JP2002357930A - 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤 - Google Patents

電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤

Info

Publication number
JP2002357930A
JP2002357930A JP2002053220A JP2002053220A JP2002357930A JP 2002357930 A JP2002357930 A JP 2002357930A JP 2002053220 A JP2002053220 A JP 2002053220A JP 2002053220 A JP2002053220 A JP 2002053220A JP 2002357930 A JP2002357930 A JP 2002357930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
developer
toner
fluidity
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002053220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3884978B2 (ja
Inventor
Hiromichi Kobayashi
弘道 小林
Takeshi Itakoshi
剛 板越
Yasuhiko Kataoka
泰彦 片岡
Yuji Sato
祐二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Powdertech Co Ltd
Original Assignee
Powdertech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Powdertech Co Ltd filed Critical Powdertech Co Ltd
Priority to JP2002053220A priority Critical patent/JP3884978B2/ja
Publication of JP2002357930A publication Critical patent/JP2002357930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3884978B2 publication Critical patent/JP3884978B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像機内及びスリーブ上での流動性が良好
で、キャリア付着、トナー飛散、カブリがなく、高画像
濃度、細線やドットの再現性等に優れた高画質が長期に
わたって達成できる電子写真現像剤用キャリア及び該キ
ャリアを用いた現像剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1)で示される流動性指数(F
1)が63〜75sec/(50・cm3 )、及び下記
式(2)で示される流動性指数(F2)が30〜100
Oe・g/cm3 であることを特徴とする電子写真現像
剤用キャリア。 F1=AD×FR … (1) F2=AD×Hc … (2) (式中、ADは見掛け密度(g/cm3 )、FRは流動
度(sec/50g)、Hc(Oe)は保磁力をそれぞ
れ示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーと混合され
て使用される二成分系電子写真用現像剤用キャリア及び
該キャリアを用いた現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電子写
真法に使用される二成分現像剤は、トナーとキャリアよ
り構成されており、キャリアは現像機内でトナーと撹拌
混合され、トナーに所望の電荷を与え、電荷を帯びたト
ナーを感光体上の静電潜像に運び、トナー像を形成させ
る担体物質である。そして現像剤は現像によって消費さ
れたトナーを補充しながら反復使用される。
【0003】近年、電子写真方式を用いた複写機、ファ
クシミリやプリンター等の装置が広く普及するに従い、
その使用用途も多様化しているが、市場では特に高画質
化、長寿命化の要求が高まり、さらに低コスト化に対応
するために装置の小型化の要求が高まっている。
【0004】高画質化の要求に対しては、従来からトナ
ーの小粒径化が提案されてきた。トナーの小粒径化に伴
いトナー粒子の帯電能力が低下する傾向にあるため、充
分な帯電能力を与えるためにキャリアを小粒径化し、比
表面積を大きくする必要がある。しかし、小粒径キャリ
アは流動性が悪く、トナーとの摩擦帯電が遅く帯電の立
ち上がりが悪いために、トナー飛散等の問題が生じる原
因となっていた。この問題点の改良のため撹拌強度を高
める等の方法が考えられているが、撹拌強度を高める
と、現像剤へのストレスが高まり、キャリア表面へのト
ナーの付着、いわゆるスペントやキャリアコート膜の剥
離が生じ易く、現像剤特性の劣化を助長するため長期に
わたって良好な現像剤特性を維持できないという問題点
があった。
