JP2002359503A - 非可逆回路素子および通信装置 - Google Patents

非可逆回路素子および通信装置

Info

Publication number
JP2002359503A
JP2002359503A JP2001165577A JP2001165577A JP2002359503A JP 2002359503 A JP2002359503 A JP 2002359503A JP 2001165577 A JP2001165577 A JP 2001165577A JP 2001165577 A JP2001165577 A JP 2001165577A JP 2002359503 A JP2002359503 A JP 2002359503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
center
input
loss
maximum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001165577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3649155B2 (ja
Inventor
Hideo Takei
英夫 竹井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001165577A priority Critical patent/JP3649155B2/ja
Priority to US10/153,202 priority patent/US6734752B2/en
Publication of JP2002359503A publication Critical patent/JP2002359503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3649155B2 publication Critical patent/JP3649155B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/38Circulators
    • H01P1/383Junction circulators, e.g. Y-circulators
    • H01P1/387Strip line circulators

Landscapes

  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部部品の構成を変えないで、入力インピー
ダンスを所望の値に設定することができ、かつ、挿入損
失の規格を満足している非可逆回路素子および通信装置
を提供する。 【解決手段】 集中定数型アイソレータ1は、概略、上
側ケース8及び下側ケース4と、樹脂ケース3と、中心
電極組立体13と、永久磁石9と、抵抗素子Rと、整合
用コンデンサ素子C1〜C3と樹脂部材7等を備えてい
る。入力端子14側の整合用コンデンサ素子C1の静電
容量だけでなく、出力端子15側の整合用コンデンサ素
子C2の静電容量も適当な値に変えることにより、反射
損失特性において、入力側反射損失S11が最大となる
周波数F1と出力側反射損失S22が最大となる周波数
F2との間に、通過帯域の中心周波数が位置するように
設定し、挿入損失S21が最小となる周波数F3を中心
周波数F0に近づけ、挿入損失の規格を満足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非可逆回路素子お
よび通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、非可逆回路素子は、永久磁石
と、永久磁石により直流磁界が印加される中心電極組立
体と、永久磁石および中心電極組立体を収容する金属ケ
ースと、中心電極組立体に電気的に接続された整合用コ
ンデンサとを備えている。
【0003】ところで、従来の非可逆回路素子は、通過
特性および反射損失が重要視され、中心周波数で挿入損
失が最小かつ入出力反射損失が最大となるように設計さ
れていた。一方、入力端子から見た非可逆回路素子のイ
ンピーダンス(以下、入力インピーダンスと称する)に
ついては、通過特性や反射特性と比較して重要視されて
おらず、規格設定も殆ど見られなかった。つまり、従来
の非可逆回路素子は、中心周波数で挿入損失が最小かつ
入出力反射損失が最大となるように、整合用コンデンサ
の静電容量などが設定され、それに付随して入力インピ
ーダンスが自動的に設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に設計された従来の非可逆回路素子を、携帯電話などの
通信装置に組み込もうとすると、次段の電気回路との間
にインピーダンス整合がとれないことがある。従って、
インピーダンス整合がとれるように、整合用コンデンサ
の静電容量を変えるなどして非可逆回路素子の入力イン
ピーダンスを調整する必要がある。しかし、非可逆回路
素子の入力インピーダンスを調整すると、入力側反射損
失が最大となる周波数が中心周波数から大きくずれ、そ
