JP2002356118A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP2002356118A
JP2002356118A JP2001164894A JP2001164894A JP2002356118A JP 2002356118 A JP2002356118 A JP 2002356118A JP 2001164894 A JP2001164894 A JP 2001164894A JP 2001164894 A JP2001164894 A JP 2001164894A JP 2002356118 A JP2002356118 A JP 2002356118A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダッシュボードの大型化や構造の複雑化を避
けつつ実像と虚像との間に一体感のある表示を実現する
ことができる車両用表示装置を提供すること。 【解決手段】 車両の内部の表示デバイス3に表示され
た反転表示画像の像光をアイポイントIに向けて反射さ
せるコンバイナ5上に、アイポイントIから視認可能な
正転画像の虚像Sを表示させる車両用表示装置におい
て、コンバイナ5とアイポイントIとの間であって、コ
ンバイナ5によってアイポイントIに向けて反射させた
表示デバイス3からの表示画像の像光の光路上から外れ
た箇所に、車両の状態を実像表示するアナログメータユ
ニット9,9が配設されており、コンバイナ5は、アイ
ポイントIから視認されるコンバイナ5の輪郭が、表示
画像の像光の照射によりアイポイントIから視認される
正転画像の虚像Sとアナログメータユニット9,9の実
像とをほぼ囲繞する外形によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光表示源の表示
画像を、運転者のアイポイントの前方に配置されたコン
バイナ上で虚像として視認させる車両用表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両において虚像型の表示装置を用いる
場合としては、例えば実開昭64−33435号公報や
実開昭64−37735号公報に見られるような、ダッ
シュボードの前面開口部に填め込んだハーフミラー等の
半透過パネルを用いて、ダッシュボード内部の計器の実
像と他の計器の虚像とを一つの計器ユニット的に視認さ
せる、虚像表示型のコンビネーションメータや、ダッシ
ュボードの上方に配置したコンバイナやフロントガラス
上に、ダッシュボード内部の発光表示器による表示画像
の虚像を表示させて、このコンバイナやフロントガラス
の向こうにある車両の前景と重ねて視認させる、ヘッド
アップディスプレイがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このうち虚像表示型の
コンビネーションメータは、ダッシュボード内の計器の
実像を半透過パネル越しに視認できるようにするため
に、半透過パネルの外側の明るさをある程度抑えなけれ
ばならず、そのために、外光が半透過パネルに直接照射
されるのを防ぐフードをダッシュボードの上縁から突設
する必要があり、その分だけダッシュボードが大型化し
構造が複雑化することは避けられない。
【0004】一方、ヘッドアップディスプレイは、外光
が照射されるコンバイナやフロントガラスを虚像表示用
のスクリーンとして用いることを前提としているため、
発光表示源が表示画像をある程度高い光量で発光させる
ように構成されており、虚像表示型のコンビネーション
メータのような意味での外光遮断対策は必要ない。
【0005】しかし、ヘッドアップディスプレイは元
々、車両の前方に向けた視線を既存のコンビネーション
メータまで移動させなくても車両の各種情報を視認でき
るようにすることを目的としているので、当然、コンビ
ネーションメータとは離れた箇所において発光表示器に
よる表示画像の虚像を表示させることになる訳であり、
虚像表示型のコンビネーションメータのような、実像を
視認する計器と虚像を視認する計器とを一体化して一つ
の計器ユニット的に視認させることは、到底不可能であ
る。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、ダッシュボードの大型化や構造の複雑
化を避けつつ実像と虚像との間に一体感のある表示を実
現することができる車両用表示装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の車両用表示装置は、車両の
内部の発光表示源に表示された表示画像の像光を前記車
両の運転者のアイポイントに向けて反射させるコンバイ
ナ上に、前記アイポイントから視認可能な前記表示画像
の虚像を表示させる車両用表示装置において、前記コン
バイナと前記アイポイントとの間であって、前記コンバ
イナによって前記アイポイントに向けて反射させた前記
発光表示源からの前記表示画像の像光の光路上から外れ
た箇所に、前記車両の状態を実像表示する計器が配設さ
れており、前記コンバイナが、前記アイポイントから視
認される前記コンバイナの輪郭が、前記表示画像の像光
の照射により前記アイポイントから視認される該表示画
像の虚像と前記計器の実像とをほぼ囲繞する外形によっ
て形成されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載した本発明の車両用
表示装置は、請求項1に記載した本発明の車両用表示装
置において、前記計器が前記車両の車幅方向に間隔を置
いて複数設けられており、前記コンバイナが、隣り合う
2つの前記計器の間に位置するコンバイナ部分において
前記発光表示源からの前記表示画像の像光を前記アイポ
イントに向けて反射させるように配置されているものと
した。
【0009】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用表示装置は、請求項1又は2に記載した本発明の車両
用表示装置において、前記コンバイナよりも前記アイポ
イント側に前記車両のステアリングホイールが配置され
ており、前記コンバイナが、該コンバイナと前記ステア
リングホイールとの前記アイポイントからの前後位置差
による視差に応じて曲率の相違する正円弧状の上縁を有
する外形で形成されているものとした。
【0010】また、請求項4に記載した本発明の車両用
表示装置は、請求項1、2又は3に記載した本発明の車
両用表示装置において、前記コンバイナが光の透過を可
能とする部材によって形成されており、前記コンバイナ
