JP2002352546A - リムーバブルディスクカートリッジ - Google Patents

リムーバブルディスクカートリッジ

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JP2002352546A
JP2002352546A JP2001221972A JP2001221972A JP2002352546A JP 2002352546 A JP2002352546 A JP 2002352546A JP 2001221972 A JP2001221972 A JP 2001221972A JP 2001221972 A JP2001221972 A JP 2001221972A JP 2002352546 A JP2002352546 A JP 2002352546A
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disk
cartridge
hdc
insertion hole
head
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Application number
JP2001221972A
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English (en)
Inventor
Toshio Mamiya
敏夫 間宮
Takashi Yamada
孝 山田
Kazuyuki Yamamoto
一幸 山本
Minoru Watanabe
実 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リムーバブルディスクカートリッジの小型化
を図ること。 【解決手段】 上シェル22及び下シェル23により、
扁平な箱形に形成され、前端部がほぼ円弧状に形成され
たカートリッジ本体24の一側方に横長のヘッド挿入穴
と上記上シェル22及び下シェルのほぼ中心部に円形の
ディスクテーブル挿入穴を設け、ディスクの直径Dを約
50mm以下に、更にカートリッジ本体24の最大横幅
W1及び最大奥行D2をそれぞれ約53mm以下、約5
6mm以下に構成したリムーバブルディスクカートリッ
ジを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、大容量の
リムーバブルハードディスクドライブ等に適用されるリ
ムーバブルハードディスカートリッジ等として好適なリ
ムーバブルディスクカートリッジの技術分野に属するも
のである。
【0002】
【従来の技術】まず、図16〜図21によって、従来の
リムーバブルディスクドライブの一例である従来の大容
量で大型であるリムーバブルハードディスクドライブ
(大型のRemovable Hard Disk Drive であって、以下、
単に「R−HDD(大)」と記載する)であって、ノン
コンタクト・スタート/ストップ(noncontact start/s
top)方式の一例であるダイナミック・ロード/アンロ
ード(dynamic load/anload)方式と称されるロード/ア
ンロード機構を備えたR−HDD(大)101について
説明する。
【0003】この従来のR−HDD(大)101は上面
が開放されたドライブ本体102を有していて、そのド
ライブ本体102の上部には上カバー103が水平状に
配置されている。そして、ドライブ本体102内の前側
位置にカートリッジホルダー104が水平状に配置され
ていて、このカートリッジホルダー104の前端部には
水平状の前端部開口104aが形成されている。そし
て、ドライブ本体102の前面102aは後述するよう
にカートリッジホルダー104が上昇位置へ上昇された
時に、カートリッジホルダー104の前端部開口104
aが露出されて、後述するR−HDC(大)121を前
後方向である矢印a、b方向から挿入、排出するための
カートリッジ挿入口105が水平状に開口されている。
【0004】そして、カートリッジホルダー104の上
部に上カバ−103が一体に結合されていて、このカー
トリッジホルダー104は上カバ−103と一体にドラ
イブ本体102内に配置された昇降機構106によって
上下方向である矢印c、d方向に昇降自在に構成されて
いて、その昇降機構106はドライブ本体102の底部
に水平状に配置されて、前後方向である矢印a、b方向
にスライドされるスライド板107と、そのスライド板
107によって駆動されて、カートリッジ挿入口ーカー
トリッジホルダー104を矢印c、d方向に昇降駆動す
る左右一対、合計4つのカム機構108とによって構成
されている。なお、ドライブ本体102の前面102a
にはイジェクト釦109が設けられている。
【0005】そして、ドライブ本体102内で、カート
リッジホルダー104の下部にはスピンドルモータ11
0が配置され、そのスピンドルモータ110のスピンド
ル110a及びロータと一体に回転されるディスクテー
ブル111にはチャッキングマグネット112が埋設さ
れている。そして、ドライブ本体102内でカートリッ
ジホルダー104の後方位置には回動型ヘッドアクチュ
エータである屈曲型ヘッドアクチュエータ113が配置
されている。
【0006】この屈曲型ヘッドアクチュエータ113
は、ヘッドアーム114の先端に板ばね構成されている
上下一対のサスペンション115を所定角度に屈曲させ
て取り付け、これら上下一対のサスペンション115は
上下対向方向に所定角度に屈曲させて、その上下一対の
サスペンション115の先端に上下一対の浮上ヘッドス
ライダ−116を上下に対向させて取り付けたものであ
る。
【0007】そして、この屈曲型ヘッドアクチュエータ
113はヘッドアーム114の中間部分でドライブ本体
102の底部上に垂直状の回転中心軸117を介して回
転自在に取り付けられている。そして、この屈曲型ヘッ
ドアクチュエータ113はヘッドアーム114のサスペ
ンション側とは反対側の端部とドライブ本体102の底
部上との間に組み込まれたリニアモータであるボイスコ
イルモータ(voice coil motorであって、以下、単に
「VCM」と記載する)118によって後述するアーム
ロード/アンロードポジションP2と記録エリアP4内
との間で矢印g、h方向に回転駆動されるように構成さ
れている。
【0008】そして、ダイナミックロード/アンロード
方式のロード/アンロード機構には、上下一対の浮上ヘ
ッド116を上下一対のサスペンション115のばね性
を利用して上下方向に開閉するためのダイナミックロー
ド/アンロード用ランプ(dynamic load/anload rampで
あって、以下、単に「ランプ」と記載する)119が使
用されている。そして、このランプ119のほぼ円弧状
に湾曲されたランプアーム119aが上下一対のサスペ
ンション115間に配置されていて、このランプアーム
119aは上下一対のサスペンション115の回転方向
である矢印g、h方向にほぼ沿った円弧状に形成され、
このランプアーム119aの先端部の上下両面にはヘッ
ド開閉用のカム面(図示せず)が形成されている。
【0009】そして、このダイナミックロード/アンロ
ード方式のロード/アンロード機構には、専用のモータ
(図示せず)によって回転転駆動されるカム機構120
(詳細は図示せず)が設けられていて、このカム機構1
20は屈曲型ヘッドアクチュエータ113のヘッドアー
ム114の上下一対のサスペンション115側の下部位
置でドライブ本体102の底部上に設置されている。そ
して、このカム機構120が屈曲型ヘッドアクチュエー
タ113を後述するアームロックポジションP1とアー
ムロード/アームロード/アンロードポジションP2と
の間で矢印g、h方向に回転駆動するように構成されて
いて、ランプ119はスライドガイド119bによって
案内されながら、引張りコイルばね119cによって屈
曲型ヘッドアクチュエータ113に追従して後述する待
避ポジションP6と動作ポジションP7との間で矢印
i、j方向に直線駆動されるように構成されている。
【0010】次に、図22〜図26によって、R−HD
D(大)101に使用される従来の大容量のリムーバブ
ルディスクカートリッジである従来の大型のリムーバブ
ルハードディスクカートリッジ(大型の Removable−Ha
rd Disk Cartridgeであって、以下、単に「R−HDC
(大)」と記載する)121の概要について説明する。
【0011】このR−HDC(大)121は合成樹脂成
形品で構成された上下シェル(上下ハーフとも言う)1
22、123を上下からビス止めや溶着等にて一体に結
合させた扁平な箱形のカートリッジ本体124と、その
カートリッジ本体124内に回転自在に収納されたリム
