JP2002360186A - ハーブを含む成長促進剤 - Google Patents

ハーブを含む成長促進剤

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Yasuo Tanaka
庸雄 田中
Masao Kitamura
正男 北村
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BUSSAN BIOTECH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家畜又は家禽などの動物や魚介類の成長を促
進するために使用できる成長促進剤、並びにそれを用い
た飼料を提供すること。 【解決手段】 ハーブを含むことを特徴とする、成長促
進剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハーブを有効成分
として含む成長促進剤、より詳細には、家畜、家禽又は
魚介類用の飼料に添加して使用するための成長促進剤に
関する。本発明はまた、上記成長促進剤を添加した動物
又は魚介類用の飼料、並びに上記飼料を用いた動物又は
魚介類の成長を促進する方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】家畜生産においては、安全かつ早い生育
速度をもって家畜を生産することが要求され、かかる目
的のため、これまでに各種の物質が飼料添加物として利
用されている。例えば、ビタミンA、ビタミンDのよう
なビタミン類、あるいはリパーゼ、プロテアーゼ、セル
ラーゼ、アミラーゼのような酵素類などと共にテトラサ
イクリン、バシトラシン、コリスチンのような抗菌性物
質が広く用いられている。
【0003】完全配合飼料としては、これら動物の成長
速度を増大する各種物質が強化され、利用率の高い飼料
が用いられている。しかし、酵素類についてはその効果
が飼育条件、飼料組成、飼料粉砕度により大きく変動
し、常に一定した効果が得られるとは限らない現状にあ
る。また抗菌性物質については、副作用の発現、食肉等
への残留の問題、耐性菌の出現とそれによる環境への影
響の問題等により使用上の規制が強められ、使用範囲は
限定、縮小される傾向にある。
【0004】また、人あるいは動物の腸管内に常在する
微生物が消化吸収あるいは各種病原菌に対する抵抗性の
点で重要な意義を有するものであることは以前より知ら
れている。例えば動物の腸内正常菌叢を構成する細菌の
中から特定のものを取り出し整腸剤として、または成長
促進剤として用いることが乳酸菌製剤などの形で古くか
ら試みられている。これら乳酸菌の多くは、好気的条件
の飼料中では生存が困難であったり、長期の安定性には
乏しいという問題があった。また経口投与後は胃酸によ
りその多くが死滅し、実際に効果を発揮するためには多
くの菌体を経口投与する必要があった。
【0005】近年になって、動物に経口投与し成長作用
について臨床的効果を有し、全く病原性を示さない微生
物を土壌より分離し、この微生物を培養し製剤化する方
法が報告されている。これらの微生物の菌種は飼料中に
おいて安定した製剤とする必要上、主としてバチルス
属、クロストリジュム属、あるいは有胞子乳酸菌などの
胞子形成細菌が有効に用いられる。現在、このような生
菌を経口投与する微生物製剤は生菌剤またはプロバイオ
ティックとよばれる。これら生菌剤は、家畜が夏期の高
温時や衛生上劣悪な飼育条件に陥ったした場合には特に
その効果を発揮するといわれるが、常には一定の効果を
期待できないのが現状である。従って、上記したような
抗菌性物質や生菌剤に代わる安全な成長促進物質を提供
することが望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、家畜又は家
禽などの動物や魚介類の成長を促進するために使用でき
る成長促進剤、並びにそれを用いた飼料を提供すること
を解決すべき課題とした。本発明はまた、上記飼料を用
いることを特徴とする、家畜又は家禽などの動物や魚介
類の成長を促進する方法を提供することを解決すべき課
題とした。本発明はまた、飼料利用率を改善でき、安全
かつ有効な成長促進剤を提供することを解決すべき課題
とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決することを目的として鋭意検討した結果、ハーブを
添加した飼料を用いて鶏を飼育した場合に、体重増大効
果を発揮できることを見出した。本発明はこの知見に基
づいて完成したものである。
【0008】即ち、本発明によれば、ハーブを含むこと
を特徴とする、成長促進剤が提供される。本発明の成長
促進剤は、動物又は魚介類の成長を促進するために用い
ることができ、例えば、動物又は魚介類用の飼料に添加
して使用することができる。動物又は魚介類としては、
家禽、家畜又は養殖魚介類が挙げられる。本発明で用い
るハーブとしては、精油、香辛料、サポニン及びタンニ
ンを含有するハーブが挙げられる。さらに本発明で用い
るハーブとしては、柑橘類の果実に由来する成分が挙げ
られる。
【0009】本発明の別の側面によれば、上記した本発
明の成長促進剤を含む、動物又は魚貝類用の飼料が提供
される。本発明のさらに別の側面によれば、上記した本
発明の成長促進剤または飼料を用いて動物又は魚介類を
飼育することを特徴とする、動物又は魚介類の成長を促
進する方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。1.本発明の成長促進剤について 本発明の成長促進剤はハーブを含むことを特徴とする。
本発明の成長促進剤は、そのまま単独で使用することも
できるが、通常は、動物又は魚介類用の飼料に添加して
使用することが好ましい。
【0011】本発明で言うハーブとは、薬草又は香草の
総称を意味し、スパイス又は香辛料と称されるもの全て
包含する。本発明で用いることができるハーブとして
は、主として熱帯から温帯地方に産する植物の乾燥され
た全草、葉、種子、果実、花、蕾、葉茎、木皮、根など
から得られる香辛料やハーブを使用することができる。
【0012】これらのハーブの例としては、例えば、カ
モマイル、レモンバーベナ、ハイビスカス、ローズ、レ
モングラス、レモンバーム、マロー、ラベンダー、ロー
ズマリー、タイム、リンデン、セージ、ジュニパー、バ
ジル、オールスパイス、ジャスミン、シナモン、ファン
ネル、イタリアンファンネル、ウスベニアオイ、マサ
イ、ローレル、チコリ、ステビア、ジュニパーベリー、
ミント、ヒソップ、ダンデライオン、オレンジフラワ
ー、コーンフラワー、アルファルファ、クローブ、エル
ダー、キャラウェイ、サンフラワー、スイートバイオレ
ット、オレガノ、タンポポ、マージョラム、セイボリ
ー、ターメリック、ローゼル、メドゥスイート、マーシ
ュマロウ、マリーゴールド、ワイルドストロベリー、ヤ
ロウ、オレンジブロッサム、ユーカリ、セルピルム、バ
ニラビーンズ、オレンジピール、レモンピール、アップ
ルピール、パセリ、イタリアンパセリ、タラゴン、ゼラ
ニウム、センテッドゼラニウム、カルダモン、クミン、
黒胡椒、白胡椒、唐辛子、生唐辛子、月桂樹、カイエン
ペッパー、サフラン、ナツメグ、メース、フェヌグリー
ク、山椒、ポツトマリーゴールド、ニンニク、ショウ
ガ、レモン、ベイ、ペパーミント、わさび、マスター
ド、カッシア、セロリー、ポピー、セサミ、アニス、ス
ターアニス、タデ、アジョワン、オレガノ、ジュニパ
ー、ディル、マンダリン、花椒、陳皮、ケシ、青ノリ、
昆布パウダー、ユズ、オニオン、カモミール、クレソ
ン、ケーパー、コリアンダー、コリアンダーシード、タ
ラゴン、ダンディリオン、チャイブ、ナスターチウム、
バジリコ、マジョラム、ロケット、ローゼル、チャービ
ル、ミツバ、ミョウガ、レタス、プルピエ、ソレル、ボ
リジ、サラダバーネット、ビオラ、パンジー、カーネー
ション、カラシナ、エシャロット、スダチ、ダイコン、
カラシダイコン、ウド、カイワレ、カボチャ、ラディッ
シュ、ネギ、イワタケ、カンゾウ、イカリハマボウフ
ラ、アサツキ、キュウリ、トマト、シソ、キク、フキノ
トウ、椎茸、松茸等のキノコ類、竹、タケノコ、クマザ
サ等のササ類、サクラ、ヨモギ、カシワ、松の実等を挙
げることができる。
【0013】本発明では、1種類のハーブを単独で使用
してもよいが、2種以上のハーブを混合して用いること
もできる。2種以上のハーブを混合して用いる場合、混
合の割合は、混合するハーブの種類により様々である。
また、本発明で使用するハーブを採取するのに適した草
本部分の例としては、花、葉、実、根、皮、茎、種、全
草などが挙げられ、用いるハーブの種類に応じて適宜選
択することができる。
【0014】本発明で用いるハーブは、慣用の方法で製
造することができる。本発明で用いるハーブとしては、
上記ハーブの原料植物の生または乾燥品を粉砕したもの
を、そのまま使用してもよいが、上記植物体から、有効
成分を効果的に抽出し得る溶媒を用いて作製した抽出物
を使用してもよい。
【0015】この抽出において使用される溶媒は、有効
成分を効果的に抽出し得る溶媒であれば特に限定される
ものではないが、例えば、水や、アセトン、もしくはメ
タノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコー
ルのように水と混和する有機溶媒、またはそれらの混
液、酢酸エチル等の低級エステル等を用いるのが好まし
い。
【0016】有効成分の抽出にあたっては、原料をその
ままこれらの溶媒で抽出することもできるが、抽出効率
を高めるために、焙煎、揉ねん、細断などの加工処理を
施した後、溶媒で抽出することが望ましい。更に、抽出
を2〜4回繰り返して抽出効率を高めることも可能であ
る。
【0017】好ましい抽出方法としては、細断した原料
1gに対して5〜100ml、特に10〜20ml程度の溶媒を用い
る方法があげられる。抽出溶媒として有機溶媒を用いる
場合は、1日から1カ月間、好ましくは2〜5日間、室
温で行うか、また、抽出溶媒として水、メタノール、エ
タノールまたは、これらの混合溶媒を用いる場合は、抽
出効率を高めるため、加温することが望ましい。
【0018】また、本発明では、加工ハーブを使用して
もよい。加工ハーブは、上記ハーブを、例えば、粉末
化、液状化、又は懸濁化したものを言う。このような加
工ハーブは、ハーブに粉砕、摩り下ろし、抽出、乾燥、
及び/又は混合等の加工を施すことにより得ることがで
きる。
【0019】本発明で用いることができるハーブの第1
の具体例としては、精油、香辛料、サポニン及びタンニ
ンを含有するハーブが挙げられる。このようなハーブを
含む製品の具体例としては、以下の実施例で使用したdi
gestarom(登録商標)(MICRO-PLUS Konzentrate GmbH,
Deutschland, Germany)などが挙げられる。
【0020】精油としては、例えば、ローズマリー油な
どが挙げられる。これらの精油は室温で、独特の臭いと
風味を有する。その臭いと風味が胃腸に影響を及ぼし、
唾液と胃酸分泌を刺激する。また精油由来の成分は胆嚢
にも作用する。また、気体状態では、呼吸を容易にし、
殺菌及び殺真菌作用を有している。
【0021】香辛料としては、例えば、リンドウの根な
どが挙げられる。香辛料は胃腸に作用し、胃の神経を刺
激して胃酸を分泌する。胃酸の産生により、十二指腸の
pHは低下し、消化処理を助けると共に、小腸の細菌活
性は低下する。さらに、香辛料により食欲が増大し(唾
液産生の刺激)、酵素の分泌を助ける(この種の過程に
関与する分泌腺の刺激)。香辛料はIgA抗体の産生に
関与し、動物の環境に対する耐性を増大させることがあ
る。また、香辛料は鉄の吸収を助ける。
【0022】サポニンとしては、例えば、カモミルラ
(Anthemis nobilis:キク科の多年草;ヨーロッパ産)な
どを挙げることができる。サポニンは、分泌腺の活性を
刺激する。また、サポニンは消化液の分泌を刺激するの
で、消化を促進することができる。さらに、小腸表面に
作用することにより、栄養の吸収が改善される。
【0023】タンニンとしては、例えば、オーク(ブナ
科ナラ属 Quercus の木の総称)の樹皮を挙げることが
できる。これは収斂作用を有し、皮膚及び粘膜の表面で
細胞を収縮させる。毛細管は狭くなる。さらに、タンニ
ンは殺菌効果を有し、また下痢予防作用を有する。
【0024】本発明で用いることができるハーブの第2
の具体例としては、柑橘類の果実に由来する成分から成
るハーブが挙げられる。柑橘類としては、オレンジ、レ
モン、ライム、グレープフルーツ、温州ミカン、ユズ等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】ハーブ成分は、溶剤、基剤、希釈剤、増量
剤、充填剤、補形剤などの賦形剤、さらには結合剤、溶
解補助剤、崩壊剤、可溶化剤、滑沢剤、緩衝剤、等張化
剤、硬化剤、吸収剤、粘着剤、弾性剤、可塑剤、コーテ
ィング剤、徐放化剤、乳剤、懸濁化剤、分散剤、増粘
剤、ゲル化剤などの補助剤、そして着色剤、矯味剤、甘
味剤、矯臭剤、芳香剤、香味剤、抗酸化剤、保存剤、遮
光剤、つや出し剤、保湿剤、帯電防止剤などの公知の添
加剤を必要に応じ使用し、製剤化して使用することもで
きる。
【0026】製剤化して使用する場合、ハーブ成分は、
液体、固体、半固体の何れでもよく、溶液剤、懸濁剤、
乳液剤、粉剤、顆粒剤、粒剤、丸剤、ペレット剤、ペー
スト剤、エリキシル剤、液剤、マイクロカプセル剤など
任意の形態をとることができる。
【0027】本発明の成長促進剤は前記の有効成分に加
えてビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミン
K、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ニコチ
ン酸、パントテン酸等の栄養源を使用してもよく、また
必要により小麦粉、マイロ粉、トウモロコシ粉、大豆粕
等の増量剤を使用することもできる。
【0028】本発明の成長促進剤におけるハーブ成分の
含有量は特には限定されないが、一般的には0.1重量
%〜90重量%、好ましくは1重量%〜50重量%、よ
り好ましくは1重量%〜30重量%程度である。
【0029】2. 本発明の飼料について 本発明はさらに、ハーブを含むことを特徴とする、動物
又は魚介類の成長促進のために使用する飼料に関する。
上記した本発明の成長促進剤はそれ自体で使用すること
も可能であるが、動物又は魚介類用の飼料に添加して給
与することもできる。このようにハーブを飼料に配合し
て成長促進のために使用する態様は、本発明の好ましい
態様の一つである。
【0030】、本発明の成長促進剤又は飼料を供与する
対象となる動物又は魚介類としては、家畜、家禽などの
動物や養殖魚介類等が挙げられる。より具体的には、
豚、牛、馬、ヤギ、鹿、ウサギ、ミンク、羊、山羊等の
家畜類、ニワトリ(ブロイラー、採卵鶏の両方を含む
が、好ましくはブロイラー)、七面鳥、アヒル、ウズ
ラ、カモ、キジまたはガチョウ等の家禽類、猿、マウ
ス、ラット、モルモット等の実験動物、ハマチ、マダ
イ、フグ、マグロ、ヒラメ、シマアジ、マアジ、サケ、
ギンザケ、コイ、ウナギ、ニジマス、アユ、エビ類(ク
ルマエビ、ボタンエビ、イセエビ、ロブスター、ブラッ
クタイガー等)、カニ類(タラバガニ、ズワイガニ、ワ
タリガニ、ケガニ等)、貝類(アワビ、サザエ等)等の
養殖水産動物が挙げられる。これらの動物又は魚介類の
