JP2002350521A - 蓄電池寿命診断装置および寿命診断方法 - Google Patents

蓄電池寿命診断装置および寿命診断方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄電池の寿命診断を正確かつ効率的に行おうと
するものである。 【解決手段】蓄電池12の端子電圧は、使用期間の経過
と共に徐々に減少し、寿命近くに至ると、その減少率は
大きくなる。蓄電池12の内部インピーダンスも、使用
期間の経過と共に徐々に増加し、寿命近くに至るとその
増加率は大きくなる。かかる特性を利用して、端子電圧
の減少率が所定値以上であり、かつ、内部インピーダン
スの増加率が所定値以上である場合に、当該蓄電池12
が寿命に近いと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明が属する技術分野】この発明は、蓄電池の寿命診
断技術に関し、特に、寿命診断の精度の向上に関する。
【従来の技術】電源からの電力供給を受ける電子機器に
おいて、突然の停電や瞬断が生じる場合がある。このよ
うな場合には、コンピュータのデータが消失したり、ハ
ードウェアが故障したりして、電子機器の使用者が被害
を受けるおそれがある。かかる問題を解決するために、
無停電電源装置が一般に用いられている。無停電電源装
置とは、突然の停電や瞬断が生じた場合であっても一定
時間電源電力を供給できるように、蓄電池を主電源に予
備的に接続した電源装置のことである。図20に、無停
電電源装置1のブロック図を示す。図20に示すよう
に、蓄電池12はインバータ18、負荷14および整流
器20、電源10に対して並列に接続される。これによ
り、電源10は、負荷14に電力を供給しながら、蓄電
池12を常時充電することができる(このような充電方
式を「浮動充電方式」という)。蓄電池12の存在によ
り、停電や瞬断等の緊急時における電力の供給が確保さ
れ、その間にデータの保存などを行うことで使用者が受
ける被害を最小限に食い止めることができる。しかし、
蓄電池12は劣化するものであるため、長年の使用によ
って寿命に近い場合には、停電などの緊急時に正常に作
動しないおそれがある。そこで、従来から蓄電池12の
寿命を正確に診断する方法が要求されており、以下の
(1)〜(3)のような方法が考えられている。 (1)目視による液面点検、比重測定 (2)電源を切った状態で蓄電池12を放電させて端子
電圧を測定 (3)内部インピーダンスの測定
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)目視に
よる液面点検、比重計測のような方法は、構造上、制御
弁式鉛蓄電池のような密閉方式の蓄電池12の寿命診断
には適さない。また、ユーザーが定期的に目視などによ
って判断するのは面倒であり、正確な判断も期待できな
いといった問題がある。また、(2)電源10を切った
状態で蓄電池12を放電させ、所定時間経過後の端子電
圧を測定する方法は有効な方法であるが、蓄電池12が
放電時に既に寿命に達している場合には、電源10を切
ることによって電力の供給が完全に絶たれてしまうおそ
れがあり危険である。(3)内部インピーダンスの測定
による方法は、蓄電池12の内部インピーダンスが劣化
が進むと共に増加するという特性を利用しており、内部
インピーダンスが所定値以上の場合に寿命に近いと判断
される。例えば、特開2000−49961号公報に
は、内部インピーダンスの増加値で寿命を判定すること
が開示されている。また、論文「電源監視システム”パ
ワーシステムマネージャー”の開発」(「ユアサ時報」
第89号の第14頁から第19頁)では、蓄電池の内部
抵抗に基づいて蓄電池の劣化・寿命診断を行うようにし
ている。しかしながら、これでは正確な寿命判断を行う
のには不十分である。蓄電池12に内部短絡が生じてい
るような場合には、現実に劣化が進行していても内部イ
ンピーダンスは低く測定されてしまうからである。この
ように、従来の蓄電池寿命診断方法では蓄電池12を交
換する時期を正確に判断することは難しかった。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)こ
の発明の蓄電池寿命判断装置は、停電時においても負荷
への電力供給が絶たれないように負荷に接続される蓄電
池のセル寿命を診断するための蓄電池寿命診断装置であ
って、前記蓄電池のセルの端子電圧を測定する端子電圧
測定手段と、前記蓄電池のセルの内部インピーダンスを
測定する内部インピーダンス測定手段と、前記端子電圧
の減少率および前記内部インピーダンスの増加率を算出
し、当該端子電圧の変化および内部インピーダンスの変
化に基づいて、当該セルの寿命を診断する寿命診断手段
と、を備えたことを特徴とする。したがって、この発明
によれば、蓄電池の寿命診断を正確かつ効率的に行うこ
とが可能となる。これにより、停電時などに蓄電池から
の電力供給が確実に行うことができ、かつ、蓄電池を最
大限利用できる最適な時期に、蓄電池の交換を行うこと
ができる。 (2)この発明の蓄電池寿命判断装置は、前記寿命診断
手段が、蓄電池が浮動充電状態にある時の端子電圧の変
化および内部インピーダンスの変化に基づいて、寿命を
判断するものであることを特徴とするしたがって、この
発明によれば、浮動充電状態における蓄電池の寿命診断
を正確に行うことが可能となるため、寿命診断を行うた
めに電源からの電力供給を停止する必要がない。これに
より、停電のおそれのない状況下で寿命診断を行うこと
が可能になる。また、寿命診断のために必要な装置、処
理などの簡素化が図られる。 (3)この発明の蓄電池寿命判断装置は、前記寿命診断
手段は、前記端子電圧の減少率が所定値以上であり、か
つ、前記内部インピーダンスの増加率が所定値以上であ
るか否かに基づいて、当該セルの寿命を診断することを
特徴とする。したがって、この発明によれば、蓄電池の
寿命診断をより正確に行うことが可能となる。 (4)この発明の蓄電池寿命判断装置は、前記寿命診断
手段は、少なくとも、前記端子電圧が所定値以上である
場合か、前記内部インピーダンスが所定値以下の場合
に、前記減少率および前記増加率に基づく判断を行うこ
とを特徴とする。 (5)この発明の蓄電池寿命判断装置は、前記寿命診断
手段が、複数の段階を設けて寿命を診断することを特徴
とする。したがって、この発明によれば、蓄電池の寿命
診断をより効率的に行うことが可能となる。 (6)この発明の蓄電池寿命診断装置は、前記寿命診断
手段が、前記内部インピーダンスの増加率を主たる診断
要素とし、前記端子電圧の減少率を従たる診断要素とし
て用いて診断することを特徴とする。 (7)この発明の蓄電池寿命診断装置は、前記寿命診断
手段が、前記負荷への電源供給を停止して蓄電池を放電
状態とし、所定時間経過後に取得した端子電圧に基づい
て残存容量を算出し、当該残存容量も考慮して寿命診断
を行うことを特徴とする。したがって、この発明によれ
ば、蓄電池の寿命診断をより正確に行うことが可能とな