【0005】また、近年、装置の小型化に伴い、高画
質、長寿命の要求を少量の現像剤で達成する必要があ
る。さらに装置の小型化により、装置内にある現像剤の
撹拌部やスリーブへの現像剤供給部分に流れ規制板等の
部材を充分に配置することが難しくなっている。これに
よりトナーとキャリアを摩擦帯電する撹拌部において
は、速やかな摩擦帯電が起こり、かつ現像剤劣化が起こ
らない程度のストレスであり、またスリーブ上では、均
一でかつ柔らかい穂が形成されるような現像剤が求めら
れている。
【0006】これまでに、高画質化、キャリア付着軽
減、長寿命化等のために幾つかの現像剤が提案されてい
る。
【0007】特開昭59−104663号公報では、キ
ャリアの飽和磁化を50emu/g以下にすることが提
案されているが、このような飽和磁化が低いだけのキャ
リアを用いるとマグネットローラーとの付着力が低下
し、キャリア付着が充分に改良できなかった。
【0008】特公平4−3868号公報には、保磁力が
300ガウス以上という、いわゆるハードフェライトを
キャリアとして用いることが提案されているが、これは
高保磁力であるハードフェライトを使うために装置、特
にマグネットローラーやスリーブを特別な構造にするこ
とが好ましく、装置の小型化には適さない。また高保磁
力のため搬送性が悪いという問題点があり、トナーとキ
ャリアが充分に撹拌されないため、速やかな摩擦帯電が
得られないためにトナー飛散等の問題があった。
【0009】特許第3005120号には、1000エ
ルステッドの磁場中における磁化の強さと磁化の強さの
立ち上がりを制御することによって上記の問題点を解決
する方法が提案されているが、キャリア付着の改良が充
分ではなかった。また同公報に記載のキャリアは、磁気
ブラシの穂が短いためにキャリアチェーンがスリーブの
磁極間をまたいで形成することが難しく、穂が立った状
態で感光体と接触する場合があり、充分な穂の柔らかさ
を得ることができなかいため、高画質化が充分ではなか
った。
【0010】特開平6−332237号公報には、現像
剤の搬送性をよくするために、流動性を一定レベルにコ
ントロールすることが提案されている。しかし、これは
単位重量当たりの流動度を規定しているものであるが、
実際の装置は決められた容積の中で現像剤が流動してお
り、この範囲でコントロールしても充分な効果が得られ
ないという問題があった。さらに残留磁化、保磁力が低
すぎると、磁気ブラシ上でのキャリアチェーンが疎にな
り易く充分な現像能力が得られない上に、磁気ブラシ上
での現像剤の流動性をコントロールすることが難しく、
長期にわたって高画質を保持することが難しい。
【0011】特開平7−175264号公報には、キャ
リア芯材の流動性と見掛け密度を制御し、不均一なコー
ト皮膜で覆うことでキャリア付着やエッジ効果がない現
像剤を提供することが提案されているが、同公報に記載
されているキャリア芯材を用いると、現像機内での流動
性が悪くなりトナーとキャリアが充分撹拌されず、適当
な帯電量を得ることができず、かぶりやトナー飛散とい
った問題があった。特にこの問題は上記したような小型
装置で顕著な問題であった。
【0012】特開平7−175265号公報には、環境
安定性がよく、かぶりのない鮮明な画像を得ることを目
的とし、特定の懸濁重合法によって得られたトナーと共
に用いるキャリアの磁気特性を制御した現像剤が提案さ
れているが、同公報のキャリアはキャリア付着に対して
は、若干の効果が見られるものの、近年のキャリア付着
軽減、高画質化の要求には充分ではない上に、トナーと
キャリアとが撹拌される撹拌部での流動性が適当でない
ためか、かぶり、トナー飛散といった点について充分改
良されるものではなかった。
【0013】従って、本発明の目的は、現像機内及びス
リーブ上での流動性が良好で、キャリア付着、トナー飛
散、カブリがなく、高画像濃度、細線やドットの再現性
等に優れた高画質が長期にわたって達成できる電子写真
現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、キャリア
付着軽減、トナー飛散軽減、高画質化に関し、鋭意検討
した結果、特定の流動性を持った現像剤を使用したとき
に、キャリア付着やトナー飛散、カブリがなく、高画像
濃度、細線やドットの再現性等に優れた高画質が長期に
わたって達成できることを見出した。
【0015】まず、高画質を得るために、キャリアとト
ナーを小粒径化した場合に生じる弊害として、現像剤の
流動性が悪化し現像機内での搬送性が悪くなり、新たに
補給されたトナーとキャリアの間で速やかな摩擦帯電が
できず、適度な帯電量を得ることができない。そして、
低帯電のままスリーブ上に搬送されるため、かぶりやト
ナー飛散の原因となる。帯電の立ち上がりをよくするた
めに撹拌強度を高くすると現像剤へのストレスが強くな
り、キャリア表面のコート膜が剥がれたり、スペントが
生じ易くなり、帯電量や現像剤抵抗が変化し寿命が短く
なってしまう。帯電の立ち上がりを速くしようと、現像
剤の流動性をよくするためにトナーに多量の流動化剤を
添加すると、流動化剤自体がキャリア表面に付着し同様
に現像剤劣化につながる。また流動性をよくしすぎる
と、現像機内で現像剤の偏りが発生し、スリーブ上に均
一な穂が形成されないため、例えば現像機の手前側と奥
側で画像濃度が異なる等の弊害が生じてしまう。