を挟んで前記アイポイント側とは反対側の、前記車両の
前後方向における前記コンバイナの前方に、前記計器と
は別に前記車両の状態を示す第2表示画像を発光表示す
る第2発光表示源が配置されており、該第2発光表示源
が、前記第2表示画像の像光が前記コンバイナの所定領
域を透過し前記計器により遮られずに前記アイポイント
に到達するように、前記第2表示画像を表示するように
構成されており、前記コンバイナが、該コンバイナの前
記所定領域を除く領域において、前記発光表示源からの
前記表示画像の像光を前記アイポイントに向けて反射さ
せるように配置されているものとした。
【0011】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
用表示装置は、請求項4に記載した本発明の車両用表示
装置において、前記発光表示源による前記表示画像の発
光表示が、P偏光及びS偏光のうちいずれか一方の偏光
方向による光を用いて行われ、前記コンバイナに、前記
一方の偏光方向による光成分を遮断する第1偏光板が設
けられており、前記発光表示源と前記コンバイナとの間
には、P偏光及びS偏光のうちいずれか他方の偏光方向
による光成分を遮断する第2偏光板が配置されているも
のとした。
【0012】また、請求項6に記載した本発明の車両用
表示装置は、請求項5に記載した本発明の車両用表示装
置において、前記第2偏光板の前記コンバイナに臨む表
面に、該表面に照射される光の前記コンバイナ側への反
射を少なくとも抑制する反射抑制加工が施されているも
のとした。
【0013】請求項1に記載した本発明の車両用表示装
置によれば、車両の内部の発光表示源からの表示画像の
像光の照射によりアイポイントから視認されるコンバイ
ナ上の表示画像の虚像と、コンバイナによってアイポイ
ントに向けて反射させた発光表示源からの表示画像の像
光の光路上から外れた、コンバイナとアイポイントとの
間の箇所に配置されている計器のアイポイントから視認
される実像とを、ほぼ囲繞するように、コンバイナの輪
郭がアイポイントから視認されることから、これら表示
画像の虚像と計器の実像とがアイポイントから単一の計
器ユニットによるコンビネーション表示として視認され
る。
【0014】そして、コンバイナよりもアイポイント側
に配設されている計器がアイポイントから直接実像とし
て視認されることから、ヘッドアップディスプレイを構
成する場合と同じ程度の光量を発光表示源からの表示画
像の像光が有してさえいれば、計器の発光表示像をコン
バイナ越しに実像として視認する場合のように、計器の
発光表示像のコントラストを確保するための外光遮断用
のフードを殊更設ける必要がなくなることになる。
【0015】また、請求項2に記載した本発明の車両用
表示装置によれば、請求項1に記載した本発明の車両用
表示装置において、車両の車幅方向に間隔を置いた2つ
の計器の間に位置するコンバイナ部分において、発光表
示源からの表示画像の像光をアイポイントに向けて反射
させるように配置されていることから、アイポイントか
ら視認されるコンバイナ上の表示画像の虚像と計器の実
像とが、車両の車幅方向において並んで配置されること
になる。
【0016】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用表示装置によれば、請求項1又は2に記載した本発明
の車両用表示装置において、コンバイナの輪郭がステア
リングのホイール部分に隠されて、アイポイントから視
認できないことになる。
【0017】また、請求項4に記載した本発明の車両用
表示装置によれば、請求項1、2又は3に記載した本発
明の車両用表示装置において、車両の前後方向における
コンバイナの前方に配置された第2発光表示源に発光表
示された第2表示画像が、コンバイナを挟んで第2発光
表示源とは反対側のアイポイントから、コンバイナの所
定領域越しに視認されると共に、計器によって視界が遮
られないコンバイナ上の領域のうち所定領域を除いた領
域において、発光表示源により表示された表示画像の虚
像がアイポイントから視認されることになる。
【0018】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
用表示装置によれば、請求項4に記載した本発明の車両
用表示装置において、発光表示源による表示画像の発光
表示は、P偏光及びS偏光のうちいずれか一方の偏光方
向の光を用いて行われるのに対し、発光表示源とコンバ
イナとの間に配置された第2偏光板では、P偏光及びS
偏光のうちいずれか他方の偏光方向による光成分が遮断
されるので、発光表示源からコンバイナに向かう表示画
像の像光は、第2偏光板によって遮られることなくこれ
を透過し、コンバイナの半透過鏡処理された内面に到達
して、車内のアイポイントに向けて反射される。
【0019】一方、車両の外部から内部に入射した外光
が、第2偏光板を透過する前にコンバイナの内部を透過
する場合には、このコンバイナに設けられた第1偏光板
により、P偏光及びS偏光のうちいずれか一方の偏光方
向の光成分が遮断されて、P偏光及びS偏光のうちいず
れか他方の偏光方向による光成分のみがコンバイナから
出射され、その出射光が、コンバイナと発光表示源との
間に配置された第2偏光板に達する。
【0020】しかし、この第2偏光板により、P偏光及
びS偏光のうちいずれか他方の偏光方向による光成分が
遮断されるので、結局、フロントガラスを透して車両の
外部から内部に入射した外光が、第2偏光板を透過する
前にコンバイナの内部を透過する場合には、その外光
が、発光表示源に達するよりも前の段階で、全て遮られ
てしまうことになる。
【0021】また、請求項6に記載した本発明の車両用
表示装置によれば、請求項5に記載した本発明の車両用
表示装置において、車両の外部から内部に入射した外光
が、第1偏光板の透過によりP偏光及びS偏光のうちい
ずれか他方の偏光方向による光成分となって、コンバイ
ナと発光表示源との間に配置された第2偏光板に達する
と、第2偏光板の偏光方向と同じP偏光及びS偏光のう
ちいずれか一方の偏光方向による光成分の光よりは反射
率が低いものの、第2偏光板によってコンバイナ側に反
射されて、その反射光の少なくとも一部は、コンバイナ
によってアイポイント側に向けて反射される。
【0022】しかし、第1偏光板を透過して、コンバイ
ナに臨む第2偏光板の表面に達した光は、第2偏光板の
表面に施された反射抑制加工によってコンバイナ側への
反射を抑制されるので、この第2偏光板の表面によりコ
