JPH10283730A - 光ディスク再生装置および方法 - Google Patents

光ディスク再生装置および方法

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JPH10283730A
JPH10283730A JP9192259A JP19225997A JPH10283730A JP H10283730 A JPH10283730 A JP H10283730A JP 9192259 A JP9192259 A JP 9192259A JP 19225997 A JP19225997 A JP 19225997A JP H10283730 A JPH10283730 A JP H10283730A
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signal
frequency response
slice
reproduced
area
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JP9192259A
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Inventor
Yuichi Kamioka
優一 上岡
Shigeru Furumiya
成 古宮
Yuji Kumon
裕二 久門
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの再生信号に振幅変動等が存在し
ても2値化データのエッジシフト量を小さく保ち、かつ
フォーマット効率の低下を防ぐ。 【解決手段】 セクタ単位でデータの記録された光ディ
スクと、再生信号とスライス信号を電圧比較する比較
器、スライス信号を再生信号の外乱に対して連続的に補
正するスライス信号制御装置、スライス信号の周波数応
答特性切替装置を有した光ディスク再生装置において、
信号の不連続が生じた場合、不連続の生じたVFOエリ
アの前半ではスライス信号の応答を高速化し、所定値に
高速で引き込ませ、続いてVFOエリア後半及びデータ
エリアでは、2値化後のデータのエッジシフト量が最少
となる適切な周波数応答に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術的分野】本発明は、光ディスク信号再生装
置及び方法において、ピックアップより再生されたアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するための2値化の装置
及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピット情報の記録された光ディスクのデ
ータを再生する場合に、固定電圧レベルをスライス信号
として2値化することによりデジタルデータが得られ
る。しかし、再生信号にエンベロープ変動、振幅変動又
は振幅のアシンメトリ(非対称性)が存在すると、2値
化後のデジタルデータにエッジシフトが発生し正確な情
報再生ができない。そのため、この2値化方法は、ビッ
トの長さに情報を持たせたマークエッジデータ再生には
適切とは言えない。従って、再生信号の振幅変動やアシ
ンメトリに対して適応性をもたせ、このような再生信号
であってもスライス信号が常に最適なレベルとなるよう
な制御方法が考えられている。例えば、特願平3−29
1736号に記載されたフィードフォワード制御方法で
は、再生エンベロープのピーク値とボトム値を検出し、
その中点をスライス信号として2値化回路に出力する。
又、2値化された符号の直流成分が理論上0の場合には
2値化後のデジタルデータの1と0の数の差(DSV)
が0となるようにフィードバック制御をするスライス信
号制御方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】再生信号のエンベロー
プ変動、振幅変動、アシンメトリ発生の原因として、繰
り返し記録によって生じる記録膜の劣化や、記録膜の感
度差によるもの、デフォーカス、オフトラックによる変
動によるもの等があり、数十KHz以下の周波数成分を
もつ。さて、再生信号に振幅変動が発生してない場合の
スライス信号は固定電圧とした場合が2値化後のデジタ
ルデータのエッジシフト量が最小となる。しかし、例え
ば再生信号に振幅変動が発生し、スライス信号を振幅変
動に対して追従させた場合、周波数応答特性としては先
に述べたエンベロープ変動、振幅変動の周波数成分であ
る数十KHz程度が最適である。更にスライス信号の周
波数応答を高くしてゆくと、符号自身にスライス信号が
応答してしまい、再生信号にスライス信号の位相遅れが
