙間を残す隙間削減)するためにギブ54を選択的
に変位させるのに適した程度に行われる。
【0064】隙間調節工程の間、ピストン−シリンダ6
8を選択的に加圧することにより、ピストン72は、流
体チャンバ74に発生する圧力に応じて強制的に直立部
材50の対面部分に押圧される。このようなピストン7
2と直立部材50との相互作用は、ピストン72の配置
状態にかかわらず、すなわち、初期状態でピストン72
が直立部材50に当接していても、あるいは、加圧によ
ってピストンが当接位置に移動するように配置されてい
ても行われる。
【0065】ピストン−シリンダ68の加圧に応じてピ
ストン72が直立部材50に対して強制的に押圧される
ことにより実現されるピストン72と直立部材50との
相互作用において、直立部材50は固定部材であると考
えられる。直立部材50は、この加圧力に対する反作用
として同様の加圧力をピストン−シリンダ68に向けて
反対方向(図3において右向き)に作用させ、この加圧
力がギブ54に伝達され、ギブ54は右方向へ変位す
る。
【0066】ギブを変位させる機構は種々考えられる。
例えば、一形態として、スライド20に対するギブ54
の変位は、ギブ54内で生じる引張り作用(例えば、弾
性曲げ)によって実現してもよい。そのためには、ギブ
54の一部が引張り作用を受けるようにすることが少な
くとも必要である。例えば、図3を参照すれば、少なく
ともギブ54において作用力が主として作用する部分
(符号86で示す)は、所期の隙間調節を実現するため
に十分な引張り作用がピストン−シリンダ68の作用に
よってギブ部分86に与えられるように設ける。このよ
うな引張り作用を実現する構造を有するギブ54の形成
には、従来の製造・形成工程を用いることができる。
【0067】概して言えば、伸張特性を有する上記のよ
うなギブ部分86は、隙間調節のための幾何軸線と少な
くともオーバーラップする。図示するように、ギブ部分
86は、ピストン−シリンダ68とスライド連結部材と
の間でかつギブ−スライド間変位経路に沿って配置され
る。上記のような引張り作用が、隙間調節のために必要
とされるギブ54の変位に応じて、ギブ54の全体また
は一部で生じることは明らかである。
【0068】引張り作用は、例えば、クラウンを冷却す
ることによって直立部材50の撓みが除去または低減さ
れた場合のように、圧力が完全に、または部分的に除去
された場合に、ギブ54が初期形状または中間形状に実
質的に復元するというように、ギブ54の弾性変形とし
て実現されることが好ましい。
【0069】選択可能な別の形態として、引張り作用な
しで変位するように、すなわち、ギブ変位がギブの変形
を伴わない実質剛体的な変位で実現されるように、ギブ
54を構成することもできる。この場合、ギブ54は、
その全体または一部がピストン−シリンダ68によって
発生する作用力により変位するように構成される。例え
ば、ギブ54を一体として変位させたい場合には、ギブ
54は、所期の方向(例えば、図3では左右方向)にス
ライド移動可能であるように直立部材50上に取付けら
れる。
【0070】別の形態として、ギブ54の一部を変形を
伴わずに変位させる形態は、ギブ54を、可動ギブ部材
と固定ギブ部材とを一体化する手段を含む組立体として
構成することによって実現可能である。固定ギブ部材は
直立部材50に固定的に取付けられ、一方、可動ギブ部
材は直立部材50または固定ギブ部材にスライド可能状
態で取付けられる。このような可動ギブ部材は、一例と
して、図3におけるギブ部分86で構成することができ
る。ギブを組立体で構成することの利点は、ギブ部材の
変形を回避できることである。
【0071】もちろん、ギブ54においては、引張り作
用を伴う変位、及び変形を伴わない変位をどのように組
合せてもよいことを理解されたい。
【0072】図3において、ギブ構造に関係するピスト
ン−シリンダ協働体は、一対の直立支持部材の上部に配
置されているが、この形態は説明のために示しているも
のであって、本発明を限定するものではない。本発明に
おける作動機構(例えば、ピストン−シリンダ協働体)
をスライドに対する任意の位置でギブ構造と一体に設け
ることができることは明らかである。例えば、何らかの
理由で、ギブ−スライド間隙間が、スライド経路の中間
で、あるいは、スライド経路の下部で変化するような場
合、このような場所に位置するギブ部材に図示するよう
なピストン−シリンダ協働体を組込んで、隙間調節を可
能にすることもできる。
【0073】図3に示すピストン−シリンダ装置は、後
端側直立部材に取付けられたギブ部材に組合されている
が、同様のピストン−シリンダ装置を前端側直立部材に
取付けられたギブ部材に組込むこともできることは明ら
かである。このようにして、各直立支持部材に取付けら
