JP2002358880A - 電子銃及びその製造方法、並びに金属板の加工方法 - Google Patents

電子銃及びその製造方法、並びに金属板の加工方法

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JP2002358880A
JP2002358880A JP2001165136A JP2001165136A JP2002358880A JP 2002358880 A JP2002358880 A JP 2002358880A JP 2001165136 A JP2001165136 A JP 2001165136A JP 2001165136 A JP2001165136 A JP 2001165136A JP 2002358880 A JP2002358880 A JP 2002358880A
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Masahiko Mizuki
雅彦 水木
Yasunobu Amano
靖信 天野
Koichi Tawara
幸一 田原
Noritaka Hamaya
典孝 浜谷
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Sanko Seisakusho KK
Sony Corp
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Sanko Seisakusho KK
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細陰極線管用の電子銃の製造において、
電子銃電極のビーム透過孔を形成する薄板部を精度良く
作製することを可能にする。 【解決手段】 電極素材となる金属板の一部を薄く成形
する工程を有する電子銃の製造方法であって、金属板2
の一部を板厚方向に張出させた後、該張出し部3を、張
出し部の被切削面3Aと回転切削刃4の回転軸5とのな
す角度が90°以外の角度となるようにして切削加工
し、金属板2に薄板部6を形成する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管用の電子
銃及びその製造方法、並びに例えば電子銃電極等を製造
する際に用いて好適な金属板の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばテレビジョン受像機やコン
ピュータ用ディスプレイ等の陰極線管に対して、より高
精細な画面表示の要求が高まっている。これに伴い、陰
極線管用の電子銃においても、高精細の要求から電子ビ
ームのスポット径を小さくするために、グリッド電極の
電子ビーム透過孔(以下、ビーム透過孔と略称)が徐々
に小径化されている。
【0003】例えば、電子銃のなかで最もカソードに近
い第1グリッド電極のビーム透過孔の孔径は、φ0.4
3mm相当→φ0.32mm相当→φ0.30mm相当
の順に推移している。このように推移する電子銃を、従
来通りの回路電圧にて駆動するためには、カソードと第
1グリッド電極間の距離を小さくする必要がある。これ
を実現するには、第1グリッド電極を構成する金属板に
板厚を薄くする必要がある。そのため、上記ビーム透過
孔の孔径推移に伴い、第1グリッド電極のビーム透過孔
周辺部の板厚も0.06mm→0.05mm→0.04
5mmと徐々に薄くなってきている。
【0004】ここで、電子銃の製造工程のなかには、グ
リッド電極の素材(電極素材)となる金属板の一部を薄
く成形する工程がある。一般に、金属板の一部を薄くす
る加工方法としては、金属板の一部を切削ドリルで削っ
て薄くする方法があるが、この方法では所望する薄板寸
法が小さくなると、切削抵抗によって金属板の薄板部が
ねじ切れていまう(貫通してしまう)。そのため従来で
は、電極素材となる金属板を加工する場合に、コイニン
グ加工と呼ばれる手法が用いられている。このコイニン
グ加工は、金属板を叩いて薄くする加工方法である。
【0005】図13はコイニング加工を説明する概念図
である。図示したコイニング加工では、電極素材となる
金属板50にφD1 の加工準備孔(下孔)51を設けて
置き、その加工準備孔51の周辺部を叩いて薄板部52
を形成する。このとき、金属板50の肉部はコイニング
加工によって内側と外側に逃げる。これにより、コイニ
ング加工後は、内側への肉部の逃げによってφD2 の残
り孔53が形成されると共に、外側への肉部の逃げによ
って薄板部52の周りに盛り上がり部54が形成され
る。
【0006】図14はコイニング加工を用いた従来の第
1グリッド電極の要部を示す断面図である。図示した第
1グリッド電極G1 の要部は、ビーム透過孔60の周辺
部を示すものである。この部分は、元板となる金属板6
1に複数回のコイニング加工を施すことで段階的に薄く
成形されている。