2値化後データのエッジシフト量を増加させてしまう。
しかし、セクタ単位でデータの記録されるような光ディ
スクでは、鏡面上に凹凸ピットとして形成されたプリピ
ットエリアと、ディスク上のランドトラック又はグルー
ブトラックで構成された記録エリアの間には、反射率の
差があり、再生信号の電圧レベルが境界部で不連続とな
る。又、記録トラックから半トラックずつ、内周方向と
外周方向へとウォブリングして配置されているプリピッ
ト信号を再生する場合は、レーザビームは配置トラック
からオフセットした状態でピットを再生することとな
り、通常の信号再生のように和信号検出よりも、トラッ
キングオフセット検出と同様の手法でトラッキング方向
の差信号で検出するほうが、信号のSN比が向上するた
め望ましい。しかし、内周方向と外周方向にウォブリン
グ配置されたデータを差信号として検出すると、再生信
号は基準電圧を中心に正と負の極性が交互に変化した再
生信号となり再生信号には不連続な電圧レベルが発生す
る。従って、仮にスライス信号を10kHzといった低
い周波数応答に設定したまま境界部を通過すると、デー
タ記録領域先頭ではスライス信号が応答しきれず、再生
信号を適切に2値化するレベルに収束するまで時間がか
かり、フォーマット効率の低下につながる。本発明の目
的は、光ディスクの再生信号に振幅変動等が存在しても
2値化データのエッジシフト量を小さく保ち、かつフォ
ーマット効率の低下を防ぐことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
再生装置は、記録可能エリアと、この記録可能エリアの
形成されているトラックからディスクの外周方向と内周
方向に半トラックづつオフセットして交互にピットが配
置されたプリピットエリアとを有する光ディスクから不
連続性を有するアナログ信号を再生するピックアップ
と、前記のピックアップから受け取ったアナログ信号を
基に外乱に対しスライス信号を補正するスライス信号制
御器と、前記のピックアップから受け取ったアナログ信
号を、スライス信号制御器から受け取ったスライス信号
で2値化してデジタル信号を発生する2値化回路と、前
記のプリピットエリアの情報をトラッキング方向の差信
号として再生する差信号検出回路と、前記の記録可能エ
リアの情報をトラッキング方向の和信号として再生する
和信号検出回路と、前記の差信号検出回路と和信号検出
回路の出力を切り替えて前記の2値化回路に出力する切
り替え回路と、前記の2値化回路の入力信号に発生する
信号の不連続信号の先頭所定時間は前記のスライス信号
の周波数応答として第1の周波数応答を用い、前記の所
定時間以後は第1の周波数応答より低い第2の周波数応
答に切り替えるタイミング発生回路とを備える。好まし
くは、この光ディスク再生装置において、光ディスクの
回転数を検出する検出回路と、前記検出回路から得られ
る回転数情報から定常回転数とのずれを検出し、前記ス
ライス信号の周波数応答を切り替えるタイミング発生回
路とを備える。本発明に係る光ディスク再生方法は、記
録可能エリアと前記の記録可能エリアの形成されている
トラックから、ディスクの外周方向と内周方向に半トラ
ックづつオフセットして交互にピットが配置されたプリ
ピットエリアを有する光ディスクからの情報再生方法で
あって、ピックアップから再生されたアナログ信号に含
まれる外乱に対してスライス信号を連続的に補正し、ピ
ックアップから再生されたアナログ信号における不連続
に対応して前記のスライス信号の周波数応答を切り替
え、ピックアップから再生されたアナログ信号を、前記
のスライス信号で2値化してデジタル信号を発生して情
報を再生する。ここに、前記の周波数応答の切り替えに
おいて、前記のプリピットエリアの情報をトラッキング
方向の差信号として再生し、前記の記録可能エリアの情
報をトラッキング方向の和信号として再生し、再生され
たアナログ信号に発生する不連続部の先頭の所定時間
は、前記のスライス信号の周波数応答を、第1の周波数
応答とし、所定時間以後は第1の周波数応答より低い周
波数応答に切り替える。好ましくは、この光ディスク再
生方法において、光ディスクの回転数を検出し、検出さ
れた回転数情報から定常回転数とのずれを検出し、前記
スライス信号の周波数応答を切り替える。これにより、
本発明では、信号再生中に鏡面部とデータ記録領域の境
界線といった反射率の不連続点等で発生する不連続な再
生信号部分ではスライス信号の周波数応答を高速応答
し、スライス信号を再生信号の適切なスライス位置にす
ばやく収束させ、その後、収束値を初期値として低い周
波数応答に切り替える。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を参照して説明する。光ディスクは、プリ