ーバブルハードディスクである記録用ディスク(以下、
単にディスクと記載する)125を有している。また、
ディスク125の中央には強磁性体で構成されたセンタ
ーコア126が固着されていて、そのセンターコア12
6の中心には中心穴126aが形成されている。そし
て、カートリッジ本体124の円弧状に形成された前端
部124aの一側方へ偏位された位置には横長の開口で
あるヘッド挿入穴127が上下シェル122、123間
に跨がる状態に形成されていて、下シェル123のほぼ
中央部にはディスク125のセンターコア126が遊び
を有して嵌合されている円形のディスクテーブル挿入穴
128が開口されている。
【0012】ここで、図16〜図22によって、R−H
DD(大)101によるR−HDC(大)121の記録
及び/又は再生動作を説明する。まず、図16に示され
たR−HDD(大)101のイジェクト釦109を押す
と、昇降機構106によってカートリッジホルダー10
4が上カバー103と一体に図18に示す上昇位置へ矢
印d方向に上昇駆動されて、カートリッジホルダー10
4の前端部開口104aがドライブ本体102の前面1
02aに形成されているカートリッジ挿入口105と同
一高さ位置へ上昇されて、このカートリッジ挿入口10
5が開状態となる。
【0013】そこで、図17及び図18に1点鎖線で示
すように、R−HDD(大)101のカートリッジ挿入
口105から、前端部開口104aを通してカートリッ
ジホルダー104内に、R−HDC(大)121をその
ヘッド挿入穴127が形成されている前端部124を前
側にして矢印a方向に水平に挿入する。すると、カート
リッジホルダー104内のカートリッジ出し入れ機構
(図示せず)によってR−HDC(大)121カートリ
ッジホルダー104内に矢印a方向に自動的に完全に引
き込まれて、図20に示すように、R−HDC(大)1
21内のシャッター135が後述するように支点ピン1
45を中心に矢印m方向に開蓋されて、ヘッド挿入穴1
27が開放される。
【0014】そして、このR−HDC(大)121の挿
入完了後に、図19に示すように、昇降機構106のス
ライド板107が矢印e方向にスライド駆動されて、合
計4つのカム機構108によってカートリッジホルダー
104が上カバー103と一体に図19に示す下降位置
へ矢印c方向に下降駆動されて、R−HDC(大)12
1がドライブ本体102内の左右一対の位置決めピン及
び高さ基準ピン(何れも図示せず)上に水平状に装着さ
れる。
【0015】この時、スピンドルモータ110のディス
クテーブル108がカートリッジ本体124のディスク
テーブル挿入穴128内に下方から相対的に挿入され、
ディスク125のセンターコア126の中心穴126a
にスピンドルモータ110のスピンドル110aの上端
が挿入されると共に、そのセンターコア126がディス
クテーブル108上にチャッキングマグネット112に
よって水平状にマグネットチャッキングされて、R−H
DD(大)101内へのR−HDC(大)121の装着
が完了する。そして、このR−HDC(大)121の装
着完了により、カートリッジホルダー104の前端部開
口104aがドライブ本体102のカートリッジ挿入口
105から下方へ偏位されて、そのカートリッジ挿入口
105が閉状態となる。
【0016】このようにして、このR−HDC(大)1
21がR−HDD(大)101内に装着されると、スピ
ンドルモータ110が回転駆動されて、そのスピンドル
モータ110によってディスク125が定速で回転駆動
される。そして、引き続き、ロード/アンロード機構の
カム機構120が屈曲型ヘッドアクチュエータ113を
回転中心軸117の周りに図20に実線で示すR−HD
C(大)121外のアームロックポジションP1から図
20に1点鎖線で示すアームロード/アンロードポジシ
ョンP2まで矢印g方向に回動駆動すると共に、その屈
曲型ヘッドアクチュエータ113に追従してランプ11
9が図20に実線で示す待避ポジションP6から図20
に一点鎖線で示す動作ポジションP7まで矢印i方向に
直線駆動される。
【0017】そして、アームロード/アンロードポジシ
ョンP2及び動作ポジションP7にそれぞれ到達した屈
曲型ヘッドアクチュエータ113の先端の上下一対の浮
上ヘッドスライダー116及びランプ119のランプア
ーム119aの先端部はR−HDC(大)121のヘッ
ド挿入穴127内に浅く挿入され、上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー116はディスク125の外周に接近され
る。そして、以後、ランプ119は動作ポジションP7
でそのまま停止される。
【0018】そして、この後に、ランプ119を動作ポ
ジションP7に停止させた状態で、VCM118が屈曲
型ヘッドアクチュエータ113を回転中心軸117の周
りにアームロード/アンロードポジションP2から図2
1に実線で示すディスク125の上下両面の最外周に設
定されているランディングポジションP3まで矢印g方
向に回転駆動する。
【0019】すると、屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3の上下一対のサスペンション115がそのばね力によ
ってランプ119のランプアーム119aの先端部の上
下両面に形成されている上下一対のヘッド開閉用のカム
面(図示せず)に沿って矢印g方向に滑り下りるように
して、そのランプアーム119aの先端部から矢印g方
向に離脱する。そして、この間に、そのカム面にるカム
作用によって、上下一対の浮上ヘッドスライダー116
の上下間隔が上下一対のサスペンション115のばね力
に抗して一度、上下に広げられた後、その上下一対のサ
スペンション115のばね力によって上下に縮められる
ように開閉駆動される。
【0020】この結果、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
13がアームロード/アンロードポジションP2からラ
ンディングポジションP3へ矢印g方向に回転駆動され
る間に、上下一対のサスペンション115の先端の上下
一対の浮上ヘッドスライダー116の上下間隔が閉状態
から開状態−閉状態となるように開閉駆動されて、これ
ら上下一対の浮上ヘッドスライダー116がディスク1
25の上下両面のランディングポジションP3に上下か
ら安全にソフトランディングされるヘッドロードが実行
される。つまり、スピンドルモータ110によって既に
定速で回転駆動されているディスク125の上下両表面
にはエアフイルムが発生しており、上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー116がそのエアフイルムに上下からソフ
トランディングされて、そのエアフイルムによってディ
スク125の上下両表面に非接触状態に浮上される。
【0021】そして、このヘッドロード後に、ヘッドア
クチュエータ113がVCM118によってランディン
グポジションP3から、図21に一点鎖線で示すよう
に、ディスク125の記録エリアP4内まで矢印g方向
に回転駆動されて、上下一対の浮上ヘッドスライダー1
16が記録エリアP4内へ移動され、かつ、そのVCM
125によって屈曲型ヘッドアクチュエータ113が記
録エリアP4内で矢印g、h方向にシークされる。そし
て、上下一対の浮上ヘッドスライダー116がディスク
125の上下両表面に対してエアフィルタールムによっ
て浮上された非接触状態で情報の記録及び/又は再生が
行われるように構成されている。
【0022】そして、そのディスク125の記録及び/
又は再生の終了後には、イジェクト釦109が押される
等すると、屈曲型ヘッドアクチュエータ113がVCM
118によって回転中心軸117の周りにディスク12
5の記録エリアP4からランディングポジションP3ま
で矢印h方向へ戻され、更に、アームロード/アンロー
ドポジションP2まで矢印h方向へ戻されて停止される
ヘッドアンロードが実行される。
【0023】そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ11
3がランディングポジションP3からアームロード/ア
ンロードポジションP2まで矢印h方向へ戻される際
に、上下一対のサスペンション115がそのばね力に抗
して再びランプ119のランプアーム119aの先端部
の上下一対のカム面に矢印h方向から滑り上り、上下一
対の浮上ヘッドスライダー116の上下間隔が、前述し
たヘッドロード時と同じように、一度、上下に広げられ
た後、その上下一対のサスペンション115のばね力に
よって上下に縮められるように開閉駆動されて、これら
上下一対の浮上ヘッドスライダー116がディスク12
5の外側へ矢印h方向に安全に抜き取られる。