【0007】上記第1グリッド電極G1 においては、金
属板61の板厚(元板厚)T0 をビーム透過孔60周り
で所望の板厚t0 まで薄くするにあたり、その外側の板
厚t 0 ′もコイニング加工によって薄くする必要があ
る。また、複数回のコイニング加工を行うにあたって
は、その都度、金属板61の肉部を内側と外側に逃がす
必要がある。そのため、複数回のコイニング加工を終え
た段階では、所望の板厚t 0 をもつ薄板部62の周辺に
円形のリブ63、64が形成されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにビーム透過孔周辺部の薄板化加工にコイニング加
工を用いる場合は、電子銃電極に要求される寸法精度を
満足するために複数回のコイニング加工を必要とし、こ
れによって薄板部62の周辺に円形のリブ63、64が
存在することになるため、その分だけ薄板部62の周辺
に余分なスペースが必要となる。
【0009】これに対して、例えばインライン型の電子
銃では、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応す
る3つのカソードをインライン状に配列するにあたっ
て、その配列ピッチを所定の寸法(例えば4.5mm〜
6.6mm)に収める必要がある。そのため、上記円形
のリブ63、64によって薄板部62の周辺に余分なス
ペースを確保するとなると、カソードの配列ピッチを所
定の寸法内に収めることが困難になる。
【0010】一方、ビーム透過孔の小径化に伴い、カソ
ードと第1グリッド電極間の距離を小さくするために
は、薄板部62の加工面積Sを広げて、その部分にカソ
ード端部を収めるように配置する必要がある。しかし、
薄板部62の加工面積Sを広げると、それに伴って上記
円形のリブ63、64の径も大きくなるため、カソード
の配列ピッチを所定の寸法内に収めることができなくな
る。換言すれば、インライン配列のカソードを例えば
4.5mm〜6.6mmのピッチ内に収めるためには、
コイニング周辺部外側に肉を逃がすための円形のリブ6
3、64を設けるスペースが取れなくなる。
【0011】また、グリッド電極のビーム透過孔の形成
領域において、所望の板厚と精度を得るためには、コイ
ニング加工時に余肉を内側へも逃がさなくてはならな
い。このため、コイニング加工では、先の図13に示し
たように金属板50に予め加工準備孔51を設けてい
る。しかし、最終加工ビーム透過孔を小径にする程、最
終ビーム透過孔に対する加工準備孔51の割合が大きく
なり、ビーム透過孔に加工準備孔51が干渉する虞が増
大する。
【0012】加工準備孔51の孔径を厳密に管理して
も、コイニング加工による肉部の逃げ具合が微妙に異な
る関係で、加工後における残り孔53の孔径や孔位置に
バラツキが生じてしまう。したがって、コイニング加工
後に所定の孔径でビーム透過孔を明ける場合は、上記残
り孔53の孔径及び孔位置のバラツキを許容できる条
件、つまり残り孔53が完全になくなる条件でビーム透
過孔を明ける必要があり、このことがビーム透過孔を小
さくする上で一つのネックになっている。
【0013】また、薄板部62の外側の板厚t0 ′も薄
く加工されているため、電子銃の組み立て時に必要とさ
れる部品強度を確保することができなくなる。コイニン
グ加工技術では、例えば0.2mm厚の元板から0.0
5mm〜0.45mmの薄さに成形すのが限界で、それ
以下に薄くすることは不可能であった。
【0014】近時、各色のカソードに対して第1グリッ
ド電極G1 、第2グリッド電極G2に複数、例えば2つ
ずつのビーム透過孔を形成し、各カソードから第1グリ
ッド電極G1 及び第2グリッド電極G2 を通して出射さ
れた各同一色の2つの電子ビームを蛍光面上で1つのビ
ームスポットとなるようにコンバージェンスさせて高精
細化、高輝度化を図るようにしたマルチビーム方式の電
子銃が開発されている。この電子銃では、1つのビーム
透過孔当たりの電流量を減らすことができ、各電子ビー
ムの蛍光面上でのビームスポット径を小さくできる。1
つのビーム透過孔当たりの電流量が少ないので、ドライ
ブ電圧が減り、同じカソードドライブ電圧では高電流を
流すことができる。
【0015】このように、1つのカソードに対して複
数、例えば2つのビーム透過孔を設けるグリッド電極で
は、成形された薄板部の中心に残り孔が在ってはならな
い。従って、マルチビーム方式のグリッド電極の実現に
は、従来のコイニング加工技術を使用できない。
【0016】本発明は、上述の点に鑑み、より高精細化
を可能にした電子銃及びその製造方法、並びに金属板の
一部により薄い薄板部の成形を可能にした金属板の加工
方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子銃は、
金属板の一部を薄く成形してなる薄板部を有し、この薄
板部に電子ビーム透過孔を形成してなる電極を備えた電
