JP2002357338A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

空気調和装置の室外機

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JP2002357338A
JP2002357338A JP2001164443A JP2001164443A JP2002357338A JP 2002357338 A JP2002357338 A JP 2002357338A JP 2001164443 A JP2001164443 A JP 2001164443A JP 2001164443 A JP2001164443 A JP 2001164443A JP 2002357338 A JP2002357338 A JP 2002357338A
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opening area
outlet
air
outdoor unit
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JP2001164443A
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English (en)
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Masafumi Kuroishi
雅史 黒石
Masashi Kamata
正史 鎌田
Masafumi Yamamoto
雅史 山本
Takeshi Arai
健史 新井
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転音の漏れを低減させる。 【解決手段】ケーシング(10)内に送風機(51)を配置
する。ケーシング(10)の正面部(16)に、外部の空気
を吸い込む吸込口(26)を形成する。ケーシング(10)
の上面部(14)にケーシング(10)内の空気を外部に吹
き出させる上面吹出口(21)を形成し、側面部(15)に
ケーシング(10)内の空気を外部に吹き出させる側面吹
出口(23)を形成する。上面吹出口(21)の開口面積に
対する側面吹出口(23)の開口面積の比率が、0.25
より大きく且つ1.4より小さくなるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の室
外機に関し、特に、騒音対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の室外機には、
特開平10−122602号公報に開示されているよう
に、箱形のケーシングの正面に吸込口を設けると共に、
上面及び側面に吹出口を設け、正面から吸い込んだ空気
を上面及び側面から吹き出させるように構成されたもの
がある。この種の室外機では、ケーシング内において吸
込口のすぐ内側に熱交換器が配置され、該熱交換器の背
面側には送風機が配置されている。そして、ケーシング
内に吸い込まれた空気は、熱交換器で熱交換された後、
送風機より吹き出され、ケーシングの上面及び側面から
吹き出される。吹出口を上面及び側面に設けることによ
り、吹出量を増大させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記室外機において、
吹出口の開口面積は、吹出量と密接に関係する一方、ケ
ーシング内の運転音とも関係する。つまり、側面の吹出
口の開口面積を小さくすると、ケーシング内で空気がス
ムーズに流れなくなるために、送風機による風切り音が
増大して、運転音がケーシング外に漏れやすくなる。一
方、側面の吹出口の開口面積を大きくすると、吹出速度
が低減し、吹出音が低減するものの、送風機が発生させ
る風切り音または圧縮機の機械音等の運転音が直接ケー
シング外に漏れることとなる。
【0004】しかしながら、この運転音の漏れとの観点
から吹出口の開口面積を調整することに関しては、何ら
考慮されていなかったために、この運転音の漏れが周囲
の人間に不快感を与えてしまうという問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、運転音の漏れを低減させることを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、騒音対策の観
点から、上面吹出口の開口面積に対する側面吹出口の開
口面積の開口面積比を所定の範囲に特定するものであ
る。つまり、この開口面積比と外部に漏れる運転音との
相関について調査研究を重ねることにより、この開口面
積比を所定の範囲に特定することで、騒音対策を施すこ
とができることを見出したものである。
【0007】本願発明者は、この開口面積比を種々変更