る。この実施形態において、「セル(蓄電池)が正常で
ない」とは、セル(蓄電池)が寿命に達した状態だけで
なく、寿命に近い状態をも含む概念である。
【発明の実施の形態】[発明の概要]以下に、図1を用い
て、この発明の概要について説明する。図1は、蓄電池
12を備える無停電電源装置1と、この蓄電池12の寿
命診断を行う蓄電池寿命診断装置8の構成を示す図であ
る。図1に示すように、無停電電源装置1は、電源1
0、蓄電池12およびこれらの電力供給対象である負荷
14を備える。蓄電池12は、電源10および負荷14
に対して並列に接続される。かかる構成により、蓄電池
12は、通常は浮動充電状態にあるが、停電などの際に
は負荷14へ電力の供給を行う。しかしながら、蓄電池
12は、使用期間の経過により劣化するものであるた
め、寿命に達する前に交換する必要がある。そこで、こ
の発明の蓄電池寿命診断装置8は、浮動充電状態におけ
る蓄電池12のセル16の内部インピーダンスの増加率
および端子電圧の減少率に基づいて、蓄電池12の寿命
診断を行う。図1に示すように、蓄電池寿命診断装置8
は、内部インピーダンス測定手段2、端子電圧測定手段
4および寿命診断手段6を備える。内部インピーダンス
測定手段2は、蓄電池12の各セル16毎に接続され、
浮動充電状態における内部インピーダンスを所定時間毎
に測定する。同様に、端子電圧測定手段4も、蓄電池1
2の各セル16毎に接続され、浮動充電状態における端
子電圧を所定時間毎に測定する。さらに、内部インピー
ダンス測定手段2および端子電圧測定手段4は、寿命診
断手段6に接続される。寿命診断手段6は、蓄電池12
の寿命診断を行うために、まず、内部インピーダンスお
よび端子電圧を、それぞれ内部インピーダンス測定手段
2および端子電圧測定手段4から取得する。つぎに、寿
命診断手段6は、蓄電池12の測定セル16毎に、端子
電圧の減少率及び内部インピーダンスの増加率を算出す
る。算出した測定セル16の端子電圧の減少率が所定値
以上であり、かつ、内部インピーダンスの増加率が所定
値以上である場合には、寿命診断手段6は、当該セル1
6を含む蓄電池12は寿命に近いと診断し、その旨の警
告表示を行う。これにより、システム管理者は、寿命に
近い蓄電池12を交換する。このように、この発明の蓄
電池寿命診断装置8によれば、浮動充電状態にある蓄電
池12の寿命診断を確実に行うことができる。これによ
り、電源電力の停電や瞬断の際に、蓄電池12から負荷
14への電力供給が行われないような事態を回避するこ
とができる。 [蓄電池12の劣化特性]つぎに、図2を用いて、浮動充
電状態における蓄電池12中の一セル16の内部インピ
ーダンスおよび端子電圧が、使用期間の経過と共にどの
ような変化を示すかについて具体的に説明する。図2
は、無停電電源装置1が備える蓄電池12の劣化セルお
よび非劣化セルの浮動充電状態における内部インピーダ
ンスおよび端子電圧の変化を示すグラフである。なお、
これらの劣化セルおよび非劣化セルは、セル16を複数
直列接続した蓄電池12の任意の一セルとする。図2A
は、劣化セルの使用期間tと内部インピーダンスZ、端
子電圧Vとの関係を示すグラフである。図2Bは、非劣
化セルの使用期間tと内部インピーダンスZ、端子電圧
Vとの関係を示すグラフである。なお、図2において、
内部インピーダンスの変化は実線で、端子電圧の変化は
鎖線で示している。まず、端子電圧Vの変化について説
明する。劣化セルにおいては、使用期間tの経過によ
り、過充電による内部短絡や充電不足によるサルフェー
ションが生じ始める。このため、図2Aに示すように、
その端子電圧Vは、使用期間tの経過と共に徐々に減少
してゆく。さらに使用期間が経過すると、端子電圧の減
少率ΔV(=|dy/dx|)が大きくなる。すなわち、
端子電圧の変化を示すグラフ(図2Aの鎖線で示す。)
の勾配が急になる。このように、蓄電池12の任意セル
が劣化することにより、最終的には、蓄電池12全体と
して停電時に必要とされる電力を蓄積することができな
くなり、当該蓄電池12は寿命に達することとなる。一
方、図2Bに示すように、非劣化セルにおいては使用期
間tの経過と共に、端子電圧Vは徐々に増加する。これ
は、劣化セルの端子電圧Vが減少することにより(図2
A参照)、その他の非劣化セルの端子電圧Vが影響を受
けるためである。例えば、図1において、電源電圧が1
2Vであり、蓄電池12が直列接続した6つのセル16
を備える場合について考える。蓄電池12は、電源10
に並列接続され、浮動充電状態にあるために、一部に劣
化セルを含むような場合であっても、蓄電池12全体の
端子電圧Vは、見かけ上は常に12Vと測定される。す
なわち、浮動充電状態においては、測定する蓄電池12
の全てのセル電圧を合計すると、常に電源電圧と同じ端
子電圧である12Vが測定される。しかしながら、各セ
ル電圧を比較すると、劣化セルと非劣化セルの間では端
子電圧は異なる。例えば、内部短絡などの要因により劣
化セルの端子電圧が減少して、セル電圧が2Vから1V
にまで減少したような場合には、その差分の電圧が他の
非劣化セルに分配される。非劣化セルの状態が同じであ
ると仮定すると、他の5セルの端子電圧が約0.2V
(=1V/5セル)ずつ上昇し、それぞれセル電圧が
2.2Vとなる。すなわち、蓄電池12全体の端子電圧
を測定した場合には、電源電圧の値がそのまま測定され
るために端子電圧の変化は生じないが、各セル16毎に
端子電圧を測定することにより劣化セルを検出すること
が可能となる。つぎに、内部インピーダンスZの変化に
ついて説明する。図2Aに示すように、劣化セルにおい
ては、水分枯渇、電極等の部品の腐食などの原因によっ
て、その内部インピーダンスZは、使用期間tの経過と
共に徐々に増加していく。さらに、使用期間tが経過す
ると、内部インピーダンスの増加率ΔZ(=|dy’/
dx’|)が大きくなる。すなわち、内部インピーダン
スZの変化を示すグラフ(図2Aの実線で示す)の勾配
が急になる。このように、蓄電池12の任意セル16が
劣化することにより、最終的には、蓄電池12全体とし
て停電時に必要とされる電力を蓄積することができなく
なり、当該蓄電池12は寿命に達する。なお、一般に
は、内部インピーダンスが使用初期の2倍から数倍に増
加したセル16を劣化セルと判断している。一方、図2
Bに示すように、非劣化セルにおいては、使用期間tの
経過と共に内部インピーダンスがいくらか増加するが、
図2Aに示す劣化セルの場合のような、内部インピーダ
ンスの急激な変化は示さない。このように、蓄電池12
が寿命に近づくまでの間に、劣化セルは、図2に示すよ
うに端子電圧の減少率ΔV(=|dy/dx|)および内
部インピーダンスの増加率ΔZ(=|dy’/dx’|)
が大きくなるという特性を示す。 [システム構成およびハードウェア構成]つぎに、図3a
などを用いて、この発明を実施するためのシステム構成
およびハードウェア構成について説明する。この発明を
実施するためのシステムは、図3aに示すように、蓄電
