JP2000347043A - 光伝送路の製造方法 - Google Patents

光伝送路の製造方法

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JP2000347043A JP2000054643A JP2000054643A JP2000347043A JP 2000347043 A JP2000347043 A JP 2000347043A JP 2000054643 A JP2000054643 A JP 2000054643A JP 2000054643 A JP2000054643 A JP 2000054643A JP 2000347043 A JP2000347043 A JP 2000347043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバ先端に、直線状の光伝送路を簡単に
製造すること。 【解決手段】光ファイバと光硬化性樹脂溶液を用いた光
造形法である。透明容器110に混合溶液100を満た
す。混合溶液100を、硬化開始点と屈折率の異なる2
種類の光硬化性樹脂溶液の混合とする。また、屈折率
は、ファイバからの出射角に応じて成分比調整する。第
1工程で、光ファイバ200の1端をこの混合溶液10
0中に入れる。第2工程で、ファイバ端面からλ1 の短
波長光を出射させ、混合溶液100中の1つの光硬化性
樹脂溶液を硬化させる。これにより、コア部105を形
成する。最後の工程で、混合溶液100の周囲から紫外
線ランプでλ2 の光を照射する。これにより、混合溶液
100全体が硬化されたクラッド部106を形成する。
上記混合溶液100とこれらの工程により、直線状のコ
ア部105が光ファイバ先端に直進性よく形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化性樹脂溶液
と光を用いて作製される光伝送路の製造方法に関する。
特に、光硬化性樹脂溶液を硬化開始波長と屈折率の異な
る2種の混合溶液とし、1つの光硬化性樹脂溶液で伝送
路のコアを、両光硬化性樹脂溶液でクラッド部を形成す
る光伝送路の製造方法に関する。また、光ファイバを上
記混合溶液に漬け、光ファイバに連続して繋がる直線平
行性の良い光伝送路の製造方法に関する。本発明は、光
通信における安価で低損失な光インタ−コネクション、
光分波器あるいは合波器に適用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、光硬化性樹脂溶液を利用して、光
ファイバ先端に光伝送路を形成する技術が注目されてい
る。例えば、特開平4−165311号公報に開示され
た光導波路の製造方法がある。簡単に説明すると、第1
工程として、光ファイバの1端を例えばフッ素系モノマ
ーからなる光硬化性樹脂溶液に漬ける。そして、その溶
液を硬化させる波長の光をそのファイバ先端から出射さ
せる(第2工程)。例えば、紫外線領域に近い波長ある
いは短波長レーザ光を照射させると、その先端部分にあ
る光硬化性樹脂溶液は光重合反応によって硬化される。
そして、出射端には、そのパワ分布に従って所謂コア部
が形成される。コア部が形成されると、上記光はさらに
先方に伝搬され、次々とコア部を形成し、結果として光
伝送路が形成される。
【0003】そして、第3工程として、上記光硬化性樹
脂溶液から取り出し、洗浄等により残存した光硬化性樹
脂溶液を取り除く。次に、第4工程として、再び透光性
樹脂をコーティングする。これは、コア面を被覆し、塵
や傷から保護する目的である。そして最終の第5工程と
して、形成されたコア部の先端面を研磨し、伝送路の出
射面を形成する。このように、およそ5工程で光ファイ
バに連続する光伝送路を形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、結果的に光伝送路が拡大しながら蛇行してい
る。蛇行とは、光軸方向にz軸をとるとき、そのzの値
に対して半径が周期的に異なることである。これは、光
ファイバのコア部と光硬化性樹脂溶液の屈折率のミスマ
ッチに起因する。その結果、出射広がりが大きくなると
ともに屈折率分布型光伝送路が形成される。
【0005】この屈折率分布型の伝送路内では、光は屈
折率に従って蛇行する。即ち、伝送路の長さによって、
その焦点距離が変化する。このため、最終工程の端面研
磨では、その焦点距離を測定しながら研磨量を決定する
必要があり、多大な製造コストを要するという欠点があ
った。また、上記従来例によれば、形成されたコア部の
伝送路長は8.5mm止まりである。端面処理を施せ
ば、さらに小さくなる。これは、光ファイバ間を接続す
るコネクタとしては、適用できるが、その伝送路中に分
岐ミラー等を挿入し分波器・合波器とするには困難を伴
った。また、他には光ファイバ先端にテーパー状の光伝
送路が形成される報告もある。テーパー状の光伝送路の
形成も、上記屈折率のミスマッチに起因する。このテー
パ状の光伝送路を上記合波器・分波器に適用するとその
広がりから損失が大きくなるという欠点が生じる。更
に、上記方法の場合、クラッドをそのまま硬化させると
屈折率がコアのそれと同じになる。従って、ステップイ
ンデックス型光伝送路とするためには、ファイバクラッ
ドを別の材料に置き換える工程が別途必要となるので、
生産性が悪いといった問題があった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、2種類の光硬化性樹脂
溶液の混合液を用いて、簡単にコア部とクラッド部を作
製し、コア部が直線的に延長された光伝送路を提供する
ことである。また、その製造方法を提供することであ
る。また、他の目的は、用いる光ファイバに応じて、上
記光硬化性樹脂溶液の屈折率を調整し、光ファイバの種