子銃であって、薄板部が、金属板の一部を板厚方向に張
出させた後、この張出し部を、張出し面に対して回転軸
が90°以外の角度で傾斜した回転切削刃によって切削
することにより形成された構成とする。
【0018】本発明の電子銃によれば、電極の電子ビー
ム透過孔を形成した薄板部が、金属板の一部に張出させ
た張出し部を、張出し面に対して回転軸が90°以外の
角度で傾斜した回転切削刃によって切削することにより
形成されているので、薄板部の精度が向上し、且つ突出
部のない電極となる。これにより、小径の電子ビーム透
過孔を有し、電極間の間隔、いわゆる第1電極と第2電
極間の間隔を狭くした電子銃が得られる。電極の機械強
度を維持して薄板部を広くとれるので、カソードを薄板
部に近接配置することが可能になり、カソードと電極
(いわゆる第1電極)との距離を狭めることができる。
【0019】本発明に係る電子銃の製造方法は、電極素
材となる金属板の一部を薄く成形する工程を有する電子
銃の製造方法であって、金属板の一部を板厚方向に張出
させた後、この張出し部を、張出し部の被切削面と回転
切削刃の回転軸とのなす角度が90°以外の角度となる
ようにして切削加工し、金属板に薄板部を形成する。
【0020】本発明の電子銃の製造方法によれば、電極
素材となる金属板の一部を板厚方向に張出させて、その
張出し部を、張出し部の被切削面と回転切削刃の回転軸
とのなす角度が90°以外の角度となるようにして切削
加工することにより、回転切削刃と被切削面との間の摩
擦熱の発生が抑制され、金属板の熱膨張を防ぐことがで
きる。均一な板厚で寸法精度の高い薄板部が得られる。
下孔等による残り孔やリブのない薄板部が得られる。薄
板部周辺部の板厚は金属板(元板)の板厚と同じ寸法に
維持される。これにより、薄板部の任意の位置に所望の
孔径をもつ電子ビーム透過孔を形成することが可能にな
る。電子銃電極としての機械的な強度不足を招くことな
く、薄板部の加工面積を広げることが可能になる。
【0021】本発明に係る金属板の加工方法は、金属板
の一部を薄く成形する加工方法であって、金属板の一部
を板厚方向に張出させた後、この張出し部を、張出し部
の被切削面と回転切削刃の回転軸とのなす角度が90°
以外の角度となるようにして切削加工し、金属板に薄板
部を形成する。
【0022】本発明の金属板の加工方法によれば、金属
板の一部を板厚方向に張出させて、その張出し部を、張
出し部の被切削面と回転切削刃の回転軸とのなす角度が
90°以外の角度となるようにして切削加工することに
より、回転切削刃と被切削面との間の摩擦熱の発生が抑
制され、金属板の熱膨張を防ぐことができる。均一な板
厚で寸法精度の高い薄板部が得られる。下孔等による残
り孔やリブのない薄板部が得られる。薄板部周辺部の板
厚は金属板(元板)の板厚と同じ寸法に維持される。こ
れにより、薄板部の任意の位置に所望の孔系をもつ透過
孔を形成することが可能になる。金属板全体の機械的な
強度不足を招くことなく、薄板部の加工面積を広げるこ
とが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の理解を容易にする
ために、本出願人が先に提案した先行技術、即ち電子銃
電極の製造に適した金属板の加工方法(特願平11ー3
69203号参照)について、図10〜図11を用いて
説明する。この金属板加工方法は、図10Aに示すよう
に、例えば第1グリッド電極となる所要の元板厚T
01(例えば0.25mm)の金属素材、いわゆる金属板
40を用意する。次に。図10Bに示すように、この金
属板40に対して外形成形加工及び薄板部を形成すべき
部分を板厚方向に突出させるための張出し加工を施す。
41は張出し部を示し、この張出し部41の板厚T02
略素材板厚T01である。ここでは、単色〔例えば赤
(R)〕カソードに相対する部分の張出し部41を示
す。次に、図10Cに示すように、高速回転する回転切
削刃42を一方向に、即ち図においてX軸方向左側から
右側へ向かって進行させて、張出し部41の上面を所望
の板厚t02となるように切削し、張出し部41において
所望の板厚t02の薄板部43を成形する。この切削加工
は、回転切削刃42の回転軸42aと張出し部41の上
面(被切削面)とのなす角度を90°にして、従って回
転切削刃42の底面が張出し部41の被切削面と平行す
るように、回転切削刃42を進行させて行われる。
【0024】ところで、この加工法では、図11Aに示
すように、例えば5000rpm〜10000rpmの
高速回転する回転切削刃42の刃先が切削を始める。切
削に寄与されるのは回転切削刃42の外周部(切削部)
44である。外周部44以外の底面部45は、被切削面
に当たっても切削に寄与せず、主に摩擦熱を発生させる
部分(摩擦部)である。矢印49は、摩擦寄与部であ
る。このことにより、図11Aの切削前半、即ち削り始
めの部分では、ほぼ目標値通りの板厚t02で切削される
