JP2002354038A - レイヤ型ネットワークの管理システム - Google Patents
レイヤ型ネットワークの管理システムInfo
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Abstract
速に対応でき、又は性能劣化に応じた上位レイヤの管理
を実施できる管理システムを提供する。 【解決手段】上位レイヤと下位レイヤとを含むレイヤ型
ネットワークを管理するシステムであって、下位レイヤ
の接続回線たる下位レイヤ回線の障害又は性能劣化をイ
ベントとして検出する検出手段と、検出されたイベント
によって影響を受ける上位レイヤの接続回線たる上位レ
イヤ回線を抽出する抽出手段と、抽出された上位レイヤ
回線に関する制御を実施する制御手段とを備える。
Description
レイヤとを含むレイヤ型ネットワークの管理システムに
関し、特に、トポロジやテクノロジ(SONET、ATM、IP)
等、異なる管理ドメインで構成された階層(レイヤ)型
のネットワークにおける障害復旧に関する。
TM、IP)等、異なる管理ドメインで構成された階層(レ
イヤ)型のネットワークがある。レイヤ型のネットワー
クの管理は、レイヤ毎に個別の管理ポリシーに従って実
施される。なぜなら、各レイヤの実現テクノロジが異な
るからである。従って、上位レイヤが下位レイヤで発生
した障害を検出しなかったり、検出に時間を要したりす
ることがある。
ternet Protocol)ネットワーク(レイヤ3)を上位レイ
ヤの代表例として、その障害管理について例を示す。I
Pネットワーク上の伝送装置(ルータ)は、隣接するルー
タと接続確認データパケット(HELLOパケット)を定期的
に交換しあう事によって、隣接ルータに接続されている
事を確認する。このとき、ルータ間に障害がある場合に
は、ルータは隣接ルータから接続確認データパケットを
得ることができない。
ータから接続確認データパケットが得られなければ、自
身と隣接ルータとの間のコネクションに障害があると判
断する。この場合には、コネクションの迂回処理が実施
される。迂回処理によって、ルータは、隣接ルータに伝
送していたデータバケットを迂回先に相当する他のルー
タに伝送するようになる。これによって、このデータパ
ケットは、迂回ルートを通じて目的地に伝送される。
先度や割当帯域が迂回先のルータに設定される。この設
定処理は、IPレイヤの管理システムによって、障害発
生との判断を行ったルータからの通知をトリガとして、
実施される。
タパケットを用いて障害を検出し、復旧処理(迂回処理
等)を実施する方式では、以下の問題があった。即ち、
レイヤ3のコネクションの障害は、その下位レイヤ(デ
ータリンクレイヤ:レイヤ2)におけるリンク障害(リン
ク切断)によって発生する。このリンク障害は、上記し
た方式により、レイヤ3で検出可能である。但し、レイ
ヤ3では、トラフィック量の抑制を目的として接続確認
データパケットの送出間隔を数分毎に設定することが多
い。さらに、接続確認データパケットを連続して数回隣
接ルータから受信できなかったときに障害と判定するこ
ともある。
クは、レイヤ3とは異なる管理ポリシーに従って管理・
制御されており、リンク障害は、レイヤ2の管理システ
ムでは検出される。レイヤ2におけるリンク障害は、レ
イヤ3における障害検出方式が上記構成をとることか
ら、レイヤ3よりも早く検出されることが多い。
は、レイヤ2とレイヤ3とは別個の管理システムによっ
て管理されているため、レイヤ2で検出されたリンク障
害がレイヤ3の管理システムに通知されることはなかっ
た。このため、レイヤ2でリンク障害が検出されている
にも関わらず、レイヤ3ではこれよりも遅れてコネクシ
ョン障害を通じてリンク障害を検出することになってい
た。
域が減少した場合でも、レイヤ3において、ルータは接
続確認データパケットを交換できる。このため、ルータ
は、レイヤ2における性能劣化(帯域減少)を認識しな
い。従って、レイヤ3の管理システムは、何らの処理を
行わなかった。このように、レイヤ3のネットワークの
情報に基づくレイヤ3のポリシー制御では、レイヤ2の
リンクの性能劣化に対応できなかった。
(接続回線)の障害検出に時間がかかる、(2)下位レイヤ
のリンク(接続回線)の性能劣化に対応できないといった
問題は、上位レイヤと下位レイヤとに対する管理・制御
が異なるポリシーに基づいて夫々独立して実施されてい
るレイヤ型ネットワークにおいての一般的な問題であっ
た。
むレイヤ型ネットワークにおいて、上位レイヤが下位レ
イヤの接続回線の障害に迅速に対応でき、又は性能劣化
に応じた上位レイヤの管理を実施できる管理システムを
提供することを目的とする。
を達成するため以下の構成を採用する。
管理するシステムであって、下位レイヤの接続回線たる
下位レイヤ回線の障害又は性能劣化をイベントとして検
出する検出手段と、検出されたイベントによって影響を
受ける上位レイヤの接続回線たる上位レイヤ回線を抽出
する抽出手段と、抽出された上位レイヤ回線に関する制
御を実施する制御手段と、を備える。
は、例えばリンクの切断であり、下位レイヤ回線の性能
劣化は、帯域減少,遅延等である。上位レイヤ回線に関
する制御は、例えば、迂回処理,管理者への通知,上位
レイヤの伝送装置のバッファ制御等である。
は性能劣化が検出された場合に、これらによって影響を
受ける上位レイヤ回線が特定され、この上位レイヤ回線
に関する制御が実施される。このように、下位レイヤ回
線の障害検出に基づいて上位レイヤ回線に関する制御が
実施されることにより、従来よりも迅速に下位レイヤ回
線の障害を検出でき、これに対する上位レイヤでの復旧
処理(例えば、迂回処理)に要する時間を短縮することが
できる。また、下位レイヤ回線の性能劣化を考慮した上
位レイヤでのポリシー制御が実施可能になる。
容,及びこの制御内容の実施条件をイベントの内容及び
上位レイヤ回線に関連づけて記憶した制御内容記憶手段
と、イベントが検出され且つ上位レイヤ回線が抽出され
た場合に、前記制御内容記憶手段を参照し、検出された
イベントの内容及び抽出された上位レイヤ回線に対応す
る制御内容の実施条件が満たされているか否かを判定
し、実施条件が満たされていると判定した場合に、この
制御内容を前記制御手段に実施させる判定手段と、をさ
らに備える構成とするのが好ましい。
障害又は性能劣化に対し、下位レイヤと上位レイヤとの
連携で実施されるポリシー制御を上位レイヤ側から定義
することが可能となる。
が、制御内容毎に割り当てられた優先度をさらに記憶
し、前記判定手段は、前記検出されたイベントの内容及
び前記抽出された上位レイヤ回線に対して複数の制御内
容の実施条件が満たされる場合に、前記優先度に従って
制御内容を前記制御手段に実施させる、ように構成する
のが好ましい。
イヤ回線の迂回処理であり、上位レイヤ回線が抽出され
た場合に、この抽出された上位レイヤ回線に対する迂回
経路を算出する算出手段をさらに備え、前記制御手段
は、前記判定手段によって当該上位レイヤ回線に対する
迂回処理の実施条件が満たされると判定された場合に、
前記算出手段によって予め算出された迂回経路を用いて
迂回処理を実施する、構成とするのが好ましい。