した場合におけるケーシングの外部に漏れる運転音を調
査した。調査は、正面部に形成された吸込口と上面吹出
口と側面部の上端に形成された側面吹出口とが設けられ
た室外機を用いて行った。また、調査は、上面吹出口の
開口面積を一定として、側面吹出口の開口面積を種々変
更し、ケーシングの上方1.5m地点での運転音を測定
することにより行った。
【0008】結果を図5に示す。図5は、上面吹出口の
開口面積に対する側面吹出口の開口面積の開口面積比を
横軸に示し、相対運転音レベルを縦軸に示している。相
対運転音レベルとは、運転音が最低値となる開口面積比
が1.0のときの運転音との差を表す。開口面積比が
1.0付近で運転音が最低値となり、開口面積比がこれ
より大きくなっても、また小さくなっても運転音が大き
くなることがわかる。
【0009】開口面積比が1.0以下では、開口面積比
が小さくなるにしたがって、外部に漏れる運転音が徐々
に大きくなり、開口面積比が0.4のときに相対運転音
レベルが1.0dBとなり、開口面積比が0.25のとき
に、相対運転音レベルが2.0dBとなる。つまり、開口
面積比0.25では、開口面積比1.0のときに比べ、
2.0dB大きくなっている。更に開口面積比が小さくな
ると、外部に漏れる運転音が急激に大きくなる。
【0010】運転音の差が2dBあると、その差を人間が
聴覚に感じることが可能となる。即ち、人間は、開口面
積比が約1.0の室外機より、開口面積比が0.25の
室外機の方が運転音が大きいと感じると言える。したが
って、開口面積比が0.25より大きいときには、開口
面積比約1.0のときの運転音との差を感じることがで
きない。
【0011】開口面積比が小さいほど外部に漏れる運転
音が大きくなるのは、側面の開口面積が小さくなること
によって、ケーシング内で風がスムーズに流れにくくな
り、送風機での風切り音が大きくなるためである。
【0012】一方、開口面積比が1.0以上では、開口
面積比が大きくなるにしたがって、外部に漏れる運転音
が大きくなる。そして、開口面積比が1.4のときに、
相対運転音レベルが2.0dBとなる。つまり、人間は、
開口面積比1.0の室外機より、開口面積比1.4の室
外機の方が運転音が大きいと感じると言える。したがっ
て、開口面積比が1.4より小さいときには、開口面積
比約1.0のときの運転音との差を感じることができな
い。
【0013】開口面積比が大きくなるにしたがって、外
部に漏れる運転音が大きくなるのは、側面の開口面積が
大きくなるために、ファンの風切り音又は圧縮機の機械
音等の運転音が直接漏れるためである。
【0014】また、開口面積比が1.2のときに、ショ
ートサーキットが発生し始める。つまり、側面吹出口
は、側面部における上端に形成されるが、開口面積比が
大きくなるにしたがって、側面吹出口の開口面積が大き
くなり、吹出口の下端位置が下がるために、側面部にお
いて下方から空気が吹き出すようになる。このとき、側
面吹出口から吹き出される空気が、上方に向かって吹き
出されるものの、側面吹出口における下端から吹き出さ
れた空気の一部は、正面に回り込んで吸込口付近を通り
やすくなる。この結果、開口面積比が1.2以上では、
側面吹出口から吹き出された空気が再度吸込口から吸い
込まれるショートサーキットが発生してしまう。開口面
積比が1.2より小さいときには、ショートサーキット
は発生しない。尚、開口面積比が1.2のときの相対運
転音レベルは、1.0dBである。
【0015】開口面積比を0.4以上で且つ1.2より
小さくすると、ショートサーキットを防止することがで
きると共に相対運転音レベルを1.0dB以下にすること
ができ、より好ましい。
【0016】そこで、上記調査結果に基づいて、本発明
は、騒音対策の観点から、開口面積比の範囲を特定する
ようにしたものである。
【0017】具体的に、第1の解決手段は、送風機(5
1,55)が配置された箱形のケーシング(10)を備える一
方、該ケーシング(10)の正面部(16)には、外部の空
気を吸い込む吸込口(26)が形成され、上記ケーシング
(10)の上面部(14)には、ケーシング(10)内の空気
を外部に吹き出す上面吹出口(21)が形成され、上記ケ
ーシング(10)の側面部(15)には、ケーシング(10)
内の空気を外部に吹き出させる側面吹出口(23)が形成
された空気調和装置の室外機を前提として、上記上面吹
出口(21)の開口面積に対する側面吹出口(23)の開口
面積の比率は、0.25より大きく且つ1.4より小さ
い。
【0018】また、第2の解決手段は、上記第1の解決
手段において、側面吹出口(23)は、側面部(15)にお
ける上端に設けられ、上記上面吹出口(21)の開口面積
に対する側面吹出口(23)の開口面積の比率は、0.2
5より大きく且つ1.2より小さい。
【0019】また、第3の解決手段は、上記第1又は第
2の解決手段において、送風機(51,55)は、斜流ファ
