JPH11288664A - 電子銃用電極の製造方法および電子銃 - Google Patents

電子銃用電極の製造方法および電子銃

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JPH11288664A
JPH11288664A JP8727598A JP8727598A JPH11288664A JP H11288664 A JPH11288664 A JP H11288664A JP 8727598 A JP8727598 A JP 8727598A JP 8727598 A JP8727598 A JP 8727598A JP H11288664 A JPH11288664 A JP H11288664A
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electron beam
electrode
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diameter
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Hisakazu Yamane
久和 山根
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の主面側と他方の主面側とで異径の電子
ビーム通過孔を、部品点数を増やさないで組立上の妨げ
や組立精度の劣化を招くことがないように形成する。 【解決手段】 大きい径の電子ビーム通過孔17Bより
小径の捨て孔23を平板状電極素材21に開けて、電子
ビーム通過孔17Bより大径の凹部26を有するダイ2
7上に載置し、電極素材21の一方の主面20側をコイ
ンイングして電子ビーム通過孔17Bを形成すると共
に、電極素材21の他方の主面19にダイ27の凹部2
6に倣った凸部22を形成した後、捨て孔23を含む領
域を打抜加工して小さい径の電子ビーム通過孔16Bを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーブラウン
管等に用いられる電子銃用電極の製造方法および電子銃
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はインライン形電子銃を備えたカラ
ーブラウン管を示す断面図、図8はインライン形電子銃
を拡大して示す要部断面図である。一般にカラーブラウ
ン管は、図7に示す構成となっている。図において、1
はガラス外囲器であり、このガラス外囲器1の一端のネ
ック部2内には一水平面内に赤色、緑色、青色用の3本
の電子ビーム3R,3G,3Bを放出するインライン形
電子銃4が設けられ、かつこの電子銃4と対向する他端
部のフェース部5の内面には多数の赤、緑、青の蛍光体
がモザイク状に区分された蛍光面6が形成されている。
また、ガラス外囲器1内には、蛍光面6に近接して多数
の電子ビーム通過孔を有する色選択電極としてのシャド
ウマスク7が配置されている。
【0003】このような構成のカラーブラウン管は、イ
ンライン形電子銃4から放出された電子ビーム3R,3
G,3Bがガラス外囲器1の外側に配置された偏向ヨー
ク8によって水平および垂直方向に偏向され、シャドウ
マスク7の電子ビーム通過孔を通って蛍光面6の青,
緑,赤の3色の蛍光体モザイクにそれぞれ射突(ランデ
ィング)することにより発光して、カラー画像を再現さ
せるようになっている。
【0004】ところで、インライン形電子銃4は、図8
に示すように、3本の電子ビーム3R,3G,3Bをそ
れぞれ放出する赤色、緑色、青色用の陰極9R,9G,
9Bと、陰極9R,9G,9Bから放出された電子ビー
ム3R,3G,3Bを制御する制御電極10と、電子ビ
ーム3R,3G,3Bを加速する加速電極11と、電子
ビーム3R,3G,3Bを集束する第1、第2及び第3
の集束電極12,13,14と、高電圧が印加される陽
極電極15をこの順に配置して構成されており、各電極
10〜15には各陰極9R,9G,9Bに対応して電子
ビーム3R,3G,3Bが通過する電子ビーム通過孔が
それぞれ設けられている。
【0005】陽極電極15には、20〜35(kV)程
度の高電圧Ebが印加される。第1の集束電極12と第
3の集束電極14とは電気的に接続されており、陽極電
極15に印加される高電圧Ebの20〜30%の電圧が
印加される。加速電極11と第2の集束電極13とは電
気的に接続されており、200〜1,000(V)の電
圧が印加される。制御電極10には、0〜−100
(V)の電圧が印加される。陰極9R,9G,9Bに
は、50〜250(V)の一定電圧に、映像信号に同期
した信号が重畳されて印加される。
【0006】このような構成のインライン形電子銃4に