れに伴って挿入損失が最小となる周波数も中心周波数か
ら大きくずれてしまい、規格を満足しなくなることがあ
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、内部部品の構成
を変えないで、入力インピーダンスを所望の値に設定す
ることができ、かつ、挿入損失規格を満足している非可
逆回路素子および通信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係る非可逆回路素子は、反射損失特
性において、入力側反射損失が最大となる周波数を、通
過帯域の中心周波数より低く若しくは高く設定するとと
もに、出力側反射損失が最大となる周波数を前記中心周
波数より高く若しくは低く設定し、前記入力側反射損失
が最大となる周波数と前記出力側反射損失が最大となる
周波数との間に、前記中心周波数が位置するように設定
したことを特徴とする。
【0007】より具体的には、(a)永久磁石と、
(b)フェライトと該フェライトの表面に所定の角度で
交差するように配置された複数の中心電極とを有し、前
記永久磁石により直流磁界が印加される中心電極組立体
と、(c)前記永久磁石および前記中心電極組立体を収
容する金属ケースと、(d)前記中心電極組立体に電気
的に接続された整合用コンデンサとを備え、(e)前記
整合用コンデンサの静電容量を調整したり、前記中心電
極の交差角度を調整することにより、反射損失特性にお
いて、入力側反射損失が最大となる周波数を、通過帯域
の中心周波数より低く若しくは高く設定するとともに、
出力側反射損失が最大となる周波数を前記中心周波数よ
り高く若しくは低く設定し、前記入力側反射損失が最大
となる周波数と前記出力側反射損失が最大となる周波数
との間に、前記中心周波数が位置するように設定したこ
とを特徴とする。
【0008】以上の構成により、非可逆回路素子の入力
インピーダンス整合をとる際には、反射損失特性におい
て、通過帯域の中心周波数を間にして、入力側反射損失
が最大となる周波数と出力側反射損失が最大となる周波
数とが位置するように、整合用コンデンサの静電容量や
中心電極の交差角度を適切に調整する。これにより、挿
入損失が最小となる周波数が中心周波数に近づき、挿入
損失の規格を満足するようになる。
【0009】また、本発明に係る通信装置は、前述の特
徴を有する非可逆回路素子を備えることにより、非可逆
回路素子と次段の電気回路素子との間のインピーダンス
整合が良くなり、消費電力が少なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る非可逆回路
素子および通信装置の実施の形態について添付の図面を
参照して説明する。
【0011】本発明に係る非可逆回路素子の一実施形態
の分解斜視図を図1に示す。該非可逆回路素子1は、集
中定数型アイソレータである。図1に示すように、集中
定数型アイソレータ1は、概略、上側ケース8及び下側
ケース4と、樹脂ケース3と、中心電極組立体13と、
永久磁石9と、抵抗素子Rと、整合用コンデンサ素子C
1〜C3と樹脂部材7等を備えている。
【0012】下側ケース4は、左右の側壁4aと底壁4
bとを有している。この下側ケース4は、インサートモ
ールド法によって、樹脂ケース3と一体成形されてい
る。下側ケース4の底壁4bの対向する一対の辺から
は、それぞれ2本のアース端子16が延在している(奥
側の2本のアース端子は図示せず)。また、上側ケース
8は、平面視矩形状であり、上壁8aと左右の側壁8b
を有している。下側ケース4及び上側ケース8は、例え
ばFeやケイ素鋼などの高透磁率からなる板材を打ち抜
き、曲げ加工した後、下地にCuをめっきして、その上
からAgをめっきしてなるものである。
【0013】中心電極組立体13は、矩形状のマイクロ
波フェライト20の上面に三つの中心電極21〜23を
絶縁シート(図示せず)を介在させて略120度ごとに
交差するように配置している。これら中心電極21〜2
3は、各々の一端側のポート部P1〜P3を水平に導出
するとともに、他端側の中心電極21〜23の共通のア
ース電極25をフェライト20の下面に当接させてい
る。共通のアース電極25は、フェライト20の下面を
略覆っており、後述する樹脂ケース3の窓部3cを通し
て、下側ケース4の底壁4bにはんだ付け等の方法によ
り接続され、接地される。中心電極21〜23とアース
電極25は、Ag,Cu,Au,Al,Be等の導電性
材料からなり、金属薄板を打ち抜き加工や、エッチング
加工することによって一体に形成される。
【0014】整合用コンデンサ素子C1〜C3は、誘電
体セラミック基板の上面に位置するホット側電極27が
ポート部P1〜P3に電気的に接続され、下面に位置す
るコールド側(アース側)電極28が樹脂ケース3の窓
部3dに露出している下側ケース4の底壁4bにそれぞ
れはんだ付けされている。
【0015】抵抗素子Rは、一方の端子電極が樹脂ケー
ス3の窓部3dに露出している下側ケース4の底壁4b
にはんだ付けされ、他方の端子電極がポート部P3には
んだ付けされる。つまり、図3に示すように、整合用コ
ンデンサ素子C3と抵抗素子Rとは、中心電極23のポ
