JP2002360991A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2002360991A
JP2002360991A JP2001168894A JP2001168894A JP2002360991A JP 2002360991 A JP2002360991 A JP 2002360991A JP 2001168894 A JP2001168894 A JP 2001168894A JP 2001168894 A JP2001168894 A JP 2001168894A JP 2002360991 A JP2002360991 A JP 2002360991A
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detergent
washing
water
tub
outer tub
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English (en)
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Satoru Eguchi
悟 江口
Hideaki Munakata
英明 宗形
Kenichi Ogoshi
憲一 大越
Tamotsu Shikamori
保 鹿森
Yuzuru Miyano
譲 宮野
Toshiyasu Kamano
年恭 釜野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗濯乾燥機の大型化を抑制する。 【解決手段】外槽5の外周の後側に位置するように該外
槽に風路ダクト23,25,27を設け、外枠1には、
風路ダクトに対向する部分を外側に膨出させた裏側蓋1
aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】外槽を防振支持装置によって外枠内に吊
り下げるように設置し、この外槽内に洗濯兼脱水槽と撹
拌翼を設けた洗濯機に、脱水工程後に洗濯兼脱水槽内に
空気を循環させて該洗濯兼脱水槽内の洗濯物を乾燥させ
る手段を付加した洗濯乾燥機が提案されている。
【0003】この洗濯乾燥機は、外枠の上部に循環ファ
ンとヒータを設置し、外槽の下部に形成した吸い出し口
から吸い出した空気を前記循環ファンに導く風路におい
て水冷除湿し、除湿した空気をヒータで加熱した後に吹
き込み口から洗濯兼脱水槽の上部開口に吹き込む構成で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の洗濯乾
燥機は、洗濯,脱水および乾燥工程において、外槽が振
動(揺動)して外枠との相対位置関係が変動することか
ら、循環風路は、吸い出し口および吹き込み口に対して
振動吸収部材(ゴムの蛇腹ホース)を介して接続する構
成であり、温風に曝されたゴムや蛇腹内に堆積した糸屑
などから異臭が発生する。
【0005】また、枠体の上部に設置した循環ファン
は、洗濯乾燥機の背丈を高めることになり、洗濯乾燥機
自体が大型化して価格が大幅に増加すると共に、梱包や
輸送の費用が増加する。
【0006】また、循環風路は、洗濯工程で洗濯水が浸
入し、乾燥工程で湿潤した温風を循環させて水冷除湿す
るので、水密および気密構造であることが必要である。
【0007】本発明の1つの目的は、外枠の大型化を抑
制することができる洗濯乾燥機を提案することにある。
具体的には、例えば、温風循環乾燥手段を外枠内に合理
的に収納することにある。
【0008】本発明の他の目的は、外枠内に外槽をバラ
ンス良く吊り下げて支持することができる洗濯乾燥機を
提案することにある。具体的には、例えば、外槽の後側
に取り付けた循環風路の影響を抑えて該外槽を外枠に防
振支持することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側に洗濯兼
脱水槽を設置した外槽と、前記外槽を内包する外枠と、
前記外槽の下部に設けた吸い出し口から該外槽内の空気
を吸い出し、吸い出した空気を前記洗濯兼脱水槽の上部
開口に臨んで設けた吹き込み口から該洗濯兼脱水槽内に
吹き込む循環風路と、前記外槽から循環風路に吸い出し
た循環空気を水冷除湿する水冷除湿手段と、水冷除湿し
た循環空気を加熱する加熱手段とを備えた洗濯乾燥機に
おいて、前記循環風路は、前記外槽の外周の後側に位置
するように該外槽に設けた風路ダクトを備え、前記外枠
は、前記風路ダクトに対向する部分を外側に膨出させた
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施の形態である洗濯
乾燥機を縦断面して示す模式図である。
【0012】1は、外郭を構成する四角筒状の外枠であ
る。2は、洗濯兼脱水槽であり、その周壁に通水および
通風のための小穴2aを有し、その上縁部に流体バラン
サー3を備え、底部の内側には回転自在に撹拌翼4を設
置する。撹拌翼4は、通水および通風のための小穴4a
を有する。5は、前記洗濯兼脱水槽2を内包する外槽で
あり、底部の外側には駆動装置6を鋼板製の取り付けベ
ース7によって取り付け、外枠1の上端部の四隅部に係
止した4本の防振支持装置8によって外槽5を四方から
均等に吊り下げることにより該外枠1の中心部に懸垂す
るように支持する。
【0013】駆動装置6は、駆動電動機と電動操作クラ
ッチ機構と遊星歯車減速機構を内蔵し、洗濯兼脱水槽2
を静止させた状態で撹拌翼4を回転させ(撹拌モー
ド)、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4をそれぞれ反対方向に
回転させ(選択モード)、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を
一体的に同一方向に回転(脱水・乾燥モード)させるよ
