JP2002353448A - 高耐圧半導体装置 - Google Patents

高耐圧半導体装置

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JP2002353448A
JP2002353448A JP2002075849A JP2002075849A JP2002353448A JP 2002353448 A JP2002353448 A JP 2002353448A JP 2002075849 A JP2002075849 A JP 2002075849A JP 2002075849 A JP2002075849 A JP 2002075849A JP 2002353448 A JP2002353448 A JP 2002353448A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温で使用してもオン抵抗が劣化しないよう
な高信頼性の高耐圧半導体装置を提供すること。 【解決手段】 半導体層1と、ドレインオフセット拡散
領域2と、ソース拡散領域5と、ドレイン拡散領域4
と、ドレインオフセット拡散領域2に埋設された第1導
電型の埋め込み拡散領域3と、フィールド絶縁膜7上に
フローティング状態で形成された少なくとも1つのプレ
ート電極(15a、16a、17a)と、プレート電極
(15a、16a、17a)上に位置する層間絶縁膜8
上に形成され、その一部がドレイン拡散領域4と電気的
に接続され、且つプレート電極(15a、16a、17
a)と容量結合されている金属電極14(14−1、1
4−2、14−3)とを備えた高耐圧半導体装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐圧半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高耐圧半導体装置は、例えば、特
開2000−12854号公報に開示されている。この
公報に開示された高耐圧半導体装置は、絶縁ゲート型ト
ランジスタであり、以下、図12を参照しながら、従来
の絶縁ゲート型トランジスタについての説明をする。図
12は、従来の絶縁ゲート型トランジスタの断面構造を
模式的に示している。
【0003】図12に示した絶縁ゲート型トランジスタ
は、P型の半導体基板1と、半導体基板1内に形成され
た低濃度のN型不純物を含むドレインオフセット拡散領
域2と、ドレインオフセット拡散領域2内に埋め込まれ
たP型不純物を含む低濃度埋め込み拡散領域3と、ドレ
インオフセット拡散領域2内に位置する高濃度のN型不
純物を含むドレイン拡散領域4と、半導体基板1内に形
成された高濃度のN型不純物を含むソース拡散領域5
と、高濃度のP型不純物を含むコンタクト用拡散領域1
9とを有している。低濃度埋め込み拡散領域3は、ドレ
インに高電圧を印加した時にドレインオフセット拡散領
域2の空乏化を助長する機能を有している。なお、図示
していないが、低濃度埋め込み拡散領域3の一部は、半
導体基板1と接続されている。また、半導体基板1内に
は、ソース拡散領域5とコンタクト用拡散領域19とを
囲むように、P型不純物を含むパンチスルー防止用拡散
領域20が形成されている。パンチスルー防止用拡散領
域20は、MOSトランジスタの活性領域となるドレイ
ンオフセット拡散領域2とソース拡散領域5との間のP
型不純物濃度を高めて、その間でのパンチスルー現象を
防止する機能を有している。
【0004】半導体基板1上には、膜厚の薄いゲート酸
化膜6と膜厚の厚い酸化膜(フィールド酸化膜)7とが
形成されており、酸化膜6、7のうち、ドレインオフセ
ット拡散領域2とソース拡散領域5との間の上に位置す
る部分上には、ポリシリコンから構成されたゲート電極
11が設けられている。なお、酸化膜6、7のうち、ド
レインオフセット拡散領域2とドレイン拡散領域4との
間の上に位置する部分上には、ドレインポリシリコン電
極18が形成されている。酸化膜6、7、ゲート電極1
1およびドレインポリシリコン電極18を覆うように、
層間絶縁膜8が形成されている。
【0005】コンタクト用拡散領域19、ソース拡散領
域5およびドレイン拡散領域4のそれぞれには、金属電
極12、13および14が接続されている。金属電極1
2は、ボディとなるP型半導体基板1と接続するための
ボディ用金属電極であり、金属電極13は、ソース拡散
領域5とコンタクトをとるためのソース用金属電極であ
り、そして、金属電極14は、ドレイン拡散領域4にコ
ンタクトをとるためのドレイン用金属電極である。金属
電極12、13、14および層間絶縁膜8の上には、表
面保護膜9が形成されており、さらにその上には、封止
用樹脂10が形成されている。
【0006】図12に示した絶縁ゲート型トランジスタ
では、ソース用金属電極13、ボディ用金属電極12、
低濃度P型埋め込み拡散領域3にGND電位が与えら
れ、且つ、ドレイン用金属電極14には正の高電位が与
えられ、ゲート電極11には制御電圧が与えられる。ゲ
ート電極11に閾値以上の正電位(制御電圧)が与えら
れると、ゲート電極11直下の半導体基板1表面近傍が
P型からN型に反転し、これによって、いわゆるチャネ
ル領域が生じ、絶縁ゲート型トランジスタは導通するこ
とになる。この時の導通電流は、ドレイン拡散領域4か
らドレインオフセット拡散領域2、半導体基板1表面の
チャネル領域を経由してソース拡散領域5に至るように
流れる。逆に、ゲート電極11に与える電圧をしきい値
電圧未満にすると、チャネル領域が小さくなり、絶縁ゲ
ート型トランジスタは非導通になる。
【0007】なお、本明細書において、トランジスタの
非導通状態を維持することを耐圧と定義し、高いバイア
ス電圧(例えば、100V以上)で非導通状態を維持す
ることを高耐圧と定義する。また、トランジスタが導通
している状態でのソース・ドレイン間の抵抗値をオン抵
抗と定義する。
【0008】次に、図13を参照する。図13は、図1
2に示した高耐圧半導体装置(絶縁ゲート型トランジス
タ)に、常温時において高電圧(600V)を与えた時
の電位分布を示しており、各電位毎の等電位線を破線で
表している。なお、この電位分布(等電位線)は、本願
発明者によるシミュレーション結果に基づいて表されて
いる。
【0009】図13に示した電位分布は、P型の半導体
基板1、P型の低濃度埋め込み拡散領域3、N型のソー
ス拡散領域5に0(V)を与え、ゲート電極11に0
(V)を与え、N型のドレイン拡散領域4に600
(V)を与えた例の場合を示しており、その場合におけ
る等電位線を破線で示している。
【0010】図示した高耐圧半導体装置は、ドレインオ
フセット拡散領域2内を全て空乏化して初期耐圧を確保
する所謂リサーフと呼ばれる技術を活用している。その
原理を以下に説明する。
【0011】この高耐圧半導体装置を動作させる場合、
通常、半導体基板1およびソース拡散層領域5を0
(V)にして、動作に必要なドレイン電圧を金属電極1
4に与える。そのドレイン電圧を0(V)から除々に上
げていくと、ドレイン電圧が低い時には、P型の半導体
基板1とN型のドレインオフセット拡散領域2とのPN
接合による空乏層が半導体基板1内とドレインオフセッ
ト拡散領域2内とに延びるとともに、P型の低濃度埋め
込み拡散領域3とドレインオフセット拡散領域2とのP
