JP2002350879A - 液晶パネルの封止方法 - Google Patents
液晶パネルの封止方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定した封口入り込み量を得ることができ、
封口亀裂の発生を抑制可能な封止方法を提供すること。 【解決手段】 液晶パネルに加圧（１次加圧）して液晶
パネルの封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、液
晶パネルに加える圧力を減少させた（２次加圧）封口部
に封口材を塗布する塗布ステップと、液晶パネルへの加
圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステップと、封口材を
硬化する硬化ステップを備えた液晶パネルの封止方法に
おいて、２次加圧の圧力を、１次加圧の圧力の少なくと
も半分以下に減圧する。また、圧力解除ステップにおい
て、液晶パネルへの加圧を段階的に減少させる。さら
に、硬化ステップにおいて、液晶パネルが常圧に戻って
から硬化開始までの間に放置時間を設ける。
封口亀裂の発生を抑制可能な封止方法を提供すること。 【解決手段】 液晶パネルに加圧（１次加圧）して液晶
パネルの封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、液
晶パネルに加える圧力を減少させた（２次加圧）封口部
に封口材を塗布する塗布ステップと、液晶パネルへの加
圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステップと、封口材を
硬化する硬化ステップを備えた液晶パネルの封止方法に
おいて、２次加圧の圧力を、１次加圧の圧力の少なくと
も半分以下に減圧する。また、圧力解除ステップにおい
て、液晶パネルへの加圧を段階的に減少させる。さら
に、硬化ステップにおいて、液晶パネルが常圧に戻って
から硬化開始までの間に放置時間を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルの
製造工程中、液晶を注入後に封口材によって封口部を塞
ぐ封止工程に関し、詳細には、安定した封口材の入り込
みを実現し、安定した自動生産を実現可能な封止方法の
提供に関する。
製造工程中、液晶を注入後に封口材によって封口部を塞
ぐ封止工程に関し、詳細には、安定した封口材の入り込
みを実現し、安定した自動生産を実現可能な封止方法の
提供に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の液晶パネルの封止工程について、
図５及び図６を参照しながら説明する。図５は、従来の
封止工程の概略を示す工程図である。まず、図５（ａ）
に示すように、封止チャンバ１２内に、液晶パネル１０
を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネル１
０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑えて
液晶を押し出す。液晶パネル１０への加圧は、加圧用の
配管１４を通じてチャンバ１２内の圧力を上昇させるこ
とにより行う。次に、図５（ｂ）に示すように、液晶パ
ネル１０への加圧をやや減少させた後に（２次加圧）、
液晶パネル１０の封口部１０ａから押し出された液晶
を、ふき取りユニット１６によって拭き取る。次に、図
５（ｃ）に示すように、加圧条件を保ったまま、封口材
塗布ユニット１８によって封口材（光硬化材）を封口部
１０ａに塗布する。次に、図５（ｄ）に示すように、液
晶パネル１０への圧力を解除して封口材を液晶パネル１
０内に引き込ませ、紫外線照射装置２０によって封口部
１０ａに紫外線を照射して封口材を硬化させる。
図５及び図６を参照しながら説明する。図５は、従来の
封止工程の概略を示す工程図である。まず、図５（ａ）
に示すように、封止チャンバ１２内に、液晶パネル１０
を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネル１
０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑えて
液晶を押し出す。液晶パネル１０への加圧は、加圧用の
配管１４を通じてチャンバ１２内の圧力を上昇させるこ
とにより行う。次に、図５（ｂ）に示すように、液晶パ
ネル１０への加圧をやや減少させた後に（２次加圧）、
液晶パネル１０の封口部１０ａから押し出された液晶
を、ふき取りユニット１６によって拭き取る。次に、図
５（ｃ）に示すように、加圧条件を保ったまま、封口材
塗布ユニット１８によって封口材（光硬化材）を封口部
１０ａに塗布する。次に、図５（ｄ）に示すように、液
晶パネル１０への圧力を解除して封口材を液晶パネル１
０内に引き込ませ、紫外線照射装置２０によって封口部