池12を備えた無停電電源装置1と、その他の蓄電池寿
命診断装置8とに分けられる。無停電電源装置1は、図
3aに示すように、交流電源10、整流器20、蓄電池
12、インバータ18、負荷14を備える。交流電源1
0は、負荷14や蓄電池12への電力の供給を行うため
のものであり、商用電源が用いられる。整流器20は、
交流電源10からの出力を整流し、直流電力に変換して
出力する。また、放電試験が行われる際には、寿命診断
PC6からの要求により、交流電源10の出力制御を行
う。インバータ18は、整流器20(停電時には、蓄電
池12)からの直流電力を交流電力に変換して負荷14
に供給する。蓄電池12は、負荷14に対して並列に接
続されており、充電方式として浮動充電方式を採用して
いる。このため、交流電源10の供給が停止した場合に
は、蓄電池12から負荷14に対して電力を自動的に供
給することができる。また、蓄電池12は、直列接続さ
れた6個のセル16(図3a中のS1からS6)を備え
る。各セル16の端子電圧は2Vであるため、蓄電池1
2全体の端子電圧は12Vとなる。なお、整流器20か
ら出力された交流電源10の出力電圧は、13.2Vか
ら13.7Vとなるように設計される。この実施形態で
は、蓄電池12が寿命診断装置8によって正常でないと
診断された場合には、蓄電池12は交換されるが、交換
作業は蓄電池12毎に行われる。したがって、蓄電池1
2の一セルのみが寿命に近い場合であっても、セル単位
での交換は行われない。つぎに、蓄電池寿命診断装置8
について説明する。蓄電池寿命診断装置8は、図3aに
示すように、寿命診断手段6である寿命診断PC6、端
子電圧測定手段4である端子電圧用テスター4、及び内
部インピーダンス測定手段2である内部インピーダンス
用テスター2を備える。図3aに示すように、蓄電池1
2の各セル16には、端子電圧用テスター4の入力端子
4aおよび内部インピーダンス用テスター2の入力端子
2aが接続される。端子電圧用テスター4は、セル16
の端子電圧を測定するための装置である。内部インピー
ダンス用テスター2は、セル16の内部インピーダンス
を測定するための装置である。これらのテスターには、
一般に市販されているものを用いることができる。さら
に、端子電圧用テスター4、内部インピーダンス用テス
ター2は、図3aに示すように、I/Oポート35を介
して寿命診断PC6に接続される。内部インピーダンス
用テスター2および端子電圧用テスター4は、その内蔵
回路の接点を各セル16の入力端子に切り替える機能を
備える。これにより、寿命診断PC6は、各セル16毎
の端子電圧及び内部インピーダンスのデータを取得する
ことができる。なお、図3aに示すように、整流器20
もI/Oポート35を介して寿命診断PC6に接続され
る。寿命診断PC6が、蓄電池12が浮動充電状態にあ
るか否かを検知するためである。また、放電試験時に
は、寿命診断PC6からI/Oポート35を介して交流
電源10の出力制御も行う。I/Oポート35の働きに
ついて、図3bを用いて、以下に説明する。図3bに示
すように、寿命診断PC6は、I/Oポート35を介し
て、内部インピーダンス用テスター2、端子電圧用テス
ター4に特定セルの内部インピーダンス、端子電圧のデ
ータを要求する(L1)。これに応じて、内部インピー
ダンス用テスター2、端子電圧用テスター4は、特定セ
ルに端子を選択して各データを取得し、寿命診断PC6
に出力する(L2)。さらに、寿命診断PC6は、図3
bに示すように、I/Oポート35を介して、電源電力
の供給を停止するように整流器20を制御を行い(L
3)、また、整流器20が浮動充電状態にあるか否かの
検知を行う(L4)。端子電圧用テスター4および内部
インピーダンス用テスター2の詳細について、以下に、
図4を用いて説明する。図4は、内部インピーダンス用
テスター2及び端子電圧用テスター4を取り付けた状態
の蓄電池12を示す図である。図4Aに示すように、蓄
電池12は、点線で示す6つのセル領域(セル番号S1
〜S6)を有しており、それぞれについて、内部インピ
ーダンス用テスター2の入力端子2a及び端子電圧用テ
スター4への入力端子4aが取り付けられる。図4B
は、図4Aに示す蓄電池12のX−X断面図である。図
4Bでは、内部インピーダンス用テスター2の入力端子
2aを、セル電極60とは別途に設けられた2つの内部
インピーダンス用電極62に接続している。なお、内部
インピーダンス用電極62を設けずに、セル電極60に
内部インピーダンス用テスター2の入力端子2aを接続
しても良い。内部インピーダンス用テスター2は、寿命
診断PC6からの要求により、電解液に浸された内部イ
ンピーダンス用電極62間に交流電流を流して、内部イ
ンピーダンスを各セル毎に出力する機能を備える。内部
インピーダンスは、内部インピーダンス用テスター2の
出力端に接続された寿命診断PC6(図3a参照)に出
力される。また、端子電圧用テスター4の入力端子4a
は、図4Bに示すように、セル電極60に接続される。
端子電圧用テスター4は、寿命診断PC6からの要求に
より、端子電圧を各セル16毎に出力する機能を備え
る。端子電圧は、端子電圧用テスター4の出力端に接続
された寿命診断PC6(図3a参照)に出力される。 [寿命診断PC6のハードウェア構成]寿命診断手段6で
ある寿命診断PC6は、図3aに示すように、ハードデ
ィスク30、CPU32、メモリ34、ディスプレイ3
6、キーボード/マウス38、記録媒体リーダ40、記
録媒体42を備える。CPU32は、内部インピーダンス
および端子電圧を測定するために、各テスター2、4の
制御を行う。さらに、CPU32は、メモリ34を用い
て、各セル16の端子電圧及び内部インピーダンスの変
化率の演算や、演算結果データと寿命判断基準データと
の比較などの寿命診断に関する処理を行う。ディスプレ
イ36には、負荷10への電力供給状態の表示、蓄電池
12が寿命に近い旨の警告表示、端子電圧及び内部イン
ピーダンスの傾向グラフ等の各種表示が行われる。寿命
診断PC6のハードディスク30には、マイクロソフト
社のウインドウズのようなオペレーションシステム(O
S)や、蓄電池12の寿命診断処理を行う蓄電池寿命管
理ソフトなどがインストールされる。これらのソフトウ
ェアのインストールは、例えば、CD-ROM等の記録媒体4
2を記録媒体リーダ40に挿入し、寿命診断PC6のハ
ードディスク30にデータをコピーすることによって行
われる。蓄電池寿命管理ソフトは、蓄電池12の端子電
圧データおよび内部インピーダンスデータの管理や、寿
命診断に関する処理などを行うソフトウェアであり、図
5に、蓄電池寿命管理ソフト50が備えるモジュールを
示す。図5に示すように、蓄電池寿命管理ソフト50
は、ステータスインフォメーションマネージャ52、セ
ルボルテージマネージャ54、セルインピーダンスマネ
ージャ56、バッテリキャパシティマネージャ58など
のモジュールを備える。これらの各モジュールが備える
機能について、簡単に説明する。ステータスインフォメ
