JP2002348958A - 鉄骨柱梁の接合構造、および鉄骨柱梁の接合工法 - Google Patents

鉄骨柱梁の接合構造、および鉄骨柱梁の接合工法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鉄骨柱梁を構築する際の構造的強度と施工容
易性といった二律背反的命題を経済的に解決し得る画期
的な接合構造とその施工方法を提供する。 【解決手段】 外周面の所定高さ位置に、上部側に至る
ほど肉厚が逓次的に減少するテーパー部11が形成された
鉄骨柱1と;鉄骨梁2に接合されるべきブラケット部3
1を少なくとも側面の一部に有する筒形鋼材であって、
それ自身は前記鉄骨柱1に挿通されて当該鉄骨柱1のテ
ーパー部11において楔止め状態を成す如く所要位置で
嵌着されたボックスコア3とを巧みに組み合わせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨柱梁の接合技
術の改良、詳しくは、構造的に非常に頑丈で狂いも生じ
難く、しかも複雑な作業を伴うことなく高能率に施工す
ることができる合理的な鉄骨柱梁の接合構造とその接合
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨建造物における鉄骨柱梁の接合は、
建物の構造的強度と建物自体の精度に関わる重要事項で
あり、従前から数々の提案が為されている。ところが、
これまで提案されてきた鉄骨柱梁の接合技術は、強度的
に安心のできるものは施工に手間が掛かり過ぎて工期の
短縮化の要請に適合しないうえに工費的にも嵩むといっ
た難点があり、逆に迅速に施工できて工費的にも安価な
ものは対荷重性や耐震性などの強度面に難点があるので
あって、構造的な強度と施工容易性とを満足させさせた
いとの課題は両立し難い二律背反的命題と考えられ、半
ば諦められていたのである。
【0003】例えば、特開平9−32111号公報に開
示する鉄骨柱梁の接合構造は、所定寸法の厚肉の角形鋼
管を挟んで、その上下部には上側の角形鋼管柱と下側の
角形鋼管柱とが溶接されている一方、前記厚肉角形鋼管
の側面には上下一対の梁端金物がボルト止めにより設け
られて、この梁端金物を介して鉄骨梁が高力ボルトによ
り接合した構造になっている。たしかに、こゝに開示さ
れる鉄骨柱梁構造は、工事現場で下側の角形鋼管柱の上
端に厚肉角形鋼管を溶接すると共に、この厚肉角形鋼管
の上端に上側の鋼管柱を溶接によって継ぎ足し、また鉄
骨梁は厚肉角形鋼管の側面に設けた梁端金物に高力ボル
トで接合するだけで良いので、能率的に工事を行うこと
ができ施工性が頗る良い。ところが反面、このものにあ
っては、地震などの原因によって横方向の大きな振動が
加わったとき鉄骨柱の溶接部分にダメージを受け易いと
いう欠点があった。
【0004】これに対し、特許第2898586号公報
に開示する鉄骨柱梁の接合構造は、鋼管柱の管壁の一部
に塑性変形により形成された増肉部と、この増肉部形成
の際に同時に同心的に密着固定された補強用鋼管と、前
記鋼管柱の増肉部および補強用鋼管に高力ボルト又はワ
ンサイドボルトによって連結された梁接合金物と、この
梁接合金物に連結された鉄骨梁とから構成されている。
しかして、このように構成した鉄骨柱梁の接合構造は、
塑性変形によって形成した増肉部とその内部に前記塑性
変形を利用して固定した補強鋼管との相互作用によって
横方向への振動に極めて秀れた強度を発揮するのに加え
て、鉄骨梁も前記増肉部と補強鋼管とを貫通する高力ボ
ルト等により強固に連結された梁接合金物を介し連結さ
れているので、その接合強度が非常に強くて高度の耐荷
重性能を発揮する。しかし、その反面、当該鋼管柱の製
造は頗る複雑で高度の加工技術を必要とするためコスト
高になるうえに、これを用いる施工も高度の技術が必要
となるために工費ならびに作業能率の面で従来工法に較
べて問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る鉄骨柱梁の接合技術に両立困難な構造的強度と施工性
との二律背反的な技術的課題が内在していることに鑑み
て為されたものであり、構造的に非常に頑丈で狂いが生
じ難く、しかも、単純な作業で高能率に鉄骨柱と鉄骨梁
とを接合することができる合理的な鉄骨柱梁の接合構造
とその接合工法を提供することを技術的課題とする。
【0006】また、本発明の他の技術的課題は、鉄骨柱
梁の接続に使用する構成要素が単純で低コストで製作で