類によらず出射口から直線状に延長された光伝送路を提
供することである。さらに、他の目的は、組立コスト、
部品コストが大幅に低減された安価な光伝送路の製造方
法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の光伝送路の製造方法は、光
硬化性樹脂溶液に所定波長の光を導入し、光軸方向に硬
化させることによって入射口から連続した光伝送路を作
製する光伝送路の製造方法であって、その光硬化性樹脂
溶液は、第1の光硬化性樹脂溶液とその第1の光硬化性
樹脂溶液より硬化開始波長が短い第2の光硬化性樹脂溶
液との混合溶液であって、その混合溶液に第1の光硬化
性樹脂溶液のみを硬化させる波長帯の光ビームを入射さ
せて軸状のコア部を作製し、次いで混合溶液の周囲より
第1および第2の両光硬化性樹脂溶液を硬化させる波長
帯の光を照射させ、コア部周囲にクラッド部を作製し
て、そのコア部の屈折率がクラッド部の屈折率より大で
ある光伝送路を形成することを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の光伝送路
の製造方法によれば、第1の光硬化性樹脂溶液の硬化時
の屈折率は、混合溶液の屈折率より大であることを特徴
とする。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の光伝送路
の製造方法によれば、その所定波長の光は混合溶液に含
浸せられた光ファイバの先端から出射され、光伝送路が
その光ファイバの先端から連続して作製されることを特
徴とする。
【0010】また、本発明の請求項4に記載の光伝送路
の製造方法によれば、その光ファイバは屈折率がコア部
とクラッド部の境界でステップ状に変化するステップイ
ンデックス型光ファイバであり、そのコア部屈折率をn
f1、クラッド部屈折率をnf2、光伝送路のコア部屈折率
をnA2、混合溶液の屈折率をnC1とする時、(5)式の
条件式を満たすように、混合溶液の屈折率が調整される
ことを特徴とする。
【数5】 (nf12 −(nf22 ≦(nA22 −(nC12 ・・・(5)
【0011】また、本発明の請求項5に記載の光伝送路
の製造方法によれば、その光ファイバは、半径方向に所
定の関数で屈折率勾配を有するグレーディッドインデッ
クス型光ファイバであり、その光ファイバのコア部中心
の最大屈折率をnf1、コア部直径を2af 、クラッド部
屈折率をnf2、その光伝送路のコア部屈折率をnA2、混
合溶液の屈折率をnC1、pを整数とする時、作製される
光伝送路のコア部直径2aw が(6)式の条件式を満た
すよう、混合溶液の屈折率が調整されることを特徴とす
る。
【数6】 2aw =2af [1/(2△)・(nA2 2 −nC1 2 )/nA2 2 1/p 但し、△=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・(6)
【0012】また、本発明の請求項6に記載の光伝送路
の製造方法によれば、光硬化性樹脂溶液に光ファイバ先
端を漬け、その光ファイバ先端から所定波長の光を出射
させて、光軸方向にその光硬化性樹脂溶液を硬化させる
ことより、光ファイバ先端から連続した光伝送路を作製
する光伝送路の製造方法であって、その光ファイバは屈
折率がコア部とクラッド部の境界でステップ状に変化す
るステップインデックス型光ファイバであり、そのコア
部屈折率をnf1、クラッド部屈折率をnf2、形成される
光伝送路の屈折率をnA2、光硬化性樹脂溶液の屈折率を
C1とする時、(7)式の条件を満たすように光硬化性
樹脂溶液の屈折率が調整され、光ファイバ先端に直線状
の光伝送路が形成されることを特徴とする。
【数7】 (nf12 −(nf22 ≦(nA22 −(nC12 ・・・(7)
【0013】また、本発明の請求項7に記載の光伝送路
の製造方法によれば、その光ファイバは半径方向に所定
の関数で屈折率勾配を有するグレーディッドインデック
ス型光ファイバであり、その光ファイバのコア部中心の
最大屈折率をnf1、コア部直径を2af 、クラッド部屈
折率をnf2、形成される光伝送路の屈折率をnA2、光硬
化性樹脂溶液の屈折率をnC1、pを整数とする時、作製
される光伝送路の直径2aw が(8)式を満たす条件
で、その光硬化性樹脂溶液の屈折率が調整されることを
特徴とする。
【数8】 2aw =2af [1/(2△)・(nA2 2 −nC1 2 )/nA2 2 1/p 但し、△=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・(8)
【0014】
【作用および効果】本発明の請求項1に記載の光伝送路
の製造方法は、2種類の光硬化性樹脂溶液が混合された
混合溶液を採用している。それは、第1の光硬化性樹脂
溶液と、その第1の光硬化性樹脂溶液より硬化開始波長
が短い性質を有する第2の光硬化性樹脂溶液との混合か
らなる。また、第1の光硬化性樹脂溶液の硬化時の屈折
率は、混合溶液の硬化時の屈折率より大に設定する。こ
の混合溶液は、例えば直方体の透明容器に入れられる。
【0015】その混合溶液に第1の光硬化性樹脂溶液を
硬化させる波長帯λw (λ2 <λw<λ1 )の光をビー
ム状に入射させる。ここに、波長λ1 は第1の光硬化性
樹脂溶液の硬化開始波長であり、波長λ2 は第2の光硬
化性樹脂溶液のそれである。また、上記波長帯λw の光
は、例えばHe−Cd等の短波長レーザ光である。これ
により、混合溶液中の第1の光硬化性樹脂溶液のみが光
重合反応により硬化し、直線状のコア部が形成される。
この時、コア部外周には、2種の光硬化性樹脂溶液から
なる混合溶液が残存する。次いで、この混合溶液の周囲
より、両光硬化性樹脂溶液を硬化させる波長帯λ c (λ
c <λ2 )の光を、例えば紫外線ランプ等より照射させ
