JP2002361004A - 排出装置 - Google Patents

排出装置

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JP2002361004A
JP2002361004A JP2001170025A JP2001170025A JP2002361004A JP 2002361004 A JP2002361004 A JP 2002361004A JP 2001170025 A JP2001170025 A JP 2001170025A JP 2001170025 A JP2001170025 A JP 2001170025A JP 2002361004 A JP2002361004 A JP 2002361004A
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Japan
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sedimentation tank
skimmer
sludge
suspended matter
attached
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JP2001170025A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Yamanouchi
勝年 山之内
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NIKKEI KIDEN KK
Original Assignee
NIKKEI KIDEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量が重く、長大であり、下水処理水中に常
時浸漬されている部分が多く、設置が困難であり、スキ
マーの作動に動力を要すると共にタイミングがずれるお
それがあり、沈殿槽の清掃作業が困難で、製造・据え付
け・ランニング・メンテナンスコストが掛かり易く、か
つ通路を確保することが難しかった。 【解決手段】 上流沈殿槽71aの底部74に沈殿した
汚泥と、下水処理水87の表面87aに浮遊した浮遊物
とを除去する排出装置に、上流沈殿槽71aの上部を往
復走行する走行手段11と、走行手段11に昇降可能に
取り付けられた昇降手段12と、昇降手段11の上部及
び下部に取り付けられた浮遊物除去手段13及び汚泥除
去手段14とを備えさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排出装置に関し、よ
り詳細には、下水処理のための沈殿槽の下部に沈殿した
汚泥や、下水処理水の表面に浮遊した浮遊物(scum) を
除去する排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のこの種排出装置を備えた沈
殿槽を概略的に示した模式図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)におけるE−E線断面図を示している。
上流沈殿槽71aは鉄筋コンクリート等を用い、例えば
幅Wが約6400mm、長さLが約23000mm、深
さHが約2700mmの略プール形状に形成されてい
る。この底部74は傾斜しており、端部75より図中矢
印A方向へいくにつれ、深さHがしだいに深くなるよう
に設定されている。底部74における端部75の反対側
には、断面視略V字形状をした溜部77が設置されてい
る。これら底部74、端部75、側壁部76等を含んで
上流沈殿槽71aが構成されている。溜部77を挟んで
上流沈殿槽71aの反対側には、これと略対称に下流沈
殿槽71bが形成されている。これら上流沈殿槽71
a、下流沈殿槽71b、溜部77等を含んで沈殿槽71
が構成されている。沈殿槽71の横にはこれと略同様の
沈殿槽72、73、・・・が並列に設置されており、こ
れら沈殿槽71、72、73、・・・を含んで最終沈殿
槽70が構成されている。
【0003】沈殿槽71、72、73、・・・の溜部7
7上方にはスラブ78が設置されている。各2個の沈殿
槽71、72間、・・・におけるスラブ78上には、そ
れぞれ2個の駆動手段81が対向して配設されており、
この駆動手段81はモータ、減速機(共に図示せず)、