れた上部ギブ部材にそれぞれピストン−シリンダ協働体
が設けられたシステムを好適に構成することができる。
4柱フレーム構造の場合には、二対のピストン−シリン
ダ協働体が設けられることになる。
【0074】さらに、図3に示すように、対をなすピス
トン−シリンダ協働体は、スライドの対向側面に対応し
て配置することが好ましい。その理由は、熱に起因し撓
みによって発生して調節を必要とする隙間変動は、一般
的に、スライドの対向側面で同時に発生するからであ
る。しかしながら、対向側面に対応するこのような配置
によって本発明が限定されるわけではなく、ギブ−スラ
イド間隙間の調節に適した装置を構成するために、この
ようなピストン−シリンダ協働体(あるいは、その他の
アクチュエータ)をいくつ配置してもよいことは明らか
である。全てのピストン−シリンダ協働体を協調的に作
動させるために、制御システムが用いられる。
【0075】次に図4を参照すると、この図は、本発明
の他の実施形態として、ギブ−スライド間隙間の調節工
程を統制するためにピストン−シリンダ68(図3)に
組合せて用いられる制御システム100の部分断面−ブ
ロック図である。
【0076】ここでは、図3を参照して説明したギブ−
スライド間隙間の調節機構、すなわち、ピストン−シリ
ンダ68及びギブ54と関連付けて制御システム100
を説明する。しかしながら、制御システム100は、本
発明による他のいかなる調節機構とも組合せて用いるこ
とができることは明らかである。
【0077】図示する制御システム100は、センサー
102と、データベース104と、比較器106と、制
御装置108と、流体供給装置110とを備えている。
一実施形態では、制御システム100の総合的操作は、
ギブ−スライド間隙間の測定値に応じて、または測定値
に従って、ギブ54とスライド20との間の隙間を調節
するように行われる。図示するように、この隙間は、ギ
ブ54とスライド20との間インターフェース80に現
れ、ここでは、空間的な離隔距離“Δd”で示してい
る。
【0078】センサー102は、対象となるギブ−スラ
イド間インタフェース、例えばインターフェース80に
現れる隙間を測定または特定できる適当なデバイスまた
は装置であれば、どのようなものであってもよい。一実
施形態では、センサー102は、インターフェース80
における隙間(例えばΔd)を検出してギブ−スライド
間隙間測定値信号112を発信する適切な変換器を備え
て構成される。センサー102は、接触タイプ検出器ま
たは非接触タイプ検出器で構成してもよい。そのような
センサー102の例として、リミットスイッチ、圧力セ
ンサー、ホール効果センサー、及びその類いを挙げるこ
とができるが、これらに限定されるわけではない。図に
は唯1つのセンサー102のみを示しているが、ギブ−
スライド間インタフェースにおける任意の数の隙間変動
を測定するために、プレス機周りに任意の数のセンサー
を配置してもよいことを理解されたい。
【0079】本発明の一実施形態では、ギブ−スライド
間隙間の調節は、隙間の完全な削減(すなわち、完全排
除)、及び/または、隙間の部分削減(すなわち、部分
排除)を含んでいてもよい。部分排除の場合には、調節
後の隙間が、隙間の許容範囲を規定する許容隙間判断基
準または許容隙間敷居値を満足することが好ましい。
【0080】そのため、隙間測定値に関する許容値に対
応するデータを含むデータベース104が設けられてい
る。この隙間データは、種々のギブ−スライド間インタ
フェース位置と許容隙間測定値とを対応させた形態で提
供される。一実施形態では、データベース104は、予
め定められ必要に応じて新データまたは更新データに変
更可能である隙間データを記憶するためのプログラム可
能なメモリーを含んでいる。加えて、そのような隙間デ
ータは、システム100の作動中に操作者が隙間データ
をキー入力できるような種々の入力装置の一つから供給
することもできる。データベース104は、監視または
測定下にあるギブ−スライド間インタフェースに対する
許容隙間値に応じた隙間基準信号114を発生する。
【0081】比較器106は、隙間測定値信号112
(センサー102から受信する)と隙間基準信号114
(データベース114から受信する)とを比較し、この
比較結果に基づいて比較信号116を発信する。例え
ば、比較信号116は、センサーによる隙間測定値と許
容隙間値との差に対応するものであってもよい。
【0082】隙間測定値が許容隙間を越えている場合、
隙間の状態が、少なくとも算出された両者間の差の分だ
け(あるいは、必要に応じてそれより大きく)ギブ−ス
ライド間隙間を調節することが必要な限界範囲外にある
ことを意味する。隙間測定値が許容隙間以下である場
合、隙間の状態が、ギブ−スライド間隙間調節が必要で