ート部P3とアース端子16との間に電気的に並列に接
続される。
【0016】図1に示すように、樹脂ケース3は、底部
3aと二つの側部3bを有している。この底部3aの中
央部には矩形状の窓部3cが形成されており、窓部3c
の周縁にはそれぞれ整合用コンデンサ素子C1〜C3や
抵抗素子Rがそれぞれ収納される窓部3dが形成されて
いる。窓部3c,3dには下側ケース4の底壁4bが露
出している。樹脂ケース3には、入力端子14(図3参
照)及び出力端子15がインサートモールドされてい
る。入力端子14及び出力端子15は、それぞれ一端が
樹脂ケース3の外側面に露出し、他端が樹脂ケース3の
底部3aに露出して入力引出電極及び出力引出電極とさ
れている。アース端子16はそれぞれ、樹脂ケース3の
対向する外側面から外方向へ導出している。
【0017】以上の構成部品は、下側ケース4と一体成
形している樹脂ケース3内に、中心電極組立体13や整
合用コンデンサ素子C1〜C3や抵抗素子R等を収容
し、さらに、その上に樹脂部材7及び永久磁石9を積み
重ねた後、上側ケース8を装着している。永久磁石9は
中心電極組立体13に直流磁界を印加する。下側ケース
4と上側ケース8は、はんだ付け等にて接合して金属ケ
ースをなし、磁気回路を構成しており、ヨークとしても
機能している。こうして、図2に示す集中定数型アイソ
レータ1が得られる。また、図3は、集中定数型アイソ
レータ1の電気等価回路図である。
【0018】次に、この集中定数型アイソレータ1の作
用効果を、図4に示す携帯電話120のRF部分に組み
込む場合を例にして説明する。
【0019】図4は携帯電話120のRF部分の電気回
路ブロック図である。図4において、122はアンテナ
素子、123はデュプレクサ、131は送信用アイソレ
ータ、132は送信側増幅器、133は送信側段間用帯
域通過フィルタ、134は送信側ミキサ、135は受信
側増幅器、136は受信側段間用帯域通過フィルタ、1
37は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器(VC
O),139はローカル用帯域通過フィルタである。
【0020】ここに、送信側アイソレータ131とし
て、前記集中定数型アイソレータ1を使用する。図5の
(A)は、従来の非可逆回路素子の電気特性グラフ(上
段)およびスミスチャート(下段)を示すものである。
つまり、通過特性および反射特性を重要視して、中心周
波数F0で挿入損失S21が最小、入力側反射損失S1
1が最大、かつ、出力側反射損失S22が最大となるよ
うに、整合用コンデンサ素子C1〜C3の静電容量が設
定されたものである。そして、この従来のアイソレータ
では、送信側増幅器132との間にインピーダンス整合
がとれないことがある。
【0021】この場合、インピーダンス整合がとれるよ
うに、図3に示す等価回路中の入力端子14側の整合用
コンデンサ素子C1の静電容量のみを適当な値に変える
(小さくする)ことにより、アイソレータの入力インピ
ーダンスの値を所望の値(大きな値)に設定することが
考えられる。しかしながら、このような設定では、図5
の(B)に示すように、入力側反射損失S11が最大と
なる周波数F1が、中心周波数F0から高周波側へd1
ずれ、それに伴って、挿入損失S21が最小となる周波
数F3も、中心周波数F0から高周波側へd2ずれるこ
とがある。この結果、挿入損失S21が規格から外れて
しまうという問題が生じる。
【0022】そこで、本発明に係るアイソレータ1で
は、整合用コンデンサ素子C1の静電容量だけでなく、
出力端子15側の整合用コンデンサ素子C2の静電容量
も適当な値に変えることにより、アイソレータ1の入力
インピーダンスの値を所望の値に設定する。つまり、図
5の(C)に示すように、整合用コンデンサ素子C2の
静電容量を大きくして、出力側反射損失S22が最大と
なる周波数F2を通過帯域の中心周波数F0よりd3低
くさせる。さらに、整合用コンデンサ素子C1の静電容
量を小さくして、入力側反射損失S11が最大となる周
波数F1を中心周波数F0よりd4(<d1)高くさせ
る。これにより、挿入損失S21が最小となる周波数F
3は、中心周波数F0から若干すなわちd5(<d2)
ずれるだけですむ。つまり、反射損失特性において、入
力側反射損失S11が最大となる周波数F1と出力側反
射損失S22が最大となる周波数F2との間に、中心周
波数F0が位置するように設定することで、挿入損失S
21が最小となる周波数F3を中心周波数F0に近づ
け、挿入損失の規格を満足させることができる。
【0023】こうして、送信側増幅器132のインピー
ダンスと整合がとれるように入力インピーダンスの値を
設定したアイソレータ1を、携帯電話120に組み込む
ことにより、送信側増幅器132とのインピーダンス整
合を向上させ、消費電力の少ない携帯電話120を得る
ことができる。
【0024】なお、図6の(B)に示すように、入力端
子14側の整合用コンデンサ素子C1の静電容量のみを
適当な値に変えることにより、アイソレータの入力イン
ピーダンスを所望の値に設定すると、入力側反射損失S
