JP2002352538A - ヘッドアクチュエータとディスク記憶装置 - Google Patents

ヘッドアクチュエータとディスク記憶装置

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JP2002352538A
JP2002352538A JP2001124701A JP2001124701A JP2002352538A JP 2002352538 A JP2002352538 A JP 2002352538A JP 2001124701 A JP2001124701 A JP 2001124701A JP 2001124701 A JP2001124701 A JP 2001124701A JP 2002352538 A JP2002352538 A JP 2002352538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈曲型ヘッドアクチュエータ及びVCMの小
型化を図りながら、ロード時の初期範囲の駆動トルクを
増大させること。 【解決手段】 屈曲型ヘッドアクチュエータ13及びV
CM18の小型化を図り、かつ、VCM18による屈曲
型ヘッドアクチュエータ13のロード時の初期範囲の駆
動トルクの増大を図るために、マグネット82の外周部
分で一方の端部側に凸部82dを形成し、コイル81の
半径方向部分に続く外側コーナ部分をそのマグネットの
凸部にオーバーラップさせた屈曲型ヘッドアクチュエー
タ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、大容量の
リムーバブルハードディスクドライブ等に適用するのに
好適なヘッドアクチュエータとディスク記憶装置の技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図48〜図70によって、従来の
大型のリムーバブルハードディスクドライブ及びリムー
バブルハードディスクカートリッジについて、以下の順
序で説明する。 (A1) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブの概要説明(図48〜図63) (A2) ・・・ 従来大型のリムーバブルハードディ
スクドライブのダイナミックロード/アンロード機構の
説明(図53〜図63) (A3) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブの屈曲型ヘッドアクチュエータを回転駆
動する大型のボイスコイルモータの説明(図56〜図5
9) (A4) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブのダイナミックロード/アンロード用ラ
ンプのヘッドを開閉するカム面の説明(図60〜図6
3) (A5) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブによる従来の大型のリムーバブルハード
ディスクカートリッジの記録、再生操作の説明(図48
〜図63) (A6) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブのスピンドルモータの駆動制御方法に関
する説明(図1の(B)) (A7) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブによる従来の大型のリムーバブルハード
ディスクカートリッジのイジェクト操作の説明(図48
〜図63) (A8) ・・・ 従来の大型のボイスコイルモータの
駆動トルクに関する説明(図57〜図59) (A9) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクドライブの屈曲型ヘッドアクチュエータのヘッド
の配線構造の説明(図64及び図65) (A10) ・・・ 従来の大型のリムーバブルハード
ディスクカートリッジの説明(図66〜図70)
【0003】(A1) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブの概要説明 まず、図48
〜図63によって、従来のリムーバブルディスクドライ
ブ等のディスク記憶装置の一例である従来の大容量で大
型のリムーバブルハードディスクドライブ(Removable
−Hard Disk Driveであって、以下、単にR−HDD
(大)と記載する)であって、コンタクト・スタート/
ストップ(contact stort/stop)方式のR−HDD
(大)101の概要について説明する。
【0004】この従来のR−HDD(大)101は上面
が開放されたドライブ本体102を有していて、そのド
ライブ本体102の上部には上カバー103が水平状に
配置されている。なお、これらドライブ本体102及び
上カバー103はアルミニウム合金等の金属材料や合成
樹脂材料等によって構成されている。そして、ドライブ
本体102内の前側位置に板金部材等で構成されたカー
トリッジホルダー104が水平状に配置されていて、こ
のカートリッジホルダー104の前端部には水平状の前
端部開口104aが形成されている。そして、ドライブ
本体102の前面102aは後述するようにカートリッ
ジホルダー104が上昇位置へ上昇された時に、カート
リッジホルダー104の前端部開口104aが露出され
て、後述するR−HDC(大)121を前後方向である
矢印a、b方向から挿入、排出するためのカートリッジ
挿入口105が水平状に開口されている。
【0005】そして、カートリッジホルダー104の上
部に上カバ−103が一体に結合されていて、このカー
トリッジホルダー104は上カバ−103と一体にドラ
イブ本体102内に配置された昇降機構106によって
上下方向である矢印c、d方向に昇降自在に構成されて
いて、その昇降機構106はドライブ本体102の底部
に水平状に配置されてる。そして、前後方向である矢印
a、b方向にスライドされるスライド板107と、その
スライド板107によって駆動されて、カートリッジ挿
入口ーカートリッジホルダー104を矢印c、d方向に
昇降駆動する左右一対、合計4つのスライドカム機構1
08とによって構成されている。なお、ドライブ本体1
02の前面102aにはイジェクト釦109が設けられ
ている。
【0006】そして、ドライブ本体102内で、カート
リッジホルダー104の下部には、例えば、扁平ブラシ
レスモータ等によって構成されたスピンドルモータ11
0が配置され、そのスピンドルモータ110のスピンド
ル110a及びロータと一体に回転されるディスクテー
ブル111にはチャッキングマグネット112が埋設さ
れている。そして、ドライブ本体102内でカートリッ
ジホルダー104の後方位置には大型の回動型ヘッドア
クチュエータである屈曲型ヘッドアクチュエータ113
が配置されていて、この屈曲型ヘッドアクチュエータ1
13はヘッドアーム114の先端114aの上下両面に
板ばねで構成されている上下一対のサスペンション11
5をほぼ直角等の所定角度に屈曲させて取り付け、これ
ら上下一対のサスペンション115の先端にヘッドであ
る上下一対の浮上ヘッドスライダー116を上下に対向
させてジンバル等を介して取り付けたものである。な
お、上下一対のサスペンション115は上下一対の浮上
ヘッドスライダー116側である先端側に至るほど、ヘ
ッドアーム114の先端114aの厚み方向の中心側に
近づくように上下対称状に傾斜されている。
【0007】そして、この屈曲型ヘッドアクチュエータ
113はヘッドアーム114のほぼ中間部分をドライブ
本体102の底部上に取り付けられている垂直状の回転
中心軸117の外周にベアリング117aを介して回転
自在に取り付けられている。そして、この屈曲型ヘッド
アクチュエータ113を図52に示す後述するR−HD
C(大)121に対する外部ポジションであるアームロ
ックポジションP11と、図55に示す後述するR−H
DC(大)121に対する内部ポジションであるディス
ク125の記録エリア内ポジションP14の最内周位置
P16との間の全往復動領域内で矢印g、h方向に往復
運動させるヘッドアクチュエータ駆動機構が、後述する
ように、このR−HDD(大)101に装着されたR−
HDC(大)121の後方位置におけるドライブ本体1
02の底部上に取り付けられている。そして、このヘッ
ドアクチュエータ駆動機構は、ダイナミックロード/ア
ンロード用ランプ169が付設されたカム機構118
と、ボイスコイルモータ(voice coil motorであって、
以下、単に、VCMと記載する)119との2つの駆動
機構によって構成されている。
【0008】そして、カム機構118とダイナミックロ
ード/アンロード用ランプ169が屈曲型ヘッドアクチ
ュエータ113を図52に示すアームロックポジション
P11と図53に示すR−HDC(大)121内でディ
スク125の外周近傍位置に設定されたアームロード/
アンロードポジションP12との間で矢印g、h方向に
機械的に回転駆動するように構成されている。そして、
VCM119が屈曲型ヘッドアクチュエータ113を図
53に示すR−HDC(大)121内でアームロード/
アンロードポジションP12と、図54に示すディスク
125の最外周のランディングポジションP13と、図
55に示す記録エリア内ポジションP14の最内周位置
P16との間で矢印g、h方向に回転駆動するように構
成されている。
【0009】(A2) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブのダイナミックロード/ア
ンロード機構の説明 ここで、図53〜図65によって、従来のR−HDD
(大)101に採用されているダイナミックロード/ア
ンロード機構について説明すると、このダイナミックロ
ード/アンロード機構には、カム機構118とダイナミ
ックロード/アンロード用ランプ(dynamic load/anloa
d rampであって、以下、単に、ランプと記載する)16
9とが使用されている。まず、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113を矢印g、h方向に回転駆動するカム機構1
18は、駆動モータ161によって正逆回転駆動される
ウォーム162とウォームホイール163とによって構
成された減速機構兼用のセルフロック機構と、そのウォ
ームホイール163によって複数の減速ギア164を介
して矢印i、j方向に正逆回転駆動されるカムギア16
5とによって構成されている。そして、このカムギア1
65等には屈曲型ヘッドアクチュエータ113の矢印
g、h方向における現在位置を順次検出するモードセン
サー(図示せず)が付設されている。
【0010】そして、カムギア165の上面にはほぼ同
心円形状のカム166が一体成形されていて、このカム
166が屈曲型ヘッドアクチュエータ113におけるヘ
ッドアーム114の下面で、先端114aと回転中心軸
117とのほぼ中間部分に一体に設けられたカム従動部
167を駆動するように構成されている。なお、このカ
ム166にはカム従動部167に向って矢印j方向に突
出された凸部166aと、その凸部166aから矢印i
方向に延びる外周面116bと、その凸部166aの矢
印j方向側に形成された切欠き部166cとが形成され
ていて、その凸部166aと外周面166bがカム従動
部167の駆動部に構成され、切欠き部166cはカム
従動部167に対する逃げ用空間に構成されている。そ
して、屈曲型ヘッドアクチュエータ113をアームロッ
クポジションP11で位置決めするためのストッパー1
68がヘッドアーム114の下面に垂直状に固着された
ストッパーピン168aと、ドライブ本体102の底部
に円弧状に形成されていて、ストッパーピン168aを
案内するガイド穴186bの矢印h方向側の端部168
cとによって構成されている。なお、ガイド穴168b
は回転中心軸117を中心とした円弧状に形成されてい
る。
【0011】そして、ランプ169はドライブ本体10
2の底部上に取り付けられた一対のスライドガイド17
0で案内されて上下一対の浮上ヘッドスライダー116
の移動機構にほぼ沿った方向である矢印k、m方向にお
いて図52に示す待避ポジションP21と図53に示す
動作ポジションP22との間でスライド自在に構成され
ている。そして、このランプ169とドライブ本体10
2との間にはスライド付勢手段である引張りコイルばね
171が架設されていて、この引張りコイルばね171
によってランプ169が待避ポジションP21から動作
ポジションP22へ矢印k方向にスライド付勢されてい
る。
【0012】そして、このランプ169は合成樹脂等に
て成形されていて、このランプ169の矢印k方向側の
端部の上部には、屈曲型ヘッドアクチュエータ113の
上下一対の浮上ヘッドスライダー116を上下一対のサ
スペンション115のばね力との協同作用によって上下
方向に開閉するためのランプアーム169aが一体成型
されている。そして、このランプアーム169aはラン
プ169から矢印g方向側に延出されていて、このラン
プアーム169aが屈曲型ヘッドアクチュエータ113
の上下一対のサスペンション115の先端側の間に水平
状に挿入されて配置されている。そして、このランプア
ーム169aは上下一対の浮上ヘッドスライダー116
の矢印g、h方向の回動軌跡にほぼ沿うように円弧状に
形成されてい、このランプアーム169aの回転中心軸
117の周りの回転半径r1は上下一対の浮上ヘッドス
ライダー116の回転中心軸117の周りの回転半径r
2より小さく構成されている。
【0013】そして、このランプ169の矢印m方向側
の端部の上部に一体成形されたヘッドアクチュエータ押
圧部169bが屈曲型ヘッドアクチュエータ113にお
けるヘッドアーム114の外側面114eに矢印k方向
から当接されていて、引張りコイルばね171によるラ
ンプ169の矢印k方向へのスライド付勢力がこのヘッ
ドアクチュエータ押圧部169bを介して屈曲型ヘッド
アクチュエータ113に伝達されて、この屈曲型ヘッド
アクチュエータ113が引張りコイルばね171のばね
力によって矢印g方向に回転付勢されるように構成され
ている。なお、ドライブ本体102の底部上にはランプ
169を動作ポジションP22で停止するストッパー1
69cが固定されている。
【0014】これらのカム機構118、ランプ169及
び引張りコイルばね171は以上のように構成されてい
て、まず、屈曲型ヘッドアクチュエータ113をアーム
ロックポジションP11まで矢印h方向に回転駆動して
ロックする際には、カム機構118における駆動モータ
161によってウォーム162−ウォームホイール16
3−複数の減速ギア164を介してカムギア165が図
55に示す位置から図52に示す位置まで矢印j方向に
回転駆動されて停止される。すると、そのカム166の
凸部166aによって屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3のカム従動部167が矢印j方向に押されて、この屈
曲型ヘッドアクチュエータ113が回転中心軸117を
中心にしてアームロード/アンロードポジションP12
からアームロックポジションP11まで矢印h方向に回
動されて、ストッパー168によって停止される。そし
て、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がストッパー1
68で停止されるのとほぼ同時に、カム166の凸部1
66aがカム従動部167に対して矢印j方向に逃げ
て、カム従動部167がカム166の外周面166bで
位置規制されることになり、屈曲型ヘッドアクチュエー
タ113がストッパー168とカム166の外周面16
6bとの間で機械的に挟まれるようにして、アームロッ
クポジションP11でそのままロックされることにな
る。
【0015】そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3がアームロード/アンロードポジションP12からア
ームロックポジションP11まで矢印h方向に回動され
る際に、ランプ169のヘッドアクチュエータ押圧部1
69bがその屈曲型ヘッドアクチュエータ113によっ
て矢印m方向に押されて、ランプ169が屈曲型ヘッド
アクチュエータ113に追従して一対のスライドガイド
170に沿って動作ポジションP22から待避ポジショ
ンP21まで矢印m方向にスライドされる。そして、こ
のランプ169によって引張りコイルばね171が矢印
m方向に引っ張られて、この引張りコイルばね171に
屈曲型ヘッドアクチュエータ113を矢印g方向に回転
駆動するための駆動力がチャージされる。そして、この
アームロックポジションP11及び待避ポジションP2
1では、図53及び図61に示すように、屈曲型ヘッド
アクチュエータ113の上下一対のサスペンション11
5の先端部分及び上下一対の浮上ヘッドスライダー11
6と、ランプアーム169aとが後述するR−HDC
(大)121のヘッド挿入穴127の外部に引き出され
る。
【0016】次に、屈曲型ヘッドアクチュエータ113
を図52に示すアームロックポジションP11から図5
4に示すアームロード/アンロードポジションP12ま
で矢印g方向に回転駆動する際には、カム機構118に
おける駆動モータ161によってウォーム162−ウォ
ームホイール163−複数の減速ギア164を介してカ
ムギア165が図52に示す位置から図53に示す位置
まで矢印i方向に回転駆動されて停止される。すると、
図53に示すように、最初に、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113のカム従動部167がカム166の外周面1
66bから凸部166a上に相対的に乗り上げる。そし
て、引き続きのカム166の矢印i方向への回転に伴
い、引張りコイルばね171にチャージされている駆動
力によって、ランプ169が待避ポジションP21から
矢印k方向にスライド開始され、そのランプ169のヘ
ッドアクチュエータ押圧部169bを介して屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ113が矢印g方向へ回転駆動され
る。
【0017】従って、駆動モータ161によってカムギ
ア165が図52に示す位置から図53に示す位置まで
矢印i方向に回転駆動されることによって、引張りコイ
ルばね171にチャージされている駆動力によって屈曲
型ヘッドアクチュエータ113が回転中心軸117を中
心にして図52に示すアームロックポジションP11か
ら図53に示すR−HDC(大)121内で、ディスク
125の外周近傍位置に設定されているアームロード/
アンロードポジションP12まで矢印g方向に回転駆動
される。そして、この屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3に追従するようにして、ランプ169が図52に示す
待避ポジションP21から図53に示す動作ポジション
P22まで矢印k方向にスライド駆動されて、このラン
プ169は動作ポジションP22でストッパー169c
に当接されて停止される。そして、ランプ169と一体
のヘッドアクチュエータ押圧部169bも図53に示す
位置で停止されて、後述するヘッドロード時には、屈曲
型ヘッドアクチュエータ113がヘッドアクチュエータ
押圧部169bから切り離されて矢印g方向に回転駆動
されることになる。そして、図53及び図62に示すよ
うに、屈曲型ヘッドアクチュエータ113及びランプ1
69がアームロード/アンロードポジションP12及び
動作ポジションP22に到達した時に、上下一対のサス
ペンション115の先端部分及び上下一対の浮上ヘッド
スライダー116と、ランプアーム169aの先端部分
が後述するR−HDC(大)121のヘッド挿入穴12
7に挿入されて、ディスク125の外周近傍位置で停止
される。
【0018】つまり、屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3は引張りコイルばね171によってアームロックポジ
ションP11からアームロード/アンロードポジション
P12まで矢印g方向に回転駆動されるが、屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ113がアームロード/アンロードポ
ジションP12に到達した瞬間に、引張りコイルばね1
71が屈曲型ヘッドアクチュエータ113から切り離さ
れることになる。そして、この後、カムギア165は駆
動モータ161によって引き続き図55に示す位置まで
矢印i方向に回転駆動されて停止され、屈曲型ヘッドア
クチュエータ113のカム従動部167がカム166の
切欠き部166cからカム166の前方側外部である矢
印g、h方向に出入り可能となる。
【0019】(A3) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブの屈曲型ヘッドアクチュエ
ータを駆動する大型のボイスコイルモータの説明 ここで、図56〜図59によって、従来の大型のR−H
DD(大)101に採用されている大型の屈曲型ヘッド
アクチュエータ113を回動駆動する大型のVCM11
9について説明する。このVCM119は、ヘッドアー
ム114のサスペンション115側とは反対側の端部に
固着されたコイル181と、ドライブ本体102の底部
上に水平状に取り付けられたマグネット182と、上下
ヨーク183、184とによって構成されている。そし
て、コイル181は回転中心軸117側の端部である内
側端が小幅で、その反対側の外側端が次第に大幅となる
ほぼ扇型で扁平な空芯コイル形状に構成されている。そ
して、このコイル181がヘッドアーム114に一体に
成形されたほぼV形の左右一対の外側ウイング114d
間に水平状(回転中心軸117に対する直角状)に嵌合
され、このコイル181の空芯部内に樹脂層185がア
ウトサート成形等にて充填されることによって、このコ
イル181がヘッドアーム114に水平状に固着されて
いる。
【0020】そして、マグネット182は平板状で、か
つ、ヘッドアーム114の回転中心軸117を中心とし
た扇型に形成されていて、このマグネット182は上ヨ
ーク183の下面(又は下ヨーク184の上面)に接着
等にて固着されている。そして、上下ヨーク183、1