ない限界範囲内にあることを意味する。
【0083】比較器106は、マイクロプロセッサ、前
述したような比較工程を実施するようにプログラムされ
た汎用コンピュータ、専用プロセッサなどから適宜選択
することができる。比較器116を作動させるために、
適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを
適宜組合せてもよいことは明らかである。さらに、ギブ
−スライド間隙間測定結果を評価及び/または解析する
ように構成されたその他の評価装置または解析装置を用
いてもよい。概して言えば、制御システム100に関し
て図示する構成要素は、適切なアナログ装置及び/また
はデジタル装置と適宜組合せてもよい。
【0084】制御装置108は比較器106から比較信
号116を受信し、それに応じて制御信号を発生する。
発生された制御信号118は、流体供給装置110の作
動を制御するために適したものである。制御信号118
を発生する制御機能は、比較信号116に対応する隙間
評価情報に基づいている。
【0085】図示する流体供給装置110は、選択的に
圧力が変動する加圧された油圧流体流を発生することが
可能な種々の装置を代表して示すものである。例えば、
流体供給装置110は、油圧流体源と、可変油圧ポンプ
と、ポンプと協働して加圧された流体流を調節する制御
可能バルブアッセンブリとを備えた従来の装置を用いて
構成してもよい。
【0086】流体供給装置110は、特に、ピストン−
シリンダ68における流体チャンバ74を選択的に加圧
するように構成されている。特に、流体供給装置110
は、従来の方法により、任意の適切なカップリング機構
120を介して流体配管76(すなわち、ピストン−シ
リンダの流体チャンバ74)と流体連通するように構成
される。流体供給装置110は、(流体を注入すること
により)流体チャンバ74の圧力を増大させると共に、
(流体を排出することにより)流体チャンバ74の圧力
を低下させることが可能であるように構成する必要があ
る。
【0087】制御装置108は、比較信号116または
その他の制御信号に応じて、流体供給装置110の動作
を統制する。例えば、比較信号116が、現在の隙間測
定値が許容隙間値を越えていることを示した場合、制御
装置108が発生する制御信号118は、少なくともギ
ブ−スライド間の分離状態を変更し、調節後の隙間が許
容値を満足するように隙間調節を行う。隙間測定値が許
容範囲内である場合、隙間調節は不要である。隙間調節
は、制御信号118に応じて、または制御信号118に
従って流体供給装置110を作動させてピストン−シリ
ンダ68を適切に加圧することによって行われる。
【0088】本発明における他の形態では、スライド2
0とギブ54との間の安定した隙間関係のためには、完
全隙間排除が最も好ましいとみなされる。この場合、デ
ータベース104に記憶される許容隙間値はゼロ(0)
に設定され、従って、比較信号116は検出された空間
的間隔Δdとなる。
【0089】完全隙間排除を実現する変更形態として、
比較工程を除去または回避し、隙間測定値信号112を
単純に制御装置108に伝達する形態で制御システム1
00を構成してもよい。次いで、制御装置108は、検
出された隙間Δdを実質的に完全に除去するために、ピ
ストン−シリンダ68を加圧するように流体供給装置1
10を統制する制御信号118を発生する。
【0090】制御システム100の一形態として、プロ
グラム可能な論理制御装置(PLC)を用いて、制御装
置108の機能と比較器106の機能とを一つにまとめ
てもよい。PLCは、隙間測定値の評価結果に応じて適
切な制御信号を発生する制御シーケンスを含むように、
公知の方法で適切にプログラムすることができる。
【0091】図示する制御システム100は、ギブ−ス
ライド間隙間を継続的に監視し、評価し、調節するため
の動的閉ループフィードバック方式を用いて構成されて
いる。検出された隙間測定値は、処理されてピストン−
シリンダ加圧制御信号(すなわち、システム100の出
力)を発生するために用いられるフィードバック信号
(すなわち、システム100への入力)として機能す
る。このようなフィードバック方式では、隙間の発生及
びそれに続く隙間の検出及び解析に基づき、ギブ−スラ
イド間隙間が完全に自動的に調節される。
【0092】制御システム100は、いつ作動させて
も、どれくらいの時間作動させてもよいが、特に、プレ
ス機が作業を行っている間、例えば、プレス作業サイク
ルでワークピースが加工されている間に作動させること
が好ましい。制御システム100は、監視工程が継続的
に実施されていても、特定の時間間隔で選択的に隙間を
監視する(隙間測定値を取得する)ように構成すること
ができる。
