JP2002355567A - 洗米機能付き多機能卓上精米器 - Google Patents

洗米機能付き多機能卓上精米器

Info

Publication number
JP2002355567A
JP2002355567A JP2001162914A JP2001162914A JP2002355567A JP 2002355567 A JP2002355567 A JP 2002355567A JP 2001162914 A JP2001162914 A JP 2001162914A JP 2001162914 A JP2001162914 A JP 2001162914A JP 2002355567 A JP2002355567 A JP 2002355567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
milling
course
washing
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001162914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3746439B2 (ja
Inventor
Masahiko Iijima
雅彦 飯島
Koichi Soeda
康一 添田
Hirofumi Takubo
博典 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Yamamoto Electric Corp
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Yamamoto Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd, Yamamoto Electric Corp filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP2001162914A priority Critical patent/JP3746439B2/ja
Publication of JP2002355567A publication Critical patent/JP2002355567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3746439B2 publication Critical patent/JP3746439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 攪拌対流式の洗米機能付き卓上精米器におい
て、玄米から無洗米の生成、白米から無洗米の生成、分
搗き米や胚芽米の生成等の諸機能を行い得る卓上精米器
を提供する。 【解決手段】 精米コースとして、玄米を精米して胚芽
米の生成を行う胚芽コースと、玄米を精米して所望の精
白度の分搗き米及び白米の生成を行う分搗きコースとを
備えると共に、洗米コースとして、白米を洗米して無洗
米を生成する洗米コースと、玄米を精米して白米を生成
後、連続的かつ自動的に該白米を洗米して無洗米を生成
する精米/洗米コースとを備え、精米時と洗米時とでは
同一の精米羽根組立体を使用し、洗米時には精米時より
低い回転数で精米羽根を回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、玄米を攪拌、対
流させて精米するタイプの卓上精米器に関し、特に、簡
単な構成で、精米後に米研ぎ(洗米)を行って、水で研
がずにそのまま炊飯できる米(以下、無洗米と称す)を
生成しうる洗米機能等の機能を備える洗米機能付き多機
能卓上精米器に関する。
【0002】
【従来の技術】精米前の玄米は中から胚乳、うまみ層、
肌糠、糠となっており、精米して白米とすると糠部分が
取り除かれる。その後、水でとぐと残りの肌糠も落ち
る。一方、精米後の白米を水でとぐ代わりに特殊な方法
で肌糠を落としたものが無洗米として流通している。
【0003】精米後の白米を水でとぐと、水によく溶け
るビタミンB1等がとぎ汁の中に流出してしまうと共
に、うまみ、甘味等の食味が低下してしまう。また、水
でとぐと、とぎ汁にはりん、窒素、脂肪分等が含まれる
ため、それが生活排水として河川等に流されるとヘドロ
や赤潮発生の原因となり環境破壊を招いていた。無洗米
においては、とぎ汁が発生しないためビタミンB1等の
流出を防止できうま味、甘味成分を多く残留できると共
に環境汚染の心配も無いという利点がある。
【0004】従来、精米後の米を洗米する装置として、
無洗米製造装置、米研ぎ機、研米機で米研ぎ(洗米)を
行うもの等が、例えば、特開昭64−63051、実開
昭62−59138等で知られている。また、精米から
洗米までを行う精米器が知られているが、その方式はロ
ール式、墳風式、バキューム式等であり、しかも卓上型
ではなく大型で高価であった。また、水を使わずに遠心
力とブラシにより米粒表面の糠を書き出すブラシ式の洗
米器が市販されているが、卓上型ではなく大型で高価で
あるばかりでなく、砕米、米の亀裂の発生率が高い。
【0005】一方、攪拌対流式の卓上精米器としては特
開2000−218183において、表面が酸化して黄
色に変色した白米を磨く機能を付加したものが開示され
ているが、目的が洗米とは異なる。また、この白米磨き
は精米羽根の回転数を精米時より低い回転数で行う旨記
載されているが、それでも砕米、米の亀裂は避けられな
い。また、攪拌対流式の他の卓上精米器としては特開2
001−46891において、精米後に回転速度を可変
等にして洗米を行う旨の記載がされているが、そのよう
な構成にすると装置が複雑化し、また上記と同様に砕
米、米の亀裂は避けられない。洗米時に砕米や米の亀裂
が生じると、糠やごみが米に付着したり亀裂に入りやす
く、これらは洗米時に十分除去できずに食味の低下等を
招きやすい。また、砕米、米の亀裂の発生率を低くする
ためには精米羽根の回転数を精米時より、より低い回転
数とするか洗米時間を短縮する必要があるが、そうすれ
ば十分な洗米が行われず、糠を満足に取り除けない。
【0006】ここで、洗米とは図1に示すように、精米
後の白米から肌糠や糠片やごみを落とすことを言う。こ
こで、図1の(a)は玄米、(b)は精米後の白米、
(c)は洗米後の米を示す。また、分付き米において
は、所望の分付き終了後の米の表面に付着した糠片やご
みを落とすことをいう。図1の(a)、(b)に示すよ
うに、精米後の白米においては、外側の「糠」の部分が
取り除かれ、これを水でとぐと図1の(c)に示すよう
に残りの「肌糠」も落ちる。また、市販の無洗米におい
ては、図1の(c)に示すように、特殊な方法で「糠」
も「肌糠」も取り除かれており、一切水でとぐ必要は無
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の攪
拌対流式の卓上精米器では米研ぎ(洗米)を行って満足
しうる無洗米を生成しうるものはなかった。また、攪拌
対流式の洗米機能付き卓上精米器において、玄米から無
洗米の生成、白米から無洗米の生成、分搗き米や胚芽米
の生成等を行い得る卓上精米器、またこれらを簡単な操
作で操作性良く行い得る卓上精米器はなかった。特に、
洗米機能を有する従来の攪拌対流式の卓上精米器におい
ては、玄米から白米への精米動作と洗米動作とを連続的
に行うものはなかった。更に、洗米機能を有する従来の
攪拌対流式の卓上精米器において、胚芽を残した精米、
即ち、胚芽米の生成を行う胚芽コース機能を有したもの
はなかった。一方、胚芽コース機能を有する従来の攪拌
対流式の卓上精米器においては、胚芽コースを設定する
操作ボタン等と分搗きの程度、即ち、精白度を設定する
操作ボタン等とが別々に設けられており、操作パネルの
小型化の妨げになるばかりでなく、操作性も悪いもので
あった。
【0008】従って、本願発明の目的は、攪拌対流式の
洗米機能付き卓上精米器において、玄米から無洗米の生
成、白米から無洗米の生成、分搗き米や胚芽米の生成等
の諸機能を行い得る卓上精米器を提供することにある。
本願発明の別の目的は、攪拌対流式の洗米機能付き卓上
精米器において、玄米から無洗米の生成、白米から無洗
米の生成、分搗き米や胚芽米の生成等の諸機能を簡単な
操作で操作性良く行い得る卓上精米器を提供することに
ある。
【0009】本願発明の更に別の目的は、攪拌対流式の
洗米機能付き卓上精米器において、玄米から無洗米の生
成、白米から無洗米の生成、分搗き米や胚芽米の生成等
の諸機能を設定する操作手段を誤動作なく視認性良くか
つコンパクトに配置して操作パネルの小型化が図れ、ひ
いては本体も小型化し廉価に構成しうる卓上精米器を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の一面によれば、駆動軸に着脱自在に
嵌合されて該駆動軸と共に回転する部材に設けられ、該
駆動軸と共に回転する精米羽根を含む精米羽根組立体
と、前記精米羽根を着脱自在に収容する精米かごと、前
記精米かごを着脱自在に収容する糠ボックスとを備え、
前記精米かごの側周部は金網で構成され、精米時及び洗
米時には米を前記精米かご内に入れて駆動軸を回転させ
ることで前記精米羽根の回転により米が撹拌され、米は
その遠心力により前記精米かごの金網の網目に擦り付け
られて、糠が削り落とされ、削り落とされた糠は遠心力
により網目から外側に飛ばされ前記糠ボックス内に落と
されるようになった洗米機能付き多機能卓上精米器にお
いて、精米コースとして、玄米を精米して胚芽米の生成
を行う胚芽コースと、玄米を精米して所望の精白度の分
搗き米及び白米の生成を行う分搗きコースとを備えると
共に、洗米コースとして、白米を洗米して無洗米を生成
する洗米コースと、玄米を精米して白米を生成後、連続
的かつ自動的に該白米を洗米して無洗米を生成する精米
/洗米コースとを備え、精米時と洗米時とでは同一の前
記精米羽根組立体を使用し、洗米時には精米時より低い
回転数で前記精米羽根を回転するようにしたものであ
る。このように構成された本発明による卓上精米器にお
いては、玄米から無洗米の自動連続生成、白米から無洗
米の生成、玄米から分搗き米や胚芽米の生成等の諸機能
を行い得るようにしたので極めて便利で使い勝手が良い
ものである。特に、胚芽コースを設けてあるため、食味
や栄養を考慮した多機能精米器として使用できる。
【0011】本発明においては、好ましくは、前記精米
コースとして前記胚芽コースと分搗きコースのいずれか
を単一の精米コース選択手段により選択し、更に、分搗
きコースを選択した場合に分搗きの程度、即ち、精白度
を前記精米コース選択手段により設定するようにしたも
のである。このように、胚芽コースを設定する操作手段
と分搗きを設定する操作手段とを兼用させたため、操作
パネルを小型化できる。また、精米に関する選択手段が
同一の手段であるため、いずれのコースを指示したかを
容易に確認でき、誤操作を防止できる。また、好ましく
は、精米コース選択手段は、可動指示部と印刷表示部と
を備え、前記印刷表示部は胚芽コース表示と分搗きコー
ス表示を有し、該分搗きコース表示内に複数段階の精白
度の表示を有し、前記可動指示部を前記印刷表示部の所
望の表示に位置させることで、該指示された内容の精米
を行うようにしたものである。従って、設定と表示を兼
用させることができ、特にLED等の表示器を設ける必要
が無く、操作パネルを小型化できると共に安価とするこ
とができる。また、好ましくは、精米コース選択手段
は、前記可動指示部を一端に移動すると前記胚芽コース
が選択され、他端側に移動すると前記分搗きコースが選
択され、前記分搗きコースを選択した場合に、前記可動
指示部を他端側に移動するに従い、分搗きの程度が高
く、または低くなるようにしたものである。従って、分
搗きの程度の設定を視認性良く容易に行え、また、分搗
きの程度を連続的に可変としたり、任意の複数段階に可
変とすることができる。
【0012】また、本発明においては、好ましくは、洗
米コースとして前記洗米コースと前記精米/洗米コース
のいずれかを単一の洗米コース選択手段により選択する