のポリシー制御として迂回処理を実施する場合に、迂回
経路が予め算出されているので、迂回処理に要する時間
を短縮することができる。
上位レイヤ回線が抽出された場合に、この上位レイヤ回
線に対する前記判定手段による判定処理が必要か否かを
判定し、前記判定処理が必要ないと判定した場合には、
前記制御内容記憶手段に記憶されたこれらのイベントの
内容及び上位レイヤ回線に対応する制御内容を前記判定
手段による判定処理を経ることなく前記制御手段に実施
させ、前記判定処理が必要であると判定した場合には、
前記判定処理を前記判定手段に実施させる第2判定手段
をさらに備える構成とするのが好ましい。
の実施条件を満たすか否かの判定に上位レイヤ回線に関
する閾値判定が必要な制御内容(管理ポリシー)であり、
判定処理が不要な制御内容は、上記閾値判定が不要な制
御内容であり、例えば、イベントの発生自体が実施条件
となるような制御内容である。このようにすれば、判定
手段による判定処理を省略できるので、制御内容の実施
を早めることが可能となる。
ワークは、複数のサブネットワークからなり、前記第2
判定手段は、前記サブネットワーク毎に設けられ、前記
制御手段に対して並列に動作するように構成するのが好
ましい。
記検出されたイベントの内容及び前記抽出された上位レ
イヤ回線に対応する複数の制御内容が前記制御内容記憶
手段に記憶されている場合に、制御内容毎に割り当てら
れた優先度に従って前記処理を実施する、ように構成す
るのが好ましい。
施形態を説明する。実施形態における構成は例示であ
り、本発明は実施形態の構成の範囲に限定されない。
施形態によるネットワークの管理システム100の構成
例を示す図である。図2は、下位レイヤのネットワーク
LN及びその管理システムの構成例を示す図である。図
3は、上位レイヤのネットワークUN及びその管理シス
テムの構成例を示す図である。
ヤを持つレイヤ型ネットワークに適用される。本実施形
態では、図1に示すように、管理システム100は、上
位レイヤのネットワークと下位レイヤのネットワークと
からなるレイヤ型ネットワークを管理する。また、上位
レイヤとして、ネットワークレイヤ(レイヤ3)が想定さ
れ、下位レイヤとして、データリンクレイヤ(レイヤ2)
が想定されている。
伝送装置S(図2では伝送装置S1〜S9を例示)がリン
クL(下位レイヤ回線)で接続されることによって構成さ
れており、ユーザ(カスタマ)のデータパケットに相当す
る電気信号を伝送装置S及びリンクLを通じて伝送す
る。伝送装置Sは、例えば交換機(スイッチ)である。
は、複数のサブネットワーク(管理ドメイン)に分割さ
れ、管理ドメイン毎に管理される。これによって、管理
に係る処理コストの低減が図られる。図2の例では、下
位レイヤのネットワークは、3つのサブネットワークS
UB1,SUB2,SUB3に分割されている。この場合
には、下位レイヤの管理システムとして、下位レイヤの
トポロジ情報(伝送装置S及びリンクLに関する情報(ト
ポロジ,状態等))を管理・制御するレイヤ2のネットワ
ーク・マネージメント・システム(L2NMS)1と呼ば
れる管理・制御ユニットが用意されるとともに、エレメ
ント・マネージメント・システム(EMS:装置管理シ
ステム)2と呼ばれる管理・制御ユニットがサブネット
ワーク毎に用意される。
理ドメイン内の伝送装置Sと夫々接続される。一方、各
EMS2は、自身を収容するローカルネットワーク3,
システム制御/管理用データネットワーク4,及びL2
NMS1を収容するローカルネットワーク5を通じてL
2NMS1に接続される。
延,リンク切断等)を監視する性能監視システム(下位レ
イヤ装置管理システム11)を搭載しており、性能監視
システムは、信号の受信の有無,信号レベル監視,信号
受信タイミング等を監視することによって、リンクLの
状態(リンクの障害(リンクの切断),性能劣化(帯域減
少,伝送遅延))を検出し、検出した状態を性能データと
してEMS2に通知する。リンクLの状態の検出間隔
は、上位レイヤにおける接続確認データパケットの送出
間隔よりも十分に短く、リンクLの障害及び性能劣化を
上位レイヤよりも早く検出可能になっている。
ドメインに対し、下位レイヤのポリシー制御を実施する
ことで、管理ドメインを管理・制御する。例えば、EM
S2は、リンクLに障害が発生すると、この障害に対す
る復旧処理を実施する。EMS2は、管理ドメインの管
理・制御に際し、必要に応じてL2NMS1から管理ド
メインに属する伝送装置S及びリンクLに関する情報を
得る。
は伝送装置R1〜R3を例示)がコネクションC(IPフ
ロー:上位レイヤ回線)で接続されることによって構成
されており、ユーザ(カスタマ)のデータパケットをコネ
クションCを通じて伝送する。伝送装置Rは、例えばル
ータである。
イヤ3のネットワーク・マネージメント・システム(L
3NMS)6と、コネクション制御部7とが用意され
る。L3NMS6及びコネクション制御部7は、伝送装
置Rの制御用ネットワーク7に接続されており、この制
御用ネットワーク7を通じて各伝送装置R1〜R3に接
続されている。
のようなルーティングプロトコルを用いて接続確認デー
タパケットを用いた相互監視を実施し、隣接する伝送装
置Rからの応答がない場合には、自身と隣接伝送装置と
の間のリンク障害と判断し、この判断をトリガとして、
障害の復旧処理(例えば、迂回処理)を実施する。迂回処
理に際し、コネクション制御部7は、データパケットの
迂回先に相当する伝送装置Rに対するコネクション制御
(データパケットの転送優先度,割当帯域の設定等)を実
施する。コネクション制御部7は、必要に応じて、L3
NMS6から上位レイヤに関する情報(トポロジ情報,
リソース情報,伝送装置R及びコネクションCに関する
情報)を得る。
下位レイヤにおけるリンクCと対応関係にある。例え
ば、図1に示すように、レイヤ型ネットワークが図3に
示したトポロジを持つ上位レイヤと図2に示したサブネ
ットワークSUB1のトポロジを持つ下位レイヤとから
なる場合、伝送装置R1と伝送装置R2とを結ぶコネク
ションC11は、下位レイヤにおけるリンクL11,L
12,L13に対応する。
は、下位レイヤ装置管理システム11と、リンク監視項
目テーブル12と、リンク監視部13(検出手段)と、リ
ンク/コネクション対応テーブル14と、コネクション
抽出部15(抽出手段)と、連携ポリシーテーブル16
(制御内容記憶手段)と、コネクション情報テーブル17
と、実施条件判定部18(判定手段)と、コネクション制
御部19(制御手段)とを備えている。
ル14の例を示す説明図である。リンク/コネクション
対応テーブル14は、リンクとコネクションとの対応関
係を保持したテーブルであり、リンクの識別情報(リン
クID)とこれに対応するコネクションの識別情報(コネ
クションID)とを含むレコードをリンク毎に保持す
る。一般に、リンクIDは、L2NMS1で管理されて
おり、コネクションIDは、L3NMS6で管理されて
いる。リンク/コネクション対応テーブル14は、これ
らから必要なリンクID及びコネクションIDを読み出
すことで生成される。
記方法で表され、この表記がリンクIDとして用いられ