おいて、陰極9R,9G,9Bにより発生した電子は、
制御電極10により制御されて加速電極11により加速
され、加速電極11、第1及び第2の集束電極12,1
3並びに第3の集束電極14の第2の集束電極13側の
面で形成されるプリフォーカスレンズ系で予備集束され
た後、第3の集束電極14と陽極電極15との間に形成
される主レンズにより集束されて、赤色、緑色、青色用
の電子ビーム3R,3G,3Bとして放出される。
【0007】ところで、電子銃4の性能として、電子ビ
ーム3R,3G,3Bの蛍光面6上でのビームスポット
径を蛍光面6の全域で小さくする必要がある。このた
め、電子銃4を構成する電極の電子ビーム通過孔の陰極
側(電子ビームの入口側)の形状と、蛍光面側(電子ビ
ームの出口側)の形状とを異にする場合が度々発生す
る。例えば、図8の第2の集束電極13は、電子ビーム
通過孔の陰極側の形状と蛍光面側の形状とが異なってお
り、陰極側は円形であるのに対して蛍光面側は矩形で、
陰極側の径より蛍光面側の径が大きくなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように一方の主面
側と他方の主面側とで異径の電子ビーム通過孔が形成さ
れた電極は例えば、図9に示すように、2枚の板状電極
部材16,17を貼り合わせて構成していた。図9
(a)は陰極側から見た平面図、図9(b)は図9
(a)のB−B線断面図であり、陰極側の電極部材16
には円形の電子ビーム通過孔16R,16G,16Bが
形成され、蛍光面側の電極部材17には矩形で電子ビー
ム通過孔16R,16G,16Bより径が大きい電子ビ
ーム通過孔17R,17G,17Bが形成されている。
ところが、このような方法による場合は、電極の精度は
出せるが、部品点数が増えてしまうという問題点があっ
た。
【0009】また、他の従来技術として、図10に示す
ように、1枚の板状電極部材を用いてプレス加工により
リム18を設けた後、リム18で囲まれた領域内をコイ
ニングおよび打抜加工することにより、陰極側と蛍光面
側とで電子ビーム通過孔の形状が異なる電極を製造する
方法があった。しかしこの場合も、電極の精度は出せる
が、リム18の高さhrが隣接電極との間隔設定の妨げ
になり、組立上の問題があった。さらに、他の従来技術
として、図11に示すように、リムを設けずに1枚の板
状電極部材をコイニングおよび打抜加工して、陰極側と
蛍光面側とで電子ビーム通過孔の形状が異なる電極を製
造する方法があった。この場合は、リムがないので隣接
電極との間隔設定の妨げはなくなるが、リムがないた
め、図11に示す陰極側の面19と蛍光面側の面20の
平面度を精度よく出すことができず、組立精度を劣化さ
せるという問題があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、一方の主面側と他方の主面側と
で異径の電子ビーム通過孔を、部品点数を増やさないで
組立上の妨げや組立精度の劣化を招くことがないように
形成することができる電子銃用電極の製造方法およびこ
の製造方法で製造された電極を用いて構成された電子銃
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子銃用
電極の製造方法は、一方の主面側に形成される大きい径
の電子ビーム通過孔より大径の凹部を有するダイ上に電
極素材を載置し、この電極素材の一方の主面の凹部を投
影した領域内をコイニングして大きい径の電子ビーム通
過孔を形成すると共に、電極素材の他方の主面にダイの
凹部に倣った凸部を形成し、次いで一方の主面側の電子
ビーム通過孔より小径で一方の主面側の電子ビーム通過
孔と連通する他方の主面側の電子ビーム通過孔を形成す
るようにしたものである。
【0012】また、この発明に係る電子銃用電極の製造
方法は、少なくとも一方の主面側に形成される大きい径
の電子ビーム通過孔より小径の捨て孔を電極素材に開け
る工程と、大きい径の電子ビーム通過孔より大径の凹部
を有するダイ上に捨て孔が凹部と中心が一致して整合す
るよう電極素材を載置し、この電極素材の一方の主面側
をコイニングして大きい径の電子ビーム通過孔を形成す
ると共に、電極素材の他方の主面にダイの凹部に倣った
凸部を形成する工程と、コイニング後、電極素材の捨て
孔を含む領域を打抜加工して、大きい径の電子ビーム通
過孔より小径の電子ビーム通過孔を形成する工程を備え
たものである。
【0013】さらに、この発明に係る電子銃用電極の製
造方法は、凸部が、高さ0.1mm乃至0.4mmで、
一方の主面側の大きい径の電子ビーム通過孔の外縁より
0.3mm以上大きい外形に設定されているものであ
る。
【0014】また、この発明に係る電子銃は、上述の電
子銃用電極の製造方法で製造された電子銃用電極を用い