うな選択的な駆動機能を有する。
【0014】外側衣類投入口9aを形成したトップカバ
ー9は、外枠1の上部開口を覆うように該開口端縁に嵌
め込み、フロントパネル10およびバックパネル11と
共に取り付けねじによって外枠1に取り付ける。
【0015】トップカバー9とフロントパネル10の間
に形成される前部収納部であるフロントパネルボックス
12には、電源スイッチ13と入力スイッチ群および表
示素子群を備えた操作パネル14と、外槽5内の水位に
応じた水位信号を発生する水位センサ15と、コントロ
ールユニット16を内蔵する。これらは、制御装置を構
成する。
【0016】トップカバー9とバックパネル11の間に
形成される後部収納部であるバックパネルボックス17
には、後述する洗濯水給水手段と高濃度洗剤液生成・供
給手段を横並びにして内蔵する。
【0017】洗濯水給水手段は、入水側を水栓接続口1
8に接続し、出水側を注水口19に接続した主給水電磁
弁20によって構成する。
【0018】高濃度洗剤液生成・供給手段は、補助給水
電磁弁22から洗剤溶解容器21に洗剤溶解水を供給
し、この洗剤溶解容器21内に投入されている粉末合成
洗剤を撹拌しながら前記洗剤溶解水で溶解して高濃度洗
剤液を生成し、更なる給水により希釈しながら洗剤溶解
容器21から溢水させて前記注水口19に供給し、洗剤
溶解容器21に付設した仕上剤投入室(詳細は後述す
る)に給水することによって溢水させて前記注入口19
に供給するように構成する。
【0019】注水口19は、トップカバー9の底と外槽
5の外槽上カバー28の後部を貫通して洗濯兼脱水槽2
の上部開口内に向けて開口する。この注水口19は、ト
ップカバー9の底と外槽上カバー28の間には可撓管1
9a(図3参照)を介在させる。
【0020】温風循環乾燥手段は、外槽5の下部の側壁
に形成した吸い出し口5aから該外槽5の後側の外壁面
に沿って垂直状態で上向きに伸びるように形成して前記
吸い出し口5aから浸入した洗濯水を堰き止める除湿風
路部である水冷除湿ダクト23と、この水冷除湿ダクト
23内の上部に位置して該ダクト内に冷却水を供給する
水冷除湿手段である冷却散水部24と、洗濯工程におけ
る外槽5の水位よりも高い位置で折り返して該外槽5の
外壁面に沿って該外槽5の下側に向かって垂直に伸びる
下降風路部である下降風路ダクト25と、外槽5の下側
の空間に配置されて前記下降風路ダクト25から吸い込
み口に空気を吸い込んで循環空気を生成する循環ファン
26と、この循環ファン26の吹き出し口から外槽5の
外壁面に沿って上方向に垂直状態に伸びる上昇風路部で
ある上昇風路ダクト27と、外槽5の上端部に取り付け
た外槽上カバー28上に設置されて前記上昇風路ダクト
27から送り込まれる循環空気を加熱する加熱手段であ
るヒータ(PTCヒータ)29を内蔵し、加熱した循環
空気を洗濯兼脱水槽2内に向けて吹き込む吹き込み口3
0を備える。
【0021】循環風路を構成する前記水冷除湿ダクト2
3,下降風路ダクト25および上昇風路ダクト27は、
外槽5の後側の外壁面に該外槽5の周方向に並べてその
一部を該外槽5と一体成形して実装し、これらの外側を
覆う裏側蓋1aは、外側に膨出する形状に構成してねじ
止めする。
【0022】また、下降風路ダクト25内には湿度セン
サ40と第1温度センサ41を設置し、吹き込み口30
のヒータ29の下流側の間の風路内には第2温度センサ
42を設置する。水冷除湿ダクト23内で水冷除湿され
た循環空気の湿度と温度を精度良く検出するためには、
水冷除湿された循環空気が良く混合されて均一になった
後に前記湿度センサ40と第1温度センサ41に触れさ
せるのが良く、従って、湿度センサ40と第1温度セン
サ4は、水冷除湿ダクト23から遠く離れた下降風路ダ
クト25の下部または循環ファン26の吸い込み口ケー
シング26cに設置する。更に、湿度センサ40と第1
温度センサ41は、保守作業に便利なように、裏側蓋1
aを外したときに露出するような設置位置とする。
【0023】また、ここでは図示説明を省略するが、水
冷除湿ダクト23から下降風路ダクト25への折り返し
部分には、後述する糸屑捕集手段を備える。
【0024】トップカバー9に形成した外側衣類投入口
9aは、2つ折り(山折り)に開くようにヒンジ31a
によってトップカバー9に取り付けた外蓋31によって
開閉自在に覆い、外槽5の上端に取り付けた外槽上カバ
ー28に形成した内側衣類投入口28aは、ヒンジ32
aによって外槽上カバー28に取り付けた内蓋32によ
って開閉自在に覆うように構成する。
【0025】外槽5の底に形成した排水口5bは、排水
電磁弁33を介して排水ホース34に接続する。エアー
トラップ5cは、エアーチューブ35を介して前記水位
センサ15に接続する。外枠1の下端縁には、四隅に脚
36を取り付けた合成樹脂で成形されたベース37を装
着する。
【0026】なお、参照符号38は、洗濯兼脱水槽2内
に投入された洗濯物である。
【0027】図2は、この洗濯乾燥機の電気系を示すブ
ロック図である。
【0028】電源スイッチ13を介して受電するコント
ロールユニット16は、マイクロコンピュータ16aを
中心にして構成し、電源回路16bと、駆動装置6と主
給水電磁弁20と補助給水電磁弁22,22aと洗剤撹
拌電動機39と排水電磁弁33と循環ファン26とヒー
タ29と冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するため
の半導体交流スイッチング素子(FLS)群を有する駆
動回路16cとを備える。
【0029】前記駆動装置6の駆動電動機61は、固定
子巻線61aと回転センサ61bを有し、電動操作クラ
ッチ機構62は、電動操作機62aと動作位置を検出す
る位置センサ62cを有する。
【0030】そして、前記駆動回路16cは、駆動装置
6における前記駆動電動機61の固定子巻線61aへの