ンである。
【0020】すなわち、上記第1の解決手段では、送風
機(51,55)が駆動すると、ケーシング(10)の正面部
(16)に形成された吸込口(26)から、ケーシング(1
0)内に空気が吸い込まれる。そして、ケーシング(1
0)内に吸い込まれた空気は、送風機(51)により吹き
出され、上面部(14)に形成された上面吹出口(21)及
び側面部(15)に形成された側面吹出口(23)からケー
シング(10)の外部に吹き出される。本解決手段による
室外機は、上面吹出口(21)の開口面積に対する側面吹
出口(23)の開口面積の比率が、0.25より大きく且
つ1.4より小さいために、開口面積の比率が約1.0
の室外機と比べ、運転音の差が2dB未満となっている。
したがって、開口面積の比率が約1.0の室外機と比べ
ても、人間は、本解決手段による室外機が、運転音が大
きいとは感じない。
【0021】また、上記第2の解決手段では、上記第1
の解決手段において、ケーシング(10)内の空気は、上
面部(14)の上面吹出口(21)及び側面部(15)におけ
る上端の側面吹出口(23)からケーシング(10)の外部
に吹き出される。上面吹出口(21)の開口面積に対する
側面吹出口(23)の開口面積の比率が、0.25より大
きく且つ1.2より小さく、また、側面吹出口(23)が
側面部(15)における上端に形成されているために、側
面吹出口(23)から吹き出された空気が吸込口(26)か
ら吸い込まれることがない。
【0022】また、上記第3の解決手段では、上記第1
又は第2の解決手段において、ケーシング(10)内に吸
い込まれた空気は、斜流ファン(51,55)により向きを
変えられ、放射状に広がるように吹き出される。そし
て、斜流ファン(51,55)により吹き出された空気は、
上面吹出口(21)及び側面吹出口(23)からケーシング
(10)の外部に吹き出される。
【0023】
【発明の効果】従って、上記解決手段によれば、開口面
積の比率を0.25より大きく且つ1.4より小さくし
たために、開口面積の比率が約1.0の室外機と比べ
て、人間は、運転音が大きいと感じることができない。
したがって、最も静粛な室外機と同等の運転音に感じる
ことができる。
【0024】また、上記第2の解決手段によれば、側面
吹出口(23)を側面部(15)における上端に設けると共
に、開口面積の比率を0.25より大きく且つ1.2よ
り小さくしたために、ショートサーキットを防止するこ
とができる。この結果、空調能力が低減するのを防止す
ることができる。
【0025】また、上記第3の解決手段によれば、送風
機(51,55)を斜流ファンにより構成するようにしたた
めに、軸流ファンにより構成する場合に比べ、ケーシン
グ(10)の背面と送風機(51,55)との間の幅が狭い場
合においても送風機(51,55)から吹き出された空気が
スムーズに流れるために、運転音を更に低減させること
ができる。また、遠心ファンにより構成する場合に比
べ、吸込風量を増大させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1に示すように、本実施形態1に係る空
気調和装置の室外機は、直方体状に形成されている。
尚、図1は、室外機をその背面側から見た斜視図であ
る。
【0028】上記室外機は、直方体形状に形成された箱
形のケーシング(10)を備えている。ケーシング(10)
の背面部(11)には、補強用の縦溝(12)が多数形成さ
れている。また、ケーシング(10)の底部には、一対の
据付脚(13)が設けられている。
【0029】上記ケーシング(10)の上面部(14)に
は、四角形状の上面吹出口(21)が開口している。上面
吹出口(21)は、その長辺がケーシング(10)の横幅よ
りも僅かに短く、その短辺がケーシング(10)の奥行き
よりもやや短い長方形状に形成されている。また、上面
吹出口(21)には、その全面を覆う格子状の吹出グリル
(22)が設けられている。
【0030】上記ケーシング(10)の側面部(15)に
は、四角形状の側面吹出口(23)が開口している。側面
吹出口(23)は、側面部(15)における上端に設けられ
ている。側面吹出口(23)は、ケーシング(10)の背面
側から見て左側の側面部(15)に開口している。この側
面吹出口(23)は、その長辺がケーシング(10)の高さ
の約半分程度で、その短辺がケーシング(10)の奥行き
よりもやや短い長方形状に形成されている。また、側面
吹出口(23)には、その全面を覆う吹出ルーバ(24)が
設けられている。
【0031】上記ケーシング(10)の正面部(16)に
は、図1及び図2に示すように、四角形状の吸込口(2
6)が開口している。この吸込口(26)は、ケーシング
(10)の正面部(16)よりも僅かに小さい正方形状また
は長方形状に形成されている。
【0032】上記ケーシング(10)の内部には、仕切板
