JP2002357242A - 空気圧制御式制振器およびそれを用いた防振装置 - Google Patents

空気圧制御式制振器およびそれを用いた防振装置

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JP2002357242A
JP2002357242A JP2001165771A JP2001165771A JP2002357242A JP 2002357242 A JP2002357242 A JP 2002357242A JP 2001165771 A JP2001165771 A JP 2001165771A JP 2001165771 A JP2001165771 A JP 2001165771A JP 2002357242 A JP2002357242 A JP 2002357242A
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vibration
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elastic
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JP2001165771A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ichikawa
浩幸 市川
Hideki Maehashi
秀樹 前橋
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振特性を制御することが可能とされて、複
数の乃至は広い周波数域の振動に対して、有効な制振効
果を発揮し得る、新規な構造の制振器およびかかる制振
器を用いた防振装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 マス部材86を弾性当接部材54に当接
せしめた状態下での副振動系の固有振動数域では、かか
る副振動系の共振作用を利用して受動的制振効果が発揮
され得るようになっており、また、マス部材86を弾性
当接部材54から離隔位置せしめた状態下での副振動系
の固有振動数域では、かかる副振動系の共振作用を利用
して、マス部材86の加振に基づく能動的な制振効果が
効率的に発揮され得るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、振動を抑制すべき制振対象に装
着されて該制振対象における振動を低減する制振器とそ
れを用いた防振装置に係り、特に、空気圧を利用して制
振特性を制御することにより、制振すべき振動に対応し
た制振効果を得ることが出来るようにした新規な構造の
空気圧制御式制振器とそれを用いた防振装置に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】自動車の車体等のように振動が問題となる
制振対象において、その振動を低減するための手段の一
つとして、従来から、制振対象に取り付けられる取付部
材に対して弾性連結部材を介してマス部材を連結して、
該マス部材を該取付部材に弾性支持せしめた受動型の動
的制振器(ダイナミックダンパ)が、知られている。ま
た、近年では、より高度な制振効果を得るために、特開
平10−169705号公報等に記載されているよう
に、内部の圧力変化によってマス部材に加振力を及ぼす
作用空気室を形成し、マス部材を積極的に加振すること
によって、制振対象における振動を相殺的乃至は能動的
に抑制するようにした空気圧式の能動型制振器も提案さ
れている。
【0003】ところで、このような受動型および能動型
の何れの制振器においても、優れた制振効果を効率的に
得るためには、マス部材と弾性連結部材によって構成さ
れて制振対象に対する副振動系として作用する一振動系
の共振作用を利用することが有効であり、そのために、
マス部材と弾性連結部材によって構成された振動系の固
有振動数を制振すべき振動周波数に合わせてチューニン
グすることが望ましい。
【0004】しかしながら、従来構造の制振器では、受
動型と能動型の何れにおいても、マス部材と弾性連結部
材からなる振動系の固有振動数が、マス部材の質量と弾
性連結部材のばね定数によって固定的に設定されること
から、例えば、制振すべき振動の周波数が変化するよう
な場合には、マス部材と弾性連結部材からなる振動系の
固有振動数が、制振すべき振動周波数から外れてしまう
ために、複数の乃至は広い周波数域の振動に対しては、
必ずしも有効な制振効果を得ることが出来なかったので
ある。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、制振特性を制御することが可能とされて、
複数の乃至は広い周波数域の振動に対して、有効な制振
効果を発揮し得る、新規な構造の制振器およびかかる制
振器を用いた防振装置を提供することにある。
【0006】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される各構成要素は、可能な限り任意
の組み合わせで採用することが出来る。また、本発明の
態様および技術的特徴は、以下に記載のものに限定され
ることなく、明細書全体および図面に記載され、或いは
それらの記載から当業者の把握することの出来る発明思
想に基づいて認識されるものであることが理解されるべ
きである。
【0007】すなわち、空気圧制御式制振器に関する本
発明の第一の態様は、(a)制振対象に取り付けられる
取付部材と、(b)該取付部材から離隔して相対変位可
能に配設されたマス部材と、(c)該マス部材を前記取
付部材に連結して、該マス部材を該取付部材に対して弾
性支持せしめる弾性連結部材と、(d)前記マス部材に
対して対向配置されて、該マス部材が当接せしめられる
ことにより、該マス部材の変位に対して弾性的な拘束力
を及ぼす弾性当接部材と、(e)前記マス部材を該弾性
当接部材に向かって弾性的に付勢して、該マス部材を該
弾性当接部材に当接せしめる付勢手段と、(f)該弾性
連結部材によって壁部の一部が構成されて外部空間から
遮断された作用空気室と、(g)該作用空気室に外部か
ら空気圧変動を及ぼすことにより、前記マス部材を前記
弾性当接部材から離隔せしめた状態下で該マス部材に加
振力を及ぼすための空気通路とを、有することを、特徴
とする。
【0008】このような本態様に従う構造とされた空気
圧制御式制振器においては、マス部材を弾性当接部材か
ら離隔位置せしめた状態下と、弾性当接部材に当接保持
せしめた状態下とで、マス部材を含んで構成される副振
動系の固有振動数が変更せしめられることとなる。具体
的には、マス部材を弾性当接部材に当接せしめた状態下
では、マス部材を弾性当接部材から離隔せしめた状態に
比して、かかる副振動系におけるばね系が、弾性当接部
材によってマス部材に及ぼされるばね成分の分だけ高ば
ね化されることとなり、その結果、副振動系の固有振動
数が高周波数域に変更設定されることとなる。
【0009】それ故、本態様に係る空気圧制御式制振器
においては、マス部材を弾性当接部材に当接せしめた状
態下での副振動系の固有振動数域では、かかる副振動系
の共振作用を利用して受動的制振効果を得ることが出来