る。即ち、リンクLは、このリンクで結ばれる二つの伝
送装置Sと、このリンクに割り当てられた順番(番号)に
よって特定される。例えば、伝送装置Sn(nは伝送装
置Sの識別情報)と伝送装置Sm(mは伝送装置Sの識別
情報)とを接続するn番目のリンクは、“Ln-m/n”
で表される。具体的には、例えば、図1において、伝送
装置S1と伝送装置S2とを接続する1番目のリンクL
は、“L1-2/1”と表記され、この表記が当該リン
クのリンクIDである。また、コネクションCは、リン
クLと同様の表記方法で表され、この表記がコネクショ
ンIDとして用いられる。即ち、伝送装置Rn(nは伝
送装置Rの識別情報)と伝送装置Rm(mは伝送装置Rの
識別情報)とを接続するn本目のコネクションは、“C
n-m/n”で表される。具体的には、例えば、図1に
おいて、伝送装置R1と伝送装置R2とを接続するコネ
クションCは、“C1-2/1”と表記され、この表記
が当該コネクションのコネクションIDである。なお、
リンク“Ln-m/a”とリンク“Lm-n/a”とは同一
のリンクである(コネクションについても同様)。
示す説明図である。連携ポリシーテーブル16は、上位
レイヤの管理システムと下位レイヤの管理システムとの
連携によって実施される管理ポリシー(連携ポリシー)と
して管理システム100の管理者により定義された情報
を格納したテーブルである。この例では、リンクLの障
害又は性能劣化をイベントとし、このイベントに対する
コネクションに関する上位レイヤのポリシー制御が連携
ポリシーとして定義されている。
予めコネクションに割り当てられた「リンク監視項目と
その閾値(イベントID:イベントの内容)、コネクショ
ン監視項目とその閾値(実施条件)、管理アクション(制
御内容)」で構成される管理ポリシーを、コネクション
ID及びイベントID毎に保持する(図7参照)。
は、管理システム100の管理者によって定義されたコ
ネクションID,リンク監視項目,リンク監視項目の閾
値,コネクション監視項目,コネクション監視項目の閾
値,及び管理アクション情報を要素として含む単数又は
複数のレコードを保持する。各レコードには、管理番号
が割り当てられている。
ー制御の対象となるリンクの状態の項目を示す。リンク
状態の項目は、“通信断(リンク切れ)”等のリンクLの
障害を示す項目と、“帯域減少”及び“伝送遅延”等の
リンクLの性能劣化を示す項目とからなり、性能劣化を
示す項目は、性能劣化か否かの判定に使用される閾値を
持つことができる。
されるポリシー制御の内容を示す。この例では、管理ア
クションとして、伝送装置Rに設けられたデータパケッ
トのバッファ(フォワーディングキュー)の容量等を制御
する“ChangeFWQ”,管理者に障害又は性能劣化を通知
する“sendReport”,及び迂回処理を行うための“reRo
uting”が挙げられている。
されている。実施条件は、イベントの発生(検出)自体を
実施条件とするものと、イベントの発生に影響を受ける
コネクションの監視項目について、その監視項目に対応
するデータが所定の閾値を上回る/下回ることを実施条
件とするものとを含んでいる。後者は、例えば、コネク
ションの利用率が監視項目として定義され、L3NMS
6で管理されている利用率が所定の閾値を上回った/下
回ったときに、実施条件が満たされる。図5に示す例で
は、イベント(帯域が5Mbps以下になる)ことに対応
する管理アクション“changeFWQ”の実施条件として、
コネクションの監視項目“利用率”及び閾値“70%以
下”が定義されている。
は、管理者によって定義された連携ポリシーテーブル1
6の内容に従ってリンク監視項目テーブル12が生成さ
れる。即ち、図6に示すように、連携ポリシーテーブル
16に格納されたリンク監視項目とその閾値との組が抽
出され、この組にイベントIDが割り当てられ、イベン
トID,リンク監視項目,及び閾値(無い場合もある)を
含むレコードが、連携ポリシーテーブル16に定義され
たリンク監視項目毎に作成される。そして、作成された
単数又は複数のレコードをその保持内容とするリンク監
視項目テーブル12が作成される。一方、連携ポリシー
テーブル16に格納されたリンク監視項目及びその閾値
が対応するイベントIDに書き換えられる。このように
して、連携ポリシーテーブル16で定義されたイベント
が下位レイヤにおいて検出されるようになっている。
例を示す説明図である。コネクション情報テーブル17
は、連携ポリシーテーブル16で定義されたコネクショ
ン監視項目に対応する現在の値を、少なくとも連携ポリ
シーテーブル16で定義されたコネクションについて保
持している。この例では、コネクション情報テーブル1
7は、コネクションIDとこれに対応するコネクション
監視項目としての利用率とを含むレコードを保持してい
る。
ム100による処理を示すフローチャートである。図8
及び図9に示す処理の前提として、リンク監視項目テー
ブル12が連携ポリシーテーブル16を用いて生成され
ており、連携ポリシーテーブル16の内容が書き換えら
れているものとする。下位レイヤ装置管理システム11
は、リンクLの状態を監視し、各リンクの状態(性能デ
ータ)をリンクIDとともにリンク監視部13に通知す
る。
システム11から通知されたリンクLの状態を参照し、
リンク監視項目テーブル12(図6)に記述された状態
(リンク監視項目)に該当するリンクがあるか否かを判定
する(ステップS1)。
態がリンク監視項目テーブル12に記述された条件の少
なくとも1つを満たすか否かを判定する。即ち、リンク
監視部13は、リンクLの帯域が5Mbps以下か否
か,遅延時間が1秒以上か否か,及び通信断(リンク切
れ)の状態になっているか否かを夫々判定する。このと
き、全ての条件が満たされない場合(S1;NO)には、
リンク監視部13は、処理をステップS1に戻し、次の
通知を待つ。
つの条件を満たす場合(S1;YES)には、リンク監視
部13は、連携ポリシーとして定義されたイベントが発
生したものとして、その条件(リンク監視項目)に対応す
るイベントIDをリンク監視項目テーブル12から読み
出すとともに、読み出したイベントIDを対応するリン
クIDとともにコネクション抽出部15へ通知する。こ
のようにして、リンク監視部13は、コネクション抽出
部15を起動させる(ステップS2)。
及びリンクIDを含む通知をリンク監視部13から受け
取ることによって起動する。コネクション抽出部15
は、リンク/コネクション対応テーブル14(図4)を参
照し、通知されたリンクIDに対応するコネクションI
Dを検索し(ステップS3)、対応するコネクションID
が抽出できたか否かを判定する(ステップS4)。
応するコネクションIDを抽出できなかった場合(S
4;NO)には、処理を終了し、対応するコネクション
IDを抽出できた場合(S4;YES)には、イベントI
D及びコネクションIDを実施条件判定部18に通知す
ることによって、実施条件判定部18を起動させる(ス
テップS5)。
リンク監視部13からの監視イベント(イベントID及
びリンクID)を受け取ると、リンクIDをキーにリン
ク/コネクション対応テーブル14を検索し、影響を受