【0024】そして、この後に、カム機構120によっ
て屈曲型ヘッドアクチュエータ113が引張りコイルば
ね119cに抗してアームロード/アンロードポジショ
ンP2からアームロックポジションP1まで矢印h方向
に戻され、ランプ119も屈曲型ヘッドアクチュエータ
113に追従して動作ポジションP7から待避ポジショ
ンP6まで矢印j方向に戻されて、屈曲型ヘッドアクチ
ュエータ113の先端の上下一対の浮上ヘッドスライダ
ー116及びランプ119のランプアーム119aがR
−HDC(大)121のヘッド挿入穴127から外部へ
抜き取られる。そして、屈曲型ヘッドアクチュエータ1
13はカム機構120のロック機能によってそのアーム
ロックポジションP1でそのままロックされ、スピンド
ルモータ110の回転も停止される。
【0025】そして、この後に、図18に示すように、
昇降機構106のスライド板107が矢印f方向にスラ
イド駆動されて、合計4つのカム機構108によってカ
ートリッジホルダー104を図18に示す上昇位置へ上
昇すると、R−HDC(大)121がスピンドルモータ
110から上方に離脱された後、カートリッジホルダー
104内のカートリッジ出し入れ機構によってR−HD
C(大)121がカートリッジホルダー104の前端部
開口104aを通してドライブ本体102のカートリッ
ジ挿入口105から前方である矢印b方向へ一定長さだ
け押し出される。そして、そのR−HDC(大)121
の矢印b方向への押し出し時に、図25に示すように、
シャッター135が後述するように支点ピン145を中
心に矢印k方向に閉蓋される。そこで、そのR−HDC
(大)121のカートリッジ本体124の後端部124
bを摘んで、そのR−HDC(大)121をカートリッ
ジ挿入口105から矢印b方向に抜き取る。
【0026】なお、回動型ヘッドアクチュエータとして
屈曲型ヘッドアクチュエータ113を使用すると、R−
HDC(大)121のヘッド挿入穴127の横幅の最小
化が可能となり、そのヘッド挿入穴127からR−HD
C(大)121内に外気と一緒に侵入するダストの侵入
量を抑えることができるため、高信頼性、高品質のR−
HDC(大)121を構成できる。
【0027】ところで、図22〜図26に示すように、
従来のR−HDC(大)121は、カートリッジ本体1
24の前端部124aを除く3面である後端部124b
及び左右両側部124c、124dに沿わせるようにし
て円弧状に形成され、かつ、周方向に分割された複数の
リブ状の上側隔壁129及び下側隔壁130を上下シェ
ル122、123の上下対向面である内面122a、1
23aに垂直状で、かつ、上下対称状に一体成形し、上
下シェル122、123を上下から一体に結合させるこ
とによって、これら複数の上側隔壁129及び下側隔壁
130を上下から突き合わせて、これら複数の上側隔壁
129及び下側隔壁130の内側にほぼ円形状のディス
ク収納室131を形成している。
【0028】そして、そのディスク収納室131内にデ
ィスク125を回転自在で水平状に挿入し、そのディス
ク収納室131のほぼ中央相当位置で、下シェル123
に円形のディスクテーブル挿入穴128を形成(開口)
している。この際、下シェル123の内面123a上
で、ディスクテーブル挿入穴128の外周に複数個、例
えば3個のダボ132が一体成形されていて、ディスク
125のセンターコア126がこれらのダボ132上に
載置されて位置決めされ、そのディスク125が下シェ
ル123の内面123aに対して上方に浮かされた状態
で水平に支持されている。
【0029】そして、ステンレス板等の薄い金属板で構
成されたシャッター135がディスク収納室131内を
前後方向に横断する状態で、ディスク125の下部で下
シェル123の内面123a上に水平状に配置されてい
る。このシャッター135には、幅の狭いほぼ扇形の水
平板に形成されているディスクテーブル挿入穴開閉部1
36と、そのディスクテーブル挿入穴開閉部136の前
端側(カートリッジ本体124の前端部124a側を言
う)に合成樹脂によってアウトサート成形されて、上方
及び下方に垂直状に起立され、かつ、カートリッジ本体
124の前端部124aの内側に沿って円弧状に形成さ
れたヘッド挿入穴開閉部137とが設けられている。
【0030】そして、このシャッター135には、ディ
スクテーブル挿入穴開閉部136の後端側(カートリッ
ジ本体124の後端部124b側を言う)に形成された
回動支点側端部である基端部138と、ディスクテーブ
ル挿入穴開閉部136の一方の側面136aで基端部1
38の近傍位置に形成されたばね係止部139と、ディ
スクテーブル挿入穴開閉部136の一方の側面136a
で、基端部138から前端側へ大きな距離分偏位された
位置から一側方へ延出され、基端部138の後述する支
点ピン145を中心とする円弧状に形成された開閉アー
ム部140とが一体にプレス加工されている。なお、デ
ィスクテーブル挿入穴開閉部136の他方の側面136
bのほぼ中央部にはディスクテーブル挿入穴128に対
する逃げ用の切欠き141が形成され、一方の側面13
6aの前端近傍位置にも後述するフィルター収納部15
9に対する逃げ用の切欠き142が形成されている。
【0031】そして、ディスク収納室131の後端で、
カートリッジ本体124のセンターから一側方へオフセ
ットされた位置に、そのディスク収納室131の外周壁
を構成している上下シェル122、123の上側及び下
側隔壁129、130の一部を後方側(外側であるこ
と)へ凹ませることによって形成されて、そのディスク
収納室131と連通されたばね収納室144を設けてい
る。そして、そのばね収納室144内の一側部で下シェ
ル123の内面123a上に垂直状に一体成形された回
動支点である支点ピン145にシャッター135の基端
部138を回動自在に挿入して、シャッター135をそ
の支点ピン145を中心に左右方向である矢印k、m方
向に回動自在に構成している。そして、シャッターばね
として、ばね力(ばね定数)の大きな捩りコイルばね1
47を使用していて、ばね収納室144内の他側部で下
シェル123の内面123a上に垂直状に一体成形され
たボス形状のばね係止部146の外周に捩りコイルばね
147のコイル部148を上方から挿入して取り付けて
いる。そして、その捩りコイルばね147のほぼハの字
状に形成されている作用端149と固定端150の内の
作用端149の先端をシャッター135のばね係止部1
39に係止し、固定端150の先端を下シェル123の
下側隔壁130の凹状部の内側に当接させて、その作用
端149のばね力によってシャッター135を図26に
示す開位置から図25に示す閉位置へ矢印k方向に回動
付勢している。
【0032】そして、シャッター135のディスクテー
ブル挿入穴開閉部136に支点ピン145を中心とする
円弧状に形成された一対の逃げ用溝151を下シェル1
23の内面123aでディスクテーブル挿入穴128の
周辺に一体成形されている3つのダボ132のうちの2
つを逃げるように係合させている。ちなみに、カートリ
ッジ本体125の前端部125a及びその内側のシャッ
ター135のヘッド挿入穴開閉部137は支点ピン14
5を中心とした円弧状に形成されている。そして、支点
ピン145がカートリッジ本体124のセンターから一
側方(一方の側部124c側)へオフセットされて配置
されていることから、そのカートリッジ本体125の前
端部125a及びシャッター135のヘッド挿入穴開閉
部137は他側方(他方の側部124d側へ少し傾いた
円弧状に形成されている。
【0033】そして、シャッター135の開閉アーム部
140は下シェル123の下側隔壁130の一部に形成
された切欠きである凹部152を挿通して、ディスク収
納室131の外部でカートリッジ本体124の後端部1
24b側の一側方へ突出されていて、更に、その開閉ア
ーム部140の先端140aがカートリッジ本体124
の一方の側部124cの後端側で、上下シェル122、
123間に水平状に形成されたスリット153から外方
へ突出されている。なお、開閉アーム部140の先端1
40aはほぼクランク状の屈曲部140bによってその
開閉アーム部140から上方に屈曲された後に、スリッ
ト153から横外方へ水平状に突出されている。また、
140bはシャッター閉状態の時(k方向に付勢中)、
シェルの内壁152に押し付けられ、外からのダスト混
入を防止する働きがある。
【0034】そして、図17及び図18で説明したよう
に、カートリッジ挿入口105からカートリッジホルダ
ー104内に挿入されたR−HDC(大)121がカー
トリッジホルダー104内のカートリッジ出し入れ機構
によってカートリッジホルダー104内に矢印a方向に
深く引き込まれる時に、カートリッジホルダー104内
の一側部に設けられているシャッター開蓋手段(図示せ
