JPH1092111A - 信号再生装置 - Google Patents

信号再生装置

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Publication number
JPH1092111A
JPH1092111A JP24523096A JP24523096A JPH1092111A JP H1092111 A JPH1092111 A JP H1092111A JP 24523096 A JP24523096 A JP 24523096A JP 24523096 A JP24523096 A JP 24523096A JP H1092111 A JPH1092111 A JP H1092111A
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JP
Japan
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signal
waveform signal
pass filter
comparator
component
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Application number
JP24523096A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクからの再生信号のように低域成分
を含むアナログ再生信号から正確にディジタル再生信号
を再現可能にし、また、アナログ再生信号上に欠陥が発
生したような場合でも速やかに復帰することを可能にす
る。 【解決手段】 アナログ再生信号より低域成分を除去す
るコンデンサC90及び抵抗R90からなるハイパスフィル
タと、供給されたアナログ再生信号からディジタル再生
信号を再現するコンパレータ92と、コンパレータ92
から出力されたディジタル再生信号のDC成分のみを抜
き出して当該コンパレータ92に正帰還する量子化帰還
信号を生成し、この量子化帰還信号をハイパスフィルタ
の出力信号に加算して得た信号を、コンパレータ92へ
供給する抵抗R90及びコンデンサC90からなるローパス
フィルタと、ハイパスフィルタの出力信号とDC成分と
を加算する加算点の信号をクランプするダイオードD90
及びD91とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低域成分を含むア
ナログ波形信号に量子化帰還処理を施してディジタル波
形信号を再現する信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを光学的に記録及び/
又は再生可能なディスク状記録媒体(以下、単に光ディ
スクと呼ぶ)には種々のものが存在し、また、これら光
ディスクに記録されるデータのセクタフォーマットにも
種々のものが存在する。ここで、上記光ディスクに記録
されるデータのセクタフォーマットには、アドレス部と
データ部とが少なくとも含まれており、上記アドレス部
は、記録時の1単位であるセクタの先頭及びセクタのデ
ィスク上の物理的な番地を表し、上記データ部は、ユー
ザデータが書き込まれる領域である。上記データ部に
は、上記ユーザデータと共に、当該データ部の内部の例
えば欠陥によって同期ずれが発生したときに、データ誤
りが大きく波及するのを防ぐための同期用コードパター
ンが所定間隔で配置される。このデータ部の同期用コー
ドパターンは、一般にリシンク(resync)と呼ばれてい
る。
【0003】また、上記光ディスクへ記録されるデータ
に対する変調方式には、記録密度を向上させることがで
き、また、再生時におけるサーボエラー信号にDC成分
(直流成分)が発生してサーボ不能に陥ることを防ぐこ
とができるなどの理由から、例えば上記リシンク毎にD
SV(Digital Sum Value)を検出して、NRZ(NonRe
turn to Zero)或いはPWM(パルス幅変調)の極性を
反転するRLL(RunLength Limited)等の変調方式が採
用されている。さらに、近年は、リシンク毎にDC成分
をキャンセルするRLL(1.7)符号が上記変調方式
として注目を集めている。
【0004】上述したような光ディスクを再生する場合
には、例えば光ピックアップによって当該光ディスクの
記録トラックから信号を読み取り、当該光ピックアップ
にて読み取られたアナログ再生信号からディジタル再生
信号を再現することが行われる。
【0005】しかし、このときのアナログ再生信号に
は、例えばディスク表面の反射率の変動や、記録層の記
録感度ムラ、ディスクの透明基板の複屈折、フォーカス
サーボ,トラッキングサーボ,スピンドルサーボの乱れ
などによって発生するDC成分が含まれていることが多
い。なお、このDC成分は、上記アナログ再生信号をオ
フセットさせる成分であり、上記反射率変動や、記録感
度ムラ、複屈折、サーボの乱れなどの外乱により発生す
るものであるため、以下の説明では当該DC成分をノイ
ズ性DC成分と呼ぶことにする。
【0006】一方、上記アナログ再生信号には信号成分
の一部として元々DC成分が含まれており、このため、
上記アナログ再生信号からディジタル再生信号を再現す
る場合には、上記元々含まれているDC成分を保存する
ことが必要である。なお、上記アナログ再生信号に元々
含まれているDC成分のことを以下の説明では信号性D
C成分と呼ぶことにする。
【0007】このようなことから、上記信号性DC成分
とノイズ性DC成分とが含まれるアナログ再生信号から
ディジタル再生信号を再現する場合の再生方式には、従
来より、当該アナログ再生信号に含まれるノイズ性DC
成分については除去し、一方、上記信号性DC成分につ
いては保存してディジタル再生信号を再現できる方式と
して、いわゆる量子化帰還方式が採用されている。
【0008】上記量子化帰還方式を実現する基本構成を
図16に示す。
【0009】この図16の構成において、端子200に
は、例えば光ピックアップによって光ディスクから再生
されたアナログ再生信号が供給される。このアナログ再
生信号は、コンデンサC200及び抵抗R200にて形成され
たハイパスフィルタ(HPF)を通過する。これによ
り、上記アナログ再生信号からは、上記ノイズ性DC成
分のような低域成分及び種々の有害ノイズ成分が除去さ
れる。次段のコンパレータ201は、上記ハイパスフィ
ルタを介したアナログ再生信号の波形を整形してパルス
信号すなわちディジタル再生信号を生成する。
【0010】ただし、上述したようにアナログ再生信号
をハイパスフィルタに通すと、当該アナログ再生信号に
元々含まれている上記信号性DC成分も除去されてしま
うことになる。このため、上記図16の構成では、上記
抵抗R200及びコンデンサC200にて形成されたローパス
フィルタ(LPF)に上記コンパレータ201から出力
されたディジタル再生信号を通すことによって、当該デ
ィジタル再生信号からDC成分を抜き出し、このDC成
分を上記ハイパスフィルタの出力信号に加算すること
で、上記ハイパスフィルタによってアナログ再生信号か
ら除去された信号性DC成分を疑似的に付加するように
している。
【0011】このように、上記図16に示した構成で
は、上記アナログ再生信号からノイズ性DC成分を除去
する一方で、信号性DC成分の付加を行うようにしてい
るので、当該アナログ再生信号から再現されたディジタ
ル再生信号に誤りが生ずることはない。このようにして
再現されたディジタル再生信号は、端子202から後段
の構成に送られることになる。
【0012】ここで、前記アドレス部とデータ部とを有
するセクタフォーマットの信号が記録された光ディスク
を再生したときの前記アナログ再生信号の波形は、例え
ば図17の(A)に示すようなものとなる。すなわち、
当該アナログ再生信号は、前記アドレス部に対応する波
形信号WSaと前記データ部に対応する波形信号WSd
からなる。上記量子化帰還方式によって、この図17の
(A)に示したようなアナログ再生信号Saからディジ
タル再生信号を再現するためには、当該アナログ再生信
号Saから上記アドレス部に対応する波形信号WSaとデ
ータ部に対応する波形信号WSdの信号成分を抜き出
し、これら抜き出した波形信号WSaと波形信号WSd
信号成分からディジタル再生信号を再現しなければなら
ない。
【0013】このように、アナログ再生信号Saから上
記波形信号WSa及び波形信号WSdの信号成分を抜き出
し、これら抜き出した波形信号WSa及びWSdの信号成
分からディジタル再生信号を再現するための基本的な構
成は、図18に示すようなものとなる。
【0014】この図18の構成において、端子210に
は、上記図17の(A)に示したような光ディスクから
読み出されたアナログ再生信号Saが供給される。この
アナログ再生信号Saは、コンデンサC210及び抵抗R
210にて形成されたハイパスフィルタ(HPF)を通過
する。
【0015】これにより、上記端子210に供給された
アナログ再生信号Saからは、前記ノイズ性DC成分の
ような低域成分及び種々の有害ノイズ成分が除去され、
図17の(C)に示すような信号Scが得られる。この
信号SCは、コンパレータ212に送られる。当該コン
パレータ212は、上記ハイパスフィルタを介したアナ
ログ再生信号Scの波形を整形したパルス信号すなわち
図17の(D)に示すようなディジタル再生信号Sd
生成する。
【0016】また、この図18の構成においても、図1
6の構成と同様に、上記抵抗R210及びコンデンサC210
にて形成されたローパスフィルタ(LPF)に上記コン
パレータ212から出力されたディジタル再生信号を通
すことによって、当該ディジタル再生信号からDC成分
を抜き出し、このDC成分を上記ハイパスフィルタの出
力信号に加算することで、上記ハイパスフィルタによっ
てアナログ再生信号から除去された信号性DC成分を疑
似的に付加するようにしている。
【0017】ここで当該図18の構成においては、上記
アナログ再生信号Saのうちのアドレス部の信号成分と
データ部の信号成分に対してのみ上記量子化帰還処理を
施すための構成として、切換スイッチSW210を有して
いる。
【0018】当該切換スイッチSW210の共通端子は接
地され、一方の被切換端子は上記コンデンサC210と抵
抗R210との間に接続され、他方の被切換端子はオープ
ンとなっている。また、この切換スイッチSW210は、
端子211を介して供給される信号Sbによって上記一
方又は他方の何れかの被切換端子が選択されるものであ
る。
【0019】一方、上記端子211に供給される信号S
bは、図17の(B)に示すような上記量子化帰還処理
のイネーブル信号(以下、イネーブル信号Sbとする)
となるものである。当該イネーブル信号Sbは、上記ア
ナログ再生信号Saのアドレス部の信号とデータ部の信
号に対応してハイレベル(”1”)とローレベル(”
0”)とが切り換わる信号であり、上記切換スイッチS
210の切換制御信号として供給されるものである。
【0020】上記切換スイッチSW210は、上記イネー
ブル信号Sbが”1”のとき上記オープンとなっている
他方の被切換端子側が選択され、上記イネーブル信号S
bが”0”のときに上記一方の被切換端子側が選択され
て接地する。
【0021】したがって、上記イネーブル信号Sbが”
1”となって上記切換スイッチSW210の上記他方の被
切換端子が選択されてオープンになると、当該図18の
構成では量子化帰還動作が行われるようになる。逆に、
上記イネーブル信号が”0”になって上記切換スイッチ
SW210の一方の被切換端子側が選択されて接地する
と、当該図18の構成では量子化帰還が行われなくな
る。
【0022】このようにして再現されたディジタル再生
信号Sdは、端子213から後段の構成に送られること
になる。ただし、この図18の構成では、コンパレータ
212の前段にフィードバックする信号(以下、量子化
帰還信号と呼ぶ)のレベルを、分圧抵抗R211及びR212
にて調整するようにしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図16