ようにしたものである。このように、白米から無洗米の
生成を指示する操作手段と玄米から無洗米の生成を指示
する操作手段とを兼用させたため、操作パネルを小型化
できる。また、洗米に関する選択手段が同一の手段であ
るため、いずれのコースを指示したかを容易に確認で
き、誤操作を防止できる。また、好ましくは、精米コー
ス選択手段は、洗米コース選択手段により洗米コースと
精米/洗米コースのいずれかが選択された状態では無効
化され、胚芽コースと分搗きコースのいずれも選択不可
能とされるようにしたものである。従って、洗米と精米
を誤って操作するという誤動作が防止できる。この場
合、洗米コース選択手段により洗米コースと精米/洗米
コースのいずれかが選択された場合に選択されたコース
を識別可能に表示するための表示部を備えるようにすれ
ば、ユーザはこの表示部の表示で洗米コースと精米/洗
米コースのいずれも選択されていないことを視認の上で
精米コース選択手段により胚芽コースと分搗きコースの
いずれかを選択できるため、誤操作を防止できる。ま
た、以上の様に、複数のコースを単一の選択手段で選択
可能としたため、操作パネルの必要面積を減少でき、胚
芽コース等を付加しても依然として小型化を実現でき
る。また、本発明においては、好ましくは、各コースの
制御はオープンループにより行われるようにしたもので
ある。従って、クローズドループに比べて精米羽根の回
転の立ち上がりが滑らかになるため米を痛めることが無
く、米の割れや欠け率、即ち、砕米率を減少できる。特
に、精米(洗米)量が多いほど立ち上がりが遅くなるた
めそのような効果は大きい。従って、べとべとしない食
味の良い米飯を得ることができる。また、オープンルー
プは、クローズドループのように回転センサ等を必要と
しないため、クローズドループに比べてコストを押さえ
られる
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による洗米機能付
き卓上精米器の実施例の基本構成を図2から図8までを
参照して説明する。図2(a)および図3は本実施例の卓
上精米器の全体の外観図を示し、図2(a)は上面図であ
り、図3は斜視図である。図2(a)、図3において50
はこの卓上精米器を示し、11は例えばABS樹脂から
なる本体ケース、14は同様に例えばABS樹脂からな
る底蓋、15は底蓋14の底部に取り付けられたゴム足
である。3は蓋であり、例えばABS樹脂からなる外側
フレーム4a、内側フレーム4b(図4の断面図参
照)、該フレーム4a,4bに取り付けられた例えばA
BS樹脂からなる取っ手1、及びフレーム4a,4bに
挟まれたガラス又はアクリル樹脂からなる透明な窓2を
有する。27は電源コード、28は電源プラグである。
7は卓上精米器の各種動作を指示する操作パネル(操作
部)の構成例である。図2(b)は操作パネル7の各種
操作ボタン等及びその機能を示す拡大図である。図2
(a)、(b)に示すように、操作パネル7は以下のよう
に構成される。70は、精米動作又は/及び洗米動作の
開始、停止(スタート/ストップ)を指示するためのス
タート/ストップボタンであり、例えば、該ボタンを押
すたびに精米動作又は/及び洗米動作の開始、停止を指
示する。71は、玄米から胚芽を残した精米(即ち、胚
芽米の生成)を行う胚芽コース及び玄米から分搗き米及
び精白度100%の白米の生成を行う分搗きコースのい
ずれかを選択を指示すると共に、分搗きコースを選択し
た場合に分搗きの程度、即ち、精白度を設定する精米調
整レバー(精米コース選択手段)である。レバー71は
操作パネルの溝74に沿って例えば左右に移動可能であ
り、該溝に沿ってパネルの上面には胚芽コース、分搗き
調整等の印刷表示78がされる。即ち、ここでは、レバ
ー71を一方端部(例えば、図2において左端)に移動
すると胚芽コースが選択され、他方端部側、例えば、右
側に移動すると分搗きコースが選択される。分搗きコー
スを選択した場合に、レバー71を右側に移動する程、
分搗きの程度、即ち、精白度が高くなり、右端に移動す
ると白米が選択される。なお、レバー71を右側に移動
する程、分搗きの程度が低くなるようにしても良い。こ
のように、レバー71を移動することで、胚芽コース及
び分搗きコースのいずれかを選択できると共に、分搗き
の程度を設定できる。なお、分搗きの程度は無段階に連
続的に可変としてよく、また例えば、3分、5分、7分の
3段階程度に可変としてもよい。また、精米コース選択
手段としては、可動指示部(例えば、レバー)と印刷表
示部とを備え、印刷表示部は胚芽コース表示と分搗きコ
ース表示を有し、分搗きコース表示内に複数段階の精白
度の表示を有し、可動指示部を印刷表示部の所望の表示
に指示させることで、該指示された内容の精米を行うよ
うにしたものであればどのようなものでも良く、レバー
式に限らずダイヤル式等でも良い。この場合、精米コー
ス選択手段は、例えば、両端に基準電圧が印可された可
変抵抗でよく、その摺動部が可動指示部に連動してお
り、可動指示部の位置により摺動部の電圧値が変化し、
摺動部の電圧がマイコンに入力されることで、その電圧
値から胚芽コースが選択されたか、分搗きコースが選択
されたか、更に分搗きコースが選択された場合の分搗き
の程度を検出するようにすれば良い。
【0014】73は、精米または洗米を行う際の米の量
(合数、例えば1―5合)を選択設定する合数選択ボタ
ン(合数選択手段または精米量/洗米量選択手段)であ
り、例えば、1回押すごとに合数を1づつ増加できるよ
うにして良い。合数選択ボタン73で選択された合数は
合数表示部である、例えば、合数表示LED72に表示さ
れる。電源コードがコンセントに接続されて蓋3が閉め
られた初期状態では、合数表示LED72には例えば
“1”が点滅表示され、その後、合数選択ボタン73を
1回押すごとに点滅表示される合数が1づつ増加される
ようにする。なお、合数表示部72はLEDに限らず、液
晶等でも良い。また、合数選択手段と合数表示部として
は、これに限らず、例えば、精米コース選択手段と同様
に、可動指示部と印刷表示部とを備え、可動指示部を印
刷表示部の所望の表示にあわせて合数を選択するように
しても良い。75は、白米の洗米を行って無洗米を生成
する洗米コースと、玄米を精米して白米を生成し、その
後連続して自動的に白米の洗米を行って無洗米を生成す
る精米/洗米コースとを選択的に指示する洗米コース選
択ボタン(洗米コース選択手段)であり、例えば、上記
初期状態で該ボタンを1回押すと洗米コースが選択さ
れ、更に1回押すと精米/洗米コースが選択される。7
6、77は洗米コース選択ボタン75により選択された
コースを識別可能に表示するための表示部、例えばLED
であり、洗米コースが選択されると無洗米表示LED76
が点灯し、精米/洗米コースが選択されると無洗米表示
LED77が点灯する。この場合、どのコースが選択され
たかの識別を容易にするために、これらLED76,77
は異なる色、例えば、無洗米表示LED76を緑、無洗米
表示LED77を黄色とする。なお、洗米コース、精米/
洗米コースのいずれもが選択されない場合には無洗米表
示LED76、77共に消灯しており、精米コースでの運
転のみが可能とされる。
【0015】図4はこの卓上精米器の図2の線IV−I
Vに沿った断面図であり、図5はこの卓上精米器の要部
の分解図である。図4及び図5において、5は玄米を収
容する筒状、例えば、円筒(スリーブ)状の精米かご、
9は回転することにより精米かご5内の玄米を精米する
精米羽根組立体、6は精米かご5を収容すると共に精米
かご5により玄米より削り落とされた糠を収容する例え
ばABS樹脂からなる円筒(スリーブ)状の糠ボック
ス、30は糠ボックス6を収容する例えばABS樹脂か
らなる円筒(スリーブ)状の糠ボックス収容ケースであ
り、その上端部30a及び底部開口端30bが本体ケー
ス11に固定されることにより該糠ボックス収容ケース
30は本体ケース11に固定される。なお、精米かご5
の形状は円筒に限らず下部から上部に従って直径が増加
するすりばち状、等の形状としても良い。
【0016】8は当該卓上精米器の制御回路(図16)
を収容する制御回路ボックスであり、制御回路はコード
リール組立体26に収容された電源コード27(図3)
の電源プラグ28を交流電源に接続することで給電され
る。10は制御回路により制御されるモータ、10aは
モータ10の回転に伴い回転するモータ駆動軸、12は
モータ駆動軸10aに固定されモータ駆動軸と共に回転
するモータプーリー、13はモータプーリー12と駆動
プーリー25とに巻き回されモータ駆動軸10aの回転
を駆動プーリー25に伝える駆動ベルトである。駆動プ
ーリー25は駆動軸23aの下端部に固定され、モータ
10の回転に伴い駆動軸23aも回転する。駆動軸23
aの上端部は例えばポリアセタール製の回転盤20及び
例えばゴム系の材質でできたカップリング19を介して
六角軸組立体16の本体16bの下端部に結合し、駆動
軸23aの回転に伴い六角軸組立体16も回転するよう
にしている。尚、図5においては駆動軸23a、回転盤
20及びカップリング19は省略しており、回転盤20
及びカップリング19は周知のものである。ここで、図
4、図5、図8に示す、六角軸組立体16、本体16
b、先端部16aとは駆動軸(精米羽根駆動軸)23b
を構成する。
【0017】駆動軸23aは本体フレーム24の開口部
24a及び糠ボックス収容ケース30の底部開口部を貫
通しており、駆動軸23aと本体フレーム24の開口部
24aとの間及び駆動軸23aと糠ボックス収容ケース
30の底部開口部との間にはベアリング21が設けら
れ、これらベアリング21はベアリングケース22に収
容されている。ベアリングケース22の下端部はネジ3
2により本体フレーム24に固定されている。本体フレ
ーム24は本体ケース11に固定されている。また、モ
ータ10は本体フレーム24上に搭載、固定されてい
る。
【0018】次に、精米羽根組立体9、精米かご5、糠
ボックス6、六角軸組立体16等の構成について図4及
び図5を参照して説明する。六角軸組立体16の本体1
6bは円筒状であり、例えばステンレスで一体成形され
ており、該六角軸組立体の軸受である金属製の円筒状の
スリーブメタル17に受け入れられており、該スリーブ
メタル17は例えばステンレス製のメタルケース18内
に収容されている。本体16bの下端部はカップリング
19にネジにより固定されている。これらスリーブメタ
ル17及びメタルケース18は精米かご5の中空突出部
5gの内周部に圧入固定されている。また、スリーブメ
タル17の下には調整ワッシャ34が設けられ、カップ
リング19と回転盤20との噛み合いの程度を調整す
る。六角軸組立体16の先端部16aは樹脂(例えばポ
リアセタール)でコーティングされ、多角柱形状、例え
ば、六角柱形状をしており後述する精米羽根組立体9の
六角軸受部9cにきつく嵌合され、それにより六角軸組
立体16の回転に伴い精米羽根組立体9を回転させる。
【0019】糠ボックス6は、円形状の上部フレーム6
a、筒状特に円筒状の側周部6i、円形状の底部フレー
ム6fからなり、底部フレーム6fには円柱状の中空突
出部6gが設けられ、その中空部6hには上記のように
カップリング19と回転盤20等が収容される。上部フ
レーム6aは、外側に突出した上部フレームフランジ6
bと内側に突出した複数(例えば2つ)の上部フレーム
凸部6cとを有し、上部フレームフランジ6bの周縁部
は図4に示すように糠ボックス収容ケース30の上部フ
ランジ30cの上面で受けられて支持される。こうし
て、糠ボックス6は着脱自在に糠ボックス収容ケース3
0内に収容される。
【0020】精米かご5は、円形状の上部フレーム5
d、円形状の底部フレーム5b、上部フレームと底部フ
レームとを結合する複数本の縦フレーム5c、底部フレ
ームの上面側に設けられた円筒状の上面側中空突出部5
g及び下面側に設けられた円筒状の下面側中空突出部5
iを有し、これらは例えばABS樹脂で形成されてい
る。更に、縦フレーム5cの間には金網5aが張られて
いる。尚縦フレーム5c及び底部フレーム5bは、必須
