JP2002353542A - レーザーダイオード励起固体レーザー - Google Patents
レーザーダイオード励起固体レーザーInfo
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Abstract
結晶を、レーザーダイオードによって励起してレーザー
ビームを発生させるレーザーダイオード励起固体レーザ
ーにおいて、より多くの発振波長を実現する。 【解決手段】 Ho3+が添加された固体レーザー結晶
13をGaN系レーザーダイオード11によって励起し、該
固体レーザー結晶13における 5S2 → 5I7 、
あるいは 5S2 → 5I8 の遷移によって固体レ
ーザービーム16を発生させる。
Description
が添加された固体レーザー結晶を、レーザーダイオード
(半導体レーザー)によって励起してレーザービームを
発生させるレーザーダイオード励起固体レーザーに関す
るものである。
l.48,No.2,pp.650〜653 (1977)や、Applied Physics
B58,pp.149〜151 (1994)に記載されているように、P
r3+が添加された固体レーザー結晶をArレーザー等
のガスレーザーによって励起するガスレーザー励起固体
レーザーが知られている。
おいては、 3P0 → 3H4の遷移によって波長47
0 〜490 nmの青色領域のレーザービームを発生させた
り、また、 3P1 → 3H5 の遷移によって波長
520 〜550 nmの緑色領域のレーザービームを発生させ
ることも可能である。そこでこのようなガスレーザー励
起固体レーザーは、カラー感光材料にカラー画像を書き
込むための光源として利用することもできる。
ービームを発する固体レーザーとして、例えば特開平4
−318988号に示されるように、共振器内に非線形
光学結晶を配して固体レーザービームを第2高調波等に
波長変換(短波長化)するレーザーダイオード励起固体
レーザーも知られている。
域のレーザービームを発振するInGaN系レーザーダ
イオードや、ZnMgSSe系レーザーダイオードも開
発されている。
青色領域やあるいは緑色領域のレーザービームを発する
レーザーは、上記カラー画像記録装置の書込み光源等と
して用いる場合は、小型、低コスト、軽量であることが
望まれる。前述のPr3+が添加された固体レーザー結
晶を用いるガスレーザー励起固体レーザーは、励起光源
としてのガスレーザーがかなり大型、高価で、かつ重い
ので、このような用途には向いていないと言える。
ービームを短波長化するようにしたレーザーダイオード
励起固体レーザーにあっては、現状では波長変換効率が
十分に高くないので、高出力を得ることが難しいという
問題がある。またこのレーザーダイオード励起固体レー
ザーにおいては、発振モードを単一縦モード化するエタ
ロン等が挿入されるために共振器ロスが大きくなり、こ
の点からも高出力化が困難となっている。
体レーザーにおいては、波長変換の位相整合を取るため
に、高精度の温度制御を行なう必要があり、そのために
出力安定性に欠けるという問題も認められる。またこの
レーザーダイオード励起固体レーザーは、非線形光学結
晶やエタロンが設けられるため部品点数が多く、コスト
が高くつくものとなっていた。
は、Inの含有量を増やすのに従って発振波長が長波長
化するので、波長470 〜490 nmの青色領域のレーザー
ビームや波長520 〜550 nmの緑色領域のレーザービー
ムを発振させることも理論上は可能である。しかし、I
nの含有量を増やすにつれて結晶性が悪化するという事
情があるため、実用上はInの含有量をさほど多くする
ことはできず、450 nm程度が長波長化の限界となって
いる。
オードとして、InGaNAsあるいはGaNAsから
なる活性層を有するレーザーダイオードがある。これら
においては、Asをドープすることによって長波長化が
可能となるが、Asの含有量を増やすにつれて、やはり
結晶性が悪化するという問題があり、高出力化できる波
長としては450 〜460 nm程度となってしまう。
ドには、500 nm以上の長波長でないと連続室温発振で
きない、寿命が現状では100 時間程度しかない、という
問題がある。
0−6369号(特開平11−17266号参照)にお
いて、効率良く高出力の青色領域や緑色領域のレーザー
ビームを発生可能で、また低コストでかつ出力安定性も
高いレーザーダイオード励起固体レーザーを提案した。
このレーザーダイオード励起固体レーザーは、前述のP
r3+が添加された固体レーザー結晶を、GaN系レー
ザーダイオードによって励起する構成を有するものであ
る。
提案したレーザーダイオード励起固体レーザーのように