て構成されたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて説明する。なお、図において同一符号は従来
のものと同一または相当のものを表わす。
【0016】実施の形態1.図1は実施の形態1による
電子銃用電極の製造方法を示す断面図、図2は実施の形
態1による電子銃用電極の製造方法により製造された電
極を示す要部断面図である。図2において、13は陰極
側(電子ビームの入口側)の電子ビーム通過孔16Bの
形状と、蛍光面側(電子ビームの出口側)の電子ビーム
通過孔17Bの形状とを異にする第2の集束電極であ
り、図9に示した従来の電極と同様に、電子ビーム通過
孔16Bは円形であるのに対して電子ビーム通過孔17
Bは矩形で、電子ビーム通過孔16Bの径Dより電子ビ
ーム通過孔17Bの径Cが大きくなっている(C>
D)。この電極13は、リムのないコイニングおよび打
抜加工により板厚T0の1枚の平板状電極素材21を用
いて形成されたものであり、陰極側の面19には電子ビ
ーム通過孔16Bを囲む領域に高さT1の凸部22が形
成されており、凸部22の外縁は電子ビーム通過孔17
Bの外縁より幅Wだけ大きくなっている。
【0017】このような電極13の製造は、図1に示す
工程によって行われる。先ず図1(a)に示すように、
板厚T0の平板状電極素材21を準備し、図1(b)に
示すように、最終的に形成される電子ビーム通過孔16
Bおよび17Bの径DおよびCより小径である径d
(C,D>d)の捨て孔23を、パンチ24およびダイ
25を用いて開ける。但し、次のコイニング工程での材
料の逃げにより、捨て孔23の径が最終的に形成される
電子ビーム通過孔16Bの径Dより十分小さくなる場合
は、この工程で開ける捨て孔23の径は、最終的に形成
される電子ビーム通過孔16Bの径Dより大きくてもよ
い。なお、捨て孔23の径dは、コイニング工程で潰す
部分の体積によって最適値が決められる。
【0018】次に図1(c)に示すように、最終的に形
成される電子ビーム通過孔17Bの外縁より幅Wだけ大
きく、かつ深さT1の凹部26を有するダイ27上に捨
て孔23が凹部26と中心が一致して整合するように平
板状電極素材21を載置し、平板状電極素材21の一方
の主面20の凹部26を投影した領域内をダイ27およ
びパンチ28を用いてコイニングして、径Cの電子ビー
ム通過孔17Bを形成する。この時、コイニングによる
材料の逃げにより、他方の主面19にはダイ27の凹部
26に倣った凸部22が形成され、かつ捨て孔23の径
は小さくなる。その後、図1(d)に示すように、ダイ
29と径Dなるパンチ30を用いて捨て孔23を含む領
域を打抜加工して、電子ビーム通過孔17Bと連通する
径Dの電子ビーム通過孔16Bを形成する。
【0019】このような工程による製造方法によれば、
捨て孔23を予め開けるとともに、凹部26を有するダ
イ27を用いてコイニングすることにより、捨て孔23
のみを開ける場合に比べて、図1(c)に示すコイニン
グにより一方の主面20側を潰した時の材料の逃げを更
に作ることができるので、図10に示したリムが無くて
も陰極側の面19と蛍光面側の面20の平面度を、電子
銃用電極として通常要求される0.01mm以下に抑え
ることができる。実験の結果、平面度を0.01mm以
下にするためには、凸部22の外縁と電子ビーム通過孔
17Bの外縁との幅Wは0.3mm以上で、かつ凸部2
2の高さT1が0.1〜0.4mmである必要があるこ
とが分かった。
【0020】図3は、横軸に凸部22の高さT1(m
m)、縦軸に陰極側の面19の平面度(μm)を取り、
凸部22の外縁と電子ビーム通過孔17Bの外縁との幅
Wをパラメータにした特性図である。図3から明らかな
ように、面19の平面度の目標値を10μm以下とした
場合、幅Wが0.2mm以下では凸部22の高さT1
どのような値にしても十分な効果が得られず、0.3m
m以上にした場合に初めて平面度を10μm以下とする
ことができる。また、幅Wを0.3mm以上にしても、
凸部22の高さT1が0.1mm未満では効果が出ず、
0.4mmを超えると平面度が逆に劣化する。この寸法
範囲は、前述した捨て孔23の径dを最適値に選定した
場合に適用される。なお、0mm≦W≦0.3mmの範
囲で凸部22の効果は大きく変化するが、W≧0.3m
mになると効果の変化はほとんどなくなる。
【0021】このようにして製造された電極を用いて例
えば図8に示した電子銃を構成すれば、一方の主面側と
他方の主面側とで異径の電子ビーム通過孔を、部品点数
を増やさないで平面度を精度良く出すことができる製造
方法で形成された電子銃用電極を用いて構成されたもの
であるので、組立上の妨げや組立精度の劣化を招くこと
がなく、高精度で性能の優れた電子銃を実現することが
できる。