や図18の構成にて量子化帰還方式を実現する場合にお
いて、上記アナログ再生信号からディジタル再生信号を
正確に再現するためには、上記アナログ再生信号に元々
含まれていた信号性DC成分と、上記コンパレータから
出力されたディジタル再生信号に含まれているDC成分
(すなわち量子化帰還信号としてフィードバックされる
DC成分)とを、完全に等しくしなければならない。例
えば、上記アナログ再生信号に元々含まれていた信号性
DC成分と、上記量子化帰還信号としてフィードバック
されるDC成分とが完全に等しくないと、上記図16や
図18の構成にて量子化帰還処理を行っていくうちに、
上記信号性DC成分が失われてAC成分(交流成分)の
みになってしまったり、或いは発散してしまうようなこ
とになる。
【0024】ところが、上記アナログ再生信号に元々含
まれていた信号性DC成分と、上記量子化帰還信号とし
てフィードバックするDC成分とを完全に等しくするこ
とは非常に難しく、したがって、上記アナログ再生信号
から正確にディジタル再生信号を再現することも非常に
困難となっている。このことは、例えば前記図18のよ
うに、分圧抵抗R211及びR212を用いてコンパレータ2
12の前段にフィードバックする量子化帰還信号のレベ
ルを調整するようにした場合でも同様である。
【0025】また、前記図16や図18に示したような
構成にて量子化帰還方式を実現した場合において、例え
ば光ディスク上のゴミや傷などによって、上記アナログ
再生信号上に欠陥が発生したようなときには、以下のよ
うな問題が発生する。なおここでは、上記図18の構成
を例に挙げ、図17と同様に示す図19を用いて説明す
る。また、図19の(A)には端子210に供給された
アナログ再生信号Saを示し、図19の(B)には上記
量子化帰還処理の動作を制御するための上記イネーブル
信号Sbを、図19の(C)及び(D)には上記ハイパ
スフィルタによって低域成分が除去された信号Scを示
している。
【0026】すなわち例えば図19の(A)に示すよう
に、上記アナログ再生信号Saのデータ部の波形信号W
d上に欠陥deが発生したような場合において、前記
コンパレータ212の前段にフィードバックする量子化
帰還信号のレベル(分圧抵抗R211及びR212にて調整さ
れたレベル)Vqと、上記アナログ再生信号Saのレベル
iとの関係が例えばVi/2<VQとなっているときに
は、図19の(C)に示すように、上記欠陥de以降の
信号Scは完全に発散してしまい、図中Ta1にて示す期
間は正常な信号が得られなくなる。この場合、図18の
構成における量子化帰還動作が完全に復帰するのは、次
のアドレス部の信号以降となる。また、上記量子化帰還
信号のレベルVqと、上記アナログ再生信号Saのレベル
iとの関係が例えばVi/2>Vqとなっているときに
は、図19の(D)に示すように、上記欠陥de以降の
信号Scはやがて収束するが、上記欠陥deの長さ以上
の図中Ta1にて示す期間は正常な信号が得られなくな
る。
【0027】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、例えば光ディスクからの再生信号
のように低域成分が含まれたアナログ再生信号から正確
にディジタル再生信号を再現することを可能とする信号
再生装置を提供することを目的とする。
【0028】また、本発明は、例えばディスク上のゴミ
や傷等によってアナログ再生信号上に欠陥が発生したよ
うな場合であっても、速やかに復帰することを可能とす
る信号再生装置を提供することをも目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の信号再生
装置は、アナログ波形信号に自動利得制御を施し、この
自動利得制御されたアナログ波形信号からハイパスフィ
ルタ手段によって低域成分を除去し、また、コンパレー
ト手段により生成されたディジタル波形信号からローパ
スフィルタ手段によって直流成分のみ抜き出してこれを
正帰還信号とし、この正帰還信号をハイパスフィルタ手
段の出力信号に加算して得た波形信号をコンパレート手
段へ供給すると共に、このコンパレート手段へ供給され
る信号を自動利得制御の制御信号にすることにより、上
述した課題を解決する。
【0030】本発明の第2の信号再生装置は、アナログ
波形信号からハイパスフィルタ手段によって低域成分を
除去し、コンパレート手段により生成されたディジタル
波形信号に対してアナログ波形信号に基づく自動利得制
御を施し、この自動利得制御が施されたディジタル波形
信号の直流成分のみをローパスフィルタ手段により抜き
出して正帰還信号とし、この正帰還信号をハイパスフィ
ルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号をコンパレ
ート手段へ供給することにより、上述した課題を解決す
る。
【0031】さらに、本発明の第3の信号再生装置は、
アナログ波形信号から第1のハイパスフィルタ手段によ
って低域成分を除去し、また、コンパレート手段により
生成されたディジタル波形信号の直流成分のみをローパ
スフィルタ手段により抜き出して正帰還信号とし、これ
を第1のハイパスフィルタ手段の出力信号に加算して得
た波形信号をコンパレート手段へ供給すると共に、アナ
ログ波形信号の高域成分のみを第2のハイパスフィルタ
手段により抜き出し、この第2のハイパスフィルタ手段
から出力された波形信号のエンベロープを検波し、さら
にその絶対値を求めて所定の基準値と比較し、この比較
結果に基づいてコンパレート手段への正帰還量をゼロ又
は上記直流成分の量の何れかに切り換えることにより、
上述した課題を解決する。
【0032】また、本発明の第4の信号再生装置は、ア
ナログ波形信号に自動利得制御を施し、この自動利得制
御されたアナログ波形信号のうちの信号成分を有する期
間のみハイパスフィルタ手段によって低域成分を除去
し、コンパレート手段により生成されたディジタル波形
信号から信号成分を有する期間のみローパスフィルタ手
段により直流成分を抜き出して正帰還信号とし、これを
ハイパスフィルタ手段の出力信号に加算して得た波形信
号を上記コンパレート手段へ供給すると共に、コンパレ
ート手段へ供給される信号を自動利得制御の制御信号に
することにより、上述した課題を解決する。
【0033】また、本発明の第5の信号再生装置は、ア
ナログ波形信号に自動利得制御を施し、この自動利得制
御されたアナログ波形信号のうちの長い直流成分を有す
る期間をカットし、ハイパスフィルタ手段によって当該
アナログ波形信号から低域成分を除去し、コンパレート
手段によって生成されたディジタル波形信号から長い直
流成分の期間に対応する期間をカットし、ローパスフィ
ルタ手段によってそのディジタル波形信号の直流成分の
みを抜き出して正帰還信号とし、これをハイパスフィル
タ手段の出力信号に加算して得た波形信号をコンパレー
ト手段へ供給すると同時に、コンパレート手段へ供給さ
れる信号を自動利得制御用の制御信号にすることによ
り、上述した課題を解決する。
【0034】さらに、本発明の第6の信号再生装置は、
アナログ波形信号の低域成分をハイパスフィルタ手段に
より除去し、コンパレート手段にて生成されたディジタ
ル波形信号の直流成分を正帰還信号として抜き出し、こ
れをハイパスフィルタ手段の出力信号に加算して得た波
形信号をコンパレート手段へ供給すると共に、その加算
点の信号をクランプすることにより、上述した課題を解
決する。
【0035】また、本発明の第7の信号再生装置は、ア
ナログ波形信号の低域成分をハイパスフィルタ手段によ
り除去し、コンパレート手段にて生成されたディジタル
波形信号から時定数の短い第1のローパスフィルタ手段
によって直流成分を抜き出して正帰還信号とし、これを
ハイパスフィルタ手段の出力信号に加算して得た波形信
号をコンパレート手段へ供給すると共に、コンパレート
手段から出力されたディジタル波形信号から時定数の長
い第2のローパスフィルタ手段によって直流成分を抜き
出して負帰還信号とし、これをコンパレート手段へ供給
することにより、上述した課題を解決する。
【0036】最後に、本発明の第8の信号再生装置は、
アナログ波形信号から低域成分をハイパスフィルタ手段
により除去し、ハイパスフィルタ手段から出力された波
形信号の正及び負のエンベロープを検波し、コンパレー
ト手段により生成されたディジタル波形信号の振幅をエ
ンベロープ検波信号に応じて調整し、この振幅調整され
たディジタル波形信号の直流成分のみをローパスフィル
タ手段により抜き出して正帰還信号とし、これをハイパ
スフィルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号をコ
ンパレート手段へ供給することにより、上述した課題を
解決する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら順番に説明する。
【0038】本発明の信号再生装置が適用される一実施
の形態である量子化帰還回路の第1の具体例の構成を図
1に示す。
【0039】この図1に示す量子化帰還回路は、低域成
分を含むアナログ波形信号に量子化帰還処理を施してデ
ィジタル波形信号を再現するものであり、上記アナログ
波形信号に自動利得制御(AGC)を施すAGC回路5
1と、上記AGC回路51にて自動利得制御されたアナ
ログ波形信号から低域成分を除去するコンデンサC50
び抵抗R50により形成されたハイパスフィルタと、供給
された波形信号からディジタル波形信号を生成するコン
パレータ53と、上記コンパレータ53より出力された
ディジタル波形信号のDC成分(直流成分)のみを抜き
出して上記コンパレータ53への正帰還される量子化帰
還信号とし、当該量子化帰還信号を上記ハイパスフィル
タの出力信号に加算して得た波形信号を上記コンパレー
タ53へ供給する抵抗R50及びコンデンサC50からなる
ローパスフィルタとを有し、上記コンパレートへ供給さ
れる信号を上記AGC回路51の利得制御信号にするよ
うにしたものである。
【0040】すなわち、この図1に示す第1の具体例の
量子化帰還回路において、端子50には、例えば光ピッ
クアップによって光ディスクから再生されたアナログ再
生信号が上記アナログ波形信号として供給され、このア
ナログ再生信号は、AGC(自動利得制御)回路51に
送られる。また、上記AGC回路51には、上記コンパ
レータ53への入力信号が自動利得制御用の制御信号と
してフィードバックされている。したがって、当該AG
C回路51では、上記フィードバックされた信号に基づ
いて、上記入力されたアナログ再生信号の利得を自動調
整するようにしている。
【0041】当該AGC回路51にて利得制御がなされ
たアナログ再生信号は、コンデンサC50及び抵抗R50
より形成されたハイパスフィルタを通過する。これによ
り、上記アナログ再生信号からは前記ノイズ性DC成分
のような低域成分及び種々の有害ノイズ成分が除去され
る。このハイパスフィルタの出力信号は、コンパレータ
53の非反転入力端子に送られる。
【0042】当該コンパレータ53は、反転入力端子が
接地されているものであり、上記非反転入力端子に供給
されたアナログ再生信号の波形を整形して、パルス信号
すなわちディジタル再生信号を再現する。
【0043】このとき、上記ハイパスフィルタを通過し
た上記アナログ再生信号は、元々含まれていた前記信号
性DC成分も除去されてしまっている。このため、この
図1の構成では、上記抵抗R50及びコンデンサC50にて
形成されたローパスフィルタ(LPF)に上記コンパレ
ータ53から出力されたディジタル再生信号を通すこと
によって、当該ディジタル再生信号からDC成分を抜き
出し、このDC成分を上記コンパレータ53に正帰還さ
れる量子化帰還信号として上記ハイパスフィルタの出力
信号に加算することで、先にハイパスフィルタによって
アナログ再生信号から除去された信号性DC成分を付加
するようにしている。なお、この図1の構成では、分圧
抵抗R52及びR53にて上記コンパレータ53に正帰還さ
れる量子化帰還信号のレベルを調整するようにしてい
る。