【0016】また、キャリアのもつ磁化を低めることで
柔らかい穂を形成し、高画質を得る方法は有効な手段で
あるが、それだけでは充分な画質が得られない上に、キ
ャリア粒子が感光体上へ付着する、いわゆるキャリア付
着が発生する原因となる。さらに磁力が低いとキャリア
チェーンがスリーブの磁極間にまたがって形成するこが
難しく、ソフトな穂の形成が難しい上に、穂が疎である
ため充分にトナーを供給できず、画像濃度が低くなって
しまう。これらの問題を解決するために、キャリアに保
磁力を持たせることは、穂が密になり、キャリアチェー
ンがスリーブの磁極間にまたがって形成し易くなり、充
分な画像濃度を得るためには有効な手段である。しか
し、保磁力が強すぎると、逆に穂が硬くなるため画質劣
化の原因となり、またスリーブ上での現像剤の流動性、
動きが悪くトナーの供給が悪く画像濃度が充分に得られ
ない可能性がある。さらに保磁力が強くなると、スリー
ブを離れた後にもその影響が残り、撹拌部でキャリア粒
子同士がほぐれにくくなるため、トナーと混ざりにくく
上述したようなトナー飛散やかぶりの問題点の原因とな
る。
【0017】以上のように、現像剤は磁場の影響がない
撹拌部と磁場の影響があるスリーブ上の両方における流
動性の制御が重要である。そして、本発明者らはこれら
の流動性は現像機が限られた容積を持っていることか
ら、現像剤、特にキャリアの単位体積あたりの流動度を
適正化することが重要であることを見出した。
【0018】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記式(1)で示される流動性指数(F1)が63
〜75sec/(50・cm3 )、及び下記式(2)で
示される流動性指数(F2)が30〜100Oe・g/
cm3 であることを特徴とする電子写真現像剤用キャリ
アを提供するものである。 F1=AD×FR … (1) F2=AD×Hc … (2) (式中、ADは見掛け密度(g/cm3 )、FRは流動
度(sec/50g)、Hc(Oe)は保磁力をそれぞ
れ示す)
【0019】また、本発明は、上記キャリアとトナーと
からなる現像剤を提供するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、さらに詳
しく説明する。本発明のキャリアは、下記式(1)で示
される流動性指数(F1)が63〜75sec/(50
・cm3 )である。 F1=AD×FR … (1)
【0021】このF1は、磁場の影響のない撹拌部での
単位体積当たり流動性を示している。上記式(1)中、
ADは見掛け密度(g/cm3 )、FRは流動度(se
c/50g)をそれぞれ示す。
【0022】本発明のキャリアは、F1が63〜75s
ec/(50・cm3 )であり、好ましくは65〜72
sec/(50・cm3 )である。F1が63sec/
(50・cm3 )未満では流動性が良すぎて、現像剤の
偏りが生じ、そのためにスリーブ上での穂立ちが不均一
になる。そのためスリーブの手前側と奥側で画像濃度が
異なる等の問題が生じる原因となる。また、F1が75
sec/(50・cm 3 )を超えると流動性が悪すぎ
て、搬送性、撹拌性が悪く、そのため現像剤の偏りの原
因となったり、トナーとキャリアが充分に撹拌されずト
ナー飛散やかぶりの原因となる。また、F1は大きすぎ
ると流動性が悪く撹拌ストレスの増加によりライフ性を
損ねる原因となり、小さすぎて偏りが生じると、偏った
ところでの現像剤に与えられるストレスが大きくなりラ
イフ性を損ねる原因となる。
【0023】また、本発明のキャリアは、下記式(2)
で示される流動性指数(F2)が30〜100Oe・g
/cm3 である。 F2=AD×Hc … (2)
【0024】このF2は、磁場の影響のあるスリーブ上
での単位体積当たりの流動性を示している。またF2
は、スリーブ上での磁気ブラシの穂立ち、キャリアチェ
ーンの長さ(磁極間にまたがるキャリアチェーンの度
合)も表している。上記式(2)中、ADは見掛け密度
(g/cm3 )、Hc(Oe)は保磁力をそれぞれ示
す。
【0025】本発明のキャリアは、F2が30〜100
Oe・g/cm3 であり、好ましくは50〜90Oe・
g/cm3 である。F2が30Oe・g/cm3 未満で
は、スリーブ上で、磁気ブラシの穂が疎になり充分な現
像性が得られない上に、キャリアチェーンが立っており
穂が硬くよい画質が得られない。また、F2が100O
e・g/cm3 を超えると磁気ブラシの穂は密になる
が、流動性が悪くなり、スリーブ上での現像剤の動きが
悪く、穂が不均一になったり、トナーが充分に供給され
ない原因となり、画質が劣化する。また、F2は小さす
ぎると穂が疎になるため、トナーを充分に保持できない
ためか、トナー飛散が生じる原因となり、またキャリア
チェーンが立っているため、キャリアチェーンの先端で
の磁場が弱くなるためかキャリアの付着が大きくなる。
逆に大きすぎても穂が密になりすぎて感光体との接触が
強くなるためか、キャリア付着が多くなる。
【0026】また、本発明のキャリアは、上記保磁力
(Hc)が12〜60Oeであることが好ましく、さら
に好ましくは30〜55Oeである。保磁力が12Oe
未満であると、キャリアチェーンがスリーブ上で密にな
りにくく、現像性が低下する原因となり、60Oeを超
