JP2002353437A - 電極形成方法 - Google Patents
電極形成方法Info
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- JP2002353437A JP2002353437A JP2001153528A JP2001153528A JP2002353437A JP 2002353437 A JP2002353437 A JP 2002353437A JP 2001153528 A JP2001153528 A JP 2001153528A JP 2001153528 A JP2001153528 A JP 2001153528A JP 2002353437 A JP2002353437 A JP 2002353437A
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- Japan
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- electrode
- semiconductor substrate
- film
- protective film
- peripheral portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体基板上の電極を含めて形成する保護膜
の切れを防止する電極形成方法の提供。 【解決手段】 半導体基板1に電極4を形成した後、電
極4の周縁部を残して電極4上にレジスト膜3を形成
し、電極4の周縁部が末広のテーパ状となるまでエッチ
ングを行い、さらに半導体基板1上に電極4を含めて保
護膜5を形成することにより、半導体基板1に形成する
保護膜5が電極4の周縁部で切れることがなく、半導体
基板1を有効に保護して安定で高品質な特性を有する半
導体装置を製造することができる。
の切れを防止する電極形成方法の提供。 【解決手段】 半導体基板1に電極4を形成した後、電
極4の周縁部を残して電極4上にレジスト膜3を形成
し、電極4の周縁部が末広のテーパ状となるまでエッチ
ングを行い、さらに半導体基板1上に電極4を含めて保
護膜5を形成することにより、半導体基板1に形成する
保護膜5が電極4の周縁部で切れることがなく、半導体
基板1を有効に保護して安定で高品質な特性を有する半
導体装置を製造することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上への
電極の形成方法に係り、より詳しくは、電極形成後に保
護膜を形成する場合における電極形成方法に関する。
電極の形成方法に係り、より詳しくは、電極形成後に保
護膜を形成する場合における電極形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】III−V族化合物半導体発光装置、例えば
ガリウムアルミニウム砒素(GaAlAs)半導体基板
上のヘテロ接合からなる高輝度発光ダイオード(以下、
「LED」と称す)は、ホモ接合構造LEDに比べてキ
ャリアの注入効率が高いため、高出力、高速応答性が得
られることが知られている。ヘテロ接合構造LEDに特
徴的なことは、光取り出し側にアルミニウム砒素(Al
As)混晶比の高いGaAlAs半導体基板が用いられ
ていることである。
ガリウムアルミニウム砒素(GaAlAs)半導体基板
上のヘテロ接合からなる高輝度発光ダイオード(以下、
「LED」と称す)は、ホモ接合構造LEDに比べてキ
ャリアの注入効率が高いため、高出力、高速応答性が得
られることが知られている。ヘテロ接合構造LEDに特
徴的なことは、光取り出し側にアルミニウム砒素(Al
As)混晶比の高いGaAlAs半導体基板が用いられ
ていることである。
【0003】ところが、AlAs混晶比が高いGaAl
As層は極めて酸化されやすいため、大気に接する基板
表面および裏面にAl酸化層が形成され、さらに水分が
添加されることによりAl酸化層の成長が著しく助長さ
れる特性がある。そして、このAl酸化層は光吸収層と
なるため、Al酸化層の成長に伴ってLEDの発光特性
の劣化を招き、素子寿命を著しく短くしてしまう。
As層は極めて酸化されやすいため、大気に接する基板
表面および裏面にAl酸化層が形成され、さらに水分が
添加されることによりAl酸化層の成長が著しく助長さ
れる特性がある。そして、このAl酸化層は光吸収層と
なるため、Al酸化層の成長に伴ってLEDの発光特性
の劣化を招き、素子寿命を著しく短くしてしまう。
【0004】そこで、この酸化を防止するため、GaA
lAs層の表面に対し、エッチャントによりネイティブ
オキサイド膜(N.O.膜)と称される自然酸化膜や、
CVD法やスパッタリング法によりSiO2膜、SiN
膜、SiON膜等の保護膜を形成することがある。この
GaAlAs半導体基板上へ保護膜を形成する工程につ
いて図2を用いて説明する。
lAs層の表面に対し、エッチャントによりネイティブ
オキサイド膜(N.O.膜)と称される自然酸化膜や、
CVD法やスパッタリング法によりSiO2膜、SiN
膜、SiON膜等の保護膜を形成することがある。この
GaAlAs半導体基板上へ保護膜を形成する工程につ
いて図2を用いて説明する。
【0005】図2において、まずGaAlAs等の半導
体基板1全面に金や金合金等の電極膜2を真空蒸着等の
方法で蒸着する(同図(a))。その後、レジストを塗
布、露光、現像し、電極として残すべき部分にレジスト
膜3を形成(同図(b))し、これをエッチング液に浸
し、レジスト膜3に覆われていない部分を反応させて電
極膜2を除去(同図(c))することにより、所望の電
極4を得る(同図(d))。そして、この電極4の上か
ら前述の方法によりSiO2膜等の保護膜5を形成する
(同図(e))。
体基板1全面に金や金合金等の電極膜2を真空蒸着等の
方法で蒸着する(同図(a))。その後、レジストを塗
布、露光、現像し、電極として残すべき部分にレジスト
膜3を形成(同図(b))し、これをエッチング液に浸
し、レジスト膜3に覆われていない部分を反応させて電
極膜2を除去(同図(c))することにより、所望の電
極4を得る(同図(d))。そして、この電極4の上か
ら前述の方法によりSiO2膜等の保護膜5を形成する
(同図(e))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法により形成した電極4の周辺部分は、図2(e)に
示すようにエッチングにより半導体基板1に対して垂直
に切り立った状態に電極膜2が除去されている。したが
って、この電極4の周辺部分において保護膜5は切れ6
が発生しやすく、半導体基板1を保護する膜として機能
しなくなることがある。特に、スパッタリング法やCV
D法により形成したSiO2膜は段差被覆性が悪いため
切れやすい。
方法により形成した電極4の周辺部分は、図2(e)に
示すようにエッチングにより半導体基板1に対して垂直
に切り立った状態に電極膜2が除去されている。したが
って、この電極4の周辺部分において保護膜5は切れ6
が発生しやすく、半導体基板1を保護する膜として機能
しなくなることがある。特に、スパッタリング法やCV
D法により形成したSiO2膜は段差被覆性が悪いため
切れやすい。
【0007】また、半導体基板1がGaAlAs半導体
基板の場合に限らず、保護膜5をドライエッチングの際
のマスクとして使用する場合、保護膜5に切れ6が存在
すると、その部分の半導体基板1がエッチングされてし
まい、製品として使用できなくなってしまう。
基板の場合に限らず、保護膜5をドライエッチングの際
のマスクとして使用する場合、保護膜5に切れ6が存在
すると、その部分の半導体基板1がエッチングされてし
まい、製品として使用できなくなってしまう。
【0008】そこで、本発明では、半導体基板上の電極
を含めて形成する保護膜の切れを防止する電極形成方法
を提供する。
を含めて形成する保護膜の切れを防止する電極形成方法
を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板に
電極を形成した後、前記電極の周縁部を残して前記電極
上にレジストを形成し、前記電極の周縁部が末広のテー
パ状となるまでエッチングを行い、さらに前記半導体基
板上に前記電極を含めて保護膜を形成する電極形成方法
である。
電極を形成した後、前記電極の周縁部を残して前記電極
上にレジストを形成し、前記電極の周縁部が末広のテー
パ状となるまでエッチングを行い、さらに前記半導体基
板上に前記電極を含めて保護膜を形成する電極形成方法
である。
【0010】本発明によれば、半導体基板に形成する保
護膜が電極の周縁部で切れることがなく、半導体基板を
保護して安定で高品質な特性を有する半導体装置を製造
することができる。
護膜が電極の周縁部で切れることがなく、半導体基板を
保護して安定で高品質な特性を有する半導体装置を製造
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、半導体
基板に電極を形成した後、前記電極の周縁部を残して前
記電極上にレジストを形成し、前記電極の周縁部が末広
のテーパ状となるまでエッチングを行い、さらに前記半
導体基板上に前記電極を含めて保護膜を形成する電極形
成方法であり、半導体基板に形成する保護膜が電極の周
縁部で切れるのを防止することができる。
基板に電極を形成した後、前記電極の周縁部を残して前
記電極上にレジストを形成し、前記電極の周縁部が末広
のテーパ状となるまでエッチングを行い、さらに前記半
導体基板上に前記電極を含めて保護膜を形成する電極形
成方法であり、半導体基板に形成する保護膜が電極の周
縁部で切れるのを防止することができる。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態における半導体
装置の製造方法を示す工程図である。
装置の製造方法を示す工程図である。
【0014】図1(a)に示す半導体基板1上の電極4
は、従来例の図2(a)〜(d)に示す工程と同様、G
aAlAs等の半導体基板1全面に金や金合金等の電極
膜2を蒸着し、その後、レジストを塗布、露光、現像
し、電極として残すべき部分にレジスト膜3を形成し、
これをエッチング液に浸し、レジスト膜3に覆われてい
ない部分を反応させて電極膜2を除去することにより得
る。ここで、電極4が金(Au)や、金−ゲルマニウム
(Au/Ge)、金−シリコン(Au/Si)、金−ベ
リリウム(Au/Be)、金−亜鉛(Au/Zn)等の
金合金等の場合、シアン化カリウム(KCN)と有機酸
化剤の混合液をエッチング液として用い、エッチング時
間は2分とする。
は、従来例の図2(a)〜(d)に示す工程と同様、G
aAlAs等の半導体基板1全面に金や金合金等の電極
膜2を蒸着し、その後、レジストを塗布、露光、現像
し、電極として残すべき部分にレジスト膜3を形成し、
これをエッチング液に浸し、レジスト膜3に覆われてい
ない部分を反応させて電極膜2を除去することにより得
る。ここで、電極4が金(Au)や、金−ゲルマニウム
(Au/Ge)、金−シリコン(Au/Si)、金−ベ
リリウム(Au/Be)、金−亜鉛(Au/Zn)等の
金合金等の場合、シアン化カリウム(KCN)と有機酸
化剤の混合液をエッチング液として用い、エッチング時
間は2分とする。
【0015】そして、図1(b)に示すように電極4上
にその周縁部を残して電極4よりも一回り小さなレジス
ト膜3を形成し、前述と同じエッチング液を用いてエッ
チング時間30秒〜1分でエッチングを行う。これによ
り、同図(c)に示すように電極4の周縁部が末広のテ
ーパ状に形成される。その後、同図(d)に示すように
レジスト膜3を除去し、同図(e)に示すようにSiO
2膜等の保護膜5を形成する。
にその周縁部を残して電極4よりも一回り小さなレジス
ト膜3を形成し、前述と同じエッチング液を用いてエッ
チング時間30秒〜1分でエッチングを行う。これによ
り、同図(c)に示すように電極4の周縁部が末広のテ
ーパ状に形成される。その後、同図(d)に示すように
レジスト膜3を除去し、同図(e)に示すようにSiO
2膜等の保護膜5を形成する。
【0016】このように、その周縁部を末広のテーパ状
とした電極4を形成することによって、電極4上に形成
した保護膜5は、その天面部5a、テーパ部5b、基板
部5cが互いに鈍角に連結されているため切れにくいも
のとなる。したがって、本実施形態における半導体装置
の製造方法によれば、半導体基板1に形成する保護膜5
が電極4の周縁部で切れることがなく、半導体基板1を
有効に保護して安定で高品質な特性を有する半導体装置
を製造することができる。
とした電極4を形成することによって、電極4上に形成
した保護膜5は、その天面部5a、テーパ部5b、基板
部5cが互いに鈍角に連結されているため切れにくいも
のとなる。したがって、本実施形態における半導体装置
の製造方法によれば、半導体基板1に形成する保護膜5
が電極4の周縁部で切れることがなく、半導体基板1を
有効に保護して安定で高品質な特性を有する半導体装置
を製造することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、半導体基板に形成する
保護膜が電極の周縁部で切れることがなく、半導体基板
を保護して安定で高品質な特性を有する半導体装置を製
造することができる。
保護膜が電極の周縁部で切れることがなく、半導体基板
を保護して安定で高品質な特性を有する半導体装置を製
造することができる。
【図1】本発明の実施の形態における半導体装置の製造
方法を示す工程図
方法を示す工程図
【図2】従来の半導体装置の製造方法を示す工程図
1 半導体基板 2 電極膜 3 レジスト膜 4 電極 5 保護膜 5a 天面部 5b テーパ部 5c 基板部
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板に電極を形成した後、前記電
極の周縁部を残して前記電極上にレジストを形成し、前
記電極の周縁部が末広のテーパ状となるまでエッチング
を行い、さらに前記半導体基板上に前記電極を含めて保
護膜を形成する電極形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153528A JP2002353437A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 電極形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153528A JP2002353437A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 電極形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002353437A true JP2002353437A (ja) | 2002-12-06 |
Family
ID=18998033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001153528A Pending JP2002353437A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 電極形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002353437A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014160880A (ja) * | 2014-06-10 | 2014-09-04 | Toshiba Corp | 半導体発光素子及び半導体発光装置 |
-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001153528A patent/JP2002353437A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014160880A (ja) * | 2014-06-10 | 2014-09-04 | Toshiba Corp | 半導体発光素子及び半導体発光装置 |
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