JP2002349322A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

Info

Publication number
JP2002349322A
JP2002349322A JP2001159458A JP2001159458A JP2002349322A JP 2002349322 A JP2002349322 A JP 2002349322A JP 2001159458 A JP2001159458 A JP 2001159458A JP 2001159458 A JP2001159458 A JP 2001159458A JP 2002349322 A JP2002349322 A JP 2002349322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine speed
internal combustion
fuel
engine
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001159458A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Oki
久 大木
Taiichi Mori
泰一 森
Masahiro Nagae
正浩 長江
Akira Hasegawa
亮 長谷川
Hide Itabashi
秀 板橋
Hiromichi Yanagihara
弘道 柳原
Masanao Koie
正直 鯉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2001159458A priority Critical patent/JP2002349322A/ja
Publication of JP2002349322A publication Critical patent/JP2002349322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の燃費を向上する。 【解決手段】 内燃機関の燃焼室5内における燃料の燃
焼により発生する熱量が予め定められた量よりも多い第
1のアイドリング運転領域では第1のタイミングにて吸
気弁7が開弁され、燃焼室内における燃料の燃焼により
発生する熱量が予め定められた量よりも少ない第2のア
イドリング運転領域では第1のタイミングよりも遅いタ
イミングにて吸気弁が開弁される。アイドリング運転領
域における内燃機関の最低機関回転数を設定し、この設
定された最低機関回転数が確保されるように燃焼室に供
給する燃料量を制御する。第1のアイドリング運転領域
においては第1の回転数を最低機関回転数に設定し、第
2のアイドリング運転領域では第1の回転数よりも小さ
い第2の回転数を最低機関回転数に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料供給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特に内燃機関の運転が開始された直後の
ように内燃機関の運転中においてその温度が全体的に低
いときがある。このときには内燃機関の燃焼室内におけ
る燃料の燃焼が不完全となり、未燃の燃料が白煙の形で
燃焼室から排出されることとなる。このように内燃機関
において白煙が発生することを防止するために特開平9
−256891号公報に記載の技術では吸気弁の開弁タ
イミングを通常のタイミングよりも遅くし、吸気弁が開
弁される前に燃焼室内に負圧を形成しておき、このよう
に燃焼室内に負圧が形成されている状態で吸気弁を開弁
し、空気を急激に燃焼室内に吸入することにより空気の
温度を高め、結果として内燃機関の温度を上昇させるよ
うにしている。斯くして上記公報に記載の技術によれば
内燃機関の温度が高められ、燃料が燃焼室内にて完全に
燃焼し、これにより燃焼室における白煙の発生が防止さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記公報に記
載の内燃機関では吸気弁の開弁タイミングを通常のタイ
ミングよりも遅くすることにより燃焼室内に吸入される
空気の温度を高め、燃焼室において燃料を良好に燃焼さ
せるようにしている。しかしながらこのことを利用して
内燃機関の燃費を向上する方策は講じられてはいない。
そこで本発明の目的は内燃機関の燃費を向上することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の1番目の発明では、内燃機関の燃焼室内における燃料
の燃焼により発生する熱量が予め定められた量よりも多
い第1のアイドリング運転領域では第1のタイミングに
て吸気弁が開弁され、燃焼室内における燃料の燃焼によ
り発生する熱量が上記予め定められた量よりも少ない第
2のアイドリング運転領域では第1のタイミングよりも
遅いタイミングにて吸気弁が開弁されるように構成され
た内燃機関において、アイドリング運転領域における内