るのであり、一方、マス部材を弾性当接部材から離隔せ
しめた状態下での副振動系の固有振動数域では、かかる
副振動系の共振作用を利用して、マス部材の加振に基づ
く能動的な制振効果を効率的に得ることが可能となるの
である。
【0010】なお、本態様において、付勢手段は、マス
部材に弾性的な付勢力を及ぼし得るものであれば良く、
例えば、ゴム部材や金属ばね部材の他、負圧や正圧の空
気ばね等によって構成することが可能であり、また、マ
ス部材を弾性支持する弾性連結部材によって付勢手段を
構成しても良い。また、弾性連結部材や弾性当接部材
は、板ばねやコイルスプリング等の金属ばねによって構
成され得るが、特に、高減衰特性を容易に得ることの出
来るゴム弾性体によって、或いはゴム弾性体と他の弾性
材を組み合わせることによって、有利に構成され得る。
【0011】また、空気圧制御式制振器に関する本発明
の第二の態様は、前記第一の態様に従う構造とされた空
気圧制御式制振器において、前記作用空気室を、前記取
付部材と前記マス部材の対向面間に形成すると共に、該
マス部材に対して該取付部材から離隔する側に前記弾性
当接部材を対向配置せしめて、該作用空気室に前記空気
通路を通じて空気圧変動を及ぼすことにより、該マス部
材が該弾性当接部材からの離隔状態下で加振駆動せしめ
られるようにしたことを、特徴とする。このような本態
様の空気圧制御式制振器においては、作用空気室に大気
圧を及ぼすことによって、マス部材を弾性当接部材に対
する当接状態下に保持せしめることが出来ると共に、作
用空気室に及ぼされるマス部材の加振のための空気圧変
動によって、マス部材を弾性当接部材から離隔状態下に
保持せしめることが出来るのであり、マス部材の弾性当
接部材に対する当接状態への保持と弾性当接部材から離
隔状態への保持とが、簡単な構造によって有利に実現可
能となる。
【0012】また、空気圧制御式制振器に関する本発明
の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に従う構造と
された空気圧制御式制振器において、前記制振対象にお
ける防振すべき振動の周波数に対応した周波数の空気圧
変動を前記空気通路を通じて前記作用空気室に及ぼすこ
とにより、前記マス部材を前記付勢手段による付勢力に
抗して前記弾性当接部材から離隔せしめた状態下で加振
駆動せしめ得る空気圧加振手段を設けたことを、特徴と
する。このような本態様に従う構造とされた空気圧制御
式制振器においては、作用空気室に及ぼされる空気圧変
動によって、防振すべき振動に対応した周波数の加振力
を生ぜしめることが出来るのであり、かかる加振力を制
振対象に及ぼすことによって、能動的制振効果が発揮さ
れて、制振対象における防振すべき振動を相殺的乃至は
積極的に低減せしめることが出来るのである。
【0013】すなわち、本態様においては、作用空気室
に及ぼされる空気圧変動の周波数や、付勢手段によって
マス部材に及ぼされる付勢力等を考慮して、作用空気室
に及ぼされる空気圧変動の中央値や振幅等を適当に調節
することにより、作用空気室に空気圧変動を及ぼすだけ
で、付勢手段によって弾性当接部材への当接状態に保持
されたマス部材を弾性当接部材から離隔状態に保持する
と共に加振することが出来るのである。
【0014】また、空気圧制御式制振器に関する本発明
の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れかの態様に従
う構造とされた空気圧制御式制振器において、前記マス
部材が前記弾性連結部材で弾性支持されることによって
構成された副振動系の固有振動数が、該マス部材を前記
弾性当接部材から離隔せしめた状態において、防振すべ
き低周波振動にチューニングされていると共に、該マス
部材を該弾性当接部材に当接せしめた状態において、防
振すべき高周波振動にチューニングされていることを、
特徴とする。このような本態様に従う構造とされた空気
圧制御式制振器においては、マス部材を弾性当接部材に
当接せしめた状態下で発現される副振動系の高周波数域
での共振作用を利用して、防振すべき高周波振動に対し
て受動的な制振効果が有効に発揮され得ると共に、マス
部材を弾性当接部材に当接せしめた状態下で発現される
副振動系の低周波数域での共振作用を利用して、防振す
べき低周波振動に対して能動的な制振効果が有効に発揮
され得るのであり、以て、低周波数域と高周波数域にお
ける複数の乃至は広い周波数域の振動に対して優れた制
振効果を得ることが出来るのである。
【0015】また、空気圧制御式制振器に関する本発明
の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れかの態様に従
う構造とされた空気圧制御式制振器において、前記マス
部材を前記弾性当接部材から離隔せしめた状態の前記副
振動系に設定された固有振動数に対応した周波数で、前
記空気通路を通じて前記作用空気室に空気圧変動を及ぼ
して該マス部材を加振することにより、該マス部材を該
弾性当接部材から離隔せしめた状態の該副振動系の固有
振動数域で能動的防振効果が発揮されるようにする一
方、該空気通路を通じて該作用空気室に大気圧を及ぼす
ことにより、該マス部材を前記弾性当接部材に対する当
接状態に保持せしめて、該マス部材を該弾性当接部材に
当接せしめた状態の該副振動系の固有振動数域で該副振
動系の共振作用に基づく受動的防振効果が発揮されるよ
うにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う
構造とされた空気圧制御式制振器においては、大気圧と
負圧を巧く利用することによって、マス部材の弾性当接
部材に対する当接状態への保持と、マス部材の弾性当接
部材からの離隔状態下での加振とを、簡単な構成をもっ
て有利に実現することが出来るのである。
【0016】また、防振装置に関する本発明の第一の態
様は、振動部材に取り付けられる第一の取付部材と制振
対象に取付られる第二の取付部材を離隔配置せしめて、
それら両取付部材を本体ゴム弾性体で弾性連結すること
によって構成された防振装置において、前記第一乃至第
五の何れかの態様に従う構造とされた空気圧制御式制振
器を採用して、前記第二の取付部材により前記弾性連結
部材を介して前記マス部材を弾性支持せしめると共に、
該第二の取付部材により前記弾性当接部材を支持せしめ
たことを、特徴とする。
【0017】このような本態様に従う構造とされた防振
装置においては、上述の如き本発明に従う構造とされた
空気圧制御式制振器が一体的に組み込まれることから、
防振装置本体によって発揮される防振効果に加えて、か
かる空気圧制御式制振器による上述の如き制振効果が発
揮され得るのであり、それによって、空気圧制御式制振
器に基づいて複数の乃至は広い周波数域での防振効果の
向上が図られ得る、全体的にコンパクトで単一構造体か
らなる防振装置が、有利に提供され得るのである。ま
た、本態様に係る防振装置においては、空気圧を利用し
て能動的な制振効果が発揮され得ることから、電磁式等
のアクチュエータを組み組む必要がなく、防振装置全体
の軽量化と構造の簡略化、低コスト化等も有利に達成さ
れ得るのである。
【0018】また、防振装置に関する本発明の第二の態
