JP2002358564A - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品払出装置

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JP2002358564A
JP2002358564A JP2001167526A JP2001167526A JP2002358564A JP 2002358564 A JP2002358564 A JP 2002358564A JP 2001167526 A JP2001167526 A JP 2001167526A JP 2001167526 A JP2001167526 A JP 2001167526A JP 2002358564 A JP2002358564 A JP 2002358564A
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JP
Japan
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product
stopper
driving
unlocking
drive belt
Prior art date
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JP2001167526A
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English (en)
Inventor
Shigeki Okabe
茂樹 岡部
Seiji Wakagi
誠司 若木
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Asmo Co Ltd
Kubota Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd, Kubota Corp filed Critical Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を最小限に抑えることができなが
ら、通路幅規制手段の設定位置変更を行わなくても、商
品の払出を確実に行うことができ、さらには、収納搬送
路に収納している全商品の抜き取り作業を能率よく行う
ことができる自動販売機の商品払出装置を提供する。 【解決手段】 ストッパ5の移動動作と受け部材6に関
するロック解除動作ならびにこれらの切換動作を、駆動
ベルト63と補助駆動ベルト64とを1つの駆動スプロ
ケット62で駆動するという簡単な構成で実現する。従
来の商品払出装置に比べて、部品点数を削減できるとと
もに、これに伴う組付け工数も削減でき、さらに、非常
に限られたスペースでも動力を良好に伝達できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動販売機、特に収
納搬送路に収容された商品を1つずつ下方側から払い出
す商品払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】缶飲料などの商品を販売するサーペンタ
イン式の自動販売機や、紙パック飲料などの商品を販売
する直積み式自動販売機においては、略上下方向に延び
て複数の商品を収納可能な収納搬送路が設けられてい
る。収納搬送路の下端部には、この箇所に臨むように、
下方から2番目の商品の下方への移動を規制しながら最
下端の商品を払い出す商品払出ユニットと、商品払出ユ
ニットが臨む商品通路の幅を調整する切替式あるいは後
付け式の通路幅規制手段とが、両側方から対向する姿勢
で配設されている。そして、商品の大きさに応じて、適
正な商品通路幅となるように通路幅規制手段の設定位置
の変更を手動で行う必要があった。
【0003】したがって、このような従来構造の商品払
出装置によれば、商品を詰め替える際に、通路幅規制手
段の位置を係員が手動で切り換える操作を行わなければ
ならず、多くの手間や時間がかかっていた。また、奥側
に配置されている収納搬送路における通路幅規制手段の
配設箇所は、係員から見難い場所にあるため、手探りで
切換作業を行わなければならず、この切替作業を行い難
いという難点があるだけでなく、通路幅規制手段の位置
を誤って設定した場合には商品詰まりや商品の多数本払
出しなどを生じてしまう問題があった。
【0004】この問題を解決するものとして、通路幅規
制手段の設定位置変更を行う必要がない自動販売機の商
品払出装置を、特願2000−266367号において
提案している。
【0005】図16、図17に示すように、この自動販
売機の商品払出装置は、収納搬送路1の下端部において
斜め下方に屈曲されて形成された屈曲傾斜通路2と、上
方から屈曲傾斜通路2内へ向けて下方に突出自在で、そ
の自重により下方に突出して下端の商品3の上面に当接
可能なストッパ5と、払出通路4に対して出退自在とさ
れているとともに払出通路4内に突出する方向に付勢さ
れた受け部材6と、商品3の払出後にストッパ5を上昇
させるストッパ駆動機能と、商品3がその重量により払
い出されて受け部材6が付勢力により閉状態に戻った際
に受け部材6を閉状態にロックさせるロック機能と、受
け部材6により下端の商品3を受けたことを検知して、
ストッパ5の上昇動作を停止して下方への落下を許容す
る下方移動許容機能と、ロックを解除させるロック解除
機能とを備えている。前記ストッパ駆動機能、ロック機
能、下方移動許容機能、およびロック解除機能は、屈曲
傾斜通路2に対して斜め上方箇所に配置された駆動モー
タ31などを備えた駆動機構30により実現されてい
る。なお、図17における7は、払出通路4から払い出
された商品3を商品取出口(図示せず)側に案内する案
内シュート、図16などにおける8は、屈曲傾斜通路2
や払出通路4、駆動機構30の収納枠を形成するベース
体である。
【0006】ストッパ5は、上下方向に長い形状とされ
ており、下降した際に屈曲傾斜通路2内に突出するよう
に昇降自在に配置されている。そして、それぞれ上下に