のものでなく、これらを省略しても良い。また、金網5
aは、かごの底部まで達しているものでなくても良く、
別の例としてはかごの底部から下面側中空突出部5iま
で達するようにしても良い。金網としてはエキスパンド
メタルを使用しても良い。下面側中空突出部5iの内径
は糠ボックス6の中空突出部6gの外径とほぼ同一かあ
るいは僅かに大きく、中空突出部6gが下面側中空突出
部5iの中空部にゆるく嵌合される。この時、上面側中
空突出部5gの内径は中空突出部6gの内径より小さい
ため、精米かご5は糠ボックス6の中空突出部6gの上
端に乗せられた状態となる。上記のように、上面側中空
突出部5gの内周部にはスリーブメタル17及びメタル
ケース18が圧入固定され、六角軸組立体16を貫通さ
せている。上部フレーム5dは外側に突出した上部フレ
ームフランジ5eと、糠ボックス6の上部フレーム凸部
6cに対応した位置に設けられた複数(例えば2つ)の
切欠部5fを有し、切欠部5fの形状は上部フレーム凸
部6cと同一である。上部フレームフランジ5eの周縁
部は図3に示すように糠ボックス6の上部フレームフラ
ンジ6bの上面で受けられて支持される。更に、この
時、糠ボックス6の上部フレーム凸部6cは切欠部5f
と嵌合される。こうして、精米かご5は糠ボックス6内
に着脱自在にかつ固定した状態で収容される。
【0021】金網5aの網目形状及びサイズは図5及び
図7に示すように以下の通りである。形状としては図7
に示すように、縦に長いひし形又は横に長いひし形であ
る。後述するように、精米時には玄米を前記精米かご内
に入れて駆動軸を回転させることで精米羽根9aの回転
により玄米が撹拌され、玄米はその遠心力により精米か
ご5の金網の網目に擦り付けられながら金網に沿って斜
め上方に図7に矢印で示すように移動することで、糠が
削り落とされる。ひし形のサイズは、米が金網の網目か
ら飛び出さないようかつ網目に入り込まないよう、短目
方向の長さSWが好ましくは約2.2−3.0mmの
間、長目方向の長さLWが約2.8−4.6mmの間で
あり、組み合わせとしては例えば、(SW:LW)=
(2.2mm:3.0mm)又は(2.5mm:3.5
mm)又は(3.0mm:4.6mm)である。尚、金
網の網目形状は四角形(長方形又は正方形)でも良く、
その場合には縦及び横方向一辺の長さは共に約2.0−
3.0mmの範囲である。また、網目形状は円形として
も良く、その場合には直径が約1.3−3.0mmの範
囲である。また、いずれの場合も、金網の厚さ、幅は共
に例えば約0.4−0.6mmの間のものである。
【0022】精米羽根組立体9は、例えばPP樹脂から
なる円筒状のボス(即ち、駆動軸に着脱自在に嵌合され
て該駆動軸と共に回転する部材)9bと、同じく例えば
PP樹脂からなる円筒状の多角柱軸受部、例えば六角軸
受部9cと、例えばステンレス又はPP樹脂からなりボ
ス9bに固定された複数(例えば2つ)の精米羽根9a
とを有する。羽根9aはPP樹脂からなる場合はボス9
bと一体成形される。羽根9aは、図6に示すように例
えばボス9bの底面あるいは精米かごの底面に対して傾
いており、その角度αは好ましくは約5−35度の範囲
である。尚この角度は、必ずしも限定される必要がな
く、後述するように、例えば、精米かごの底面に対して
垂直でも良く、あるいは、精米かごの底面に対して略平
行に延設し、羽根の端部あるいは、一部を略垂直に立て
たものでも良く、要するに米粒を効果的に撹拌でき、遠
心力により精米かご5の金網の網目に擦り付けながら金
網に沿って斜め上方に移動させて精米かご内を順次循環
させうる形態であれば良い。ボス9bの中空部9dは精
米かご5の上面側中空突出部5gを受けて収容する。六
角軸受部9cの中空部9eは六角柱形状としており、六
角軸組立体16の先端部16aときつく嵌合可能となっ
ている。これにより、精米羽根組立体9は六角軸組立体
16の先端部16aに対して着脱自在に嵌合され、モー
タ10の回転に伴い回転される。尚、六角軸組立体16
の先端部16a及び六角軸受部9cの中空部9eの形状
は六角柱形状に限らず三角柱、四角柱、五角柱形状など
であり得る。
【0023】次に、この卓上精米器50の精米動作を図
8を参照して簡単に説明する。先ず、電源プラグ28を
コンセントに挿入し、糠ボックス収容ケース30に糠ボ
ックス6を収容し、更に糠ボックス6に精米かご5を収
容し、精米羽根組立体9を六角軸組立体16に嵌合した
状態で、所望の量の玄米40を精米かご5に入れ、蓋3
を閉じる。蓋3を閉じると、蓋3または本体ケース11
に設けられた図示しないマイクロスイッチ等のスイッチ
がオンし、電源が制御回路ボックス8内の制御回路(制
御部)80等(図16)に供給される。なお、蓋3を開
けるとマイクロスイッチがオフされて制御回路80等へ
の電源は遮断される。次いで、合数選択ボタン73によ
り合数(精米量)を設定し、精米調整レバー71で胚芽
コースまたは分搗きコースのいずれかを選択を指示する
と共に、分搗きの程度(精白度)を選択する。その後、
スタート/ストップボタン70を押すと、モータ10が
設定された精白度及び精米量に応じた回転数で回転し精
米羽根組立体9が回転する。すると、精米羽根9aの回
転により玄米40が攪拌され、玄米はその遠心力により
精米かご5の金網5aの網目に擦り付けられて、糠が削
り落とされる。更に、削り落とされた糠41は遠心力に
より網目から外側に飛ばされ糠ボックス6内に落とされ
る。精米かご5の金網5aに対して外方に押された玄米
は半径方向内方に向かって移動し、図4及び図8に示す
ように精米かご5の上端部付近まで延びている円筒状の
ボス9b及び六角軸受部9cでなる軸部に沿って流下す
るという軌跡を順次繰りかえりして精米される。このよ
うな玄米の対流が生じるために、玄米が全体的に精米か
ご内を図8に示すように循環するために精米かご内の玄
米は全体として均一に精米され、精米むらが出たり、精
白度が均一にならないといった不都合がなくなる。モー
タ10が設定された精白度及び精米量に応じた時間だけ
回転すると、回転を終了し、所望の精白度の精米が完了
する。なお、玄米の精白状態が蓋3の透明な窓2を介し
て見ることができるため、精米中の適当な時点でスター
ト/ストップボタン70を押して精米を停止し、所望の
精白度を得るようにすることもできる。このような精米
後、更に精白度をあげるべく精米を必要と判断した場合
には、再度、精米調整レバー71と、スタート/ストッ
プボタン70を操作して再精米するようにして所望の精
白度にすれば良い。こうして、玄米から糠が確実に容易
に分離され、所望の精白度の米を得ることができる。精
米後は、蓋3を外し、更に精米羽根組立体9を六角軸組
立体16から外して取り出し、精米かご5を取り出して
精米かご5内の精米後の米を取り出す。この時、精米か
ご5内の米をそのままの状態として水をかけて洗米する
ことも可能である。更に、糠ボックス6を取り出してそ
の中の糠を取り出す。
【0024】このように、この精米器によれば、米の遠
心力により糠が金網5aの網目から飛ばされるため糠切
れが良い。従って、糠は糠ボックス6内に堆積されるた
め、金網5aの清掃が容易であり、糠は糠ボックス6か
ら容易に廃棄できる。また、精米かご5の上端付近まで
延びている円筒状のボス9b及び六角軸受部9cでなる
軸部が存在するために、上記したような米の均一な対流
が生じ、かごの形状及び精米量に関係無く、精米むらが
生じない。その上、軸部が精米かご5の上端部付近まで
延びているので、精米羽根の着脱が容易となる。また、
米が精米羽根9aの回転により攪拌される時に精米羽根
9aにより風が起こされるため、米の温度上昇が防げ、
食味の低下を防止できる。また、従来公知の精米機のよ
うに精米ロールや精白筒が無いため、米づまりの心配も
なくメインテナンスが極めて容易である。即ち、糠は精
米かご5の金網5aにはほとんど付着せず、付着してい
ても精米かご5を取り出して清掃すれば良く、それは極
めて容易である。同様に、糠ボックス6内の糠も糠ボッ
クス6を取り出して容易に清掃できる。また、精白度は
蓋3の窓2より容易に把握できるため、精白度の調整も
容易である。このため、玄米の種類や含有水分量の相違
に従った精白度の調整は容易であり、精白度の掛けすぎ
による米割れや、欠けを防止できる。更に、精米器は精
米ロールや精白筒が無いため、小型化でき重量も約3キ
ログラム程度とすることができるため、台所の狭い場所
に置くことができ卓上型とすることができる。
【0025】ところで、上記の精米羽根組立体9は、精
米羽根9aがボス9bからほぼ直角方向に延びていて、
精米羽根9aが根元部分から先端部分まで、羽根の全部
が露出しており、精米羽根9aによって撹拌されて遠心
力により外側に飛ばされ徐々に上昇した米が内側に下降
する時、精米羽根9aに当たって、米が飛び跳ね、砕
米、欠け米が生ずる可能性がある。例えば、精米量が3
合以下になると、遠心力により軸(ボス9b,9c)の
回りに米の無い空域(空間部)が生じ、この空間部に上
昇した米が下降し、ボス9bの根元部分近傍の精米羽根
9aに当たり、そして精米羽根9aの作用で米は飛び散
り、蓋3や金網5aに叩き付けられ、砕米、欠け米を生
じることがある。そこで、そのような現象を生じないよ
う、精米羽根組立体は、精米羽根の根元部分の上方を覆
って精米羽根の先端部分のみを露出させるようにした、
駆動軸と同心状の遮へい装置(例えば、ボスに取り付け
られた円盤)を備えるようにしても良い。以下に、その
ような遮へい装置を備えた精米羽根組立体の例を説明す
る。
【0026】図9は精米羽根組立体の第1の変形例90
を示すものであり図9(a)は斜視図および図9(b)
は側面図である。精米羽根組立体90は、前述した精米
羽根組立体9に替えて採用されるものである。精米羽根
組立体90は、ボス90cと、ボス90cから上方に延
びている軸受部90aと、ボス90cと軸受部90aと
の間に備えらえた肩部90bと、ボス90cに取り付け
られた精米羽根9aとを有する。尚、この場合、ボス9
0cは精米羽根9aが取り付けられる箇所を示すもので
あり、肩部90bはなくても、あるいはわずかに設けら
れている程度でも良く、軸受部90aとボス90cとを
略同径にしても良い。ボス90cには、精米羽根9aの
羽根部分の上方を覆って精米羽根9aの先端部分のみを
露出させるように、駆動軸(図4の六角軸組立体16を
参照)と同心状の遮へい装置を構成する円盤51が備え
られている。円盤51は、ボス90cと一体に成形され
ても、別体で作られてボス90cに接着されても良い。
この円盤51が備えられているために、精米羽根9aに
よって上昇した米が、遠心力により生じた軸まわりの米
の空域(空間部)に落ちてきたときにも、この米が直
接、精米羽根9aに当たることはなく、円盤51の上面
に当たるようになる。従って、米が飛び跳ねることはな
くなる。
【0027】前述した米の空域、すなわち空間部を勘案
して、円盤51の直径D1が定められることになるが、
例えば、精米量が4合である精米器においては、直径D
1は78〜80mm程度にされ、精米量が6合である精
米器においては直径D1は75mm程度にされるのが適
当である。また、精米羽根9aの直径(長さ)D2は、
例えば精米量が4合である精米器においては115mm
程度であり、精米量が6合である精米器においては12
8mm程度である。精米羽根組立体90はたとえばPP
樹脂で作られ、円盤51も、例えば、厚さG1が3.5
mm程度のPP樹脂製円盤である。円盤51と精米羽根
9aとの間隙G2は無くても良いが、それ自体従来周知
のボスに備える場合も考慮して、約2.5mm以下とさ
れ得る。なお、円形状しゃへい装置の大きさ(径)は、
例えば、羽根の一部を曲げ、撹拌力を大きくすることに
より、増大可能である。すなわち、モータ動力と精米か
ごの大きさと羽根の形状により適宜設計すれば良い。又
その形状は必ずしも円盤形状である必要はない。しかし
て鋭角部があるとその面部で砕米が生じるので、スムー
スな曲状の周を有するものが望ましい。
【0028】図10は精米羽根組立体の第2の変形例9
1の側面図である。この変形例においては、遮へい装置