けるコネクション(コネクションID)を抽出した後、実
施条件判定部18に監視イベントデータ(イベントID)
と抽出したコネクションデータ(コネクションID)を通
知する。
コネクションIDを含む通知をコネクション抽出部15
から受け取って起動する。実施条件判定部18は、通知
されたイベントID及びコネクションIDをキーとして
用い、キーに対応するレコード中のコネクション監視項
目,その閾値,及び管理アクション情報を連携ポリシー
テーブル16(図6)から検索し(ステップS6)、キーに
対応する管理アクション情報を得ることができたか否か
を判定する(ステップS7)。
る管理アクション情報を得ることができなかった場合
(S7;NO)には、処理を終了し、対応する管理アクシ
ョン情報を得ることができた場合(S7;YES)には、
キーに対応するコネクション監視項目及びその閾値を得
ることができたか否かを判定する(ステップS8)。この
とき、実施条件判定部18は、対応するコネクション監
視項目及びその閾値を得ることができた場合(S8;Y
ES)には、処理をステップS9に進め、そうでない場
合(S8;NO)には、管理アクションがイベントの検出
自体を実施条件として実施されるものとして処理をステ
ップS11に進める。
は、通知されたコネクションIDをキーとして用い、キ
ーに対応するコネクション情報(コネクションCの利用
率)をコネクション情報テーブル17(図7)から読み出
す。
ョン情報テーブル17から読み出した利用率が連携ポリ
シーテーブル16から読み出した閾値を満たしているか
否か(管理アクションの実施条件を満たすか否か)を判定
する(ステップS10)。このとき、実施条件判定部18
は、利用率が閾値を満たしていない場合(S10;NO)
には、処理を終了し、利用率が閾値を満たしている場合
(S10;YES)には、処理をステップS11に進め
る。
は、コネクション制御部19に管理アクション情報及び
コネクションIDを通知することによって、コネクショ
ン制御部19を起動させる。
クション抽出部15からのデータをキーに連携ポリシー
テーブル16を検索し、コネクション監視項目とその閾
値及び管理アクションを抽出した後、コネクション監視
項目と閾値の成否を、コネクション情報テーブル17を
利用して確認し、成立している場合は管理アクションを
実施するコネクション制御部19を起動する。
ン情報及びコネクションIDを受け取ると、コネクショ
ンIDに対応するコネクションCに対し、管理ポリシー
として定義された管理アクションを実施する(ステップ
S12)。このようにして、連携ポリシーが実施され、
下位レイヤにおけるリンクLの障害又は性能劣化をイベ
ントとし、このイベントに影響を受けるコネクションC
に関する制御が実施される。
0の各構成要素を、図2及び図3に示したレイヤ型ネッ
トワークLTNに配置した場合の構成例を示す図であ
る。図10に示すように、図2に示したL2NMS1と
図3に示したL3NMS4及びコネクション制御部5と
は、ローカルネットワーク5を介して接続される。さら
に、新たな構成として、イベント受信/コネクション抽
出部20がEMS2を収容する各ローカルネットワーク
3に収容され、連携部21がローカルネットワーク5に
収容される。
11は、伝送装置Sに従来から搭載されている性能監視
システムに相当する。また、リンク監視項目テーブル1
2,及びリンク監視部13は、EMS2に搭載される。
各伝送装置Sの性能監視システムは、自身が収容するリ
ンクLの状態を監視し、リンクLの状態を示す性能デー
タをEMS2に通知し、EMS2で連携ポリシーとして
定義されたイベントが発生したか否かの判定(イベント
の検出)が行われる。
びコネクション抽出部15は、イベント受信/コネクシ
ョン抽出部20に搭載される。連携ポリシーテーブル1
6及び実施条件判定部18は、連携部21に搭載され
る。連携部21は、上述したリンク監視項目テーブル1
2の生成処理及び連携ポリシーテーブル16の書換処理
を実行し、リンク監視項目テーブル12の内容を各EM
S2に配布する。コネクション情報テーブル17は、L
3EMS6に搭載されており、コネクション制御部19
は、コネクション制御部7に相当する。
びコネクション抽出部15は、連携部21に搭載される
ようにしても良い。この場合には、イベント受信/コネ
クション抽出部20は省略され、EMS2が連携部21
にコネクションID及びイベントIDを通知する。この
ような変形は、後述する第2実施形態においても適用可
能である。
管理システム100の制御例を示す図である。図11及
び図12において、例えば、伝送装置S1に搭載された
下位レイヤ装置管理システム11は、伝送装置S1と伝
送装置S2とを結ぶリンクL1-2/1のリンク切れ(通
信断)を検出すると、リンクの状態“通信断”とリンク
ID“L1-2/1”とをEMS2に搭載されたリンク
監視部13に通知する(図12の〈1〉)。
断”をキーとしてリンク監視項目テーブル12を検索
し、リンク状態“通信断”に対応するイベントID“E
2”を読み出し、読み出したイベントID“E2”とリ
ンクID“L1-2/1”とをイベント受信/コネクシ
ョン抽出部20に搭載されたコネクション抽出部15に
通知する(図12の〈2〉)。
“L1-2/1”をキーとして対応するコネクションI
Dをリンク/コネクション対応テーブル14から読み出
し、読み出したコネクションID“C1-2/2”及び
イベントID“E2”を連携部21に搭載された実施条
件判定部18に通知する(図12の〈3〉)。
“C1-2/2”をキーとして対応する管理アクション
情報“reRoute(迂回)”を読み出し、読み出した管理ア
クション情報“reRoute”及びコネクションID“C1-
2/2”をコネクション制御部7(19)に通知する(図
12の〈5〉)。
ーテーブル16からコネクションIDに対応するコネク
ション監視項目及び閾値を得た場合には、L3NMS6
内のコネクション情報テーブル17からコネクションI
Dに対応するコネクション監視項目(ここでは利用率)を
取得し(図12の〈4〉)、この利用率が閾値による条件
を満たす場合にのみ、管理アクションの実施をL3NM
S6又はコネクション制御部7に指示する。
は、実施条件判定部18から管理アクション情報及びコ
ネクションIDを受け取った場合には、この管理アクシ
ョン情報に基づいて上位ネットワークUNを制御する。
この例では、コネクション制御部19が実施条件判定部
18から管理アクション情報“reRoute”及びコネクシ
ョンID“C1-2/2”を受け取っている。この場合
には、コネクション制御部19は、例えば、以下のよう
なルーティングテーブルの操作による迂回制御を行う。
件判定部18から通知された〈C1-2/2,reRoute〉
という情報に基づき、伝送装置(ルータ)R1と伝送装置
(ルータ)R2との間に設定された2番目のコネクション
C1-2/2を迂回させる必要があると認識する。
と伝送装置R2とは、伝送装置R1−伝送装置R3−伝
送装置R2というルートで接続できることを、L3NM
S6に保持されたネットワーク構成情報を用いて確認す
る。
ィングがOSPFによって実施されている場合には、コ