ーションマネージャ52は、蓄電池12の寿命診断を行
い、さらに、その結果を寿命診断PC6のディスプレイ
36上に表示する処理などを行う。セルボルテージマネ
ージャ54は、蓄電池12の各セル16の端子電圧の傾
向管理のための処理を行う。セルインピーダンスマネー
ジャ56は、蓄電池12の各セル16の内部インピーダ
ンスの傾向管理のための処理を行う。バッテリキャパシ
ティマネージャ58は、放電試験により蓄電池12の残
存容量を推定するための処理を行う。 [端子電圧および内部インピーダンスの取得の際の処理]
つぎに、寿命診断PC6が、各セル16の端子電圧を取
得する際に行われる処理について、図6を用いて説明す
る。なお、これらの処理は、図5に示すセルボルテージ
マネージャ54によって行われる。寿命診断PC6のCP
U32は、現在時刻と所定の端子電圧の測定時間Tを比
較し、現在時刻が予め定められた測定時間であるか否か
を常に判断している(ステップS100)。例えば、予
め測定時間として設定された毎週月曜日の午前0時であ
るか否かを判断している。寿命診断PC6は、現在時刻
が端子電圧の測定時間であると判断した場合には、セル
番号Snのnを初期値1とする(ステップS102)。
つぎに、寿命診断PC6は、端子電圧用テスター4にセ
ルS1の端子電圧V1を要求する(ステップS10
4)。セルS1の端子電圧用テスター4は、これに応じ
て端子電圧V1を測定し、端子電圧データを寿命診断P
C6に送信する(ステップS106)。寿命診断PC6
は、受信した端子電圧データをハードディスク30に記
憶する(ステップS108)。寿命診断PC6のCPU3
2は、メモリ34に記憶されたセル番号S1を読み込ん
で、端子電圧の測定を終えたセルS1が測定する最後の
セルか否かを判断する(ステップS110)。例えば、
この実施形態においては、全部で6個のセル16が存在
するので、S6か否かを判断する。測定する最後のセル
でない場合には、寿命診断PC6は、ステップS102
において記憶しておいたセル番号S1に1を加えS2と
し、ステップS104に移行する(ステップ112)。
このようにして、S1からS6までの全てのセル16の
端子電圧(V1からV6)が測定されるまで、ステップ
S104以降の処理が繰り返し行われる。一方、測定す
る最後のセルS6である場合には、端子電圧の測定は終
了し、内部インピーダンスを取得するための処理に移
る。図8に、寿命診断PC6のハードディスク30に記
憶される各セル16の測定データの例を示す。図8に示
すように、例えば、1998年6月22日に測定したセ
ルS1のセル電圧V1が、1.79[V]と記録される。
セルボルテージマネージャ54は、ユーザーからの指示
に応じ、記憶された端子電圧データに基づいて、各セル
16の端子電圧の変化を示すグラフをディスプレイ36
上に表示する。図9に、セルS1の端子電圧V1の変化
を示すグラフの例を示す。つぎに、寿命診断PC6が、
各セルSnの内部インピーダンスを取得する際に行われ
る処理について、図7を用いて説明する。なお、図7中
のは、図6中のに対応する。なお、これらの処理
は、図5に示すセルインピーダンスマネージャ56によ
って行われる。図7に示すように、全てのセル16の端
子電圧を測定した後、寿命診断PC6は、セル番号Sn
のnを再び初期値1とする(ステップS202)。つぎ
に、寿命診断PC6は、セルS1の内部インピーダンス
用テスター2に内部インピーダンスZ1を要求する(ス
テップS204)。セルS1の内部インピーダンス用テ
スター2は、これに応じて内部インピーダンスZ1を測
定し、内部インピーダンスデータを寿命診断PC6に送
信する(ステップS206)。寿命診断PC6は、受信
した内部インピーダンスデータをハードディスク30に
記憶する(ステップS208)。つぎに、寿命診断PC
6のCPU32は、メモリ34に記憶されたセル番号S1
を読み込んで、内部インピーダンスの測定を終えたセル
S1が測定する最後のセルか否かを判断する(ステップ
S210)。この実施形態においては、セル16は全部
で6個存在するので、セルS6か否かを判断する。測定
する最後のセルでない場合には、寿命診断PC6は、ス
テップS202において記憶しておいたセル番号S1に
1を加え、S2とし、ステップS204に移行する。
(ステップ212)。このようにして、S1からS6ま
での全てのセル16の内部インピーダンス(Z1からZ
6)が測定されるまで、ステップS204以降の処理が
繰り返し行われる。一方、測定する最後のセルS6であ
る場合には、内部インピーダンスの測定は終了し、蓄電
池12の寿命診断処理に移る。図8に、寿命診断PC6
のハードディスク30に記憶されるセルS1の測定デー
タの例を示す。図8に示すように、例えば、1998年
6月22日に測定を行ったセルS1の内部インピーダン
スが9.1[mΩ]と記録される。セルインピーダンスマ
ネージャ56は、ユーザーからの指示に応じ、記憶され
た内部インピーダンスデータに基づいて、各セル16の
内部インピーダンスZnの変化を示すグラフをディスプ
レイ36上に表示する。図10に、セルS1の内部イン
ピーダンスZ1の変化を示すグラフの例を示す。以上の
ようにして、浮動充電状態における各セル16の端子電
圧および内部インピーダンスの測定は、所定の測定時間
毎に寿命診断PC6が自動的に行う。 [蓄電池12の寿命診断処理]蓄電池12の寿命診断処理
について、図11などを用いて、以下に説明する。図1
1は、蓄電池12の寿命診断処理を示す図である。な
お、図11中のは、図7中のに対応する。セルS1
からS6までの各セル16の端子電圧Vおよび内部イン
ピーダンスZのデータを取得した後、寿命診断PC6
は、セル番号nと判定回数Nを初期値1とする(ステッ
プS300)。つぎに、寿命診断PC6のCPU32は、
セルS1の端子電圧V1が所定値Vth以上であり、か
つ内部インピーダンスZ1が所定値Zthが所定値以下
であるか否かを判定する(ステップS302)。セルS
1の端子電圧V1、内部インピーダンスZ1は、既に寿
命診断PC6のハードディスク30に記録されている
(ステップS108、S208参照)。所定値Vth、
Zthの範囲は、明らかに当該セル16が劣化セルでな
いと推測できる程度の範囲が予め設定される。例えば、
図9の端子電圧のグラフに示す、端子電圧V1がVth
以上の範囲、図10の内部インピーダンスのグラフに示
す、内部インピーダンスZ1がZth以下の範囲が、所
定値の範囲として設定される。端子電圧V1、内部イン
ピーダンスZ1が双方共に劣化セルである旨を示してい
ない場合には、当該セル16についてはここで寿命診断
を終了し以降の寿命診断を行わない。これにより、以降
の寿命診断処理を行うセル数を削減することができ、寿
命診断処理全体の効率化が図られる。セルS1の端子電
圧V1が所定値Vth以上であるか、もしくは内部イン
ピーダンスZ1が所定値Zth以下である場合には、寿
命診断PC6のCPU32は、セルS1が判定する最後の
セルであるか否かを判断する(ステップS304)。セ