燃機関の最低機関回転数を設定する機関回転数設定手段
と、該機関回転数設定手段により設定された最低機関回
転数が確保されるように燃焼室に供給する燃料量を制御
する燃料量制御手段とを具備し、上記機関回転数設定手
段が第1のアイドリング運転領域においては第1の回転
数を最低機関回転数に設定し、第2のアイドリング運転
領域においては第1の回転数よりも小さい第2の回転数
を最低機関回転数に設定する。
【0005】2番目の発明では1番目の発明において、
上記機関回転数設定手段が内燃機関の温度が高いほど最
低機関回転数を小さく設定する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明を4ストローク圧縮
着火式内燃機関に適用した場合を示している。図1を参
照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3は
シリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は電気
制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は
排気弁、10は排気ポート、76は温度センサを夫々示
す。温度センサ76は内燃機関を冷却するための冷却水
の温度を検出するための温度検出手段として機能する。
【0007】吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介
してサージタンク12に連結され、サージタンク12は
吸気ダクト13およびインタークーラ14を介して過給
機、例えば排気ターボチャージャ15のコンプレッサ1
6の出口部に連結される。コンプレッサ16の入口部は
空気吸込管17を介してエアクリーナ18に連結され、
空気吸込管17内にはステップモータ19により駆動さ
れるスロットル弁20が配置される。またスロットル弁
20上流の空気吸込管17内には吸入空気の質量流量を
検出するための質量流量検出器21が配置される。
【0008】一方、排気ポート10は排気マニホルド2
2を介して排気ターボチャージャ15の排気タービン2
3の入口部に連結され、排気タービン23の出口部は排
気管24を介して酸化機能を有する触媒25を内蔵した
触媒コンバータ26に連結される。触媒コンバータ26
の上流側において排気マニホルド22内には空燃比セン
サ(以下、上流側空燃比センサ)53aが配置され、触
媒コンバータ26の下流側には空燃比センサ(以下、下
流側空燃比センサ)53bが配置される。
【0009】触媒コンバータ26の出口部に連結された
排気管28とスロットル弁20下流の空気吸込管17と
は排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路29を介
して互いに連結され、EGR通路29内にはステップモ
ータ30により駆動されるEGR制御弁31が配置され
る。またEGR通路29内にはEGR通路29内を流れ
るEGRガスを冷却するためのインタークーラ32が配
置される。図1に示した実施例では機関冷却水がインタ
ークーラ32内に導かれ、機関冷却水によってEGRガ
スが冷却される。
【0010】一方、燃料噴射弁6は燃料供給管33を介
して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール34に連結さ
れる。このコモンレール34内へは電気制御式の吐出量
可変な燃料ポンプ35から燃料が供給され、コモンレー
ル34内に供給された燃料は各燃料供給管33を介して
燃料噴射弁6に供給される。コモンレール34にはコモ
ンレール34内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ
36が取り付けられ、燃料圧センサ36の出力信号に基
づいてコモンレール34内の燃料圧が目標燃料圧となる
ように燃料ポンプ35の吐出量が制御される。
【0011】電子制御ユニット40はデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス41によって互いに接続さ
れたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッ
サ)44、入力ポート45および出力ポート46を具備
する。質量流量検出器21の出力信号は対応するAD変
換器47を介して入力ポート45に入力され、上流側空
燃比センサ53a、下流側空燃比センサ53b、温度セ
ンサ76および燃料圧センサ36の出力信号も夫々対応
するAD変換器47を介して入力ポート45に入力され
る。
【0012】アクセルペダル50にはアクセルペダル5
0の踏込量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ5
1が接続され、負荷センサ51の出力電圧は対応するA
D変換器47を介して入力ポート45に入力される。ま
た入力ポート45にはクランクシャフトが例えば30°