１０ａに紫外線を照射して封口材を硬化させる。
【０００３】図６は、図５に示す封止工程において液晶
パネル１０に加える圧力の経時変化を示すグラフであ
る。まず、液晶を押し出すために、チャンバ１２内の液
晶パネル１０に比較的高い圧力を一定時間加える（１次
加圧）。そして、液晶パネルに加える圧力をやや減少し
た後に、液晶を拭き取り、封口材を塗布して、一定時間
保持する（２次加圧）。そして、液晶パネルへの加圧を
解除して常圧に戻した後に、紫外線照射を行って封口材
を硬化する。
パネル１０に加える圧力の経時変化を示すグラフであ
る。まず、液晶を押し出すために、チャンバ１２内の液
晶パネル１０に比較的高い圧力を一定時間加える（１次
加圧）。そして、液晶パネルに加える圧力をやや減少し
た後に、液晶を拭き取り、封口材を塗布して、一定時間
保持する（２次加圧）。そして、液晶パネルへの加圧を
解除して常圧に戻した後に、紫外線照射を行って封口材
を硬化する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の封
止工程では、封口材が液晶パネル内に入り込む長さ（以
下、封口入り込み量）が安定しない問題があった。封口
入り込み量が一定の規格を外れると、封口材と液晶が混
ざり合って液晶の配列異常を引き起こし（ミキシン
グ）、封口部近辺に画質異常（光抜け）が発生し易くな
る。また、従来の封止工程では、封口材の一部が切れて
封口材中に液晶が侵入する封口亀裂が発生し易いという
問題もあった。
止工程では、封口材が液晶パネル内に入り込む長さ（以
下、封口入り込み量）が安定しない問題があった。封口
入り込み量が一定の規格を外れると、封口材と液晶が混
ざり合って液晶の配列異常を引き起こし（ミキシン
グ）、封口部近辺に画質異常（光抜け）が発生し易くな
る。また、従来の封止工程では、封口材の一部が切れて
封口材中に液晶が侵入する封口亀裂が発生し易いという
問題もあった。
【０００５】そこで、本発明は、安定した封口入り込み
量を得ることができ、封口亀裂の発生を抑制可能な封止
方法を提供することを目的とする。
量を得ることができ、封口亀裂の発生を抑制可能な封止
方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本件第１の発明は、液晶パネルに加圧して液晶パネ
ルの封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、封口部
に封口材を塗布する塗布ステップと、液晶パネルへの加
圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステップと、封口材を
硬化する硬化ステップを備えた液晶パネルの封止方法で
あって、塗布ステップにおいて液晶パネルに加える圧力
を、加圧ステップにおいて加えた圧力の少なくとも半分
以下に減圧することを特徴とする。
に、本件第１の発明は、液晶パネルに加圧して液晶パネ
ルの封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、封口部
に封口材を塗布する塗布ステップと、液晶パネルへの加
圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステップと、封口材を
硬化する硬化ステップを備えた液晶パネルの封止方法で
あって、塗布ステップにおいて液晶パネルに加える圧力
を、加圧ステップにおいて加えた圧力の少なくとも半分
以下に減圧することを特徴とする。
【０００７】加圧ステップにおける加圧（１次加圧）と
塗布ステップにおける加圧（２次加圧）に十分な圧力差
を設けることにより、封口材を引き込む力が増し、封口
入り込み量を安定化することができる。これにより、封
口入り込み量を高い歩留まりで規格内に収めることがで
きる。また、１次加圧と２次加圧に十分な圧力差を設け
ることにより、従来よりも２次加圧を低く、１次加圧を
高く設定することが可能となる。２次加圧を低く設定す
ることにより、塗布ステップにおける液晶の押しだし動
作を弱めて、封口材に液晶が流れ込むことによる封口亀
裂の発生を抑制することができる。逆に、１次加圧を高
く設定することにより、加圧ステップに液晶の押しだし
量を多くして、引き締めを強くし、液晶パネルのギャッ
プを安定化させることができる。
塗布ステップにおける加圧（２次加圧）に十分な圧力差
を設けることにより、封口材を引き込む力が増し、封口
入り込み量を安定化することができる。これにより、封
口入り込み量を高い歩留まりで規格内に収めることがで
きる。また、１次加圧と２次加圧に十分な圧力差を設け
ることにより、従来よりも２次加圧を低く、１次加圧を
高く設定することが可能となる。２次加圧を低く設定す
ることにより、塗布ステップにおける液晶の押しだし動
作を弱めて、封口材に液晶が流れ込むことによる封口亀
裂の発生を抑制することができる。逆に、１次加圧を高