【0093】制御システム100は、隙間測定値及び比
較結果を作業者に知らせるディスプレイまたはその他の
適切な表示装置(図示せず)を備えていてもよい。さら
に、隙間測定値が、プレスサイクルの即時停止を必要と
するような失陥状態の発生をを示唆する警告敷居値を越
えた場合に、機械の動作を停止、禁止、または中断する
中断機構を設けてもよい。
【0094】稼動状態で図4に示すギブ−スライド間隙
間が発生した場合、センサー102がギブ−スライド間
隙間“Δd”の存在を検出し、それに応じた信号112
を発生する。この隙間測定値(信号112によって示さ
れる)は、次いで、評価、すなわち、比較器106によ
ってギブ−スライド間インターフェース80における許
容隙間値と比較される。限定はされないが、完全隙間除
去、すなわち、データベース104から供給される許容
隙間はゼロ(0)であることが好ましい。
【0095】制御装置108は、比較信号116に基づ
いて制御信号118を発生する。この制御信号118
は、存在するギブ−スライド間隙間を完全に排除するコ
マンドとして作用する。より詳しく言えば、制御信号1
18は流体供給装置110を操作して、所期の隙間調節
を実現するのに十分なレベルにまでピストン−シリンダ
68の流体チャンバ74を加圧する油圧流体流を発生さ
せる。
【0096】流体チャンバ74の加圧に応じてピストン
72が駆動され、直立部材50の対面部分84に付勢ま
たは押圧される。固定直立部材50とピストン72との
間のこのような緊密な相互作用によって、ギブ54は直
立部材50から離間するように(図4では右方向に)変
位する。操作されるギブ54の変位は、ギブ表面部分1
22が、隙間Δdを挟んで対面配置されたスライド表面
部分124に当接するまで継続する。ピストン−シリン
ダ68の加圧状態はその後も維持され、ギブ54は、ス
ライド20に対する新たな接触位置に保持される。
【0097】ギブ部材が直立部材50に固定的に取付け
られているギブ形態では、ギブ54を前述のように変位
させると、ギブ54と直立部材50との間のインターフ
ェース126の少なくとも一部に隙間が生じる。ギブ−
スライド間隙間調節に伴うギブの変位がない場合、ギブ
−スライド間インターフェース126は、ギブ54と直
立部材50の対応部分同士の堅固な面−面接触で規定さ
れる。
【0098】以上、機械式プレス機を例に本発明を図示
し説明してきたが、本発明はこのような形態に限定され
るものではなく、このギブ調節システムが他の機械類及
び工業装置に汎用的に適用可能であることは明らかであ
る。
【0099】加えて、本発明は直立部材に発生する撓み
に関連した問題を解決するものであるが、ギブ−スライ
ド間隙間がどのようにして形成されたかということに関
係なく、ギブ−スライド間隙間の調節に本発明を応用す
ることができる。
【0100】加えて、本発明はギブをスライドに対して
変位させてギブ−スライド間隙間を調節するように説明
してきたが、本発明がギブと他の固定または可動機械構
成部材との間の隙間を調節する用途にも応用可能である
ことを理解されたい。
【0101】加えて、図示のピストン−シリンダ協働体
は横方向の隙間調節に用いられているが、この形態は本
発明を限定するものではない。ピストン−シリンダ協働
体(及びその他の適切なアクチュエータ機構であって
も)はどのような方向の、例えば長手方向(上下方
向)、横方向(左右方向)、横断方向(前後方向)、交
差方向、斜め方向のギブ−スライド間隙間の調節にも、
適合させることができることは明らかである。概して言
えば、ギブ−スライド間隙間調節装置は、ギブ部材が存
在するならばどこに用いてもよい。
【0102】さらに、以上では、本発明の実施形態とし
て、選択的にギブを変位させる機構について述べたが、
このような構成は本発明を限定するものではなく、調節
機構(例えば、ピストン−シリンダ協働体)は、ギブ以
外の部材及び構成要素を変位させるために適合化できる
ことは明らかである。例えば、変位させるべき部材とし
ては、位置決め、ガイド、支持、フレーム形成、整列配
置のために機能する支持部材、ベアリング部材、フレー
ム部材、及びその他類似の部材を挙げることができる
が、これらに限定されることはない。
【0103】加えて、本発明の実施形態では、ギブに変
位を与える好ましい駆動機構としてピストン−シリンダ
協働体を用いているが、本発明はこのような形態に限定
されるものではなく、機械構成部材を選択的に変位させ
るのに適した種々の駆動装置を用いることができる。例
えば、他のアクチュエータとして、加圧キャビティ(チ
ューブ)、モータ駆動または機械式調節装置(例えば、
サーボモータ)を挙げることができるが、これらに限定
されることはない。
【0104】加えて、ここに開示するピストン−シリン
