JP2002357733A - 光導波路の形成方法、及び光送受信モジュール - Google Patents

光導波路の形成方法、及び光送受信モジュール

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JP2002357733A JP2001165068A JP2001165068A JP2002357733A JP 2002357733 A JP2002357733 A JP 2002357733A JP 2001165068 A JP2001165068 A JP 2001165068A JP 2001165068 A JP2001165068 A JP 2001165068A JP 2002357733 A JP2002357733 A JP 2002357733A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作成後に光軸調整が不要な光導波路を作成す
る。 【解決手段】 光送受信モジュール10内の光導波路を
形成したい領域に混合液を充填し、且つ光方向性結合器
26によって、光入出力口16Aから一端18Aを光送
受信モジュール10内に挿入した光ファイバ18の他端
18Bと、短波長レーザ22A及び光検出器24を光学
的に結合する。発光素子12から光ビームLB1を出力
させ、光ファイバ18を介して外部へ出力された光ビー
ムLB1の光量が略最大となるように、光ファイバ18
をX−Y方向に動かして、該光ファイバ18の光入出力
方向を調整した後、短波長レーザ22Aを点灯してコア
部を形成し、続いて、紫外線ランプ22Bからの紫外線
UVを混合液全体に照射してクラッド部を形成すること
で、光ファイバ18の先端と、発光素子12及び受光素
子14との間に光導波路50を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路の形成方
法、及び光送受信モジュールに係わり、内部に所定波長
の通信用の光ビームを発光及び受光する発光素子及び受
光素子を備え、光信号を送受信する光送受信モジュール
内の光導波路の形成方法、及び光送受信モジュールに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気信号を送受信するメタルケー
ブルに代わって、光ファイバを用いて、光によって信号
を送受信する所謂光ケーブルが実用化されている。光ケ
ーブルは、一般に、光ファイバの端部に、光源としてL
D等の発光素子と光検出器としてPD等の受光素子とを
一体化した光送受信モジュールが設けられており、該光
送受信モジュールによって光ファイバに光を入出力する
ことで、光ファイバを介した光信号の送受信が実現され
る。
【0003】この光送受信モジュールには、単一波長の
光信号のみを送受信するタイプと、複数波長の光信号を
送受信可能なタイプとがある。このうち単一波長の光信
号を送受信するタイプについては、既に、三菱レイヨン
株式会社からRS232C光モデムとして製品化もされ
ている。
【0004】ところで、光送受信モジュールには、例え
ば、特開2000−131542号公報に記載されてい
るように、集光レンズ、回折格子、コリメータレンズ等
の所謂バルク光学部品を組合せて、伝送媒体である光フ
ァイバに対して発光素子や受光素子を光学的に結合させ
るものがある。しかしながら、このようなバルク光学部
品の組合せでは、光学部品での光の散乱等のため、光量
損失を抑えるには限界があり、光ファイバに対して、発
光素子や受光素子を効率良く結合することができない。
【0005】このため、特開2000−214345号
公報、及び特開2000−241642号公報に記載さ
れているように、光導波路を介して、光ファイバと発光
素子及び受光素子を結合する必要があり、特開2000
−199830号公報には、光導波路にプラスチックフ
ァイバを用いるための技術が検討されている。また、特
開2000−214345、及び特開2000−199
830方公報に記載の技術では、単線(1本の光ファイ
バ)での双方向通信を行うための技術が検討されてい
る。
【0006】この光導波路を介した結合の技術として、
特開2000−47055号公報では、位置合わせパタ
ーンを用いて、表面に形成されたクラッド層によって内
部に光導波路が形成された光導波路基板を、光ファイバ
固定用のV字溝が形成された基台に取り付ける技術が提
案されている。
【0007】また、特開2000−347043号公報
では、光硬化性樹脂溶液を利用して、光ファイバの先端
に光導波路を形成する技術(以下、「自己形成技術」と
いう)が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−47055公報に記載の技術では、V字溝を形
成した基台に光導波路基板を取り付けるため、モジュー
ルの小型化に限界があり、また取り付け後に、光導波
路、光ファイバ、及び受発光素子の各々の光軸を互いに
合わせる調整作業が必要であった。このため、作業工数
が多く、コストが高くなってしまうという問題があっ
た。
【0009】また、特開2000−347043号公報
のような自己形成技術を用いた場合は、光導波路と光フ
ァイバとの結合には光軸調整を行う必要ないが、受発光
素子との結合には、やはり、光導波路形成後に、形成さ
れた光導波路に対して、受発光素子の光軸を調整しなけ
ればならなかった。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、形成後の光軸調整が不要な光導波路の形成
方法、及びこの方法によって作成された光送受信モジュ
ールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、内部に所定波長の通信用
の光ビームを発光及び受光する発光素子及び受光素子を
備え、光信号を送受信する光送受信モジュール内の光導
波路の形成方法であって、前記光送受信モジュール内の
前記光導波路を形成する空間領域に、予め定められた所
定波長の光導波路形成用の光ビームが導入されることに
よって、光軸方向に硬化する光硬化性樹脂溶液を充填
し、前記光送受信モジュールの光入出力口から光ファイ
バの一端を挿入し、前記発光素子を発光させて、前記通
信用の所定波長の光ビームを出力し、出力された前記通
信用の所定波長の光ビームのうち、前記光ファイバを介
して、前記送受信モジュールの外部へ出力される出力光
量を検出しながら、該出力光量が略最大となる方向に、
前記光ファイバの光入出力軸線方向を調整した後、前記
調整後の前記光ファイバの光入出力軸線方向を維持しつ
つ、前記光ファイバの他端から前記光導波路形成用の所
定波長の光ビームを前記光送受信モジュール内へ向けて
入射する、ことを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、光送受信
モジュール内の前記光導波路を形成する空間領域に光硬
化性樹脂溶液が充填され、且つ該光送受信モジュールの
光入出力口から光ファイバの一端が挿入された状態で、
発光素子を発光させる。これにより、通信用の所定波長
の光ビームが該光送受信モジュール内の所定径路を通っ
て、光入出力口へと進行し、光ファイバの一端面に入射
し、光ファイバを介して光送受信モジュールの外部へ出
力される。そしてこの出力光量を検出しながら、光ファ
イバの光入出力軸線方向を該出力光量が略最大となる方
向に調整する。
【0013】この調整の後、調整後のァイバの光入出力
軸線方向を維持しながら、光ファイバの他端から光送受
信モジュールへ向けて、光導波路形成用の所定波長の光
ビームを入射することによって、前記光硬化性樹脂溶液
内に光導波路形成用の光ビームを導入し、光導波路が形
成されるので、形成された光導波路では略最大効率で光
ビームを伝送できる。したがって、形成後の光導波路に
対する、送受信モジュールの発光素子や受光素子の光軸
を調整する作業を省略することができる。
【0014】具体的には、請求項2に記載されているよ
うに、前記光硬化性樹脂溶液は、前記所定波長より硬化
開始波長が長い第1の光硬化性樹脂溶液と、前記所定波
長より硬化開始波長が短い第2の光硬化性樹脂溶液との
混合液であり、前記光源からの前記所定波長の光ビーム
によって、前記第1の光硬化性樹脂溶液のみを硬化させ
て軸状のコア部を形成した後、前記混合液の周囲から前
記第1及び第2の光硬化性樹脂溶液を硬化させる波長帯
で光を照射し、前記コア部の周囲に、前記コア部の屈折
率よりも小さい屈折率を有するクラッド部を形成すれ
ば、コア部とクラッド部を有する所謂ステップインデッ
クス型の光導波路を形成することができる。
【0015】なお、請求項3に記載されているように、
前記光ファイバの一端を前記光硬化性樹脂溶液内に浸し
た状態で上記の如く光導波路を作成するようにすれば、
光ファイバの一端と接続した状態で光導波路が形成さ
れ、光ファイバは形成された光導波路によって固定され
るので、光ファイバと光導波路の結合がずれることがな
い。
【0016】このように上記のような方法によって、内
部に光導波路を形成することで、光導波路形成後に受発
光素子の光軸調整を行わずとも、略最大効率で光ビーム
を伝送することができる、すなわち光量損失の少ない効
率のよい光送受信モジュールを簡単に作成することがで
きる。
【0017】具体的には、以下のような光送受信モジュ
ールを作成することができる。すなわち、請求項4に記
載の光送受信モジュールのように、第1の電気信号、及
び前記第1の電気信号に関係する第2の電気信号を外部
と入出力するための電気信号入出力手段と、前記第1の
電気信号及び前記第2の電気信号を第1の光信号及び第
2の光信号にそれぞれ変換すると共に、前記第1の光信
号及び第2の光信号を前記第1の電気信号及び第2の電
気信号にそれぞれ逆変換するための変換手段と、前記第
1の光信号を光ファイバに入出力するための第1の光信
号入出力手段と、前記第2の光信号を前記第1の光信号
と同一の前記光ファイバに、前記第1の光信号とは異な
る波長で入出力するための第2の光信号入出力手段と、
前記光ファイバと前記第1の光信号入出力手段との間、
及び前記光ファイバと前記第2の光信号入出力手段との
間に、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の光導
波路の形成方法によって光導波路が形成された光伝搬手
段と、を備えている。
【0018】請求項4に記載の光送受信モジュールで
は、外部から入力された関連する2つの電気信号(第1
の電気信号及び第2の電気信号)を同時送信するため
に、変換手段によって、互いに異なる波長の光信号(第
1の光信号及び第2の光信号)に変換して、第1の光信
号入出力手段及び第2の光信号入出力手段によって、同
一の光ファイバに入射する。また、光ファイバを介して
送信されてきた互いに異なる波長の光信号(第1の光信
号及び第2の光信号)を電気信号(第1の電気信号及び
第2の電気信号)に逆変換して外部へ出力する。
【0019】このように、光によって信号を伝送するこ
とで、電磁誘導等に起因する雑音の心配がなく、装置間
距離に係わらず安定した通信が可能である。具体的に
は、例えばIEEE1394規格に準拠した通信に利用
することができる。また、外部と入出力される信号は電
気信号であり、本通信装置内で電気信号と光信号の変換
・逆変換を行うので、従来のメタルケーブルを使用した