が、図11Bに示す切削の後半に至ると、回転切削刃4
2の底面45と被切削面(切削後の面も含む)との摩擦
により摩擦熱が増大し(矢印46は摩擦熱増大部分であ
る)、金属素材40が板厚方向に矢印47で示すよう
に、熱膨張する。図11Bの切削後半では、Z軸方向に
膨張した被切削面を切削して行くことになるので、図1
1Cに示すように、切削後に冷えて収縮(矢印48参
照)し、切削により成形された薄板部43の左右で板厚
差Δt(=t02−t03)が生ずる虞がある等、不均一な
板厚になり易い。
【0025】薄板部43の成形5 の第1グリッド電極G
1 の目標形状としては、図12に示すように、赤、緑、
青の各カソードに対応する薄板部43の夫々が個々の中
で均一な板厚t02であることが理想である。
【0026】次に、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。
【0027】図1は、本発明で対象とする陰極線管用の
電子銃の一実施の形態を示す。本実施の形態に係る電子
銃1は、インライン配列された赤、緑、青の各色に対応
する3つのカソードK〔KR ,KG ,KB 〕と、各カソ
ードKR 、KG 及びK B に対して共通となるように、複
数のグリッド電極が配列されて成る。本例では、第1グ
リッド電極G1 、第2グリッド電極G2 、第3Aグリッ
ド電極G3A、第3Bグリッド電極G3B,第4グリッド電
極G4 、第5Aグリッド電極G5A、第5Bグリッド電極
5B、中間グリッド電極GM ,第6グリッド電極G6
順に配列される。第6グリッド電極G6 の後段には之と
一体のシールドカップG7 が設けられる。
【0028】第5Bグリッド電極G5Bと中間グリッド電
極GM と第6グリッド電極G6 で主電子レンズが形成さ
れる。第3Aグリッド電極G3Aと第3Bグリッド電極G
3Bとの間で第1の四重極レンズが形成され、第5Aグリ
ッド電極G5Aと第5Bグリッド電極G5Bとの間で第2の
四重極レンズが形成される。第3Bグリッド電極G3B
第5Aグリッド電極G5Aにはスタティックフォーカス電
圧Fsが印加される。第3Aグリッド電極G3Aと第5B
グリッド電極G5Bにはダイナミックフォーカス電圧Fd
が印加される。中間グリッド電極GM には第5Bグリッ
ド電極G5Bと第6グリッド電極G6 との中間の電圧が印
加される。第2グリッド電極G2 と第4グリッド電極G
4 は互いに共通接続される。
【0029】これらグリッド電極のうち、特に、第1グ
リッド電極G1 や第2グリッド電極G2 については、電
子ビームのスポット径の小径化に伴い、ビーム透過孔周
辺部の板厚を薄くして電極間隔を狭くする必要がある。
そして、本実施の形態においては、第1グリッド電極G
1 や第2グリッド電極G2 として後述する薄板の加工方
法を用いて作製されたグリッド電極で構成される。
【0030】次に、ビーム透過孔を有する電子銃電極、
特に第1グリッド電極G1 (又は第2グリッド電極G2
を作製する際に用いて好適な加工方法をについて説明す
る。
【0031】図2は、本発明の加工方法を適用した電子
銃の製造方法の一実施の形態を示す。なお、本例は第1
グリッド電極の作製に適用した場合であるが、第2グリ
ッド電極G2 、その他のグリッド電極の作製にも適用で
きる。また、図2は単色カソード〔例えば赤(R)のカ
ソード〕に相対する部分を示す。
【0032】先ず、図2Aに示すように、電子銃電極、
本例では第1グリッド電極G1 の素材となる所要の元板
厚T04(例えば0.25mm,0.20mm等)の金属
板2を用意する。電極素材となる金属板2には、例えば
コバール(Fe53%,Ni28%,Co18%の合
金)やステンレス鋼(SUS材)などを用いることがで
きる。次に、この元板の金属板2を外形成形加工を施し
て第1グリッド電極G1 の外形形状に成形する。そし
て、図2Bに示すように、金属板2を張出し加工用のダ
イ金型とパンチ金型の間にセットし、張出し加工を施し
て金属板2の一部、即ちビーム透過孔を形成する薄板部
となる部分が一方向に張出された、いわゆる張出し部3
を成形する。張出し部3の板厚T05は、元板厚T04とほ
ぼ同じである。
【0033】次に、図2C,Dに示すように、張出し部
3の表面を、残りの板厚が所要の薄さt05になるように
高速回転する回転切削刃4を用いて切削する。特に、こ
の切削工程では、水平に基準座標系をとるとき、切削機
において所定の角度調節機構を用いて、或いは例えば金
属板3を固定する固定治具のX軸端にスペーサ(例えば
板厚0.5mm)を挟むなどして金属板2を水平に対し
て所定の角度αとなるように傾斜してセットする。即
ち、金属板2は、張出し部3の被切削面3Aと回転切削
刃4の回転軸5とのなす角度θが90°以外(但し、0
を含まない)の角度となるように調節してセットする。
角度θとしては、おおむね89°,99°〜45°とす
ることができ、好ましくは89°,85°前後とするの