給電制御に関しては、正逆回転制御用に2つの半導体交
流スイッチング素子(FLS)16c1,16c2を備え
る。FLS16c1は、正回転給電制御用の半導体スイ
ッチング素子、FLS16c2は逆回転給電制御用の半
導体交流スイッチング素子である。この実施の形態にお
いて、駆動電動機61の回転速度制御は、固定子巻線6
1aへの給電をFLS16c1,16c2によって位相制
御することによって行うように構成しているが、インバ
ータ駆動のブラシレス電動機を使用する構成において
は、PWM制御やPAM制御によって行うように構成す
る。また、駆動装置6における電動操作クラッチ機構6
2の電動操作機62aへの給電を制御するためのFLS
16c3を備える。
【0031】また、駆動回路16cは、主給水電磁弁2
0,補助給水電磁弁22,22a,洗剤撹拌電動機3
9,排水電磁弁33,循環ファン26,ヒータ29,冷
却散水電磁弁24aaへの給電を制御するFLS16c
4〜16c11を備える。そして、この駆動回路16c
は、マイクロコンピュータ16aからの指示に従ってF
LS16c1〜FLS16c11の導通状態を制御して従
属する負荷への給電制御を行う。
【0032】マイクロコンピュータ16aは、更に、前
記駆動電動機61の回転センサ61b,電動操作クラッ
チ機構62の位置センサ62c,外槽5内の洗濯水位を
検出する水位センサ15,湿度センサ40,第1,第2
温度センサ41,42,アンバランス検出センサ43,
操作パネル14に接続し、予め組み込まれた制御処理プ
ログラムを実行することにより、操作パネル14の入力
スイッチ群14aと水位センサ15と回転センサ61b
と位置センサ62cと湿度センサ39と第1,第2温度
センサ41,42とアンバランス検出センサ43からの
信号を取り込み、駆動回路16cを制御することによっ
て、検出,高濃度洗剤液生成,洗濯物湿潤,高濃度洗剤
液生成・供給(浸沈),洗い,濯ぎ,脱水および温風乾
燥の各工程を実行し、操作パネル14の表示素子群14
bを制御することによってその進行状況を表示する。こ
こで、アンバランス検出センサ43は、洗濯兼脱水槽2
を回転させたときに該洗濯兼脱水槽2内の洗濯物38の
分布のアンバランスによって該洗濯兼脱水槽2(外槽
5)が所定値以上に大きく振れるのを検出するセンサで
ある。
【0033】この洗濯乾燥機は、電源スイッチ13を投
入し、外蓋31と内蓋32を開いて洗濯兼脱水槽2内に
洗濯物38を投入し、外蓋31と内蓋32を閉じて操作
パネル14の洗濯開始スイッチを投入すると、コントロ
ールユニット16は、駆動装置6を運転して洗濯兼脱水
槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによ
って布量を検出し、洗濯水量および相応する洗剤量を決
定し、これを表示するように操作パネル14の表示素子
群14bを制御する。
【0034】そして、外蓋31を開けて相当する量の粉
末合成洗剤および仕上剤が洗剤溶解容器21に投入さ
れ、外蓋31が閉じられると、補助給水電磁弁22を開
いて前記粉末合成洗剤を溶解するのに好適な量の水道水
(洗剤溶解水)を洗剤溶解容器21に供給し、更に、洗
剤撹拌電動機39を運転して粉末合成洗剤を撹拌しなが
ら溶解して高濃度洗剤液を生成する。
【0035】この間、駆動装置6を制御して洗濯兼脱水
槽2と撹拌翼4を緩速回転させて洗濯物38を回転させ
ながら主給水電磁弁20を開いて給水することによっ
て、水道水を洗濯物38に満遍なく降りかけて該洗濯物
38を湿潤させる。このときの給水量は、洗濯物38を
均一に湿潤させることができる程度に止めるように制御
する。
【0036】次に、補助給水電磁弁22を開いて洗剤溶
解容器21に追加の給水を行うことにより該洗剤溶解容
器21内の高濃度洗剤液を溢水させて注水口19に供給
すると共に主給水電磁弁20を開いて注水口19に供給
することにより、高濃度洗剤液を所望の洗剤濃度(5〜
30倍の範囲)に希釈して洗濯物38に降りかけるよう
に制御する。このとき、高濃度洗剤液が洗濯物38に満
遍なく降りかかって該洗濯物38内に均一に浸沈するよ
うに、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に緩速回転さ
せ、または洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4
を回転させることによって、洗濯物38を回転または撹
拌するように駆動装置6を制御する。
【0037】このように粉末合成洗剤を水で溶解して生
成し更に希釈した5〜30倍の濃度の高濃度洗剤液を洗
濯物38に浸沈させると、洗剤成分の化学的な洗浄力が
洗濯物38の汚れに効率良く作用して洗浄力を高める。
【0038】高濃度洗剤液を洗濯物38に浸沈させた
後、所定の水位まで洗い水を給水するように主給水電磁
弁20と補助給水電磁弁22を開弁制御し、その後、洗
濯兼脱水槽2と撹拌翼4を反対方向に正,逆回転させて
洗濯物38に機械力を作用させる洗い工程を実行するよ
うに駆動装置6を制御する。
【0039】洗い工程を終了した後に、洗い水を機外に
排水するように排水電磁弁33を開弁制御し、洗濯兼脱
水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させて洗い水を遠
心脱水する中間脱水を行うように駆動装置6を制御す
る。この中間脱水を終了した後に、排水電磁弁33を閉
弁制御し、所定の濯ぎ水位まで給水するように主給水電
磁弁20を開弁制御し、更に、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼
4を反対方向に正,逆回転させて洗濯物38に機械力を
作用させる濯ぎ工程を実行するように駆動装置6を制御
する。この濯ぎ工程は、必要に応じて、複数回実行し、
最後の濯ぎにおける給水時に補助給水電磁弁22aを開
いて仕上剤を供給する。