く設定することにより、加圧ステップに液晶の押しだし
量を多くして、引き締めを強くし、液晶パネルのギャッ
プを安定化させることができる。
【０００８】１次加圧と２次加圧の圧力差は、ある程度
大きい方が有利であり、塗布ステップにおいて液晶パネ
ルに加える圧力を、加圧ステップにおいて加えた圧力に
対して１/３以下に減圧することが好ましい。
大きい方が有利であり、塗布ステップにおいて液晶パネ
ルに加える圧力を、加圧ステップにおいて加えた圧力に
対して１/３以下に減圧することが好ましい。
【０００９】また、本件第２の発明は、液晶パネルに加
圧して液晶パネルの封口部から液晶を押し出す加圧ステ
ップと、封口部に封口材を塗布する塗布ステップと、液
晶パネルへの加圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステッ
プと、封口材を硬化する硬化ステップを備えた液晶パネ
ルの封止方法であって、圧力解除ステップにおいて、液
晶パネルへの加圧を段階的に減少させることを特徴とす
る。液晶パネルへの加圧を段階的に減少させることによ
り、液晶の押しだし動作が段階的に弱まり、封口材の引
き込み動作にスムーズに移行する。したがって、封口入
り込み量を安定化し、封口亀裂の発生を抑制することが
できる。
圧して液晶パネルの封口部から液晶を押し出す加圧ステ
ップと、封口部に封口材を塗布する塗布ステップと、液
晶パネルへの加圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステッ
プと、封口材を硬化する硬化ステップを備えた液晶パネ
ルの封止方法であって、圧力解除ステップにおいて、液
晶パネルへの加圧を段階的に減少させることを特徴とす
る。液晶パネルへの加圧を段階的に減少させることによ
り、液晶の押しだし動作が段階的に弱まり、封口材の引
き込み動作にスムーズに移行する。したがって、封口入
り込み量を安定化し、封口亀裂の発生を抑制することが
できる。
【００１０】本件第１発明、第２発明のいずれにおいて
も、硬化ステップにおいて、液晶パネルが常圧に戻って
から硬化開始までの間に放置時間を設けることが好まし
い。これにより封口材の入り込み時間が十分に確保さ
れ、封口入り込み量のバラツキが緩和される。放置時間
はある程度長い方が好ましく、少なくとも５秒以上、好
ましくは１５秒以上、さらに好ましくは３０秒以上とす
る。また、封口材の硬化は紫外線照射により行うことが
好ましい。
も、硬化ステップにおいて、液晶パネルが常圧に戻って
から硬化開始までの間に放置時間を設けることが好まし
い。これにより封口材の入り込み時間が十分に確保さ
れ、封口入り込み量のバラツキが緩和される。放置時間
はある程度長い方が好ましく、少なくとも５秒以上、好
ましくは１５秒以上、さらに好ましくは３０秒以上とす
る。また、封口材の硬化は紫外線照射により行うことが
好ましい。
【００１１】本件第３の発明は、本件第１発明と第２発
明を組み合わせたものである。即ち、液晶パネルに加圧
して液晶パネルの封口部から液晶を押し出す加圧ステッ
プと、液晶パネルに加える圧力を加圧ステップの半分以
下に減圧して封口部に封口材を塗布する塗布ステップ
と、液晶パネルへの加圧を段階的に解除して常圧に戻す
圧力解除ステップと、液晶パネルを常圧において放置す
るステップと、封口材を硬化する硬化ステップを備えた
液晶パネルの封止方法である。第１加圧と第２加圧の間
に設けた大きな差圧と、第２加圧からの段階的な減圧と
の相乗効果により、液晶を十分に押出して安定したギャ
ップ形成を行いながら、液晶の押しだし動作を封口材の
引き込み動作に円滑に移行させて封口亀裂を抑止し、封
口材の引き込み力を高めて封口入り込み量を安定化する
ことができる。
明を組み合わせたものである。即ち、液晶パネルに加圧
して液晶パネルの封口部から液晶を押し出す加圧ステッ
プと、液晶パネルに加える圧力を加圧ステップの半分以
下に減圧して封口部に封口材を塗布する塗布ステップ
と、液晶パネルへの加圧を段階的に解除して常圧に戻す
圧力解除ステップと、液晶パネルを常圧において放置す
るステップと、封口材を硬化する硬化ステップを備えた
液晶パネルの封止方法である。第１加圧と第２加圧の間
に設けた大きな差圧と、第２加圧からの段階的な減圧と
の相乗効果により、液晶を十分に押出して安定したギャ
ップ形成を行いながら、液晶の押しだし動作を封口材の
引き込み動作に円滑に移行させて封口亀裂を抑止し、封
口材の引き込み力を高めて封口入り込み量を安定化する
ことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。尚、各実施の形態に
おいて使用する装置等は、図５（ａ）〜（ｄ）に示した
ものと同様であるので、図５における参照符号用いなが
ら説明する。また、各実施の形態において示された条件
の具体例は、１４インチサイズのＴＦＴ液晶パネルに関