回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ5
2が接続される。
【0013】一方、出力ポート46は対応する駆動回路
48を介して燃料噴射弁6、スロットル弁制御用ステッ
プモータ19、EGR制御弁制御用ステップモータ30
および燃料ポンプ35に接続される。次に図2、図3、
および図5を参照して吸気弁の開閉弁特性を変更するた
めの機構について説明する。図2は当該機構の全体図で
ある。当該機構は吸気弁7の開弁量を変更すると共に吸
気弁7の開弁タイミングを変更するための機構(以下、
開弁特性変更機構)と、吸気弁7の閉弁タイミング(ま
たは開弁タイミング)を微調整するための機構(以下、
タイミング微調整機構)とを具備する。開弁特性変更機
構を図3に詳細に示し、タイミング微調整機構を図5に
詳細に示した。なお図2、図3、および図5において5
8はエンジンオイルを貯留するためのオイルタンクであ
り、65はオイルタンク58内のエンジンオイルの温度
を検出するための温度検出手段として機能する温度セン
サであり、温度センサ65の出力信号は対応するAD変
換器47を介して入力ポート45に入力される。また図
3は図2で見た側とは反対側から開弁特性変更機構を見
たときの図である。
【0014】開弁特性変更機構は図2に示したように三
つのカム54a、54b、54cと、これらカムに対応
する三つのリフトアーム55a、55b、55cとを有
する。カム54a、54b、54cはカムシャフト56
に取り付けられており、リフトアーム55a,55b,
55cはシャフト57に揺動可能に支持される。すなわ
ちリフトアーム55a,55b,55cはそれぞれ対応
するカム54a,54b,54cによりシャフト57周
りで揺動せしめられることが可能である。各カムが吸気
弁7をリフトする量、すなわち開弁量はそれぞれ異な
る。図3に示したように中央のリフトアーム55aの端
部に一つの貫通孔67が形成される。残りの二つのリフ
トアーム55b、55cの端部にはそれぞれ油圧室68
b、68cが形成される。各油圧室68b、68c内に
はそれぞれ対応してピン69b、69cが摺動可能に収
容される。これらピン69b,69cはスプリングバネ
39b,39cにより油圧室68b,68c内に引き込
まれる方向へ付勢されている。また油圧室68b、68
cは切換弁62を介してオイルポンプ66に接続され
る。
【0015】オイルタンク58内のエンジンオイルがい
ずれの油圧室68b、68cにも供給されないときには
カム54aにより吸気弁7が開弁駆動せしめられる。ま
たエンジンオイルが油圧室68bに供給されたときには
カム54bにより吸気弁7が開弁駆動せしめられる。さ
らにエンジンオイルが油圧室68cに供給されたときに
はカム54cにより吸気弁7が開弁駆動せしめられる。
このようにエンジンオイルが供給される油圧室を変える
ことにより吸気弁7の開弁量を変更すると共に吸気弁7
の開弁タイミングを変更し、燃焼室6内に供給せしめら
れる吸気量を制御することができる。
【0016】図4に吸気弁7の開弁特性を示した。図4
において横軸CAはクランク角度、縦軸ALは開弁量、
Exは排気弁9の開弁特性、Inは吸気弁7の開弁特
性、TDCは排気上死点を示す。吸気弁7を開弁させる
カムとして吸気弁7を最も大きく開弁させることができ
るカム(以下、大カム)54cが選択されたときには吸
気弁7の開弁特性は図4(A)に示したようになる。こ
の場合には排気弁9が閉弁される直前から吸気弁7が開
弁され始まる。したがって排気行程と吸気行程とは一部
において重なる。
【0017】一方、吸気弁7を開弁させるカムとして吸
気弁7を中程度の大きさで開弁させることができるカム
(以下、中カム)54bが選択されたときには吸気弁7
の開弁特性は図4(B)に示したようになる。この場合
には排気弁9が閉弁されると同時に吸気弁7が開弁され
始まる。さらに吸気弁7を開弁させるカムとして吸気弁
7を最も小さく開弁させることができるカム(以下、小
カム)54aが選択されたときには吸気弁7の開弁特性
は図4(C)に示したようになる。この場合には排気弁
9が閉弁されてから一定の時間が経過したときに吸気弁
7が開弁され始まる。
【0018】一方、タイミング微調整機構は図2に示し
たようにロータ60とハウジング61とを有する。ロー
タ60は一定範囲内において回動可能にハウジング61
内に収容される。またロータ60はカムシャフト56に
取り付けられる。さらにロータ60は図5に示したよう
にその外周壁面から径方向外方へと延びる四つの羽根7
3を有する。一方、ハウジング61はその内周壁面から
径方向内方へと延びる四つの隔壁74を有する。ロータ
60がハウジング61内に収容されたときにこれら羽根
73と隔壁74との間に八つの隔室75a、75bが形
成される。これら隔室には切換弁63を介してオイルポ
ンプ66が接続される。
【0019】オイルタンク58内のエンジンオイルが隔
室75aに供給されると閉弁タイミングが早くせしめら