ルSnが判定する最後のセルである場合には、蓄電池1
2は寿命に近くないと判定され、寿命診断処理が終了す
る。一方、セルSnが判定する最後のセルでない場合に
は、寿命診断PC6のCPU32は、nに1を加えてその
データをメモリ34に記憶し、ステップS302に移行
する(ステップS306)。これにより、次セルについ
ての寿命診断処理が開始する。一方、セルSnの端子電
圧Vnが所定値Vth以下であり、かつ内部インピーダ
ンスZnが所定値Zthが所定値以上である場合には、
寿命診断PC6のCPU32は、蓄電池12が浮動充電状
態であるか否かを判断する(ステップS308)。蓄電
池12が浮動充電状態でない場合には、放電により電圧
降下が生じていることが考えられる等の要因により、本
基準では正確な寿命診断を行うことができないからであ
る。なお、蓄電池12が浮動充電状態にあるか否かは、
寿命診断PC6から整流器20にアクセスして、交流電
源10から電力が供給されているかどうかを検知するこ
とにより判断することができる。蓄電池12が浮動充電
状態にある場合には、寿命診断PC6は、判定回数Nが
2か否かを判断する(ステップS310)。Nが2でな
い場合には、寿命診断PC6は、Nに1を加える(ステ
ップS312)。さらに、当該セルSnの端子電圧V
n、内部インピーダンスZnの再測定を行う(ステップ
S314)。再測定の処理は、端子電圧Vnについて
は、ステップS104からステップS108まで(図6
参照)の処理と同様である。内部インピーダンスZnに
ついてはステップS204からステップS208まで
(図7参照)の処理と同じである。ここで、2回目の端
子電圧Vn、内部インピーダンスZnの測定および判定
を行うこととしたのは、最初の測定においては接触不良
などの要因による測定ミスが生じる場合があることを考
慮したためである。蓄電池12が浮動充電状態でない場
合には、ステップS304に移行し、前述したように、
当該セル16についてはここで寿命診断を終了し以降の
寿命診断処理を行わず、次セルについての寿命診断処理
が開始する。ステップS310において、判定回数Nが
2であると判断された場合には、寿命診断PC6のCPU
32は、セルSnの端子電圧の減少率ΔVnが所定値Δ
Vth以上であり、かつ、内部インピーダンスの増加率
ΔZnが所定値ΔZth以上であるか否かを判定する
(ステップS316)。端子電圧の減少率ΔVnは、寿
命診断PC6のCPU32が、測定時間Tにおける端子電
圧Vnの変化を示すグラフの勾配α(α=|dy/dx|;図9
参照)を算出して取得する。内部インピーダンスの増加
率ΔZnも、同様に、寿命診断PC6のCPU32が、測
定時間Tにおける内部インピーダンスZnの変化を示す
グラフの勾配β(β=|dy'/dx'|;図10参照)を算出し
て取得する。一方、所定値ΔVthおよびΔZthは、
予め浮動充電状態における蓄電池12の劣化実験を行い
決定した値が、無停電電源装置1の管理者により設定さ
れる。セルSnの端子電圧の減少率ΔVnが所定値ΔV
th以上であり、かつ、内部インピーダンスの増加率Δ
Znが所定値ΔZth以上であると判断した場合、寿命
診断PC6は、当該セルSnを含む蓄電池12が寿命に
近いと判断し、そのディスプレイ36上に蓄電池12を
交換すべき旨の警告表示を行う(ステップS318)。
図12に、ディスプレイ36上に表示される警告表示の
例を示す。蓄電池12が寿命に近いと判断された場合に
は、図12に示すように、ステータスインフォメーショ
ンマネージャ52のウィンドウに「蓄電池が寿命に近い
ので交換してください。」と表示され、警告ブザーが鳴
る。これにより、無停電電源装置1の管理者は、停電時
などにおいても、蓄電池12からの電力供給を確実に行
うことができ、かつ、蓄電池12を最大限利用できる最
適な時期に、蓄電池12を交換することができる。一
方、セルSnの端子電圧の減少率ΔVnが所定値ΔVt
hに満たない場合、もしくは内部インピーダンスの増加
率ΔZnが所定値ΔZthに満たない場合には、当該セ
ル16は非劣化セルと判断されるため、ステップS30
4に移行する。このため、当該セル16についてはここ
で寿命診断処理が終了する。寿命診断PC6が、ステッ
プ304においてセルSnが最後のセルであると判断し
た場合には、当該蓄電池12についての寿命診断処理を
終了する。この実施形態における寿命診断の結果を、図
13を用いて説明する。図13は、寿命診断処理におけ
る端子電圧の減少率および内部インピーダンスの増加率
に基づく判定(ステップS316参照)の結果の例を示
す図である。なお、図13において、端子電圧の減少率
ΔVnが所定値ΔVth以上である場合、内部インピー
ダンスの増加率ΔZnが所定値ΔZth以上である場合
(ステップS316参照)をそれぞれ記号「○」で示
し、この条件に該当しない場合を記号「×」で示してい
る。さらに、上記判定がまだ済んでいない場合を「・」
で表示している。上記判定に移行する前の段階(ステッ
プS302など)において、非劣化セルであると判定さ
れたセルSnについては、記号「−」で示している。ま
ず、図13に示すように、セルS1のΔVnの欄には
「○」が、ΔZnの欄には「×」が表示されている。す
なわち、セルS1の端子電圧の減少率ΔV1は所定値Δ
Vth以上であるが、内部インピーダンスの増加率ΔZ
1は所定値ΔZth以上でないため、蓄電池12が寿命
に近いと判断されていない。つぎに、セルS2のΔVn
の欄には「−」が、ΔZnの欄には「−」が表示されて
いる。すなわち、セルS2は、端子電圧の減少率ΔV2
が所定値ΔVth以上であるか、内部インピーダンスの
増加率ΔZ2が所定値ΔZth以上であるか否かを判定
する前の処理で非劣化セルであると判断されている。ま
た、セルS3のΔVnの欄には「○」が、ΔZnの欄に
は「○」が表示されている。これは、セルS3の端子電
圧の減少率ΔV3が所定値ΔVth以上であり、かつ、
内部インピーダンスの増加率ΔZ3が所定値ΔZth以
上である場合に該当する。これにより、セルS3が劣化
セルであると判定され、蓄電池12が寿命に近いと判断
されている。なお、セルS4からS6の各欄には「・」
が表示されている。これは、セルS3で寿命診断処理が
終了したために、セルS4からS6については、上記判
定が行われなかったためである。以上のように、この発
明によれば、端子電圧の増加率および内部インピーダン
スの減少率に基づいて、蓄電池12の寿命診断を正確か
つ効率的に行うことが可能となる。 [蓄電池12が複数存在する場合の実施形態]上記実施形
態においては、蓄電池12が1つの場合に寿命診断を行
うこととしたが、蓄電池12が複数存在する場合にも、
この発明を用いることができる。以下に、図14および
図15を用いて、蓄電池12が複数存在する場合の実施
形態について説明する。図14は、無停電電源装置1の
複数の蓄電池12の部分の拡大図である。図14に示す
ように、この実施形態の無停電電源装置1は、直列接続
された3個の蓄電池12を備える。図14に示すよう