84は板金等の強磁性部材で構成されていて、上ヨーク
183はほぼL型板形状に形成されている。そして、こ
の上ヨーク183の直交する2辺には2つの位置決め用
凹部183aが形成され、この上ヨーク183の回転中
心軸117側へのの突出端と1つのコーナ部分には回転
中心軸嵌合穴183bとネジ挿通穴183cが形成され
ている。また、下ヨーク184には直交する2辺に垂直
状に立ち上げられた2つの垂直壁184aが設けられて
いて、これらの垂直壁184aの上端部分のほぼ中央部
には位置決め用凸部184bが形成されている。そし
て、この下ヨーク184の2つのコーナ部分には位置決
めピン嵌合穴184cとネジ挿通穴184dが形成され
ている。
【0021】そして、ドライブ本体102の底部上には
位置決めピン186が垂直状に固着されていて、その位
置決めピン186の上端の中心にはネジ締結用穴186
aが形成されている。そして、下ヨーク184が位置決
めピン嵌合穴184cによって位置決めピン186に上
方から挿通されて嵌合され、この下ヨーク184がネジ
挿通穴184dに上方から挿入された止ネジ187によ
ってドライブ本体102の底部上に水平状に固着されて
いる。そして、上ヨーク183がマグネット182を下
向きにした状態で、下ヨーク184の2つの垂直壁18
4a上に水平状に載置されて、2つの位置決め用凹部1
83aを2つの位置決め用凸部184bに上方から嵌合
させることによって、この上ヨーク183が下ヨーク1
84上に水平状に位置決めされる。そして、この上ヨー
ク183の突出端の回転中心軸嵌合穴183bをヘッド
アーム114の回転中心軸117の上端に上方から嵌合
させ、ネジ挿通穴183cに上方から挿通させた止ネジ
188を位置決めピン186の上端の中心のネジ締結用
穴186aに締結することによって、VCM119がド
ライブ本体102の底部上に水平状の枠型に組み立てら
れている。そして、マグネット182の下面と水平状の
コイル181の上面との間と、そのコイル181の下面
と下ヨーク184の上面との間にはそれぞれギャップ1
89が形成されている。
【0022】そして、このようにして組み立てられたV
CM119は、コイル181に正方向(矢印A1方向)
又は逆方向(矢印A2方向)への通電を行うことによっ
て屈曲型ヘッドアクチュエータ113を回転中心軸11
7の周りで、図53に示したアームロード/アンロード
ポジションP12と、図55に示した記録エリア内ポジ
ションP14の最内周位置P16との間の駆動領域内に
おいて矢印g、h方向に一定の駆動トルクによって回動
駆動することができるように構成されている。
【0023】(A4) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブのダイナミックロード/ア
ンロード用ランプのヘッドを開閉するカム面の説明 ここで、図62及び図63よって、ランプ169におけ
るランプアーム169aの上下両面に一体成型されてい
る上下対称形状のカム面について説明する。まず、ラン
プ169の水平状のランプアーム169aの厚み方向の
センターの高さが、後述するように、R−HDD(大)
101に装着されたR−HDC(大)121内にあっ
て、スピンドルモータ110のディスクテーブル111
上に水平状にマグネットチャッキングされて、カートリ
ッジ本体124内の上下方向のほぼ中間位置まで上昇さ
れたディスク125の厚み方向のセンターの高さと同じ
高さに配置されている。つまり、ランプアーム169a
の厚み方向のセンターは、スピンドルモータ110のデ
ィスクテーブル111上にマグネットチャッキングされ
たディスク125の厚み方向のセンターと水平基準線P
Oで一致している。
【0024】そして、このランプアーム169aの上下
両面には、水平基準線POに対して上下対称状に形成さ
れた低い水平面172と、矢印k方向に向って上り傾斜
に形成された上り斜面173と、高い水平面174と、
矢印k方向に向って下り傾斜に形成された下り斜面17
5とからなるほぼ台形状で、上下対称形状のカム面17
6が形成されている。
【0025】一方、大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
113の上下一対のサスペンション115のやや先端側
に偏位された位置で、これら上下一対のサスペンション
115の上下対向面にはランプアーム169aの上下一
対のカム面176に対するカム従動部である上下一対の
スライド用凸部177が上下対称状に形成されている。
なお、これら上下一対のスライド用凸部177は例えば
打出し加工や合成樹脂のアウトサート成形等にて形成さ
れたほぼ半球面形状の突起に形成されている。そして、
これら上下一対のスライド用凸部177が上下一対のサ
スペンション115のばね力によって、ランプアーム1
69aの上下両面に矢印n方向から上下対称状に弾性的
に押圧されていて、後述するように、屈曲型ヘッドアク
チュエータ113がアームロード/アンロードポジショ
ンP12とランディングポジションP13との間で矢印
g、h方向に回転駆動する際に、上下一対のスライド用
凸部117が上下一対のカム面177上で矢印g、h方
向にスライドされて、上下一対の浮上ヘッドスライダー
116が上下方向に開閉されるように構成されている。
【0026】(A5) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブによる大型のリムーバブル
ハードディスクカートリッジの記録、再生操作の説明 ここで、図48〜図65によって、R−HDD(大)1
01によるR−HDC(大)121の記録、再生操作を
説明する。まず、ディスクローディング時には、図48
に示されたR−HDD(大)101のイジェクト釦10
9を押すと、昇降機構106によってカートリッジホル
ダー104が上カバー103と一体に図50に示す上昇
位置へ矢印d方向に上昇駆動されて、カートリッジホル
ダー104の前端部開口104aがドライブ本体102
の前面102aに形成されているカートリッジ挿入口1
05と同一高さ位置へ上昇されて、このカートリッジ挿
入口105が開状態となる。
【0027】そこで、図49及び図50に1点鎖線で示
すように、R−HDC(大)121をカートリッジ挿入
口105から、前端部開口104aを通してカートリッ
ジホルダー104内に矢印a方向から水平に挿入する
と、後述するR−HDC(大)121のシャッター13
5が捩りコイルばね147に抗して図69に示す閉位置
から図70に示す開位置まで矢印m方向に開かれる。そ
して、この後、図51に示すように、昇降機構106の
スライド板107が矢印e方向にスライド駆動されて、
合計4つのスライドカム108によってカートリッジホ
ルダー104が上カバー103と一体に示す下降位置へ
矢印c方向に下降駆動されて、R−HDC(大)121
がドライブ本体102内の左右一対の位置決めピン及び
高さ基準ピン(何れも図示せず)上に水平状に装着され
る。この時、図61に示すように、スピンドルモータ1
10のディスクテーブル108がカートリッジ本体12
4のディスクテーブル挿入穴128内に下方から相対的
に挿入され、ディスク125のセンターコア126の中
心穴126aにスピンドルモータ110のスピンドル1
10aの上端が挿入されると共に、そのセンターコア1
26がディスクテーブル108上にチャッキングマグネ
ット112によって水平状にマグネットチャッキングさ
れる。そして、ディスク125がR−HDC(大)12
1内で水平基準線POまで水平状に上昇されて、R−H
DD(大)101内へのR−HDC(大)121の装着
が完了する。そして、このR−HDC(大)121の装
着完了により、カートリッジホルダー104の前端部開
口104aがドライブ本体102のカートリッジ挿入口
105から下方へ偏位されて、そのカートリッジ挿入口
105が閉状態となる。
【0028】次に、ヘッドロード時には、このR−HD
C(大)121の装着完了後に、ホストコンピュータ等
からの記録、再生の指令信号によって、前述したカム機
構118とランプ169の引張りコイルバネ171とに
よって、屈曲型ヘッドアクチュエータ113を回転中心
軸117の周りに図52及び図61に示すR−HDC
(大)121外のアームロックポジションP11から図
53及び図62に示すアームロード/アンロードポジシ
ョンP12まで矢印g方向に回動駆動する。この時、前
述したように、ランプ169が屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113に追従するようにして図52及び図61に示
す待避ポジションP21から図53及び図62に示す動
作ポジションP22まで矢印k方向にスライド駆動さ
れ、ランプ169はストッパー169cに当接されて、
その動作ポジションP22でそのまま停止される。そし
て、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がアームロード
/アンロードポジションP12に到達し、ランプ169
が動作ポジションP22に到達して停止した時に、上下
一対の浮上ヘッドスライダー116及び上下一対のサス
ペンション115の先端部分とランプアーム169aと
がR−HDC(大)121のヘッド挿入穴127内で、
ディスク125の外周近傍位置に挿入される。
【0029】(A6) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブによるスピンドルモータの
駆動制御方法の説明 この際、図1の(B)に示した、スピンドルモータ11
0の駆動制御方法によって明らかなように、従来のR−
HDD(大)101では、屈曲型ヘッドアクチュエータ
113がアームロックポジションP11からアームロー
ド/アンロードポジションP12に向けて、矢印g方向
に回転開始された瞬間に、カムギア165等に付設され
ているモードセンサー(図示せず)による屈曲型ヘッド
アクチュエータ113の現在位置の検出情報に基づい
て、スピンドルモータ110を直ちに回転開始して、立
ち上り時間Tsuを経てスピンドルモータ110を定常
回転数(=定常回転速度)に立ち上げている。
【0030】従って、従来のR−HDD(大)101で
は、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がアームロック
ポジションP11から矢印g方向に移動開始された瞬間
から、スピンドルモータ110の回転数が立ち上げられ
て、スピンドルモータ110によってディスク125が
矢印D1方向に高速で回転駆動されるように設計されて
いて、ディスク125が高速で回転駆動されている状態
で、上下一対の浮上ヘッドスライダー116及び上下一
対のサスペンション115の先端部分とランプアーム1
69aとをR−HDC(大)121のヘッド挿入穴12
7からそのR−HDC(大)121内のアームロード/
アンロードポジションP12に矢印g方向から挿入させ
ていた。
【0031】そして、この後、ランプ169が動作ポジ
ションP22で停止されたまま、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ113だけが、VCM119によって図53及び
図63の(A)に示すアームロード/アンロードポジシ
ョンP12から図54及び図63の(C)に示すディス
ク125の最外周位置であるランディングポジションP
13まで矢印g方向に回転駆動されて、この時に、上下
一対の浮上ヘッドスライダー116がランプアーム16
9aの上下一対のカム面176によって上下方向に開閉
されながら、ディスク125のランディングポジション
P13に上下からランディングされる。
【0032】即ち、このヘッド開閉時には、まず、図6
3の(A)に示すように、屈曲型ヘッドアクチュエータ
113がアームロード/アンロードポジションP12に
ある時には、上下一対のサスペンション115のスライ
ド用凸部177がランプアーム169aの上下両面の低
い水平面172上に乗り上げている。そして、この時に
は、上下一対のサスペンション115の先端の上下一対
の浮上ヘッドスライダー116が上下一対のサスペンシ
ョン115の矢印n方向のばね力に抗して矢印o方向に
少し開かれていて、これら上下一対の浮上ヘッドスライ
ダー116の上下間隔がディスク125の厚みT1より
若干大きな中間隔G1に開かれている。
【0033】そして、図63の(B)及び(C)に示す
ように、ランプ169が動作ポジションP22に停止さ
れた状態で、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がVC
M119によってアームロード/アンロードポジション
P12からディスク125上のランディングポジション
P13まで矢印g方向に回転駆動されると、上下一対の
スライド用凸部177が上下一対のサスペンション11
5の矢印n方向のばね力に抗してランプアーム169a
の上下一対のカム面176を上り斜面173から高い水
平面174まですべり上った後、下り斜面175をすべ
り下るようにしてほぼ台形状の移動軌跡g1に沿って矢
印g方向へ移動する。
【0034】この結果、上下一対の浮上ヘッドスライダ
ー116の上下間隔が当初の中間隔G1からディスク1
25の厚みT1より十分に大きな大間隔T2に拡大され
ながらディスク125の上下に矢印g方向から挿入され
た後、上下一対のサスペンション115の矢印n方向の
ばね力によって、これら上下一対の浮上ヘッドスライダ
ー116の上下間隔が縮小されながら、これら上下一対
の浮上ヘッドスライダー116がディスク125のラン
ディングポジションP13に上下からランディングされ
るヘッドロードが行われる。そして、このヘッドロード
の完了とほぼ同時に、上下一対のスライド用凸部177
がランプアーム169aの先端から矢印g方向に外され
る。
【0035】一方、前述したように、ディスク125が
既に定常回転数に回転されている状態で、上下一対の浮
上ヘッドスライダー116及び上下一対のサスペンショ
ン115の先端部分とランプアーム169aとをR−H
DC(大)121のヘッド挿入穴127からそのR−H
DC(大)121内のアームロード/アンロードポジシ
ョンP12に矢印g方向から挿入させているので、図6
3の(C)に示すように、上下一対の浮上ヘッドアクチ
ュエータ116がディスク125のランディングポジシ
ョンP13に上下からランディングされる時点では、既
に、定常回転数に達しているディスク125の上下両面
にはその回転方向である矢印D1方向に沿った空気流A
Fが形成されている。従って、上下一対の浮上ヘッドス
ライダー116はそのディスク125の上下両面の空気
流AF上にソフトランディングされ、これら浮上ヘッド
スライダー116はディスク125の上下両面に対して
非接触状態に浮上されることになる。
【0036】そして、この後に、図55に示すように、
屈曲型ヘッドアクチュエータ113がVCM119によ
って矢印g方向に回転駆動されて、上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー116がランディングポジションP13か
らディスク125の記録エリア内ポジションP14内へ
移動され、更に、その記録エリア内ポジションP14内
における最外周位置P15と最内周位置P16との間で
屈曲型ヘッドアクチュエータ113がVCM119によ
って矢印g、h方向にシークされて、ディスク125の
上下両面の記録エリア内ポジションP14にて情報の記
録、再生が行われることになる。そして、このディスク
125の記録、再生中には、上下一対の浮上ヘッドスラ
イダー116はディスク125の矢印D1方向の高速回
転によってその上下両面に発生している空気流AFによ
って浮上され、非接触状態で情報の記録、再生を行って
いる。
【0037】なお、回動型ヘッドアクチュエータとして
屈曲型ヘッドアクチュエータ113を使用すると、R−
HDC(大)121のヘッド挿入穴127の横幅の最小
化及び上下一対の浮上ヘッドスライダー116を上下に
開閉するためのランプ169を用いたダイナミックロー
ド/アンロード機構の簡素化、高信頼性が可能になり、
高品質のR−HDD(大)101を構成できる。
【0038】(A7) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブによる大型のリムーバブル
ハードディスクカートリッジのイジェクト操作の説明 なお、ディスク125の記録、再生後のディスクイジェ
クト時には、まず、屈曲型ヘッドアクチュエータ113
がVCM119によって、図55に示すディスク125
の記録エリア内ポジションP14から図54及び図63
の(C)に示すランディングポジションP13まで一度
矢印h方向に戻された後、そのランディングポジション
P13から図63の(B)(A)に示すようにアームロ
ード/アンロードポジションP12まで矢印h方向に戻
される。
【0039】すると、この時には、前述したヘッドロー
ド時の逆動作で、上下一対のサスペンション115の上
下一対のスライド用凸部177がランプアーム169a
の上下一対のカム面176を下り斜面175から高い水
平面174上にすべり上った後、上り斜面173をすべ
り下りて、上下一対の低い水平面172まで到達するよ
うにほぼ台形状の移動軌跡h1に沿って矢印h方向に移
動する。この結果、上下一対の浮上ヘッドスライダー1
16がディスク125のランディングポジションP13
上からディスク125の厚みT1より十分に大きな間隔
G2まで上下方向に引き離されながらディスク125の
外方へ矢印h方向に排出された後、これら上下一対の浮
上ヘッドスライダー116の上下間隔が当初の中間隔G
1に縮小されてヘッドアンロードが行われる。
【0040】そして、このヘッドアンロード後に、屈曲
型ヘッドアクチュエータ113がカム機構118によっ
て引張りコイルばね171に抗して図53及び図62に
示すアームロード/アンロードポジションP12から図
52及び図61に示すアームロックポジションP11ま
で矢印h方向に引き戻されて、そのアームロード/アン
ロードポジションP12にて機械的にロックされる。
【0041】即ち、図52〜図55に示したカム機構1
18における駆動モータ161によってウォーム162
−ウォームホイール163−複数の減速ギア164を介
してカムギア165が図55に示す位置から矢印j方向
に回転駆動されて、図52に示す位置で停止される。そ
して、この際、図54に示すように、カム166の凸部
166aが屈曲型ヘッドアクチュエータ113のカム従
動部167に当接して、そのカム従動部16矢印j方向
に回動されて、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がア
ームロード/アンロードポジションP12からアームロ
ックポジションP11まで矢印h方向に押し戻される。
そして、図52に示すように、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113がストッパー168によってアームロックポ
ジションP11で停止され、これとほぼ同時に、カム1
66の凸部166aがカム従動部167から矢印j方向
にすり抜けて、そのカム166の外周面166bとスト
ッパー168との間で屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3が挟み込まれて機械的にロックされる。
【0042】そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3がカム機構118によってアームロード/アンロード
ポジションP12からアームロックポジションP11ま
で矢印h方向に戻される時に、その屈曲型ヘッドアクチ
ュエータ113がランプ169のヘッドアクチュエータ
押圧部169bを矢印h方向に押す。すると、ランプ1
69が屈曲型ヘッドアクチュエータ113に追従されな
がら一対のガイドレール170に沿って図53に示す動
作ポジションP22から図52に示す待避ポジションP
21まで引張りコイルばね171に抗して矢印m方向に
押し戻される。そして、この時に、引張りコイルばね1
71に、次回のヘッドロード時において屈曲型ヘッドア
クチュエータ113を矢印g方向に駆動するための駆動
力がチャージされることになる。
【0043】そして、このようにして、屈曲型ヘッドア
クチュエータ113がアームロックポジションP11ま
で矢印h方向に押し戻されると共に、これに追従して、
ランプ169が待避ポジションP21まで矢印m方向に
引き戻されることによって、図52及び図61に示すよ
うに、屈曲型ヘッドアクチュエータ113の上下一対の
浮上ヘッドスライダー116及びランプアーム169a
が後述するR−HDC(大)のヘッド挿入口127外へ
それぞれ抜き取られることになり、R−HDC(大)1
21をR−HDD(大)101外へイジェクトすること
が可能になる。
【0044】そこで、この後に、図48に示したR−H
DD(大)101のイジェクト釦109を押すと、図5
0に示すように、昇降機構106のスライド板107が
矢印f方向にスライド駆動されて、合計4つのスライド
カム108によってカートリッジホルダー104を図5
0に示す上昇位置へ上昇すると、R−HDC(大)12
1がスピンドルモータ110から上方に離脱された後、
カートリッジホルダー104の押出し機構(図示せず)
によってR−HDC(大)121がカートリッジホルダ
ー104の前端部開口104aを通してドライブ本体1
02のカートリッジ挿入口105から前方である矢印b
方向へ一定長さだけ押し出される。そこで、そのR−H
DC(大)121のカートリッジ本体124の後端部1
24bを摘んで、そのR−HDC(大)121をカート
リッジ挿入口105から矢印b方向に抜き取ることがで
きる。
【0045】(A8) ・・・ 従来の大型のボイスコ
イルモータの駆動トルクに関する説明 ここで、図57〜図59によって、従来の大型のボイス
コイルモータの駆動トルクに関して説明する。前述した
ように、従来の大型のVCM119では屈曲型ヘッドア
クチュエータ113に固着されているコイル181のマ
グネット182に対する有効長部分に相当する半径方向
のオーバーラップ部分である半径方向部分181aを有
している。そして、マグネット182によってその半径