【0022】実施の形態2.図4は、実施の形態2を示
す断面図である。実施の形態1では、陰極側の電子ビー
ム通過孔16R,16G,16Bのそれぞれに対応して
蛍光面側の電子ビーム通過孔17R,17G,17Bと
凸部22を個別に形成した場合について示したが、実施
の形態2では、陰極側の電子ビーム通過孔16R,16
G,16Bに共通の蛍光面側の電子ビーム通過孔31を
形成したものである。この場合でも、図1に示した工程
において、捨て孔23やダイ27の凹部26の形状と大
きさを電子ビーム通過孔31の形状と大きさに基づいて
設定し、形成される凸部22の外縁と電子ビーム通過孔
31の外縁との幅Wが0.3mm以上で、かつ凸部22
の高さT1が0.1〜0.4mmにすれば、実施の形態
1と同様の効果を奏することができる。すなわち、コイ
ニング面積が大きくて平面度を出しにくい場合でも、1
枚の電極素材21で高精度の電極を製造することができ
る。
【0023】実施の形態3.図5は、実施の形態3を示
す断面図である。実施の形態3は、蛍光面側のコイニン
グを2段にしたものであり、この場合は、図1(c)に
示した工程で用いるパンチ28を二段形状にするだけ
で、実施の形態1と同様にして製造することができ、実
施の形態1と同様の効果を奏することができる。すなわ
ち、二段以上の複雑なコイニングでも、高精度の電極を
製造することができる。
【0024】実施の形態4.図6は、実施の形態4を示
す断面図である。実施の形態4は、有底筒状の電極に実
施した場合で、孔形成工程の前に絞り加工が付加される
以外は実施の形態1で示した工程と略同様の工程によ
り、一方の主面側と他方の主面側とで異径の電子ビーム
通過孔をその底部に形成することができ、絞り部品と板
状部品を貼り合わせて有底筒状の電極を形成する必要が
ないので、部品点数や溶接工数を減らせるとともに、高
精度な有底筒状の電極を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】この発明に係る電子銃用電極の製造方法
によれば、一方の主面側に形成される大きい径の電子ビ
ーム通過孔より大径の凹部を有するダイ上に電極素材を
載置し、この電極素材の一方の主面の凹部を投影した領
域内をコイニングして大きい径の電子ビーム通過孔を形
成すると共に、電極素材の他方の主面にダイの凹部に倣
った凸部を形成し、次いで一方の主面側の電子ビーム通
過孔より小径で一方の主面側の電子ビーム通過孔と連通
する他方の主面側の電子ビーム通過孔を形成するように
したので、一方の主面側と他方の主面側とで異径の電子
ビーム通過孔を、部品点数を増やさないで組立上の妨げ
や組立精度の劣化を招くことがないように形成すること
ができる。
【0026】また、この発明に係る電子銃用電極の製造
方法によれば、少なくとも一方の主面側に形成される大
きい径の電子ビーム通過孔より小径の捨て孔を電極素材
に開ける工程と、大きい径の電子ビーム通過孔より大径
の凹部を有するダイ上に捨て孔が凹部と中心が一致して
整合するよう電極素材を載置し、この電極素材の一方の
主面側をコイニングして大きい径の電子ビーム通過孔を
形成すると共に、電極素材の他方の主面にダイの凹部に
倣った凸部を形成する工程と、コイニング後、電極素材
の捨て孔を含む領域を打抜加工して、大きい径の電子ビ
ーム通過孔より小径の電子ビーム通過孔を形成する工程
を備えたものであるので、一方の主面側と他方の主面側
とで異径の電子ビーム通過孔を、部品点数を増やさない
で組立上の妨げや組立精度の劣化を招くことがないよう
に形成することができるとともに、特にコイニング時の
材料の逃げを大きくすることができるので、平面度のよ
り優れた電子銃用電極を得ることができる。
【0027】さらに、この発明に係る電子銃用電極の製
造方法によれば、凸部が、高さ0.1mm乃至0.4m
mで、一方の主面側の大きい径の電子ビーム通過孔の外
縁より0.3mm以上大きい外形に設定されているの
で、電子銃用電極として通常要求される平面度0.01
mm以下に抑えることができる。
【0028】また、この発明に係る電子銃によれば、一
方の主面側と他方の主面側とで異径の電子ビーム通過孔
を、部品点数を増やさないで平面度を精度良く出すこと
ができる製造方法で形成された電子銃用電極を用いて構
成されたものであるので、組立上の妨げや組立精度の劣
化を招くことがなく、高精度で性能の優れた電子銃を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電子銃用電極
の製造方法を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1により製造された電
子銃用電極を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1により製造された電
