JP2002353297A - ウエハーチャック - Google Patents

ウエハーチャック

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JP2002353297A JP2001153471A JP2001153471A JP2002353297A JP 2002353297 A JP2002353297 A JP 2002353297A JP 2001153471 A JP2001153471 A JP 2001153471A JP 2001153471 A JP2001153471 A JP 2001153471A JP 2002353297 A JP2002353297 A JP 2002353297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハーチャックの部品点数を削減し、剛性
の向上と、製造の手間とコストを低減することを目的と
する。 【解決手段】 吸着板を冷却板の上伝熱板23として用
いることにより、吸着板と冷却板とを一体化した吸着冷
却板11とする。吸着冷却板11の下面には、ラバーヒ
ーター12が接着される。吸着冷却板11を支持するセ
ラミックベース13の上面に、吸着冷却板11を支持す
るための突起131,132を設けることで、吸着冷却
板とセラミックベースとの間に空間を形成し、そこにラ
バーヒーターを位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハーチャック
に関し、特に、その改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造の分野では、通常、同一
構造の複数の半導体素子(例えば、ICなど)が、一つ
の半導体ウエハー(例えば、シリコンウエハー)上にま
とめて形成される。これら一つのシリコンウエハーに形
成された複数の半導体素子は、その後、シリコンウエハ
ーから切り出されるが、その前に、特性測定や良否判定
のための最終的な電気的試験(機能試験)を受ける。こ
の電気的試験は、ウエハーの移動及び温度調節(加熱及
び/又は冷却)を行うためのウエハープローバと呼ばれ
る装置と、電気特性を測定するためのウエハーテスター
と呼ばれる装置とを用いて行われる。
【0003】ウエハープローバは、その内部に、精密な
平面内移動を可能にするX−Yテーブルを有している。
そして、このX−Yテーブルには、半導体素子が形成さ
れたシリコンウエハーを吸着保持するためのウエハーチ
ャックが取り付けられている。このウエハーチャック
は、その上面に載置されたシリコンウエハーを吸着保持
するとともに、そのシリコンウエハーを加熱/冷却する
ことができる。
【0004】従来のウエハーチャックは、図4及び図5
に示すように、上から順番にシリコンウエハー41を吸
着保持する吸着板42、吸着板42を介してシリコンウ
エハー41を加熱するためのヒーター43、ヒーター4
3及び吸着板42を介してシリコンウエハー41を冷却
するための冷却板44、及びこれらを支持するためのセ
ラミックベース45を有している。そして、吸着板4
2、ヒーター43、及び冷却板44は、互いに積層さ
れ、固定ねじ51を用いて、セラミックベース45に固
定されている。
【0005】吸着板42は、円板状であって、その上面
は、載置されたシリコンウエハー41を確実に吸着固定
できるように、また、シリコンウエハー41に対して局
所的な応力を発生させることがないように、ラッピング
仕上げ等により精密に平坦化されている。また、吸着板
42は、その上面をX−Yテーブル(図示せず)の駆動
面に対して容易に平行とすることができるように、その
上面と下面が高い精度で平行に形成されている。
【0006】また、吸着板42の上面には、複数の同心
円状の吸着用溝421が設けられるとともに、その内部
には、外周面から内部中央付近にまで延びる真空排気穴
422が設けられている。吸着用溝421の各々と真空
排気穴422とは、連通孔423によって互いに連通し
ている。また、吸着板42の外周面上には、真空排気穴
422に続く真空引き口424が設けられている。
【0007】吸着板42は、大きな熱伝導率を有する材
料、例えば、アルミ合金や銅合金を用いて作られる。こ
れは、吸着保持したシリコンウエハー41に対して一様
に熱を伝えるため、その表面温度が一様である必要があ
るからである。
【0008】ウエハーチャックがウエハープローバに組
み込まれたとき、吸着板42の真空引き口424には、
ウレタンチューブ等の配管(図示せず)を介して真空ポ
ンプ(図示せず)が連結される。真空ポンプをオンする
か或いは真空ポンプがオンしている状態で配管途中に設
けられた電磁弁等をオンして真空排気穴422内を排気
すると、連通孔423及び吸着用溝421の一部を通じ
て外気が吸引される。このとき、吸着板42の上面にシ
リコンウエハー41が載置されていると、吸着用溝42
1の上面が塞がれるので、吸着用溝421の内部が排気
される。その結果、吸着板42の上に載置されたシリコ
ンウエハー41は、この吸着板42によって吸着保持さ
れる。吸着板42によって吸着保持されているシリコン
ウエハー41は、真空ポンプをオフ、或いは電磁弁をオ
フすることにより、容易に吸着板42から取り外すこと
ができる。
【0009】ヒーター43は、セラミックなどからなる
円板体の内部にニクロム線などを組み込んだものであ
る。円板体は、吸着板42との間で高い伝熱効率を実現
するように、即ち、吸着板42に隙間なく密着するよう
に、高い精度で作られている。また、円板体は、吸着板
42の上面をX−Yテーブルの駆動面と容易に平行にす
ることができるように、その上面と下面とが高い精度で
平行に作られている。
【0010】ヒーター43は、ニクロム線等に接続され
ている一対の電流リード431間に通電を行うことでは
発熱し、吸着板42を介してシリコンウエハー41を加
熱する。ヒーター43は、シリコンウエハー41を高温
にまで加熱するときのみならず、シリコンウエハー41
を冷却するときにも使用される。つまり、シリコンウエ
ハー41を冷却する場合、冷却板44が使用されるが、
シリコンウエハー41の温度を微調整するためにヒータ
ー43が用いられる。なお、冷却板44は、シリコンウ
エハー41を高温にまで加熱する際には用いられない。
【0011】冷却板44もまた、円板状であって、ヒー
ター43との間で高い伝熱効率を実現すると共に、吸着
板42の上面をX−Yテーブルの駆動面と容易に平行に
することができるように、その上面と下面とが高い精度
で平行に作られている。
【0012】冷却板44は、その内部に伝熱流路441
を有し、これに連続する冷却液入口442及び冷却液出
口443を、その外周面上に有している。図5では、伝
熱流路441が、冷却板44の内部を貫く一本の流路と
して描かれているが、実際には、冷却板全体の温度が均
一となるように(伝熱面積が大きくなるように)、複雑
な形状の流路としたり、複数の分岐流路を設けたりして
ある。また、実際には、冷却液入口442及び冷却液出
口443は、図4に示すように互いに近接して設けられ
るのが普通である。
【0013】なお、図4及び図5には示していないが、
冷却板44は、伝熱流路を構成する本体と、この本体を
収容するケースから成る。冷却板44の本体は、冷却液
と効率良く熱交換を行い、また一様な温度分布を実現す
るため、高い熱伝導率を持つ材料、例えば、アルミ合金
や銅合金等で作られる。一方、ケースは、高い熱伝導率
と高い剛性とを両立させるために薄いステンレス鋼等で
作られる。これら本体及びケースは、それぞれ、複数の
部材をろう付け等により接合して構成されている。
【0014】ウエハーチャックがウエハープローバに組
み込まれたとき、冷却板44の冷却液入口442及び冷
却液出口443は、図示しない低温冷却液循環装置に接
続される。そして、冷却板44は、低温冷却液循環装置
から低温冷却液の供給を受け、その低温冷却液と熱交換
を行って冷却される。
【0015】吸着板42、ヒーター43及び冷却板44
は、互いに熱的にしっかりと接触し、かつ機械的に強固
に固定されることが望ましい。これを実現する方法とし
て、接着やろう付けといった方法が考えられるが、吸着
板42、ヒーター43及び冷却板44は互いに材料が異
なり、その熱膨張率が異なるので、これらの方法を用い
ると、温度変化に伴ってウエハーチャックに歪みが生じ
てしまう。そこで、従来のウエハーチャックでは、吸着
板42、ヒーター43及び冷却板44を、固定ねじ51
を用いて互いに固定している。
【0016】セラミックベース45は、冷却板44が取
り付けられる上面が高い精度で平坦に形成されている。
これは、上述したように、吸着板42の上面をX−Yテ
ーブルの駆動面と容易に平行にすることができるように
するためである。セラミックベース45は、その下側に
固定部(図5において下方に突出した部分)を有し、X
−Yテーブルに高い剛性を持って取り付けられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のウエハーチャックでは、吸着板、ヒーター、冷却板、
及びセラミックベースのそれぞれを、非常に高い精度で
作製しなければならない。それゆえ、ウエハーチャック
の製造に手間とコストが掛かるという問題点がある。
【0018】また、従来のウエハーチャックは、吸着
板、ヒーター、冷却板及びセラミックベースを積層する
ものであるため、多数の接合面を持ち、高い精度と剛性
を得ることが困難であるという問題点もある。
【0019】そこで本発明は、部品点数を削減するとと
もに精度と剛性を高めることができるウエハーチャック
の構造を提供し、もって、ウエハーチャックの製造工程
における手間を省き、コストを削減することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
ウエハーを吸着保持する吸着板と、内部に形成された伝
熱流路を流れる冷却液と熱交換して前記半導体ウエハー
を冷却する冷却板とを備えるウエハーチャックにおい
て、前記吸着板と前記冷却板とを互いに重ね合わせ、前
記吸着板の少なくとも一部を前記冷却板と共用すること
によって前記吸着板と前記冷却板とを一体化して吸着冷
却板としたことを特徴とするウエハーチャックが得られ
る。
【0021】より具体的には、前記冷却板が、前記伝熱
流路を形成する下伝熱板と上伝熱板、及びこれらの間に
位置する中間板を有する場合に、前記吸着板は、前記上
伝熱板として利用される。
【0022】また、前記下伝熱板、前記上伝熱板、及び
中間板は、熱伝導率の高いアルミ合金又は銅合金により
作製される。そしてこれらは、ステンレス鋼製のケース
に収められる。
【0023】さらに、上記ウエハーチャックは、前記吸
着冷却板の下面に接着されたラバーヒーターと、前記吸
着冷却板を支持するベースを備え、該ベースの上面に前
記吸着冷却板を支持するための突起を形成することによ
って前記吸着冷却板と当該ベースとの間に空間を形成
し、当該空間内に前記ラバーヒーターを位置させるよう
にしている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1に、本発明の一実施の形態に係るウエ
ハーチャックの分解斜視図を示す。図1のウエハーチャ
ックは、吸着冷却板11と、ヒーター12と、セラミッ
クベース13とを有している。
【0026】吸着冷却板11は、従来の吸着板及び冷却
板の機能を兼ね備えている。これは、従来の吸着板と冷
却板とを重ね合わせ、その一部を共用するように一体化
したものとみなすこともできる。吸着冷却板11の上面
には、複数の吸着用溝111が同心円状に形成されてい
る。また、吸着冷却板11の外周面上には、吸着用溝1
11に連通する真空排気穴(図2参照)に続く真空排気
口112と、内部に形成された伝熱流路に続く冷却液入
口113及び冷却液出口114が突設されている。
【0027】吸着冷却板11は、その上面がラッピング
処理などによって高い精度で平坦化されている。また、
吸着冷却板11の上面と下面とは、高い精度で平行にし
てある。
【0028】ヒーター12は、従来のヒーターとは異な
り、シリコンゴム製の環状体にニクロム箔を埋め込んだ
ものである。ヒーター12の外周縁からは、ニクロム箔
に接続されたリード線121が引き出されている。この
ヒーター12に関しては、従来のように、その上面と下
面とを高い精度で平行にする必要はない。
【0029】セラミックベース13は、ヒーター12の
形状に合わせて、その上面に外周縁突起131と中央突
起132とが形成されている。外周縁突起131と中央
突起132とは、高い精度でその高さを等しくしてあ
る。これら外周縁突起131と中央突起132の高さ
は、ヒーター12の厚さより高くしておくことが好まし
い。
【0030】図2に、図1のウエハーチャックの縦断面
図を示す。
【0031】図2に示すように、吸着冷却板11は、下
伝熱板21、中間板22、従来の吸着板と同じ構造を有
する(即ち、吸着板として機能する)上伝熱板23、下
伝熱板21と中間板22との間及び中間板22と上伝熱
板23との間にそれぞれ配置されて放射状の伝熱流路を
形成する多数の扇状部材24、円柱部材25、及び阻止
部材26を有している。これらの部材は、アルミ合金あ
るいは銅合金で作られ、ろう付け、接着等により互いに
固定され、さらに、ステンレス鋼製のケース27に収容
されて、ろう付けあるいは接着により固定されている。
上伝熱板23が取り外された状態の吸着冷却板11の平
面図を図3に示しておく。
【0032】ヒーター12は、吸着冷却板11の下面
に、熱的にしっかりと固定される。この固定には、例え
ば、シリコンゴム等を用いた接着が利用される。
【0033】ヒータ12が取り付けられた吸着冷却板1
1は、セラミックベース13に固定ねじ28を用いて固
定されている。
【0034】セラミックベース13は、その外周縁突起
131及び中央突起132により吸着冷却板11を支持
する。外周縁突起131及び中央突起132の高さをヒ
ーター12の厚みよりも高くすると、ヒーター12とセ
ラミックベース13との間に空間ができ、セラミックベ
ース13への熱伝達を抑制することができる。
【0035】セラミックベース13は、その下面に設け
られている固定部を用いて、ウエハープローバのX−Y
テーブルに対して、高い剛性及び高い精度で取り付けら
れる。
【0036】次に、図1乃至図3を参照して、このウエ
ハーチャックの動作について説明する。
【0037】まず、吸着冷却板11の上面に半導体ウエ
ハー(例えば、シリコンウエハー、図示せず)が載置さ
れると、吸着用溝111の上面が塞がれる。この状態
で、図示しない真空ポンプを用いて真空排気穴29の内
部を排気すると、吸着用溝111の内部も排気され、そ
の結果、シリコンウエハーが吸着冷却板11に吸着保持
される。
【0038】シリコンウエハーを冷却する場合、図示し
ない低温冷却液循環装置から吸着冷却板11の冷却液入
口113に冷却液が供給される。この冷却液は、吸着冷
却板11の周囲温度を考慮した上で、吸着冷却板11の
温度が目的温度よりも低くなるように、目的温度よりも
数度程低い温度にまで冷却されている。
【0039】冷却液入口113に供給された冷却液は、
図2及び図3に矢印で示すように外周流路31を流れ、
その後、中間板22と上伝熱板23のと間で、かつ扇状
部材24同士の間、即ち放射状流路(伝熱流路)32を
外周側から中央に向かって流れる。なお、阻止部材26
は、冷却液入口113の近傍において、冷却液が中間板
22と下伝熱板21との間に進入することがないよう
に、中間板22に代わって冷却液の流れを阻止する。
【0040】中間板22と上伝熱板23との間を外周側
から中央に向かって流れた冷却液は、円柱部材25の周
囲に形成されている上下流通路33を通って、中間板2
2と下伝熱板23との間に進入し、今度は、これらの間
で放射状流路(伝熱流路)34を中央から外周に向かっ
て放射状に流れる。そして、外周流路35を冷却液出口
114へと向かって流れ、冷却液出口114より低温冷
却液循環装置へと戻る。なお、阻止部材36は、冷却液
出口114の近傍において、冷却液が中間板22と上伝
熱板23との間に進入することがないように、中間板2
2に代わって冷却液の流れを阻止する。
【0041】以上のようにして、冷却液は、吸着冷却板
11の内部を流れ、その間に吸着冷却板11と熱交換を
行う。その結果、吸着冷却板11は、冷却液によって目
的温度よりも低い温度に冷却される。なお、吸着冷却板
11は、高い熱伝導率を持つ材料で作られているので、
一様な温度分布となる。
【0042】目的温度よりも低い温度にまで冷却された
吸着冷却板11の温度を目的温度に保つため、ヒーター
12への通電が行われる。そして、ヒーター12の発熱
量を周囲の温度に応じて調整することにより、吸着冷却
板11の温度(ウエハーチャックの温度、ひいてはシリ
コンウエハーの温度)を目的温度に保つ。
【0043】シリコンウエハーを高温に加熱する場合
は、吸着冷却板11への冷却液の供給を行わず、ヒータ
ー12への通電のみを行う。
【0044】以上のように、本願実施の形態によるウエ
ハーチャックは、従来同様、シリコンウエハーを吸着保
持し、冷却し、加熱することが可能であるが、高い精度
で作製しなければならない部品は、吸着冷却板11とセ
ラミックベース13の2点に減少している。その結果、
機械的に高い精度が必要となる組み合わせ面は1つのみ
となり、各部品の仕上がり精度が大幅に緩和され、製作
コストの低減が実現される。また、ヒーターは、吸着冷
却板に対して熱的にしっかりと取り付けられていれば良
く、機械的精度を必要としないので、安価なラバーヒー
ターなどを使用することができる。また、従来に比べ高
精度を要する組立て接合面が減少する(3ヶ所が1ヶ所
になる)ため、精度並びに剛性が向上する。
【0045】なお、上記実施の形態では、ウエハーチャ
ックがウエハープローバに用いられる例について説明し
たが、本発明のウエハーチャックは、ウエハーエッチン
グ装置やウエハーアッシャー装置など、他の半導体製造
装置にも利用できる。また、本発明のウエハーチャック
は、半導体ウエハーに拘わらず、他の薄板状物の冷却及
び加熱にも利用できる。
【0046】また、上記実施の形態では、吸着板全体を
冷却板の上伝熱板として利用する例について説明した
が、吸着板が複数の部材からなる場合には、その一部
(下面に位置する部材)を冷却板の上伝熱板として利用
することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、吸着板の少なくとも一
部を冷却板と共用するようこれらを一体化したことで、
機械的に高い精度で製造しなければならない部品の数を
減少させることができ、それによって、製造の手間とコ
ストを低減することができる。
【0048】また、吸着板と冷却板を一体化した吸着冷
却板を支持するベースに突起又は凹所を設けることによ
り、吸着冷却板とベースとの間に空間を形成し、その空
間に吸着冷却板に接着されたラバーヒーターを位置させ
るようにしたことで、高い精度で製造しなければならな
い部品を更に減少させ、製造の手間とコストを一層低減
することができる。
【0049】また、本発明によれば、高い精度を要する
組立て接合面とが減少し、精度及び剛性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るウエハーチャック
の分解斜視図である。
【図2】図1のウエハーチャックの縦断面図である。
【図3】図1及び図2のウエハーチャックの上伝熱板を
取り除いた状態の平面図である。
【図4】従来のウエハーチャックの分解斜視図である。
【図5】図4のウエハーチャックの縦断面図である。
【符号の説明】
11 吸着冷却板 111 吸着用溝 112 真空排気口 113 冷却液入口 114 冷却液出口 12 ヒーター 121 リード線 13 セラミックベース 131 外周縁突起 132 中央突起 21 下伝熱板 22 中間板 23 上伝熱板 24 扇状部材 25 円柱部材 26 阻止部材 27 ケース 28 固定ねじ 31 外周流路 32 放射状流路 33 上下流通路 34 放射状流路 35 外周流路 36 阻止部材 41 シリコンウエハー 42 吸着板 421 吸着用溝 422 真空排気穴 423 連通孔 424 真空引き口 43 ヒーター 431 リード線 44 冷却板 441 伝熱流路 442 冷却液入口 443 冷却液出口 45 セラミックベース 51 固定ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハーを吸着保持する吸着板
    と、内部に形成された伝熱流路を流れる冷却液と熱交換
    して前記半導体ウエハーを冷却する冷却板とを備えるウ
    エハーチャックにおいて、 前記吸着板と前記冷却板とを互いに重ね合わせ、前記吸
    着板の少なくとも一部を前記冷却板と共用することによ
    って前記吸着板と前記冷却板とを一体化して吸着冷却板
    としたことを特徴とするウエハーチャック。
  2. 【請求項2】 前記冷却板が、前記伝熱流路を形成する
    下伝熱板と上伝熱板、及びこれらの間に位置する中間板
    を有しており、前記吸着板が、前記上伝熱板として用い
    られていることを特徴とする請求項1のウエハーチャッ
    ク。
  3. 【請求項3】 前記下伝熱板、前記上伝熱板、及び中間
    板が、アルミ合金製又は銅合金製であって、これらがス
    テンレス鋼製のケースに収められていることを特徴とす
    る請求項2のウエハーチャック。
  4. 【請求項4】 前記吸着冷却板の下面に接着されたラバ
    ーヒーターと、前記吸着冷却板を支持するベースとを有
    し、該ベースの上面に前記吸着冷却板を支持するための
    突起を形成することによって前記吸着冷却板と当該ベー
    スとの間に空間を形成し、当該空間内に前記ラバーヒー
    ターを位置させるようにしたことを特徴とする請求項
    1,2又は3のウエハーチャック。
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