に、各蓄電池12の蓄電池番号をR1からR3とする。
なお、蓄電池12以外の部分のシステム構成および寿命
診断PC6などのハードウェア構成は、図3aに示すも
のと同じである。また、前述の実施形態の場合と同様
に、各蓄電池12には、端子電圧用テスター4および内
部インピーダンス用テスター2が接続され、図14に示
すように、内部インピーダンス用テスター2の入力端子
2aは各セル16毎に接続される。しかしながら、端子
電圧用テスター4の入力端子4aは前述の実施形態とは
異なり蓄電池12毎に接続される。この実施形態では、
蓄電池12が複数存在するために、蓄電池12毎に端子
電圧を測定しても、劣化セルの影響が蓄電池R1からR
3の間の端子電圧の差としてに現れるからである。ただ
し、前述の実施形態のようにセル16毎に端子電圧を測
定するようにしてもよい。また、内部インピーダンス用
テスター2の入力端子2aを蓄電池12毎に接続してシ
ステム構成を簡略化することもできる。寿命診断PC6
が蓄電池番号がR1からR3までの各蓄電池12の端子
電圧を取得する際に行われる処理は、端子電圧が蓄電池
12毎に測定されること以外は、図6に示す各セル16
の端子電圧を取得する際に行われる処理と同じである。
すなわち、この実施形態における寿命診断PC6が各蓄
電池12の端子電圧を取得する際に行われる処理は、図
6において、セル番号Snを蓄電池番号Rnとしたもの
と同じになる。また、寿命診断PC6が各蓄電池12の
内部インピーダンスを取得する際に行われる処理は、蓄
電池番号がR1からR3までの複数の蓄電池12の各セ
ル16について内部インピーダンスを測定すること以外
は、図7に示す1つの蓄電池12の各セル16の内部イ
ンピーダンスを取得する際に行われる処理と同じであ
る。すなわち、この実施形態における寿命診断PC6が
複数の蓄電池12の各セル16の内部インピーダンスを
取得する際に行われる処理は、図7において、ステップ
S202のセル番号Snおよび蓄電池番号Rnを初期値
1とし、さらに、ステップS210の後にRnが測定す
る最後の蓄電池か否かを判断する処理などを追加したも
のと同じになる。寿命診断PC6が行う複数の蓄電池1
2の寿命診断処理についても、蓄電池番号がR1からR
3までの複数の蓄電池12に適用できるように、上記と
同様の変更を、図11に示す蓄電池12が1つの場合の
寿命診断処理に行えばよい。この実施形態における寿命
診断の結果を、図15を用いて説明する。図15は、複
数の蓄電池12の寿命診断処理における端子電圧の減少
率および内部インピーダンスの増加率に基づく判定(ス
テップS316参照)の結果の例を示す図である。な
お、図15に表示された記号の意味は前述の実施形態の
場合と同じである。まず、図15に示すように、蓄電池
R1のΔVの欄には「−」が、各セルSnのΔZnの欄
には「−」が表示されている。すなわち、蓄電池R1
は、各セルSnの端子電圧の減少率ΔVnが所定値ΔV
th以上であり、かつ、内部インピーダンスの増加率Δ
Znが所定値ΔZth以上であるか否かを判定する前の
処理で寿命近くでないと判断されている。つぎに、蓄電
池R2のΔVnの欄には「×」が、各セルSnのΔZn
の欄には「・」が表示されている。すなわち、蓄電池R
2は、端子電圧の減少率ΔVは所定値ΔVth以上でな
いため、寿命に近いと判断されていない。なお、セルΔ
Znの各欄には「・」が表示されているが、これは、蓄
電池R2の端子電圧ΔVの判定のみで蓄電池12が寿命
に近くにないと判断されたためである。また、蓄電池R
3のΔVの欄には「○」が、セルS1からS4のΔZn
の欄には「×」が表示されている。すなわち、蓄電池R
3の端子電圧の減少率ΔVは所定値ΔVth以上である
が、蓄電池R3のセルS1からS4の内部インピーダン
スの増加率ΔZnは所定値ΔZth以上でない。このた
め、セルS1からS4は非劣化セルであると判定されて
いる。一方、蓄電池R3のΔVの欄には「○」が、セル
S5のΔZnの欄には「○」が表示されている。これ
は、蓄電池R3の端子電圧の減少率ΔVが所定値ΔVt
h以上であり、かつ、セルS3の内部インピーダンスの
増加率ΔZ3が所定値ΔZth以上の場合に該当する。
これにより、セルS5が劣化セルと判定され、蓄電池1
2が寿命に近いと判断されている。以上のように、蓄電
池12が複数存在するような場合であっても、この発明
によれば、端子電圧の増加率および内部インピーダンス
の減少率に基づいて、蓄電池12の寿命診断を正確かつ
効率的に行うことが可能となる。なお、上記実施形態に
おいては、複数の蓄電池12を直列接続することとした
が、複数の蓄電池12を並列接続してもよい。 [その他の実施形態]なお、上記各実施形態において
は、端子電圧の減少率が所定値以上で、かつ、内部イン
ピーダンスの増加率が所定値以上である場合に寿命に達
したと判断している。つまり、上記各実施形態において
は、内部インピーダンスの増加率と端子電圧の減少率を
寿命診断において同等に扱うようにした。しかし、内部
インピーダンスの増加率を主な判断基準として用い、端
子電圧の減少率を補助的な判断基準として用いるように
して、内部インピーダンスの増加率に端子電圧の減少率
よりも重みを持たせるようにしてもよい。以下に、図1
6〜図19を用いて、内部インピーダンスの増加率が端
子電圧の減少率よりも重みがあるようにした場合の実施
形態について説明する。この実施形態においては、内部
インピーダンスの増加率は、その値により、正常レベル
・注意レベル・寿命レベルの何れかの状態に分けられ
る。例えば、図16(内部インピーダンスの変化率の時
間変化を示すグラフ)に示すように、ΔZTH1以上が
寿命レベル、ΔZTH1未満ΔZTH2以上が注意レベ
ル、ΔZTH2未満が正常レベルといったように分けら
れる。なお、ΔZTH1、ΔZTH2の値は、上記各実
施形態と同様に、浮動充電状態における劣化実験の結果
から決定される。端子電圧の増加率も同様に、正常レベ
ル・注意レベル・寿命レベルの何れかの状態に分けられ
る。例えば、図17(端子電圧の変化率の時間変化を示
すグラフ)に示すように、ΔVTH1未満が寿命レベ
ル、ΔVTH1以上ΔVTH2未満が注意レベル、ΔV
TH2以上が正常レベルといったように分けられる。な
お、ΔVTH1、ΔVTH2の値は、上記と同様に、浮
動充電状態における劣化実験の結果から決定される。図
18は、この実施形態における寿命診断の方法を示すグ
ラフである。この実施形態においては、図18に示すよ
うに、内部インピーダンスの増加率ΔZおよび端子電圧
の減少率ΔVの上記各状態に基づいて診断結果が得られ
る。この寿命診断グラフの特徴は、内部インピーダンス
の増加率が「寿命レベル」である場合には、端子電圧の
減少率が何れの状態であっても、「劣化」セルであると
判断される等、内部インピーダンスの増加率に端子電圧
の減少率よりも重みをつけたものとなっていることであ
る。具体的には、図18に示すように、この寿命診断グ
ラフにより「劣化」セルと判断されるのは、内部インピ
ーダンスの増加率が「寿命レベル」である場合、また