するものである。
て、図面を参照しながら説明する。尚、各実施の形態に
おいて使用する装置等は、図５（ａ）〜（ｄ）に示した
ものと同様であるので、図５における参照符号用いなが
ら説明する。また、各実施の形態において示された条件
の具体例は、１４インチサイズのＴＦＴ液晶パネルに関
するものである。
【００１３】実施の形態１．図１は、本発明の実施の形
態１に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においては、本件第１発明の
適用例について説明する。
態１に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においては、本件第１発明の
適用例について説明する。
【００１４】まず、封止チャンバ１２内に、液晶パネル
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。１次加圧は、パネルギャップ異常
の発生を抑制することができるような高い圧力とするこ
とが好ましい。１次加圧を高くすることにより、液晶の
押しだし量を多くして、パネルギャップに対する引き締
めを強く働かせることができる。例えば、液晶パネル１
０を、６ａｔｍで２０時間加圧する。
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。１次加圧は、パネルギャップ異常
の発生を抑制することができるような高い圧力とするこ
とが好ましい。１次加圧を高くすることにより、液晶の
押しだし量を多くして、パネルギャップに対する引き締
めを強く働かせることができる。例えば、液晶パネル１
０を、６ａｔｍで２０時間加圧する。
【００１５】次に、液晶パネル１０への加圧を、１次加
圧の半分以下、好ましくは１/３以下に減少させた後に
（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１０ａから押し
出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化材）を封口部
１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持する。２次加圧
の圧力は、液晶の押しだし動作が弱まり、液晶の流れに
よる封口材への亀裂発生の起きないように、十分に低く
することが好ましい。例えば、液晶パネル１０に加える
圧力を約１．８ａｔｍに減少させ、０．５時間経過後に
液晶拭き取り、封口材塗布を行い、さらに５時間圧力を
維持する。
圧の半分以下、好ましくは１/３以下に減少させた後に
（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１０ａから押し
出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化材）を封口部
１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持する。２次加圧
の圧力は、液晶の押しだし動作が弱まり、液晶の流れに
よる封口材への亀裂発生の起きないように、十分に低く
することが好ましい。例えば、液晶パネル１０に加える
圧力を約１．８ａｔｍに減少させ、０．５時間経過後に
液晶拭き取り、封口材塗布を行い、さらに５時間圧力を
維持する。
【００１６】次に、液晶パネル１０への圧力を解除して
封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。液晶パネル
への加圧が０ａｔｍになった後、一定の硬化待ち時間を
置いてから、封口部１０ａに紫外線を照射して封口材を
硬化させる。硬化待ち時間は、少なくとも５秒以上、好
ましくは１５秒以上、より好ましくは３０秒以上とす
る。硬化待ち時間を設けることにより、封口入り込み量
のバラツキが抑制される。
封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。液晶パネル
への加圧が０ａｔｍになった後、一定の硬化待ち時間を
置いてから、封口部１０ａに紫外線を照射して封口材を
硬化させる。硬化待ち時間は、少なくとも５秒以上、好
ましくは１５秒以上、より好ましくは３０秒以上とす
る。硬化待ち時間を設けることにより、封口入り込み量
のバラツキが抑制される。
【００１７】実施の形態２．図２は、本発明の実施の形
態２に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においては、本件第２発明の
適用例について説明する。
態２に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においては、本件第２発明の
適用例について説明する。
【００１８】まず、封止チャンバ１２内に、液晶パネル
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。本実施の形態においては、液晶パ