を構成する略円盤状部材91cは、ボスと一体で成形さ
れており、精米羽根9aの根元部分は、完全にこの略円
盤状部材91c内に埋没されていて、略円盤状部材91
cの外周部から精米羽根の先端部分のみが露出してい
る。符号91bで示した破線は、それ自体従来周知のボ
スの形状を示したものであり、勿論かようなものにも本
発明の円盤状部材91cは一体成形し得る。円盤状部材
91cの直径D1と精米羽根9aの直径(長さ)D2、
及び精米羽根組立体91と円盤状部材91cの材料につ
いては、図10の第1の変形例で説明したことと同様の
ことが第2の変形例においても言える。
【0029】図11は精米羽根組立体の第3の変形例9
2の側面図であって、カップ状のアタッチメント52の
みが断面で示されている。精米羽根組立体92は、精米
羽根9aを取り付けているボス92cと、ボス92cか
ら上方に延びる軸受部92aと、ボス92cと軸受部9
2aとの間にある肩部92bとを有している。遮へい装
置を構成するカップ状のアタッチメント52が軸受部9
2aの上方から被せられている。カップ状のアタッチメ
ント52は開口の周りに略円形状のフランジ53を備え
ており、この開口の周縁53aが肩部92bに係合し
て、このフランジ53が精米羽根9aの根元部分の上方
を覆うようになっている。このカップ状のアタッチメン
ト52は、ボス92cに接着等で連結する必要はなく、
単に、軸受部92aに被せるだけで備え得る。フランジ
53の直径及び精米羽根9aの直径(長さ)と、アタッ
チメント52及び精米羽根組立体の材料とについては、
前述した実施態様で述べたことと同様のことが言える。
ちなみに、軸受け部を大きくしてカップ状アタッチメン
トと同一の軸受け部を一体成形しても良い。またカップ
状アタッチメントの形状は筒形に限らず円錐形としても
良い。
【0030】図12は精米羽根組立体の第4の変形例9
2の側面図であって、カップ状のアタッチメント55の
みが断面で示されている。このカップ状のアタッチメン
ト55のカップの底54には第2開口57が備えられ、
第2開口57の周りが上方にカール状に形成されてい
る。カップ状のアタッチメント55のフランジ56は、
精米羽根9aの根元部分を上方から覆っている。図13
の実施態様と違って、カール状に形成された部分がある
ために、第2開口57の周りのカールされた部分の周縁
が軸受部92aの上方端部に引っ掛けられて、カップ状
のアタッチメント55を装着することができる。フラン
ジ56の内周縁は肩部92bと係合していて、カップ状
のアタッチメント55内の空洞部内に米が入り込むのを
防止するように寸法決めされていることは勿論である。
その他の寸法関係及び材料については前述した変形例と
同様である。
【0031】図13は精米羽根組立体の第5の変形例9
2の側面図であって、遮へい装置のみが断面で示されて
いる。遮へい装置は、筒部60と、該筒部60の内側に
備えられた内方に突出した略円形状フランジ部分58と
で構成されている。略円形状フランジ部分58の内周縁
59が肩部92bと係合して装着され、略円形状フラン
ジ部分58と筒部60の下方部分60aとが精米羽根9
aの根元部分の上方を覆っている。筒部60の長さは、
米が入り込むのを防止するために、軸受部92aの高さ
以上に上方に延びている。寸法関係及び材料について
は、前述した変形例で述べたことと同様である。
【0032】図14(a)および(b)に本発明の卓上
精米器の変形態様を示す。すなわち精米かご5の頂部の
径が底部の径より大きくして、精米深さを低減させて、
精米における消費電力を少なくし、かつ効率良い砕米率
の低いものとする。図14(a)では精米かご5の径が
2段階で変化するもの図14(b)では、連続的に変化
するものを示している。具体的には5〜6合の卓上精米
器の場合精米かご5の底部の内径は約110〜130m
mであり、頂部(玄米投入口)の内径は約140〜16
0mmである。以上の精米かごの形状により、精米かご
に入れた玄米の上面と精米羽根との間の距離、すなわ
ち、精米深さが大きくなり精米羽根の回転力を増大しな
ければならず、米粒に掛かる撹拌力が大きくなることに
よる砕米の増加や、逆に精米深さを小さくし、精米かご
の内径を大きくして、精米羽根の長さを長くした場合に
生じる精米羽根先端部の米粒を撹拌する速度が速くなる
ことによる砕米の増加の問題を解消できる。よって低消
費電力で精米羽根の回転数を高めずに効率良くかつ低砕
米率(砕米率 = 砕米重量/精白米の重量 X 10
0(%))で精米することができる。ここで、精白米と
は精白度100%、即ち、糠を完全に削り落とした状態
の米をいう。
【0033】本発明の卓上精米器を使用して、胚芽米コ
ースを選定して胚芽米を精米可能である。胚芽を残した
精米方法は、精米時間を短縮しても可能であるが、この
ようにすると糠を充分取り切れない。本発明の卓上精米
器により得られる胚芽米は糠を充分取り除き白米に近い
状態で得られる。
【0034】また、本発明の他の例によれば精米羽根の
ピッチ角度αを20〜50°範囲に設定し、又羽根の一
部においてほぼ垂直となるようにして米粒の撹拌力と対
流作用を向上させている。このような精米羽根と径が変
化する精米かごとの組合せ構成により精米羽根の回転数
を適度に調節し易くなり、玄米に良好(ソフト)な撹拌
力を与えながら効率の良い精米が可能となる。精米後に
胚芽が残っている米粒と胚芽が除去されてしまった米粒
を分けて米粒全量に対して胚芽の残っている米粒の比
率、つまり胚芽残存率は60%以上であり、更に限られ
た銘柄の胚芽好適米に精米する場合には、市販の胚芽米
と同等の80%の胚芽残存率が得られる。
【0035】図15(a),(b),(c)は、精米羽
根組立体の他の変形例を示すものであり、図15(a)
は精米かご5の底面と平行に配置した帯板片の先端部分
を上方に折り曲げた精米羽根を有するものである。帯板
片の中間部をさらに図示のように上下に折り曲げても良
いし、折曲げずに平らに延在させても良い。尚帯板片の
先端部分は片方を上方に曲げ、もう片方を下方に曲げて
構成しても良い。図15(b)は、精米かご5の底面に
対して、直交する方向に配置した帯板片とし、先端部を
鉤形とした精米羽根を有するものである。図15(c)
は、精米かご5の底面に対して直交する方向に配置した
帯板片とし、同底面に対し平行に略S字形状に屈曲した
ものである。尚、本発明の卓上精米器に用いられる精米
羽根組立体の何れの例においても、精米羽根は、例えば
PP樹脂等で遮へい装置と一体で成形しても良く、もち
ろん別体で構成しても良い。あるいは、遮へい装置のみ
別体で構成しても良い。また、精米羽根組立体を全体と
して、一体で成形しても良く、あるいは、複数に分割し
て組み立てたものでも良く、材料や、成形性あるいは強
度に応じて適宜創作して良い。
【0036】次ぎに、上記のような構成による本発明の
卓上精米器の制御回路及びその精米/洗米動作について
説明する。図16は制御回路ボックス8内の制御回路
(制御部)80の構成例を示すブロック図である。該制
御回路80はマイコン81とモータ10を駆動制御する
モータ駆動回路88を有する。マイコン81は操作パネ
ル7に接続されると共に、速度センサ86、モータ駆動
回路88に接続された入出力(I/O)回路82と、C
PU83と、メモリ(ROM,RAM)84と、これら
を接続するバス85を有する。操作パネル7のボタン7
0,73,75及びレバー71は操作されると、操作に
対応した信号がマイコン81に与えられる。また、ボタ
ン73により合数が設定されるとその設定量を示す信号
がマイコン81に与えられると共に、マイコン81から
操作パネル7に信号が出力され該設定量が合数表示LED
72に表示される。また、洗米コース選択ボタン75が
1回押されるとそれを示す信号がマイコン81に与えら
れると共に、マイコン81から操作パネル7に信号が出
力され洗米コースが選択されたことを示す無洗米表示LE
D76が点灯し、2回押されるとそれを示す信号がマイ
コン81に与えられると共に、マイコン81から操作パ
ネル7に信号が出力され精米/洗米コースが選択された
ことを示す無洗米表示LED77が点灯する。なお、モー
タ10の回転速度を検出する速度センサ86はモータを
検出速度に基づくクローズドループで制御する場合には
設け、オープンループで制御する場合には設けなくて良
い。以下に説明する処理動作はメモリ(ROM)84内
のプログラムにより実行される。本発明の洗米機能付き
多機能卓上精米器は、運転コースとして精米コース(精
米動作のみ)、洗米コース(洗米動作のみ)、及び精米
/洗米コース(精米動作を行った後に自動的に洗米コー
スを行う)を有し、精米コースとして更に分搗きコース
と胚芽コースを有する。
【0037】先ず、本発明の卓上精米器による各種運転
コース処理について、ユーザによる操作パネル7を用い
た処理操作を図17(a)を参照して説明する。まず、
ユーザは電源コード27の電源プラグ28をコンセント
に差込み(ステップ160)、精米、または洗米を行う
米を所望の合数だけ精米かごに入れ(ステップ16
2)、蓋3を閉める(ステップ164)。すると、図示
しないマイクロスイッチ等のスイッチがオンし、電源が
制御回路ボックス8内の制御回路(制御部)80等(図
16)に供給される。この状態では、洗米コース表示の
LED,即ち無洗米表示LED76、77は点灯していない
(ステップ170)。また、合数表示LED72は“1”
が点滅している(ステップ166)。なお、合数表示LE
D72は初期状態では“0”が点滅し、合数選択ボタン
73が押される度に1づつ増加するようにしても良い。
次ぎに、ユーザは精米または洗米量、即ち、合数を合数
選択ボタン73を用いて選択する(ステップ168)。
ここで、精米または洗米量が1合であれば合数選択ボタ
ン73を操作する必要はなく、“1”を点滅させたまま
とする。2合であれば、合数選択ボタン73を1回押し
て“2”を点滅させる。3合であれば、合数選択ボタン
73を2回押して“3”を点滅させ、4合であれば、合
数選択ボタン73を3回押して“4”を点滅させ、5合
であれば、合数選択ボタン73を4回押して“5”を点
滅させる。次ぎに、精米コースまたは洗米コースの選択
を行う(ステップ172)。精米を行う場合で玄米を胚
芽米にする場合、即ち、胚芽米コースを選択する場合に
は、精米調整レバー78を左端の“胚芽コース”領域に
移動する。一方、分搗きコースを選択する場合には、精
米調整レバー78を“分搗き調整”領域に移動し、所望
の分搗きの値、または白米に合わせる。いずれの場合も
洗米コース選択ボタン74は押す必要が無く、従って、
無洗米表示LED76、77は点灯しないままである。洗
米を行う場合で、白米を洗米する場合には、洗米コース
選択ボタン75を1回押す。すると、無洗米表示LED7
6が点滅する。一方、玄米を精米すると共に洗米する場
合には、洗米コース選択ボタン75を2回押す。する
と、無洗米表示LED77が点滅する。いずれの場合も精
米調整レバー78を操作する必要は無い。なお、ステッ
プ168とステップ172の操作順は逆として、ステッ
プ172を先に行っても良い。次ぎに、スタート/スト
ップボタン70を押して精米または洗米動作を開始させ
る(ステップ174)。このとき、ボタン73,75及
びレバー71の設定情報が確定された設定情報としてマ
イコン81に読み込まれ、該確定設定情報に基づき精米
または洗米動作が行われる(ステップ176)。従っ
て、これ以後、ボタン73,75またはレバー71を操
作してもその入力情報はマイコンにおいて無効とされ
る。また、合数表示LED72は点滅状態から常時点灯状
態に変わる。同様に、洗米コースを選択した場合には無
洗米表示LED76が、精米/洗米コースを選択した場合に
は無洗米表示LED77が点滅状態から常時点灯状態に変
わる。所定の精米または洗米動作が終了すると、モータ
の駆動が停止され精米器の精米羽根の回転が停止する
(ステップ180)。そこで、蓋3を開けると(ステッ
プ182)、図示しないマイクロスイッチがオフされ制
御回路(制御部)80等への電源が遮断され、全てのLE