N接合による空乏層も、低濃度埋め込み拡散領域3内と
ドレインオフセット拡散領域2内とに延びる。図13に
おいて、低濃度埋め込み拡散領域3の縦方向の濃度分布
は、中心部の濃度が高く、中心部から上下方向にいくに
したがって濃度が低くなる濃度分布を持っている。した
がって、低濃度埋め込み拡散領域3内の縦方向の電位
は、中心部を低く保つように分布する。
【0012】また、低濃度埋め込み拡散領域3内のソー
ス側の部分は0(V)に設定されており、且つ、ドレイ
ン側に延在するように配置されるため、低濃度埋め込み
拡散領域3内の横方向の電位は、ソースからドレイン方
向に向かって電位が高くなるように分布する。従って、
図13に示すように、低濃度埋め込み拡散領域3内の等
電位線は、ドレイン側に凸の形状となる。
【0013】次に、ドレイン電圧を上昇させていくと、
半導体基板1とドレインオフセット拡散領域2とのPN
接合から延びた空乏層が、低濃度埋め込み拡散領域3と
ドレインオフセット拡散領域とのPN接合から延びた空
乏層とがつながる。さらに電圧を上昇させると、ドレイ
ンオフセット拡散領域2内は、ドレイン拡散領域4近傍
を除いて空乏化する。それよりさらに電圧を上昇させる
と、ドレインオフセット拡散領域2内のほとんどの部分
が空乏化する。すなわち、ドレインオフセット拡散領域
2内を空乏化させることによって、ドレインオフセット
拡散領域2内の電界集中を緩和して高耐圧特性を得るこ
とができる。この構成において、低濃度埋め込み拡散領
域3は、ドレインオフセット拡散領域2の空乏化を助長
する効果を有する。このため、低濃度埋め込み拡散領域
3が無い場合と比較すると、ドレインオフセット拡散領
域2の不純物濃度を高く設定しても、比較的低いドレイ
ン電圧でドレインオフセット拡散領域2内の空乏化が達
成され、その結果、ドレインオフセット拡散領域2内の
電界が緩和され、高耐圧特性を確保することができる。
しかも、同じ高耐圧特性を維持するには、低濃度埋め込
み拡散領域3が無い場合に比べて、ドレインオフセット
拡散領域2の不純物濃度を高めることができるため、絶
縁ゲート型トランジスタのオン抵抗を低減することが可
能となる。
【0014】図13に示した構成において、ドレインオ
フセット拡散領域2は、ドレイン拡散領域4近傍を除い
て、空乏化しているため、ドレインオフセット拡散領域
2内の等電位線は、一様に分布している。特に表面近傍
においては、水平方向に対してほぼ垂直な分布になって
いる。
【0015】次に、トランジスタが導通状態となった時
の電流経路を図14に示す。ドレイン電極14から流入
する電流は、ドレイン拡散領域4に入った後、ドレイン
オフセット拡散領域2内を流れる。ドレインオフセット
拡散領域2内を流れる電流は、ドレインオフセット拡散
領域2内に埋め込まれた低濃度埋め込み拡散領域3を境
に上層部と下層部に分かれて流れ、再び合流した後、半
導体基板1表面のゲート電極11直下に形成されたチャ
ネル領域を経由してソース拡散領域5に流れこむ。そし
て、ドレインオフセット拡散領域2内の上層部は、不純
物濃度が下層部に比べて高い濃度であり、比抵抗が下層
部に比べて小さいため、電流のほとんどは上層部を流れ
ることになる。従って、不純物濃度の高い上層部を流れ
る電流の電流量が、絶縁ゲート型トランジスタのオン抵
抗(導通時のソース・ドレイン間抵抗)を低くする上で
重要なポイントになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、500(V)以上の高電圧、例えば600(V)を
ドレイン用金属電極14に印加したまま、周囲温度15
0℃の高温状態で上記従来の高耐圧半導体装置を動作さ
せると、オン抵抗(トランジスタ導通時のソース・ドレ
イン間の抵抗)が増大する方向に変動するという現象が
生じる。この現象は、高温バイアス試験という寿命試験
を実行することによって再現することができ、ドレイン
用の金属電極14の印加電圧を大きくするとそのオン抵
抗変動が顕著になり、逆に印加電圧を下げるとオン抵抗
変動が少なくなるものである。
【0017】高温バイアス試験におけるオン抵抗変動に
ついては、まだそのメカニズムは解明されておらず推論
の域を出ない。しかし、次のようなことを推論すること
ができる。
【0018】一般的に半導体チップは、封止用樹脂で封
止されており、水分が樹脂パッケージの中に浸透しない
ように対策されている。しかし、封止用樹脂として一般
的に用いられるノボラックエポキシ樹脂には、0.9%
〜1.6%の水酸基OHが含まれており、この水酸基O
Hが高温時に活性化すると、一般的には絶縁物として考
えられている封止用樹脂10が半絶縁状態(高抵抗で導
通する状態)になる。
【0019】通常、高耐圧半導体装置においては、半導
体チップを封止用樹脂10によってモールドし、複数の
外部端子(図示せず)と半導体チップ上の複数のパッド
(図示せず)との間をそれぞれ金属ワイヤ(図示せず)
によって接続している。それらの金属ワイヤには、接地
電位である0(V)、電源電圧である600(V)、お
よび制御信号がそれぞれ印加されるから、上述した理由
で封止用樹脂10が半絶縁状態になれば、600(V)
と0(V)との中間電位が表面保護膜9の表面に与えら
れるものと推測される。半導体チップのレイアウトによ
って左右されることであるが、例えば、半導体チップの
絶縁ゲート型トランジスタ側に接地用パッド(図示せ
ず)が設けられ、そして、そこから離れた位置に電源用
パッド(図示せず)が設けられている場合、絶縁ゲート
型トランジスタ上に位置する封止用樹脂10が約100
(V)の中間電位になることがあり得る。そのようなこ
とを考え合わせて、高温バイアス試験時に半導体チップ
の表面保護膜9と封止用樹脂10との界面が100
(V)の電位を持った場合を仮定し、その時の電位分布
がどのようになるかを本願発明者は検討した。
【0020】以下、図15を参照しながら、高温バイア
ス試験時における電位分布について説明する。図15
は、図14で説明したのと同じバイアス条件の下、高温
状態にした高温バイアス試験をしている最中の電位分布
を想定した図であり、図において等電位線を破線で示し
ている。
【0021】図15に示すように、高温バイアス試験時
において表面保護膜9と封止用樹脂10との界面の電位
は100Vになるため、ドレインオフセット拡散領域2
表面の等電位線の100V以下の部分はソース側に傾
き、100Vを超える部分はドレイン側に傾く。100
Vを超える等電位線がドレイン側へ傾くことは、N型ド
レインオフセット拡散領域2表面と酸化膜7との界面に
おいて、酸化膜7側の電位がN型ドレインオフセット拡
散領域2表面に対して負電位になることを意味する。
【0022】加えて、半導体領域と酸化膜との界面にお
いて、酸化膜側が高温雰囲気中で負電位になると、その
界面のSi−H、Si−OHなどの結合が破壊され正の
固定電荷が発生することが報告されている(日科技連出
版社発行の著書『半導体デバイスの信頼性技術』)。こ
のような現象によって、ドレインオフセット拡散領域2
と酸化膜7との界面に正の固定電荷が発生すると、酸化
膜7中に負の可動電荷も発生する。すると、酸化膜7中
の負の可動電荷は、ドレイン用金属電極14の正の高電
位に時間の経過と共に引き寄せられ、酸化膜7中のドレ