ず)によって開閉アーム部140の先端140aが図2
5に示す閉位置から図26に示す開位置まで矢印b方向
に相対的に駆動される。すると、シャッター135が捩
りコイルばね147の作用端149のばね力に抗して図
25に示す閉位置から図26に示す開位置まで支点ピン
145を中心に矢印m方向に回動されて、カートリッジ
本体124のヘッド挿入穴127とディスクテーブル挿
入穴128が同時に開かれるように構成されている。
【0035】なお、図17で説明したように、ディスク
125の記録及び/又は再生後に、R−HDC(大)1
21をR−HDD(大)101のカートリッジホルダー
104から矢印f方向に抜き取ると、シャッター135
が捩りコイルばね147の作用端49のばね力によって
図26に示す開位置から図25に示す閉位置まで支点ピ
ン145を中心に矢印k方向に自動的に回動されて、カ
ートリッジ本体124のヘッド挿入穴127とディスク
テーブル挿入穴128がそのシャッター135のヘッド
挿入穴開閉部137とディスクテーブル挿入穴開閉部1
36によって自動的に同時に閉じられる。また、この
時、シャッター135の屈曲部140bによってカート
リッジ本体124の凹部152も同時に閉じられるよう
に構成されている。
【0036】また、カートリッジ本体124の後端部1
24b側で下シェル123の左右両コーナー近傍位置に
は、真円形状と長円形状の左右一対の位置決め用穴15
4、155が内部に開口されている左右一対の位置決め
用ボス部156、157が一体成形されていて、図19
で説明したように、R−HDC(大)121をカートリ
ッジホルダー104によってドライブ本体102内に矢
印c方向に装着した時に、R−HDD(大)101のド
ライブ本体102内に設けられている左右一対の位置決
めピン(図示せず)にR−HDC(大)121の左右一
対の位置決め用穴154、155が上方から嵌合され
て、R−HDC(大)121がドライブ本体102内に
水平状に位置決めされるように構成されている。また、
その下シェル123で一方の位置決め用凸部156より
内側の位置にはディスク125の誤消去防止用のライト
プロテクタ158が左右方向にスライド自在に組み込ま
れている。
【0037】また、カートリッジ本体124の前端部1
24a側で、ヘッド挿入穴127とは反対側のコーナー
部分で、ディスク収納室131の外側位置にはほぼ円弧
状のフィルター収納室159が上下シェル122、12
3の上側及び下側隔壁129、130の一部で仕切られ
た状態に形成されている。そして、そのフィルター収納
室159の円弧方向の両端部がディスク収納室131に
連通されていて、そのフィルター収納室159内には循
環フィルター160が収納されている。そして、ディス
ク125の記録及び/又は再生時に、そのディスク12
5がディスク収納室131内で高速回転されることによ
って発生する空気流をディスク収納室131内、ばね収
納室144内及びフィルター収納室159内で繰り返し
循環させるようにして、R−HDC(大)121の内部
のダストを循環フィルター160に吸着させて集塵する
ことによって、R−HDC(大)121の内部の空気の
清浄化を図るように構成されている。
【0038】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、従来のR−
HDC(大)121は、図1及び図2に1点鎖線で示す
ように、ディスク125の直径D11=65mm(2.
5インチ)に構成されていた。そして、R−HDC
(大)121の外径寸法は、左右両側部124c、12
4d間の最大寸法である最大横幅W11=69mmに構
成され、前後両端部124a、124b間の最大寸法で
ある最大奥行D12=72mmに構成されていた。ま
た、カートリッジ本体124の前端部124aの支点ピ
ン145を中心とする円弧形状の半径R11=69.7
5mmに構成され、その支点ピン145のカートリッジ
本体124のセンターに対する一側方へのオフセット量
OS11=5mmに構成され、ディスクテーブル挿入穴
128の支点ピン145に対する奥行D12=34.2
5mmに構成されていた。従って、従来のR−HDC
(大)121及びR−HDD(大)101はやや大型に
構成されていて、携帯性や収納性等にやや欠けると言う
問題があった。
【0039】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、リムーバブルディスクカートリッ
ジの更なる小型化の実現を目的としているものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のリムーバブルディスクカートリッジは、上
下シェルによって扁平な箱形に形成され、前端部がほぼ
円弧状に形成されたカートリッジ本体と、そのカートリ
ッジ本体の前端部の一側方に偏位された位置に開口され
た横長のヘッド挿入穴と、そのカートリッジ本体の下シ
ェルのほぼ中央部に開口された円形のディスクテーブル
挿入穴と、そのカートリッジ本体内に回転自在に収納さ
れた情報記録用ディスクと、そのカートリッジ本体内の
下シェルとディスクとの間に配置されて、その下シェル
に沿って回転されて上記ヘッド挿入穴とディスクテーブ
ル挿入穴の少なくとも一方を開閉するシャッターとを備
えたリムーバブルディスクカートリッジにおいて、ディ
スクの直径が約50mm以下に構成され、カートリッジ
本体の最大横幅が約53mm以下に構成され、カートリ
ッジ本体の最大奥行が約56mm以下に構成されたもの
である。
【0041】上記のように構成された本発明のリムーバ
ブルディスクカートリッジは、直径が約50mm以下の
小径のディスクを採用したことにより、カートリッジ本
体の最大横幅を従来の69mmから約53mm以下に縮
小し、最大奥行を従来の72mmから約56mm以下に
縮小することができた。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した小型のリ
ムーバブルハードディスクカートリッジの実施の形態を
図1〜図15を参照して説明する。
【0043】まず、図1〜図10等に示すように、本発
明のリムーバブルハードディスクカートリッジである小
型のリムーバブルハードディスクカートリッジ(小型の
Removable−Hard Disk Cartridgeであって、以下、単に
「R−HDC(小)」と記載する)21は、従来の大型
のリムーバブルハードディスクカートリッジであるR−
HDC(大)121とほぼ相似形状であって、かつ、従
来のR−HDC(大)121に比べて大幅に小型化され
たものである。従って、本発明のR−HDC(小)21
は、従来のR−HDC(大)121の上下シェル12
2、123、カートリッジ本体124、ディスク12
5、センターコア126、ヘッド挿入穴127、ディス
クテーブル挿入穴128、上下両隔壁129、130、
ディスク収納室131及び3つのダボ132にそれぞれ
対応する上下シェル22、23、カートリッジ本体2
4、ディスク25、センターコア26、ヘッド挿入穴2
7、ディスクテーブル挿入穴28、上下両隔壁29、3
0及びダボ32等を備えている。
【0044】また、本発明のR−HDC(小)21は、
従来のR−HDC(大)121のシャッター135、デ
ィスクテーブル挿入穴開閉部136、ヘッド挿入穴開閉
部137、基端部138、ばね係止部139、開閉アー
ム部140、切欠き141、142、ばね収容室14
4、支点ピン145、ばね係止部146、捩りコイルば
ね147、逃げ用溝151、凹部152、スリット15
3、位置決め用穴154、155、位置決め用凸部15
6、157、ライトプロテクタ158、フィルタ−収納
室159及び循環フィルタ−160にそれぞれ対応する
シャッター35、ディスクテーブル挿入穴開閉部36、
ヘッド挿入穴開閉部37、基端部38、ばね係止部3
9、開閉アーム部40、切欠き41、42、ばね収納室
44、支点ピン45、ばね係止部46、捩りコイルばね
47、ガイド溝51、凹部52、スリット53、位置決
め用穴54、55、位置決め用ボス部56、57、ライ
トプロテクタ58、フィルタ−収納室59及び循環フィ
ルター60等も備えている。
【0045】そして、本発明のR−HDC(小)21
は、図1〜図6及び図10等に示すように、ディスク2
5の直径D1が約50mm以下、好ましくは、直径D1
=48mm(1.89インチ)に構成され、そのディス
ク25の厚みT1が約0.7mm以下、好ましくはT1
=0.508mm(図10参照)に構成されている。そ
して、R−HDC(小)21のカートリッジ本体24の
外径寸法は、左右両側部24c、24d間の最大横幅寸
法である最大横幅W1が約53mm以下、好ましくは最
大横幅W1=51.6mmに構成され、前後両端部24