れる。一方、エンジンオイルが隔室75bに供給される
と閉弁タイミングが遅くせしめられる。このようにエン
ジンオイルが供給される隔室を変えることにより吸気弁
7の閉弁タイミングを変更することができる。なおハウ
ジング61は歯車であり、図2に示したように内燃機関
の出力により回転せしめられる歯車64に係合する。
【0020】次に本実施例における吸気弁の開弁特性の
制御について説明する。本実施例では図6に示したよう
に機関回転数Nとアクセルペダル50の踏込量から算出
される機関負荷Lとに基づいて内燃機関の運転状態が線
1 により第1の運転領域Iと第2の運転領域IIとに分
割されている。特に第1の運転領域Iは内燃機関がアイ
ドリング運転されている領域(アイドリング運転領域)
に相当する。線X1 上における機関回転数Nと機関負荷
Lとの関係は機関運転領域を第1の運転領域Iと第2の
運転領域IIとの間で切り換えるか否かを判定するための
機関回転数Nごとに定まる機関負荷L、すなわち判定値
が機関回転数Nが大きくなるほど小さくなるような関係
である。
【0021】第1の運転領域においては吸気弁7を開弁
させるカムとして原則的に小カムが選択される。このよ
うに小カムが選択される理由は以下の通りである。第1
の運転領域においては機関回転数Nが比較的小さく、或
いは機関負荷Lが比較的小さいので燃焼室内における燃
料の燃焼により発生する熱量が比較的少ない。このため
内燃機関全体の温度が低く、したがって燃焼室内におい
て一部の燃料の燃焼が不完全となり、この未燃の燃料が
白煙の形で燃焼室から排出されてしまう。
【0022】ところが本実施例のように第1の運転領域
において吸気弁7を開弁させるカムとして小カムが選択
されれば吸気弁7が開弁される前に燃焼室5内に大きな
負圧が形成され、吸気弁7が開弁されたときに負圧の影
響により空気が燃焼室5内に急激に流入し、このとき空
気の温度が高まる。すなわち本実施例のように第1の運
転領域において小カムにより吸気弁7を開弁させるよう
にすれば燃焼室5内に吸入された空気の温度が高く維持
されるので燃焼室5内において燃料が完全に燃焼し、し
たがって燃焼室5内における白煙が発生することが防止
される。
【0023】もちろん上述したように第1の運転領域I
において選択されるカムは原則的に小カム54aである
が例外的にその他のカム54b,54cであることもあ
る。一方、第2の運転領域においては機関回転数Nが比
較的大きく、或いは機関負荷Lが比較的大きいので燃焼
室内における燃料燃焼から発生する熱量は比較的多い。
したがって第2の運転領域では吸気弁7を開弁させるカ
ムとして小カムを選択しなくても内燃機関の温度は比較
的高いので燃焼室5内において燃料は完全燃焼しやす
い。そこで第2の運転領域においては吸気弁7を開弁さ
せるカムとして以下の制御に従って決定される。すなわ
ち第2の運転領域においては機関回転数Nと機関負荷L
とに応じて要求吸気量TGaと要求燃料噴射量TQとが
算出される。本実施例ではこれら要求吸気量TGaおよ
び要求燃料噴射量TQとを図7に示したように機関回転
数Nと機関要求負荷Lとの関数としてマップの形で予め
記憶しておき、当該マップを用いて要求吸気量TGaお
よび供給燃料噴射量Qを算出する。
【0024】次いで要求吸気量TGaに応じて開弁特性
変更機構の三つのカム54a,54b,54cのいずれ
のカムにより吸気弁7を開弁させるかを決定する。すな
わち吸気弁7を開弁させるためにいずれのカムを実質的
に機能させるかを決定する。本実施例では要求吸気量T
Gaが多いときには大カム54cが選択され、要求吸気
量TGaが中程度の量であるときには中カム54bが選
択され、要求吸気量TGaが少ないときには小カム54
aが選択される。
【0025】さらに第2の運転領域では要求吸気量TG
aに応じて決定されたカムを機能させるように変更した
ときには実際の吸気量(以下、実吸気量)は段階的にし
か変化しないので実吸気量を正確に要求吸気量TGaと
することができないことがある。そこで本実施例では吸
気弁7の閉弁タイミングを変更すれば吸気弁7の開弁状
態と燃焼室5内におけるピストン4の位置に関係した燃
焼室5内の負圧との関係が変わることから実吸気量が変
化することを利用して実吸気量が正確に要求吸気量とな
るようにする。すなわち吸気弁7を開弁されるために機
能させるカムを変更した後に要求吸気量TGaと実吸気
量との間のずれ量に応じてタイミング微調整機構により
吸気弁7の閉弁タイミングを変更するようにする。本実
施例のタイミング微調整機構は吸気弁7の閉弁タイミン
グを連続的に変更することができるので実吸気量を正確
に要求吸気量TGaとすることができる。
【0026】本実施例によれば第2の運転領域では上述
したようにして決定されたカムを機能させるべく開弁特
性変更機構を作動させ、上述したようにして決定された
閉弁タイミングにて吸気弁7が閉弁するようにタイミン
グ微調整機構を作動させ、実吸気量が要求吸気量となる
ようにする。なお本実施例ではピストン8のポンピング
