JP2002358672A - 書き込み/消去方法及び記憶装置 - Google Patents

書き込み/消去方法及び記憶装置

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    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、書き込み/消去方法及び記憶装置
に関し、光ビームが記録媒体上のトラックの中心からず
れた位置を走査したり、書き込み/消去パワーのある程
度のずれが発生したりしても、隣接トラックの信号の劣
化を確実に防止可能とすることを目的とする。 【解決手段】 記録媒体に対する光ビームの書き込み及
び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置に
おいて、書き込み及び/又は消去時の、光ビームの記録
媒体上のトラックに対するトラック外れを検出するため
の書き込み及び/又は消去用スライスレベルと、トラッ
ク外れ検出時定数と、記憶装置に対する外部振動や衝撃
を検出するための書き込み及び/又は消去用スライスレ
ベルと、外部振動や衝撃を検出するための衝撃検出時定
数とを含む書き込み及び/又は消去用パラメータのう
ち、少なくとも1つのパラメータを前記書き込み及び/
又は消去パワーに応じて設定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は書き込み及び/又は
消去方法(以下、書き込み/消去方法と言う)及び記憶
装置に係り、特に記録媒体に対する書き込み/消去時に
用いるパラメータを書き込み/消去パワーに応じて設定
する書き込み/消去方法及び記憶装置に関する。
【0002】光磁気ディスク装置では、光磁気ディスク
のランドに対して情報を記録及び/又は再生(記録/再
生)する構成のものに加え、光磁気ディスクのランド及
びグルーブの両方に情報を記録/再生する構成のものが
提案されている。光磁気ディスクのランド及びグルーブ
の両方に情報を記録/再生する、所謂ランド・グルーブ
記録方式を採用することにより、記録密度を増大するこ
とができる。
【0003】
【従来の技術】光磁気ディスクに代表される、ランド・
グルーブ記録方式を採用する狭トラックピッチを有する
光記録媒体では、隣接トラックに書き込まれている信号
による信号干渉により、目的トラックの信号再生性能が
劣化してしまう可能性がある。この信号干渉は、隣接ト
ラックに信号が書き込まれた時の光ビームの書き込みパ
ワーと、トラックと光ビームの位置ずれに依存すること
が知られている。又、書き込みパワーが大きいとトラッ
クと光ビームの位置ずれ許容量が減少し、書き込みパワ
ーが小さいとトラックと光ビームの位置ずれ許容量が増
加することも知られている。
【0004】つまり、書き込みパワーが大きいと、狭ト
ラックピッチを有する光記録媒体であるため、書き込み
を行う目的トラックに隣接する隣接トラックに対して熱
伝導が起こりやすくなり、隣接トラックの信号を消去し
たり、目的トラックに書き込む信号が隣接トラックに漏
れ込んでしまう。このため、書き込みパワーが大きい
と、隣接トラックの書き込み信号レベルを劣化させてし
まう。そこで、書き込みパワーを調整することで、隣接
トラックの書き込み信号レベルの劣化を抑制する方法
が、例えば特願平11−16251号公報にて提案され
ている。
【0005】更に、書き込みパワーが大きいと、狭トラ
ックピッチを有する光記録媒体であるため、目的トラッ
クからの読み出し時に隣接トラックからの信号が漏れ込
んでしまう。特に、隣接トラックの書き込みパワーが大
きい程、隣接トラックから読み出し信号が目的トラック
の読み出し信号に漏れ込みやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の記憶装
置では、光ビームが記録媒体上のトラックの中心を走査
しているものとして、書き込みパワーの限界を求めてい
る。このため、記憶装置に外部振動や衝撃が加わると、
実際には光ビームがトラックの中心からずれた位置を走
査してしまうので、上記の如く隣接トラックの信号を劣
化させてしまう可能性があった。
【0007】他方、例えば特開2000−182292
号公報では、書き込みリトライ処理において書き込みパ
ワーを変化させて、書き込みパワーに対する統計的な書
き込み成功率を求め、この書き込み成功率に基いて書き
込みパワーを最適な値に制御する方法が提案されてい
る。この場合、意図して書き込みパワー/消去パワーを
設定することになるが、光ビームのトラック外れを検出
する際に用いるトラック外れ検出スライスレベルを、予
め高い書き込み/消去パワーの場合を想定して設定する
必要があるため、トラック外れを厳しく監視することと
なり、トラック外れを過敏に検出してしまう可能性があ
った。
【0008】そこで、本発明は、光ビームが記録媒体上
のトラックの中心からずれた位置を走査したり、書き込
み/消去パワーのある程度のずれが発生したりしても、
隣接トラックの信号の劣化を確実に防止可能な書き込み
/消去方法及び記憶装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、記録媒体
に対する光ビームの書き込み及び/又は消去パワーを変
更する機能を備えた記憶装置において、書き込み及び/
又は消去時の、前記光ビームの前記記録媒体上のトラッ
クに対するトラック外れを検出するための書き込み及び
/又は消去用スライスレベルを、前記書き込み及び/又
は消去パワーに応じて設定する設定ステップを含むこと
を特徴とする書き込み及び/又は消去方法によって達成
できる。
【0010】上記の課題は、記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置において、書き込み及び/又は消去時の、前
記記憶装置に対する外部振動や衝撃を検出するための書
き込み及び/又は消去用スライスレベルを、前記書き込
み及び/又は消去パワーに応じて設定する設定ステップ
を含むことを特徴とする書き込み及び/又は消去方法に
よっても達成できる。
【0011】上記の課題は、記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置において、書き込み及び/又は消去時の、前
記光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラッ
ク外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スラ
イスレベルと、トラック外れ検出時定数と、前記記憶装
置に対する外部振動や衝撃を検出するための書き込み及
び/又は消去用スライスレベルと、外部振動や衝撃を検
出するための衝撃検出時定数とを含む書き込み及び/又
は消去用パラメータのうち、少なくとも1つのパラメー
タを前記書き込み及び/又は消去パワーに応じて設定す
る設定ステップを含むことを特徴とする書き込み及び/
又は消去方法によっても達成できる。
【0012】前記書き込み用パラメータの前記書き込み
パワーに対する依存度は、前記消去用パラメータの前記
消去パワーに対する依存度とは異なるようにしても良
い。
【0013】上記の課題は、記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置であって、書き込み及び/又は消去時の、前
記光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラッ
ク外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スラ
イスレベルを、前記書き込み及び/又は消去パワーに応
じて設定する設定手段を備えたことを特徴とする記憶装
置によっても達成できる。
【0014】上記の課題は、記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置であって、書き込み及び/又は消去時の、前
