JP2002358299A - 文書処理装置及び文書処理プログラム - Google Patents

文書処理装置及び文書処理プログラム

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JP2002358299A
JP2002358299A JP2001166664A JP2001166664A JP2002358299A JP 2002358299 A JP2002358299 A JP 2002358299A JP 2001166664 A JP2001166664 A JP 2001166664A JP 2001166664 A JP2001166664 A JP 2001166664A JP 2002358299 A JP2002358299 A JP 2002358299A
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Miyoshi Ando
美佳 安藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザーに応じて適切にかな等の文字列を漢字
等を含む文字列に変換することができる文書処理装置等
を提供する。 【解決手段】入力されたかな等の第1文字列を、漢字等
を含む第2文字列に変換して出力する文書処理装置等に
おいて、第1文字列の単語と第2文字列の単語を予め対
応づけて記憶する辞書と、ユーザーに関する情報を入力
するユーザー情報入力手段と、そのユーザー情報入力手
段により入力されたユーザーに関する情報に基づいて辞
書を再設定する辞書再設定手段と、その辞書再設定手段
により再設定された辞書を用いて第1文字列を前記第2
文字列に変換する文字列変換手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたかな等
の第1文字列を、漢字等を含む第2文字列に変換して出
力する文書処理装置及び文書処理プログラムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワードプロセッサや電子メー
ルの送受信等の文書処理機能を有するパソコン、携帯電
話等においては、キー入力された平仮名等の文字列を漢
字や片仮名等を含む文字列に変換して画面に表示する
際、平仮名等の文字列からなる単語と漢字や片仮名等を
含む文字列からなる単語とを予め対応づけて記憶する辞
書が用いられている。ユーザーが平仮名等の文字列をキ
ー入力し、変換キーを押すと、その文字列に含まれる単
語の読みに対応する漢字や片仮名等の文字列からなる単
語の表記候補が辞書から検索され、画面に表示されるの
である。この辞書の記憶内容は、通常は初期設定状態の
ままであるが、必要に応じてユーザーが新たに単語をい
わゆるユーザー辞書に追加登録して記憶させることがで
きるものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
辞書を有する文書処理装置では、辞書の記憶内容のうち
初期設定された部分について事後に変更することはでき
ないため、ユーザーに応じて適切にかな等の文字列を漢
字等を含む文字列に変換することができないという問題
点があった。例えば、東海地方に居住するユーザーが
「つるま」というかな文字列をキー入力して変換キーを
押したときには、通常は「鶴舞」という東海地方の地名
を示す漢字文字列に変換したいものと考えられる。しか
し、「つるま」という地名には、同音異義語として、関
東地方や四国地方の「鶴間」や「鶴馬」も存在し、これ
らの漢字文字列も初期設定状態の辞書の記憶内容に含ま
れていることから、東海地方のユーザーにとっては必要
性が低いものであっても、「つるま」というかな文字列
が「鶴間」や「鶴馬」という漢字文字列に変換されてし
まうことがあり得る。このような問題は、ユーザーの住
所等のみならず、ユーザーの生活様式や趣味、方言等に
ついても生じるものである。
【0004】このような問題には、いわゆるユーザー辞
書に新たに単語を追加登録することにより対処すること
も考えられるが、そうすると、いちいち個々の単語につ
いて登録作業が必要となるためユーザーの負担が大き
い。また、ユーザー辞書に新たに単語を追加登録するた
めには、その単語について、かな等の読みのデータと漢
字等の表記のデータの他に、品詞のデータも同時に登録
する必要があるため、国語文法に不慣れなユーザーにと
っては品詞のデータも含めて正確に登録することは困難
である。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、ユーザーに応じて適切にかな
等の文字列を漢字等を含む文字列に変換することができ
る文書処理装置及び文書処理プログラムを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、入力されたかな等の第