GaN系レーザーダイオードを励起源として、さらに別
の多くの波長で発振し得るレーザーダイオード励起固体
レーザーを提供することを目的とする。
ザーダイオード励起固体レーザーは、Ho3+が添加さ
れた固体レーザー結晶をGaN系レーザーダイオードに
よって励起し、該固体レーザー結晶における 5S2
→ 5I7 、あるいは 5S2 → 5I8 の遷移に
よってレーザービームを発生させる構成を有するもので
ある。このレーザーダイオード励起固体レーザーは、よ
り具体的には、 5S2 → 5I7 の遷移によって波
長が740〜760nmのレーザービームを発生させたり、あ
るいは 5S2 → 5I8 の遷移によって波長が54
0〜560nmのレーザービームを発生させる構成をとるこ
とができる。
ザー結晶の励起波長は420nmとされる。そしてこの固
体レーザー結晶としては、希土類元素イオンとしてHo
3+のみが添加されたものを好適に用いることができ
る。
ド励起固体レーザーは、Sm3+が添加された固体レー
ザー結晶をGaN系レーザーダイオードによって励起
し、該固体レーザー結晶における 4G5/2 → 6
H5/2 、 4G5/2 → 6H7/2 、あるいは
4F3/2 → 6H11/2 の遷移によってレー
ザービームを発生させる構成を有するものである。この
レーザーダイオード励起固体レーザーは、より具体的に
は、 4G5/2 → 6H5/2 の遷移によって波
長が556〜576nmのレーザービームを発生させたり、あ
るいは 4G5 /2 → 6H7/2 の遷移によって
波長が605〜625nmのレーザービームを発生させたり、
さらには 4F3/2 → 6H11/2 の遷移によ
って波長が640〜660nmのレーザービームを発生させる
構成をとることができる。
ザー結晶の励起波長は404nmとされる。そしてこの固
体レーザー結晶としては、希土類元素イオンとしてSm
3+のみが添加されたものを好適に用いることができ
る。
オード励起固体レーザーは、Eu3 +が添加された固体
レーザー結晶をGaN系レーザーダイオードによって励
起し、該固体レーザー結晶における 5D0 → 7F
2 の遷移によってレーザービームを発生させる構成を
有するものである。このレーザーダイオード励起固体レ
ーザーは、より具体的には、 5D0 → 7F2
の遷移によって波長が579〜599nmのレーザービームを
発生させる構成をとることができる。
ザー結晶の励起波長は394nmとされる。そしてこの固
体レーザー結晶としては、希土類元素イオンとしてEu
3+のみが添加されたものを好適に用いることができ
る。
オード励起固体レーザーは、Dy3 +が添加された固体
レーザー結晶をGaN系レーザーダイオードによって励
起し、該固体レーザー結晶における 4F9/2 →
6H13/2 あるいは 4F9/2 → 6H
11/2 の遷移によってレーザービームを発生させる
構成を有するものである。このレーザーダイオード励起
固体レーザーは、より具体的には、 4F9/2 →
6H13/2 の遷移によって波長が562〜582nmの
レーザービームを発生させたり、あるいは 4F
9/2 → 6H11/2 の遷移によって波長が654
〜674nmのレーザービームを発生させる構成をとるこ
とができる。
ザー結晶の励起波長は390nmとされる。そしてこの固
体レーザー結晶としては、希土類元素イオンとしてDy
3+のみが添加されたものを好適に用いることができ
る。
オード励起固体レーザーは、Er3 +が添加された固体
レーザー結晶をGaN系レーザーダイオードによって励
起し、該固体レーザー結晶における 4S3/2 →
4I15/2 あるいは 2H9/2 → 4I
13/2 の遷移によってレーザービームを発生させる
構成を有するものである。このレーザーダイオード励起
固体レーザーは、より具体的には、 4S3/2 →
4I15/2 の遷移によって波長が530〜550nmの
レーザービームを発生させたり、 2H9/2 → 4
I13/2 の遷移によって波長が544〜564nmのレー
ザービームを発生させる構成をとることができる。
ザー結晶の励起波長は406nmあるいは380nmとされ
る。そしてこの固体レーザー結晶としては、希土類元素
イオンとしてEr3+のみが添加されたものを好適に用
いることができる。
オード励起固体レーザーは、Tb3 +が添加された固体
レーザー結晶をGaN系レーザーダイオードによって励
起し、該固体レーザー結晶における 5D4 → 7F
5 の遷移によってレーザービームを発生させる構成を
有するものである。このレーザーダイオード励起固体レ
ーザーは、より具体的には、 5D4 → 7F5 の