スプロケットホイル81a、駆動チェーン81b等を含
んで構成されている。
【0004】一方、沈殿槽71、72、73、・・・の
側壁部76における所定箇所には、軸受部82aが設置
され、軸受部82aには軸82bが回転可能に取り付け
られている。この軸82bには2個のスプロケットホイ
ル82cと1個のスプロケットホイル82dが取り付け
られている。これら軸受部82a、軸82b、スプロケ
ットホイル82c、82d等を含んで駆動軸部82が構
成されている。又、沈殿槽71、72、73、・・・の
側壁部76における複数個の所定箇所には、軸受部83
aがそれぞれ設置され、各軸受部83aには軸83bが
回転可能に取り付けられている。この軸83bには2個
のスプロケットホイル83cが取り付けられている。こ
れら軸受部83a、軸83b、スプロケットホイル83
c等を含んで従動軸部83がそれぞれ構成されている。
【0005】各スプロケットホイル82c、83cに
は、2本のエンドレスチェン84が巻装されており、各
エンドレスチェン84の所定箇所には、これらをまたぐ
態様で複数個のフライト84aが取り付けられている。
フライト84aは木材又はFFU(Fiber-reinforced F
oamed Urethane)を用い、長さが約Wの略板形状に形成
されている。各フライト84a上部及び下部の所定箇所
には2組のガイドローラ及びシュー(共に図示せず)が
取り付けられる一方、フライト84a下部の前面には約
10本に1箇所の割合でゴム板84bが取り付けられて
いる。
【0006】沈殿槽71、72、・・・の底部74の所
定箇所には、2本の下部レール85aが長軸方向に取り
付けられる一方、沈殿槽71、72、・・・の側壁部7
6の所定箇所には、ブラケット85cに支持された2本
の上部レール85bが長軸方向に取り付けられている。
これらレール85a、85b上には前記ガイドローラ及
びシューが載っており、フライト84aをレール85
a、85bに沿って円滑に走行させ得るようになってい
る。
【0007】駆動軸部82のスプロケットホイル82d
と駆動手段81のスプロケットホイル81aとには駆動
チェン81bが巻装されている。そして駆動手段81を
駆動すると、スプロケットホイル81a、、駆動チェン
81b、スプロケットホイル82d、軸82b、スプロ
ケットホイル82c等を介して駆動力が伝達され、エン
ドレスチェン84が回転させられる。するとエンドレス
チェン84下部に装着されたフライト84a、ゴム板8
4bが、底部74に接触しつつ図中矢印A又はC方向に
移動する。あるいはエンドレスチェン84上部に装着さ
れたフライト84aが下水処理水表面87aからわずか
に出た状態で図中矢印B方向に移動するようになってい
る。
【0008】上流沈殿槽71a、72a、73a、・・
・の端部75近傍の所定箇所には断面視略U字形状をし
たスキマー86が配設され、スキマー86はタイマーで
駆動するモータ(共に図示せず)によりフライト84a
の動作に対応して駆動され、開口部86aが真上を向い
た状態から、フライト84aが近付くと所定角ほど回転
させられた後、元の状態に復帰させられるようになって
いる。これら駆動手段81、駆動軸部82、従動軸部8
3、エンドレスチェン84、フライト84a、レール8
5a、85b、スキマー86等を含んで排出装置80が
構成されている。
【0009】このように構成された排出装置80を使用
する場合、曝気槽(図示せず)において生物処理を施し
た下水処理水87を曝気槽より上流沈殿槽71a、72
a、73a、・・・の端部75側に連続的に供給する。
すると下水処理水87は上流沈殿槽71a、72a、7
3a、・・・より下流沈殿槽71b、72b、73b、
・・・側に流れてゆき、沈殿槽71、72、73の底部
74上に汚泥(図示せず)が沈殿すると共に、上流沈殿
槽71a、72a、73a、・・・における下水処理水
表面87a近傍に浮遊物(図示せず)が浮上する。駆動
手段81の駆動により、フライト84aは例えば300
mm/分程度のゆっくりした速度で静かに移動する。図
中A、C方向へのフライト84aの移動により、汚泥が
掻き寄せられて溜部77内に集積された後、系外に排出
・除去される。又同時に、図中B方向へのフライト84
aの移動により、浮遊物が掻き寄せられ、タイミングを
合わせて傾けられたスキマー86内に排出され、系外へ