1文字列を、漢字等を含む第2文字列に変換して出力す
る文書処理装置において、前記第1文字列の単語と前記
第2文字列の単語を予め対応づけて記憶する辞書と、ユ
ーザーに関する情報を入力するユーザー情報入力手段
と、そのユーザー情報入力手段により入力されたユーザ
ーに関する情報に基づいて、前記辞書を再設定する辞書
再設定手段と、その辞書再設定手段により再設定された
辞書を用いて、前記第1文字列を前記第2文字列に変換
する文字列変換手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の文書処理装置と同様の構成を備え、さらに、前
記ユーザーに関する情報と対応づけて設定されたユーザ
ーを識別するための情報を入力するユーザー識別情報入
力手段と、そのユーザー識別情報入力手段により入力さ
れたユーザー識別情報に基づいて、そのユーザー識別情
報に対応するユーザーに関する情報を読み出す読出手段
と、を備え、前記辞書再設定手段は、前記読出手段によ
り読み出されたユーザーに関する情報に基づいて、前記
辞書を再設定するものであることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の文書処理装置と同様の構成を備
え、さらに、前記ユーザー情報入力手段は、対話形式で
装置側から順次発せられる質問に答えていくことによ
り、ユーザーに関する情報を入力するものであることを
特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3に記載の文書処理装置と同様の構成を備
え、さらに、前記辞書は、一の前記第1文字列の単語と
対応づけて複数の前記第2文字列の単語を予め設定され
た優先順位で記憶するものであり、前記辞書再設定手段
は、前記ユーザー情報入力手段により入力されたユーザ
ーに関する情報に基づいて、前記辞書に記憶された複数
の前記第2文字列の予め設定された優先順位を変更する
ものであることを特徴とする。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、入力され
たかな等の第1文字列を、その第1文字列の単語と第2
文字列の単語を予め対応づけて記憶する辞書を用いて、
漢字等を含む第2文字列に変換して出力する文書処理プ
ログラムにおいて、ユーザーに関する情報を入力するユ
ーザー情報入力ステップと、そのユーザー情報入力ステ
ップにより入力されたユーザーに関する情報に基づい
て、前記辞書を再設定する辞書再設定ステップと、その
辞書再設定ステップにより再設定された辞書を用いて、
前記第1文字列を前記第2文字列に変換する文字列変換
ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の文書処理プログラムと同様の構成を備え、さら
に、前記ユーザーに関する情報と対応づけて設定された
ユーザーを識別するための情報を入力するユーザー識別
情報入力ステップと、そのユーザー識別情報入力ステッ
プにより入力されたユーザー識別情報に基づいて、その
ユーザー識別情報に対応するユーザーに関する情報を読
み出す読出ステップと、を備え、前記辞書再設定ステッ
プは、前記読出ステップにより読み出されたユーザーに
関する情報に基づいて、前記辞書を再設定するものであ
ることを特徴とする。
【0012】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
又は請求項6に記載の文書処理プログラムと同様の構成
を備え、さらに、前記ユーザー情報入力ステップは、対
話形式で装置側から順次発せられる質問に答えていくこ
とにより、ユーザーに関する情報を入力するものである
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
から請求項7のいずれかに記載の文書処理プログラムと
同様の構成を備え、さらに、前記辞書は、一の前記第1
文字列の単語と対応づけて複数の前記第2文字列の単語
を予め設定された優先順位で記憶するものであり、前記
辞書再設定ステップは、前記ユーザー情報入力ステップ
により入力されたユーザーに関する情報に基づいて、前
記辞書に記憶された複数の前記第2文字列の予め設定さ
れた優先順位を変更するものであることを特徴とする。
【0014】なお、請求項5から請求項8に記載の文書
処理プログラムは、パーソナルコンピュータや携帯電
話、PDA等、当該プログラムを実行可能な中央制御素
子(CPU)を備えた据え置き又は持ち運び可能な機器
において実行されるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る文
書処理装置について、図面を参照して説明する。まず、
図1を参照して、文書処理装置1の概略構成について説