がよい。一方、回転切削刃4は、いわゆるエンドミルと
いう斜めに刃が付いた構成である。この回転切削刃4
は、回転軸5が水平面に対して垂直となるように配置さ
れる。この状態で回転切削刃4は、高速回転(例えば5
000rpm〜10000rpm程度)し、且つ垂直方
向(Z軸方向)に変位しながら一方向(X軸方向)へ移
動(進行)して、張出し部3の被切削面3Aを切削す
る。
【0034】回転切削刃4は、切削前半(図2C参照)
から切削後半(図2D参照)に至まで、進行方向最外側
前方の切削刃部のみが張出し部3の被切削面3Aに当た
り、回転切削刃の底面部4Bが張出し部3の被切削面3
A及び切削された面3Bに接触することがない。
【0035】このようにして、張出し部3を切削して図
3Eに示すように、張出し部3において所要の板厚t05
の薄板部6を成形する。なお、図4は、金属板2に形成
した赤、緑、青の各色のカソードに相対する部分の張出
し部3を連続して切削し、夫々薄板部6〔6R ,6G
B 〕を成形した後の、全体の形状を示す。矢印aは回
転切削刃4の進行方向を示す。
【0036】その後、図3Fに示すように、微小パンチ
による打ち抜き加工によって薄板部6にビーム透過孔7
を形成する。この場合、張出し加工及び切削加工のいず
れにおいても加工準備孔を必要とせず、従って、金属板
2の薄板部6には従来のコイニング成形のような残り孔
が存在せず、任意の位置に所望の孔径のビーム透過孔7
を形成できる。
【0037】これにより、薄板部6の中心に対して従来
よりも小径のビーム透過孔7を形成することが可能にな
る。また、後述する同一色の電子ビームを透過させる複
数のビーム透過孔を必要とする電子銃電極の場合は、薄
板部6の中心以外の複数箇所、例えば薄板部6の中心を
基準にした対称位置に、あるいは薄板部6の中心を含む
複数箇所に、ビーム透過孔を形成することが可能にな
る。
【0038】以上のようにして、電子銃電極、本例では
第1グリッド電極G1 が作製される。
【0039】図8は、電子銃の製造において、上述のよ
うにして作製した第1グリッド電極G1 に対して、第2
グリッド電極G2 とカソードK〔KR ,KG ,KB 〕を
配置した一例を示す。第1グリッド電極G1 にリブ構造
がなく、第2グリッド電極G 2 が第1グリッド電極G1
に近接して配置することができる。各薄板部6を広く形
成でき、カソードKR ,KG ,KB 端部を各薄板部6の
裏面の凹部に挿入して配置できる。
【0040】図9Aは、マルチビーム方式の電子銃の作
製に適用した一例を示す。同図はカソードK〔KR ,K
G ,KB 〕、第1グリッド電極G1 、第2グリッド電極
2部分のみを示す。図9Bは、カソードK〔KR ,K
G ,KB 〕及び第1グリッド電極G1 部分の断面構造を
示す。本例では、第1グリッド電極G1 、第2グリッド
電極G2 に各1つのカソードKに相対して複数、本例で
は2つのビーム透過孔11R 、11G 、11B 、1
R 、12G 、12B が形成される。カソードKR,K
G ,KB は、その端部を同様に各薄板部6の裏面の凹部
に挿入して配置できる。各色に対応するカソードKR
G ,KB は、第1グリッド電極G1 の各複数ずつ、本
例では2つずつのビーム透過孔に対応するように2つの
カソードを配置するようにしても良い。
【0041】図6は、本発明の電子銃電極の作製方法の
他の実施の形態を示す。本実施の形態は、前述の図3E
の工程で金属板2に薄板部6を形成しのち、図6Aに示
すように、この薄板部6にコイニング成形(プレス)を
施し、さらに薄くした薄板部8を形成する。次に、図6
Bに示すように、薄板部8にビーム透過孔9を形成し
て、目的の電子銃電極、例えば第1グリッド電極G1
作製する。本実施の形態では、コイニング成形で更に薄
い薄板部8が形成されるので、より小径のビーム透過孔
9の形成が可能になる。
【0042】図7は、本発明の電子銃電極の作製方法の
更に他の実施の形態を示す。本実施の形態は、前述の図
2C,Dの切削工程に際して、張出し部3以外の面2A
も含めて、即ち張出し部3が存在する金属板(元板)2
の面2Aを含めて、張出し部3を切削する。以後の工程
は前述と同様である。本実施の形態では、切削後におい
て張出し部3での凹凸を完全になくし、全体を同一面に
することができる。
【0043】図5は、切削加工の他の実施の形態を示
す。本実施の形態においては、水平に基準座標系をとる
とき、張出し部3を形成した金属板2を水平に固定し、
回転切削刃4をその回転軸5が水平に対して傾斜するよ
うに配置し、回転切削刃4をその状態で高速回転させな
がら矢印bで示す水平方向に進行して切削する。また、
回転切削刃4としては、図示せざるも、その回転軸5を
逆に傾斜させて切削することも可能である。この場合、
切削方向の向きで被切削面3Aと回転切削刃4の回転軸
5とのなす角度は90°(但し、180°を含まない)
を越える角度となる。