ンバイナ側に反射されて、さらに、このコンバイナによ
ってアイポイント側に向けて反射される光の量が少なく
とも減少することになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用表示装
置の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明の一実施形態に係る車両用表
示装置の原理的な概略構成を示す断面図であり、本実施
形態の車両用表示装置は、車両のダッシュボード1の内
部に収容された表示デバイス3と、ダッシュボード1上
に配置されて表示デバイス3からの表示画像の像光を車
両の運転者のアイポイントIに向けて反射させるコンバ
イナ5と、ダッシュボード1の内部に収容されて表示デ
バイス3及びコンバイナ5の間に配置された光路変更部
材7と、コンバイナ5よりもアイポイントI寄りのダッ
シュボード1上部分に配置されたアナログメータユニッ
ト9とを有している。
【0025】このうち、前記ダッシュボード1は、不図
示のフロントガラスへの映り込みを防止するために、暗
色系に着色されている。
【0026】また、前記アナログメータユニット9(計
器に相当)は、図2に車両用表示装置の拡大斜視図で示
すように、ダッシュボード1のアイポイントI側に位置
する先端部に、車幅方向に間隔を置いて2つ設けられて
おり、これら2つのアナログメータユニット9,9を取
り巻くように、ダッシュボード1の上面1aには、半円
状の凹部1bが形成されている。
【0027】そして、車幅方向において2つのアナログ
メータユニット9,9の中間に位置し、かつ、車両の前
後方向においてこれら2つのアナログメータユニット
9,9よりも前方に位置する凹部1b箇所には、ダッシ
ュボード1内の前記表示デバイス3からの像光を通過さ
せるための開口1cが形成されている。
【0028】前記表示デバイス3(発光表示源に相当)
は、本実施形態では、バックライト付きの液晶ディスプ
レイからなり、図1に示すように、車幅方向を偏光方向
とする偏光板3aによって、車両の上方に向けた表示面
が形成されている。
【0029】そして、この表示デバイス3では、内部に
封入された液晶セルによって、ナビゲーション装置の進
行方向情報や走行速度といった、運転に必要な補助情報
等の画像を表裏反転させた反転表示画像(図示せず、表
示画像に相当)が、本来の正転画像の上側を車両の後方
側、正転画像の下側を車両の前方側に配置して発光表示
され、表示面を形成する偏光板3aからは、この反転表
示画像の像光が、車幅方向に偏光されて出射される。
【0030】前記表示デバイス3に表示された反転表示
画像の像光は、前記光路変更部材7を透過し、さらに、
ダッシュボード1の前記開口1cを通過して、ダッシュ
ボード1上の前記コンバイナ5上に照射され、この照射
により、表示デバイス3に表示された反転表示画像を表
裏及び上下反転させた正転画像の虚像Sが、アイポイン
トIから視認される。
【0031】前記コンバイナ5は、スモーク処理された
暗色系の着色樹脂、即ち、半透光性の部材を長手方向両
側に至るにつれて幅細となる帯状に形成した平板を、正
円弧形状に湾曲させて構成されており、図2に示すよう
に、ダッシュボード1の凹部1bの内周面と略同心円状
となるように、長手方向両端が後方に位置し中央寄りが
前方に位置してアイポイントI側に凹状となる向きで、
かつ、図1に示すように、上端側が後方に位置し下端側
が前方に位置するように傾斜させて、凹部1bから立設
されている。
【0032】このコンバイナ5は、車両の外部から内部
に入射する外光のうち、ダッシュボード1の開口1cを
通過して表示デバイス3に向かう外光部分の光路上に、
少なくとも車幅方向における全範囲に亘って位置するよ
うに、開口1cの前方乃至車幅方向の両側方に亘って開
口1cを囲繞でき、かつ、2つのアナログメータユニッ
ト9,9をもその内側に位置させることができるような
長手方向寸法で形成されている。
【0033】また、前記コンバイナ5は、車両の外部か
ら内部に入射しダッシュボード1の開口1cを通過して
表示デバイス3に向かう外光の全角度範囲θのうち、図
1に角度範囲θ1で示す、車両の前方寄りからの外光部
分の光路上に位置するような、長手方向と直交する幅方
向寸法で形成されている。
【0034】また、このように形成されたコンバイナ5
は、ダッシュボード1の凹部1bから立設されたコンバ
イナ5の長手方向中央寄り部分が、車両の前後方向にお
けるダッシュボード1の開口1cのすぐ前に位置するよ
うに配置されている。
【0035】尚、コンバイナ5は、アイポイントIから
視認した際に、図3に車両用表示装置の拡大正面図で示
すように、コンバイナ5の上縁5aのうち車幅方向中央
寄りの部分が、コンバイナ5の手前に配置されたステア
リングホイール11と前後に重なり隠されて、ステアリ
ングホイール11越しにアイポイントIから視認される
車両の前方視界上にコンバイナ5がはみ出さないよう
に、正円弧状の外形(輪郭)で形成されている。
【0036】そして、図1に示すように、コンバイナ5
のアイポイントI側に位置する内周面には、表示デバイ
ス3の偏光板3aとは90度偏光方向が異なる、車高方
向を偏光方向とする偏光板5b(第1偏光板に相当)が
コーティングされており、この偏光板5bによる光の偏
光と、コンバイナ5自身に施されたスモーク処理との双
方により、このコンバイナ5は自身を通過する光を減光
させる作用を発揮する。
【0037】このような構成によるコンバイナ5におい
て、上述した表示デバイス3からの反転表示画像の像光
が照射されて正転画像の虚像SがアイポイントIから視
認される領域は、図3に示すように、2つのアナログメ
ータユニット9,9の間を通してアイポイントIから直
接視認される、車幅方向における中央寄り部分、換言す
ると、コンバイナ5の長手方向における中央寄り部分と
いうことになる。
【0038】そして、上記したようにコンバイナ5が車
幅方向に正円弧状を呈し、かつ、上縁5a側が下端側よ
りもアイポイントIに近くなるように車高方向において
傾斜して配置されていることから、図1に示すように、
発光デバイス3からコンバイナ5を経てアイポイントI
に至る反転表示画像の光路長は、コンバイナ5の上縁5
a側の方が下端側よりも短く、また、車幅方向における
コンバイナ5の両端寄り部分の方が中央寄り部分よりも
短くなる。
【0039】したがって、例えば、図4に説明図で示す
ような、車幅方向を長手方向とする横長の矩形状の反転
表示画像が表示デバイス3に表示されて、その像光が光
路変更部材7を経ずに直接、2つのアナログメータユニ