除去される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した排出装置80
においては、エンドレスチェン84が長大(例えば、1
本に延ばした長さが46メートル程度)で、駆動手段8
1は大出力を要する。又、下水処理水87中に駆動軸部
82、従動軸部83、チェン81b、84等の動作部品
が常時浸漬されており、汚泥侵入のシーリング対策、腐
食防止対策を必要とし、製造・ランニングコスト等が非
常に高く付く。
【0011】軸受部82a、83a、ブラケット85
c、レール85aを取り付ける際、鉄筋コンクリート製
の側壁部76、底部74の所定箇所を一旦はつり取り、
芯出しをしつつ取り付け、その後コンクリートの埋め戻
しを施しており、据え付け工程が面倒であり、据え付け
コストが非常に高く付く。又、既存の沈殿槽に設置する
場合、据え付けがきわめて面倒である。
【0012】エンドレスチェン84、軸82、83、ス
プロケットホイル82c、82d、83c等が腐食・摩
耗し易く、かつフライト84a、ゴム板84bが摩耗し
易いため、修理や部品取り替え等のメンテナンスコスト
が高く付く。又、底部74とゴム板84bとが密接して
おり、沈殿槽71、72、73、・・・内を水洗する
際、この汚泥水がゴム板84bにより堰き止められ、溜
部77側へ流れ難く、清掃作業がきわめて面倒である。
【0013】スキマー86がタイマー駆動のモータによ
り間欠的に傾けられており、ランニングコストが高く付
くと共に、フライト84aの到着とスキマー86の傾斜
とのタイミングがずれるおそれがある。又、スラブ78
には駆動手段81が幅いっぱいに設置されており、スラ
ブ78上を通って沈殿槽71、72、73、・・・間を
通行するのが不安全となり易いという課題があった。
【0014】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、小形軽量化を図り、下水処理水中に常時浸漬されて
いる部品点数を減少させ、簡単に設置することができ、
特別の動力を用いることなく浮遊物をスキマーに確実に
排出し、沈殿槽の清掃作業を容易なものとすることがで
き、これらの結果、製造・据え付け・ランニング・メン
テナンスコストを大幅に削減すると共に、スラブ上に駆
動装置等がなく、安全性を確保することができる排出装
置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る排出装置(1)は、下水処
理のための沈殿槽の下部に沈殿した汚泥を除去する排出
装置において、前記沈殿槽の上部を往復走行する走行手
段と、該走行手段に昇降可能に取り付けられた昇降手段
と、該昇降手段の下部に取り付けられた汚泥除去手段と
を備えていることを特徴としている。上記した排出装置
(1)によれば、前記昇降手段を前記沈殿槽の底部側に
下降させると共に、前記走行手段を所定方向に走行させ
ることにより、前記汚泥除去手段により前記沈殿槽の底
部に沈殿している汚泥を掻き寄せ、前記沈殿槽の所定箇
所に集積・排出することができる。又、前記昇降手段を
上昇させると共に、前記走行手段を前記所定方向とは逆
方向に走行させることにより、前記汚泥除去手段を下の
位置に戻し、再び前記工程を繰り返すことができる。
又、従来の長大なエンドレスチェンが不要であり、装置
全体がコンパクト化されており、所要動力を大幅に削減
し得ると共に、シーリング対策、腐食防止対策を簡略に
することができる。又、装置全体が移動可能となってお
り、清掃の際に前記汚泥除去手段を上昇させておけば邪
魔になることもなく、装置の設置、沈殿槽の清掃をきわ
めて容易に行うことができ、これらの結果、製造・据え
付け・ランニング・メンテナンスコストを大幅に削減す
ることができる。又、装置でスラブを占領してしまうこ
ともなく、前記沈殿槽をまたいで通行する通路が確保さ
れ、安全性を高めることができる。
【0016】又、本発明に係る排出装置(2)は、下水
処理のための沈殿槽の下部に沈殿した汚泥と、下水処理
水の表面に浮遊した浮遊物とを除去する排出装置におい
て、前記沈殿槽の上部を往復走行する走行手段と、該走
行手段に昇降可能に取り付けられた昇降手段と、該昇降
手段の上部及び下部に取り付けられた浮遊物・汚泥除去
手段とを備えていることを特徴としている。上記した排