【0044】上述した電子銃の製造方法によれば、電子
銃電極、例えば第1グリッド電極G 1 の作製に際して、
張出し部3を形成した金属板2を傾斜してセットし、回
転切削刃4をその回転軸5が垂直となるように配置した
状態で被切削面3Aに沿って切削する、いわゆる斜め切
削加工により、回転切削刃4の被切削面3Aに当たる部
分は回転切削刃4の進行側端部のみとなる。このため、
回転切削刃4と被切削面3Aとの間で発生する摩擦熱が
抑えられ、金属板2の熱膨張を防ぐことができる。従っ
て、被切削面3Aの全域にわたって均一な薄さで切削で
きる。
【0045】つまり、斜め切削加工により、回転切削刃
4と被切削面の反対面(張出し部の裏側の面)3Cとの
距離を、一定に保ちながら切削でき、赤色のカソードに
対応する薄板部6R と、緑色及び青色のカソードに対応
する薄板部6G ,6B との板厚差(不均一板厚)、単一
薄板部6〔6R ,6G ,6B の夫々〕の面積内での板厚
差(不均一板厚)が改善され、各単一の張出し部3の切
削後の薄板部6の面積内での板厚t05が均一になり、同
時に3つの張出し部3間の切削後の薄板部6〔6R ,6
G ,6B 〕間での板厚t05が均一になる。従って、電子
銃電極の精度向上が容易になり、電子銃電極の設計の自
由度を増すことができる。薄板部周辺部に肉の逃げが無
くなるので、第1グリッド電極G1 に突出部がなくな
り、図8に示すように、第1グリッド電極G1 と第2グ
リッド電極G2 との間の距離d12を狭めることができ
る。
【0046】従来のように薄板部の周辺にリブ構造を形
成する必要がないので、リブ形成のための余分なスペー
スを確保する必要がない。このため、インライン配列の
3つのカソードの配列ピッチを狭めることができる。同
時に、薄板部周辺の板厚は、金属板(元板)の板厚寸法
04のまま維持され、薄板部6の直近から十分な板厚を
確保できるので、電子銃電極の部品強度が増し、薄板部
6の面積を拡大することができる。例えばφ2mm以上
に拡大することができる。薄板部6の面積を拡大できる
ので、図8に示すように、張出し部3の裏面側の凹部内
にカソードK端部を挿入でき、カソードKと第1グリッ
ド電極G1 との間の距離d01をより狭めることが可能に
なる。
【0047】斜め切削過去で薄板部を形成するので、金
属板(元板)の厚さT04を例えば0.2mmとしたと
き、板厚0.5mm以下、さらに0.04mm以下の薄
板部6が得られる。広面積の切削厚さ(薄板部6の板
厚)は、板厚差5μm以下に抑えることができる。薄板
部6にコイニング加工を施すことにより、更に薄い薄板
部8の形成が可能になる。従って、より小径化したビー
ム透過孔9を形成できる(図6参照)
【0048】斜め切削加工で薄板部を形成するので、第
1グリッド電極G1 のビーム透過孔を有する面の寸法が
安定し、寸法変化のない電子銃を組み立てることができ
る。従って、ビームスポット特性が向上した電子銃の製
造が可能になる。薄板部の中心部に加工時の下孔が存在
しないため、より小径のビーム透過孔を形成することが
できる。例えば1つのカソードに対して複数のビーム透
過孔を有する電子銃電極の形成が可能になり、マルチビ
ーム方式の電子銃の製造が可能になる。
【0049】図5に示すように、張出し部6を形成した
金属板2を水平にセットし、回転切削刃4をその回転軸
5が傾斜するように配置した状態で被切削面3Aに沿っ
て切削する、いわゆる斜め切削加工においても、上述と
同様の効果が得られる。
【0050】その結果、上述の製造方法によって作製さ
れた電子銃によれば、特に第1グリッド電極G1 のビー
ム透過孔が形成される薄板部の形状にバラツキがなく信
頼性の高い電子銃を提供できる。従って、、陰極線管等
における表示画像の高精細化の要求に十分に応えること
が可能となる。従来のようにコイニング加工による肉部
の逃げを考慮する必要がないため、部品設計の自由度を
高めることができる。電子銃組立て時の加圧による変形
に対して十分な機械的強度をもつ電極部品を用いて組立
てることができる。これにより、電子銃の組立て精度を
高めてビームスポット特性等を向上させることが可能に
なる。
【0051】上例では、陰極線管用の電子銃電極を作製
する場合を例に挙げて説明したが、上述の張出し加工及
び斜め切削加工による製造手法は、金属板の一部を薄く
成形する一般的な加工方法として広く適用することがで
きる。
【0052】本発明は、カラー陰極線管用の電子銃、プ
ロジェクタ用の単色電子銃等に適用できる。本発明は、
図1の電子銃に限らず、他の構成の電子銃にも適用でき
る。
【0053】
【発明の効果】本発明の電子銃によれば、極めて小径の
電子ビーム透過孔を設けることができ、カソードと第1
電極間の距離、第1電極と第2電極間の距離を狭めるこ
とができ、高精細陰極線管用の電子銃を実現することが
できる。電極の薄板部に複数の電子ビーム透過孔を形成
した、いわゆるマルチビーム方式の高精細陰極線管用の