ロスを最小限に抑えるために第2の運転領域ではスロッ
トル弁20は全開とされる。
【0027】ところでアクセルペダル50の踏込み量が
零となり、内燃機関の運転がアイドリング運転状態とな
ったときにおける機関負荷は非常に小さい。したがって
燃焼室5内に噴射する燃料の量がアイドリング運転状態
以外の運転状態における燃料量よりも非常に少なくされ
ても内燃機関は比較的安定して運転せしめられる。そこ
で内燃機関の運転がアイドリング運転状態となったとき
には燃焼室5内に噴射する燃料の量をできるだけ少なく
することが内燃機関の燃費を向上するという観点からは
好ましい。しかしながら燃料噴射量が過剰に少なくされ
ると機関回転数が極めて小さくなり、したがって機関回
転数が大きく変動し、このことは内燃機関を安定して運
転せしめるという観点からは好ましくない。
【0028】内燃機関を安定して運転せしめると共に内
燃機関の燃費を向上するためには機関運転状態がアイド
リング運転状態となったときに内燃機関を安定して運転
させるのに最低限必要な機関回転数(以下、最低機関回
転数と称す)を算出し、この最低機関回転数を確保する
ことができる量の燃料を燃焼室内に噴射する必要があ
る。さらにこの最低機関回転数は内燃機関の温度、すな
わち燃焼室内の空気(以下、吸入空気と称す)の温度に
も依存する。すなわち吸入空気の温度が高いほど燃料は
燃焼室内にて完全燃焼しやすいので最低機関回転数は低
くなる。そこで本実施例では内燃機関を安定して運転せ
しめると共に内燃機関の燃費を向上するために以下のよ
うにして最低機関回転数を設定する。
【0029】上述したように吸気弁7を開弁させるカム
として小カム54aが選択され、吸気弁7の開弁タイミ
ングが遅くされているときには吸入空気の温度が高くな
っている。このように吸入空気の温度が高くなっている
と燃焼室5内において燃料は完全燃焼しやすい。すなわ
ち吸気弁7の開弁タイミングが遅くされていない場合に
比べて燃料は完全燃焼しやすい。したがって機関運転状
態がアイドリング運転状態にあるときに燃料噴射量を吸
気弁7の開弁タイミングが遅くされていない場合の燃料
噴射量に比べて少なくしても内燃機関は安定して運転せ
しめられる。このことを図8を参照して詳細に説明す
る。
【0030】図8において横軸Nは機関回転数であり、
縦軸Dは機関回転数の変動幅であり、線Lnは吸気弁7
の開弁タイミングが遅くされていない場合における機関
回転数Nと機関回転数Nの変動幅Dとの関係を示し、線
Laは吸気弁7の開弁タイミングが遅くされている場合
における機関回転数Nと機関回転数Nの変動幅Dとの関
係を示す。
【0031】吸気弁7の開弁タイミングが遅くされてい
ない場合には機関回転数Nの変動幅Dは線Lnに従って
変化し、機関回転数Nが小さくなるほど機関回転数Nの
変動幅Dが大きくなり、機関回転数NがNnよりも小さ
くなると機関回転数Nの変動幅Dは内燃機関を安定して
運転せしめるという観点から許容することができる許容
値Dpを超える。したがって最低機関回転数をNnに設
定し、機関回転数Nをこの最低機関回転数Nnとするこ
とができる量の燃料を燃焼室内に噴射するようにすれば
内燃機関を安定して運転させることができると共に内燃
機関の燃費をできるだけ向上することができる。
【0032】一方、吸気弁7の開弁タイミングが遅くさ
れている場合には機関回転数Nの変動幅Dは線Laに従
って変化し、機関回転数Nが小さくなるほど機関回転数
Nの変動幅Dが大きくなり、機関回転数NがNaよりも
小さくなると機関回転数Nの変動幅Dは内燃機関を安定
して運転せしめるという観点から許容することができる
許容値Dpを超える。したがって最低機関回転数をNa
に設定し、機関回転数Nをこの最低機関回転数Naとす
ることができる量の燃料を燃焼室内に噴射するようにす
れば内燃機関を安定して運転させることができると共に
内燃機関の燃費をできるだけ向上することができる。
【0033】ここでNaはNnよりも小さい。すなわち
吸気弁7の開弁タイミングが遅くされているときには機
関回転数NがNaになるまで燃料噴射量を少なくしても
内燃機関は安定して運転せしめられる。したがって本実
施例では機関運転状態がアイドリング運転状態にあると
きに吸気弁の開弁タイミングが遅くされている場合(第
2のアイドリング領域)には吸気弁の開弁タイミングが
遅くされていない場合(第1のアイドリング運転領域)
に比べて燃料噴射量を少なく設定する。これによっても
内燃機関の燃費が向上される。
【0034】ところで内燃機関の温度が高いほど燃料は
燃焼室内にて完全燃焼しやすい。したがって機関運転状
態がアイドリング運転状態にあるときに内燃機関の温度
が高い場合には内燃機関の温度が低い場合に比べて燃料
噴射量が少なくても内燃機関は安定して運転せしめられ
る。そこで本実施例ではさらに図9に示したように最低
機関回転数が設定されている。
【0035】図9において横軸TEは内燃機関の温度で
あり、縦軸Nmin は最低機関回転数であり、線Xnは吸
気弁7の開弁タイミングが遅くされていないときの内燃