【0044】また、この図1の構成では、上記コンパレ
ータ53の非反転入力端子への入力信号を上記AGC回
路61の利得制御用として用いている。
【0045】このように、上記図1に示した第1の具体
例の量子化帰還回路によれば、上記ハイパスフィルタに
よって上記アナログ再生信号からノイズ性DC成分を除
去することができると共に、上記量子化帰還信号に基づ
いて上記AGC回路51が上記アナログ再生信号のレベ
ルを一定に保つ(すなわちハイパスフィルタを通過した
アナログ再生信号のレベルを一定に保つ)ようにしてい
るので、当該アナログ再生信号に元々含まれていた信号
性DC成分と上記コンパレータ53に正帰還する量子化
帰還信号のDC成分とを一致させることができる。した
がって、当該第1の具体例の量子化帰還回路において
は、光ディスクより読み出されたアナログ再生信号から
ディジタル再生信号を正確に再現することが可能とな
る。このようにして再現されたディジタル再生信号は、
端子54から後段の構成に送られることになる。
【0046】上述した第1の具体例の量子化帰還回路で
は、入力されたアナログ再生信号に対してAGC回路5
3による利得制御を行う例を挙げているが、図2に示す
第2の具体例のようにアナログ再生信号の利得制御を行
うのではなく、当該アナログ再生信号から再現されたデ
ィジタル再生信号に対してAGC回路による利得制御を
行うことも可能である。
【0047】この図2に示す第2の具体例の量子化帰還
回路は、アナログ再生信号から低域成分を除去するコン
デンサC60及び抵抗R60により形成されたハイパスフィ
ルタと、供給されたアナログ再生信号からディジタル再
生信号を再現するコンパレータ62と、上記アナログ再
生信号に基づいて、コンパレータ62から出力されたデ
ィジタル再生信号に対して自動利得制御を施すAGC回
路63と、上記AGC回路63から出力されたディジタ
ル再生信号のDC成分のみを抜き出して上記コンパレー
タ62へ正帰還する量子化帰還信号とし、この量子化帰
還信号を上記ハイパスフィルタの出力信号に加算して得
た信号を、上記コンパレータ62へ供給する抵抗R60
びコンデンサC60からなるローパスフィルタとを有する
ものである。
【0048】すなわち、この図2に示す第2の具体例の
量子化帰還回路において、端子60には、前述した第1
の具体例同様に光ディスクから再生されたアナログ再生
信号が供給される。このアナログ再生信号は、増幅器6
1にて増幅された後、コンデンサC60及び抵抗R60から
なるハイパスフィルタを通過する。これにより、上記ア
ナログ再生信号からノイズ性DC成分のような低域成分
及び種々の有害ノイズ成分が除去される。
【0049】このハイパスフィルタの出力信号は、反転
入力端子が接地されたコンパレータ62の非反転入力端
子に送られる。当該コンパレータ62では、上記ハイパ
スフィルタを介したアナログ再生信号の波形から、ディ
ジタル再生信号を生成する。
【0050】このとき、当該第2の具体例の構成におい
ても前述同様に、上記抵抗R60及びコンデンサC60にて
形成されたローパスフィルタに上記コンパレータ62か
ら出力されたディジタル再生信号を通すことによって、
当該ディジタル再生信号からDC成分を抜き出し、この
DC成分を上記ハイパスフィルタの出力信号に加算する
ことで、当該ハイパスフィルタによって上記アナログ再
生信号から除去された信号性DC成分を付加するように
している。
【0051】ただし、この第2の具体例では、上記コン
パレータ62から出力されたディジタル再生信号に対し
て、AGC回路63による利得制御を施すようにし、こ
の利得制御がなされたディジタル再生信号を上記ローパ
スフィルタに通すようにしている。また、当該第2の具
体例では、上記AGC回路63の利得制御用の信号とし
て、上記増幅器61を介したアナログ再生信号を用いる
ようにしている。
【0052】このように、上記図2に示した第2の具体
例の量子化帰還回路によれば、上記ハイパスフィルタに
よって上記アナログ再生信号からノイズ性DC成分を除
去することができると共に、上記コンパレータ62の非
反転入力端子にフィードバックされる量子化帰還信号の
レベルを上記AGC回路63にて一定に保つようにして
いるので、上記アナログ再生信号に元々含まれていた信
号性DC成分と上記コンパレータ62にフィードバック
する量子化帰還信号のDC成分とを一致させることがで
きる。したがって、当該第2の具体例の量子化帰還回路
においては、光ディスクより読み出されたアナログ再生
信号からディジタル再生信号を正確に再現することが可
能となる。
【0053】また、この第2の具体例の構成において、
上記AGC回路63は、ディジタル再生信号すなわちデ
ィジタルの2値信号に対して自動利得制御を施すように
しているため、前記第1の具体例の構成のように高周波
のアナログ再生信号を扱う前記AGC回路51よりも安
価なものを使用することができる。上述のようにして再
現されたディジタル再生信号は、端子64から後段の構
成に送られることになる。
【0054】上述した第1,第2の具体例の量子化帰還
回路では、AGC回路を用いることで、アナログ再生信
号に元々含まれている信号性DC成分と量子化帰還信号
としてフィードバックするDC成分とを一致させる構成
例を挙げたが、図3に示す第3の具体例の量子化帰還回
路のように、アナログ再生信号のエンベロープを検出
し、このエンベロープが所定値以上になったときに量子
化帰還信号を強制的にゼロレベルにしてしまうことで、
例えば信号が発散してしまうようなことを防止する構成
も実現可能である。
【0055】この第3の具体例の量子化帰還回路は、上
記アナログ再生信号から低域成分を除去するコンデンサ
70及び抵抗R70より形成された第1のハイパスフィル
タと、供給されたアナログ再生信号からディジタル再生
信号を再現するコンパレータ72と、上記コンパレータ
72から出力されたディジタル再生信号のDC成分のみ
を抜き出して当該コンパレータ72へ正帰還する量子化
帰還信号とし、この量子化帰還信号を上記第1のハイパ
スフィルタの出力信号に加算して得た信号を上記コンパ
レータ72へ供給する抵抗R70及びコンデンサC70から
なるローパスフィルタと、上記アナログ再生信号の高域
成分のみを通過するコンデンサC71及び抵抗R71からな
る第2のハイパスフィルタと、上記第2のハイパスフィ
ルタから出力された波形信号のエンベロープを検波する
エンベロープ検波回路73と、上記エンベロープ検波回
路72の出力信号の絶対値を出力する絶対値回路74
と、上記絶対値回路74からの絶対値と所定の基準値
(基準電位)とを比較する比較回路75と、上記比較回
路75の比較結果に基づいて、上記コンパレータ72へ
の正帰還量をゼロ又は上記DC成分のいずれかに切り換
えるスイッチSW70とを有するものである。
【0056】すなわちこの図3に示す第3の具体例の量
子化帰還回路において、端子70には、上述同様に光デ
ィスクから再生されたアナログ再生信号が供給される。
このアナログ再生信号は、増幅器71にて増幅された
後、コンデンサC70及び抵抗R70からなる第1のハイパ
スフィルタを通過する。これにより、当該アナログ再生
信号からは、前記ノイズ性DC成分のような低域成分及
び種々の有害ノイズ成分が除去される。
【0057】この第1のハイパスフィルタの出力信号
は、反転入力端子が接地されたコンパレータ72の非反
転入力端子に送られ、当該コンパレータ72にて前述同
様にディジタル再生信号に変換される。
【0058】ここで、当該第3の具体例の構成において
も前述同様に、上記抵抗R70及びコンデンサC70にて形
成されたローパスフィルタに上記コンパレータ72から
の出力されたディジタル再生信号を通すことによって、
当該ディジタル再生信号からDC成分を抜き出し、この
DC成分を上記コンパレータ72に正帰還される量子化
帰還信号として上記第1のハイパスフィルタの出力信号
に加算することで、この第1のハイパスフィルタによっ
てアナログ再生信号から除去された信号性DC成分を付
加するようにしている。
【0059】また、この図3の構成では、上記コンパレ
ータ72の非反転入力端子にフィードバックされる量子
化帰還信号のレベルを、分圧抵抗R52及びR53にて調整
するようにしている。
【0060】ただし、この第3の具体例では、上記アナ
ログ再生信号のエンベロープに基づいて、上記コンパレ
ータ72の非反転入力端子にフィードバックする量子化
帰還信号を上記分圧抵抗R71及びR72により設定される
固定値か、又は、ゼロレベルの何れかに切換選択するよ
うにしている。
【0061】このようなアナログ再生信号のエンベロー
プに基づく量子化帰還信号の切換選択を行うため、この
第3の具体例の構成では、上記構成の他に以下のような
構成をも有している。
【0062】すなわち、図3に示すように、上記端子7
0に供給されたアナログ再生信号は、前記増幅器71に
送られると同時に、コンデンサC71及び抵抗R73にて形
成される第2のハイパスフィルタにも送られる。この第
2のハイパスフィルタの出力信号は、エンベロープ検波
回路73に送られる。
【0063】当該エンベロープ検波回路73では上記第
2のハイパスフィルタの出力信号のエンベロープを検波
し、得られたエンベロープ検波信号を絶対値回路74に
送る。当該絶対値回路74では、上記エンベロープ検波
信号を構成する波形の絶対値が電圧値(以下、絶対値信
号と呼ぶ)として取り出される。この絶対値回路74か
ら出力された上記絶対値信号は、比較回路75に送られ
る。
【0064】この比較回路75では、端子76から供給
される基準電位と上記絶対値信号の電位とを比較し、上
記絶対値信号のうち上記基準電位以上となる信号部分を
検出する。この比較回路75からは、上記絶対値信号の
電位が上記基準電位未満であるときにはローレベル(”
0”)となり、上記絶対値信号の電位が上記基準電位以
上であるときにはハイレベル(”1”)となる信号が出
力される。
【0065】また、上記分圧抵抗R71及びR72の分圧点
は、上記ローパスフィルタを構成する抵抗R70に接続さ
れると共に、切換スイッチ70の一方の切換端子にも接
続されている。この切換スイッチ70は、他方の切換端
子が接地され、上記比較回路からの出力信号に基づいて
切換制御がなされるものであって、上記比較回路75の
出力信号が”0”のときには開成され、”1”のときに
は閉成されるものである。
【0066】したがって、上記比較回路75の出力信号
が”0”のときには、上記分圧抵抗R71及びR72による
固定値にレベルが設定されたディジタル再生信号が上記
ローパスフィルタに送られ、これにより上記コンパレー
タ72に正帰還される量子化帰還信号は、当該ローパス
フィルタによって上記ディジタル再生信号から取り出さ
れたDC成分となる。一方、上記比較回路75の出力信
号が”1”のときには、上記切換スイッチSW70によっ
て強制的にゼロレベルになされた信号が上記ローパスフ
ィルタに送られ、これにより上記コンパレータ72に正
帰還される量子化帰還信号は上記ゼロレベルの信号とな
る。
【0067】このように、上記図3に示した第3の具体
例の量子化帰還回路によれば、上記第1のハイパスフィ
ルタによって上記アナログ再生信号からノイズ性DC成
分を除去することができると共に、上記アナログ再生信
号のエンベロープ検波信号に基づいて上記コンパレータ
72に正帰還する量子化帰還信号のレベルを上記分圧抵
抗R71及びR72により設定される固定値に対応するレベ
ルか、又は、ゼロレベルの何れかに切換選択するように
しており、ここで例えば上記アナログ再生信号のエンベ
ロープ検波信号のレベルが所定値以上(絶対値信号が基
準電位以上)になったときに、量子化帰還信号のレベル
を強制的にゼロレベルにしてしまうことで、信号が発散
してしまうようなことを防止可能にしている。上述のよ
うにして再現されたディジタル再生信号は、端子77か
ら後段の構成に送られることになる。
【0068】ここで、前述したようにアドレス部とデー
タ部とからなり上記データ部にはリシンクが配置される
セクタフォーマットの信号が記録された光ディスクを再