て、同じく光重合反応により残存溶液を固化させる。こ
の結果、コア部周囲にクラッド部が形成される。また、
上記屈折率の設定により、この時コア部の屈折率はクラ
ッド部の屈折率より大である。即ち、ステップインデッ
クス型の光伝送路が形成される。このように、コア部と
クラッド部を有するステップインデックス型の光伝送路
が2工程の光照射で形成される。従って、極めて効率の
良い光伝送路の製造方法となる。
【0016】また、この時上記混合溶液の透明容器は任
意形状とすることができる。これにより、上記クラッド
部は任意形状となり、例えば製品形状に合わせて作製す
ることができる。即ち、クラッド部を製品に直接固定す
ることができる。従って、極めて利便性の高い光伝送路
となる。また、上記光伝送路は、上記所定の波長帯
λw ,λc の光を照射するだけで、一括して成形され
る。よって、組立コストの安価な製造方法となる。
【0017】また、特願平10−152157号に記載
したように、上記容器内に例えばハーフミラー等の光学
素子を挿入し、上記工程を経れば、光伝送路とハーフミ
ラーが密着形成された光分波器を製造することもでき
る。
【0018】また、上記光伝送路に歪みを与えれば、光
波の位相が変化することが知られている。上記製造方法
は、任意のクラッド形状を可能とするので、上記伝送路
に様々な物理量、例えば応力、電界、磁界、超音波等を
簡単に加えることができる。これにより様々な形態で応
力、即ち位相変化を簡単に与えることができ、例えば位
相変調素子等の光学素子が形成できる。よって、上記製
造方法は、光伝送路を有した様々な光学素子の基本構造
を形成する基礎技術となる。
【0019】本発明の請求項2に記載の光伝送路の製造
方法によれば、第1の光硬化性樹脂溶液の硬化時の屈折
率は、混合溶液の屈折率より大に調整されている。 即
ち、第1の光硬化性樹脂溶液は波長帯λ1 の光が照射さ
れると硬化し、混合溶液の屈折率より高くなる。即ち、
混合溶液中にステップインデックス型の光伝送路が形成
される。ステップインデックス型であるので、入射され
た光は全て全反射され、効率よく順次、光伝送路を形成
することができる。従って、入射される光は、例えば直
進性のよいレーザ光でなくともよい。全反射が生じる角
度で入射された、例えば紫外線の使用を可能とする。従
って、多様な光源が使用できる光伝送路の製造方法とな
る。
【0020】また、請求項3に記載の光伝送路の製造方
法によれば、光ファイバの先端が混合溶液に漬けられ
て、その先端から所定波長の光が出射される。所定波長
とは、例えば短波長のレーザ光である。短波長光は、順
次、光軸方向に光硬化性樹脂溶液に対して光重合反応を
起こさせる。これにより、光伝送路のコア部が光ファイ
バのコア部に密着するとともに連続して直線状に形成さ
れる。よって、光ファイバと光伝送路の光軸を合わせる
必要がない。また、上記光ファイバの先端は、上記波長
λcの光照射によって光伝送路のクラッド内に頑強に固
定される。よって、光伝送路の配設の自由度が上がると
ともに取り扱いも簡単となる。従って、極めて利便性の
高い光伝送路となる。
【0021】また、請求項4に記載の光伝送路の製造方
法によれば、光ファイバは、その屈折率がコア部とクラ
ッド部の境界においてステップ状に変化するステップイ
ンデックス型光ファイバであり、そのコア部屈折率
f1、クラッド部屈折率nf2、光伝送路のコア部屈折率
A2、および混合溶液の屈折率nC1は、(5)式の条件
を満たす。この条件式は、ステップインデックス型光フ
ァイバ内を全反射条件を満たして伝搬した光が、全てそ
の光ファイバのコア部と光伝送路のコア部の境界面で屈
折し、その屈折光が再び伝送路内で同じく全反射条件を
満たして伝搬する条件である。
【0022】混合溶液の屈折率は、(5)式の条件式を
満たすように調整される。(5)式の条件式を満たさな
い場合でも光伝送路の形成は可能であるが、光伝送路の
形状が不均一になったり、漏光による伝搬損失の増加が
問題となる。(5)式の条件式を満たすことによって、
光ファイバを伝搬した全ての光は、上記境界で屈折し、
同じく全反射によって光伝送路に伝搬される。この光伝
送路内の全反射は、連続して光伝送路を形成することを
意味する。即ち、ステップインデックス型光ファイバの
コア部がそのまま直線状に延長された光伝送路が形成さ
れる。これにより、ステップインデックス型光ファイバ
先端に直接接続された直線状の光伝送路が製造できる。
【0023】また、請求項5に記載の光伝送路の製造方
法によれば、光ファイバは、半径方向に所定の関数で屈
折率勾配を有する屈折率分布型光ファイバであり、光フ
ァイバのコア部中心の最大屈折率nf1、コア部直径2a
f 、クラッド部屈折率nf2、光伝送路のコア部屈折率n
A2、混合溶液の屈折率nC1、作製される伝送路のコア部
直径2aw は、上記(6)式を満たす。但し、pは整数
である。この(6)式は、混合溶液の屈折率nC1によっ
て、光伝送路の直径2aw が制御できることを示してい
る。屈折率nC1は、上記2種の光硬化性樹脂溶液の混合
比率によって調整可能である。
【0024】混合溶液の屈折率は、(6)式を満たすよ
うに選択される。よって、屈折によって直進性よく光フ
ァイバの光軸近傍を伝搬した光は、さらに小さい開口に
よって取り出される。これにより取り出された光は、さ
らに直進性がよく、混合溶液中に同様にステップインデ
ックス型の光伝送路を形成する。従って、高速通信に使
用されるグレーディッドインデックス型光ファイバにも
適用可能な光伝送路の製造方法となる。
【0025】また、請求項6に記載の光伝送路の製造方
法によれば、ステップインデックス型光ファイバの先端
が光硬化性樹脂溶液に漬けられ、その光ファイバ先端か
ら所定波長の光が出射される。所定波長とは、例えば短
波長のレーザ光である。短波長光は、順次、光軸方向に