ット9,9の間を通してアイポイントIから直接視認さ
れるコンバイナ5の長手方向における中央寄り部分に照
射されたとすると、その反射光によりアイポイントIか
ら視認される、反転表示画像を表裏及び上下反転させた
正転画像の虚像の形状は、図5に説明図で示すように、
コンバイナ5の上縁5a側の方が下端側よりも横幅が狭
く、かつ、車幅方向におけるコンバイナ5の両端寄り部
分の方が中央寄り部分よりも下方にずれたような、略扇
形に歪む。
【0040】尚、コンバイナ5が車幅方向において正円
弧状に湾曲していることから、コンバイナ5で反転表示
画像が反射される際には、反射前の反転表示画像に対し
て反射後の正転画像の方が、車幅方向に拡大される。
【0041】前記光路変更部材7は、図6に断面図で示
すように、端面が三角形で互いに屈折率の異なる2つの
プリズム7a,7bの斜面どうしを貼り合わせることで
内部に境界面7cを設けた断面台形の直方体を、図7に
斜視図で示すように、平面視扇状に湾曲させて形成され
ている。
【0042】そして、この光路変更部材7は、プリズム
7aの一側面で構成される光路変更部材7の短径側曲面
を車両の後方側に向け、プリズム7bの一側面で構成さ
れる光路変更部材7の長径側曲面を車両の前方側に向け
て、残る両側面を、図1に示すように、ダッシュボード
1の開口1c側と、表示デバイス3の表示面を形成する
偏光板3a側とに各々向けて配置されている。
【0043】尚、本実施形態の車両用表示装置では、ダ
ッシュボード1の開口1c側に向けた光路変更部材7の
一方の側面に、図6に示すように、表示デバイス3の偏
光板3aと偏光方向が一致する、車幅方向を偏光方向と
する偏光板7d(第2偏光板に相当)がコーティングさ
れている。
【0044】したがって、例えば、図4に示すような横
長の矩形状の反転表示画像が表示デバイス3に表示され
て、その像光が表示デバイス3に対向する側面から光路
変更部材7に入射されると、ダッシュボード1の開口1
cに対向する光路変更部材7の他方の側面から出射する
像光の画像は、図8に説明図で示すように、車両の前後
方向における後方側の方が前方側よりも横幅が狭く、か
つ、車幅方向の両端寄り部分の方が中央寄り部分よりも
下方にずれたような、略扇形に歪む。
【0045】このような構成による光路変更部材7がダ
ッシュボード1の内部に収容されて表示デバイス3及び
コンバイナ5の間に配置されていることから、表示デバ
イス3に補助情報等の反転表示画像が表示されると、そ
の像光が、表示デバイス3に対向する側面から光路変更
部材7に入射されてその内部を透過し、ダッシュボード
1の開口1cに対向する光路変更部材7の他方の側面か
ら出射されて、2つのアナログメータユニット9,9の
間を通してアイポイントIから直接視認される、コンバ
イナ5の長手方向における中央寄り部分に照射される。
【0046】ここまでの間に、表示デバイス3に表示さ
れた反転表示画像は、まず、偏光板3aを透過する際に
車幅方向に偏光され、その後、図4に示すような横長の
矩形状から、図8に示す略扇形に変化するような歪み作
用を光路変更部材7から受け、さらに、光路変更部材7
からダッシュボード1の開口1cに向けて出射する際
に、ダッシュボード1の開口1c側に対向する光路変更
部材7の一方の側面にコーティングされた、偏光板3a
と偏光方向が一致する偏光板7dを通過することにな
る。
【0047】そして、偏光板3aにより車幅方向に偏光
され、かつ、光路変更部材7から歪み作用を受けて、コ
ンバイナ5の長手方向における中央寄り部分に照射され
た反転表示画像は、コンバイナ5の内周面にコーティン
グされた車高方向を偏光方向とする偏光板5bを、偏光
方向が異なるため通過することができず、よって、コン
バイナ5の内周面によって全て、アイポイントIに向け
て反射されることになる。
【0048】このコンバイナ5の長手方向における中央
寄りの内周面部分においてアイポイントIに向けて反射
される際、図8に示すような歪み作用を光路変更部材7
から受けた反転表示画像は、表裏及び上下反転させた正
転画像とされ、かつ、図4に示すような横長の矩形状か
ら、図5に示す略扇形に変化するような歪み作用をコン
バイナ5から受けることになる。
【0049】したがって、図8に示す略扇形を表裏及び
上下反転させた画像が、図4に示すような横長の矩形状
から図5に示す略扇形に変化するような歪み作用をコン
バイナ5から受けると、光路変更部材7から受けた歪み
作用のうち車両の前後方向成分がコンバイナ5から受け
た歪み作用のうち車高方向成分によって相殺され、その
結果、表示デバイス3に表示された反転表示画像を表裏
及び上下反転させた正転画像は、反転表示画像に対し
て、図9に説明図で示すように、車幅方向においてのみ
拡大された形状となる。
【0050】以上により、表示デバイス3に表示された
反転表示画像は、2つのアナログメータユニット9,9
の間を通してアイポイントIから直接視認される、コン
バイナ5の長手方向における中央寄り部分上において、
車幅方向においてのみ拡大された形状の虚像Sとして視
認されることになる。
【0051】ところで、光路変更部材7は、表示デバイ
ス3側からの入射光に対しては、上記したような作用を
持つが、反対に、ダッシュボード1の開口1cの外側か
らの入射光に対しては、次のような作用を持つ。
【0052】まず、車両の外部から内部に入射する外光
のうち、ダッシュボード1の開口1cを通過して光路変
更部材7乃至表示デバイス3に向かう外光成分は、コン
バイナ5を通過する図1の角度範囲θ1の方向からの外
光成分と、コンバイナ5を通過しない図1の角度範囲θ
2の方向からの外光成分とがある。
【0053】このうち、コンバイナ5を通過する図1の
角度範囲θ1の方向からの外光成分は、各プリズム7
a,7bと空気との屈折率の相違に応じて屈折させなが
ら透過させ、表示デバイス3の偏光板3aに到達させる
ように作用する。
【0054】一方、コンバイナ5を通過しない図1の角
度範囲θ2の方向からの外光成分は、ダッシュボード1
の開口1c側に位置するプリズム7aの内部を、プリズ
ム7aの臨界角を超えた角度で境界面7cに達するよう
に透過させ、この境界面7cにおいて、光路変更部材7
の平坦な側面を構成するプリズム7aの一面に向けて内
部反射させて、プリズム7b乃至表示デバイス3の偏光
板3aに到達させないように作用する。
【0055】よって、コンバイナ5を通過する図1の角
度範囲θ1の方向からの外光成分は、コンバイナ5の通
過の際に偏光板5bによって車高方向に偏光されて、ダ