き、しかも熟練者でなくても容易かつ安全に施工できる
工費的に有利な鉄骨柱梁の接合構造とその接合工法を提
供するにある。
【0007】さらに、本発明の他の技術的課題は、高層
建築物や耐震建築物の要請にも十分に対応することがで
きる理想的な鉄骨柱梁の接合構造とその接合工法を提供
するにある。
【0008】
【課題を解決するために採用した手段】本発明者が上記
技術的課題を構造的に解決するために採用した基本的手
段は、添附図面を参照して説明すれば、次のとおりであ
る。
【0009】即ち、本発明は、外周面の所定高さ位置
に、上部側に至るほど肉厚が逓次的に減少するテーパー
部11が形成された鉄骨柱1と;鉄骨梁2に接合されるべ
きブラケット部31を少なくとも側面の一部に有する筒形
鋼材であって、それ自身は前記鉄骨柱1に挿通されて当
該鉄骨柱のテーパー部11において楔止め状態を成す如く
所要位置で嵌着されたボックスコア3とによって鉄骨柱
梁の接合構造物の基本的構成とした点に特徴がある(以
下、「本件構造物発明」と称す)。
【0010】また、本発明者が前述の技術的課題を工法
的に解決するために採用した基本的手段は、添附図面を
参照して説明すれば、次のとおりである。
【0011】即ち、本発明は、鉄骨柱1における外周面
の所定高さ位置に形成された先薄形のテーパー部11に向
けて、上方から筒形のボックスコア3を落し込ませるこ
とによって前記テーパー部11の外面と当該ボックスコア
3の内周面とが楔止め状態となるように嵌着させる作業
工程と;必要に応じボックスコア3の嵌着レベルを調整
した後、このボックスコア3と鉄骨柱1とをボルト5に
よって互いに連結固定する工法的手段を採用することに
よって鉄骨柱と鉄骨梁とを接合せしめる点に特徴がある
(以下、「本件工法発明」と称する)。
【0012】そこで、本発明(本件構造物発明と本件工
法発明)を具体的に実施するにあたって考慮しておくべ
き事項について注釈を加えておくと、次のとおりであ
る。 1) 本発明において採用する鉄骨柱1は、内部が空洞の
鋼管タイプのものが最適であるが、従来周知の建築構造
用の形鋼材、例えばみぞ型鋼、H型鋼、クロスH型鋼、
Z型鋼などを採用することも可能である。また、鋼管タ
イプの鉄骨柱を採用し、これに補強芯柱6を内装する場
合にあっては、補強芯柱6としてクロスH型鋼のほか、
中空の鋼管、山型鋼、その他周知の建築構造用の形鋼材
を用いることも当然に可能である。 2) 鉄骨柱1のテーパー部11に嵌着せしめるボックスコ
ア3としては、ボックスコア3の内筒面の少なくとも一
部に、下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する逆テー
パー部32を形成したものを採用するのが好ましい。そう
すれば、鉄骨柱1のテーパー部11に対して両楔状に摩擦
定着することになって、当該ボックスコアを所要位置に
安定かつ確実に嵌着させることができ、しかも、当該部
位の強度を向上させることができるからである(請求項
2、請求項3参照)。 3) 鉄骨柱1の所定高さ位置に形成するテーパー部11
は、当該鉄骨柱の外周面の大部分を囲うように形成して
もよく(請求項3参照)、また、鉄骨柱1が角筒状であ
るときは当該鉄骨柱の各出隅に形成してもよい(請求項
4参照)。同様に、ボックスコア3の内筒面に形成する
逆テーパー部32も、前記鉄骨柱1のテーパー部11に対応
して当該ボックスコア3の内筒面に形成するものとし、
テーパー部11が角形鉄骨柱1の出隅部に形成されいる場
合にあっては、ボックスコア2の内筒面の各入隅部に形
成したものを用いるものとする。 4) 鉄骨柱1に対するボックスコア3の嵌着位置が適切
でないときは、補正楔4を用いるものとする(請求項
5、請求項15参照)。この補正楔4は、ボックスコア
3として逆テーパー部32を持たない形態のものを採用す
る場合にも有効である。ちなみに、補正楔4としてはテ
ーパー角度を異にする複数種類を準備しておくと、ボッ
クスコア4の嵌着位置の調節に非常に便利である。この
場合、テーパー角度を異にする補正楔4の中には角度0
°のもの、つまり、フラットな鋼板も含まれるものとす
る。 5) 鉄骨柱1とボックスコア3とは当該鉄骨柱1のテー
パー部11(ボックスコアの逆テーパー部31)による楔止
め作用によって十分安定的に嵌着した状態になるが、ボ
ルト締結(特に、高力ボルトやワンサイドボルト)と併
用することにより、更に構造的強度が向上する(請求項