えると、スリーブ上での流動性が悪化しトナーが供給さ
れにくくなり、現像性が低下する原因となる。また60
Oeを超えるとキャリアがスリーブを離れた後も充分に
ほぐれず、新たに供給されたトナーと混ざりにくくな
る。
【0027】また、本発明のキャリアの飽和磁化は、3
000Oeの印加磁場において20〜45emu/gで
あることが好ましい。飽和磁化が20emu/g未満で
あると、キャリアが感光体上に付着し易く、45emu
/gを超えると穂が硬くなる傾向にあり、高画質を得に
くくなる。
【0028】本発明のキャリアの体積平均粒径は30〜
80μmであることが好ましく、さらに好ましくは35
〜60μmである。キャリアの体積平均粒径が30μm
未満であると、高画質を得るためには有効であるが、1
粒子当たりの磁化が低下し、キャリア付着の原因とな
る。キャリアの体積平均粒径が80μmより大きいと、
比表面積が小さくなるため帯電能力が低くトナーに充分
な帯電を与えることが難しくなる上に、画質劣化の原因
となる。
【0029】本発明のキャリアの電流値は5μA以下が
好ましく、さらに好ましくは2μA以下である。電流値
が5μAを超えると、キャリア抵抗が低いため、現像性
が向上するがキャリア付着が発生し易くなる。
【0030】本発明に用いられるキャリア芯材として
は、特に制限はなく、鉄粉、フェライト、マグネタイト
等が例示されるが、好ましくはフェライトが好ましい。
鉄粉は、飽和磁化は高くキャリア付着にはよいが、穂立
ちが高く硬すぎるため、感光体へ移行したトナーをキャ
リアの穂によって掻き落としてしまったり、鉄粉が低抵
抗であることから電荷がリークし感光体上の静電潜像を
壊してしまう等の原因で、ブラシマークが発生し易くな
る。またフェライトの例としては、一般的に下記式で示
される。 (MO)X (Fe2 3 Y (式中、Mは、Cu、Zn、Fe、Mg、Mn、Ca、
Li、Ti、Ni、Sn、Sr、Al、Ba、Co、M
o等から選ばれる少なくとも1種を含有する;またX、
Yは重量mol比を示し、かつ条件X+Y=100を満
たす)
【0031】フェライト芯材の製造方法の例としては、
まず各酸化物を適量配合し、湿式ボールミルで10時間
粉砕、混合し、乾燥させた後、950℃で4時間保持す
る。これを湿式ボールミルで24時間粉砕し5μm以下
とする。このスラリーを造粒乾燥し、酸素濃度をコント
ロールしながら1300℃で6時間保持した後、粉砕
し、さらに所望の粒度分布に分級して得ることができ
る。
【0032】キャリア粒子の磁化、残留磁化、保磁力、
見掛け密度、流動度を制御する方法は、上記酸化物の組
合せや配合比によって制御できる。また焼成時の温度や
保持時間、酸素濃度によって制御することもできるし、
焼成後に各種炉を用いて所望の磁気特性になるように酸
化処理を行うことでも達成できるが、これらに限定され
るものではない。さらに、キャリアの見掛け密度や流動
度は後に述べる樹脂皮膜によっても制御が可能であるこ
とはいうまでもない。
【0033】上記キャリア芯材の表面に設けるコート樹
脂被膜は、各種の樹脂を用いることは可能である。例え
ば、フッ素系樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、フッ素アクリル樹脂、アクリル−スチレ
ン樹脂、シリコーン樹脂、あるいはアクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ウレタ
ン樹脂等で変性した変性シリコーン樹脂及び架橋型のフ
ッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。しかし、コー
ト樹脂被膜は現像機内の撹拌やドクターブレードへの衝
突により大きなストレスを受けるため、剥離、摩耗し易
い。またトナーがキャリア表面に付着するスペント現象
も起こり易い。これらの問題点を解決し、長期にわたっ
て安定した現像剤特性を保つためには、耐摩耗性、耐剥
離性、耐スペント性が良好である。下記一般式(I)及
び/又は(II)を含む樹脂であることが好ましい。
【0034】
【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 は水素原子、ハロゲン原子、
ヒドロキシ原子、メトキシ基、炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基を示す)
【0035】上記化学式を含む樹脂の例としては、上記
したようなストレートシリコーン樹脂、有機変性シリコ
ーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。
フッ素変性シリコーン樹脂の例としては、例えば、上記
(I)、(II)とパーフロロアルキル機含有の有機ケイ
素化合物を加水分解させて得られる硬化性架橋型フッ素
変性シリコーン樹脂等が挙げられる。パーフロロアルキ
ル機含有の有機ケイ素化合物の例としては、CF3 CH
2 CH2 Si(OCH3 3 、C4 9 CH2CH2
i(CH3 )(OCH3 2 、C8 17CH2 CH2
i(OCH3 3 、C8 17CH2 CH2 Si(OC2
5 3 、(CF3 2 CF(CF2 8 CH2 CH2
Si(OCH3 3 等が挙げられる。
【0036】また、上記キャリア芯材に、上述のような