ネクション制御部19は、伝送装置R1と伝送装置R2
との間の回線コスト(メトリック)を、伝送装置R1−伝
送装置R3−伝送装置R2のメトリックよりも大きくす
る。
クが小さいルートを選択するルーティング方式であるた
め、伝送装置R1と伝送装置R2とのトラフィックは、
伝送装置R1−伝送装置R3−伝送装置R2というルー
トを通るようになる。
関数名,或いは上位レイヤで利用されているルーティン
グ方式が上記と異なる場合であっても、既存技術の利用
により管理アクション(この例では迂回処理)を実施する
ことが可能である。
L4-5/1の帯域が5Mbps以下になった場合に
は、このことをリンク監視部13が検出し、イベントI
D“E1”、リンクID“L4-5/1”をコネクショ
ン抽出部15に通知する(図12の〈2〉)。
クションC1-2/1に影響があることを抽出し、イベ
ントID“E1”及びコネクションID“C1-2/
1”を実施条件判定部18に通知する(図12の
〈3〉)。
1”及びコネクションID“C1-2/1”をキーに連
携ポリシーテーブル16を検索し、該コネクションの
“利用率”が“70%以下”ならば、管理アクション“ch
angeFWQ”を実施するという情報を取得し、コネクショ
ン情報テーブル17から該コネクションの利用率を取得
する(図12の〈4〉)。
%以下ならば、実施条件判定部18は、コネクションI
D“C1-2/1”及び管理アクション情報“changeFW
Q”をコネクション制御部19に通知し、コネクション
制御部19は、管理アクション“changeFWQ”を実施す
る。これに対し、利用率が条件を満たさない場合には、
管理アクションは実施されない。
て定義されたリンクLの障害又は性能劣化(イベント)が
下位レイヤで発生すると、リンク監視部13がイベント
を検出し、このイベントによって影響を受けるコネクシ
ョンがコネクション抽出部15によって抽出され、これ
らのイベント及びコネクションに対応する管理アクショ
ンの実施条件が満たされるか否かが実施条件判定部18
によって判定され、実施条件が満たされる場合には管理
アクションがコネクション制御部19によって実施され
る。
ヤの状態を上位レイヤへの制御に利用することにより、
迅速に上位レイヤーの障害復旧を実施することができ
る。具体的には、上位レイヤ(レイヤ3)の情報のみに基
づくポリシー制御よりも早くリンクLの障害を検出する
ことができ、これに対する迂回処理を迅速に行うことが
できる。また、リンクLの性能劣化がイベントとして検
出され、これに対する管理アクションが実施されるの
で、適正なレイヤ型ネットワークの管理・制御が可能と
なり、サービス品質の低下防止等の効果を得ることがで
きる。
形態による管理システムを説明する。第2実施形態は第
1実施形態と共通点を有するので、共通点については説
明を省略し、主として相違点について説明する。第2実
施形態における管理システムは、第1実施形態と同様の
構成要素を持つ(図1参照)。但し、連携ポリシーテーブ
ルのデータ構造と実施条件判定部による処理とが第1実
施形態と異なる。
ける連携ポリシーテーブル16Aの例を示す説明図であ
る。連携ポリシーテーブル16Aに格納された各レコー
ドは、優先度を含んでいる。優先度は、ポリシー制御の
実施の優先度を示し、優先度を示す数字が小さい程、コ
ネクションに対する制御内容が優先的に実施される。
る管理システムによる処理を示すフローチャートであ
る。図14に示すように、実施条件判定部18は、イベ
ントID及びコネクションIDを受け取ると、イベント
ID及びコネクションIDに対応するレコードから管理
番号,コネクション監視項目,閾値,管理アクション情
報,及び優先度を取得する(ステップS21)。
ョン情報が取得できたか否かを判定する(ステップS2
2)。このとき、実施条件判定部18は、管理アクショ
ン情報を取得できなかった場合(S22;NO)には、処
理を終了する。この場合には、上位レイヤに対するポリ
シー制御は実施されない。
アクション情報を取得できた場合(S22;YES)に
は、取得された管理アクションのうち、優先度が最も高
いもの(優先度を示す数字が最も小さいもの)を選択する
(ステップS23)。
管理アクションが一つの場合には、その管理アクション
を選択する。また、実施条件判定部18は、優先度が最
も高い複数の管理アクションがある場合には、これらの
中から管理番号が最も小さい管理アクションを選択す
る。以降の処理は、第1実施形態と同様であるので説明
を省略する。
用いて説明する。但し、連携ポリシーテーブル16Aの
保持内容は図13(B)に示すものとする。実施条件判定
部18は、例えば、イベントID“E1”及びコネクシ
ョンID“C1-2/1”と、イベントID“E2”及
びコネクションID“C1-2/2”とをコネクション
抽出部15から受信したとする。
リシー管理テーブル16A(図13(B))より、イベント
E1及びE2に対応する情報として、〈利用率、70%
以下、changeFWQ、優先度1〉と、〈−、−、sendRepor
t、優先度2〉とを取得するる。
従って管理アクションを実施するか否かを判定する。こ
の例では、イベントID“E1”に割り当てられた優先
度1に基づき、コネクション“C1-2/1”の利用率
の確認を行い、このコネクション“C1-2/1”の利
用率が70%以下ならば、管理アクション“changeFWQ”が
コネクション制御部19によって実施され、そうでない
ならば優先度2の管理アクション“sendReport”が実施
される。
の管理アクションが実施されるようになっているが、実
施条件を満たす複数の管理アクションが優先度順で実施
されるようにしても良い。
形態と同様である。第2実施形態によれば、第1実施形
態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。さらに、
第2実施形態によれば、連携ポリシーに優先度が設定さ
れているので、ポリシー制御(管理アクション)を実施す
べき複数のコネクションがある場合において、優先度が
高いものを優先的に実施させることができる。
形態によるネットワーク管理システムを説明する。第3
実施形態は、第1実施形態と共通点を有するので、共通
点については説明を省略し、主として相違点について説
明する。
ム100Cの構成例を示す図である。管理システム10
0Cは、第1実施形態の構成に加え、迂回経路探索部2
2と、迂回経路設定部23とを備えている。迂回経路探
索部22(算出手段)は、処理対象のコネクションに対す
る迂回経路を算出・決定する。迂回経路設定部23(制
御手段)は、コネクション制御部19に含まれた一つの
機能であり、迂回処理が行われる場合に、迂回経路探索
部22によって予め決定された迂回経路によってトラフ
ィックが迂回されるように迂回先の伝送装置Rに対する
迂回設定を行う。
る管理システム100Cによる処理を示すフローチャー
トである。図17において、コネクション抽出部15
は、コネクションIDをリンク/コネクション対応テー
ブル14から抽出できた場合(S4;YES)には、コネ
クションID及びイベントIDを実施条件判定部18及
