JP2002354321A - 画像サーバーシステム - Google Patents

画像サーバーシステム

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JP2002354321A
JP2002354321A JP2001156574A JP2001156574A JP2002354321A JP 2002354321 A JP2002354321 A JP 2002354321A JP 2001156574 A JP2001156574 A JP 2001156574A JP 2001156574 A JP2001156574 A JP 2001156574A JP 2002354321 A JP2002354321 A JP 2002354321A
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Japan
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unit
terminal device
image
imaging
access
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JP2001156574A
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English (en)
Inventor
Kenji Koyanagi
憲二 小柳
Kenichi Kikuchi
健一 菊地
Toshiyuki Kihara
寿之 木原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ネットワークを介して複数の利用
者がアクセスしたときに、利用者のそれぞれが撮像部ま
たは撮像装置を快適に操作することができ、迅速に画像
データを入手できる画像サーバーを提供することを目的
とする。 【解決手段】 本発明の画像サーバーは、ネットワーク
からのカメラ制御データにより撮像位置を制御可能な撮
像部と、撮像データをネットワークを介して端末装置へ
送信し、該端末装置からネットワークを介してカメラ制
御データを受信するサーバー部と、サーバー部にアクセ
ス中の端末装置が複数であるかどうかを判断するアクセ
ス管理手段とを、アクセス管理手段によりサーバー部に
アクセス中の端末装置が複数であると判断された場合、
端末装置から送信される情報に基づいて決定される端末
装置の優先度に従って、カメラ制御データを受け付ける
各端末装置を決定することを特徴する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の利用者がネ
ットワークを介して共通の撮像部または外付けの撮像装
置を快適に遠隔操作して映像を撮影し、この画像データ
を各端末装置に送出する画像サーバーシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内蔵カメラ等をもつ撮像部や外付
けの撮像装置を遠隔制御して撮像角度(パン、チルト)
を変更するシステムが知られている。しかし、この従来
のシステムは、専用線を用いるものが多く、ネットワー
クを用いて遠隔制御するにしても、撮像部側と制御装置
側がそれぞれ独自のプロトコルや制御形態を採用するも
ので、汎用性に欠けるものであった。
【0003】ところが、最近の情報技術の革新は目覚し
く、インターネット等のネットワークが急速に普及して
きている。誰もが手軽に使えるインターネット等を使用
すれば、撮像部や撮像装置の遠隔制御はきわめて汎用性
の高いシステムとして構築でき、大きな広がりが見込め
るものとなるはずである。
【0004】このような従来のシステムとして、特開平
11−26590で開示されたものがある。この従来の
技術は、インターネット等のネットワーク網において閲
覧者が見ることのできる画像データの更新を自動的に行
うとともに、画像データに関して閲覧者が必要とする情
報をも自動的に提供するネットワーク接続型画像取得シ
ステムを提供するものである。撮像装置に撮像制御装置
が接続され、この撮像制御装置は通信アダプタを介して
サーバー装置に接続される。サーバー装置には通信アダ
プタが接続され、ネットワーク網を介して提携先の複数
の端末装置が任意に接続できるようになっている。端末
装置からネットワーク網を介してサーバー装置に接続す
ると、通常のブラウザソフトなどによりサーバー装置内
に格納されたファイルをディスプレイにより閲覧できる
ものである。
【0005】しかしながら、この従来の技術は、ネット
ワーク網を介して提携先の複数の端末装置が任意に接続
できるものではあったが、特殊なパスワードなどにより
所定の端末装置のみから撮影操作をすることを可能に
し、他の端末では閲覧できないようにするなど、操作面
では閉鎖性の高いものであった。
【0006】そして、そもそもこの従来の技術は、同時
に複数のアクセスが集中するといったことを想定してい
るものではない。というのは、この従来のネットワーク
接続型画像取得システムは、リアルタイムあるいは準リ
アルタイム(以下、両者併せてリアルタイム)に画像を
送出するものではなく、所定時刻に自動撮影された画像
を後から閲覧するもので、操作のため同時刻に複数のア
クセスが集中することなど考えられないものであった。
従って、この従来の技術によれば、基本的に撮影操作の
権限を有する特定の端末のみが撮影操作し、複数の端末
装置の利用者はただ閲覧するだけで、同時に操作する必
要性がないものであった。
【0007】しかし、どこからもアクセスでき、誰から
も同じように操作できなければ、オープンなネットワー
ク接続型画像取得システムとはいえないし、セキュリテ
ィも高くなければならず、また現在複数の利用者が1つ
もしくは複数の撮像装置を共用し、それぞれ自分の目的
に従って操り各自の希望する映像をリアルタイムに入手
するニーズは現在きわめて高い。
【0008】例えば、現在高齢化社会を迎えて、在宅介
護は一般に関心の高いものの1つであるが、要介護者の
情報を得るために撮像装置を設置したとしても、医者
や、介護サービス会社、防犯サービス等、複数の利用者
が必要とする情報は同じではなく、各自別々の情報を入
手する必要がある。これを利用者の1人の管理に委ねる
わけにはいかない。
【0009】このように、複数の利用者が同一の撮像部
や撮像装置を操作して画像を得るという必要性は高まっ
ているが、次のような問題がある。すなわち、撮像部や
撮像装置を端末装置からインターネット等のネットワー
クを介してリアルタイムに遠隔操作し、画像を端末装置
に転送するには、1回のアクセスでもアクセス開始から
終了まで相当の時間が必要なことである。この長いアク
セス時間がかかることが、同一の撮像部や撮像装置に複
数のアクセスが集中する原因になっている。
【0010】例えば、画像を転送する際には以下述べる
ような時間が必要である。リアルタイムに撮像部または
撮像装置が取り込んだ映像を画像圧縮するのに要する時
間、画像データをインターネット等のプロトコルに適合
した信号とするための処理時間、ウェブ上の転送時間、
端末装置で受信した画像信号の伸張のために要する時間
などである。中でも転送時間は、通信経路の通信レート
によって大きく影響される。インターネット等では一日
の中でもトラフィック変動が大きく、この不確定要素の
ためさらに大きく遅延してしまう。また、当然、端末装
置から撮像部または撮像装置を遠隔操作するため、遠隔
操作のための制御信号が、端末装置からインターネット
等を介して撮像装置に到達するまでにも時間が必要とな
る。
【0011】このように、画像を取り込んで転送終了す
るまでには相当に長い時間が必要であり、この時間が長
いことのために、また撮影対象をモニタする必要性が高
ければ高いほど、複数の操作者が同時に同一の撮像部ま
たは撮像装置にアクセスし、撮像部または撮像装置の操
作が不能になる可能性があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
インターネット等を介してのリアルタイムに行う撮像部
または撮像装置の遠隔操作では、アクセスしてから希望
の画像を得るまでかなりの時間がかかり、この間に別の
利用者からのアクセスで操作不能になる可能性が高く、
後からアクセスした利用者は一体いかなる状況に置かれ
ているのか分からず、操作性が悪いという問題があっ
た。また、緊急時のように優先して画像を入手したい場
合にも待たされるといったことも生じた。これからは、
複数の利用者が1台もしくは複数台の撮像部または撮像
装置を共用し、優先度が合理的に反映され、操作情報が
伝えられて操作性が高い、ネットワークを介して情報を
入手する画像取得システムに対する期待は大きい。