装置間の通信に、特別な装備を必要とせずに適用可能で
あることから、当該光送受信モジュールを使用する際の
コスト高を防止できる。
【0020】また、この光送受信モジュールは、光ファ
イバと第1の光信号入出力手段との間、及び光ファイバ
と第2の光信号入出力手段との間に請求項1乃至請求項
3の何れか1項に記載の光導波路の形成方法によって光
導波路が形成された光伝搬手段を備えており、光伝搬手
段によって、光ファイバを介して外部と送受信される第
1及び第2の光信号を効率良く光ファイバに入出力する
ことができる。
【0021】このとき、外部装置との接続のために、光
ファイバの他端を光送受信モジュールの筐体から所定長
だけ突出させた所謂ピッグテール型とすることが好まし
い。
【0022】また、請求項5に記載されているように、
前記第2の光信号入出力手段は、前記第1の光信号入出
力手段及び前記第2の光信号入出力手段から出力された
波長の異なる2つの光信号を合成して前記光ファイバに
入力すると共に、前記光ファイバを伝送してきた前記波
長の異なる2つの光信号を分離する合成分離手段を含む
ようにするとよい。
【0023】これにより、第2の光信号入出力手段は、
合成分離手段によって、信号を送信する際は、互いに波
長の異なる第1の光信号及び第2の光信号が合成されて
光ファイバに入力され、信号を受信する際は、合成され
て光ファイバを伝送してきた第1の光信号及び第2の光
信号が各々に分離される。したがって、同一の光ファイ
バを介した、第1の光信号及び第2の光信号の通信を簡
便に提供することができる。なお、このような合成分離
手段は、例えば波長フィルタで実現することができる。
【0024】また、請求項6に記載されているように、
前記第1の光信号入出力手段及び前記第2の光信号入出
力手段の少なくとも一方に対して設けられ、前記光ファ
イバへの入力用の光信号を光ファイバへ案内すると共
に、前記光ファイバからの出力用の光信号を分離する案
内分離手段を更に有するようにするとよい。
【0025】これにより、第1の光信号入出力手段及び
前記第2の光信号入出力手段の少なくとも一方に対して
設けられた案内分離手段によって、信号を送信する際
は、対応する光信号入出力手段からの光ファイバへの入
力用の光信号が光ファイバへ案内され、信号を受信する
際は、光ファイバからの出力用の光信号が分離されて出
力(受信)される。したがって、入力用の光信号を光に
効率良く入力でき、且つ光伝送媒体からの出力用の光信
号を出力部で効率よく受信でき、光量損失(LOSS)
の低減を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0027】図1に示すように、光送受信モジュール1
0は、内部にLD(Laser Diode)等の発光素子12及
びPD(Photo Diode)等の受光素子14を備え、且つ
その筐体16には外部と光ビームを入出力するための入
出力口16Aが形成されている。光送受信モジュール1
0は、発光素子12から出力された光ビームLB1を、
ビームスプリッタ、ミラー等の光学部材を介して入出力
口16Aへ案内し、入出力口16Aから光送受信モジュ
ール10内に入力された光ビームを光学部材を介して受
光素子14へと案内するようになっている。
【0028】この入出力口16Aから、光ファイバ18
の一端(以下、「端部」という)18Aが挿入され、且
つ他端(以下「端部」という)18Bを筐体16の外部
に残した状態で、次に説明する光導波路自己形成装置2
0によって、光ファイバ18の端部18Aと発光素子1
2及び受光素子14との間の空間領域に、これらを光学
的に結合する光導波路50(図4参照)が形成される。
【0029】[光導波路自己形成装置の詳細構成]次に、
光導波路自己形成装置20の構成を詳細に説明する。光
導波路自己形成装置20は、図2に示すように、光導波
路形成用光源22、光を検出するPD等の光検出器2
4、光方向性結合器26、光ファイバ18の端部18B
を光方向性結合器26に接続するための光コネクタモジ
ュール28、及び光導波路50を形成する際に筐体16
内(光導波路50を形成する空間領域)に充填される、
硬化開始波長と硬化後の屈折率が異なる2種類の光硬化
性樹脂溶液を混合させた混合液30から構成されてい
る。
【0030】光導波路形成用光源22は、互いに異なる
波長の光を出力する2種類の光源、具体的には、混合液
の1つの成分を直線状に硬化させる短波長レーザ22
A、混合液30全体を硬化させる例えば紫外線ランプ2
2Bを備えている。以下、短波長レーザ22Aから出力
された光ビームのことを光ビームLB2と称す。
【0031】光方向性結合器26は、光コネクタモジュ
ール28を介して接続される光ファイバ18と、短波長
レーザ22A及び光検出器24とを光学的に結合し、所
定の分割比に応じて、光ファイバ18から短波長レーザ
22Aへと進行する光ビームの全て又は一部を光検出器
24へと案内する。光検出器24はこの光ビームを受光
して、光ファイバ18からの出力光量をモニタする。
【0032】すなわち、光方向性結合器26による結合
によって、光送受信モジュール10から光ファイバ18
を介して出力された光ビームLB1を光検出器24へ導
くと共に、短波長レーザ22Aから出力された光ビーム
LB2を光ファイバ18を介して光送受信モジュール1
0内へと導入することができる。また、光ビームの直進
性により、このときの光送受信モジュール10内での両
方向の光ビームLB1、LB2の径路、すなわち光ビー
ムの光軸は略一致する。
【0033】なお、光方向性結合器26に代えて、ビー
ムスプリッタを用いても同様の効果を得ることができ
る。
【0034】混合液30は、例えば、例えば屈折率1.