記記憶装置に対する外部振動や衝撃を検出するための書
き込み及び/又は消去用スライスレベルを、前記書き込
み及び/又は消去パワーに応じて設定する設定手段を備
えたことを特徴とする記憶装置によっても達成できる。
【0015】上記の課題は、記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置であって、書き込み及び/又は消去時の、前
記光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラッ
ク外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スラ
イスレベルと、トラック外れ検出時定数と、前記記憶装
置に対する外部振動や衝撃を検出するための書き込み及
び/又は消去用スライスレベルと、外部振動や衝撃を検
出するための衝撃検出時定数とを含む書き込み及び/又
は消去用パラメータのうち、少なくとも1つのパラメー
タを前記書き込み及び/又は消去パワーに応じて設定す
る設定手段を備えたことを特徴とする記憶装置によって
も達成できる。
【0016】本発明によれば、光ビームが記録媒体上の
トラックの中心からずれた位置を走査したり、書き込み
/消去パワーのある程度のずれが発生したりしても、隣
接トラックの信号の劣化を確実に防止可能な書き込み/
消去方法及び記憶装置を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明になる書き込み/消去方法
及び本発明になる記憶装置の各実施例を、以下図面と共
に説明する。
【0018】
【実施例】図1は、記憶装置の第1実施例の構成を示す
ブロック図である。同図に示すように、光ディスク装置
は、大略コントロールユニット110とエンクロージャ
111とからなる。コントロールユニット110は、光
ディスク装置の全体的な制御を行うMPU112、ホス
ト装置(図示せず)との間でコマンド及びデータのやり
取りを行うインタフェース117、光ディスク(図示せ
ず)に対するデータのリード/ライトに必要な処理を行
う光ディスクコントローラ(ODC)114、デジタル
シグナルプロセッサ(DSP)116及びメモリ118
を有する。メモリ118は、MPU112、ODC11
4及びインタフェース117で共用され、例えばダイナ
ミックランダムアクセスメモリ(DRAM)や、制御プ
ログラムやフラグ情報等を格納する不揮発性メモリ等を
含む。水晶振動子301は、MPU112と接続されて
いる。
【0019】ODC114には、フォーマッタ114−
1と、誤り訂正符号(ECC)処理部114−2とが設
けられている。ライトアクセス時には、フォーマッタ1
14−1がNRZライトデータを光ディスクのセクタ単
位に分割して記録フォーマットを生成し、ECC処理部
114−2がセクタライトデータ単位にECCを生成し
て付加すると共に、必要に応じて巡回冗長検査(CR
C)符号を生成して付加する。更に、ECC処理部11
4−2はECCの符号化が済んだセクタデータを例えば
1−7ランレングスリミテッド(RLL)符号に変換す
る。
【0020】リードアクセス時には、セクタデータに対
して1−7RLLの逆変換を行い、次にECC処理部1
14−2でCRCを行った後にECCによる誤り検出及
び誤り訂正を行う。更に、フォーマッタ114−1でセ
クタ単位のNRZデータを連結してNRZリードデータ
のストリームとしてホスト装置に転送させる。
【0021】ODC114に対しては、リード/ライト
大規模集積回路(LSI)120が設けられ、リード/
ライトLSI120は、ライト変調部121、レーザダ
イオード制御回路122、リード復調部125及び周波
数シンセサイザ126を有する。レーザダイオード制御
回路122の制御出力は、エンクロージャ111側の光
学ユニットに設けられたレーザダイオードユニット13
0に供給される。レーザダイオードユニット130は、
レーザダイオード130−1とモニタ用ディテクタ13
0−2とを一体的に有する。ライト変調部121は、ラ
イトデータをピットポジションモジュレーション(PP
M)記録(マーク記録とも言う)又はパルスウィドスモ
ジュレーション(PWM)記録(エッジ記録とも言う)
でのデータ形式に変換する。
【0022】レーザダイオードユニット130を使用し
てデータの記録再生を行う光ディスク、即ち、書き換え
可能な光磁気(MO)カートリッジ媒体として、本実施
例では、光ディスク上のマークエッジの有無に対応して
データを記録するPWM記録が採用されている。又、光
ディスクの記録フォーマットは、超解像技術(MSR)
を使用した2.3GBフォーマットであり、ZCAV方
式を採用している。光ディスク装置に光ディスクをロー
ドすると、先ず光ディスクの識別(ID)部をリードし
てそのピット間隔からMPU112で光ディスクの種別
(3.5インチサイズ、128MB,230MB,54
0/640MB,1.3GB,2.3GB,...といっ
た記憶容量、種別等)を認識し、種別の認識結果をOD
C14に通知し、種別に応じた各種パラメータの設定が
なされる。
【0023】ODC114に対するリード系統として
は、リード/ライトLSI120が設けられ、リード/
ライトLSI120には上記の如くリード復調部125
と周波数シンセサイザ126とが内蔵される。リード/
ライトLSI120に対しては、エンクロージャ111
に設けたID/MO用ディテクタ132によるレーザダ
イオード130−1からのレーザビームの戻り光の受光
信号が、ヘッドアンプ134を介してID信号(エンボ
スピット信号)及びMO信号として入力されている。
【0024】リード/ライトLSI120のリード復調
部125には、自動利得制御(AGC)回路、フィル
タ、セクタマーク検出回路等の回路機能が設けられ、リ
ード復調部125は入力されたID信号及びMO信号か
らリードクロック及びリードデータを生成してPWMデ
ータを元のNRZデータに復調する。又、ゾーンCAV
を採用しているため、MPU112からリード/ライト
LSI120に内蔵された周波数シンセサイザ126に
対してゾーン対応のクロック周波数を発生させるための
分周比の設定制御が行われる。
【0025】周波数シンセサイザ126は、プログラマ
ブル分周器を備えたフェーズロックドループ(PLL)
回路であり、光ディスク上のゾーン位置に応じて予め定
めた固有の周波数を有する再生用基準クロックをリード
クロックとして発生する。即ち、周波数シンセサイザ1
26は、プログラマブル分周器を備えたPLL回路で構
成され、通常モードでは、MPU112がゾーン番号に
応じて設定した分周比m/nに従った周波数foの記録
/再生用基準クロックを、fo=(m/n)・fiに従
って発生する。
【0026】ここで、分周比m/nの分母の分周値n
は、光ディスクの種別に応じた固有の値である。又、分
周比m/nの分子の分周値mは、光ディスクのゾーン位
置に応じて変化する値であり、各光ディスクに対してゾ
ーン番号に対応した値のテーブル情報として予め準備さ
れている。更に、fiは、周波数シンセサイザ126の
外部で発生した記録/再生用基準クロックの周波数を示
す。
【0027】リード/ライトLSI120で復調された
リードデータは、ODC114のリード系統に供給さ
れ、1−7RLLの逆変換を行った後にECC処理部1
14−2の符号化機能によりCRC及びECC処理を施
され、NRZセクタデータに復元される。次に、フォー
マッタ114−1でNRZセクタデータを繋げたNRZ
リードデータのストリームに変換し、メモリ118を経
由してインタフェース117からホスト装置に転送され
る。
【0028】MPU112に対しては、DSP116を
経由してエンクロージャ111側に設けた温度センサ1
36の検出信号が供給されている。MPU112は、温
度センサ136で検出した光ディスク装置内部の環境温
度に基づき、レーザダイオード制御回路122における