方向部分181aを上下方向に貫くようにして上下ヨー
ク183、184間に形成されている磁束Φを有する磁
気回路が形成されている。そして、その磁気回路の磁束
Φ中にてコイル181の半径方向部分181aに正方向
の電流A1又は逆方向の電流A2を流すことによって、
コイル181の半径方向部分181aにおいて矢印g方
向又は矢印h方向の推力を発生させる。そして、コイル
181の半径方向部分181aの長さ方向の中間位置
と、回転中心軸117の中心との半径r11に上記推力
を乗算した値が屈曲型ヘッドアクチュエータ113の駆
動トルクとなり、この駆動トルクによって屈曲型ヘッド
アクチュエータ113が矢印g、h方向に回動駆動され
るように構成されている。
【0046】また、屈曲型ヘッドアクチュエータ113
がVCM119によって矢印g、h方向に回動駆動され
る際に、上下一対の浮上ヘッドスライダー116に発生
するイナーシャは、回転中心軸117の中心と浮上ヘッ
ドスライダー116の中心との間の半径r12の2乗に
比例している。
【0047】そして、従来のR−HDD(大)101に
採用されているヘッド開閉機構は、前述したように、ラ
ンプ169に一体成型されたランプアーム169aの上
下両面に上下対称状に形成したカム面176と、屈曲型
ヘッドアクチュエータ113の上下一対のサスペンショ
ン115に形成されたスライド用凸部117とによるス
ライドカム方式である。つまり、VCM119による屈
曲型ヘッドアクチュエータ113の矢印g方向又は矢印
h方向のロード/アンロード時において、上下一対のサ
スペンション115のスライド用凸部177をランプア
ーム169aの上下一対のカム面176の低い水平面1
72、上り斜面173、高い水平面174及び下り斜面
175上で矢印g1方向又は矢印h1方向にほぼ台形状
にスライドさせることによって、上下一対の浮上ヘッド
スライダー116を上下方向に開閉させている。
【0048】従って、その屈曲型ヘッドアクチュエータ
113のロード/アンロード時には、ランプアーム16
9aのカム面176に対する上下一対のスライド用凸部
177のスライド抵抗である摩擦駆動トルクが発生する
ことになる。そして、この摩擦駆動トルクは、上下一対
のサスペンション115の荷重と摩擦係数とヘッドアー
ム114の回転中心からスライド用凸部177までの半
径の積に比例する。
【0049】また、この種、R−HDD(大)101で
は、ディスク125の記録、再生の中断時等の非使用時
における耐衝撃性を図る目的で、例えば、屈曲型ヘッド
アクチュエータ113を図55に示す記録エリア内ポジ
ションP14から図53に示すアームロード/アンロー
ドポジションP12まで矢印h方向に戻して、VCM1
19のコイル181への通電を切断し、その後は、マグ
ネット182によるコイル181の吸着力によって屈曲
型ヘッドアクチュエータ113をラッチするようにし
た、マグネットラッチ方式が採用されている。
【0050】(A9) ・・・ 従来の大型のリムーバ
ブルハードディスクドライブの大型の屈曲型ヘッドアク
チュエータのヘッドの配線構造の説明 ここで、図64及び図65によって、従来の大型のR−
HDD(大)101に採用されている大型の屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ113の上下一対の浮上ヘッドスライ
ダー116に対する配線構造191について説明する。
まず、ドライブ本体104の後端部104bから後方に
突出されて取り付けられている外部インターフェース1
92に接続された信号基板193をドライブ本体104
の後端部104bの内側に水平状に取り付け、その信号
基板193と、屈曲型ヘッドアクチュエータ113のヘ
ッドアーム114の外側面(ドライブ本体104の後端
部104b側の面)114bの長さ方向のほぼ中間部に
設けられた中継点194との間をフレキシブルプリント
基板195によってほぼU字状に湾曲させるようにして
長さに余裕のある状態に接続している。次に、その中継
点194とVCM119のコイル181との間を電線等
の配線部材(図示せず)によって接続すると共に、その
中継点194と屈曲型ヘッドアクチュエータ113の上
下一対の浮上ヘッドスライダー116との間を電線や細
長いフレキシブルプリント基板等の上下一対の配線部材
196によって接続している。
【0051】そして、外部インターフェース192に外
部から入出力される信号を信号基板193、フレキシブ
ルプリント基板195、中継点194及び上下一対の配
線部材196を通して上下一対の浮上ヘッドスライダー
116に対して授受すると共に、VCM119のコイル
182への通電を行っている。
【0052】ところで、従来の大型のR−HDD(大)
101では、図65に示したように、上下一対の浮上ヘ
ッドスライダー116に対して信号の授受を行う上下一
対の配線部材196を、大型の屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113におけるヘッドアーム114に対する上下一
対のサスペンション115との屈曲部113aの外側を
迂回させるように、これら上下一対の配線部材196を
上下一対のサスペンション115の外側面115b(回
転中心軸117側とは反対側)から外側へ引き出し、屈
曲部113aの外側を経由して、ヘッドアーム114の
外側面114aの外側へ引き回していた。
【0053】(A10) ・・・ 従来の大型のリムー
バブルハードディスクカートリッジの説明 ここで、図66〜図70によって、R−HDD(大)1
01に使用される従来の大容量のリムーバブルディスク
カートリッジである従来の大型のリムーバブルハードデ
ィスクカートリッジ(Removable−Hard Disk Cartridge
であって、以下、単にR−HDC(大)と記載する)1
21について説明する。
【0054】このR−HDC(大)121はABS等の
合成樹脂成形品で構成された上下シェル(上下ハーフと
も言う)122、123を上下からビス止めや溶着等に
て一体に結合させた扁平な箱形のカートリッジ本体12
4と、そのカートリッジ本体124内に回転自在に収納
されたリムーバブルハードディスクである情報記録用デ
ィスク(以下、単にディスクと記載する)125を有し
ている。また、ディスク125の中央には強磁性体で構
成されたセンターコア126が固着されていて、そのセ
ンターコア126の中心には中心穴126aが形成され
ている。そして、カートリッジ本体124の円弧状に形
成された前端部124aの一側方へ偏位された位置には
横長の開口であるヘッド挿入穴127が上下シェル12
2、123間に跨がる状態に形成されていて、下シェル
123のほぼ中央部にはディスク125のセンターコア
126が遊びを有して嵌合されている円形のディスクテ
ーブル挿入穴128が開口されている。
【0055】そして、このR−HDC(大)121は、
カートリッジ本体124の前端部124aを除く3面で
ある後端部124b及び左右両側部124c、124d
に沿わせるようにして円弧状に形成され、かつ、周方向
に分割された複数のリブ状の上側隔壁129及び下側隔
壁130を上下シェル122、123の上下対向面であ
る内面122a、123aに垂直状で、かつ、上下対称
状に一体成形し、上下シェル122、123を上下から
一体に結合させることによって、これら複数の上側隔壁
129及び下側隔壁130を上下から突き合わせて、こ
れら複数の上側隔壁129及び下側隔壁130の内側に
ほぼ円形状のディスク収納室131を形成している。そ
して、そのディスク収納室131内にディスク125を
回転自在で水平状に挿入し、そのディスク収納室131
のほぼ中央相当位置で、下シェル123に円形のディス
クテーブル挿入穴128を形成(開口)している。この
際、下シェル123の内面123a上で、ディスクテー
ブル挿入穴128の外周に複数個、例えば3個のダボ1
32が一体成形されていて、ディスク125のセンター
コア126がこれらのダボ132上に載置されて位置決
めされ、そのディスク125が下シェル123の内面1
23aに対して上方に浮かされた状態で水平に支持され
ている。
【0056】そして、ステンレス板等の薄い金属板で構
成されたシャッター135がディスク収納室131内を
前後方向に横断する状態で、ディスク125の下部で下
シェル123の内面123a上に水平状に配置されてい
る。このシャッター135には、幅の狭いほぼ扇形の水
平板に形成されているディスクテーブル挿入穴開閉部1
36と、そのディスクテーブル挿入穴開閉部136の前
端側(カートリッジ本体124の前端部124a側を言
う)に合成樹脂によってアウトサート成形されて、上方
に垂直状に起立され、かつ、カートリッジ本体124の
前端部124aの内側に沿って円弧状に形成されたヘッ
ド挿入穴開閉部137と、ディスクテーブル挿入穴開閉
部136の後端側(カートリッジ本体124の後端部1
24b側を言う)に形成された回動支点側端部である基
端部138と、ディスクテーブル挿入穴開閉部136の
一方の側面136aで基端部138の近傍位置に形成さ
れたばね係止部139と、ディスクテーブル挿入穴開閉
部136の一方の側面136aで、基端部138から前
端側へ大きな距離分偏位された位置から一側方へ延出さ
れ、基端部138の後述する支点ピン145を中心とす
る円弧状に形成された開閉アーム部140とが一体にプ
レス加工されている。なお、ディスクテーブル挿入穴開
閉部136の他方の側面136bのほぼ中央部にはディ
スクテーブル挿入穴128に対する逃げ用の切欠き14
1が形成され、一方の側面136aの前端近傍位置にも
後述するフィルター収納部159に対する逃げ用の切欠
き142が形成されている。
【0057】そして、ディスク収納室131の後端で、
カートリッジ本体124のセンターから一側方へオフセ
ットされた位置に、そのディスク収納室131の外周壁
を構成している上下シェル122、123の上側及び下
側隔壁129、130の一部を後方側(外側であるこ
と)へ凹ませることによって形成されて、そのディスク
収納室131と連通されたばね収納室144を設けてい
る。そして、そのばね収納室144内の一側部で下シェ
ル123の内面123a上に垂直状に一体成形された回
動支点である支点ピン145にシャッター135の基端
部138を回動自在に挿入して、シャッター135をそ
の支点ピン145を中心に左右方向である矢印p、q方
向に回動自在に構成している。そして、シャッターばね
として、ばね力(ばね定数)の大きな捩りコイルばね1
47を使用していて、ばね収納室144内の他側部で下
シェル123の内面123a上に垂直状に一体成形され
たボス形状のばね係止部146の外周に捩りコイルばね
147のコイル部148を上方から挿入して取り付けて
いる。そして、その捩りコイルばね147のほぼハの字
状に形成されている作用端149と固定端150のうち
の作用端149の先端をシャッター135のばね係止部
139に係止し、固定端150の先端を下シェル123
の下側隔壁130の凹状部の内側に当接させて、その作
用端149のばね力によってシャッター135を図70
に示すシャッターの開位置から図69に示す閉位置へ矢
印p方向に回動付勢している。
【0058】そして、シャッター135のディスクテー
ブル挿入穴開閉部136に支点ピン145を中心とする
円弧状に形成された一対の逃げ用溝151を下シェル1
23の内面123aでディスクテーブル挿入穴128の
周辺に一体成形されている3つのダボ132のうちの2
つを逃げるように係合させている。ちなみに、カートリ
ッジ本体125の前端部125a及びその内側のシャッ
ター135のヘッド挿入穴開閉部137は支点ピン14
5を中心とした円弧状に形成されている。そして、支点
ピン145がカートリッジ本体124のセンターから一
側方(一方の側部124c側)へオフセットされて配置
されていることから、そのカートリッジ本体125の前
端部125a及びシャッター135のヘッド挿入穴開閉
部137は他側方(他方の側部124d側へ少し傾いた
円弧状に形成されている。
【0059】そして、シャッター135の開閉アーム部
140は下シェル123の下側隔壁130の一部に形成
された切欠きである凹部152を挿通して、ディスク収
納室131の外部でカートリッジ本体124の後端部1
24b側の一側方へ突出されていて、更に、その開閉ア
ーム部140の先端140aがカートリッジ本体124
の一方の側部124cの後端側で、上下シェル122、
123間に水平状に形成されたスリット153から外方
へ突出されている。なお、開閉アーム部140の先端1
40aはほぼクランク状の屈曲部140bによってその
開閉アーム部140から上方に屈曲された後に、スリッ
ト153から横外方へ水平状に突出されている。また、
140bはシャッター閉状態の時(p方向に付勢中)、
シェルの内壁152に押し付けられ、外からのダスト混
入を防止する働きがある。そして、図50及び図51で
説明したように、R−HDC(大)121をR−HDD
(大)101のカートリッジホルダー104内に矢印a
方向から挿入した時に、カートリッジホルダー104内
の一側部に設けられているシャッター開手段(図示せ
ず)によって開閉アーム部140の先端140aが図6
9に示す閉位置から図70に示す開位置まで矢印b方向
に相対的に駆動される。すると、シャッター135が捩
りコイルばね147の作用端149のばね力に抗して図
69に示す閉位置から図70に示す開位置まで支点ピン
145を中心に矢印q方向に回動されて、カートリッジ
本体124のヘッド挿入穴127とディスクテーブル挿
入穴128が同時に開かれるように構成されている。
【0060】なお、図49で説明したように、ディスク
125の記録、再生後に、R−HDC(大)121をR
−HDD(大)101のカートリッジホルダー104か
ら矢印b方向に抜き取ると、シャッター135が捩りコ
イルばね147の作用端49のばね力によって図70に
示す開位置から図69に示す閉位置まで支点ピン145
を中心に矢印p方向に自動的に回動されて、カートリッ
ジ本体124のヘッド挿入穴127とディスクテーブル
挿入穴128がそのシャッター135のヘッド挿入穴開
閉部137とディスクテーブル挿入穴開閉部136によ
って自動的に同時に閉じられる。また、この時、シャッ
ター135の屈曲部140bによってカートリッジ本体
124との凹部152も同時に閉じられるように構成さ
れている。
【0061】また、カートリッジ本体124の後端部1
24b側で下シェル123の左右両コーナー近傍位置に
は、真円形状と長円形状の左右一対の位置決め用穴15
4、155が内部に開口されている左右一対の位置決め
用ボス部156、157が一体成形されていて、図51
で説明したように、R−HDC(大)121をカートリ
ッジホルダー104によってドライブ本体102内に矢
印c方向に装着した時に、R−HDD(大)101のド
ライブ本体102内に設けられている左右一対の位置決
めピン(図示せず)にR−HDC(大)121の左右一
対の位置決め用穴154、155が上方から嵌合され
て、R−HDC(大)121がドライブ本体102内に
水平状に位置決めされるように構成されている。また、
その下シェル123で一方の位置決め用凸部156より
内側の位置にはディスク125の誤消去防止用のライト
プロテクタ158が左右方向にスライド自在に組み込ま
れている。
【0062】また、カートリッジ本体124の前端部1
24a側で、ヘッド挿入穴127とは反対側のコーナー
部分で、ディスク収納室131の外側位置にはほぼ円弧
状のフィルター収納室159が上下シェル122、12
3の上側及び下側隔壁129、130の一部で仕切られ
た状態に形成されている。そして、そのフィルター収納
室159の円弧方向の両端部がディスク収納室131に
連通されていて、そのフィルター収納室159内には循
環フィルター160が収納されている。そして、ディス
ク125の記録、再生時に、そのディスク125がディ
スク収納室131内で高速回転されることによって発生
する空気流をディスク収納室131内、ばね収納室14
4内及びフィルター収納室159内で繰り返し循環させ
るようにして、R−HDC(大)121の内部のダスト
を循環フィルター160に吸着させて集塵することによ
って、R−HDC(大)121の内部の空気の清浄化を
図るように構成されている。
【0063】ところで、従来のR−HDC(大)121
は、図35及び図36に1点鎖線で示すように、ディス
ク125の直径D11=65mm(2.5インチ)に構
成されていた。そして、R−HDC(大)121の外径
寸法は、左右両側部124c、124d間の最大寸法で
ある最大横幅W11=69mmに構成され、前後両端部
124a、124b間の最大寸法である最大奥行D12
=72mmに構成されていた。また、カートリッジ本体
124の前端部124aの支点ピン145を中心とする
円弧形状の半径R11=69.75mmに構成され、そ
の支点ピン145のカートリッジ本体124のセンター
に対する一側方へのオフセット量OS11=5mmに構
成され、ディスクテーブル挿入穴128の支点ピン14
5に対する奥行D14=34.25mmに構成されてい
た。
【0064】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図57〜図
59で説明したように、従来の大型のVCM119では
屈曲型ヘッドアクチュエータ113に固着されているコ
イル181のマグネット182に対する有効長部分に相
当する半径方向のオーバーラップ部分である半径方向部
分181aを有している。そして、マグネット182に
よってその半径方向部分181aを上下方向に貫くよう
にして上下ヨーク183、184間に形成されている磁
束Φを有する磁気回路が形成されている。そして、その
磁気回路の磁束Φ中にてコイル181の半径方向部分1
81aに正方向の電流A1又は逆方向の電流A2を流す
ことによって、コイル181の半径方向部分181aに
おいて矢印g方向又は矢印h方向の推力を発生させる。
そして、コイル181の半径方向部分181aの長さ方
向の中間位置と、回転中心軸117の中心との半径r1
1に上記推力を乗算した値が屈曲型ヘッドアクチュエー
タ113の駆動トルクとなり、この駆動トルクによって
屈曲型ヘッドアクチュエータ113が矢印g、h方向に
回動駆動されるように構成されている。また、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ113がVCM119によって矢印
g、h方向に回動駆動される際に、上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー116に発生するイナーシャは、回転中心
軸117の中心と浮上ヘッドスライダー116の中心と
の間の半径r12の2乗に比例している。
【0065】そして、従来のR−HDD(大)101に
採用されているヘッド開閉機構は、前述したように、ラ
ンプ169に一体成型されたランプアーム169aの上
下両面に上下対称状に形成したカム面176と、屈曲型
ヘッドアクチュエータ113の上下一対のサスペンショ
ン115に形成されたスライド用凸部117とによるス
ライドカム方式である。つまり、VCM119による屈
曲型ヘッドアクチュエータ113の矢印g方向又は矢印
h方向のロード/アンロード時において、上下一対のサ
スペンション115のスライド用凸部177をランプア
ーム169aの上下一対のカム面176の低い水平面1
72、上り斜面173、高い水平面174及び下り斜面
175上で矢印g1方向又は矢印h1方向にほぼ台形状
にスライドさせることによって、上下一対の浮上ヘッド
スライダー116を上下方向に開閉させている。従っ
て、その屈曲型ヘッドアクチュエータ113のロード/
アンロード時には、ランプアーム169aのカム面17
6に対する上下一対のスライド用凸部177のスライド
抵抗である摩擦駆動トルクが発生することになる。そし
て、この摩擦駆動トルクは、上下一対のサスペンション
115の荷重と摩擦係数とヘッドアーム114の回転中
心からスライド用凸部177までの半径の積に比例す
る。また、この種、R−HDD(大)101では、ディ
スク125の記録、再生の中断時等の非使用時における
耐衝撃性を図る目的で、例えば、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ113を図55に示す記録エリア内ポジションP
14から図53に示すアームロード/アンロードポジシ
ョンP12まで矢印h方向に戻して、VCM119のコ
イル181への通電を切断し、その後は、マグネット1
82によるコイル181の吸着力によって屈曲型ヘッド
アクチュエータ113をラッチするようにしたマグネッ
トラッチ方式が採用されている。
【0066】ここで、本発明の発明者は、R−HDD1
01の小型化を図るため、小型の屈曲型ヘッドアクチュ
エータ113の開発に成功した。そして、屈曲アクチュ
エータ113の小型化が達成されれば、その屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ113のイナーシャも前述した半径r
2の2乗に比例して極端に小さくなることから、VCM
118で必要な駆動トルクも極端に小さくすることが可
能であり、R−HDD101の小型化には大いに歓迎さ
れることになる。一方、R−HDD101の小型化達成
のためには、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がラン
プ119を乗り越えるために、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113をロックポジションP1とアームロード/ア
ンロードポジションP2との間で矢印g、h方向に駆動
するカム機構を廃止して、ロックポジションP1と記録
エリアP3の最内周位置P4との間の全領域において、
屈曲型ヘッドアクチュエータ113をVCM118で矢
印g、h方向に駆動することが好ましい。しかし、ラン
プ119に対する上下一対のサスペンション115のス
ライド用凸部177の摩擦駆動トルクは大型のR−HD
D101の前述した半径r2の一乗にほぼ比例するの
で、単に、VCM118を小型にしただけでは、屈曲型
ヘッドアクチュエータ113のロード/アンロード時