明する。図1は、文書処理装置1の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0016】図1に示すように、文書処理装置1は、主
として、文字列を入力したり、かな漢字変換等の各種の
指示を行うためのキーボード等によって構成される入力
装置10、装置全体を制御する中央処理装置12、各種
データを一時的に格納するRAM20、各種プログラム
や辞書等を格納したROM40、CRT等によって構成
される出力装置60からなる。そして、入力装置10か
ら入力された平仮名や片仮名、ローマ字等からなる第1
文字列を、一旦そのまま出力装置60に表示した後、入
力装置10の変換キーを操作することにより、漢字や片
仮名等を含む第2文字列に変換して、出力装置60に画
面表示するものである。
【0017】RAM20は、入力装置10から入力され
た平仮名等の第1文字列を記憶するための読み入力バッ
ファ領域22、平仮名等の第1文字列から漢字等を含む
第2文字列に変換した結果を記憶するための変換結果記
憶領域26、変換結果記憶領域26に記憶された第2文
字列を出力装置60に画面表示するために一時的に記憶
する出力バッファ領域24、後述するユーザーに関する
情報に基づく辞書の再設定結果を記憶する学習領域2
8、ポインタ情報を記憶するワークエリア30を有して
いる。変換結果記憶領域26には、入力された第1文字
列を後述するROM40の辞書部50を用いて第2文字
列に変換した結果が、単語単位で漢字等の表記や品詞等
の情報と共に記憶される。また、学習領域28には、後
述する辞書部50に記憶された第1文字列の単語及び第
2文字列の単語に対応づけて、第1文字列の単語に対応
して第2文字列の単語の複数の同音異義語がある場合に
出力すべき優先順位を示す優先順位情報等(図5等参
照)も記憶される。この優先順位情報は、初期設定状態
において予め定められているが、後述するユーザー情報
入力手段によりユーザーに関する情報が入力されると、
それに基づいて個々のユーザーにとって適切な優先順位
の情報に変更されるものである。なお、RAM40の記
憶内容は、文書処理装置1の電源を切っても保持される
ようにされている。
【0018】ROM40は、各種プログラムを格納した
プログラム部42と、辞書部50とからなる。プログラ
ム部42には、辞書部50を用いて平仮名等の第1文字
列を漢字等を含む第2文字列に変換するためのかな漢字
変換プログラム44、入力装置10から入力された平仮
名等の第1文字列からなる文章に対して、形態素解析処
理を行うための回答文解析プログラム46、後述するユ
ーザーに関する情報の入力処理を行うと共に、入力され
たユーザーに関する情報に基づいて、辞書を再設定する
ための単語の選択・登録プログラム48が格納されてい
る。辞書部50には、初期設定状態で記憶されている基
本単語について、平仮名等の読みからなる第1文字列の
単語と漢字等の表記からなる第2文字列の単語、及び地
名や注記等のその他の情報を対応づけて記憶する基本辞
書52、必要に応じてユーザーが新たに単語を追加登録
するためのいわゆるユーザー辞書としての付属辞書5
4、文字列中の単語同士の接続関係の可否を品詞情報に
より規定するデータを記憶する接続テーブル56が格納
されている。なお、ユーザー辞書に追加登録された単語
についても、平仮名等の読みからなる第1文字列の単語
と漢字等の表記からなる第2文字列の単語が対応づけて
記憶される。
【0019】次に、文書処理装置1の動作について、図
2から図7を参照して説明する。図2は、文書処理装置
1の起動時の動作を示すフローチャートであり、図3
は、文書処理装置1におけるユーザーに関する情報の入
力処理及び辞書の再設定処理を示すフローチャートであ
り、図4は、文書処理装置1におけるユーザーに関する
情報の入力処理時の画面を示す説明図であり、図5から
図7は、文書処理装置1の再設定された辞書の内容を示
す説明図である。
【0020】まず、文書処理装置1の起動時の動作につ
いて説明する。図2に示すように、ステップ1で電源が
投入されると、ステップ2に進み、ユーザーに関する情
報を入力するための個人情報設定画面(図4参照)の起
動処理が行われる。これに基づいて、出力装置60には
後述する個人情報設定画面が表示される。そうすると、
ユーザーは、ステップ3で、ユーザーを識別するための
識別コードを入力する。これは、ユーザーに関する情報
が複数記憶されていても、それらと対応付けて識別コー
ドを設定することにより、識別コードに基づいて特定の
ユーザーに関する情報を識別することができるためであ
る。そして、ステップ4に進み、入力された識別コード
が既に記憶されたものであるか否かが判定される。ステ
ップ4で、識別コードが既存のものでないと判定された
場合には、ステップ5に進み、ユーザーに関する情報を