リード、ライト及びイレーズの各発光パワーを最適値に
制御する。
【0029】MPU112は、DSP16を経由してド
ライバ138によりエンクロージャ111側に設けたス
ピンドルモータ140を制御する。本実施例では、光デ
ィスクの記録フォーマットがZCAV方式であるため、
スピンドルモータ140は例えば3637rpmの一定
速度で回転される。
【0030】又、MPU112は、DSP116を経由
してドライバ142を介してエンクロージャ111側に
設けた電磁石144を制御する。電磁石144は、光デ
ィスク装置内にロードされた光ディスクのビーム照射側
と反対側に配置されており、記録時及び消去時に光ディ
スクに外部磁界を供給する。MSRを用いた1.3GB
又は2.3GBフォーマットのMSR光ディスクでは、
再生を行う際にも外部磁界を供給する。
【0031】DSP116は、光ディスクに対してレー
ザダイオード130からのビームの位置決めを行うため
のサーボ機能を備え、目的トラックにシークしてオント
ラックするためのシーク制御部及びオントラック制御部
として機能する。このシーク制御及びオントラック制御
は、MPU112による上位コマンドに対するライトア
クセス又はリードアクセスに並行して同時に実行するこ
とができる。
【0032】DSP116のサーボ機能を実現するた
め、エンクロージャ111側の光学ユニットに光ディス
クからのビーム戻り光を受光するフォーカスエラー信号
(FES)用ディテクタ145を設けている。FES検
出回路146は、FES用ディテクタ145の受光出力
からFESE1を生成してDSP116に入力する。
【0033】エンクロージャ111側の光学ユニットに
は、光ディスクからのビーム戻り光を受光するトラッキ
ングエラー信号(TES)用ディテクタ147も設けら
れている。TES検出回路148は、TES用ディテク
タ147の受光出力からTESE2を生成してDSP1
16に入力する。TESE2は、トラックゼロクロス
(TZC)検出回路150にも入力され、TZCパルス
E3が生成されてDSP116に入力される。
【0034】エンクロージャ111側には、光ディスク
に対してレーザビームを照射する対物レンズの位置を検
出するレンズ位置センサ154が設けられており、レン
ズ位置センサ154からのレンズ位置検出信号(LPO
S)E4はDSP116に入力される。DSP116
は、光ディスク上のビームスポットの位置を制御するた
め、ドライバ158,162,166を介してフォーカ
スアクチュエータ160、レンズアクチュエータ164
及びボイスコイルモータ(VCM)168を制御して駆
動する。
【0035】図2は、エンクロージャ111の概略構成
を示す断面図である。図2に示すように、ハウジング1
67内にはスピンドルモータ140が設けられ、インレ
ットドア169側からMOカートリッジ170を挿入す
ることで、MOカートリッジ170に収納された光ディ
スク(MOディスク)172のハブがスピンドルモータ
140のターンテーブルに装着されて光ディスク172
が光ディスク装置にロードされる。
【0036】ロードされたMOカートリッジ170内の
光ディスク172の下側には、VCM164により光デ
ィスク172のトラックを横切る方向に移動自在なキャ
リッジ176が設けられている。キャリッジ176上に
は対物レンズ180が搭載され、固定光学系178に設
けられているレーザダイオード130−1からのビーム
を立ち上げミラー182を介して入射して光ディスク1
72の記録面にビームスポットを結像する。
【0037】対物レンズ180は、図1に示すエンクロ
ージャ111のフォーカスアクチュエータ160により
光軸方向に移動制御され、又、レンズアクチュエータ1
64により光ディスク172のトラックを横切る半径方
向に例えば数十トラックの範囲内で移動可能である。こ
のキャリッジ176に搭載されている対物レンズ180
の位置が、図1のレンズ位置センサ154により検出さ
れる。レンズ位置センサ154は、対物レンズ180の
光軸が直上に向かう中立位置でレンズ位置検出信号をゼ
ロとし、光ディスク172のアウタ側への移動とインナ
側への移動に対して夫々異なる曲性の移動量に応じたレ
ンズ位置検出信号E4を出力する。
【0038】図3は、本発明になる記憶装置の第1実施
例の要部を示すブロック図である。記憶装置の第1実施
例では、本発明が特に特開平11−16251号公報に
て提案されているような、書き込みパワーを増減させて
書き込みが成功するまでリトライを行うリトライ処理を
行う機能を備えた光磁気ディスク装置に適用されてい
る。又、記憶装置の第1実施例は、本発明になる書き込
み/消去方法の第1実施例を採用する。図3中、図1及
び図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0039】図3において、光磁気ディスク装置は、大
略MPU112、ディジタルシグナルプロセッサ(DS
P)116、光学ヘッド3、フォトディテクタ部4、ア
ンプ・フィルタ・オフセット加算回路5、ドライバ(駆
動回路)162、アクチュエータ164及びメモリ11
8からなる。
【0040】MPU112は、ノイズフィルタ101、
割り込み制御部102及びリード/ライト制御部103
の機能を含む。メモリ118は、MPU112が実行す
るプログラムやテーブル等の各種データを格納するRO
M領域と、MPU112が実行する計算の中間結果等を
格納するRAM領域を含む。DSP116は、大略読み
出し(以下、リードと言う)用スライス設定部21、書
き込み/消去(以下、ライト/イレーズと言う)用設定
部22、スイッチ回路23、ディジタル・アナログ変換
器(DAC)24、アナログ・ディジタル変換器(AD
C)25、アンプ26、比較器27、位相補償フィルタ
機能を含むトラッキング制御部28、DAC29及びト
ラッキングエラー信号(TES)振幅・オフセット検出
回路30からなる。光磁気ディスク172は、装着脱可
能であっても良い。尚、図3では、説明の便宜上、DS
P116のハードウェア及びファームウェアのうち、光
ビームのトラック外れを検出するのに用いるスライスレ
ベルの設定に関わる部分のみを示す。
【0041】尚、フォーカス制御系、光磁気ディスク駆
動系、リード/ライト信号処理系等は、本発明の要旨と
直接関係がないので、図3ではこれらの図示は省略す
る。又、光磁気ディスク装置の基本構成は、図3に示す
基本構成に限定されず、DSP116等のプロセッサが
後述する動作を行える構成であれば、種々の周知の基本
構成を用いることができる。
【0042】図3において、光学ヘッド3により光磁気
ディスク172上に光ビームを照射して、光磁気ディス
ク172から反射された光ビームのうち、トラッキング
制御に用いられる成分は、フォトディテクタ部4により
検出され、TESがアンプ・フィルタ・オフセット加算
回路5を介して、DSP116内のADC25に供給さ
れる。光学ヘッド3及びフォトディテクタ部4は、図1
に示すレーザダイオードユニット130、ID/MO用
ディテクタ132、ヘッドアンプ134、TES用ディ
テクタ145及びTES用ディテクタ147に対応す
る。アンプ・フィルタ・オフセット加算回路5は、アン
プ(増幅)機能と、フィルタ機能と、オフセット加算機
能とを備えている。ADC25は、ディジタル信号に変
換されたTESをアンプ26及びTES振幅・オフセッ
ト検出回路30に供給する。TES振幅・オフセット検
出回路30は、TESの正側のピーク値及び負側のピー
ク値を検出して、MPU112に供給する。
【0043】MPU112は、TES振幅・オフセット
検出回路30から得られるTESの正側のピーク値及び
負側のピーク値に基いて、TESのゼロ付近でトラッキ
ング制御が行われるようにDSP116内のDAC24
を介してオフセット量をアンプ・フィルタ・オフセット
加算回路5に供給して、TESのオフセットを補正する
と共に、TESの振幅が規定振幅となるように、DSP
116内のアンプ26のゲインを制御する。これによ