延びるガイド面11、12に沿うようにして、ガイドロ
ーラ13、14を摺接させながら昇降し、下辺部が商品
3の上面に当接可能とされている。また、ストッパ5に
おける収納搬送路1に対して背面となる側にはラック部
5dが形成され、図示しない下降止めにより図16に示
す下死点位置で止るように位置規制されている。
【0007】受け部材6は、払出通路4近傍に配設され
た支持軸15を中心として、払出通路4外に収納される
開姿勢から、払出通路4内に突出する閉姿勢まで回動自
在とされている。また、支持軸15に外装された第1付
勢ばね16により閉方向に付勢されている。
【0008】ストッパ駆動機能、ロック機能、上昇動作
解除機能、およびロック解除機能を実現する駆動機構3
0は、図16〜図20に示すように、駆動源としての正
逆回転自在の1つの駆動モータ31と、この駆動モータ
31の出力軸に取付けられた出力歯車32と、この出力
歯車32に下側で噛み合うカム駆動歯車33と、このカ
ム駆動歯車33と同軸で一体的に回転し、外周の一部分
だけに歯部34aが形成されているラチェットカム歯車
34と、このラチェットカム歯車34の歯部34aに噛
み合い可能な歯部35aが上端に形成されたラチェット
リンクアーム35と、駆動機構30の収納箇所壁面に形
成され、ラチェットリンクアーム35の上部に設けられ
たガイドピン35bと第1連結軸39とが挿通されて、
ラチェットリンクアーム35を略上下に移動自在に案内
する第1および第2のガイド孔37、38と、第1連結
軸39に取付けられ、第2のガイド孔38近傍のガイド
壁8bに当接可能とされたリンクローラ36と、第1連
結軸39を介してラチェットリンクアーム35の下部に
連結されたロアーリンク40と、ロアーリンク40の先
端を受け部材6の基部背面箇所に連結する第2連結軸4
1と、これらの第1、第2の連結軸39、41に外装さ
れて、ロアーリンク40の第1連結軸39側が図16に
示すように、水平姿勢よりも若干下向きとなる傾斜姿勢
となるように付勢する第2、第3の付勢ばね42、43
と、図19に示すように、所定位置に支持された回転軸
55の左右に配置され、その一方が出力歯車32の上部
に噛み合う2つの第1の伝達歯車44と、これらの第1
の伝達歯車44と回転軸55とをそれぞれ連結して、反
対側の第1の伝達歯車44にも回転力を伝達する2つの
スプリングピン54と、各第1の伝達歯車44に一体形
成されたクラッチ駆動歯車45と、第1支持軸46を中
心に揺動自在に支持され、各クラッチ駆動歯車45に噛
み合い可能な歯部47aが一端に形成されたクラッチア
ーム47と、第1支持軸46を中心に揺動自在に支持さ
れているとともにクラッチアーム47に対して外側から
覆うように係合可能とされ、先端に第2支持軸48が取
付けられたクラッチホルダー49と、第1支持軸46を
中心に回転自在に支持され、各第1の伝達歯車44にそ
れぞれ噛み合う2つの第2の伝達歯車52と、第2支持
軸48を介してクラッチホルダー49の先端に回転自在
に取付けられ、第2の伝達歯車52には常時噛み合い、
ストッパ5のラック部5dに噛み合い可能な2つのスト
ッパ駆動歯車50と、第1支持軸46に外装され、クラ
ッチホルダー49に対してクラッチアーム47が図18
に示すような姿勢となる方向に付勢する第4の付勢ばね
51と、第2支持軸48にその一端が係止され、クラッ
チアーム47の歯部47aがクラッチ駆動歯車45に接
近する方向にクラッチホルダー49を付勢する第5の付
勢ばね53とから構成されている。また、図示しない
が、受け部材6に下端の商品3を受けたことを検知する
リミットスイッチなどからなる受動作検知手段が設けら
れている。
【0009】なお、図21に示すように、第1連結軸3
9が係合する第2のガイド孔38の下部は、払出通路4
寄り側が広げられた異形孔部38aが形成され、受け部
材6に商品3が載っていなくて、前記異形孔部38aに
リンクローラ36が嵌まり込んだり、その近傍位置にあ
る際には、受け部材6の先端側やロアーリンク40の第
1連結軸39側が、図25に示すように、若干上向きと
なるようになっている。また、第4の付勢ばね51と第
5の付勢ばね53とは、クラッチアーム47やクラッチ
ホルダー49からなるクラッチ部分が接合または離反し
た各状態において、クラッチアーム47の歯部47aが
クラッチ駆動歯車45に噛み合い可能な姿勢に保持し
て、クラッチ駆動歯車45が正逆回転の変更時に、クラ
ッチアーム47やクラッチホルダー49が確実に揺動す
るようにする働きを行う。
【0010】そして、このような構成において、販売待
機時においては、図22に示すように、下端の商品3が
受け部材6により受けられ、受け部材6を支持している
ロアーリンク40はその第1連結軸39側の先端が、若
干下向きとなる姿勢に保持されて、受け部材6が閉姿勢
にロックされている。また、クラッチホルダー49に取
付けられているストッパ駆動歯車50はストッパ5のラ
ック部5dから離反しており、ストッパ5はその自重に
より屈曲傾斜通路2内へ突出して下端の商品3の上面に
当接している。
【0011】商品3の販売指示が自動販売機の制御部か
ら出されると、図23に示すように、駆動モータ31の
出力軸および出力歯車32が矢印方向に正回転され、出
力歯車32の下側に噛み合っているカム駆動歯車33が
矢印方向に回転し、このカム駆動歯車33とともに回転
するラチェットカム歯車34の歯部34aがラチェット
リンクアーム35の歯部35aに噛み合い、ラチェット
リンクアーム35が矢印方向に引き上げられ、ロアーリ
ンク40が矢印a方向に回動し、受け部材6のロックが
解除される。
【0012】この結果、図24に示すように、下端の商
品3に押されて、受け部材6が開姿勢側に回動し、下端
の商品3が払出通路4から払い出される。また、下端の
商品3が払い出されたことで、ストッパ5が自重により
下死点まで下降し、下から2番目に位置していた商品3
が屈曲傾斜通路2に進入した時点で、下降したストッパ
5に当接して、この商品3が払出通路4側に移動するこ
とが阻止される。