は、内部インピーダンスの増加率が「注意レベル」にあ
り、かつ、端子電圧の減少率が「寿命レベル」である場
合である。また、「準劣化」セルと判断されるのは、内
部インピーダンスの増加率が「注意レベル」である場合
(「劣化」セルと判断した場合を除く)、または、内部
インピーダンスの増加率が「正常レベル」にあり、か
つ、端子電圧の減少率が「寿命レベル」である場合であ
る。この寿命診断グラフを用いて寿命判定を行った具体
例について、以下に図19を用いて説明する。図19
は、ある蓄電池の内部インピーダンスの増加率および端
子電圧の減少率の算出結果を示すグラフである。なお、
このグラフでは、正常レベルが記号「○」、注意レベル
が記号「△」、寿命レベルが記号「×」で表されてい
る。図19に示すように、セルS1は、内部インピーダ
ンスの増加率ΔZが「○(正常レベル)」、端子電圧の
減少率ΔVが「×(寿命レベル)」である。一方、セル
S2は、逆に、内部インピーダンスの増加率ΔZが「×
(寿命レベル)」、端子電圧の減少率ΔVは「○(正常
レベル)」である。つまり、セルS1とセルS2では、
内部インピーダンスの増加率ΔVと端子電圧の減少率Δ
Zの状態が逆になっている。これらの条件を図19に示
す寿命判定のグラフに当てはめてみると、セルS1はT
YPE03に該当するので「準劣化」セルと診断され
る。一方、セルS2はTYPE07に該当するので「劣
化」セルと診断される。つまり、内部インピーダンスの
増加率が「×(寿命レベル)」であるセルS1の診断結
果の方が、端子電圧の減少率が「×(寿命レベル)」で
あるセルS2の診断結果よりも悪い結果となっている。
これは、端子電圧の減少率ΔZよりも内部インピーダン
スの増加率ΔZの方が、診断結果に及ぼす影響が大きく
なるようにしているためである。セルS4とセルS5に
ついても、これと同様のことがいえる。つまり、セルS
4は、内部インピーダンスの増加率ΔZが「○(正常レ
ベル)」、端子電圧の減少率ΔVが「△(注意レベ
ル)」である。一方、セルS5は、逆に、内部インピー
ダンスの増加率ΔZが「△(注意レベル)」、端子電圧
の減少率ΔVは「○(正常レベル)」である。つまり、
セルS4とセルS5では、セルS1とセルS2の場合と
同様に、内部インピーダンスの増加率ΔVと端子電圧の
減少率ΔZの状態が逆になっている。これらの条件を図
19に示す寿命判定のグラフに当てはめてみると、セル
S4はTYPE02に該当するので「非劣化」セルと診
断される。一方、セルS5はTYPE04に該当するの
で「準劣化」セルと診断される。このように、セルS1
とセルS2の場合と同様に、端子電圧の減少率ΔZより
も内部インピーダンスの増加率ΔZの方が診断結果に及
ぼす影響が大きくなっている。なお、セルS3は、内部
インピーダンスの増加率ΔZ、端子電圧の減少率ΔVが
何れも「○(正常レベル)」であり、寿命診断グラフの
TYPE01(図19参照)に該当するので、「正常」
セルと判断される。セルS6は、内部インピーダンスの
増加率ΔZ、端子電圧の減少率ΔVが何れも「△(注意
レベル)」であり、寿命診断グラフのTYPE01(図
19参照)に該当するので、「準劣化」セルと判断され
る。以上のような寿命診断の結果、セルS2が「劣化」
セルと判断される。これにより、最終的に当該蓄電池が
寿命に近いと判断される。なお、上記の各実施形態にお
いては、蓄電池12の放電試験は行わないこととした
が、さらに放電試験を行うようにしてもよい。すなわ
ち、放電試験により蓄電池12の残存容量を算出し、寿
命診断の際に当該残存容量を考慮するようにしてもよ
い。これにより、寿命診断の精度をさらに上げることが
できる。蓄電池12の放電試験を行う方法を、図3aを
用いて説明する。まず、寿命診断PC6が、整流器20
の制御を行うことにより電源10からの電力供給を停止
させる。これにより、蓄電池12は放電を開始し、負荷
20への電力供給を行う。寿命診断PC6は、電源電力
の供給が停止してから所定時間が経過後の蓄電池12の
各セル16の端子電圧を測定することにより、蓄電池1
2の残存容量を演算で求める。かかる放電試験を行う場
合の寿命診断の基準としては、蓄電池12の残存容量に
基づく寿命診断の一般的なものを用いることができる。
例えば、残存容量が初期値の80%以下に低下したとき
に寿命に近いと判断する基準がある。上記基準による判
定を更に行うことで寿命診断をより正確に行うことがで
きる。なお、上記各実施形態においては、複数のセル1
6を備える蓄電池12の寿命診断を行うこととしたが、
単一のセル16を備える蓄電池12について、この発明
を用いることもできる。なお、上記各実施形態において
は、蓄電池12中の1つのセル16が劣化セルと判断さ
れた場合に、当該セル16を含む蓄電池12が寿命に近
いと診断されることとした。しかしながら、蓄電池12
中の2以上のセル16が劣化セルと判断された場合に、
当該セル16を含む蓄電池12が寿命し近いと診断され
るようにしてもよい。なお、上記各実施形態において
は、端子電圧の減少率および内部インピーダンスの増加
率に基づく判定の前に、セルSnの端子電圧Vnが所定
値Vth以上であり、かつ内部インピーダンスZnが所
定値Zthが所定値以下であるか否かの判定を行うこと
としたが、かかる処理を行わないでこの発明を実施して
もよい。なお、上記各実施形態においては、端子電圧を
内部インピーダンスより先に測定することとしたが、内
部インピーダンスを端子電圧より先に測定してもよい。
なお、上記各実施形態においては、セルの内部インピー
ダンスや端子電圧等に基づいて蓄電池の寿命診断を行う
こととしたが、負荷電流を考慮して寿命診断を行うよう
にしてもよい。なお、上記各実施形態においては、蓄電
池が寿命に近いか否かを診断することとしたが、蓄電池
が寿命に達したか否かを判断するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄電池12を備える無停電電源装置1と、この
蓄電池12の寿命診断を行う蓄電池寿命診断装置8の構
成を示す図である。
【図2】無停電電源装置1が備える蓄電池12の劣化セ
ルと非劣化セルの浮動充電状態における内部インピーダ
ンスおよび端子電圧の変化を示すグラフである。
【図3a】この発明を実施するためのシステム構成およ
びハードウェア構成を示す図である。
【図3b】I/Oポート35の働きを示す図である。
【図4】内部インピーダンス用テスター2及び端子電圧
用テスター4を取り付けた状態の蓄電池12を示す図で
ある。
【図5】蓄電池寿命管理ソフト50が備えるモジュール
を示す図である。
【図6】寿命診断PC6が各セルの端子電圧を取得する
際に行われる処理を示す図である。
【図7】寿命診断PC6が各セルの内部インピーダンス
を取得する際に行われる処理を示す図である。
【図8】寿命診断PC6のハードディスク30に記憶さ
れる各セルの測定データの例を示す図である。
【図9】セルS1の端子電圧V1の変化を示すグラフで
ある。
【図10】セルS1の内部インピーダンスZ1の変化を