り、アンプ26からは、TESのレベルに対する変位量
が正規化された、正規化TESが得られて比較器27に
供給される。
【0044】アンプ26からの正規化TESは、トラッ
キング制御部28にも供給される。トラッキング制御部
28は、正規化TESの位相補償等を行い、トラッキン
グ目標に対する位置誤差を出力してDAC29及び駆動
回路162を介してアクチュエータ164を周知の方法
で制御することにより、光学ヘッド3、即ち、光ビーム
のトラッキング制御を行う。
【0045】MPU112は、リード時には、リード時
のトラック外れを検出するのに用いる適切なリード用ス
ライスレベルをリード用スライス設定部21に設定す
る。又、MPUP1は、ライト/イレーズ時には、ライ
ト/イレーズ時のトラック外れを検出するのに用いるラ
イト/イレーズ用スライスレベルを計算してライト/イ
レーズ用スライス設定部22に設定する。更に、MPU
112は、リード又はライト/イレーズであることを示
す識別信号を、スイッチ回路23に供給する。これによ
り、スイッチ回路23は識別信号に基いて、リード時に
はリード用スライス設定部21からのリード用スライス
レベルを比較器27に供給し、ライト/イレーズ時には
ライト/イレーズ用スライス設定部22からのライト/
イレーズ用スライスレベルを比較器27に供給する。
【0046】尚、後述するテストトラック用のリード用
スライスレベルもリード用スライス設定部21に設定
し、テストトラック用のライト/イレーズ用スライスレ
ベルもライト/イレーズ用スライス設定部22に設定可
能であるため、テストトラック用のリード/ライト/イ
レーズ用スライス設定部の図示は省略する。光磁気ディ
スク172上のテストトラックは、例えば特開平11−
16251号公報等で提案されているテストライト及び
テストリードにより光ビームのパワーを調整するために
設けられた領域であり、ユーザデータが書き込まれるこ
とはない。このような、記録媒体の媒体種別毎に決めら
れた少なくとも1以上のエリア毎にテストライト領域が
ある。
【0047】比較器27は、リード時には、アンプ26
からの正規化TESが、スイッチ23を介して得られる
リード用スライスレベルを超えているか否かを比較して
比較結果報告をMPU112に対して行う。同様にし
て、比較器27は、ライト/イレーズ時には、アンプ2
6からの正規化TESが、スイッチ23を介して得られ
るライト/イレーズ用スライスレベルを超えているか否
かを比較して比較結果報告をMPU112に対して行
う。リード時に、正規化TESがリード用スライスレベ
ルを超えていることを示す比較結果報告(トラック外れ
報告)が比較器27から得られると、MPU112はト
ラック外れを認識すると共に、トラック外れ報告に応答
してエラー通知等をMPU112のリード/ライト制御
部103に行う。又、ライト/イレーズ時に、正規化T
ESがライト/イレーズ用スライスレベルを超えている
ことを示す比較結果報告(トラック外れ報告)が比較器
27から得られると、MPU112はトラック外れを認
識すると共に、トラック外れ報告によりライト/イレー
ズ処理に割り込みが発生して割り込み制御部102によ
りライト/イレーズ処理を直ちに中断することで、光磁
気ディスク172上のデータ破壊を防止する。
【0048】図4は、記憶装置の第1実施例におけるM
PU112の動作を説明するフローチャートである。同
図に示す処理は、ホスト装置から例えばシークコマンド
が発行されると起動される。
【0049】図4において、ステップS1は、シークコ
マンドに伴うジャンプ命令が発行されたか否かを判定
し、判定結果がYESになると、ステップS2は、光磁
気ディスク172上のセクタ番号、トラック番号等の識
別情報(ID)部分のリードを実行する。ステップS3
は、ID部分のリードが成功したか否かを判定し、判定
結果がNOであると、処理はステップS2へ戻る。他
方、ステップS3の判定結果がYESであると、ステッ
プS4は、シークコマンドに含まれる目的トラックに到
達しているか否かを判定し、判定結果がYESである
と、処理は後述するステップS9へ進む。
【0050】ステップS4の判定結果がNOであると、
ステップS5は、目的トラックへ到達するためにジャン
プするべきトラック本数を計算し、ステップS6は、計
算されたトラック本数のジャンプを実行する。ステップ
S7は、ジャンプが成功したか否かを判定し、判定結果
がYESであると、処理はステップS2へ戻る。ステッ
プS7の判定結果がNOであると、ステップS8は、ト
ラックへの再引き込みを実行し、処理はステップS2へ
戻る。
【0051】ステップS9は、シークコマンドがテスト
トラックへのシークを指示しているか否かを判定し、判
定結果がNOであると、ステップS10は、シークコマ
ンドがリード処理を指示しているか否かを判定する。ス
テップS10の判定結果がYESであると、ステップS
11は、光学ヘッド3から出力する光ビームの光源のパ
ワーを、目的トラックの含まれる光磁気ディスク172
上のセクタに応じたリードパワーに設定し、処理は終了
することで動作は周知のリード処理へと進む。リード処
理の場合、リード時のトラック外れを検出するのに用い
る適切なリード用スライスレベルが予め求められてお
り、上記の如くリード用スライス設定部21に設定され
ているものとする。リード時に多少オフトラックしても
隣接トラックに影響を与えないレベルのリードパワー制
御を行っているため、図4では、リードパワーに応じて
リード用スライスレベルを変更していない。
【0052】他方、ステップS10の判定結果がNOで
あると、ステップS12は、シークコマンドがライト処
理を指示しているか否かを判定する。ステップS12の
判定結果がYESであると、ステップS13は、光学ヘ
ッド3から出力する光ビームの光源のパワーを、目的ト
ラックの含まれる光磁気ディスク172上のセクタに応
じたライトパワーに設定する。又、ステップS14は、
トラック外れを検出するためのライト用スライスレベル
を計算し、処理は後述するステップS19へ進む。ステ
ップS12の判定結果がNOであると、ステップS15
は、光学ヘッド3から出力する光ビームの光源のパワー
を、目的トラックの含まれる光磁気ディスク172上の
セクタに応じたイレーズパワーに設定する。又、ステッ
プS16は、トラック外れを検出するためのイレーズ用
スライスレベルを計算し、処理は後述するステップS1
9へ進む。
【0053】ライト用スライスレベルは、ライト用スラ
イスレベルをRSL、ライト用スライスレベルのデフォ
ルト値をRSLD、負の値を有する係数をA、±%で表
されるトラック外れ時のライトパワーとトラックの中心
を走査する光ビームのライトパワーとの比をXで示す
と、例えば次の一次式で求めることができる。
【0054】RSL=RSLD+A×X このようにして、ライトパワーを増加させた場合には、
トラック外れを検出するためのライト用スライスレベル
を減少させて、トラック外れを厳しい条件で監視するこ
とができる。他方、ライトパワーを減少させた場合に
は、トラック外れを検出するためのライト用スライスレ
ベルを増加させて、トラック外れを緩やかな条件で監視
することができる。
【0055】同様に、イレーズ用スライスレベルは、イ
レーズ用スライスレベルをESL、イレーズ用スライス
レベルのデフォルト値をESLD、負の値を有する係数
をB、±%で表されるトラック外れ時のライトパワーと
トラックの中心を走査する光ビームのライトパワーとの
比をXで示すと、例えば次の一次式で求めることができ
る。通常、B<Aであり、イレーズ用スライスレベルと
ライト用スライスレベルのパワー依存度は異なる。
【0056】ESL=ESLD+B×X このようにして、イレーズパワーを増加させた場合に
は、トラック外れを検出するためのイレーズ用スライス
レベルを減少させて、トラック外れを厳しい条件で監視
することができる。他方、イレーズパワーを減少させた
場合には、トラック外れを検出するためのイレーズ用ス