【0013】下端の商品3が払出通路4から払い出され
ると、図25に示すように、受け部材6が第1付勢ばね
16の付勢力でb方向に回動して閉姿勢に戻り、ロアー
リンク40やラチェットリンクアーム35は図25に示
す位置まで戻る。この際、ラチェットリンクアーム35
の下端に連結されたリンクローラ36が、第2のガイド
孔38の異形孔部38aに嵌まり込んで、受け部材6は
若干上向きのロック姿勢となる。
【0014】この後、図26に示すように、駆動モータ
31の出力軸および出力歯車32を矢印方向に逆回転さ
せることにより、第1の伝達歯車44を介してクラッチ
駆動歯車45が矢印方向に回転し、クラッチ駆動歯車4
5にクラッチアーム47の歯部47aが噛み合ってクラ
ッチアーム47を仮想線で示す位置から矢印方向に回動
して、実線で示す位置まで移動する。そして、クラッチ
アーム47の上部がクラッチホルダー49の屈曲傾斜通
路2寄り側の片を押して、クラッチホルダー49が矢印
d方向に回動され、これにより、クラッチホルダー49
の先端のストッパ駆動歯車50がストッパ5のラック部
5dに当接するとともに、ストッパ駆動歯車50がスト
ッパ5のラック部5dに噛み合う。
【0015】さらに、駆動モータ31の出力軸および出
力歯車32が矢印方向に逆回転され続けて、図27に示
すように、ストッパ5を上方に押し上げると、ベース体
8における屈曲傾斜通路2の下壁面8aと、ストッパ5
の下端との間の寸法Xが、商品3が通り抜けられるまで
広がった際に、矢印fで示すように前記商品3が落下し
て受け部材6上に載る。受け部材6が若干押し下げられ
たことが受動作検知手段にて検知された時点で駆動モー
タ31が停止され、この後、図28に示すように、駆動
モータ31の出力軸および出力歯車32を矢印方向に再
度正回転させ続けることで、クラッチホルダー49の先
端のストッパ駆動歯車50がストッパ5のラック部5d
から離反されて、ストッパ5が自重により屈曲傾斜通路
2内へ突出して下端の商品3の上面に当接する。
【0016】最後に、図29に示すように、駆動モータ
31をさらに正回転させてカム駆動歯車33を介してラ
チェットカム歯車34を図29に示す規定位置まで戻し
た後、駆動モータ31を停止させることで、販売待機状
態に復帰させる。
【0017】この構成により、屈曲傾斜通路2に商品3
を案内し、屈曲傾斜通路2から払出通路4への商品3の
導入を、自重または付勢力により下方に移動するストッ
パ5にて阻止するので、図16に示すように、太径の商
品3Aから細径の商品3Bまで、商品3の直径にあまり
左右されることなく、下から2番目の商品3の規制を良
好に行うことができて、下から2番目の商品3と下端の
商品3との分離を確実に行うことができ、下端の商品3
の払出を確実かつ容易に行える。
【0018】すなわち、商品3が屈曲傾斜通路2を通過
するように構成して、商品3が通路中を下方に流れ落ち
る(搬送される)際に、下端の商品3を横方向に移動さ
せるので、商品3同士を横方向に対して分離することが
比較的容易に行えるようになり、自重または付勢力によ
り下方に移動するストッパ5を設けるだけの比較的簡単
な構成で、ストッパ5を下端の商品3と下から2番目の
商品3との間に比較的容易に挿入させることができる。
しかも、自重または付勢力により下方に移動するストッ
パ5を下端の商品3の上面に当接させておくことで、払
出動作が行われて下端の商品3が払い出された際に、下
端の商品3の移動にともなってストッパ5が自動的に下
端の商品3と下から2番目の商品3との間にはまり込ん
で通路幅を狭くできるため、図16に示すように、太径
の商品3Aから細径の商品3Bまで、商品3の直径に左
右されることなく、下から2番目の商品3の規制を良好
に行うことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によれば、駆動モータ31の駆動力を、複数のギア
(出力歯車32、カム駆動歯車33、ラチェットカム歯
車34、第1の伝達歯車44、クラッチ駆動歯車45、
第2の伝達歯車52、ストッパ駆動歯車50)やラチェ
ットリンクアーム35、クラッチアーム47、クラッチ
ホルダー49などを介して伝達することで、ストッパ5
の上下動や受け部材6のロック動作ならびにロック解除
動作を行うため、この切換伝達動作を行うための機構が
複雑となって、部品点数の増加やこれに伴う組付け工数
の増加などの不具合を生じてしまう。
【0020】また、自動販売機においては、収納搬送路
1に収納している商品3を他の種類の商品3に切り換え
るために、収納している全商品3を抜き取る作業を行う
ことがあるが、このような全商品3の抜き取り作業を行
おうとすると、上記切換動作および駆動動作からなる払
出動作を繰り返して行わなければならず、多くの時間が
必要となって作業能率が悪かった。
【0021】本発明は上記問題を解決するもので、部品
点数を最小限に抑えることができながら、通路幅規制手
段の設定位置変更を行わなくても、商品の払出を確実に
行うことができ、さらには、収納搬送路に収納している
全商品の抜き取り作業を能率よく行うことができる自動
販売機の商品払出装置を提供することを目的とするもの
である。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の自動販売機の商品払出装置は、略上下
方向に延びて複数の商品を収納可能な収納搬送路の下端
部において斜め下方に屈曲されて形成された屈曲傾斜通
路と、自重または付勢力により屈曲傾斜通路内へ向けて
下方に突出自在で、屈曲傾斜通路への突出時に、下端の
商品の上面に当接するとともに、下から2番目の商品
が、屈曲傾斜通路から、屈曲傾斜通路に続く払出通路内
へ進入することを阻止するストッパと、払出通路に対し
て出退することで払出通路を開閉し、屈曲傾斜通路から
の商品を受けて商品の払出を行う受け部材と、商品が払
い出されて受け部材が閉状態に戻った際に受け部材を閉
状態にロックさせるロック手段と、ロック手段によるロ
ックを解除させるロック解除手段と、駆動手段により所