ッシュボード1の開口1cを通過し光路変更部材7の偏
光板7dに達するが、偏光板7dが偏光板5bと異なる
車幅方向を偏光方向とすることから、コンバイナ5を通
過して光路変更部材7に達した外光成分は、偏光板7d
を透過できずここで遮光され、表示デバイス3側に向か
うことはない。
【0056】一方、コンバイナ5を通過しない図1の角
度範囲θ2の方向からの外光成分は、偏光されないまま
光路変更部材7の偏光板7dに達するので、この偏光板
7dによって車幅方向に偏光された後に光路変更部材7
のプリズム7aに入射されるが、プリズム7aの臨界角
を超えた角度でプリズム7bとの境界面7cに達するの
で、境界面7cにおいてプリズム7a内に向けて内部反
射され、プリズム7b乃至表示デバイス3に向かうこと
はない。
【0057】したがって、これらによって、車両の外部
からの外光が表示デバイス3に照射されて、表示デバイ
ス3の発光表示する反転表示画像がウォッシュアウトす
ることが防止される。
【0058】また、コンバイナ5自身がスモーク処理さ
れた暗色系の着色樹脂によって形成されていることか
ら、コンバイナ5自身によっても透過光の減衰が行わ
れ、これが、外光の表示デバイス3に対する照射の防止
に一役買うことになる。
【0059】さらに、コンバイナ5がダッシュボード1
の凹部1bの内周面と略同心円状となるように凹部1b
から立設されていることから、アイポイントIから視認
したコンバイナ5の背後に凹部1bの内周面が配置され
て、コンバイナ5をダッシュボード1と同様の暗色系の
色に認識させるように凹部1bの内周面が作用し、その
結果、コンバイナ5の内周面上においてアイポイントI
から視認される発光表示画像部分とその背景部分とのコ
ントラスト差が、コンバイナ5の背後からの外光照射に
よって低められることがなく、正転画像の虚像Sの視認
性低下が防止される。
【0060】即ち、本実施形態の車両用表示装置では、
表示デバイス3上でのウォッシュアウトとコンバイナ5
上でのウォッシュアウトとが、いずれも防止されるよう
になるわけである。
【0061】尚、本実施形態の車両用表示装置では、ダ
ッシュボード1の開口1cを通して光路変更部材7に照
射される光のコンバイナ5側への反射抑制加工として、
光路変更部材7の偏光板7dの上からさらに、アンチリ
フレクション(無反射、以下「AR」と略記する。)フ
ィルム7eと、アンチグレア(無反射、以下「AG」と
略記する。)フィルム7fとが、重ねてコーティングさ
れている。
【0062】したがって、コンバイナ5を通過して偏光
板5bにより車高方向に偏光された車両の外部からの外
光が、光路変更部材7の偏光板7dの上からコーティン
グされたARフィルム7eに達しても、このARフィル
ム7eを透過する際に減衰されてコンバイナ5側への反
射が防止されるので、車高方向に偏光された車両の外部
からの外光が光路変更部材7の反射によりコンバイナ5
の内周面に達して、アイポイントIに向けて反射されて
しまうことはない。
【0063】また、コンバイナ5の偏光板5bにより車
高方向に偏光された車両の外部からの外光がARフィル
ム7eを透過してAGフィルム7fに達して、その表面
によって外光がARフィルム7e側に反射されても、そ
の反射の際に外光が拡散されることから、AGフィルム
17からの反射光がコンバイナ5の特定領域に集中して
照射されて、アイポイントI側に高光量で反射されるこ
とはない。
【0064】また、ダッシュボード1の前面1dには、
例えば液晶ディスプレイ(LCD)や冷陰極管ディスプ
レイ(VFD)、或は、FE(フィールドエミッショ
ン)ディスプレイや蛍光表示管、EL(エレクトロルミ
ネッセンス)ディスプレイといった自発光デバイス等に
よって構成されて、各種ウォーニング情報を発光表示さ
せる、ウォーニング用表示デバイス15の表示面が露出
している。
【0065】さらに、開口1cよりも車両の前方に位置
する凹部1bの内周壁箇所には、意匠抜きのシンボルマ
ークの点灯表示等による従来から公知のオーソドックス
なウォーニング表示を行うウォーニング表示ユニット1
3(第2発光表示源に相当)が配設されている。
【0066】上述のウォーニング表示ユニット13が発
光表示を行うと、図3に示すように、2つのアナログメ
ータユニット9,9の間を通してアイポイントIから直
接視認される、コンバイナ5の長手方向における中央寄
り部分であって、表示デバイス3の正転画像の虚像Sが
表示される領域よりも車高方向における上方の所定領域
Tにおいて、コンバイナ5を透過した各種ウォーニング
情報の発光表示像P(実像)がアイポイントIから視認
されることになる。
【0067】また、コンバイナ5の下方に、ウォーニン
グ表示デバイス15(の実像)がアイポイントIから視
認されることになる。
【0068】そして、ウォーニング表示ユニット13が
発光表示を行う場合も、表示デバイス3が発光表示を行
う場合も、ウォーニング表示ユニット13による各種ウ
ォーニング情報の発光表示像Pや表示デバイス3による
正転画像の虚像S、及び、2つのアナログメータユニッ
ト9,9やウォーニング表示デバイス15の全てが、ア
イポイントIからの視覚上では、ステアリングホイール
11の内側に位置してステアリングホイール3越しにそ
れらが視認される。
【0069】尚、本実施形態においては、図2に示すよ
うに、表示デバイス3もコンバイナ5や光路変更部材7
と同様に、車両の前方が低く後方が高い箇所に位置する
ように、全体を前下がりに傾斜させて配置されているこ
とから、表示デバイス3の表示面を形成する偏光板3a
や、コンバイナ5及び光路変更部材7に貼着された偏光
板5b,7dのいずれにとっても、車幅方向に振動する
直線偏光成分がS偏光成分となり、車高方向に振動する
直線偏光成分がP偏光成分ということになる。
【0070】また、本実施形態においては、車両の外部
から内部に入射する太陽光等の外光のうち、ダッシュボ
ード1の開口1cを通って表示デバイス3に向かう外光
成分の、少なくとも車幅方向における全光路範囲に亘っ
て、その光路上に介在するように、コンバイナ5が形成
されている。
【0071】次に、上述のように構成された本実施形態
の車両用表示装置の動作(作用)について説明する。
【0072】本実施形態の車両用表示装置では、アイポ
イントIからの視覚上において、2つのアナログメータ
ユニット9,9の間にコンバイナ5の正転画像の虚像S
の視認領域や、ウォーニング表示ユニット13による発
光表示像Pの実像が視認される所定領域Tを配置した状
態で、これら2つのアナログメータユニット9,9やウ