機関の温度TEと最低機関回転数Nmin との関係を示
し、線Xaは吸気弁7の開弁タイミングが遅くされてい
るときの内燃機関の温度TEと最低機関回転数Nmin と
の関係を示す。
【0036】図8に示したように本実施例では吸気弁7
の開弁タイミングが遅くされていないときには最低機関
回転数Nmin は線Xnに従って設定され、内燃機関の温
度TEが第1の温度TE1 よりも低いときには最低機関
回転数Nmin は一定の値Nmin3に設定され、内燃機関の
温度TEが第1の温度TE1 と該第1の温度TE1 より
も高い第2の温度TE2 との間にあるときには内燃機関
の温度TEが高くなるほど設定される最低機関回転数N
min は小さくなり、内燃機関の温度TEが第2の温度T
2 よりも高いときには上記値Nmin3よりも小さい一定
の値Nmin2に設定される。
【0037】一方、吸気弁7の開弁タイミングが遅くさ
れているときには最低機関回転数Nmin は線Xaに従っ
て設定され、内燃機関の温度TEが第1の温度TE1
りも低いときには最低機関回転数Nmin は一定の値Nmi
n2に設定され、内燃機関の温度TEが第1の温度TE1
と該第1の温度TE1 よりも高い第2の温度TE2 との
間にあるときには内燃機関の温度が高くなるほど設定さ
れる最低機関回転数Nmin は小さくなり、内燃機関の温
度TEが第2の温度TE2 よりも高いときには上記値N
min2よりも小さい一定の値Nmin1に設定される。
【0038】このように機関運転がアイドリング運転状
態にあるときの最低機関回転数を設定し、この最低機関
回転数を確保することができる量の燃料を燃焼室内に噴
射することにより内燃機関の燃費が全体的に向上され
る。なお本実施例において内燃機関の温度は温度センサ
76により検出される冷却水の温度、或いは温度センサ
65により検出されるエンジンオイルの温度、或いはこ
れら冷却水の温度とエンジンオイルの温度のうち低いほ
うの温度から推定される。
【0039】図10は最低機関回転数を設定するために
実行されるルーチンを示す。図10においては初めにス
テップ100において吸気弁の開弁タイミングが遅くさ
れているか否かが判別される。ステップ100において
吸気弁の開弁タイミングが遅角されていると判別された
ときにはステップ101に進んで冷却水の温度Twがエ
ンジンオイルの温度Toよりも低いか否かが判別され
る。すなわちステップ101では冷却水の温度とエンジ
ンオイルの温度とのいずれが低いかが判別される。
【0040】ステップ101においてTw<Toである
と判別されたとき、すなわち冷却水の温度のほうが低い
ときにはステップ102に進んで設定制御Iが実行され
る。設定制御Iでは冷却水の温度Twから内燃機関の温
度TEを推定し、この内燃機関の推定温度TEに基づい
て図9に示した関係Xaを用いて最低機関回転数Nmin
が設定され、機関運転状態がアイドリング運転状態とな
ったときにはこの最低機関回転数が確保されるような量
の燃料が燃焼室5内に噴射される。一方、ステップ10
1においてTw≧Toであると判別されたとき、すなわ
ちエンジンオイルの温度のほうが低いときにはステップ
103に進んで設定制御IIが実行される。設定制御IIで
はエンジンオイルの温度Toから内燃機関の温度TEを
推定し、この内燃機関の推定温度TEに基づいて図9に
示した関係Xaを用いて最低機関回転数Nmin が設定さ
れ、機関運転状態がアイドリング運転状態となったとき
にはこの最低機関回転数が確保されるような量の燃料が
燃焼室5内に噴射される。
【0041】ところでステップ100において吸気弁7
の開弁タイミングが遅角されていないと判別されたとき
にはステップ104に進んで冷却水の温度Twがエンジ
ンオイルの温度Toよりも低いか否かが判別される。ス
テップ104においてTw<Toであると判別されたと
き、すなわち冷却水の温度のほうが低いときにはステッ
プ105に進んで設定制御IIIが実行される。設定制御I
IIでは冷却水の温度Twから内燃機関の温度TEを推定
し、この内燃機関の推定温度TEに基づいて図9に示し
た関係Xnを用いて最低機関回転数Nmin が設定され、
機関運転状態がアイドリング運転状態となったときには
この最低機関回転数が確保されるような量の燃料が燃焼
室5内に噴射される。一方、ステップ104においてT
w≧Toであると判別されたとき、すなわちエンジンオ
イルの温度のほうが低いときにはステップ106に進ん
で設定制御IVが実行される。設定制御IVではエンジンオ
イルの温度Toから内燃機関の温度TEを推定し、この
内燃機関の推定温度TEに基づいて図9に示した関係X
nを用いて最低機関回転数Nmin が設定され、機関運転
状態がアイドリング運転状態となったときにはこの最低
機関回転数が確保されるような量の燃料が燃焼室5内に
噴射される。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば内燃機関の燃焼室内にお
ける燃料の燃焼により発生する熱量が予め定められた量