【0013】また、特開平11−26590で開示され
たネットワーク接続型画像取得システムは、ネットワー
ク網を介して提携先の複数の端末装置が任意に接続でき
るものではあったが、リアルタイムの操作で画像を入手
するものではなく、特定の端末装置のみを撮影操作可能
とし、他の端末では操作させないという閉鎖性の高いも
のであった。すなわち、複数の利用者が自分用に設置し
た撮像装置を各自がそれぞれ操作して、あたかも複数台
の撮像装置によって画像を入手するかのような快適さ
で、しかも提携者であれば誰でも操作できるオープンさ
を有すけれどもセキュリティが高く、リアルタイムに操
作できる画像取得システムを実現することはできないも
のであった。
【0014】そこで、本発明は、ネットワークを介して
複数の利用者がアクセスしたときに、操作情報を知るこ
とができ、利用者のそれぞれが撮像部または撮像装置を
快適に操作することができ、操作面で閉鎖的でなくセキ
ュリティも守れ、迅速に画像データを入手できる画像サ
ーバーを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上説明した問題点を解
決するため本発明の画像サーバーは、サーバー部にアク
セス中の端末装置が複数であるかどうかを判断するアク
セス管理手段とを備えた画像サーバーであって、アクセ
ス管理手段によりサーバー部にアクセス中の端末装置が
複数であると判断された場合、端末装置情報に基づいて
決定される端末装置の優先度に従って、カメラ制御デー
タを受け付ける端末装置を決定することを特徴する。
【0016】これにより、ネットワークを介して複数の
利用者がアクセスしたときに、操作情報を知ることがで
き、利用者のそれぞれが撮像部または撮像装置を快適に
操作することができ、操作面で閉鎖的でなくセキュリテ
ィも守れ、迅速に画像データを入手できる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、ネ
ットワークからのカメラ制御データにより撮像位置を制
御することができる撮像部と、撮像部が撮影した映像信
号を所定のフォーマットの撮像データに変換処理する画
像処理部と、変換処理された撮像データを格納するメモ
リ部と、メモリ部に格納された撮像データをネットワー
クを介して端末装置へ送信し、該端末装置からネットワ
ークを介してカメラ制御データを受信するサーバー部
と、サーバー部にアクセス中の端末装置が複数であるか
どうかを判断するアクセス管理手段とを備えた画像サー
バーであって、アクセス管理手段によりサーバー部にア
クセス中の端末装置が複数であると判断された場合、端
末装置情報に基づいて決定される端末装置の優先度に従
って、カメラ制御データを受け付ける端末装置を決定す
ることを特徴する画像サーバーであるから、ネットワー
クを介して複数の利用者がアクセスしたときに、アクセ
ス管理手段によりサーバー部にアクセス中の端末装置が
複数であると判断して、端末装置情報に基づいて優先度
を決定し、最初にカメラ制御データを受け付ける端末装
置を決めることができる。複数のアクセスが集中したと
きにも撮像部の操作が衝突して混乱するのを回避でき、
優先度に従って各利用者が撮像装置を快適に操作するこ
とができる。
【0018】請求項2に記載された発明は、ネットワー
クからのカメラ制御データにより撮像位置を制御するこ
とができる撮像部と、撮像部が撮影した映像信号を所定
のフォーマットの撮像データに変換処理する画像処理部
と、変換処理された撮像データを格納するメモリ部と、
メモリ部に格納された撮像データをネットワークを介し
て端末装置へ送信し、該端末装置からネットワークを介
してカメラ制御データを受信するサーバー部と、サーバ
ー部にアクセスしてきた端末装置が複数であるかどうか
を判断するアクセス管理手段と、アクセス管理手段が複
数の端末装置だと判断したとき、端末装置情報に基づい
てカメラ制御の優先度を決定し、複数の端末装置のうち
撮像部を制御する権限を与える一の端末装置を決定する
制御手段と、端末装置を管理するためのアクセス管理テ
ーブルと、を備えた画像サーバーであって、サーバー部
に対して複数の端末装置がアクセスしてきたとき、制御
手段が、待機する端末装置に少なくとも撮像部の制御を
できない旨の情報を含んで構成された画面表示のための
アクセス不可通知を通知することを特徴とする画像サー
バーであるから、アクセス管理手段が複数のアクセスが
あると判断したとき、制御手段が端末装置情報に基づい
てカメラ制御の優先度を決定し、複数の端末装置のうち
撮像部を制御する権限を与える一の端末装置を決定する
ため、アクセス管理テーブルに従って複数のアクセスが
集中したときにも撮像部の操作が衝突して混乱するのを
回避でき、優先度に従って各利用者が撮像装置を快適に
操作することができる。複数の端末装置がアクセスして
きたとき、制御手段が待機する端末装置に少なくとも撮
像部の制御をできない旨の情報とを含む画面表示用のア
クセス不可通知を通知するから、待機させられる端末装
置は直ちに操作情報を知ることができ、快適な操作環境
を提供できる。各端末装置の優先度と、各端末装置から
送られてくる情報からなる端末装置情報に基づいてカメ
ラ制御の優先度を決定するため、撮像部を制御する権限
を与える端末装置を合理的に決定することができる。
【0019】請求項3に記載された発明は、制御手段
が、複数の端末装置の優先度から撮像部を制御する権限
があると判断した場合には、少なくとも撮像部の制御が
可能である旨の表示情報を含んで構成された画面表示の
ためのアクセス可能通知を通知することを特徴とする請
求項2に記載の画像サーバーであるから、画面表示され
たアクセス可能通知の画面表示をみながら、直ちにアク
セス可能通知の端末装置上の画面表示からGUI入力す
ることができ、操作情報を知ることによって快適に撮像
部を操作することができる。
【0020】請求項4に記載された発明は、アクセス管
理テーブルに、アクセス中の端末装置に対する撮像部の
撮像位置を格納し、アクセス可能通知を受信した端末装
置から送信されたカメラ制御データを受信した場合に
は、制御手段が撮像部の撮像位置をカメラ制御データに
従って制御するとともに制御後の撮像部の撮像位置をア
クセス管理テーブルに格納することを特徴とする請求項
3に記載の画像サーバーであるから、アクセス中の端末
装置に対する撮像部の撮像位置をアクセス管理テーブル
の中に格納しておき、アクセス可能通知を受信した端末
装置からカメラ制御データを受信したとき、制御手段が
このカメラ制御データによって撮像部の撮像位置を制御
し、制御後の撮像部の撮像位置をアクセス管理テーブル
に格納するため、次のアクセス時に直ちに制御すること
ができ、快適に操作することができる。
【0021】請求項5に記載された発明は、撮像部の撮
像位置を制御するカメラ調整手段を備え、端末装置から
カメラ制御データを受信した場合には、制御手段が該カ
メラ制御データとアクセス管理テーブルに格納されてい
る端末装置の制御後の撮像位置に基づいて撮像部の操作
量を算出し、カメラ調整手段が該操作量に基づいて撮像
部を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像サ
ーバーであるから、カメラ制御データとアクセス管理テ
ーブルに格納されている端末装置の制御後の撮像位置に
基づいて、制御手段が撮像部の操作量を算出することが
でき、次のアクセス時に直ちに制御することができ、快
適に操作することができる。
【0022】請求項6に記載された発明は、端末装置情
報が端末装置の端末IPアドレスであることを特徴とす
る請求項1〜3の何れかに記載の画像サーバーであるか
ら、アクセス管理テーブル上で端末装置ごとに撮像部の
優先度が管理され、アクセス当初に直ちに端末IPアド
レスを把握でき、管理が容易となる。複数のアクセスが
集中したときにも端末装置ごとに撮像部の操作が衝突し
て混乱するのを回避でき、利用者が撮像部を快適に操作
することができる。
【0023】請求項7に記載された発明は、端末装置情
報がユーザーIDとパスワードであることを特徴とする
請求項1〜3の何れかに記載の画像サーバーであるか
ら、アクセス管理テーブル上でユーザー単位に撮像部の
優先度が管理され、パスワードを使って個人単位で管理
するためオープンであると同時にセキュリティが確保さ
れ、使い勝手が極めて高い優れた画像サーバーを実現で
きる。複数のアクセスが集中したときにもユーザーごと
に撮像部の操作が衝突して混乱するのを回避でき、利用
者が撮像部を快適に操作することができる。
【0024】請求項8に記載された発明は、請求項6ま
たは7記載の端末装置情報と、端末装置のアクセス時刻
とに基づいて端末装置の優先度を決定することを特徴と