【0040】濯ぎ工程を終了した後に、濯ぎ水を機外に
排水するように排水電磁弁33を開弁制御し、排水後
に、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させ
て濯ぎ水を遠心脱水する最終脱水を行うように駆動装置
6を制御する。
【0041】このように洗濯および遠心脱水した洗濯物
38を洗濯兼脱水槽2内で乾燥させるように、洗濯兼脱
水槽2と撹拌翼4を一体的または反対方向に回転させる
ように駆動装置6を制御し、外槽5および洗濯兼脱水槽
3内の湿潤空気を吸い出し口5aから吸い出して吹き込
み口30から洗濯兼脱水槽2内に吹き込む循環空気を生
成するように循環ファン26を運転制御し、この循環空
気を水冷除湿ダクト23内で水冷するように冷却散水部
24の散水電磁弁24aを制御し、洗濯兼脱水槽2に吹
き込む空気を加熱するようにヒータ29を制御する温風
乾燥工程を実行する。この温風乾燥工程の制御は、湿度
センサ40,第1温度センサ41,第2温度センサ42
の検出信号を監視しながら実行し、所望の乾燥度が得ら
れた時点で終了する。
【0042】図3〜図8は、前述した洗濯乾燥機の具体
的な構成を示すもので、図3は洗濯乾燥機の縦断側面
図、図4は外枠の後側を切り欠いて循環風路部を示す洗
濯乾燥機の背面図、図5は洗濯乾燥機の一部を切り欠い
て示す下面図、図6は、上カバーを外して外槽と循環風
路部を示す洗濯乾燥機の上面図、図7は糸屑捕集部の縦
断側面図、図8は、外枠と外槽の関係を示す上面図、図
9は、外槽上カバーの分解図である。図1の説明と重複
する説明の一部は省略する。
【0043】回転駆動装置6は、可逆型の駆動電動機6
1と電動操作クラッチ機構62と太陽歯車減速機構63
と撹拌翼4が結合される中心出力軸64と洗濯兼脱水槽
2が結合される外側出力軸65を備える。太陽歯車減速
機構63は、駆動電動機61に直結した太陽歯車と外側
出力軸65に直結した内歯車と遊星歯車を支持して中心
出力軸64に直結するキャリアを備える。そして、電動
操作クラッチ機構62を撹拌モードに制御することによ
って、太陽歯車減速機構63の内歯車(外側出力軸65
と洗濯兼脱水槽2に連結)を静止させた状態で駆動電動
機61の回転力を太陽歯車と遊星歯車とキャリアを介し
て減速して中心出力軸64に伝達して撹拌翼4を正逆回
転させ、電動操作クラッチ機構62を洗濯モードに制御
することによって、太陽歯車減速機構63の内歯車(外
側出力軸65と洗濯兼脱水槽2に連結)を回転自由状態
にして駆動電動機61の回転力を太陽歯車と遊星歯車と
キャリアを介して減速して中心出力軸64に伝達するこ
とにより撹拌翼4を正逆回転させると共に内歯車に作用
する反力を外側出力軸65に伝達して洗濯兼脱水槽2を
撹拌翼4と反対の方向に回転させ、電動操作クラッチ機
構62を脱水・乾燥モードに制御することによって、太
陽歯車減速機構63の太陽歯車と内歯車を駆動電動機6
1に直結して該駆動電動機61の回転力を中心出力軸6
4と外側出力軸65を介して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4
に伝達してこれらを一体的に回転させる構成である。
【0044】循環風路における水冷除湿ダクト23の垂
直部分は、円筒状の外槽5の最後部位、すなわち、外枠
1の裏側蓋1aに最も近い部位に位置するように外槽2
に沿わせて該外槽2の側壁の吸い出し口5aの周縁から
連続させて該側壁と一体的に成形により形成する。この
水冷除湿ダクト23は、外槽2と後側蓋1aの間の狭隘
な空間に配置するために好適なように、奥行きを狭く
し、横幅を広げた長方形の風路断面形状に形成する。こ
のように幅広の略長方形の風路断面形状の水冷除湿ダク
ト23は、壁面が広くなるので循環空気冷却壁面が増加
することから循環空気の冷却除湿に好適である。
【0045】下降風路ダクト25の垂直部分は、前記水
冷除湿ダクト23の横隣に該水冷除湿ダクト23と共通
の側壁となるように外槽5の側壁に一体成形により形成
する。この位置は、外槽5の湾曲によって裏側蓋1aか
ら離れるので、風路断面形状は、奥行きを広げて幅を狭
くした略正方形状に形成することにより、循環風路の横
幅の広がりを抑制するように構成する。
【0046】上昇風路ダクト27の垂直部分は、前記水
冷除湿ダクト23の反対側の横隣に該水冷除湿ダクト2
3と共通の側壁となるように外槽5の側壁に一体成形に
より形成する。この位置は、外槽5の湾曲によって裏側
蓋1aから離れるので、風路断面形状は、奥行きを広げ
て幅を狭くした略正方形状に形成することにより、循環
風路の横幅の広がりを抑制するように構成する。
【0047】このように外槽5の後側の側壁に沿って該
側壁に一体成形した各ダクト23,25,27の外側面
は、外枠1の後側の側壁を構成する裏側蓋1aの膨出部
分の内側に所定の間隔で対向するように略直線形状に形
成する。そして、この外槽5は、外枠1の上端部の四隅
部に結合した補強部材1bに係止した4本の防振支持装
置8によって外槽5を四方から均等に吊り下げることに
より該外枠1の中心部に懸垂するように支持する。
【0048】水冷除湿ダクト23の垂直部分と下降風路
ダクト25の上端部を連通させる上部折り返し部材44
は、外槽5の上端に取り付けた外槽上カバー28の上面
の後部に張り出させ、糸屑捕集手段を構成する糸屑フィ
ルタ45を内蓋32の上側から斜めに挿脱可能に収納す
る。
【0049】また、上昇風路ダクト27の垂直部分の上
端部に連通させた吹き込み口30は、前記外槽上カバー
28の上面の後部に張り出させ、ヒータ29を内蔵し、
加熱した循環空気を洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して
逆方向に向けて該洗濯兼脱水槽2内に吹き込むように外
槽上カバー28を貫通させて該洗濯兼脱水槽2の開口に
臨んで開口させる。ヒータ29は、PTCヒータを採用