遷移によって波長が530〜550nmのレーザービームを発
生させる構成をとることができる。
ザー結晶の励起波長は380nmとされる。そしてこの固
体レーザー結晶としては、希土類元素イオンとしてTb
3+のみが添加されたものを好適に用いることができ
る。
起固体レーザーにおいて、励起光源としてのGaN系レ
ーザーダイオードは、より具体的には、例えばInGa
N、InGaNAsあるいはGaNAsからなる活性層
を有するものを使用することができる。
3+、Er3+およびTb3+は波長380〜420nmに吸
収帯があり、GaN系レーザーダイオードによって励起
され得る。波長380〜430nmはGaN系レーザーダイオ
ードが比較的発振しやすい波長帯であり、そして特に波
長400〜410nmは、現在提供されているGaN系レーザ
ーダイオードの最大出力が得られる波長帯であるので、
これらのHo3+、Sm3 +、Eu3+、Dy3+、E
r3+およびTb3+をGaN系レーザーダイオードに
よって固体レーザー結晶を励起すれば、励起光の吸収量
を大きく確保可能で、それにより、高効率化および高出
力化が達成される。
o3+、Sm3+、Eu3+、Dy 3+、Er3+およ
びTb3+による蛍光の波長帯は広い範囲に亘るので、
従来に無い波長で発振するレーザーダイオード励起固体
レーザーを得ることが可能となる。
導係数が130 W/m℃と、ZnMgSSe系レーザーダ
イオードの4W/m℃等と比べて極めて大きい。またそ
れに加えて、転移の移動度もZnMgSSe系レーザー
ダイオードと比べて非常に小さいことから、COD(カ
タストロフィック・オプティカル・ダメージ)が非常に
高く、高寿命、高出力が得やすいものである。このよう
に高寿命、高出力が得やすいGaN系レーザーダイオー
ドを励起光源として用いたことにより、本発明のレーザ
ーダイオード励起固体レーザーは、高寿命で、高出力の
レーザービームを発生可能となる。
オードとしては、単一縦、横モード型のものを使用でき
ることは勿論、その他ブロードエリア型、フェーズドア
レー型、あるいはMOPA型の高出力タイプのものを1
個または複数個使用することもできる。そのようにする
ことにより本発明のレーザーダイオード励起固体レーザ
ーは、さらなる高出力、例えばW(ワット)クラスの高
出力を得ることも可能である。
施の形態を詳細に説明する。
1の実施の形態によるレーザーダイオード励起固体レー
ザーを示すものである。このレーザーダイオード励起固
体レーザーは、励起光としてのレーザービーム10を発す
るレーザーダイオード11と、発散光であるレーザービー
ム10を集光する集光レンズ12と、Ho3+が例えば1a
t%ドープされた固体レーザー結晶であるY3Al5O
12結晶(以下、Ho:YAG結晶と称する)13とを有
している。
に固定されている。またこのペルチェ素子14上には温度
検出用のサーミスタ15が固定され、このサーミスタ15の
出力は図示しない温度調節回路に入力されるようなって
いる。そしてこの温度調節回路により、サーミスタ15の
出力に基づいてペルチェ素子14が駆動され、レーザーダ
イオード11、集光レンズ12およびHo:YAG結晶から
なる固体レーザー結晶13が所定温度に保たれる。
420nmのブロードエリア型のGaN系レーザーダイオ
ードが用いられている。また固体レーザー結晶13におけ
る 5S2 → 5I8 の遷移を利用して波長550nm
のレーザービームを発生させるために、固体レーザー結
晶13の光入射端面である後方端面13aには、波長550n
mに対してHR(高反射)で、 5S2 → 5I7
の遷移による波長750nmの他の蛍光等、並びに波長420
nmのレーザービーム10に対してAR(無反射)となる
コーティングが施され、一方この結晶13の光出射端面で
ある前方端面13bには、波長550nmの光を1%だけ透
過させて残余は反射させるコーティングが施されてい
る。
れた波長420nmのレーザービーム10は、固体レーザー
結晶13の後方端面13aから該結晶13内に入射する。H
o:YAG結晶からなる固体レーザー結晶13は入射した
このレーザービーム10によってHo3+が励起され、
5S2 → 5I8 の遷移によって波長550nmの
蛍光を発する。この光は上記の通りのコーティングが施
されている結晶端面13a、13bの間で共振し、レーザー
発振を引き起こす。こうして発生した波長550nmの緑
色のレーザービーム16は、固体レーザー結晶13の前方端
面13bから出射する。
GaN系レーザーダイオード11を用いて、出力100mW
の固体レーザービーム16を得ることができた。
ー結晶13を用いる場合は、前述の 5S2 → 5I7