対話形式で入力するために、装置側からそのユーザーに
関する情報についての予め定められた様々な設定項目に
関する質問が、出力装置60のCRT画面上に表示出力
される。ここで、ユーザーは、様々な個人情報について
の質問に順次答えていくことにより、ユーザーに関する
情報を入力するのである。また、ステップ4で、識別コ
ードが既存のものであると判定された場合には、ユーザ
ーに関する情報の入力処理は行われず、ステップS6に
進み、識別コードに対応づけて記憶されたユーザーに関
する情報がRAM20から読み出される。そして、この
ようにして入力され又は読み出されたユーザーに関する
情報に基づいて、ステップ7で、辞書に関するデータが
再設定される。
【0021】上記のユーザーに関する情報の入力処理及
び辞書の再設定処理の内容について詳細に説明すると、
図3に示すように、ユーザーに関する情報についての質
問が出力装置60に出力された場合、ステップ10で、
ユーザーは、自己の個人情報についての回答を対話形式
で入力する。例えば、図4(a)に示すように、出力装
置60のCRT画面上に「あなたの住所は?」という質
問が表示された場合、それに対して、ユーザーは、自己
の住所である「岐阜県大垣市林町1丁目」というデータ
を入力装置10のキーボードから入力する。このよう
に、対話形式で装置側から順次発せられる質問に答えて
いくことにより、ユーザーに関する情報を入力すること
ができるので、ユーザーに関する情報を入力する際に必
要とされる様々な設定項目についての複雑な入力操作を
簡便且つ正確に行え、入力に不慣れなユーザーの負担を
軽減することができる。
【0022】ステップ10でユーザーが回答を入力する
と、ステップ12に進み、入力されたデータが複数の単
語からなり、形態素解析処理が必要な回答文の形式であ
るか否かが判定される。これは、複数の単語からなる回
答文が入力された場合には、それを個々の単語毎に切り
出して処理しないと、入力されたデータを辞書の再設定
処理に用いることができないからである。従って、ステ
ップ12で、入力されたデータについて形態素解析処理
が必要な回答文の形式であると判定されると、ステップ
14に進み、その回答文の形態素解析処理が行われる。
例えば、上記のように、ユーザーの住所である「岐阜県
大垣市林町1丁目」というデータが入力された場合に
は、「岐阜県」「大垣市」「林町」「1丁目」という単
語に切り出されて処理される。また、ステップ12で、
入力されたデータについて形態素解析処理が不要である
と判定されると、ステップ16に進む。
【0023】ステップ16では、ユーザーによる付属辞
書54への単語の追加登録が必要であるか否かが判定さ
れる。これは、ユーザーから入力されたデータが辞書部
50の基本辞書52に記憶されたものでない場合には、
そのデータを第1文字列の単語として装置側で認識でき
ないからである。従って、ステップ16で、付属辞書5
4への単語の追加登録が必要であると判定された場合に
は、ステップ18に進み、単語の追加登録処理が行われ
る。また、ステップ16で、付属辞書54への単語に追
加登録が不要であると判定された場合には、ステップ2
0に進む。
【0024】ステップ20では、ユーザーから入力され
たデータを辞書の再設定に用いるか否かが判定される。
具体的には、辞書部50に、第1文字列の単語に対応し
て第2文字列の単語が同音異義語として複数記憶されて
いる場合に、出力すべき優先順位を示す優先順位情報
(図5等参照)を再設定するか否かが判定される。この
ユーザーに関する情報に基づく優先順位情報の再設定を
行うか否かは、予めユーザーにより指示される。そし
て、ユーザーにより再設定が指示されていて、ユーザー
から入力されたデータを辞書の再設定に用いると判定さ
れた場合には、ステップ22に進み、頻度情報入れ替え
処理が行われる。
【0025】例えば、図5に示すように、辞書部50の
基本辞書52に、第1文字列の「つるま」という読みを
有する単語に対応して、第2文字列の「鶴間」「鶴馬」
「鶴舞」という3つの地名の同音異義語が所定の優先順
位で記憶されている場合において、上記のようにユーザ
ーの住所に関する情報として「岐阜県大垣市林町1丁
目」というデータが入力されているときには、それに基
づいて優先順位が再設定される。つまり、ユーザーの住
所が東海地方であることから、「つるま」という第1文
字列が入力された場合には、東海地方の地名である「鶴
舞」という第2文字列に変換する蓋然性が高いものとし
て、「鶴舞」を優先順位の第一位に変更するのである。
また、これに伴って、関東地方及び四国地方の地名であ
る「鶴間」及び関東地方の地名である「鶴馬」の優先順
位もそれぞれ変更される。このようにして辞書の内容が
再設定され、再設定された辞書は、以後の第1文字列か
ら第2文字列への変換に用いられる。そして、文書処理