a、24b間の最大寸法である最大奥行D2が約56m
m以下、好ましくは最大横幅W1=54mmに構成さ
れ、最大厚さT2が約6mm以下、好ましくは最大厚さ
T2=4mmに構成されている。
【0046】そして、カートリッジ本体24の円弧状の
前端部24aのシャッター35の支点ピン45を中心と
する半径R1が約53mm以下、好ましくは半径R1=
51.7mmに構成され、横長形状のヘッド挿入穴27
の長さL1が約20mm以下、好ましくは長さL1=1
6.35mmに構成され、円形のディスクテーブル挿入
穴28の直径D3が約12mm以下、好ましくは直径D
3=10mmに構成されている。なお、カートリッジ本
体24のセンターに対する支点ピン45の一側方へのオ
フセット量OS1=約3.6mmに構成され、ディスク
テーブル挿入穴28の支点ピン45に対する奥行D4=
約25.2mmに構成され、ヘッド挿入穴27の長さL
1=約16.35mmに構成され、カートリッジ本体2
4の一方の側部24dに対するヘッド挿入穴27の他方
の側部24c側の端部までの距離L2=約18mmに構
成されている。
【0047】以上のように構成された本発明のR−HD
C(小)21によれば、特に、直径D1が約50mm以
下(好ましくはD1=48mm)の小型のディスク25
を採用したことにより、カートリッジ本体24の最大横
幅W1を約53mm以下(好ましくはW1=51.6m
m)に縮小し、最大奥行D2を約72mm以下(好まし
くはW1=54mm)に縮小することができて、このR
−HDC(小)21を従来の大型のR−HDC(大)1
21に比べて数10%以下に縮小することができた。従
って、このR−HDC(小)21は従来の大型のR−H
DC(大)121に比べて相似形状で、かつ、大幅に小
型化されていることから、携帯性や収納性等を格段に向
上させることができ、それでいて、高容量(高密度)の
情報記録及び/又は再生が可能であると言う特徴を備え
ている。
【0048】なお、図7は、従来のR−HDC(大)1
21を記録及び/又は再生する大型の屈曲型ヘッドアク
チュエータ113を用いた従来の大型のR−HDD
(大)101と、本発明のR−HDC(小)21を記録
及び/又は再生する小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
13を用いることができる小型のR−HDD1との大き
さを比較するために示した図面であり、従来のR−HD
C(大)121と、大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ
113及び大型のR−HDD(大)101の外径を1点
鎖線で示していて、本発明のR−HDC(小)21と、
小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ13及び小型のR−
HDD1の外径を実線で示している。
【0049】そして、前述したように、本発明のR−H
DC(小)21を従来のR−HDC(大)121に比べ
て大幅に小型化することができたことから、図7で明ら
かなように、本発明のR−HDC(小)21を記録及び
/又は再生する屈曲型ヘッドアクチュエータ13もそれ
に比例して従来の大型の屈曲型ヘッドアクチュエータ1
13に比べて大幅に小型化することができることから、
その小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ13を使用する
ことができるR−HDD1も従来の大型のR−HDD
(大)101に比べて大幅に小型化することが可能にな
る。
【0050】つまり、本発明のR−HDC(小)21を
記録及び/又は再生するR−HDD(小)1の横幅寸法
W3及び奥行寸法D5を従来のR−HDC(大)121
を記録及び/又は再生する大型のR−HDD(大)10
1の横幅寸法W13及び奥行寸法D15に比べて大幅に
縮小することができる。従って、この小型のR−HDD
1は本発明のR−HDC(小)21と同様に、携帯性及
び収納性等を格段と向上することができるものである。
【0051】ところで、その小型のR−HDD1に使用
される小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ13は従来の
大型のR−HDD(大)101に使用されていた大型の
屈曲型ヘッドアクチュエータ113に対して相似形で、
かつ、小型化されたものであって、ヘッドアーム14
と、そのヘッドアーム14の先端に所定角度に屈曲され
て取り付けられた上下一対のサスペンション15と、そ
の上下一対のサスペンション15の先端に上下に対向さ
れて取り付けられた上下一対の浮上ヘッドスライダー1
6とを有し、回転中心軸17の周りにリニアモータであ
るボイスコイルモータ18によって矢印g、h方向に回
転駆動されるように構成されている。
【0052】そして、この屈曲型ヘッドアクチュエータ
13には、図7では図示を省略したが、従来同様の後述
するダイナミックロード/アンロード方式と称されるロ
ード/アンロード機構のダイナミックロード/アンロー
ド用ランプ(以下、単にランプと記載する)19及びカ
ム機構20が使用されている。また、この小型のR−H
DD1内には、図示を省略したが、従来の大型のR−H
DD(大)101内に組み込まれているカートリッジホ
ルダー104、昇降機構106、スピンドルモータ11
0等を相似形状の小型にしたものが組み込まれることに
なる。
【0053】そして、この小型の屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13は、従来の大型の屈曲型ヘッドアクチュエー
タ113と同様の動作でR−HDC(小)21のディス
ク25に情報の記録及び/又は再生を行うことができ
る。つまり、前述した大型のR−HDD(大)101に
よるR−HDC(大)121の記録及び/又は再生と同
様に、R−HDC(小)21は小型のR−HDD1内に
挿入されて、シャッター35が図7に示した閉位置から
図8に示した開位置まで捩りコイルバネ47に抗して矢
印m方向に回動されて、ヘッド挿入穴27とディスクテ
ーブル挿入穴28が同時に開かれた後、このR−HDC
(小)21がスピンドルモータ10上に装着されて、ス
ピンドル10aがセンターコア26の中心穴26a内に
挿入されると共に、センターコア26がディスクテーブ
ル11上にマグネットチャッキングされる。
【0054】そして、このR−HDC(小)21の装着
後に、スピンドルモータ10によってディスク25を定
速で回転駆動し、屈曲型ヘッドアクチュエータ13をカ
ム機構20によって回転中心軸17の周りに図8に実線
で示すR−HDC(小)21外のアームロックポジショ
ンP1から図8に一点鎖線で示すアームロード/アンロ
ードポジションP2まで矢印g方向に回動駆動し、ラン
プ19を引張りコイルばね19cで屈曲型ヘッドアクチ
ュエータ13に追従させて図14に一点鎖線で示す待避
ポジションP6から図14に実線で示す動作ポジション
P7まで矢印i方向に直線駆動する。そして、屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ13の先端の上下一対の浮上ヘッド
スライダー16及びランプ19のランプアーム19aを
R−HDD(小)21のヘッド挿入穴27内に浅く挿入
する。
【0055】そして、この後に、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13をVCM18によって回転中心軸17の周り
に図8に一点鎖線で示すアームロード/アンロードポジ
ションP2から図9及び図14に実線で示すディスク2
5の最外周のランディングポジションP3へ矢印g方向
に回転駆動する。すると、この時に、前述同様であっ
て、詳細を後述するように、ランプ19によって上下一
対のサスペンション15の上下間隔をこれら上下一対の
サスペンション15自身のばね力に抗して一度、上下に
広げてから、縮めるようにして、これら上下一対の浮上
ヘッドスライダー16が開閉駆動されて、これら上下一
対の浮上ヘッドスライダー16が定速で回転駆動されて
いるディスク25のランディングポジションP3で、デ
ィスク25の上下両表面のエアフイルム上に上下から安
全にソフトランディングされるヘッドロードが実行され
る。
【0056】そして、この後に、屈曲型ヘッドアクチュ
エータ13をVCM18によって図9に実線で示すラン
ディングポジションP3からディスク25の記録再生エ
リアP4内へ矢印g方向に回転駆動し、且つ、VCM1
8によって屈曲型ヘッドアクチュエータ13を矢印g、
h方向にシークして、上下一対の浮上ヘッドスライダー
16をディスク25の上下両表面に対してエアフイルム
によって浮上させた非接触状態でディスク25に情報の