する1〜5の何れかに記載の画像サーバーであるから、
端末装置単位かユーザー単位の端末装置情報とともに、
端末装置のアクセス時刻をアクセス管理テーブルに格納
しておき、これに基づいて端末装置の優先度を決定する
ため、アクセスした時刻を基に撮像部の優先度が同レベ
ルであっても時刻で管理でき、早くアクセスした利用者
を優先するという、合理的で使い勝手が優れた画像サー
バーを実現できる。
【0025】請求項9に記載された発明は、請求項1〜
8に記載の画像サーバーにおいて、ネットワークからの
カメラ制御データにより撮像位置を制御することができ
る撮像部を設けるのに代えて、カメラ部とカメラ調整機
構及びカメラ内機構制御手段を備えた外付けの撮像装置
を取付けることができる撮像装置取付け部を設けること
を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像サーバ
ーであるから、画像サーバー内に撮像部を有する場合だ
けでなく、外付けの撮像装置を撮像装置取付け部にセッ
トして、ネットワークを介して複数の利用者がアクセス
したときに、端末装置情報に基づいて決定される優先度
に従って、カメラ制御データを受け付ける端末装置を決
定することができる。複数のアクセスが集中したときに
も撮像装置の操作が衝突して混乱するのを回避でき、優
先度に従って各利用者が撮像装置を快適に操作すること
ができる。
【0026】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における画像サーバーと画像サーバーシステムにつ
いて図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形
態1における画像サーバーと端末装置からなる画像サー
バーシステムの構成図、図2(a)は本発明の実施の形
態1における画像サーバーシステムの端末装置に表示さ
れたアクセス可能通知の画面表示図、図2(b)は本発
明の実施の形態1における画像サーバーシステムの端末
装置に表示されたアクセス不可通知の画面表示図であ
る。
【0027】図1において、1は被写体を撮影して画像
データを転送する画像サーバー、2は利用者が画像サー
バー1から転送された画像を受信して表示するととも
に、画像サーバー1をカメラ制御データで制御できるク
ライアントPC等の端末装置、3はインターネット等の
ネットワークで、画像を転送したり、カメラ制御データ
を伝送することができるものである。本実施の形態1の
画像サーバーシステムは、画像サーバー1と端末装置2
とネットワーク3とから構成される。端末装置2につい
ては後述する。
【0028】4は画像サーバー1に設けられ、ネットワ
ーク3からのカメラ制御データにより撮像位置(位置に
はズームを含む)を制御され、被写体を撮影し、これを
画像信号に変換して出力する撮像部であり、4aは光電
変換装置からなるカメラ部である。5は画像処理部、5
aはカメラ部4aが撮影して出力された映像信号を、フ
ォーマット変換して画像データとして輝度(Y)と色差
信号(Cb,Cr)に変換する画像処理回路である。6
は画像処理回路5aで変換して得られた画像データをネ
ットワークの通信レートに合ったデータ量になるよう
に、JPEG形式やTIF形式等の所定のフォーマット
で画像圧縮する画像圧縮手段であり、本実施の形態1に
おいては、JPEG形式のデータに変換する。MPEG
形式等その他の形式でもよい。このように、映像を処理
する画像処理部5は画像処理回路5aと画像圧縮手段6
から構成される。
【0029】7は各種情報を格納したり、画像圧縮手段
6で圧縮した画像データを一旦蓄積する記憶部、7a
は、端末IPアドレスやユーザーID、パスワード、パ
ンデータ,チルトデータ,ズームデータ等の撮像部4の
撮像部位置値または要求値、アクセス時刻、優先権が反
映された実行ID、処理実行フラグやカメラ移動フラ
グ,画像圧縮フラグ,アクセス受信可能フラグや、その
他端末装置2に固有の端末装置情報を格納することがで
きる記憶部7内に設けられたアクセス管理テーブルであ
る。8は、撮像部4を制御したりパン、チルト等の姿勢
制御を行うカメラ制御データをネットワーク3を介して
受け取り、画像圧縮手段6が圧縮した撮像データと、後
述する表示情報21a,表示情報21b等とから所定の
フォーマットのアクセス不可通知やアクセス可能通知を
構成して端末装置2へ送信することができるサーバー部
である。
【0030】9は、画像処理回路5aと画像圧縮手段6
が設けられた画像処理部5を制御し、アクセス管理テー
ブル7aに従って後述するカメラ調整手段12を制御す
るとともに、カメラ調整手段12を介してカメラ調整機
構11を制御する制御手段、9aはアクセスがあったと
きのアクセス時刻を計測したり時間管理用の時計手段、
10はネットワーク3と画像サーバー1の間で、プロト
コルに従い送受信を行うネットワークインターフェース
である。
【0031】11は撮像部4のパン位置、チルト位置等
の撮像角度とズームや絞りを変更できるカメラ調整機
構、12はカメラ調整機構11を制御するとともにカメ
ラ部4aを制御するカメラ調整手段である。パンは左右
の首振り変更、チルトは上下方向の傾斜角変位を意味
し、カメラ調整機構11でパンを変更するのはパニング
用モータ、チルトを変更するのはチルト用モータ、ズー
ム変更を行うのはズーム用モータである。カメラ調整手
段12はパニング用モータ、チルト用モータ、ズーム用
モータの回転数と回転方向を制御し、カメラ部4aの撮
像制御を行うCCDドライバ等を要素としてもち、併せ
て絞り等の制御を行う。
【0032】13は、アクセス管理テーブル7aを管理
するとともに、サーバー部8にネットワーク3を介して
アクセスがあったときに、アクセス中の端末装置2が複
数であるかどうか等を判断するアクセス管理手段であ
る。アクセス管理手段13は、端末装置2からアクセス
があると、アクセス要求に含まれる端末IPアドレス情
報を取り出し、このアクセス要求がアクセス管理テーブ
ル7aに登録されていないアクセス要求であると判断し
た場合にはアクセス管理テーブル7aに後述する端末I
Pアドレス31を登録する。また、アクセス管理手段1
3は、アクセス管理テーブル7aに端末IPアドレス3
1を登録したとき、HTMLやJavaスクリプトでパ
スワード入力フォームを送信し、これを受信した端末装
置2から送り返されたパスワード入力フォームに記入さ
れた後述するユーザーID32とパスワード33を取り
出し、アクセス管理テーブル7aに登録する。
【0033】制御手段9は、アクセス管理テーブル7a
に従ってカメラ調整手段12等を制御するとともに、ア
クセス可能とされた端末装置2に関する優先情報等の端
末装置情報に基づいてカメラ制御の優先度を決定し、複
数の端末装置2のうち撮像部4を制御することができる
権限を有する一の端末装置2を決定する。また、制御手
段9は、カメラ制御データとして送られてきた、撮像角
度を大幅に変更する規定角変更データ(速送り)、小刻
みな通常送りデータ、自動撮像モードを行う自動撮像開
始データ等、のデータをアクセス管理テーブル7aや記
憶部7を参照して判別し、カメラ調整手段12等を制御
する。なお、上述したアクセス管理テーブル7aや記憶
部7にはカメラ制御データに対する多くの設定値も、す
べて記憶されている。例えば、自動撮像モードにおい
て、カメラ調整手段12によってカメラ部4aを自動的
に移動させて撮像するための、所定の間隔(自動撮像
角)や、所定の首振り速度及び撮像時間間隔等が記憶さ
れている。そして、制御手段9はカメラ制御データに応
じてアクセス管理テーブル7aや記憶部7からこれらの
設定値を読み出し、カメラ調整手段12にカメラ制御デ
ータと一緒に引き渡す。
【0034】次に、図1、図2(a),(b)に基づい
て端末装置2についての説明を行う。15は端末装置2
のブラウザ手段で、画像サーバー1のサーバー部8から
アクセス可能通知やアクセス不可通知等の画面表示のた
めの通知を受信し、LCD等の表示画面上に表示する。
少なくともアクセス可能通知には画像データが添付され
るが、実施の形態1においてはアクセス不可通知にも画
像データが添付される。操作情報や待ち時間等も通知さ
れる。また、実施の形態1においては、ブラウザ手段1
5は汎用のブラウザソフトを端末装置2に搭載したもの
である。従って、ブラウザ手段15はネットワーク3上
の他のサーバーに対しても、対象であるデータの格納先
が示されたURLに従って、その情報を画面上に表示す
ることができる。16は受信した圧縮されたデータを伸
長することができる画像伸長手段、17は画像の伸長を
するために画像伸長手段を制御する等、端末装置2の各
部を制御する端末制御手段、18はネットワーク3と端
末装置2の間のネットワークインターフェースである。