生すると、上記アナログ再生信号の波形は、図4の
(A)に示すようなものとなる。すなわち、当該アナロ
グ再生信号は、前記アドレス部に対応する波形信号WS
Aと前記データ部に対応する波形信号WSDとからなる。
なお、上記データ部では上記リシンクTRS毎に前記NR
Zの極性を反転しているため、当該データ部の各リシン
クTRS間の波形信号WSDにはDC成分が含まれること
になる。
【0069】また、上記光ディスクが例えば1回のみ記
録が可能なWO(Write Once readmany)ディスクであ
る場合、上記アドレス部とデータ部の間にはデータ書き
込み用のレーザ発振器のレーザパワーをコントロールす
るための試し書き領域(以下、APC(Automatic Powe
r Control)エリアと呼ぶ)があり、このため、当該光
ディスクを再生したときのアナログ再生信号には、図4
の(A)に示すように上記APCエリアに起因する長い
DC成分を有する波形信号WSTも含まれることにな
る。
【0070】したがって、前記量子化帰還方式によって
この図4の(A)に示したようなアナログ再生信号SA
からディジタル再生信号を再現するためには、当該アナ
ログ再生信号SAから上記アドレス部に対応する波形信
号WSAとデータ部に対応する波形信号WSDの信号成分
のみを抜き出し、これら抜き出した波形信号WSAと波
形信号WSDの信号成分からディジタル再生信号を再現
しなければならない。
【0071】ここで、前記第1の具体例のように−アナ
ログ再生信号をAGC回路にて利得制御を行う構成にお
いて、上述のようなアナログ再生信号SAから上記波形
信号WSA及びWSDの信号成分のみを抜き出し、これら
抜き出した波形信号WSA及びWSDの信号成分からディ
ジタル再生信号を再現するための構成は、図5に示す第
4の具体例の量子化帰還回路のようなものとなる。
【0072】この第4の具体例の量子化帰還回路は、上
記アナログ再生信号に自動利得制御を施すAGC回路3
1と、上記自動利得制御されたアナログ再生信号から上
記信号成分を有する期間のみ低域成分を除去するコンデ
ンサC30及び抵抗R30からなるハイパスフィルタと、供
給されたアナログ再生信号からディジタル再生信号を再
現するコンパレータ33と、上記コンパレータ33より
出力されたディジタル再生信号から上記信号成分を有す
る期間のみDC成分を抜き出して当該コンパレータ33
へ正帰還する量子化帰還信号とし、この量子化帰還信号
を上記ハイパスフィルタの出力信号に加算して得た信号
を、上記コンパレータ33へ供給する抵抗R30及びコン
デンサC30からなるローパスフィルタとを有し、上記コ
ンパレータ33へ供給される信号を上記AGC回路31
の利得制御用の信号として用いるものである。
【0073】すなわちこの図5に示す第4の具体例の量
子化帰還回路において、端子30には、上記図4の
(A)に示したアナログ再生信号SAが供給される。こ
のアナログ再生信号SAは、AGC回路31に送られ
る。また、上記AGC回路31には、前記図1同様にコ
ンパレータ33へ入力される信号が利得制御用の信号と
してフィードバックされており、このAGC回路31で
は当該フィードバックされる信号に基づいて上記アナロ
グ再生信号SAの利得を自動調整する。
【0074】当該AGC回路31にて利得制御がなされ
たアナログ再生信号は、増幅器32にて増幅される。こ
れにより、上記増幅器32から出力された信号は、図4
の(B)に示すような各波形信号がそれぞれ一定のレベ
ルに調整された信号SEとなる。
【0075】当該増幅器32の出力信号SEは、コンデ
ンサC30及び抵抗R30により形成されたハイパスフィル
タを通過することより、低域成分及び種々の有害ノイズ
成分が除去される。このハイパスフィルタの出力信号
は、反転入力端子が接地されたコンパレータ33の非反
転入力端子に送られる。
【0076】当該コンパレータ33は、上記ハイパスフ
ィルタを介したアナログ再生信号の波形を整形してディ
ジタル再生信号を生成する。また、上記コンパレータ3
3の出力端子から出力されたディジタル再生信号から
は、上記抵抗R30及びコンデンサC30にて形成されたロ
ーパスフィルタによってDC成分が抜き出され、このD
C成分が上記コンパレータ33へ正帰還される量子化帰
還信号となされ、当該量子化帰還信号が上記ハイパスフ
ィルタから出力されたアナログ再生信号に加算される。
これにより、前記ハイパスフィルタを介したアナログ再
生信号に信号性DC成分が付加される。なお、この第4
の具体例の構成では、量子化帰還信号のレベルを可変抵
抗VR30にて調整するようにしている。
【0077】ここで当該図5に示した第4の具体例の量
子化帰還回路においては、上記アナログ再生信号SA
うちのアドレス部の信号成分とデータ部の信号成分に対
してのみ上記量子化帰還処理を施すための構成として、
切換スイッチSW30及びSW31を有している。
【0078】上記切換スイッチSW30の共通端子は上記
可変抵抗VR30の出力側端子と接続され、一方の被切換
端子は上記ローパスフィルタを構成する抵抗R30の入力
側端子と接続され、他方の被切換端子はオープンとなっ
ている。また、上記切換スイッチSW31は、共通端子が
接地され、一方の被切換端子は抵抗R31を介して上記ハ
イパスフィルタを構成するコンデンサC30と抵抗R30
の間に接続され、他方の被切換端子はオープンとなって
いる。これら切換スイッチSW30及びSW31は、端子3
5から供給される信号SBによってそれぞれ上記一方又
は他方の何れかの被切換端子が選択されるものである。
【0079】一方、上記端子35に供給される信号SB
は、図4の(E)に示すような上記量子化帰還のイネー
ブル信号(以下、イネーブル信号SBとする)となるも
のである。当該イネーブル信号SBは、上記アナログ再
生信号SAのアドレス部の信号とデータ部の信号に対応
してハイレベル(”1”)とローレベル(”0”)とが
切り換わる信号であり、上記切換スイッチSW30及びS
31の切換制御信号として供給されるものである。
【0080】上記切換スイッチSW30は、上記イネーブ
ル信号SBが”0”のとき上記オープンとなっている他
方の被切換端子側が選択され、上記イネーブル信号SB
が”1”のときに上記一方の被切換端子側が選択され
る。また、上記切換スイッチSW31は、上記イネーブル
信号SBが”1”のときに上記オープンとなっている上
記他方の被切換端子側が選択され、上記イネーブル信号
Bが”0”のときに上記一方の被切換端子側が選択さ
れて接地される。
【0081】したがって、上記イネーブル信号SBが”
1”になると、上記切換スイッチSW30は上記ローパス
フィルタを構成する抵抗R30の入力側端子に接続された
上記一方の被切換端子が接続され、且つ、上記切換スイ
ッチSW31は上記オープンとなっている他方の被切換端
子側が選択され、これにより当該図5の構成における量
子化帰還動作が行われるようになる。一方、上記イネー
ブル信号SBが”0”になると、上記切換スイッチSW
30は上記オープンとなっている上記他方の被切換端子側
が選択され、且つ、上記切換スイッチSW31は上記ハイ
パスフィルタを構成するコンデンサC30と抵抗R30との
間に接続された上記一方の被切換端子側が選択される。
これにより図5の構成での量子化帰還動作は行われなく
なる。
【0082】このように、上記第4の具体例の量子化帰
還回路は、上記イネーブル信号SBによって切換スイッ
チSW30及びSW31を切り換えて量子化帰還信号のオン
/オフを行うようにしているので、上記ハイパスフィル
タの出力信号は図4の(C)に示すような信号SCとな
される。さらに、この信号SCが上記コンパレータ33
の非反転入力端子に供給されることで、当該コンパレー
タ33の出力端子からは図4の(D)に示すようなディ
ジタル再生信号SDが出力されるようになる。
【0083】上述のように、上記図5に示した第4の具
体例の量子化帰還回路によれば、上記ハイパスフィルタ
によって上記アナログ再生信号SAからノイズ性DC成
分を除去することができると共に、上記コンパレータ3
3への入力信号SCに基づいて上記AGC回路31が上
記アナログ再生信号のレベルを一定に保つようにしてい
るので、信号性DC成分を完全に再生でき、さらに、前
記イネーブル信号SBによって量子化帰還動作の切り換
え制御を行っているので、上記アナログ再生信号SA
らアドレス部の信号成分とデータ部の信号成分のみを抜
き出すことができ、したがって、光ディスクより読み出
されたアナログ再生信号SAからディジタル再生信号SD
を正確に再現することが可能となる。このようにして再
現されたディジタル再生信号SDは、端子34から後段
の構成に送られることになる。
【0084】ところで、上述したように量子化帰還回路
にAGC回路を使用した場合、AGC回路の応答スピー
ドによっては、図4の(B)に示すように、アドレス部
の波形信号WSA及びデータ部の最初の波形信号WSD1
にいわゆるサグ(sag)が発生することがある。なお、上
記サグは、回路の周波数特性が、低い周波数において悪
い場合に発生するものである。
【0085】したがって、例えば製造コストを抑えるた
めなどの理由から、安価で応答スピードが遅いAGC回
路を用いたりすると、上記サグが発生してアドレス部内
及びデータ部内の信号の振幅が異なるようになり、後述
するように発振やDC成分の再生不十分によるデータ再
生誤りが生ずることになる。このため、上記AGC回路
には、応答スピードが速いものを使用する必要がある。
【0086】また、上述した量子化帰還回路のようにハ
イパスフィルタによってアナログ再生信号の低域成分を
除去するような場合、当該アナログ再生信号に上記図4
の(C)にて示したAPCエリアのような長いDC成分
を持つ波形信号WSTが含まれていると、上記ハイパス
フィルタにおける上記低域成分除去による影響で、図4
の(C)に示すように、上記波形信号WSTによって次
の波形信号(図4の例ではデータ部の最初の波形信号W
D1)が引っ張られ、当該波形信号WSD1に上述同様の
サグが発生する虞れがある。
【0087】上述のように、AGC回路の応答スピード
によるサグや、APCエリアのような長いDC成分を持
つ波形信号WSTによるサグが発生すると、データ部の
先頭の内容が正確に再現できず、誤りとなる虞れがあ
る。これは、アドレス部においても同様である。
【0088】さらに、前述したような量子化帰還を行う
場合において、上述のサグが発生すると、上記アナログ
再生信号に元々含まれていた信号性DC成分と、前記コ
ンパレータの非反転入力端子にフィードバックされる量
子化帰還信号のDC成分とが、完全に等しくならないこ
とが起きる。
【0089】例えば、アナログ再生信号の信号性DC成
分よりも上記量子化帰還信号のDC成分の方が少ない場
合には、例えば図6の(A)に示すように、リシンクT
RS毎の極性切換点(DC成分の切換点)でサグが発生
し、特にデータ部では各リシンクTRS間の波形信号WS
Dが大きく歪むことになる。このようにリシンクTRS
にサグが発生すると、上記コンパレータにおけるディジ
タル再生信号再現の際の検出窓(ウィンドウ)幅が減少
することになり、データ誤りが多くなる。
【0090】逆に、アナログ再生信号の信号性DC成分
よりも上記量子化帰還信号のDC成分の方が多い場合に
は、例えば図6の(B)に示すように、リシンクTRS
の波形信号WSDの振幅が発散方向に増加することにな
る。ただし、リシンクTRS毎に極性が切り換わるので完
全に発振することはない。しかし、この場合も上述同様
に、上記コンパレータにおけるディジタル信号生成の際
の検出窓幅が減少してデータ誤りが多くなる。
【0091】上述したようなことから、アナログ再生信
号の信号性DC成分と量子化帰還信号のDC成分との誤
差は例えば5%以内に抑える必要がある。
【0092】またさらに、光ディスク上のゴミや傷など
によって、例えば図7の(A)に示すように上記アナロ
グ再生信号SA上に欠陥DEが発生したようなときに
は、例えば、上記AGC回路を高速に応答させてアナロ
グ再生信号のレベルを上記量子化帰還信号のDC成分の
レベルと等しくするか、又は、アナログ再生信号SA