の遷移によって波長750nmの蛍光も発生し得るので、
固体レーザー結晶13の両端面13a、13bに施すコートの
設定次第で、波長750nmのレーザービームを発振させ
ることも可能である。
態によるレーザーダイオード励起固体レーザーは、図1
に示したレーザーダイオード励起固体レーザーと基本的
に同様の構成を有するものであるので、以下この図1中
の番号を流用して説明する(後述する第3〜6の実施の
形態も同様)。
は図1に示したレーザーダイオード励起固体レーザーと
比べると、固体レーザー結晶13にドープされている希土
類元素イオン、および固体レーザー結晶13の両端面13
a、13bに施されたコートが異なるものである。
ザー結晶13にはSm3+が1at%ドープされている。
また固体レーザー結晶13における 4G5/2 → 6
H5 /2 の遷移を利用して波長566nmのレーザービ
ームを発生させるために、固体レーザー結晶13の後方端
面13aには、波長566nmに対してHR(高反射)で、
他の 4G5/2 → 6H7/2 の遷移による波長
615nmの蛍光および 4F3/2 → 6H11/2
の遷移による波長650nmの蛍光等、並びに励起波長404
nmに対してAR(無反射)となる特性のコートが施さ
れ、固体レーザー結晶13の前方端面13bには、波長566
nmの光を1%だけ透過させるコートが施されている。
そしてここではレーザーダイオード11として、発振波長
404nmのものが用いられている。
N系レーザーダイオード11を用いて、出力40mWの波長
566nmの固体レーザービーム16を得ることができた。
ー結晶13を用いる場合は、前述の 4G5/2 → 6H
7/2 の遷移による波長615nmの蛍光や、 4F
3/ 2 → 6H11/2 の遷移による波長650nm
の蛍光も発生し得るので、固体レーザー結晶13の両端面
13a、13bに施すコートの設定次第で、波長615nmの
レーザービームや波長650nmの固体レーザービームを
発振させることも可能である。例えば波長615nmの固
体レーザービームを発振させる場合は、出力200mWの
GaN系レーザーダイオード11を用いて、出力50mWの
固体レーザービーム16を得ることもできる。
態によるレーザーダイオード励起固体レーザーも、図1
に示したレーザーダイオード励起固体レーザーと比べる
と、固体レーザー結晶13にドープされている希土類元素
イオン、および固体レーザー結晶13の両端面13a、13b
に施されたコートが異なるものである。
ザー結晶13にはEu3+が1at%ドープされている。
また、固体レーザー結晶13における 5D0 → 7F
2 の遷移によって波長589nmのレーザービームを発生
させるために、固体レーザー結晶13の後方端面13aに
は、波長589nmに対してHR(高反射)で、他の遷移
による蛍光、並びに励起波長394nmに対してAR(無
反射)となる特性のコートが施され、固体レーザー結晶
13の前方端面13bには、波長589nmの光を1%だけ透
過させるコートが施されている。そしてここではレーザ
ーダイオード11として、発振波長394nmのものが用い
られている。
N系レーザーダイオード11を用いて、出力20mWの波長
589nmの固体レーザービーム16を得ることができた。
態によるレーザーダイオード励起固体レーザーも、図1
に示したレーザーダイオード励起固体レーザーと比べる
と、固体レーザー結晶13にドープされている希土類元素
イオン、および固体レーザー結晶13の両端面13a、13b
に施されたコートが異なるものである。
ザー結晶13にはDy3+が1at%ドープされている。
また、固体レーザー結晶13における 4F9/2 →
6H 13/2 の遷移を利用して波長572nmのレー
ザービームを発生させるために、固体レーザー結晶13の
後方端面13aには、波長572nmに対してHR(高反
射)で、他の 4F9/2 → 6H11/2 の遷移
による波長664nmの蛍光等、並びに励起波長390nmに
対してAR(無反射)となる特性のコートが施され、固
体レーザー結晶13の前方端面13bには、波長572nmの
光を1%だけ透過させるコートが施されている。そして
ここではレーザーダイオード11として、発振波長390n
mのものが用いられている。
N系レーザーダイオード11を用いて、出力10mWの波長
572nmの固体レーザービーム16を得ることができた。
ー結晶13を用いる場合は、前述の 4F9/2 → 6H
11/2 の遷移による波長664nmの蛍光も発生し得
るので、固体レーザー結晶13の両端面13a、13bに施す
コートの設定次第で、波長664nmの固体レーザービー