出装置(2)によれば、上記排出装置(1)と略同様の
効果を得ることができると共に、汚泥の排出工程後、前
記昇降手段を上昇させて前記浮遊物除去手段を下水処理
水の表面まで移動させた後、前記走行手段を前記所定方
向とは逆方向に走行させることにより、下水処理水の表
面に浮遊した浮遊物を掻き寄せ・除去することができ
る。
【0017】また本発明に係る排出装置(3)は、下水
処理のための沈殿槽の下部に沈殿した汚泥と、下水処理
水の表面に浮遊した浮遊物とを除去する排出装置におい
て、前記沈殿槽の上部を往復走行する走行手段と、該走
行手段に昇降可能に取り付けられた昇降手段と、該昇降
手段の上部及び下部に取り付けられた浮遊物・汚泥除去
手段とを備えると共に、前記沈殿槽の所定箇所に、樋形
状をしたスキマーが取り付けられ、該スキマーに前記浮
遊物除去手段又は前記走行手段が当接すると、前記スキ
マーの側壁部が該スキマーの内側に倒れるように構成さ
れていることを特徴としている。上記した排出装置
(3)によれば、排出装置(2)と同様の効果を得るこ
とができると共に、前記スキマーに前記浮遊物除去手段
又は前記走行手段が当接すると、前記スキマーの側壁部
が該スキマーの内側に倒れるように構成されているの
で、特段の動力を必要とすることなく、前記浮遊物除去
手段により掻き寄せられた浮遊物をタイミングよく確実
に前記スキマーへ排出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排出装置の実
施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来例と同
一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこととす
る。図1は実施の形態(1)に係る排出装置を備えた沈
殿槽を概略的に示した模式図であり、(a)は平面図、
(b)は汚泥排出工程における側面図、(c)は浮遊物
排出工程における側面図を示している。なお上記側面図
にはそれぞれ2台の排出機が示されているが、時間的経
過を説明するために示したものであり、実際には1台し
か設置しない。又図2は実施の形態(1)に係る排出装
置の主要部を概略的に示した斜視図である。図4に示し
たものと略同様、上流沈殿槽71aは鉄筋コンクリート
等を用い、幅がW、長さがLの略プール形状に形成され
ている。この底部74は端部75より図中矢印A方向へ
いくにつれ、深さHがしだいに深くなるように設定され
ている。底部74における端部75の反対側には、断面
視略V字形状をした溜部77が設置されている。これら
底部74、端部75、側壁部76等を含んで上流沈殿槽
71aが構成されている。溜部77を挟んで上流沈殿槽
71aの反対側には、これと略対称に下流沈殿槽71b
が形成されている。これら上流沈殿槽71a、下流沈殿
槽71b、溜部77等を含んで沈殿槽71が構成されて
いる。沈殿槽71の横にはこれと略同様の沈殿槽(図示
せず)が複数個並列に設置されており、これら複数個の
沈殿槽71等を含んで、最終沈殿槽(図示せず)が構成
されている。
【0019】沈殿槽71の溜部77上方には幅がTのス
ラブ79が設置され、沈殿槽両側壁部76上部には複数
個のブラケット11aが設置されている。各ブラケット
11aには2本のレール11bが取り付けられ、レール
11bの端部はスラブ79、沈殿槽端部75上部にそれ
ぞれ取り付けられている。スラブ79上には手摺79a
が設置されており、沈殿槽71をまたぐ態様で通路79
bが確保されている。又、レール11b上には平面視略
四角形状をした枠体11cが配設され、枠体11cには
車輪11dが取り付けられ、車輪11dはモータ、減速
機(共に図示せず)等より構成された駆動部11eによ
り回転させられるようになっている。これらレール11
b、枠体11c、車輪11d、駆動部11e等を含んで
走行手段11が構成されている。なお、古い施設に走行
手段11を設置する場合、レール11bを活用して簡単
に設置することができる。
【0020】枠体11cの両側面部からは、略平板形状
をした支持板12aが延設されている。支持板12a間
には、平面視略コの字形状をした回転枠12b、12c
が上下2段に分かれて配設されており、回転枠12b、
12cは支持板垂直軸12d上の所定箇所12e、12
fに、それぞれ回転可能に軸支されている。回転枠端部