(41)が設けられている。この仕切板(41)は、ケーシ
ング(10)の内部空間を上流室(42)と下流室(43)と
に区画している。上流室(42)は、ケーシング(10)の
正面部(16)側に形成されている。この上流室(42)
は、吸込口(26)によってケーシング(10)の外部と連
通されている。一方、下流室(43)は、ケーシング(1
0)の背面部(11)側に形成されている。この下流室(4
3)は、上面吹出口(21)及び側面吹出口(23)によっ
てケーシング(10)の外部と連通されている。
【0033】図2に示すように、上記ケーシング(10)
内の上流室(42)には、熱交換器(30)が設けられてい
る。熱交換器(30)は、所定ピッチで並んだ多数のフィ
ン(31)と、これらフィン(31)を貫通する伝熱管(3
2)とを備え、いわゆるクロスフィン型のフィン・アン
ド・チューブ熱交換器を構成している。また、熱交換器
(30)は、全体として平板状に形成されている。この熱
交換器(30)は、ケーシング(10)の内部において、そ
の正面部(16)の内面に沿って設けられている。また、
熱交換器(30)は、正面部(16)に開口する吸込口(2
6)の全面に亘って設けられている。
【0034】上記仕切板(41)の中央部には、ベルマウ
ス(44)が取り付けられている。このベルマウス(44)
は、円形の開口部(45)を形成しており、この開口部
(45)を通じて上流室(42)と下流室(43)とが連通す
る。
【0035】また、ケーシング(10)の内部には、ベル
マウス(44)と同軸に送風機(51)が設置されている。
この送風機(51)は、ファンロータ(52)と、これを駆
動するファンモータ(53)とを備えており、斜流ファン
により構成されている。送風機(51)のファンモータ
(53)は、取付ステー(54)によって固定されている。
【0036】上記ケーシング(10)内の下流室(43)に
は、セパレータ板(46)が設けられている。セパレータ
板(46)は、上記ファンロータ(52)よりも一回り大き
な正方形状の薄板である。このセパレータ板(46)は、
ケーシング(10)の背面部(11)に沿う姿勢で、該背面
部(11)との間に所定の間隔をおいて設けられている。
また、セパレータ板(46)の下端には、仕切板(41)の
方へ半円弧状に膨出する半円弧部(47)がセパレータ板
(46)の全幅に亘って形成されている。
【0037】図3に示すように、ケーシング(10)内の
下流室(43)には、圧縮機(33)やレシーバ(34)等の
機器が収納されている。これら圧縮機(33)等の機器
は、ケーシング(10)の背面側から見て右側の側面部
(15)に沿って配置されている。制御用のマイコンや動
力用の回路を含む電装基板(35)が、圧縮機(33)の上
方に配置されている。また、下流室(43)における圧縮
機(33)等の近傍に、冷媒の配管が設置されている。
【0038】−開口面積比− 本実施形態1に係る室外機は、上面吹出口(21)の開口
面積に対する側面吹出口(23)の開口面積の開口面積比
が0.25より大きく且つ1.2より小さい値になるよ
うに設計されている。上面吹出口(21)及び側面吹出口
(23)の具体的な寸法を例示すると、次のようになって
いる。
【0039】 上面吹出口:288.5mm(縦)×921.5mm(横) 側面吹出口:452 mm(縦)×254 mm(横) したがって、上面吹出口(21)の開口面積は、0.26
2となり、側面吹出口(23)の開口面積は0.115
2となる。開口面積比は、0.44となる。
【0040】つまり、図7に示すように、開口面積比が
0.25より大きく且つ1.4より小さい室外機の相対
運転音レベルは、2dB未満となる。人間が運転音の大き
さの差を感じることができるのは、2dB以上の差がある
ときであるので、人間は、開口面積比が約1.0の室外
機における運転音との差を感じることができない。
【0041】開口面積比が約1.0未満のときには、開
口面積比が小さくなるほど外部に漏れる運転音が大きく
なるが、これは、側面の開口面積が小さくなることによ
って、ケーシング内で風がスムーズに流れにくくなり、
送風機での風切り音が大きくなるためである。一方、開
口面積比が約1.0以上では、開口面積比が大きくなる
にしたがって、外部に漏れる運転音が大きくなるが、こ
れは、側面の開口面積が大きくなるために、ファンの風
切り音又は圧縮機の機械音等の運転音が直接漏れるため
である。
【0042】また、開口面積比が1.2以上のときに、
ショートサーキットが発生する。つまり、側面吹出口
(23)は、側面部(15)における上端に形成されるが、
開口面積比が大きくなるにしたがって、側面吹出口(2
3)の開口面積が大きくなり、側面吹出口(23)の下端
位置が下がるために、側面部(15)において下方から空
気が吹き出すようになる。この結果、開口面積比が1.