ォーニング表示デバイス15、発光表示像Pの実像、及
び、正転画像の虚像Sをコンバイナ5の上縁5aがほぼ
囲繞することから、現実には個別のアナログメータユニ
ット9,9やウォーニング表示ユニット13、ウォーニ
ング表示デバイス15と、コンバイナ5とによって構成
されるこれらが、あたかも単一のコンビネーションメー
タユニットのように視認されて、一体感が醸し出される
ことになる。
【0073】しかも、コンバイナ5がダッシュボード1
の上面1aの凹部1bから立設されていることから、こ
の凹部1bの深さに応じた高さにコンバイナ5を構成す
ることで、コンバイナ5自身が透明でなくとも、アイポ
イントIからの車両外部の前方視界を妨げないように構
成することができる。
【0074】さらに、アイポイントIからの視覚上にお
いて、コンバイナ5の上縁5aがステアリングホイール
11と前後に重なって、コンバイナ5の上縁5aがアイ
ポイントIから直接視認されないようにも構成できるの
で、上記のように単一のコンビネーションメータユニッ
トのような視覚上の効果とは別に、コンバイナ5の上縁
5aを隠して視覚上の違和感が発生するのを防ぐことも
できる。
【0075】そして、本実施形態の車両用表示装置で
は、コンバイナ5の正転画像の虚像Sの視認領域や、ウ
ォーニング表示ユニット13による発光表示像Pの実像
が視認される所定領域Tが、アイポイントIからの視覚
上において2つのアナログメータユニット9,9の間に
配置されることから、アナログメータユニット9の上方
又は下方にコンバイナ5の正転画像の虚像Sの視認領域
を配置するのに比べて、ダッシュボード1の凹部1bの
深さを大きくしたり、コンバイナ5の車高方向寸法を大
きくする必要をなくして、車高方向における車両の前方
視界を広く確保しつつ、コンバイナ5を車両の前方視界
の外に配置することができる。
【0076】また、本実施形態の車両用表示装置では、
ウォーニング表示ユニット13による発光表示像Pをコ
ンバイナ5越しにアイポイントIから視認可能とするた
めに、コンバイナ5をスモーク処理された暗色系の着色
樹脂という透光性の部材によって構成している関係上、
コンバイナ5のアイポイントI側に位置する内周面に、
車高方向を偏光方向とする偏光板5bをコーティングす
ると共に、表示デバイス3の偏光板3aと偏光方向が一
致する、車幅方向を偏光方向とする偏光板7dを、光路
変更部材7のダッシュボード1の開口1c側に向けた一
方の側面にコーティングした。
【0077】このため、表示デバイス3の表示面である
偏光板3aにより車幅方向に偏光された反転表示画像の
像光が、光路変更部材7の偏光板7dを透過してコンバ
イナ5の内周面に達し、アイポイントI側に反射される
のを妨げず、その上で、車両の外部から入射してコンバ
イナ5の偏光板5bを透過し車高方向に偏光された外光
が、表示デバイス3の表示面である偏光板3aに達する
のを、光路変更部材7の偏光板7dにより阻止して、表
示デバイス3が外光の照射により加熱されるのを防止す
ることができる。
【0078】さらに、本実施形態の車両用表示装置で
は、光路変更部材7の偏光板7dの上からARフィルム
7eを重ねてコーティングしたので、車両の外部から入
射してコンバイナ5の偏光板5bを透過した外光が最初
に照射される、光路変更部材7の表面たるARフィルム
7eにおいて、コンバイナ5の内周面に向けて反射され
て、アイポイントIに向けて反射されてしまうのを防ぐ
ことができる。
【0079】しかも、ARフィルム7eと偏光板7dと
の間にAGフィルム7fを介在させたので、偏光板7d
やプリズム7aの一面において反射されるよりも前に、
ARフィルム7eを透過した外光をこのAGフィルム7
fによって拡散反射させて、反射された外光がコンバイ
ナ5の内周面の特定領域に集中しないようにし、その結
果、コンバイナ5の内周面によって反射されてアイポイ
ントIに向かう外光の光量が高くならないようにして、
防眩効果を得ることができる。
【0080】尚、本発明は、コンバイナ5をダッシュボ
ード1の凹部1bから、その深さに応じた高さで立設す
ることで、アイポイントIからの車両外部の前方視界を
妨げないようにコンバイナ5を構成できる限り、スモー
ク処理や偏光板のコーティングによる外光の減光加工を
行わない透明なコンバイナを用いる車両用表示装置につ
いても、適用可能である。
【0081】また、ARフィルム7eとAGフィルム7
fとのうちいずれか一方は省略してもよく、そうするか
否かとは無関係に、光路変更部材7の一方の側面に、手
垢等の油分の付着による反射効率上昇を防ぐために、撥
水処理加工を反射抑制加工の一環として施してもよい。
【0082】さらに、アイポイントIから直接視認可能
なウォーニング表示デバイス15を設けるか否かや、ア
ナログメータユニット9を単数又は3つ以上とするか否
かについても、任意である。
【0083】また、コンバイナ5はその車幅方向全体が
正円弧状に湾曲していなくてもよく、光路変更部材7に
よる画像の歪み作用の付与は、コンバイナ5の反転表示
画像が照射される領域の形状及びその形状に応じて発生
する歪み作用との関係で、適宜内容を変更し、或は、省
略することができる。
【0084】さらに、構成上支障がないのであれば光路
変更部材7を省略してもよく、その場合、偏光板7d
は、単独の板状部材として表示デバイス3とコンバイナ
5との間に配設してもよく、或は、これらの間に塵埃進
入防止用に設けることのできる透光性の保護カバーにコ
ーティングして設けるようにしてもよい。
【0085】さらに、ウォーニング表示ユニット13に
よる発光表示像Pのコンバイナ5を透過させた実像のア
イポイントIからの視認を伴わないように構成する場合
には、コンバイナ5を遮光性の部材によって構成しても
よい。
【0086】また、その場合には、表示デバイス3を、
本実施形態で説明したバックライト付きの液晶ディスプ
レイのような、表示画像の像光が偏光作用を受けるもの
に限らず、例えば、FE(フィールドエミッション)デ
ィスプレイや蛍光表示管、EL(エレクトロルミネッセ
ンス)ディスプレイ等の自発光デバイスで構成してもよ
い。
【0087】さらに、その場合には、コンバイナ5の偏
光板5bや光路変更部材7の偏光板7d、加えて、偏光
板7dの上から重ねてコーティングしたARフィルム7
eやAGフィルム7fも省略してよく、或は、光路変更
部材7の一面に施した撥水処理加工も省略してよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両用表示装置によれば、車両の内部の発光表