12g、12h近傍には昇降軸12iが垂直に、かつ回
転可能に軸支されており、これら支持板12a、回転枠
12b、12c、昇降軸12i、軸支部12e、12f
等を含んで平行リンク機構12jが構成されている。そ
してピストン12pを上下方向に駆動すると、回転枠1
2b、12cが図中矢印F、G方向に回転し、これにつ
れて昇降軸12iが図中矢印I(上)、J(下)の垂直
方向に昇降するようになっている。
【0021】回転枠端部12g、軸支部12e間の所定
箇所には梁部12k(図2)が取り付けられており、こ
の梁部12kには継手12m(図2)を介し、ピストン
12p下端部が回転可能に取り付けられ、ピストン12
p上部はシリンダ12qに挿入されている。シリンダ1
2qは継手12nを介し、枠体11cに回転可能に取り
付けられ、シリンダ12qは枠体11c上に設置された
エアーコンプレッサ12rに接続されている。これら平
行リンク機構12j、昇降軸12i、継手12m、12
n、ピストン12p、シリンダ12q、エアーコンプレ
ッサ12r等を含んで昇降手段12が構成されている。
なお、ピストン12pの長さ、シリンダ12qの取り付
け位置等は、ピストン12pを上昇させた際、上部フラ
イト13aが下水処理水表面87aの位置で停止するよ
うに、又下水処理水87に浸漬されているピストン12
p部分がシリンダ12q内に挿入されないように設定さ
れている。
【0022】昇降手段12の昇降軸12i上部には上部
フライト13aが取り付けられ、上部フライト13aは
木材又はFFUを用い、長さが約Wの略板形状に形成さ
れている。この上部フライト13aを含んで浮遊物除去
手段13が構成されている。一方、昇降軸12i下部の
前側には、上部フライト13aと略同様の下部フライト
14aが取り付けられ、下部フライト14a前面の下端
部には、ゴム板14bが取り付けられている。又、昇降
軸12i下部の後側にはガイドローラ14c、シュー
(図示せず)が取り付けられている。これら下部フライ
ト14a、ゴム板14b、ガイドローラ14c等を含ん
で汚泥除去手段14が構成されている。これら走行手段
11、昇降手段12、浮遊物除去手段13、汚泥除去手
段14を含んで排出機10aが構成されている。
【0023】図3は実施の形態(1)に係る排出装置の
スキマー近傍を拡大して示した側面断面図であり、図中
75は沈殿槽端部を示している。沈殿槽71aの端部7
5近傍の所定箇所には、側面視略J字形状をしたスキマ
ー本体15aが配設され、スキマー本体15aの前部に
はゴム板等の弾性部材15cを介して側壁部15bが取
り付けられている。この側壁部15bには側面視略1/
4円形状をしたカム15dが取り付けられている。そし
て浮遊物除去手段13がカム15dに当接し、さらに押
し込むと、側壁部15bが内部15e側に倒れてゆき、
浮遊物除去手段13前面に掻き集められた浮遊物88
が、スキマー本体15a内に落下・排出されるようにな
っている。これらスキマー本体15a、側壁部15b、
弾性部材15c、カム15dを含んでスキマー15が構
成されている。これら排出機10a、スキマー15を含
んで排出装置10が構成されている。
【0024】なお図示しないが、下流沈殿槽71bにも
排出装置が設置されている。ただし下流沈殿槽71bに
は浮遊物が少ないので、浮遊物除去手段13及びスキマ
ー15は省略されている。
【0025】このように構成された排出装置10を使用
する場合、まず曝気槽(図示せず)において生物処理を
施した下水処理水87を曝気槽より上流沈殿槽71aの
端部75側に連続的に供給する。すると下水処理水87
が上流沈殿槽71aより下流沈殿槽71b側に流れてゆ
き、沈殿槽71の底部74上に汚泥(図示せず)が沈殿
すると共に、上流沈殿槽71aにおける下水処理水表面
87a近傍に浮遊物(図示せず)が浮上する。
【0026】次に図1(b)の右側に排出機10aを移
動すると共に、エアーコンプレッサ12rを駆動する。
そしてシリンダ12q上部にエアーを導入し、ピストン
12pを押し下げると、軸支部12e、12fを回転中
心にして回転枠12b、12cが図中矢印G方向に回転
する。すると平行リンク機構が作動して昇降軸12iが
図中矢印J方向に下降し、ガイドローラ14c、ゴム板
14bが底部74に当接する。ガイドローラ14c及び
ゴム板14bはエアーコンプレッサ12rの調整に基づ