2以上では、側面吹出口(23)から吹き出された空気が
再度吸込口(26)から吸い込まれるショートサーキット
が発生してしまう。開口面積比が0.44のときには、
ショートサーキットは発生しない。
【0043】−運転動作− 上記室外機の運転動作を説明する。送風機(51)を運転
すると、室外空気が吸込口(26)を通ってケーシング
(10)内の上流室(42)へ流れ込む。この空気は、熱交
換器(30)の各フィン(31)の間を通過し、その間に伝
熱管(32)内の冷媒と熱交換する。この熱交換器(30)
は、冷房運転時には凝縮器となり、暖房運転時には蒸発
器となる。
【0044】熱交換器(30)で熱交換した空気は、ベル
マウス(44)を通って下流室(43)へと流入する。その
際、空気は、送風機(51)の軸方向に対して斜め方向に
吹き出される。つまり、送風機(51)から吹き出される
空気の流れは、下流側に向かって広がるような放射状の
流れとなる。
【0045】送風機(51)から図3における左方や上方
へ吹き出された空気は、側面吹出口(23)や上面吹出口
(21)を通ってケーシング(10)の外へ吹き出される。
一方、送風機(51)から下方へ吹き出された空気は、上
方に反転して、セパレータ板(46)によって上方へ導か
れる。つまり、下方へ吹き出された空気は、上方に反転
して、ケーシング(10)の背面部(11)とセパレータ板
(46)とにより区画された空間へ流入する。そして、こ
の空間を上方に向かって流れる。その後、この空気は、
送風機(51)から直接に上面吹出口(21)や側面吹出口
(23)へ向かう空気と合流し、ケーシング(10)の外へ
吹き出される。
【0046】本実施形態1に係る室外機は、開口面積比
が0.44に設定されているために、開口面積比が約
1.0の室外機と比べ、運転音の差が2dB未満となって
いる。
【0047】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、開口面積比を0.44に設定し
たために、開口面積比が約1.0の室外機と比べて、人
間は、運転音が大きいと感じることができない。したが
って、最も静粛な室外機と同等の運転音に感じることが
できる。
【0048】また、側面吹出口(23)を側面部(15)に
おける上端に設けると共に、開口面積比を0.44に設
定したために、ショートサーキットを防止することがで
きる。この結果、空調能力が低減するのを防止すること
ができる。
【0049】また、送風機(51)を斜流ファンにより構
成するようにしたために、軸流ファンにより構成する場
合に比べ、ケーシング(10)の背面部(11)と送風機
(51)との間の幅が狭くても送風機(51)から吹き出さ
れた空気がスムーズに流れるために、運転音を更に低減
させることができる。また、遠心ファンにより構成する
場合に比べ、吸込風量を増大させることができる。
【0050】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1に係る室外機よりも大きな空調能力を有するも
のである。ここでは、本実施形態2に係る室外機につい
て、上記実施形態1と異なる点を説明する。
【0051】図4に示すように、本実施形態2に係る室
外機のケーシング(10)は、上記実施形態1のものより
も縦長に形成されている。即ち、本実施形態2に係るケ
ーシング(10)は、上記実施形態1のものと横幅及び奥
行きが等しく、高さだけが延ばされた形状となってい
る。
【0052】本実施形態2に係る室外機は、図4及び図
6に示すように、側面吹出口(23)がケーシング(10)
における両側面部(15)に形成されている。側面吹出口
(23)は、一方の側面部(15)の上端に形成された第1
側面吹出口(23a)と、他方の側面部(15)の上端に第
2側面吹出口(23b)とにより構成されている。尚、ケ
ーシング(10)の上面部(14)には、上記実施形態1と
同様に上面吹出口(21)が開口している。
【0053】具体的に、第1側面吹出口(23a)は、ケ
ーシング(10)の背面側から見て左側の側面部(15)に
開口している。この第1側面吹出口(23a)は、上記実
施形態1における側面吹出口(23)の長辺及び短辺の寸
法と同じ寸法に形成されている。また、第1側面吹出口
(23a)には吹出ルーバ(24)が設けられており、この
点でも実施形態1の側面吹出口(23)と共通する。
【0054】一方、第2側面吹出口(23b)は、ケーシ
ング(10)の背面側から見て右側の側面部(15)に開口
している。この第2側面吹出口(23b)は、その短辺の
長さが第1側面吹出口(23a)の短辺と等しく、その長
辺の長さが第1側面吹出口(23a)の長辺よりもやや短