光硬化性樹脂溶液に対して光重合反応を起こさせる。こ
れにより、光ファイバのコア部に密着せられるとともに
連続して形成された軸状の光伝送路(コア部)が得られ
る。よって、この場合も光ファイバと光伝送路の光軸を
合わせる必要がない。尚、請求項1乃至請求項5では、
光伝送路のコア部とクラッド部を2工程の光照射で形成
することを主旨とし、コア部とクラッド部を光伝送路と
呼んだが、本請求項6および請求項7では1種類の光硬
化性樹脂溶液で、直線状の光伝送路(コア部のみ)を形
成することを主旨としている。従って、本請求項6およ
び請求項7では光伝送路とそのコア部は同一意味であ
る。
【0026】また、上記製造方法によればステップイン
デックス型光ファイバのコア部屈折率nf1、クラッド部
屈折率nf2、光硬化性樹脂溶液中に形成される光伝送路
の屈折率nA2、光硬化性樹脂溶液の屈折率nC1は、上記
(7)式の条件を満たす。この条件式は、ステップイン
デックス型光ファイバ内を全反射条件を満たして伝搬し
た光の全てが、その光ファイバのコア部と光伝送路との
境界面で屈折し、その屈折光が再び光硬化性樹脂溶液中
の光伝送路内で同じく全反射条件を満たして伝搬する条
件である。
【0027】光硬化性樹脂溶液の屈折率は、(7)式の
条件式を満たすように調整される。よって、光ファイバ
を伝搬した光は全て光伝送路に伝搬され、全反射しなが
ら順次光伝送路を形成する。即ち、本発明の製造方法に
よれば、ステップインデックス型光ファイバのコア部が
そのまま直線状に延長された直線平行性の良い光伝送路
が形成される。
【0028】尚、光硬化性樹脂溶液の屈折率は硬化する
ことで溶液の屈折率よりも高くなり、(7)式の条件を
満たす溶液が選択できるならば、1種類の光硬化性溶液
でも実施可能である。又、請求項3のように複数種類の
溶液で光伝送路のコア部を形成する時に選択的に光硬化
する1種類の溶液を光硬化させない他の種類の溶液の屈
折率よりも高くすることで、光硬化後のコア部の屈折率
と混合溶液の屈折率との差を大きくすることが可能とな
り、容易に(7)式の条件を満たすように溶液を選択す
ることが可能となる。よって、溶液は単一種類でも複数
種類の混合であっても良い。又、この時上記光伝送路の
周囲は未硬化の光硬化性樹脂溶液(液体)であるが、実
使用時には上記光伝送路の周囲は特に限定はしない。他
の媒体、例えば気体、他の液体、固体の何れであっても
よい。それらの屈折率が上記光伝送路の屈折率より小で
あればよい。例えば、実使用時には上記光硬化性樹脂溶
液から取り出され、洗浄されて使用される。この時、光
伝送路の周囲は空気となり、その屈折率は周囲より大と
なる。従って、全反射条件が保たれ、伝送損失の少ない
ステップインデックス型の光伝送路となる。また、周囲
が液体であれば液体をクラッドとした、固体であれば固
体をクラッドとした光伝送路となる。
【0029】また、上記光伝送路は柔軟性に富んだ軸状
の光伝送路となる。これは、例えば半導体基板上に形成
された半導体レーザ素子の出射口あるいは開口の小さい
受光素子に直接配設することができる。よって、光の入
出力にも利便性の高い光伝送路の製造方法となる。
【0030】また、請求項7に記載の光伝送路の製造方
法によれば、光硬化性樹脂溶液に漬けられる光ファイバ
は、半径方向に所定の関数で屈折率勾配を有する屈折率
分布型光ファイバであり、光ファイバのコア部中心の最
大屈折率nf1、コア部直径2af 、クラッド部屈折率n
f2、形成される光伝送路の屈折率nA2、光硬化性樹脂溶
液の屈折率nC1、形成される光伝送路の直径2aw は、
上記(8)式を満たす。但し、pは整数である。この
(8)式は、混合溶液の屈折率nC1によって光伝送路の
直径2aw が制御できることを示している。屈折率nC1
は、上記2種の光硬化性樹脂溶液の混合比率によって調
整可能である。
【0031】光硬化性樹脂溶液の屈折率は、(8)式の
条件式を満たすように選択される。よって、屈折によっ
て直進性よく光ファイバの光軸近傍を伝搬した光は、さ
らに小さい開口によって取り出される。これにより取り
出された光は、さらに直進性がよく、光硬化性樹脂溶液
中に同様にステップインデックス型の光伝送路を形成す
る。従って、高速通信に使用されるグレーディッドイン
デックス型光ファイバにも適用可能な光伝送路の製造方
法となる。この場合にも、上記したように1種類の溶液
で複数種類の混合溶液でも実施可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。尚、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。 (第1実施例)図1を用いて、本発明の光伝送路の製造
方法を説明する。製造方法は、液状モノマーである光硬
化性樹脂とその樹脂を硬化させる短波長レーザを用いた
所謂可動部のない光造形法である。また、図は、製造装
置の概略図である。本発明の製造方法は、硬化開始波長
と硬化後の屈折率が異なる2種類の光硬化性樹脂溶液を
混合させた混合液100、その混合溶液を保持する透明
容器110、および混合溶液の1つの成分を直線状に硬
化させる短波長レーザー120、および混合溶液100
全体を硬化させる例えば紫外線ランプ130から構成さ
れる。光伝送路は、上記直線状に形成されたコア部10
5と、混合溶液100全体を硬化させてコア部105周
囲に形成されたクラッド部から構成される。
【0033】本発明の特徴は、硬化開始波長と硬化後の
屈折率が異なる2種の光硬化性樹脂溶液を混合し、その
混合溶液を光造形法の光硬化性樹脂溶液としたことであ
る。そして、波長帯の異なる光を2工程で照射すること
により、コアの屈折率が周囲より高い所謂ステップイン
デックス型の光伝送路を作製したことである。従って、
最初に上記混合溶液の作製方法を、次にそれを用いた光