【0035】図1、図2(a)において、19は、サー
バー部8から所定のフォーマット(例えば、汎用ブラウ
ザで表示可能なHtml、JPG、Javaスプリクト
などの形式のデータ)で送信されたアクセス可能通知を
ブラウザ手段15によって表示されたグラフィカル入力
画面上にアクティブに埋め込まれ、1クリックごとに1
所定回転角ごと小刻みにカメラ部4aの撮像角度を変更
できる通常送りボタン、20は撮像角度を大幅に変更す
るときに規定角変更データを送出する速送りボタンであ
る。なお、図2(b)に示すようにアクセス不可通知に
は通常送りボタン19,速送りボタン20は表示されな
い。21はブラウザ手段15によって表示された撮像部
4で撮影された画像、21aは撮像部4が制御可能であ
る旨等の表示情報、21bは撮像部4が現在制御できな
い旨等の表示情報、22は画面入力された入力を制御信
号として出力するGUI入力手段である。なお、図示は
しないがブラウザ手段15が表示する表示画面には、上
述の自動撮像モードにするための自動撮像データを画像
サーバー1に送出する自動撮像ボタンと、これを停止す
る停止ボタン等も表示されている。また、図2(b)に
示すように、アクセス不可通知の画面は、撮像部4が現
在制御できない旨等の表示情報と、必要により撮像部4
で最後に撮影された撮像データ、待ち時間情報等から構
成され、ブラウザ手段15によって表示される。
【0036】以上説明したように、本実施の形態1では
通常送りボタン19と速送りボタン20等の画面上の表
示によってGUI入力するから、容易にカメラ調整機構
11の撮像角度を操作できる。また、アクセス可能通知
の画面の中には通常送りボタン19,速送りボタン20
アクティブに埋め込まれ、撮像部4が制御可能である旨
等の表示情報21aと画像21が表示されるから、画面
表示されたアクセス可能通知の表示画面をみながら、直
ちにGUI入力することができ、アクセス可能通知に表
示される操作情報を得て、快適に端末装置側で撮像部を
操作することができる。同様に、アクセス不可通知の画
面には、撮像部4が現在制御できない旨等の表示情報と
直近に撮影された画像、待ち時間とが表示されるから、
待機しなければならないことや待ち時間を表示情報から
知ることができ、撮像部4の現状をチェックしながら快
適な状態で待機することができる。
【0037】23は、GUI入力手段22からの入力に
基づき、画像サーバー1に送出する制御データを生成す
るカメラ制御データ送信手段である。カメラ制御データ
送信手段23は、カメラ制御データを作成し、このカメ
ラ制御データはネットワークインターフェース18を介
して画像サーバー1に送られる。カメラ制御データ送信
手段23はこのような制御データを送るほか、画像サー
バー1からパスワード入力フォームを受信したとき、端
末装置2の入力手段(図示しない)によってこの入力フ
ォームにユーザーIDとパスワードを書き込み、画像サ
ーバー1に返送する機能も有す。なお、画像サーバー1
から端末装置2へ送られるHTMLやJavaスクリプ
ト等によって、端末装置2にグラフィカル入力画面を表
示させ、その画面に対してユーザーがマウス等の入力手
段により入力した場合に、そのHTMLやJavaスプ
リクトなどのプログラムに従って画像サーバー1が認識
できるコマンド(カメラ制御データ)を生成するように
すれば、端末装置2は汎用のPCなどを使用することが
でき、複雑さを回避できる。
【0038】次に、本実施の形態1の画像サーバーと端
末装置を利用して、複数の利用者が端末装置2から画像
サーバー1に画像取得のアクセスを同時に行ったとき、
画像サーバー1がどのような処理を行うのか、以下手順
を説明する。図3は本発明の実施の形態1におけるアク
セス管理テーブル変化図、図4(a)は本発明の実施の
形態1におけるアクセス管理テーブルのアクセス時間に
よる実行処理の優先度図、図4(b)は本発明の実施の
形態1におけるアクセス管理テーブルのアクセス回数に
よる実行処理の優先度図、図4(c)は本発明の実施の
形態1におけるアクセス管理テーブルの時刻による実行
処理の優先度図である。
【0039】まず、アクセス管理テーブルの説明を行
う。図3において、31はアクセスしてくる端末装置2
の情報から取り出した端末IPアドレス、32は各利用
者が有するユーザーID、33はその利用者のパスワー
ドである。端末装置2がアクセスしてきたとき、画像サ
ーバー1はアクセス管理テーブル7aに端末IPアドレ
ス31を登録し、サーバー部8からパスワード入力フォ
ームを端末装置2に送信するが、このパスワード入力フ
ォームに書き込むのがユーザーID32とパスワード3
3である。このユーザーID32とパスワード33によ
って画像サーバー1のセキュリティ管理を行う。
【0040】34はカメラ部4aの撮像方向等を特定す
る撮像位置(位置にはズームを含む)、34aは端末装
置2から要求があった撮像部11の移動先撮像位置を示
す要求値、34bは端末から初回アクセスがあった時点
の撮像部11の位置を初期デフォルト値とし、その後端
末装置からの要求値34aに従って移動するたびに更新
される撮像部11の撮像位置の撮像部位置値である。パ
ンデータP,チルトデータT,ズームデータZの要求値
34aは撮像位置34として、アクセス管理テーブル7
aにそれぞれ組となって(図3上はP/T/Z)登録さ
れる。35はアクセス時刻、36は実行する権限を優先
権の順序にコード化した実行IDである。優先度が1番
目のものは実行IDが1であり、2番目のものが実行I
D2、3番目のものは実行ID3、4番目のものが実行
ID4となる。アクセス時刻35は、時計手段9aで計
時され、アクセス時にアクセス管理テーブル7aにこれ
を格納しておき、これに基づいて端末装置の優先度を決
定すれば、撮像部4の優先度が同レベルであっても時刻
で管理でき、早くアクセスした利用者を優先するとい
う、合理的で使い勝手が優れた画像サーバーを実現でき
る。
【0041】37は処理実行フラグ、38はカメラ移動
フラグ、39は画像圧縮フラグ、40はアクセス受信可
能フラグである。処理実行フラグ37は端末から要求さ
れたカメラの位置の画像データを取得して、データ送信
するまでの一連の処理動作が「動作中」か「待機中」
か、を示すものであり、カメラ移動フラグ38はアクセ
ス可能通知を得た端末装置2が、撮像部4を操作するこ
とより、その操作に基づいて制御手段9が撮像部4の移
動処理を行っているときにカメラ移動フラグ38が「移
動中」となり、その他の状態のときは「停止」となる。
また、画像圧縮フラグ39は、カメラ部4aが撮影した
映像信号は、画像処理回路で画像データに変換されて画
像圧縮手段6で画像圧縮されるが、「圧縮中」か、それ
以外の「停止」かを示すものであり、アクセス受信可能
フラグ40は画像サーバー1が受信可の状態か、受信不
可の状態を示すものである。アクセス管理テーブル7a
には、このほか図示はしないが、端末IPアドレス3
1、ユーザーID32及びパスワード33ごとに優先度
を示す優先度ランクが登録される。実施の形態1におい
ては、後述するように4段階の優先度ランクが設けられ
ているが、通常の優先度の場合、デフォルトで第3ラン
クの優先度ランクが付与される。
【0042】本発明の実施の形態1におけるアクセス管
理テーブル7aは、画像サーバー1の初期状態において
は、図3に示すように処理実行フラグ37が「待機
中」、カメラ移動フラグ38が「停止」、画像圧縮フラ
グ39が「停止」、アクセス受信可能フラグ40が「受
信可」の状態であるが、その後、アクセス管理テーブル
7aに端末IPアドレス31を登録し、ユーザーID3
2、パスワード33、撮像部4の要求値34a若しくは
撮像部位置値34b、アクセス時刻35が書き込まれ
る。この状態で制御手段9は、アクセス管理テーブル7
aに従って、アクセス可能とされた端末装置2に関する
優先情報等に基づいてカメラ制御の優先度を決定し、複
数の端末装置2のうち撮像部4を制御することができる
権限を有する一の端末装置2を決定する。
【0043】そこで、アクセス管理テーブル7aにおい
て、どのようにして実行処理の優先度決定がなされるの
か、優先度を示す実行処理の配分決定方法について図4
(a),(b),(c)に基づいて説明する。先ず、複
数の端末装置2が画像を取り込む実行処理をどのような
優先度で行うかを決めるため、端末IPアドレス31ご
と、あるいはユーザーID32とパスワード33の組み
合わせごとに、優先度でウェイト付けが行われて登録さ
れている。これが優先度ランクである。本実施の形態1
においては、図4(a),(b),(c)の左欄に示す
ように、第1ランク、第2ランク、第3ランク、第4ラ
ンクの4段階で優先度のランク付けが行われ、予めアク