D72,76,77の表示が消える(ステップ18
4)。次ぎに、精米羽根を取り外して精米かごを取り出
す(ステップ186)。なお、精米羽根をそのままとし
て精米かごと一緒に取り出しても良い。最後に電源コー
ドのフ゜ラク゛をコンセントから抜く。こうして、精米また
は洗米動作を終了する。次ぎに、精米または洗米動作開
始後(ステップ174以後)、故意に、精米または洗米
動作の設定条件を変更する場合について説明する。図
中、点線で示す処理がそのような場合を示す。先ず、設
定条件を変更するために、精米または洗米動作処理を停
止させるべくスタート/ストップボタン70を押す(ス
テップ178)。すると、精米器の精米羽根の回転が停
止する(ステップ180)。次ぎに、変更したい精米ま
たは洗米動作の設定条件に従ってボタン73,75また
はレバー71を再度設定する(ステップ190)。な
お、蓋3を開けない限りは現在の設定条件はマイコンに
保持されているので、変更したい条件のみ再度、条件設
定すれば良い。従って、合数を変更したい場合には合数
選択ボタン73で合数を再度設定し、精米コースの変更
(胚芽コースまたは分搗きコースへの変更)や分搗きの
程度を変更したい場合には精米調整レバー71で再度設
定し、洗米コースを変更(洗米コースまたは精米/洗米
コースへの変更)したい場合には洗米コース選択ボタン
75で再度設定を行い、設定条件の変更を完了したら再
度スタート/ストップボタン70を押して、変更された
条件での精米または洗米を行う。なお、このように条件
を再設定して再精米を行う場合には、ユーザは既に行っ
た精米の程度に応じて再精米の条件、即ち、分搗きの程
度を設定するようにすれば良い。または、再精米または
再洗米を開始後、蓋3の透明な窓2を介して精米または
洗米の状態を見て、適当なタイミングでスタート/スト
ップボタン70を押して終了させれば良い。一方、この
ように条件を再設定して再精米または再洗米を行う場合
には、マイコンにおいて、既に行った精米または洗米の
動作時間および設定条件(即ち、精米羽根の回転数、駆
動時間)、及び新たに設定された再精米または再洗米の
設定条件(合数及び/または分搗きの程度等)に基づ
き、再精米または再洗米の動作時間、精米羽根の回転数
等を回答を改めて算出し、それに従って再精米または再
洗米動作を行うようにしても良い。蓋3を開けた後に再
度、精米または洗米を行う場合には(ステップ19
2)、蓋3を開けることで今までの設定情報が全てリセ
ットされるため、ステップ164の処理から行う。
【0038】次ぎに、本発明の卓上精米器の制御回路に
よる各種運転コース処理について図17(b)のフロー
チャートを参照して説明する。先ず、電源コード27の
電源プラグ28がコンセントに差込まれ(ステップ20
0)、精米、または洗米を行う米が所望の合数だけ精米
かごに投入され(ステップ202)、蓋3が閉められる
と(ステップ204)、図示しないマイクロスイッチ等
のスイッチがオンし、電源が制御回路ボックス8内の制
御回路(制御部)80等(図16)に供給される。この
状態では、洗米コース表示のLED、即ち無洗米表示LED7
6、77は点灯しないが、合数表示LED72は“1”が
点滅される(ステップ206)。次ぎに、合数選択ボタ
ン72が押されたどうかチェックし(ステップ20
8)、押されると押された回数に対応する数字を合数表
示LED72に点滅表示させ、また無洗米表示LED76、7
7は消灯状態を維持する(ステップ210)。
【0039】次ぎに、洗米コース選択ボタン75がオン
されているかどうかチェックし(ステップ212)、オ
ンされていなければ、ステップ214に進み、精米コー
スに移行する。ステップ214では、精米調整レバー7
8の設定位置情報から胚芽米コースが選択されている
か、分搗きコースが選択されているか判断し、更に分搗
きコースが選択されている場合には分搗きの設定値、ま
たは白米かを判定する(ステップ214)。ここで、精
米調整レバー78は、洗米コース選択ボタン75により
洗米コースと精米/洗米コースのいずれかが選択された
状態(即ち、無洗米LED76,77のいずれかが点灯し
ている状態)では無効化され(即ち、マイコンは精米調
整レバー78の出力を受け付けず)、胚芽コースと分搗
きコースのいずれも選択不可能とされるものである。従
って、洗米と精米を誤って操作するという誤動作が防止
できる。更に、この場合、洗米コース選択ボタン75に
より洗米コースと精米/洗米コースのいずれかが選択さ
れた場合に選択されたコースを識別可能に表示する無洗
米LED76,77のいずれかが点灯するので、ユーザは
これらLEDの表示で洗米コースと精米/洗米コースのいず
れも選択されていないことを視認の上で精米調整レバー
78により胚芽コースと分搗きコースのいずれかを選択
して精米動作を実行できるため、ユーザの誤操作を防止
できる。一方、洗米コース選択ボタン75がオンされて
いればステップ222に進み、該ボタン75の押された
回数が1回であれば洗米コースと判断してステップ22
4に進み無洗米表示LED76を緑に点滅させる。洗米コ
ース選択ボタン75の押された回数が2回であれば精米
/洗米コースと判断してステップ232に進み無洗米表
示LED77を黄に点滅させる。なお、上記ステップ20
8−210の処理はステップ212−214の処理後,
ステップ222−224の処理後,ステップ232の処
理後としても良い。
【0040】ステップ214において胚芽コースと判断
された場合の処理を説明する。胚芽コースにおいては、
先ず、ステップ216においてスタート/ストップボタ
ン70が押されたかどうかチェックし、押されると、合
数表示LED72を点灯状態とし無洗米表示LED76、77
は点灯しないままとする(ステップ218)。次いで、
ステップ220において、ボタン73により設定されメ
モリ84にストアされている合数をメモリ84から読み
出し、この設定合数に対応する精米時間、モータへの駆
動信号のPWM比(または精米羽根の回転数)を読み出
す。胚芽コースにおいては、例えば、図18に示すよう
に、メモリ84内にマップとして、精米量(合数)毎の
PWM比及び精米時間を予め設定しておく。一般に、胚
芽コースにおいては、分搗きコースに比べて回転数は遅
く、精米時間を長く設定する。次ぎに、上記読み出され
た精米時間の間、上記読み出されたPWM比(精米羽根
の回転数)で精米を行うべくモータ駆動回路88に制御
信号を与えて精米動作を行う。即ち、読み出されたPW
M比(精米羽根の回転数)を指示する制御信号を該読み
出された精米時間だけモータ駆動回路88に与えて制御
を行う。胚芽コースの精米動作が終了すると、モータの
駆動が停止され精米羽根の回転が停止する(ステップ2
50)。そこで、蓋3を開けると(ステップ252)、
図示しないマイクロスイッチがオフされ制御回路(制御
部)80等への電源が遮断され、全てのLED72,7
6,77の表示が消える(ステップ254)。次ぎに、
精米羽根を取り外して精米かごを取り出す(ステップ2
56)。最後に電源コードのフ゜ラク゛をコンセントから抜
く。こうして、精米動作を終了する。
【0041】ステップ214において分搗きコースと判
断された場においては、同様に、ステップ216におい
てスタート/ストップボタン70が押されたかどうかチ
ェックし、押されると、合数表示LED72を点灯状態と
し無洗米表示LED76、77は点灯しないままとする
(ステップ218)。次いで、ステップ220におい
て、ボタン73により設定されメモリ84にストアされ
ている合数をメモリ84から読み出すと共に、レバー7
1により設定されメモリ84にストアされている分搗き
の値(精白度)をメモリ84から読み出し、これら設定
値に対応する精米時間、モータへの駆動信号のPWM比
(または精米羽根の回転数)を読み出す。分搗きコース
においては、例えば、図19に示すように、メモリ84
内にマップとして、精米量毎のPWM比及び精米時間
(図中、“最小精米時間”は例えば精白度20%に相当
し、“最大精米時間”は例えば精白度100%に相当す
るとする)を予め設定しておく。次ぎに、上記読み出さ
れた精米時間の間、上記読み出されたPWM比(精米羽
根の回転数)で精米を行うべくモータ駆動回路88に制
御信号を与えて精米動作を行う。このようにして分搗き
コースが終了する。終了後の動作(ステップ250−2
56)は上記の胚芽コースと同様である。このように精
米終了後、精米かごに精米後の米を収容したままの状態
で、精米コースに引き続いて洗米を行いたい場合には、
蓋3を開けずに、ボタン75を1回押して洗米コースを
選択し、その後、スタート/ストップボタン70を押
す。すると、後述する方法で洗米コースを実行する。こ
の場合、既に、合数(精米量)がステップ208におい
て設定されているのでその値に基づき洗米を実行すれば
良い。また、上記したように蓋3を開けた後に洗米を設
定する場合には、ボタン73による合数の設定及びボタ
ン75を1回押した後にスタート/ストップボタン70
を押すようにする。
【0042】次ぎに洗米コースについて説明する。洗米
コースは、精白米(精白度100%の米)を洗米するも
のである。先ず、ステップ226においてスタート/ス
トップボタン70が押されたかどうかチェックし、押さ
れると、合数表示LED72及び無洗米表示LED76(緑)
を点灯状態とし、無洗米表示LED77(黄)は点灯しな
いままとする(ステップ228)。次いで、ステップ2
30において、ボタン73により設定されメモリ84に
ストアされている合数をメモリ84から読み出し、この
設定合数(精米量)に対応する洗米時間、精米羽根の回
転数を読み出す。例えば、図20に示すように、メモリ
84内にマップとして、洗米コースにおける洗米量毎の
精米羽根の回転数(又はPWM比)を予め設定してお
く。なお、図20は、精米コース及び洗米コースにおけ
る精米量(洗米量)毎の精米羽根の回転数(又はPWM
比)、モータの駆動時間(精米羽根の回転時間)を設定
したものである。なお、図20においては、精米時間
(精米羽根の回転時間)、精米時の精米羽根の回転数、
洗米時間(精米羽根の回転時間)、洗米時の精米羽根の
回転数はそれぞれある範囲に規定されているが、実際の
制御回路においてはこれらの範囲内の所定値にそれぞれ
設定される。精米時間、洗米時間については()内に好
ましい設定値を記載した。この図20については、追っ
て詳細に説明する。次ぎに、上記読み出された精米時
間、精米羽根の回転数で洗米を行うべくモータ駆動回路
88に制御信号を与えて洗米動作を行う。洗米動作終了
後の動作(ステップ250−256)は上記の胚芽コー
スと同様である。なお、米の洗米状態が蓋3の透明な窓
2を介して見ることができるため、洗米中の適当な時点
でスタート/ストップボタン70を押して洗米を停止す
ることもできる。
【0043】次ぎに精米/洗米コースについて説明す
る。精米/洗米コースは玄米を精白米(精白度100%
の米)に精米する精米コースを実行後、自動的に洗米コ
ースを実行するものである。従って、先ず、ステップ2
34においてスタート/ストップボタン70が押された
かどうかチェックし、押されると、合数表示LED72及
び無洗米表示LED77(黄)を点灯状態とし、無洗米表
示LED76(緑)は点灯しないままとする(ステップ2
36)。次いで、ステップ238において、ボタン73
により設定されメモリ84にストアされている合数をメ
モリ84から読み出し、この設定合数(精米量)に対応
する精米時間、モータへの駆動信号のPWM比(または
精米羽根の回転数)を読み出す。例えば、図19に示す
マップにおいては、精米量に対応するPWM比及び最大
精米時間である。また、図20においては、精米量に対
応する精米羽根の回転数及び精米時間である。次ぎに、
上記読み出された精米時間の間、上記読み出されたPW
M比(精米羽根の回転数)で精米を行うべくモータ駆動
回路88に制御信号を与えて精米動作を行う(ステップ
238)。精米動作終了後は、設定合数(洗米量)に対
応する洗米動作を行う(ステップ240)。即ち、メモ
リ84から洗米量に対応する洗米時間、精米羽根の回転
数を読み出す。従って、図20に示すメモリ84内のマ