ネルのギャップを安定化させるよう、比較的高い圧力で
１次加圧を行う。例えば、液晶パネル１０を、５ａｔｍ
で１０時間加圧する。
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。本実施の形態においては、液晶パ
ネルのギャップを安定化させるよう、比較的高い圧力で
１次加圧を行う。例えば、液晶パネル１０を、５ａｔｍ
で１０時間加圧する。
【００１９】次に、液晶パネル１０への加圧を、やや減
少させた後に（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１
０ａから押し出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化
材）を封口部１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持す
る。例えば、液晶パネル１０に加える圧力を約４．９ａ
ｔｍに減少させ、１．５時間経過後に液晶拭き取り、封
口材塗布を行い、さらに４．５時間圧力を維持する。
少させた後に（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１
０ａから押し出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化
材）を封口部１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持す
る。例えば、液晶パネル１０に加える圧力を約４．９ａ
ｔｍに減少させ、１．５時間経過後に液晶拭き取り、封
口材塗布を行い、さらに４．５時間圧力を維持する。
【００２０】次に、液晶パネル１０への圧力を段階的に
解除して封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。段
階的な減圧は、液晶の押しだし動作から封口材の引き込
み動作への移行がスムーズに行われるものであれば良
く、何段階で行うかは特に限定されない。例えば、液晶
パネル１０に加える圧力を０．５時間毎に０．５５ａｔ
ｍずつ減少させ、９段階に分けて減少させる。
解除して封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。段
階的な減圧は、液晶の押しだし動作から封口材の引き込
み動作への移行がスムーズに行われるものであれば良
く、何段階で行うかは特に限定されない。例えば、液晶
パネル１０に加える圧力を０．５時間毎に０．５５ａｔ
ｍずつ減少させ、９段階に分けて減少させる。
【００２１】液晶パネルへの加圧が０ａｔｍになった
後、一定の硬化待ち時間を置いてから、封口部１０ａに
紫外線を照射して封口材を硬化させる。硬化待ち時間
は、少なくとも５秒以上、好ましくは１５秒以上、より
好ましくは３０秒以上とする。硬化待ち時間を設けるこ
とにより、封口入り込み量のバラツキが抑制される。
後、一定の硬化待ち時間を置いてから、封口部１０ａに
紫外線を照射して封口材を硬化させる。硬化待ち時間
は、少なくとも５秒以上、好ましくは１５秒以上、より
好ましくは３０秒以上とする。硬化待ち時間を設けるこ
とにより、封口入り込み量のバラツキが抑制される。
【００２２】実施の形態３．図３は、本発明の実施の形
態３に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においても、本件第２発明の
適用例について説明する。
態３に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においても、本件第２発明の
適用例について説明する。
【００２３】まず、封止チャンバ１２内に、液晶パネル
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。本実施の形態では、液晶の押しだ
しによる封口亀裂の発生を抑制できるように、比較的低
い圧力で１次加圧を行う。例えば、液晶パネル１０を、
２ａｔｍで８時間加圧する。
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。本実施の形態では、液晶の押しだ
しによる封口亀裂の発生を抑制できるように、比較的低
い圧力で１次加圧を行う。例えば、液晶パネル１０を、
２ａｔｍで８時間加圧する。
【００２４】次に、液晶パネル１０への加圧を、やや減
少させた後に（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１
０ａから押し出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化
材）を封口部１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持す