様は、前記第一の態様に従う構造とされた防振装置にお
いて、防振すべき振動の入力方向に延びる前記本体ゴム
弾性体の弾性主軸上に、前記空気圧制御式制振器におけ
る前記マス部材の重心を位置せしめると共に、該マス部
材を弾性支持する前記弾性連結部材の弾性主軸を該本体
ゴム弾性体の弾性主軸と略一致させたことを、特徴とす
る。このような本態様に従う構造とされた防振装置にお
いては、第一の取付部材と第二の取付部材の間に及ぼさ
れる振動が、空気圧制御式制振器においてマス部材を含
んで構成された副振動系に対して、該副振動系の略弾性
主軸に沿って入力されることとなるのであり、それ故、
空気圧制御式制振器の副振動系による受動的乃至は能動
的な制振効果が、何れも、第一の取付部材と第二の取付
部材の間に及ぼされる防振すべき振動に対して、一層効
率的に発揮され得ることとなるのである。
【0019】また、防振装置に関する本発明の第三の態
様は、前記第一又は第二の態様に従う構造とされた防振
装置において、前記本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成
されて、振動入力時に流体流動が生ぜしめられる流体室
を形成せしめて、該流体室で流動せしめられる流体の共
振作用に基づく低動ばね効果が発揮される流体共振周波
数を、前記空気圧制御式制振器の前記マス部材が前記弾
性連結部材で弾性支持されることによって構成された副
振動系において該マス部材を前記弾性当接部材から離隔
せしめた状態で発揮される固有振動数に略合わせると共
に、該マス部材を該弾性当接部材に当接せしめた状態で
発揮される該副振動系の固有振動数を、かかる流体室で
流動せしめられる流体の反共振作用に基づく高動ばね化
が惹起される周波数域に設定したことを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた防振装置において
は、封入流体の共振作用に基づく低動ばね効果が発揮さ
れる周波数域で、空気圧制御式制振器による能動的制振
効果が併せて発揮されることから、相加的に大きな防振
効果を有利に得ることが出来るのであり、また、封入流
体の反共振的作用に基づく高動ばね化が惹起される周波
数域では、空気圧制御式制振器による受動的制振効果に
基づいて著しい高動ばね化が回避されることとなり、良
好なる防振性能が実現され得るのである。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0021】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての防振装置としての自動車用エンジンマウント1
0が示されている。このエンジンマウント10は、第一
の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付部
材としての第二の取付金具14が、本体ゴム弾性体16
によって弾性連結された構造とされており、第一の取付
金具12が、図示しないパワーユニット側に取り付けら
れる一方、第二の取付金具14がブラケット18を介し
て、図示しないボデー側に取り付けられることにより、
パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめるよう
になっている。なお、かかるエンジンマウント10にお
いては、自動車への装着状態下で、パワーユニット荷重
が及ぼされることにより、本体ゴム弾性体16が圧縮変
形せしめられる。また、そのような装着状態下、防振す
べき振動が、第一の取付金具12と第二の取付金具14
の略対向方向(図1中上下方向)に及ぼされることとな
る。なお、以下の説明において、上下方向とは、原則と
して、図1中の上下方向をいうものとする。
【0022】より詳細には、第一の取付金具12は、金
属材によって形成されており、下方に向って小径化した
逆円錐台形状を有している。また、第一の取付金具12
の大径側端部には、径方向外方に向って広がる円環板形
状のストッパ部20が一体形成されていると共に、軸方
向上方に向って突出する雌ねじ部22が一体形成されて
いる。更に、雌ねじ部22には、エンジンマウント10
を上方から覆うように下方に延び出す大径円筒形状の保
護カバー24が設けられている。そして、第一の取付金
具12は、雌ねじ部22に螺着される図示しない取付ボ
ルトによって、パワーユニットに対して固定的に取り付
けられるようになっている。
【0023】また、この第一の取付金具12に対して、
本体ゴム弾性体16が加硫接着されている。かかる本体
ゴム弾性体16は、全体として大径の円錐台形状を有し
ており、その大径側端部には、大径側端面に開口する凹
所26が設けられている。そして、本体ゴム弾性体16
の小径側端部に対して、第一の取付金具12が軸方向に
埋め込まれた状態で加硫接着されていると共に、その大
径側端部外周面に対して、薄肉円筒形状の連結金具28
が加硫接着されている。また、第一の取付金具12のス
トッパ部20には、軸方向上方に突出する緩衝ゴム30
が、本体ゴム弾性体16と一体的に設けられている。
【0024】一方、第二の取付金具14は、全体として
大径円筒形状を有しており、段差部32を挟んで軸方向
上方が小径部34とされていると共に、段差部32を挟
んで軸方向下方が大径部36とされている。また、第二
の取付金具14の小径部34側の開口部には、径方向内
方に向って円環板形状で突出する当接部38が一体形成
されている。更に、第二の取付金具14の大径部36に
は、ブラケット18が設けられており、かかるブラケッ
ト18を介して、第二の取付金具14が、ボデーに取り
付けられるようになっている。また、第二の取付金具1
4における大径部36内には、底金具40が配設されて
いる。
【0025】この底金具40は、軸方向中央部分に設け
られた段差部42を挟んで、軸方向上側が大径部44、
軸方向下側が小径部46とされた、全体として段付きの
円筒形状を有している。また、底金具40の大径部44
の内周面には、シールゴム層48が略全面に亘って設け
られている。更に、底金具40の小径部46側の開口部
には、径方向内方に向って円環板形状で突出する支持部
50が一体形成されている。また、底金具40の小径部
46側の開口部には、可撓性膜としての薄肉円板形状の
ダイヤフラム52が配設されている。そして、かかるダ
イヤフラム52の外周縁部が、底金具40の支持部50
に加硫接着されることによって、底金具40の小径部4
6側の開口部が、流体密に覆蓋されているのである。ま
た、支持部50の下面に延び出しているダイヤフラム5
2の外周縁部には、下方に向って突出する円環形状の弾
性当接部材としての当接ゴム部54が一体形成されてい
る。
【0026】そして、このような構造とされた底金具4
0は、その大径部44が、連結金具28に外挿されて、
流体密に外嵌固定されることにより、本体ゴム弾性体1
6の大径側端部に取り付けられている。このように底金
具40が本体ゴム弾性体16の大径側端部に取り付けら
れることによって、本体ゴム弾性体16の大径側端部が
流体密に覆蓋されているのである。また、第二の取付金
具14の大径部36は、上述のように本体ゴム弾性体1
6の大径側端部に取り付けられた底金具40の大径部4