ダ協働体は、好ましくは、流体チャンバ内の流体を加圧
することによって作動するタイプであるが、本発明はこ
のような形態に限定されるものではなく、同様の作用を
奏する適切なピストン−シリンダ協働体を用いてもよい
ことは明らかである。例えば、他のピストン−シリンダ
協働体として、電気駆動方式、電気機械駆動方式、純粋
な機械駆動方式で作動するものを挙げることができる
が、これらに限定されることはない。
【0105】さらに、ここに開示するピストン−シリン
ダ協働体は、その一部(すなわち、筒状面)を構成する
ためにギブの一部を用いているが、本発明はこのような
形態に限定されるものではなく、適切であればどのよう
な形態のピストン−シリンダ協働体を用いてもよいこと
は明らかである。
【0106】例えば、ギブとは無関係に独立して形成さ
れたモジュールとしてのピストン−シリンダ協働体を用
いることができる。この場合、ピストン−シリンダ協働
体の作動によってギブに選択的な変位が与えられるよう
に、すなわち、ピストン−シリンダ協働体に対応してギ
ブが変位するように、ギブに対してピストン−シリンダ
協働体が適切に連結される。
【0107】例えば、説明上の形態として、ピストンを
固定部材として所定位置に固定し、一方でシリンダが、
ピストン−シリンダ間に形成される流体チャンバの加圧
に応じて変位するように構成してもよい。この場合、シ
リンダはギブと連結されるように構成され、こうして、
シリンダの変位に応じてギブが変位するように構成され
る。
【0108】以上、本発明が好ましい構成形態を有する
ように説明してきたが、本発明には、開示する思想及び
内容の範囲内でさらに変更を加えることが可能である。
従って、本出願は、本発明の思想を用いた全ての変更形
態、応用形態、適用形態を含む。さらに、本出願は、本
開示内容に対して行われた当技術分野における周知また
は慣用の範囲内の変更を含むものであり、それらは、本
出願における特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のギブ隙間調節機構を組込んだプレス
機の一実施形態を示す正面図である。
【図2A】 フレームが通常状態にあるプレス機を概略
的に示す正面図である。
【図2B】 フレームが曲げ変形状態にあるプレス機を
誇張して概略的に示す正面図である。
【図3】 本発明の一実施形態であるピストン−シリン
ダ協働体を組込むように構成されたプレス機フレーム上
部の部分断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態である閉ループ自動隙間
調節システムのブロック図である。
【符号の説明】
10 プレス機 12 クラウン 14 ベッド 16 ボルスターアッセンブリ 18,50,52 直立部材 20 スライド 54,56 ギブ部材 62,64 連結部材 70 シリンダ 72 ピストン 74 流体チャンバ 76 流体配管 78 油圧流体 80 インターフェース部 100 制御システム 102 センサー 104 データベース 106 比較器 108 制御装置 110 流体供給装置 112 隙間測定値信号 114 隙間基準信号 116 比較信号 118 制御信号 Δd 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E088 AA01 AB04 BA01 BB01 EA05 EA06 JJ10

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動機械部材と該可動機械部材をガイド
    するために設けられギブを含むフレームとを備えた機械
    に用いられるアッセンブリであって、 各々が前記ギブに作用するように組合わされている少な
    くとも一つの選択的に加圧可能なチャンバ協働体と;前
    記少なくとも一つのチャンバ協働体の作動を制御する制
    御システムと;を備え、 前記各チャンバ協働体は、その作動によって、前記ギブ
    の少なくとも一部を変位させることを特徴とするアッセ
    ンブリ。
  2. 【請求項2】 前記各チャンバ協働体のチャンバは、少
    なくとも一部が前記ギブの対応する部分によって構成さ
    れているピストン−シリンダ協働体であることを特徴と
    する請求項1に記載のアッセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記フレームは、少なくとも一つの直立
    支持部材を含み、前記各ピストン−シリンダ協働体は、
    そのシリンダの一端が、対応する前記直立支持部材の一
    部に対面するように配置されていることを特徴とする請
    求項2に記載のアッセンブリ。
  4. 【請求項4】 作動状態では、前記ピストン−シリンダ