に、その摩擦駆動トルクに打ち勝つだけの屈曲型ヘッド
アクチュエータ113の駆動トルクを得られなくなると
言う問題が新たに発生してしまう。また、VCM118
の駆動トルクが小さくなれば、非使用時における屈曲型
ヘッドアクチュエータ113のマグネットラッチ力も弱
くなってしまい、十分な耐衝撃性を得られなくなる。つ
まり、そのマグネットラッチ力を発生するためのマグネ
ット182によるコイル181の吸着力の上限は、VC
M118の駆動トルクに規定されることから、そのマグ
ネットラッチ力を十分に上げることが困難になると言う
新たな問題も発生してしまう。そして、特に、リムーバ
ブル方式のR−HDD101では、L−HDC121に
よってディスク125が装着される関係で、ドライブ本
体102内でのVCM118の設置スペースに関して、
ハードディスク固定方式のHDDに比べて、VCM11
8の設置スペースが大きく制限される。しかも、リムー
バブル方式のR−HDD101では必然的にランプロー
ディング方式を採用しなければならないことから、この
R−HDD101の小型化に伴い、VCM118による
屈曲型ヘッドアクチュエータ113のローディング/ア
ンローディング時の駆動トルク不足を招いてしまうと言
う問題があった。
【0067】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ヘッドアクチュエータの小型化に
伴うボイスコイルモータの小型化を図っても、十分な駆
動トルクが得られるようにしたヘッドアクチュエータと
ディスク記憶装置を提供することを目的としている。
【0068】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のヘッドアクチュエータは、回転中心軸の周
りに回動されるヘッドアームの先端にサスペンションを
介して浮上ヘッドスライダーを支持させ、ヘッドアーム
のサスペンション側とは反対側の端部に取り付けられた
コイル、そのコイルの上又は下に配置されたマグネッ
ト、これらコイル及びマグネットの上下に配置された上
下ヨークによってボイスコイルモータを構成し、浮上ヘ
ッドスライダーをボイスコイルモータによってディスク
外からディスク上にロード/アンロードするように構成
されたヘッドアクチュエータにおいて、ボイスコイルモ
ータにおけるコイルの回転中心軸の周りの回動駆動範囲
内で、浮上ヘッドスライダーのアンロード側の端部相当
位置に部分的な駆動トルク増大部分を設けたものであ
る。この際、ボイスコイルモータの部分的な駆動トルク
増大部分をマグネットの端部の半径方向の幅を部分的に
増大する凸部によって構成したり、マグネット又は一方
のヨークの端部の板厚を部分的に増大する凸部によって
構成することが好ましい。また、上記の目的を達成する
ための本発明のディスク記憶装置は、回転中心軸の周り
に回動されるヘッドアームの先端にサスペンションを介
して浮上ヘッドスライダーを支持させ、ヘッドアームの
サスペンション側とは反対側の端部に取り付けられたコ
イル、そのコイルの上又は下に配置されたマグネット、
これらコイル及びマグネットの上下に配置された上下ヨ
ークによって構成されたボイスコイルモータとからなる
ヘッドアクチュエータと、浮上ヘッドスライダーをボイ
スコイルモータによってディスク外からディスク上にロ
ード/アンロードする際に、浮上ヘッドスライダーをデ
ィスクに対して昇降させるためのダイナミックロード/
アンロード用ランプとを備えたディスク記憶装置におい
て、ボイスコイルモータにおけるコイルの回転中心軸周
りの回動駆動範囲内で、浮上ヘッドスライダーのランプ
通過範囲内相当位置の駆動トルクを部分的に増大させる
駆動トルク増大部分を設けたものである。この際、ボイ
スコイルモータの部分的な駆動トルク増大部分をマグネ
ットの端部の半径方向の幅を部分的に増大する凸部によ
って構成したり、マグネット又は一方のヨークの端部の
板厚を増大する凸部によって構成することが好ましい。
また、浮上ヘッドスライダーがディスクに対してコンタ
クト・スタート/ストップされるように構成したり、デ
ィスクがリムーバブルディスクに構成されていることが
好ましい。
【0069】上記のように構成された本発明のヘッドア
クチュエータは、浮上ヘッドスライダーをボイスコイル
モータによってディスク外からディスク上にロード/ア
ンロードする際、そのボイスコイルモータに設けられた
部分的な駆動トルク増大部分によってロード時の初期範
囲とアンロード時の終期範囲において駆動トルクを一時
的に増大させることができる。また、上記のように構成
された本発明のディスク記憶装置は、ヘッドアクチュエ
ータの浮上ヘッドスライダーをボイスコイルモータによ
ってディスク外からディスク上にロード/アンロードす
る際、サスペンションをダイナミックロード/アンロー
ド用ランプ上でスライドさせて浮上ヘッドスライダーを
ディスクに対して昇降させる際に、ボイスコイルモータ
に設けられた部分的な駆動トルク増大部分によってロー
ド時の初期範囲とアンロード時の終期範囲であるサスペ
ンションのラップ通過範囲内にて駆動トルクを一時的に
増大させることができる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した小型のリ
ムーバブルハードディスクドライブとそれに適用される
小型のリムーバブルハードディスクカートリッジの実施
の形態を図1〜図47を参照して以下の順序で説明す
る。 (B1) ・・・ スピンドルモータの駆動制御方法に
関する説明(図1〜図5) (B2) ・・・ ダイナミックロード/アンロード機
構の説明(図4〜図12) (B3) ・・・ 小型のボイスコイルモータの駆動ト
ルクに関する第1の実施の形態の説明(図13〜図2
0) (B4) ・・・ 小型のボイスコイルモータの駆動ト
ルクに関する第2の実施の形態の説明(図21) (B5) ・・・ 小型のボイスコイルモータの駆動ト
ルクに関する第3の実施の形態の説明(図22) (B6) ・・・ 小型のボイスコイルモータの駆動ト
ルクに関する第4の実施の形態の説明(図23) (B7) ・・・ 小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
のヘッド配線構造の第1の実施の形態の説明(図24〜
図31) (B8) ・・・ 小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
のヘッドの配線構造の第2の実施の形態の説明(図32
〜図34) (B9) ・・・ 小型のリムーバブルハードディスク
カートリッジと小型のリムーバブルハードディスクドラ
イブの説明(図35〜図47)
【0071】(B1) ・・・ スピンドルモータの駆
動制御方法に関する説明 最初に、図1〜図5によって、本発明のディスク記憶装
置である後述するR−HDD(小)のスピンドルモータ
の駆動制御方法に関して説明する。まず、図2は、スピ
ンドルモータ駆動制御手段であるスピンドルモータ駆動
制御回路SCCを示したものであって、ホストコンピュ
ータCPUからモータドライバC1に出力される回転指
令信号によってスピンドルモータ10を回転駆動開始す
る際に、後述するカム機構18のカムギア65等に付設
されているモードセンサーC2によって順次検出される
後述する屈曲型ヘッドアクチュエータ13の現在位置情
報に基づきスピンドルモータ10を回転開始するタイミ
ングを制御し、かつ、モードセンサーC2によって順次
検出される屈曲型ヘッドアクチュエータ13の現在位置
情報によってスピンドルモータ10を停止するタイミン
グを制御するように構成されたものである。
【0072】そして、このスピンドルモータ駆動制御回
路SCCによれば、図1の(A)に示したスピンドルモ
ータ10の駆動制御を行うことができる。即ち、後述す
るように、ヘッドロード時に、カム機構18及びランプ
69の引張りコイルばね71によって、屈曲型ヘッドア
クチュエータ13を図8に示すアームロックポジション
P11から図9に示すアームロード/アンロードポジシ
ョンP12まで矢印g方向に回転駆動開始する際に、モ
ードセンサーC2によって検出される屈曲型ヘッドアク
チュエータ13の現在位置の情報に基づき、屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13がアームロックポジションP11
から矢印g方向に回転開始された瞬間から所定の待機時
間Tdの経過後にスピンドルモータ10を回転開始し、
所定の立ち上り時間Tsuを経て、スピンドルモータ1
0を定常回転数(=定常回転速度)に立ち上げている。
但し、本発明のR−HDD(小)1のスピンドルモータ
10の定常回転数は従来のR−HDD(大)101のス
ピンドルモータ110の定常回転数より高く構成されて
いる。そして、スピンドルモータ10の回転数が定常回
転数にほぼ立ち上げられた時に、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13がアームロード/アンロードポジションP1
2に到達されるように構成されている。
【0073】そして、このスピンドルモータ10の駆動
制御方法を採用することにより、このR−HDD(小)
1では、屈曲型ヘッドアクチュエータ13が図4及び図
9に示すアームロックポジションP11から図5及び図
10に示すアームロード/アンロードポジションP12
まで矢印g方向に回転駆動されて、上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー16及び上下一対のサスペンション15の
先端部分と、後述するランプアーム69aが後述するR
−HDC(小)21のヘッド挿入穴27内に挿入される
ことにより、これらの浮上ヘッドスライダー16及びサ
スペンション15の先端部分と、ランプアーム69aと
によってそのヘッド挿入穴27の一部が効率良く閉塞さ
れた後に、ディスク25が定常回転数に立ち上げられる
ことになる。
【0074】そして、図5に示すように、ヘッド挿入穴
27の一部を閉塞した状態で、ディスク25を高速で回
転駆動すれば、ディスク25の上下両面に発生して、ヘ
ッド挿入穴27外の矢印D2方向に排気されようとする
空気流AFが、ヘッド挿入穴27を閉塞している障害物
となる上下一対の浮上ヘッドスライダー16及び上下一
対のサスペンション15の先端部分と、ランプアーム6
9bにぶつかって、その空気流AFのR−HDC(小)
21外への排出量が大幅に抑えられる。この結果、ヘッ
ド挿入穴27外への空気流AFの排出によってR−HD
C(小)21の内部が負圧になって、ディスクテーブル
挿入穴28等からR−HDC(小)21内に外部空気と
一緒に吸い込まれるダストの侵入量を大幅に抑えること
ができる。
【0075】従って、本発明のR−HDD(小)1によ
れば、R−HDC(小)21内に吸い込まれたダストが
カートリッジ本体24の内壁、ディスク25の上下一対
の記録面である上下両面及び上下一対の浮上ヘッドスラ
イダー16等に付着する現象を大幅に少なくすることが
できて、ダストがディスク25と上下一対の浮上ヘッド
スライダー16との間に付着することによって、ディス
ク25に対する上下一対の浮上ヘッドスライダー16の
浮上量が高くなり、ヘッドの再生出力信号が小さくなっ
て、情報の再生が不能に陥ることを未然に防止すること
ができる。また、ダストが上側の浮上ヘッドスライダー
16の上面側に付着したために、その浮上ヘッドスライ
ダー16のディスク25に対する浮上量が低くなって、
その浮上ヘッドスライダー16が高速で回転中のディス
ク25に接触する事故を未然に防止することができる。
そして、浮上ヘッドスライダー16がディスク25に接
触されることによって、ヘッドの再生出力信号にサーマ
ルアスペリティーと呼ばれる異常信号が検出されて、や
はり、情報の再生が不能に陥ることも未然に防止するこ
とができる。また、上下一対の浮上ヘッドスライダー1
6は上下一対のサスペンション15の先端にジンバル等
を介して弾性的に支持されている関係で、これらの浮上
ヘッドスライダー16が高速で回転中のディスク25に
接触されることによって、これらの浮上ヘッドスライダ
ー16に振動が励起されて、トラッキングがかからなく
なり、情報の記録、再生が不能に陥ることも未然に防止
することができる。そして、R−HDC(小)21内に
吸い込まれるダスト量が多くなることによって、上下一
対の浮上ヘッドスライダー16がディスク25に連続的
に接触されることによって、ヘッドクラッシュに達する
ことも未然に防止することができて、R−HDD(小)
1の耐久性を大幅に向上させることができ、信頼性の高
いR−HDD(小)1を実現することができる。
【0076】なお、図3は、R−HDD(小)1によっ
てR−HDC(小)21内のディスク25を高速で回転
駆動している時に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13が
アームロックポジションP11に待機している場合と、
屈曲型ヘッドアクチュエータ13がアームロード/アン
ロードポジションP12に待機している場合のダスト量
を測定した結果を示したものである。なお、R−HDC
(小)21内のダスト量は、R−HDD(小)1の外部
のダスト量と、R−HDC(小)21の内部のダスト量
の比率で表した。そして、この図3により、屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13がアームロックポジションP11
に待機している時のR−HDC(小)21内へのダスト
侵入量が大きく屈曲型ヘッドアクチュエータ13がアー
ムロード/アンロードポジションP12に待機している
時のR−HDC(小)21内へのダスト侵入量が小さい
ことが判る。なお、図3に示したように、このダスト侵
入量はディスク25の回転数が高くなる程多くなる。
【0077】また、このスピンドルモータ10の駆動制
御方法によれば、前述したように、スピンドルモータ1
0が定常回転数にほぼ立ち上げられた時に、屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13が図5に示すアームロード/アン
ロードポジションP12に到達されるように構成されて
いるので、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がアームロ
ード/アンロードポジションP12で待機している時に
は、ディスク25が既に定常回転数に立ち上げられてい
る状態になる。従って、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3がアームロード/アンロードポジションP12で待機
中の時に、万一、R−HDD(小)1に落下等による大
きな外部衝撃が加えられて、屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13が図6(A)に示すアームロード/アンロードポ
ジションP12から図6の(C)に示すランディングポ
ジションP13まで矢印g方向に不用意に回転されるヘ
ッドロードが行われたとしても、上下一対の浮上ヘッド
スライダー16をディスク25の上下両面に発生してい
る空気流AF上に安全にソフトランディングさせること
ができ、ディスク25上に浮上ヘッドスライダー16が
衝撃的に落下されて、これらディスク25や浮上ヘッド
スライダー16が破損されることを未然に防止すること
ができる。また、ディスク25が既に回転されているこ
とから、ヘッドロードされた上下一対の浮上ヘッドスラ
イダー16がディスク25の上下両面に貼り付くような
スティクション現象も未然に防止することができる。以
上述べたように、R−HDC(小)21内へのダスト侵
入防止の観点及びスティクション現象の防止の観点か
ら、図2に示したスピンドルモータ駆動制御回路SCC
を用いて、図1の(A)に示したスピンドルモータ10
の駆動制御方法を行うのが好ましい。
【0078】(B2) ・・・ ダイナミックロード/
アンロード機構の説明 次に、図4〜図12によって、このR−HDD(小)1
に使用されているダイナミックロード/アンロード機構
について説明すると、このダイナミックロード/アンロ
ード機構には、従来のR−HDD(大)101に使用さ
れている屈曲型ヘッドアクチュエータ113、カム機構
118、VCM119及びダイナミックロード/アンロ
ード用ランプ169と同じ構造で、且つ、小型化された
屈曲型ヘッドアクチュエータ13、カム機構18、VC
M19及びダイナミックロード/アンロード用ランプ6
9が使用されている。但し、従来の大型の屈曲型ヘッド
アクチュエータ113のヘッドアーム114に対する上
下一対のサスペンション115の屈曲角度がほぼ直角で
あったのに対して、小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
13のヘッドアーム14に対する上下一対のサスペンシ
ョン15の屈曲角度は鈍角に構成されている。
【0079】まず、後述するように、屈曲型ヘッドアク
チュエータ13を回転中心軸17の周りに図9に示すア
ームロックポジションP11と図10に示すアームロー
ド/アンロードポジションP12との間で矢印g、h方
向に回転駆動するカム機構18は、駆動モータ61によ
って正逆回転駆動されるウォーム62とウォームホイー
ル63とによって構成された減速機構兼用のセルフロッ
ク機構と、そのウォームホイール63によって複数の減
速ギア64を介して矢印i、j方向に正逆回転駆動され
るカムギア65とによって構成されている。そして、こ
のカムギア65等には屈曲型ヘッドアクチュエータ13
の矢印g、h方向における現在位置を順次検出するモー
ドセンサー(図示せず)が付設されている。
【0080】そして、カムギア65の上面にはほぼ同心
円形状のカム66が一体成形されていて、このカム66
が屈曲型ヘッドアクチュエータ13におけるヘッドアー
ム114の下面で、先端14aと回転中心軸17とのほ
ぼ中間部分に一体に設けられたカム従動部67を駆動す
るように構成されている。なお、このカム66にはカム
従動部67に向って矢印j方向に突出された凸部66a
と、その凸部66aから矢印i方向に延びる外周面16
bと、その凸部66aの矢印j方向側に形成された切欠
き部66cとが形成されていて、その凸部66aと外周
面66bがカム従動部67の駆動部に構成され、切欠き
部66cはカム従動部67に対する逃げ用空間に構成さ
れている。そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ13を
図9に示すアームロックポジションP11で位置決めす
るためのストッパー68がヘッドアーム14の下面に垂
直状に固着されたストッパーピン68aと、ドライブ本
体2の底部に円弧状に形成されていて、ストッパーピン
68aを案内するガイド穴86bの矢印h方向側の端部
68cとによって構成されている。なお、ガイド穴68
bは回転中心軸17を中心とした円弧状に形成されてい
る。
【0081】そして、ランプ69はドライブ本体2の底
部上に取り付けられた一対のスライドガイド70で案内
されて上下一対の浮上ヘッドスライダー16の移動機構
にほぼ沿った方向である矢印k、m方向において図9に
示す待避ポジションP21と図10に示す動作ポジショ
ンP22との間でスライド自在に構成されている。そし
て、このランプ69とドライブ本体2との間にはスライ
ド付勢手段である引張りコイルばね71が架設されてい
て、この引張りコイルばね71によってランプ69が待
避ポジションP21から動作ポジションP22へ矢印k
方向にスライド付勢されている。
【0082】そして、このランプ69は合成樹脂等にて
成形されていて、このランプ69の矢印k方向側の端部
の上部には、屈曲型ヘッドアクチュエータ13の上下一
対の浮上ヘッドスライダー16を上下一対のサスペンシ
ョン15のばね力との協同作用によって上下方向に開閉
するためのランプアーム69aが一体成型されている。
そして、このランプアーム69aはランプ69から矢印
g方向側に延出されていて、このランプアーム69aが
屈曲型ヘッドアクチュエータ13の上下一対のサスペン
ション15の先端側の間に水平状に挿入されて配置され
ている。そして、このランプアーム69aは上下一対の
浮上ヘッドスライダー16の矢印g、h方向の回動軌跡
にほぼ沿うように円弧状に形成されてい、このランプア
ーム69aの回転中心軸17の周りの回転半径r1は上
下一対の浮上ヘッドスライダー16の回転中心軸17の
周りの回転半径r2より小さく構成されている。
【0083】そして、このランプ69の矢印m方向側の
端部の上部に一体成形されたヘッドアクチュエータ押圧
部69bが屈曲型ヘッドアクチュエータ13におけるヘ
ッドアーム14の外側面14eに矢印k方向から当接さ
れていて、引張りコイルばね71によるランプ69の矢
印k方向へのスライド付勢力がこのヘッドアクチュエー
タ押圧部69bを介して屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3に伝達されて、この屈曲型ヘッドアクチュエータ13
が引張りコイルばね71のばね力によって矢印g方向に
回転付勢されるように構成されている。なお、ドライブ
本体2の底部上にはランプ69を動作ポジションP22
で停止するストッパー69cが固定されている。
【0084】これらのカム機構18、ランプ69及び引
張りコイルばね71は以上のように構成されていて、ま
ず、屈曲型ヘッドアクチュエータ13を図9に示すアー
ムロックポジションP11まで矢印h方向に回転駆動し
てロックする際には、カム機構18における駆動モータ
61によってウォーム62−ウォームホイール63−複
数の減速ギア64を介してカムギア65が図11に示す
位置から図9に示す位置まで矢印j方向に回転駆動され
て停止される。すると、そのカム66の凸部66aによ
って屈曲型ヘッドアクチュエータ13のカム従動部67
が矢印j方向に押されて、この屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13が回転中心軸17を中心にして図10に示すア
ームロード/アンロードポジションP12から図9に示
すアームロックポジションP11まで矢印h方向に回動
されて、ストッパー68によって停止される。そして、