ライスレベルを増加させて、トラック外れを緩やかな条
件で監視することができる。
【0057】ステップS9の判定結果がYESである
と、ステップS17は、光学ヘッド3から出力する光ビ
ームの光源のパワーを、テストトラックに応じたリード
/ライト/イレーズパワーに設定する。又、ステップS
18は、光磁気ディスク172上のテストトラック用
の、トラック外れを検出するためのリード/ライト/イ
レーズ用スライスレベルを計算し、処理はステップS1
9へ進む。テストトラック用のトラック外れを検出する
ためのライト/イレーズ用スライスレベルは、通常のラ
イト/イレーズ処理時のトラック外れを検出するための
ライト/イレーズ用スライスレベルより大きい値(例え
ば2倍)が設定されており、トラック外れの監視を緩和
された条件で行うように設定されている。
【0058】ステップS19は、ステップS14、S1
6又はS18で計算されたスライスレベルを対応するス
ライス設定部21又は22に設定し、処理は終了するこ
とで、動作は周知のライト/イレーズ処理又はテストト
ラックリード/ライト/イレーズ処理へと進む。
【0059】尚、リード/ライト/イレーズパワーの設
定自体は、例えば特開平11−16251号公報等から
周知であるため、本明細書ではその説明は省略する。
【0060】本実施例では、トラック外れを検出するた
めのライト/イレーズ用スライスレベルを設定している
が、トラック外れを検出するための時定数(以下、トラ
ック外れ検出時定数と言う)を同様にして設定しても良
い。この場合、図4に示すステップS13,S14又は
S15,S16では、ライト/イレーズ用スライスレベ
ルの計算及び設定に代えて、或いは、これらに加えて、
ライト/イレーズ時のトラック外れ検出時定数を設定す
る。トラック外れ検出時定数は、比較器27からの比較
結果通知に基いて、MPU112内のノイズフィルタ1
01の時定数を設定すれば良い。
【0061】従って、最適ライト/イレーズパワーの変
動に応じて、トラック外れを検出するためのライト/イ
レーズ用スライスレベル及び/又はトラック外れ検出時
定数を変更して設定することができる。尚、最適ライト
/イレーズパワーは、テストライト/イレーズによりそ
の都度更新されるが、更新前と更新後の通常のライト/
イレーズでは、ライト/イレーズ用スライスレベル及び
/又はトラック外れ検出時定数は変更しない。
【0062】図5は、本発明になる記憶装置の第2実施
例の要部を示すブロック図である。記憶装置の第2実施
例では、本発明が特に特開平11−16251号公報に
て提案されているような、ライトパワーを増減させてラ
イトが成功するまでリトライを行うリトライ処理を行う
機能を備えた光磁気ディスク装置に適用されている。
又、記憶装置の第2実施例は、本発明になる書き込み/
消去方法の第2実施例を採用する。図5では、主要部分
のみを示すと共に、図3と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0063】図5において、衝撃センサ41は、光磁気
ディスク装置に加えられる外部振動や衝撃を検出して、
衝撃信号を出力する。衝撃信号は、アンプ機能及びフィ
ルタ機能を有するアンプ・フィルタ回路42を介して、
比較器44に供給される。具体的には、衝撃信号は、ア
ンプ・フィルタ回路42により、必要とされる感度が得
られる振幅に増幅されると共に、ノイズを除去されてか
ら比較器44に供給される。他方、MPU112は、D
AC43を介して基準衝撃信号を比較器44に供給す
る。従って、比較器44は、アンプ・フィルタ回路42
からの衝撃信号が、基準衝撃信号を超えるレベルを有す
るか否かを比較して比較結果報告をMPU112に対し
て行う。ライト/イレーズ時に、アンプ・フィルタ回路
42からの衝撃信号が、基準衝撃信号を超えるレベルを
有することを示す比較結果報告(衝撃検出報告)が比較
器44から得られると、MPU112は衝撃検出を認識
すると共に、衝撃検出報告によりライト/イレーズ処理
に割り込みが発生して割り込み制御部102によりライ
ト/イレーズ処理を直ちに中断することで、光磁気ディ
スク172上のデータ破壊を防止する。
【0064】尚、衝撃センサ41は、外部から衝撃を受
けた時の素子内部の歪みに応じた電流や電圧を出力する
周知の素子からなる。つまり、衝撃センサ41は、外部
から加えられる加速度に比例した電流や電圧を出力する
ので、この出力をある規定スライスレベルでスライスし
て、スライスレベルを超えた場合にはライト/イレーズ
処理を中断するといった動作が可能となる。
【0065】図6は、記憶装置の第2実施例におけるM
PU112の動作を説明するフローチャートである。同
図に示す処理は、ホスト装置から例えばシークコマンド
が発行されると起動される。図6中、図4と同一ステッ
プには同一符号を付し、その説明は省略する。
【0066】図6において、ステップS10の判定結果
がYESであると、ステップS11は、光学ヘッド3か
ら出力する光ビームの光源のパワーを、目的トラックの
含まれる光磁気ディスク172上のセクタに応じたリー
ドパワーに設定し、処理はステップS21へ進む。リー
ド時には、光磁気ディスク172上のデータを破壊する
可能性はないので、ステップS21は、比較器44から
の衝撃検出報告によるライト/イレーズ処理への割り込
みを無効化し、処理は終了することで動作は周知のリー
ド処理へと進む。
【0067】ステップS12の判定結果がYESである
と、ステップS13は、光学ヘッド3から出力する光ビ
ームの光源のパワーを、目的トラックの含まれる光磁気
ディスク172上のセクタに応じたライトパワーに設定
する。又、ステップS14−1は、衝撃を検出するため
のライト用スライスレベルを計算し、処理は後述するス
テップS19−1へ進む。ステップS12の判定結果が
NOであると、ステップS15は、光学ヘッド3から出
力する光ビームの光源のパワーを、目的トラックの含ま
れる光磁気ディスク172上のセクタに応じたイレーズ
パワーに設定する。又、ステップS16−1は、衝撃を
検出するためのイレーズ用スライスレベルを計算し、処
理は後述するステップS19−1へ進む。
【0068】ライト用スライスレベルは、ライト用スラ
イスレベルをSRSL、ライト用スライスレベルのデフ
ォルト値をSRSLD、負の値を有する係数をC、±%
で表されるトラック外れ時のライトパワーとトラックの
中心を走査する光ビームのライトパワーとの比をXで示
すと、例えば次の一次式で求めることができる。
【0069】SRSL=SRSLD+C×X このようにして、ライトパワーを増加させた場合には、
衝撃を検出するためのライト用スライスレベルを減少さ
せて、衝撃を厳しい条件で監視することができる。他
方、ライトパワーを減少させた場合には、衝撃を検出す
るためのライト用スライスレベルを増加させて、衝撃を
緩やかな条件で監視することができる。
【0070】同様に、イレーズ用スライスレベルは、イ
レーズ用スライスレベルをSESL、イレーズ用スライ
スレベルのデフォルト値をSESLD、負の値を有する
係数をD、±%で表されるトラック外れ時のライトパワ
ーとトラックの中心を走査する光ビームのライトパワー
との比をXで示すと、例えば次の一次式で求めることが
できる。通常、D<Cであり、イレーズ用スライスレベ
ルとライト用スライスレベルのパワー依存度は異なる。
【0071】SESL=SESLD+D×X このようにして、イレーズパワーを増加させた場合に
は、衝撃を検出するためのイレーズ用スライスレベルを
減少させて、衝撃を厳しい条件で監視することができ
る。他方、イレーズパワーを減少させた場合には、衝撃
を検出するためのイレーズ用スライスレベルを増加させ
て、衝撃を緩やかな条件で監視することができる。
【0072】ステップS9の判定結果がYESである
と、ステップS17は、光学ヘッド3から出力する光ビ
ームの光源のパワーを、テストトラックに応じたリード
/ライト/イレーズパワーに設定する。又、ステップS