装置1におけるユーザーに関する情報の入力処理及び辞
書の再設定処理は終了する。
【0026】また、図6に示すように、辞書部50の基
本辞書52に、第1文字列の「きまた」という読みを有
する単語に対応して、第2文字列の「木俣」「木股」
「木全」という3つの姓名の同音異義語が所定の優先順
位で記憶されている場合において、上記のようにユーザ
ーの住所に関する情報として「岐阜県大垣市林町1丁
目」というデータが入力されているときには、それに基
づいて優先順位が再設定される。つまり、ユーザーの住
所が東海地方であることから、「きまた」という第1文
字列が入力された場合には、東海地方においてよく見ら
れる姓名である「木全」という第2文字列に変換する蓋
然性が高いものとして、「木全」を優先順位の第一位に
変更するのである。また、これに伴って、全国的に見ら
れる姓名である「木俣」及び関東地方においてよく見ら
れる姓名である「木股」の優先順位もそれぞれ変更され
る。このようにして辞書の内容が再設定され、再設定さ
れた辞書は、以後の第1文字列から第2文字列への変換
に用いられる。そして、文書処理装置1におけるユーザ
ーに関する情報の入力処理及び辞書の再設定処理は終了
する。
【0027】また、上記のようなユーザーに関する情報
としては、住所に限られず、ユーザーの生活様式や趣
味、方言等の情報も用いることができる。例えば、図4
(b)に示すように、出力装置60のCRT画面上に
「あなたの趣味は?」という質問が表示された場合、そ
れに対して、ユーザーは、自己の趣味である「スキー」
「ドライブ」等のデータを入力装置10のキーボードか
ら入力する。
【0028】そうすると、図3に示す上記の必要な形態
素解析処理(ステップ12、14)、必要な付属辞書5
4への単語の追加登録(ステップ16、18)が行われ
た後、ステップ20で、ユーザーから入力されたデータ
を辞書の再設定に用いるか否かが判定される。そして、
ユーザーにより再設定が指示されていて、ユーザーから
入力されたデータを辞書の再設定に用いると判定された
場合には、ステップ22に進み、頻度情報入れ替え処理
が行われる。
【0029】例えば、図7に示すように、辞書部50の
基本辞書52に、第1文字列の「しが」という読みを有
する単語に対応して、第2文字列の「滋賀」「志賀」
「歯牙」「四賀」という4つの同音異義語が所定の優先
順位で記憶されている場合において、上記のようにユー
ザーの趣味に関する情報として「スキー」「ドライブ」
というデータが入力されているときには、それに基づい
て優先順位が再設定される。つまり、ユーザーの趣味が
「スキー」であることから、「しが」という第1文字列
が入力された場合には、スキー場の地名である「志賀」
という第2文字列に変換する蓋然性が高いものとして、
「志賀」を優先順位の第一位に変更するのである。ま
た、これに伴って、他の第2文字列の単語である「滋
賀」「歯牙」「四賀」の優先順位もそれぞれ変更され
る。このようにして辞書の内容が再設定され、再設定さ
れた辞書は、以後の第1文字列から第2文字列への変換
に用いられる。そして、文書処理装置1におけるユーザ
ーに関する情報の入力処理及び辞書の再設定処理は終了
する。
【0030】上記のような処理は、ユーザーの住所、生
活様式、趣味、方言等、様々な個人情報に関する予め定
められた様々な設定項目について繰り返し行われ、それ
に基づいて、辞書に関するデータが再設定される。そし
て、その再設定された辞書を用いて、かな等の第1文字
列が漢字等を含む第2文字列に変換される。従って、こ
の文書処理装置1によれば、居住する地域、生活様式、
趣味、方言等の異なるユーザーに応じて、適切にかな等
の第1文字列を漢字等を含む第2文字列に変換すること
ができる。
【0031】また、上記の辞書に関するデータの再設定
処理は、複数のユーザーが存在する場合には、それらの
ユーザーに関する情報に基づいて、ユーザー毎に行われ
る。従って、複数のユーザーが同一の文書処理装置1を
使用する場合でも、居住する地域、生活様式、趣味、方
言等の異なるユーザーに応じて、適切にかな等の第1文
字列を漢字等を含む第2文字列に変換することができ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ユーザ
ー情報入力手段により入力されたユーザーに関する情報
に基づいて再設定された辞書を用いて、かな等の第1文
字列を漢字等を含む第2文字列に変換するので、居住す
る地域、生活様式、趣味、方言等の異なるユーザーに応
じて、適切にかな等の第1文字列を漢字等を含む第2文
字列に変換することができる。
【0033】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、複数
のユーザーのうちのそれぞれのユーザーを識別し、それ