屈曲型ヘッドアクチュエータ13がストッパー68で停
止されるのとほぼ同時に、カム66の凸部66aがカム
従動部67に対して矢印j方向に逃げて、カム従動部6
7がカム66の外周面66bで位置規制されることにな
り、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がストッパー68
とカム66の外周面66bとの間で機械的に挟まれるよ
うにして、アームロックポジションP11でそのままロ
ックされることになる。
【0085】そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ13
がアームロード/アンロードポジションP12からアー
ムロックポジションP11まで矢印h方向に回動される
際に、ランプ69のヘッドアクチュエータ押圧部69b
がその屈曲型ヘッドアクチュエータ13によって矢印m
方向に押されて、ランプ69が屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13に追従して一対のスライドガイド70に沿って
図10に示す動作ポジションP22から図9に示す待避
ポジションP21まで矢印m方向にスライドされる。そ
して、このランプ69によって引張りコイルばね71が
矢印m方向に引っ張られて、この引張りコイルばね71
に屈曲型ヘッドアクチュエータ13を矢印g方向に回転
駆動するための駆動力がチャージされる。そして、この
アームロックポジションP11及び待避ポジションP2
1では、図4及び図9に示すように、屈曲型ヘッドアク
チュエータ13の上下一対のサスペンション15の先端
部分及び上下一対の浮上ヘッドスライダー16と、ラン
プアーム69aとが後述するR−HDC(小)21のヘ
ッド挿入穴27の外部に引き出される。
【0086】次に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13を
図9に示すアームロックポジションP11から図10に
示すアームロード/アンロードポジションP12まで矢
印g方向に回転駆動する際には、カム機構18における
駆動モータ61によってウォーム62−ウォームホイー
ル63−複数の減速ギア64を介してカムギア65が図
9に示す位置から図10に示す位置まで矢印i方向に回
転駆動されて停止される。すると、図10に示すよう
に、最初に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13のカム従
動部67がカム66の外周面66bから凸部66a上に
相対的に乗り上げる。そして、引き続きのカム66の矢
印i方向への回転に伴い、引張りコイルばね71にチャ
ージされている駆動力によって、ランプ69が待避ポジ
ションP21から矢印k方向にスライド開始され、その
ランプ69のヘッドアクチュエータ押圧部69bを介し
て屈曲型ヘッドアクチュエータ13が矢印g方向へ回転
駆動される。
【0087】従って、駆動モータ61によってカムギア
65が図9に示す位置から図10に示す位置まで矢印i
方向に回転駆動されることによって、引張りコイルばね
71にチャージされている駆動力によって屈曲型ヘッド
アクチュエータ13が回転中心軸17を中心にして図9
に示すアームロックポジションP11から図10に示す
R−HDC(小)21内で、ディスク25の外周近傍位
置に設定されているアームロード/アンロードポジショ
ンP12まで矢印g方向に回転駆動される。そして、こ
の屈曲型ヘッドアクチュエータ13に追従するようにし
て、ランプ69が図9に示す待避ポジションP21から
図10に示す動作ポジションP22まで矢印k方向にス
ライド駆動されて、このランプ69は動作ポジションP
22でストッパー69cに当接されて停止される。そし
て、ランプ69と一体のヘッドアクチュエータ押圧部6
9bも図10に示す位置で停止されて、後述するヘッド
ロード時には、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がヘッ
ドアクチュエータ押圧部69bから切り離されて矢印g
方向に回転駆動されることになる。そして、図5及び図
10に示すように、屈曲型ヘッドアクチュエータ13及
びランプ69がアームロード/アンロードポジションP
12及び動作ポジションP22に到達した時に、上下一
対のサスペンション15の先端部分及び上下一対の浮上
ヘッドスライダー16と、ランプアーム69aの先端部
分が後述するR−HDC(小)21のヘッド挿入穴27
に挿入されて、ディスク25の外周近傍位置で停止され
る。
【0088】つまり、屈曲型ヘッドアクチュエータ13
は引張りコイルばね71によってアームロックポジショ
ンP11からアームロード/アンロードポジションP1
2まで矢印g方向に回転駆動されるが、屈曲型ヘッドア
クチュエータ13がアームロード/アンロードポジショ
ンP12に到達した瞬間に、引張りコイルばね71が屈
曲型ヘッドアクチュエータ13から切り離されることに
なる。そして、この後、カムギア65は駆動モータ61
によって引き続き図11に示す位置まで矢印i方向に回
転駆動されて停止され、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3のカム従動部67がカム66の切欠き部66cからカ
ム66の前方側外部である矢印g、h方向に出入り可能
となる。
【0089】なお、カム機構18における駆動モータ6
1によってウォーム62−ウォームホイール63−複数
の減速ギア64を介してカムギア65が図11に示す位
置から矢印j方向に回転駆動されて、図9に示す位置で
停止されると、図10に示すように、カム66の凸部6
6aが屈曲型ヘッドアクチュエータ13のカム従動部6
7に当接して、そのカム従動部67が矢印j方向に回動
されて、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がアームロー
ド/アンロードポジションP12からアームロックポジ
ションP11まで矢印h方向に押し戻される。そして、
図9に示すように、屈曲型ヘッドアクチュエータ13が
ストッパー68によってアームロックポジションP11
で停止され、これとほぼ同時に、カム66の凸部66a
がカム従動部67から矢印j方向にすり抜けて、そのカ
ム66の外周面66bとストッパー68との間で屈曲型
ヘッドアクチュエータ13が挟み込まれて機械的にロッ
クされる。
【0090】次に、このダイナミックロード/アンロー
ド機構によるヘッドロード/アンロードの動作について
説明する。
【0091】まず、ヘッドロード時には、R−HDD
(小)1へのR−HDC(小)21の装着完了後に、ホ
ストコンピュータ等からの記録、再生の指令信号によっ
て、カム機構18とランプ69の引張りコイルバネ71
とによって、屈曲型ヘッドアクチュエータ13を回転中
心軸17の周りに図4及び図9に示すR−HDC(小)
21外のアームロックポジションP11から図5及び図
10に示すアームロード/アンロードポジションP12
まで矢印g方向に回動駆動する。この時、前述したよう
に、ランプ69が屈曲型ヘッドアクチュエータ13に追
従するようにして図4及び図9に示す待避ポジションP
21から図5及び図11に示す動作ポジションP22ま
で矢印k方向にスライド駆動され、ランプ69はストッ
パー69cに当接されて、その動作ポジションP22で
そのまま停止される。そして、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13がアームロード/アンロードポジションP12
に到達し、ランプ69が動作ポジションP22に到達し
て停止した時に、上下一対の浮上ヘッドスライダー16
及び上下一対のサスペンション15の先端部分とランプ
アーム69aとがR−HDC(小)21のヘッド挿入穴
27内で、ディスク25の外周近傍位置に挿入される。
【0092】そして、この後、ランプ69が動作ポジシ
ョンP22で停止されたまま、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13だけが、VCM19によって図5及び図6の
(A)に示すアームロード/アンロードポジションP1
2から図6の(B)及び図10に示すディスク25の最
外周位置であるランディングポジションP13まで矢印
g方向に回転駆動されて、この時に、上下一対の浮上ヘ
ッドスライダー16がランプアーム69aの上下一対の
カム面76によって上下方向に開閉されながら、ディス
ク25のランディングポジションP13に上下からラン
ディングされる。
【0093】即ち、このヘッド開閉時には、まず、図6
の(A)に示すように、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3がアームロード/アンロードポジションP12にある
時には、上下一対のサスペンション15のスライド用凸
部77がランプアーム69aの上下両面の低い水平面7
2上に乗り上げている。そして、この時には、上下一対
のサスペンション15の先端の上下一対の浮上ヘッドス
ライダー16が上下一対のサスペンション15の矢印n
方向のばね力に抗して矢印o方向に少し開かれていて、
これら上下一対の浮上ヘッドスライダー16の上下間隔
がディスク25の厚みT1より若干大きな中間隔G1に
開かれている。
【0094】そして、図6の(B)及び(C)に示すよ
うに、ランプ69が動作ポジションP22に停止された
状態で、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がVCM19
によってアームロード/アンロードポジションP12か
らディスク25上のランディングポジションP13まで
矢印g方向に回転駆動されると、上下一対のスライド用
凸部77が上下一対のサスペンション15の矢印n方向
のばね力に抗してランプアーム69aの上下一対のカム
面76を上り斜面73から高い水平面74まですべり上
った後、下り斜面175をすべり下るようにしてほぼ台
形状の移動軌跡g1に沿って矢印g方向へ移動する。
【0095】この結果、上下一対の浮上ヘッドスライダ
ー16の上下間隔が当初の中間隔G1からディスク25
の厚みT1より十分に大きな大間隔T2に拡大されなが
らディスク25の上下に矢印g方向から挿入された後、
上下一対のサスペンション15の矢印n方向のばね力に
よって、これら上下一対の浮上ヘッドスライダー16の
上下間隔が縮小されながら、これら上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー16がディスク25のランディングポジシ
ョンP13に上下からランディングされるヘッドロード
が行われる。そして、このヘッドロードの完了とほぼ同
時に、上下一対のスライド用凸部77がランプアーム6
9aの先端から矢印g方向に外される。
【0096】一方、前述したように、ディスク25が既
に定常回転数に回転されている状態で、上下一対の浮上
ヘッドスライダー16及び上下一対のサスペンション1
5の先端部分とランプアーム69aとをR−HDC
(小)21のヘッド挿入穴27からそのR−HDC
(小)21内のアームロード/アンロードポジションP
12に矢印g方向から挿入させているので、図6の
(C)に示すように、上下一対の浮上ヘッドアクチュエ
ータ16がディスク25のランディングポジションP1
3に上下からランディングされる時点では、既に、定常
回転数に達しているディスク25の上下両面にはその回
転方向である矢印D1方向に沿った空気流AFが形成さ
れている。従って、上下一対の浮上ヘッドスライダー1
6はそのディスク25の上下両面の空気流AF上にソフ
トランディングされ、これら浮上ヘッドスライダー16
はディスク25の上下両面に対して非接触状態に浮上さ
れることになる。
【0097】そして、この後に、図7及び図12に示す
ように、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がVCM19
によって矢印g方向に回転駆動されて、上下一対の浮上
ヘッドスライダー16がランディングポジションP13
からディスク25の記録エリア内ポジションP14内へ
移動され、更に、その記録エリア内ポジションP14内
における最外周位置P15と最内周位置P16との間で
屈曲型ヘッドアクチュエータ13がVCM19によって
矢印g、h方向にシークされて、ディスク25の上下両
面の記録エリア内ポジションP14にて情報の記録、再
生が行われることになる。そして、このディスク25の
記録、再生中には、上下一対の浮上ヘッドスライダー1
6はディスク25の矢印D1方向の高速回転によってそ
の上下両面に発生している空気流AFによって浮上さ
れ、非接触状態で情報の記録、再生を行っている。
【0098】次に、ディスク25の記録、再生後のヘッ
ドアンロード時には、まず、屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13がVCM19によって、図12に示すディスク2
5の記録エリア内ポジションP14から図6の(C)及
び図11に示すランディングポジションP13まで一度
矢印h方向に戻された後、そのランディングポジション
P13から図6の(B)(A)に示すようにアームロー
ド/アンロードポジションP12まで矢印h方向に戻さ
れる。
【0099】すると、この時には、前述したヘッドロー
ド時の逆動作で、上下一対のサスペンション15の上下
一対のスライド用凸部77がランプアーム69aの上下
一対のカム面76を下り斜面75から高い水平面74上
にすべり上った後、上り斜面73をすべり下りて、上下
一対の低い水平面72まで到達するようにほぼ台形状の
移動軌跡h1に沿って矢印h方向に移動する。この結
果、上下一対の浮上ヘッドスライダー16がディスク2
5のランディングポジションP13上からディスク25
の厚みT1より十分に大きな間隔G2まで上下方向に引
き離されながらディスク25の外方へ矢印h方向に排出
された後、これら上下一対の浮上ヘッドスライダー16
の上下間隔が当初の中間隔G1に縮小されてヘッドアン
ロードが行われる。
【0100】そして、このヘッドアンロード後に、屈曲
型ヘッドアクチュエータ13がカム機構18によって引
張りコイルばね71に抗して図5及び図6に示すアーム
ロード/アンロードポジションP12から図4及び図8
に示すアームロックポジションP11まで矢印h方向に
引き戻されて、そのアームロード/アンロードポジショ
ンP12にて機械的にロックされる。
【0101】(B3) ・・・ 小型のボイスコイルモ
ータの駆動トルクに関する第1の実施の形態の説明 次に、図13〜図20によって、小型のVCM19の駆
動トルクに関する第1の実施の形態について説明する。
【0102】まず、後述するR−HDD(小)に使用さ
れている小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ13は前述
した従来の大型のR−HDD(大)101に使用されて
いた大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ113に対して
ほぼ相似形状で、かつ、小型化されたものであって、ヘ
ッドアーム14と、そのヘッドアーム14の先端14a
の上下に所定角度(鈍角)に屈曲されて上下対称状に固
着された上下一対のサスペンション15と、その上下一
対のサスペンション15の先端に上下に対向されて取り
付けられた上下一対の浮上ヘッドスライダー16とを有
し、回転中心軸17の周りにボイスコイルモータである
VCM19によって矢印g、h方向に回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0103】また、VCM19は、ヘッドアーム14の
サスペンション15側とは反対側の端部に固着されたコ
イル81と、後述するR−HDD(小)1のドライブ本
体2の底部上に水平状に取り付けられたマグネット82
と、上下ヨーク83、84とによって構成されている。
そして、コイル81は回転中心軸17側の端部である内
側端が小幅で、その反対側の外側端が次第に大幅となる
ほぼ扇型で扁平な空芯コイル形状に構成されている。そ
して、このコイル81がヘッドアーム14の先端14a
とは反対側の端部14cに一体に成形されたほぼV形の
左右一対の内側ウイング14d間に水平状(回転中心軸
17に対する直角状)に嵌合され、このコイル81の空
芯部内は樹脂層85がアウトサート成形等にて充填され
ることによって、このコイル81がヘッドアーム14に
水平状に固着されている。
【0104】そして、マグネット82が平板で、かつ、
ヘッドアーム14の回転中心軸17を中心とした円弧状
に形成されていて、上下ヨーク83、84は板金等の強
磁性部材で構成されている。そして、マグネット82が
上ヨーク83の下面に水平状に固着されている。そし
て、ほぼT型に形成されている上ヨーク83の直交する
2辺には2つの位置決め用凹部83aが形成され、その
上ヨーク83の中央突出端と1つのコーナ部分には回転
中心軸嵌合穴83bとネジ挿通穴83cが形成されてい
る。また、下ヨーク84には直交する2辺に垂直状に立
ち上げられた2つの垂直壁84aが設けられていて、こ
れらの垂直壁84aの上端部分のほぼ中央部には位置決
め用凸部84bが形成されている。そして、この下ヨー
ク84の2つのコーナ部分には位置決めピン嵌合穴84
cとネジ挿通穴84dが形成されている。
【0105】そして、ドライブ本体2の底部上には位置
決めピン86が垂直状に固着されていて、その位置決め
ピン86の上端の中心にはネジ締結用穴86aが形成さ
れている。そして、下ヨーク84が位置決めピン嵌合穴
84cによって位置決めピン86に上方から挿通されて
嵌合され、この下ヨーク84がネジ挿通穴84dに上方
から挿入された止ネジ87によってドライブ本体2の底
部上に水平状に固着されている。そして、上ヨーク83
がマグネット82を下向きにした状態で、下ヨーク84
の2つの垂直壁84a上に水平状に載置されて、2つの
位置決め用凹部84aを2つの位置決め用凸部84bに
上方から嵌合させることによって、この上ヨーク83が
下ヨーク84上に水平状に位置決めされる。そして、こ
の上ヨーク83の回転中心軸嵌合穴83bをヘッドアー
ム14の回転中心軸17の上端に上方から嵌合させ、ネ
ジ挿通穴83cに上方から挿通させた止ネジ88を位置
決めピン86の上端の中心のネジ締結用穴86aに締結
することによって、VCM19がドライブ本体2の底部
上に水平状に組み立てられている。
【0106】そして、このようにして組み立てられたV
CM19は、上ヨーク83の下面に水平状に固着されて
いるマグネット82の下面と水平状のコイル81の上面
との間と、そのコイル81の下面と下ヨーク84の上面
との間にそれぞれ僅かな隙間であるギャップ89が形成
されている。そして、コイル81は矢印h方向の端部に
あって、マグネット82に対する有効長部分に相当する
半径方向のオーバーラップ部分である半径方向部分81
aを有している。そして、マグネット82によってコイ
ル81の半径方向部分81aを上下方向に貫くようにし
て上下ヨーク83、84間に形成されている磁束Φを有
する磁気回路が形成されている。そして、その磁気回路
の磁束Φ中にてコイル81の半径方向部分81aに正方
向の電流A1又は逆方向の電流A2を印加することによ
って、コイル81の半径方向部分81aにおいて屈曲型
ヘッドアクチュエータ13を回転中心軸17の周りに矢
印g方向又は矢印h方向に回動駆動する推力を発生させ
ている。
【0107】そして、図14及び図16に示すように、
屈曲型ヘッドアクチュエータ13がカム機構18によっ
てアームロックポジションP11まで矢印h方向に戻さ
れた時には、VCM19におけるコイル81の矢印h方
向側の端部の半径方向部分81aはマグネット82の矢
印h方向の端部82aから矢印h方向に外される。従っ
て、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がアームロックポ
ジションP11に待機されている状態では、このVCM
19による屈曲型ヘッドアクチュエータ13の矢印g方
向への推力は殆ど発生せず、屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13がカム機構18によってアームロックポジション
P11からアームロード/アンロードポジションP12
まで矢印g方向に機械的に回転駆動されて、屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13がアームロード/アンロードポジ
ションP12に到達した時に、図17及び図18に示す
ように、VCM19におけるコイル81の半径方向部分
81aがマグネット82の矢印h方向の端部82aに始
めてオーバーラップされて、VCM19による屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13の駆動が可能になる。
【0108】従って、屈曲型ヘッドアクチュエータ13
がアームロード/アンロードポジションP12に到達、
待機されている状態で、VCM19のコイル81の半径
方向部分81aに電流A1又は電流A2を印加すること
によって、屈曲型ヘッドアクチュエータ13に矢印g方
向又は矢印h方向の推力を発生させて、この屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13をアームロード/アンロードポジ
ションP12と記録エリア内ポジションP14の最内周
位置P16との間で矢印g方向又は矢印h方向に回転駆
動することができるように構成されている。
【0109】なお、図14に示すように、コイル81の
半径方向部分81aの長さ方向の中間位置と、回転中心
軸17の中心との半径r11に上記推力を乗算した値が
屈曲型ヘッドアクチュエータ13の駆動トルクとなり、
この駆動トルクによって屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3が矢印g、h方向に回動駆動されるように構成されて
いる。更に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がVCM
19によって矢印g、h方向に回動駆動される際に、上
下一対の浮上ヘッドスライダー16に発生するイナーシ