し、通風路が上下方向に傾くように斜めに設置して吹き
込み口30の背丈を低くすることによって機体の背丈の
増加を抑制する。
【0050】外槽上カバー28は、下側の樹脂成形部材
28bと上側の金属板(ステンレス板)28cを重合し
た2層構造であり、必要に応じて、前記吹き込み口30
と上部折り返し部材44の一部を樹脂成形部材28bと
一体成形する。金属板28cは、補強および耐熱部材と
して機能させる。
【0051】循環ファン26は、遠心羽根車26aと該
遠心羽根車26aを回転させる駆動電動機26bと遠心
羽根車26aを包囲する吸い込み口ケーシング26cと
吹き出し口ケーシング26dを備え、外槽5の底部の下
側に取り付けることによって、外枠1内において外槽5
の下側に形成される空間に前記駆動装置6と並べてその
後側に位置するように配置する。吸い込み口ケーシング
26cは、ドレン排出口26eを有し、下降風路ダクト
25の下端部に連結する。吹き出し口ケーシング26d
は、上昇風路ダクト27の下端部に連結する。
【0052】このように構成した循環ファン26は、遠
心羽根車26aと駆動電動機26bの上方に外槽5が位
置し、前方に駆動装置6が位置し、後方にケーシング2
6c,26dおよび風路ダクト25,27が位置してい
るので、遠心羽根車26aと駆動電動機26bで発生す
る音の放散がこれらによって遮られ(抑制され)ること
から、乾燥工程における騒音が小さくなる。
【0053】図10および図11は、前述した外槽5と
各ダクト23,25,27の一体的な成形方法を説明す
るための図であって、図10は、一体成形した外槽5と
各ダクト23,25,27を形成金型と共に示す斜視
図、図11は、一体成形した外槽5と各ダクト23,2
5,27を成形金型と共に一部を切り欠いて示す背面図
である。
【0054】外槽5と各ダクト23,25,27の垂直
部分は、合成樹脂によって一体的に成形する。外槽5を
成形する成形金型は、外槽5の内周面および底の内面を
成形する成形面と吸い出し口5aを成形する進退可能な
中子45aを有する円柱状の槽内型46bと、外槽5の
外側面とダクト23,25,27の外側面を成形する周
方向に4分割された槽外周型47a〜47dと外槽5の
底の外面と各ダクト23,25,27の下端部を成形す
る槽底型47eと、各ダクト23,25,27の内周面
を成形する3本のダクト内型48a,48b,48cを
使用する。
【0055】射出成形機は、槽底型47eを基準にして
槽内型46b,槽外周型47a〜47d,ダクト内型4
8a〜48cを組み合わせて成形金型を組み立て、分解
(型割り)する。槽内型46bは、上方から垂直方向に
進退させ、槽外周型47a〜46dは、四方から水平方
向に進退させ、ダクト内型48a〜48cは、上方から
垂直方向に進退させる。ダクト25,27は、上下端を
開口させるので、ダクト内型48b,18cの下端を槽
底型47eの凹部47e2,47e3に嵌合させて位置決
めする。ダクト23は、下端部を外槽5の吸い出し口5
aの周縁部から連続させて一体的に成形する構成である
ので、ダクト23の底壁部に小さな型押え穴23aを成
形するようにダクト内型48aに設けた突起48a1を
槽底型47の凹部47e1に嵌着させて位置決めさせ
る。この突起48a1により成形された型押え穴23a
は、その後、栓などを詰めて水密状態に封止する。
【0056】このような構成の金型による射出成形は、
比較的小規模の射出成形機によって外槽5とダクト2
3,25,27の一体成形を可能にする。
【0057】次に、高濃度洗剤液生成・供給手段を説明
する、図12は、洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電動機3
9の関係を示す縦断側面図である。この高濃度洗剤液生
成・供給手段は、洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電動機3
9を金属ベース板49上に水平方向に横並びさせた状態
に設置する。
【0058】洗剤溶解容器21の底部に配設した洗剤撹
拌翼50と結合した撹拌翼駆動軸51は、洗剤溶解容器
21の底壁部21aおよび金属ベース板49を垂直状態
に貫通させて該金属ベース板49の下側に導出し、導出
部分にタイミングベルト従動プーリ52を嵌着する。洗
剤撹拌電動機39は、回転出力軸39aが金属ベース板
49を垂直状態に貫通して該金属ベース板49の下側に
導出されるように該金属ベース板49に取り付け、導出
部分にタイミングベルト駆動プーリ53を嵌着する。そ
して、従動プーリ52と駆動プーリ53は、タイミング
ベルト54によって連動させる。
【0059】金属ベース板49は、前記撹拌翼駆動軸5
1を支持する軸受55を嵌着する軸受筒部49aを外向
きに突設し、その内側には同心状態に環状の洗剤溶解容
器嵌合凸部49bを突設する。洗剤溶解容器21の底壁
21aには、前記洗剤溶解容器嵌合凸部49bの外周に
嵌着させる筒状部21bを内側に向けて起立させて洗剤
撹拌翼50の下側の凹部に潜り込ませるように設け、筒
状部21bを洗剤溶解容器嵌合凸部49bの外周に嵌合
させて位置決めした状態で止めねじ56によって金属ベ
ース板49に固定する。前記軸受55で支持した撹拌翼
駆動軸51は、前記筒状部21bを貫通して洗剤溶解容
器21の内側に導出し、導出部分に洗剤撹拌翼51を嵌
着する。筒状部21bの内側と撹拌翼駆動軸51の間に
は、軸シール部材57を収納する。洗剤撹拌翼50は、
径方向の途中を前記筒状部21bの外周に沿って対向さ
せて下向きに伸ばすことによって洗剤撹拌翼50の下側
に前記筒状部21bを包囲する筒状の内壁面50aを構
成する凹部50bを形成する。前記筒状部21bと筒状
の内壁面50aの間には、筒状部21bの外周に嵌着し
た洗剤シール部材58を介在させる。
【0060】金属ベース板49は、更に、洗剤撹拌電動