レベルを高速に動かして上記量子化帰還信号のDC成分
のレベルが小さくなるようにしなければならない。上記
欠陥DEが発生した場合において、上記アナログ再生信
号SAの信号性DC成分よりも上記量子化帰還信号のD
C成分の方が多いときには、図7の(B)に示すよう
に、過渡応答により、信号SCの図中TA2にて示す期間
は正常な信号が得られなくなる。この現象は、アナログ
再生信号SAのDC成分に対して、上記量子化帰還信号
のDC成分が大きすぎ、量子化帰還回路における正帰還
ゲインが1以上となって発散するために生ずる。
【0093】このような場合に対応するものとして、図
8には本発明の第5の具体例の量子化帰還回路の構成を
示す。なお、当該図8に示す第5の具体例の量子化帰還
回路は、特に前述したようなAPCエリアの波形信号W
Tによってデータ部の先頭の波形信号WSD1にサグが
発生することを防止することを目的としている。
【0094】この図8に示す第5の具体例の量子化帰還
回路は、上記アナログ再生信号に自動利得制御を施すA
GC回路81と、上記自動利得制御されたアナログ再生
信号から長い直流成分を有する上記APCエリアの波形
信号WSTをカットする第1の切換スイッチSW80と、
上記第1の切換スイッチSW80を介したアナログ再生信
号から低域成分を除去するコンデンサC80及び抵抗R80
からなるハイパスフィルタと、供給されたアナログ再生
信号からディジタル再生信号を再現するコンパレータ8
3と、上記コンパレータ83より出力されたディジタル
再生信号から上記APCエリアの波形信号WSTに対応
する期間をカットする第2の切換スイッチSW81と、上
記第2の切換スイッチSW81を介したディジタル再生信
号のDC成分のみを抜き出して上記コンパレータ83へ
正帰還する量子化帰還信号とし、この量子化帰還信号を
上記ハイパスフィルタの出力信号に加算して得た波形信
号を上記コンパレータ83へ供給する抵抗R80及びコン
デンサC80からなるローパスフィルタとを有し、上記コ
ンパレータ83へ供給される信号を上記AGC回路81
の利得制御信号にするものである。
【0095】すなわちこの図8に示す第5の具体例の量
子化帰還回路において、端子80には上述同様のアナロ
グ再生信号が供給される。このアナログ再生信号は、A
GC回路81に送られる。また、上記AGC回路81に
は、前述した図1同様にコンパレータ83へ供給される
信号が自動利得制御用の信号としてフィードバックされ
ており、したがって、当該AGC回路81では、上記フ
ィードバックされた信号に基づいて、上記アナログ再生
信号SAの利得を自動調整する。また、当該AGC回路
81にて利得制御がなされたアナログ再生信号は、増幅
器82にて増幅される。
【0096】上記増幅器82の出力信号は、コンデンサ
80及び抵抗R80により形成されたハイパスフィルタを
通過することより、前述同様に低域成分及び種々の有害
ノイズ成分が除去される。このハイパスフィルタの出力
信号は、反転入力端子が接地されたコンパレータ83の
非反転入力端子に送られ、ここで波形が整形されてディ
ジタル再生信号として出力される。
【0097】また、上記コンパレータ83の出力端子か
ら出力されたディジタル再生信号は、上記抵抗R80及び
コンデンサC80にて形成されたローパスフィルタを介す
ることで当該コンパレータ83に正帰還される量子化帰
還信号とされ、この量子化帰還信号が上記ハイパスフィ
ルタの出力信号に加算される。これにより、当該ハイパ
スフィルタを介したアナログ再生信号に信号性DC成分
が付加され、この信号が上記コンパレータ83の非反転
入力端子に供給される。なお、上記量子化帰還信号のレ
ベルは、可変抵抗VR80にて調整されている。
【0098】ここで、当該図8に示した第5の具体例の
量子化帰還回路においては、特に前述したようなAPC
エリアの波形信号WSTによってデータ部の先頭の波形
信号WSD1にサグが発生することを防止するための構成
として、第1の切換スイッチSW80及び第2の切換スイ
ッチSW81を有している。
【0099】上記第1の切換スイッチSW80は上記増幅
器82とコンデンサC80との間に設けられ、共通端子が
上記増幅器82の出力端子と接続され、一方の被切換端
子が上記ハイパスフィルタを構成するコンデンサC80
入力側端子に接続され、他方の被切換端子がコンパレー
タ83の非反転入力端子に接続されている。また、第2
の切換スイッチSW81の共通端子は上記可変抵抗VR80
の出力側端子と接続され、一方の被切換端子は上記ロー
パスフィルタを構成する抵抗R80の入力側端子と接続さ
れ、他方の被切換端子はオープンとなっている。
【0100】これら切換スイッチSW80及びSW81は、
端子85から供給される前記図4の(E)に示したもの
と同様のイネーブル信号SBによってそれぞれ上記一方
又は他方の何れかの被切換端子が選択されるものであ
る。すなわち、上記第1の切換スイッチSW80は、上記
イネーブル信号SBが”0”のとき上記コンパレータ8
3の非反転入力端子に接続された上記他方の被切換端子
側が選択され、上記イネーブル信号SBが”1”のとき
に上記ハイパスフィルタを構成するコンデンサC80の入
力側端子に接続された上記一方の被切換端子側が選択さ
れる。また、上記第2の切換スイッチSW81は、上記イ
ネーブル信号SBが”1”のときに上記ローパスフィル
タを構成する抵抗R80の入力側端子に接続された上記一
方の被切換端子側が選択され、上記イネーブル信号SB
が”0”のときに上記オープンとなっている他方の被切
換端子側が選択される。
【0101】したがって、上記イネーブル信号SBが”
1”になると、上記第1の切換スイッチSW80は上記ハ
イパスフィルタを構成するコンデンサC80の入力側端子
に接続された上記一方の被切換端子が接続され、且つ、
上記第2の切換スイッチSW81は上記ローパスフィルタ
を構成する抵抗R80の入力側端子に接続された上記一方
の被切換端子側が接続され、これにより当該図8の構成
における量子化帰還動作が行われるようになる。一方、
上記イネーブル信号SBが”0”になると、上記第1の
切換スイッチSW80は上記コンパレータ83の非反転入
力端子に接続された上記他方の被切換端子側が接続さ
れ、且つ、上記第2の切換スイッチSW81は上記オープ
ンとなっている上記他方の被切換端子側が接続され、こ
れにより、図8の構成での量子化帰還動作は行われなく
なる。
【0102】すなわち、上記イネーブル信号SBは、上
記APCエリアでは上記”0”となっているため、当該
APCエリアの波形信号WSTをカットすることがで
き、これによりデータ部の先頭の波形信号WSD1にサグ
が発生することはなくなる。したがって、当該第5の具
体例の量子化帰還回路においては、データ部の先頭の内
容を正確に再現することが可能となる。このようにして
再現されたディジタル再生信号SDは、図4の(D)に
示すようになり、端子84から後段の構成に送られるこ
とになる。
【0103】次に、図9には、本発明の第6の具体例の
量子化帰還回路として、図8の構成のようなAGC回路
を用いずに、前述したようなAPCエリアの波形信号W
Tによってデータ部の先頭の波形信号WSD1に発生す
るサグのみならず、前記図6の(A)や(B)に示した
ようなアドレス部の波形信号WSA及びデータ部のリシ
ンクTRS毎の波形信号WSDにおけるサグの発生をも防
止でき、さらに、前記図7の(A)及び(B)に示した
ような光ディスク上のゴミや傷に起因するアナログ再生
信号の欠陥DEにも対応できる構成を示す。
【0104】この図9に示す第6の具体例の量子化帰還
回路は、上記アナログ再生信号から低域成分を除去する
コンデンサC90及び抵抗R90より形成されるハイパスフ
ィルタと、供給された波形信号からディジタル再生信号
を生成するコンパレータ92と、上記コンパレータ92
から出力されたディジタル再生信号のDC成分のみを抜
き出して当該コンパレータ92へ正帰還する量子化帰還
信号とし、この量子化帰還信号を上記ハイパスフィルタ
の出力信号に加算して得た信号を上記コンパレータ92
へ供給する抵抗R90及びコンデンサC90からなるローパ
スフィルタと、上記ハイパスフィルタの出力信号と上記
DC成分とを上記加算する加算点の信号をクランプする
ダイオードD90及びD91とを有するものである。
【0105】すなわちこの図9に示す第6の具体例の量
子化帰還回路において、端子90には上述同様のアナロ
グ再生信号が供給される。このアナログ再生信号は、増
幅器91にて増幅された後、コンデンサC90及び抵抗R
90により形成されたハイパスフィルタを通過することよ
り、前述同様に低域成分及び種々の有害ノイズ成分が除
去される。このハイパスフィルタの出力信号は、反転入
力端子が接地されたコンパレータ93の非反転入力端子
に送られ、ここで波形が整形されてディジタル再生信号
として出力される。
【0106】また、上記コンパレータ93から出力され
たディジタル再生信号からは、上記抵抗R90及びコンデ
ンサC90にて形成されたローパスフィルタによってDC
成分が抜き出され、このDC成分が当該コンパレータ9
3へ正帰還される量子化帰還信号とされる。この量子化
帰還信号は上記ハイパスフィルタの出力信号に加算さ
れ、上記コンパレータ92の非反転入力端子に供給され
る。これにより、前記ハイパスフィルタを介したアナロ
グ再生信号に信号性DC成分が付加される。なお、上記
量子化帰還信号のレベルは、分圧抵抗R92及びR93によ
って設定された値に調整されている。
【0107】ここで当該図9に示した第6の具体例の量
子化帰還回路においては、上記サグ及び上記アナログ再
生信号の欠陥に対応するための構成として、切換スイッ
チSW90及びSW91と、ダイオードD90及びD91を有し
ている。
【0108】上記切換スイッチSW90の共通端子は上記
分圧抵抗R92及びR93の分圧点と接続され、一方の被切
換端子は上記ローパスフィルタを構成する抵抗R90の入
力側端子と接続され、他方の被切換端子はオープンとな
っている。また、上記切換スイッチSW91は、共通端子
が接地され、一方の被切換端子は抵抗R91を介して上記
ハイパスフィルタを構成するコンデンサC90と抵抗R90
との間に接続され、他方の被切換端子はオープンとなっ
ている。これら切換スイッチSW90及びSW91は、端子
35から供給される前記同様のイネーブル信号SBによ
ってそれぞれ上記一方又は他方の何れかの被切換端子が
選択されるものである。
【0109】上記切換スイッチSW90は、上記イネーブ
ル信号SBが”0”のとき上記オープンとなっている他
方の被切換端子側が選択され、上記イネーブル信号SB
が”1”のときに上記一方の被切換端子側が選択され
る。また、上記切換スイッチSW91は、上記イネーブル
信号SBが”1”のときに上記オープンとなっている上
記他方の被切換端子側が選択され、上記イネーブル信号
Bが”0”のときに上記一方の被切換端子側が選択さ
れて接地される。
【0110】したがって、上記イネーブル信号SBが”
1”になると、上記切換スイッチSW90は上記ローパス
フィルタを構成する抵抗R90の入力側端子に接続された
上記一方の被切換端子が接続され、且つ、上記切換スイ
ッチSW91は上記オープンとなっている他方の被切換端
子側が選択され、これにより当該図9の構成における量
子化帰還動作が行われるようになる。一方、上記イネー
ブル信号SBが”0”になると、上記切換スイッチSW
90は上記オープンとなっている上記他方の被切換端子側
が選択され、且つ、上記切換スイッチSW91は上記ハイ
パスフィルタを構成するコンデンサC90と抵抗R90との
間に接続された上記一方の被切換端子側が選択される。
これにより図9の構成での量子化帰還動作は行われなく
なる。
【0111】すなわち、この図9の構成においても上記
図8の構成と同様に、上記APCエリアでは上記イネー
ブル信号SBが”0”となっているため、当該APCエ
リアの波形信号WSTをカットすることができ、これに
よりデータ部の先頭の波形信号WSD1にサグが発生する
ことはなくなる。したがって、当該第6の具体例の量子