定経路に沿って移動自在とされ、上端部がストッパに当
接可能で、下端部がロック解除手段に当接可能に配置さ
れた、可撓性を有する駆動力伝達用の駆動ベルトとを備
え、駆動ベルトを上方側に移動させることによりその上
端部がストッパに当接し、ストッパを上昇させて屈曲傾
斜通路への商品の進入を許容させ、駆動ベルトを下方側
に移動させることによりその下端部がロック解除手段に
当接してロック解除動作を行わせるように構成したもの
である。
【0023】この構成において、駆動ベルトを上方側に
移動させることにより、ストッパが上昇されて払出通路
への商品の進入が許容されるとともにこの商品が受け部
材で受けられ、その後、駆動ベルトを下方側に移動させ
ることにより、次の商品の払出通路への商品の進入が阻
止されるとともに、ロック解除動作が行われて受け部材
で受けられていた下端の商品が払い出される。このよう
に、ストッパの移動動作とロック解除手段のロック解除
動作ならびにこれらの切換動作を、駆動ベルトを駆動手
段で駆動するという簡単な構成で実現できる。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動販売機の商品払出装置において、駆動ベルトとは別個
の所定経路に沿って移動自在とされ、前記駆動ベルトと
は逆方向に移動される補助駆動ベルトを備え、駆動ベル
トを上方側に移動させた際に、その上端部がストッパに
当接して上昇させて払出通路への商品の進入を許容させ
ると同時に、補助駆動ベルトの下端部がロック解除手段
に当接してロック解除動作を行わせるように構成したも
のである。
【0025】この構成において、補助駆動ベルトを上方
側に移動させると、払出通路への商品の進入が許容され
ると同時にロック解除動作が行われるため、収納搬送路
に収納されている全商品を続けて払い出すことができ
る。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の自動販売機の商品払出装置において、ロック解
除手段は、付勢手段によりロック解除を行わない方向へ
常時付勢されているとともに、ロック手段に対して当接
可能とされたくさび形状部が形成されており、前記付勢
手段の付勢力に抗してロック解除手段がロック解除を行
う方向に移動された際に、ロック解除手段のくさび形状
部によりロック手段を徐々に移動させてロック解除を行
わせるように構成したものである。
【0027】この構成によれば、駆動ベルトまたは補助
駆動ベルトがロック解除手段に当接していない時には、
付勢手段によりロック解除が行われない状態が保持され
る。また、ロック解除手段のくさび形状部によりロック
手段を徐々に移動させてロック解除を行わせるため、ロ
ック解除用の駆動ベルトまたは補助駆動ベルトの駆動力
を小さな力で済ますことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図15に基づき説明する。なお、図16〜図29に示
した従来の商品払出装置と同様の機能を有する構成要素
には同符号を付す。
【0029】図1、図2に示すように、この自動販売機
の商品払出装置は、収納搬送路1の下端部において斜め
下方に屈曲されて形成された屈曲傾斜通路2と、上方か
ら屈曲傾斜通路2内へ向けて下方に突出自在で、その自
重により下方に突出して下端の商品3の上面に当接する
とともに、下から2番目の商品3が、屈曲傾斜通路2か
ら、屈曲傾斜通路2に続く払出通路4内へ進入すること
を阻止するストッパ5と、払出通路4に対して出退自在
とされているとともに払出通路4内に突出する方向に付
勢され、販売待機時には閉姿勢とされて屈曲傾斜通路2
からの商品3を受けることで払出通路4からの払出を阻
止し、販売指示時には商品3の重量により下方に開かれ
て払出通路4からの商品3の払出を許容する受け部材6
と、商品3の払出後にストッパ5を上昇させるストッパ
駆動機能と、商品3がその重量により払い出されて受け
部材6が付勢力により閉状態に戻った際に受け部材6を
閉状態にロックさせるロック機能と、受け部材6により
下端の商品3を受けたことを検知して、ストッパ5の上
昇動作を停止して下方への落下を許容する下方移動許容
機能と、ロックを解除させるロック解除機能とを備えて
いる。前記ストッパ駆動機能、ロック機能、下方移動許
容機能、およびロック解除機能は、屈曲傾斜通路2に対
して斜め上方箇所に配置された駆動モータ61などを備
えた駆動機構60により実現されている。なお、図1な
どにおける8、9は、屈曲傾斜通路2や払出通路4、駆
動機構60の収納枠を形成するベース体およびユニット
枠である。
【0030】ストッパ5は、上下方向に長い形状とされ
ており、下降した際に屈曲傾斜通路2内に突出するよう
に昇降自在に配置されている。そして、それぞれ上下に
延びるガイド面11、12に沿うようにして、ガイドロ
ーラ13、14を摺接させながら昇降し、下辺部が商品
3の上面に当接可能とされている。
【0031】受け部材6は、払出通路4近傍に配設され
た支持軸15を中心として、払出通路4外に収納される
開姿勢から、払出通路4内に突出する閉姿勢まで回動自
在とされている。また、支持軸15に外装された第1付
勢ばね16により閉方向に付勢されている。
【0032】ストッパ駆動機能、ロック機能、下方移動
許容機能、およびロック解除機能を実現する駆動機構6
0は、図1〜図3に示すように、駆動手段としての正逆
回転自在の1つのギヤモータからなる駆動モータ61
と、この駆動モータ61の出力軸に取付けられた駆動ス
プロケット62と、この駆動スプロケット62の屈曲傾
斜通路2寄り側の面に噛み合う駆動力伝達用の駆動ベル
ト63と、駆動スプロケット62の駆動ベルト63とは
反対側の面に噛み合う補助駆動ベルト64と、これらの
駆動ベルト63、補助駆動ベルト64の下端部が当接可
能な位置において上下にスライド自在に配設されたロッ
ク解除部材65と、ロック解除部材65に内装されてロ
ック解除部材65を上方に付勢する圧縮ばね66と、ユ
ニット枠9の下部に組付けられ、上下に延びるとともに