ップから、洗米量に対応する精米羽根の回転数(又はP
WM比)及び洗米時間を読み出す。次ぎに、読み出され
た精米時間、精米羽根の回転数で洗米を行うべくモータ
駆動回路88に制御信号を与えて洗米動作を行う。洗米
動作終了後の動作(ステップ250−256)は上記の
胚芽コースと同様である。
【0044】なお、ある量(例えば、3合)の精白米を
洗米コースで洗米する場合(上記ステップ224−23
0)の回転数と、それと同一量(例えば、3合)の玄米
を精米+洗米コースで連続して精米、洗米する場合(上
記ステップ232−240)の洗米コースにおける回転
数とは異なるようにして良い。即ち、精米+洗米コース
では例えば、3合の玄米でも精白後は約5−10%重量
が減少するため、実際は3合より5−10%重量が減っ
た量の精白米を洗米することになる。従って、所定量、
例えば、精米量3合を設定して精米+洗米コースを行っ
た場合の洗米コースにおいては、洗米量3合を設定して
洗米コースだけを行う場合に比べて回転数を減少及び/
又は駆動時間を減少するようにして良い。また、精白米
でなく分付き米を洗米する場合も分付きの程度により同
様に、洗米コースだけを行う場合に比べて回転数を減少
及び/又は駆動時間を減少するようにして良い。
【0045】なお、精米または洗米動作開始後(ステッ
プ216、226または234以後)、故意に、精米ま
たは洗米動作の設定条件を変更する場合について説明す
る。図中、点線で示す処理がそのような場合を示す。図
17(a)で説明した様に、先ず、設定条件を変更するた
めに、精米または洗米動作処理を停止させるべくスター
ト/ストップボタン70を押す。すると、精米器の精米
羽根の回転が停止する。次ぎに、変更したい精米または
洗米動作の設定条件に従ってボタン73,75またはレ
バー71を再度設定する。なお、蓋3を開けない限りは
現在の設定条件はマイコンに保持されているので、変更
したい条件のみ再度、条件設定すれば良い。従って、合
数を変更したい場合には合数選択ボタン73で合数を再
度設定し、精米コースの変更(胚芽コースまたは分搗き
コースへの変更)や分搗きの程度を変更したい場合には
精米調整レバー71で再度設定し、洗米コースを変更
(洗米コースまたは精米/洗米コースへの変更)したい
場合には洗米コース選択ボタン75で再度設定を行い、
設定条件の変更を完了したら再度スタート/ストップボ
タン70を押して、変更された条件での精米または洗米
を行う。また、精米後、更に精白度をあげるべく精米を
必要と判断した場合には、再度、精米調整レバー71
と、スタート/ストップボタン70を操作して再精米
し、適当な時間経過後に再度スタート/ストップボタン
70をオンして精米動作を停止するようにして所望の精
白度にすれば良い。同様に、洗米後に再度洗米を指示す
る際には、洗米コース選択ボタン75により洗米コース
を選択し、スタート/ストップボタン70をオンして再
洗米し、適当な時間経過後に再度スタート/ストップボ
タン70をオンして洗米動作を停止するようにすれば良
い。なお、いずれの場合も、一旦蓋3を開けた場合に
は、更に合数選択ボタン73で合数を選択する必要があ
る。
【0046】ところで、上記したように、洗米コースに
おいては、米の割れ、欠け、亀裂等は水分率が約12.
5%未満となると発生率が高くなり、一方、米の割れ、
欠け、亀裂等の発生率を減少するために水分率が約1
3.5%以上となるようにすると、米から糠が十分に取
り除かれず、洗米後の米を水に浸した際の濁度が増加し
てしまう。そこで、本願発明者等は、精米羽根組立体と
して図9の第1の変形例を用いた場合における洗米動作
での、水分率と濁度及び砕米率との関係を調べた結果、
図21の実験結果を得た。図21において、横軸は洗米
前と洗米後における米の重量変化率(米研ぎ(洗米)後
の米の重量 / 精米後(洗米前)の米の重量X 10
0(%))を示し、図中、左側に行くほど(米の重量変
化率が小さい値であるほど)洗米時間が長く肌糠の除去
率が高い。縦軸は米の重量変化率に対する水分率と濁度
(NTU)及び砕米率の値を示す。なお、水分率測定装
置としては(有)岡谷計器製作所製のデジタルGRAI
N MOISTURE METERを用い、測定は、洗
米終了後、蓋の開放、米の取りだし、測定装置へのセッ
ト後に行ったものである。ここで、洗米直後の米は洗米
中の発熱により水分率が高く14%近くまで達してお
り、米を精米器から取り出した後は徐々に米から水分が
蒸発し、米の温度の低下と共にその水分率も低下し、洗
米終了後、約3分程経過すると温度及び水分率の低下も
和らぐ。そこで、ここでは、洗米停止後、約2分〜3分
程経過した時点で水分率を測定したものである。なお、
測定条件を均一化するため、洗米終了直後、精米器外に
取り出す米は約100グラムとし、米が層にならないよ
うに広げられる程度の浅底の容器に入れた後に米を平ら
にならし、上記の時間が経過するまで放置し、その後に
測定するようにした。濁度測定機器としてはHACK製
の2100P TURBIDIMETERを用いた。濁
度の測定は以下のような条件の元で行った。先ず、米約
50gを入れた容器(容積約500ml)に水約300
mlを注ぎ、約20分間放置する。水を注ぐ高さは容器
から水がはじかない程度の高さ、例えば、約30cmと
し、注ぐ時間は約5秒とする。なお、水を容器に注いだ
後は、米から糠以外の不純物が流出したりすることを防
止するため、かき混ぜずに放置した方が良い。このよう
に容器を約20分間放置後、水のみを別の容器に入れ替
え、水を約10秒間、周速およそ約3回転/秒で攪拌す
る。その後、専用の試験容器に水を移し、水が静止状態
となった後に濁度を測定する。ここでは、上記の10秒
間の攪拌後、約3分経過後に測定するようにした。これ
は、試験容器への水の移し替え、容器の内面に付く曇り
の除去、静止状態となるまでの時間として約3分間を設
定したものである。今回の実験で使用した注入前の水の
濁度は約0.3NTUである。
【0047】上記したように、濁度が高いと、即ち、米
に糠片や肌糠片等が付着したままとなると食味が低下し
たりする。また、砕米率が高いと、炊いたご飯がべとべ
として食味が低下し、また亀裂が発生し易く、亀裂に糠
片やごみ等が詰るため、亀裂の発生率が高いと食味が低
下する。また、米の重量変化率が小さい値となるほど、
即ち、肌糠の除去率が高い程、うまみ層の喪失も大きく
食味が低下する。こうして吟味した結果、本発明者等
は、砕米率が約0.5%から約3.5%の範囲内であれ
ば十分な食味が得られるとし、従って、それに対応する
水分率の範囲は約12.5%〜約13.5%であること
を確認した。また、濁度については市販の無洗米(約1
00NTU)に近い値(150±20NTU〜230±
20NTU)となるようにした。なお、精米後の精白米
の一般的な濁度は250〜350NTU、水分率は1
3.5%〜14.5%である。また、洗米後の目標とす
る水分率は約12.5%〜約13.5%としたが、これ
は洗米する精白米の状態(水分率)により変動するもの
であり、上記の範囲から多少変動しても良い。また、市
販の精白米を本願発明の卓上精米器で洗米した後の濁度
を測定してみたところ、1合の場合は89NTU、2合
の場合は87NTU、3合の場合は88NTU、4合の
場合は75NTU、5合の場合は71NTUであった。
このことからも、本願発明の卓上精米器は、市販の精白
米の洗米を行う洗米器(研米器)としても十分使用でき
ることが判る。
【0048】この結果から、水分率が約12.5%〜約
13.5%の範囲内であれば濁度及び砕米率を満足しう
る値とすることができることが判明した。そこで、本発
明では水分率をこの範囲内にするための洗米コースにお
ける精米羽根の回転数及び駆動時間(洗米時間)を各精
米量毎に実験して求めた。なお、水分率、濁度及び砕米
率は精米羽根の回転数及び駆動時間と相関があり、回転
数が高すぎたり、攪拌時間が長すぎると砕米率が上昇し
たり、米が発熱しやすく、食味が低下する。そこで、そ
のような観点からも精米羽根の回転数及び駆動時間(洗
米時間)を適切に設定した。その結果が図22、図23
であり、この結果に基づき、各精米量毎の、上記の適切
な水分率約12.5%〜約13.5%とするため好適な
精米羽根の回転数及び駆動時間(洗米時間)を表にした
ものが図20である。即ち、図23は各洗米量(1合、
2合、3合、4合、5合)毎のモータの駆動時間(洗米
時間、即ち攪拌時間)及び回転数の設定値であり、図2
2はそれぞれの場合における得られた水分率である。な
お、参考として市販の無洗米A,B,C,Dの開封時の
水分率も記載した。
【0049】図20の結果から、各精米量毎の好適な精
米羽根の回転数を精米コースと洗米コースとで比較した
図が図24である。これらの図から明らかなように、精
米コースにおいては、精米時間は精米量の増加に応じて
2〜6分の間で増加し、精米羽根の回転数は1900か
ら2400min-1の間である。洗米コースにおいては、
精米時間は4〜9分の間であり、精米羽根回転数は精米
量の増加に応じて1100から2100min-1の間で増
加している。また、図24に示すように、各精米量(洗
米量)毎の好適な精米羽根の回転数の精米コースと洗米
コースとの間での差は実質的に1000min-1以内であ
り、即ち、精米時と洗米時との精米羽根の回転数の差は
実質的に1000min-1以内であり、精米量(洗米量)
の増加に応じて差は減少する傾向にある。なお、精米コ
ース時(または洗米コース時)の精米羽根の回転数は、
精米(または洗米)の時間を多少長くすれば多少低くす
ることが可能となるが、砕米率の増加の防止及び適切な
濁度の維持のためには、精米コース時と洗米コース時の
精米羽根の回転数の差は1000min-1以内とすること
が望ましい。また、精米羽根組立体として、図10から
図13の第2から第5の変形例を用いた場合にも同様の
結果が得られる。また、精米羽根組立体として、図2等
に示すもの、図15に示すものを用いることも可能であ
るが、図9から図13のものに比べてやや砕米率が上昇
する。
【0050】なお、一般に、精米量が多くなるほど回転
数を低くして精米時間を長くしており、従って洗米にお
いても、洗米量が多いほどより低い回転数でより長い時
間駆動する方が良いと認識されがちである。しかし、実
際には、洗米量が多いほど、例えば、5合の場合には、
精米時とほぼ同様の精米羽根駆動時間と回転数で効率良
く洗米が行われることが分かった。即ち、洗米量が多い
ほど、洗米機能は良好、即ち、より短時間で品質の良い
(砕米率、濁度のより低い)洗米が可能となる。この傾
向は攪拌式の精米器において、精米かごの大きさや形状
に拘わらず見られるものであることが判明した。これ
は、洗米量が多くなることによって、精米時の回転数に
近づけても米の飛び跳ねが抑制されるため砕米率の上昇
を抑圧でき、また米が精米かごの金網へ効率良く擦り付
けられると共に、米同士が擦られることで粘りを持った
糠同士が干渉し合い、糠が効率良く除去されるためであ
る。しかし、より短時間で洗米すべくより回転数を上昇
した場合には、周速が早くなり米の温度が上昇すると共
に砕米率が増加してしまい、更には騒音も増大し好まし
くない。このような観点から洗米量が多くなるに従い、
洗米時の回転数を精米時の回転数に近づけてるが、それ
以上は上昇させないようにすることが好ましい。
【0051】図25は本発明による洗米コースにより生
成された無洗米と、市販のブラシ式米研ぎ機により生成
された無洗米と、市販の無洗米との間における、無洗米
の各種状態を比較評価したものであり、ここでは、5段
階で評価し、Sが最も優れており、次いで、A,B,C
の順でDが最も評価が低いものである。この図から、一
般的な家庭において通常食される米の量(3合以上)に
おいても、本発明による洗米コースにより生成された無
洗米は市販の無洗米に比較して遜色ないことが分かっ
た。
【0052】図26は、本発明において上記の各例に比
べ回転数を減少させる一方、精米、洗米時間を長くした
例の実験結果である。この場合には、米の飛び跳ねが減
少するため糠切れが良くなり、その結果、上記の各例に