伝送路の作製方法を説明する。
【0034】上記混合溶液は、例えば屈折率1.49で
あるエポキシ系の高屈折率光硬化性樹脂溶液と屈折率
1.34のアクリル系の低屈折率光硬化性樹脂溶液で構
成される。この両者の分光感度特性を図2に示す。横軸
が波長、縦軸が相対感度である。曲線Aがエポキシ系の
高屈折率光硬化性樹脂溶液の分光感度特性、曲線Bがア
クリル系の低屈折率光硬化性樹脂溶液の分光感度特性で
ある。図示するように、上記光硬化性樹脂溶液は、それ
ぞれの硬化開始波長が硬化に使用する短波長レーザ12
0の波長λ1 を挟むように選択される。以降、この屈折
率の高い光硬化性樹脂溶液を溶液A、屈折率の低いそれ
を溶液Bと記す。
【0035】一般に、異なる屈折率の溶液A,Bを混合
させると、その混合液の屈折率nc1は、(9)式で表さ
れる(山口、「屈折率」共立出版(1981))。
【数9】 nC1=[(2M(CA )+1)/(1−M(CA ))]1/2 M(CA )=CA (ρ/ρA )(nA1 2 −1)/(nA1 2 +2) +(1−CA )(ρ/ρB )(nB1 2 −1)/(nB1 2 +2)・・・(9) ここに、 ρ:混合溶液の密度、 ρA :溶液Aの密度、 ρB :溶液Bの密度、 nA1:溶液Aの屈折率 nB1:溶液Bの屈折率、 CA :溶液Aの重量%である。 即ち、高屈折率nA1の光硬化性樹脂溶液と低屈折率nB1
のそれをある比率で混合すれば、nB1<nC1<nA1であ
る屈折率nC1の混合溶液100が得られる。そして、上
記ρ〜CA のパラメータを選択すれば、その混合液の屈
折率nC1は一義的に決定される。また、硬化後の屈折率
C2はnB2<nC2<nA2となる。ここに、nA2,nB2
それぞれ硬化後の溶液A,Bの屈折率である。
【0036】この様な混合溶液100を用いて、光伝送
路は作製される。その作製工程を次に説明する。先ず、
この混合溶液100を透明容器110に満たす。次に、
上記短波長レーザ120からレーザ光125を入射させ
る。この短波長レーザ120は、例えば波長λ1 =32
5nmのHe−Cd(ヘリウムカドミウム)レーザであ
る。この波長は、上述の様に溶液Aの硬化開始波長より
短く、溶液Bのそれより長い。従って、溶液Aのみ硬化
させる。また、レーザ光線であるので光線125はほぼ
直進する。よって、混合溶液100中に直線状のコア部
105が形成される。また、この時、光軸上にあった溶
液Bは周囲に押しやられる。
【0037】上記コア部105の形成後、紫外線ランプ
130によって、波長λ2 の紫外線135が周囲より一
様に照射される。図2に示すように、この波長は溶液
A,Bの両溶液の硬化開始波長より短い。よって、両溶
液とも硬化させる。これにより、コア部105の周囲、
即ち混合溶液100全体が硬化されクラッド部が形成さ
れる。この時、クラッド部の硬化前の屈折率をnC1、硬
化後のそれをnC2とする時、コア部105の屈折率nA2
は次の関係を有する。
【数10】 nA2>nC2>nC1 ・・・(10) これは、コア部屈折率nA2が周囲クラッド部屈折率nC2
より高いステップインデックス型の光伝送路となること
を意味する。従って、この伝送路に導入された他のレー
ザ光あるいは後述する全反射条件を満たす角度で導入さ
れた他の光は、光伝送路のコア部105中を全反射しな
がら伝搬する。
【0038】この様に、硬化開始波長と硬化後の屈折率
が異なる2種の光硬化性樹脂溶液を混合し、波長の異な
る光を2工程で照射すれば、簡単にステップインデック
ス型の光伝送路が形成できる。また、上記容器、即ちク
ラッド部は例えば搭載する製品に応じて任意にその形状
を決定することができる。従って、極めて利便性の高い
光伝送路の製造方法となる。また、応力を発生させる圧
電素子等の様々なアクチュエータに合わせて、上記クラ
ッド部形状を形成することもできる。これにより、位相
差で様々な物理量を測定する基本的な光学素子、あるい
は光の吸収量で化学量を測定する基本的な光学素子とす
ることができる。よって、上記製造方法は、光伝送路を
有した有益な光学素子を作製する基礎技術となる。
【0039】(第2実施例)図3にステップインデック
ス型光ファイバを利用して形成する第2実施例を示す。
図は、製造工程図である。光照射を2工程に分け、コア
部とクラッド部を形成する方法は同じである。異なる所
は、ステップインデックス型の光ファイバの先端を上記
混合溶液中に漬け、光ファイバ一体型の光伝送路を形成
したことである。また、光ファイバに密着した直線状の
光伝送路を形成するため、混合溶液の屈折率を光ファイ
バの屈折率に応じて調整したことである。
【0040】図3の第1工程(a)では、ステップイン
デックス型光ファイバ200の先端を混合溶液100に
漬ける。この時、混合溶液の屈折率nC1は、後述するよ
うに挿入した光ファイバの屈折率に応じて、ある条件で
調整されている。第2工程(b)では、ステップインデ
ックス型光ファイバ200に波長λ1 の短波長光を導入
し、出射口に第1実施例と同じメカニズムでコア部10
5を形成する。第3工程(c)では、上記波長λ1 の光
照射を続け、上記コア部105を透明容器110の底部
に到達させる。第4工程(d)では、上記波長λ1 の光
照射を停止し、それに換えて図示しない紫外線ランプよ
り波長λ2 の紫外線を照射する。これにより、コア部1
05の周囲にクラッド部106を形成する。この時、光
ファイバ200の先端はクラッド106内に固定され
る。従って、光軸合わせの必要のない、光ファイバ一体
型の光伝送路が形成される。
【0041】また、図4に形成された光伝送路の水平断
面図を示す。コア部105を中心にして、透明容器11
0の形状に応じたクラッド106が形成される。また、
横軸に距離、縦軸に屈折率をとったAA’間の屈折率分
布を示す。コア部105の屈折率は一定のnA2(〜1.