電子銃を実現することができる。
【0054】本発明の電子銃の製造方法によれば、電極
の薄板部の成形にあたって、金属板の一部を板厚方向に
張出した後、この張出し部を、張出し部の被切削面と回
転切削刃の回転軸とのなす角度が90°以外の角度とな
るよにして切削加工して薄板部を形成することにより、
電子銃電極の精度向上が容易になり、電子銃電極の設計
の自由度を増すことができる。また、薄板部周辺に肉の
逃げが無くなることにより、第1電極の作製に用いたと
きに第1電極に突出部が形成されず、第1電極と第2電
極との間の距離を狭めることができる。
【0055】上記の切削加工によって、薄板部をより均
一な板厚で成形することができる。薄板部周辺に肉の逃
げのためのリブ構造を設ける必要がないので、電極の板
厚を薄板部の直近から金属板(元板)と同じ寸法の厚さ
にできる。これにより、電極の機械強度が増し、薄板部
分の面積を拡大することができる。上記の切削加工によ
って電極、例えば第1電極の第2電極側の面の寸法が安
定市寸法変化のない電子銃を組立てることができ、ビー
ムスポット特性を向上させることができる。薄板部の中
心部に下孔などの残り孔がないので、加工準備孔(下
孔)を設ける従来技術では不可能であった小径の電子ビ
ーム透過孔を形成することが可能になる。或いは、同一
色の電子ビームが透過する複数の電子ビーム透過孔を形
成した、マルチビーム方式の電子銃を製造することが可
能になる。
【0056】本発明の金属板の加工方法によれば、金属
板の一部を薄く成形するにあたって、金属板の一部を板
厚方向に張出した後、この張出し部を、張出し部の被切
削面と回転切削刃の回転軸とのなす角度が90°以外の
角度となるよにして切削加工して薄板部を形成すること
により、薄板部を有する単品部品の精度向上が容易にな
り、部品設計の自由度を増すことができる。また、薄板
部周辺に肉の逃げが無い加工が可能になる。
【0057】上記の切削加工によって、薄板部をより均
一な板厚で成形することができる。薄板部周辺に肉の逃
げのためのリブ構造を設ける必要がないので、薄板部の
周辺の板厚を薄板部の直近から金属板(元板)と同じ寸
法の厚さにできる。これにより、金属板による加工品の
機械強度が増し、薄板部分の面積を拡大することができ
る。上記の切削加工によって、薄板部の中心部に下孔な
どの残り孔がないので、加工準備孔(下孔)を設ける従
来技術では不可能であった小径の孔を薄板部に形成する
ことが可能になる。或いは、薄板部に所望の配列の複数
の孔を形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる電子銃の一実施の形態を示
す構成図である。
【図2】A〜D 本発明に係る電子銃の製造方法の一実
施の形態を示す工程図(その1)である。
【図3】E〜F 本発明に係る電子銃の製造方法、特に
その電子銃電極の作製方法の一実施の形態を示す工程図
(その2)である。
【図4】金属板に形成した赤、緑、青の各色のカソード
に相対する部分の張出し部を連続して切削した後の全体
の形状を示す構成図である。
【図5】本発明の切削加工の他の実施の形態を示す構成
図である。
【図6】A〜B 本発明の電子銃電極の作製方法の他の
実施の形態を示す工程図である。
【図7】本発明の電子銃電極の作製方法の他の実施の形
態を示す工程図である。
【図8】本発明に係る電子銃の一実施の形態の要部の断
面図である。
【図9】A 本発明の電子銃の他の実施の形態の要部の
斜視図である。 B その一部の断面図である。
【図10】A〜C 本発明の説明に供する比較例に係わ
る金属板の加工方法の工程図である。
【図11】A〜C 図10の金属板の加工方法の問題点
の説明図である。
【図12】張出し加工及び切削加工を用いて薄板部を成
形したときの、理想の加工形状を示す断面図である。
【図13】コイニング加工を説明する概念図である。
【図14】コイニング加工を用いた従来のグリッド電極
の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・電子銃、K〔KR ,KG ,KB 〕、G1
6 ,GM ・・・グリッド電極、G7 ・・・シールドカ
ップ、2・・・金属板(元板)、3・・・張出し部、3
A・・・被切削面、4・・・回転切削刃、5・・・回転
軸、6、8・・・薄板部、7、9・・・ビーム透過孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 靖信 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田原 幸一 三重県一志郡嬉野町平生113 株式会社山 幸製作所内 (72)発明者 浜谷 典孝 三重県一志郡嬉野町平生113 株式会社山 幸製作所内 Fターム(参考) 5C041 AA03 AB01 AB02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の一部を薄く成形してなる薄板部を