比べ洗米後の濁度が改善されていることがわかる。な
お、この実験はオープンループ制御で行っているため、
いずれの合数の場合も、開始30秒後の回転数に比べ終
了30秒前の回転数はやや上昇している。
【0053】また、本発明においては、オープンループ
による制御を行うようにして良い。この場合、クローズ
ドループに比べて精米羽根の回転の立ち上がりが滑らか
になるため米を痛めることが無く、米の割れや欠け率、
即ち、砕米率を減少できる。特に、精米(洗米)量が多
いほど立ち上がりが遅くなるためそのような効果は大き
い。従って、べとべとしない食味の良い米飯を得ること
ができる。また、オープンループは、クローズドループ
のように回転センサ等を必要としないため、クローズド
ループに比べてコストを押さえられる。また、本発明に
おいて、蓋3に通気孔を設けて精米かご内の米の熱を放
散させるようにしても良い。この場合においても洗米後
の水分率の範囲を約12.5%〜約13.5%に設定す
ることにより砕米率を約0.5%から約3.5%の範囲
内に納めることができる。
【0054】なお、精米または洗米後においては、糠の
油分、静電気等により糠が精米かごの金網から十分に削
り落とされずに、精米かご5の外側に一部付着してしま
うことがある。従って、精米かごを反転して精米かご内
の米を炊飯釜に向けて排出しようとして精米かごを叩く
等した場合には、糠までも米と一緒に炊飯釜に落ちる可
能性がある。そこで、精米または洗米後において、精米
かごを短時間回転させて精米かご5の外側に付着してい
る糠をふるい落とすようにしても良い。精米かごを回転
させる方法としては、例えば、精米かごの上部をフリー
な状態としておき、精米かごの下方にクラッチ機構等を
取り付け、精米または洗米時においては精米羽根のみを
回転させ、精米または洗米終了後の脱糠時には切替レバ
ー等でクラッチ機構を切り換えて精米かごと精米羽根を
回転させるようにすれば良い。勿論、脱糠時には精米羽
根をその軸部(ボス)を持って取りだし、その後切替レ
バー等でクラッチ機構を切り換えて精米かごのみを回転
させるようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明による卓上精米器
においては、低い砕米率で洗米を行うことができ、従っ
て、米から糠を十分に取り除くことができると共に食味
の低下やべたつきを防ぐことができる。しかも、精米を
行った後に同一の機械で連続的かつ自動的にそのまま洗
米を行うことができ、または精米後に改めて洗米コース
を選択的に実行させて洗米を行うことができ大変便利で
ある。また、精米と洗米と同一の羽根で兼用できるた
め、洗米動作のために羽根を取り替える手間が不要であ
り、従って、精米から洗米への自動的連続運転の実行、
または精米後そのままの状態で洗米開始指示手段(例え
ば精米/洗米ボタン)により洗米動作の実行をすること
ができ、構成が簡単で、メインテナンスが極めて容易な
洗米機能付き卓上精米器が実現できる。
【0056】また、玄米から無洗米の自動連続生成、白
米から無洗米の生成、玄米から分搗き米や胚芽米の生成
等の諸機能を行い得るようにしたので極めて便利で使い
勝手が良いものである。特に、胚芽コースを設けてある
ため、食味や栄養を考慮した多機能精米器として使用で
きる。また、胚芽コースを設定する操作手段と分搗きを
設定する操作手段とを兼用させたため、操作パネルを小
型化できる。また、精米に関する選択手段が同一の手段
であるため、いずれのコースを指示したかを容易に確認
でき、誤操作を防止できる。更に、白米から無洗米の生
成を指示する操作手段と玄米から無洗米の生成を指示す
る操作手段とを兼用させたため、操作パネルを小型化で
きる。また、洗米に関する選択手段が同一の手段である
ため、いずれのコースを指示したかを容易に確認でき、
誤操作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は玄米、(b)は精米後の白米、(c)
は洗米後の米を示す。
【図2(a)】本発明による洗米機能付き卓上精米器の
実施例の全体の外観を示す斜視図である。
【図2(b)】操作パネルの各種操作ボタン等及びその
機能を示す拡大図である。
【図3】図2(a)の卓上精米器の上面図である。
【図4】図2(a)の卓上精米器の図2(a)の線IV−IV
に沿った断面図である。
【図5】図2(a)の卓上精米器の要部の分解斜視図であ
る。
【図6】図2(a)の卓上精米器における精米羽根組立体
の羽根の角度を説明するための図である。
【図7】図2(a)の卓上精米器における精米かごの金網
の構成例を示す図である。
【図8】図2(a)の卓上精米器の精米動作を説明する精
米器の要部断面図である。
【図9】図2(a)の卓上精米器に用いられる精米羽根組
立体の第1の変形例を示すものであり、(a)は斜視図
であり、(b)は側面図である。
【図10】本発明で用いられる精米羽根組立体の第2の
変形例の側面図である。
【図11】本発明で用いられる精米羽根組立体の第3の
変形例の側面図であって、アタッチメントのみが断面で
示された図である。
【図12】本発明で用いられる精米羽根組立体の第4の
変形例の側面図であって、アタッチメントのみが断面で
示された図である。
【図13】本発明で用いられる精米羽根組立体の第5の
変形例の側面図であって、遮へい装置のみが断面で示さ
れた図である。
【図14】(a)および(b)は本発明の変形態様の異
なる精米かごをそれぞれ示す側面図である。
【図15】(a)、(b)および(c)は本発明の卓上
精米器に用いられる精米羽根組立体の変形例を示す斜視
図である。
【図16】図2(a)の卓上精米器における制御回路ボ
ックス内の制御回路の構成例を示すブロック図である。
【図17(a)】本発明の卓上精米器におけるユーザに
よる操作パネルを用いた各種運転コースの処理操作を説
明する流れ図である。
【図17(b)】本発明の卓上精米器にける制御回路に
よる各種運転コースの処理動作のフローチャートを示す
図である。
【図18】本発明における、胚芽コースでの精米量毎の
PWM比及び精米時間を設定したマップの例を示す図で
ある。
【図19】本発明における、通常の精米コースでの精米
量毎のPWM比及び精米時間を設定したマップの例を示
す図である。
【図20】本発明における、精米コース及び洗米コース
における各精米量(洗米量)毎の精米羽根の回転数(又
はPWM比)、モータの駆動時間を設定したマップの例
を示す図である。
【図21】洗米コースでの、水分率と濁度及び砕米率と
の関係の実験結果を示す図である。
【図22】図23に示す各洗米量毎の精米羽根の回転
数、モータの駆動時間の設定値による洗米後の水分率の
測定値を示す図である。
【図23】洗米コースでの、各洗米量毎の精米羽根の回
転数、モータの駆動時間の設定値を示す図である。
【図24】図20の結果から、各精米量毎の好適な精米
羽根の回転数を精米コースと洗米コースとで比較した図
である。
【図25】本発明による洗米コースにより生成された無
洗米と、市販の無洗米等との間における、無洗米の各種
状態を比較評価した図である。
【図26】本発明による洗米コースでの、水分率と濁度
及び砕米率との関係の別の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
5 精米かご 6 糠ボックス 7 操作パネル 8 制御回路ボックス 9b、90c、92c ボス 9、50、91、92 精米羽根組立体 10 モータ 11 本体ケース 23a、23b 駆動軸 50 卓上精米器 70 スタート/ストップボタン 71 精米調整レバー 72 合数表示LED 73 合数選択ボタン 75 洗米コース選択ボタン 76、77 無洗米表示LED 80 制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B02B 5/02 B02B 5/02 C (72)発明者 添田 康一 福島県須賀川市和田道116 山本電気株式 会社内 (72)発明者 田窪 博典 大阪府門真市速見町3番1号 タイガー魔 法瓶株式会社内 Fターム(参考) 4B023 LE02 LG03 LP02 LP03 LT54 LT67 4B053 AA01 BA17 BB02 BC01 BE05 BE12 BE14 BF03 BF14 BJ03 BL02 BL03 BL08 BL12 4D043 DA03 DA06 DL04 DL10 HA05 HB08 JC03 LA18 MA23 MA26 MB04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に着脱自在に嵌合されて該駆動軸
    と共に回転する部材に設けられ、該駆動軸と共に回転す
    る精米羽根を含む精米羽根組立体と、前記精米羽根を着
    脱自在に収容する精米かごと、前記精米かごを着脱自在
    に収容する糠ボックスとを備え、前記精米かごの側周部
    は金網で構成され、精米時及び洗米時には米を前記精米
    かご内に入れて駆動軸を回転させることで前記精米羽根
    の回転により米が撹拌され、米はその遠心力により前記
    精米かごの金網の網目に擦り付けられて、糠が削り落と
    され、削り落とされた糠は遠心力により網目から外側に
    飛ばされ前記糠ボックス内に落とされるようになった洗
    米機能付き多機能卓上精米器において、 精米コースとして、玄米を精米して胚芽米の生成を行う
    胚芽コースと、玄米を精米して所望の精白度の分搗き米
    及び白米の生成を行う分搗きコースとを備えると共に、 洗米コースとして、白米を洗米して無洗米を生成する洗
    米コースと、玄米を精米して白米を生成後、連続的かつ
    自動的に該白米を洗米して無洗米を生成する精米/洗米
    コースとを備え、精米時と洗米時とでは同一の前記精米
    羽根組立体を使用し、洗米時には精米時より低い回転数
    で前記精米羽根を回転するようにした前記卓上精米器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の洗米機能付き多機能卓
    上精米器において、前記精米コースとして前記胚芽コー
    スと分搗きコースのいずれかを単一の精米コース選択手
    段により選択し、更に、分搗きコースを選択した場合に
    分搗きの程度、即ち、精白度を前記精米コース選択手段
    により設定するようにした前記卓上精米器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の洗米機能付き多機能卓
    上精米器において、前記精米コース選択手段は、可動指
    示部と印刷表示部とを備え、前記印刷表示部は胚芽コー
    ス表示と分搗きコース表示を有し、該分搗きコース表示
    内に複数段階の精白度の表示を有し、前記可動指示部を
    前記印刷表示部の所望の表示に位置させることで、該指
    示された内容の精米を行うようにした前記卓上精米器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の卓上精米器において、
    前記精米コース選択手段は、前記可動指示部を一端に移
    動すると前記胚芽コースが選択され、他端側に移動する
    と前記分搗きコースが選択され、前記分搗きコースを選
    択した場合に、前記可動指示部を他端側に移動するに従
    い、分搗きの程度が高く、または低くなるようにした前
    記卓上精米器。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の洗米機能付き
    多機能卓上精米器において、前記洗米コースとして前記
    洗米コースと前記精米/洗米コースのいずれかを単一の
    洗米コース選択手段により選択するようにした前記卓上
    精米器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の洗米機能付き多機能卓
    上精米器において、前記洗米コース選択手段により前記