5)であり、クラッド部106のそれも一定のnC2(〜
1.4)である。上述したようにnA2>nC2であるの
で、挿入された光ファイバ200と同型のステップイン
デックス型の光伝送路となる。
【0042】また、工程(a)における混合溶液100
の屈折率は、厳密に調整されている。それは、屈折率に
よっては、光ファイバ200のコア部から出射された光
が拡散し、伝搬損失の大きいテーパ上の光伝送路が形成
されるからである。そのため、図5に示すように、コア
部205と伝送路のコア部105との界面で光が拡散し
ないように、後述する条件で混合溶液100の屈折率n
C1が調整される。
【0043】混合溶液100中に挿入された光ファイバ
のコア部205の屈折率をnf1、クラッド部206の屈
折率をnf2、形成される光伝送路のコア部105の屈折
率をnA2、その混合溶液100の屈折率をnC1とする
時、調整条件は(11)式となる。
【数11】 nC1≦[ nA2 2 −nf1 2 +nf2 2 1/2 ・・・(11)
【0044】これは、光ファイバ200内を伝搬した光
全てが、同じく光伝送路のコア部105と混合溶液10
0との界面で再び全反射する条件から導かれる。具体的
には、図5のA点における全反射条件((12)式)、
B点における屈折条件((13)式)、そしてC点にお
ける全反射条件((14)式)から導かれる。
【数12】 sin-1(nf2/nf1)=θ ・・・(12)
【数13】 nf1・sin(π/2−θ)=nA2・sinθp ・・・(13)
【数14】 sin-1(nC1/nA2)≦π/2−θp ・・・(14) ここで、θは伝搬角、θp はθに対応した屈折角である
(図5)。上の(12)、(13)、(14)式から
θ,θp を消去すれば、上記混合溶液の屈折率nC1と挿
入された光ファイバ屈折率nf1,nf2および形成される
光伝送路のコア部屈折率nA2の関係式(11)が導かれ
る。
【0045】尚、混合溶液100の屈折率nC1が上式
(11)を満たさず、(15)式を満たす場合、即ち光
伝送路のコア部105とクラッド部106が全反射条件
を満たさない場合がある。このような場合は、コア部1
05からクラッド部106へ高次モード成分が漏れ出す
が、光ファイバから数cmの距離ならば、ほぼ直線状の
コア部105が得られる。
【数15】 [ nA2 2 −nf1 2 +nf2 2 1/2 < nC1<nA2 ・・・(15)
【0046】このように本実施例では、混合溶液100
に挿入された光ファイバ200の屈折率を考慮して、混
合溶液の屈折率を決定している。これにより、光ファイ
バより出射された光は直進し、形成される光伝送路のコ
ア部105は従来例のようにテーパとならない。従っ
て、本実施例の光伝送路の製造方法によれば、光ファイ
バの出射口から光軸に沿って直線状に十分延長されたス
テップインデックス型光伝送路が得られる。従って、他
の光学素子とも結合可能な利便性の高い光伝送路が製造
できる。
【0047】(第3実施例)第2実施例では、ステップ
インデックス型光ファイバ200の先端に同型の光伝送
路を形成した。第3実施例では、上記光ファイバに換え
て、屈折率が半径方向に分布したグレーディッドインデ
ックス型光ファイバを採用したことが特徴である。製造
工程は、第2実施例と同等である。異なる所は、混合溶
液の屈折率をグレーディッドインデックス型光ファイバ
の屈折率に応じて調整したことである。これによれば、
グレーディッドインデックス型光ファイバ先端にも光伝
送路が形成できる。
【0048】製造工程は、第2実施例と同じであるので
省略し、ここでは混合溶液の屈折率の決定方法について
説明する。図6に光軸に沿って切り出したグレーディッ
ドインデックス型光ファイバ300の断面図とその半径
方向の屈折率分布を示す。横軸が半径方向の距離、縦軸
が屈折率である。グレーディッドインデックス型光ファ
イバ300は、屈折率に勾配を有するコア部305とそ
れを保護するクラッド部306から構成される。そのコ
ア部305の屈折率nf (r)は、コア部305の中心
からの距離をrとすれば(16)式で表せられる。この
(16)式は、例えば、光ファイバ通信入門(末松安
晴、伊賀健一共著、オーム社出版、昭和51年出版)の
第117頁〜第123頁における(7・1)、(7.1
2)式として広く知られている。
【数16】 nf 2 (r)=nf1 2 [1−2(r/af p ・△] △=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・(16) ここに、af はグレーディッドインデックス型光ファイ
バ300のコア部305の半径、nf1はコア部305中
心の最大屈折率、nf2はクラッド部306の屈折率、p
は分布型を表す整数である。例えば、p=2が使用され
る。△は、比屈折差と呼ばれるものである。(16)式
は、r=0の場合には、nf (0)=n f1、r=af
場合には、nf (af )=nf2を満たしている。
【0049】(16)式より逆に半径rを屈折率nf
関数として求めると(17)式となる。
【数17】 r(nf )=af [1/(2△)・(nf1 2 −nf 2 )/nf1 2 1/p △=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・ (17) 上記式は、グレーディッドインデックス型光ファイバ3
00と混合溶液100の界面でも成立する。図7は、界
面近傍の拡大図である。この界面において、図7に示す
ように形成されるコア部105の半径をaW とする時、
その点での屈折率はnC1となる(半径r方向の境界条
件)。よって、r(nC1)=aw である。従って、(1
7)式は、比屈折差△の光ファイバとこの光ファイバ中
の任意屈折差(即ち、nf1とnf とで与えられる比屈折
差)の比として与えられているので、光伝送路の比屈折
差に置換することにより(18)式に示すように、光フ
ァイバと接続する光伝送路の半径aw が得られる。
【数18】 aw =af [1/(2△)・(nA2 2 −nC1 2 )/nA2 2 1/p △=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・(18) 但し、nA2は形成されたコア部105の屈折率である。
【0050】この境界条件より、コア部105の半径a
W を決定すれば、混合溶液100の屈折率nC1を決定す
ることができる。例えば、nf1=1.46,nf2=1.
44,aW =24.9μm,af =50μm,nA2
1.49,p=2の時、混合溶液の屈折率はnC1=1.
