JP2000101135A - 化合物半導体素子 - Google Patents

化合物半導体素子

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JP2000101135A
JP2000101135A JP26931898A JP26931898A JP2000101135A JP 2000101135 A JP2000101135 A JP 2000101135A JP 26931898 A JP26931898 A JP 26931898A JP 26931898 A JP26931898 A JP 26931898A JP 2000101135 A JP2000101135 A JP 2000101135A
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compound
compound semiconductor
side electrode
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JP26931898A
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Hidetoshi Fujimoto
英俊 藤本
Joji Nishio
譲司 西尾
Risa Sugiura
理砂 杉浦
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaNなどの3−5族化合物半導体層を含む
化合物半導体素子では、特にp型3−5族化合物半導体
層とp側電極との間の接触抵抗が高いという問題点があ
った。 【解決手段】 p型3−5族化合物半導体層と、p側電
極140と、前記p型3−5族化合物半導体層と前記p
側電極との間に形成された2−5族化合物からなる層1
30とを備えることを特徴とする化合物半導体素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体素
子、特に3族窒化物化合物半導体などの3−5族化合物
半導体からなる半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、青色から紫外域の発光素子用の材
料としてGaNをはじめとする3族窒化物化合物半導体
を用いたものが実現されつつある。この材料系は直接遷
移型のバンド構造を有しており高い発光効率を得られる
ことから注目されている。中でもこの材料系を用いた半
導体レーザは、その発振波長が短いがゆえに高密度の情
報処理用の光源としての応用が期待されている。特にG
aN系の半導体レーザは次世代DVDのピックアップ用
光源として重要である。
【0003】このような3族窒化物化合物半導体材料で
は、従来p型結晶を得ることが非常に困難であり、これ
までに特開平3−218625号公報や特開平5−18
3189号公報にあるような電子線照射や所定のアニー
リング等の後処理によってしか得ることができないとい
う時期があった。しかしながら、このようにして得られ
たp型結晶もキャリア濃度が必ずしも高いわけではな
く、したがって良好なオーミック接触が得られず、素子
を形成した際に高い動作電圧を必要とし、素子の信頼性
に欠ける要因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の構
造では、p型コンタクト層に対して良好なオーミック接
触が得られないという問題点があった。そこで本発明は
上記問題点に鑑みて為されたもので、p型コンタクト層
の改善を図ることによって良好なオーミック接触を得る
ことができる化合物半導体素子を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、p型3−
5族化合物半導体層と、p側電極と、前記p型3−5族
化合物半導体層と前記p側電極との間に形成された2−
5族化合物からなる層とを備えることを特徴とする化合
物半導体素子である。
【0006】第2の発明は、ガリウムと窒素とを含むp
型3−5族化合物半導体層と、p側電極と、前記p型3
−5族化合物半導体層と前記p側電極との間に形成され
たマグネシウムと窒素との化合物からなる層とを備える
ことを特徴とする化合物半導体素子である。
【0007】第3の発明は、p型3−5族化合物半導体
層と、n型半導体層と、このn型半導体層と前記p型3
−5族化合物半導体層との間に形成された活性層と、前
記p型3−5族化合物半導体層に形成された2−5族化
合物からなるコンタクト層と、このコンタクト層に形成
されたp側電極と、前記n型半導体層に対して設けられ
たn側電極とを備えることを特徴とする化合物半導体素