11が最大となる周波数F1が、中心周波数F0から低
周波側へずれる場合がある。この場合には、図6の
(C)に示すように、整合用コンデンサ素子C2の静電
容量を小さくして、出力側反射損失S22が最大となる
周波数F2を中心周波数F0よりd3高くさせる。さら
に、整合用コンデンサ素子C1の静電容量を大きくし
て、入力側反射損失S11が最大となる周波数F1を中
心周波数F0よりd4(<d1)低くさせる。これによ
り、挿入損失S21が最小となる周波数F3は、中心周
波数F0から若干すなわちd5(<d2)ずれるだけで
すむ。
【0025】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の構成に
変更することができる。例えば、前記実施形態ではアイ
ソレータに適用したが、本発明は、勿論サーキュレータ
にも適用できる。
【0026】また、非可逆回路素子の入力インピーダン
ス整合をとる際には、整合用コンデンサの静電容量を変
えないで(あるいは、静電容量を変えるとともに)、中
心電極組立体の中心電極の交差角を変えてインピーダン
ス整合をとってもよい。この場合も、反射損失特性にお
いて、入力側反射損失S11が最大となる周波数F1と
出力側反射損失S22が最大となる周波数F2との間
に、中心周波数F0が位置するように設定することがで
きる。
【0027】
【実施例】さらに、従来のアイソレータとして、中心電
極組立体13の中心電極21と23の交差角を120.
5度、中心電極23と22の交差角を119.5度、中
心電極21と22の交差角を120.0度に設定し、か
つ、中心周波数F0で挿入損失S21が最小、入力側及
び出力側反射損失S11,S22が最大となるように、
整合用コンデンサ素子C1,C2,C3の静電容量をそ
れぞれ13.65pF、15.65pF、16.50p
Fに設定したものを準備した。この従来のアイソレータ
の挿入損失特性および入出力反射損失特性を図7に示
し、スミスチャートを図8に示す。なお、図8におい
て、実線41は入力インピーダンス特性を示し、実線4
2は出力インピーダンス特性を示している。
【0028】この従来のアイソレータは、図8に示すよ
うに、824MHzの入力インピーダンスR1の実部が
47.4Ωであるのに対し、849MHzの入力インピ
ーダンスR2の実部が43.3Ωとなる。従って、82
4MHzと849MHzの入力インピーダンスR1,R
2の実部の差が約4Ωあり、849MHzの入力インピ
ーダンスR2の実部が50Ωから大きく外れている。
【0029】ここで、仮に、アイソレータと次段の電気
回路との間のインピーダンス整合をとるために、824
MHzと849MHzの入力インピーダンスの実部をと
もに48±2Ωの範囲内にする必要があったとする。こ
の場合、入力端子側の整合用コンデンサ素子C1の静電
容量のみを適当な値に変えることにより、アイソレータ
の入力インピーダンスの値を所望の値に設定しても、挿
入損失S21が規格から外れてしまい、使用することが
できなかった。
【0030】これに対して、本発明に係るアイソレータ
1は、入力端子14側の整合用コンデンサ素子C1を1
3.65pF→13.45pFとし、出力端子15側の
整合用コンデンサ素子C2を15.65pF→15.8
5pFとする(その他の構成および条件は、従来のアイ
ソレータと同様である。)ことで、図9及び図10に示
す特性を得ることができた。本発明に係るアイソレータ
1は、図10に示すように、824MHzの入力インピ
ーダンスR1の実部が48.5Ωであるのに対し、84
9MHzの入力インピーダンスR2の実部が47.2Ω
となる。従って824MHzと849MHzの入力イン
ピーダンスR1,R2の実部の差が約1.3Ωとなり、
849MHzの入力インピーダンスR2の実部が50Ω
に近づいている。このとき、従来のアイソレータでは0
MHzであった入出力反射損失S11,S22が最小と
なる周波数F1とF2の差は、843.5−828.5
=15MHzとなっている。ここで、本発明に係るアイ
ソレータ1が従来のアイソレータと比較して変更したの
は、整合用コンデンサ素子C1,C2の静電容量だけで
あり、機構設計の変更はない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、非可逆回路素子の入力インピーダンス整合をとる際
には、反射損失特性において、入力側反射損失が最大と
なる周波数と出力側反射損失が最大となる周波数との間
に、通過帯域の中心周波数が位置するように、整合用コ
ンデンサの静電容量や中心電極の交差角度を適切に調整
する。これにより、挿入損失が最小となる周波数が中心
周波数に近づき、挿入損失の規格を満足するようにな
る。この結果、内部部品の構成を変えないで、入力イン
ピーダンスを所望の値に設定することができ、製造コス
トを抑えることができる。
【0032】また、前述の特徴を有する非可逆回路素子
を携帯電話などの通信装置に組み込むことにより、次段
の電気回路とのインピーダンス整合が良くなり、消費電
力の少ない通信装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非可逆回路素子の一実施形態を示