ャは、回転中心軸17の中心と浮上ヘッドスライダー1
6の中心との間の半径r12の2乗に比例している。
【0110】ところで、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3、VCM19及びランプ69を有するヘッドロード/
アンロード機構を小型にしたR−HDD(小)1では、
VCM19の小型化に伴う駆動トルクの減少により、屈
曲型ヘッドアクチュエータ13のヘッドロード/アンロ
ード時に、ランプアーム69aの上下一対のカム面76
に対する上下一対のサスペンション15のスライド用凸
部77のスライド抵抗である摩擦駆動トルクに、VCM
19の駆動トルクが打ち勝つことができなくなることが
懸念される。そこで、このVCM19の第1の実施の形
態では、VCM19を小型化した上で、上記の摩擦トル
クに十分打ち勝つことができる駆動トルクが得られるよ
うにしたVCM19に構成されている。
【0111】即ち、この第1の実施の形態における小型
化されたVCM19は、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3のアームロード/アンロードポジションP12と記録
エリア内ポジションP14の最内周位置P16との間で
の矢印g、h方向の移動領域内で、特に、屈曲型ヘッド
アクチュエータ13のアームロード/アンロードポジシ
ョンP12とランディングポジションP13との移動領
域内でのみ駆動トルクを部分的に増大させるための駆動
トルク増大部分90を設けたものである。そして、この
第1の実施の形態における駆動トルク増大部分90は、
回転中心軸19を中心としたほぼ扇型に形成されている
マグネット82の矢印h方向の端部82aの外周部分に
凸部82bを部分的に一体成形して、そのマグネット8
2の端部82aの回転中心軸19を中心とする半径方向
の幅を部分的に拡大したものである。
【0112】このように構成されたVCM19によれ
ば、図17及び図18に示すように、マグネット82の
矢印h方向の端部82aに、その端部82aと、その端
部82aの外側に連続された凸部82bとからなる半径
方向における有効幅部分を構成する幅の広い有効幅部分
82cを部分的に形成することができた。そして、屈曲
型ヘッドアクチュエータ13がアームロード/アンロー
ドポジションP12に待機された時には、図16に点線
の斜線で示すように、コイル81の矢印h方向の端部
が、半径方向部分81aと、その半径方向部分81aの
外側に連続された外側コーナ部分81bとからなる半径
方向における有効長部分を構成する長さが長い有効長部
分81cをマグネット82の有効幅部分82cにオーバ
ーラップさせることができる。
【0113】この結果、図16に示すように、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13がアームロード/アンロードポ
ジションP12に待機された時には、コイル81の半径
方向部分81aに電流A1又は電流A2を印加して矢印
g方向又は矢印h方向の推力を発生するためのコイル8
1のマグネット82に対する半径方向における有効長L
11を、従来の半径方向部分81aの長さL12から、
その半径方向部分81aの長さL12に外側コーナ部分
の長さL13を加算した長さであるL11=L12+L
13に拡大することができた。そして、コイル81の有
効長L11の拡大量に比例して、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13の矢印g方向又は矢印h方向の推力である駆
動トルクを増大することができる。
【0114】従って、この小型のVCM19によれば、
図16及び図17に示すように、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13をアームロード/アンロードポジションP1
2とランディングポジションP13とのまで矢印g、h
方向に回転駆動して、前述したヘッドロード/アンロー
ドを行う際には、ランプアーム69aの上下一対のカム
面76に対する上下一対のサスペンション15のスライ
ド用凸部77のスライド抵抗である摩擦駆動トルクに十
分に打ち勝つことができるトルクを得ることができる。
つまり、図16及び図17に示すように、アームロード
/アンロードポジションP12とランディングポジショ
ンP13との間では、駆動トルク増大部分90によって
部分的に増大され、上下一対のカム面76に対する上下
一対のスライド用凸部77の摩擦駆動トルクに打ち勝つ
だけの大きな駆動トルクによって屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13をアームロード/アンロードポジションP1
2とランディングポジションP13とのママ間で矢印
g、h方向に回転駆動することができる。
【0115】そして、ヘッドロード時には、屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13がアームロード/アンロードポジ
ションP12からランディングポジションP13に到達
した時点で、図6の(C)で説明したように、上下一対
のスライド用凸部77が上下一対のカム面76から矢印
g方向に離脱されて、屈曲型ヘッドアクチュエータ13
に負荷されていた摩擦駆動トルクが除去され、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13はイナーシャのみで回転される
ことになる。一方、そのヘッドロード時には、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13がアームロード/アンロードポ
ジションP12からランディングポジションP13に到
達した時点で、図19に示すように、コイル81の有効
長部分81cにおける外側コーナ部分81bがマグネッ
ト82の有効幅部分82cにおける凸部82bから矢印
h方向に外され、そのランディングポジションP13と
記録エリア内ポジションP14の最内周位置P16との
間での屈曲型ヘッドアクチュエータ13の矢印g、h方
向の駆動トルクが、コイル81の有効長部分81cにお
ける半径方向部分81aのみによって発生される推力の
みの小さな駆動トルクに減衰されることになる。
【0116】しかし、屈曲型ヘッドアクチュエータ13
のランディングポジションP13と記録エリア内ポジシ
ョンP14の最内周位置P16との間の回動範囲内で
は、その屈曲型ヘッドアクチュエータ13はイナーシャ
のみで回転されるので、その屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13を小さな駆動トルクによって矢印g、h方向へ軽
快に回転駆動することができる。これにより、VCM1
9の小型、軽量化を図りながら、上下一対のカム面76
に対する上下一対のスライド用凸部77のスライド抵抗
による摩擦駆動トルクが発生するアームロード/アンロ
ードポジションP12とランディングポジションP14
との間は、その摩擦駆動トルクに打ち勝つだけの大きな
駆動トルクを発生することができる有効なVCM19を
実現することができる。
【0117】また、屈曲型ヘッドアクチュエータ13が
アームロード/アンロードポジションP12で待機され
る時のコイル81のマグネット82に対する有効長L1
1を増大(L11=L12+L13)することができる
ので、ディスク25の記録、再生後の待機中等における
R−HDD(小)1のその待機中の耐衝撃性を図るべ
く、屈曲型ヘッドアクチュエータ13をアームロード/
アンロードポジションP12に待機している時に、コイ
ル81への通電を切断し、マグネット82によるコイル
81の吸着力によって屈曲型ヘッドアクチュエータ13
をラッチするマグネットラッチ方式を採用することによ
り、小型のVCM19で、屈曲型ヘッドアクチュエータ
13の大きなマグネットラッチ力を得ることができる。
【0118】なお、図20は、本発明の第1の実施の形
態で説明した小型のVCM19の駆動トルクに対する屈
曲型ヘッドアクチュエータの回動角線図を従来のVCM
と比較して示したものであって、横軸がコイルの回動角
を示し、縦軸が駆動トルク定数を示している。また、図
20の下部には、ランプ69に対するスライド用凸部7
7の乗り越え領域及び浮上ヘッドスライダー16のディ
スク25に対する位置を判別し易いように、ランプ69
及びディスク25の記録、再生領域を模式的に示してい
る。
【0119】そして、この図20から明らかなように、
従来のVCMでは、ランプ69を乗り越える回動角線内
での駆動トルクが著しく落ち込んでいるのに対して、本
発明の小型のVCM19はランプ69を乗り越える回動
角線内での駆動トルクの落ち込みがなく、ランプ69を
乗り越える回動角線内で駆動トルクが最大となることが
判る。
【0120】(B4) ・・・ 小型のボイスコイルモ
ータの駆動トルクに関する第2の実施の形態の説明 次に、図21によって、小型の屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13のVCM19の第2の実施の形態について説明
すると、この場合の部分的な駆動トルク増大部分90
は、回転中心軸17を中心とした扇型に形成されている
マグネット82の矢印h方向の端部82aの内側に一体
成形した内側の凸部82(斜線部分)によって構成した
ものである。そして、コイル81がアームロード/アン
ロードポジションP12で待機された時に、コイル81
の半径方向部分81aの内側コーナ部分81dが凸部8
2d上にオーバーラップされるように構成したものであ
る。
【0121】従って、この第2の実施の形態において
も、前述した第1の実施の形態と同様に、屈曲型ヘッド
アクチュエータ13がアームロード/アンロードポジシ
ョンP12で待機されている時に、VCM19における
マグネット82に対するコイル81の有効長L11を半
径方向部分81aの長さL12に内側コーナ部分81c
の長さL14を加算したL11=L12+L14に拡大
することができて、屈曲型ヘッドアクチュエータ13を
ロックポジションP1から矢印g方向側へ回動駆動する
初期範囲である小ストロークS12内での矢印g方向の
駆動トルクを一時的に増大させることができる。なお、
この際、マグネット82の端部82aの外側と内側との
2箇所に、図16に示した外側凸部82bと、図21に
示した内側凸部82dとをほぼT型に一体成形すること
もできる。
【0122】(B5) ・・・ 小型のボイスコイルモ
ータの駆動トルクに関する第3の実施の形態の説明 次に、図22によって、小型のVCM19の第3の実施
の形態について説明すると、この場合の部分的な駆動ト
ルク増大部分90は、回転中心軸17を中心とした扇型
に形成されているマグネット82の矢印h方向側の端部
82cの下面に、斜線で示したような板厚方向の凸部8
2eを形成して、屈曲型ヘッドアクチュエータ13のア
ームロード/アンロードポジションP12と記録エリア
内ポジションP14の最内周位置P16との間の回動ス
トロークS11内におけるアームロード/アンロードポ
ジションP12とランディングポジションP13との間
の小ストロークS12の範囲内におけるマグネット82
とコイル81との間のギャップ89の幅G11をストロ
ークS11内のランディングポジションP13と記録エ
リア内ポジションP14の最内周位置P16との間の大
ストロークS13の範囲内におけるギャップ89の幅G
12より小さく構成したものである。
【0123】そして、この第3の実施の形態では、小ス
トロークS12内のギャップ89の幅G11がストロー
クS13内のギャップ89の幅G12より小さく構成さ
れていることから、その小ストロークS12内における
磁束Φの漏洩磁束が大ストロークS13内における磁束
Φの漏洩磁束より小さいことを利用して、屈曲型ヘッド
アクチュエータ13をアームロード/アンロードポジシ
ョンP12とランディングポジションP13との間で矢
印g、h方向に回転駆動する時の駆動トルクを部分的に
増大させることができる。なお、この場合、図22に1
点鎖線で示すように、マグネット82の下面をフラット
に形成し、下ヨーク84の上面に凸部84fを形成し
て、コイル81と下ヨーク84との間の小ストロークS
12の範囲内のギャップ89の幅G11′を他のストロ
ークS13の範囲内のギャップG12′より小さくして
も良い。
【0124】(B6) ・・・ 小型のボイスコイルモ
ータの駆動トルクに関する第4の実施の形態の説明 次に、図23によって、小型のVCM19の第4の実施
の形態について説明すると、この場合の部分的な駆動ト
ルク増大部分90は、コイル81の半径部分81aの中
間部分等に湾曲部分81eを形成して、その半径部分8
1aの有効長L11を増大させたものであり、マグネッ
ト82のストロークS11中における矢印g方向側の大
ストロークS13の範囲でコイル81の湾曲部分81e
に対向する部分に沿って円弧状のスリット82gを形成
するか、或いは、図23に1点鎖線で示すように、マグ
ネット82の矢印h方向側の小ストロークS12内の半
径方向の幅MW1より矢印g方向側の大ストロークS1
3内の半径方向の幅MW2を小さくしたものである。
【0125】従って、この第4の実施の形態において
も、前述した第1〜第3の実施の形態と同様に、屈曲型
ヘッドアクチュエータ13をアームロード/アンロード
ポジションP12とランディングポジションP13との
間の小ストロークS12内における駆動トルクを部分的
に増大させることができる。
【0126】(B7) ・・・ 小型の屈曲型ヘッドア
クチュエータのヘッド配線構造の第1の実施の形態の説
明 次に、図24〜図31によって、小型の屈曲型ヘッドア
クチュエータのヘッド配線構造の第1の実施の形態につ
いて説明する。
【0127】まず、この小型の屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13は、上下一対のサスペンション15の基端15
aの上下対向面に板厚が厚い上下一対のベースプレート
15bをそれぞれ加締め等にて固着し、その上下一対の
ベースプレート15bをヘッドアーム14の先端14a
の上下に所定角度に屈曲させて上下平行状に固着してい
る。なお、この際、上下一対のベースプレート15bの
上下対向面に一体に加工されている加締め用ボス15c
をヘッドアーム14の先端14aの上下に貫通されて形
成されている加締穴14bの上下両端部内に上下から圧
入させて固着することによって、これら上下一対のサス
ペンション15をヘッドアーム14の先端14aに上下
対称状に固着し、屈曲型ヘッドアクチュエータ13の屈
曲部13aを形成している。
【0128】そして、上下一対のサスペンション15の
先端には二股形状のフレクシャー15dが一体に加工さ
れていて、そのフレクシャー15dの先端部分の内側に
はジンバル15eが支持され、そのジンバル15eの上
下対向面に上下一対の浮上ヘッドスライダー16が接着
等にて上下対称状に固着されている。なお、上下一対の
サスペンション15は基端15aから先端であるフレク
シャー15dに至るに従ってヘッドアーム14の板厚方
向の中心に向うように上下対称状に屈曲されている。
【0129】そして、このヘッド配線構造91の第1の
実施形態では、図24に示すように、屈曲型ヘッドアク
チュエータ13がアームロックポジションP11まで矢
印h方向に戻されてロックされた状態で、その屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13の後方側である矢印a方向側
で、回転中心軸17の近傍位置における屈曲型ヘッドア
クチュエータ13より低い位置に図49で説明した従来
のR−HDD(大)101における外部インターフェー
ス192と同様で、小型である外部インターフェース
(図示せず)に接続された信号基板92を水平状に配置
している。
【0130】そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ13
におけるヘッドアーム14の先端14aと回転中心軸1
7との間のヘッドアーム14の外側面(矢印a方向側の
面)14eに設定された中継点93と信号基板92との
間が広幅のフレキシブルプリント基板94をほぼU字状
に湾曲させて、長さに余裕のある状態に接続されてい
る。なお、そのフレキシブルプリント基板94のヘッド
アーム14側の可動端94aはヘッドアーム14の外側
面14eに接着等にて固着されていて、そのフレキシブ
ルプリント基板94の可動端94aの近くから分岐され
た配線部94bがVCM18のコイル81に接続されて
いる。そして、その中継点94と屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13の上下一対の浮上ヘッドスライダー16との
間が上下一対の配線部材である上下一対の細長いフレキ
シブルプリント基板95によって接続されている。
【0131】そして、これら上下一対のフレキシブルプ
リント基板95の上下一対の浮上ヘッドスライダー16
側が左右に二股状に分岐された二股部95aに形成され
ている。そこで、まず、これら上下一対のフレキシブル
プリント基板95の二股部95aを上下一対のサスペン
ション15の上下対向面15dに沿って接着する等し
て、これら上下一対の二股部95aを上下一対のサスペ
ンション15の先端側へ配線して、これらの二股部95
aのそれぞれの先端95bを二股状のフレクシャー15
dに沿って上下一対の浮上ヘッドスライダー16の外側
を迂回させて、その浮上ヘッドスライダー16のヘッド
チップ16a側の端部に配置されている接続用端子16
bにフレキシブルプリント基板95の二股部95aの先
端95bを半田付け等にて接続している。なお、この
際、その二股部95aは後述する上下一対のサスペンシ
ョン16のほぼ中間部分における上下対向面に形成され
ている上下一対のスライド用凸部77の左右両側を通る
ように配線される。
【0132】そして、これら上下一対のフレキシブルプ
リント基板95の二股部95aとは反対側の端部である
基端部95cを屈曲型ヘッドアクチュエータ13の屈曲
部13a部分において上下一対のサスペンション15の
内側面15f及びヘッドアーム14の先端14aの内側
面14fの内側へ引き出し、更に、この基端部95cを
ヘッドアーム14の先端14aの上下に固着されている
上下一対のベースプレート15bの厚みによる上下一対
の隙間96を利用して、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3の屈曲部13aの内側を短絡(ショートカット)させ
るようにしてヘッドアーム14を幅方向に横断させて、
そのヘッドアーム14の外側面14eの外側に引き出し
ている。そして、その上下一対のフレキシブルプリント
基板95の基端部95cの先端95dを中継点93にて
フレキシブルプリント基板94に接続している。
【0133】なお、この際、図5に示すように、上下一
対のフレキシブルプリント基板95の二股部95aの先
端95bは上下一対のサスペンション15における上下
一対の二股状のフレクシャー15cの上下対向面に絶縁
層97を介してプリント配線されている。従って、これ
らの先端95bを上下一対の浮上ヘッドスライダー16
の接続用端子16bに容易に半田付け等にて接続するこ
とができる。また、図14に示すように、上下一対のフ
レキシブルプリント基板95の基端部95cの先端95
dは、ヘッドアーム14の外側面14eに接着等にて固
着されているフレキシブルプリント基板94の可動端9
4aの外側に半田付け又は金ボール接続等によって接続
されている。
【0134】本発明のR−HDD(小)1におけるヘッ
ド配線構造91の第1の実施の形態は、以上のように構
成されていて、配線部材であるフレキシブルプリント基
板95の基端部95cを屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3の屈曲部13aの内側を短絡(ショートカット)させ
るようにして、ヘッドアーム14の外側の中継点93へ
引き出したものである。従って、図30に示した従来の
フレキシブルプリント基板95の配線長に比べて著しく
短縮させることができた。
【0135】即ち、図7は、本発明の小型の屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ13に対するフレキシブルプリント基
板95の配線に関して、図65で説明した従来の設計手
法を用いて、その屈曲型ヘッドアクチュエータ13の屈
曲部13aの外側を迂回させるように配線した例を示し
たものであり、この場合には、屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13の回転中心軸17の中心と浮上ヘッドスライダ
ー16の中心との間の距離L3=31.4mmに対し
て、フレキシブルプリント基板95の平均配線長L4=
33.95mmとなり、そのフレキシブルプリント基板
95の重量が重くなることから、フレキシブルプリント
基板95の板厚=20μmの場合に、屈曲型ヘッドアク
チュエータ13の回転中心軸17周りのイナーシャ=
3.29×10gmmであった。
【0136】これに対して、図29に示す本発明の小型
の屈曲型ヘッドアクチュエータ13に対するフレキシブ
ルプリント基板95の本発明の配線の設計手法を採用す
れば、屈曲型ヘッドアクチュエータ13の回転中心軸1
7の中心と浮上ヘッドスライダー16の中心との間の距
離L3=31.4mmが同じであれば、フレキシブルプ
リント基板95の平均配線長L4=31.65mmにま
で大幅に短縮することができ、そのフレキシブルプリン
ト基板95の重量を大幅に軽減することができて、フレ
キシブルプリント基板95の板厚=20μmが同じであ
れば、屈曲型ヘッドアクチュエータ13の回転中心軸1
7周りのイナーシャ=2.9×10gmm
にまで大幅に軽減させることができた。
【0137】この結果、本発明の配線手法を用いた小型
の屈曲型ヘッドアクチュエータ13は、後述するディス
ク25に対する上下一対の浮上ヘッドスライダー16の
シーク時のイナーシャを大幅に軽減させることができ
て、トラッキング性能が向上し、高速トラッキングが可
能となる。
【0138】その上に、本発明の配線手法を用いた小型
の屈曲型ヘッドアクチュエータ13によれば、フレキシ