示すグラフである。
【図11】蓄電池12の寿命診断処理を示す図である。
【図12】ディスプレイ36上に表示される警告表示の
例を示す図である。
【図13】蓄電池12の寿命診断処理における端子電圧
の減少率および内部インピーダンスの増加率に基づく判
定結果の例を示す図である。
【図14】無停電電源装置1における複数の蓄電池12
の部分の拡大図である。
【図15】複数の蓄電池12の寿命診断処理における端
子電圧の減少率および内部インピーダンスの増加率に基
づく判定結果の例を示す図である。
【図16】内部インピーダンスの変化率の時間変化を示
す図である。
【図17】端子電圧の変化率の時間変化を示す図であ
る。
【図18】その他の実施形態における寿命診断の方法を
示すグラフである。
【図19】その他の実施形態における寿命診断の例を示
す図である。
【図20】無停電電源装置1のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・無停電電源装置 2・・・・内部インピーダンス測定手段(内部インピー
ダンス用テスター) 4・・・・端子電圧測定手段(端子電圧用テスター) 6・・・・寿命診断手段(寿命診断PC) 8・・・・蓄電池寿命診断装置 10・・・・電源 12・・・・蓄電池 14・・・・負荷 16・・・・セル 18・・・・インバータ 20・・・・整流器 30・・・・ハードディスク 32・・・・CPU 34・・・・メモリ 35・・・・I/Oポート 36・・・・ディスプレイ 38・・・・キーボード/マウス 40・・・・記録媒体リーダ 42・・・・記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CB05 CB06 CB12 CB23 CC01 CC02 CC03 CC04 CC06 CC07 CC17 CC23 CC25 CC27 CC28 CE00 5G003 AA01 BA01 DA04 EA08 GC05 5H030 AA08 AS03 FF41 FF44 FF52

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】停電時においても負荷への電力供給が絶た
    れないように負荷に接続される蓄電池のセル寿命を診断
    するための蓄電池寿命診断装置であって、 前記蓄電池のセルの端子電圧を測定する端子電圧測定手
    段と、 前記蓄電池のセルの内部インピーダンスを測定する内部
    インピーダンス測定手段と、 前記端子電圧の減少率および前記内部インピーダンスの
    増加率を算出し、当該端子電圧の変化および内部インピ
    ーダンスの変化に基づいて、当該セルの寿命を診断する
    寿命診断手段と、 を備えたことを特徴とする蓄電池寿命診断装置。
  2. 【請求項2】請求項1の蓄電池寿命診断装置において、 前記寿命診断手段は、蓄電池が浮動充電状態にある時の
    端子電圧の変化および内部インピーダンスの変化に基づ
    いて、寿命を判断するものであることを特徴とするも
    の。
  3. 【請求項3】請求項1または2の蓄電池寿命診断装置に
    おいて、 前記寿命診断手段は、前記端子電圧の減少率が所定値以
    上であり、かつ、前記内部インピーダンスの増加率が所
    定値以上であるか否かに基づいて、当該セルの寿命を診
    断することを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の蓄電池寿命診断装置において、 前記寿命診断手段は、少なくとも、前記端子電圧が所定
    値以上である場合か、前記内部インピーダンスが所定値
    以下の場合に、前記減少率および前記増加率に基づく判
    断を行うことを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの蓄電池寿命診断
    装置において、 前記寿命診断手段は、複数の段階を設けて寿命を診断す
    ることを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項5の蓄電池寿命診断装置において、 前記寿命診断手段は、前記内部インピーダンスの増加率
    を主たる診断要素とし、前記端子電圧の減少率を従たる
    診断要素として用いて診断することを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかの蓄電池寿命診断
    装置において、 前記寿命診断手段は、前記負荷への電源供給を停止して
    蓄電池を放電状態とし、所定時間経過後に取得した端子
    電圧に基づいて残存容量を算出し、当該残存容量も考慮
    して寿命診断を行うことを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかの蓄電池寿命診断
    装置において、 前記蓄電池は直列接続された複数のセルを有しており、 前記寿命診断手段は、前記複数のセルの何れか一つでも
    正常でないと判断した場合には、前記蓄電池全体を正常
    でないと判断することを特徴とするもの。
  9. 【請求項9】請求項8の蓄電池寿命診断装置において、 前記負荷には、直列接続された複数の蓄電池が接続され
    ており、 前記寿命診断手段は、正常でないと判断したセルを含む
    蓄電池を正常でないと診断することを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】停電時においても負荷への電力供給が絶
    たれないように負荷に接続される蓄電池のセル寿命を診
    断するための蓄電池寿命診断装置をコンピュータを用い
    て実現するためのプログラムであって、 前記蓄電池のセルについて測定された端子電圧データ、
    前記蓄電池のセルの内部インピーダンスについて測定さ
    れた内部インピーダンスデータを受け、 前記端子電圧の減少率および前記内部インピーダンスの
    増加率を算出し、当該端子電圧の変化および内部インピ
    ーダンスの変化に基づいて、当該セルの寿命を診断する
    処理をコンピュータに行わせるためのプログラム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のプログラムを記録し
    た記録媒体。
  12. 【請求項12】停電時においても負荷への電力供給が絶
    たれないように負荷に接続される蓄電池のセル寿命を診
    断するための蓄電池寿命診断方法であって、 前記蓄電池のセルの端子電圧を測定し、 前記蓄電池のセルの内部インピーダンスを測定し、 前記端子電圧の減少率および前記内部インピーダンスの
    増加率を算出し、当該端子電圧の変化および内部インピ
    ーダンスの変化に基づいて、当該セルの寿命を診断する
    ことを特徴とする蓄電池寿命診断方法。
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