ピットエリアと記録エリアとからなる。図1は、上側
に、光ディスクの1部を示す。ここに示されたセクタフ
ォーマットでは、プリピットエリアが記録エリアに対し
て半トラックずつディスクの内周方向、外周方向にウォ
ブリングして形成される。プリピットエリアはディスク
鏡面上に窪みとしてデータが記録されている。記録エリ
アは鏡面部に対して窪んだ溝が形成されており、溝(ラ
ンド領域)の底にデータが記録されている。記録エリア
には記録膜が存在し、データ記録時に記録膜がレーザビ
ームの強弱によって起こす相変化現象によりピットが形
成されている。なお、データ記録方法は相変化記録のみ
に限定されない。データエリア先頭には、PLLがクロ
ックの位相引き込みを行うためのVFOエリアが存在す
る。したがって、プリピットエリアは、記録エリアに対
して一方の側にウォブリングしたデータに対する第1の
VFOエリアとそれに続く第1のデータエリア、記録エ
リアに対して他方の側にウォブリングしたデータに対す
る第2のVFOエリアとそれに続く第2のデータエリア
が形成される。図1は、中段に、上述のセクタフォーマ
ットの光ディスクを光ピックアップ3が再生した再生信
号cのエンベロープを示している。反射率の高いほうが
電圧が高く出力されるアンプ極性とする。再生信号はス
ライス信号で2値化される。再生信号は、記録エリアと
プリピットエリアの境界部と、ウォブリング位置が変わ
る境界部において不連続になる。スライス信号jがエン
ベロープ中心に収束する位置はVFOエリア内でなけれ
ばならない。以下に説明する光ディスク再生装置では、
そのような不連続な再生信号に対しても、境界部の直後
で周波数特性を速くすることにより適切なスライス信号
jを発生する。
【0006】図2は、光ディスク再生装置のシステム概
要を示す。光ディスク1は、スピンドルモータ2により
光ピックアップ3から見た線速度が常に一定となるよう
に回転制御されているものとする。また、スピンドルモ
ータ2からは制御ブロック4に回転数情報aが出力され
ている。なお、回転数情報aはディスク上に記録された
一定パターンを再生し、パターン長を検出して発生して
もよい。光ディスク1からの再生信号は、2つのヘッド
アンプ5で増幅され、それぞれプリアンプ9と差動アン
プ6に送られる。差動アンプ6で得られた誤差信号b
は、サーボ制御ブロック7に入力された後、アクチュエ
ータ8に出力され、光ピックアップ3のフォーカス、ト
ラッキング方向の位置が制御される。一方、プリアンプ
9の出力信号(和信号)と差動アンプ6の出力信号(差
信号)は、アナログスイッチ29に入力され、制御信号
rにより一方が選択されてイコライザブロック10に送
られる。半トラックずつウォブリングして形成された信
号は、レーザビームから見た場合、半トラックオフトラ
ックした状態で読み取るため、オントラック再生時と同
様に、ディテクタ出力の和信号で検出する場合よりも、
トラッキング方向差信号で検出する方がSN値が大きく
とれる。そこで、ウォブリングして形成された信号の場
合は、差信号を選択し、その他の信号の場合は和信号を
選択する。すなわち、図2に示すとおり、アナログスイ
ッチ29と制御信号rによりウォブリングしたプリピッ
トエリアでは、差動アンプ6の出力をイコライザブロッ
ク10を通して2値化ブロック11に出力する。記録エ
リアでは通常どおりプリアンプ9から出力される和信号
を出力する。イコライザブロック10で波形等化された
信号は、信号cとして2値化ブロック11(図3参照)
へ出力される。信号cは、2値化ブロック11で、制御
ブロック4からの制御信号iでデジタル信号dに変換さ
れる。PLLブロック12では、変換されたデジタル信
号から、外部基準クロックeをもとに、再生データfと再
生クロックgを出力する。なお、制御線hは、制御ブロッ
ク4からのPLL引き込み開始信号である。
【0007】図3は、2値化ブロック11の詳細ブロッ
ク図である。電圧比較器13は、入力信号cをスライス
信号jと比較し2値化する。2値化されたデジタルデー
タdはバッファ18より出力される。また、入力信号cか
ら、上側エンベロープ検出回路14と下側エンベロープ
検出回路15により、エンベロープの上下電圧が検出さ
れる。検出電圧k及び1は、ローパスフィルタ16(図
4参照)によって帯域制限され、信号m及び nとなり、
分圧器17により信号m及びnの中心電圧を求めスライス
信号jとして電圧比較器13に出力する。ローパスフィ
ルタ16は、例えば抵抗とコンデンサよりなる1次のロ
ーパスフィルタであり、図4に示すような抵抗器19、
抵抗器20、コンデンサ21、アナログスイッチ22に