よりも多い第1のアイドリング運転領域では第1のタイ
ミングにて吸気弁が開弁され、燃焼室内における燃料の
燃焼により発生する熱量が予め定められた量よりも少な
い第2のアイドリング運転領域では第1のタイミングよ
りも遅いタイミングにて吸気弁が開弁され、第1のアイ
ドリング運転領域においては第1の回転数を最低機関回
転数に設定し、第2のアイドリング運転領域では第1の
回転数よりも小さい第2の回転数を最低機関回転数に設
定し、これら最低機関回転数が確保される量の燃料が噴
射される。
【0043】したがって第2のアイドリング運転領域に
おいて噴射すべき燃料の量は少なくされるので内燃機関
の燃費が向上する。なお第2のアイドリング運転領域に
おいて噴射する燃料の量が少なくなったとしても第2の
アイドリング運転領域では第1のタイミングよりも遅い
タイミングにて吸気弁が開弁されるので燃焼室内に空気
の温度は高くなっており、燃料は完全燃焼しやすいので
内燃機関は安定して運転せしめられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を適用した内燃機関の全体図
である。
【図2】図1に示した内燃機関の吸気弁開閉弁特性制御
機構を示した図である。
【図3】図2に示した吸気弁開閉弁特性制御機構を詳細
に示した図である。
【図4】吸気弁の開弁特性を説明するための図である。
【図5】図2に示した吸気弁開閉弁特性制御機構を詳細
に示した図である。
【図6】機関運転領域を示す図である。
【図7】(A)は要求吸気量TGaを算出するためのマ
ップを示し、(B)は要求燃料噴射量TQを算出するた
めのマップを示す。
【図8】内燃機関の温度と最低機関回転数との関係を示
す図である。
【図9】機関回転数と機関回転数の振動幅との関係を示
す図である。
【図10】最低機関回転数を設定するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…機関本体 7…吸気弁 65…温度センサ 76…温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 泰一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 長江 正浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 長谷川 亮 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 板橋 秀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柳原 弘道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鯉江 正直 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3G092 AA02 AA11 AA17 AA18 BB01 DA01 DA04 DC03 DE01S DG05 EA02 EA04 EA09 EC09 FA24 HA01Z HA06X HB01X HB03X HB03Z HD05Z HE01X HE01Z HE03Z HE08Z HF08Z 3G301 HA04 HA12 HA13 JA02 JA26 KA01 KA07 LA07 LB04 MA11 ND01 NE01 NE06 PA01A PA11A PB08A PD01A PE01A PE08A PF03A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室内における燃料の燃焼
    により発生する熱量が予め定められた量よりも多い第1
    のアイドリング運転領域では第1のタイミングにて吸気
    弁が開弁され、燃焼室内における燃料の燃焼により発生
    する熱量が上記予め定められた量よりも少ない第2のア
    イドリング運転領域では第1のタイミングよりも遅いタ
    イミングにて吸気弁が開弁されるように構成された内燃
    機関において、アイドリング運転領域における内燃機関
    の最低機関回転数を設定する機関回転数設定手段と、該
    機関回転数設定手段により設定された最低機関回転数が
    確保されるように燃焼室に供給する燃料量を制御する燃
    料量制御手段とを具備し、上記機関回転数設定手段が第
    1のアイドリング運転領域においては第1の回転数を最
    低機関回転数に設定し、第2のアイドリング運転領域に
    おいては第1の回転数よりも小さい第2の回転数を最低
    機関回転数に設定することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 上記機関回転数設定手段が内燃機関の温
    度が高いほど最低機関回転数を小さく設定することを特
    徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