    協働体の少なくとも一つが選択的に作動状態とされてそ
    のピストンが対応する前記直立支持部材に付勢され、こ
    の付勢によって、前記ギブの少なくとも一部が少なくと
    も前記可動機械部材に向けて変位することを特徴とする
    請求項3に記載のアッセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記制御システムはさらに、 前記ギブと前記可動機械部材との間の空間的関係を測定
    するセンサーと;前記センサーによる空間的測定値に基
    づいて、前記少なくとも一つの協働体の加圧状態を制御
    する制御装置と;を備えていることを特徴とする請求項
    1に記載のアッセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも一つの協働体と前記制御
    システムは、フィードバック方式で協働することを特徴
    とする請求項1に記載のアッセンブリ。
  7. 【請求項7】 前記ギブは、少なくとも一つのギブ部材
    を含み、各ギブ部材は、対応する前記チャンバ協働体と
    関連付けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    アッセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記各加圧チャンバ協働体のチャンバの
    少なくとも一部は、それに対応する前記ギブ部材の対応
    部分によって構成されていることを特徴とする請求項7
    に記載のアッセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記制御システムはさらに、 少なくとも一つの前記ギブ部材と前記可動機械部材との
    間の空間的関係を測定するセンサーと;前記センサーに
    よる空間的測定値に基づいて、前記少なくとも一つの協
    働体の加圧状態を制御する制御装置と;を備えているこ
    とを特徴とする請求項7に記載のアッセンブリ。
  10. 【請求項10】 前記センサーによる前記空間的測定値
    は、少なくとも一つの前記ギブ部材と前記可動機械部材
    との間の隙間を少なくとも部分的に規定することが可能
    であることを特徴とする請求項9に記載のアッセンブ
    リ。
  11. 【請求項11】 前記制御システムは、前記センサーに
    よって測定された前記少なくとも一つのギブ部材のいず
    れかとの隙間の選択的調節を実現するために、前記少な
    くとも一つのピストン−シリンダ協働体と協働すること
    を特徴とする請求項10に記載のアッセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記機械はプレス機を含み、前記可動
    機械部材はスライドを含み、前記プレス機は、前記フレ
    ームによって連結されたクラウン及びベッドを備え、前
    記フレームは、前記クラウンと前記ベッドとの間に延在
    する複数の直立支持部材を含み、前記ギブは、前記複数
    の直立支持部材に連結されていることを特徴とする請求
    項1に記載のアッセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記制御システムは、プレス作業に先
    立って、及び/または、プレス作業中に、前記少なくと
    も一つのピストン−シリンダ協働体を制御するように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のアッセ
    ンブリ。
  14. 【請求項14】 クラウン及びベッドと;作業動作のた
    めに前記ベッドに対向配置された可動スライドと;前記
    スライドの作業動作をガイドするフレームと;前記フレ
    ームに組合わされ、少なくとも一つのギブ部材を含むギ
    ブと;選択的に加圧可能である少なくとも一つのピスト
    ン−シリンダ協働体と;前記少なくとも一つのピストン
    −シリンダ協働体の動作を制御する制御システムと;を
    備えたプレス機であって、 前記少なくとも一つのピストン−シリンダ協働体の各々
    は、対応する前記ギブ部材に作用するように設けられ
    て、対応する前記ギブ部材の少なくとも一部を変位させ
    ることを特徴とするプレス機。
  15. 【請求項15】 前記制御システムはさらに、少なくと
    も一つの前記ギブ部材と前記スライドとの間の隙間を測
    定するセンサーを備え、 前記制御システムは、前記センサーによって検出された
    隙間を、前記センサーによって少なくとも部分的に測定