る。例えば、液晶パネル１０に加える圧力を約１．８ａ
ｔｍに減少させ、０．３時間経過後に液晶拭き取り、封
口材塗布を行い、さらに０．７時間圧力を維持する。
少させた後に（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１
０ａから押し出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化
材）を封口部１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持す
る。例えば、液晶パネル１０に加える圧力を約１．８ａ
ｔｍに減少させ、０．３時間経過後に液晶拭き取り、封
口材塗布を行い、さらに０．７時間圧力を維持する。
【００２５】次に、液晶パネル１０への圧力を段階的に
解除して封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。本
実施の形態では、液晶パネル１０に加える圧力を０．３
時間毎に０．２ａｔｍずつ減少させ、９段階に分けて減
少させる。
解除して封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。本
実施の形態では、液晶パネル１０に加える圧力を０．３
時間毎に０．２ａｔｍずつ減少させ、９段階に分けて減
少させる。
【００２６】液晶パネルへの加圧が０ａｔｍになった
後、一定の硬化待ち時間を置いてから、封口部１０ａに
紫外線を照射して封口材を硬化させる。１次加圧が小さ
く、封口材の引き込み力が弱い場合には、硬化待ち時間
を長く設定することが好ましい。本実施の形態では、例
えば、１時間の硬化待ち時間を置いてから、封口材の硬
化を行う。
後、一定の硬化待ち時間を置いてから、封口部１０ａに
紫外線を照射して封口材を硬化させる。１次加圧が小さ
く、封口材の引き込み力が弱い場合には、硬化待ち時間
を長く設定することが好ましい。本実施の形態では、例
えば、１時間の硬化待ち時間を置いてから、封口材の硬
化を行う。
【００２７】実施の形態４．図４は、本発明の実施の形
態４に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においては、本件第３発明の
適用例について説明する。
態４に係る液晶パネルの封止方法を示す圧力プロファイ
ル図である。本実施の形態においては、本件第３発明の
適用例について説明する。
【００２８】まず、封止チャンバ１２内に、液晶パネル
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。１次加圧は、実施の形態１と同様
に、パネルギャップ異常の発生を抑制することができる
ような高い圧力とすることが好ましい。例えば、液晶パ
ネル１０を、６ａｔｍで２０時間加圧する。
１０を封口部１０ａが露出するように収納し、液晶パネ
ル１０を一定時間加圧して（１次加圧）、パネル面を抑
えて液晶を押し出す。１次加圧は、実施の形態１と同様
に、パネルギャップ異常の発生を抑制することができる
ような高い圧力とすることが好ましい。例えば、液晶パ
ネル１０を、６ａｔｍで２０時間加圧する。
【００２９】次に、液晶パネル１０への加圧を、１次加
圧の半分以下、好ましくは１/３以下に減少させた後に
（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１０ａから押し
出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化材）を封口部
１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持する。２次加圧
の圧力は、実施の形態１と同様に、液晶の押しだし動作
が弱まり、液晶の流れによる封口材への亀裂発生の起き
ないように、十分に低くすることが好ましい。例えば、
液晶パネル１０に加える圧力を約１．８ａｔｍに減少さ
せ、０．４時間経過後に液晶拭き取り、封口材塗布を行
い、さらに２．７時間圧力を維持する。
圧の半分以下、好ましくは１/３以下に減少させた後に
（２次加圧）、液晶パネル１０の封口部１０ａから押し
出された液晶を拭き取り、封口材（光硬化材）を封口部
１０ａに塗布して、所定時間圧力を維持する。２次加圧
の圧力は、実施の形態１と同様に、液晶の押しだし動作
が弱まり、液晶の流れによる封口材への亀裂発生の起き
ないように、十分に低くすることが好ましい。例えば、
液晶パネル１０に加える圧力を約１．８ａｔｍに減少さ
せ、０．４時間経過後に液晶拭き取り、封口材塗布を行
い、さらに２．７時間圧力を維持する。
【００３０】次に、液晶パネル１０への圧力を段階的に
解除して封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。本
実施の形態では、液晶パネル１０に加える圧力を０．２