化帰還回路においては、データ部の先頭の内容を正確に
再現することが可能となる。
【0112】また、上記ダイオードD90は、カソード側
端子が上記コンパレータ92の非反転入力端子と接続さ
れ、アノード側端子が接地されると共に上記コンパレー
タ92の反転入力端子側と接続されている。一方、上記
ダイオードD91は、アノード側端子が上記コンパレータ
92の非反転入力端子と接続され、カソード側端子が接
地されると共に上記コンパレータ92の反転入力端子側
と接続されている。さらに、上記ダイオードD90のカソ
ード側端子と上記ダイオードD91のアノード側端子とは
接続され、上記ダイオードD90のアノード側端子と上記
ダイオードD91のカソード側端子も接続されている。
【0113】ここで、上記ダイオードD90及びD91は、
図10に示すようなスイッチ特性を有するものである。
なお、図10の縦軸には当該ダイオードを流れる電流値
を示し、横軸にはカソード側端子とアノード側端子
間の電圧値Vを示している。また、上記ダイオードD
90及びD91のスイッチ特性におけるONとOFFのスピ
ードは数ナノ秒程度となっている。このようなスイッチ
特性は通常の低価格のダイオードであっても同様のもの
が得られる。
【0114】したがって、上述のようなダイオードD90
及びD91からなるクランプ回路を、図9に示すように上
記コンパレータ92の非反転入力端子と反転入力端子間
に接続すれば、図9の図中のポイントPにて示す位置で
の波形信号SCは、これらダイオードD90及びD91によ
って上記数ナノ秒程度でクランプされることになる。す
なわち、このときのクランプのされ方は、信号電圧の絶
対値が大きい方からクランプされることになる。
【0115】このようなことから、この第6の具体例の
量子化帰還回路によれば、上記ポイントPにおける波形
信号SCが例えば図6の(A)や(B)に示したような
サグの発生した信号であったとしても、上記ダイオード
90及びD91によってクランプされることで、上記コン
パレータ92の非反転入力端子に供給されるアナログ再
生信号の信号成分には何等影響を与えずに、図6の
(C)に示すようなAC成分が一定化された波形信号S
Cを得ることが可能となる。これは、アドレス部におい
ても同様である。
【0116】また、当該第6の具体例の量子化帰還回路
によれば、前記図4の(C)にて示したような前記AP
Cエリアの波形信号WSTのパルスレベルも、上記ダイ
オードD90及びD91によってクランプされるので、当該
APCエリアの波形信号WSTの影響を受ける前記デー
タ部の先頭の波形信号WSD1においてもサグの影響をな
くすことができ、上記図6の(C)に示したようなAC
成分が一定化された波形信号SCを得ることが可能とな
る。
【0117】すなわち、第6の具体例の量子化帰還回路
によれば、上記ダイオードD90及びD91によって、上記
波形信号SCのAC成分をクランプすると同時にDC成
分もクランプするようにしているので、上記ポイントP
での信号加算時の加算比が多少狂ったとしても異常にサ
グが発生したり、発散したりすることがない。より具体
的に言うと、この第6の具体例の量子化帰還回路の構成
においては、上記アナログ再生信号に元々含まれていた
信号性DC成分と上記量子化帰還信号のDC成分との誤
差が30%程度ずれていたとしても、誤り無くデータを
再生することが可能となっている。
【0118】さらに、当該第6の具体例の量子化帰還回
路によれば、上記ダイオードD90及びD91によってクラ
ンプを行うことで、上記コンデンサC90に余計な電荷が
蓄積されることはなく、過渡応答の時間が従来よりも短
くなる。したがって、前記図7の(A)に示したような
光ディスク上のゴミや傷に起因するアナログ再生信号の
欠陥(すなわち過渡応答)DEがあったとしても、図7
の(C)に示すように、図中期間TA3の信号成分以外は
再生することが可能となり、当該期間TA3は前記図7の
(B)に示した期間TA2よりも短いことが理解できる。
【0119】またさらに、第6の具体例の量子化帰還回
路では、高速の応答スピードで且つ高いゲイン(ループ
ゲイン)に対応した高価なAGC回路が不要となり、低
コストで上述したサグや欠陥による悪影響を低減するこ
とが可能となる。
【0120】次に、図11に示す本発明の第7の具体例
の量子化帰還回路でも、上述したような欠陥DEの影響
を少なくすることができる。
【0121】この図11に示す第7の具体例の量子化帰
還回路は、上記アナログ再生信号から低域成分を除去す
るコンデンサC100及び抵抗R100より形成されるハイパ
スフィルタと、供給されたアナログ再生信号からディジ
タル再生信号を再現するコンパレータ101と、上記コ
ンパレータ101から出力されたディジタル再生信号の
DC成分のみを抜き出して当該コンパレータ101へ正
帰還する量子化帰還信号を生成し、この量子化帰還信号
を上記ハイパスフィルタの出力信号に加算して得た信号
を上記コンパレータ101へ供給する、上記抵抗R100
及びコンデンサC100からなる時定数の短い第1のロー
パスフィルタLP1と、上記コンパレータ101から出
力されたディジタル再生信号の直流成分のみを抜き出し
て上記コンパレータ101へ負帰還する、抵抗R101
びコンデンサC101からなる時定数の長い第2のローパ
スフィルタLP2とを有するものである。
【0122】すなわちこの図11に示す第7の具体例の
量子化帰還回路において、端子100には上述同様にア
ナログ再生信号SAが供給される。ここで、このアドレ
ス再生信号SAには、図12の(A)に示すような欠陥
DEが含まれているとする。当該アナログ再生信号SA
は、コンデンサC100及び抵抗R100により形成されたハ
イパスフィルタを通過することより、前述同様に低域成
分及び種々の有害ノイズ成分が除去される。これによ
り、図11の図中ポイントP1における波形信号SCは、
図12の(C)に示すようなものとなる。この波形信号
Cには、上記欠陥DEに起因して図12の図中TA2
て示す期間の信号が正常でないものとなる。
【0123】また、切換スイッチSW100は、共通端子
が接地され、一方の被切換端子が上記コンデンサC100
と抵抗R100との間に接続され、他方の被切換端子がオ
ープンとなっている。この切換スイッチSW100は、図
12の(B)に示す前述同様のイネーブル信号SBによ
って上記一方又は他方の何れかの被切換端子が選択され
るものである。すなわち当該切換スイッチSW100は、
上記イネーブル信号SBが”1”のとき上記オープンと
なっている他方の被切換端子側が選択され、上記イネー
ブル信号SBが”0”のときに上記一方の被切換端子側
が選択されて接地する。したがって、この図11の量子
化帰還回路では、上記イネーブル信号SBが”1”とな
って上記切換スイッチSW100がオープンになると量子
化帰還動作が行われるようになり、逆に、上記イネーブ
ル信号が”0”になって上記切換スイッチSW100の上
記一方の被切換端子側が選択されて接地すると、上記コ
ンパレータ101の非反転入力端子への入力レベルがゼ
ロレベルになり、量子化帰還動作が行われなくなる。
【0124】さらに、上記コンパレータ101から出力
されたディジタル再生信号からは、上記抵抗R100及び
コンデンサC100にて形成された第1のローパスフィル
タLP1によってDC成分が抜き出され、このDC成分
が上記コンパレータ101へ正帰還される量子化帰還信
号とされる。この量子化帰還信号は上記ハイパスフィル
タの出力信号と加算されて上記コンパレータ101の非
反転入力端子に供給される。これにより、前記ハイパス
フィルタを介したアナログ再生信号に信号性DC成分が
付加される。なお、上記量子化帰還信号のレベルは、分
圧抵抗R102及びR103によって設定された値に調整され
る。
【0125】ここで、当該図11に示した第7の具体例
の量子化帰還回路においては、上記アナログ再生信号S
Aの欠陥DEに対応するための構成として、上記コンパ
レータ101の出力信号SDを、抵抗R101及びコンデン
サC101からなる上記時定数の長い上記第2のローパス
フィルタLP2を介して、当該コンパレータ101の反
転入力端子にフィードバックするようにしている。これ
により、図11の図中ポイントP2における波形信号SF
は、図12の(D)に示すようなものとなる。なお、こ
の第7の具体例では、上記抵抗R100及びコンデンサC
100からなる第1のローパスフィルタLP1の時定数を
ビットクロック時間の10倍、例えば600ナノ秒と
し、また、図12の(A)に示すように1セクタの周期
(アドレス部間の周期)をτ2としたとき、上記抵抗R
101及びコンデンサC101からなる第2のローパスフィル
タLP2の時定数を上記1セクタの周期τ2×0.1、
例えば0.3ミリ秒としている。また、図12にはリシ
ンクTRSの周期τ1も示している。
【0126】すなわち、このようにに構成される第7の
具体例の量子化帰還回路においては、上記ローパスフィ
ルタLP1内の上記ポイントP1にて示す位置での波形
信号SCは、上記ローパスフィルタLP2内の上記ポイ
ントP2にて示す位置での波形信号SFと同じ方向へレベ
ルが変動することになる。また、コンパレータ101の
非反転入力端子,反転入力端子におけるDC成分のゲイ
ンに関しては、上記ポイントP2の方が、上記ポイント
1よりも高いので、結果として図12の(E)に示す
ように上記コンパレータ101の出力端子側における波
形信号SDを発散させることなく、収束させることが可
能となり、上記欠陥DEに起因して再生できなくなる期
間は図中TA4に示すように前記期間TA2よりも短くな
る。
【0127】上述したような第7の具体例の量子化帰還
回路によれば、時定数の短いローパスフィルタLP1を
用いてコンパレータ101の非反転入力端子に量子化帰
還信号をフィードバックし、一方、コンパレータ101
の反転入力端子には当該コンパレータ101の出力信号
を時定数の長いローパスフィルタLP2を通してフィー
ドバックすることにより、長い時間に渡るDC成分のキ
ャンセルを行うようにしている。これにより、当該第7
の具体例の量子化帰還回路においては、アナログ再生信
号のレベルダウンや欠陥によって回路が異常動作する時
間を短時間にすることが可能となっている。
【0128】次に、本発明の第8の具体例の量子化帰還
回路としては図13に示すような構成も考えられる。当
該第8の具体例の構成は、前述した第2の具体例の量子
化帰還回路と同様のことをAGC回路を用いずに実現す
るものである。
【0129】この図13に示す第8の具体例の量子化帰
還回路は、上記アナログ再生信号から低域成分を除去す
るコンデンサC110及び抵抗R110により形成されるハイ
パスフィルタと、供給されたアナログ再生信号からディ
ジタル再生信号を再現するコンパレータ113と、上記
ハイパスフィルタから出力された波形信号の正及び負の
エンベロープを検波するエンベロープ検波手段と、上記
エンベロープ検波手段の出力信号に応じて上記コンパレ
ータ113のディジタル波形信号の振幅を調整する振幅
調整手段と、上記振幅調整手段から出力されたディジタ
ル再生信号のDC成分のみを抜き出して上記コンパレー
タ113へ正帰還する量子化帰還信号を生成し、この量
子化帰還信号を上記ハイパスフィルタの出力信号に加算
して得た信号を当該コンパレータ113へ供給する抵抗
110及びコンデンサC110からなるローパスフィルタと
を有するものである。
【0130】すなわちこの図13に示す第8の具体例の
量子化帰還回路において、端子111には例えば図14
の(A)に示すような上述同様のアナログ再生信号SA
が供給される。このアナログ再生信号SAは、増幅器1
12にて増幅された後、コンデンサC110及び抵抗R111
により形成されたハイパスフィルタを通過することよ
り、前述同様に低域成分及び種々の有害ノイズ成分が除
去され、図11の(B)に示すような信号SCとなる。
このハイパスフィルタの出力信号SCは、反転入力端子
が接地されたコンパレータ113の非反転入力端子に送
られ、ここで波形が整形されてパルス信号として出力さ
れる。
【0131】当該コンパレータ113からは互いに極性