より構成され、制御信号iにより抵抗器19または抵抗
器20が選択される。従って、抵抗器の値により出力信
号m, nの制限帯域が異なり、スライス信号jの周波数応
答は可変となる。
【0008】図5は、2値化ブロック11の変形例の詳
細ブロック図であり、積分回路が用いられる。電圧比較
器13は、図2と同様に入力信号cとスライス信号jを電
圧比較することで2値化されたデジタルデータdをバッ
ファ18より出力する。一方、電圧比較器13から出力
された2値化データの差動出力は減算器23で減算処理
され、減算結果qは積分回路24に入力される。積分回
路24の出力、つまり、スライス信号jは2値化された
データdのDSV=0、つまり1の発生数と0の発生数
が等しい場合には出力値は基準電圧に対して0である
が、DSV>0の場合は上昇しDSVを小さくする方向
へ、DSV<0の場合は下降しDSVが大きくなるよう
にフィードバック制御されている。図6は、積分回路2
4の具体例である。制御信号iによりアナログスイッチ
27は抵抗器25または抵抗器26を選択する。従っ
て、積分回路24において、抵抗器25、26とコンデ
ンサ28で決まる2つの時定数の切り替えが可能とな
り、フィードバックループの周波数応答性が可変とな
る。
【0009】次に、スライス信号の周波数応答性につい
て説明する。図7は、再生エンベロープにエンベロープ
変動、振幅変動が生じた場合の模式図である。適切なス
ライス信号制御がなされると、エンベロープ(破線)の
時間的変動に対してスライス信号j(実線)は常にエン
ベロープの中心付近に位置する。図8は、スライス信号
制御によって再生信号を2値化した時の実験結果を示
す。横軸はスライス信号の周波数応答の時定数であり、
縦軸は2値化データのエッジシフト量である。エンベロ
ープに振幅変動等の外乱がない場合のエッジシフト量は
スライス信号の周波数応答が遅いほど、つまり固定値に
近づくほど小さくなる。一方、外乱が再生信号に付加さ
れた場合、エッジシフト量は、スライス信号が固定値で
あると極めて大きく、周波数応答が速くなってゆくほど
減少し、周波数応答がある値で極小点をとる。ディスク
の線速度を6m/s、8−16変調された最短ビット長
0.41μm/bitの信号を再生した場合のエッジシフト
極小点は周波数応答の10kHz近辺であった。図9
は、上側に適切なスライス信号を用いたときのデジタル
信号を示す。しかし、スライス信号を更に応答させると
すると(過応答)、再生信号に外乱があるなしにかかわ
らず、エッジシフト量は増加する。これは図8の下側に
示すとおり、スライス信号が再生信号の符号自身に応答
しはじめ、スライス信号の再生信号に対する位相遅れが
無視できなくなるためである。
【0010】図8に示したような、2値化データのエッ
ジシフト量の極小点を示すスライス信号jの周波数応答
に対して、図1のセクタフォーマットに示すVFOエリ
アが十分に長くない場合、スライス信号はプリビットの
存在する鏡面部と、記録エリアである溝部分との境界の
ような、ディスクからの反射光量の不連続点で応答しき
れず、スライス信号jがエンベロープ中心に収束する位
置がVFOエリアを越えてしまう可能性がある。VFO
エリアで正確な2値化データが再生されていないと、P
LLブロック12による再生クロックと再生データの位
相ロックが正しく行われない。つまり、データエリア先
頭部は正確なデータが再生されないことになる。この問
題を解決するためには、VFOエリアをスライス信号が
収束するまで十分長くとることが必要となりフォーマッ
ト効率を低下させてしまう。そこで、図1に示すスライ
ス信号の応答において、VFOエリア先頭(再生信号の
不連続部)で、スライス信号はエンベロープの中心に収
束し、その後は収束後の電圧値を初期値として2値化デ
ータのエッジシフト量は小さく押さえるような低い周波
数応答に切り替える。又、PLLによるクロック位相引
き込みをスライス信号の応答を切り替えると同時又は直
後から開始することで、クロックとデータの位相比較開
始時には正確なVFOエリアの2値化データが得られて
おり、安定した位相引き込みが実現できる。図4に示す
2値化ブロック11のローパスフィルタ(スライス信号
制御回路)16において、抵抗器19の値をR1、抵抗
器20の値をR2、コンデンサ21の値をC1とし、R1
*C1で決まる周波数応答をVFOエリア先頭のスライ
ス信号引き込み周波数に設定し、R2*C1で決まる周波
数応答を図8で示した2値化信号のエッジシフト量が極
小値をとる値(先の実験例では10KHz)に設定する。
当然R1<R2となる。制御信号iは、制御ブロック4で
作られたタイミング信号である。ローパスフィルタ16