ぞれのユーザーに応じて辞書が再設定されるので、居住
する地域、生活様式、趣味、方言等の異なる複数のユー
ザーのそれぞれに対して、適切にかな等の第1文字列を
漢字等を含む第2文字列に変換することを、容易且つ迅
速に行うことができる。
【0034】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は請求項2に記載の発明と同様の効果を奏する
と共に、対話形式で装置側から順次発せられる質問に答
えていくことにより、ユーザーに関する情報を入力する
ことができるので、ユーザーに関する情報を入力する際
に必要とされる様々な設定項目についての複雑な入力操
作を簡便且つ正確に行え、入力に不慣れなユーザーの負
担を軽減することができる。
【0035】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1から請求項3のいずれかに記載の発明と同様の効
果を奏すると共に、ユーザーに関する情報に基づいて、
一の第1文字列の単語と対応づけて辞書に記憶される複
数の第2文字列の単語の優先順位が変更されるので、居
住する地域、生活様式、趣味、方言等の異なるユーザー
に応じて、最適な優先順位で第2文字列の単語が検索さ
れ、それに基づいて適切にかな等の第1文字列を漢字等
を含む第2文字列に変換することができる。
【0036】また、請求項5に記載の発明によれば、ユ
ーザー情報入力ステップにより入力されたユーザーに関
する情報に基づいて再設定された辞書を用いて、かな等
の第1文字列を漢字等を含む第2文字列に変換するの
で、居住する地域、生活様式、趣味、方言等の異なるユ
ーザーに応じて、適切にかな等の第1文字列を漢字等を
含む第2文字列に変換することができる。
【0037】また、請求項6に記載の発明によれば、請
求項5に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、複数
のユーザーのうちのそれぞれのユーザーを識別し、それ
ぞれのユーザーに応じて辞書が再設定されるので、居住
する地域、生活様式、趣味、方言等の異なる複数のユー
ザーのそれぞれに対して、適切にかな等の第1文字列を
漢字等を含む第2文字列に変換することを、容易且つ迅
速に行うことができる。
【0038】また、請求項7に記載の発明によれば、請
求項5又は請求項6に記載の発明と同様の効果を奏する
と共に、対話形式で装置側から順次発せられる質問に答
えていくことにより、ユーザーに関する情報を入力する
ことができるので、ユーザーに関する情報を入力する際
に必要とされる様々な設定項目についての複雑な入力操
作を簡便且つ正確に行え、入力に不慣れなユーザーの負
担を軽減することができる。
【0039】また、請求項8に記載の発明によれば、請
求項5から請求項7のいずれかに記載の発明と同様の効
果を奏すると共に、ユーザーに関する情報に基づいて、
一の第1文字列の単語と対応づけて辞書に記憶される複
数の第2文字列の単語の優先順位が変更されるので、居
住する地域、生活様式、趣味、方言等の異なるユーザー
に応じて、最適な優先順位で第2文字列の単語が検索さ
れ、それに基づいて適切にかな等の第1文字列を漢字等
を含む第2文字列に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】文書処理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】文書処理装置の起動時の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】文書処理装置におけるユーザーに関する情報の
入力処理及び辞書の再設定処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】文書処理装置におけるユーザーに関する情報の
入力処理時の画面を示す説明図である。
【図5】文書処理装置の再設定された辞書の内容を示す
説明図である。
【図6】文書処理装置の再設定された辞書の内容を示す
説明図である。
【図7】文書処理装置の再設定された辞書の内容を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 文書処理装置 10 入力装置 12 中央処理装置 20 RAM 40 ROM 60 出力装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたかな等の第1文字列を、漢字
    等を含む第2文字列に変換して出力する文書処理装置に
    おいて、 前記第1文字列の単語と前記第2文字列の単語を予め対
    応づけて記憶する辞書と、 ユーザーに関する情報を入力するユーザー情報入力手段
    と、 そのユーザー情報入力手段により入力されたユーザーに
    関する情報に基づいて、前記辞書を再設定する辞書再設