    洗米コースと前記精米/洗米コースのいずれかが選択さ
    れた場合に選択されたコースを識別可能に表示するため
    の表示部を備える前記卓上精米器。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の洗米機能付き
    多機能卓上精米器において、前記精米コース選択手段
    は、前記洗米コース選択手段により前記洗米コースと前
    記精米/洗米コースのいずれかが選択された状態では無
    効化され、前記胚芽コースと分搗きコースのいずれも選
    択不可能とされるようにした前記卓上精米器。
  8. 【請求項8】 駆動軸に着脱自在に嵌合されて該駆動軸
    と共に回転する部材に設けられ、該駆動軸と共に回転す
    る精米羽根を含む精米羽根組立体と、前記精米羽根を着
    脱自在に収容する精米かごと、前記精米かごを着脱自在
    に収容する糠ボックスと、前記卓上精米器の各種動作を
    指示する操作部と、該操作部の指示に従って前記駆動軸
    を駆動するモータを制御する制御部とを備え、前記精米
    かごの側周部は金網で構成され、精米時及び洗米時には
    米を前記精米かご内に入れて駆動軸を回転させることで
    前記精米羽根の回転により米が撹拌され、米はその遠心
    力により前記精米かごの金網の網目に擦り付けられて、
    糠が削り落とされ、削り落とされた糠は遠心力により網
    目から外側に飛ばされ前記糠ボックス内に落とされるよ
    うになった洗米機能付き多機能卓上精米器において、 前記操作部は、 精米量を選択設定する精米量選択手段と、 精米コースとして、玄米を精米して胚芽米の生成を行う
    胚芽コースと、玄米を精米して所望の精白度の分搗き米
    及び白米の生成を行う分搗きコースのいずれかを選択す
    ると共に、分搗きコースを選択した場合に分搗きの程
    度、即ち、精白度を選択するようにした単一の精米コー
    ス選択手段と、 洗米コースとして、白米を洗米して無洗米を生成する洗
    米コースと、玄米を精米して白米を生成後、連続的かつ
    自動的に該白米を洗米して無洗米を生成する精米/洗米
    コースのいずれかを選択するようにした単一の洗米コー
    ス選択手段とを備え、 前記制御部は、精米コース選択手段により前記胚芽コー
    スと前記分搗きコースのいずれかが選択された場合に、
    前記精米量選択手段で設定された米の量に応じた回転数
    で前記精米羽根を該設定された米の量に応じた時間回転
    させて精米動作を行い、 前記洗米コース選択手段により洗米コースが選択された
    場合に、前記精米量選択手段で設定された米の量に応じ
    た回転数で前記精米羽根を該設定された米の量に応じた
    時間回転させて洗米動作を行い、 前記洗米コース選択手段により精米/洗米コースが選択
    された場合に、前記精米量選択手段で設定された米の量
    に応じた回転数で前記精米羽根を該設定された米の量に
    応じた時間回転させて精米動作を行い、該精米動作終了
    後に、該設定された米の量に応じた回転数で前記精米羽
    根を該設定された米の量に応じた時間回転させて引き続
    き自動的に洗米動作を行い、 精米時と洗米時とでは同一の前記精米羽根組立体を使用
    し、洗米時には精米時より低い回転数で前記精米羽根を
    回転するようにした前記卓上精米器。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の洗米機能付き多機能卓
    上精米器において、前記精米コース選択手段は、前記洗
    米コース選択手段により前記洗米コースと前記精米/洗
    米コースのいずれかが選択された状態では無効化され、
    前記胚芽コースと分搗きコースのいずれも選択不可能と
    されるようにした前記卓上精米器。
  10. 【請求項10】 請求項1または8に記載の洗米機能付
    き多機能卓上精米器において、前記各コースの制御はオ
    ープンループにより行われる前記卓上精米器。
JP2001162914A 2001-05-30 2001-05-30 洗米機能付き多機能卓上精米器 Expired - Lifetime JP3746439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162914A JP3746439B2 (ja) 2001-05-30 2001-05-30 洗米機能付き多機能卓上精米器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162914A JP3746439B2 (ja) 2001-05-30 2001-05-30 洗米機能付き多機能卓上精米器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002355567A true JP2002355567A (ja) 2002-12-10
JP3746439B2 JP3746439B2 (ja) 2006-02-15

Family

ID=19005966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001162914A Expired - Lifetime JP3746439B2 (ja) 2001-05-30 2001-05-30 洗米機能付き多機能卓上精米器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3746439B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271366A (ja) * 2005-05-10 2006-10-12 Toyo Rice Cleaning Machine Co Ltd 旨み成分と栄養成分を保持した白米と、その製造方法及びその製造装置
JP2006271229A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toyo Rice Cleaning Machine Co Ltd 旨み成分と栄養成分を保持した無洗米と、その製造方法及びその製造装置
JP2006314901A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Toyo Rice Cleaning Machine Co Ltd 旨み成分と栄養成分を保持した精白米または無洗米と、その製造方法及びその製造装置
JP2007203124A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Iseki & Co Ltd 籾摺精米設備
JP2011062701A (ja) * 2006-04-24 2011-03-31 Yamamoto Denki Kk 卓上精米器および精米方法
JP2011245119A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Sharp Corp 炊飯器
CN101611846B (zh) * 2009-08-07 2012-01-11 刘广胜 一种健康大米的生产设备及生产工艺

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271229A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toyo Rice Cleaning Machine Co Ltd 旨み成分と栄養成分を保持した無洗米と、その製造方法及びその製造装置
JP4708059B2 (ja) * 2005-03-28 2011-06-22 株式会社東洋精米機製作所 旨み成分と栄養成分を保持した無洗米
JP2006271366A (ja) * 2005-05-10 2006-10-12 Toyo Rice Cleaning Machine Co Ltd 旨み成分と栄養成分を保持した白米と、その製造方法及びその製造装置
JP2006314901A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Toyo Rice Cleaning Machine Co Ltd 旨み成分と栄養成分を保持した精白米または無洗米と、その製造方法及びその製造装置
JP2007203124A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Iseki & Co Ltd 籾摺精米設備
JP4548353B2 (ja) * 2006-01-30 2010-09-22 井関農機株式会社 籾摺精米設備
JP2011062701A (ja) * 2006-04-24 2011-03-31 Yamamoto Denki Kk 卓上精米器および精米方法
CN101611846B (zh) * 2009-08-07 2012-01-11 刘广胜 一种健康大米的生产设备及生产工艺
JP2011245119A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Sharp Corp 炊飯器
CN102905583A (zh) * 2010-05-28 2013-01-30 夏普株式会社 电饭锅
CN102905583B (zh) * 2010-05-28 2014-11-05 夏普株式会社 电饭锅

Also Published As

Publication number Publication date
JP3746439B2 (ja) 2006-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5682871B2 (ja) 卓上精米器および精米方法
JP6162855B2 (ja) 精白度測定装置、精白度測定方法、精穀機、及び精穀方法
JP2963889B2 (ja) 卓上精米器
JP4064294B2 (ja) 炊飯機能付き卓上精米器
JP2002355567A (ja) 洗米機能付き多機能卓上精米器
JP3616345B2 (ja) 洗米機能付き卓上精米器
JP2000069898A (ja) 精米機能を備えた食品加工装置および精米装置
CN102806112B (zh) 碾白度测定装置及测定方法、碾谷机及碾谷方法
JP2005224683A (ja) γ−アミノ酪酸富化機能付き家庭用精米器
JP3300299B2 (ja) 卓上精米器
JP4914181B2 (ja) 卓上精米器
JP3383790B2 (ja) 卓上精米器
JP4742445B2 (ja) 米とぎ器
JP4212071B2 (ja) 精米機
JP4210377B2 (ja) 精米用羽根
JP2002011358A (ja) 米処理装置
KR20040006619A (ko) 정미장치 및 정미방법
JP6338173B2 (ja) 穀類の精白または無水で穀類の洗処理が可能な穀類処理装置、および穀類処理装置に使用する攪拌体
JP4468573B2 (ja) 精米機
JP2002035616A (ja) 卓上精米器
JP2012110686A (ja) 炊飯器、および、米の劣化度判定方法
JP2001046891A (ja) 無洗米の製造方法及び家庭用撹拌式無洗米機
JP2011189239A (ja) 精米器
JP2000218183A (ja) 精米機
JP2018089594A (ja) 精米機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3746439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202

Year of fee payment: 5

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131202

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term