被覆樹脂を被覆する方法としては、公知の方法、例えば
はけ塗り法、乾式法、流動床によるスプレードライ方
式、ロータリドライ方式、万能撹拌機による液浸乾燥法
等により、コーティングすることができる。被覆率をア
ップするためには、流動床による方法が好ましい。
【0037】また必要に応じて帯電制御剤、抵抗制御剤
や流動度制御剤を添加してもよい。帯電制御剤、抵抗制
御剤や流動度制御剤の例としては、導電性カーボン、ホ
ウ化チタン等のホウ化物、酸化チタンや酸化鉄、酸化ア
ルミニウム、酸化クロム、酸化珪素等の酸化物、各種チ
タンカップリング剤、各種シランカップリング剤等が挙
げられるが、特に限定されるものではない。
【0038】このような樹脂の被覆量としては、キャリ
ア芯材に対して0.05〜10.0重量%が好ましく、
特に0.5〜7重量%が好ましい。被覆量が0.05重
量%未満ではキャリア表面に均一な被覆層を形成するこ
とが難しく、また10.0重量%を超えるとキャリア同
士の凝集が発生してしまう。
【0039】樹脂をキャリア芯材に被覆後、焼き付けす
る場合には、外部加熱方式又は内部加熱方式のいずれで
もよく、例えば固定式又は流動式電気炉、ロータリー式
電気炉、バーナー炉でもよく、もしくはマイクロウェー
ブによる焼き付けでもよい。焼き付けの温度は使用する
樹脂により異なるが、融点又はガラス転移点以上の温度
は必要であり、熱硬化性樹脂又は縮合架橋型樹脂等で
は、充分硬化が進む温度まで上げる必要がある。
【0040】このようにして、キャリア芯材表面に樹脂
が被覆、焼き付けされた後、冷却され、解砕、粒度調整
を経て樹脂コーティングキャリアが得られる。
【0041】本発明の現像剤は、上記キャリアとトナー
とからなり、トナー濃度1〜10重量%、好ましくは2
〜8重量%で混合して得られる。
【0042】本発明に用いられるトナーは、懸濁重合
法、乳化重合法、粉砕法等の公知の方法で製造できる。
粉砕法の例としては、例えば、バインダ樹脂、着色剤、
帯電制御剤等を、例えば、ヘンシェルミキサー等の混合
機で充分混合し、次いで二軸押し出し機等で、溶融混練
して均一分散し、冷却後に、ジェットミル等により微粉
砕化し、分級機、例えば、風力分級機等により分級して
所望の粒径のトナーを得ることができる。必要に応じ
て、ワックス、磁性粉、粘性調整剤、その他の添加剤を
含ませてもよい。さらに分級後に外添剤等を添加するこ
ともできる。
【0043】重合法の例としては、界面活性剤を用いて
着色剤を水中に分散させた着色分散液と、重合性単量
体、界面活性剤及び重合開始剤を水性媒体中で混合撹拌
し、重合性単量体を水性媒体中に乳化分散させたもの
を、混合撹拌し、塩析剤を加えて塩析する。塩析によっ
て得られた粒子を、濾過、洗浄、乾燥させて重合トナー
粒子を得る。その後、乾燥されたトナー粒子に外添剤を
添加し、重合トナーが得られる。
【0044】重合性単量体、界面活性剤、重合開始剤、
着色剤以外に、定着性改良剤、帯電制御剤を使用し、ト
ナーの諸特性を制御、向上させることができ、また乳化
分散を助け、得られる重合体の分子量を調整するため
に、連鎖移動剤を用いることができる。
【0045】上記トナーに使用するバインダ樹脂として
は、特に限定されるものではないが、ポリスチレン、ク
ロロポリスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−メタクリル酸共重合体、さらにロジン変性マレイン酸
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂等の樹脂を必要に応じて、単独又は混合して使
用することもできる。
【0046】上記トナーに用いることのできる荷電制御
剤としては、ニグロシン系染料、4級アンモニウム塩、
有機金属錯体、キレート錯体、含金属モノアゾ染料等が
挙げられる。
【0047】上記トナーに用いられる着色剤としては、
従来より知られている染料及び/又は顔料が使用可能で
ある。例えばカーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、パーマネントレッド、クロムイエロー、フタロシア
ニングリーン等を使用することができる。
【0048】その他外添剤として、シリカ、酸化チタ
ン、あるいはそれらを疎水化処理したもの、チタン酸バ
リウム、フッ素微粒子、アクリル微粒子等を単独又は併
用して用いることもできる。
【0049】以下に、上述したキャリアの特性値(見掛
け密度、流動度、磁気特性、体積平均粒径、電流値)の
測定法は下記の通りである。
【0050】〔見掛け密度〕「金属粉の見掛密度試験
法、JIS−Z2504」に準拠して測定した。
【0051】〔流動度〕「金属粉の流動度試験法、JI
S−Z2502」に準拠して測定した。
【0052】〔磁気特性〕理研電子株式会社製B−Hト
レーサー(BHU−60型)を用い、3000Oeの磁
場を印可して得られたヒステリシス曲線から読みとっ
た。
【0053】〔体積平均粒径〕日機装株式会社製マイク
ロトラック粒度分布計(Model9320−X10
0)を用いて測定した。
【0054】〔電流値〕800g秤量し、温度20〜2
6℃、湿度50〜60%RHの環境に15分以上暴露し
た後、図1に示すマグネットローラーとAl素管を電極
とし、その間隔を4.5mmに配置した電流値測定装置
を用いて印加電圧200Vにて測定した。