機39の軸受筒39bの外周を嵌合させる嵌合穴49c
を備え、洗剤撹拌電動機39の軸受筒39bに防振部材
59を嵌着した状態で該軸受筒39bを嵌合穴49cに
嵌合して位置決めし、洗剤撹拌電動機39の反対側の軸
受筒39cに防振部材70を嵌着し、その周囲を包囲す
るように電動機カバー71を被せて金属ベース板49に
止めねじ72で固定することにより、洗剤撹拌電動機3
9を防振部材59,70で挟持するように取り付ける。
【0061】このように洗剤溶解容器21と洗剤撹拌駆
動電動機39を横並びに設置する構成は、バックパネル
ボックス17の背丈を低くして機体の背丈の増加を抑制
することができる。また、撹拌翼駆動軸51と洗剤撹拌
電動機39の回転出力軸39aは、金属ベース板49に
形成した軸受筒部49aと嵌合穴49cによって正確に
位置決めされるので、タイミングベルト54による回転
駆動力の伝達が円滑になって静粛な運転を可能にする。
更に、洗剤溶解容器21の筒状部21bを包囲するよう
に洗剤撹拌翼50の下側に筒状の内壁面50aを構成す
る凹部50bは、洗剤シール部材58によって仕切られ
る空気溜りを形成するので、粉末合成洗剤を溶解して生
成した高濃度洗剤液が浸入して軸シール部材57や軸受
55を損傷するのを防止するように機能する。
【0062】洗剤溶解容器21の更なる具体的な構成を
洗剤投入容器を含めて図13〜図24を参照して説明す
る。図13は洗剤溶解容器の斜視図、図14は同正面
図、図15は同上面図、図16は同左側面図、図17は
同右側面図、洗剤溶解容器と主給水電磁弁および補助給
水電磁弁を実装したトップカバーをバックパネルを開い
て示す斜視図、図19〜図22は洗剤投入容器を載置し
た洗剤溶解容器の縦断側面図、図23は外蓋を開いて洗
剤投入容器を引き出した状態を示すトップカバーの斜視
図、図24は同洗剤投入容器を押し込んだ状態を示すト
ップカバーの斜視図である。
【0063】洗剤溶解容器21は、上方を開放して洗剤
投入容器73を進退自在に載置可能な略四角形状の容器
であり、前記洗剤撹拌翼50を設置する洗剤溶解室21
cと、仕上剤投入室21dと、洗濯水給水流路21e
と、前記洗濯水給水流路21eに連なる溢水流路21f
を備える。
【0064】洗剤溶解室21cは、補助給水電磁弁22
から給水を受ける受水口21gと、粉末合成洗剤を洗剤
撹拌翼50によって撹拌しながら洗剤溶解水に溶解して
生成した高濃度洗剤液を更なる給水によって希釈するこ
とによって増量したときに溢水流路21fに溢水させる
溢水縁21hと、撹拌時に洗剤溶解水(高濃度洗剤液)
の回動を抑制するリブ21iと、希釈した高濃度洗剤液
を洗剤溶解室21cの底から洗濯水給水流路21eに流
し出すサイフォン通水機構21jと、後述する洗剤投入
容器73の進退を案内するガイドレール21kおよび洗
剤投入容器73の底蓋を転回させる固定歯車21mとを
備える。
【0065】洗剤溶解室21cの容積は、バックパネル
ボックス17内に設置することを考慮し、粉末合成洗剤
を溶解するために必要な少ない量、例えば200〜30
0ccの水道水によって、例えば洗い水の洗剤濃度の2
00〜300倍の濃度に生成するのに適した大きさに設
定する。
【0066】仕上剤投入室21dは、溢水流路21fに
連なる溢水縁21nと、洗濯水給水流路21eに連なる
サイフォン通水機構21pと、補助給水電磁弁22aか
らの受水口21qを備え、室内の仕上剤(液体)を受水
口21qからの受水によって希釈することによって増量
させて溢水縁21nから溢水流路21fに溢水させ、サ
イフォン通水機構21pから洗濯水給水流路21eに流
し出す。
【0067】洗濯水給水流路21eは、主給水電磁弁2
0から受水する受水口21rと、前記溢水流路21fと
サイフォン通水機構21jから流れ出る高濃度洗剤液お
よび溢水流路21nとサイフォン通水機構21pから流
れ出る仕上剤を合流させて流出口21sから注水口19
に流し出す流路を形成する。
【0068】洗剤投入容器73は、前記洗剤溶解容器2
1上をガイドレール21kに沿って進退する偏平な四角
形状で上方を開放した箱状体であり、洗剤投入部73a
と仕上剤投入部73bと取っ手部73cを備える。
【0069】洗剤投入部73aは、洗剤溶解容器21の
洗剤溶解室21cの上方を進退するように位置し、奥側
半分領域の底を開閉するように転回する底板73dを備
える。この底板73dは、軸端に歯車73eを設けた支
軸によって転回可能に支持し、奥に押し込んだ状態では
歯車73eが歯車21mに係合して前側半分領域の下面
に沿って裏返し状態で水平状態になるまで転回して洗剤
投入部73aの奥側半分領域の底を全開し、手前側に引
き出す過程で下側に垂れ下がるように転回し、続いて、
トップカバー9の開口縁または洗剤溶解容器21の縁に
押されて底を閉じるように転回する。しかし、この底板
73dは、底を閉じるように転回した状態でも洗剤投入
部73aの奥端部分を洗剤溶解室21cの上方位置に開
放する短尺板である。
【0070】仕上剤投入部73bは、洗剤溶解容器21
の仕上剤投入室21dの上方を進退するように位置し、
引き出した状態において仕上剤投入室21dの上に位置
する奥底を開放する。
【0071】取っ手部73cは、洗剤投入容器73の手
前側の部分に位置し、トップカバー9に形成した外側衣
類投入口9aの奥側の壁面に露出して進退操作するため
の把持部分として機能する。
【0072】このように構成した高濃度洗剤液生成・供
給手段は、取っ手部73cを掴んで洗剤投入容器73を
外側衣類投入口9a内に引き出す。引き出した状態の洗
剤投入容器73は、洗剤投入部73aは、手前側部分を
外側衣類投入口9a内に上向きに開口させ、底板73d
を閉じ、奥端部分を洗剤溶解容器21の洗剤溶解室21
cの上方に開口させている。そこで、所定量の粉末合成
洗剤を洗剤投入部73aに投入すると、その一部は奥端
部分の開口から洗剤溶解室21cに落下し、一部は底板