上端部において背面側に広がって傾斜する傾斜面67b
(図3、図7参照)を有するガイド孔67aが形成され
た支持部材67と、ガイド孔67aに挿通された第1連
結軸(以下、ロックピンと称す)39が下部に連結され
たロアーリンク40と、ロアーリンク40の先端を受け
部材6の基部背面箇所に連結する第2連結軸41と、こ
の第2連結軸41に外装されて、ロアーリンク40のロ
ックピン39側が下向きの傾斜姿勢となるように付勢す
る第2付勢ばね42と、ロックピン39にその下端が当
接可能な検知レバー69(図2参照)と、この検知レバ
ー69を介して、受け部材6に下端の商品3を受けたこ
とを検知する受け動作検知スイッチ68とから構成され
ている。
【0033】駆動力伝達用の駆動ベルト63は、第1上
案内ガイド71と、中央ガイド体72内に形成された溝
部(図示せず)と、下案内ガイド73とにより案内され
て、ユニット枠9内において2箇所で湾曲しながら略上
下方向に延びる第1経路(収納搬送路1の下端部から屈
曲傾斜通路2および払出通路4の上端部に沿うような形
状の経路)にしたがって昇降自在とされている。また、
補助駆動ベルト64は、第1上案内ガイド71の背面側
に配設されている第2上案内ガイド74と、中央ガイド
体72内に形成された溝部(図示せず)と、下案内ガイ
ド73とにより案内されて、前記第1経路に沿うように
2箇所で湾曲しながら略上下方向に延びる第2経路にし
たがって昇降自在とされている。また、駆動ベルト63
および補助駆動ベルト64は何れも可撓性を有する材料
で構成されているとともに、駆動スプロケット62の歯
部に噛み合う孔が長手方向に沿って等間隔に形成されて
いる。また、駆動ベルト63と補助駆動ベルト64と
は、駆動スプロケット62の互いに反対側となる面に噛
み合うことで、駆動スプロケット62の回転時に互いに
逆方向に送られる。
【0034】駆動ベルト63および補助駆動ベルト64
の下端部は、両者とも下案内ガイド73内に導入可能と
されて、下案内ガイド73からさらに下方に導かれた際
には、駆動ベルト63または補助駆動ベルト64の下端
部がロック解除部材65に当接して、圧縮ばね66の付
勢力に抗してロック解除部材65を下降させるようにな
っている。ロック解除部材65の下部には、ロックピン
39に当接可能とされたくさび形状部65a(図4参
照)が形成されており、ロックピン39がガイド孔67
aの傾斜面67bに当接している状態で、ロック解除部
材65が下降した際には、くさび形状部65aによりロ
ックピン39が傾斜面67bから徐々に離脱する方向に
移動されて、ロックピン39がガイド孔67aにおける
傾斜面67bよりも下方の長孔部分に導かれ、この結
果、受け部材6が自由に回動できる状態となる。
【0035】また、ストッパ5は、ユニット枠9の上部
背面側に設けられた長孔9b(図1参照)を通して、ス
トッパ5の上端部から背面側に突出する突起部5aが設
けられており、この突起部5aは、駆動ベルト63の上
端部だけに当接可能とされ、補助駆動ベルト64の上端
部には当接しない突出寸法に設定されている。したがっ
て、駆動ベルト63が上昇された時だけ、ストッパ5が
持ち上げられる。
【0036】上記構成において、販売待機時において
は、図3に示すように、下端の商品3が受け部材6によ
り受けられ、受け部材6を支持しているロアーリンク4
0は、その下端に連結されているロックピン39が、ガ
イド孔67aにおける傾斜面67bに当接されること
で、図3に示す突っ張り姿勢に保持され、受け部材6が
閉姿勢にロックされている。また、図3に示すように、
駆動ベルト63が下方側、補助駆動ベルト64が上方側
となるように配置されて、ストッパ5はその自重により
屈曲傾斜通路2内へ突出して下端の商品3の上面に当接
している。
【0037】商品3の販売指示が自動販売機の制御部か
ら出されると、図4に示すように、駆動スプロケット6
2が矢印方向に正回転され、駆動ベルト63が矢印g方
向に送られ、補助駆動ベルト64が矢印h方向に送られ
る。そして、駆動ベルト63の下端部が下案内ガイド7
3内に挿入されてロック解除部材65に当接し、圧縮ば
ね66の付勢力に抗してロック解除部材65が押し下げ
られる。この結果、ロック解除部材65のくさび形状部
65aによりロックピン39が矢印i方向に押されて回
動し、ロアーリンク40を介して突っ張り状態に保持さ
れていた受け部材6のロックが解除され、回動可能な状
態となる。この後、駆動スプロケット62を駆動させる
駆動モータ61は停止される。
【0038】受け部材6のロックが解除されると、図5
に示すように、商品3の荷重に押されて、受け部材6が
矢印j方向に回動して、下端の商品3の払出が始まる。
この商品3の落下に追随してストッパ5も図5において
実線で示す下死点位置まで下降する。そして、この下降
してきたストッパ5が次の商品(下から2番目の商品)
3に当接して、この商品3が払出通路4内へ落下するこ
とが防止される。
【0039】この後、図6に示すように、下端の商品3
の荷重により受け部材6はさらに回動を続け、下端の商
品3は払出通路4から払い出される。これと同時に駆動
スプロケット62を矢印方向に逆回転させて、駆動ベル
ト63を矢印k方向に送り、補助駆動ベルト64を矢印
m方向に送る。そして、駆動ベルト63の上端が図6に
示すホームポジションの位置まで到達した時点で駆動ス
プロケット62を駆動させる駆動モータ61を再度停止
させる。
【0040】下端の商品3が払出通路4から払い出され
ると、図7に示すように、受け部材6が、支持軸15に
外装された第1付勢ばね16の付勢力により矢印方向に
回転して戻る。この時、ロックピン39がガイド孔67
aの上端まで移動可能であるため、受け部材6は若干上
向きの姿勢となる。
【0041】次に、図8に示すように、駆動スプロケッ
ト62を矢印方向に再度逆回転させて、駆動ベルト63
を矢印k方向に送り、補助駆動ベルト64を矢印m方向
に送る。すると、駆動ベルト63の上端がストッパ5の
突起部5aを押し上げて、ストッパ5が持ち上げられ
る。そして、屈曲傾斜通路2におけるベース体8とスト