ムを発振させることも可能である。その場合も、出力10
0mWのGaN系レーザーダイオード11を用いて、出力1
0mWの固体レーザービーム16を得ることができる。
態によるレーザーダイオード励起固体レーザーも、図1
に示したレーザーダイオード励起固体レーザーと比べる
と、固体レーザー結晶13にドープされている希土類元素
イオン、および固体レーザー結晶13の両端面13a、13b
に施されたコートが異なるものである。
ザー結晶13にはEr3+が1at%ドープされている。
また、固体レーザー結晶13における 2H9/2 →
4I 13/2 の遷移を利用して波長554nmのレー
ザービームを発生させるために、固体レーザー結晶13の
後方端面13aには、波長554nmに対してHR(高反
射)で、他の 4S3/2 → 4I15/2 の遷移
による波長540nmの蛍光等、並びに励起波長406nmに
対してAR(無反射)となる特性のコートが施され、固
体レーザー結晶13の前方端面13bには、波長554nmの
光を1%だけ透過させるコートが施されている。そして
ここではレーザーダイオード11として、発振波長406n
mのものが用いられている。
N系レーザーダイオード11を用いて、出力30mWの波長
554nmの固体レーザービーム16を得ることができた。
ー結晶13を用いる場合は、前述の 4S3/2 → 4I
15/2 の遷移による波長540nmの蛍光も発生し得
るので、固体レーザー結晶13の両端面13a、13bに施す
コートの設定次第で、波長540nmの固体レーザービー
ムを発振させることも可能である。
ーザー結晶13を用いる場合、その励起波長は上述の406
nmの他に、380nmとすることもできる。
態によるレーザーダイオード励起固体レーザーも、図1
に示したレーザーダイオード励起固体レーザーと比べる
と、固体レーザー結晶13にドープされている希土類元素
イオン、および固体レーザー結晶13の両端面13a、13b
に施されたコートが異なるものである。
ザー結晶13にはTb3+が1at%ドープされている。
また、固体レーザー結晶13における 5D4 → 7F
5の遷移によって波長540nmのレーザービームを発生
させるために、固体レーザー結晶13の後方端面13aに
は、波長540nmに対してHR(高反射)で、他の遷移
による蛍光、並びに励起波長380nmに対してAR(無
反射)となる特性のコートが施され、固体レーザー結晶
13の前方端面13bには、波長540nmの光を1%だけ透
過させるコートが施されている。そしてここではレーザ
ーダイオード11として、発振波長380nmのものが用い
られている。
N系レーザーダイオード11を用いて、出力10mWの波長
540nmの固体レーザービーム16を得ることができた。
施形態で説明したY3Al5O12(YAG)に限ら
ず、LiYF4(YLF)、YVO4、GdVO4、B
aY2F8、Ba(Y,Yb)2F8、LaF3、Ca
(NbO3)2、CaWO4、SrMoO4、YAlO
3(YAP)、Y2SiO5、YP5O14、LaP5
O14、LuAlO3、LaCl3、LaBr3、Pr
Br3等を用いることもできる。
イオードとしては、InGaN系材料から活性層を構成
したもの、InGaNAs系材料から活性層を構成した
もの、そしてGaNAs系材料から活性層を構成したも
のから適宜選択して用いることが可能である。特に、固
体レーザー結晶の吸収帯が長波長側にずれている場合
は、InGaN系レーザーダイオードと比べてより長波
長化が実現しやすいInGaNAs系あるいはGaNA
s系レーザーダイオードを用いるのが望ましく、それに
より吸収効率を向上させることができる。
オード励起固体レーザーを示す概略側面図
Claims (24)
- 【請求項1】 Ho3+が添加された固体レーザー結晶
をGaN系レーザーダイオードによって励起し、該固体
レーザー結晶における 5S2 → 5I7 、あるいは
5S2 → 5I8 の遷移によってレーザービーム
を発生させる構成を有することを特徴とするレーザーダ
イオード励起固体レーザー。 - 【請求項2】 前記 5S2 → 5I7 の遷移によ
って波長が740〜760nmのレーザービームを発生させる
構成を有することを特徴とする請求項1記載のレーザー
ダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項3】 前記 5S2 → 5I8 の遷移によ
って波長が540〜560nmのレーザービームを発生させる
構成を有することを特徴とする請求項1記載のレーザー
ダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項4】 前記固体レーザー結晶が、希土類元素イ