び迂回経路探索部22に通知することによって、これら
を起動させる(ステップS5A)。
に対応する上位レイヤのコネクションについて、迂回経
路を計算する(ステップS31)。迂回経路探索部22
は、迂回経路を計算するための情報を予め保持してい
る。迂回経路探索部22は、計算が終了すると、この計
算結果(迂回経路の情報)を、決定された迂回経路の情報
として所定の記憶領域に格納する(ステップS32)。
態と同様の処理を行い、実施対象の管理アクション情報
とコネクションIDとをコネクション制御部19に通知
する。このとき、管理アクションの内容が“reRoute(迂
回処理)”である場合には、迂回経路設定部23が起動
する。迂回経路設定部23は、迂回経路の算出要求を迂
回経路探索部22に要求する(ステップS41)。
3から算出要求を受け取ると、記憶領域に格納されてい
る計算結果(迂回経路の情報)を読み出し、迂回経路設定
部23に与える(ステップS33)。迂回経路設定部23
は、迂回経路探索部22から受け取った迂回経路の情報
を用いて迂回経路設定を行う。
設定部23は、上位レイヤの管理システムに搭載され、
迂回経路探索部22は、例えば、L2NMS6又はコネ
クション制御部7に搭載され、迂回経路設定部23は、
コネクション制御部7に搭載される。第3実施形態で
は、リンク/コネクション対応テーブル14及びコネク
ション抽出部15は、イベント受信/コネクション抽出
部20と連携部21とのいずれにあっても良いが、連携
部21に搭載される方が好ましい。以上の点を除き、第
3実施形態は第1実施形態と同様である。
ぼ同様の作用効果を得ることができる。さらに、迂回経
路探索部22がコネクション抽出部15からコネクショ
ンIDを受け取り、対応するコネクションの迂回経路の
情報を予め算出する。これによって、迂回経路設定部2
3が管理アクションとして“reRoute”を実施する場合
に、迂回経路探索部22からすぐに迂回経路の情報を得
ることができる。これによって、迂回経路設定部23が
管理アクションを受け取ってから迂回経路の設定が完了
するまでの時間(迂回経路設定に要する時間)を短縮する
ことができる。第3実施形態の構成に、第2実施形態の
構成(優先度に係る構成)を組み合わせることも可能であ
る。
形態による管理システムを説明する。第4実施形態は第
1実施形態と共通点を有するので、共通点については説
明を省略し、主として相違点について説明する。
テム100Dの構成例を示す図である。管理システム1
00Dは、コネクション抽出部15と実施条件判定部1
8との間にメッセージ分類部24(第2判定手段)が介在
し、メッセージ分類部24によって参照されるメッセー
ジ分類テーブル25と、連携ポリシーテーブル16を用
いてメッセージ分類テーブル25を作成するメッセージ
分類用データ生成部26とが設けられる点が、第1実施
形態と異なる。
例を示す説明図である。メッセージ分類テーブル25
は、イベントID,コネクションID及び管理アクショ
ン情報を含む単数又は複数のレコードを保持する。
26によるメッセージ分類テーブル25の生成方法を示
す図である。連携ポリシーテーブル16に定義されたリ
ンク監視項目及び閾値がイベントIDに書き換えられる
と、メッセージ分類用データ生成部26は、連携ポリシ
ーテーブル16から、コネクション監視項目及び閾値が
設定されていない単数又は複数のレコードを抽出する。
この例では、管理番号1及び2のレコードが抽出され
る。
ョンID,イベントID及び管理アクション情報を用い
てメッセージ分類テーブル25が生成される。一方、メ
ッセージ分類用データ生成部26は、抽出したレコード
(コネクション監視項目及び閾値が設定されていないレ
コード(連携ポリシー))を連携ポリシーテーブル16か
ら削除する。
管理システム100Dの処理を示すフローチャートであ
る。図22に示すように、コネクシン抽出部15は、リ
ンク/コネクション対応テーブル14からコネクション
IDを抽出できた場合(S4;YES)には、実施条件判
定部18ではなく、メッセージ分類部24にイベントI
D(リンク障害・性能劣化情報)及びコネクションIDを
通知することによって、メッセージ分類部24を起動さ
せる(ステップS51)。
ネクションデータの閾値判定が不要である管理ポリシー
をメッセージ分類テーブル25として予め受け取ってい
る。メッセージ分類部24は、コネクション抽出部15
からのイベントID及びコネクションIDをキーにメッ
セージ分類テーブル25を検索し、対応する管理アクシ
ョン情報を取得する(ステップS52)。
クション情報を取得できたか否かを判定し(ステップS
53)、取得できた場合(S53;YES)には、コネク
ションID及び管理アクション情報をコネクション制御
部19に通知することによって、管理アクションを起動
させる(ステップS54)。これによって、コネクション
制御部19がコネクションIDに対応するコネクション
Cについて、管理アクションを実施する。
理アクション情報を取得できなかった場合(S53;N
O)には、コネクションID及びイベントIDを実施条
件判定部18に通知することによって、実施条件判定部
18を起動させる(ステップS55)。その後、第1実施
形態と同様の処理が行われる。
ヤ型ネットワークに配置した例を示す図である。図24
において、メッセージ分類部24及びメッセージ分類テ
ーブル25は、各イベント受信/コネクション抽出部2
0に搭載される。
テーブル25は、連携部21に配置するようにしても良
いが、処理を管理ドメイン(サブネットワーク)毎に分散
し、連携部21の処理負担を軽減する点から、管理ドメ
イン(サブネットワーク)毎に設けるのが好ましい。
S2からリンク情報及びコネクション情報を受け取り、
リンク/コネクション対応テーブル14の生成用データ
を生成する。また、連携部21は、連携ポリシーテーブ
ル16を用いてメッセージ分類用データを生成する。そ
して、連携部21は、生成されたデータを各イベント受
信/コネクション抽出部20に配布する。
は、生成データを用いてリンク/コネクション対応テー
ブル14及び連携ポリシーテーブル16を生成・保持す
る。このように、連携部21がメッセージ分類用データ
生成部26として機能し、連携部21とイベント受信/
コネクション抽出部20との間でリンク/コネクション
対応テーブル14及び連携ポリシーテーブル16が動的
に生成される。但し、リンク/コネクション対応テーブ
ル14及び連携ポリシーテーブル16は、管理者によっ
て静的に生成されるようにしても良い。
である。図25において、EMS2に搭載されたリンク
監視部13は、伝送装置S4に搭載された下位レイヤ装
置管理システム11からの通知(図25の〈11〉)に基
づき、リンク“L4-5/1”に障害があると判定する
と、イベントID“E1”及びリンクID“L4-5/
1”を、イベント受信/コネクション抽出部20に搭載
されたコネクション抽出部15に通知する(図25の
〈12〉)。
において、コネクション抽出部15は、リンクID“L
4-5/1”に対応するコネクションID“C1-2/
1”(図4参照)を取得し、イベントID“E1”及びコ
ネクションID“C1-2/1”を、影響があるコネク