6参照)。 6) 鉄骨柱1として鋼管柱形態のものを採用する場合に
は、当該鉄骨柱1の内筒部に補強芯柱6を挿通したもの
を用いることにより、鉄骨柱1の強度を格段に強く向上
させることができるので(請求項7、請求項14参
照)、高層ビルの鉄骨構造に適する。この場合におい
て、補強芯柱6の端壁部61と前記鉄骨柱1との間の隙間
は可能な限り小さい方が好ましく、また所定間隔ごとに
ボルト5で連結しておくのがよい。そして、この場合に
おいては、ボックスコア3の嵌着位置では補強芯柱6の
端壁部61と鉄骨柱1とボックスコア3とも前記ボルト5
により一体に連結しておくのが更に好ましい。ボルト5
としては、高力ボルトやトルシアボルトが好ましい(請
求項8参照)。 7) また、鉄骨柱1として鋼管柱形態のものを採用する
場合には、ボックスコア3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱
1の内筒部のほゞ全長にわたってコンクリート7を充填
することによって、当該鉄骨柱1の剛性強度および耐荷
重性能を大幅に増進させることが可能である(請求項9
参照)。この場合において、ボックスコア3に隔壁(図
示せず)を設け、ボックスコア3の中にだけコンクリー
ト層7を形成することも可能(請求項10参照)であり、
この場合にはボックスコア3部分における接合構造の強
度向上が見込まれる。 8) 上記6)のコンクリート層7に代えて、ボックスコア
3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の内筒部のほゞ全長に
わたって合成ゴム液を充填硬化させて合成ゴム層7Gを形
成させるならば、当該鉄骨柱1が振動減衰性能を持つと
共に、鉄骨構造としての免振機能も向上し、そのうえ、
遮音性能や断熱性能が飛躍的に向上する。もっとも、鉄
骨構造の建造物の遮音・断熱を図るためには壁・天井・
床の遮音・断熱加工も当然に必要である。ちなみに、本
発明において採用する合成ゴムとしては、ブチルゴム、
ポリウレタンゴム、ポリサルファイドゴムなど常温硬化
型のシーリング材として汎用されているものを用いるこ
とができる(請求項11参照)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成を添附
図面に実施の形態を挙げて、更に詳しく説明するものと
する。
【0014】〔第1の実施形態〕本発明の第1の実施形
態は図1に示される。図1において、符号1で指示する
ものは断面正方形の角筒形鉄骨柱であり、その所定高さ
位置(後述のボックスコアを連結すべき箇所)の4側面
には上部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する先薄形の
楔形鋼板が各々溶接されてテーパー部11・11・11・11を
形成している。
【0015】符号3で指示するものは上記鉄骨柱1にお
けるテーパー部11以外の部分に遊嵌可能な内径の角筒部
3aを有するボックスコアである。本実施形態にあって
は、ボックスコア3における角筒部3aの一側面にはブ
ラケット部31が延設されており、このブラケット部31に
鉄骨梁が接合することになる。しかして、本実施形態に
おけるブラケット部31の上下面には、フランジ部3b・
3cが一体に形成されており、これらフランジ部3b・
3cは前記角筒部3aの上部周囲と下部周囲を囲って枠
形のリブを形成している。一方、ボックスコア3の各内
壁面には、下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する楔
形鋼板を各々溶接して逆テーパー部32を形成している。
【0016】本実施形態においてボックスコア3を鉄骨
柱1に接合するときには、鉄骨柱1の上方からボックス
コア3の角筒部3aを挿通させて鉄骨柱1のテーパー部
11に向けて落し込むならば、ボックスコア角筒部3aの
逆テーパー部32が前記テーパー部11に会合することにな
る。もし、このとき、会合位置が必要なレベル位置より
も低いときには、図2に示す補正楔4を用いて鉄骨柱1
とボックスコア3との嵌合位置を必要な高さまで調整す
るものとする。かくして、鉄骨柱1とボックスコア3と
は両楔状態に摩擦定着し安定に固定されることになる。
この場合において鉄骨柱1とボックスコア3との接合強
度を更に高める必要があるときは、図示しない高力ボル
トなどの周知の緊締手段を用いて補強連結すればよい。