は、図1に示す制御信号iに対応して、アナログスイッ
チ22によりVFOエリア先頭でR1を、VFOエリア
後半以降のデータエリアでR2を選択して、周波数応答
を切り替える。同様に、図6に示す2値化ブロック11
の変形例(積分回路を用いたスライス信号制御回路)に
おいても、抵抗器25の値をR3、抵抗器26の値を
4、コンデンサ28の値をC2としてR3*C2又はR4
*C2で決まる周波数応答を設定し、図1に示す制御信
号iで切り替える。これにより、VFOエリア先頭のス
ライス信号の応答を高速化し、収束した電圧値を初期値
として低速の周波数応答に切り替えることが可能とな
る。
【0011】前述したとおり、半トラックずつウォブリ
ングして形成された信号はレーザビームから見た場合、
半トラックオフトラックした状態で読み取るため、オン
トラック再生時と同様に、ディテクタ出力の和信号で検
出する場合よりも、トラッキング方向差信号で検出する
方がSN値が大きくとれる。そこで、図1に示すように
制御信号rを切り替え、図2に示すように、アナログス
イッチ29と制御信号rによりウォブリングしたプリピ
ットエリアでは差動アンプ6の出力をイコライザブロッ
ク10を通して2値化ブロック11に出力する。記録エ
リアでは通常どおりプリアンプ9から出力される和信号
を出力する。従って、2値化ブロック10に入力される
再生信号は、図1に示すとおり、1セクタで3箇所の不
連続点をもつ信号となるが、先に説明したように、制御
信号iにより不連続箇所毎にスライス信号jの周波数応答
を切り替えることにより適切な信号の2値化が可能とな
る。
【0012】図10は、制御ブロック4による制御信号
の切り替えのフローを示す。制御のフローにおいて、プ
リピット信号が検出されると(ステップS10)、制御
信号iを低レベルに設定して、第1周波数特性(高速)
を設定するとともに、制御信号rを高レベルに設定する
(ステップS12)。次に、所定時間がカウントされる
と(ステップS14)、制御信号iを低レベルに設定し
(ステップS16)、第2の周波数特性(低速)を設定
する。次に、次の不連続部(第2のVFOエリアの開始
点)に達するまでの所定時間がカウントされると(ステ
ップS18)、制御信号iを高レベルに設定し(ステッ
プS20)、第2の周波数特性(低速)を設定する。次
に、所定時間がカウントされると(ステップS22)、
制御信号iを低レベルに設定し(ステップS24)、第
2の周波数特性(低速)を設定する。次に、次の不連続
部(記録エリアの開始点)に達するまでの所定時間がカ
ウントされると(ステップS26)、制御信号iを高レ
ベルに設定して、第2の周波数特性(低速)を設定する
とともに、制御信号rを低レベルに設定する(ステップ
S28)。次に、所定時間がカウントされると(ステッ
プS30)、制御信号iを低レベルに設定し(ステップ
S32)、第2の周波数特性(低速)を設定する。次に
ステップS10に戻る。このように、1セクタ中に3
回、高速と低速の応答切り替えをカウンタ制御でおこな
う。(なお、信号の不連続をそれぞれ検出して周波数特
性を切り替えてもよい。)以上に、本発明の具体的実施
例を説明したが、スライス制御方法等の回路構成は本実
施例で取り上げた構成には限定されない。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、光ディスクの再生信号の振幅変動、エンベロープ変
動、アシンメトリ発生といった外乱に対してスライス信
号を適切な周波数応答で追従させ、2値化データのエッ
ジシフトを最小限に抑え、かつセクタフォーマットの効
率化が実現される。又、光ディスクの回転変動に対して
も適切なスライス信号の供給が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セクタフォーマット及び再生信号の簡略図。
【図2】 光ディスク再生装置のシステムのブロック
図。
【図3】 2値化ブロックの詳細なブロック図。
【図4】 ローパスフィルタのブロック図。
【図5】 2値化ブロックの詳細なブロック図。
【図6】 積分器のブロック図。
【図7】 エンベロープ変動、振幅変動の発生した再生
信号とスライス信号のグラフ。
【図8】 周波数応答の実験結果を示したグラフ。
【図9】 過応答のスライス信号の簡略図。
【図10】 周波数応答切り替え制御のフローチャー
ト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録可能エリアと、この記録可能エリア
    の形成されているトラックからディスクの外周方向と内
    周方向に半トラックづつオフセットして交互にピットが
    配置されたプリピットエリアとを有する光ディスクから