ションデータとしてメッセージ分類部24に与える。
D“C1-2/1”及びイベントID“E1”をコネク
ション抽出部15から受け取った場合には、管理者によ
り予め設定されたメッセージ分類テーブル25を検索
し、管理アクションの有無を調べる。ここでは、管理ア
クションが定義されていないので、メッセージ分類部2
5は、イベントID“E1”及びコネクションID“C
1-2/1”を実施条件判定部18に通知する(図25の
〈13〉)。
ョンID“C1-2/1”及び管理アクション“changeF
WQ”をコネクション制御部19に通知し(図25の〈1
4〉)、コネクション制御部19は、“changeFWQ”を実
施する。
置S1に搭載された下位レイヤ装置管理システム11か
らの通知(図25の〈15〉)に基づき、リンク“L1-
2/1”に障害があると判定すると、イベントID“E
3”及びリンクID“L1-2/1”を、イベント受信
/コネクション抽出部20に搭載されたコネクション抽
出部15に通知する(図25の〈16〉)。
において、コネクション抽出部15は、リンクID“L
1-2/1”に対応するコネクションID“C1-2/
2”(図4参照)を取得し、イベントID“E3”及びコ
ネクションID“C1-2/2”を、影響があるコネク
ションデータとしてメッセージ分類部24に与える。
D“C1-2/2”及びイベントID“E3”をコネク
ション抽出部15から受け取った場合には、メッセージ
分類テーブル25を検索し、管理アクションの有無を調
べる。
定義されているので、メッセージ分類部24は、管理ア
クション“reRoute”及びコネクションID“C1-2/
2”を、実施条件判定部18を経由することなく、コネ
クション制御部19に通知する(図25の〈17〉)。コ
ネクション制御部19は、“reRoute”を実施する。
様の作用効果を得ることができる。さらに、連携ポリシ
ーテーブル16に格納された管理アクションの実施条件
が、比較値(閾値)の判定を要する第1実施条件(比較型
条件)と、比較値判定を必要としない第2実施条件(イベ
ント型条件)とに分類され、第2実施条件がメッセージ
分類テーブル25に格納される。
受け取ると、このイベントが比較型条件かイベント型条
件かをメッセージ分類テーブル25を参照することによ
って判定し、イベント型条件である場合には、実施条件
判定部18を経由することなく、メッセージ分類テーブ
ル25から得た管理アクション情報をコネクション制御
部19に通知し、管理アクションを実施させる。
場合に、実施条件判定部18による処理が省略される。
これによって、下位レイヤにおけるリンク障害に基づく
上位レイヤのポリシー制御(管理アクション)を迅速に実
施することができる。
ージ分類部25を下位レイヤのサブネットワークに毎に
配備し、コネクション監視項目の閾値判定が不要である
連携ポリシー(イベント型条件の連携ポリシー)について
はメッセージ分類部24がコネクション制御部19を起
動する。これによって、(1)実施条件判定部18を通
らないことによる連携ポリシーの判定処理の高速化を図
ることができ、(2)実施条件判定部18においても、
連携ポリシーテーブル16に格納されるレコードの数が
減るため、検索にかかる時間を短縮できる。
形態による管理システムを説明する。第5実施形態は第
4実施形態と共通点を有するので、共通点については説
明を省略し、主として相違点について説明する。
ジ分類テーブル25Aの例を示す説明図である。第5実
施形態では、メッセージ分類テーブル25Aに格納され
る各レコードは、管理者によって割り当てられた優先度
(数字が小さい程優先度が高い)を含んでいる。また、管
理番号が各レコードに割り当てられている。
る管理システムによる処理を示すフローチャートであ
る。図27に示すように、メッセージ分類部24は、コ
ネクション抽出部15からイベントID及びコネクショ
ンIDを受け取ると、これらをキーとしてメッセージ分
類テーブル25Aを検索し、管理番号,管理アクショ
ン,及び優先度を取得する(ステップS61)。
ションを取得できたか否かを判定する(図28,ステッ
プS62)。このとき、メッセージ分類部24が管理ア
クションを取得できなかった場合(S62;NO)には、
第4実施形態と同様の処理が行われる。
理アクションを取得できた場合(S62;YES)には、
取得された管理アクションのうち、優先度が最も高いも
のを選択する(ステップS63)。
た管理アクションが一つの場合には、その管理アクショ
ンを選択する。また、メッセージ分類部24は、優先度
が最も高い複数の管理アクションがある場合には、これ
らの中から管理番号が最も小さい管理アクションを選択
する。以降の処理は、第4実施形態と同様であるので説
明を省略する。
は、例えば、イベントID“E1”,イベントID“E
2”,及びリンクID“L4-5/1”をコネクション
抽出部15に通知した場合、メッセージ分類部24が、
予め優先度を付加したメッセージ分類テーブル25A
(図26)より、イベントID“E1”及び“E2”に対
応する管理アクションと優先度とを得る。
れも管理アクションが定義されていない、または(2)
管理アクションが定義されていないものの方が優先度が
高い場合は、イベントID及びコネクションIDを実施
条件判定部18に通知し、終了する。それ以外の場合
は、優先度が最も高い管理アクション情報がコネクショ
ン制御部19に通知される。
形態と同様である。第5実施形態によれば、第4実施形
態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。さらに、
第5実施形態によれば、イベント型の管理アクションに
優先度が設定されているので、イベント型の管理アクシ
ョンを実施すべき複数のコネクションがある場合におい
て、優先度が高いものを優先的に実施させることができ
る。また、第5実施形態において、メッセージ分類部2
4は、イベント型の管理アクションを優先度順にコネク
ション制御部19に通知するようにしても良い。
は、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜組み合わせ
ることができる。
ることができる。 (付記1)下位レイヤの接続回線たる下位レイヤ回線の
障害又は性能劣化をイベントとして検出する検出手段
と、検出されたイベントによって影響を受ける上位レイ
ヤの接続回線たる上位レイヤ回線を抽出する抽出手段
と、抽出された上位レイヤ回線に関する制御を実施する
制御手段と、を備えたレイヤ型ネットワークの管理シス
テム。 (付記2)上位レイヤ回線に対する制御内容,及びこの
制御内容の実施条件をイベントの内容及び上位レイヤ回
線に関連づけて記憶した制御内容記憶手段と、イベント
が検出され且つ上位レイヤ回線が抽出された場合に、前
記制御内容記憶手段を参照し、検出されたイベントの内
容及び抽出された上位レイヤ回線に対応する制御内容の
実施条件が満たされているか否かを判定し、実施条件が
満たされていると判定した場合に、この制御内容を前記
制御手段に実施させる判定手段と、をさらに備えた付記
1記載のレイヤ型ネットワークの管理システム。 (付記3)前記制御内容記憶手段は、制御内容毎に割り
当てられた優先度をさらに記憶し、前記判定手段は、前
記検出されたイベントの内容及び前記抽出された上位レ
イヤ回線に対して複数の制御内容の実施条件が満たされ
る場合に、前記優先度に従って制御内容を前記制御手段
に実施させる、付記2記載のレイヤ型ネットワークの管
理システム。 (付記4)前記制御内容は、上位レイヤ回線の迂回処理
であり、上位レイヤ回線が抽出された場合に、この抽出
された上位レイヤ回線に対する迂回経路を算出する算出
手段をさらに備え、前記制御手段は、前記判定手段によ
って当該上位レイヤ回線に対する迂回処理の実施条件が
満たされると判定された場合に、前記算出手段によって
予め算出された迂回経路を用いて迂回処理を実施する、
付記2又は3記載のネットワークの管理システム。 (付記5)イベントが検出され且つ上位レイヤ回線が抽
出された場合に、この上位レイヤ回線に対する前記判定
手段による判定処理が必要か否かを判定し、前記判定処
理が必要ないと判定した場合には、前記制御内容記憶手
段に記憶されたこれらのイベントの内容及び上位レイヤ
回線に対応する制御内容を前記判定手段による判定処理
を経ることなく前記制御手段に実施させ、前記判定処理
が必要であると判定した場合には、前記判定処理を前記
判定手段に実施させる第2判定手段をさらに備えた、付
記1〜4の何れかに記載のレイヤ型ネットワークの管理
システム。 (付記6)前記下位レイヤのネットワークは、複数のサ
ブネットワークからなり、前記第2判定手段は、前記サ
ブネットワーク毎に設けられ、前記制御手段に対して並
列に動作する、付記5記載のレイヤ型ネットワークの管
理システム。 (付記7)前記第2判定手段は、前記検出されたイベン
トの内容及び前記抽出された上位レイヤ回線に対応する
複数の制御内容が前記制御内容記憶手段に記憶されてい
る場合に、制御内容毎に割り当てられた優先度に従って
前記処理を実施する、付記5又は6記載のレイヤ型ネッ
トワークの管理システム。 (付記8)上位レイヤと下位レイヤとを含むレイヤ型ネ
ットワークを管理する方法であって、下位レイヤの接続
回線たる下位レイヤ回線の障害又は性能劣化をイベント
として検出し、検出されたイベントによって影響を受け
る上位レイヤの接続回線たる上位レイヤ回線を抽出し、
抽出された上位レイヤ回線に関する制御を実施する、こ
とを含むレイヤ型ネットワークの管理方法。 (付記9)上位レイヤ回線に対する制御内容,及びこの
制御内容の実施条件をイベントの内容及び上位レイヤ回
線に関連づけて記憶し、イベントが検出され且つ上位レ
イヤ回線が抽出された場合に、検出されたイベントの内
容及び抽出された上位レイヤ回線に対応する制御内容の
実施条件が満たされているか否かを判定し、実施条件が
満たされていると判定した場合に、この制御内容を実施
する、ことをさらに含む付記8記載のレイヤ型ネットワ
ークの管理方法。 (付記10)制御内容毎に割り当てられた優先度をさら
に記憶し、前記検出されたイベントの内容及び前記抽出
された上位レイヤ回線に対して複数の制御内容の実施条
件が満たされる場合に、前記優先度に従って制御内容を
実施する、ことをさらに含む付記9記載のレイヤ型ネッ
トワークの管理方法。 (付記11)前記制御内容は、上位レイヤ回線の迂回処
理であり、上位レイヤ回線が抽出された場合に、この抽
出された上位レイヤ回線に対する迂回経路を算出し、前
記抽出された上位レイヤ回線に対する迂回処理の実施条
件が満たされると判定した場合に、予め算出された迂回
経路を用いて迂回処理を実施する、ことをさらに含む付
記9又は10記載のネットワークの管理方法。 (付記12)イベントが検出され且つ上位レイヤ回線が
抽出された場合に、この上位レイヤ回線に対する前記判
定処理が必要か否かを判定し、前記判定処理が必要ない
と判定した場合には、これらのイベントの内容及び上位
レイヤ回線に対応する制御内容を前記判定処理を経るこ
となく実施し、前記判定処理が必要であると判定された
場合には、前記判定処理を実施することをさらに含む、
付記8〜11の何れかに記載のレイヤ型ネットワークの
管理方法。 (付記13)前記検出されたイベントの内容及び前記抽
出された上位レイヤ回線に対応する複数の制御内容があ
る場合に、制御内容毎に割り当てられた優先度に従って
制御内容を実施する、付記12記載のレイヤ型ネットワ
ークの管理方法。
ヤとを含むレイヤ型ネットワークにおいて、上位レイヤ
が下位レイヤの接続回線の障害に迅速に対応でき、又は
性能劣化に応じた上位レイヤの管理を実施することがで
きる。
理システムの構成例を示す図
説明図
説明図
明図
フローチャート
フローチャート
説明図
説明図
の説明図
すフローチャート
すフローチャート
示す図
すフローチャート
すフローチャート
示す図
明図
成方法の説明図
すフローチャート
すフローチャート
説明図
説明図
ルの説明図
すフローチャート
すフローチャート
Claims (5)
- 【請求項1】下位レイヤの接続回線たる下位レイヤ回線
の障害又は性能劣化をイベントとして検出する検出手段
と、 検出されたイベントによって影響を受ける上位レイヤの
接続回線たる上位レイヤ回線を抽出する抽出手段と、 抽出された上位レイヤ回線に関する制御を実施する制御
手段と、を備えたレイヤ型ネットワークの管理システ
ム。 - 【請求項2】上位レイヤ回線に対する制御内容及びこの
制御内容の実施条件をイベントの内容及び上位レイヤ回
線に関連づけて記憶した制御内容記憶手段と、 イベントが検出され且つ上位レイヤ回線が抽出された場
合に、前記制御内容記憶手段を参照し、検出されたイベ
ントの内容及び抽出された上位レイヤ回線に対応する制
御内容の実施条件が満たされているか否かを判定し、実
施条件が満たされていると判定した場合に、この制御内
容を前記制御手段に実施させる判定手段と、をさらに備
えた請求項1記載のレイヤ型ネットワークの管理システ
ム。 - 【請求項3】前記制御内容記憶手段は、制御内容毎に割
り当てられた優先度をさらに記憶し、 前記判定手段は、前記検出されたイベントの内容及び前
記抽出された上位レイヤ回線に対して複数の制御内容の
実施条件が満たされる場合に、前記優先度に従って制御
内容を前記制御手段に実施させる、請求項2記載のレイ
ヤ型ネットワークの管理システム。 - 【請求項4】前記制御内容は、上位レイヤ回線の迂回処
理であり、 上位レイヤ回線が抽出された場合に、この抽出された上
位レイヤ回線に対する迂回経路を算出する算出手段をさ
らに備え、 前記制御手段は、前記判定手段によって当該上位レイヤ
回線に対する迂回処理の実施条件が満たされると判定さ
れた場合に、前記算出手段によって予め算出された迂回
経路を用いて迂回処理を実施する、請求項2又は3記載
のレイヤ型ネットワークの管理システム。 - 【請求項5】下位レイヤの接続回線たる下位レイヤ回線
の障害又は性能劣化をイベントとして検出し、 検出されたイベントによって影響を受ける上位レイヤの
接続回線たる上位レイヤ回線を抽出し、 抽出された上位レイヤ回線に関する制御を実施する、こ
とを含むレイヤ型ネットワークの管理方法。
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