記録及び/又は再生を行うように構成されている。
【0057】なお、ディスク25の記録及び/又は再生
の終了後には、屈曲型ヘッドアクチュエータ13をVC
M18によって回転中心軸17の周りにディスク25の
記録エリアP4内からランディングポジションP3まで
矢印h方向に戻し、更に、アームロード/アンロードポ
ジションP2まで矢印h方向に戻してロックするヘッド
案ロードが実行される。そして、この際に、詳細を後述
するように、ランプ19によって上下一対のサスペンシ
ョン15の上下間隔をこれら上下一対のサスペンション
15自身のばね力に抗して一度、上下に広げてから、縮
めるようにして、これら上下一対の浮上ヘッドスライダ
ー16が開閉駆動されて、これら上下一対の浮上ヘッド
スライダー16が定速で回転駆動されているディスク2
5の外側へ矢印h方向に安全に抜き取られる。そして、
スピンドルモータ16も停止される。そして、この後
に、R−HDD1のイジェクト釦が押される等によっ
て、R−HDC(小)21がスピンドルモータ10から
上方に離脱されて、R−HDD1のカートリッジ挿入口
外へ排出され、そのR−HDC(小)21の排出時にシ
ャッター35が捩りコイルバネ47によって閉蓋される
ことになる。
【0058】次に、本発明のR−HDC(小)21の各
部の詳細を説明する。まず、図7〜図9に示すように、
カートリッジ本体24のばね収納部46が上下シェル2
2、23の隔壁29、30の外側に配置されていて、こ
のばね収納部46がディスク収納室31の外側に独立さ
れて設けられている。そして、シャッター35の円弧状
の開閉アーム部40が下シェル23に形成されている凹
部52を通してばね収納部46内に挿入されていて、こ
のばね収納部46内のばね係止部46の外周にコイル部
48が挿入されて係止された捩りコイルばね47の作用
端49の先端がシャッター35の開閉アーム部40の先
端部40aの付根部分に形成されている屈曲部40bに
当接されている。
【0059】このように構成すれば、支点ピン45と、
捩りコイルバネ47の作用端49のシャッター35に対
する作用点との間の半径を大きくとることができるの
で、捩りコイルばね47のばね力を小さく設定しても、
シャッター35の閉方向である矢印k方向への回動付勢
力を十分に大きく設定することができ、シャッター35
の矢印k、m方向の開閉動作をスムーズに行える。しか
も、ばね収納部46をディスク収納室31の外側に独立
させて配置したことによって、このばね収納部46内の
特に捩りコイルばね47のコイル部48等に付着、堆積
され易いダスト等がディスク収納室31内へ侵入して、
ディスク25の上下記録面に付着し、ドロップアウト等
の不都合を招くことを未然に防止できる。更に、捩りコ
イルばね47の作用端49とシャッター35の屈曲部4
0bとの摺動摩擦によって発生する摩擦粉がディスク収
納室31内に侵入することを防ぐことができる効果もあ
る。
【0060】次に、図10〜図13は、R−HDC
(小)21の非使用時における要部の拡大断面を示した
ものであって、図10は図1のE−E矢視で、一部を展
開した拡大断面を示していて、図12は図1のF−F矢
視での拡大断面を示している。そして、前述したよう
に、ディスク25の厚みT1=0.508mmであり、
R−HDC(小)21の最大厚さT2=4mmに構成さ
れていて、上下シェル22、23の内面22a、23a
間に形成されているディスク収納室31の上下方向の高
さT3=2.2mmに構成され、シャッター35の厚み
T4=0.2mmに構成されている。
【0061】そして、センターコア26はディスク25
の中央部分に形成された円形穴25bの上下に接着等に
て固着された円板形の板金等の強磁性部材で構成されて
いる下側部材26bと、板ばね部材と絶縁部材等からな
る上下2層状態の上側部材26cとによって構成されて
いて、板厚が厚く構成されている下側部材26bの中央
に中心穴26aが形成されている。なお、上側部材26
cの中央には上方に向って膨出加工された中心筒部26
dが形成されている。
【0062】そして、下シェル23の内面23aで、デ
ィスクテーブル挿入穴28の外周の3箇所に一体成形さ
れた3つのダボ32の高さT5=0.25mmに構成さ
れていて、このダボ32の高さT5はシャッター35の
厚みT4=0.2mmより0.05mm高く構成されて
いる。従って、図10及び図11に示すように、非使用
時等において、ディスク25がセンターコア26の下側
部材26bの外周部分の下面で3つのダボ32の上部に
水平状に載置された時には、その下側部材26bとシャ
ッター35との間には0.05mmの隙間62が形成さ
れることになり、その状態でシャッター35の開閉が可
能となるように構成されている。なお、シャッター35
の前端側に合成樹脂によってアウトサート成形された垂
直状に起立され、かつ、円弧状に形成されたヘッド開閉
部37は上下シェル22、23の内面22a、23aに
円弧状に形成された上下一対のガイド溝63内で前述し
た矢印k、m方向にスライドされるように構成されてい
る。
【0063】次に、図10及び図11に示すように、R
−HDC(小)21のカートリッジ本体24における上
シェル22の内面22aの中心位置には中心ピン64が
下向きの垂直状に一体成形されていて、この中心ピン6
4の外径寸法D3はセンターコア26の上側部材26b
の中心上部に形成されている中心円筒部26dの内径寸
法D4より小さく構成されている。そして、図10及び
図11に示すように、ディスク25がセンターコア26
によって3つのダボ32上に水平状に載置された状態
で、センターコア26の中心円筒部26dの上端部分が
中心ピン64の下端部分の外周に環状の隙間65を有す
る状態で下方から浅く挿入されていて、センターコア2
6が中心ピン64に対して上下方向及び水平方向に一定
範囲内で移動可能なように構成されている。
【0064】従って、R−HDC(小)21の非使用状
態の時でも、センターコア26の中心円筒部26dが上
シェル22の中心ピン64の下端部分の外周に浅く挿入
されていることから、図11に示すように、この非使用
状態で、カートリッジ本体24に水平方向である矢印n
方向の外部衝撃等が加えられても、中心円筒部26dが
中心ピン64の側面に衝突して、カートリッジ本体24
内でのディスク25の矢印n方向の大きな位置ずれを未
然に防止することができる。従って、ディスク25のセ
ンターコア26を3つのダボ32上に常に安定良く水平
状に載置しておくことができ、センターコア26が3つ
のダボ32の1つから矢印n方向にすべり落ちて、ディ
スク25の下側記録面25dが下シェル23の内面23
aやシャッター35に接触されて記録データが損傷され
ることを未然に防止できる。
【0065】そして、前述したように、R−HDC
(小)21の使用時には、R−HDC(小)21が小型
のR−HDD1内に挿入されて、図12に示すように、
ディスク25のセンターコア26の中心穴26aにスピ
ンドルモータ10のスピンドル10aが下方から相対的
に挿入され、そのセンターコア26の強磁性部材で構成
されている下側部材26bがディスクテーブル11上
に、そのディスクテーブル11内に挿入されているチャ
ッキングマグネット12によって水平状にマグネットチ
ャッキングされた時に、センターコア26の下側部材2
6bが3つのダボ32から上方に水平状に浮上されて、
ディスク25がディスク収納室31内の上下方向のほぼ
中央位置に浮上されて、ディスク25の上下記録面25
c、25dへの情報の記録及び/又は再生が可能になる
ように構成されている。そして、この時に、センターコ
ア26の中心円筒部26dが上シェル22の中心ピン6
4の外周にクリアランス(遊び)を有する状態に深く挿
入されるように構成されている。
【0066】また、センターコア26の板ばね部材で構
成されている上側部材26cの外周部分の上面には剪断
面形状が浅いほぼ円弧状に形成された上向きの環状凹部
66が中心円筒部26dと同心円形状に形成されてい
て、その環状凹部66に対向されるように剪断面形状が
やや深いほぼ円弧状に形成された下向きの環状凸部67
が上シェル22における内面22aに中心ピン64の同
心円形状に形成されている。
【0067】そして、図13に示すように、R−HDC
(小)21の非使用状態の時で、カートリッジ本体24
に加えられた外部衝撃等によって、ディスク収納室31
内のディスク25に上シェル22側である矢印o方向へ
のスラスト力が加えられたり、カートリッジ本体24の
上下シェル22、23の上下(天地)が反転された時に
は、センターコア26の中心円筒部26dの上端が上シ
ェル22の内面22aで中心ピン64の外周部分に矢印
o方向から当接されて、その上シェル22の内面22a
とディスク25の上側記録面25cとの間にT6=0.