ッパ5の下端部との間の隙間Xが、商品3が通り抜けら
れる寸法まで広がった時点で、矢印で示すように、商品
3が屈曲傾斜通路2から払出通路4に導入されて受け部
材6の上に載る。この商品3の荷重により、受け部材6
が若干押し下げられ、ロックピン39がガイド孔67a
における傾斜面67bに当接して突っ張り状態となり、
受け部材6は、回動しないロック状態に保持される。こ
の受け部材6が下端の商品3を受けてロック状態となっ
たことが受け動作検知スイッチ68にて検知され、この
時点で、駆動スプロケット62を駆動する駆動モータ6
1が停止される。
【0042】この後、図9に示すように、駆動スプロケ
ット62を再度正回転させて、駆動ベルト63を矢印g
方向に送り、補助駆動ベルト64を矢印h方向に送る。
ストッパ5は、駆動ベルト63の動きに合わせて、自重
により下辺部が下端の商品3の上面に当接するまで下降
して停止する。その後、駆動ベルト63はさらに下降し
て、この上端が図9に示すホームポジションの位置まで
下降した時点で、駆動モータ61を停止させて、待機状
態に復帰させる。
【0043】このように、待機状態で商品3の払出指示
があった場合に、駆動スプロケット62(駆動モータ6
1)を正回転させて受け部材6のロックを解除して下端
の商品3を払い出した後、駆動スプロケット62を逆回
転させて受け部材6を再度ロック状態とし、さらに駆動
スプロケット62を逆回転させてストッパ5を上昇させ
て次の商品3を受け部材6上に導入し、最後に駆動スプ
ロケット62を正回転させて、下から2番目の商品3が
払出通路4側に導入されることをストッパ5により阻止
することで、図1に示すように、太径の商品3Aから細
径の商品3Bまで、商品3の直径にあまり左右されるこ
となく、下から2番目の商品3の規制を良好に行うこと
ができて、下から2番目の商品3と下端の商品3とを確
実に分離でき、下端の商品3のみの払出を1つずつ確実
かつ容易に行える。
【0044】この商品払出装置においては、上記のよう
に商品3を1つずつ払い出す通常払出動作とは別に、収
納している全商品3を一度に抜き取るための高速払出動
作を行うことができる。この高速払出動作は、以下のよ
うにして行われる。
【0045】待機状態から、図10に示すように、ま
ず、駆動スプロケット62を矢印方向に逆回転させて、
駆動ベルト63を矢印k方向に送り、補助駆動ベルト6
4を矢印m方向に送る。すると、駆動ベルト63の上端
がストッパ5の突起部5aを押し上げて、ストッパ5が
持ち上げられる。
【0046】そして、さらに駆動スプロケット62を逆
回転させ続けて、図11に示すように、ストッパ5の突
起部5aを、通常払出の上死点を越えた高速払出時ポジ
ションの位置までストッパ5を持ち上げると、これと同
時に補助駆動ベルト64の下端がロック解除部材65に
当接し、圧縮ばね66の付勢力に抗してロック解除部材
65が押し下げられる。この結果、ロック解除部材65
のくさび形状部65aによりロックピン39が押されて
回動し、ロアーリンク40を介して突っ張り状態に保持
されていた受け部材6のロックが解除され、回動可能な
状態となる。この後、駆動スプロケット62を駆動させ
る駆動モータ61は停止される。
【0047】これにより、図12に示すように、商品3
の荷重に押されて、受け部材6が矢印j方向に回動し
て、商品3の払出が始まる。この場合に、ストッパ5は
持ち上げられたままの状態であるため、この商品3に続
く商品3群も、その落下を妨げるものがなく、順次続け
て払い出される。
【0048】このようにして商品3の連続払出動作が開
始されたら、図13に示すように、駆動モータ61によ
り駆動スプロケット62を矢印方向に正回転させ、駆動
ベルト63を矢印g方向に送り、補助駆動ベルト64を
矢印h方向に送る。そして、ストッパ5が、図13に示
す通常払出上死点まで移動した時点で再び駆動モータ6
1(駆動スプロケット62)を停止させる。この時、補
助駆動ベルト64の下端が上方へ移動するため、ロック
解除部材65は、圧縮ばね66の付勢力により元の位置
まで上方に回動して戻る。なお、商品3が連続して落下
して払い出され続けられている間は、受け部材6が回動
して完全に戻ってしまうことがないため、ロックピン3
9が、ガイド孔67aにおける傾斜面67bが設けられ
ている箇所に嵌まり込んでロック状態となることはな
い。
【0049】収納している全商品3が落下して払い出さ
れると、図14に示すように、受け部材6が、支持軸1
5に外装された第1付勢ばね16の付勢力により矢印方
向に回転して戻る。この時、ロックピン39がガイド孔
67aの上側まで移動可能であるため、受け部材6は若
干上向きの姿勢となる。
【0050】その後、図15に示すように、駆動スプロ
ケット62を再度、矢印方向に正回転させ、駆動ベルト
63を矢印g方向に送り、補助駆動ベルト64を矢印h
方向に送る。この時、ストッパ5は、自重により駆動ベ
ルト63の動きに追随して下死点まで下降して停止す
る。そして、駆動ベルト63が図15に示すホームポジ
ションの位置まで下降した時点で、駆動スプロケット6
2を駆動する駆動モータ61を停止させて、待機状態に
復帰させる。
【0051】このように、待機状態から、駆動スプロケ
ット62(駆動モータ61)を正回転させて、駆動ベル
ト63を高速払出ポジションまで移動させてストッパ5
を上方に退避させると同時に、補助駆動ベルト64をロ
ック解除部材65に当接させて受け部材6のロック解除
を行うことで、収納搬送路1に収納している全商品3を
一度に払い出す高速払出動作を行うことができる。した
がって、収納搬送路1に収納している商品3を他の種類
の商品3に切り換えるために、収納している全商品3を
抜き取る作業を能率良く行うことができる。
【0052】また、上記のように、ストッパ5の移動動
作と受け部材6に関するロック解除動作ならびにこれら
の切換動作が、駆動ベルト63や補助駆動ベルト64を
駆動モータ61などの1つの駆動手段で駆動するという
簡単な構成で実現できるため、従来の商品払出装置に比