    不連続性を有するアナログ信号を再生するピックアップ
    と、 前記のピックアップから受け取ったアナログ信号を基に
    外乱に対しスライス信号を補正するスライス信号制御器
    と、 前記のピックアップから受け取ったアナログ信号を、ス
    ライス信号制御器から受け取ったスライス信号で2値化
    してデジタル信号を発生する2値化回路と、 前記のプリピットエリアの情報をトラッキング方向の差
    信号として再生する差信号検出回路と、 前記の記録可能エリアの情報をトラッキング方向の和信
    号として再生する和信号検出回路と、 前記の差信号検出回路と和信号検出回路の出力を切り替
    えて前記の2値化回路に出力する切り替え回路と、 前記の2値化回路の入力信号に発生する信号の不連続信
    号の先頭所定時間は前記のスライス信号の周波数応答と
    して第1の周波数応答を用い、前記の所定時間以後は第
    1の周波数応答より低い第2の周波数応答に切り替える
    タイミング発生回路とを備えることを特徴とする光ディ
    スク再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された光ディスク再生装
    置において、 光ディスクの回転数を検出する検出回路と、前記検出回
    路から得られる回転数情報から定常回転数とのずれを検
    出し、前記スライス信号の周波数応答を切り替えるタイ
    ミング発生回路とを備えることを特徴とする光ディスク
    再生装置。
  3. 【請求項3】 記録可能エリアと前記の記録可能エリア
    の形成されているトラックから、ディスクの外周方向と
    内周方向に半トラックづつオフセットして交互にピット
    が配置されたプリピットエリアを有する光ディスクから
    の情報再生方法であって、 ピックアップから再生されたアナログ信号に含まれる外
    乱に対してスライス信号を連続的に補正し、 ピックアップから再生されたアナログ信号における不連
    続に対応して前記のスライス信号の周波数応答を切り替
    え、 ピックアップから再生されたアナログ信号を、前記のス
    ライス信号で2値化してデジタル信号を発生して情報を
    再生し、 ここに、前記の周波数応答の切り替えにおいて、 前記のプリピットエリアの情報をトラッキング方向の差
    信号として再生し、 前記の記録可能エリアの情報をトラッキング方向の和信
    号として再生し、 再生されたアナログ信号に発生する不連続部の先頭の所
    定時間は、前記のスライス信号の周波数応答を、第1の
    周波数応答とし、所定時間以後は第1の周波数応答より
    低い周波数応答に切り替えることを特徴とする光ディス
    ク再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された光ディスク再生方
    法において、 光ディスクの回転数を検出し、検出された回転数情報か
    ら定常回転数とのずれを検出し、前記スライス信号の周
    波数応答を切り替えることを特徴とする光ディスク再生
    方法。
JP9192259A 1997-04-02 1997-07-17 光ディスク再生装置および方法 Withdrawn JPH10283730A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/831,944 US5831951A (en) 1996-04-03 1997-04-02 Method and apparatus for controlling a slice signal in the reproduction information recorded in an optical disk
US08/831944 1997-04-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7054246B2 (en) 2001-09-21 2006-05-30 Teac Corporation Optical disk device adapted for reliably detecting pre-pit information formed on an optical disk
US7095690B2 (en) 2001-05-30 2006-08-22 Fujitsu Limited Write and/or erase method and storage apparatus

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