142mm程度の隙間68を確保されるように構成され
ている。従って、この時に、ディスク25の上側記録面
25cが上シェル22の内面22aに接触されて記録デ
ータが損傷されることを未然に防止できる。
【0068】なお、この時、センターコア26のばね部
材で構成されている上側部材26cの環状凹部66が上
シェル22の内面22aの環状凸部67に矢印o方向か
ら当接されて、ディスク25の大まかなセンターリング
を行うと共に、ディスク25の上下方向である矢印p方
向の傾きも防止するので、ディスク25の矢印p方向の
傾きによる上側記録面25cの上シェル22の内面22
aへの接触も未然に防止することができる。
【0069】また、R−HDC(小)21の非使用状態
において、カートリッジ本体24の傾きや外部衝撃等に
よって、ディスク25がディスク収納室31内で、図1
0に1点鎖線で示したように矢印q方向に傾いた時に
は、そのディスク25の上下両面の最外周部分のエッジ
25e、25fが上下シェル22、23の内面22a、
23aに接触されるので、この時にも、ディスク25の
上下記録面25b、25cが上下シェル22、23の内
面22a、23aに接触して記録データが損傷されるこ
とを未然に防止することができる。
【0070】次に、図14及び図15は、屈曲型ヘッド
アクチュエータ13の上下一対の浮上ヘッドスライダー
16をランプ19によって開閉駆動するヘッド開閉機構
71を説明するものであって、図1のC−C矢視での拡
大断面を示している。そして、このヘッド開閉機構71
は、図17及び図24に示した従来の大型のR−HDD
(大)101に使用されているランプ119と同様で、
小型のランプ19を有していて、図14に1点鎖線で示
すように、このランプ19のランプアーム19aはカー
トリッジ本体24のヘッド挿入穴27の外部位置にあっ
て、かつ、ディスク収納室31の上下方向のほぼ中間位
置PO上に水平状に配置されている。なお、このほぼ中
間位置POは、図12で説明したように、ディスク25
がスピンドルモータ10のディスクテーブル11上に水
平状にマグネットチャッキングされて、ディスク収納室
31の上下方向のほぼ中間位置POまで浮上された時の
位置(高さ)と同じ位置(高さ)を示している。つま
り、ディスク25の厚みの中間位置と、ランプ19の厚
みの中間位置は水平線POで一致している。
【0071】そして、このランプ19のランプアーム1
9aの先端部には、そのほぼ中間位置POに対して上下
対称状に形成された低い水平面72と、矢印i方向に向
って上り傾斜に形成された上り斜面73と、高い水平面
74と、矢印i方向に向って下り傾斜に形成された下り
斜面75とからなるほぼ台形状で、上下対称形状のカム
面が形成されている。そして、このランプ19は前述し
たようにカム機構20に回転駆動される屈曲型ヘッドア
クチュエータ13に追従して図14に1点鎖線で示す待
避ポジションP6と、実線で示す動作ポジションP6と
の間で、小型の屈曲型ヘッドアクチュエータ13の回動
方向である矢印g、h方向とほぼ平行な方向である矢印
i、j方向に直線駆動されるように構成されている。
【0072】そして、小型の屈曲型ヘッドアクチュエー
タ13の上下一対のサスペンション15の長さ方向のほ
ぼ中間位置で、これら上下一対のサスペンション15の
上下対向面にはランプアーム19aの先端部に対するカ
ム従動部である上下一対のスライド用凸部77が上下に
対向される状態に形成されている。なお、これら上下一
対のスライド用凸部77は例えばほぼ半球面形状に打ち
出し加工されたものである。
【0073】ここで、図8及び図9と図14及び図15
とによって、ヘッド開閉機構71の動作について説明す
ると、まず、屈曲型ヘッドアクチュエータ13が図8に
示すロックポジションP1にある時、ランプ19は図1
4に1点鎖線で示す待避ポジションP6に位置されてい
る。そして、この時には、屈曲型ヘッドアクチュエータ
13の上下一対のスライド用凸部77がランプアーム1
9aにおける上下一対の低い水平部72上にあり、上下
一対のサスペンション16の先端部側がばね力に抗して
上下方向に少し押し開かれている。そして、この時、上
下一対の浮上ヘッドスライダー16が図15に1点鎖線
で示すように、R−HDC(小)21のヘッド挿入穴2
7外のロックポジションP1に位置され、これら上下一
対の浮上スライダー16の上下間隔がディスク25の厚
さT1より少し拡大された間隔S1に設定されている。
【0074】次に、図9に示すように、屈曲型ヘッドア
クチュエータ13をロックポジションP1からダイナミ
ックロード/アンロードポジションP2まで矢印g方向
に回動して、上下一対の浮上ヘッドスライダー16をR
−HDC(小)21のヘッド挿入穴27内に挿入してデ
ィスク25の上下記録面25c、25d上に着地する際
には、まず、ランプ駆動機構によってランプ19が屈曲
型ヘッドアクチュエータ13に追従して、図14に1点
鎖線で示す待避ポジションP6から実線で示す動作ポジ
ションP6まで矢印i方向にスライド駆動されて、その
ランプ19のランプアーム19aの先端部がヘッド挿入
穴27内に挿入されて、停止される。
【0075】そして、後続する屈曲型ヘッドアクチュエ
ータ13の矢印g方向への回動によって、上下一対のス
ライド用凸部77がランプアーム19aにおける上下対
称形状の上下一対の低い水平部72上を矢印g方向に水
平に摺動した後、上下一対の上り斜面73を矢印g方向
に摺り上がり、上下一対の高い水平部74上を矢印g方
向に水平に摺動した後、上下一対の下り斜面75を矢印
g方向に摺り降りる。
【0076】そして、上下一対のスライド用凸部77が
上下一対の上り斜面73を矢印g方向に摺り上がる時
に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13の上下一対のサス
ペンション15の先端側がばね力に抗して上下に押し開
かれて、図15に示すように、上下一対の浮上ヘッドス
ライダー16の上下間隔が当初の間隔S1から間隔S2
に押し広げられる。また、上下一対のスライド用凸部7
7が上下一対の高い水平部74を矢印g方向に摺動した
後、上下一対の下り斜面75を矢印g方向に摺り降りる
時に、上下一対のサスペンション15の先端側がバネ力
によって上下方向から閉じられて、図15に示すよう
に、上下一対の浮上ヘッドスライダー16の上下間隔が
間隔S2よりも縮小されようとする。
【0077】つまり、上下一対の浮上ヘッドスライダー
16は上下一対のサスペンション15のばね力を利用し
て、ランプ19のランプアーム19aにおける上下対称
形状の上り斜面73、高い水平部74及び下り斜面75
からなる上下対称形状のカム面に沿って図15に矢印g
1で示すほぼ台形状で、上下対称形状の移動軌跡に沿っ
てアームロード/アンロードポジションP2まで矢印g
方向に移動されることになる。そして、前述したよう
に、この時点において既に定速で回転駆動されているデ
ィスク25のアームロード/アンロードポジションP2
で、そのディスク25の上下記録面25c、25d上に
上下一対の浮上ヘッドスライダー16が着地されること
になる。
【0078】そして、前述したように、この後に、ディ
スク25が高速で回転駆動されて、上下一対の浮上ヘッ
ドスライダー16がエアフィルムによってディスク25
の上下記録面25c、25dから上下方向である矢印r
方向に上下一対のサスペンション15のバネ力に抗して
僅かに浮上されて、これら上下一対の浮上ヘッドスライ
ダー16が屈曲型ヘッドアクチュエータ13によってデ
ィスク25の記録及び/又は再生位置P3へ移動され、
矢印g、h方向にシークされて、ディスク25の上下記
録面25c、25dに対する情報の記録及び/又は再生
が行われることになる。
【0079】なお、ディスク25の情報の記録及び/又
は再生後に、屈曲型ヘッドアクチュエータ13を図9に
示すアームロード/アンロードポジションP2から図8
に示すロックポジションP1まで矢印h方向に戻す時に
は、上下一対の浮上ヘッドスライダー16はランプ19
のランプアーム19aによる上記した動作の逆動作によ
ってディスク25の上下記録面25c、25dから上下
方向に引き離されることになる。
【0080】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0081】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のリムー
バブルディスクカートリッジは、リムーバブルディスク