4に外挿されて、流体密に外嵌固定されることにより、
本体ゴム弾性体16の大径側端部に取り付けられてい
る。このように第二の取付金具14が、本体ゴム弾性体
16の大径側端部に取り付けられることにより、第一の
取付金具12と第二の取付金具14が、本体ゴム弾性体
16を介して、弾性的に連結されている。また、このよ
うに第一の取付金具12と第二の取付金具14が本体ゴ
ム弾性体16を介して弾性的に連結された状態下におい
て、当接ゴム部54(ダイヤフラム52)は、第二の取
付金具14によって、支持されている。更にまた、この
ように第一の取付金具12と第二の取付金具14が本体
ゴム弾性体16を介して弾性的に連結された状態下にお
いて、第一の取付金具12に設けられたストッパ部20
と第二の取付金具14に設けられた当接部38は、軸方
向で対向位置せしめられている。そして、ストッパ部2
0が、かかる緩衝ゴム30を介して、当接部38に当接
せしめられるようになっており、それによって、パワー
ユニットのボデーに対する相対変位量が制限されるよう
になっている。
【0027】また、本体ゴム弾性体16とダイヤフラム
52の対向面間には、仕切部材56が配設されている。
この仕切部材56は、上金具58と下金具60を含んで
構成されている。この上金具58は、全体として薄肉円
板形状を有しており、その中央部分には、透孔62が形
成されている。また、下金具60は、全体として逆カッ
プ形状を有しており、その上底部には、透孔64が形成
されている。そして、仕切部材56は、これら上金具5
8と下金具60が、スポット溶接等で固着されることに
よって、形成されている。また、仕切部材56は、上金
具58の外周縁部が、本体ゴム弾性体16と底金具40
における段差部42の対向面間で挟圧保持されることに
よって、本体ゴム弾性体16とダイヤフラム52の対向
面間に配設されるようになっている。そして、このよう
に仕切部材56が配設されることにより、仕切部材56
と本体ゴム弾性体16の対向面間において、壁部の一部
が本体ゴム弾性体16によって構成されて、振動入力時
圧力変動が生ぜしめられる非圧縮性流体が封入された受
圧室66が形成されていると共に、仕切部材56とダイ
ヤフラム52の対向面間において、壁部の一部が変形容
易なダイヤフラム52で構成されて容積変化が許容され
る、非圧縮性流体が封入された平衡室68が形成されて
いる。また、このように仕切部材56が配設されること
によって、仕切部材56の外周縁部には、周方向に延び
る環状通路70が形成されるようになっている。ここに
おいて、本実施形態では、受圧室66および平衡室68
に封入される非圧縮性流体としては、水やアルキレング
リコール,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等
が何れも採用可能であるが、後述する流体の共振作用に
基づく防振効果を得るためには、0.1Pa・s以下の
粘度を有する低粘性流体が望ましい。
【0028】また、上金具58と下金具60の間には、
ゴム弾性板72が配設されている。このゴム弾性板72
は、全体として円板形状を有しており、その外周縁部に
は、中央部分よりも厚肉化された環状の保持部74が設
けられている。また、ゴム弾性板72の外周縁部には、
周上の一箇所において、略矩形ブロック形状の仕切壁部
76が、一体的に突出形成されている。そして、このよ
うなゴム弾性板72は、上金具58における透孔62の
径方向外側と、下金具60における透孔64の径方向外
側との間において、その保持部74が挟圧保持されるこ
とにより、板厚方向に所定の弾性変形が許容され得る状
態で配設されている。また、上述のようにゴム弾性板7
2が配設されることにより、環状通路70が仕切壁部7
6によって周上の一箇所で仕切られている。そして、環
状通路70は、仕切壁部76を挟んだ一方の側で、上金
具58に形成された連通孔を通じて、受圧室66に連通
されていると共に、仕切壁部76を挟んだ他方の側で、
下金具60に形成された連通孔78を通じて平衡室68
に連通されている。要するに、本実施形態では、環状通
路70における仕切壁部76が設けられていない部分に
よって、受圧室66と平衡室68を相互に連通するオリ
フィス通路80が形成されているのである。このことか
ら明らかなように、本実施形態においては、受圧室66
と平衡室68とオリフィス通路80によって流体室が構
成されている。
【0029】また、仕切部材56の中央部分において
は、上金具58の透孔62と下金具60の透孔64の間
が、ゴム弾性板72で、流体密に覆蓋されており、それ
によって、受圧室66の内圧が、ゴム弾性板72を介し
て、平衡室68に及ぼされるようになっていると共に、
平衡室68の内圧が、ゴム弾性板72を介して、受圧室
66に及ぼされるようになっている。要するに、ゴム弾
性板72は、受圧室66と平衡室68の内圧差に基づい
て、弾性変形せしめられるようになっており、それによ
って、受圧室66と平衡室68の間での流体流動が、実
質的に許容され得るようになっているのである。
【0030】そして、振動入力時において、オリフィス
通路80を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基
づいて防振効果が発揮され得る一方、ゴム弾性板72の
弾性変形に伴って流動せしめられる流体の流動作用(液
圧吸収作用)乃至は共振作用に基づいて防振効果が発揮
され得るようになっている。また、オリフィス通路80
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく防振
効果は、オリフィス通路80の断面積や通路長さを適当
に設定することにより、チューニングされるようになっ
ていると共に、ゴム弾性板72の弾性変形に伴って流動
せしめられる流体の流動作用乃至は共振作用に基づく防
振効果は、ゴム弾性板72のばね定数や有効面積等を適
当に設定することにより、チューニングされるようにな
っている。ここにおいて、特に本実施形態では、オリフ
ィス通路80を通じて流動せしめられる流体の共振作用
に基づいてアイドリング振動に対する防振効果が有効に
発揮され得るようになっていると共に、ゴム弾性板72
の弾性変形に伴って流動せしめられる流体の流動作用乃
至は共振作用に基づいてこもり音等に対する防振効果が
有効に発揮され得るようになっている。
【0031】また、ダイヤフラム52の下方には、制振
器82が配設されている。この制振器82は、取付部材
へしての取付金具84に対して、マス部材としてのマス
金具86が、弾性連結部材としての連結ゴム弾性体88
によって弾性的に連結された構造を有している。
【0032】より詳細には、取付金具84は、本体金具
90と板金具92を含んで構成されている。この本体金
具90は、金属等の硬質材によって形成されており、全
体として円錐台形状を有している。また、本体金具90
には、下方に開口する中央凹所94が形成されている。
要するに、本実施形態では、本体金具90は、全体とし
て厚肉の逆カップ形状を有しているのである。また、本
体金具90の開口周縁部には、薄肉円筒形状のかしめ部
96が一体形成されている。更に、本体金具90の上底
部98の中央部分には、貫通孔100が形成されてお
り、かかる貫通孔100に対して、円筒形状の連通管1
02が、中央凹所94内に突出するようにして、圧入固
定されている。
【0033】また、板金具92は、金属材によって形成
されており、円環板形状を有している。そして、板金具
92は、本体金具90のかしめ部96に外挿された後、
かしめ部96が径方向外方に屈曲せしめられることによ
って、本体金具90の中心軸に直角な方向に広がる状態
で、本体金具90にかしめ固定されるようになってい
る。また、板金具92は、その外周縁部において、ブラ
ケット18に固定されており、それによって、取付金具
84が、ボデーに取り付けられるようになっている。
【0034】一方、マス金具86は、鉄鋼等の高比重材
で形成されており、全体として円形ブロック形状乃至は
厚肉の円板形状を有している。特に本実施形態では、マ
ス金具86の外径寸法は、取付金具84の本体金具90
よりも十分に大径とされており、取付金具84の軸方向
上方に所定距離だけ離隔して同心軸上で軸直角方向に広
がって配設されている。また、マス金具86の上面は、
軸直角方向に広がる平坦面とされている一方、その下面
には、中央部分において下方に開口する浅底のすり鉢形
状を有する大径凹所104が形成されている。更に、マ
ス金具86の軸方向上端部の周壁面には、当接ゴム10
6が設けられており、それによって、マス金具86がブ
ラケット18に当接せしめられた際の当接音を、軽減乃
至は防止することが出来る。更にまた、マス金具86の
外周縁部には、軸方向下側の外周角部を、周方向全周に
亘って連続して延びる環状の嵌着凹部108が形成され
ている。なお、この嵌着凹部108は、大径凹所104
の開口周縁部の径方向外方に近接して形成されている。
【0035】さらに、上述の如く同心軸上で離隔配置さ
れた取付金具84とマス金具86の間には、連結ゴム弾
性体88が配設されている。かかる連結ゴム弾性体88
は、全体として厚肉の円環板形状を有しており、取付金
具84およびマス金具86と同心軸上で軸直角方向に広
がって配設されている。
【0036】そして、かかる連結ゴム弾性体88は、そ
の内周面において、取付金具84を構成する本体金具9
0の外周面に対して加硫接着されており、取付金具84
から軸直角方向に広がる状態で配設されている。また一
方、連結ゴム弾性体88の外周面には、周方向全周に亘
って延びる大径の円筒形状乃至は円環形状を有する圧入
リング110が加硫接着されている。
【0037】また、圧入リング110の軸方向上端部
は、連結ゴム弾性体88から軸方向上方に所定量だけ突
出せしめられており、かかる突出先端部分が、マス金具
86の嵌着凹部108に圧入固定されている。これによ
って、取付金具84とマス金具86が、連結ゴム弾性体
88を介して、相互に弾性連結されており、かかる状態
下において、取付金具84とマス金具86と連結ゴム弾
性体88は、同心軸上に配設されている。ここにおい
て、本実施形態では、このように取付金具84とマス金
具86と連結ゴム弾性体88が配設された状態下におい
て、防振すべき振動の入力方向に延びる本体ゴム弾性体
16の弾性主軸上に、マス金具86の重心が位置せしめ
られていると共に、連結ゴム弾性体88の弾性主軸が本
体ゴム弾性体16の弾性主軸と略一致するようになって
いる。また、本実施形態では、上述のように取付金具8
4とマス金具86と連結ゴム弾性体88が配設された状
態下において、マス金具86の上面は、連結ゴム弾性体
88の付勢力によって、ダイヤフラム52に設けられた
当接ゴム部54に当接せしめられている。このことから
明らかなように、本実施形態では、連結ゴム弾性体88
によって、付勢手段が構成されている。そして、このよ
うにマス金具86が当接ゴム部54に当接せしめられる
ことにより、当接ゴム部54は、マス金具86の変位に
対して、弾性的な拘束力を及ぼすようになっている。ま
た、本実施形態では、上述のように取付金具84とマス
金具86と連結ゴム弾性体88が配設された状態下にお
いて、マス金具86は、連結ゴム弾性体88を介して、
第二取付金具14に支持せしめられている。そして、上
述のようにマス金具86と取付金具84と連結ゴム弾性
体88が配設された状態下において、マス金具86と連
結ゴム弾性体88の対向面間には、作用空気室112が
形成されている。
【0038】また、作用空気室112は、取付金具84
を構成する本体金具90に設けられた連通管102を通
じて、外部に連通されている。このことから明らかなよ
うに、本実施形態では、連通管102の内部によって、
空気通路が形成されているのである。そして、連通管1
02に対して外部管路114が接続されており、かかる
外部管路114を通じて、作用空気室112が大気と負
圧源116に接続されるようになっている。即ち、作用
空気室112に接続された外部管路114上には、圧力
制御弁118が配設されており、かかる圧力制御弁11
8がコントローラ120で作動制御されて、切り換え作
動されることによって、作用空気室112が、大気と負
圧源116に対して、択一的に切り換え接続されるよう
になっている。このことから明らかなように、本実施形
態においては、外部管路114,圧力制御弁118,負
圧源116およびコントローラ120を含んで、空気圧
加振手段が構成されている。なお、本実施形態では、負
圧源116として、自動車の内燃機関におけるエアイン
テーク部分に発生する負圧を利用した負圧タンクや、内
燃機関によって駆動される負圧力発生ポンプ等が採用さ
れる。
【0039】ここにおいて、本実施形態では、マス金具
86が連結ゴム弾性体88で弾性支持されることによっ
て構成された副振動系の固有振動数が、マス金具86を
当接ゴム部54から離隔せしめた状態において、アイド
リング振動周波数にチューニングされていると共に、マ
ス金具86を当接ゴム部54に当接せしめた状態におい
て、オリフィス通路80を流動せしめられる流体の反共
振作用に基づく高動ばね化が惹起される周波数域にチュ
ーニングされている。
【0040】このような構造とされたエンジンマウント
10は、オリフィス通路80を通じて流動せしめられる
流体の共振作用に基づく防振効果とゴム弾性板72の弾
性変形に伴って流動せしめられる流体の流動作用乃至は
共振作用に基づく防振効果に加えて、制振器82に設け
られた作用空気室112に及ぼされる空気圧を制御する
ことによっても、防振効果が発揮されるようになってい
る。
【0041】具体的には、例えば、自動車の停車状態下
では、オリフィス通路80を流動せしめられる流体の共
振作用に基づいて、アイドリング振動に対して、有効な
防振効果が発揮され得るようになっていると共に、制振
器82に設けられた作用空気室112に及ぼされる空気
圧変動に基づいて、アイドリング振動に対して、有効な
防振効果が発揮されるようになっている。
【0042】より詳細には、自動車の停車状態下におい
て、圧力制御弁118は、内燃機関の点火信号等を参照
信号として予めチューニングされたフィードバック制御
やマップ制御等に基づいて、防振すべきアイドリング振
動に対して切り換え制御されるようになっており、かか
る圧力制御弁118の切り換え制御に基づいて作用空気
室112が大気中と負圧源116に択一的に切り換え接
続されるようになっている。このように作用空気室11
2に空気圧変動が及ぼされることによって、図2に示さ
れているように、連結ゴム弾性体88の弾性変形に基づ
いてマス金具86が加振駆動せしめられて、加振力が生
ぜしめられるようになっている。ここにおいて、本実施
形態では、作用空気室112に基準負圧が及ぼされた場
合のマス金具86と当接ゴム部54の離隔距離は、上述
のようにマス金具86が加振駆動せしめられる場合の片
振幅よりも大きくされており、それによって、マス金具
86を、連結ゴム弾性体88の付勢力に抗して当接ゴム
部54から離隔せしめた状態下で、加振駆動することが
出来るのである。なお、本実施形態において、基準負圧
とは、上述のようにマス金具86が加振駆動せしめられ
る際に作用空気室112に及ぼされる負圧の平均値のこ
とをいうものとする。そして、上述のようにマス金具8
6が加振駆動せしめられることによって生ぜしめられた
加振力が、ボデーに及ぼされることにより、ボデーにお
ける振動が相殺的に抑制せしめられて、能動的な防振効
果が発揮されるようになっている。
【0043】一方、自動車の走行状態下では、ゴム弾性
板72の弾性変形に伴って流動せしめられる流体の流動
作用乃至は共振作用に基づいて、こもり音等に対して、
防振効果が発揮され得るようになっていると共に、制振
器82による防振効果も発揮され得るようになってい
る。
【0044】より詳細には、自動車の走行状態下では、
圧力制御弁118によって、作用空気室112が大気に
連通されており、かかる状態下において、マス金具86
は、当接ゴム部54に当接せしめられている。そして、
このようにマス金具86が当接ゴム部54に当接された
状態において、マス金具86と連結ゴム弾性体88によ
って構成される副振動系の固有振動数は、マス金具86
が当接ゴム部54から離隔位置せしめられた状態におけ
るマス金具86と連結ゴム弾性体88によって構成され
る副振動系の固有振動数よりも、高周波側に設定されて
いる。ここにおいて、特に本実施形態では、かかる高周
波側に設定された固有振動数が、オリフィス通路80を
流動せしめられる流体の反共振作用に基づく高動ばね化
が惹起される周波数域に設定されていることから、マス
金具86と連結ゴム弾性体88によって構成される副振
動系の共振作用に基づいて、オリフィス通路80を流動
せしめられる流体の反共振作用に基づく高動ばね化が、
回避され得るようになっており、それによって、エンジ
ンマウント10におけるアイドリング振動周波数よりも
高周波側の周波数域における防振性能の向上が図られ得
るのである。
【0045】因みに、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10における動的ばね特性の周波数依存性を、
図3に示す。図3中、実線で示されているグラフは、車
両停車時における受動的な動的ばね定数の周波数依存性
を示しており、破線で示されたグラフは、車両走行時に
おける受動的な動的ばね定数の周波数依存性を示してい
る。
【0046】そこにおいて、本実施形態では、車両停車
時において、マス金具86が加振駆動せしめられている
ことから、アイドリング周波数域では、オリフィス通路
80を流動せしめられる流体の共振作用に基づく受動的
な低動ばね効果に加えて、制振器82の能動的な防振効
果が発揮されることとなり、それによって、図3に仮想
線で示されているように、アイドリング周波数域におけ
る更なる低動ばね化が図られ得て、アイドリング振動に
対する防振性能の向上が極めて効率的に達成され得るの
である。
【0047】また、車両走行時においては、マス金具8
6が当接ゴム部54に当接されていることから、図3に
破線でしめされているように、アイドリング振動周波数
域よりも高周波側の周波数域において、ゴム弾性板72
の弾性変形に伴って流動せしめられる流体の流動作用乃
至は共振作用に基づく防振効果が発揮されると共に、マ
ス金具86と連結ゴム弾性体88によって構成される副
振動系の共振作用に基づく制振効果が発揮されるのであ
り、それによって、オリフィス通路80を流動せしめら
れる流体の反共振作用に基づく高動ばね化が有利に回避
され得るようになっている。
【0048】ここにおいて、上述の如き構造とされたエ
ンジンマウント10においては、車両停車時において
は、オリフィス通路80を通じて流動せしめられる流体
の共振作用に基づく防振効果に加えて、制振器82の能
動的な防振効果が発揮されることにより、アイドリング
振動に対して、優れた防振効果が発揮され得る一方、車
両走行時においては、ゴム弾性板72の弾性変形に基づ
く流体の流動作用乃至は共振作用に基づく防振効果に加
えて、オリフィス通路80を流動せしめられる流体の反
共振作用に基づく高動ばね化が、マス金具86と連結ゴ
ム弾性体88によって構成される副振動系の共振作用に
基づいて、有利に回避され得るようになっているのであ
り、その結果、アイドリング振動周波数よりも高周波側
の周波数域における防振性能の向上が図られ得るように
なっている。
【0049】また、本実施形態では、マス金具86の外
周縁部に対して、円環板形状の当接ゴム部54が当接せ
しめられていることから、当接ゴム部54による弾性的
な拘束力を、マス金具86に対して、有利に及ぼすこと
が出来る。
【0050】また、図4には、本発明の第二の実施形態
としての制振器122が示されている。なお、以下の説
明において、第一の実施形態のエンジンマウント(1
0)に採用されていた制振器(82)と同様な構造とさ
れた部材および部位については、図中に、第一の実施形
態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明
を省略する。
【0051】より詳細には、本実施形態の制振器122
は、当接金具124に内挿された状態で配設されてい
る。この当接金具124は、全体として逆カップ形状を
有しており、円筒状の筒壁部126と、円板状の上底部
128から構成されている。また、筒壁部126の開口
側周縁部には、径方向外方に広がる円環形状のフランジ
部130が一体形成されている。更に、当接金具122
のフランジ部130には、複数個のボルト孔132が形
成されていると共に、当接金具122の上底部128の
中央部分には、貫通孔134が形成されている。更にま
た、当接金具122の上底部128の下面には、弾性当
接部材としての当接ゴム弾性体136が配設されてい
る。この当接ゴム弾性体136は、円環板形状を有して
おり、下方に突出するようにして、上底部128の下面
に加硫接着されている。
【0052】そして、このような構造とされた当接金具
122は、上方から板金具92に重ね合せられて配設さ
れるようになっており、かかる配設状態下において、板
金具92に設けられたボルト孔138とフランジ部13
0に設けられたボルト孔132に挿通されるボルト14
0によって、振動部材142に取り付けられるようにな
っている。ここにおいて、本実施形態では、このように
当接金具122のフランジ部130が板金具92に重ね
合わせられた状態下において、マス金具86の上面は、
連結ゴム弾性体88の付勢力によって、当接ゴム弾性体
136に当接せしめられている。また、本実施形態で
は、マス金具86が当接ゴム弾性体136から離隔せし