    定手段と、 その辞書再設定手段により再設定された辞書を用いて、
    前記第1文字列を前記第2文字列に変換する文字列変換
    手段と、を備えたことを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ユーザーに関する情報と対応づけて
    設定されたユーザーを識別するための情報を入力するユ
    ーザー識別情報入力手段と、そのユーザー識別情報入力
    手段により入力されたユーザー識別情報に基づいて、そ
    のユーザー識別情報に対応するユーザーに関する情報を
    読み出す読出手段と、を備え、前記辞書再設定手段は、
    前記読出手段により読み出されたユーザーに関する情報
    に基づいて、前記辞書を再設定するものであることを特
    徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ユーザー情報入力手段は、対話形式
    で装置側から順次発せられる質問に答えていくことによ
    り、ユーザーに関する情報を入力するものであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の文書処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記辞書は、一の前記第1文字列の単語
    と対応づけて複数の前記第2文字列の単語を予め設定さ
    れた優先順位で記憶するものであり、前記辞書再設定手
    段は、前記ユーザー情報入力手段により入力されたユー
    ザーに関する情報に基づいて、前記辞書に記憶された複
    数の前記第2文字列の予め設定された優先順位を変更す
    るものであることを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載の文書処理装置。
  5. 【請求項5】 入力されたかな等の第1文字列を、その
    第1文字列の単語と第2文字列の単語を予め対応づけて
    記憶する辞書を用いて、漢字等を含む第2文字列に変換
    して出力する文書処理プログラムにおいて、 ユーザーに関する情報を入力するユーザー情報入力ステ
    ップと、 そのユーザー情報入力ステップにより入力されたユーザ
    ーに関する情報に基づいて、前記辞書を再設定する辞書
    再設定ステップと、 その辞書再設定ステップにより再設定された辞書を用い
    て、前記第1文字列を前記第2文字列に変換する文字列
    変換ステップと、を実行させるための文書処理プログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記ユーザーに関する情報と対応づけて
    設定されたユーザーを識別するための情報を入力するユ
    ーザー識別情報入力ステップと、そのユーザー識別情報
    入力ステップにより入力されたユーザー識別情報に基づ
    いて、そのユーザー識別情報に対応するユーザーに関す
    る情報を読み出す読出ステップと、を備え、前記辞書再
    設定ステップは、前記読出ステップにより読み出された
    ユーザーに関する情報に基づいて、前記辞書を再設定す
    るものであることを特徴とする請求項5に記載の文書処
    理プログラム。
  7. 【請求項7】 前記ユーザー情報入力ステップは、対話
    形式で装置側から順次発せられる質問に答えていくこと
    により、ユーザーに関する情報を入力するものであるこ
    とを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の文書処理
    プログラム。
  8. 【請求項8】 前記辞書は、一の前記第1文字列の単語
    と対応づけて複数の前記第2文字列の単語を予め設定さ
    れた優先順位で記憶するものであり、前記辞書再設定ス
    テップは、前記ユーザー情報入力ステップにより入力さ
    れたユーザーに関する情報に基づいて、前記辞書に記憶
    された複数の前記第2文字列の予め設定された優先順位
    を変更するものであることを特徴とする請求項5から請
    求項7のいずれかに記載の文書処理プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100399705C (zh) * 2003-01-24 2008-07-02 株式会社理光 字符串处理装置、字符串处理方法和成像装置
CN101079023B (zh) * 2003-01-24 2012-03-21 株式会社理光 字符串处理装置、字符串处理方法和成像装置

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