子である。
【0008】第4の発明は、前記p型3−5族化合物半
導体層が少なくともガリウムと窒素とを含むことと、前
記コンタクト層がマグネシウムと窒素との化合物である
ことと、を特徴とする第3の発明に記載の化合物半導体
素子である。
【0009】本発明によれば、p型3−5族化合物半導
体層においては、本来2族元素はアクセプタ元素となり
うる元素である。この種の元素と母体を構成する5族元
素との化合物を用いることにより、コンタクト層として
の働きを高めることができ、また結晶成長を行なう上で
も大きな障害をきたすことなく行なうことができるとい
う作用・効果を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の
実施形態である半導体レーザ100の概略構成を示す断
面図である。半導体レーザ100はサファイア基板11
0上に、GaN系化合物半導体材料からなる積層構造部
120がサファイア基板110側にn型層、表面側にp
型層となるように形成されている。この積層構造部12
0のp型層の表面に本発明の主旨であるマグネシウム
(Mg)と窒素との化合物からなるMgNコンタクト層
130が形成されている。サファイア基板110上に、
後述する積層構造部120を形成し、後述するMgNコ
ンタクト層130を形成し、p側電極140とn側電極
150を形成する。
【0011】ここで電極材料としては、p側電極140
には、半導体側からPt/Ti/Pt/Auの積層構
造、Au−Mg合金、Ni/Au積層構造などが上げら
れる。一方、n側電極150には、Al/Ti/Au、
Al/Pt/Au、Ti/Al、Ti/Auなどの積層
構造を用いることができる。
【0012】図2は積層構造部120の一例概略構成を
示す断面図である。積層構造部120は内部電流狭窄構
造を有したSCH(Separate Confine
ment Hetero)構造であり、MOCVD(M
etal OrganicChemical Vapo
ur Deposition)法により、サファイア基
板110上にGaNバッファ層201からn型GaN層
212まで成長させ、電流狭窄構造を形成するためn型
GaN層212をエッチング加工し、p型GaN層21
3及びp+ 型GaN層214を成長形成させる。以下、
各層の組成と働きについて述べる。201は第1のGa
Nバッファ層(アンドープ、20nm(厚さ、以下同
様))であり、サファイア基板と動作層(203〜21
4)との格子不整合を緩和するものである。202は第
2のGaNバッファ層(アンドープ、2μm)であり、
GaNバッファ層201によって改善される動作層(2
03〜214)の品質をさらに改善するための単結晶層
である。203は、n型GaNコンタクト層(Siドー
プ、2×1018cm-3(キャリア濃度、以下同様)、4
μm)である。
【0013】205は、n型Al0.07Ga0.93Nクラッ
ド層(Siドープ、1×1018cm-3、0.65μm)
である。206は、n型GaNガイド層(Siドープ、
5×1017cm-3、0.2μm)である。207は、I
0.18Ga0.82N/In0.04Ga0.96N活性層(アンド
ープ、井戸幅20nm、障壁幅40nm、ペア数3)で
ある。208は、p型Al0.25Ga0.75N層(Mgドー
プ、1×1017cm
−3、0.05μm)であり、電子のオーバーフローを
防止する働きをする。209は、p型GaNガイド層(
Mgドープ、5×10 17cm-3、0.3μm)であ
る。210は、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層(M
gドープ、5×1017cm-3、0.3μm)である。2
12は、n型GaN電流阻止層(Siドープ、1×10
18cm-3、0.15μm)である。尚、横モードを制御
するためには、レーザ光を吸収する組成を有するInG
aNなどの層を用いることが望ましい。211はp型G
aN層(Mgドープ、1×1018cm-3、0.2μm)
であり、213はp型GaN層(Mgドープ、1×10
18cm-3、最も厚い所の厚さが0.3μm)であり、共
に内部狭窄構造を形成するためのものである。214は
+ 型GaN層(Mgドープ、2×1018cm-3、0.
05μm)であり、MgNコンタクト層130とp型G
aN層213との接続を良くする働きをする。
【0014】本実施形態においては、MgNコンタクト
層130の厚さを0.01μmとしたところ、動作電圧
を8V程度から4.5V程度にまで低減でき、しきい値
電流15mA、発振波長415nmで室温連続発振し
た。この厚さは0.002μm以上あればよく、0.0
5μm以下の厚さであることが望ましい。これは、0.