き、常時所定圧力で底部74に押し付けられる。
【0027】次に駆動部11eを駆動させ、沈殿した汚
泥が舞い上がらないようにするため、走行手段11を例
えば300mm/分程度のゆっくりした速度で図中矢印
A方向に移動させる。するとゴム板14b、下部フライ
ト14aにより汚泥(図示せず)が掻き寄せられる。そ
して排出機10aを図1(b)の左側の位置まで移動し
た際、汚泥が溜部77内に落下・集積される。
【0028】次にシリンダ12q下部にエアーを導入
し、ピストン12pを押し上げると、軸支部12e、1
2fを回転中心にして回転枠12b、12cが図中矢印
F方向に回転する。すると平行リンク機構が作動して昇
降軸12iが図中矢印I方向に上昇し、図1(c)に示
したように、上部フライト13aを下水処理水表面87
aレベルに引き上げると共に、汚泥除去手段14を底部
74より所定距離ほど引き離す。
【0029】次に駆動部11eを逆方向に駆動させ、走
行手段11を例えば300mm/分程度のゆっくりとし
た速度で図中矢印B方向に移動させる。すると上部フラ
イト13aにより浮遊物88(図3)が掻き寄せられ
る。そして排出機10が図2(c)の右側の位置まで移
動すると、浮遊物除去手段13がカム15dに当接し
て、側壁部15bを押し倒し、浮遊物88がスキマー本
体15a内に落下・排出される。
【0030】又、沈殿槽71内を清掃する場合、昇降手
段12を駆動して汚泥除去手段14を上昇させると同時
に、走行手段11を駆動して排出機10aをじゃまにな
らない位置に移動した後、水洗を行う。
【0031】上記説明から明らかなように、実施の形態
(1)に係る排出装置10では、昇降手段12を下降さ
せると共に、走行手段11をA方向に走行させることに
より、汚泥除去手段14により沈殿槽71の底部74に
沈殿している汚泥を掻き寄せ、沈殿槽71の溜部77に
集積・排出することができる。
【0032】又、汚泥の排出工程後、昇降手段12を上
昇させて浮遊物除去手段13を下水処理水87の表面8
7aまで移動させた後、走行手段11をB向に走行させ
ることにより、下水処理水87の表面87aに浮遊した
浮遊物88を掻き寄せ・除去することができる。
【0033】又、スキマー15に浮遊物除去手段13が
当接すると、スキマー15の側壁部15bがスキマー1
5の内側に倒れるように構成されているので、特段の動
力を必要とすることなく、浮遊物除去手段13により掻
き寄せられた浮遊物88をタイミングよく確実にスキマ
ー15へ排出することができる。
【0034】又、排出機10aがコンパクト化されてお
り、従来の長大なエンドレスチェン84(図4)が不要
であり、所要動力を大幅に削減し得ると共に、下水処理
水87に浸漬されている部品が少ないので、汚泥シーリ
ング対策、腐食防止対策を簡略にすることができる。
又、排出機10aが移動可能となっており、かつ沈殿槽
71への固定部分が少ないので、装置10の設置、及び
沈殿槽71の清掃をきわめて容易に行うことができ、こ
れらの結果、製造・据え付け・ランニング・メンテナン
スコストを大幅に削減することができる。又、沈殿槽7
1をまたいで通行する通路が確保され、安全性を高める
ことができる。
【0035】又、下流沈殿槽71bに設置された排出機
では、汚泥除去工程後、昇降手段を上昇させ、走行手段
をA方向に走行させることにより、再び汚泥除去工程を
繰り返すことができる。
【0036】なお、実施の形態(1)では、浮遊物除去
手段13がカム15dに当接する場合について説明した
が、別の実施の形態では、走行手段11に取り付けられ
たブラケット(図示せず)がカム15dに当接するよう
に構成されていてもよい。
【0037】又、実施の形態(1)では、昇降手段12
に平行リンク機構12jを用いた場合について説明した
が、昇降手段は何ら平行リンク機構に限定されるもので
はなく、別の実施の形態ではラック機構、滑車を用いた
巻上機構等であってもよい。
【0038】又、実施の形態(1)では、昇降手段12
のピストン12p、シリンダ12qが斜めに設置され、
ピストン12p下部が下水処理水87内に浸漬されるよ
うになっている場合について説明したが、別の実施の形
態では、ピストン12p、シリンダ12qを略水平状に
設置し、リンク機構を介して回転枠12b、12cを回
転させるようにしてもよく、この場合、ピストン12p