べて、部品点数を削減できるとともに、これに伴う組付
け工数も削減できる。
【0053】また、駆動力を伝達する手段として、可撓
性を有する駆動力伝達用の駆動ベルト63や補助駆動ベ
ルト64を用いたため、駆動ベルト63や補助駆動ベル
ト64の送り方向と端部を利用しての作動方向が異な
り、かつ離れていた場合(上記実施の形態においては駆
動ベルト63や補助駆動ベルト64の送り方向は水平線
より約45度の傾斜線に沿った方向であり、ストッパ5
の移動方向は垂直上方向であり、ロック解除部材65の
移動方向は垂直下方向である)でも機構構成が可能であ
る。
【0054】さらに、ベルト構造を採用したため、非常
に限られたスペース(ストッパ5の持ち上げ部分の寸法
幅(第1上案内ガイド71と第2上案内ガイド74との
収納スペース)がほぼ10mm以下であり、ロック解除
部材65へのベルトを案内する部分(下案内ガイド73
の収納スペース)が5mm強である)でも動力を良好に
伝達できる。
【0055】また、ロック解除部材65を、内部の圧縮
ばね66により常に上向きの付勢力を受ける構造とする
とともに、駆動ベルト63や補助駆動ベルト64とは分
離した構造としたため、駆動ベルト63や補助駆動ベル
ト64の下端で押されると下降するが、前記押し下げ力
がなくなると、自ら上昇して復帰動作を行うこととな
り、誤ってロック解除動作が行われたりすることがな
く、良好な信頼性が確保される。
【0056】また、ロック解除手段65のくさび形状部
65aによりロック手段として機能するロックピン39
を徐々に押し退けるようにして移動させてロック解除を
行わせるため、ロック解除を行わせるための駆動力をそ
のくさび効果により小さな力で済ますことが可能とな
り、この結果、駆動手段として比較的安価なものや小型
のものを採用できる。
【0057】なお、この実施の形態では、ストッパ5を
自重により屈曲傾斜通路2内へ突出させるようにした
が、付勢力を与えることでストッパ5を屈曲傾斜通路2
内へ突出させるように構成してもよい。
【0058】また、駆動ベルト63や補助駆動ベルト6
4としては、可撓性を有しながら端部でストッパ5の突
起部5aやロック解除手段65を確実に当てて移動可能
であるものであればよく、樹脂製のものや、金属テープ
やキャタピラ状の連結したものなどを用いればよい。ま
た、駆動手段として、上記実施の形態においては、ギア
モータからなる駆動モータ61を用いた場合を述べた
が、これに限るものではなく、例えば、ソレノイドにラ
チェット機構を組み合せて駆動用のベルトを駆動させる
ようにしてもよい。
【0059】さらに、上記実施の形態においては、駆動
ベルト63だけでなく、補助駆動ベルト64を設けて、
高速払出を可能とした場合を述べたが、これに限るもの
ではなく、補助駆動ベルト64を設けずに高速払出を行
わない安価な構成としても、自動販売機の通常販売時の
払出機能に支障を生じることはない。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ストッパ
の移動動作と受け部材に関するロック解除動作ならびに
これらの切換動作を、駆動ベルトを1つの駆動手段で駆
動するという簡単な構成で実現でき、従来の商品払出装
置に比べて、部品点数を削減できるとともに、これに伴
う組付け工数も削減でき、さらに、非常に限られたスペ
ースでも動力を良好に伝達できる。
【0061】また、駆動手段により駆動ベルトとは逆方
向に移動される補助駆動ベルトを備え、駆動ベルトを上
方側に移動させた際に、その上端部がストッパに当接し
て上昇させて払出通路への商品の進入を許容させると同
時に、補助駆動ベルトの下端部がロック解除手段に当接
してロック解除動作を行わせるように構成することで、
収納搬送路に収納されている全商品を抜き取る作業を能
率良く行うことができる。
【0062】また、ロック解除手段のくさび形状部によ
りロック手段を徐々に移動させてロック解除を行わせる
ことにより、ロック解除を行わせるために駆動ベルトま
たは補助駆動ベルトを駆動させる力を小さな力で済ます
ことが可能となり、この結果、駆動手段として比較的安
価なものや小型のものを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品払
出装置の側面断面図である。
【図2】同自動販売機における商品払出装置のユニット
枠およびこのユニット枠への組付部品を背面側より見た
図である。
【図3】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
販売待機状態を示す。
【図4】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
通常払出動作におけるロック状態を解除した時の状態を
示す。
【図5】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
通常払出動作における払出動作開始時の状態を示す。
【図6】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
通常払出動作における払出動作時の状態を示す。
【図7】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
通常払出動作における払出完了時の状態を示す。
【図8】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
通常払出動作における次の商品を受け部材で受けた状態
を示す。
【図9】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図で、
通常払出動作における販売待機状態に復帰した状態を示
す。
【図10】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図
で、高速払出動作の開始時の状態を示す。
【図11】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図