18−1は、光磁気ディスク172上のテストトラック
用の、衝撃を検出するためのライト/イレーズ用スライ
スレベルを計算し、処理はステップS19−1へ進む。
テストトラック用の衝撃を検出するためのライト/イレ
ーズ用スライスレベルは、通常のライト/イレーズ処理
時の衝撃を検出するためのライト/イレーズ用スライス
レベルより大きい値が設定されており、衝撃の監視を緩
和された条件で行うように設定されている。
【0073】ステップS19−1は、ステップS14−
1、S16−1又はS18−1で計算されたスライスレ
ベルを対応するスライス設定部21又は22に設定し、
処理はステップS22へ進む。ライトイレーズ時には、
光磁気ディスク172上のデータを破壊する可能性があ
るので、ステップS22は、比較器44からの衝撃検出
報告によるライト/イレーズ処理への割り込みを有効化
し、処理は終了することで、動作は周知のライト/イレ
ーズ処理又はテストトラックリード/ライト/イレーズ
処理へと進む。
【0074】本実施例では、衝撃を検出するためのライ
ト/イレーズ用スライスレベルを設定しているが、衝撃
を検出するための時定数(以下、衝撃検出時定数と言
う)を同様にして設定しても良い。この場合、図6に示
すステップS13,S14−1又はS15,S16−1
では、ライト/イレーズ用スライスレベルの計算及び設
定に代えて、或いは、これらに加えて、ライト/イレー
ズ時の衝撃検出時定数を設定する。衝撃検出時定数は、
比較器44からの比較結果通知に基いて、MPU112
内のノイズフィルタ101の時定数を設定すれば良い。
【0075】従って、最適ライト/イレーズパワーの変
動に応じて、衝撃を検出するためのライト/イレーズ用
スライスレベル及び/又はライト/イレーズ時の衝撃検
出時定数を変更して設定することができる。尚、最適ラ
イト/イレーズパワーは、テストライト/イレーズによ
りその都度更新されるが、更新前と更新後の通常のライ
ト/イレーズでは、ライト/イレーズ用スライスレベル
及び/又は衝撃検出時定数は変更しない。
【0076】尚、本実施例では、図5において比較器4
4に供給される基準衝撃信号、即ち、衝撃を検出するた
めのスライスレベルは、MPU112からDAC43を
介して供給されているが、図3に示す上記第1実施例の
場合と同様に、スライス設定部21,22及びスイッチ
回路23を用いて比較器44に供給するようにしても良
い。この場合、DAC43は省略可能である。
【0077】上記第1実施例の如きトラック外れ検出機
能は、光磁気ディスク172の媒体ノイズを除去するた
めのノイズフィルタ101のフィルタ機能を備えてお
り、又、DSP116のファームウェアによるトラック
外れの検出には時間的な遅れが避けられないため、光磁
気ディスク装置に加わる外部の振動や衝撃により光学ヘ
ッド3が高速で移動してしまうと、トラック外れが検出
された時点では既に光ビームが隣接トラックに近づいて
しまっている可能性がある。そこで、トラック外れを検
出するためのライト/イレーズ用スライスレベルを減少
させ、ノイズフィルタ101のフィルタ時定数を減少さ
せることで、トラック外れを厳しい条件で監視すること
ができ、より高速にトラック外れの小さな変位量も検出
可能となる。しかし、トラック外れを厳しい条件で監視
すると、媒体ノイズも厳しい条件で監視することとな
り、光磁気ディスク172の生産性の向上が難しくな
る。そこで、上記第2実施例では、外部の振動や衝撃を
監視し、基準値を超える場合にはライト/イレーズ処理
を中断させることで、光磁気ディスク172上のデータ
破壊を防止することができる。
【0078】図7は、MPU112の割り込み処理を説
明するフローチャートである。同図に示す処理は、上記
第1及び第2実施例においてMPU112により実行さ
れる。同図中、ステップS31は、比較器27又は44
からの比較結果通知がMPU112への割り込みを指示
しているか否かを判定する。ステップS31の判定結果
がYESであると、ステップS32は、ライト/イレー
ズ処理を中断して光磁気ディスク172上のデータ破壊
を防止し、処理は終了する。他方、ステップS31の判
定結果がNOであると、ステップS33は、ライト/イ
レーズ処理が終了したか否かを判定する。ステップS3
3の判定結果がNOであると、処理はステップS31へ
戻り、YESであると処理は終了する。
【0079】次に、ホスト装置からライトコマンドが発
行された場合のMPU112、ODC114及びDSP
116の処理を、図9及び図10と共に説明する。
【0080】図9は、ホスト装置からライトコマンドが
発行された場合のMPU112及びODC114のファ
ームウェア処理を説明するフローチャートである。ホス
ト装置からライトコマンドが発行されて図9に示す処理
が開始されると、ステップS51は、MPU112内の
リトライカウンタの値を初期化する。ステップS52
は、リトライカウンタの値が規定値以下であるか否かを
判定し、判定結果がNOであると、処理は異常終了す
る。他方、ステップS52の判定結果がYESである
と、ステップS53は、ライトコマンドを発行すると共
に、リトライ回数をMPU112へ通知することで、図
10と共に後述するMPU112及びDSP116の処
理が開始される。ステップS54は、図10に示す処理
の終了に伴うフォーマッタ114−1からのコマンド終
了を待ち、ステップS55は、正常終了であるか否かを
判定する。ステップS55の判定結果がNOであると、
ステップS56は、リトライカウンタの値を1だけイン
クリメントし、処理はステップS52へ戻る。他方、ス
テップS55の判定結果がYESであると、処理は正常
終了する。
【0081】図10は、ホスト装置からライトコマンド
が発行された場合のMPU112及びDSP116のフ
ァームウェア処理を説明するフローチャートである。図
9に示すステップS53によりライトコマンドが発行さ
れて図10に示す処理が開始されると、ステップS61
は、ライトモードフラグをメモリ118にセットする。
ステップS62は、図4と共に説明した上記第1実施例
のシーク時の処理又は図6と共に説明した上記第2実施
例のシーク時の処理を行うと共に、リトライ回数をMP
U112へ通知する。ステップS63は、正常終了であ
るか否かを判定し、判定結果がNOであると処理は異常
終了する。他方、ステップS63の判定結果がYESで
あると、ステップS64は、ライトパラメータ及びコマ
ンドをフォーマッタ114−1にセットし、処理は正常
終了する。
【0082】図9及び図10に示す如きファームウェア
処理は、ホスト装置から発行されたコマンドがリード/
イレーズコマンドの場合も同様である。
【0083】尚、上記第1及び第2実施例は、適切に組
み合わせることが可能である。つまり、光ビームのライ
ト/イレーズパワーに応じて計算して設定するパラメー
タは、トラック外れを検出するためのライト/イレーズ
用スライスレベル、トラック外れ検出時定数、衝撃を検
出するためのライト/イレーズ用スライスレベル及び衝
撃検出時定数のうち、2以上の任意のパラメータを組み
合わせて使用しても良い。
【0084】又、これらのパラメータは、予め計算して
メモリ118内のテーブルに格納しておき読み出して設
定することもできる。図8は、このようなテーブル内
の、ライトパワーと各パラメータとの関係を説明する図
である。同図に示す如く、テーブル内には、リトライカ
ウンタの値、最適ライトパワー、各種ライトパワーに対
するトラック外れを検出するためのライト用スライスレ
ベル、トラック外れ検出時定数、衝撃を検出するための
ライト用スライスレベル及び衝撃検出時定数が格納され
ている。同図では、説明の便宜上、ライトパワーに対す
るパラメータのみを示す。イレーズパワーに対しても、
パラメータを計算して同様なテーブルに格納しておけば
良い。
【0085】上記実施例では、従来装置との互換性を考
慮して、例えば2.3GB未満の低密度記録媒体に対し
ては、本発明の機能を動作させないようにしているが、