【0055】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を
さらに具体的に述べるが、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。
【0056】〔実施例1〕MnO換算で20.0mol
%、Fe2 3 換算で80.0mol%になるように各
原材料を適量配合し、水を加え、湿式ボールミルで10
時間粉砕、混合し、乾燥させ、950℃で4時間保持し
た後、湿式ボールミルで24時間粉砕を行ったスラリー
を造粒乾燥し、窒素雰囲気中で1300℃で6時間保持
した後、解砕し、粒度調整を行った。その後、ロータリ
ーキルンで1000℃で酸化処理を行い、マンガンフェ
ライト粒子(芯材)を得た。このマンガン系フェライト
粒子は、平均粒径が50μmであり、印加磁場が300
0エルステッドの時の飽和磁化が32emu/g、残留
磁化が3emu/g、保磁力が36Oeであった。
【0057】次に、シリコーン樹脂(商品名:SR−2
411、東レ・ダウコーニング・シリコーン製)を固型
分換算で100g秤量し、1000ccのトルエン溶剤
に溶解させ、上記フェライト粒子10kgに対し、上述
のコーティング樹脂溶液を流動床コーティング装置を用
いコート時間が45分になるように単位時間当たりの噴
霧量を調整し、コーティングを行った。その後、220
℃で2時間焼き付けを行いキャリア1を得た。表1に示
されるように、このキャリア1の電流値は0.04μA
であり、F1値が67.2sec/(50・cm3 )、
F2値が86.8Oe・g/cm3 であった。
【0058】このキャリア1とポリエステルトナーと
を、トナー濃度が5%になるようにナウターミキサーを
用いて30分混合し、市販のコニカ社製プリンターKL
−3015を用いて実機評価を行ったところ、表2に示
されるように、撹拌部及びスリーブ上での流動性、搬送
性は共に良好で、スリーブ上に形成された磁気ブラシも
柔らかく密な穂であった。またトナー飛散、キャリア付
着は共に認められず、現像剤偏りがなく非常に良好な画
質を長期にわたって得ることができた。
【0059】表2に実機評価(現像剤偏り、トナー飛
散、画質、ライフ性、キャリア付着、総合判定)の結果
を示す。これらの判定は、下記の基準によって行った。
【0060】(現像剤偏り)画像濃度ムラを目視にて判
断した。 ◎:濃度ムラがない。 ○:僅かに観察されるが許容レベルにある。 △:観察される。 ×:かなりはっきりと観察される。
【0061】(トナー飛散)目視判定によって、以下の
基準で評価を行った。 ◎:殆ど観察されない。 ○:観察されるが許容レベルにある。 △:多い。 ×:かなり多い。
【0062】(画質)得られた画像から評価を行った。 ◎:階調性がよく、細線がはっきりとしており、解像性
が非常によい。 ○:階調性、細線(解像度)ともに問題のないレベルで
ある。 △:階調性が悪く、細線もはっきりとしていない。 ×:階調性がかなり悪く、細線がつぶれている。
【0063】(ライフ性)耐刷試験を行い、画像の劣化
度合いから評価を行った。 ◎:100000枚の耐刷において画像が変化しなかっ
た。 ○:50000枚の耐刷において画像が変化せず、それ
を超えてから100000枚までの間に画像劣化が観察
された。 △:30000枚の耐刷で画像劣化が見られた。 ×:5000枚の耐刷で画像が著しく劣化した。
【0064】(キャリア付着)画像上のキャリア付着
(白斑)の数によって評価した。 ◎:A4用紙10枚中に白斑がないこと。 ○:A4用紙10枚中に白斑が1〜5個。 △:A4用紙10枚中に白斑が6〜10個。 ×:A4用紙10枚中に白斑が11個以上。
【0065】(総合判定)上記各評価から総合判定し
た。 ◎:総合的に優。 ○:総合的に良。 △:総合的に可。 ×:総合的に不可。
【0066】以下の実施例及び比較例については、キャ
リアの製造条件についてのみ記載し、各キャリアの電流
値、磁気特性、流動性指数F1値、流動性指数F2値等
を表1に示すと共に、実施例1と同様にキャリアをトナ
ーと混合し、現像剤として実機を用いて行った試験結果
を表2に示す。
【0067】〔実施例2〕MnO換算で10mol%、
MgO換算で39mol%、Fe2 3 換算で48.0
mol%、SnO換算で1mol%、SrO換算で2m
ol%になるように各原材料を適量配合し、水を加え、
湿式ボールミルで10時間粉砕、混合し、乾燥させ、9
50℃で4時間保持した後、湿式ボールミルで24時間
粉砕を行ったスラリーを造粒乾燥し、大気中で1260
℃で6時間保持した後、解砕し、粒度調整を行い、フェ
ライト粒子(芯材)を得た。
【0068】次に、シリコーン樹脂(商品名:SR−2
411、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)を固
型分換算で250g秤量し、1000ccのトルエン溶
剤に溶解させ、上記フェライト粒子10kgに対し、上
述のコーティング樹脂溶液をヘンシェルミキサーを用い
コーティングを行った。その後、220℃で2時間焼き
付けを行いキャリア2を得た。
【0069】〔実施例3〕MnO換算で10mol%、
MgO換算で39mol%、Fe2 3 換算で47.5
mol%、SnO換算で1mol%、SrO換算で2.