す分解斜視図。
【図2】図1に示した非可逆回路素子の外観斜視図。
【図3】図1に示した非可逆回路素子の電気等価回路
図。
【図4】本発明に係る通信装置の一実施形態を示すブロ
ック図。
【図5】図1に示した非可逆回路素子の入力インピーダ
ンス整合を説明するためのグラフ。
【図6】図1に示した非可逆回路素子の入力インピーダ
ンス整合を説明するためのグラフ。
【図7】従来の非可逆回路素子の挿入損失特性および入
出力反射損失特性を示すグラフ。
【図8】従来の非可逆回路素子のスミスチャートを示す
グラフ。
【図9】本発明に係る非可逆回路素子の挿入損失特性お
よび入出力反射損失特性を示すグラフ。
【図10】本発明に係る非可逆回路素子のスミスチャー
トを示すグラフ。
【符号の説明】
1…アイソレータ 4…下側ケース 8…上側ケース 9…永久磁石 13…中心電極組立体 20…マイクロ波フェライト 21〜23…中心電極 120…携帯電話 C1〜C3…整合用コンデンサ素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射損失特性において、入力側反射損失
    が最大となる周波数を、通過帯域の中心周波数より低く
    若しくは高く設定するとともに、出力側反射損失が最大
    となる周波数を前記中心周波数より高く若しくは低く設
    定し、前記入力側反射損失が最大となる周波数と前記出
    力側反射損失が最大となる周波数との間に、前記中心周
    波数が位置するように設定したことを特徴とする非可逆
    回路素子。
  2. 【請求項2】 永久磁石と、 フェライトと該フェライトの表面に所定の角度で交差す
    るように配置された複数の中心電極とを有し、前記永久
    磁石により直流磁界が印加される中心電極組立体と、 前記永久磁石および前記中心電極組立体を収容する金属
    ケースと、 前記中心電極組立体に電気的に接続された整合用コンデ
    ンサとを備え、 前記整合用コンデンサの静電容量を調整することによ
    り、反射損失特性において、入力側反射損失が最大とな
    る周波数を、通過帯域の中心周波数より低く若しくは高
    く設定するとともに、出力側反射損失が最大となる周波
    数を前記中心周波数より高く若しくは低く設定し、前記
    入力側反射損失が最大となる周波数と前記出力側反射損
    失が最大となる周波数との間に、前記中心周波数が位置
    するように設定したこと、 を特徴とする非可逆回路素子。
  3. 【請求項3】 永久磁石と、 フェライトと該フェライトの表面に所定の角度で交差す
    るように配置された複数の中心電極とを有し、前記永久
    磁石により直流磁界が印加される中心電極組立体と、 前記永久磁石および前記中心電極組立体を収容する金属
    ケースと、 前記中心電極組立体に電気的に接続された整合用コンデ
    ンサとを備え、 前記中心電極の交差角度を調整することにより、反射損
    失特性において、入力側反射損失が最大となる周波数
    を、通過帯域の中心周波数より低く若しくは高く設定す
    るとともに、出力側反射損失が最大となる周波数を前記
    中心周波数より高く若しくは低く設定し、前記入力側反
    射損失が最大となる周波数と前記出力側反射損失が最大
    となる周波数との間に、前記中心周波数が位置するよう
    に設定したこと、 を特徴とする非可逆回路素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    非可逆回路素子を少なくとも一つ備えたことを特徴とす
    る通信装置。
JP2001165577A 2001-05-31 2001-05-31 非可逆回路素子および通信装置 Expired - Fee Related JP3649155B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001165577A JP3649155B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 非可逆回路素子および通信装置
US10/153,202 US6734752B2 (en) 2001-05-31 2002-05-23 Nonreciprocal circuit device and communication apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001165577A JP3649155B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 非可逆回路素子および通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002359503A true JP2002359503A (ja) 2002-12-13