中でも、幼体からの成長の著しい期間を対象とするのが
特に好ましい。
【0031】投与期間は特に限定されるものではない
が、1週間から10日間以上の連続投与がよく、好まし
くは成長期を通して動物又は魚介類の飼料に添加して投
与する恒常的な連続投与がよい。
【0032】本発明で有効成分として用いるハーブは、
通常の動物又は魚介類用の飼料に添加して用いることが
できる。
【0033】本発明において、ハーブを飼料に混合して
用いる場合、飼料は動物又は魚介類用の飼料として一般
に使用されるものであればいずれでもよい。そのような
飼料は、通常、とうもろこし、ふすま、米、麦、綿実
粕、マイロ、大豆粕、魚粉、脱脂米糠、油脂、アルファ
ルファ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、塩化ナト
リウム、塩化コリン、各種ビタミン剤(ビタミンA、ビ
タミンD、ビタミンE、ビタミンB1 、ビタミンB2 、
ビタミンB6 、ビタミンB12、パントテン酸カルシウ
ム、ニコチン酸アミド、葉酸)、無機塩(硫酸マグネシ
ウム、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸亜鉛、ヨウ化カリウム、硫
酸コバルト)等の一部又は全部を混合して調製される。
【0034】飼料中の主要な成分としては、トウモロコ
シ、粉砕したトウモロコシ、トウモロコシ粉、トウモロ
コシ胚芽粗粉、マイロ、キビ、カラスムギ、小麦、小麦
粉、小麦胚芽粉、大麦、米、ライ麦、燕麦などの穀物類
又は加工穀物類副製品;米ヌカ、フスマ、麦ヌカなどの
糟糠類、エンドウマメ種子、ピーナッツ粉、大豆粉など
のマメ類、ジャガイモ粉などのイモ類;大豆粕、脱脂大
豆、綿実粕、菜種粕、ゴマ粕、ヒマワリ粕、サフラワー
粕、ココヤシ粗粉などの植物性油粕等;オオムギモル
ト、ビール粕、酒粕、グルタミン酸発酵粕、トウモロコ
シ発酵粕、コーングルテンフィード、コーンジャームミ
ール、コンニャク飛粉などの製造粕類;魚粉、肉粉、肉
骨粉、ミートミール、ミートボーンミール、血粉、フェ
ザーミール、脱脂粉乳、乾燥ホエー、ヘビーミール、オ
キアミミール、カゼイン、ゼラチンなどの動物質材料;
ビール酵母などの酵母類;トウモロコシデンプン、デキ
ストリンなどの糖類;アルファルファ、乾燥アルファル
ファ粉、牧草粉、各種リーフミール、大豆タンパク、小
麦グルテン、トウモロコシツエインなどの植物性タンパ
ク質;結晶性セルロース、タルク、シリカ、白雲母、ゼ
オライト等の無機物質の微粉末;炭酸カルシウムなどの
無機カルシウム化合物;並びにリン酸カルシウムなどの
無機リン酸塩;などを挙げることができる。飼料には、
さらに必要に応じ、飼料には、畜産分野で許容されてい
る他の添加物(例えば、他の抗生物質や殺菌剤、駆虫
剤、抗酸化剤など)を飼料に配合することもできる。
【0035】本発明の飼料におけるハーブの含有量は特
には限定されないが、一般的には0.0001重量%〜
1重量%であり、好ましくは0.001重量%〜0.5
重量%の範囲である。しかしながら、飼料中のハーブの
含有量は、上記の量に制限されること無く、対象動物の
種類、成長段階、年齢、体重、環境条件、体調、飼料の
材料の種類、給餌する季節などに応じて必要量を適宜選
択して添加配合することができ、それにより得られる効
果を調整することができる。
【0036】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は実施例によって限定されることは
ない。 実施例1:ハーブのブロイラーに対する成長促進作用 (1)供試鶏及び試験期間 供試鶏としては、コブ(30羽)をケージ飼育した。鶏
は、対照区(15羽)、及びハーブ区(基礎飼料+ハー
ブ)の2区に分けた。試験期間としては、餌付けより5
週齢まで行った。
【0037】(2)供試飼料 基礎飼料としては、0〜3週齢までは、粗蛋白質21.