時間毎に０．２ａｔｍずつ減少させ、９段階に分けて減
少させる。
解除して封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。本
実施の形態では、液晶パネル１０に加える圧力を０．２
時間毎に０．２ａｔｍずつ減少させ、９段階に分けて減
少させる。
【００３１】次に、液晶パネル１０への圧力を解除して
封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。液晶パネル
への加圧が０ａｔｍになった後、一定の硬化待ち時間を
置いてから、封口部１０ａに紫外線を照射して封口材を
硬化させる。硬化待ち時間は、少なくとも５秒以上、好
ましくは１５秒以上、より好ましくは３０秒以上とす
る。硬化待ち時間を設けることにより、封口入り込み量
のバラツキが抑制される。
封口材を液晶パネル１０内に引き込ませる。液晶パネル
への加圧が０ａｔｍになった後、一定の硬化待ち時間を
置いてから、封口部１０ａに紫外線を照射して封口材を
硬化させる。硬化待ち時間は、少なくとも５秒以上、好
ましくは１５秒以上、より好ましくは３０秒以上とす
る。硬化待ち時間を設けることにより、封口入り込み量
のバラツキが抑制される。
【００３２】本実施の形態によれば、封口入り込み量の
バラツキ、封口亀裂の発生率、パネルギャップの全てに
おいて、最も良好な結果を得ることができる。例えば、
１４インチサイズのＴＦＴ液晶パネルに適用した場合、
封口入り込み量の規格０．３ｍｍ以上、ミキシング量規
格１ｍｍ以下に対して、従来のプロセスでは、入り込み
量平均０．１ｍｍ、ミキシング量平均１．５ｍｍであっ
たが、本実施の形態では入り込み量平均０．６ｍｍ、ミ
キシング量が平均０ｍｍであった。
バラツキ、封口亀裂の発生率、パネルギャップの全てに
おいて、最も良好な結果を得ることができる。例えば、
１４インチサイズのＴＦＴ液晶パネルに適用した場合、
封口入り込み量の規格０．３ｍｍ以上、ミキシング量規
格１ｍｍ以下に対して、従来のプロセスでは、入り込み
量平均０．１ｍｍ、ミキシング量平均１．５ｍｍであっ
たが、本実施の形態では入り込み量平均０．６ｍｍ、ミ
キシング量が平均０ｍｍであった。
【００３３】また、封止亀裂の発生は０％であり、パネ
ルギャップは規格４．８μｍに対して、４．８±０．１
μｍを得ることができた。
ルギャップは規格４．８μｍに対して、４．８±０．１
μｍを得ることができた。
【００３４】
【発明の効果】本発明によれば、液晶パネルの封止工程
において、封口入り込み量を安定化し、また封口亀裂の
発生を抑制して、安定した液晶パネルの製造を可能とす
ることができる。
において、封口入り込み量を安定化し、また封口亀裂の
発生を抑制して、安定した液晶パネルの製造を可能とす
ることができる。
【図１】 本発明の実施の形態１に係る封止方法におけ
る圧力プロファイルを示すグラフ。
る圧力プロファイルを示すグラフ。
【図２】 本発明の実施の形態２に係る封止方法におけ
る圧力プロファイルを示すグラフ。
る圧力プロファイルを示すグラフ。
【図３】 本発明の実施の形態３に係る封止方法におけ
る圧力プロファイルを示すグラフ。
る圧力プロファイルを示すグラフ。
【図４】 本発明の実施の形態４に係る封止方法におけ
る圧力プロファイルを示すグラフ。
る圧力プロファイルを示すグラフ。
【図５】 液晶パネルの封止工程の概略を示す工程図。
【図６】 従来の封止方法における圧力プロファイルを
示すグラフ。
示すグラフ。
１０ 液晶パネル、１０ａ 封口部、１２ 封止チャン
バ、１６ 液晶拭き取りユニット、１８ 封口材塗布ユ
ニット、２０ 紫外線照射ユニット。
バ、１６ 液晶拭き取りユニット、１８ 封口材塗布ユ
ニット、２０ 紫外線照射ユニット。
Claims (7)
- 【請求項１】 液晶パネルに加圧して前記液晶パネルの
封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、前記封口部
に封口材を塗布する塗布ステップと、前記液晶パネルへ
の加圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステップと、前記
封口材を硬化する硬化ステップを備えた液晶パネルの封
止方法であって、 前記塗布ステップにおいて液晶パネルに加える圧力を、
前記加圧ステップにおいて加えた圧力の少なくとも半分
以下に減圧することを特徴とする封止方法。 - 【請求項２】 前記塗布ステップにおいて液晶パネルに
加える圧力を、前記加圧ステップにおいて加えた圧力の
１/３以下に減圧することを特徴とする請求項１記載の
封止方法。 - 【請求項３】 液晶パネルに加圧して前記液晶パネルの
封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、前記封口部
に封口材を塗布する塗布ステップと、前記液晶パネルへ