    された隙間測定値に基づいて調節する機能を有している
    ことを特徴とする請求項14に記載のプレス機。
  16. 【請求項16】 前記制御システムはさらに、 少なくとも一つの前記ギブ部材と前記スライドとの間の
    空間的関係を測定するセンサーと;前記センサーによっ
    て測定された空間的測定値と許容空間的データとを比較
    し、その比較結果に対応する比較信号を発信する比較器
    と;前記比較器から受信した前記比較信号に少なくとも
    部分的に基づいて、前記少なくとも一つのピストン−シ
    リンダ協働体の加圧状態を制御する制御装置と;を備え
    ていることを特徴とする請求項14に記載のプレス機。
  17. 【請求項17】 前記センサーが提供する前記空間的測
    定値は、少なくとも一つの前記ギブ部材と前記スライド
    との間の隙間を少なくとも部分的に規定することが可能
    であることを特徴とする請求項16に記載のプレス機。
  18. 【請求項18】 前記制御システムは、前記センサーに
    よって測定された前記少なくとも一つのギブ部材のいず
    れかとの隙間の選択的調節を実現するために、前記少な
    くとも一つのピストン−シリンダ協働体と協働すること
    を特徴とする請求項17に記載のプレス機。
  19. 【請求項19】 前記各ピストン−シリンダ協働体のシ
    リンダの少なくとも一部は、それに対応する前記ギブ部
    材の対応部分によって構成されていることを特徴とする
    請求項14に記載のプレス機。
  20. 【請求項20】 前記フレームは複数の直立支持部材を
    含み、前記各ギブ部材は対応する前記直立支持部材と組
    合わされ、前記各ピストン−シリンダ協働体は、そのシ
    リンダの一端が、対応する前記直立支持部材の一部に対
    面するように配置されていることを特徴とする請求項1
    9に記載のプレス機。
  21. 【請求項21】 作動状態では、前記ピストン−シリン
    ダ協働体の少なくとも一つが選択的に加圧されてそのピ
    ストンが対応する前記直立支持部材に付勢され、この付
    勢によって、前記ギブ部材の少なくとも一部が少なくと
    も前記スライドに向けて変位することを特徴とする請求
    項20に記載のプレス機。
  22. 【請求項22】 可動機械部材と該可動機械部材をガイ
    ドするために設けられギブを含むフレームとを備えた機
    械に用いられるシステムであって、 前記ギブの少なくとも一部を選択的に変位させるように
    構成されたアクチュエータアッセンブリと;前記アクチ
    ュエータアッセンブリの作動を制御する制御システム
    と;を備えていることを特徴とするシステム。
  23. 【請求項23】 前記制御システムはさらに、少なくと
    も一つの前記ギブ部材と前記可動機械部材との間の隙間
    を測定するセンサーを備え、 前記制御システムは、前記センサーによって検出された
    隙間を、前記センサーによって少なくとも部分的に測定
    された隙間測定値に基づいて調節する機能を有している
    ことを特徴とする請求項22に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記アクチュエータアッセンブリは、
    選択的作動可能とされたピストン−シリンダ協働体を少
    なくとも一つ備えていることを特徴とする請求項22に
    記載のシステム。
  25. 【請求項25】 前記ピストン−シリンダ協働体の各々
    は、対応する流体チャンバを選択的に加圧することによ
    って作動状態とされることを特徴とする請求項24に記
    載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記ギブは少なくとも一つのギブ部材
    を含み、前記ピストン−シリンダ協働体の各々は対応す
    る前記ギブ部材と関連付けられ、前記各ピストン−シリ
    ンダ協働体のシリンダの少なくとも一部は、それに対応
    する前記ギブ部材に形成されたハウジング領域によって
    構成されていることを特徴とする請求項24に記載のシ
    ステム。
  27. 【請求項27】 前記制御システムはさらに、 前記少なくとも一つのギブ部材と前記可動機械部材との
    間の空間的関係を測定するセンサーと;前記センサーに
    よる空間的測定値に基づいて、前記少なくとも一つのピ
    ストン−シリンダ協働体の作動状態を制御する制御装置
    と;を備えていることを特徴とする請求項24に記載の
    システム。
  28. 【請求項28】 前記ギブに与えられる変位は、少なく