が反転したパルス信号が出力され、一方は抵抗R114
介して差動増幅器114の反転入力端子に送られ、他方
は抵抗R115及び一方の端子が接地された抵抗R117を介
して上記差動増幅器114の非反転入力端子に送られ
る。
【0132】この差動増幅器114からは抵抗R114
抵抗R116の比に応じて増幅された信号が出力され、抵
抗R118を介して非反転増幅器115の非反転入力端子
に送られる。この非反転増幅器115の出力がディジタ
ル再生信号SDとして端子116から出力される。
【0133】また、この図13の構成では、上記ハイパ
スフィルタの出力信号が、上記コンデンサC110の出力
側端子と直列接続されたコンデンサC120及び抵抗R120
からなるハイパスフィルタを介して、非反転増幅器12
1の非反転入力端子にも供給される。この非反転増幅器
121を介した信号は、図14の(C)に示すような信
号SGとなる。
【0134】当該非反転増幅器121の出力端子は、ダ
イオードD120のアノード側端子及びダイオードD121
カソード側端子と接続されている。上記ダイオードD
120のカソード側端子は、それぞれ一方の端子が接地さ
れた抵抗R121及びコンデンサC121を介して、非反転増
幅器122の非反転入力端子と接続され、また、上記第
O度D121のアノード側端子は、上記それぞれ一方の端
子が接地された抵抗R122及びコンデンサC122を介し
て、非反転増幅器123の非反転入力端子と接続されて
いる。
【0135】上記非反転増幅器123の出力端子から
は、図14の(D)に示すように、上記信号SGの正側
のエンベロープ信号SHが出力され、上記非反転増幅器
123の出力端子からは、図14の(E)に示すよう
に、上記信号SGの負側のエンベロープ信号SIが出力さ
れる。
【0136】上記非反転増幅器123から出力されたエ
ンベロープ信号SHは抵抗R123を介して差動増幅器12
4の反転入力端子に送られ、上記非反転増幅器123か
ら出力されたエンベロープ信号SIは抵抗R124及び一方
の端子が接地された抵抗R128を介して上記差動増幅器
124の非反転入力端子に送られる。
【0137】上記差動増幅器124からは上記抵抗R
123と抵抗R125の比に応じて増幅された信号が出力され
る。当該差動増幅器124の出力信号は、ダイオードD
122のアノード側端子に送られると共に、抵抗R126を介
して反転増幅器125の反転入力端子に送られる。当該
反転増幅器125の出力端子からは上記抵抗R126と抵
抗R127の比に応じて増幅された信号が取り出される。
【0138】また、この反転増幅器125の出力端子は
ダイオードD123のカソード側端子と接続されている。
なお、上記ダイオードD120,D121,D122,D123の特
性は同じものであり、これによりそれぞれのダイオード
の温度特性がキャンセルされるようになっている。
【0139】上記ダイオードD122のカソード側端子と
ダイオードD123のアノード側端子は接続され、この接
続点はさらに上記非反転増幅器115の非反転入力端子
に接続されている。
【0140】この第8の具体例の量子化帰還回路によれ
ば、上述したように、上記コンデンサC110及び抵抗R
110からなる上記ハイパスフィルタより出力された波形
信号の正及び負のエンベロープを検波し、このエンベロ
ープ検波信号に応じて、上記非反転増幅器115の非反
転入力端子に供給されるディジタル再生信号の振幅を調
整するようにしたことにより、前述した第2の具体例の
構成と同様の効果を、高価なAGC回路を用いずに実現
可能となっている。
【0141】次に、上述したような各具体例の量子化帰
還回路が適用される構成としては、図15に示すような
ディスク記録再生装置を挙げることができる。なお、こ
の図15のディスク記録再生装置は、光ディスクとして
例えば上記WOを用いている。勿論、再生専用の光ディ
スクであるCD(商標)やCD−ROMディスク、光学
式ビデオディスク等や、書き換え可能な光ディスクであ
る光磁気ディスク(MOディスク)或いはいわゆるMD
(商標)、相変化型光ディスク等を使用可能である。
【0142】この図15において、上述のような光ディ
スク1は、スピンドルモータ11によって回転駆動され
る。また、このスピンドルモータ11には、FG信号発
生器12が併設されており、このFG信号発生器12か
らは上記スピンドルモータ11の回転に伴うFG信号が
出力される。上記スピンドルモータ11は、スピンドル
ドライブ信号生成回路9からのスピンドルドライブ信号
によって、スピンドルサーボが行われるものである。当
該スピンドルドライブ信号生成回路9は、システムコン
トローラ3にて動作が制御され、上記FG信号に基づい
て上記スピンドルモータを一定回転速度にて回転する。
これにより、上記光ディスク1は一定の角速度にて回転
駆動される。
【0143】光ピックアップとしての機能も有する光ヘ
ッド2は、レーザダイオード等のレーザ光源、コリメー
タレンズ、対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、マルチ
レンズ等の光学部品、及び所定パターンの受光部を有す
るフォトディテクタ等からなる光学系と、上記対物レン
ズを垂直方向すなわちフォーカス方向に駆動すると共に
水平方向すなわちトラッキング方向に駆動するための2
軸アクチュエータとから構成されている。さらに当該光
ヘッド2は、スレッドモータ及びスレッドレールからな
るスレッド機構により、ディスク径方向に移動可能にな
されている。
【0144】当該光ヘッド2では、上記レーザダイオー
ドから出射されたレーザ光をコリメータレンズにて平行
光線とし、偏光ビームスプリッタの偏光面にて上記平行
光線の光路を曲げ、当該偏光ビームスプリッタを介した
平行光線を対物レンズによって上記光ディスク1上に集
光照射する。このときの当該光ヘッド2は、上記2軸ア
クチュエータによって、上記対物レンズをフォーカス方
向に移動させることで上記ディスク記録面上に焦点を結
ばせ、また上記対物レンズをトラッキング方向に移動さ
せることで上記焦点位置を上記ディスク記録面上のトラ
ック上に合わせる。一方、上記光ディスク1からの反射
光は、対物レンズを介して偏光ビームスプリッタに導か
れ、当該偏光ビームスプリッタを透過した後、上記マル
チレンズを構成する集光レンズ及びシリンドリカルレン
ズを通って、上記フォトディテクタ上に導かれる。この
フォトディテクタでは、上記導かれた光を光電変換によ
って電気信号に変換する。
【0145】上記光ヘッド2の出力信号は、フォーカス
・トラッキングエラー検出回路13に送られる。このフ
ォーカス・トラッキングエラー検出回路13では、上記
光ヘッド2の出力信号から、例えばいわゆる非点収差法
によるフォーカスエラー信号や、いわゆるプッシュプル
法によるトラッキングエラー信号を検出する。当該フォ
ーカス・トラッキングエラー検出回路13からの上記フ
ォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号はサーボ
回路14に送られる。
【0146】当該サーボ回路14は、上記フォーカスエ
ラー信号とトラッキングエラー信号とに基づいて、上記
光ヘッド2の2軸アクチュエータを駆動する。すなわ
ち、当該サーボ回路14は、上記フォーカスエラー信号
と上記トラッキングエラー信号の誤差が共にゼロとなる
ように、光ヘッド2の2軸アクチュエータの駆動制御を
行う。これにより、フォーカスサーボ及びトラッキング
サーボが実現される。
【0147】また、上記サーボ回路14は、システムコ
ントローラ3からの制御に基づいて、光ヘッド2をディ
スク径方向の目標位置に移動させるためのスレッド駆動
信号をも生成し、このスレッド駆動信号を上記光ヘッド
2に設けられたスレッドドライバに送る。当該スレッド
駆動信号を受けたスレッドドライバは、上記スレッド機
構のスレッドモータを駆動する。これにより、上記光ヘ
ッド2は、上記スレッドレールに沿って移動することに
なる。
【0148】上述したようなスピンドルサーボ、フォー
カスサーボ及びトラッキングサーボがなされている状態
において、上記光ディスク5にデータを記録する場合、
本実施例のディスク記録再生装置は、以下のように動作
する。
【0149】先ず、端子10には、例えばホストコンピ
ュータから記録データが供給され、システムコントロー
ラ3に送られる。このシステムコントローラ3は、外部
機器との間のインターフェイス機能を含むと共に、外部
のホストコンピュータからの制御コマンドに応じて、当
該ディスク回転駆動装置の動作を制御する。当該システ
ムコントローラ3に供給された上記記録データは、記録
信号処理回路4に送られる。
【0150】当該記録信号処理回路4では、上記記録デ
ータに対して、所定の誤り検出符号及び誤り訂正符号を
付加し、さらに光ディスク1に記録するための所定の変
調処理を施す。この記録信号処理回路4から出力された
記録信号は、レーザ変調回路5に送られる。
【0151】当該レーザ変調回路5では、上記記録信号
に基づいて光ヘッド2のレーザダイオードを駆動する。
このときのレーザダイオードのレーザパワーは、上記W
Oディスクである光ディスク1に対して記録を行うのに
充分な値になされる。これにより、光ディスク1に対し
てデータの記録がなされる。
【0152】一方、上述したようなスピンドルサーボ、
フォーカスサーボ及びトラッキングサーボがなされてい
る状態において、上記光ディスク1に記録された信号を
再生する場合、本実施例のディスク記録再生装置は、以
下のように動作する。
【0153】上記光ヘッド2により上記光ディスク1上
に照射され、当該光ディスク1にて反射された光は、前
述したようにフォトディテクタ上に導かれる。このフォ
トディテクタでは、上記導かれた光を光電変換によって
電気信号に変換することにより、上記光ディスク1の記
録信号が取り出される。
【0154】上記光ヘッド2からの出力信号は、RF信
号としてRFアンプ回路6に送られる。このRFアンプ
回路6は、前述した各具体例の量子化帰還回路のうち何
れかを含むものであり、上記光ヘッド2からのRF信号
すなわち前記アナログ再生信号から前述したようにディ
ジタル再生信号を再現し、このディジタル再生信号を再
生信号処理回路8に送る。
【0155】当該再生信号処理回路8では、上記光ディ
スク1上に記録された信号が前記所定の変調が施された
ものであるため、当該所定の変調に対応する復調を施
し、また、前記記録データに付加されている誤り検出符
号及び訂正符号を用いた誤り検出処理及び誤り訂正処理
を行う。
【0156】当該再生信号処理回路8によって復調と誤
り検出及び訂正処理がなされた信号は、システムコント
ローラ11を介し、さらに端子10を介して外部の構
成、例えばホストコンピュータに送られる。
【0157】なお、本実施例ではディスク状記録媒体と
して光ディスクを例に挙げたが、例えばハードディスク
やフロッピィディスクのような磁気ディスクであって
も、本発明は同様に適用できる。
【0158】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
信号再生装置においては、例えば光ディスク等からの再
生信号のように低域成分を含むアナログ波形信号から正
確にディジタル波形信号を再現することが可能であり、
また、例えば光ディスク上のゴミや傷などによってアナ
ログ波形信号上に欠陥が発生したような場合であって
も、速やかに復帰することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明信号再生装置の第1の具体例としての量
子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図2】本発明信号再生装置の第2の具体例としての量
子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図3】本発明信号再生装置の第3の具体例としての量
子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図4】量子化帰還回路の具体的動作を説明するための