従来装置との互換性を考慮しない場合には、本発明の機
能を低密度記録媒体に対して動作させても良い。この
際、記録媒体の種別を判別する方法は、上記の如きID
部のピットから種別を判別する方法の他に、制御情報領
域の媒体情報をリードする方法を採用することも可能で
ある。
【0086】更に、本発明は、光磁気ディスク装置への
適用に限定されるものではなく、他の方式の光磁気や相
変化型等の各種光記録媒体を用いる記憶装置や光ビーム
を利用して光磁気的性質の変化で情報を記録する磁気記
録媒体を用いる記憶装置等にも適用可能であることは、
言うまでもない。
【0087】本発明は、以下に付記する発明をも包含す
るものである。
【0088】(付記1) 記録媒体に対する光ビームの
書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備えた
記憶装置において、書き込み及び/又は消去時の、前記
光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラック
外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スライ
スレベルを、前記書き込み及び/又は消去パワーに応じ
て設定する設定ステップを含むことを特徴とする、書き
込み及び/又は消去方法。
【0089】(付記2) 記録媒体に対する光ビームの
書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備えた
記憶装置において、書き込み及び/又は消去時の、前記
記憶装置に対する外部振動や衝撃を検出するための書き
込み及び/又は消去用スライスレベルを、前記書き込み
及び/又は消去パワーに応じて設定する設定ステップを
含むことを特徴とする、書き込み及び/又は消去方法。
【0090】(付記3) 前記設定ステップは、前記書
き込み及び/又は消去パワーの増加に応じて前記書き込
み及び/又は消去用スライスレベルを減少させることを
特徴とする、(付記1)又は(付記2)記載の書き込み
及び/又は消去方法。
【0091】(付記4) 前記設定ステップは、前記書
き込み及び/又は消去パワーの減少に応じて前記書き込
み及び/又は消去用スライスレベルを増加させることを
特徴とする、(付記1)〜(付記3)のいずれか1項記
載の書き込み及び/又は消去方法。
【0092】(付記5) 前記設定ステップは、前記書
き込み及び/又は消去パワーに応じてトラック外れ検出
時定数も設定することを特徴とする、(付記1)〜(付
記4)のいずれか1項記載の書き込み及び/又は消去方
法。
【0093】(付記6) 前記設定ステップは、前記書
き込み及び/又は消去パワーに応じて外部振動や衝撃を
検出するための衝撃検出時定数も設定することを特徴と
する、(付記1)〜(付記5)のいずれか1項記載の書
き込み及び/又は消去方法。
【0094】(付記7) 記録媒体に対する光ビームの
書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備えた
記憶装置において、書き込み及び/又は消去時の、前記
光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラック
外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スライ
スレベルと、トラック外れ検出時定数と、前記記憶装置
に対する外部振動や衝撃を検出するための書き込み及び
/又は消去用スライスレベルと、外部振動や衝撃を検出
するための衝撃検出時定数とを含む書き込み及び/又は
消去用パラメータのうち、少なくとも1つのパラメータ
を前記書き込み及び/又は消去パワーに応じて設定する
設定ステップを含むことを特徴とする、書き込み及び/
又は消去方法。
【0095】(付記8) 前記書き込み用パラメータの
前記書き込みパワーに対する依存度は、前記消去用パラ
メータの前記消去パワーに対する依存度とは異なること
を特徴とする、(付記7)記載の書き込み及び/又は消
去方法。
【0096】(付記9) 前記記録媒体の種別を判別す
る判別ステップを更に含み、前記設定ステップは、前記
判別ステップにおいて前記記録媒体が高密度記録媒体で
あると判別された場合に実行されることを特徴とする、
(付記1)〜(付記8)のいずれか1項記載の書き込み
及び/又は消去方法。
【0097】(付記10) 記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置であって、書き込み及び/又は消去時の、前
記光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラッ
ク外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スラ
イスレベルを、前記書き込み及び/又は消去パワーに応
じて設定する設定手段を備えたことを特徴とする、記憶
装置。
【0098】(付記11) 記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置であって、書き込み及び/又は消去時の、前
記記憶装置に対する外部振動や衝撃を検出するための書
き込み及び/又は消去用スライスレベルを、前記書き込
み及び/又は消去パワーに応じて設定する設定手段を備
えたことを特徴とする、記憶装置。
【0099】(付記12) 前記設定手段は、前記書き
込み及び/又は消去パワーの増加に応じて前記書き込み
及び/又は消去用スライスレベルを減少させることを特
徴とする、(付記10)又は(付記11)記載の記憶装
置。
【0100】(付記13) 前記設定手段は、前記書き
込み及び/又は消去パワーの減少に応じて前記書き込み
及び/又は消去用スライスレベルを増加させることを特
徴とする、(付記10)〜(付記12)のいずれか1項
記載の記憶装置。
【0101】(付記14) 前記設定手段は、前記書き
込み及び/又は消去パワーに応じてトラック外れ検出時
定数も設定することを特徴とする、(付記10)〜(付
記13)のいずれか1項記載の記憶装置。
【0102】(付記15) 前記設定手段は、前記書き
込み及び/又は消去パワーに応じて外部振動や衝撃を検
出するための衝撃検出時定数も設定することを特徴とす
る、(付記10)〜(付記14)のいずれか1項記載の
記憶装置。
【0103】(付記16) 記録媒体に対する光ビーム
の書き込み及び/又は消去パワーを変更する機能を備え
た記憶装置であって、書き込み及び/又は消去時の、前
記光ビームの前記記録媒体上のトラックに対するトラッ
ク外れを検出するための書き込み及び/又は消去用スラ
イスレベルと、トラック外れ検出時定数と、前記記憶装
置に対する外部振動や衝撃を検出するための書き込み及
び/又は消去用スライスレベルと、外部振動や衝撃を検
出するための衝撃検出時定数とを含む書き込み及び/又
は消去用パラメータのうち、少なくとも1つのパラメー
タを前記書き込み及び/又は消去パワーに応じて設定す
る設定手段を備えたことを特徴とする、記憶装置。
【0104】(付記17) 前記書き込み用パラメータ
の前記書き込みパワーに対する依存度は、前記消去用パ
ラメータの前記消去パワーに対する依存度とは異なるこ
とを特徴とする、(付記16)記載の記憶装置。
【0105】(付記18) 前記記録媒体の種別を判別
する判別手段を更に備え、前記設定手段は、前記判別手
段において前記記録媒体が高密度記録媒体であると判別
された場合に前記設定を行うことを特徴とする、(付記
10)〜(付記17)のいずれか1項記載の記憶装置。
【0106】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
変形及び改良が可能であることは、言うまでもない。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、光ビームが光記録媒体