73d上に残る。また、仕上剤投入部73dに仕上剤を
投入すると該仕上剤は仕上剤投入室21dに流下する。
【0073】その後、洗剤投入容器73を押し込むと、
洗剤投入部73aの底板73dは、洗剤溶解容器21の
縁から離れて垂れ下がって残りの粉末合成洗剤を洗剤溶
解室21c内に落下させ、更に奥に押し込むと歯車73
eが歯車21mに係合して前側半分領域の下面に沿って
裏返しになって水平状態となるまで転回する。
【0074】この状態で補助給水電磁弁22を開いて溢
水縁21hから溢れ出さず且つサイフォン通水機構21
jも通水(導通)しない程度の量(200〜300c
c)の洗剤溶解水を洗剤溶解室21cに供給し、洗剤撹
拌電動機39によって洗剤撹拌翼50を回転させて粉末
合成洗剤を溶解して高濃度(洗い水の洗剤濃度の200
〜300倍)の洗剤液を生成する。
【0075】その後、補助給水電磁弁22を開いて追加
の給水を行って希釈して増量することによって溢水縁2
1hから溢水させると共にサイフォン通水機構21jを
通水(導通)を開始させて洗濯水給水流路21eに流し
出す。これと共に主給水電磁弁20を開いて給水するこ
とによって洗濯水給水流路21eに給水することによっ
て高濃度洗剤液を更に希釈して洗濯物に浸沈させるのに
好適な洗剤濃度(洗い水の洗剤濃度の5〜30倍)にし
て流出口21sから注水口19に流し出す。
【0076】更に、その後の洗い水の給水は、主給水電
磁弁20,補助給水電磁弁22を開いて所定の水位にな
るまで行うことによって洗剤溶解容器21を洗浄しなが
ら行う。
【0077】このように構成した洗濯乾燥機は、水冷除
湿ダクト23や風路ダクト25,27を外槽5と一体成
形により形成するように構成しているので、循環風路を
合理的に形成することができる。
【0078】また、水冷除湿ダクト23は、外槽5の下
部の吸い出し口5aの周縁部から一体的に連続させて上
端を上向きに開口するように成形しているので、容易に
水密構造とすることができる。
【0079】また、循環ファン26を外槽5の下側の空
間に配置したことによって洗濯乾燥機の背丈の増加を軽
減することができる。
【0080】また、給水電磁弁20,22,22aや洗
剤溶解容器21を外枠1の上端部に取り付けられたトッ
プカバー9のバックパネルボックス17内に設置し、循
環風路の吹き込み口30と糸屑捕集フィルタ45を外槽
5の上端部に取り付けられた外槽上カバー28上に設置
したことによって、外蓋31を開くことによって前記糸
屑捕集フィルタ45や洗剤投入容器73を外側衣類投入
口9a内から操作することができるので、操作し易い洗
濯乾燥機とすることができる。
【0081】また、水冷除湿ダクト23や風路ダクト2
5,27を外槽5の後側に該外槽5と一体成形により形
成し、外枠1の外側向きに膨出した後側蓋1aによって
覆うように構成しているので、外枠1の大型化を抑制す
ることができる。
【0082】しかも、外槽5は、外枠1の上端部の四隅
から防振支持装置8によって吊り下げて支持する構成と
しているので、バランス良く支持することができる。
【0083】また、洗剤溶解容器21は、洗濯物38に
降りかけて浸沈させる高濃度洗剤液よりも更に高濃度に
溶解するように小型(小容積)に形成し、生成した高濃
度洗剤液を浸沈に適度の洗剤濃度に希釈しながら洗濯物
38に降りかけるように構成しているので、洗剤を良く
溶解することができ、しかも、トップカバー9に形成し
たバックパネルボックス17内に設置することが容易に
なる。また、サイフォン通水機構21jは、洗剤溶解容
器21内の洗剤液の殆どを流し出すことができる。
【0084】また、洗剤を撹拌する洗剤撹拌翼50を回
転駆動する洗剤撹拌電動機39は、洗剤溶解容器21に
対して横並び状態に設置しているので、背丈を低くする
ことができる。しかも、洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電
動機39は、金属ベース板49上によって位置決めして
いるので、正確なベルト連結によって静粛に駆動するこ
とができる。
【0085】また、洗剤撹拌翼50を駆動する撹拌翼駆
動軸51の軸受55や軸シール部材57は、洗剤溶解容
器21の底壁21aに起立させた筒状部21bと洗剤撹
拌翼50の下側に形成した凹部50bによって空気溜り
を形成して高濃度洗剤液の侵入を阻止して粉末合成洗剤
に含まれている添加剤(特にゼオライト)による損傷を
軽減することができる。
【0086】また、洗剤投入は、洗剤溶解容器21上に
進退可能に載置して衣類投入口9aに引き出した洗剤投
入容器73を介して行うように構成したので、洗剤投入
が容易である。
【0087】
【発明の効果】本発明は、外枠の大型化を抑制すること
ができるる。具体的には、温風循環乾燥手段を外枠内に
合理的に収納することができる。また、本発明は、外枠
内に外槽をバランス良く吊り下げて支持することができ
る。具体的には、外槽の後側に取り付けた循環風路の影
響を抑えて該外槽を外枠に防振支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる洗濯乾燥機の一実施の形態を示す
模式図である。
【図2】図1に示した洗濯乾燥機の電気系を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明になる洗濯乾燥機の具体的な構成を示す
縦断側面図である。
【図4】図3に示した洗濯乾燥機の外枠の後側を切り欠
いて循環風路部を示す背面図である。
【図5】図3に示した洗濯乾燥機の一部を切り欠いて示
す下面図である。
【図6】図3に示した洗濯乾燥機のトップカバーを外し
て外槽と循環風路部を示す上面図である。
【図7】図6における糸屑捕集部の縦断側面図である。
【図8】図3に示した洗濯乾燥機の外枠と外槽の関係を
示す上面図である。
【図9】図3に示した洗濯乾燥機の外槽上カバーの分解