【0017】鉄骨柱1にボックスコア3が連結されたな
らば、上記ブラケット部31に常法により鉄骨梁2を継目
板(図示せず)を介してボルト止めすればよい。
【0018】〔第2の実施形態〕本発明の第2の実施形
態は図3に示される。この第2実施形態と前述の第1実
施形態との差異は、ボックスコア3における角筒部3a
の内壁に逆テーパー部が設けられていない点である。
【0019】本実施形態においてボックスコア3を鉄骨
柱1に接合するときには、鉄骨柱1の上方からボックス
コア3の角筒部3aを挿通させて鉄骨柱1のテーパー部
11に向けて落し込むならば、ボックスコア角筒部3aの
内径と前記テーパー部11によって作出される当該鉄骨柱
1の外径サイズが一致する箇所において当該ボックスコ
ア3は嵌合定着されることになる。このとき、もし嵌合
位置が必要なレベル位置よりも低いときには、図3に図
示される補正楔4を用い、それでもレベル位置が低いと
きには図2の示される補正楔4の中から適当なものを選
んで鉄骨柱1とボックスコア3との嵌合位置を必要な高
さまで調整するものとする。かくして、鉄骨柱1とボッ
クスコア3とは両楔状態に摩擦定着し安定に固定される
ことになる。この場合において鉄骨柱1とボックスコア
3との接合強度を更に高める必要があるときに、図示し
ない高力ボルトなどの周知の緊締手段を使用して補強連
結することによって鉄骨柱1とボックスコア3との結合
が強化できることは、上記第1実施形態の場合と同じで
ある。
【0020】鉄骨柱1にボックスコア3が連結されたな
らば、上記ブラケット部31に常法により鉄骨梁2を継目
板(図示せず)を介してボルト止めすればよい。
【0021】〔第3の実施形態〕本発明の第3の実施形
態は図4に示される。この第3実施形態と前述の第1実
施形態との差異は、鉄骨柱1のテーパー部11が当該鉄骨
柱の各出隅部に形成されていることゝ、ボックスコア3
の逆テーパー部32が角筒部3a内面の各入隅部に形成し
てある点だけである。
【0022】本実施形態においてボックスコア3を鉄骨
柱1に接合するときには、鉄骨柱1の上方からボックス
コア3の角筒部3aを挿通させて鉄骨柱1の出隅部に形
成したテーパー部11に向けて落し込めば、ボックスコア
角筒部3aの入隅部に形成した逆テーパー部32が前記テ
ーパー部11に会合することになる。もし、このとき、会
合位置が必要なレベル位置よりも低いときには、図2に
示す補正楔4を用いて鉄骨柱1とボックスコア3との嵌
合位置を必要な高さまで調整するものとする。かくし
て、鉄骨柱1とボックスコア3とは両楔状態に摩擦定着
し安定に固定されることになる。この場合において鉄骨
柱1とボックスコア3との接合強度を更に高める必要が
あるときは、図示しない高力ボルトなどの周知の緊締手
段を用いて補強連結すればよく、この点は上記第1実施
形態の場合と同じである。
【0023】鉄骨柱1にボックスコア3が連結されたな
らば、上記ブラケット部31に常法により鉄骨梁2を継目
板(図示せず)を介してボルト止めすればよい。
【0024】〔第4の実施形態〕本発明の第4の実施形
態は図5〜図8に示される。この第4実施形態と前述の
第1実施形態との主な差異は、鉄骨柱1におけるテーパ
ー部11の下部外面に補強フランジ12が突設されており、
この補強フランジ12とボックスコア3に形成されたブラ
ケット部31の下側フランジ部3cとの間をステーボルト
8により連結してブラケット部31の補強と間隔保持とを
兼ねさせている点と、ならびに鉄骨柱1の内部にクロス
H形鋼から成る補強芯柱6がほゞ全長にわたって内装し
てある点に存するのであり、その他の構造は基本的に変
わりがない。
【0025】ところで、本実施形態にあっては、鉄骨柱
1のほゞ全長にわたってクロスH形鋼の補強芯柱6を内
装したことに伴い、鉄骨柱1と補強芯柱6とボックスコ
ア3との一体性と一層の構造的強化を図るべく、図5お
よび図6に示すごとく、高力ボルト5を使用して鉄骨柱
1と補強芯柱の端壁部61とテーパー部11と逆テーパー部
32とボックスコア角筒部3aとを互いに強固に締結する
という方式を採用し、さらに図7および図8に示すごと
く、鉄骨柱1と補強芯柱6の端壁部61とも高力ボルト5
を使用して全長にわたる強固に締結する方式を採用して
いるが、これらの点においても、前述の第1実施形態と
は違いがある。
【0026】即ち、本実施形態では、内筒部にクロスH
型鋼を内装した鉄骨柱1を使用する一方、当該鉄骨柱に
おける外周面の所定高さ位置に形成された先薄形のテー