上のトラックの中心からずれた位置を走査したり、書き
込み/消去パワーのある程度のずれが発生したりして
も、隣接トラックの信号の劣化を確実に防止可能な書き
込み/消去方法及び記憶装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記憶装置第1実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】エンクロージャの概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明になる記憶装置の第1実施例の要部を示
すブロック図である。
【図4】記憶装置の第1実施例におけるMPUの動作を
説明するフローチャートである。
【図5】本発明になる記憶装置の第2実施例の要部を示
すブロック図である。
【図6】記憶装置の第2実施例におけるMPUの動作を
説明するフローチャートである。
【図7】MPUの割り込み処理を説明するフローチャー
トである。
【図8】ライトパワーと各パラメータとの関係を説明す
る図である。
【図9】ホスト装置からライトコマンドが発行された場
合のMPU及びODCの処理を説明するフローチャート
である。
【図10】ホスト装置からライトコマンドが発行された
場合のMPU及びDSPの処理を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
3 光学ヘッド 21 リード用スライス設定部 22 ライト/イレーズ用スライス設定部 23 スイッチ回路 27,44 比較器 41 衝撃センサ 101 ノイズフィルタ 102 割り込み処理部 103 リード/ライト制御部 112 MPU 116 DSP 172 光磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB04 CC01 CC18 DD03 FF09 FF36 HH02 JJ03 KK03 5D118 AA24 AA27 AA28 BA01 BB05 BF03 BF04 CD20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対する光ビームの書き込み及
    び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置に
    おいて、 書き込み及び/又は消去時の、前記光ビームの前記記録
    媒体上のトラックに対するトラック外れを検出するため
    の書き込み及び/又は消去用スライスレベルを、前記書
    き込み及び/又は消去パワーに応じて設定する設定ステ
    ップを含むことを特徴とする、書き込み及び/又は消去
    方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に対する光ビームの書き込み及
    び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置に
    おいて、 書き込み及び/又は消去時の、前記記憶装置に対する外
    部振動や衝撃を検出するための書き込み及び/又は消去
    用スライスレベルを、前記書き込み及び/又は消去パワ
    ーに応じて設定する設定ステップを含むことを特徴とす
    る、書き込み及び/又は消去方法。
  3. 【請求項3】 前記設定ステップは、前記書き込み及び
    /又は消去パワーの増加に応じて前記書き込み及び/又
    は消去用スライスレベルを減少させることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2記載の書き込み及び/又は消
    去方法。
  4. 【請求項4】 前記設定ステップは、前記書き込み及び
    /又は消去パワーの減少に応じて前記書き込み及び/又
    は消去用スライスレベルを増加させることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の書き込み
    及び/又は消去方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体に対する光ビームの書き込み及
    び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置に
    おいて、 書き込み及び/又は消去時の、前記光ビームの前記記録
    媒体上のトラックに対するトラック外れを検出するため
    の書き込み及び/又は消去用スライスレベルと、トラッ
    ク外れ検出時定数と、前記記憶装置に対する外部振動や
    衝撃を検出するための書き込み及び/又は消去用スライ
    スレベルと、外部振動や衝撃を検出するための衝撃検出
    時定数とを含む書き込み及び/又は消去用パラメータの
    うち、少なくとも1つのパラメータを前記書き込み及び
    /又は消去パワーに応じて設定する設定ステップを含む
    ことを特徴とする、書き込み及び/又は消去方法。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体の種別を判別する判別ステ
    ップを更に含み、前記設定ステップは、前記判別ステッ
    プにおいて前記記録媒体が高密度記録媒体であると判別
    された場合に実行されることを特徴とする、請求項1〜
    請求項5のいずれか1項記載の書き込み及び/又は消去
    方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体に対する光ビームの書き込み及
    び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置で
    あって、 書き込み及び/又は消去時の、前記光ビームの前記記録
    媒体上のトラックに対するトラック外れを検出するため
    の書き込み及び/又は消去用スライスレベルを、前記書
    き込み及び/又は消去パワーに応じて設定する設定手段
    を備えたことを特徴とする、記憶装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体に対する光ビームの書き込み及
    び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置で
    あって、 書き込み及び/又は消去時の、前記記憶装置に対する外
    部振動や衝撃を検出するための書き込み及び/又は消去
    用スライスレベルを、前記書き込み及び/又は消去パワ
    ーに応じて設定する設定手段を備えたことを特徴とす
    る、記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、前記書き込み及び/又
    は消去パワーに応じて外部振動や衝撃を検出するための
    衝撃検出時定数も設定することを特徴とする、請求項7
    又は請求項8記載の記憶装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体に対する光ビームの書き込み
    及び/又は消去パワーを変更する機能を備えた記憶装置
    であって、 書き込み及び/又は消去時の、前記光ビームの前記記録
    媒体上のトラックに対するトラック外れを検出するため
    の書き込み及び/又は消去用スライスレベルと、トラッ
    ク外れ検出時定数と、前記記憶装置に対する外部振動や
    衝撃を検出するための書き込み及び/又は消去用スライ
    スレベルと、外部振動や衝撃を検出するための衝撃検出
    時定数とを含む書き込み及び/又は消去用パラメータの
    うち、少なくとも1つのパラメータを前記書き込み及び
    /又は消去パワーに応じて設定する設定手段を備えたこ
    とを特徴とする、記憶装置。
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