い長方形状に形成されている。また、第1側面吹出口
(23a)と同様に、第2側面吹出口(23b)にも吹出ルー
バ(24)が設けられている。
【0055】本実施形態2に係る室外機は、上面吹出口
(21)の開口面積に対する両側面吹出口(23a,23b)の
開口面積の開口面積比が0.25より大きく且つ1.2
より小さい値になるように設計されている。上面吹出口
(21)等の具体的な寸法を例示すると、次のようになっ
ている。
【0056】 上面吹出口 :288.5mm(縦)×921.5mm(横) 第1側面吹出口:452 mm(縦)×254 mm(横) 第2側面吹出口:358 mm(縦)×254 mm(横) したがって、上面吹出口(21)の開口面積は、0.26
2となり、第1側面吹出口(23a)の開口面積は0.1
15m2となり、第2側面吹出口(23b)の開口面積は、
091となる。つまり、開口面積比は、0.79となっ
ている。
【0057】吸込口(26)は、縦長となったケーシング
(10)の正面部(16)よりも僅かに小さく形成されてい
る。そして、平板状の熱交換器(30)は、この吸込口
(26)の全面を覆うように設置されている。つまり、熱
交換器(30)もまた縦長に形成され、熱交換器(30)の
高さを延ばすことで伝熱面積の拡大が図られる。
【0058】図5及び図6に示すように、本実施形態2
に係る室外機では、上下に2つの送風機(51,55)が設
けられている。送風機(51,55)を2つ設けるのは、縦
長となった熱交換器(30)の全面を有効に活用するため
である。下方に配置された第1送風機(51)と上方に配
置された第2送風機(55)とは、その何れもがファンロ
ータ(52)及びファンモータ(53)を備え、斜流ファン
により構成されている。
【0059】第1送風機(51)の背面側には、セパレー
タ板(46)が設けられている。セパレータ板(46)の構
成は、上記実施形態1のものと同様である。つまり、第
1送風機(51)は、背面側にセパレータ板(46)が設置
された上記実施形態1の送風機(51)に相当するもので
ある。
【0060】また、第1送風機(51)は、第2送風機
(55)よりもケーシング(10)の背面部(11)寄りに設
置されている。これに伴って、本実施形態2の仕切板
(41)は、その下部がその上部よりもケーシング(10)
の背面側へ膨出した形状となっている(図5参照)。そ
して、仕切板(41)の下部に第1送風機(51)用のベル
マウス(44)が設置され、その上部に第2送風機(55)
用のベルマウス(44)が設置される。
【0061】本実施形態2に係る室外機では、ガイド板
(48)と区画板(49)とがケーシング(10)の下流室
(43)に設置されている。このガイド板(48)と区画板
(49)は、各送風機(51,55)から吹き出された空気の
流れが互いに干渉するのを防ぎ、第2送風機(55)から
吹き出された空気を吹出口(21,23a,23b)へスムーズに
導くためのものである。
【0062】上記ガイド板(48)は、平板を折り曲げて
第2送風機(55)のファンロータ(52)に沿わせた形状
とされており、第2送風機(55)の下部に沿って設けら
れている(図6参照)。また、図6におけるガイド板
(48)の左端は、第1側面吹出口(23a)にまで達して
いる。一方、区画板(49)は、ガイド板(48)から上方
に向かって延びる平板状に形成され、第2送風機(55)
の背面側を覆っている(図5参照)。
【0063】−運転動作− 上記室外機の運転動作を説明する。両送風機(51,55)
を運転すると、室外空気が吸込口(26)を通ってケーシ
ング(10)内の上流室(42)へ流れ込む。この空気は、
熱交換器(30)の各フィン(31)の間を通過し、その間
に伝熱管(32)内の冷媒と熱交換する。
【0064】熱交換器(30)の下部を通過した空気は、
第1送風機(51)に吸引されて下流室(43)へ吹き出さ
れる。第1送風機(51)から上方へ吹き出された空気
は、ケーシング(10)の背面部(11)と区画板(49)と
の間を流れ、上面吹出口(21)及び両側面吹出口(23a,
23b)を通ってケーシング(10)の外へ吹き出される。
これに対し、第1送風機(51)から下方へ吹き出された
空気は、セパレータ板(46)によって上方へ導かれる。
そして、ケーシング(10)の背面部(11)とセパレータ
板(46)の間を上方へ流れる空気は、第1送風機(51)
から上方へ吹き出された空気と共に、上面吹出口(21)
及び両側面吹出口(23a,23b)からケーシング(10)の
外へ吹き出される。
【0065】一方、熱交換器(30)の上部を通過した空
気は、第2送風機(55)に吸引されて下流室(43)へ吹