パー部11に向けて上方からボックスコア3を落し込む
と、前記テーパー部11の外面と当該ボックスコア3の内
周面とは楔止め状態を形成して嵌着されることになり、
その際、ボックスコア3の嵌着位置のレベルが低過ぎる
ときには図2に示す如き補正楔4を使用してボックスコ
ア3の嵌着レベルを調整したうえで、このボックスコア
3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の全長にわたって補強
芯柱6の端壁部61とを高力ボルト5を用いて互いに連結
固定するという作業を行う。
【0027】そして、鉄骨柱1に対するボックスコア3
および補強芯柱6の結合が完了したならば、ボックスコ
ア3の各ブラケット部31に鉄骨梁2を継目板9を介在さ
せて高力ボルト91によって連結することにより、本実施
形態としての鉄骨柱梁の基本的接合は完了する。
【0028】〔第5の実施形態〕本発明の第5の実施形
態は図9〜図10に示される。この第5実施形態と前述
の第4実施形態との差異は、クロスH型鋼を内装した鉄
骨柱1の内筒部にレディ・ミクスト・コンクリート(rea
dy-mixed concrete)を充填し硬化させて当該鉄骨柱の内
筒部を全長にわたってコンクリート層7で固めている点
にある。こうして構築された本実施形態の鉄骨柱梁の接
合構造は、鉄骨柱1の剛性強度と耐荷重性能が大幅に向
上し、これによって建造された建造物の強度は構造的に
非常に頑丈なものとなる。
【0029】〔第6の実施形態〕本発明の第6の実施形
態は、図11と図12に示される。この第6実施形態と
前述の第5実施形態との差異は、レディ・ミクスト・コ
ンクリートを硬化させたコンクリート層7に代え、クロ
スH型鋼を内装した鉄骨柱1の内筒部に常温硬化型のブ
チルゴム液を充填し硬化させて当該鉄骨柱の内筒部を全
長にわたり合成ゴム層7Gを形成している点にある。こう
して構築された本実施形態の鉄骨柱梁の接合構造は、鉄
骨構造としての免振性能が飛躍的に改善され耐震性が大
幅に向上することになるので高層建築にも適用可能とな
る。そして同時に、本実施形態によれば、当該鉄骨柱1
自体の遮音性能および断熱性能も大幅に高めることにも
なるので、壁・天井・床の遮音・断熱構造と併用するこ
とにより、当該建造物全体の遮音性・断熱性向上に大い
に貢献することが可能となる。
【0030】〔第7の実施形態〕本発明の第7の実施形
態は図13と図14に示される。この第7の実施形態と
前述の第4実施形態と殆ど同じであり、たゞ、ボックス
コア3におけるブラケット部31の上下面に形成したフラ
ンジ部3b・3cの平面形状が、角筒部3aを囲んで十
字型に延成されている点、ならびに、これら上下のフラ
ンジ部3b・3cにおいて鉄骨梁2を縦横方向にボルト
接合している点だけ第4実施形態の場合と相違してい
る。したがって、この第7の実施形態においても、鉄骨
柱1の内筒部にコンクリート層7を形成したり、またコ
ンクリート層7に代えて、合成ゴム層7Gを形成すること
も可能であって、鉄骨柱1の剛性強度・耐荷重性能の大
幅向上や、或いは免振性能、遮音性能・断熱性能を向上
させることが可能である。
【0031】本明細書に具体的に例示する実施形態は以
上のとおりであるが、本発明は特許請求の記載内におい
て種々の変更実施が可能である。 1) 前述の実施形態においては、鉄骨柱1のテーパー部
11の表面はフラット面に形成することが前提になってい
たが、テーパー部11に圧印加工を施して凹凸面すること
も可能であって、このようなテーパー部11を有する鉄骨
柱1を用いることは本発明の技術的範囲に属するもので
ある。 2) ボックスコア3のブラケット部31や内筒部内面の逆
テーパー部32は溶接法によって形成できるが、ボックス
コア3を鋳造法によって一体成形することも可能であ
り、この場合にはブラケット部31および逆テーパー部32
は鋳造の際に形成されることになる。 3)前述の実施形態においてはボックスコア3をフロア
等を形成するための鉄骨梁2を連結すべき位置に嵌着す
る例について説明しているけれども、鉄骨柱1の上端柱
頭にボックスコア3を嵌着する場合にも、また鉄骨柱1
下端における柱脚にボックスコア3嵌着する場合にも、
本発明は適用可能である。 5) 前述の実施形態においては、ボックスコア3は通し
の鉄骨柱1に嵌着させる例のみに触れていたが、ボック
スコア3の内筒部において下部鉄骨柱に上部鉄骨柱を継
足すことも可能であり、この場合、角筒状鉄骨柱1にク