セス管理テーブル7aに登録されている。この優先度ラ
ンクに従って、撮像部4を操作する実行処理の配分を行
う。この割り当ての方法には、例えば撮像部4を操作で
きるアクセス時間の長短で優先度を評価する方法と、一
度に撮像部4を操作できる操作回数の大小で評価する方
法、アクセス時刻から現時刻までの時間で優先度を評価
する方法等がある。
【0044】このうち図4(a)は優先度の高いものに
多くの時間を割くもので、撮像部操作時間の長短によっ
て優先度を決め、実行処理の配分を決定するものであ
る。ただ、同時にアクセスした端末装置2の数が増えれ
ば、当然割くべき時間も少なくしなければならないか
ら、この端末装置2の数がパラメータとなる。例えば、
同時に2端末がアクセスしたときは、優先度が第1ラン
クのものには5分を割かれ、第2ランクのものには1
分、第3ランクのものは30秒、第4ランクのものには
15秒が割かれる。優先度が同一ランクの場合はアクセ
ス時刻が早いものが優先される。
【0045】次に、図4(b)は優先度の高いものに多
くの撮像部操作回数を認めるもので、撮像部操作回数に
よって優先度を決め、実行処理の配分を決定するもので
ある。図4(a)と同様、同時にアクセスした端末装置
2の数が多くなると、当然与えるべき撮像部操作回数も
少なくしなければならないから、この端末装置2の数が
パラメータとなる。例えば、同時に2端末がアクセスし
たときは、優先度が第1ランクのものには50回が与え
られ、第2ランクのものには30回、第3ランクのもの
は10回、第4ランクのものには5回が与えられる。但
し、回数だけでは時間が非常にかかるときに問題となる
ので、図4(b)の(最大5分)等に示すように制限時
間を設けている。優先度が同一ランクの場合はアクセス
時刻が早いものが優先される。
【0046】図4(c)はアクセス時刻から現時刻まで
の時間によって優先度を評価するものである。優先度が
第1ランクのものは無制限で直ちに撮像部操作を受け付
け、優先度が第2ランクのものは1時間撮像部操作を受
け付け、第3ランクのものは30分、第4ランクのもの
は10分間撮像部操作を受ける。そして、第1ランクと
第2ランクは次の操作を行うとき撮像部操作が拒否され
ることはないが、第3ランクのものはアクセス後3時間
は撮像部操作を拒否され、第4ランクのものは1時間は
撮像部操作を拒否される。
【0047】以上説明したように、端末IPアドレス3
1ごと、あるいはユーザーID32とパスワード33の
組み合わせごとに、制御手段9が、優先度ランクと、ア
クセスした端末装置2の数と、撮像部4を操作できるア
クセス時間やアクセス回数、時刻による評価で撮像部4
の実行処理の優先度を算出し、実行順位が決定される。
【0048】続いて、図3を用いて、本実施の形態1の
画像サーバーを利用して、一つの端末装置2からアクセ
スがあった場合の動作について説明する。
【0049】図3に示すように、 画像サーバー1は初
期状態では処理実行フラグ37が「待機中」、カメラ移
動フラグ38が「停止」、画像圧縮フラグ39が「停
止」、アクセス受信可能フラグ40が「受信可」の状態
である(s1)。この状態で端末装置2から一番目のア
クセスがあると、画像サーバー1は、サーバー部8で画
像要求を受信し、アクセス管理手段13がこれを把握す
る(s2)。
【0050】このとき、アクセス管理テーブル7aのフ
ラグは処理実行フラグ37が「待機中」、カメラ移動フ
ラグ38が「停止」、画像圧縮フラグ39が「停止」、
アクセス受信可能フラグ40が「受信可」の状態である
が、アクセス管理手段13がこの画像要求を受けると、
サーバー部8から端末装置2へJavaスクリプト等で
パスワード入力フォームを送信し、これを受信した端末
装置2から送り返されたパスワード入力フォームに書か
れたユーザーID32とパスワード33を取り出す。ア
クセス管理手段13はアクセス管理テーブル7aに端末
IPアドレス31「1.1.1.1」を登録し、ユーザ
ーID32「abc」、パスワード33「***」、こ
の時点の撮像位置を本端末の初期デフォルト値として撮
像部位置値34b「P/T/Z」、時計手段9aが計時
したアクセス時刻35「**:**:**」を書き込
む。(s3)。このとき上述のフラグに変化はない。次
いで、アクセス管理手段13はサーバー部8から所定の
フォーマットのアクセス可能通知を端末装置2へ送信
し、次回のアクセス(カメラ画像の撮像位置の変更要求
等)を待つ。この所定のフォーマットは、表示情報21
a,通常送りボタン19,速送りボタン20,画像21
(若しくは画像データの格納位置情報)等から構成さ
れ、端末装置2のブラウザ手段15によって、図2
(b)に記載したように画面表示される。例えば、「撮
像位置移動可能です。操作時間;5分」といった表示情
報21aが、画像21等とともにブラウザ手段15によ
って画面表示される。これによって、端末装置2は、操
作時間5分間優先的に撮像部4を独占的に利用できるこ
とが伝えられ、撮像部4を操作して、映像を撮ることが
可能になる。アクセス可能通知によってカメラ制御デー
タが送られてくるまで画像サーバー1は操作待ちの状態
となる。
【0051】次に、端末装置2から複数のアクセスがあ
り、画像サーバー1と複数の各端末装置2(端末IPア
ドレス31「1.1.1.1」と端末IPアドレス31
「2.2.2.2」)との間で通信リンクが張られてお
り、かつ各々の端末装置が画像サーバーの撮像部4の移
動制御をする権利を取得していない状態で、撮像部4の
位置を制御するためのカメラ制御データが複数の端末装
置2から同時期に画像サーバー1に対して送信され競合
したときの優先制御の手順について説明する。
【0052】図3に示すように、画像サーバー1と複数
の各端末装置2との間で通信リンクが張られており、端
末IPアドレス31「1.1.1.1」または端末IP
アドレス31「2.2.2.2」の端末装置2の何れの
端末装置2からも撮像部4の位置を制御するためのアク
セスがない状態では、画像サーバー1は処理実行フラグ
37が「待機中」、カメラ移動フラグ38が「停止」、
画像圧縮フラグ39が「停止」、アクセス受信可能フラ
グ40が「受信可」の状態である(s1)。この状態で
撮像部4の位置を制御するためのカメラ制御データが複
数の端末装置2から同時期に画像サーバー1に対して送
信されると、画像サーバー1は、サーバー部8で画像要
求を受信し、アクセス管理手段13がこれを把握する
(s2)。
【0053】画像サーバー1は、複数の端末装置2から
受け取ったカメラ制御データを端末IPアドレス31
(「1.1.1.1」、「2.2.2.2」)に対応す
る要求値34a「P1/T1/Z1」と、時計手段9a
が計時したアクセス時刻35「**:**:**」をア
クセス管理テーブル7aに書き込む(s3)。このとき
上述のフラグに変化はない。次いで、アクセス管理手段
13はサーバー部8から所定のフォーマットのアクセス
不可通知を端末装置2へ送信する(s4)。
【0054】ところで、アクセス不可通知は図2に示す
ようなフォーマットを有すもので、「現在はカメラ操作
できません。しばらくお待ちください。待ち時間;5
分」等の表示情報21bを表示するためのデータを、例
えばHTML形式で送るものである。待ち時間はJav
aスクリプトで端末装置2においてカウントされる。ア
クセス不可通知には、操作用の通常送りボタン19,速
送りボタン20等は表示されない。ここで、表示情報2
1bの表示フレームと画像21の撮像画像データの表示
フレームは独立しているため、表示情報21bのみ送れ
ばよく、再度撮像画像データを送ることはしないため、
送信データは撮像画像データに比べ、ごくわずかです
む。(当然のことであるが、端末装置2に表示されてい
る撮像画像の表示内容は変らない)。なお、図2(a)
のアクセス可能通知の表示状態から図2(b)のアクセ
ス不可通知の表示状態へ表示を変える場合には、ボタン
をなくした状態の表示フレームを送信することにより、
操作用の通常送りボタン19,速送りボタン20の表示
からボタンをなくした状態の表示へ変更可能である。
【0055】なお、複数の端末装置2のアクセスが競合
している状態であっても、さらに他の端末装置2のアク
セスがあった場合には、初回のアクセスでは最優先さ
れ、最初の画像と操作可能状態表示(図2(a)参照)
させ、以降の操作(アクセス)によりアクセスが同時期
に競合した場合には、アクセス不可通知を受信し競合状
態となる。
【0056】アクセス不可通知を送って複数の端末装置
2からのアクセスを受け付けないようにした状態で、制
御手段9は、アクセス管理テーブル7aのデータに従っ
てテーブル登録された端末装置2の優先度ランクと、実
行処理の配分の設定方式を読み出し、端末IPアドレス
31「1.1.1.1」と端末IPアドレス31「2.