イン用金属電極14寄りに負電荷が多く分布する領域が
生じる。この時、酸化膜7中のドレイン用金属電極14
寄りに移動した負の可動電荷は、酸化膜7中の等電位線
がドレイン側へと傾いているため、酸化膜7とドレイン
オフセット拡散領域2との界面に分布するようになる。
また、負の可動電荷が発生した元々の箇所には、正の固
定電荷が多く分布する領域が生じる。
【0023】すなわち、ドレイン用金属電極14に近い
酸化膜7中の界面には負電荷が多く存在するため、ドレ
インオフセット拡散領域2中の正孔が引き寄せられて、
ドレインオフセット拡散領域2の表面は、P型に反転し
てP型反転層23になる。一方、正の固定電荷が残存し
た領域では、ドレインオフセット拡散領域2中の電子が
引き寄せられて、ドレインオフセット拡散領域2中の電
子密度が局部的に高くなり、ドレインオフセット拡散領
域2の表面近傍には、N型蓄積層24が生じることにな
る。このようにして、P型反転層23とN型蓄積層24
とがドレインオフセット拡散領域2の表面に生じると、
P型反転層23の発生により、ドレインオフセット拡散
領域2内の上層の電流経路が狭くなり、その結果、オン
抵抗の経時的な増大がもたらされると考えられる。
【0024】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、高温で使用してもオン抵抗が
劣化しないような高信頼性の高耐圧半導体装置を提供す
ることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明による高耐圧半導
体装置は、第1導電型の半導体層と、前記第1導電型の
半導体層内に形成された第2導電型のドレインオフセッ
ト拡散領域と、前記ドレインオフセット拡散領域から離
間して前記第1導電型の半導体層内に形成された第2導
電型のソース拡散領域と、前記ドレインオフセット拡散
領域内に形成された第2導電型のドレイン拡散領域と、
前記ドレインオフセット拡散領域に埋設され、且つ少な
くとも一部が前記第1導電型の半導体層に電気的に接続
された第1導電型の埋め込み拡散領域と、前記第1導電
型の半導体層のうち前記ソース拡散領域と前記ドレイン
オフセット拡散領域との間に位置する部分の上に形成さ
れたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された
ゲート電極と、前記ドレインオフセット拡散領域上に形
成されたフィールド絶縁膜と、前記フィールド絶縁膜上
にフローティング状態で形成された少なくとも1つのプ
レート電極と、前記フィールド絶縁膜および前記少なく
とも1つのプレート電極の上に形成された層間絶縁膜
と、前記少なくとも1つのプレート電極上に位置する前
記層間絶縁膜上に形成され、その一部が前記ドレイン拡
散領域と電気的に接続され、且つ前記少なくとも1つの
プレート電極と容量結合されている金属電極とを備えて
いる。
【0026】ある実施形態において、前記ドレイン拡散
領域は、前記ドレインオフセット拡散領域の中央部に形
成され、且つ、前記半導体層の法線方向からみて略円形
の形状を有しており、前記ソース拡散領域は、前記ドレ
インオフセット拡散領域の外周を包囲するようにして前
記外周から所定の間隔をおいて前記半導体層内に形成さ
れており、前記埋め込み拡散領域は、前記ドレイン拡散
領域の前記略円形の外周を包囲するように前記ドレイン
オフセット拡散領域内に埋設されている。
【0027】ある実施形態において、前記少なくとも1
つのプレート電極は、前記ドレイン拡散領域を中心とし
てそれぞれが同心円状に形成された円環状の複数の電極
である。
【0028】ある実施形態において、前記金属電極は、
前記円環状の複数の電極の上に前記層間絶縁膜を介して
位置する複数の円環状の金属電極と、前記複数の円環状
の金属電極のそれぞれを電気的に接続する連結部とを有
しており、前記円環状の複数の電極のそれぞれと、前記
複数の円環状の金属電極のそれぞれとが、前記層間絶縁
膜を介して容量結合している。
【0029】ある実施形態において、前記金属電極は、
前記半導体層の法線方向からみて、前記ドレイン拡散領
域を中心として、前記円環状の複数の電極のうちの最も
前記ドレイン拡散領域寄りに最も位置する円環状の電極
の外縁までの全ての領域を覆う部分を有している。
【0030】ある実施形態において、前記少なくとも1
つのプレート電極の上方に位置する前記金属電極の幅
は、当該少なくとも1つのプレート電極の幅よりも小さ
い。
【0031】ある実施形態において、前記金属電極は、
前記半導体層の法線方向からみて、前記少なくとも1つ
のプレート電極の一部と交差するように延在された部分
を前記層間絶縁膜上に有する。
【0032】ある実施形態において、前記金属電極およ
び前記層間絶縁膜の上に形成された表面保護膜と、前記
表面保護膜上に形成された封止樹脂部とをさらに備えて
いる。
【0033】ある実施形態において、前記表面保護膜
は、ポリイミド系樹脂から構成された上層と、それより
も下層に、無機系材料から構成された絶縁層とを含む多
層膜である。
【0034】ある実施形態において、前記半導体層は、
半導体基板である。
【0035】ある実施形態において、前記第1導電型の
半導体層は、少なくとも表面に絶縁層が形成された基板
上に形成されている。
【0036】本発明によると、フィールド絶縁膜上にフ
ローティング状態で形成された少なくとも1つのプレー
ト電極と、当該少なくとも1つのプレート電極と容量結
合され、且つ、その一部がドレイン拡散領域と電気的に
接続されている金属電極とを備えているため、ドレイン
オフセット拡散領域とフィールド絶縁膜との界面におけ
る正の固定電荷および負の可動電荷の発生を抑制するこ
とができる。その結果、高温バイアス信頼性試験におい
てもオン抵抗が変動しない高信頼性の高耐圧半導体装置
を提供することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による実施形態を説明する。以下の図面においては、
説明の簡潔さのため、実質的に同一の機能を有する構成
要素を同一の参照符号で示す。以下の実施形態では、1
00V以上(例えば、500〜800V)の耐圧を有す
る高耐圧半導体装置に焦点を合わせて説明する。なお、
本発明は、以下の実施形態に限定されない。 (実施形態1)図1から図4を参照しながら、実施形態
1にかかる高耐圧半導体装置を説明する。図1は、本実
施形態の高耐圧半導体装置の断面構造を模式的に示す断
面斜視図である。なお、図1においては、本実施形態の
構成を見やすくするために、半導体チップの最上層とな
る表面保護膜および封止用樹脂は省略している。
【0038】本実施形態の高耐圧半導体装置(絶縁ゲー
ト型トランジスタ)は、第1導電型の半導体層1と、半
導体層1内に形成された第2導電型のドレインオフセッ
ト拡散領域2と、ドレインオフセット拡散領域2から離
間して半導体層1内に形成された第2導電型のソース拡
散領域5と、ドレインオフセット拡散領域2内に形成さ
れた第2導電型のドレイン拡散領域4と、ドレインオフ
セット拡散領域2に埋設され、且つ少なくとも一部が半
導体層1に電気的に接続された第1導電型の埋め込み拡
散領域3とを有しており、半導体層1のうちソース拡散
領域5とドレインオフセット拡散領域2との間に位置す
る部分の上には、ゲート絶縁膜6が形成されており、ゲ