49であるエポキシ系の高屈折率光硬化性樹脂溶液と、
屈折率1.34のアクリル系の低屈折率光硬化性樹脂溶
液で構成される。この両者の分光感度特性を図3に示
す。横軸が波長、縦軸が相対感度である。曲線Aがエポ
キシ系の高屈折率光硬化性樹脂溶液の分光感度特性、曲
線Bがアクリル系の低屈折率光硬化性樹脂溶液の分光感
度特性である。
【0035】図3に示すように、上記光硬化性樹脂溶液
は、それぞれの硬化開始波長が、硬化に使用する短波長
レーザ22Aから出力される光ビームLB2の波長λ1
を挟むように選択される。また、それぞれの硬化開始波
長が、光送受信モジュール10によって送受信される光
ビームの波長よりも短くなるように選択され、発光素子
12から出力される光ビームLB1によって、何れの光
硬化性樹脂溶液も硬化させることがないようになってい
る。なお、光硬化性樹脂溶液は一瞬にして硬化するもの
ではないので、光ビームLB1、LB2を同一波長とす
ることも可能であるが、本実施の形態のように、光ビー
ムLB1の波長が光硬化性樹脂溶液の硬化に影響を与え
ないように、光ビームLB1の波長又は溶液の感度を設
定することが好ましい。
【0036】以降、この屈折率の高い光硬化性樹脂溶液
を溶液A、屈折率の低いそれを溶液Bと記す。
【0037】一般に、異なる屈折率の溶液A、Bを混合
させると、その混合液の屈折率nc1は、(1)式で表さ
れる(山口、「屈折率」共立出版(1981))。
【0038】 nC1=[(2M(CA)+1)/(1-M(CA))]1/2 M(CA)=CA (ρ/ρA)(nA1 2-1)/(nA1 2+2)+(1-CA)(ρ/ρB)(nB1 2-1)/(nB1 2 +2) ・・・(1) ここに、ρ:混合液の密度、ρA:溶液Aの密度、ρB
溶液Bの密度、nA1:溶液Aの屈折率、nB1:溶液Bの
屈折率、CA:溶液Aの重量%である。
【0039】すなわち、高屈折率nA1の光硬化性樹脂溶
液と低屈折率nB1のそれをある比率で混合すれば、nB1
<nC1<nA1である屈折率nC1の混合液30が得られ
る。そして、上記ρ〜CAのパラメータを選択すれば、
その混合液の屈折率nC1は一義的に決定される。また、
硬化後の屈折率nC2はnB2<nC2<nA2となる。ここ
に、nA2,nB2はそれぞれ硬化後の溶液A,Bの屈折率
である。
【0040】[作用]次に、本実施の形態の作用について
説明する。
【0041】まず、図4(A)に示すように、光送受信
モジュール10の筐体16内に混合液30を満たして、
光送受信モジュール10の入出力口16Aから光ファイ
バ18の端部18Aを挿入して、その先端をこの混合液
30に漬ける。この状態で、発光素子12を点灯させ
て、光導波路50を形成する領域内に充填された混合液
30内に光ビームを出力する。
【0042】なお、図4では、筐体16内全体に混合液
30を充填した場合を示しているが、光送受信モジュー
ル10の筐体16内の少なくとも光導波路50を形成す
る空間領域内、具体的には、例えば、発光素子12と入
出力口16Aとの間の領域内に混合液30を満たせばよ
い。
【0043】発光素子12から出力された光ビームLB
1は、混合液30内を進行しながら、ビームスプリッ
タ、波長フィルタ等を通過して光ファイバ18の端部1
8A側の端面に入射する。端部18A側の端面に入射し
た光ビームは、光ファイバ18内を伝送し、端部18B
側の端面から出力され、光コネクタモジュール28を介
して光方向性結合器26に入力する。そして光ビームL
B1は、光方向性結合器26によって、その一部又は全
てが光検出器24へと案内され、光検出器24によって
検出される。光検出器24はこのときの検出光量に応じ
た信号(以下、「光量信号」という)を出力する。この
光量信号により、発光素子12から出力された光ビーム
LB1のうち、光ファイバ18を介して外部へ出力され
た光量を把握することができる。
【0044】この光検出器24から出力される光量信号
をモニタしながら、図4(B)、図5に示すように、光
ファイバ18をX−Y方向に動かす。これにより、光フ
ァイバ18は入出力口16Aと略一致する位置を固定点
として、その軸線方向が変化し、光送受信モジュール1
0に対する光ファイバ18の光入出力方向(光入出力軸
線方向)が変化する。この変化に伴って発光素子12か
ら出力された光ビームLB1のうち、光ファイバ18に
入射する光量が変わるので、光検出器24で検出される
光量が変化する。
【0045】そして、光量信号が示す検出光量が最大と
なる位置に光ファイバ18の位置を調整する。この調整
が済んだら、発光素子12を消灯する。
【0046】次に、図4(C)及び図5に示すように、
調整後の光ファイバ18の位置を維持した状態で、短波
長レーザ22Aを点灯して、混合液30内に光ビームL
B2を入射させる。すなわち、短波長レーザ22Aから
出力された光ビームLB2は、光方向性結合器26、光
コネクタモジュール28を介して、光ファイバ18の端
部18B側の端面に入射する。
【0047】端部18B側の端面に入射した光ビームL
B2は、光ファイバ18内を伝送し、端部18A側の端
面から光送受信モジュール10内に充填されている混合
液30内に光ビームを出力される。
【0048】光ファイバ18から出力された光ビームL
B2は、混合液30内を調整後の光ビームLB1の伝送
径路を略逆流して、発光素子12へと進行する。すなわ
ち、光ビームLB2の光軸は、調整後の光ビームLB1
と略同一となる。また、一般的な光送受信モジュール1