2.2.2」の間で優先順位を決定する。例えば、端末
IPアドレス31「1.1.1.1」の優先度ランクが
第1ランクで、端末IPアドレス31「2.2.2.
2」の優先度ランクは第2ランクであったとし、図4
(a)に示すような優先度の高いものに多くの時間を割
く、撮像部4を操作可能なアクセス時間の長短によって
優先度を決める実行処理の配分の設定がなされている場
合には、制御手段9は、優先度ランクが高い端末IPア
ドレス31「1.1.1.1」に優先権を与え、端末I
Pアドレス31「2.2.2.2」を待機させる(s
5)。もし、同一ランクの場合にはアクセス時刻35の
早い方である端末IPアドレス31「1.1.1.1」
に優先権を与える。このときアクセス管理テーブル7a
のフラグは、端末IPアドレス31「1.1.1.1」
に関し処理実行フラグ37がONされ、「動作中」に変
わる。カメラ移動フラグ38は「停止」、画像圧縮フラ
グ39が「停止」、アクセス受信可能フラグ40は「受
信不可」のままである。端末IPアドレス31「2.
2.2.2」のフラグは変化しない。
【0057】次に、処理実行フラグ37がたつと、s6
において、制御手段9はアクセス管理テーブル7aと記
憶部7から各種設定値を読み出し、カメラ調整手段12
にカメラ制御データと一緒に引き渡し、要求値34a
「P1/T1/Z1」になるよう撮像部4を制御(カメラ
移動)する(s6)。操作が終了(カメラ停止)した
ら、制御手段9は終了した制御後の位置、すなわち現在
位置として要求値34a「P1/T1/Z1」と同じ値を
撮像部位置値34b「P/T/Z」に書き込んで再登録
する(s7)。なお、端末装置2から送られてくるカメ
ラ制御データとしての要求値34aは、撮像部位置値か
らの差分データであってもよく、この場合には、撮像部
位置値にその差分データを加算した値に撮像部4を移動
し、操作が終了したら、撮像部位置値に差分データを加
算した値を撮像部位置値として再登録する。
【0058】s8において、制御手段9は、カメラ調整
手段12に撮像を指示し、カメラ調整手段12はカメラ
調整機構11を操作し、カメラ部4aから映像を撮影す
る(s8)。この間フラグ状態に変化は生じない。
【0059】映像信号は画像処理回路5aでフォーマッ
ト変換され、s9において画像圧縮手段6によってJP
EG形式の圧縮データへの変換が開始される。このとき
画像圧縮フラグ39のフラグがONされ「圧縮中」に変
化する。画像圧縮手段6によってJPEG形式の圧縮デ
ータへの変換が終了すると(s10)、再び画像圧縮フ
ラグ39のフラグはOFFされ「停止」に変化する。
【0060】この後、端末IPアドレス31「1.1.
1.1」に優先権があることを示す実行ID36が1の
状態で、処理実行フラグ37が「動作中」、カメラ移動
フラグ38が「停止」、画像圧縮フラグ39が「停
止」、アクセス受信可能フラグ40が「受信不可」の状
態になったことを受け、アクセス管理手段13はサーバ
ー部8に画像データ(撮像データ)を送信するように指
示し(s11)、同時にアクセス可能通知を作成して送
信するように指示する(s12)。アクセス可能通知を
受け取った端末IPアドレス31「1.1.1.1」の
端末装置2のブラウザ手段15によって、図2(b)に
記載したように画面表示される。
【0061】例えば、「撮像位置移動可能です。操作時
間;5分」といった表示情報21aが、画像21等とと
もにブラウザ手段15によって画面表示される。これに
よって、端末IPアドレス31「1.1.1.1」の端
末装置2は、操作時間5分間優先的に撮像部4を独占的
に利用できることが伝えられ、撮像部4を操作して、映
像を撮ることが可能になる。アクセス可能通知によって
カメラ制御データが送られてくるまで画像サーバー1は
操作待ちの状態となる(s13)。
【0062】操作が繰り返され、時計手段9aによって
操作時間が終了したことを確認すると、アクセス管理手
段13は、s3におけるアクセス管理テーブル7aの端
末IPアドレス31を参照し、次の優先権を有する端末
装置2へアクセス可能通知を送信する。なお、時計手段
9aによって操作時間が終了していなくても所定期間内
に、優先権を有する端末装置2からカメラ制御データが
送られてこない場合には、さらに次の優先権を有する端
末装置にアクセス可能通知を送信するようにしてもよ
い。また、画像サーバー1とネットワーク上のリンクを
張っている端末装置2は初回若しくはそれ以降のアクセ
ス時に既に撮像部位置値34bにおける画像データが表
示されているため、その画像データを撮像した時点から
あまり時間が経過していない場合(所定時間内)にアク
セス可能通知をするときには、アクセス可能通知のフレ
ーム表示情報と、操作用の通常送りボタン19,速送り
ボタン20のフレーム表示情報のみを送るようにしても
かまわない。以下、これを繰り返すことになる。なお、
2回目以降のアクセスでは、カメラ制御データとアクセ
ス管理テーブル7aに格納されている端末装置2の現在
の撮像位置に基づいて、制御手段9が撮像部4の操作量
を算出し、操作量から直ちにカメラ調整手段12を制御
することができ、快適な操作にすることができる。ま
た、優先権が終了する直前のs12、s13において
は、実行IDを削除することもできる。
【0063】このように、実施の形態1における画像サ
ーバー1と端末装置2から構成される画像サーバーシス
テムは、ネットワークを介して複数の利用者がアクセス
したときに、アクセス管理手段13によってアクセス中
の端末装置2が複数であると判断し、端末装置情報とア
クセス管理テーブル7aに基づいて決定される優先順序
に従って、カメラ制御データを受け付ける端末装置2を
決定することができる。複数のアクセスが集中したとき
にも撮像部4の操作が衝突して混乱するのを回避でき、
優先度に従って各利用者が撮像部4を快適に操作するこ
とができる。
【0064】アクセス管理手段13が複数のアクセスが
あると判断したとき、制御手段9が端末装置情報に基づ
いてカメラ制御の優先度を決定し、複数の端末装置2の
うち撮像部4を制御する権限を与える一の端末装置2を
決定するため、アクセス管理テーブルに従って撮像部4
の操作が衝突して混乱するのを回避でき、優先度に従っ
て各利用者が撮像部4を快適に操作することができる。
制御手段9が、待機する端末装置2に撮像部4の制御を
できない旨の表示情報21bと画像21とを含むフォー
マットでアクセス不可通知を通知するため、1つの通知
により待機させられる端末装置2は直ちに操作情報を知
ることができる。また、アクセス可能通知が、撮像部4
の制御が可能である旨の表示情報21a等で構成された
フォーマットで通知されるから、ブラウザ手段15によ
って画面表示されたアクセス可能通知の画面をみなが
ら、1つの通知により直ちにアクセス可能通知の端末装
置2上の画面表示からGUI入力することができる。そ
して、操作情報を表示情報21aと画像21等とで知る
ことによって快適に撮像部4を操作することができる。
【0065】なお、本実施の形態1では、撮像部4を操
作できるアクセス時間やアクセス回数を所定値として優
先権を与える例を説明したが、撮像部4の操作のために
端末装置2から送られてくるカメラ制御データが競合す
るごとにどちらかに制御権を与えるかを決定し、制御権
を与えられた端末装置2によるカメラ制御データに基づ
いて撮像した画像データを送信後、競合した端末装置2
全てにアクセス可能通知の表示データ(若しくは、アク
セス不可通知の表示を削除する表示データ)を送るよう
にしてもよい。
【0066】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける画像サーバー1と画像サーバーシステムについて
図面に基づいて説明する。図5は本発明の実施の形態2
における画像サーバーの撮像装置の構成図である。本実
施の形態2の画像サーバー1は、撮像部4を内蔵してい
る実施の形態1の画像サーバー1と異なり、外付けの撮
像装置41を備え付けた点に特徴があり、その他の点は
実施の形態1の画像サーバー1及び画像サーバーシステ
ムと変わりがないので、詳細な説明は省略する。
【0067】図5において、41は外付けの撮像装置、
41aは実施の形態2における撮像装置41のカメラ
部、42は撮像装置41のカメラ部41aのパン位置、
チルト位置等の撮像角度とズームや絞りを変更できるカ