485となる。これは、溶液A,Bの屈折率nA1,nB1
およびその重量%を調整して作製する。 このように調
整すれば、上記グレーディッドインデックス型光ファイ
バ300のコア部305の光軸近傍を直進した光をさら
に開口を小さくして取り出すことができる。従って、そ
のコア部305を出射した光はよりよく直進し、混合溶
液100中にステップインデックス型光ファイバのコア
部105を形成する。
【0051】図8に、上記条件式に従って調整した混合
溶液100を用いて作製した光伝送路のコア部105の
外径とその長さを示す。横軸に伝送路長、縦軸にその直
径を表す。伝送路長は、約40mmにも達した。また、
伝送路長が0mm〜10mm間はほぼ一定の直径が維持
されている。
【0052】このように、本実施例では、用いるグレー
ディッドインデックス型光ファイバの屈折率を考慮し
て、混合溶液の屈折率を決定している。これにより、光
伝送路のコア部はテーパ状とはならずコア部305から
直進性よく延長される。従って、高速通信に使用される
グレーディッドインデックス型光ファイバにも適用でき
る有益な光伝送路の製造方法となる。また、他の光学素
子とも、より損失なく結合可能な光伝送路となる。
【0053】(第4実施例)第2実施例および第3実施
例においては、2種類の光硬化性樹脂溶液が混合された
混合溶液を使用して直線状に延長された光伝送路のコア
部を作製したが、1種類の光硬化性樹脂溶液と1種類の
光で上記直線状のコア部を形成し、クラッド部は他の手
段で形成することもできる。あるいは長寿命化のため不
活性ガスをコア部の周囲媒体とするならば、クラッド部
の形成を省略することもできる。よって、ここではコア
部と光伝送路を同一意味で使用する。
【0054】例えば、光ファイバにステップインデック
ス型光ファイバを使用する場合は、屈折率nC1が上記
(11)式を満たす1種類の光硬化性樹脂溶液を用い
る。製造工程は、図3(d)の最終工程を除いて上記第
2実施例と同じである。(11)式を満たすよう光硬化
性樹脂溶液の屈折率nC1が調整されているので、第2実
施例で説明したメカニズムが作用する。その結果、光硬
化性樹脂溶液中にステップインデックス型光ファイバの
コア部とほぼ等しい径を有する直線状の光伝送路が形成
される。
【0055】また、光ファイバにグレーディッドインデ
ックス型光ファイバを使用する場合は、屈折率nC1が上
記(18)式を満たす1種類の光硬化性樹脂溶液を用い
る。製造工程は、同じく図3(d)の最終工程を除いて
上記第2実施例と同じである。(18)式を満たすよう
光硬化性樹脂溶液の屈折率nC1が調整されているので、
第3実施例で説明したメカニズムが作用する。その結
果、光硬化性樹脂溶液中にグレーディッドインデックス
型光ファイバのコア径より小さい径を有する直線状の光
伝送路単体が形成される。これらの光伝送路は、径が小
さく柔軟性を有することから半導体基板上に形成された
LED素子、半導体レーザ素子の発光部に直接配設する
ことができる。従って、他の光学素子に柔軟な配設を可
能とする光伝送路の製造方法となる。
【0056】尚、光硬化後の屈折率が溶液の屈折率より
も高くなり、(11)式、又は、(18)式を満たすよ
うな溶液を選択すれば、上記のように1種類の光硬化性
溶液を用いることも可能である。しかし、ある波長の光
で硬化する光硬化性溶液と、その溶液よりも屈折率が小
さくその波長の光では硬化しない他の光硬化性溶液との
混合液でも良い。この場合には、コア部の硬化後の屈折
率と混合溶液との屈折率の差を大きくすることができ、
混合さた光硬化性溶液の屈折率nC1が(11)式、(1
8)式を容易に満たすように設定することが可能であ
る。これにより、テーパ状に広がらない直線平行性の高
いコア部を容易に形成することができる。上記光伝送路
はクラッド部を形成しない場合を想定したが、用途に応
じて光伝送路の周囲にクラッド部を形成してもよい。そ
れは、次の手順で形成される。例えば、使用する光ファ
イバに応じて、上記(11)式あるいは(18)式を満
たす屈折率nC1の光硬化性樹脂溶液を選択する。そし
て、それを第1の光硬化性樹脂溶液とし、硬化させて光
ファイバ先端に上記直線状の光伝送路を形成する。その
後、第1の光硬化性樹脂溶液を洗浄し、第2の光硬化性
樹脂溶液に漬ける。そして、この第2の光硬化性樹脂溶
液を硬化させてもよい。このようにすれば、第2実施例
および第3実施例と同等のブロック化したクラッド部が
形成される。また、第2の光硬化性樹脂溶液を硬化させ
ず、第2の光硬化性樹脂溶液から取り出した後、洗浄せ
ずに表面に残存したそれを硬化させてよい。このように
すれば、クラッド径も小さく柔軟な光伝送路が形成でき
る。また、上記クラッド部は完全に硬化させなくともよ
い。即ち、ゲル状態でもよいし、また液体のままでもよ
い。さらには、空気等の気体でもよい。光伝送路の屈折
率が、周囲媒体のそれより大であれば、様々な用途に対
してクラッド部は様々な態様を採ることができる。
【0057】(変形例)以上、本発明を表す実施例を示
したが、他に様々な変形例が考えられる。例えば、第1
実施例において、短波長レーザにヘリウムカドミウムレ
ーザ(λ=325nm)を用いたが、光硬化性樹脂溶液
によってはアルゴンイオンレーザ(λ=488nm)あ
るいは超高圧水銀ランプ(λ=380nm)等も適用可
能である。
【0058】また、第1実施例〜第3実施例では、混合
溶液を屈折率1.49であるエポキシ系の高屈折率光硬
化性樹脂溶液と屈折率1.34のアクリル系の低屈折率
光硬化性樹脂溶液で構成したが、硬化開始波長と硬化後
の屈折率が異なれば、他の材料系でもよい。例えば、フ
ッ素系モノマー、あるいはシリコン系に光反応開始剤を
混入させたものでもよい。上述の分光感度特性と屈折率
条件を満たせばよい。
【0059】また、上記実施例では、ステップインデッ
クス型光ファイバとグレーディッドインデックス型光フ
ァイバを用いたが、他のファイバでもよい。偏波面保存
ファイバー、シングルモードファイバ等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る光伝送路の製造方法の構成