き出される。第2送風機(55)から上方へ吹き出された
空気は、区画板(49)と仕切板(41)との間を流れ、上
面吹出口(21)及び両側面吹出口(23a,23b)を通って
ケーシング(10)の外へ吹き出される。これに対し、第
1送風機(51)から下方へ吹き出された空気は、ガイド
板(48)によって第1側面吹出口(23a)へ導かれ、こ
の第1側面吹出口(23a)からケーシング(10)の外へ
吹き出される。
【0066】本実施形態2に係る室外機は、開口面積比
が0.79に設定されているために、開口面積比が約
1.0の室外機と比べ、運転音の差が2dB未満となって
いる。したがって、最も静粛な室外機と同等の運転音に
感じることができる。
【0067】その他の構成、作用及び効果は実施形態1
と同様である。
【0068】<発明のその他の実施の形態>上記各実施
形態について、低容量の室外機に構成されるときには、
送風機(51)は、斜流ファンによる構成に代え、遠心フ
ァンにより構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る室外機の斜視図である。
【図2】図1におけるA-A断面を示す室外機の断面図
である。
【図3】図1におけるB-B断面を示す室外機の断面図
である。
【図4】実施形態2に係る室外機の斜視図である。
【図5】図4におけるC-C断面を示す室外機の断面図
である。
【図6】図4におけるD-D断面を示す室外機の断面図
である。
【図7】開口面積比と運転音との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
(10) ケーシング (14) 上面部 (15) 側面部 (16) 正面部 (21) 上面吹出口 (23) 側面吹出口 (51) 送風機(第1送風機) (55) 第2送風機
フロントページの続き (72)発明者 山本 雅史 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 新井 健史 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機(51,55)が配置された箱形のケ
    ーシング(10)を備える一方、該ケーシング(10)の正
    面部(16)には、外部の空気を吸い込む吸込口(26)が
    形成され、上記ケーシング(10)の上面部(14)には、
    ケーシング(10)内の空気を外部に吹き出させる上面吹
    出口(21)が形成され、上記ケーシング(10)の側面部
    (15)には、ケーシング(10)内の空気を外部に吹き出
    す側面吹出口(23)が形成された空気調和装置の室外機
    であって、 上記上面吹出口(21)の開口面積に対する側面吹出口
    (23)の開口面積の比率は、0.25より大きく且つ
    1.4より小さいことを特徴とする空気調和装置の室外
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 側面吹出口(23)は、側面部(15)における上端に設け
    られ、 上記上面吹出口(21)の開口面積に対する側面吹出口
    (23)の開口面積の比率は、0.25より大きく且つ
    1.2より小さいことを特徴とする空気調和装置の室外
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 送風機(51,55)は、斜流ファンであることを特徴とす
    る空気調和装置の室外機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111433521A (zh) * 2017-12-13 2020-07-17 伊莱克斯家用电器股份公司 空调器的室外单元
US11435110B2 (en) 2016-05-27 2022-09-06 Electrolux Appliances Aktiebolag Air conditioner with window connection
US11566815B2 (en) 2017-12-13 2023-01-31 Electrolux Appliances Aktiebolag Installation device for split air-conditioner
US11841148B2 (en) 2017-12-13 2023-12-12 Electrolux Appliances Aktiebolag Window-type air conditioner
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