メラ調整機構、43はカメラ調整機構42を制御するカ
メラ内機構制御手段、44は撮像装置41を画像サーバ
ー1に接続する撮像装置取付け部である。
【0068】アクセス管理手段13は、カメラ調整手段
12にカメラ部4aの制御とカメラ調整機構42に対す
る制御を指示すると、カメラ調整手段12はシリアル制
御データを送出し、RS−232Cケーブル、撮像装置
取付け部44を介してカメラ内機構制御手段43に送
り、カメラ調整機構42を制御する。
【0069】カメラ調整手段12によって撮影の指示を
受けたカメラ部41aは、カメラ部41aが撮影してデ
ジタルサンプリングされたNTSC方式等のビデオ信号
を取り込み、A/D変換して画像データとして輝度
(Y)と色差信号(Cb,Cr)に変換する画像処理回
路5aに送る。次いで画像圧縮手段6においては、画像
処理回路5aで変換して得られた画像データをネットワ
ークの通信レートに合ったデータ量のJPEG形式等の
データに変換する。
【0070】このように、外付けの撮像装置41である
から、どのような機種の撮像装置41であっても接続可
能であり、様々の外付けした撮像装置41に対応するこ
とができ、利便性が向上する。外付けの撮像装置41の
制御を行うカメラ内機構制御手段43に対してカメラ調
整手段12が優先管理制御を行うため、複数のアクセス
が集中したときにも撮像装置41の操作が衝突して混乱
するのを回避でき、これにより各利用者が撮像装置41
を快適に操作することができる。
【0071】なお、実施の形態2の画像サーバー1は、
外付けの撮像装置41を1台備えた画像サーバー1と画
像サーバーシステムであるが、画像サーバー1に複数台
の外付けの撮像装置41を設けるのでもよい。この場
合、画像サーバー1は、各撮像装置41ごとに優先管理
制御を行う。また、実施の形態1における内蔵型の撮像
部4を備えた画像サーバー1に、実施の形態2のような
外付けの撮像装置41を1台もしくは複数設けるのでも
よい。この場合も、画像サーバー1は、同じく撮像部4
及び各撮像装置41ごとに優先管理制御を行うことにな
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた画像サーバーは、アクセス管理手段によりサーバー
部にアクセス中の端末装置が複数であると判断した場
合、端末装置情報に基づいて決定される端末装置の優先
度に従って、カメラ制御データを受け付ける端末装置を
決定するから、ネットワークを介して複数の利用者がア
クセスしたときに、アクセス管理手段によりサーバー部
にアクセス中の端末装置が複数であると判断して、端末
装置情報に基づいて優先度を決定し、最初にカメラ制御
データを受け付ける端末装置を決めることができる。複
数のアクセスが集中したときにも撮像装置の操作が衝突
して混乱するのを回避でき、優先度に従って各利用者が
撮像装置を快適に操作することができる。
【0073】請求項2に記載された画像サーバーは、ア
クセス管理手段とアクセス管理テーブルを備え、制御手
段が複数の端末装置のうち撮像部を制御する権限を与え
る一の端末装置を決定し、待機する端末装置に少なくと
も撮像部の制御をできない旨の情報を含んで構成された
画面表示のためのアクセス不可通知を通知するから、ア
クセス管理手段が複数のアクセスがあると判断したと
き、制御手段が端末装置情報に基づいてカメラ制御の優
先度を決定し、複数の端末装置のうち撮像部を制御する
権限を与える一の端末装置を決定するため、アクセス管
理テーブルに従って複数のアクセスが集中したときにも
撮像装置の操作が衝突して混乱するのを回避でき、優先
度に従って各利用者が撮像装置を快適に操作することが
できる。複数の端末装置がアクセスしてきたとき、少な
くとも制御手段が待機する端末装置に撮像部の制御をで
きない旨の情報を含む画面表示用のアクセス不可通知を
通知するから、待機させられる端末装置は直ちに操作情
報を知ることができ、快適な操作環境を提供できる。各
端末装置の優先度と、各端末装置から送られてくる情報
からなる端末装置情報に基づいてカメラ制御の優先度を
決定するため、撮像部を制御する権限を与える端末装置
を合理的に決定することができる。
【0074】請求項3に記載された画像サーバーは、制
御手段が、少なくとも撮像部の制御が可能である旨の表
示情報を含んで構成された画面表示のためのアクセス可
能通知を通知するから、画面表示されたアクセス可能通
知の画面表示をみながら、直ちにアクセス可能通知の端
末装置上の画面表示からGUI入力することができ、操
作情報を知ることによって快適に撮像部を操作すること
ができる。
【0075】請求項4に記載された発明は、制御手段が
撮像部の撮像位置をカメラ制御データに従って制御する
とともに制御後の撮像部の撮像位置をアクセス管理テー
ブルに格納するから、アクセス中の端末装置に対する撮
像部の撮像位置をアクセス管理テーブルの中に格納して
おき、アクセス可能通知を受信した端末装置からカメラ
制御データを受信したとき、制御手段がこのカメラ制御
データによって撮像部の撮像位置を制御し、制御後の撮
像部の撮像位置をアクセス管理テーブルに格納するた
め、次のアクセス時に直ちに制御することができ、快適
に操作することができる。
【0076】請求項5に記載された画像サーバーは、制
御手段がカメラ制御データとアクセス管理テーブルに格
納されている端末装置の制御後の撮像位置に基づいて撮
像部の操作量を算出し、カメラ調整手段が該操作量に基
づいて撮像部を制御するから、カメラ制御データとアク
セス管理テーブルに格納されている端末装置の制御後の
撮像位置に基づいて、制御手段が撮像部の操作量を算出
することができ、次のアクセス時に直ちに制御すること
ができ、快適に操作することができる。
【0077】請求項6に記載された画像サーバーは、端
末装置情報が端末装置の端末IPアドレスであるから、
アクセス管理テーブル上で端末装置ごとに撮像部の優先
度が管理され、アクセス当初に直ちに端末IPアドレス
を把握でき、管理が容易となる。複数のアクセスが集中
したときにも端末装置ごとに撮像部の操作が衝突して混
乱するのを回避でき、利用者が撮像部を快適に操作する
ことができる。
【0078】請求項7に記載された画像サーバーは、端
末装置情報がユーザーIDとパスワードであるから、ア
クセス管理テーブル上でユーザー単位に撮像部の優先度
が管理され、パスワードを使って個人単位で管理するた
めオープンであると同時にセキュリティが確保され、使
い勝手が極めて高い優れた画像サーバーを実現できる。
複数のアクセスが集中したときにもユーザーごとに撮像
部の操作が衝突して混乱するのを回避でき、利用者が撮
像部を快適に操作することができる。
【0079】請求項8に記載された画像サーバーは、端
末装置情報とアクセス時刻に基づいて端末装置の優先度
を決定するから、端末装置単位かユーザー単位の端末装
置情報とともに、端末装置のアクセス時刻をアクセス管
理テーブルに格納しておき、これに基づいて端末装置の
優先度を決定するため、アクセスした時刻を基に撮像部
の優先度が同レベルであっても時刻で管理でき、早くア
クセスした利用者を優先するという、合理的で使い勝手
が優れた画像サーバーを実現できる。
【0080】請求項9に記載された画像サーバーは、カ
メラ部とカメラ調整機構及びカメラ内機構制御手段を備
えた外付けの撮像装置を取付けることができる撮像装置
取付け部を設けたから、画像サーバー内に撮像部を有す
る場合だけでなく、外付けの撮像装置を撮像装置取付け
部にセットして、ネットワークを介して複数の利用者が
アクセスしたときに、端末装置情報に基づいて決定され
る優先度に従って、カメラ制御データを受け付ける端末
装置を決定することができる。複数のアクセスが集中し
たときにも撮像装置の操作が衝突して混乱するのを回避
でき、優先度に従って各利用者が撮像装置を快適に操作
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像サーバーと
端末装置からなる画像サーバーシステムの構成図
【図2】(a)本発明の実施の形態1における画像サー
バーシステムの端末装置に表示されたアクセス可能通知
の画面表示図 (b)本発明の実施の形態1における画像サーバーシス
テムの端末装置に表示されたアクセス不可通知の画面表
示図
【図3】本発明の実施の形態1におけるアクセス管理テ
ーブル変化図