ロスH型鋼などの補強芯柱6を継ぎ足された上下の鉄骨
柱1と1との間に通しで内装してボルト5で一体に連結
しておくならば、横方向の外力に対しても十分の強度を
発揮するのであり、鉄骨柱1の継目に形成されたテーパ
ー部11とボックスコア3および内部の逆テーパー部32に
よる補完作用も加わって継足構造が通常有する弱点は皆
無に等しくなる。しかして、かゝる変更実施も本発明の
技術的範囲に属することは言うまでもない。 6) 前述の実施形態においては、補強芯柱6は角筒形鉄
骨柱1の全長にわたって内装させる場合についてのみ説
明したが、ボックスコア2が嵌着される位置近傍だけに
内装させて当該部分(鉄骨梁の荷重を受ける部分)にお
ける鉄骨柱1の補強を図ることも、当然に本発明の技術
的範囲に属する。 7) 前述の実施形態において鉄骨柱1の内筒部にコンク
リート層7や合成ゴム層7Gを形成する場合には、当該鉄
骨柱の全長にわたって充填形成する例を説明したが、ボ
ックスコア3の角筒部3aに下面に隔壁を設けて当該角
筒部分にだけコンクリート層7または合成ゴム層7Gを形
成するようにすることも当然に可能であり、このような
変形実施も本発明の技術的範囲に属する。 8) さらに、本発明において鉄骨柱1と補強芯柱6との
連結については、図15および図16に示すごとき高力
ボルト5(5aと5bを構成要素として含む)を用いたり、
あるいは図17に示すごとき内外二重ソケット方式の特
殊レンチWを用いて図18のように締結し、ピンテール
部分を折断して廃棄するピンテール付トルシア高力ボル
ト5を使用することも可能であって、このような変更実
施態様も本発明の技術的範囲に属することは云うまでも
ない。なお、鉄骨柱1とボックスコア3と補強芯柱6の
端壁部61を一体に連結させる場合も同様であり、本発明
の技術的範囲に属する。
【0032】
【発明の効果】以上実施例を挙げて説明したとおり、本
発明によれば、鉄骨柱と鉄骨梁を接合するためのブラケ
ット部を備えたボックスコアとを楔止め方式の摩擦定着
により所定高さ位置に正確に嵌着できるので、その作業
は頗る単純で高能率に鉄骨柱と鉄骨梁との接合工事を推
進することが可能となる。
【0033】また、本発明を適用して構築される鉄骨柱
梁の接合構造は、鉄骨柱とボックスコアとが楔止めの摩
擦定着で接合されているので、耐荷重性能に優れて構造
的に非常に頑丈でフロアレベルに狂いも生じ難くい。
【0034】また、本発明工法は、鉄骨柱梁の接続に使
用する構成要素が単純で低コストで製作できるので、熟
練者でなくても容易かつ安全に施工できると共に、工費
的にも極めて経済的である。
【0035】このように本発明によれば、従来では二律
背反的命題として半ば諦められていた構造的な強度と施
工容易性との二つの技術的課題を一挙に解決できるので
あって、その産業上の利用価値は誠に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態を表わした分
解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の各実施形態に使用可能な補正
楔の種類を例示した斜視説明図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施形態を表わした分
解斜視図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施形態を表わした分
解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図であ
る。
【図6】図6は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面図で
ある。
【図7】図7は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコアが存しない部分における鉄骨柱の立断面図であ
る。
【図8】図8は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコアが存しない部分を水平方向に断面して表わした
鉄骨柱の横断面図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施形態におけるボッ
クスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図であ
る。