    とも前記可動機械部材に対してなされることを特徴とす
    る請求項22に記載のシステム。
  29. 【請求項29】 前記ギブに与えられる変位は、前記ギ
    ブと前記可動機械部材との間の少なくとも一つの既存隙
    間を実質的に除去するように作用することを特徴とする
    請求項28に記載のシステム。
  30. 【請求項30】 可動機械部材と該可動機械部材をガイ
    ドするために設けられギブを含むフレームとを備えた機
    械に用いられる装置であって、 前記ギブに作用するように前記ギブに連結されたピスト
    ン−シリンダ協働体と;前記ピストン−シリンダ協働体
    に作用するように前記ピストン−シリンダ協働体に連結
    された制御システムと;を備えていることを特徴とする
    装置。
  31. 【請求項31】 前記ピストン−シリンダ協働体は、選
    択的に加圧可能な流体チャンバを備えていることを特徴
    とする請求項30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記制御システムはさらに、前記ピス
    トン−シリンダ協働体の前記流体チャンバと連通するよ
    うに設けられた油圧流体供給装置を備えていることを特
    徴とする請求項31に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記ピストン−シリンダ協働体のシリ
    ンダの少なくとも一部は、それに対応する前記ギブに形
    成されたハウジング領域によって構成され、前記シリン
    ダの一端は、前記フレームの前記直立支持部材の一部に
    対面するように配置されていることを特徴とする請求項
    30に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記制御システムはさらに、 前記ギブと前記可動機械部材との間の空間的関係を測定
    するセンサーと;前記ギブと機能的に作用するように連
    結されかつ前記ピストン−シリンダ協働体と機能的に作
    用するように連結された制御装置と;を備えていること
    を特徴とする請求項30に記載の装置。
  35. 【請求項35】 前記ピストン−シリンダ協働体と前記
    制御システムは、フィードバック方式で協働することを
    特徴とする請求項30に記載の装置。
  36. 【請求項36】 クラウンと、ベッドと、可動スライド
    と、該スライドの動きをガイドするギブと、を備えたプ
    レス機において用いられる方法であって、 前記ギブと前記スライドとの間の隙間を特定する段階
    と;前記隙間の測定値に基づいて、前記ギブの少なくと
    も一部を変位させる段階と;を含むことを特徴とする方
    法。
  37. 【請求項37】 前記ギブの少なくとも一部を変位させ
    る段階はさらに、 前記ギブに作用するように連結されたピストン−シリン
    ダ協働体を設ける段階と;前記隙間の測定値に基づい
    て、前記ピストン−シリンダ協働体を作動させる段階
    と;を含むことを特徴とする請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ピストン−シリンダ協働体を作動
    させる段階はさらに、前記ピストン−シリンダ協働体を
    油圧によって選択的に加圧する段階を含むことを特徴と
    する請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 可動部材を含む機械におけるギブの位
    置を調節する方法であって、 前記ギブに作用するように連結されたピストン−シリン
    ダ協働体を設ける段階と;前記ギブの少なくとも一部を
    変位させるために、前記ピストン−シリンダ協働体を選
    択的に作動させる段階と;を含むことを特徴とする方
    法。
  40. 【請求項40】 前記ピストン−シリンダ協働体を作動
    させる段階はさらに、前記ピストン−シリンダ協働体を
    油圧によって選択的に加圧する段階を含むことを特徴と
    する請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記ギブと前記可動部材との間の隙間
    を特定する段階と;特定された前記隙間に基づいて制御
    信号を発生する段階と;前記制御信号を前記ピストン−
    シリンダ協働体の加圧に用いる段階と;をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項40に記載の方法。
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