カートリッジの大幅な小型化が可能であることから、そ
の携帯性や収納性等を格段と向上させることができ、そ
のリムーバブルディスクカートリッジを記録及び/又は
再生するリムーバブルディスクドライブも大幅な小型化
が可能となって、ノート型パソコンやディスクトップタ
イプのパーソナルコンピュータへのリムーバブルディス
クドライブの組込みが容易となり、かつ、ノート型パソ
コンやディスクトップタイプのパーソナルコンピュータ
の小型化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したR−HDC(小)を従来の
R−HDC(大)と比較して示した平面図である。
【図2】 本発明を適用したR−HDC(小)を従来の
R−HDC(大)と比較して示した平面図である。
【図3】 図1のA−A矢視での拡大正面図である。
【図4】 図1のB−B矢視での拡大背面図である。
【図5】 図1のC−C矢視での拡大側面図である。
【図6】 図1のD−D矢視での拡大側面図である。
【図7】 本発明を適用したR−HDC(小)とそれを
適用するのに最適な小型のR−HDDの小型の屈曲型ヘ
ッドアクチュエータとを従来の大型のR−HDDの大型
の屈曲型ヘッドアクチュエータとを比較して示した一部
切欠き平面図である。
【図8】 本発明を適用したR−HDC(小)に対する
小型の屈曲型ヘッドアクチュエータのロックポジション
を示した一部切欠き平面図である。
【図9】 図8の小型の屈曲型ヘッドアクチュエータを
R−HDC(小)内のアームロード/アンロードポジシ
ョンへ着地させた状態を示した一部切欠き平面図であ
る。
【図10】 本発明を適用したR−HDC(小)の図1
のE−E矢視で一部を展開して示した拡大断面図であ
る。
【図11】 図10に示したR−HDC(小)内のディ
スクの水平方向の摺動の規制を説明する断面図である。
【図12】 図10に示したR−HDC(小)のディス
クをスピンドルモータ上にチャッキングした様子を示し
た図1のF−F矢視での拡大断面図である。
【図13】 図11に示したR−HDC(小)内のディ
スクの上シェル側への移動の規制を説明する断面図であ
る。
【図14】 本発明を適用したR−HDC(小)の図1
のG−G矢視での拡大断面を示すと共に、ダイナミック
ロード/アンロード用ランプを用いたヘッド開閉機構を
説明する拡大断面図である。
【図15】 図14に示したヘッド開閉機構による上下
一対の浮上ヘッドスライダーの開閉動作を説明する断面
図である。
【図16】 従来のR−HDC(大)と大型のR−HD
Dを示した斜視図である。
【図17】 従来の大型のR−HDDの上カバーを外し
た状態の平面図である。
【図18】 従来の大型のR−HDDのカートリッジホ
ルダー、昇降機構及びスピンドルモータ等を説明する一
部切欠き側面図であって、カートリッジホルダーの上昇
状態を示した一部切欠き側面図である。
【図19】 図18のカートリッジホルダーの下降状態
を示した一部切欠き側面図である。
【図20】 従来のR−HDC(大)のシャッター開状
態と大型の屈曲型ヘッドアクチュエータのアームロック
ポジションとアームロード/アンロードポジションとの
間の動作を説明する一部切欠き平面図である。
【図21】 従来のR−HDC(大)のシャッター開状
態と大型の屈曲型ヘッドアクチュエータのアームロード
/アンロードポジションとランディングポジション及び
記録エリア内との間の動作を説明する一部切欠き平面図
である。
【図22】 従来のR−HDC(大)の斜視図である。
【図23】 従来のR−HDC(大)の上下シェルの分
解斜視図である。
【図24】 従来のR−HDC(大)の内部全体の分解
斜視図である。
【図25】 従来のR−HDC(大)のシャッター閉状
態を示した一部切欠き平面図である。
【図26】 従来のR−HDC(大)のシャッター開状
態を示した一部切欠き平面図である。
【符号の説明】
21はR−HDD(小)、22は上シェル、23は下シ
ェル、24はカートリッジ本体、25はディスク、26
はセンターコア、27はヘッド挿入穴、28はディスク
テーブル挿入穴、31はディスク収納室、35はシャッ
ター、D1はディスクの直径、T1はディスクの厚み、
W1はカートリッジ本体の最大横幅、D2はカートリッ
ジ本体の最大奥行、L1はヘッド挿入穴の長さ、D4は
テーブル挿入穴の直径である。
フロントページの続き (72)発明者 山本 一幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 実 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下シェルによって扁平な箱形に形成さ
    れ、前端部がほぼ円弧状に形成されたカートリッジ本体
    と、 上記カートリッジ本体の前端部の一側方に偏位された位
    置に開口された横長のヘッド挿入穴と、 上記カートリッジ本体の下シェルのほぼ中央部に開口さ
    れた円形のディスクテーブル挿入穴と、 上記カートリッジ本体内に回転自在に収納された情報記
    録用ディスクと、 上記カートリッジ本体内の下シェルと上記ディスクとの
    間に配置されて、その下シェルに沿って回転されて上記
    ヘッド挿入穴と上記ディスクテーブル挿入穴の少なくと
    も一方を開閉するシャッターとを備えたリムーバブルデ
    ィスクカートリッジにおいて、 上記ディスクの直径が約50mm以下に構成され、 上記カートリッジ本体の最大横幅が約53mm以下に構
    成され、 上記カートリッジ本体の最大奥行が約56mm以下に構
    成されていることを特徴とするリムーバブルディスクカ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】上記ディスクの厚さが約0.7mm以下に
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリム
    ーバブルディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】上記カートリッジ本体の厚みが約6mm以
    下に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    リムーバブルディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】上記ヘッド挿入穴の長さが約20mm以下
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリ
    ムーバブルディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】上記ディスクテーブル挿入穴の直径が約1
    1mm以下に構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のリムーバブルディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】上記カートリッジ本体の前端部の曲率が上
    記シャッターの回転支点を中心とする半径約50mmに
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリム
    ーバブルディスクカートリッジ。
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JP2001081535 2001-03-21
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457081B2 (en) 2004-09-02 2008-11-25 Fujifilm Corporation Recording disk cartridge (having a cartridge case) for storing a plurality of flexible recording media integrally and rotatably
US7619855B2 (en) 2003-09-04 2009-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Storage device, cartridge, and cartridge manufacturing method

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