【図10】図10は、本発明の第5の実施形態における
ボックスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面
図である。
【図11】図11は、本発明の第6の実施形態における
ボックスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図
である。
【図12】図12は、本発明の第6の実施形態における
ボックスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面
図である。
【図13】図13は、本発明の第7の実施形態における
ボックスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図
である。
【図14】図14は、本発明の第7の実施形態における
ボックスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面
図である。
【図15】図15は、高力ボルト使用例の一つを表わす
ものであり、鉄骨柱と補強芯柱とを連結しようとする寸
前の状態を表わす部分的立断面図である。
【図16】図16は、図15の高力ボルトで連結された
鉄骨柱と補強芯柱との連結状態を表わした部分的立断面
図である。
【図17】図17は、破断ピンテール付のトルシア高力
ボルト使用例の一つを表わすものであり、鉄骨柱と補強
芯柱とを連結しようとする寸前の状態を表わす部分的立
断面図である。
【図18】図18は、図17の破断ピンテール付のトル
シア高力ボルトで連結された鉄骨柱と補強芯柱との連結
状態を表わした部分的立断面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨柱 11 テーパー部 12 (テーパー部外面の)補強フランジ 2 鉄骨梁 3 ボックスコア 31 ブラケット部 32 逆テーパー部 4 補正楔 5 ボルト 6 補強芯柱 61 端壁部 7 コンクリート層 7G 合成ゴム層 8 ステーボルト 9 継目板 91 (ブラケット部に鉄骨梁を継目板を介して連結
する)高力ボルト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月20日(2001.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鉄骨柱梁の接合構造、および鉄骨柱梁
の接合工法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨柱梁の接合技
術の改良、詳しくは、構造的に非常に頑丈で狂いも生じ
難く、しかも複雑な作業を伴うことなく高能率に施工す
ることができる合理的な鉄骨柱梁の接合構造とその接合
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨建造物における鉄骨柱梁の接合は、
建物の構造的強度と建物自体の精度に関わる重要事項で
あり、従前から数々の提案が為されている。ところが、
これまで提案されてきた鉄骨柱梁の接合技術は、強度的
に安心のできるものは施工に手間が掛かり過ぎて工期の
短縮化の要請に適合しないうえに工費的にも嵩むといっ
た難点があり、逆に迅速に施工できて工費的にも安価な
ものは対荷重性や耐震性などの強度面に難点があるので
あって、構造的な強度と施工容易性とを満足させさせた
いとの課題は両立し難い二律背反的命題と考えられ、半
ば諦められていたのである。
【0003】例えば、特開平9−32111号公報に開
示する鉄骨柱梁の接合構造は、所定寸法の厚肉の角形鋼
管を挟んで、その上下部には上側の角形鋼管柱と下側の
角形鋼管柱とが溶接されている一方、前記厚肉角形鋼管
の側面には上下一対の梁端金物がボルト止めにより設け
られて、この梁端金物を介して鉄骨梁が高力ボルトによ
り接合した構造になっている。たしかに、こゝに開示さ
れる鉄骨柱梁構造は、工事現場で下側の角形鋼管柱の上
端に厚肉角形鋼管を溶接すると共に、この厚肉角形鋼管
の上端に上側の鋼管柱を溶接によって継ぎ足し、また鉄
骨梁は厚肉角形鋼管の側面に設けた梁端金物に高力ボル
トで接合するだけで良いので、能率的に工事を行うこと
ができ施工性が頗る良い。ところが反面、このものにあ
っては、地震などの原因によって横方向の大きな振動が
加わったとき鉄骨柱の溶接部分にダメージを受け易いと
いう欠点があった。
【0004】これに対し、特許第2898586号公報