波形図である。
【図5】本発明信号再生装置の第4の具体例としての量
子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図6】リシンク毎に発生するサグについての説明に用
いる波形図である。
【図7】光ディスク上のゴミや傷により発生するアナロ
グ再生信号上の欠陥によるデータ再生不良と、本発明の
量子化帰還回路によるデータ再生不良の低減について説
明するための波形図である。
【図8】本発明信号再生装置の第5の具体例としての量
子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図9】本発明信号再生装置の第6の具体例としての量
子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図10】ダイオードのスイッチ特性の説明に用いる特
性図である。
【図11】本発明信号再生装置の第7の具体例としての
量子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図12】アナログ再生信号上の欠陥と、この欠陥によ
るデータ再生不良を低減した様子について説明するため
の波形図である。
【図13】本発明信号再生装置の第8の具体例としての
量子化帰還回路の概略構成を示す回路図である。
【図14】第8の具体例の量子化帰還回路における各部
の動作説明に用いる波形図である。
【図15】本発明の信号再生装置(量子化帰還回路)が
適用されるディスク記録再生装置の概略構成を示すブロ
ック回路図である。
【図16】従来の量子化帰還回路の基本構成を示す回路
図である。
【図17】量子化帰還回路の基本的動作を説明するため
の波形図である。
【図18】量子化帰還動作を切り換え可能な従来の量子
化帰還回路の構成を示す回路図である。
【図19】光ディスク上のゴミや傷により発生するアナ
ログ再生信号上の欠陥によるデータ再生不良についての
説明に用いる波形図である。
【符号の説明】
31,51,63,81 AGC回路、 33,53,
62,75,83,92,101,113 コンパレー
タ、 32,61,71,82,91,112アンプ回
路、 73 エンベロープ検波回路、 74 絶対値回

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低域成分を含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号から低域成分を除去するハイパス
    フィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記コンパレート手段から出力されたディジタル波形信
    号の直流成分のみを抜き出して当該コンパレート手段へ
    の正帰還信号とし、この正帰還信号を上記ハイパスフィ
    ルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号を、上記コ
    ンパレート手段へ供給するローパスフィルタ手段と、 上記ハイパスフィルタ手段の出力信号と上記直流成分と
    を上記加算する加算点の信号をクランプするクランプ手
    段とを有することを特徴とする信号再生装置。
  2. 【請求項2】 低域成分を含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号から低域成分を除去するハイパス
    フィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記コンパレート手段から出力されたディジタル波形信
    号の直流成分のみを抜き出して当該コンパレート手段へ
    の正帰還信号とし、この正帰還信号を上記ハイパスフィ
    ルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号を、上記コ
    ンパレート手段へ供給する、時定数の短い第1のローパ
    スフィルタ手段と、 上記コンパレート手段から出力されたディジタル波形信
    号の直流成分のみを抜き出して当該コンパレート手段へ
    の負帰還信号とする、時定数の長い第2のローパスフィ
    ルタ手段とを有することを特徴とする信号再生装置。
  3. 【請求項3】 長い直流成分を有する期間と信号成分か
    らなる期間とを少なくとも含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号に自動利得制御を施す自動利得制
    御手段と、 上記自動利得制御されたアナログ波形信号から、少なく
    とも上記長い直流成分を有する期間をカットする第1の
    スイッチ手段と、 上記第1のスイッチ手段を介したアナログ波形信号から
    低域成分を除去するハイパスフィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記コンパレート手段より出力されたディジタル波形信
    号から上記長い直流成分の期間に対応する期間をカット
    する第2のスイッチ手段と、 上記第2のスイッチ手段を介したディジタル波形信号の
    直流成分のみを抜き出して上記コンパレート手段への正
    帰還信号とし、この正帰還信号を上記ハイパスフィルタ
    手段の出力信号に加算して得た波形信号を、当該コンパ
    レート手段へ供給するローパスフィルタ手段とを有し、 上記コンパレート手段へ供給される信号を上記自動利得
    制御手段の利得制御信号にすることを特徴とする信号再
    生装置。
  4. 【請求項4】 低域成分を含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号から低域成分を除去するハイパス
    フィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記ハイパスフィルタ手段から出力された波形信号の正
    及び負のエンベロープを検波するエンベロープ検波手段
    と、 上記エンベロープ検波手段の出力信号に応じて上記コン
    パレート手段のディジタル波形信号の振幅を調整する振
    幅調整手段と、 上記振幅調整手段から出力されたディジタル波形信号の
    直流成分のみを抜き出して上記コンパレート手段への正
    帰還信号とし、この正帰還信号を上記ハイパスフィルタ
    手段の出力信号に加算して得た波形信号を、上記コンパ
    レート手段へ供給するローパスフィルタ手段とを有する
    ことを特徴とする信号再生装置。
  5. 【請求項5】 低域成分を含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号に自動利得制御を施す自動利得制
    御手段と、 上記自動利得制御されたアナログ波形信号から低域成分
    を除去するハイパスフィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記コンパレート手段より出力されたディジタル波形信
    号の直流成分のみを抜き出して当該コンパレート手段へ
    の正帰還信号とし、この正帰還信号を上記ハイパスフィ
    ルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号を、上記コ
    ンパレート手段へ供給するローパスフィルタ手段とを有
    し、 上記コンパレート手段へ供給される信号を上記自動利得
    制御手段の利得制御信号にすることを特徴とする信号再
    生装置。
  6. 【請求項6】 信号成分を有する期間と信号成分を有さ
    ない期間とを含むアナログ波形信号に量子化帰還処理を
    施してディジタル波形信号を再現する信号再生装置にお
    いて、 上記アナログ波形信号に自動利得制御を施す自動利得制
    御手段と、 上記自動利得制御されたアナログ波形信号から上記信号
    成分を有する期間のみ低域成分を除去するハイパスフィ
    ルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記コンパレート手段より出力されたディジタル波形信
    号から上記信号成分を有する期間のみ直流成分を抜き出
    して当該コンパレート手段への正帰還信号とし、この正
    帰還信号を上記ハイパスフィルタ手段の出力信号に加算
    して得た波形信号を、上記コンパレート手段へ供給する
    ローパスフィルタ手段とを有し、 上記コンパレート手段へ供給される信号を上記自動利得
    制御手段の利得制御信号にすることを特徴とする信号再
    生装置。
  7. 【請求項7】 低域成分を含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号から低域成分を除去するハイパス
    フィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記アナログ波形信号に基づいて、コンパレート手段か
    ら出力されたディジタル波形信号に自動利得制御を施す
    自動利得制御手段と、 上記自動利得制御手段から出力されたディジタル波形信
    号の直流成分のみを抜き出して上記コンパレート手段へ
    の正帰還信号とし、当該正帰還信号を上記ハイパスフィ
    ルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号を、上記コ
    ンパレート手段へ供給するローパスフィルタ手段とを有
    することを特徴とする信号再生装置。
  8. 【請求項8】 低域成分を含むアナログ波形信号に量子
    化帰還処理を施してディジタル波形信号を再現する信号
    再生装置において、 上記アナログ波形信号から低域成分を除去する第1のハ
    イパスフィルタ手段と、 供給された波形信号からディジタル波形信号を生成する
    コンパレート手段と、 上記コンパレート手段から出力されたディジタル波形信
    号の直流成分のみを抜き出して当該コンパレート手段へ
    の正帰還信号とし、この正帰還信号を上記第1のハイパ
    スフィルタ手段の出力信号に加算して得た波形信号を、
    上記コンパレート手段へ供給するローパスフィルタ手段
    と、 上記アナログ波形信号の高域成分のみを通過する第2の
    ハイパスフィルタ手段と、 上記第2のハイパスフィルタ手段から出力された波形信
    号のエンベロープを検波するエンベロープ検波手段と、 上記エンベロープ検波手段の出力信号の絶対値を出力す
    る絶対値出力手段と、 上記絶対値出力手段からの絶対値と所定の基準値とを比
    較する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づいて、上記コンパレート
    手段への正帰還量をゼロ又は上記直流成分の量の何れか
    に切り換えるスイッチ手段とを有することを特徴とする
    信号再生装置。
JP24523096A 1996-09-17 1996-09-17 信号再生装置 Withdrawn JPH1092111A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6434098B2 (en) * 2000-04-26 2002-08-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6434098B2 (en) * 2000-04-26 2002-08-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc device
USRE39306E1 (en) * 2000-04-26 2006-09-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc device

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