で、高速払出動作におけるロック状態を解除した時の状
態を示す。
【図12】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図
で、高速払出動作における払出動作開始時の状態を示
す。
【図13】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図
で、高速払出動作における高速払出動作時の状態を示
す。
【図14】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図
で、高速払出動作における商品払出完了時の状態を示
す。
【図15】同自動販売機の商品払出装置の側面断面図
で、高速通常払出動作における販売待機状態に復帰する
状態を示す。
【図16】従来の自動販売機の商品払出装置の側面断面
図である。
【図17】自動販売機における商品払出装置が設けられ
ている箇所を概略的に示す側面図である。
【図18】同従来の商品払出装置の駆動機構を示す要部
拡大側面図である。
【図19】同従来の商品払出装置の駆動機構を示す背面
図である。
【図20】同従来の自動販売機の商品払出装置のロアー
リンクおよびその近傍箇所の要部斜視図である。
【図21】同従来の商品払出装置のストッパおよびその
近傍箇所のベース体の側面図である。
【図22】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、販売待機状態を示す。
【図23】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、払出動作開始時の状態を示す。
【図24】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、払出動作時の状態を示す。
【図25】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、払出動作時における受け部材復帰時の状態を示
す。
【図26】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、駆動歯車をストッパのラック部に噛み合わせた
状態を示す。
【図27】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、ストッパを上昇させている状態を示す。
【図28】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、ストッパの上昇を解除した状態を示す。
【図29】同従来の自動販売機の商品払出装置の側面断
面図で、ラチェットカム歯車を規定位置まで戻した状態
を示す。
【符号の説明】
1 収納搬送路 2 屈曲傾斜通路 3 商品 4 払出通路 5 ストッパ 6 受け部材 39 第1連結軸(ロックピン) 60 駆動機構 61 駆動モータ 62 駆動スプロケット 63 駆動ベルト 64 補助駆動ベルト 65 ロック解除部材 66 圧縮ばね 67a ガイド孔 67b 傾斜面
フロントページの続き (72)発明者 若木 誠司 茨城県竜ヶ崎市向陽台5丁目6番 株式会 社クボタ竜ヶ崎工場内 Fターム(参考) 3E046 BA01 BB03 CA11 CD04 DA01 EA08 3F030 AA01 AB01 CA02 CB01 CC02 EA03 EB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略上下方向に延びて複数の商品を収納可能
    な収納搬送路の下端部において斜め下方に屈曲されて形
    成された屈曲傾斜通路と、自重または付勢力により屈曲
    傾斜通路内へ向けて下方に突出自在で、屈曲傾斜通路へ
    の突出時に、下端の商品の上面に当接するとともに、下
    から2番目の商品が、屈曲傾斜通路から、屈曲傾斜通路
    に続く払出通路内へ進入することを阻止するストッパ
    と、払出通路に対して出退することで払出通路を開閉
    し、屈曲傾斜通路からの商品を受けて商品の払出を行う
    受け部材と、商品が払い出されて受け部材が閉状態に戻
    った際に受け部材を閉状態にロックさせるロック手段
    と、ロック手段によるロックを解除させるロック解除手
    段と、駆動手段により所定経路に沿って移動自在とさ
    れ、上端部がストッパに当接可能で、下端部がロック解
    除手段に当接可能に配置された、可撓性を有する駆動力
    伝達用の駆動ベルトとを備え、駆動ベルトを上方側に移
    動させることによりその上端部がストッパに当接し、ス
    トッパを上昇させて屈曲傾斜通路への商品の進入を許容
    させ、駆動ベルトを下方側に移動させることによりその
    下端部がロック解除手段に当接してロック解除動作を行
    わせるように構成した自動販売機の商品払出装置。
  2. 【請求項2】駆動ベルトとは別個の所定経路に沿って移
    動自在とされ、前記駆動ベルトとは逆方向に移動される
    補助駆動ベルトを備え、駆動ベルトを上方側に移動させ
    た際に、その上端部がストッパに当接して上昇させて払
    出通路への商品の進入を許容させると同時に、補助駆動
    ベルトの下端部がロック解除手段に当接してロック解除
    動作を行わせるように構成した請求項1記載の自動販売
    機の商品払出装置。
  3. 【請求項3】ロック解除手段は、付勢手段によりロック
    解除を行わない方向へ常時付勢されているとともに、ロ
    ック手段に対して当接可能とされたくさび形状部が形成
    されており、前記付勢手段の付勢力に抗してロック解除
    手段がロック解除を行う方向に移動された際に、ロック
    解除手段のくさび形状部によりロック手段を徐々に移動
    させてロック解除を行わせるように構成した請求項1ま
    たは2に記載の自動販売機の商品払出装置。
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