【図4】(a)本発明の実施の形態1におけるアクセス
管理テーブルのアクセス時間による実行処理の優先度図 (b)本発明の実施の形態1におけるアクセス管理テー
ブルのアクセス回数による実行処理の優先度図 (c)本発明の実施の形態1におけるアクセス管理テー
ブルの時刻による実行処理の優先度図
【図5】本発明の実施の形態2における画像サーバーの
撮像装置の構成図
【符号の説明】
1 画像サーバー 2 端末装置 3 ネットワーク 4 撮像部 4a カメラ部 5 画像処理部 5a 画像処理回路 6 画像圧縮手段 7 記憶部 7a アクセス管理テーブル 8 サーバー部 9 制御手段 9a 時計手段 10 ネットワークインターフェース 11 カメラ調整機構 12 カメラ調整手段 13 アクセス管理手段 13a 時計手段 15 ブラウザ手段 16 画像伸長手段 17 端末制御手段 18 ネットワークインターフェース 19 通常送りボタン 20 速送りボタン 21 画像 21a,21b 表示情報 22 GUI入力手段 23 カメラ制御データ送信手段 31 端末IPアドレス 32 ユーザーID 33 パスワード 34 撮像位置 34a 要求値 34b 撮像部位置値 35 アクセス時刻 36 実行ID 37 処理実行フラグ 38 カメラ移動フラグ 39 画像圧縮フラグ 40 アクセス受信可能フラグ 41 撮像装置 41a カメラ部 42 カメラ調整機構 43 カメラ内機構制御手段 44 撮像装置取付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 V 5/91 L (72)発明者 木原 寿之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA00 AB61 AB62 AB65 AC12 AC18 AC69 CA00 5C053 FA30 GA11 GB36 JA16 KA05 KA24 LA01 LA14 5C054 AA01 CC05 CD03 CF05 CG03 CH08 DA09 EA05 FA09 FE02 FE16 GB02 HA17 HA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークからのカメラ制御データによ
    り撮像位置を制御することができる撮像部と、 前記撮像部が撮影した映像信号を所定のフォーマットの
    撮像データに変換処理する画像処理部と、 前記変換処理された撮像データを格納するメモリ部と、 前記メモリ部に格納された撮像データをネットワークを
    介して端末装置へ送信し、該端末装置からネットワーク
    を介してカメラ制御データを受信するサーバー部と、 前記サーバー部にアクセス中の前記端末装置が複数であ
    るかどうかを判断するアクセス管理手段とを備えた画像
    サーバーであって、 前記アクセス管理手段により前記サーバー部にアクセス
    中の端末装置が複数であると判断された場合、端末装置
    情報に基づいて決定される前記端末装置の優先度に従っ
    て、カメラ制御データを受け付ける端末装置を決定する
    ことを特徴する画像サーバー。
  2. 【請求項2】ネットワークからのカメラ制御データによ
    り撮像位置を制御することができる撮像部と、 前記撮像部が撮影した映像信号を所定のフォーマットの
    撮像データに変換処理する画像処理部と、 前記変換処理された撮像データを格納するメモリ部と、 前記メモリ部に格納された撮像データをネットワークを
    介して端末装置へ送信し、該端末装置からネットワーク
    を介してカメラ制御データを受信するサーバー部と、 前記サーバー部にアクセスしてきた端末装置が複数であ
    るかどうかを判断するアクセス管理手段と、 前記アクセス管理手段が複数の端末装置だと判断したと
    き、端末装置情報に基づいてカメラ制御の優先度を決定
    し、複数の端末装置のうち撮像部を制御する権限を与え
    る一の端末装置を決定する制御手段と、 前記端末装置を管理するためのアクセス管理テーブル
    と、を備えた画像サーバーであって、 前記サーバー部に対して複数の端末装置がアクセスして
    きたとき、前記制御手段が、待機する端末装置に少なく
    とも前記撮像部の制御をできない旨の情報を含んで構成
    された画面表示のためのアクセス不可通知を通知するこ
    とを特徴とする画像サーバー。
  3. 【請求項3】前記制御手段が、複数の端末装置の優先度
    から前記撮像部を制御する権限があると判断した場合に
    は、少なくとも前記撮像部の制御が可能である旨の表示
    情報を含んで構成された画面表示のためのアクセス可能
    通知を通知することを特徴とする請求項2に記載の画像
    サーバー。
  4. 【請求項4】前記アクセス管理テーブルに、アクセス中
    の端末装置に対する撮像部の撮像位置を格納し、前記ア
    クセス可能通知を受信した端末装置から送信されたカメ
    ラ制御データを受信した場合には、前記制御手段が前記
    撮像部の撮像位置を前記カメラ制御データに従って制御
    するとともに制御後の前記撮像部の撮像位置を前記アク
    セス管理テーブルに格納することを特徴とする請求項3
    に記載の画像サーバー。
  5. 【請求項5】前記撮像部の撮像位置を制御するカメラ調
    整手段を備え、前記端末装置からカメラ制御データを受
    信した場合には、前記制御手段が該カメラ制御データと
    前記アクセス管理テーブルに格納されている前記端末装
    置の制御後の撮像位置に基づいて前記撮像部の操作量を
    算出し、前記カメラ調整手段が該操作量に基づいて前記
    撮像部を制御することを特徴とする請求項4に記載の画
    像サーバー。
  6. 【請求項6】前記端末装置情報が前記端末装置の端末I
    Pアドレスであることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載の画像サーバー。
  7. 【請求項7】前記端末装置情報がユーザーIDとパスワ
    ードであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の画像サーバー。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の端末装置情報と、
    前記端末装置のアクセス時刻とに基づいて前記端末装置
    の優先度を決定することを特徴とする1〜5の何れかに
    記載の画像サーバー。
  9. 【請求項9】請求項1〜8に記載の画像サーバーにおい
    て、ネットワークからのカメラ制御データにより撮像位
    置を制御することができる撮像部を設けるのに代えて、
    カメラ部とカメラ調整機構及びカメラ内機構制御手段を
    備えた外付けの撮像装置を取付けることができる撮像装
    置取付け部を設けることを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の画像サーバーシステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006270263A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 撮影システム
CN100466520C (zh) * 2006-11-23 2009-03-04 杭州华三通信技术有限公司 一种对前端设备进行控制的方法、系统和管理服务器
WO2013051534A1 (ja) * 2011-10-05 2013-04-11 三洋電機株式会社 電子機器および電子カメラ
JP2014021148A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Konica Minolta Inc 画像形成装置、その制御方法、その制御プログラム、および、画像形成システム
JP2016225745A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 キヤノン株式会社 電子機器及びそれを有する光学システム

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