子銃用電極の平面度を示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態2により製造された電
子銃用電極を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3により製造された電
子銃用電極を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4により製造された電
子銃用電極を示す断面図である。
【図7】 インライン形電子銃を備えたカラーブラウン
管を示す断面図である。
【図8】 インライン形電子銃を拡大して示す要部断面
図である。
【図9】 従来の製造方法により製造された電子銃用電
極を示す図である。
【図10】 従来の製造方法により製造された電子銃用
電極を示す図である。
【図11】 従来の製造方法により製造された電子銃用
電極を示す図である。
【符号の説明】
4 インライン形電子銃、 13 第2の集束電極、
16R 電子ビーム通過孔、 16G 電子ビーム通
過孔、16B 電子ビーム通過孔、 17R 電子ビ
ーム通過孔、17G 電子ビーム通過孔、 17B
電子ビーム通過孔、19 陰極側の面、 2
0 蛍光面側の面、21 平板状電極素材、 2
2 凸部、23 捨て孔、 24 パン
チ、25 ダイ、 26 凹部、27
ダイ、 28 パンチ、29 ダ
イ、 30 パンチ、31 電子ビ
ーム通過孔。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の主面側と他方の主面側とで異径の
    電子ビーム通過孔が形成された電子銃用電極の製造方法
    において、上記一方の主面側に形成される大きい径の電
    子ビーム通過孔より大径の凹部を有するダイ上に電極素
    材を載置し、上記電極素材の一方の主面の上記凹部を投
    影した領域内をコイニングして上記大きい径の電子ビー
    ム通過孔を形成すると共に、上記電極素材の他方の主面
    に上記ダイの凹部に倣った凸部を形成し、次いで上記一
    方の主面側の電子ビーム通過孔より小径で上記一方の主
    面側の電子ビーム通過孔と連通する上記他方の主面側の
    電子ビーム通過孔を形成することを特徴とする電子銃用
    電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 一方の主面側と他方の主面側とで異径の
    電子ビーム通過孔が形成された電子銃用電極の製造方法
    において、少なくとも上記一方の主面側に形成される大
    きい径の電子ビーム通過孔より小径の捨て孔を電極素材
    に開ける工程と、上記大きい径の電子ビーム通過孔より
    大径の凹部を有するダイ上に上記捨て孔が上記凹部と中
    心が一致して整合するよう上記電極素材を載置し、この
    電極素材の一方の主面側をコイニングして上記大きい径
    の電子ビーム通過孔を形成すると共に、上記電極素材の
    他方の主面に上記ダイの凹部に倣った凸部を形成する工
    程と、上記コイニング後、上記電極素材の上記捨て孔を
    含む領域を打抜加工して、上記大きい径の電子ビーム通
    過孔より小径の電子ビーム通過孔を形成する工程を備え
    たことを特徴とする電子銃用電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 凸部は、高さが0.1mm乃至0.4m
    mで、一方の主面側の大きい径の電子ビーム通過孔の外
    縁より0.3mm以上大きい外形を有することを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の電子銃用電極の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の電子銃用
    電極の製造方法で製造された電子銃用電極を用いて構成
    されたことを特徴とする電子銃。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020005390A (ko) * 2000-06-22 2002-01-17 가나이 쓰토무 음극선관과 전자총의 평면전극 및 그 제작방법
WO2002027750A1 (fr) * 2000-09-26 2002-04-04 Sony Corporation Canon electronique et procede de fabrication d'une electrode de canon electronique

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