の加圧を解除して常圧に戻す圧力解除ステップと、前記
封口材を硬化する硬化ステップを備えた液晶パネルの封
止方法であって、 前記圧力解除ステップにおいて、前記液晶パネルへの加
圧を段階的に減少させることを特徴とする封止方法。 - 【請求項４】 前記硬化ステップにおいて、前記液晶パ
ネルが常圧に戻ってから硬化開始までの間に放置時間を
設けることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項
に記載の封止方法。 - 【請求項５】 前記放置時間が５秒以上であることを特
徴とする請求項４記載の封止方法。 - 【請求項６】 前記封口材の硬化を紫外線照射により行
うことを特徴とする請求項４記載の封止方法。 - 【請求項７】 液晶パネルに加圧して前記液晶パネルの
封口部から液晶を押し出す加圧ステップと、前記液晶パ
ネルに加える圧力を前記加圧ステップの半分以下に減圧
して前記封口部に封口材を塗布する塗布ステップと、前
記液晶パネルへの加圧を段階的に解除して常圧に戻す圧
力解除ステップと、前記液晶パネルを常圧において放置
するステップと、前記封口材を硬化する硬化ステップを
備えた液晶パネルの封止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001162311A JP2002350879A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 液晶パネルの封止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001162311A JP2002350879A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 液晶パネルの封止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002350879A true JP2002350879A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19005461
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001162311A Pending JP2002350879A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 液晶パネルの封止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002350879A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012134047A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 二次電池の製造方法および電解液注入装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000047229A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-18 | Nec Corp | 液晶表示素子セルのセルギャップ形成方法および装置 |
| JP2000275657A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置およびその製造方法 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001162311A patent/JP2002350879A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000047229A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-18 | Nec Corp | 液晶表示素子セルのセルギャップ形成方法および装置 |
| JP2000275657A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012134047A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 二次電池の製造方法および電解液注入装置 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20061221 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080229 |
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|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110308 |