ート絶縁膜6上には、ゲート電極11が形成されてい
る。ドレインオフセット拡散領域2上には、フィールド
絶縁膜7が形成されており、そして、フィールド絶縁膜
7上には、フローティング状態で形成されたプレート電
極15a、16a、17aが設けられている。フィール
ド絶縁膜7およびプレート電極15a、16a、17a
の上には、層間絶縁膜8が形成されており、プレート電
極15a、16a、17a上に位置する層間絶縁膜8上
には、その一部がドレイン拡散領域4と電気的に接続さ
れ、且つ各プレート電極15a、16a、17aと容量
結合されている金属電極14および14−1〜14−4
が形成されている。
【0039】さらに説明すると、本実施形態の半導体層
1は、P型の半導体基板(P型のシリコン基板)であ
り、ドレインオフセット拡散領域2は、低濃度のN型不
純物を含むドレインオフセット拡散領域である。埋め込
み拡散領域3は、P型の低濃度埋め込み拡散領域であ
り、ドレインに高電圧を印加した時にドレインオフセッ
ト拡散領域2内の空乏化を助長する機能を有している。
ドレイン拡散領域4は、高濃度のN型不純物を含むドレ
イン拡散領域であり、ソース拡散領域5は、高濃度のN
型不純物を含むソース拡散領域である。なお、本実施形
態の高耐圧半導体装置でも、既に上記で説明したリサー
フと呼ばれる技術を活用している。
【0040】本実施形態において、ドレイン拡散領域4
は、ドレインオフセット拡散領域2の中央部に形成され
ており、半導体基板1の法線方向からみて略円形の形状
を有している。また、ソース拡散領域5は、ドレインオ
フセット拡散領域2の外周を包囲するようにして、当該
外周から所定の間隔(例えば、2.5μm)をおいて半
導体基板1内に形成されている。埋め込み拡散領域3
は、ドレイン拡散領域4の略円形の外周を包囲するよう
にドレインオフセット拡散領域2内に埋設されている。
【0041】また、P型の半導体基板1には、高濃度の
P型不純物を含むコンタクト用拡散領域19が設けられ
ており、コンタクト用拡散領域19およびソース拡散領
域5を囲むように、P型不純物を含むパンチスルー防止
用拡散領域20が形成されている。パンチスルー防止用
拡散領域20は、MOSトランジスタの活性領域となる
ドレインオフセット拡散領域2とソース拡散領域5との
間のP型不純物濃度を高めて、領域2と5との間のパン
チスルー現象による耐圧の低下を防止する機能を有して
いる。
【0042】また、本実施形態におけるゲート絶縁膜6
は、膜厚の薄いゲート酸化膜であり、フィールド絶縁膜
7は、膜厚の厚い酸化膜である。本実施形態において、
ゲート絶縁膜6とフィールド絶縁膜7とは共に繋がって
おり、例えば、酸化シリコンから構成されている。そし
て、ゲート絶縁膜6上に位置するゲート電極11は、ポ
リシリコンから構成されている。また、酸化膜6、7の
うち、ドレインオフセット拡散領域2とドレイン拡散領
域4との間の上に位置する部分上には、ドレインポリシ
リコン電極18が形成されている。なお、図1中には示
していないが、層間絶縁膜8上には、表面保護膜9が形
成されており、その上には、封止用樹脂10が形成され
ている。
【0043】半導体基板1におけるコンタクト用拡散領
域19には、ボディとなる半導体基板1と接続するため
のボディ用の金属電極12が接続されており、ソース拡
散領域5には、ソース拡散領域5とコンタクトをとるた
めのソース用の金属電極13が接続されている。なお、
本実施形態では、金属電極12と13とを電気的に接続
して使用している。ドレイン拡散領域4には、ドレイン
拡散領域4とコンタクトをとるためのドレイン用の金属
電極14が接続されている。金属電極12、13、14
は、それぞれ、アルミニウムまたはアルミニウム合金か
ら構成されている。
【0044】ドレイン用金属電極14は、上端の平面形
状が円盤状を成す円盤状金属電極(または円柱状金属電
極)であり、ドレイン用金属電極14は、平面形状が環
状を成す複数の環状金属電極14−1、14−2、14
−3と電気的に接続されており、ドレイン用金属電極1
4と環状金属電極14−1、14−2、14−3とは、
連結部14−4によって連結されている。環状金属電極
14−1、14−2、14−3のそれぞれと、電気的に
フローティング状態になっているプレート電極15a、
16a、17aのそれぞれとは、互いに容量結合されて
いる。本実施形態において、プレート電極15a、16
a、17aは、ドレイン拡散領域4を中心として同心円
状に形成された円環状の複数の電極であり、ポリシリコ
ンから構成されている。なお、プレート電極15a、1
6a、17aと、環状金属電極14−1、14−2、1
4−3とは、共に、基板法線方向からみて、同じ同心円
となっている。
【0045】次に、図2から図4を参照しながら、本実
施形態の高耐圧半導体装置の動作を説明する。
【0046】図2は、本実施形態の高耐圧半導体装置に
おける寄生容量を説明するための要部断面図である。ま
た、図3は、高耐圧半導体装置の常温時の電位分布(ポ
テンシャル分布)を示す概念図であり、図4は、高温バ
イアス試験中の電位分布を示す概念図である。
【0047】図3および図4の電位分布は、本願発明者
によるシミュレーションの結果に基づいて表されてい
る。なお、本実施形態の条件を例示すると、P型半導体
基板1の不純物濃度は、2×1014cm-3であり、N型
ドレインオフセット拡散領域2の不純物表面濃度は、
1.5×1016cm-3 で、拡散深さは7.5μmであ
る。P型低濃度埋め込み拡散領域3の不純物ピーク濃度
は、7.0×1016cm-3で、深さ方向拡散幅は1.0
μmである。ドレイン拡散領域4およびソース拡散領域
5の不純物表面濃度は、8.0×1019cm-3で、拡散
深さは0.2μmである。厚い酸化膜7の厚さは、1μ
mであり、層間絶縁膜8の材質は、CVD酸化膜で、そ
の厚さは4μmである。表面保護膜9の材質は、シリコ
ン窒化膜で、その厚さは1μmである。プレート電極1
5a、16a、17aの材質は、ポリシリコンまたはA
lであり、そして、その幅は9μmで、各電極の間隔は
1μmである。一方、環状金属電極14−1、14−
2、14−3の材質は、Alであり、そして、その幅は
9μmで、各電極の間隔は1μmである。
【0048】図2は、図1に示した構成では省略した表
面保護膜9および封止用樹脂10も示している。本実施
形態の表面保護膜9は、例えば、シリケートガラス、シ
リコンナイトライド、ポリイミド系樹脂から構成されて
いる。あるいは、これらの組み合わせによって構成して
もよく、表面保護膜9は、積層膜として構成してもよ
い。表面保護膜9を積層膜として構成する場合、上層に
は、ポリイミド系樹脂からなる絶縁層を形成するのが好
ましい。その場合、下層には、無機材料からなる絶縁層
(例えば、シリケートガラス層、シリコンナイトライド
層)が形成される。ポリイミド系樹脂としては、ポリイ
ミド樹脂(ポリイミド)の他、ポリアミドイミド樹脂、
ポリアミド酸樹脂(ポリイミド樹脂の前駆体)などを挙
げることができる。そして、本実施形態の封止用樹脂1
0は、例えば、ノボラックエポキシ樹脂等から構成され
ている。
【0049】なお、ポリイミド系樹脂は、ノボラックエ
ポキシ樹脂とは異なって高温(150℃)でも高い絶縁
性を維持するので、信頼性の高い有機絶縁膜として活用
することができる。また、CVD法で形成する場合の無
機系の絶縁膜と比較して、ポリイミド系樹脂は、その膜
厚を制御し易いという利点もある。例えば、ポリイミド
系樹脂の前駆体の粘度を高めたり、その前駆体を2度塗
りすることにより、容易に膜厚を厚くすることができ
る。それゆえ、表面保護膜9が、ポリイミド樹脂層から
構成されている場合や、ポリイミド樹脂層を例えば最上
層に有する多層膜から構成されている場合には、表面保
護膜の厚さを容易に制御することができる。表面保護膜
9の厚さを厚くすると、プレート電極15a、16a、
17aと封止用樹脂10との容量結合を小さくすること
ができるため、高温時の耐圧劣化およびオン抵抗の増大
を防ぐ効果をより大きくすることができる。
【0050】本実施形態では、ドレイン拡散領域4に電
気的に接続されている環状金属電極14−1、14−
2、14−3のそれぞれと、電気的にフローティング状
態になっているプレート電極15a、16a、17aの
それぞれとは、互いに容量結合されている。このため、
プレート電極15aとドレインオフセット拡散領域2の
間には寄生容量Ca1が存在し、プレート電極16aと
ドレインオフセット拡散領域2の間には寄生容量Ca2
が存在し、そしてプレート電極17aとドレインオフセ
ット拡散領域2との間には寄生容量Ca3が存在する。
また、プレート電極15aと金属電極14−1の間には
寄生容量Cb1が存在し、プレート電極16aと金属電
極14−2の間には寄生容量Cb2が存在し、そして、
プレート電極17aと金属電極14−3との間には寄生
容量Cb3が存在する。
【0051】なお、金属電極14−1と封止用樹脂10
との間には寄生容量Cc1が存在し、金属電極14−2
と封止用樹脂10との間には寄生容量Cc2が存在し、
そして、金属電極14−3と封止用樹脂10との間には
寄生容量Cc3が存在する。ただし、金属電極14−
1、14−2、14−3には、ドレイン用の金属電極1
4の印加電圧(500V)が印加されるため、寄生容量
Cc1、Cc2、Cc3は、プレート電極15a、16
a、17aの電位に影響を与えない。それゆえ、プレー
ト電極15a、16a、17aの電位を検討する場合、
寄生容量Ca1、Ca2、Ca3、Cb1、Cb2、C
b3の影響について考えれば良い。
【0052】ドレイン用の金属電極14の印加電圧が5
00Vである場合、プレート電極15aの電位は、その
直下に位置する部分のドレインオフセット拡散領域2の
電位とドレイン電圧500Vとの電位差を、Ca1とC
b1の直列回路で分圧した電位となる。同様に、プレー
ト電極16aの電位は、その直下に位置する部分のドレ
インオフセット拡散領域2の電位とドレイン電圧500
(V)との電位差を、Ca2とCb2の直列回路で分圧
した電位となる。また、プレート電極17aの電位は、
その直下に位置する部分のドレインオフセット拡散領域
2の電位とドレイン電圧500(V)との電位差をCa
3とCb3の直列回路で分圧した電位となる。
【0053】本願発明者は、Ca1とCb1との容量
比、Ca2とCb2との容量比、Ca3とCb3との容
量比がそれぞれ4対1の容量比である場合を想定して、
プレート電極15a、16a、17aの電位を概算し
た。その結果を、図3を参照しながら説明する。図3
は、ドレイン用金属電極14に500(V)印加した場
合のポテンシャル分布を示した概念図であり、図3にお
いて、0V、100V、200V、300V、400
V、450V、480V、500Vの等電位線を破線で
表している。
【0054】この場合、最もドレイン拡散領域4寄りの
プレート電極17a直下に位置する部分のドレインオフ
セット拡散領域2の電位は、ドレイン電圧より幾分下が
り、約490(V)程度になる。また、よりソース拡散
領域5側に近いプレート電極16a直下に位置する部分
のドレインオフセット拡散領域2の電位は、約470
(V)程度になる。また、最もソース拡散領域5寄りの
プレート電極15a直下に位置する部分のドレインオフ
セット拡散領域2の電位は約440(V)程度になる。
【0055】これらの電位を元にして、前述したプレー
ト電極15aの電位を概算すると、その電位は、プレー
ト電極15a直下に位置する部分のドレインオフセット
拡散領域2の電位(約440V)と、金属電極14−1
の電圧500(V)との電位差を、Ca1とCb1の直
列回路で分圧した電位となるから、約450(V)とな
る。同様に、プレート電極16aの電位を概算すると、
その電位は、その直下に位置する部分のドレインオフセ
ット拡散領域2の電位(約470V)と金属電極14−
2の電圧500(V)との電位差を、Ca2とCb2の
直列回路で分圧した電位となるから、約475(V)と
なる。また、プレート電極17aの電位を概算すると、
その電位は、その直下に位置する部分のドレインオフセ
ット拡散領域2の電位(約490V)と金属電極14−
3の電位(500V)との電位差を、Ca3とCb3と
の直列回路で分圧した電位となるから、プレート電極1
7aの電位は、ドレインオフセット拡散領域2の電位
(約490V)に対して数V高い電位となる。
【0056】したがって、金属電極14−1、14−
2、14−3および15a、16a、17aを配置した
部分ならびにその近傍において、酸化膜7とドレインオ
フセット拡散領域2との界面を横切る等電位線は、ソー
ス側に傾き、その結果、酸化膜7側がドレインオフセッ
ト拡散領域2の表面に対して正電位になる。
【0057】次に、図3の場合と同じバイアス条件で高
温バイアス信頼性試験を実行している最中のポテンシャ
ル分布を図4に示す。図4においては、表面保護膜9と
封止用樹脂10との界面が100(V)の電位を持った
場合を仮定している。
【0058】この場合、金属電極14−1、14−2、
14−3、プレート電極15a、16a、17aを配置
した部分は、ドレイン電極14の電位500(V)が金
属電極14−1、14−2、14−3に印加されている
ため、表面保護膜9と封止用樹脂10との界面100
(V)の影響を受けず、酸化膜7とドレインオフセット
拡散領域2との界面を横切る等電位線のソース側への傾
きは、維持される。その結果、スロートラップは生じな
い。
【0059】なお、ポリシリコンゲート電極11がフィ
ールドプレート効果を持つため、ポリシリコンゲート電
極11近傍の等電位線は、ドレイン側に傾き、その結
果、この部分での酸化膜7とドレインオフセット拡散領
域2との界面においては、酸化膜7側が負電位となる。
従って、この部分では、スロートラップによる正の固定
電荷および負の可動電荷が発生し、負の可動電荷は、酸
化膜7中をドレイン側に移動することになる。しかし、
金属電極14−1、14−2、14−3、プレート電極
15a、16a、17aを配置した部分で、等電位線が
ソース側に傾いているため、負の可動電荷は、酸化膜7
とドレインオフセット拡散領域2との界面ではなく、酸
化膜7とプレート電極15a、16a、17aとの界面
付近に分布することになる。したがって、ドレインオフ
セット拡散領域2表面のP型反転層の発生を防止するこ
とができ、高温バイアス試験でオン抵抗を増大させるこ
とがなくなる。
【0060】本実施形態では、複数のプレート電極15
a、16a、17aの直上に位置する層間絶縁膜8のそ
れぞれの上にドレイン用の金属電極14を延在させて