    有し、該薄板部に電子ビーム透過孔を形成してなる電極
    を備えた電子銃であって、 前記薄板部は、前記金属板の一部を板厚方向に張出させ
    た後、該張出し部を、張出し面に対して回転軸が90°
    以外の角度で傾斜した回転切削刃によって切削すること
    により形成されて成ることを特徴とする電子銃。
  2. 【請求項2】 前記電極の前記薄板部以外の部分の面
    が、該薄板部の面と面一に形成されて成ることを特徴と
    する請求項1記載の電子銃。
  3. 【請求項3】 前記薄板部は、コイニング成形で更に薄
    く形成されて成ることを特徴とする請求項1又は2記載
    の電子銃。
  4. 【請求項4】 前記薄板部に同一色の電子ビームを透過
    させる複数の電子ビーム透過孔が形成されて成ることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の電子銃。
  5. 【請求項5】 電極素材となる金属板の一部を薄く成形
    する工程を有する電子銃の製造方法であって、 前記金属板の一部を板厚方向に張出させた後、 該張出し部を、張出し部の被切削面と回転切削刃の回転
    軸とのなす角度が90°以外の角度となるようにして切
    削加工し、前記金属板に薄板部を形成することを特徴と
    する電子銃の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記回転切削刃の進行方向において、前
    記回転切削刃の回転軸と前記被切削面とのなす角度を9
    0°以下にして、切削加工することを特徴とする請求項
    5記載の電子銃の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記回転切削刃と前記被切削面の反対面
    との距離を、一定に保ちながら前記被切削面を切削加工
    することを特徴とする請求項5又は6記載の電子銃の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記切削加工に際して、金属板の前記張
    出し部以外の面も含めて切削することを特徴とする請求
    項5、6又は7記載の電子銃の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記金属板の被切削面を所定角度に傾斜
    させて切削加工することを特徴とする請求項5、6、7
    又は8記載の電子銃の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記薄板部を形成した後、前記薄板部
    をコイニング成形することを特徴とする請求項5、6、
    7、8又は9記載の電子銃の製造方法。
  11. 【請求項11】 最終的に形成された薄板部に、電子ビ
    ーム透過孔を形成することを特徴とする請求項5、6、
    7、8、9又は10記載の電子銃製造方法。
  12. 【請求項12】 最終的に形成された薄板部に、同一色
    の電子ビームが透過する複数の電子ビーム透過孔を形成
    することを特徴とする請求項5、6、7、8、9又は1
    0記載の電子銃製造方法。
  13. 【請求項13】 金属板の一部を薄く成形する加工方法
    であって、 前記金属板の一部を板厚方向に張出させた後、 該張出し部を、張出し部の被切削面と回転切削刃の回転
    軸とのなす角度が90°以外の角度となるようにして切
    削加工し、前記金属板に薄板部を形成することを特徴と
    する金属板の加工方法。
  14. 【請求項14】 前記回転切削刃の進行方向において、
    前記回転切削刃の回転軸と前記被切削面とのなす角度を
    90°以下にして、切削加工することを特徴とする請求
    項13記載の金属板の加工方法。
  15. 【請求項15】 前記回転切削刃と前記被切削面の反対
    面との距離を、一定に保ちながら前記被切削面を切加工
    することを特徴とする請求項13又は14記載の金属板
    の加工方法。
  16. 【請求項16】 前記切削加工に際して、金属板の前記
    張出し部以外の面も含めて切削することを特徴とする請
    求項13、14又は15記載の金属板の加工方法。
  17. 【請求項17】 前記金属板の被切削面を所定角度に傾
    斜させて切削加工することを特徴とする請求項13、1
    4、15又は16記載の金属板の加工方法。
  18. 【請求項18】 前記薄板部を形成した後、前記薄板部
    をコイニング成形することを特徴とする請求項13、1
    4、15、16又は17記載の金属板の加工方法。
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