オンとしてHo3+のみが添加されたものであることを
特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のレーザー
ダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項5】 Sm3+が添加された固体レーザー結晶
をGaN系レーザーダイオードによって励起し、該固体
レーザー結晶における 4G5/2 →
6H5/2 、 4G5/2 → 6H7/2 、あ
るいは 4F3/2 → 6H11/2 の遷移によっ
てレーザービームを発生させる構成を有することを特徴
とするレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項6】 前記 4G5/2 → 6H5/2 の
遷移によって波長が556〜576nmのレーザービームを発
生させる構成を有することを特徴とする請求項5記載の
レーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項7】 前記 4G5/2 → 6H7/2 の
遷移によって波長が605〜625nmのレーザービームを発
生させる構成を有することを特徴とする請求項5記載の
レーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項8】 前記 4F3/2 → 6H11/2
の遷移によって波長が640〜660nmのレーザービームを
発生させる構成を有することを特徴とする請求項5記載
のレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項9】 前記固体レーザー結晶が、希土類元素イ
オンとしてSm3+のみが添加されたものであることを
特徴とする請求項5から8いずれか1項記載のレーザー
ダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項10】 Eu3+が添加された固体レーザー結
晶をGaN系レーザーダイオードによって励起し、該固
体レーザー結晶における 5D0 → 7F 2 の遷移
によってレーザービームを発生させる構成を有すること
を特徴とするレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項11】 前記 5D0 → 7F2 の遷移
によって波長が579〜599nmのレーザービームを発生さ
せる構成を有することを特徴とする請求項10記載のレ
ーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項12】 前記固体レーザー結晶が、希土類元素
イオンとしてEu3 +のみが添加されたものであること
を特徴とする請求項10または11記載のレーザーダイ
オード励起固体レーザー。 - 【請求項13】 Dy3+が添加された固体レーザー結
晶をGaN系レーザーダイオードによって励起し、該固
体レーザー結晶における 4F9/2 → 6H
13/2 あるいは 4F9/2 → 6H11/2
の遷移によってレーザービームを発生させる構成を有す
ることを特徴とするレーザーダイオード励起固体レーザ
ー。 - 【請求項14】 前記 4F9/2 → 6H
13/2 の遷移によって波長が562〜582nmのレーザ
ービームを発生させる構成を有することを特徴とする請
求項13記載のレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項15】 前記 4F9/2 → 6H
11/2 の遷移によって波長が654〜674nmのレーザ
ービームを発生させる構成を有することを特徴とする請
求項13記載のレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項16】 前記固体レーザー結晶が、希土類元素
イオンとしてDy3 +のみが添加されたものであること
を特徴とする請求項13から15いずれか1項記載のレ
ーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項17】 Er3+が添加された固体レーザー結
晶をGaN系レーザーダイオードによって励起し、該固
体レーザー結晶における 4S3/2 → 4I
15/2 あるいは 2H9/2 → 4I13/2
の遷移によってレーザービームを発生させる構成を有す
ることを特徴とするレーザーダイオード励起固体レーザ
ー。 - 【請求項18】 前記 4S3/2 → 4I
15/2 の遷移によって波長が530〜550nmのレーザ