4では、入出力口16Aから内部に入力された光ビーム
をビームスプリッタ等で受光素子14側へ分岐し、受光
素子14で該光ビームを受光することによって光信号を
受信するようになっているので、このとき、一部の光ビ
ームLB2も同様に分岐されて、受光素子14側へと進
行する。
【0049】ここで、短波長レーザ22Aは、例えば、
波長λ1=325nmのHe−Cd(ヘリウムカドミウ
ム)レーザである。この波長は、上述の様に溶液Aの硬
化開始波長より短く、溶液Bのそれより長い。従って、
溶液Aのみ硬化させる。また、光ビーム線であるので光
ビームLB2はほぼ直進する。よって、混合液30中
に、図4(D)に示す如く、光ファイバ18の先端(端
部18A)から直線状のコア部50Aが形成され、受光
素子10及び発光素子12と結合される。また、この
時、光軸上にあった溶液Bは周囲に押しやられる。
【0050】このようにしてコア部50Aが形成された
後、次に、図4(E)に示すように、紫外線ランプ22
Bによって、波長λ2の紫外線UVが周囲より一様に照
射される。図3で示したように、この波長λ2は、溶液
A,Bの両溶液の硬化開始波長より短いので、両溶液と
も硬化させることができる。これにより、コア部50A
の周囲、即ち混合液30全体が硬化されクラッド部50
Bが形成され、光導波路50となる。これにより、光フ
ァイバ18の先端(端部18A)と、発光素子12及び
受光素子14とが光導波路50に結合された状態とな
る。
【0051】この時、クラッド部50Bの硬化前の屈折
率をnC1、硬化後の屈折率をnC2とする時、コア部50
Aの屈折率nA2は次の式(2)の関係を有する。
【0052】nA2>nC2>nC1 ・・・(2) これは、コア部50Aの屈折率nA2が、その周囲のクラ
ッド部50Bの屈折率nC2より高いステップインデック
ス型の光伝送路となることを意味する。従って、この光
導波路50に導入された他の光ビームあるいは後述する
全反射条件を満たす角度で導入された他の光は、光導波
路50のコア部50A中を全反射しながら伝搬する。
【0053】このように、本実施の形態では、図5に示
すように、光送受信モジュール10内の光導波路50を
形成したい領域に混合液30を充填し、且つ光方向性結
合器26によって、光入出力口16Aから端部18Aを
光送受信モジュール10内に挿入した光ファイバ18
と、短波長レーザ22A及び光検出器24を光学的に結
合しておき、発光素子12から光ビームLB1を出力さ
せ、光ファイバ18を介して外部へ出力された光ビーム
LB1の光量が略最大となるように、光ファイバ18を
X−Y方向に動かして、該光ファイバ18の光入出力方
向を調整した後、短波長レーザ22Aを点灯してコア部
50Aを形成し、続いて、紫外線ランプ22Bからの紫
外線UVを混合液30全体に照射してクラッド部50B
を形成することで、光ファイバ18の先端と、発光素子
12及び受光素子14との間に光導波路50を形成す
る。
【0054】これにより、形成後の光導波路50は、光
送受信モジュール10に対して、略最大効率で光ビーム
を伝送することができる。すなわち、形成後の光導波路
50に対して、光送受信モジュール10内の発光素子1
2や受光素子14の光軸調整を行う必要がなく、内部で
の光量損失が少ない、すなわち光信号を効率よく送受信
することできる光送受信モジュール10を作成すること
ができる。
【0055】また、光ファイバ18の先端(18A)を
混合液30に漬けた状態で、光導波路50を形成するこ
とで、形成されたクラッド部50Bによって光ファイバ
18を固定することができる。これにより、筐体16か
ら光ファイバ18の他端18Bが突出された状態で光送
受信モジュール10に光ファイバ18が一体成形された
所謂ピッグテール(Pig-Tail)型のデバイスを簡単に作
成することができる。
【0056】このピッグテール型の光送受信モジュール
10間で双方向通信を行う場合は、図6に示す如く、光
コネクタ54によって、各々の光送受信モジュール10
の光ファイバ18を接続して用いればよい。また、長距
離間の光通信を行う場合も、各々の光送受信モジュール
10の光ファイバ18の間に、光コネクタ54によって
別の光ファイバ60を接続すれば、通信距離を簡単に延
長することができる。また、このように光ファイバ60
によって延長可能であるので、筐体16から突出させる
光ファイバ18の長さは例えば、10cm程度と短くて
よい。
【0057】なお、光送受信モジュール10は、外部と
光信号を送受信するものであれば如何なる形態のもので
もよく、以下に実施例として、2つの異なる波長の光ビ
ームで同時に2種類の光信号を送受信可能な光送受信モ
ジュールについて説明する。
【0058】[実施例]図7に示す光送受信モジュール1
0は、光ファイバ18の端面へ光信号を入出力する入出
力モジュール40と、外部装置との間で電気信号の入出
力を行うために、外部装置と接続される電気信号入出力
手段としてのコネクタ42と、変換手段としての駆動・
処理回路44とを備えている。
【0059】入出力モジュール40の筐体には開口40
Aが形成されており、本実施例では、光送受信モジュー
ル10自体の筐体16の光入出力口16Aを貫通して光
ファイバ18の一端部18Aがこの開口40Aに挿入し
て光導波路50を形成する。
【0060】また、入出力モジュール40は、第1及び
第2の光信号入出力手段として、2対の発光素子12及
び受光素子14を備えている。なお、以下では、一方の