5mol%になるように各原材料を適量配合し、水を加
え、湿式ボールミルで10時間粉砕、混合し、乾燥さ
せ、950℃で4時間保持した後、湿式ボールミルで2
4時間粉砕を行ったスラリーを造粒乾燥し、大気中で1
260℃で6時間保持した後、解砕し、粒度調整を行
い、フェライト粒子(芯材)を得た。
【0070】次に、アクリル変性シリコーン樹脂(商品
名:KR−9706、信越化学工業社製)を固型分換算
で250g秤量し、1000ccのトルエン溶剤に溶解
させ、上記フェライト粒子10kgに対し、上述のコー
ティング樹脂溶液をヘンシェルミキサーを用いコーティ
ングを行った。その後、220℃で2時間焼き付けを行
いキャリア3を得た。
【0071】〔実施例4〕Fe2 3 の量を48.5m
ol%、SrOの量を1.5mol%にした以外は、実
施例3と同様にして、キャリア4を得た。
【0072】〔比較例1〕MnO換算で39.7mol
%、MgO換算で9.9mol%、Fe2 3 換算で4
9.6mol%、SrO換算で0.8mol%になるよ
うに各原材料を適量配合し、水を加え、湿式ボールミル
で10時間粉砕、混合し、乾燥させ、950℃で4時間
保持した後、湿式ボールミルで24時間粉砕を行ったス
ラリーを造粒乾燥し、大気中で1285℃で6時間保持
した後、解砕し、粒度調整を行い、フェライト粒子(芯
材)を得た。
【0073】次に、アクリル樹脂(商品名:BR−8
0、三菱レイヨン社製)を固型分換算で50g秤量し、
1000ccのトルエン溶剤に溶解させ、上記フェライ
ト粒子10kgに対し、上述のコーティング樹脂溶液を
ヘンシェルミキサーを用いコーティングを行った。その
後、145℃で2時間焼き付けを行いキャリア5を得
た。
【0074】〔比較例2〕MnO換算で39.7mol
%、MgO換算で9.9mol%、Fe2 3 換算で4
9.6mol%、SrO換算で0.8mol%になるよ
うに各原材料を適量配合し、水を加え、湿式ボールミル
で10時間粉砕、混合し、乾燥させ、950℃で4時間
保持した後、湿式ボールミルで24時間粉砕を行ったス
ラリーを造粒乾燥し、酸素濃度3%の雰囲気中で128
5℃で6時間保持した後、解砕し、粒度調整を行い、フ
ェライト粒子(芯材)を得た。
【0075】次に、アクリル変性シリコーン樹脂(商品
名:KR−9706、信越化学工業社製)を固型分換算
で50g秤量し、1000ccのトルエン溶剤に溶解さ
せ、上記フェライト粒子10kgに対し、上述のコーテ
ィング樹脂溶液をヘンシェルミキサーを用いコーティン
グを行った。その後、220℃で2時間焼き付けを行
い、キャリア6を得た。
【0076】〔比較例3〕MnO換算で8mol%、M
gO換算で32mol%、Fe2 3 換算で49mol
%、SnO換算で1mol%、SrO換算で10mol
%になるように各原材料を適量配合し、水を加え、湿式
ボールミルで10時間粉砕、混合し、乾燥させ、950
℃で4時間保持した後、湿式ボールミルで24時間粉砕
を行ったスラリーを造粒乾燥し、大気中で1285℃で
6時間保持した後、解砕し、粒度調整を行い、フェライ
ト粒子(芯材)を得た。
【0077】次に、アクリル樹脂(商品名:BR−8
0、三菱レイヨン社製)を固型分換算で50g秤量し、
1000ccのトルエン溶剤に溶解させ、上記フェライ
ト粒子10kgに対し、上述のコーティング樹脂溶液を
ヘンシェルミキサーを用いコーティングを行った。その
後、145℃で2時間焼き付けを行い、キャリア7を得
た。
【0078】〔比較例4〕比較例2で用いたフェライト
芯材に、アクリル樹脂(商品名:BR−80、三菱レイ
ヨン社製)を固型分換算で50g秤量し、1000cc
のトルエン溶剤に溶解させ、上記フェライト粒子10k
gに対し、上述のコーティング樹脂溶液をヘンシェルミ
キサーを用いコーティングを行った。その後、145℃
で2時間焼き付けを行いキャリア8を得た。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】表2に示されるように、実施例1〜4は、
比較例1〜4に比して、実機評価(現像剤偏り、トナー
飛散、画質、ライフ性、キャリア付着、総合判定)のい
ずれにおいても優れている。
【0082】
【発明の効果】本発明の電子写真現像剤用キャリア及び
該キャリアを用いた現像剤は、粉体の単位体積当たりの
流動性と磁気的な流動性を適度にコントロールして、ト
ナーとの撹拌部及びスリーブ上での流動性、搬送性がよ
く、トナーとの摩擦帯電は素早く、帯電の立ち上がりが
良好で、スリーブ上には均一で偏りがなく、柔らかい密
な穂を形成することによりトナー飛散、かぶり、キャリ
ア付着がない高画質な長期にわたって保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、キャリアの電流値測定器を模式的に示
した概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 泰彦 千葉県柏市十余二217番地 パウダーテッ ク株式会社内 (72)発明者 佐藤 祐二 千葉県柏市十余二217番地 パウダーテッ ク株式会社内 Fターム(参考) 2H005 BA02 BA06 CA12 CB04 DA05 EA01 EA02 EA05 EA10 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示される流動性指数(F
    1)が63〜75sec/(50・cm3 )、及び下記
    式(2)で示される流動性指数(F2)が30〜100
    Oe・g/cm3 であることを特徴とする電子写真現像
    剤用キャリア。 F1=AD×FR … (1) F2=AD×Hc … (2) (式中、ADは見掛け密度(g/cm3 )、FRは流動
    度(sec/50g)、Hc(Oe)は保磁力をそれぞ
    れ示す)
  2. 【請求項2】 上記保磁力が12〜60Oeである請求
    項1に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  3. 【請求項3】 3000Oeの印加磁場における飽和磁
    化が20〜45emu/gである請求項1又は2に記載
    の電子写真現像剤用キャリア。
  4. 【請求項4】 体積平均粒径が30〜80μmである請
    求項1、2又は3に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  5. 【請求項5】 電流値が5μA以下である請求項1〜4
    のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  6. 【請求項6】 芯材がフェライト粒子であり、該芯材の
    表面に被覆される樹脂が、下記一般式(I)及び/又は
    (II)を含む樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載
    の電子写真現像剤用キャリア。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 は水素原子、ハロゲン原子、
    ヒドロキシ原子、メトキシ基、炭素数1〜4のアルキル
    基、フェニル基を示す)
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のキャリ
    アとトナーとからなる現像剤。
JP2002053220A 2001-03-30 2002-02-28 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤 Expired - Fee Related JP3884978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002053220A JP3884978B2 (ja) 2001-03-30 2002-02-28 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-99812 2001-03-30
JP2001099812 2001-03-30
JP2002053220A JP3884978B2 (ja) 2001-03-30 2002-02-28 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002357930A true JP2002357930A (ja) 2002-12-13
JP3884978B2 JP3884978B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=26612762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002053220A Expired - Fee Related JP3884978B2 (ja) 2001-03-30 2002-02-28 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3884978B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156768A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Powdertech Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤
JP2011008199A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Powdertech Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤
US7880483B2 (en) 2007-03-30 2011-02-01 Powdertech Co., Ltd. Method for inspecting quality of core material for electrophotographic ferrite carrier
JP2012203140A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Dowa Electronics Materials Co Ltd フェライト粒子並びにそれを用いた電子写真用キャリア及び電子写真用現像剤
JP2016191736A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 パウダーテック株式会社 電子写真現像剤用フェライト芯材及びフェライトキャリアの流動性評価方法
JP2018128619A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 Dowaエレクトロニクス株式会社 キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤
JP2018163199A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2021051246A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 Dowaエレクトロニクス株式会社 キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7880483B2 (en) 2007-03-30 2011-02-01 Powdertech Co., Ltd. Method for inspecting quality of core material for electrophotographic ferrite carrier
JP2010156768A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Powdertech Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤
JP2011008199A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Powdertech Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤
JP2012203140A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Dowa Electronics Materials Co Ltd フェライト粒子並びにそれを用いた電子写真用キャリア及び電子写真用現像剤
JP2016191736A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 パウダーテック株式会社 電子写真現像剤用フェライト芯材及びフェライトキャリアの流動性評価方法
JP2018128619A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 Dowaエレクトロニクス株式会社 キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤
JP2018163199A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2021051246A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 Dowaエレクトロニクス株式会社 キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤
WO2021060035A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 Dowaエレクトロニクス株式会社 キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3884978B2 (ja) 2007-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1612612B1 (en) Ferrite carrier for electrophotographic developer and method for preparing the same, and electrophotographic developer using the same
US5795693A (en) Carrier for electrophotography, two component-type developer and image forming method
US7964330B2 (en) Electrophotographic resin-coated ferrite carrier, method for producing the same, and electrophotographic developer
EP1445657B1 (en) Carrier core material, coated carrier, two-component developing agent for electrophotography, and image forming method
US6898406B2 (en) Developing device having a developer forming a magnet brush
US20120076551A1 (en) Resin-coated carrier for electrophotographic developer and process for producing the same, and electrophotographic developer comprising the resin-coated carrier
JP3949692B2 (ja) 不定形フェライトキャリア及び該フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤
JP3872024B2 (ja) キャリア芯材、被覆キャリア、電子写真用二成分系現像剤および画像形成方法
JP2003167390A (ja) 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤
JP4000209B2 (ja) 静電潜像現像剤用トナー、静電潜像現像剤用トナーの製造方法、静電潜像現像剤、および画像形成方法
JP4803730B2 (ja) 強磁性材料粉、電子写真現像剤用キャリア及びこれらの製造方法、並びに電子写真現像剤
JP2002296846A (ja) 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤
JP3884978B2 (ja) 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた現像剤
JP2019074676A (ja) キャリア、現像剤、現像剤収容ユニット、画像形成装置及び画像形成方法
EP1246025B1 (en) Carrier for electrophotographic developer and developer containing the same
JP3875584B2 (ja) 強磁性材料粉及び該磁性材料粉を用いた電子写真現像剤用キャリア
JP3418604B2 (ja) 二成分現像方法
JP3397543B2 (ja) 二成分系現像剤、現像方法及び画像形成方法
JP6205743B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2017215433A (ja) 静電潜像現像用キャリア、二成分現像剤、補給用現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジおよび画像形成方法
JP4889114B2 (ja) 不定形フェライトキャリア及び該フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤
JP2000267443A (ja) フルカラー画像形成装置及びフルカラー画像形成方法
JP2503221B2 (ja) 静電荷像用現像剤
JP2018146786A (ja) キャリア、現像剤、補給用現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JPH0486869A (ja) 高濃度現像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20040909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3884978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees