JP2002354005A - 通信宛先の名前からアドレスを得る名前解決方法、名前解決装置及びアドレス選択装置 - Google Patents

通信宛先の名前からアドレスを得る名前解決方法、名前解決装置及びアドレス選択装置

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JP2002354005A
JP2002354005A JP2001154840A JP2001154840A JP2002354005A JP 2002354005 A JP2002354005 A JP 2002354005A JP 2001154840 A JP2001154840 A JP 2001154840A JP 2001154840 A JP2001154840 A JP 2001154840A JP 2002354005 A JP2002354005 A JP 2002354005A
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JP2001154840A
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Shunsuke Kikuchi
俊介 菊地
Atsushi Ogawa
淳 小川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信宛先の一つの名前に複数の通信装置のア
ドレスが対応付けられたネットワークにおいて、該名前
からアドレスを得る名前解決方法、名前解決装置及びア
ドレス選択装置に関し、名前解決装置の処理負荷の集中
を防ぎ、より適切なアドレス選択を行い、また、名前解
決の応答が素早く得られるようにする。 【解決手段】 送信元通信装置A1から一つの名前の一
群の宛先通信装置B1〜B3の一つと通信を行う場合、
該名前から一つの宛先通信装置アドレスを得るための名
前解決要求を発し、送信元通信装置A1近傍のアドレス
選択装置SEL1が該名前解決要求を受付けて名前解決
装置SOL1へ転送し、名前解決装置SOL1は該名前
に対応付けられた宛先通信装置B1〜B3のアドレスリ
ストをアドレス選択装置SEL1へ応答する。アドレス
選択装置SEL1は該アドレスリストからより適切な宛
先通信装置アドレスを選択して送信元通信装置A1へ応
答する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】各通信装置、各中継装置等の
ネットワークを構成する各装置には識別子( アドレス)
が一意に割り当てられ、送信元及び送信先の識別子( ア
ドレス) を付したデータフレームやデータグラムにより
通信装置間で情報授受が行われる。また、ネットワーク
において、ユーザに対する利便性向上のため、同一の情
報コンテンツを有する通信装置には一意の名前を割り当
て、該装置への通信を要求するユーザ通信装置はアドレ
スではなく、名前を指定して通信を行い得るようにして
いる。
【0002】情報コンテンツの名前即ち通信宛先の名前
とその通信装置のアドレスとは一対一に対応する必要は
なく、複数の通信装置アドレスに対して一つの名前を対
応させ、同一の情報コンテンツを有する複数の宛先通信
装置( のアドレス) に対して一つの名前を対応させるこ
とにより、その名前への通信を複数台の通信装置で分散
して負担させる負荷分散処理を行うことができる。
【0003】ここで、通信宛先の名前と通信装置アドレ
スとの対応付けを行うのが名前解決装置である。名前解
決装置は、ユーザの送信元通信装置から送出される多数
の通信宛先の名前に対する通信装置アドレスの対応付け
を管理する。また名前解決装置はネットワーク内で相互
に連携し、個々の名前解決装置では解決できない( 自装
置の管理下にない) 名前の解決を連携して行う。
【0004】通信装置は通信開始に先立ち、名前解決装
置に名前からアドレスへの解決を依頼し、得られたアド
レスを用いて通信を開始する。このような名前解決装置
は、例えばIPネットワークにおいては、DNS(Doma
in Name System)に相当する。本発明は、通信宛先の一
つの名前に複数の通信装置のアドレスが対応付けられた
ネットワークにおいて、通信宛先の名前からアドレスを
得る名前解決方法、名前解決装置及びアドレス選択装置
に関する。
【0005】
【従来の技術】図15に従来の名前解決装置による名前
解決システム構成例を示す。名前解決システムは、複数
の名前解決装置SOL1〜SOL3、複数の中継装置C
1〜C3及びそれらの装置間を接続する各伝送路等によ
って構成される。それらの装置を含むネットワークは、
各通信装置A1,A2,B1〜B3、各中継装置C1〜
C3等のネットワークを構成する各装置に識別子( アド
レス) を一意に割り当てている。
【0006】ここで、同一の情報コンテンツを有する3
台の通信装置B1〜B3は一つの群を構成し、この一群
の通信装置B1〜B3に対し、一つの名前を対応させて
いる。この名前と各通信装置B1〜B3の各アドレスと
の対応を管理しているのが、それらの近傍に存在する名
前解決装置SOL1である。この一群の通信装置B1〜
B3の一つを宛先として送信元通信装置A1,A2が通
信を行おうとし、送信元通信装置A1,A2は、その近
傍に存在する名前解決装置SOL2,SOL3を利用し
て名前解決を行う。
【0007】例として、宛先通信装置B1〜B3への通
信を要求する送信元通信装置A1は、まず、宛先通信装
置B1〜B3の名前の解決を名前解決装置SOL2へ依
頼する。依頼を受けた名前解決装置SOL2は、依頼を
受けた名前を管理している名前解決装置である名前解決
装置SOL1に名前解決を依頼する。
【0008】名前解決装置SOL1は、宛先通信装置B
1〜B3のうちの1台を選択し、その宛先通信装置のア
ドレスを名前に対応するアドレスとして名前解決装置S
OL2に対して応答する。3台の宛先通信装置から1台
を選ぶ手法は、各宛先通信装置B1〜B3のその時点で
の負荷や応答時間を測定し、最も負荷や応答時間の少な
いものを選択する、又は名前解決を依頼した名前解決装
置SOL2から各宛先通信装置B1〜B3までの中継回
数が最小となるものを選択する、などの手法により選択
する。
【0009】名前解決装置SOL2は、名前解決装置S
OL1から得られた応答を、送信元通信装置A1に対し
て応答する。名前に対応するアドレスを得た送信元通信
装置A1は、そのアドレスを用いて宛先通信装置と通信
を行う。送信元通信装置A2からの名前解決要求に対し
ても、名前解決装置SOL3が名前解決装置SOL1と
同様に名前及びアドレス情報の遣り取りを行って解決す
る。
【0010】名前解決装置SOL1は、他の名前解決装
置SOL2,SOL3から名前解決要求の依頼を受ける
度に、3台の宛先通信装置B1〜B3から1台を選択し
てそのアドレスを応答するという処理を繰り返す。名前
解決装置SOL1は、名前から複数の宛先通信装置の各
アドレスを求めるというアドレス解決と、複数の宛先通
信装置のアドレスから一つのアドレスを選択するという
アドレス選択との二つの役割を担っている。名前解決装
置SOL2,SOL3は、送信元通信装置A1、A2か
らの名前解決要求を、名前解決装置SOL1へ転送する
のみの役割である。
【0011】このような名前解決を実行する名前解決装
置の構成を図16に示す。前述の名前解決装置SOL1
〜SOL3は、いずれも同一の構成を備え、その役割の
違いにより動作する機能部が異なる。図16の(a)は
名前解決装置SOL1の動作機能部を、図16の(b)
は名前解決装置SOL2,SOL3の動作機能部を示
し、それぞれ、動作しない機能部を網掛けを施して表示
している。
【0012】名前解決要求受信機能16−1は、名前解
決要求を受信して名前解決要求判断機能16−2へ転送
する。名前解決要求判断機能16−2は、要求されてい
る名前解決が自装置で解決可能か否かを判断する。解決
可能である場合は、該名前解決要求をアドレス選択機能
16−3へ転送する。解決不可能である場合は要求送信
元格納機能16−6へ転送する。
【0013】名前情報データベース16−4は、自装置
で管理する名前とそれに対応するアドレスとを保持する
データベースであり、一つの名前に対して複数のアドレ
スを対応付けることができる。アドレス選択機能16−
3は、名前解決要求判断機能16−2から転送された名
前解決要求に含まれる名前から、名前情報データベース
16−4を参照してアドレスに変換する。また、対応す
るアドレスが複数ある場合、前述したような手法により
その中から一つのアドレスを選択する。
【0014】名前解決応答送信機能16−5は、名前に
対応するアドレスを、名前解決要求を送信した装置に対
して応答する。要求送信元格納機能16−6は、名前解
決要求を発した送信元通信装置のアドレスと解決要求さ
れた名前とを、送信元データベース16−7に格納する
機能を有し、送信元データベース16−7は、該名前解
決要求の送信元通信装置アドレスと解決要求された名前
とを記録する。
【0015】名前解決要求送信機能16−9は、名前解
決要求に含まれる名前を管理する名前解決装置SOL1
を探索し、その名前解決装置SOL1に対して名前解決
要求を送信する。名前解決応答受信機能16−10は、
送信した名前解決要求に対する名前解決応答を受信し、
該応答を要求送信元確認機能16−8へ送出する。
【0016】要求送信元確認機能16−8は、名前解決
要求を発した送信元通信装置アドレスを、当該解決要求
対象の名前から送信元データベース16−7を検索して
取り出し、該送信元通信装置アドレスと当該解決要求対
象の名前に対する宛先通信装置アドレスとを、名前解決
応答送信機能16−5へ送出する。名前解決応答送信機
能16−5は、送信元通信装置側に対して解決要求対象
の名前に対する宛先通信装置アドレスを応答する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】宛先通信装置が人気の
あるウェブサイトである場合など、多数の通信要求が一
群の通信装置B1〜B3に一度に集中する場合、該一群
の宛先通信装置B1〜B3の名前を管理する名前解決装
置SOL1へ膨大な数の名前解決要求が輻輳する。名前
解決装置SOL1は、それら名前解決要求の一つ一つに
対し、要求元通信装置に対して適当な宛先通信装置アド
レスを決定して返答する、という処理を行わなければな
らない。
【0018】適当な宛先通信装置を選択するアドレス選
択処理は、前述のように各宛先通信装置までの中継回数
や応答時間等を測定するなど負担の大きい処理であり、
その上、多数の送信元通信装置からの名前解決要求一つ
一つに対して逐一処理する必要がある。このアドレス選
択処理の負担が名前解決装置の許容処理量を超えると、
名前解決要求に対して応答を返送することが一切できな
くなるなどの障害が発生する。
【0019】また図17に示すように、宛先通信装置B
1とその名前を管理する名前解決装置SOL1との間、
及び送信元通信装置A1からの名前解決要求を受け付け
る名前解決装置SOL2と名前解決を行う名前解決装置
SOL1との間の距離が互いに離れている場合、宛先通
信装置B1の名前を管理する名前解決装置SOL1は、
宛先通信装置B1と名前解決装置SOL2との間の転送
経路の応答時間や中継回数の調査を行うことができない
ため、結果として名前解決装置SOL1では最適な宛先
通信装置を選択できないことになる。
【0020】本発明は、名前解決装置におけるアドレス
選択処理の負荷の集中を防ぐとともに、より適切なアド
レス選択を可能とし、また、送信元通信装置が発した名
前解決要求に対する宛先通信装置アドレスを含む応答が
素早く得られる名前解決方法、名前解決装置及びアドレ
ス選択装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】従来の名前解決装置の機
能を大きく分類すると、名前解決要求を受付けて転送す
るブロックと、名前から宛先通信装置アドレスを解決す
るブロックとに分けられる。また、名前から宛先通信装
置アドレスを解決するブロックは、名前から複数の宛先
通信装置アドレスを求める名前解決機能と、該複数の宛
先通信装置アドレスのリストから一つの宛先通信装置ア
ドレスを選択するアドレス選択機能とに分離される。
【0022】宛先通信装置の名前を管理する名前解決装
置が集中的に処理しているアドレス選択処理を独立さ
せ、名前から複数の宛先通信装置アドレスを求める機能
を「名前解決層」と、アドレス選択を行う「アドレス選
択層」とに名前解決装置を分離する。アドレス選択層を
任意の装置へ分散可能とすることによって上記課題を解
決する。
【0023】即ち、本発明の通信宛先の名前からアドレ
スを得る名前解決方法は、(1)通信宛先の一つの名前
に一又は複数の通信装置のアドレスが対応付けられたネ
ットワークにおいて、通信宛先の名前から一つの通信装
置アドレスを得るための名前解決要求に対して、該名前
解決要求を受け取った名前解決装置は、該名前から検索
した一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを名前
解決応答として返送し、名前解決要求を発した送信元通
信装置の近傍に存在するアドレス選択装置は、前記名前
解決装置からの名前解決応答を受け取り、該名前解決応
答に含まれる一又は複数の宛先通信装置のアドレスリス
トから一つの宛先通信装置アドレスを選択し、該一つの
宛先通信装置アドレスを含む名前解決応答を、該名前解
決要求を発した送信元通信装置側へ返送することを特徴
とする。
【0024】また、本発明の名前解決装置は、(2)通
信宛先の一つの名前に一又は複数の通信装置のアドレス
が対応付けられたアドレスリストを保持する名前情報デ
ータベースを備え、ネットワークを介して接続されたア
ドレス選択装置から受け取った、通信宛先の名前から一
つの通信装置アドレスを得るための名前解決要求に対し
て、前記名前情報データベースから、該名前に対応する
一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを検索し、
該一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを前記ア
ドレス選択装置に対して応答送信する手段を備えたもの
である。
【0025】また、本発明のアドレス選択装置は、
(3)通信宛先の名前から一つの通信装置アドレスを得
るための名前解決要求に対して、該名前に対応する一又
は複数の宛先通信装置のアドレスリストを含む名前解決
応答を、ネットワークを介して接続された名前解決装置
から受け取り、該一又は複数の宛先通信装置のアドレス
リストから一つの宛先通信装置アドレスを選択する手段
を備え、該一つの宛先通信装置アドレスを含む名前解決
応答を、該名前解決要求を発した送信元通信装置側へ返
送するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態として、
名前解決要求を受け付けて転送するブロックにアドレス
選択機能を組み入れた実施形態について説明する。この
実施形態によりアドレス選択処理負担の分散化、及びよ
り適切な通信宛先のアドレス選択が可能となる。なお、
アドレス選択機能は名前解答機能と組み合わせると、従
来の名前解決装置と同等の処理の実行が可能となる。ま
た、アドレス選択処理のみを実行する独立した装置とす
ることもできる。
【0027】ここで、宛先通信装置の名前を管理する機
能( アドレスリスト生成機能)を備えた装置を「名前解
決装置」と称し、従来の名前解決装置からアドレス選択
機能を移譲され、アドレス選択処理を行うと共に、名前
解決要求を受け付けて名前解決装置へ転送する装置を
「アドレス選択装置」と称する。
【0028】名前解決装置は、名前解決要求を発したア
ドレス選択装置に対し、唯一の宛先装置アドレスを応答
するのではなく、複数有る宛先装置のアドレスリストを
応答する。該アドレスリストを受信したアドレス選択装
置は、該アドレス選択装置に名前解決要求を発した送信
元通信装置にとって最適な宛先装置アドレスを選択し、
その選択したアドレスを送信元通信装置に対して応答す
る。
【0029】図1に本発明の名前解決装置の構成を示
す。同図の(a)は名前解決装置を示し、同図の(b)
はアドレス選択装置を示す。同図(a)の名前解決装置
において、名前解決要求受信機能1−11は名前解決要
求を受信し、該名前解決要求を識別子確認機能1−12
に送出する。識別子確認機能1−12は、受信した名前
解決要求に、該名前解決要求がアドレス選択機能を有す
る装置から発せられたものか否かを示す識別子が有るか
否かを確認する機能を有する。
【0030】名前情報データベース1−13は、この名
前解決装置において管理する名前とその各名前に対応す
る各アドレスとを保持する。なお、名前情報データベー
ス1−13は、一つの名前に対して複数のアドレスを対
応付けて保持することができる。名前解決応答送信機能
1−14は、名前に対応するアドレス又はアドレスリス
トを、名前解決要求を送信した装置に対して送信する。
【0031】図1の(b)に示すアドレス選択装置にお
いて、名前解決要求送信機能1−21は、受信した名前
解決要求に含まれる名前を管理する名前解決装置を探索
し、その名前解決装置に対して名前解決要求を転送す
る。名前解決応答受信機能1−22は、解決要求対象の
名前に対応するアドレス又はアドレスリストを、名前解
決装置の名前解決応答送信機能1−14から受信する。
また、受信したアドレス又はアドレスリストを解答済み
データベース1−23へ格納する。
【0032】アドレス選択機能1−24は、受信したア
ドレスリストから送信元通信装置にとって最適な宛先通
信装置アドレスを選択する。名前解決要求監視機能1−
25は、入力伝送路( 通信路) を常に監視し、本来この
アドレス選択装置宛ではない名前解決要求を受信して監
視する。名前解決応答送信機能1−26は、名前解決要
求監視機能1−25が監視して受け付けた名前解決要求
に対して、本来の名前解決装置の応答と同様の応答とな
るように応答を加工し、名前解決要求を送信した装置に
対して応答する。なお、名前解決応答送信機能1−26
は、監視することなく受信した名前解決要求に対して
は、加工することなく従来と同様の応答を送信する。
【0033】識別子追加機能1−27は、受信した名前
解決要求にこの装置がアドレス選択機能を有することを
示す識別子を追加する。既解決調査機能1−28は、受
信した名前解決要求に含まれる名前が、既に解決済みデ
ータベース1−23に保存されているか否かを調査す
る。もしも、既に保存されている名前と同一であった場
合、その名前に対応するアドレス又はアドレスリストを
解決済みデータベース1−23より取り出し、アドレス
選択機能1−24へ送出する。
【0034】もしも、保存されているものと一致しなか
った場合、名前解決要求送信機能1−21に対して名前
解決要求を送信するように指示し、同時に該名前解決要
求に含まれるている名前を解決済みデータベース1−2
3に格納する。解決済みデータベース1−23は、既解
決調査機能1−28が受け取った名前解決要求に含まれ
る名前と、名前解決応答受信機能1−22が受信したア
ドレス又はアドレスリストとを対応付けて記録する。
【0035】次に、この実施形態の名前解決装置及びア
ドレス選択装置の動作例を、図2に示すネットワークを
参照して説明する。宛先通信装置B1〜B3は、3台で
一つの群を構成し、この群に対し一つの名前が付されて
いるものとする。この名前と3台の宛先通信装置B1〜
B3のアドレスとの対応を名前解決装置SOL1が管理
する。
【0036】送信元通信装置A1は、宛先通信装置群B
1〜B3と通信を行おうとし、その名前解決に近傍に存
するアドレス選択装置SEL1を利用する。宛先通信装
置群B1〜B3との通信を要求する送信元通信装置A1
のユーザは、宛先通信装置群B1〜B3の名前を予め何
らかの手段により知っているものとする。
【0037】送信元通信装置A1から宛先通信装置群B
1〜B3の名前を含む名前解決要求を発し、その名前解
決要求に対するアドレスを受け取り、該アドレスを基に
通信を開始するまでの送信元通信装置A1、アドレス選
択装置SEL1及び名前解決装置SOL1の動作を以下
に説明する。
【0038】この動作例では、送信元通信装置A1が名
前解決要求を発するところからの一連の動作について説
明しているが、アドレス選択装置SEL1が名前解決装
置SOL1に名前解答を依頼するためのトリガーはこれ
に限らず、他の近傍の幾つかの送信元通信装置からの名
前解決要求によっても同様に名前解決装置SOL1に名
前解答の依頼を発する。
【0039】この動作例の処理手順を図3のフローチャ
ートに示す。同図の(a)は送信元通信装置A1の処理
手順を示し、同図の(b)はアドレス選択装置SEL1
の処理手順を示し、同図の(c)は名前解決装置SOL
1の処理手順を示す。先ず、送信元通信装置A1は、ア
ドレス選択装置SEL1に対し図4の(a)に示すフォ
ーマットの名前解決要求を送信する(3−1)。
【0040】アドレス選択装置SEL1は該名前解決要
求を受信し、名前解決要求受信機能1−29から名前解
決要求送信機能1−21へ名前解決要求を送出する(3
−2)。名前解決要求送信機能1−21は、受け取った
解決要求対象の名前と、このアドレス選択装置SEL1
のアドレスとを組み合わせて図4(b)に示すフォーマ
ットとし、名前解決装置SOL1に名前解決要求として
送信する(3−3)。
【0041】名前解決装置SOL1の名前解決要求受信
機能1−11は、アドレス選択装置SEL1からの名前
解決要求を受け取り、該名前解決要求を名前情報データ
ベース1−13へ転送する(3−4)。名前情報データ
ベース1−13では、名前解決要求に含まれる名前と同
一の名前のエントリを検索する(3−5)。図4(c)
は名前情報データベース1−13の構造を示し、一つの
名前に対して一又は複数の宛先通信装置のアドレスを対
応付けて格納し得る。
【0042】名前解決装置SOL1では、名前情報デー
タベース1−13の検索により得た該当エントリに含ま
れるアドレスリストを読み出し、該アドレスリストと名
前解決要求に含まれる名前とアドレス選択装置SEL1
のアドレスとを名前解決応答送信機能1−14に送出す
る。名前解決応答送信機能1−14は、名前解決要求を
受け取ったアドレス選択装置SEL1に対し、図4
(d)に示す名前とそれに対するアドレスリストから成
るフォーマットの名前解答応答を送信する(3−6)。
【0043】アドレス選択装置SEL1の名前解決応答
受信機能1−22は、名前解決装置SOL1から応答を
待ち受け、受け取った名前解答応答をアドレス選択機能
1−24へ送出し、アドレス選択機能1−24は受け取
ったアドレスリストから一つの宛先通信装置アドレスを
選択する(3−7)。そして、名前解決応答送信機能1
−26は、選択された宛先通信装置アドレスを名前解決
応答として図4(e)に示すようなフォーマットにより
送信元通信装置A1へ送信する(3−8)。
【0044】アドレスリストから一つの宛先通信装置ア
ドレスを選択する手法は、前述したように、各宛先通信
装置の負荷や応答時間又は各宛先通信装置までの中継回
数を基に、最適な宛先通信装置アドレスを選択すること
ができる。なお、ランダムに選択する構成としても良
い。送信元通信装置A1では、アドレス選択装置SEL
1からの名前解決応答を受け取り、その名前解決応答に
含まれる宛先通信装置アドレスに対して通信を開始する
(3−9)。
【0045】次に第2の実施形態として、名前解決要求
を受け付けて転送するブロックからアドレス選択機能を
分離した実施形態の動作例について説明する。この第2
の実施形態は前述の第1の実施形態に対し、既存の名前
解決装置及び送信元通信装置を新規なものに置き換えた
り設定変更したりすることなく、アドレス選択装置を機
能させることが可能である。
【0046】図5に第2の実施形態のネットワーク構成
例を示す。基本的な動作は前述の動作例と同様であるの
で重複した説明は省略する。なお、この動作例の処理手
順を図6のフローチャートに示す。同図の(a)は送信
元通信装置A1の処理手順を示し、同図の(b)は従来
の名前解決装置SOL2の処理手順を示し、同図の
(c)はアドレス選択装置SEL1の処理手順を示す。
【0047】先ず、送信元通信装置A1において、従来
の名前解決装置SOL2に対し図4(a)に示すフォー
マットの名前解決要求を送信する(6−1)。従来の名
前解決装置SOL2は、該名前解決要求を受信し(6−
2)、前述したように該名前解決要求を名前解決装置S
OL1へ送信する(6−3)。従来の名前解決装置SO
L2が送信する名前解決要求のフォーマットと送信元通
信装置A1が送信する名前解決要求のフォーマットとは
実質的に同じで、発信元を示すアドレスが異なるのみで
ある。これはこの従来の名前解決装置SOL2のような
既存の名前解決装置においても、本発明におけるアドレ
ス解決装置においても同様である。
【0048】名前解決装置SOL1への経路の途中に存
在するアドレス選択装置SEL1は、名前解決要求監視
機能1−25により、従来の名前解決装置SOL2から
の名前解決要求を受信し(6−3)、あたかもそれが自
装置に対する名前解決要求であるかのように受け取る。
以下、アドレス選択装置SEL1は第1の実施形態と同
様に動作し(3−3〜3−8)、従来の名前解決装置S
OL2は、一つの宛先送信装置アドレスを含む名前解決
応答を受信する(6−4)。
【0049】第2の実施形態において、アドレス選択装
置SEL1は、第1の実施形態における送信元通信装置
A1を従来の名前解決装置SOL2に置き換えたものと
して扱う。そして、従来の名前解決装置SOL2は、ア
ドレス選択装置SEL1から受信する名前解決応答が名
前解決装置SOL1からの応答なのか否かは判別でき
ず、正規の名前解決応答の受信として処理する。
【0050】該名前解決応答を受信した従来の名前解決
装置SOL2は、該名前解決応答を送信元通信装置A1
に送信し(6−5)、送信元通信装置A1は、従来の名
前解決装置SOL2からの名前解決応答を受信し、該名
前解決応答に含まれる宛先通信装置アドレスに対して通
信を開始する(6−6)。
【0051】次に第3の実施形態として、名前解決要求
を従来の名前解決装置及び本発明のアドレス選択装置か
ら混在して受信する名前解決装置の実施形を説明する。
図7に第3の実施形態におけるネットワーク構成例を示
す。基本的な動作は第1の実施形態と同様であり、その
差分のみを以下に説明する。この動作例の処理手順を図
8のフローチャートに示す。同図の(a)はアドレス選
択装置SEL1の処理手順を示し、同図の(b)は名前
解決装置SOL1の処理手順を示す。
【0052】アドレス選択装置SEL1は、名前解決要
求を受信すると(3−2)、識別子追加機能1−27に
より、当該アドレス選択装置SEL1がアドレスリスト
を受け取って選択処理を行う機能を有することを示す識
別子を名前解決要求に付け加え(8−1)、同図の
(c)に示すフォーマットの名前解決要求を名前解決装
置SOL1へ送信する(3−3)。識別子の中身とし
て、例えば“1”などのフラグを立てることとすること
ができる。
【0053】名前解決装置SOL1は、名前解決要求に
上記識別子が含まれているか否かを識別子確認機能1−
12により確認する(8−2)。該識別子が含まれてい
る場合には、第1の実施形態と同様の処理を行う(3−
5〜3−6)。即ち、名前解決要求に含まれる名前と同
じ名前のエントリを検索し、該当エントリに含まれるア
ドレスのリストを得た後、アドレスリストを含む名前解
決応答をアドレス選択装置SEL1に送信する。上記識
別子が含まれていない場合には、既存の名前解決処理を
行う機能ブロック(アドレス選択機能16−3)へと名
前解決要求を引渡し、従来の名前解決装置と同様にアド
レス選択を行って一つの宛先通信装置アドレスを含む名
前解決応答を送信する。
【0054】次に第4の実施形態として、アドレス選択
装置において一度名前解決装置に名前解決要求を行った
名前のアドレスリストを保持し、該名前については再度
名前解決要求を送信することなく、保持したアドレスリ
ストを読み出すことにより、名前解決装置の負荷を低減
し、また送信元通信装置への名前解決応答の速度を速め
ることができる実施形態について説明する。
【0055】図9に第4の実施形態におけるネットワー
ク構成例を示す。基本的な動作は第1の実施形態と同様
であり、その差分のみを以下に説明する。この動作例の
処理手順を図10のフローチャートに示す。同図の
(a)はアドレス選択装置における解決済みデータベー
スの構造を示し、同図の(b)はアドレス選択装置の処
理手順を示す。
【0056】アドレス選択装置SEL1は、名前解決要
求を受信すると(3−2)、既解決調査機能1−28に
より、受信した名前が既に解決済みデータベース1−2
3に存在するかどうかを確認する(10−1)。解決済
みデータベース1−23に該名前が存在しない場合は、
第1の実施形態と同様に名前解決要求を名前解決要求送
信機能1−21へ渡し、名前解決装置SOL1へ送信す
る(3−3)。その後、名前解決装置SOL1から当該
名前に対するアドレスリストの応答を受信すると、該ア
ドレスリストを解決済みデータベース1−23に追加格
納する。
【0057】前記確認のステップ(10−1)において
解決済みデータベース1−23に該名前が既に存在した
場合は、該名前とそれに対応するアドレスリスト( 名前
解決応答) を解決済みデータベース1−23から読み出
し、アドレス選択機能1−24へ引き渡し、以降はアド
レス選択機能1−24により一つのアドレスを選択し、
第1の実施形態と同様の処理を行う(3−7,3−
8)。なお、図10の(a)に示すように解決済みデー
タベース1−23の構造は、名前解決装置SOL1にお
ける名前情報データベース1−13と同様の構造であ
る。
【0058】次に第5の実施形態として、アドレス選択
装置のアドレス選択機能1−24において、アドレスリ
ストから宛先通信装置までの中継回数によりアドレスを
選択する実施形態について説明する。図11に第5の実
施形態におけるネットワーク構成例を示す。
【0059】アドレス選択装置SEL1のアドレス選択
機能1−24は、受け取ったアドレスリストにある宛先
通信装置B1〜B3の一つ一つに対し、TCP/IPプ
ロトコル等におけるトレースルート(traceroute)コマ
ンドに類する経路追跡コマンドを発行し、各宛先通信装
置B1〜B3までの中継回数を調査する。該コマンドに
より得られた結果から中継回数が最小となる宛先通信装
置を選択する。図11に示す例の場合、中継回数が最小
となるのは宛先通信装置B1と宛先通信装置B2とが中
継回数2で同じになるが、中継回数が同じものが存在す
る場合は、その中からランダムに選択する。
【0060】次に第6の実施形態として、アドレス選択
装置のアドレス選択機能1−24において、アドレスリ
ストから宛先通信装置までのデータ往復時間によりアド
レスを選択する実施形態について説明する。図12に第
6の実施形態におけるネットワーク構成例を示す。
【0061】アドレス選択装置SEL1のアドレス選択
機能1−24は、受け取ったアドレスリストにある宛先
通信装置B1〜B3の一つ一つに対し、TCP/IPプ
ロトコル等におけるピング(ping)コマンドに類する応
答確認コマンドを発行し、各宛先通信装置B1〜B3ま
でのデータ往復時間を調査する。該コマンドにより得ら
れた結果からデータ往復時間が最小となる宛先通信装置
を選択する。なお、データ往復時間が同じものが存在す
る場合はその中からランダムに選択する。
【0062】次に第7の実施形態として、アドレス選択
装置のアドレス選択機能1−24において、アドレスリ
ストから宛先通信装置の負荷によりアドレスを選択する
実施形態について説明する。図13に第6の実施形態に
おけるネットワーク構成例を示す。
【0063】アドレス選択装置SEL1のアドレス選択
機能1−24は、受け取ったアドレスリストにある宛先
通信装置B1〜B3の一つ一つに対し、それぞれの負荷
を測定するコマンド(例えば、TCP/IPプロトコル
等におけるSNMPコマンド等)を発行し、各宛先通信
装置B1〜B3の負荷を調査する。該コマンドにより得
られた結果から負荷が最小の宛先通信装置を選択する。
【0064】上記第5〜第7の実施形態を適宜組み合わ
せ、中継回数が最小となるアドレス、データ往復時間が
最小となるアドレス又は負荷が最小のアドレスから、優
先順序に従って一つのアドレスを選択する構成とするこ
とができる。図14はその選択の処理手順を示してい
る。更に、第1〜第7の実施形態を適宜組み合わせた実
施形態を構成することができることは言うまでもない。
【0065】(付記1)通信宛先の一つの名前に一又は
複数の通信装置のアドレスが対応付けられたネットワー
クにおいて、通信宛先の名前から一つの通信装置アドレ
スを得るための名前解決要求に対して、該名前解決要求
を受け取った名前解決装置は、該名前から検索した一又
は複数の宛先通信装置のアドレスリストを名前解決応答
として返送し、名前解決要求を発した送信元通信装置の
近傍に存在するアドレス選択装置は、前記名前解決装置
からの名前解決応答を受け取り、該名前解決応答に含ま
れる一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストから一
つの宛先通信装置アドレスを選択し、該一つの宛先通信
装置アドレスを含む名前解決応答を、該名前解決要求を
発した送信元通信装置側へ返送することを特徴とする通
信宛先の名前からアドレスを得る名前解決方法。 (付記2)通信宛先の一つの名前に一又は複数の通信装
置のアドレスが対応付けられたアドレスリストを保持す
る名前情報データベースを備え、ネットワークを介して
接続されたアドレス選択装置から受け取った、通信宛先
の名前から一つの通信装置アドレスを得るための名前解
決要求に対して、前記名前情報データベースから、該名
前に対応する一又は複数の宛先通信装置のアドレスリス
トを検索し、該一又は複数の宛先通信装置のアドレスリ
ストを前記アドレス選択装置に対して応答送信する手段
を備えたことを特徴とする名前解決装置。 (付記3)通信宛先の名前から一つの通信装置アドレス
を得るための名前解決要求に対して、該名前に対応する
一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを含む名前
解決応答を、ネットワークを介して接続された名前解決
装置から受け取り、該一又は複数の宛先通信装置のアド
レスリストから一つの宛先通信装置アドレスを選択する
手段を備え、該一つの宛先通信装置アドレスを含む名前
解決応答を、該名前解決要求を発した送信元通信装置側
へ返送することを特徴とするアドレス選択装置。 (付記4)名前解決要求監視機能を備え、該名前解決要
求監視機能は、通信経路に流れる前記名前解決要求を自
装置に対する名前解決要求として受け取る手段と、該名
前解決要求を前記名前解決装置に対して送信する手段
と、該名前解決要求に対する応答を名前解決装置から受
け取り、一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストか
ら選択した一つの宛先通信装置アドレスを含む名前解決
応答を返送する手段と、を備えたことを特徴とする付記
3に記載のアドレス選択装置。 (付記5)前記名前解決要求に、アドレス選択処理機能
を有する装置からの名前解決要求であるか否かを示す識
別子を付加し、該識別子を確認する識別子確認機能を備
え、該識別子がアドレス選択処理機能を有する装置から
の名前解決要求であることを示している場合には、該一
又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを名前解決応
答として返送し、該識別子がアドレス選択処理機能の無
い装置からの名前解決要求であることを示している場合
には、該アドレスリストから一つのアドレスを選択した
名前解決応答を返送する手段を備えたことを特徴とする
付記2記載の名前解決装置。 (付記6)解決済みデータベースを備え、該解決済みデ
ータベースは、名前解決装置に対して名前解決要求を送
出した名前に対するその応答の一又は複数の宛先通信装
置のアドレスリストを格納し、該解決済みデータベース
に格納された名前についての名前解決要求に対しては、
名前解決装置に対して名前解決要求を送信することな
く、該解決済みデータベースを検索して対応する一又は
複数の宛先通信装置のアドレスリストを獲得する手段を
備えたことを特徴とする付記3又は付記4に記載のアド
レス選択装置。 (付記7)前記名前解決要求を発した送信元通信装置と
該名前に対応した複数の宛先通信装置との間の網の状態
に応じて、複数の宛先通信装置の中から最適な一つの宛
先通信装置のアドレスを選択するアドレス選択機能を備
えたことを特徴とする付記3、付記4又は付記6に記載
のアドレス選択装置。 (付記8)前記アドレス選択機能は、送信元通信装置か
ら宛先通信装置までの中継回数が最小となる宛先通信装
置のアドレスを選択する手段を備えたことを特徴とする
付記7に記載のアドレス選択装置。 (付記9)前記アドレス選択機能は、送信元通信装置か
ら宛先通信装置までのデータ往復時間が最小となる宛先
通信装置のアドレスを選択する手段を備えたことを特徴
とする付記7に記載のアドレス選択装置。 (付記10)前記アドレス選択機能は、処理負荷が最小
の宛先通信装置のアドレスを選択する手段を備えたこと
を特徴とする付記7に記載のアドレス選択装置。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アドレス選択装置が名前解決装置に名前解決を要求し、
その要求に名前解決装置がアドレス又はアドレスリスト
を応答し、アドレス選択装置は該応答から一つのアドレ
スを選択するというレイヤ分けされた名前解決構造と
し、またアドレス選択処理を送信元通信装置の近傍の装
置で行うことにより、アドレス選択処理の分散化及びア
ドレス選択の最適化を図ることができる。
【0067】また、従来の名前解決装置を利用するよう
に設定されている送信元通信装置に対し、アドレス選択
装置が本来の名前解決要求に対する応答であるかのよう
に応答を送信する機能を備えることにより、名前解決装
置の置き換えや送信元通信装置の設定変更を行う必要な
くアドレス選択装置を機能させることができ、それによ
り、名前解決装置のアドレス選択処理の負担集中を防ぐ
ことができる。
【0068】また、アドレス選択機能を有する装置から
の名前解決要求であるのか否かを示す識別子の有無を確
認する識別子確認機能を名前解決装置に備え、名前解決
装置は該識別子の有無により、アドレス選択処理の不実
行/実行を切替えることにより、ネットワーク内に本発
明のアドレス選択装置と従来の名前解決装置とを共存さ
せることが可能となる。
【0069】また、アドレス選択装置において、解決済
みの名前に対するアドレスリストをデータベースとして
備えることにより、名前解決装置に対して一度送信した
名前解決要求を繰り返して送信することなく解決可能と
なり、名前解決装置の負荷を低減することができ、送信
元通信装置も高速に名前解決要求に対する応答を受け取
ることができるようになる。
【0070】更に、送信元通信装置の近傍のアドレス選
択装置において、中継回数が最小となるアドレス、デー
タ往復時間が最小となるアドレス又は負荷が最小のアド
レスを選択することにより、送信元通信装置にとってよ
り適切な宛先通信装置が選択されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の名前解決装置及びアドレス選択装置の
構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のネットワーク構成例
の図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の処理手順の図であ
る。
【図4】名前解決要求/応答のフォーマット及び名前情
報データベースの図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のネットワーク構成例
の図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の処理手順の図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施形態のネットワーク構成例
の図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の処理手順の図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施形態のネットワーク構成例
の図である。
【図10】本発明の第4の実施形態の処理手順及び解決
済みデータベースの図である。
【図11】本発明の第5の実施形態の説明図である。
【図12】本発明の第6の実施形態の説明図である。
【図13】本発明の第7の実施形態の説明図である。
【図14】本発明の第5〜第7の実施形態の組み合わせ
の処理手順の図である。
【図15】従来の名前解決装置による名前解決システム
構成例の図である。
【図16】従来の名前解決装置の構成図である。
【図17】名前解決システムの課題の説明図である。
【符号の説明】
1−11 名前解決要求受信機能 1−12 識別子確認機能 1−13 名前情報データベース 1−14 名前解決応答送信機能 1−21 名前解決要求送信機能 1−22 名前解決応答受信機能 1−23 解答済みデータベース 1−24 アドレス選択機能 1−25 名前解決要求監視機能 1−26 名前解決応答送信機能 1−27 識別子追加機能 1−28 既解決調査機能 1−29 名前解決要求受信機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 KA05 KA06 KA07 5K033 EC04 5K036 DD18 DD32 DD48 5K101 LL01 NN01 NN11 NN21 PP03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信宛先の一つの名前に一又は複数の通
    信装置のアドレスが対応付けられたネットワークにおい
    て、 通信宛先の名前から一つの通信装置アドレスを得るため
    の名前解決要求に対して、該名前解決要求を受け取った
    名前解決装置は、該名前から検索した一又は複数の宛先
    通信装置のアドレスリストを名前解決応答として返送
    し、 名前解決要求を発した送信元通信装置の近傍に存在する
    アドレス選択装置は、前記名前解決装置からの名前解決
    応答を受け取り、該名前解決応答に含まれる一又は複数
    の宛先通信装置のアドレスリストから一つの宛先通信装
    置アドレスを選択し、該一つの宛先通信装置アドレスを
    含む名前解決応答を、該名前解決要求を発した送信元通
    信装置側へ返送することを特徴とする通信宛先の名前か
    らアドレスを得る名前解決方法。
  2. 【請求項2】 通信宛先の一つの名前に一又は複数の通
    信装置のアドレスが対応付けられたアドレスリストを保
    持する名前情報データベースを備え、 ネットワークを介して接続されたアドレス選択装置から
    受け取った、通信宛先の名前から一つの通信装置アドレ
    スを得るための名前解決要求に対して、 前記名前情報データベースから、該名前に対応する一又
    は複数の宛先通信装置のアドレスリストを検索し、該一
    又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを前記アドレ
    ス選択装置に対して応答送信する手段を備えたことを特
    徴とする名前解決装置。
  3. 【請求項3】 通信宛先の名前から一つの通信装置アド
    レスを得るための名前解決要求に対して、該名前に対応
    する一又は複数の宛先通信装置のアドレスリストを含む
    名前解決応答を、ネットワークを介して接続された名前
    解決装置から受け取り、該一又は複数の宛先通信装置の
    アドレスリストから一つの宛先通信装置アドレスを選択
    する手段を備え、該一つの宛先通信装置アドレスを含む
    名前解決応答を、該名前解決要求を発した送信元通信装
    置側へ返送することを特徴とするアドレス選択装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010131633A1 (en) * 2009-05-13 2010-11-18 Canon Kabushiki Kaisha Network communication apparatus, method and program

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010131633A1 (en) * 2009-05-13 2010-11-18 Canon Kabushiki Kaisha Network communication apparatus, method and program
US8165042B2 (en) 2009-05-13 2012-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Network communication apparatus, method and program
US8964602B2 (en) 2009-05-13 2015-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Network communication apparatus, method and program

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