ブルプリント基板95の基端部95cを屈曲型ヘッドア
クチュエータ13の屈曲部13aの内側で短絡(ショー
トカット)させていて、屈曲部13aの外側を迂回させ
ていないので、図65で説明したようなデッドスペース
DSがその屈曲部13aの外側に全く発生しない。この
結果、図24に示すように、前述したカム機構18の駆
動モータ61等をアームロックポジションP11位置ま
で矢印h方向に戻された屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3の屈曲部13aの後方位置に極く僅かに接近距離L5
まで接近させることができる。このことは、前述したR
−HDD(小)1内に装着される後述するR−HDC
(小)21と、最後部位置に配線されるカム機構18の
駆動モータ61等との間の距離を短縮することができ
て、R−HDD(小)1のより一層の小型化が可能にな
る。
【0139】なお、このヘッド配線構造の第1の実施形
態では、上下一対のフレキシブルプリント基板95を上
下一対のサスペンション15の上下対向面である内側面
に沿って配線したものについて説明したが、この第1の
実施形態では、上下一対のサスペンション15の上下対
向面とは反対側の外側面(上側サスペンション15の上
面と下側サスペンションの下面)に沿ってフレキシブル
プリント基板95を配線することもできる。
【0140】(B8) ・・・ 小型の屈曲型ヘッドア
クチュエータのヘッド配線構造の第2の実施の形態の説
明 次に、図32〜図34によって、小型の屈曲型ヘッドア
クチュエータのヘッド配線構造の第2の実施の形態につ
いて説明すると、この小型の屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13は、上下一対のサスペンション15の基端15a
をヘッドアーム14の先端14aの上下に所定の角度に
屈曲させて上下対称状に固着する際に、これら上下一対
のサスペンション15の基端15aの外側面(上側サス
ペンション15の上面と下側サスペンション15の下
面)に上下一対のベースプレート15bを加締め等にて
平行に固着し、これら上下一対のベースプレート15の
上下対向面に一体に加工されている加締め用ボス15c
を、前述同様に、ヘッドアーム14の先端14aの上下
に貫通されて形成されている加締め穴14bの上下両端
部内に上下から圧入させて固着している。
【0141】そして、このヘッド配線構造の第2の実施
の形態では、上下一対のフレキシブルプリント基板95
の二股部95aを小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3の上下一対のサスペンション15の上下対向面に沿っ
て配線して、これらの先端95bを上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー16に接続した後、これら上下一対のフレ
キシブルプリント基板95の基端部95cを上下一対の
サスペンション15の内側面15eから内側へ突出させ
ることなく、上下一対の基端部95cを圧入軸14bの
外周の内側に沿ってほぼ円弧状に湾曲させるようにし
て、ヘッドアーム14の外側面14eの外側へ引き出し
て中継点93のフレキシブルプリント基板94の可動端
94aに接続したものである。
【0142】従って、この配線構造の第2の実施の形態
によれば、フレキシブルプリント基板95を浮上ヘッド
スライダー16と中継点93との間で、最短距離に配線
することが可能であり、そのフレキシブルプリント基板
95の配線長を第1の実施の形態におけるフレキシブル
プリント基板95の配線長より更に短縮することができ
る。これにより、上下一対のフレキシブルプリント基板
95の重量をより一層軽くすることができて、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13の回転中心軸17を中心とする
矢印g、h方向の回動時のイナーシャをより一層小さく
抑えることができる。なお、その他の構成は第1の実施
の形態と同様である。
【0143】(B9) ・・・ 小型のリムーバブルハ
ードディスクカートリッジと小型のリムーバブルハード
ディスクドライブの説明 次に、図35〜図45によって、小型のリムーバブルハ
ードディスクカートリッジと、小型の屈曲型ヘッドアク
チュエータ13が使用された小型のリムーバブルハード
ディスクドライブについて説明すると、まず、図35〜
図43等に示すように、小型のリムーバブルディスクカ
ートリッジである小型のリムーバブルハードディスクカ
ートリッジ(以下、単にR−HDC(小)と記載する)
21は、従来の大型のリムーバブルハードディスクカー
トリッジであるR−HDC(大)121とほぼ相似形状
であって、かつ、従来のR−HDC(大)121に比べ
て大幅に小型化されたものである。従って、このR−H
DC(小)21は、従来のR−HDC(大)121の上
下シェル122、123、カートリッジ本体124、デ
ィスク125、センターコア126、ヘッド挿入穴12
7、ディスクテーブル挿入穴128、上下両隔壁12
9、130、ディスク収納室131及び3つのダボ13
2にそれぞれ対応する上下シェル22、23、カートリ
ッジ本体24、ディスク25、センターコア26、ヘッ
ド挿入穴27、ディスクテーブル挿入穴28、上下両隔
壁29、30及びダボ32等を備えている。
【0144】また、このR−HDC(小)21は、従来
のR−HDC(大)121のシャッター135、ディス
クテーブル挿入穴開閉部136、ヘッド挿入穴開閉部1
37、基端部138、ばね係止部139、開閉アーム部
140、切欠き141、142、ばね収容室144、支
点ピン145、ばね係止部146、捩りコイルばね14
7、逃げ用溝151、凹部152、スリット153、位
置決め用穴154、155、位置決め用凸部156、1
57、ライトプロテクタ158、フィルタ−収納室15
9及び循環フィルタ−160にそれぞれ対応するシャッ
ター35、ディスクテーブル挿入穴開閉部36、ヘッド
挿入穴開閉部37、基端部38、ばね係止部39、開閉
アーム部40、切欠き41、42、ばね収納室44、支
点ピン45、ばね係止部46、捩りコイルばね47、ガ
イド溝51、凹部52、スリット53、位置決め用穴5
4、55、位置決め用ボス部56、57、ライトプロテ
クタ58、フィルタ−収納室59及び循環フィルター6
0等も備えている。
【0145】そして、このR−HDC(小)21は、図
35〜図40及び図44等に示すように、ディスク25
の直径D1が約50mm以下、好ましくは、直径D1=
48mm(1.89インチ)に構成され、そのディスク
25の厚みT1が約0.7mm以下、好ましくはT1=
0.508mm(図44参照)に構成されている。そし
て、R−HDC(小)21のカートリッジ本体24の外
径寸法は、左右両側部24c、24d間の最大横幅寸法
である最大横幅W1が約53mm以下、好ましくは最大
横幅W1=51.6mmに構成され、前後両端部24
a、24b間の最大寸法である最大奥行D2が約56m
m以下、好ましくは最大横幅W1=54mmに構成さ
れ、最大厚さT2が約6mm以下、好ましくは最大厚さ
T2=4mmに構成されていた。そして、カートリッジ
本体24の円弧状の前端部24aのシャッター35の支
点ピン45を中心とする半径R1が約53mm以下、好
ましくは半径R1=51.7mmに構成され、横長形状
のヘッド挿入穴27の長さL1が約18mm以下、好ま
しくは長さL1=16.35mmに構成され、円形のデ
ィスクテーブル挿入穴28の直径D3が約12mm以
下、好ましくは直径D3=10mmに構成されている。
なお、カートリッジ本体24のセンターに対する支点ピ
ン45の一側方へのオフセット量OS1=約3.6mm
に構成され、ディスクテーブル挿入穴28の支点ピン4
5に対する奥行D4=約25.2mmに構成され、ヘッ
ド挿入穴27の長さL1=約16.35mmに構成さ
れ、カートリッジ本体24の一方の側部24dに対する
ヘッド挿入穴27の他方の側部24c側の端部までの距
離L2=約18mmに構成されている。
【0146】以上のように構成されたR−HDC(小)
21によれば、特に、直径D1が約50mm以下(好ま
しくはD1=48mm)の小型のディスク25を採用し
たことにより、カートリッジ本体24の最大横幅W1を
約53mm以下(好ましくはW1=51.6mm)に縮
小し、最大奥行D1を約72mm以下(好ましくはW1
=54mm)に縮小することができて、このR−HDC
(小)21を従来の大型のR−HDC(大)121に比
べて数10%以下に縮小することができた。従って、こ
のR−HDC(小)21は従来の大型のR−HDC
(大)121に比べて相似形状で、かつ、大幅に小型化
されていることから、携帯性や収納性等を格段に向上さ
せることができ、それでいて、高容量(高密度)の情報
記録、再生が可能であると言う特徴を備えている。
【0147】なお、図41は、従来のR−HDC(大)
121を記録、再生する大型の屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ113を用いた従来の大型のディスク記憶装置であ
るR−HDD(大)101と、R−HDC(小)21を
記録、再生する小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ13
を用いることができる小型のディスク記憶装置であるR
−HDD(小)1との大きさを比較するために示した図
面であり、従来のR−HDC(大)121と、大型の屈
曲型ヘッドアクチュエータ113及び大型のR−HDD
(大)101の外径を1点鎖線で示していて、R−HD
C(小)21と、小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3及びR−HDD(小)1の外径を実線で示している。
【0148】そして、前述したように、R−HDC
(小)21を従来のR−HDC(大)121に比べて大
幅に小型化することができたことから、図41で明らか
なように、R−HDC(小)21を記録、再生する屈曲
型ヘッドアクチュエータ13もそれに比例して従来の大
型の屈曲型ヘッドアクチュエータ113に比べて大幅に
小型化することができることから、その小型の屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13を使用することができるR−H
DD(小)1も従来の大型のR−HDD(大)101に
比べて大幅に小型化することが可能になる。
【0149】つまり、R−HDC(小)21を記録、再
生するR−HDD(小)1の横幅寸法W3及び奥行寸法
D5を従来のR−HDC(大)121を記録、再生する
R−HDD(大)101の横幅寸法W13及び奥行寸法
D15に比べて大幅に縮小することができる。従って、
このR−HDD(小)1はR−HDC(小)21と同様
に、携帯性及び収納性等を格段と向上することができる
ものである。
【0150】ところで、前述したように、R−HDD
(小)1に使用される小型の屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13は従来の大型のR−HDD(大)101に使用さ
れていた大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ113に対
してほぼ相似形で、かつ、小型化されたものであって、
前述したように、ヘッドアーム14と、そのヘッドアー
ム14の先端14aに所定角度に屈曲されて取り付けら
れた上下一対のサスペンション15と、その上下一対の
サスペンション15の先端に上下に対向されて取り付け
られた上下一対の浮上ヘッドスライダー16とを有し、
回転中心軸17の周りにリニアモータである小型のボイ
スコイルモータ18によって矢印g、h方向に回転駆動
されるように構成されている。なお、前述した小型のV
CM19が図41に実線で示した小型のR−HDD
(小)1のドライブ本体2の底部上に取り付けられてい
る。また、この屈曲型ヘッドアクチュエータ13には、
図41では図示を省略したが、従来の大型のR−HDD
(大)101内に組み込まれているカートリッジホルダ
ー104、昇降機構106、スピンドルモータ110等
をほぼ相似形状の小型にしたものが組み込まれることに
なる。
【0151】そして、この小型の屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13は、前述したように、従来の大型の屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ113と同様の動作でR−HDC
(小)21のディスク25に情報の記録、再生を行うこ
とができる。つまり、前述したR−HDD(大)101
によるR−HDC(大)121の記録、再生と同様に、
R−HDC(小)21はR−HDD(小)1内に挿入さ
れて、シャッター35が図41に示した閉位置から図4
2に示した開位置まで捩りコイルバネ47に抗して矢印
m方向に回動されて、ヘッド挿入穴27とディスクテー
ブル挿入穴28が同時に開かれた後、このR−HDC
(小)21がスピンドルモータ10上に装着されて、ス
ピンドル10aがセンターコア26の中心穴26a内に
挿入されると共に、センターコア26がディスクテーブ
ル11上にマグネットチャッキングされる。
【0152】そして、このR−HDC(小)21の装着
後に、前述したように、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
3をカム機構18ランプ69とによって回転中心軸17
の周りに図47に実線で示すR−HDC(小)21外の
アームロックポジションP11から1点鎖線で示すアー
ムロード/アンロードポジションP12まで矢印g方向
に回転駆動し、屈曲型ヘッドアクチュエータ13がアー
ムロード/アンロードポジションP12に到達するのと
ほぼ同時にスピンドルモータ10を定常回転数に立ち上
げてディスク25を高速で回転駆動する。そして、この
後に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13をVCM19に
よって図42に1点鎖線で示すアームロード/アンロー
ドポジションP12から図43に実線で示すランディン
グポジションP13まで矢印g方向に回転駆動して、上
下一対の浮上ヘッドスライダー16をディスク25のラ
ンディングポジションP13にヘッドロードする。な
お、この際、上下一対の浮上ヘッドスライダー16をデ
ィスク25の上下両面に発生している空気流AF上にソ
フトランディングさせる。そして、この後、引き続き、
VCM19によって屈曲型ヘッドアクチュエータ13を
図43に1点鎖線で示すディスク25の記録エリア内ポ
ジションP14の最内周位置15と最外周位置P16と
の間でディスク25に対して非接触状態で矢印g、h方
向にシークして、ディスク25の情報の記録、再生を行
う。
【0153】なお、このディスク25の記録、再生の終
了後には、ヘッドロード時の逆動作で、屈曲型ヘッドア
クチュエータ13をVCM19によってディスク25上
の記録エリア内ポジションP14からランディングポジ
ションP13を経てアームロード/アンロードポジショ
ンP12まで矢印h方向にアンロードした後、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13をカム機構18によってアーム
ロード/アンロードポジションP12からアームロック
ポジションP11まで矢印h方向に戻してロックする。
そして、この後に、R−HDD(小)1のイジェクト釦
を押せば、R−HDC(小)21がスピンドルモータ1
1から上方に離脱された後、R−HDD(小)1のカー
トリッジ挿入口外へ排出され、その際に、シャッター3
5が開位置から閉位置へ捩りコイルバネ47によって回
動されることになる。そして、R−HDC(小)21を
R−HDD(小)1のカートリッジ挿入口外へ抜き取る
ことになる。
【0154】次に、R−HDC(小)21の各部の詳細
を説明する。まず、図44〜図46に示すように、カー
トリッジ本体24のばね収納部46が上下シェル22、
23の隔壁29、30の外側に配置されていて、このば
ね収納部46がディスク収納室31の外側に独立されて
設けられている。そして、シャッター35の円弧状の開
閉アーム部40が下シェル23に形成されている凹部5
2を通してばね収納部46内に挿入されていて、このば
ね収納部46内のばね係止部46の外周にコイル部48
が挿入されて係止された捩りコイルばね47の作用端4
9の先端がシャッター35の開閉アーム部40の先端部
40aの付根部分に形成されている屈曲部40bに当接
されている。
【0155】このように構成すれば、支点ピン45と、
捩りコイルバネ47の作用端49のシャッター35に対
する作用点との間の半径を大きくとることができるの
で、捩りコイルばね47のばね力を小さく設定しても、
シャッター35の閉方向である矢印k方向への回動付勢
力を十分に大きく設定することができて、シャッター3
5の矢印k、m方向の開閉動作をスムーズに行える上
に、ばね収納部46をディスク収納室31の外側に独立
させて配置したことによって、このばね収納部46内の
特に捩りコイルばね47のコイル部48等に付着、堆積
され易いダスト等がディスク収納室31内へ侵入して、
ディスク25の上下記録面に付着し、ドロップアウト等
の不都合を招くことを未然に防止できる。
【0156】次に、図44、図45及び図47は、R−
HDC(小)21の非使用時における要部の拡大断面を
示したものであって、図44は図35のE−E矢視で、
一部を展開した拡大断面を示していて、図45は図35
のF−F矢視での拡大断面を示している。そして、前述
したように、ディスク25の厚みT1=0.508mm
であり、R−HDC(小)21の最大厚さT2=4mm
に構成されていて、上下シェル22、23の内面22
a、23a間に形成されているディスク収納室31の上
下方向の高さT3=2.2mmに構成され、シャッター
35の厚みT4=0.2mmに構成されている。
【0157】そして、センターコア26はディスク25
の中央部分に形成された円形穴25bの上下に接着等に
て固着された円板形の板金等の強磁性部材で構成されて
いる下側部材26bと、板ばね部材と絶縁部材等からな
る上下2層状態の上側部材26cとによって構成されて
いて、板厚が厚く構成されている下側部材26bの中央
に中心穴26aが形成されている。なお、上側部材26
cの中央には上方に向って膨出加工された中心筒部26
dが形成されている。
【0158】そして、下シェル23の内面23aで、デ
ィスクテーブル挿入穴28の外周の3箇所に一体成形さ
れた3つのダボ32の高さT5=0.25mmに構成さ
れていて、このダボ32の高さT5はシャッター35の
厚みT4=0.2mmより0.05mm高く構成されて
いる。従って、図44及び図45に示すように、非使用
時等において、ディスク25がセンターコア26の下側
部材26bの外周部分の下面で3つのダボ32の上部に
水平状に載置された時には、その下側部材26bとシャ
ッター35との間には0.05mmの隙間33が形成さ
れることになり、その状態でシャッター35の開閉が可
能となるように構成されている。なお、シャッター35
の前端側に合成樹脂によってアウトサート成形された垂
直状に起立され、かつ、円弧状に形成されたヘッド開閉
部37は上下シェル22、23の内面22a、23aに
円弧状に形成された上下一対のガイド溝34内で前述し
た矢印k、m方向にスライドされるように構成されてい
る。
【0159】次に、図44及び図45に示すように、R
−HDC(小)21のカートリッジ本体24における上
シェル22の内面22aの中心位置には中心ピン22b
が下向きの垂直状に一体成形されていて、この中心ピン
22aの外径寸法D3はセンターコア26の上側部材2
6bの中心上部に形成されている中心円筒部26dの内
径寸法D4より小さく構成されている。そして、図44
及び図45に示すように、ディスク25がセンターコア
26によって3つのダボ32上に水平状に載置された状
態で、センターコア26の中心円筒部26dの上端部分
が中心ピン22bの下端部分の外周に環状の隙間22c
を有する状態で浅く挿入されるように構成されている。
【0160】従って、R−HDC(小)21の非使用状
態の時でも、センターコア26の中心円筒部26dが上
シェル22の中心ピン22bの下端部分の外周に浅く挿
入されていることから、図45に示すように、この非使
用状態で、カートリッジ本体24に水平方向である矢印
n方向の外部衝撃等が加えられても、中心円筒部26d
が中心ピン22bの側面に衝突して、カートリッジ本体
24内でのディスク25の矢印n方向の大きな位置ずれ
を未然に防止することができる。従って、ディスク25
のセンターコア26を3つのダボ32上に常に安定良く
水平状に載置しておくことができ、センターコア26が
3つのダボ32の1つから矢印n方向にすべり落ちて、
ディスク25の下側記録面25dが下シェル23の内面
23aやシャッター35に接触されて記録データが損傷
されることを未然に防止できる。
【0161】そして、前述したように、R−HDC
(小)21の使用時には、R−HDC(小)21がR−
HDD(小)1内に挿入されて、図46に示すように、
ディスク25のセンターコア26の中心穴26aにスピ
ンドルモータ10のスピンドル10aが下方から相対的
に挿入され、そのセンターコア26の強磁性部材で構成
されている下側部材26bがディスクテーブル11上
に、そのディスクテーブル11内に挿入されているチャ
ッキングマグネット12によって水平状にマグネットチ
ャッキングされた時に、センターコア26の下側部材2
6bが3つのダボ32から上方に水平状に浮上されて、
ディスク25がディスク収納室31内の上下方向のほぼ
中央位置に浮上されて、ディスク25の上下記録面25
c、25dへの情報の記録、再生が可能になるように構
成されている。そして、この時に、センターコア26の
中心円筒部26dが上シェル22の中心ピン22bの外
周にクリアランス(遊び)を有する状態に深く挿入され
るように構成されている。
【0162】また、センターコア26の板ばね部材で構
成されている上側部材26cの外周部分の上面には中心