対を発光素子12A及び受光素子14A、他方の対を発
光素子12B及び受光素子14Bと称す。
【0061】発光素子12A、12Bは、互いに異なる
波長λ3、λ4の光ビームを出力する。本実施の形態で
は、具体的に、発光素子12Aは、波長λ3=650n
mの光ビームを出力し、発光素子12Bは、波長λ4=
520nmの光ビームを出力するようになっている。こ
れは、一般的なPOFは、光量損失が低い波長帯(所謂
窓)が650nm、550〜470nmに存在するため
である。
【0062】受光素子14A、14Bは、それぞれの受
光面に入射した光ビームを受光し、当該受光量に応じた
電気信号を出力する。なお、以下では、この電気信号の
ことを受光信号と称す。
【0063】発光素子12A、12Bから出力された光
ビームの進行方向には、案内手段として、それぞれビー
ムスプリッタ46A、46Bが配設されている。ビーム
スプリッタ46A、46Bは、透過光量と反射光量が予
め定められた所定の分割比(例えば1:1の分割比)と
なるように、光ビームのうち所定光量を透過し、所定光
量を反射する。なお、ビームスプリッタ46A、46B
は偏向ビームスプリッタ等の偏向光学機能を有させて、
透過光と反射光の比率を自由に調整させてもよい。
【0064】ビームスプリッタ46A、46Bを透過し
た光ビームの進行方向で、且つ光ビームの光路が交差す
る位置には、合成分離手段として、所定波長の光ビーム
を透過し、別の所定波長の光ビームを反射する波長フィ
ルタ48が配設されている。詳しくは、波長フィルタ4
8は、波長λ3の光ビームを透過し、波長λ4の光ビー
ムを反射するようになっており、波長フィルタ48によ
って、発光素子12A、12Bから出力された波長の異
なる2つの光ビームが合成される。なお、波長フィルタ
48は、その他の波長帯についてはハーフミラーとして
機能するようになっている。
【0065】この波長フィルタ48によって合成された
光ビームは、開口40Aに挿入された光ファイバ18の
端部18A側の端面に入射し、光ファイバ18内部を端
部18B方向へ伝送され、端部18B側の端面から出力
される。
【0066】なお、入出力モジュール40の光ビームの
光路上に、例えば集光レンズを配置して光ビームを集光
させて光ファイバ18に入射させたり、例えばコリメー
タレンズを配置して光ビームを平行光化し、光ファイバ
18に当該光ファイバ18の光軸に平行な光束となって
入射するようにして、光ファイバ18の端面での光量損
失を低減させるようにしてもよい。
【0067】一方、光ファイバ18から入出力モジュー
ル40へ入力された光ビームは、波長フィルタ48へ入
射し、波長λ3の光ビームは透過されて、ビームスプリ
ッタ46A方向へと進行し、波長λ4の光ビームは反射
されて、ビームスプリッタ46B方向へと進行する。
【0068】波長λ3の光ビーム、波長λ4の光ビーム
は、それぞれビームスプリッタ46A、46Bによって
予め定められた所定光量、例えば1:1の分割比で反射
されて、受光素子14A、14B方向へ案内され、受光
素子14A、14Bの受光面に入射する。なお、光量ロ
スによる通信安定性の低下を考慮しなくてもよい場合、
例えば、発光素子の出力光量や送信する信号の重要度に
応じて、両方或いは何れか一方の受光素子を対となる発
光素子と並べて配設して、ビームスプリッタを省略して
もよい。
【0069】コネクタ42は、外部装置側の入出力端子
と接続可能となっており、外部装置と電気信号を入出力
する。本実施の形態では、IEEE1394規格の端子
と接続可能である場合、すなわち光送受信モジュール1
0がIEEE1394規格に則ったインタフェースとし
て使用可能となっており、具体的に、コネクタ42は、
Data信号としてTPA、TPA*の2つの電気信
号、Strobe信号としてTPB、TPB*の2つの
電気信号の計4つの電気信号各々を外部装置と入出力す
るために4つのピン、及び光送受信モジュール10を駆
動するための電源及びGNDの供給を外部装置から受け
るための2つのピンの合計6つのピンを備えている(所
謂6ピンコネクタ)。なお、電源及びGNDの供給用ピ
ンを省略した4ピンコネクタとしてもよい。
【0070】なお、本実施例では、IEEE1394規
格を例に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、IEEE1394規格の他にも、例えばGPI
BやRS232C規格とすることもできる。
【0071】コネクタ42の各ピンは、駆動・処理回路
44に接続されており、駆動・処理回路44は、入出力
モジュール40の発光素子12A、12B、受光素子1
4A、14Bと接続されている。
【0072】駆動・処理回路44には、コネクタ42を
介して、外部装置からTPA、TPA*、TPB、TP
*の各信号が入力される。駆動・処理回路44は、外
部装置から入力された電気信号に基づいて、DATA信
号用の点灯信号、及びStrobe信号用の点灯信号を
生成すると共に、生成したDATA信号用の点灯信号及
びStrobe信号用の点灯信号に基づいて、発光素子
12A、12Bの駆動をそれぞれ制御する。
【0073】また、駆動・処理回路44には、受光素子
14A、14Bから受光信号が入力される。駆動・処理
回路44は、受光素子14A、14Bからの受光信号を
処理することによって、TPA、TPA*、TPB、T
PB*の信号を生成し、コネクタ42を介して、コネク
タ42と接続された外部装置へと出力する。