0%、代謝エネルギー含量3,000kcal/kgの
飼料(商品名スターターZ(マッシュ形態);日本配合
飼料株式会社製)を使用し、3〜5週齢までは、粗祖蛋
白質18.0%、代謝エネルギー含量3,200kca
l/kgの飼料(商品名フィニッシャーU(マッシュ形
態);日本配合飼料株式会社製)を使用した。なお、特
定抗菌性物質として、スターターZには、ラサドシドナ
トリウム75.0g力価/トン、エンラマイシンナトリ
ウム2.5g力価/トンが含有されており、フィニッシ
ャーUには、サリノマイシンナトリウム5.0g力価/
トン、亜鉛バシトラシン84万単位/トンが含有されて
いる。使用した基礎飼料の一般成分分析結果と計算値を
表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】また、ハーブ区では、基礎飼料にdigestar
om(登録商標)(MICRO-PLUS Konzentrate GmbH, Deuts
chland, Germany)0.015%を添加したものを使用
した。
【0040】(3)試験方法及び測定項目 飼料及び水は自由摂取として飼育した。毎週、各個体の
体重を測定した。飼料摂取量は毎週、区毎に測定した。
【0041】(4)結果及び考察 試験の結果を以下の表2に記載する。
【0042】
【表2】
【0043】表2の結果から、育成率には各区の間に差
はなかった。増体重ではハーブ区は対照区に比べて5%
多かった。飼料摂取量については各区の間に大きな差は
なかった。飼料要求率ではハーブ区は対照区に比べて6
%少なかった。以上の結果から、本実施例で用いたハー
ブ(digestarom)は成長促進効果を有することが実証さ
れた。
【0044】
【発明の効果】本発明により、体重の増大作用を発揮で
きる新規な成長促進剤、並びにそれを用いた、家畜又は
家禽等の動物又は魚介類用の飼料を提供することが可能
になった。また、上記飼料を用いて動物又は魚介類を飼
育することを特徴とする成長促進方法を提供することも
可能になった。これらにより、家畜又は家禽等の動物や
魚貝類の成長が促進され、飼料効率の増大などにより経
済効果がもたらされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B005 DA21 GA01 GA02 GA03 GA04 GA06 GA07 LA07 2B150 AA01 AA02 AA03 AA05 AA07 AA08 AA10 AA20 AB01 AB02 DD31 DD32 DD38 DD45

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハーブを含むことを特徴とする、成長促
    進剤。
  2. 【請求項2】 動物又は魚介類の成長を促進するために
    用いられる、請求項1に記載の成長促進剤。
  3. 【請求項3】 動物又は魚介類用の飼料に添加して使用
    される、請求項1又は2に記載の成長促進剤。
  4. 【請求項4】 動物又は魚介類が、家禽、家畜又は養殖
    魚介類である請求項2又は3に記載の成長促進剤。
  5. 【請求項5】 ハーブが、精油、香辛料、サポニン及び
    タンニンを含有するハーブであることを特徴とする、請
    求項1から4の何れかに記載の成長促進剤。
  6. 【請求項6】 ハーブが、柑橘類の果実に由来する成分
    であることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記
    載の成長促進剤。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の何れかに記載の成長促
    進剤を含む、動物又は魚貝類用の飼料。
  8. 【請求項8】 請求項1から6の何れかに記載の成長促
    進剤または請求項7に記載の飼料を用いて動物又は魚介
    類を飼育することを特徴とする、動物又は魚介類の成長
    を促進する方法。
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