円筒部26dと同心円形状で、かつ、剪断面形状が浅い
ほぼ円弧状に形成された上向きの環状凹部26eが中心
円筒部26dと同心円形状に形成されていて、その環状
凹部26eに対向されるように剪断面形状がやや深いほ
ぼ円弧状に形成された下向きの環状凸部22dが上シェ
ル22における内面22aに中心ピン22bの同心円形
状に形成されている。
【0163】そして、図46に示すように、R−HDC
(小)21の非使用状態の時で、カートリッジ本体24
に加えられた外部衝撃等によって、ディスク収納室31
内のディスク25に上シェル22側である矢印o方向へ
のスラスト力が加えられたり、カートリッジ本体24の
上下シェル22、23の上下(天地)が反転された時に
は、センターコア26の中心円筒部26dの上端が上シ
ェル22の内面22aで中心ピン22bの外周部分に矢
印o方向から当接されて、その上シェル22の内面22
aとディスク25の上側記録面25cとの間にT6=
0.142mm程度の隙間22eを確保されるように構
成されている。従って、この時に、ディスク25の上側
記録面25cが上シェル22の内面22aに接触されて
記録データが損傷されることを未然に防止できる。
【0164】なお、この時、センターコア26のばね部
材で構成されている上側部材26cの環状凹部26eが
上シェル22の内面22aの環状凸部22dに矢印o方
向から当接されて、ディスク25の大まかなセンターリ
ングを行うと共に、ディスク25の上下方向である矢印
p方向の傾きも防止するので、ディスク25の矢印p方
向の傾きによる上側記録面25cの上シェル22の内面
22aへの接触も未然に防止することができる。
【0165】また、R−HDC(小)21の非使用状態
において、カートリッジ本体24の傾きや外部衝撃等に
よって、ディスク25がディスク収納室31内で、図4
4に1点鎖線で示したように矢印q方向に傾いた時に
は、そのディスク25の上下両面の最外周部分のエッジ
25e、25fが上下シェル22、23の内面22a、
23aに接触されるので、この時にも、ディスク25の
上下記録面25b、25cが上下シェル22、23の内
面22a、23aに接触して記録データが損傷されるこ
とを未然に防止することができる。
【0166】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0167】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のヘッド
アクチュエータとディスク記憶装置は、次のような効果
を奏することができる。
【0168】請求項1のヘッドアクチュエータは、浮上
ヘッドスライダーをボイスコイルモータによってロード
/アンロードする際、そのボイスコイルモータに設けら
れた部分的な駆動トルク増大部分によってロード時の初
期範囲とアンロード時の終期範囲において駆動トルクを
一時的に増大させることができるようにしたので、ボイ
スコイルモータの十分な小型化を図りながら、浮上ヘッ
ドスライダーのロード時の初期範囲とアンロード時の終
期範囲において浮上ヘッドスライダーを強い駆動トルク
で強力に駆動することができる。
【0169】請求項2及び請求項3は、ボイスコイルモ
ータの部分的な駆動トルク増大部分をマグネットの端部
の半径を部分的に増大する凸部によって構成したり、マ
グネット又は一方のヨークの端部の板厚を増大する凸部
によって構成したので、構造が簡単で、製造が容易であ
り、ボイスコイルモータの小型化をより確実に実現でき
る。
【0170】請求項4のディスク記憶装置は、ヘッドア
クチュエータの浮上ヘッドスライダーをボイスコイルモ
ータによってロード/アンロードする際、サスペンショ
ンをダイナミックロード/アンロード用ランプ上でスラ
イドさせて浮上ヘッドスライダーをディスクに対して昇
降させる際に、ボイスコイルモータに設けられた部分的
な駆動トルク増大部分によってロード時の初期範囲とア
ンロード時の終期範囲であるサスペンションのラップ通
過範囲内にて駆動トルクを一時的に増大させることがで
きるようにしたので、ボイスコイルモータの小型化によ
るディスク装置の小型化を実現しながら、浮上ヘッドス
ライダーのロード時の初期範囲とアンロード時の終期範
囲において、サスペンションがダイナミックロード/ア
ンロード用ランプを乗り越えながら浮上ヘッドスライダ
ーが開閉される際の摩擦トルクに十分に打ち勝つことが
できる大きな駆動トルクを得ることができる。そして、
非使用時の耐衝撃性を向上するための屈曲型ヘッドアク
チュエータのマグネットラッチも確実に行える。従っ
て、小型のボイスコイルモータを用いながら、ダイナミ
ックロード/アンロード用ランプによって浮上ヘッドス
ライダーをスムーズに開閉することができる高性能、高
品質のディスク記憶装置を実現できる。
【0171】請求項5又は請求項6のディスク記憶装置
は、ボイスコイルモータの部分的な駆動トルク増大部分
をマグネットの端部の半径を部分的に増大する凸部によ
って構成したり、マグネット又は一方のヨークの端部の
板厚を増大する凸部によって構成したので、構造が簡単
で、製造が容易であり、ボイスコイルモータの小型化に
よるディスク記憶装置の小型化を容易に実現できる。
【0172】請求項7又は請求項8のディスク記憶装置
は、浮上ヘッドスライダーのディスクに対するコンタク
ト・スタート/ストップを容易に実現することができ、
また、ディスクをリムーバブルディスクに構成すること
を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したR−HDD(小)のスピン
ドルモータの駆動制御方法を従来のR−HDD(大)の
スピンドルモータの制御方法と比較して示した図面であ
る。
【図2】 同上のR−HDD(小)のスピンドルモータ
駆動制御回路のブロック図である。
【図3】 同上のR−HDD(小)で記録、再生される
R−HDC(小)内へのダスト侵入量の測定結果を示し
た図面である。
【図4】 屈曲型ヘッドアクチュエータのアームロック
ポジションと、R−HDC(小)の位置関係を説明する
断面側面図である。
【図5】 R−HDD(小)の屈曲型ヘッドアクチュエ
ータのアームロード/アンロードポジションと、R−H
DC(小)の位置関係を説明する断面側面図である。
【図6】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのダイナ
ミックロード/アンロードの動作を説明する断面側面図
である。
【図7】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータの浮上ヘ
ッドスライダーのヘッドロード/アンロード動作を説明
する断面側面図である。
【図8】 同上のR−HDD(小)のダイナミックロー
ド/アンロード機構を説明する一部切欠き平面図であ
る。
【図9】 同上のダイナミックロード/アンロード機構
によって回転駆動される屈曲型ヘッドアクチュエータの
アームロックポジションを説明する一部切欠き平面図で
ある。
【図10】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのアー
ムロード/アンロードポジションを説明する一部切欠き
平面図である。
【図11】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのラン
ディングポジションを説明する一部切欠き平面図であ
る。
【図12】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータの記録
エリア内ポジションを説明する一部切欠き平面図であ
る。
【図13】 同上のR−HDD(小)の小型の屈曲型ヘ
ッドアクチュエータを駆動するVCMの駆動トルクに関
する第1の実施の形態を説明する分解斜視図である。
【図14】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータとVC
Mの平面図である。
【図15】 図14のI−I矢視の一部切欠き側面図で
ある。
【図16】 屈曲型ヘッドアクチュエータがアームロッ
クポジションに待機されている時のVCMの一部切欠き
平面図である。
【図17】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータがアー
ムロード/アンロードポジションに待機されている時の
VCMの一部切欠き平面図である。
【図18】 図17のH−H矢視の一部切欠き側面図で
ある。
【図19】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータが記録
エリア内ポジションの最内周位置まで回動された時のV
CMの一部切欠き平面図である。
【図20】 同上の駆動トルクに関する第1の実施の形
態における駆動トルクとコイルの回動角線図とを説明す
る図面である。
【図21】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータを駆動
するVCMの駆動トルクに関する第2の実施の形態を説
明する平面図である。
【図22】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータを駆動
するVCMの駆動トルクに関する第3の実施の形態を説
明する一部切欠き側面図である。
【図23】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータを駆動
するVCMの駆動トルクに関する第4の実施の形態を説
明する平面図である。
【図24】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータにおけ
るヘッド配線構造の第1の実施の形態を説明する平面図
である。
【図25】 図24のJ−J矢視での側面図である。
【図26】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータの上側
サスペンションの上面、側面及び下端を示した3面図で
ある。
【図27】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのヘッ
ドアームと上下一対のサスペンションの分解斜視図であ
る。
【図28】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのフレ
クシャー、ジンバル、浮上ヘッドスライダー及び配線部
材を示した斜視図である。
【図29】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータの配線
部材の配線長とイナーシャを説明する平面図である。
【図30】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータに従来
の配線手法によって配線部材を配線した時の配線長とイ
ナーシャを説明する平面図である。
【図31】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータの配線
部材とボイスコイルモータの分解斜視図である。
【図32】 本発明の屈曲型ヘッドアクチュエータにお
けるヘッド配線構造の第2の実施の形態を説明する平面
図である。
【図33】 図32のK−K矢視での側面図である。
【図34】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータの上側
サスペンションの上面、側面及び下面を示した3面図で
ある。
【図35】 本発明のR−HDD(小)に適用されるR
−HDC(小)を従来のR−HDC(大)と比較して示
した平面図である。
【図36】 本発明のR−HDD(小)に適用されるR
−HDC(小)を従来のR−HDC(大)と比較して示
した底面図である。
【図37】 図35のA−A矢視での正面図である。
【図38】 図35のB−B矢視での背面図である。
【図39】 図35のC−C矢視での側面図である。
【図40】 図35のD−D矢視での側面図である。
【図41】 本発明の小型の屈曲型ヘッドアクチュエー
タが採用されるR−HDD(小)とそれに適用されるR
−HDC(小)とを、従来の大型の屈曲型ヘッドアクチ
ュエータが採用されているR−HDD(大)とそれに適
用されるR−HDC(大)とを比較して示した一部切欠
き平面図である。
【図42】 本発明のR−HDD(小)の屈曲型ヘッド
アクチュエータのR−HDC(小)に対するアームロッ
クポジションとアームロード/アンロードポジションと
を示した一部切欠き平面図である。
【図43】 図42の屈曲型ヘッドアクチュエータのR
−HDC(小)内のランディングポジションと記録エリ
ア内ポジションの最内周位置とを示した一部切欠き平面
図である。
【図44】 同上のR−HDC(小)の図35のE−E
矢視で一部を展開して示した拡大断面図である。
【図45】 図44に示したR−HDC(小)内のディ
スクの水平方向の摺動の規制を説明する断面図である。
【図46】 図44に示したR−HDC(小)のディス
クをスピンドルモータ上にチャッキングした様子を示し
た図35のF−F矢視での拡大断面図である。
【図47】 図45に示したR−HDC(小)内のディ
スクの上シェル側への移動の規制を説明する断面図であ
る。
【図48】 従来のR−HDC(大)とR−HDD
(大)を示した斜視図である。
【図49】 従来のR−HDD(大)の上カバーを外し
た状態の平面図である。
【図50】 従来のR−HDD(大)のカートリッジホ
ルダー、昇降機構及びスピンドルモータ等を説明する一
部切欠き側面図であって、カートリッジホルダーの上昇
状態を示した一部切欠き側面図である。
【図51】 図50のカートリッジホルダーの下降状態
を示した一部切欠き側面図である。
【図52】 従来のR−HDD(大)における大型の屈
曲型ヘッドアクチュエータのダイナミックロード/アン
ロード機構における屈曲型ヘッドアクチュエータのR−
HDC(大)に対するアームロックポジションを説明す
る一部切欠き平面図である。
【図53】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのR−
HDC(大)に対するアームロード/アンロードポジシ
ョンを説明する一部切欠き平面図である。
【図54】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのR−
HDC(大)に対するランディングポジションを説明す
る一部切欠き平面図である。
【図55】 同上の屈曲型ヘッドアクチュエータのR−
HDC(大)に対する記録エリア内ポジションを説明す
る一部切欠き平面図である。
【図56】 従来のR−HDD(大)に使用される大型
の屈曲型ヘッドアクチュエータの分解斜視図である。
【図57】 従来の大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
のVCMとランプとを説明する平面図である。
【図58】 従来の大型のVCMの駆動トルクを説明す
る上ヨークを外した平面図である。
【図59】 図58のK−K矢視での一部切欠き側面図
である。
【図60】 図57のL−L矢視での側面図である。
【図61】 従来のR−HDC(大)に対する大型の屈
曲型ヘッドアクチュエータのアームロックポジションを
説明する断面側面図である。
【図62】 従来のR−HDC(大)に対する大型の屈
曲型ヘッドアクチュエータのアームロード/アンロード
ポジションを説明する断面側面図である。
【図63】 従来のR−HDC(大)に対する大型の屈
曲型ヘッドアクチュエータのヘッドロード/アンロード
動作を説明する断面側面図である。
【図64】 従来の大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
のヘッド配線構造を説明する分解斜視図である。
【図65】 従来の大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
のヘッド配線構造を説明する平面図である。
【図66】 従来のR−HDC(大)の斜視図である。
【図67】 従来のR−HDC(大)の上下シェルの分
解斜視図である。
【図68】 従来のR−HDC(大)の内部全体の分解
斜視図である。
【図69】 従来のR−HDC(大)のシャッター閉状
態を示した一部切欠き平面図である。
【図70】 従来のR−HDC(大)のシャッター開状
態を示した一部切欠き平面図である。
【符号の説明】
1はディスク記憶装置であるR−HDD(小)、13は
ヘッドアクチュエータである屈曲型ヘッドアクチュエー
タ、14はヘッドアーム、15はサスペンション、16
は浮上ヘッドスライダー、17は回転中心軸、18、1
9及び69はダイナミックロード/アンロード機構を構
成しているカム機構、VCM及びダイナミックロード/
アンロード用ランプ、81はVCMのコイル、81aは
コイルの半径方向部分、81bはコイルの外側コーナ部
分、81cはコイルの有効長部分、81dはコイルの内
側コーナ部分、81eはコイルの湾曲部分、82はマグ
ネット、82aはマグネットの端部、82bはマグネッ
トの外側凸部、82cはマグネットの有効幅部分、82
dはマグネットの内側凸部、82eはマグネットの下側
凸部、83はVCMの上ヨーク、84はVCMの下ヨー
ク、90はVCMの駆動トルク増大部分である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 実 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D068 AA01 BB01 CC12 EE07 GG25 5D076 AA01 BB02 CC05 DD20 EE01 FF10 GG11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転中心軸の周りに回動されるヘッドアー
    ムと、 上記ヘッドアームの先端にサスペンションを介して支持
    された浮上ヘッドスライダーと、 上記ヘッドアームの上記サスペンション側とは反対側の
    端部に取り付けられたコイル、そのコイルの上又は下に
    配置されたマグネット、これらコイル及びマグネットの
    上下に配置された上下ヨークによって構成されたボイス
    コイルモータとを備え、 上記浮上ヘッドスライダーを上記ボイスコイルモータに
    よってディスク外からディスク上にロード/アンロード
    するように構成されたヘッドアクチュエータにおいて、 上記ボイスコイルモータにおける上記コイルの上記回転
    中心軸の周りの回動駆動範囲内で、上記浮上ヘッドスラ
    イダーのアンロード側の端部相当位置に部分的な駆動ト
    ルク増大部分を設けたことを特徴とするヘッドアクチュ
    エータ。
  2. 【請求項2】上記ボイスコイルモータの上記部分的な駆
    動トルク増大部分を上記マグネットの端部の半径方向の
    幅を部分的に増大する凸部によって構成したことを特徴
    とする請求項1に記載のヘッドアクチュエータ。
  3. 【請求項3】上記ボイスコイルモータの上記部分的な駆
    動トルク増大部分を上記マグネット又は一方のヨークの
    端部の板厚を部分的に増大する凸部によって構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のヘッドアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】回転中心軸の周りに回動されるヘッドアー
    ムと、 上記ヘッドアームの先端にサスペンションを介して支持
    された浮上ヘッドスライダーと、 上記ヘッドアームの上記サスペンション側とは反対側の
    端部に取り付けられたコイル、そのコイルの上又は下に
    配置されたマグネット、これらコイル及びマグネットの
    上下に配置された上下ヨークによって構成されたボイス
    コイルモータとからなるヘッドアクチュエータと、 上記浮上ヘッドスライダーを上記ボイスコイルモータに
    よってディスク外からディスク上にロード/アンロード
    する際に、上記浮上ヘッドスライダーをディスクに対し
    て昇降させるためのダイナミックロード/アンロード用
    ランプとを備えたディスク記憶装置において、 上記ボイスコイルモータにおける上記コイルの上記回転
    中心軸の周りの回動駆動範囲内で、上記浮上ヘッドスラ
    イダーの上記ランプの通過範囲内相当位置の駆動トルク
    を部分的に増大させる駆動トルク増大部分を設けたこと
    を特徴とするディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】上記ボイスコイルモータの上記部分的な駆
    動トルク増大部分を上記マグネットの端部の半径方向の
    幅を部分的に増大する凸部によって構成したことを特徴
    とする請求項4に記載のディスク記憶装置。
  6. 【請求項6】上記ボイスコイルモータの上記部分的な駆
    動トルク増大部分を上記マグネット又は一方のヨークの
    端部の板厚を増大する凸部によって構成したことを特徴
    とする請求項4に記載のディスク記憶装置。
  7. 【請求項7】上記浮上ヘッドスライダーが上記ディスク
    に対してコンタクト・スタート/ストップされるように
    構成されたことを特徴とする請求項4に記載のディスク
    記憶装置。
  8. 【請求項8】上記ディスクがリムーバブルディスクに構
    成されていることを特徴とする請求項4に記載のディス
    ク記憶装置。
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JP2007220197A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Tdk Corp Vcm装置及び永久磁石の製造方法
JP2012142049A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tdk Corp ボイスコイルモータ用永久磁石部材及びボイスコイルモータ

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