【0074】なお、光送受信モジュール10は、その駆
動源、すなわち駆動・処理回路44、発光素子12、及
び受光素子14の駆動には、コネクタ42を介して外部
装置から供給された電源を用いる。
【0075】上記のような構成の光送受信モジュール1
0内に、本発明を適用して光導波路50を作成する場合
は、例えば、入出力モジュール40内に混合液30を満
たして、光送受信モジュール10の入出力口16Aに光
ファイバ18の端部18Aを貫通させて、入出力モジュ
ール40の開口40Aに挿入し、端部18Aの先端をこ
の混合液30に漬ける。この状態で、発光素子12A、
12Bを点灯させると、発光素子12Aから出力された
光ビームは、そのうちの所定光量がビームスプリッタ4
6Aを透過して、波長フィルタ48に入射する。また、
発光素子12Bから出力された光ビームは、そのうちの
所定光量がビームスプリッタ46Bを透過して、波長フ
ィルタ48に入射する。そして、発光素子12Aから出
力された光ビームは波長フィルタ48を透過し、発光素
子12Bから出力された光ビームは波長フィルタ48に
よって反射されることによって合成されて、光ファイバ
18の端部18A側の端面に入射し、光ファイバ18内
を伝送して、端部18B側の端面から出力される。
【0076】そして、この光ファイバ18から出力され
た合成光の光量が略最大となるように、光ファイバ18
の光入出力方向を調整した後、調整後の状態を維持しな
がら、短波長レーザ22Aを点灯する。
【0077】この場合、短波長レーザ22Aから出力さ
れた光ビームLB2は、光ファイバ18B側の端面から
入射し、光ファイバ18内を伝送して、光ファイバ18
A側の端面から光入出力モジュール40内に充填されて
いる混合液40内に出力される。そして、まず、波長フ
ィルタ48に入射し、波長フィルタ48は光ビームLB
2に対してはハーフミラーとして機能するので、一部を
透過し、他の一部を反射する。すなわち、光ビームLB
2は、波長フィルタ48によって、発光素子12A、1
2B方向へと分割され、発光素子方向12Aへと進行し
た光ビームLB2の一部は、そのうちの所定光量がビー
ムスプリッタ46Aを透過して、発光素子12Aへとそ
のまま進行し、残りはビームスプリッタ46Aで反射さ
れて受光素子方向14Aへと案内される。また、発光素
子方向12Bへと進行した光ビームLB2の他の一部
は、そのうちの所定光量がビームスプリッタ46Bを透
過して、発光素子12Bへとそのまま進行し、残りはビ
ームスプリッタ46Bで反射されて受光素子方向14B
へと案内される。
【0078】このように、短波長レーザ22Aから出力
された光ビームLB2は、波長フィルタ48、ビームス
プリッタ46A、ビームスプリッタ46Bによって、発
光素子12A、12B、受光素子14A、14Bへと分
割されるので、混合液30中に、光ファイバ18の端部
18Aから発光素子12A、発光素子12B、受光素子
14A、及び受光素子14Bへと各々分岐するコア部5
0Aが形成される。
【0079】続いて、紫外線ランプ22Bを点灯して、
周囲から紫外線UVを照射して混合液30全体を硬化さ
せてクラッド部50Bを形成する。これにより、光ファ
イバ18の先端と、発光素子12A、発光素子12B、
受光素子14A、及び受光素子14Bとの各々間に、光
ファイバ18と発光素子12A、発光素子12B、受光
素子14A、及び受光素子14Bとを各々結合する光導
波路50を形成することができる。
【0080】このようにして光導波路50を形成するこ
とにより、ピッグテール型のIEEE1394規格に準
拠した光送受信モジュール10を簡単に作成することが
できる。
【0081】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、光導波
路の形成後に光軸調整が不要であるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる光送受信モジュ
ールの概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる光導波路自己形
成装置の構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる混合溶液の分光
感度特性図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係わる光導波路の形成
手順を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係わる光導波路の形成
方法を示す概念図である。
【図6】 図5の光導波路の形成方法を用いて作成され
た光送受信モジュールの接続例である。
【図7】 光送受信モジュールの一例を示す詳細構成図
である。
【符号の説明】