示源に表示された表示画像の像光を前記車両の運転者の
アイポイントに向けて反射させるコンバイナ上に、前記
アイポイントから視認可能な前記表示画像の虚像を表示
させる車両用表示装置において、前記コンバイナと前記
アイポイントとの間であって、前記コンバイナによって
前記アイポイントに向けて反射させた前記発光表示源か
らの前記表示画像の像光の光路上から外れた箇所に、前
記車両の状態を実像表示する計器が配設されており、前
記コンバイナが、前記アイポイントから視認される前記
コンバイナの輪郭が、前記表示画像の像光の照射により
前記アイポイントから視認される該表示画像の虚像と前
記計器の実像とをほぼ囲繞する外形によって形成されて
いる構成とした。
【0089】このため、発光表示源の表示画像の虚像と
計器の実像とがコンバイナの輪郭によって、アイポイン
トから単一の計器ユニットによるコンビネーション表示
として視認されるようにして、発光表示源による表示と
計器による表示とが個別に行われる車両用表示装置にお
いて、これらの視覚的一体感の演出とコンバイナの存在
が与える視覚上の違和感の緩和とを、コンバイナ自身に
よって達成し、かつ、遮光用のフードの必要性をなくし
て、ダッシュボードの大型化や構造の複雑化を避けつつ
計器の実像と表示画像の虚像との間に一体感のある表示
を実現することができる。
【0090】また、請求項2に記載した本発明の車両用
表示装置によれば、請求項1に記載した本発明の車両用
表示装置において、前記計器が前記車両の車幅方向に間
隔を置いて複数設けられており、前記コンバイナが、隣
り合う2つの前記計器の間に位置するコンバイナ部分に
おいて前記発光表示源からの前記表示画像の像光を前記
アイポイントに向けて反射させるように配置されている
構成とした。
【0091】このため、請求項1に記載した本発明の車
両用表示装置において、アイポイントから視認されるコ
ンバイナ上の表示画像の虚像と計器の実像とが、車両の
車幅方向において並んで配置されるようにして、表示画
像の虚像を視認させるコンバイナ上の領域を計器の上方
や下方に配置せずに済むようにして、例えば計器の上方
に表示画像の虚像の視認領域を配置するために、車両の
車高方向におけるコンバイナの寸法を、コンバイナ上で
の車高方向における表示画像の照射寸法に対して必要以
上に大きくしたり、計器の下方に表示画像の虚像の視認
領域を配置するために、車両の車高方向におけるダッシ
ュボードの凹部の深さを、コンバイナ上での車高方向に
おける表示画像の照射寸法に対して必要以上に大きくし
なくても、アイポイントから視認される発光表示源の表
示画像の虚像及び計器の実像が、アイポイントからの車
両の前方視界の外に位置するようにし、これにより、車
両の前方視界とオーバーラップしてこれを狭めることが
ないように、コンバイナや計器をアイポイントからの車
両の前方視界の外に容易に位置させることができる。
【0092】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用表示装置によれば、請求項1又は2に記載した本発明
の車両用表示装置において、前記コンバイナよりも前記
アイポイント側に前記車両のステアリングホイールが配
置されており、前記コンバイナが、該コンバイナと前記
ステアリングホイールとの前記アイポイントからの前後
位置差による視差に応じて曲率の相違する正円弧状の上
縁を有する外形で形成されているものとした。
【0093】このため、請求項1又は2に記載した本発
明の車両用表示装置において、コンバイナの輪郭がステ
アリングのホイール部分に隠されて、アイポイントから
視認できないようにして、コンバイナの存在が与える視
覚上の違和感をステアリングのホイール部分の存在によ
って緩和することができる。
【0094】また、請求項4に記載した本発明の車両用
表示装置によれば、請求項1、2又は3に記載した本発
明の車両用表示装置において、前記コンバイナが光の透
過を可能とする部材によって形成されており、前記コン
バイナを挟んで前記アイポイント側とは反対側の、前記
車両の前後方向における前記コンバイナの前方に、前記
計器とは別に前記車両の状態を示す第2表示画像を発光
表示する第2発光表示源が配置されており、該第2発光
表示源が、前記第2表示画像の像光が前記コンバイナの
所定領域を透過し前記計器により遮られずに前記アイポ
イントに到達するように、前記第2表示画像を表示する
ように構成されており、前記コンバイナが、該コンバイ
ナの前記所定領域を除く領域において、前記発光表示源
からの前記表示画像の像光を前記アイポイントに向けて
反射させるように配置されているものとした。
【0095】このため、請求項1、2又は3に記載した
本発明の車両用表示装置において、コンバイナ越しにア
イポイントから視認される第2表示画像の実像を、アイ
ポイントから直接視認される計器の実像やコンバイナ上
で視認される発光表示源により表示された表示画像の虚
像と重ならないように配置して、計器の実像と表示画像
の虚像との一体感に加えて、これらと第2表示画像の実
像との一体感もある表示を実現することができる。
【0096】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
用表示装置によれば、請求項4に記載した本発明の車両
用表示装置において、前記発光表示源による前記表示画
像の発光表示が、P偏光及びS偏光のうちいずれか一方
の偏光方向による光を用いて行われ、前記コンバイナ
に、前記一方の偏光方向による光成分を遮断する第1偏
光板が設けられており、前記発光表示源と前記コンバイ
ナとの間には、P偏光及びS偏光のうちいずれか他方の
偏光方向による光成分を遮断する第2偏光板が配置され
ているものとした。
【0097】このため、請求項4に記載した本発明の車
両用表示装置において、コンバイナに設けられた第1偏
光板による、P偏光及びS偏光のうちいずれか一方の偏
光方向の光成分の遮断と、それよりも発光表示源側に設
けられた第2偏光板による、P偏光及びS偏光のうちい
ずれか他方の偏光方向の光成分の遮断とにより、車両の
外部から内部に入射する外光を発光表示源に到達する前
に遮断して、コンバイナ上で視認される表示画像の虚像
とその周辺部分とのコントラスト差がなくなるウォッシ
ュアウトの発生を防止することができる。
【0098】また、請求項6に記載した本発明の車両用
表示装置によれば、請求項5に記載した本発明の車両用
表示装置において、前記第2偏光板の前記コンバイナに
臨む表面に、該表面に照射される光の前記コンバイナ側