JP3649155B2 JP3649155B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=19008226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001165577A Expired - Fee Related JP3649155B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 非可逆回路素子および通信装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6734752B2 (ja)
JP (1) JP3649155B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5223805A (en) * 1991-10-11 1993-06-29 Hughes Aircraft Company Common node reactance network for a broadband cross beam lumped-element circulator
JPH06164222A (ja) * 1992-11-25 1994-06-10 Murata Mfg Co Ltd マイクロ波用磁性体及びその製造方法
JPH10327003A (ja) * 1997-03-21 1998-12-08 Murata Mfg Co Ltd 非可逆回路素子及び複合電子部品
JP3173590B2 (ja) * 1998-06-03 2001-06-04 日本電気株式会社 高周波非可逆回路素子およびその製造方法
JP3680794B2 (ja) * 1999-07-29 2005-08-10 Tdk株式会社 パワーアンプ内蔵型アイソレータ装置
US6570466B1 (en) * 2000-09-01 2003-05-27 Tyco Electronics Logistics Ag Ultra broadband traveling wave divider/combiner

Also Published As

Publication number Publication date
US6734752B2 (en) 2004-05-11
JP3649155B2 (ja) 2005-05-18
US20020180551A1 (en) 2002-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006080172A1 (ja) 2ポート型非可逆回路素子及び通信装置
JP3840957B2 (ja) 非可逆回路素子及び通信装置
CN101233649A (zh) 不可逆电路元件、复合电子零件及通信装置
JP2001332908A (ja) 非可逆回路素子および通信装置
JPH10163708A (ja) 有極型誘電体フィルタ及びこれを用いた誘電体デュプレクサ
GB2361361A (en) Nonreciprocal circuit device and high-frequency circuit apparatus
JP4345254B2 (ja) 非可逆回路素子及び通信装置
US6882262B2 (en) Nonreciprocal circuit device and communication device using same
JP3649155B2 (ja) 非可逆回路素子および通信装置
JP2001094311A (ja) 非可逆回路素子及び通信機装置
JP2000114818A (ja) 集中定数型非可逆回路素子
JPH11239006A (ja) 誘電体フィルタ
US6724276B2 (en) Non-reciprocal circuit device and communication apparatus
US6614324B2 (en) Center electrode assembly, nonreciprocal circuit device, and communication apparatus
US6768392B2 (en) Nonreciprocal circuit device and communication apparatus incorporating the same
CN100568619C (zh) 不可逆电路元件、复合电子零件及通信装置
JPH1079607A (ja) 非可逆回路素子
JP4293118B2 (ja) 非可逆回路素子および通信装置
JP2001339205A (ja) 非可逆回路素子及びこの非可逆回路素子を備えた通信装置
JP2004350164A (ja) 非可逆回路素子、非可逆回路素子の製造方法および通信装置
JPH1098308A (ja) 非可逆回路素子
JP3705275B2 (ja) 非可逆回路素子の製造方法及び通信機装置
JPH1079606A (ja) 非可逆回路素子
JP2002246811A (ja) 非可逆回路素子及び通信装置
JP2002204108A (ja) 非可逆回路素子及び通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3649155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees