JP7472393B2 - 保持装置 - Google Patents

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Description

本開示は、保持装置に関する。
保持装置の一例として、半導体を製造するためのプラズマ処理に用いられる静電チャックが知られている。基板やウェハ等のプラズマ処理を行う際には、処理対象物を上面に保持させた絶縁性の静電チャックをチャンバー(処理容器)の内部に配置し、静電チャックの下方に配した導電性の冷却ベース部材に高周波電力を印加して、ウェハ等にバイアス電圧を生じさせる。静電チャックの内部には、下面(冷却ベース部材側の面)と上面(ウェハ保持面)とを連通させるガス流路が設けられており、このガス流路を通じて、ウェハ保持面の温度制御性を高めるためのヘリウム等の熱伝導性ガスが、冷却ベース部材側からウェハ載置面側に送られる。
プラズマ処理時に印加される高周波電力によってガス流路内で異常放電(アーキング)が発生すると、ウェハ等の処理品質が悪化し歩留りが低下するため、ガスの供給を妨げることなく異常放電の発生を低減する技術が求められる。そこで、例えば下記特許文献1には、ガス流路となる細孔の一部にプラグ室を形成し、プラグ室の内部に配置した多孔質で絶縁性の通気性プラグをエポキシ系樹脂等からなる接着剤でプラグ室壁面に接着固定した静電チャックが開示されている。
特許第6621548号公報
ところで、近年、処理の高速化等を図るため、プラズマ処理時に印加される高周波電力が高電圧化されている。この結果、冷却ベース部材とウェハ等との間の電位差が大きくなり、ガス流路内の特に上下方向に延びる空所において異常放電が生じ易くなっている。よって、異常放電を低減するための絶縁性の多孔体は、静電チャックの上面や下面に形成したガス流出孔やガス流入孔に臨む領域まで配置することが好ましい。このように静電チャックの上面や下面に至る多孔体を配した場合、プラズマ処理時にチャンバー内を真空引きしたり、熱伝導性ガスを流通させるために一定の圧力をかけたりした際に、多孔体がガス流路から処理空間に放出される懸念がある。
多孔体をガス流路内に保持する手段として、例えば特許文献1のように樹脂接着剤層を介して多孔体をガス流路の壁面に固定することが考えられるが、樹脂接着剤層は、プラズマによって容易に損傷してパーティクルを生じるため、好ましくない。生じたパーティクルは、ウェハ等の処理品質を低下させたり、多孔体の内部に侵入してガスの流れを妨げたりする可能性があるからである。このため、樹脂接着剤を用いることなく、絶縁性の多孔体をガス流路内に保持可能な技術が希求されていた。なお、セラミック系の接着剤を用いることも考えられるが、この場合、セラミック系の接着剤に含まれるアルカリ金属類(Na成分等)が品質に悪影響を及ぼす懸念がある。
本技術は、上記状況に鑑み、樹脂接着剤等を用いることなく、異常放電の発生を低減するための多孔体をガス流路内に保持可能な保持装置を提供することを課題とする。
本開示に係る保持装置は、対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有する絶縁性の板状部材を備え、前記板状部材の内部には、前記第1表面に平行に延びる面平行ガス流路と、前記面平行ガス流路の壁面に設けられた第1接続孔に接続されて、前記第1表面に設けられたガス流出孔と前記面平行ガス流路とを連通させる第1ガス流路と、前記面平行ガス流路の壁面に設けられた第2接続孔に接続されて、前記第2表面に設けられたガス流入孔と前記面平行ガス流路とを連通させる第2ガス流路と、が形成され、前記第1ガス流路又は前記第2ガス流路の少なくとも一方の内部には、前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔から前記面平行ガス流路の内部に突出する絶縁性の多孔体が配されており、前記多孔体は、前記第1表面に直交する面で切断したときの切断面における前記第1表面に平行な方向の寸法が、当該多孔体が配される前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔の孔幅よりも大きい幅広部を有し、前記幅広部は、前記面平行ガス流路の内部に配されている、保持装置である。
本開示によれば、樹脂接着剤等を用いることなく、異常放電の発生を低減するための多孔体をガス流路内に保持可能な保持装置を提供できる。
図1は、第1実施形態に係る保持装置の一部を破断して概略構成を模式的に示した斜視図である。 図2は、板状部材の内部構造の概要を模式的に示した断面図である。 図3は、図2の一部を拡大して示した断面図である。 図4は、板状部材(ガス流路壁面)と多孔体の界面の様子を模式的に示したイメージ断面図である。 図5は、第2実施形態に係る板状部材の多孔体配設部分を拡大して示した断面図である。 図6は、第3実施形態に係る板状部材の多孔体配設部分を拡大して示した断面図である。 図7は、図6のA-A断面図である。 図8は、第4実施形態に係る板状部材の多孔体配設部分を拡大して示した断面図である。 図9は、図8のB-B断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記する。
<1> 本開示の保持装置は、対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有する絶縁性の板状部材を備え、前記板状部材の内部には、前記第1表面に平行に延びる面平行ガス流路と、前記面平行ガス流路の壁面に設けられた第1接続孔に接続されて、前記第1表面に設けられたガス流出孔と前記面平行ガス流路とを連通させる第1ガス流路と、前記面平行ガス流路の壁面に設けられた第2接続孔に接続されて、前記第2表面に設けられたガス流入孔と前記面平行ガス流路とを連通させる第2ガス流路と、が形成され、前記第1ガス流路又は前記第2ガス流路の少なくとも一方の内部には、前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔から前記面平行ガス流路の内部に突出する絶縁性の多孔体が配されており、前記多孔体は、前記第1表面に直交する面で切断したときの切断面における前記第1表面に平行な方向の寸法が、当該多孔体が配される前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔の孔幅よりも大きい幅広部を有し、前記幅広部は、前記面平行ガス流路の内部に配されている。板状部材10の上側の第1表面S1は、ウェハWを載置するための凸部を含む、凹凸面としてもよい。
<2> 上記<1>の保持装置において、前記第1接続孔と前記第2接続孔は、前記第1表面の法線方向から視て、互いにシフトした位置に設けられている。
<3> 上記<2>の保持装置において、前記多孔体は、当該多孔体が配された前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔から、前記面平行ガス流路において当該第1接続孔もしくは当該第2接続孔に対向する側に位置する対向側壁面に至る領域に配されている。
<4> 上記<3>に記載の保持装置において、前記面平行ガス流路において、当該多孔体が配された前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔が形成されている側に位置する接続側壁面に至る領域に配されている。
<5> 上記<1>から上記<4>の何れかに記載の保持装置において、前記多孔体は、前記板状部材と一体となっている。
<6> 上記<1>から上記<5>の何れかに記載の保持装置において、前記面平行ガス流路は、前記多孔体が配された多孔体側流路と、前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔と前記多孔体側流路とを連通させる第1面平行ガス流路と、前記第1面平行ガス流路から分岐して前記第1面平行ガス流路とは異なる位置で前記多孔体側流路に接続され、前記第1面平行ガス流路と前記多孔体側流路を連通させる第2面平行ガス流路と、を含んで構成されている。
<7> 上記<6>に記載の保持装置において、前記第2面平行ガス流路は、前記第1面平行ガス流路における前記幅広部側の端部から前記幅広部の外縁に沿って環状に形成されている。
<8> 上記<1>から上記<7>の何れかに記載の保持装置において、前記板状部材の内部には、前記第1表面と前記面平行ガス流路との間に配された電極と、前記第2表面と前記面平行ガス流路との間に配された電極と、の少なくとも一方が設けられ、少なくとも一方の前記電極には、当該少なくとも一方の前記電極と前記第1ガス流路もしくは前記第2ガス流路の壁面との間に所定の間隔を空けて前記第1ガス流路もしくは前記第2ガス流路を挿通させる貫通孔が形成され、前記幅広部は、前記第1表面の法線方向から視て、前記貫通孔に重畳するように、前記面平行ガス流路の内部に配されている。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の保持装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。なお、各図面の一部には、直交座標系XYZのX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図において同一方向となるように描かれている。以下の説明では、図1における紙面手前上側で図2,3,5における上側を上側とし、各図面において、複数の同一部材については、一の部材に符号を付して他の部材の符号を省略することがある。また、各図面における部材の相対的な大きさや配置は必ずしも正確ではなく、説明の便宜を考慮して一部の部材の縮尺等を変更しているものがある。以下の説明において、「平行」「直交」は必ずしも厳密にこのような位置関係にあることを要さず、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、「略平行」「略直交」であることを含むものとする。
<第1実施形態の詳細>
以下、第1実施形態に係る保持装置100を、図1から図4を参照しつつ説明する。保持装置100は、対象物(例えば、半導体ウェハW)を所定の処理温度(例えば、50℃~400℃)に加熱しながら、静電引力によって吸着して保持する静電チャックである。静電チャックは、例えば減圧されたチャンバー内でプラズマを用いてエッチング等の処理を行うプロセスにおいて、ウェハWを載置するテーブルとして使用される。
図1は、保持装置100の概略構成を模式的に示した図である。保持装置100は、円板状の板状部材10と、同じく円板状のベース部材20と、を備える。ベース部材20の径は板状部材10よりも大きく、例えば板状部材10が直径300mm×厚み3mmの円板状をなす場合、ベース部材20は直径340mm×厚み20mmの円板状とすることができる。なお、板状部材10及びベース部材20は何れも、概ね円板状をなすものであり、これらに、位置合わせを行うための凹凸等が設けられていてもよい。板状部材10とベース部材20は、上下方向(Z軸方向)に配列され、接合材30によって接合されている。板状部材10の上側の第1表面S1が、ウェハWを吸着し保持する吸着面とされ、板状部材10の下側の第2表面S2が、接合材30を介してベース部材20と接合される。
板状部材10は、図2のXY断面図に示すように、その第1表面S1及び第2表面S2が上下方向(Z軸方向)に略直交するように配される。板状部材10は絶縁性の基板であって、例えば、窒化アルミニウム(AlN)やアルミナ(Al)を主成分とするセラミックスにより形成されている。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する。
図1に示すように、板状部材10の第1表面S1には、複数のガス流出孔61が設けられ、第2表面S2には、ガス流入孔62(図2参照)が設けられている。そして、板状部材10の内部には、ガス流出孔61及びガス流入孔62との間を流体が移動可能に連通させるガス流路60が形成されている。第1表面S1の外周縁部は、内周部分に比べて僅かに上方に突出するように形成されており、第1表面S1にウェハWが吸着保持されると、図2に示すように、ウェハWと第1表面S1との間にギャップGが形成されるようになっている。
板状部材10のガス流路60には、ヘリウムガス等の熱伝導性ガスが流される。後述するベース部材20のガス注入路23からガス流入孔62に注入されたガスは、ガス流路60を通ってガス流出孔61から流出し、板状部材10とウェハWと間のギャップGに充填される。これにより、第1表面S1の温度がウェハWに伝わり易くなり、ウェハWの温度制御性が向上する。ガス流路60を含む板状部材10の内部の構成については、後述する。
接合材30には、例えばシリコーン系の有機接合剤、無機接合剤や、Al系の金属接着剤を含むボンディングシート等を用いることができる。接合材30は、板状部材10及びベース部材20の双方に対して高い接着力を有していることに加え、高い耐熱性と熱伝導性を有していることが好ましい。接合材30において、板状部材10に形成されたガス流入孔62に対向し、後述するベース部材20に形成されたガス注入路23に連なる位置には、穴が設けられており、ガス注入路23に注入された気体が、接合材30の内部の穴を通ってガス流路60へ流通可能とされている。
ベース部材20は、図1に示すように、接合材30によって板状部材10の下側すなわち第2表面S2側に接合される。ベース部材20は導電性の基材であって、例えばアルミニウム、アルミニウム合金や、金属とセラミックスの複合体(Al-SiC)、又はセラミックス(SiC)を主成分として構成できる。ウェハWのプラズマ処理を行う際には、ベース部材20に高周波電力を印加することにより、ウェハWにバイアス電圧を生じさせる。ベース部材20は、既述したように板状部材10より大径な円板状をなし、この上に板状部材10の全体が載置される。
図1に示すように、ベース部材20の内部には、冷媒路21が形成されている。冷媒路21に水やフッ素系不活性液体等の冷媒が流されることで、プラズマ熱の冷却が行われる。冷媒路21を冷媒が流れると、ベース部材20が冷却され、接合材30を介した熱伝導によって板状部材10が冷却され、さらに板状部材10の第1表面S1に保持されたウェハWが冷却される。冷媒の流れを調整することで、ウェハWの温度を制御できる。
図1に示すように、ベース部材20の内部にはまた、内部を流体が移動可能に形成されたガス注入路23が設けられている。ガス注入路23は、ベース部材20の下面に開口するとともに、接合材30の穴を経て板状部材10のガス流路60に連通されており、このガス注入路23からガス流路60に熱伝導性ガスが注入される。
続いて、板状部材10内部の構成について、図2及び図3を参照しつつ説明する。
既述したように、板状部材10の内部には、ガス流出孔61とガス流入孔62とを連通させるガス流路60が形成されている。図2に示すように、本実施形態に係るガス流路60は、面平行ガス流路60Tと、複数の第1ガス流路60V1と、第2ガス流路60V2と、を含む。以下、第1ガス流路60V1と第2ガス流路60V2を区別する必要がない場合は、これらを合わせて、ガス流出入路60Vと称することがある。
面平行ガス流路60Tは、水平方向すなわち第1表面S1に平行に延びるトンネル状のガス流路部分である。図3に示すように、面平行ガス流路60Tにおいて、上側すなわち第1表面S1側に位置する第1壁面60TS1には、第1接続孔60TC1が設けられ、下側すなわち第2表面S2側に位置する第2壁面60TS2には、第2接続孔60TC2が設けられている。以下、第1接続孔60TC1と第2接続孔60TC2を区別する必要がない場合は、これらを合わせて、接続孔60TCと称することがある。第1壁面60TS1は、第2接続孔60TC2についてはこの対向側に位置する対向側壁面であり、第1接続孔60TC1についてはこれが形成されている側に位置する接続側壁面となる。同様に、第2壁面60TS2は、第1接続孔60TC1についてはこの対向側に位置する対向側壁面であり、第2接続孔60TC2についてはこれが形成されている側に位置する接続側壁面となる。
ガス流出入路60Vは、上下方向すなわち第1表面S1に垂直に延びて、ガス流出孔61もしくはガス流入孔62と、面平行ガス流路60Tとを連通させるガス流路部分である。図3に示すように、第1ガス流路60V1は、ガス流出孔61と第1接続孔60TC1に接続され、第2ガス流路60V2は、ガス流入孔62と第2接続孔60TC2に接続されている。本実施形態において、第1接続孔60TC1と第2接続孔60TC2は、第1表面S1の法線方向から視て、互いに重畳しない位置に設けられている。ガス流出孔61やガス流入孔62、第1接続孔60TC1、第2接続孔60TC2の形状、並びに、ガス流路60の断面形状は限定されるものではないが、本実施形態では、何れも略円形に形成されている場合について例示する。本実施形態に係る第1ガス流路60V1及び第2ガス流路60V2は、何れも第1表面S1に平行な面で切断したときの切断面(XY断面)における断面形状が一定となるような直管状をなし、XY断面における第1ガス流路60V1の断面が第1接続孔60TC1と一致し、第2ガス流路60V2の断面が第2接続孔60TC2に一致する形状をなすように形成されている。
図2に示すように、板状部材10の内部において、面平行ガス流路60Tの上方すなわち第1表面S1側には、チャック電極51が配されている。チャック電極51は、例えば第1表面S1に略平行な平面状をなし、端子等を介して電源に接続されている。必要に応じてチャック電極51に給電が行われることで静電引力が生じ、ウェハWが第1表面S1上に吸着保持される。チャック電極51は、例えばタングステンやモリブデン等を含む導電性材料によって形成できる。
図2に示すように、板状部材10に形成されたガス流路60の内部には、多孔体70が配設されている。多孔体70は、絶縁性材料によってこの内部を流体が流通可能に形成されており、ガス流路60内に多孔体70が配されることで、ガス流路60内の当該部分において、上下方向(ウェハWとベース部材20とを結ぶ方向)に直線的に延びる大きな空隙が減少する。図3に示すように、本実施形態に係る保持装置100には、多孔体70として、第1ガス流路60V1の内部に、第1接続孔60TC1から面平行ガス流路60Tの内部に突出するように配された第1多孔体71と、第2ガス流路60V2の内部に、第2接続孔60TC2から面平行ガス流路60Tの内部に突出するように配された第2多孔体72と、が配設されている。
図3に示すように、多孔体70は、第1表面S1に直交する面で切断したときの切断面(Z軸を含む断面)において、第1表面S1に平行な方向の寸法W70が、当該多孔体70が配される接続孔60TCの孔幅W60TCよりも大きい幅広部70Aを有し、幅広部70Aは、面平行ガス流路60Tの内部に配されている。具体的には、第1多孔体71は、第1表面S1に平行な方向の寸法W71が、第1接続孔60TC1の孔幅W60TC1よりも大きい幅広部71Aを有する。また、第2多孔体72は、第1表面S1に平行な方向の寸法W72が、第2接続孔60TC2の孔幅W60TC2よりも大きい幅広部72Aを有する。
図3に示すように、本実施形態に係る多孔体70は、面平行ガス流路60Tにおいて、当該多孔体70が配設された接続孔60TCから、当該接続孔60TCに対向する側に位置する対向側壁面に至る領域に配されている。具体的には、第1ガス流路60V1の内部に配された第1多孔体71は、第1接続孔60TC1から、この第1接続孔60TC1についての対向側壁面である第2壁面60TS2に至る領域に配設されている。また、第2ガス流路60V2の内部に配された第2多孔体72は、第2接続孔60TC2から、この第2接続孔60TC2についての対向側壁面である第1壁面60TS1に至る領域に配設されている。
図4は、本実施形態に係る板状部材10内に形成されたガス流路60の壁面と、多孔体70との界面の様子を、模式的に示したイメージ断面図である。図4に示されるように、本実施形態に係る多孔体70は、その実体部分の少なくとも一部が、板状部材10と一体となっている。このような板状部材10は、例えば多孔体70を板状部材10と同じセラミックからなるものとし、以下のように作製できる。まず、公知の方法によってチャック電極51を含む電極やガス流路60等を設けたセラミック基板を作製する。そして、例えば適度な粘度を有するセラミック原料ペーストからなる多孔体前駆物質を、ガス流出孔61もしくはガス流入孔62からガス流出入路60Vに注入し、接続孔60TCから面平行ガス流路60T内に所定量はみ出させる。注入した多孔体前駆物質を、加熱等によって硬化し多孔体を形成させると、セラミックからなる多孔体の実体部分がセラミック基板のガス流路壁面に一体形成され、上記した態様で第1多孔体71や第2多孔体72をガス流路60内に配することができる。或いは、複数枚のグリーンシートのそれぞれに、ガス流路60を構成する溝や穴を形成し、多孔体前駆物質もしくは多孔体70を適当な位置に配置した状態で積層し、焼成等を行って、板状部材10を作製してもよい。或いは、セラミック基板を複数個に分割したブロック体を作製し、各ブロック体においてガス流路60を構成する溝や穴の適当な位置に予め作製した多孔体70を配置した後に、ブロック体同士を接合することにより、板状部材10を作製してもよい。
上記したような本実施形態に係る保持装置100は、公知の方法によって作製したベース部材20に、別途作製した板状部材10を、接合材30を介して図1に示すように接合することで、製造できる。多孔体70が配された板状部材10の作製方法は、特に限定されるものではなく、既述したような種々の公知の方法を適宜に採用できる。
以上記載したような保持装置100は、例えば半導体製造装置の一部として使用される。保持装置100を半導体製造装置のチャンバー内に設置し、板状部材10の第1表面S1上にウェハWを載置する。チャック電極51への給電が行われると、静電引力が生じて第1表面S1にウェハWが吸着される。また、チャンバー内に原料ガスが導入され、ベース部材20に高周波電力が印加されると、プラズマが発生しウェハWにバイアス電圧が生じて処理が行われる。
ウェハWを処理する際、ベース部材20の冷媒路21に冷媒が流されると、ウェハWは板状部材10を介して冷却される。このようにウェハWの温度が調整されるにあたり、ベース部材20のガス注入路23から板状部材10のガス流路60に注入された熱伝導性ガスが、第1表面S1のガス流出孔61から流出して第1表面S1とウェハWとの間に形成されたギャップGに充填されることで、ウェハWの温度が高い精度で制御される。
ウェハWを処理する際は、上記したようにベース部材20に高周波電力が印加されるため、ウェハWとベース部材20との間に位置する板状部材10のガス流路60内において、異常放電が生じる可能性がある。特に、ウェハWとベース部材20とを結ぶ方向(Z軸方向)に延びるガス流出入路60V内では、異常放電が生じ易い。この点、本実施形態に係る板状部材10では、ガス流出入路60Vの内部に絶縁性の多孔体70が配されていることで、ガス流出入路60V内における異常放電の発生が低減される。
ウェハWを処理する際、チャンバーの内部は真空とされる。つまり、処理前には真空引きされ、処理後には真空から常圧に戻される。また、熱伝導性ガスを流通させるため、ガス流路60の内部に一定の圧力がかけられる。これにより、ガス流出入路60Vの内部に配された多孔体70には、第1表面S1側もしくは第2表面S2に向かう力が作用する。
ここで、本実施形態のガス流路60に類似する形態のガス流路が形成された板状部材において、仮に、ガス流出入路60Vに相当する部分に幅広部を有しない多孔体が配されている場合、多孔体は、ガス流路の壁面に固定されていなければ、ガス流路から板状部材の外部に放出されてしまう可能性がある。これを回避するために、例えば樹脂接着剤によって多孔体をガス流路の壁面に固定することが考えられるが、樹脂接着剤はプラズマ処理によって損傷してパーティクルを生じ、処理に悪影響を与える懸念がある。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る保持装置100は、ウェハ(対象物)Wを保持する第1表面S1と、第1表面S1の反対側に位置する第2表面S2と、を有する絶縁性の板状部材10を備え、板状部材10の内部には、第1表面S1に平行に延びる面平行ガス流路60Tと、面平行ガス流路60Tの壁面に設けられた第1接続孔60TC1に接続されて、第1表面S1に設けられたガス流出孔61と面平行ガス流路60Tとを連通させる第1ガス流路60V1と、面平行ガス流路60Tの壁面に設けられた第2接続孔60TC2に接続されて、第2表面S2に設けられたガス流入孔62と面平行ガス流路60Tとを連通させる第2ガス流路60V2と、が形成され、第1ガス流路60V1又は第2ガス流路60V2の少なくとも一方の内部には、第1接続孔60TC1もしくは第2接続孔60TC2から面平行ガス流路60Tの内部に突出する絶縁性の多孔体70が配されており、多孔体70は、第1表面S1に直交する面で切断したときの切断面における第1表面S1に平行な方向の寸法W70が、当該多孔体70が配される第1接続孔60TC1もしくは第2接続孔60TC2の孔幅W60TCよりも大きい幅広部70Aを有し、幅広部70Aは、面平行ガス流路60Tの内部に配されている。
上記構成によれば、ガス流出入路60Vに配された多孔体70に、これをガス流路60から面平行ガス流路60Tとは反対側に押し出そうとする力が作用した場合、幅広部70Aが、当該多孔体70が配される接続孔60TCの孔縁に引っ掛かる。具体的には、第1ガス流路60V1内に配された第1多孔体71に、これを第1表面S1側に押し出そうとする力がかかった場合は、幅広部71Aが第1接続孔60TC1の孔縁に引っ掛かる。第2ガス流路60V2内に配された第2多孔体72に、これを第2表面S2側に押し出そうとする力がかかった場合は、幅広部72Aが第2接続孔60TC2の孔縁に引っ掛かる。よって、多孔体70に上記のような比較的大きい力が作用したとしても、多孔体70は、破壊等しない限り、面平行ガス流路60Tの反対側の表面から板状部材10の外部に押し出されることはない。この結果、樹脂接着剤等を用いなくとも、多孔体70をガス流路60内に保持することができる。
また、本実施形態に係る保持装置100において、第1接続孔60TC1と第2接続孔60TC2は、第1表面S1の法線方向から視て、互いにシフトした位置に設けられている。
上記構成によれば、面平行ガス流路60Tにおいて接続孔60TCに対向する位置には、壁面(第1壁面60TS1もしくは第2壁面60TS2)が存在することとなる。よって、ガス流出入路60V内に配された多孔体70に、これを面平行ガス流路60T側に押し出そうとする力が作用しても、面平行ガス流路60Tにおいて当該多孔体70が配された接続孔60TCに対向する壁面によって、多孔体70の放出が規制される。具体的には、第1ガス流路60V1内に配された第1多孔体71に、これを第2表面S2側に押し出そうとする力がかかった場合は、第1接続孔60TC1に対向する第2壁面60TS2によって、第1多孔体71の下方への放出が規制される。第2ガス流路60V2内に配された第2多孔体72に、これを第1表面S1側に押し出そうとする力がかかった場合は、第2接続孔60TC2に対向する第1壁面60TS1によって、第2多孔体72の上方への放出が規制される。このため、多孔体70が破損等しない限り、面平行ガス流路60T側の表面から板状部材10の外部に押し出されることはない。この結果、樹脂接着剤等を用いなくとも、多孔体70のガス流路60からの放出を回避できる。
また、本実施形態に係る保持装置100において、多孔体70は、当該多孔体70が配された第1接続孔60TC1もしくは第2接続孔60TC2から、面平行ガス流路60Tにおいて当該第1接続孔60TC1もしくは当該第2接続孔60TC2に対向する側に位置する対向側壁面(第2壁面60TS2もしくは第1壁面60TS1)に至る領域に配されている。換言すれば、多孔体70は、面平行ガス流路60Tの内部において、当該多孔体70が配される接続孔60TCについての対向側壁面に接して一体化するように設けられている。
上記構成によれば、ガス流出入路60V内に配された多孔体70を、面平行ガス流路60T側に動かそうとする力が作用した場合、当該多孔体70が配された接続孔60TCに対向する壁面(第1壁面60TS1もしくは第2壁面60TS2)によって、多孔体70の移動が規制される。具体的には、第1ガス流路60V1内に配された第1多孔体71に、これを第2表面S2側に動かそうとする力がかかった場合は、第1接続孔60TC1の対向側壁面である第2壁面60TS2によって、第1多孔体71の下方への移動が規制される。第2ガス流路60V2内に配された第2多孔体72に、これを第1表面S1側に動かそうとする力がかかった場合は、第2接続孔60TC2の対向側壁面である第1壁面60TS1によって、第2多孔体72の上方への移動が規制される。よって、このような力が比較的大きくても、多孔体70は、圧潰等しない限り移動することはない。この結果、樹脂接着剤等を用いなくとも、ガス流路60内部における多孔体70の面平行ガス流路60T側への変位が起こり難くなり、多孔体70をガス流路60内に安定的に保持可能となる。
また、本実施形態に係る保持装置100において、多孔体70は、板状部材10と一体となっている。
上記構成によれば、多孔体70が板状部材10と一体となっていることで、ガス流路60内において、多孔体70が、第1表面S1側や第2表面S2側へだけでなく、他の方向へも変位し難くなる。この結果、多孔体70の擦れ等によるパーティクルの発生を一層低減できる。樹脂接着剤層を介することなく多孔体70と板状部材10を一体とするには、多孔体70と板状部材10とが同種の材料から形成されていることが好ましい。具体的には、多孔体70と板状部材10を何れもセラミック材料からなるものとできる。
<第2実施形態の詳細>
以下、第2実施形態に係る保持装置を構成する板状部材210について、図5を参照しつつ説明する。板状部材210は、この内部に形成されたガス流路60に配される多孔体270の形状が、第1実施形態に係る板状部材10と異なっている。その他の構成は、第1実施形態の板状部材10と同じであるため、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る多孔体270は、面平行ガス流路60Tにおいて、当該多孔体270が配設された接続孔60TCから、当該接続孔60TCが形成されている側に位置する接続側壁面に至る領域に配されている。換言すれば、多孔体270は、面平行ガス流路60Tの内部において、当該多孔体270が配される接続孔60TCが形成されている壁面に接して一体化するように設けられている。具体的には、第1ガス流路60V1の内部に配された第1多孔体271の幅広部271Aは、第1接続孔60TC1から、この第1接続孔60TC1についての接続側壁面である第1壁面60TS1に至る領域に配設されている。また、第2ガス流路60V2の内部に配された第2多孔体272の幅広部272Aは、第2接続孔60TC2から、この第2接続孔60TC2についての接続側壁面である第2壁面60TS2に至る領域に配設されている。
(本実施形態の効果)
以上記載したように、本実施形態に係る保持装置において、多孔体270は、面平行ガス流路60Tにおいて、当該多孔体270が配された第1接続孔60TC1もしくは第2接続孔60TC2が形成されている側に位置する接続側壁面(第1壁面60TS1もしくは第2壁面60TS2)に至る領域に配されている。
上記構成によれば、ガス流出入路60V内に配された多孔体270を面平行ガス流路60Tとは反対側に動かそうとする力が作用した場合、当該多孔体270が配された接続孔60TCが形成された壁面(第1壁面60TS1もしくは第2壁面60TS2)によって、多孔体270の移動が規制される。具体的には、第1ガス流路60V1内に配された第1多孔体271に、これを第1表面S1側に動かそうとする力がかかった場合は、第1接続孔60TC1の接続側壁面である第1壁面60TS1によって、第1多孔体271の上方への移動が規制される。第2ガス流路60V2内に配された第2多孔体272に、これを第2表面S2側に動かそうとする力がかかった場合は、第2接続孔60TC2の接続側壁面である第2壁面60TS2によって、第2多孔体272の下方への移動が規制される。よって、このような力が比較的大きくても、多孔体270が圧潰等しない限り、この力によって多孔体270が移動することはない。この結果、樹脂接着剤等を用いなくとも、ガス流路60内部における多孔体270の面平行ガス流路60Tとは反対側への変位が起こり難くなり、多孔体270をガス流路60内に安定的に保持可能となる。
<第3実施形態の詳細>
以下、第3実施形態に係る保持装置を構成する板状部材310について、図6と図7を参照しつつ説明する。板状部材310は、この内部に形成されたガス流路360の形状が、第1実施形態に係る板状部材10と異なっている。第1実施形態の板状部材10と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
板状部材310の内部には、ガス流出孔61とガス流入孔62とを連通させるガス流路360が形成されている。図6に示すように、本実施形態に係るガス流路360は、面平行ガス流路360Tと、第1ガス流路360V1と、第2ガス流路360V2と、を含む。以下、第1ガス流路360V1と第2ガス流路360V2を区別する必要がない場合
は、これらを合わせて、ガス流出入路360Vと称することがある。
面平行ガス流路360Tは、水平方向すなわち第1表面S1に平行に延びるトンネル状のガス流路部分である。面平行ガス流路360Tにおいて、上側すなわち第1表面S1側に位置する第1壁面360TS1には、第1接続孔360TC1が設けられ、下側すなわち第2表面S2側に位置する第2壁面360TS2には、第2接続孔360TC2が設けられている。以下、第1接続孔360TC1と第2接続孔360TC2を区別する必要がない場合は、これらを合わせて、接続孔360TCと称することがある。第1壁面360TS1は、第2接続孔360TC2の対向側に位置する対向側壁面であり、第1接続孔360TC1が形成されている側に位置する接続側壁面となる。同様に、第2壁面360TS2は、第1接続孔360TC1の対向側に位置する対向側壁面であり、第2接続孔360TC2が形成されている側に位置する接続側壁面となる。
ガス流出入路360Vは、上下方向すなわち第1表面S1に垂直に延びて、ガス流出孔61もしくはガス流入孔62と面平行ガス流路360Tとを連通させるガス流路部分である。第1ガス流路360V1は、ガス流出孔61と第1接続孔360TC1に接続され、第2ガス流路360V2は、ガス流入孔62と第2接続孔360TC2に接続されている。本実施形態において、第1接続孔360TC1と第2接続孔360TC2は、第1表面S1の法線方向から視て、互いに重畳しない位置に設けられている。ガス流出孔61やガス流入孔62、第1接続孔360TC1、第2接続孔360TC2の形状、並びに、ガス流路360の断面形状は限定されるものではないが、本実施形態では、いずれも略円形に形成されている場合について例示する。本実施形態に係る第1ガス流路360V1及び第2ガス流路360V2は、いずれも第1表面S1に平行な面で切断したときの切断面(XY断面)における断面形状が一定となるような直管状をなし、XY断面における第1ガス流路360V1の断面が第1接続孔360TC1と一致し、第2ガス流路360V2の断面が第2接続孔360TC2に一致する形状をなすように形成されている。本実施形態では第1ガス流路360V1が第2ガス流路360V2よりも大きい内径を有しているが、第1ガス流路360V1は第2ガス流路360V2と同じ内径を有してもよく、あるいは第2ガス流路360V2よりも小さい内径を有してもよい。
板状部材310の内部において、面平行ガス流路360Tの上方すなわち第1表面S1側には、第1電極351が配され、面平行ガス流路360Tの下方すなわち第2表面S2側には、第2電極352が配されている。これにより、面平行ガス流路360Tは、第1電極351と第2電極352によって、上下から挟まれている。第1電極351及び第2電極352は、例えば、タングステンやモリブデン等を含む導電性材料によって形成されている。本実施形態では、第1電極351が、第1表面S1に略平行な平面状をなし、ウェハW等を第1表面S1上に吸着するための静電引力を発現するチャック電極として機能する場合について例示する。この場合、第1電極351は、端子等を介して電源に接続され、必要に応じて第1電極351に給電が行われることで、ウェハWが第1表面S1上に吸着保持される。本実施形態ではまた、第2電極352も、第1表面S1に略平行な平面状をなすものとする。第2電極352は、例えば、発熱抵抗体からなり、端子等を介して電源に接続されるヒータ電極でもよい。
平面状をなす第1電極351には、この下方に位置する面平行ガス流路360Tの第1接続孔360TC1の真上となる位置に、第1接続孔360TC1より一回り大きな第1貫通孔351Hが設けられており、この第1貫通孔351Hの中央部に、第1ガス流路360V1が挿通される。第1貫通孔351Hの孔縁は、第1ガス流路360V1の壁面から所定の間隔D1だけ離れている。換言すれば、第1電極351は、第1ガス流路360V1の壁面から所定の間隔D1を空けるように設けられている。導電性材料からなる第1電極351が、第1ガス流路360V1内に露出したり近接したりすると、高周波電力が印加されたときの放電対象となるため、第1電極351と第1ガス流路360V1の壁面との間は、一定間隔だけ離れている必要がある。第1電極351、第2電極352、及び板状部材310の形成材料は、想定されるプラズマ処理条件等に応じて適宜設定できる。
板状部材310に形成されたガス流路360の内部には、多孔体370が配設されている。多孔体370は、絶縁性材料によってこの内部を熱伝導性ガスが流通可能に形成されており、ガス流路360内に多孔体370が配されることで、ガス流路360内の当該部分において、上下方向(ウェハWとベース部材20とを結ぶ方向)に直線的に延びる大きな空隙が減少する。本実施形態に係る保持装置300には、多孔体370として、第1ガス流路360V1の内部に、第1接続孔360TC1から面平行ガス流路360Tの内部に突出するように配されている。
多孔体370は、第1ガス流路360V1の内部に配された流出入路内多孔体部370Vと、面平行ガス流路360Tの内部に配された平行流路内多孔体部370Tと、を有する。平行流路内多孔体部370Tが請求の範囲に記載された「幅広部」に対応している。本実施形態では、流出入路内多孔体部370Vと平行流路内多孔体部370Tは、一体的に形成されている。流出入路内多孔体部370Vから連なる部分が、第1接続孔360TC1から面平行ガス流路360Tの内部に突出することによって、平行流路内多孔体部370Tが形成されている。平行流路内多孔体部370Tは、第1表面S1の法線方向から視て、第1電極351の第1貫通孔351Hに重畳するように形成されている。また、本実施形態では、面平行ガス流路360Tのうち、第1表面S1の法線方向から視て第1貫通孔351Hに重畳しない位置には、多孔体370が配されていない空領域ERが残されている。
平行流路内多孔体部370Tは、第1表面S1に直交する面で切断したときの切断面(Z軸を含む断面)において、第1表面S1に平行な方向の寸法W370Tが、第1接続孔360TC1の孔幅W360TC1よりも大きい。
上記したように板状部材310のガス流路360には、ヘリウムガス等の熱伝導性ガスが流される。多孔体370の内部には熱伝導性ガスが通気可能とされているが、流速が大きくなると、その分だけ圧力損失も大きくなり、温度制御性が低下することが予想される。そこで、図7に示すように、本実施形態の面平行ガス流路360Tは、多孔体370の平行流路内多孔体部370Tが配された多孔体側流路360T3と、第2接続孔360TC2と多孔体側流路360T3とを連通させる第1面平行ガス流路360T1と、第1面平行ガス流路360T1から分岐して第1面平行ガス流路360T1とは異なる位置で多孔体側流路360T3に接続され、第1面平行ガス流路360T1と多孔体側流路360T3を連通させる第2面平行ガス流路360T2と、を含んで構成されている。
第1面平行ガス流路360T1は直線状に形成されているのに対して、第2面平行ガス流路360T2は略門形に形成され、第1面平行ガス流路360T1の両側に一対設けられている。一対の第2面平行ガス流路360T2は第1面平行ガス流路360T1を中心として左右対称となるように配されている。第1面平行ガス流路360T1は、第2接続孔360TC2と多孔体側流路360T3を連通させ、第2面平行ガス流路360T2は、第1面平行ガス流路360T1と多孔体側流路360T3を連通させる。
多孔体側流路360T3は、第1表面S1の法線方向から視て、第1ガス流路360V1と同軸で、かつ第1ガス流路360V1よりも一回り大きい円形とされている。各面平行ガス流路360T1,360T2と多孔体側流路360T3との接続部は、多孔体側流路360T3の中心から視て90°間隔で配されている。多孔体側流路360T3における図7の図示上側と下側に一対の第2面平行ガス流路360T2の端部がそれぞれ接続され、図7の図示左側に第1面平行ガス流路360T1の端部が接続されている。平行流路内多孔体部370Tの一部は、各面平行ガス流路360T1,360T2の内部に入り込んでいる。
このような構成によると、第1面平行ガス流路360T1のみが形成されている場合に比べて、一対の第2面平行ガス流路360T2が形成された分だけ流路の断面積が増えることになるため、圧力損失を低下させ、温度制御性を向上できることになる。
また、流出入路内多孔体部370Vにより、第1ガス流路360V1の内部における異常放電の発生が低減される。そして、平行流路内多孔体部370Tにより面平行ガス流路360Tのうち、電極の絶縁性を確保するために上下に電極を配することができない領域においても異常放電の発生が低減される。これにより、面平行ガス流路360Tについて、第1接続孔360TC1の近傍には内部に多孔体370が配され、その他の領域には上下に第1電極351及び第2電極352が配されて、面平行ガス流路360Tの全域に亘って異常放電の発生を低減できる。ただし、電極が必ずしも上下一対設けられている必要はなく、第1電極351及び第2電極352のいずれか一方のみが設けられている場合でも異常放電の発生を低減できる。
<第4実施形態の詳細>
以下、第4実施形態に係る保持装置を構成する板状部材410について、図8と図9を参照しつつ説明する。板状部材410は、この内部に形成された面平行ガス流路460Tの形状が、第3実施形態に係る板状部材310と異なっている。第3実施形態の板状部材310と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の面平行ガス流路460Tは、第1面平行ガス流路460T1と、第2面平行ガス流路460T2と、多孔体側流路460T3と、を含んで構成されている。多孔体470は、第1ガス流路360V1の内部に配された流出入路内多孔体部470Vと、面平行ガス流路460Tの内部に配された平行流路内多孔体部470Tと、を有する。平行流路内多孔体部470Tが請求の範囲に記載された「幅広部」に対応している。平行流路内多孔体部470Tは、第1表面S1の法線方向から視て、第1電極351の第1貫通孔351Hに重畳するように形成されている。平行流路内多孔体部470Tは、第1表面S1に直交する面で切断したときの切断面(Z軸を含む断面)において、第1表面S1に平行な方向の寸法W470Tが、第1接続孔360TC1の孔幅W360TC1よりも大きい。図9に示すように、第2面平行ガス流路460T2は、第1面平行ガス流路460T1における平行流路内多孔体部470T側の端部から平行流路内多孔体部470Tの外縁に沿って円環状に形成されている。
このような構成によると、ヘリウムガス等の熱伝導性ガスが平行流路内多孔体部470Tの全周に亘って通気可能となり、第3実施形態の面平行ガス流路360Tよりも平行流路内多孔体部470Tとの接触面積が増えることになるため、圧力損失をさらに低下させ、温度制御性をさらに向上できることになる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態1,2では、複数の第1ガス流路60V1と、第2ガス流路60V2のすべてに、多孔体70が配設されている例について示したが、これに限定されない。複数のガス流出入路60Vの一部に多孔体を配するだけでも、このような多孔体を有しない保持装置と比較してガス流路内における異常放電の発生を低減でき、多孔体を本開示に従った形状とすることで、ガス流路60からの放出を抑制できる。
(2)ベース部材は、その内部にガス注入路が形成されているものに限定されない。例えば、板状部材10の第2表面S2に、ガス流入孔62から外周に延びる溝が形成され、この溝から熱伝導性ガスが注入されて、ガス流路60内に導入されるように構成されていてもよい。また、ベース部材は、その内部に冷媒路が形成されているものに限定されない。ベース部材は、熱伝導性の高い材料で形成されているもの、放冷フィン等の何らかの冷却機構を備えているもの、が好ましい。
(3)上記実施形態1,2において、板状部材10の内部には、発熱抵抗体からなり、端子等を介して電源に接続されるヒータ電極が設けられていてもよい。ヒータ電極は、面平行ガス流路60Tの上方においてチャック電極51との間に配されていてもよく、面平行ガス流路60Tの下方すなわち第2表面S2側に配されていてもよく、複数の層に配されていてもよい。ヒータ電極は、第1表面S1の法線方向から視て、例えば同心円状や渦巻状の線状をなすように形成され、端子等を介して電源に接続される。必要に応じてヒータ電極への給電が行われることにより、板状部材10が加熱され、板状部材10の第1表面S1に保持されたウェハWが加熱される。ヒータ電極への給電を調整することで、ウェハWの温度を制御できる。ヒータ電極は、チャック電極51と同様に、例えばタングステンやモリブデン等を含む導電性材料によって形成できる。
(4)上記実施形態の保持装置における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。また、上記実施形態における保持装置等の製造方法は、あくまで一例であって、種々に変更可能である。
(5)本開示は、上記実施形態で例示した静電チャックに限らず、セラミック基材の表面上に対象物を保持する他の保持装置(例えば、加熱装置等)にも同様に適用可能である。
(6)上記実施形態3,4において、板状部材310,410の内部には、第1電極351、第2電極352とは別に、発熱抵抗体からなり、端子等を介して電源に接続されるヒータ電極が設けられていてもよい。必要に応じてヒータ電極への給電が行われることにより、板状部材310,410が加熱され、板状部材310,410の第1表面S1に保持されたウェハWが加熱される。ヒータ電極への給電を調整することにより、ウェハWの温度を制御できる。また、上記実施形態3,4では、第1電極351がチャック電極として機能している場合について例示したが、これに限定されない。チャック電極は、第1電極351とは別に設けられていてもよい。
(7)上記実施形態3,4において、多孔体370,470は第1ガス流路360V1に多孔体370,470が配設されている例について示したが、これに限定されない。多孔体370,470は第2ガス流路360V2に配設されているものでもよいし、第1ガス流路360V1と第2ガス流路360V2の双方に配設されているものでもよい。
100…保持装置
10,210,310,410…板状部材
20…ベース部材
21…冷媒路
23…ガス注入路
30…接合材
51…チャック電極
60,360,460…ガス流路
60T,360T,460T…面平行ガス流路
60TS1…第1壁面(第2接続孔の対向側壁面、第1接続孔の接続側壁面)
60TS2…第2壁面(第1接続孔の対向側壁面、第2接続孔の接続側壁面)
60TC,360TC…接続孔
60TC1,360TC1…第1接続孔
60TC2,360TC2…第2接続孔
60V,360V…ガス流出入路
60V1,360V1…第1ガス流路
60V2,360V2…第2ガス流路
61…ガス流出孔
62…ガス流入孔
70,270,370,470…多孔体
71,271…第1多孔体
72,272…第2多孔体
70A,71A,72A,270A,271A…幅広部
351…第1電極
351H…貫通孔
352…第2電極
360T1,460T1…第1面平行ガス流路
360T2,460T2…第2面平行ガス流路
360T3,460T3…多孔体側流路
370T,470T…平行流路内多孔体部(幅広部)
370V,470V…流出入路内多孔体部
S1…第1表面
S2…第2表面
G…ギャップ
W70…(切断面における第1表面に平行な方向の多孔体の)寸法
W71…(切断面における第1表面に平行な方向の第1多孔体の)寸法
W72…(切断面における第1表面に平行な方向の第2多孔体の)寸法
W…ウェハ(対象物)

Claims (8)

  1. 対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有する絶縁性の板状部材を備え、
    前記板状部材の内部には、
    前記第1表面に平行に延びる面平行ガス流路と、
    前記面平行ガス流路の壁面に設けられた第1接続孔に接続されて、前記第1表面に設けられたガス流出孔と前記面平行ガス流路とを連通させる第1ガス流路と、
    前記面平行ガス流路の壁面に設けられた第2接続孔に接続されて、前記第2表面に設けられたガス流入孔と前記面平行ガス流路とを連通させる第2ガス流路と、が形成され、
    前記第1ガス流路又は前記第2ガス流路の少なくとも一方の内部には、前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔から前記面平行ガス流路の内部に突出する絶縁性の多孔体が配されており、
    前記多孔体は、前記第1表面に直交する面で切断したときの切断面における前記第1表面に平行な方向の寸法が、当該多孔体が配される前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔の孔幅よりも大きい幅広部を有し、
    前記幅広部は、前記面平行ガス流路の内部に配されている、保持装置。
  2. 前記第1接続孔と前記第2接続孔は、前記第1表面の法線方向から視て、互いにシフトした位置に設けられている、請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記多孔体は、当該多孔体が配された前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔から、前記面平行ガス流路において当該第1接続孔もしくは当該第2接続孔に対向する側に位置する対向側壁面に至る領域に配されている、請求項2に記載の保持装置。
  4. 前記多孔体は、前記面平行ガス流路において、当該多孔体が配された前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔が形成されている側に位置する接続側壁面に至る領域に配されている、請求項3に記載の保持装置。
  5. 前記多孔体は、前記板状部材と一体となっている、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の保持装置。
  6. 前記面平行ガス流路は、
    前記多孔体が配された多孔体側流路と、
    前記第1接続孔もしくは前記第2接続孔と前記多孔体側流路とを連通させる第1面平行ガス流路と、
    前記第1面平行ガス流路から分岐して前記第1面平行ガス流路とは異なる位置で前記多孔体側流路に接続され、前記第1面平行ガス流路と前記多孔体側流路を連通させる第2面平行ガス流路と、を含んで構成されている、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の保持装置。
  7. 前記第2面平行ガス流路は、前記第1面平行ガス流路における前記幅広部側の端部から前記幅広部の外縁に沿って環状に形成されている、請求項6に記載の保持装置。
  8. 前記板状部材の内部には、前記第1表面と前記面平行ガス流路との間に配された電極と、前記第2表面と前記面平行ガス流路との間に配された電極と、の少なくとも一方が設けられ、
    少なくとも一方の前記電極には、当該少なくとも一方の前記電極と前記第1ガス流路もしくは前記第2ガス流路の壁面との間に所定の間隔を空けて前記第1ガス流路もしくは前記第2ガス流路を挿通させる貫通孔が形成され、
    前記幅広部は、前記第1表面の法線方向から視て、前記貫通孔に重畳するように、前記面平行ガス流路の内部に配されている、請求項1から請求項7の何れか一項に記載の保持装置。
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