10 発光素子 12 受光素子 14 光送受信モジュール 16 筐体 18 光ファイバ 20 光導波路自己形成装置 22 光導波路形成用光源 22A 短波長レーザ 22B 紫外線ランプ 24 光検出器 26 光方向性結合器 28 光コネクタモジュール 30 混合液 50 光導波路 50A コア部 50B クラッド部 LB1 光ビーム LB2 光ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 光俊 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 米村 正寿 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 中條 直也 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 和田 隆志 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 伊藤 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 福本 滋 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA03 KB08 MA07 PA28 QA05 TA43 5F073 AB01 AB21 AB25 AB28 BA01 EA29 FA06 FA30 5F088 BB01 EA09 EA20 JA06 JA11 JA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定波長の通信用の光ビームを発
    光及び受光する発光素子及び受光素子を備え、光信号を
    送受信する光送受信モジュール内の光導波路の形成方法
    であって、 前記光送受信モジュール内の前記光導波路を形成する空
    間領域に、予め定められた所定波長の光導波路形成用の
    光ビームが導入されることによって、光軸方向に硬化す
    る光硬化性樹脂溶液を充填し、 前記光送受信モジュールの光入出力口から光ファイバの
    一端を挿入し、 前記発光素子を発光させて、前記通信用の所定波長の光
    ビームを出力し、 出力された前記通信用の所定波長の光ビームのうち、前
    記光ファイバを介して、前記送受信モジュールの外部へ
    出力される出力光量を検出しながら、 該出力光量が略最大となる方向に、前記光ファイバの光
    入出力軸線方向を調整した後、 前記調整後の前記光ファイバの光入出力軸線方向を維持
    しつつ、前記光ファイバの他端から前記光導波路形成用
    の所定波長の光ビームを前記光送受信モジュール内へ向
    けて入射する、 ことを特徴とする光導波路の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記光硬化性樹脂溶液は、前記所定波長
    より硬化開始波長が長い第1の光硬化性樹脂溶液と、前
    記所定波長より硬化開始波長が短い第2の光硬化性樹脂
    溶液との混合液であり、 前記光源からの前記所定波長の光ビームによって、前記
    第1の光硬化性樹脂溶液のみを硬化させて軸状のコア部
    を形成した後、前記混合液の周囲から前記第1及び第2
    の光硬化性樹脂溶液を硬化させる波長帯で光を照射し、
    前記コア部の周囲に、前記コア部の屈折率よりも小さい
    屈折率を有するクラッド部を作成する、 ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバの一端を前記光硬化性樹
    脂溶液内に浸した状態で光導波路を作成する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光導波
    路の形成方法。
  4. 【請求項4】 第1の電気信号、及び前記第1の電気信
    号に関係する第2の電気信号を外部と入出力するための
    電気信号入出力手段と、 前記第1の電気信号及び前記第2の電気信号を第1の光
    信号及び第2の光信号にそれぞれ変換すると共に、前記
    第1の光信号及び第2の光信号を前記第1の電気信号及
    び第2の電気信号にそれぞれ逆変換するための変換手段
    と、 前記第1の光信号を光ファイバに入出力するための第1
    の光信号入出力手段と、 前記第2の光信号を前記第1の光信号と同一の前記光フ
    ァイバに、前記第1の光信号とは異なる波長で入出力す
    るための第2の光信号入出力手段と、 前記光ファイバと前記第1の光信号入出力手段との間、
    及び前記光ファイバと前記第2の光信号入出力手段との
    間に、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の光導
    波路の形成方法によって光導波路が形成された光伝搬手
    段と、 を備えた光送受信モジュール。
  5. 【請求項5】 前記第2の光信号入出力手段は、前記第
    1の光信号入出力手段及び前記第2の光信号入出力手段
    から出力された波長の異なる2つの光信号を合成して前
    記光ファイバに入力すると共に、前記光ファイバを伝送
    してきた前記波長の異なる2つの光信号を分離する合成
    分離手段を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の光
    送受信モジュール。
  6. 【請求項6】 前記第1の光信号入出力手段及び前記第
    2の光信号入出力手段の少なくとも一方に対して設けら
    れ、前記光ファイバへの入力用の光信号を光伝送媒体へ
    案内すると共に、前記光ファイバからの出力用の光信号
    を分離する案内分離手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光送受
    信モジュール。
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