への反射を少なくとも抑制する反射抑制加工が施されて
いるものとした。
【0099】このため、請求項5に記載した本発明の車
両用表示装置において、車両の外部から内部に入射した
外光が、コンバイナに設けられた第1偏光板の透過によ
りP偏光及びS偏光のうちいずれか他方の偏光方向によ
る光成分となって、コンバイナと発光表示源との間に配
置された第2偏光板に達しても、第2偏光板に達した光
の偏光方向が第2偏光板による偏光方向と異なることに
よる反射率の低下に起因する反射の抑制効果以上に、第
2偏光板の表面に施された反射抑制加工によってコンバ
イナ側への光の反射を抑制し、これにより、コンバイナ
によってアイポイント側に向けて反射されてしまう光の
量を少なくとも減少させて、アイポイントにおける防眩
効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用表示装置の原
理的な概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の車両用表示装置の拡大斜視図である。
【図3】図1の車両用表示装置の正面図である。
【図4】図1の表示デバイスに表示される反転表示画像
の一例を示す説明図である。
【図5】図1のコンバイナによって画像に及ぼされる歪
み作用の説明図である。
【図6】図1の光路変更部材の断面図である。
【図7】図1の光路変更部材の斜視図である。
【図8】図1の光路変更部材によって画像に及ぼされる
歪み作用の説明図である。
【図9】図1の光路変更部材及びコンバイナによる歪み
作用の相殺の結果アイポイントから視認される正転画像
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダッシュボード 1a ダッシュボード上面 1b 凹部 1c 開口 3 表示デバイス(発光表示源) 5 コンバイナ 5a コンバイナ上縁 5b 偏光板(第1偏光板) 7d 偏光板(第2偏光板) 7e アンチリフレクションフィルム(反射抑制加工) 7f アンチグレアフィルム(反射抑制加工) 9 アナログメータユニット(計器) 11 ステアリングホイール 13 ウォーニング表示ユニット(第2発光表示源) I アイポイント S 虚像 T 所定領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甘利 武之 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 3D044 BA19 BA21 BA22 BB01 BC07 BD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の内部の発光表示源に表示された表
    示画像の像光を前記車両の運転者のアイポイントに向け
    て反射させるコンバイナ上に、前記アイポイントから視
    認可能な前記表示画像の虚像を表示させる車両用表示装
    置において、 前記コンバイナと前記アイポイントとの間であって、前
    記コンバイナによって前記アイポイントに向けて反射さ
    せた前記発光表示源からの前記表示画像の像光の光路上
    から外れた箇所に、前記車両の状態を実像表示する計器
    が配設されており、 前記コンバイナは、前記アイポイントから視認される前
    記コンバイナの輪郭が、前記表示画像の像光の照射によ
    り前記アイポイントから視認される該表示画像の虚像と
    前記計器の実像とをほぼ囲繞する外形によって形成され
    ている、 ことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記計器は前記車両の車幅方向に間隔を
    置いて複数設けられており、前記コンバイナは、隣り合
    う2つの前記計器の間に位置するコンバイナ部分におい
    て前記発光表示源からの前記表示画像の像光を前記アイ
    ポイントに向けて反射させるように配置されている請求
    項1記載の車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記コンバイナよりも前記アイポイント
    側には前記車両のステアリングホイールが配置されてお
    り、前記コンバイナは、該コンバイナと前記ステアリン
    グホイールとの前記アイポイントからの前後位置差によ
    る視差に応じて曲率の相違する正円弧状の上縁を有する
    外形で形成されている請求項1又は2記載の車両用表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記コンバイナは光の透過を可能とする
    部材によって形成されており、前記コンバイナを挟んで
    前記アイポイント側とは反対側の、前記車両の前後方向
    における前記コンバイナの前方には、前記計器とは別に
    前記車両の状態を示す第2表示画像を発光表示する第2
    発光表示源が配置されており、該第2発光表示源は、前
    記第2表示画像の像光が前記コンバイナの所定領域を透
    過し前記計器により遮られずに前記アイポイントに到達
    するように、前記第2表示画像を表示するように構成さ
    れており、前記コンバイナは、該コンバイナの前記所定
    領域を除く領域において、前記発光表示源からの前記表
    示画像の像光を前記アイポイントに向けて反射させるよ
    うに配置されている請求項1、2又は3記載の車両用表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記発光表示源による前記表示画像の発
    光表示は、P偏光及びS偏光のうちいずれか一方の偏光
    方向による光を用いて行われ、前記コンバイナには、前
    記一方の偏光方向による光成分を遮断する第1偏光板が
    設けられており、前記発光表示源と前記コンバイナとの
    間には、P偏光及びS偏光のうちいずれか他方の偏光方
    向による光成分を遮断する第2偏光板が配置されている
    請求項4記載の車両用表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第2偏光板の前記コンバイナに臨む
    表面には、該表面に照射される光の前記コンバイナ側へ
    の反射を少なくとも抑制する反射抑制加工が施されてい
    る請求項5記載の車両用表示装置。
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