下部が下水処理水87中に浸漬されるのを防止すること
ができる。
【0039】又、実施の形態(1)では、昇降手段12
の駆動にエアーを用い、ピストン12pを往復運動させ
る場合について説明したが、昇降手段12の駆動方式は
何らこれに制限されるものではなく、別の実施の形態で
は、油圧によりピストンを駆動する方式、モータを回し
てオネジに螺合したメネジを移動させる方式等であって
もよい。
【0040】又、実施の形態(1)では、エアー供給源
として、走行手段11に取り付けられたエアーコンプレ
ッサ12rを用いた場合について説明したが、エアーコ
ンプレッサ12rは何ら走行させる必要はなく、エアー
コンプレッサが地上に設置されると共に、排出装置上に
おいて長いエアーホースを巻き取るようになっていても
よい。
【0041】又、実施の形態(1)では、走行手段11
に駆動部11eを用いた場合について説明したが、走行
手段は何らこれに限定されるものではなく、別の実施の
形態では、ロープで引っ張るような走行手段であっても
よい。
【0042】又、実施の形態(1)では、いずれもレー
ル11bがブラケット11aを介して沈殿槽71aの側
壁部76に敷設されている場合について説明したが、別
の実施の形態では、レール11bを沈殿槽側壁部76上
に直接敷設すると共に、車輪11dの軌道間隔を広げる
ようにしてもよく、この場合、レール11bの敷設コス
トをさらに削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排出装置の実施の形態(1)及び
沈殿槽を概略的に示した模式図であり、(a)は平面
図、(b)は汚泥排出工程における側面図、(c)は浮
遊物排出工程における側面図を示している。
【図2】実施の形態(1)に係る排出装置の主要部を概
略的に示した斜視図である。
【図3】実施の形態(1)に係る排出装置のスキマー近
傍を拡大して示した側面断面図である。
【図4】従来の排出装置を備えた沈殿槽を概略的に示し
た模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)にお
けるE−E線断面図を示している。
【符号の説明】
10 排出装置 11 走行手段 12 昇降手段 14 汚泥除去手段 71 沈殿槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水処理のための沈殿槽の下部に沈殿し
    た汚泥を除去する排出装置において、前記沈殿槽の上部
    を往復走行する走行手段と、該走行手段に昇降可能に取
    り付けられた昇降手段と、該昇降手段の下部に取り付け
    られた汚泥除去手段とを備えていることを特徴とする排
    出装置。
  2. 【請求項2】 下水処理のための沈殿槽の下部に沈殿し
    た汚泥と、下水処理水の表面に浮遊した浮遊物とを除去
    する排出装置において、前記沈殿槽の上部を往復走行す
    る走行手段と、該走行手段に昇降可能に取り付けられた
    昇降手段と、該昇降手段の上部及び下部に取り付けられ
    た浮遊物・汚泥除去手段とを備えていることを特徴とす
    る排出装置。
  3. 【請求項3】 下水処理のための沈殿槽の下部に沈殿し
    た汚泥と、下水処理水の表面に浮遊した浮遊物とを除去
    する排出装置において、前記沈殿槽の上部を往復走行す
    る走行手段と、該走行手段に昇降可能に取り付けられた
    昇降手段と、該昇降手段の上部及び下部に取り付けられ
    た浮遊物・汚泥除去手段とを備えると共に、前記沈殿槽
    の所定箇所に、樋形状をしたスキマーが取り付けられ、
    該スキマーに前記浮遊物除去手段又は前記走行手段が当
    接すると、前記スキマーの側壁部が該スキマーの内側に
    倒れるように構成されていることを特徴とする排出装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100731721B1 (ko) 2005-08-05 2007-06-22 동화산업(주) 부유물 자동 청소기
KR101616674B1 (ko) * 2015-08-05 2016-04-28 (주)퓨어토피아 슬러지 및 스컴 수집 장치

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