002μm未満であると、薄すぎてコンタクト層として
働かず、0.05μmを超えると、表面が荒れるからで
ある。
【0015】本発明の特徴であるMgNコンタクト層1
30をp+ 型GaN層214上にMOCVD法による形
成方法は、Mgの原料であるビスシクロペンタジエニル
マグネシウム(Cp2 Mg)と窒素の原料であるアンモ
ニアとを加熱された基板上に同時に流すことが望まし
い。具体的には、p+ 型GaN層214成長後に、同じ
成長温度(1100℃)でCp2 Mg(150cc/
分)およびアンモニア(10L/分)を基板上に流すこ
とによって形成することも可能であるし、降温過程(降
温速度:35℃/分)中に上記流量で原料を流すことに
よって形成することも可能である。
【0016】このような形成方法では、結晶成長直後
に、同じ反応炉内で実現することが可能である。その他
の形成法としては、Mgをターゲットに用いた窒素中で
の反応性スパッタ法によって形成することも可能である
し、Mgを真空蒸着器によって蒸着した後、アンモニア
や窒素などの雰囲気によって加熱し、窒化することも可
能である。
【0017】本実施形態においては、サファイアを基板
として用いたが、2H型若しくは4H型若しくは6H型
SiCやスピネル、あるいはGaN自身を基板として用
いてもよい。GaNを基板として用いる場合には、昇華
法などで作製することも可能であるが、サファイア基板
上にストライプ状のSiO2 をマスクに用いて、その上
にクロライドVPE(Vapour Phase Ep
itaxy)法などによって厚さ100μm程度かそれ
以上の厚い膜を成長させた後、サファイア基板を研磨な
どによって除去することによって基板とすることができ
る。
【0018】(変形例1)第1の実施形態においては、
MgNコンタクト層130をアンドープとしたが、この
状態では窒素の蒸気圧が大きいため、MgN化合物から
抜けやすい。このため、この窒素抜けを防止するため
に、水素を添加しておくことも可能である。水素の濃度
は1×1017cm-3以上あることが望ましく、1×10
20cm-3以下であることが望ましい。これは、1×10
17cm-3未満であると、水素添加の効果が発揮されない
ためであり、1×1020cm-3を超えると、コンタクト
層自身が高抵抗となりコンタクト層として機能しないた
めである。
【0019】(変形例2)第1の実施形態では、MgN
コンタクト層130をアンドープとしたが、より特性を
向上させるために、炭素を添加した。炭素はGaNなど
の3−5族化合物半導体中ではアクセプタとして働く元
素である。このような元素を添加することにより、コン
タクト層の抵抗をより下げることができる。炭素濃度は
1×1016cm-3以上で5×1019cm-3以下であるこ
とが望ましい。これは1×1016cm-3未満であると、
抵抗をより低減できるという効果が現われず、5×10
19cm-3を超えると、炭素の析出が生じることによって
抵抗が上昇するからである。
【0020】(変形例3)p+ 型GaN層214とコン
タクト層130との接触抵抗をより下げるためにガリウ
ム(Ga)を添加することも可能である。この場合、従
来のようにGaNにMgを高濃度添加したものでは表面
モフォロジーが荒れるということがあったが、本発明の
ように、Mgと窒素との化合物にGaを添加すると表面
が荒れることなく平坦な膜を形成することができる。こ
のような場合にはX線回折において、GaNにMgを高
濃度添加したものとは異なる位置にピークが検出される
という点で、従来のMgを不純物として添加したGaN
化合物層とは構成が異なる。添加するGaの不純物濃度
は5×1017cm-3以上1×1021cm-3以下であるこ
とが望ましい。これは、5×1017cm-3未満である
と、Gaを添加した効果が得られず、1×1021cm-3
を超えると、表面モフォロジーが荒れるからである。
【0021】(変形例4)変形例3では、コンタクト層
130にGaを添加したが、Inを添加することも可能
である。Inを用いた場合には、より低濃度で抵抗を下
げることができ、また電極との接触抵抗も低減すること
ができる。すなわち、添加するInの濃度は2×1016
cm-3以上1×1021cm-3以下であることが望まし
い。これは、この範囲より低濃度であると、Inを添加
した効果が現われず、高濃度であるとInが部分的に析
出し、接触抵抗にムラを作るためである。
【0022】図3は、本発明の第2の実施形態である発
光ダイオード300の概略構成を示す断面図である。こ
の発光ダイオード300は、MOCVD法により、n型
GaAs基板310(Siドープ、3×1017cm-3
上に、n型In0.5 (Al0.6 Ga0.40.5 Pクラッ
ド層321(Siドープ、3×1017cm-3、0.15
μm)、In0.5 (Al0.4 Ga0.60.5 P活性層3
22(アンドープ、50nm)、p型In0.5 (Al
0.6 Ga0.40.5 Pクラッド層323(Znドープ、
3×1017cm-3、0.15μm)、n型GaAs電流
阻止層324(Siドープ、3×1017cm-3、0.1
5μm)を成長形成し、電流狭窄構造を形成するため
に、n型GaAs電流阻止層324をエッチング加工
し、p型In0. 5 (Al0.6 Ga0.40.5 P埋め込み
層325(Znドープ、5×1017cm-3、最も厚い所
の厚さが0.5μm)を成長形成し、亜鉛(Zn)と砒
素(As)との化合物からなるZnAsコンタクト層3
30を前述した形成方法によって形成し、p側電極34
0及びn側電極350を形成した。ここでp側電極34
0としてはAu−Zn合金、n側電極350としてはA
u−Ge合金を用いることができる。
【0023】ZnAsコンタクト層330を介在させる
ことによって、動作電圧を下げることができ、その結
果、素子寿命を約30%改善することができた。尚、本
実施形態では基板上に直接、発光領域を形成したが、発
光波長に対して基板310が吸収層となる。そこで、よ
り好ましい実施形態としては、層成長後に基板310を
研磨などで剥離しクラッド層321に直接電極を形成す
ること、あるいは基板310とクラッド層321との間
にAlP/GaP半導体からなる多層反射層を形成する
ことである。
【0024】図4は、本発明の第3の実施形態である受
光素子400の概略構成を示す断面図である。受光素子
400は、MOCVD法により、サファイア基板401
の上に、GaNバッファ層402(アンドープ、50n
m)と、n型GaNコンタクト層403(Siドープ、
2×1018cm-3、4μm)と、n型Al0.1 Ga0.9
Nクラッド層404(Siドープ、1×1018cm-3
0.4μm)と、In0.1 Ga0.9 N受光層405(ア
ンドープ、0.1μm)と、p型Al0.1 Ga0.9 Nク
ラッド層406(Mgドープ、5×1017cm-3、0.
4μm)と、p型GaNコンタクト層407(Mgドー
プ、1×1018cm-3、0.4μm)と、を成長形成
し、MgNコンタクト層430(0.05μm)を前述
した形成方法によって形成し、p側電極440及びn側
電極450を形成した。
【0025】ここでn側の電極材料としては、Al/T
i/Au、Al/Pt/Au、Ti/Al、Ti/Au
などの積層構造を用いることができる。一方、p側電極
440については、受光面をどの面にするかによって材
料に制限を受ける。例えば、表面から光を受ける場合に
は、受光感度領域において吸収せず、いわゆる透明電極
となりうる材料で、しかも低抵抗となりうるものである
ことが望ましい。このような材料としては、例えば数n
m程度と非常に薄いAu、Ni、Mgなどの金属膜やI
TO(Indium Tin Oxide)などの導電
性酸化物などを用いることができる。一方、基板側を受
光面とする場合には、受光層を透過した光を内部に反射
できる材料、もしくは透過性を有しその外側に反射層を
配置することができる材料であることが望ましい。この
ような材料としては、前者ではPtやNiなどが候補と
して上げられ、後者ではITOなどが上げられる。
【0026】In0.1 Ga0.9 N受光層405は、アン
ドープの状態ではn型となり、電子のキャリア濃度で1
×1017cm-3〜1×1019cm-3を示す。これにドナ
ー不純物をドープして好ましいキャリア濃度のn型とし
ても良いし、アクセプター不純物をドープしてp型とし
ても良い。好ましいのは、変換効率の高いPIN接合型
とするため、In0.1 Ga0.9 N受光層405にZnや
Cdなどの活性化しにくいアクセプター不純物をドープ
するか、もしくは、ドナーおよびアクセプター両方の不
純物をドープすることにより半絶縁性のI(Intri
nsic)型とすることである。このような受光素子で
はInx Gay N受光層405のIn組成を変化させる
ことにより、365nm(x=0、y=1)〜635n
m(x=1、y=0)程度まで自由に変更可能である。
【0027】また、MgNコンタクト層430の存在に
より、受光感度を20〜30%程度改善することができ
る。さらに、マウントによってMgNコンタクト層43
0側から光を取り入れることもできるが、本実施形態の
ようにサファイアを基板として用いることにより、基板
側から光を取り入れることにより、感度を上げることも
可能となる。その際には、p側電極440をMgNコン
タクト層430の表面全面に形成することが望ましい。
【0028】さらには、n型GaNコンタクト層403
は、GaNの代わりに、窒素をドープしたn型SiCを
材料として用いてもよい。この場合、コンタクト層の透
過率が良くなる。
【0029】図5は、本発明の第4の実施形態であるM
ESFET500の概略構成を示す断面図である。ME
S(MEtal Semiconductor)FET
500は、サファイア基板501の上に、GaNバッフ
ァ層502(アンドープ、30nm)と、n型GaN層
(Siドープ、2×1017cm-3)503とを順に積層
した構造になっている。ここにMgを添加することによ
って形成したp型GaNソース領域504及びp型Ga
Nドレイン領域505と、その上にMgNコンタクト層
530(20nm)とが形成されている。また、n型G
aN層503に対してPtのゲート電極540が形成さ
れており、MgNコンタクト層上に、ソース電極541
およびドレイン電極542とが形成されている。このよ
うな構成にすることにより、動作電圧を低減することが
できる。本実施形態のようなMESFET500は受光
素子やHEMT(High Electron Mob
ility Transistor)で受けた信号の増
幅などに用いることができる。
【0030】また、本実施形態の変形例としては、ゲー
ト電極540とn型GaN層503との間にAlNやZ
nドープGaNなどの半絶縁物層やSiO2 などの絶縁
層を用いてMIS(Metal−Insulator−
Semiconductor)型FETとすることもで
きる。この際にはゲート電極540が半導体層との混じ
り合うことによって性能劣化することが抑制されるた
め、Alなどのn側電極材料を種々選択することができ
る点で有利である。
【0031】以下の3つの実施形態はいずれも半導体レ
ーザに関わるものであり、図中の記号で第1の実施形態
と同じ部分については説明は省略する。図6は、本発明
の第5の実施形態である半導体レーザの概略構成を示す
断面図である。本実施形態では表面側をリッジ構造とし
た。このような構造をとることにより、結晶成長工程を
1回で済ませることができるため、再成長界面の酸化な
どの懸念が除かれるという利点がある。
【0032】図7は、本発明の第6の実施形態である半
導体レーザの概略構成を示す断面図である。本実施形態
では活性層207のまわりをBH(Buried He
tero)構造とした。このような構造では、再成長工
程を通常2回とらなければならないため、プロセスが煩
雑になり、また界面の酸化などが懸念される。しかし、
このような構造をとることにより、電流および光を効率
閉じ込めることができるため、しきい電流密度を低減す
ることができる。
【0033】図8は、本発明の第7の実施形態である半
導体レーザの概略構成を示す断面図である。本実施形態
では、p型クラッド層210の内側(活性層側)に電流
阻止層212を設けたものである。このような構造で
は、電流阻止層が活性層に近いため、エッチング工程な
どで活性層にダメージを与えることが懸念される一方
で、活性層をエッチングすることなく電流の閉じ込めを
効率良く行なうことが出来るため、しきい電流密度を低
減することができる。
【0034】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。すなわち、p型3−5族化合物半導体層を有
する電子デバイスなどであれば、本発明を適用できるこ
とはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上述べてきたように、p型3−5族化
合物半導体層を有する化合物半導体素子のp型コンタク
ト層を改善することによって、素子の動作電圧を下げる
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る半導体レーザの概略構
成を示す断面図である。
【図2】 第1の実施形態に係る半導体レーザの積層構
造部の概略構成を示す断面図である。
【図3】 第2の実施形態に係る発光ダイオードの概略
構成を示す断面図である。
【図4】 第3の実施形態に係る受光素子の概略構成を
示す断面図である。
【図5】 第4の実施形態に係るMESFETの概略構
成を示す断面図である。
【図6】 第5の実施形態に係る半導体レ−ザの概略構
成を示す断面図である。
【図7】 第6の実施形態に係る半導体レ−ザの概略構
成を示す断面図である。
【図8】 第7の実施形態に係る半導体レ−ザの概略構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
110、401、501 サファイア基板 120 積層構造部 130、430、530 MgNコンタクト層 140、340、440 p側電極 150、350、450 n側電極 201 第1のGaNバッファ層 202 第2のGaNバッファ層 203 n型GaNコンタクト層 205 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 206 n型GaNガイド層 207 In0.18Ga0.82N/In0.04Ga0.96N活
性層 208 p型Al0.25Ga0.75N層 209 p型GaNガイド層 210 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 211 第1のp型GaN層 212 n型GaN電流阻止層 213 第2のp型GaN層 214 p+ 型GaN層 300 発光ダイオード 310 n型GaAs基板 321 n型In0.5 (Al0.6 Ga0.40.5 Pク
ラッド層 322 In0.5 (Al0.4 Ga0.60.5 P活性層 323 p型In0.5 (Al0.6 Ga0.40.5 Pク
ラッド層 324 n型GaAs電流阻止層 325 p型In0.5 (Al0.6 Ga0.40.5 P埋
め込み層 330 ZnAsコンタクト層 400 受光素子 402 GaNバッファ層 403 n型GaNコンタクト層 404 n型Al0.1 Ga0.9 Nクラッド層 405 In0.1 Ga0.9 N受光層 406 p型Al0.1 Ga0.9 Nクラッド層 407 p型GaNコンタクト層 500 MESFET 502 GaNバッファ層 503 n型GaN層 504 p型GaNソース領域 505 p型GaNドレイン領域 540 ゲート電極 541 ソース電極 542 ドレイン電極 601 SiO2 膜 712 i型GaN層(Znドープ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 理砂 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5F041 AA31 CA04 CA40 CA49 CA57 CA65 CA85 CA92 CB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型3−5族化合物半導体層と、 p側電極と、 前記p型3−5族化合物半導体層と前記p側電極との間
    に形成された2−5族化合物からなる層とを備えること
    を特徴とする化合物半導体素子。
  2. 【請求項2】 ガリウムと窒素とを含むp型3−5族化
    合物半導体層と、 p側電極と、 前記p型3−5族化合物半導体層と前記p側電極との間
    に形成されたマグネシウムと窒素との化合物からなる層
    とを備えることを特徴とする化合物半導体素子。
  3. 【請求項3】 p型3−5族化合物半導体層と、 n型半導体層と、 このn型半導体層と前記p型3−5族化合物半導体層と
    の間に形成された活性層と、 前記p型3−5族化合物半導体層に形成された2−5族
    化合物からなるコンタクト層と、 このコンタクト層に形成されたp側電極と、 前記n型半導体層に対して設けられたn側電極とを備え
    ることを特徴とする化合物半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記p型3−5族化合物半導体層が少な
    くともガリウムと窒素とを含むことと、 前記コンタクト層がマグネシウムと窒素との化合物であ
    ることとを特徴とする請求項3記載の化合物半導体素
    子。
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