められた状態におけるマス金具86と連結ゴム弾性体8
8によって構成される副振動系の固有振動数は、振動部
材142における防振すべき低周波側の振動周波数にチ
ューニングされていると共に、マス金具86が当接ゴム
弾性体136に当接された状態におけるマス金具86と
連結ゴム弾性体88によって構成される副振動系の固有
振動数は、振動部材142における防振すべき高周波側
の振動周波数にチューニングされている。
【0053】このような構造とされた制振器122は、
マス金具86が当接ゴム弾性体136から離隔せしめら
れた状態におけるマス金具86と連結ゴム弾性体88に
よって構成される副振動系の固有振動数が、振動部材1
42において防振すべき低周波側の振動周波数にチュー
ニングされていることから、かかる周波数域において、
第一の実施形態と同様に、能動的な防振効果が発揮され
るようになっている。一方、マス金具86が当接ゴム弾
性体136に当接された状態におけるマス金具86と連
結ゴム弾性体88によって構成される副振動系の固有振
動数が、振動部材142における防振すべき高周波側の
振動周波数にチューニングされていることから、かかる
周波数域において、第一の実施形態と同様に、受動的な
防振効果が発揮されるようになっている。
【0054】また、図5には、本発明の第三の実施形態
としての制振器144が示されている。なお、以下の説
明において、第一の実施形態のエンジンマウント(1
0)に採用されていた制振器(82)と同様な構造とさ
れた部材および部位については、図中に、第一の実施形
態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明
を省略する。
【0055】より詳細には、本実施形態の制振器144
は、嵌着凹部108の幅寸法が、圧入リング110の厚
さ寸法よりも十分大きくされている。また、板金具92
には、円筒形状の当接金具146が、固着されており、
連結ゴム弾性体88の周囲においてマス金具86に向か
って突設されている。また、この当接金具146の上端
面には、弾性当接部材としての当接ゴム弾性体148
が、加硫接着されており、マス金具86に対して軸方向
で離隔して位置せしめられている。
【0056】そして、このような構造とされた制振器1
44は、板金具92に設けられたボルト孔150に挿通
される図示しないボルトによって、図示しない振動部材
に固定されるようになっている。ここにおいて、本実施
形態では、作用空気室112に静的な負圧が及ぼされた
状態下において、マス金具86の嵌着凹部108は、当
接ゴム弾性体148に当接せしめられるようになってい
る。また、本実施形態では、マス金具86が作用空気室
112に及ぼされる負圧乃至は正圧によって加振駆動せ
しめられている状態下では、マス金具86が、当接ゴム
弾性体148に接触しないようにされている。更に、本
実施形態では、マス金具86が当接ゴム弾性体148か
ら離隔せしめられた状態におけるマス金具86と連結ゴ
ム弾性体88によって構成される副振動系の固有振動数
は、振動部材における防振すべき低周波側の振動周波数
にチューニングされていると共に、マス金具86が当接
ゴム弾性体136に当接された状態におけるマス金具8
6と連結ゴム弾性体88によって構成される副振動系の
固有振動数は、振動部材における防振すべき高周波側の
振動周波数にチューニングされている。
【0057】このような構造とされた制振器144は、
マス金具86が当接ゴム弾性体148から離隔せしめら
れた状態におけるマス金具86と連結ゴム弾性体88に
よって構成される副振動系の固有振動数が、振動部材に
おいて防振すべき低周波側の振動周波数にチューニング
されていることから、かかる周波数域において、第一の
実施形態と同様に、能動的な防振効果が発揮されるよう
になっている。一方、マス金具86が当接ゴム弾性体1
48に当接された状態におけるマス金具86と連結ゴム
弾性体88によって構成される副振動系の固有振動数
は、振動部材における防振すべき高周波側の振動周波数
にチューニングされていることから、かかる周波数域に
おいて、第一の実施形態と同様に、受動的な防振効果が
発揮されるようになっている。
【0058】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものではない。
【0059】例えば、前記第一の実施形態において、エ
ンジンマウント10と制振器82は、一体的に組み付け
られていたが、必ずしも、一体的に組み付けられている
必要はない。
【0060】また、オリフィス通路80のチューニング
周波数やゴム弾性板72のチューニング周波数は、防振
すべき振動やマウント要求特性等に応じて、適宜に設
定,変更され得るものであり、前記第一の実施形態のも
のに限定されない。更に、マス金具86が当接ゴム部5
4から離隔せしめられた状態におけるマス金具86と連
結ゴム弾性体88によって構成される副振動系の固有振
動数やマス金具86が当接ゴム部54に当接せしめられ
た状態におけるマス金具86と連結ゴム弾性体88によ
って構成される副振動系の固有振動数も、要求される防
振特性等に応じて、適宜に設定,変更され得るものであ
り、前記第一の実施形態のものに限定されない。
【0061】また、前記第一の実施形態では、流体室
は、受圧室66と平衡室68とオリフィス通路80によ
って構成されていたが、受圧室のみで構成されていても
良い。更に、オリフィス通路の数や平衡室の数は、前記
第一の実施形態のものに限定されない。更にまた、本発
明は、流体室を備えていない防振装置にも適用可能であ
る。
【0062】また、前記実施形態では、当接ゴム部5
4,当接ゴム弾性体136,148は、何れも、周方向
に連続して延びる円環板形状を有していたが、周方向に
連続して形成される必要はない。
【0063】また、前記実施形態では、作用空気室11
2に負圧が及ぼされることにより、マス金具86が加振
駆動されていたが、作用空気室112に正圧を及ぼすこ
とにより、マス金具86が加振駆動されるようにしても
良い。
【0064】加えて、前記実施形態では、本発明を自動
車用エンジンマウントに対して適用したものの一具体例
を示したが、本発明は、その他、自動車用、或いは自動
車以外の各種防振装置に対して、何れも、有利に適用さ
れ得るものである。
【0065】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた空気圧制御式制振器においては、マ
ス部材を弾性当接部材から離隔位置せしめた状態下と、
弾性当接部材に当接保持せしめた状態下とで、マス部材
によって構成される副振動系の固有振動数が変更せしめ
られるようになっており、それによって、マス部材を弾
性当接部材に当接せしめた状態下での副振動系の固有振
動数では、かかる副振動系の共振作用を利用して受動的
防振効果を得ることが出来る一方、マス部材を弾性当接
部材から離隔せしめた状態下での副振動系の固有振動数
域では、かかる副振動系の共振作用を利用して、マス部
材の加振に基づく能動的な制振効果を効率的に得ること
が出来るのである。
【0067】また、本発明に従う構造とされた防振装置
においては、上述の如き本発明に従う構造とされた空気
圧制御式制振器が一体的に組み込まれていることから、
防振装置本体によって発揮される防振効果に加えて、か
かる空気圧制御式制振器による上述の如き制振効果が発
揮され得るのであり、それによって、空気圧制御式制振
器に基づいて複数の乃至は広い周波数域での防振効果の
向上が図られ得る、全体的にコンパクトで単一構造体か
らなる防振装置が、有利に提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウ
ントにおける車両走行時の状態を示す説明図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントにおける車両
停車時の状態を示す説明図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントの動的ばね特
性の周波数依存性を示すグラフである。
【図4】本発明の第二の実施形態としての制振器を示す
断面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態としての制振器を示す
断面図である。
【符号の説明】
54 当接ゴム部 82 制振器 84 取付金具 86 マス金具 88 連結ゴム弾性体 112 作用空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J047 AA03 AB01 CA08 CA09 CA13 CB09 CB12 CC03 CD02 FA02 3J048 AA02 AA07 AD20 BE02 BF07 BF08 CB22 EA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振対象に取り付けられる取付部材と、 該取付部材から離隔して相対変位可能に配設されたマス
    部材と、 該マス部材を前記取付部材に連結して、該マス部材を該
    取付部材に対して弾性支持せしめる弾性連結部材と、 前記マス部材に対して対向配置されて、該マス部材が当
    接せしめられることにより、該マス部材の変位に対して
    弾性的な拘束力を及ぼす弾性当接部材と、 前記マス部材を該弾性当接部材に向かって弾性的に付勢
    して、該マス部材を該弾性当接部材に当接せしめる付勢
    手段と、 該弾性連結部材によって壁部の一部が構成されて外部空
    間から遮断された作用空気室と、 該作用空気室に外部から空気圧変動を及ぼすことによ
    り、前記マス部材を前記弾性当接部材から離隔せしめた
    状態下で該マス部材に加振力を及ぼすための空気通路と
    を、有することを特徴とする空気圧制御式制振器。
  2. 【請求項2】 前記作用空気室を、前記取付部材と前記
    マス部材の対向面間に形成すると共に、該マス部材に対
    して該取付部材から離隔する側に前記弾性当接部材を対
    向配置せしめて、該作用空気室に前記空気通路を通じて
    空気圧変動を及ぼすことにより、該マス部材が該弾性当
    接部材からの離隔状態下で加振駆動せしめられるように
    した請求項1に記載の空気圧制御式制振器。
  3. 【請求項3】 前記制振対象における防振すべき振動の
    周波数に対応した周波数の空気圧変動を前記空気通路を
    通じて前記作用空気室に及ぼすことにより、前記マス部
    材を前記付勢手段による付勢力に抗して前記弾性当接部
    材から離隔せしめた状態下で加振駆動せしめ得る空気圧
    加振手段を設けた請求項1又は2に記載の空気圧制御式
    制振器。
  4. 【請求項4】 前記マス部材が前記弾性連結部材で弾性
    支持されることによって構成された副振動系の固有振動
    数が、該マス部材を前記弾性当接部材から離隔せしめた
    状態において、防振すべき低周波振動にチューニングさ
    れていると共に、該マス部材を該弾性当接部材に当接せ
    しめた状態において、防振すべき高周波振動にチューニ
    ングされている請求項1乃至3の何れかに記載の空気圧
    制御式制振器。
  5. 【請求項5】 前記マス部材を前記弾性当接部材から離
    隔せしめた状態の前記副振動系に設定された固有振動数
    に対応した周波数で、前記空気通路を通じて前記作用空
    気室に空気圧変動を及ぼして該マス部材を加振すること
    により、該マス部材を該弾性当接部材から離隔せしめた
    状態の該副振動系の固有振動数域で能動的防振効果が発
    揮されるようにする一方、該空気通路を通じて該作用空
    気室に大気圧を及ぼすことにより、該マス部材を前記弾
    性当接部材に対する当接状態に保持せしめて、該マス部
    材を該弾性当接部材に当接せしめた状態の該副振動系の
    固有振動数域で該副振動系の共振作用に基づく受動的防
    振効果が発揮されるようにした請求項1乃至4の何れか
    に記載の空気圧制御式制振器。
  6. 【請求項6】 振動部材に取り付けられる第一の取付部
    材と制振対象に取付られる第二の取付部材を離隔配置せ
    しめて、それら両取付部材を本体ゴム弾性体で弾性連結
    することによって構成された防振装置において、 請求項1乃至5の何れかに記載の空気圧制御式制振器を
    採用して、前記第二の取付部材により前記弾性連結部材
    を介して前記マス部材を弾性支持せしめると共に、該第
    二の取付部材により前記弾性当接部材を支持せしめたこ
    とを特徴とする防振装置。
  7. 【請求項7】 防振すべき振動の入力方向に延びる前記
    本体ゴム弾性体の弾性主軸上に、前記空気圧制御式制振
    器における前記マス部材の重心を位置せしめると共に、
    該マス部材を弾性支持する前記弾性連結部材の弾性主軸
    を該本体ゴム弾性体の弾性主軸と略一致させた請求項6
    に記載の防振装置。
  8. 【請求項8】 前記本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成
    されて、振動入力時に流体流動が生ぜしめられる流体室
    を形成せしめて、該流体室で流動せしめられる流体の共
    振作用に基づく低動ばね効果が発揮される流体共振周波
    数を、前記空気圧制御式制振器の前記マス部材が前記弾
    性連結部材で弾性支持されることによって構成された副
    振動系において該マス部材を前記弾性当接部材から離隔
    せしめた状態で発揮される固有振動数に略合わせると共
    に、該マス部材を該弾性当接部材に当接せしめた状態で
    発揮される該副振動系の固有振動数を、かかる流体室で
    流動せしめられる流体の反共振作用に基づく高動ばね化
    が惹起される周波数域に設定した請求項6又は7に記載
    の防振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11167632B2 (en) 2017-12-22 2021-11-09 Sumitomo Riko Company Limited Vibration-damping device

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