(14−1、14−2、14−3)、複数のプレート電
極15a、16a、17aと金属電極14−1、14−
2、14−3とを容量結合させている。したがって、プ
レート電極15a、16a、17a直上の金属電極14
−1、14−2、14−3との間の寄生容量(Cb1、
Cb2、Cb3)と、そのプレート電極15a、16
a、17a直下に位置する半導体領域2との間の寄生容
量(Ca1、Ca2、Ca3)との直列回路で分圧され
た電圧でそのプレート電極15a、16a、17aの電
位が決まるため、表面保護膜9以上の上層の影響をほと
んど受けないような構成にすることができる。本実施形
態の構成では、フローティング状態の各プレート電極1
5a、16a、17aにドレインオフセット拡散領域2
よりも高い電位を安定に与えることができるため、半導
体領域2と酸化膜7との界面において、正の固定電荷お
よび負の可動電荷が発生しないようにすることができ、
その結果、高温バイアス信頼性試験においてもオン抵抗
が変動しないような高信頼性の高耐圧半導体装置を実現
することができる。
【0061】なお、本実施形態では、フローティング状
態のプレート電極(15a、16a、17a)の数が3
つである構成にしたが、プレート電極の数は、3つに限
らず、少なくとも1つあれば、従来の構成よりも、オン
抵抗の変動を抑制することができ、信頼性を向上させる
ことができる。また、勿論、より多くのプレート電極を
設けた構成にしてもよい。
【0062】また、図5に示すように、金属電極14−
1、14−2、14−3の幅をプレート電極15a、1
6a、17aの幅よりも狭くしてもよい。金属電極(1
4−1、14−2、14−3)の幅を変更することによ
って、寄生容量(図2中のCb1、Cb2、Cb3)の
値を適宜変更することができ、それによって、プレート
電極15a、16a、17aの電位を所望の電位にする
ことができる。したがって、ドレイン用金属電極14の
印加電圧に応じて、金属電極(14−1、14−2、1
4−3)の幅を変更することによって、簡便に所望のプ
レート電極(15a、16a、17a)の電位を設定す
ることが可能となる。
【0063】なお、図5に示した構成の場合には、プレ
ート電極15a、16a、17aのうち、基板法線方向
において金属電極14−1、14−2、14−3で覆わ
れない部分ができるため、表面保護膜9と封止用樹脂1
0との界面の電位の影響を、図1に示した構成よりも受
けやすくなる。しかし、金属電極14−1、14−2、
14−3の幅を適切に設定することによって、高温バイ
アス試験時においても、プレート電極15a、16a、
17aの電位を、各プレート電極直下に位置するドレイ
ンオフセット拡散領域2表面の電位よりも高い電位に維
持させることは可能である。したがって、図5に示した
構成においても、図1に示した構成と同様に、高温バイ
アス信頼性試験においてもオン抵抗が変動しないような
高信頼性の高耐圧半導体装置を実現することができる。
【0064】また、図6に示すように、図5に示した構
成を改変して、最もドレイン側に位置する金属電極14
−3の幅をプレート電極17aの幅と同じにしてもよ
い。このようにすれば、図5に示した構成と比べて、表
面保護膜9と封止用樹脂10との界面の電位の影響をプ
レート電極17aが受けにくい構成にすることができ
る。
【0065】さらに、図7に示すように、金属電極14
−3とドレイン用金属電極14の上端部とを一体に形成
して、プレート電極17aをドレイン金属電極14で完
全に覆うような構成にしてもよい。換言すると、基板法
線方向からみて、ドレイン拡散領域4を中心として、円
環状の金属電極14−3の外縁までの全ての領域を覆う
ようにドレイン用金属電極14の上端部を延在させた構
成としてもよい。
【0066】このような構成にすると、仮に、ドレイン
用金属電極14の上層の表面保護膜9に欠陥が生じて、
絶縁不良になったとしても、ドレイン用金属電極14に
ドレイン電圧が与えられるため、絶縁不良の影響は金属
電極14で遮断されることとなり、その結果、下層部に
あるプレート電極17aやその直下のドレインオフセッ
ト拡散領域2部分に悪影響を与えないようにすることが
できる。
【0067】なお、図7に示した構成にすると、プレー
ト電極17aとドレイン金属電極14との寄生容量(図
2中のCb3)が大きくなるため、プレート電極17a
の電位は、上述した構成のものよりも高くなる。しか
し、図7に示した構成でも、プレート電極17a直下の
ドレインオフセット拡散領域2表面に対して、酸化膜7
側がより高い電位(正の電位)になるので、ドレインオ
フセット拡散領域2の表面にP型反転層が生じることが
ない。その結果、高温バイアス試験を行っても、オン抵
抗の増加は生じない。
【0068】以上のように本実施形態によれば、プレー
ト電極とその上層に位置する金属電極との間の寄生容
量、及び、プレート電極とプレート電極直下のドレイン
オフセット拡散領域との間の寄生容量の存在によって容
量直列回路が構成され、この容量直列回路によりプレー
ト電極直下のドレインオフセット拡散領域部分の電位と
ドレイン電圧を分圧して、フローティング状態のプレー
ト電極に適度なバイアス電圧を与えることができる。こ
れにより、高温バイアス試験等の信頼性試験時において
も、P型反転層がドレインオフセット拡散領域表面に発
生することを防止して、オン抵抗が経時的に増大しない
高い信頼性が得られる。また、ドレイン電圧が印加され
た環状の金属電極でプレート電極を覆った構成の場合に
おいては、ストレスによって欠陥が生じ易い表面保護膜
が絶縁不良を起こしても、下層のドレインオフセット拡
散領域に対して安定な電位を与えることができ、高温バ
イアス試験時のオン抵抗の経時変動だけでなく、表面保
護膜の絶縁不良に起因する耐圧不良も防止できる。 (実施形態2)図8を参照しながら、本発明による実施
形態2にかかる高耐圧半導体装置を説明する。図8は、
本実施形態にかかる高耐圧半導体装置の平面図である。
なお、図面を見やすくするため、金属電極とプレート電
極のみを表示している。
【0069】図8に示した高耐圧半導体装置は、図7に
示した構成の高耐圧半導体装置を大電流で用いる場合の
平面構造を示しており、図8中のX−X’での断面構造
(ソース・ドレイン間の断面構造)は、ソース金属電極
13とボディ金属電極12を互いに接続してソース・ボ
ディ共通金属電極13−1としていること以外は、図7
に示した断面構造と同じである。なお、説明の簡潔化を
図るため、実施形態1と異なる点を主に説明し、実施形
態1と同様の点の説明は省略または簡略化する。
【0070】本実施形態では、ドレイン金属電極用ボン
ディングパッド21をドレイン金属電極14内に配置し
ている。また、ソース・ボディ金属電極用ボンディング
パッド22をソース・ボディ共通金属電極13−1内に
配置している。なお、ボンディングパッド21または2
2は、パッド部となる領域のドレイン金属電極14また
はソース・ボディ共通金属電極13−1上の表面保護膜
9を除去して、金属電極14または13−1を露出させ
ることによって形成することができる。
【0071】また、図8に示した構成では、単位面積あ
たりのゲート幅を大きくとるために、ドレインおよびソ
ースの形状が指形状となるようにしている。なお、本実
施形態では、ドレイン、ソースの形状を指形状としてい
るが、ドレイン、ソースの指形状をさらに複数個設けた
櫛形状にしてもよい。
【0072】本実施形態の高耐圧半導体装置では、ドレ
インおよびソースの形状を指形状(または櫛形形状)に
することによって単位面積あたりのゲート幅を大きくと
ることができる。このため、数百mA〜数十Aの大電流
で使用することができ、かつ、高温バイアス試験におい
ても、オン抵抗の増大しないパワートランジスタを実現
することができる。 (実施形態3)図9および図10を参照しながら、本発
明による実施形態3にかかる高耐圧半導体装置を説明す
る。図9は、本実施形態にかかる高耐圧半導体装置の断
面斜視図であり、図10は、その平面図である。
【0073】本実施形態の高耐圧半導体装置は、金属電
極14の一部と、プレート電極15a、16a、17a
とが交差するように金属電極14が延ばされて形成され
ている点において、上記実施形態1および2と異なる。
すなわち、本実施形態では、プレート電極15a、16
a、17a上に延在させる金属電極14の形状を環状
(14−1、14−2、14−3)から、放射状にした
ものである。なお、他の点は、上記実施形態1の構成と
同様であるので、説明の簡略化を図るため、実施形態1
と同様の点の説明は省略または簡略化する。
【0074】本実施形態の構成においては、ドレイン金
属電極14とプレート電極15a、16a、17aとの
間の寄生容量Cb1、Cb2、Cb3は、ドレイン金属
電極14がプレート電極15a、16a、17aと交差
する領域の面積比に依存する。このため、ドレイン金属
電極14がプレート電極15a、16a、17aと交差
する本数、及び、交差するドレイン金属電極の幅を適宜
設定することにより、寄生容量値Cb1、Cb2、Cb
3を任意に設計することが可能である。
【0075】すなわち、図5に示した構成や図6に示し
た構成では、環状金属電極14−1や14−2の横幅を
狭くして寄生容量値Cb1やCb2を最小にしたくて
も、金属電極形成工程における製造可能な最小パターン
幅で制限され、寄生容量Cb1とCa1との容量比を大
きくするにも限界がある。一方、本実施形態の構成によ
ると、ドレイン金属電極14を形成工程での最小幅にし
た場合でも、ドレイン金属電極14とプレート電極15
a、16a、17aとの交差する本数を少なくすること
によって、図5や図6に示した構成よりも小さな寄生容
量値Cb1を実現することができる。したがって、寄生
容量Cb1とCa1との容量比を大きくして、プレート
電極15aの電位を、よりドレインオフセット拡散領域
2表面の電位に近づけることができるため、ゲート電極
11とプレート電極15a間の電界を緩和することがで
き、より高い初期耐圧を確保することが可能になる。
【0076】なお、本実施形態では、平面形状を図10
に示したように円形にしたが、これに限定されず、図1
1に示すように平面形状を長細状(例えば、トラック
状)にしてもよい。ドレイン領域の直線部分には、円形
部分と同様にプレート電極15a、16a、17aに対
して交差するようにドレイン金属電極14を細状に延在
させた構成にしている。
【0077】なお、本実施形態において、金属電極14
は、プレート電極15a、16a、17a全てに交差す
るように延在させているが、延在させた複数の細状の金
属電極14は、プレート電極15a、16a、17a全
てに交差させる必要はなく、プレート電極との所望の寄
生容量値を得るように各々を任意の幅・長さ・形状にし
てもよい。 (他の実施形態)上述した実施形態においては、ゲート
電極11とプレート電極15aとの間に、プレート電極
と金属電極とを配置しない構造について説明したが、ゲ
ート電極11とプレート電極15aとの間にプレート電
極と金属電極とを配置してもよい。ただし、この場合、
ゲート電極11と隣接するプレート電極との間の電界強
度が強くなるため耐圧は低くなるが、所望とする耐圧レ
ベルとの兼ね合いで用いればよい。
【0078】また、ドレインオフセット拡散領域2内に
1つの低濃度埋め込み拡散領域3を形成した構成の場合
について説明したが、ドレインオフセット拡散領域2内
に複数個の低濃度埋め込み拡散領域3を形成した構成に
しても、同様に、高温バイアス信頼性試験においてもオ
ン抵抗が変動しないような高信頼性の高耐圧半導体装置
を実現することができる。
【0079】さらに、ドレインオフセット拡散領域2内
の上層に(特に、低濃度埋め込み拡散領域3よりも上層
に)N型不純物拡散領域(図示せず)を別途追加して形
成しても構わない。この場合、追加するN型不純物拡散
領域は、ドレインオフセット拡散領域2の不純物濃度と
同等か、それよりも1桁程度高い不純物濃度で形成する
と、オン抵抗を小さくできる点で有利であり、耐圧が幾
分低下する程度であり、耐圧のバラツキもオン抵抗のバ
ラツキも小さくなる。
【0080】また、上述の各実施形態では、絶縁ゲート
型トランジスタのボディ用半導体領域をP型の半導体基
板1として説明したが、N型の半導体基板に形成したP
型ウエル領域をボディ用半導体領域として扱っても良い
し、半導体基板(またはSOI基板)上の絶縁膜で絶縁
分離され島状に形成されたP型半導体領域をボディ用半
導体領域として扱っても良い。少なくとも表面に絶縁層
が形成された基板(SOI基板)を用いる場合、ボディ
用半導体領域(第1導電型の半導体層)1は、例えばシ
リコン基板上に形成された絶縁層上に設けられることに
なる。
【0081】更には、P型もしくはN型の半導体基板に
N型ウエル領域とP型ウエル領域を形成し、N型ウエル
領域をPチャンネル用の絶縁ゲート型トランジスタのボ
ディ用半導体領域とし、P型ウエル領域を同じくNチャ
ンネル用のボディ用半導体領域として、極性の異なる絶
縁ゲート型トランジスタを同一の半導体基板上に集積化
することもできる。加えて、既知のPN接合分離技術や
誘電体分離技術を用いて、1つの半導体基板上に複数の
ボディ用半導体領域を形成することも可能であり、ドレ
イン拡散領域4は必ずしも半導体基板の中央に形成しな
くてもよい。
【0082】そして、上述の実施形態では、パンチスル
ー防止用拡散領域20を設けて、ゲート電極11直下の
半導体基板1の不純物濃度を部分的に高め、ソース拡散
領域5とドレインオフセット拡散領域2との間でパンチ
スルー現象が起きにくくなるような構成にしているが、
パンチスルー防止用拡散領域20は所望とする耐圧レベ
ルとの兼ね合いで必要とされるものであり、必ずしも必
要なものではない。
【0083】
【発明の効果】本発明によると、フィールド絶縁膜上に
フローティング状態で形成された少なくとも1つのプレ
ート電極と、当該少なくとも1つのプレート電極と容量
結合され、その一部がドレイン拡散領域と電気的に接続
されている金属電極とを備えているため、ドレインオフ
セット拡散領域とフィールド絶縁膜との界面における正
の固定電荷および負の可動電荷の発生を抑制することが
できる。その結果、高温バイアス信頼性試験においても
オン抵抗が変動しないような高信頼性の高耐圧半導体装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態1にかかる高耐圧半導体
装置の断面斜視図である。
【図2】実施形態1にかかる高耐圧半導体装置の要部断
面構造を示す要部断面図であるい。
【図3】実施形態1にかかる高耐圧半導体装置の常温時
の電位分布を説明するための断面図である。
【図4】実施形態1にかかる高耐圧半導体装置の高温バ
イアス試験中の電位分布を説明するための断面図であ
る。
【図5】実施形態1にかかる高耐圧半導体装置の改変例
を示す断面図である。
【図6】実施形態1にかかる高耐圧半導体装置の改変例
を示す断面図である。
【図7】実施形態1にかかる高耐圧半導体装置の改変例
を示す断面図である。
【図8】本発明による実施形態2にかかる高耐圧半導体
装置の平面図である。
【図9】本発明による実施形態3にかかる高耐圧半導体
装置の断面斜視図である。
【図10】実施形態3にかかる高耐圧半導体装置の平面
図である。
【図11】実施形態3にかかる高耐圧半導体装置の改変
例を示す平面図である。
【図12】従来の高耐圧半導体装置の断面図である。
【図13】従来の高耐圧半導体装置の常温時の電位分布
を説明するための断面図である。
【図14】従来の高耐圧半導体装置における電流経路を
説明するための断面図である。
【図15】従来の高耐圧半導体装置における高温バイア
ス試験時の耐圧劣化を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ドレインオフセット拡散領域 3 低濃度埋め込み拡散領域 4 ドレイン拡散領域 5 ソース拡散領域 6 ゲート酸化膜 7 厚い酸化膜 8 層間絶縁膜 9 表面保護膜 10 封止用樹脂 11 ゲート電極 12 ボディ用の金属電極 13 ソース用の金属電極 13−1 ソース・ボディ共通の金属電極 14 ドレイン用の金属電極 14−1、14−2、14−3 環状金属電極 14−4 金属電極連結部 15a、16a、17a プレート電極 18 ドレインポリシリコン電極 19 コンタクト用拡散領域 20 パンチスルー防止用拡散領域 21 ドレイン金属用ボンディングパッド領域 23 P型反転層 24 N型反転層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体層と、 前記第1導電型の半導体層内に形成された第2導電型の
    ドレインオフセット拡散領域と、 前記ドレインオフセット拡散領域から離間して前記第1
    導電型の半導体層内に形成された第2導電型のソース拡
    散領域と、 前記ドレインオフセット拡散領域内に形成された第2導
    電型のドレイン拡散領域と、 前記ドレインオフセット拡散領域に埋設され、且つ少な
    くとも一部が前記第1導電型の半導体層に電気的に接続
    された第1導電型の埋め込み拡散領域と、 前記第1導電型の半導体層のうち前記ソース拡散領域と
    前記ドレインオフセット拡散領域との間に位置する部分
    の上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 前記ドレインオフセット拡散領域上に形成されたフィー
    ルド絶縁膜と、 前記フィールド絶縁膜上にフローティング状態で形成さ
    れた少なくとも1つのプレート電極と、 前記フィールド絶縁膜および前記少なくとも1つのプレ
    ート電極の上に形成された層間絶縁膜と、 前記少なくとも1つのプレート電極上に位置する前記層
    間絶縁膜上に形成され、その一部が前記ドレイン拡散領
    域と電気的に接続され、且つ前記少なくとも1つのプレ
    ート電極と容量結合されている金属電極とを備える、高
    耐圧半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ドレイン拡散領域は、前記ドレイン
    オフセット拡散領域の中央部に形成され、且つ、前記半
    導体層の法線方向からみて略円形の形状を有しており、 前記ソース拡散領域は、前記ドレインオフセット拡散領
    域の外周を包囲するようにして前記外周から所定の間隔
    をおいて前記半導体層内に形成されており、 前記埋め込み拡散領域は、前記ドレイン拡散領域の前記
    略円形の外周を包囲するように前記ドレインオフセット
    拡散領域内に埋設されている、請求項1に記載の高耐圧
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つのプレート電極は、
    前記ドレイン拡散領域を中心としてそれぞれが同心円状
    に形成された円環状の複数の電極である、請求項2に記
    載の高耐圧半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記金属電極は、前記円環状の複数の電
    極の上に前記層間絶縁膜を介して位置する複数の円環状
    の金属電極と、前記複数の円環状の金属電極のそれぞれ
    を電気的に接続する連結部とを有しており、 前記円環状の複数の電極のそれぞれと、前記複数の円環
    状の金属電極のそれぞれとが、前記層間絶縁膜を介して
    容量結合している、請求項3に記載の高耐圧半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記金属電極は、前記半導体層の法線方
    向からみて、前記ドレイン拡散領域を中心として、前記
    円環状の複数の電極のうちの最も前記ドレイン拡散領域
    寄りに最も位置する円環状の電極の外縁までの全ての領
    域を覆う部分を有している、請求項3に記載の高耐圧半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1つのプレート電極の上
    方に位置する前記金属電極の幅は、当該少なくとも1つ
    のプレート電極の幅よりも小さい、請求項1から4の何
    れか一つに記載の高耐圧半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記金属電極は、前記半導体層の法線方
    向からみて、前記少なくとも1つのプレート電極の一部
    と交差するように延在された部分を前記層間絶縁膜上に
    有する、請求項1から3の何れか一つに記載の高耐圧半
    導体装置。
  8. 【請求項8】 前記金属電極および前記層間絶縁膜の上
    に形成された表面保護膜と、前記表面保護膜上に形成さ
    れた封止樹脂部とをさらに備える、請求項1から7の何
    れか一つに記載の高耐圧半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記表面保護膜は、ポリイミド系樹脂か
    ら構成された上層と、それよりも下層に、無機系材料か
    ら構成された絶縁層とを含む多層膜である、請求項8に
    記載の高耐圧半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体層は、半導体基板である、
    請求項1から9の何れか一つに記載の高耐圧半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1導電型の半導体層は、少なく
    とも表面に絶縁層が形成された基板上に形成されてい
    る、請求項1から9の何れか一つに記載の高耐圧半導体
    装置。
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