図。
【図2】第1実施例に係る混合溶液の分光感度特性図。
【図3】第2実施例に係る光伝送路の製造方法の構成
図。
【図4】第2実施例に係る光伝送路の断面図。
【図5】第2実施例の光伝送路における伝搬条件説明
図。
【図6】第3実施例の光ファイバに係る屈折率分布の説
明図。
【図7】第3実施例に係る光ファイバと光伝送路のコア
径に関する関係図。
【図8】第3実施例に係る光伝送路のコア径とコア長さ
の関係図。
【符号の説明】
100 混合溶液 105,205, 305 コア部 106,206, 306 クラッド部 110 透明容器 120 短波長レーザ 125 短波長レーザ光 130 紫外線ランプ 135 紫外線 200 ステップインデックス型光ファイバ 300 グレーディッドインデックス型光フ
ァイバ
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 竹田 康彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化性樹脂溶液に所定波長の光を導入
    し、光軸方向に該光硬化性樹脂溶液を硬化させることに
    よって入射口から連続した光伝送路を作製する光伝送路
    の製造方法において、 前記光硬化性樹脂溶液は第1の光硬化性樹脂溶液と該第
    1の光硬化性樹脂溶液より硬化開始波長が短い第2の光
    硬化性樹脂溶液との混合溶液であって、 該混合溶液に前記第1の光硬化性樹脂溶液のみを硬化さ
    せる波長帯で光ビームを入射させて軸状のコア部を作製
    し、 前記混合溶液の周囲より、前記第1および第2の光硬化
    性樹脂溶液を硬化させる波長帯で光を照射させて前記コ
    ア部周囲にクラッド部を作製し、 前記コア部の屈折率が前記クラッド部の屈折率より大で
    あることを特徴とする光伝送路の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1の光硬化性樹脂溶液の硬化時の屈
    折率は、前記混合溶液の屈折率より大であることを特徴
    とする請求項1に記載の光伝送路の製造方法。
  3. 【請求項3】前記所定波長の光は、前記混合溶液に含浸
    せられた光ファイバの先端から出射され、前記光伝送路
    は該光ファイバの先端から連続して作製されることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の光伝送路の製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記光ファイバは、屈折率がコア部とクラ
    ッド部の境界でステップ状に変化するステップインデッ
    クス型光ファイバであり、該コア部屈折率をn f1、クラ
    ッド部屈折率をnf2、前記光伝送路のコア部屈折率をn
    A2、前記混合溶液の屈折率をnC1とする時、(1)式の
    条件を満たすように、前記混合溶液の屈折率が調整され
    ることを特徴とする請求項3に記載の光伝送路の製造方
    法。 【数1】 (nf12 −(nf22 ≦(nA22 −(nC12 ・・・(1)
  5. 【請求項5】前記光ファイバは、半径方向に所定の関数
    で屈折率勾配を有するグレーディッドインデックス型光
    ファイバであり、該光ファイバのコア部中心の最大屈折
    率をnf1、コア部直径を2af 、クラッド部屈折率をn
    f2、前記光伝送路のコア部屈折率をnA2、前記混合溶液
    の屈折率をnC1、pを整数とする時、 作製される光伝送路のコア部直径2aw が(2)式を満
    たす条件で、前記混合溶液の屈折率が調整されることを
    特徴とする請求項3に記載の光伝送路の製造方法。 【数2】 2aw =2af [1/(2△)・(nA2 2 −nC1 2 )/nA2 2 1/p 但し、△=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・(2)
  6. 【請求項6】光硬化性樹脂溶液に光ファイバ先端を漬
    け、該光ファイバ先端から所定波長の光を出射させて、
    光軸方向に該光硬化性樹脂溶液を硬化させることによ
    り、該光ファイバ先端から連続した光伝送路を作製する
    光伝送路の製造方法において、 前記光ファイバは、屈折率がコア部とクラッド部の境界
    でステップ状に変化するステップインデックス型光ファ
    イバであり、該コア部屈折率をnf1、クラッド部屈折率
    をnf2、前記光伝送路の屈折率をnA2、前記光硬化性樹
    脂溶液の屈折率をnC1とする時、(3)式の条件を満た
    すように、前記光硬化性樹脂溶液の屈折率が調整され、
    直線状の光伝送路が前記光ファイバ先端に形成されるこ
    とを特徴とする光伝送路の製造方法。 【数3】 (nf12 −(nf22 ≦(nA22 −(nC12 ・・・(3)
  7. 【請求項7】光硬化性樹脂溶液に光ファイバ先端を漬
    け、該光ファイバ先端から所定波長の光を出射させて、
    光軸方向に該光硬化性樹脂溶液を硬化させることによ
    り、該光ファイバ先端から連続した光伝送路を作製する
    光伝送路の製造方法において、 前記光ファイバは、半径方向に所定の関数で屈折率勾配
    を有するグレーディッドインデックス型光ファイバであ
    り、該光ファイバのコア部中心の最大屈折率をnf1、コ
    ア部直径を2af 、クラッド部屈折率をnf2、前記光伝
    送路の屈折率をnA2、前記光硬化性樹脂溶液の屈折率を
    C1、pを整数とする時、 作製される光伝送路の直径2aw が(4)式を満たす条
    件で、前記光硬化性樹脂溶液の屈折率が調整されること
    を特徴とする光伝送路の製造方法。 【数4】 2aw =2af [1/(2△)・(nA2 2 −nC1 2 )/nA2 2 1/p 但し、△=(nf1 2 −nf2 2 )/(2nf1 2 ) ・・・(4)
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