JP2001159458A 2001-05-28 2001-05-28 内燃機関の燃料供給装置 Pending JP2002349322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159458A JP2002349322A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 内燃機関の燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159458A JP2002349322A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 内燃機関の燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002349322A true JP2002349322A (ja) 2002-12-04

Family

ID=19003035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001159458A Pending JP2002349322A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 内燃機関の燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002349322A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112372A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Crf Soc Consortile Per Azioni 互いに同径で接続されたメインローブおよび追加のローブを有し吸気弁を制御するカムを備えるディーゼルエンジン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112372A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Crf Soc Consortile Per Azioni 互いに同径で接続されたメインローブおよび追加のローブを有し吸気弁を制御するカムを備えるディーゼルエンジン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5293741A (en) Warming-up system for warming up an engine for an automotive vehicle
JP4306642B2 (ja) 内燃機関の制御システム
JP5310747B2 (ja) 火花点火式内燃機関
US8074630B2 (en) Internal combustion engine control device and internal combustion engine control system
JP2009024568A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4180995B2 (ja) 圧縮着火内燃機関の制御装置
JP4196343B2 (ja) 内燃機関およびその運転方法
JP3635923B2 (ja) 内燃機関の触媒活性化促進装置
JP5741345B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4265382B2 (ja) 予混合圧縮着火内燃機関
JP4098684B2 (ja) 圧縮着火内燃機関の制御装置
JP2006299992A (ja) 内燃機関の制御システム
JP4618933B2 (ja) 内燃機関の白煙発生防止装置
JP3635911B2 (ja) 触媒温度制御装置
JP4978525B2 (ja) 過給機付きエンジンの排気装置
JP2009191660A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2002349322A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP6641405B2 (ja) エンジン制御装置
JP2007023837A (ja) 電動機付き過給機を有する内燃機関の制御装置
JP2004278326A (ja) 内燃機関のegr制御装置
JP4092579B2 (ja) 内燃エンジンの制御装置
JP3757998B2 (ja) 筒内噴射型内燃エンジンの制御装置
JP2012112263A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2005344531A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007327379A (ja) 内燃機関システムの制御装置