ービームを発生させる構成を有することを特徴とする請
求項17記載のレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項19】 前記 2H9/2 → 4I
13/2 の遷移によって波長が544〜564nmのレーザ
ービームを発生させる構成を有することを特徴とする請
求項17記載のレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項20】 前記固体レーザー結晶が、希土類元素
イオンとしてEr3 +のみが添加されたものであること
を特徴とする請求項17から19いずれか1項記載のレ
ーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項21】 Tb3+が添加された固体レーザー結
晶をGaN系レーザーダイオードによって励起し、該固
体レーザー結晶における 5D4 → 7F 5 の遷移
によってレーザービームを発生させる構成を有すること
を特徴とするレーザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項22】 前記 5D4 → 7F5 の遷移に
よって波長が530〜550nmのレーザービームを発生させ
る構成を有することを特徴とする請求項21記載のレー
ザーダイオード励起固体レーザー。 - 【請求項23】 前記固体レーザー結晶が、希土類元素
イオンとしてTb3 +のみが添加されたものであること
を特徴とする請求項21または22記載のレーザーダイ
オード励起固体レーザー。 - 【請求項24】 前記GaN系レーザーダイオードが、
InGaN、InGaNAsあるいはGaNAsからな
る活性層を有するものであることを特徴とする請求項1
から23いずれか1項記載のレーザーダイオード励起固
体レーザー。
Priority Applications (8)
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---|---|---|---|
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US10/952,768 US7154930B2 (en) | 2001-05-15 | 2004-09-30 | Laser-diode-excited laser apparatus, fiber laser apparatus, and fiber laser amplifier in which laser medium doped with one of Ho3+, Sm3+, Eu3+, Dy3+, Er3+, and Tb3+ is excited with GaN-based compound laser diode |
US10/952,717 US7411990B2 (en) | 2001-05-15 | 2004-09-30 | Laser-diode-excited laser apparatus, fiber laser apparatus, and fiber laser amplifier in which laser medium doped with one of Ho3+, Sm3+, Eu3+, Dy3+, Er3+, and Tb3+ is excited with GaN-based compound laser diode |
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Related Child Applications (2)
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JP2008024589A Division JP2008113052A (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | ファイバーレーザーおよびファイバーアンプ |
JP2008024588A Division JP2008147700A (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | レーザーダイオード励起固体レーザー |
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2001
- 2001-05-25 JP JP2001157139A patent/JP2002353542A/ja active Pending
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