図である。
【図10】図3に示した洗濯乾燥機の一体成形した外槽
と各ダクトを形成金型と共に示す斜視図である。
【図11】図3に示した洗濯乾燥機の一体成形した外槽
と各ダクトを成形金型と共に一部を切り欠いて示す背面
図である。
【図12】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器と洗
剤撹拌電動機の関係を示す縦断側面図である。
【図13】図12に示した洗剤溶解容器を更に具体的な
示す斜視図である。
【図14】図13に示した洗剤溶解容器の正面図であ
る。
【図15】図13に示した洗剤溶解容器の上面図であ
る。
【図16】図13に示した洗剤溶解容器の左側面図であ
る。
【図17】図13に示した洗剤溶解容器の右側面図であ
る。
【図18】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器と主
給水電磁弁および補助給水電磁弁を実装したトップカバ
ーをバックパネルを開いて示す斜視図である。
【図19】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭
載した洗剤投入容器を押し込んだ状態の縦断側面図であ
る。
【図20】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭
載した洗剤投入容器を僅かに引き出した状態の縦断側面
図である。
【図21】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭
載した洗剤投入容器を更に引き出した状態の縦断側面図
である。
【図22】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭
載した洗剤投入容器を更に引き出した状態の縦断側面図
である。
【図23】図3に示した洗濯乾燥機の外蓋を開いて洗剤
投入容器を引き出した状態を示すトップカバーの斜視図
である。
【図24】図3に示した洗濯乾燥機の外蓋を開いて洗剤
投入容器を押し込んだ状態を示すトップカバーの斜視図
である。
【符号の説明】
1…外枠、1a…裏側蓋、1b…補強部材、2…洗濯兼
脱水、4…撹拌翼、5…外槽、5a…吸い出し口、6…
駆動装置、8…防振支持装置、9…トップカバー、9a
…外側衣類投入口、17…バックパネルボックス、19
…注水口、20…主給水電磁弁、21…洗剤溶解容器、
21b…筒状部、21c…洗剤溶解室、21h…溢水
縁、21j…サイフォン通水機構、22,22a…補助
給水電磁弁、23…水冷除湿ダクト、24…冷却散水
部、25…下降風路ダクト、26…循環ファン、27…
上昇風路ダクト、28…外槽上カバー、28a…内側衣
類投入口、29…ヒータ、30…吹き込み口、31…外
蓋、32…内蓋、39…洗剤撹拌電動機、40…湿度セ
ンサ、41…第1湿度センサ、42…第2湿度センサ、
44…上部折り返し部材、45…糸屑捕集フィルタ、4
9…金属ベース板、50…洗剤撹拌翼、50b…凹部、
57…軸シール部材、58…洗剤シール部材、73…洗
剤投入容器、73a…洗剤投入部、73d…底板。
フロントページの続き (72)発明者 大越 憲一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 鹿森 保 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 宮野 譲 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 釜野 年恭 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 3B155 AA16 BA04 BB04 CA06 CB06 CB49 CB52 CB55 DA03 DD05 MA01 MA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側に洗濯兼脱水槽を設置した外槽と、前
    記外槽を内包する外枠と、前記外槽の下部に設けた吸い
    出し口から該外槽内の空気を吸い出し、吸い出した空気
    を前記洗濯兼脱水槽の上部開口に臨んで設けた吹き込み
    口から該洗濯兼脱水槽内に吹き込む循環風路と、前記外
    槽から循環風路に吸い出した循環空気を水冷除湿する水
    冷除湿手段と、水冷除湿した循環空気を加熱する加熱手
    段とを備えた洗濯乾燥機において、 前記循環風路は、前記外槽の外周の後側に位置するよう
    に該外槽に設けた風路ダクトを備え、前記外枠は、前記
    風路ダクトに対向する部分を外側に膨出させたことを特
    徴とする洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記外枠の膨出部は、
    裏側蓋に形成したことを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記外枠は、後側に開
    放部を形成した略四角筒形状の側板と、前記開放部を塞
    ぐように取り付けた裏側蓋を備え、前記膨出部は前記裏
    側蓋に形成したことを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記外槽は、防振支持
    装置によって前記側板の四隅部から吊り下げるように支
    持したことを特徴とする洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020174898A (ja) * 2019-04-18 2020-10-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

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