に開示する鉄骨柱梁の接合構造は、鋼管柱の管壁の一部
に塑性変形により形成された増肉部と、この増肉部形成
の際に同時に同心的に密着固定された補強用鋼管と、前
記鋼管柱の増肉部および補強用鋼管に高力ボルト又はワ
ンサイドボルトによって連結された梁接合金物と、この
梁接合金物に連結された鉄骨梁とから構成されている。
しかして、このように構成した鉄骨柱梁の接合構造は、
塑性変形によって形成した増肉部とその内部に前記塑性
変形を利用して固定した補強鋼管との相互作用によって
横方向への振動に極めて秀れた強度を発揮するのに加え
て、鉄骨梁も前記増肉部と補強鋼管とを貫通する高力ボ
ルト等により強固に連結された梁接合金物を介し連結さ
れているので、その接合強度が非常に強くて高度の耐荷
重性能を発揮する。しかし、その反面、当該鋼管柱の製
造は頗る複雑で高度の加工技術を必要とするためコスト
高になるうえに、これを用いる施工も高度の技術が必要
となるために工費ならびに作業能率の面で従来工法に較
べて問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る鉄骨柱梁の接合技術に両立困難な構造的強度と施工性
との二律背反的な技術的課題が内在していることに鑑み
て為されたものであり、構造的に非常に頑丈で狂いが生
じ難く、しかも、単純な作業で高能率に鉄骨柱と鉄骨梁
とを接合することができる合理的な鉄骨柱梁の接合構造
とその接合工法を提供することを技術的課題とする。
【0006】また、本発明の他の技術的課題は、鉄骨柱
梁の接続に使用する構成要素が単純で低コストで製作で
き、しかも熟練者でなくても容易かつ安全に施工できる
工費的に有利な鉄骨柱梁の接合構造とその接合工法を提
供するにある。
【0007】さらに、本発明の他の技術的課題は、高層
建築物や耐震建築物の要請にも十分に対応することがで
きる理想的な鉄骨柱梁の接合構造とその接合工法を提供
するにある。
【0008】
【課題を解決するために採用した手段】本発明者が上記
技術的課題を構造的に解決するために採用した基本的手
段は、添附図面を参照して説明すれば、次のとおりであ
る。
【0009】即ち、本発明は、外周面の所定高さ位置
に、上部側に至るほど肉厚が逓次的に減少するテーパー
部11が形成された鉄骨柱1と;鉄骨梁2に接合されるべ
きブラケット部31を少なくとも側面の一部に有する筒形
鋼材であって、それ自身の内筒面の少なくとも一部には
下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する逆テーパー部
32が形成されており、前記鉄骨柱1に挿通されて当該鉄
骨柱のテーパー部11に対し前記逆テーパー部32が両楔状
に摩擦定着して所要位置で嵌着せるボックスコア3とに
よって鉄骨柱梁の接合構造物の基本的構成とした点に特
徴がある(以下、「本件構造物発明」と称す)。
【0010】また、本発明者が前述の技術的課題を工法
的に解決するために採用した基本的手段は、添附図面を
参照して説明すれば、次のとおりである。
【0011】即ち、本発明は、鉄骨柱1における外周面
の所定高さ位置に形成された先薄形のテーパー部11に向
けて、鉄骨柱1における外周面の所定高さ位置に形成さ
れた先薄形のテーパー部11に向けて、上方から、内筒面
に逆テーパー部32を有する筒形のボックスコア3を落し
込ませることによって、このボックスコア3の内筒面の
逆テーパー部32を当該鉄骨柱1のテーパー部11に対し両
楔状に摩擦定着させて嵌着せしめ、必要に応じボックス
コア3の嵌着レベルを調整した後、このボックスコア3
と鉄骨柱1とをボルト5によって互いに連結固定する工
法的手段を採用することによって鉄骨柱と鉄骨梁とを接
合させる点に特徴がある(以下、「本件工法発明」と称
する)。
【0012】そこで、本発明(本件構造物発明と本件工
法発明)を具体的に実施するにあたって考慮しておくべ
き事項について注釈を加えておくと、次のとおりであ
る。 1) 本発明において採用する鉄骨柱1は、内部が空洞の
鋼管タイプのものが最適であるが、従来周知の建築構造
用の形鋼材、例えばみぞ型鋼、H型鋼、クロスH型鋼、
Z型鋼などを採用することも可能である。また、鋼管タ
イプの鉄骨柱を採用し、これに補強芯柱6を内装する場
合にあっては、補強芯柱6としてクロスH型鋼のほか、
中空の鋼管、山型鋼、その他周知の建築構造用の形鋼材
を用いることも当然に可能である。 2) 鉄骨柱1のテーパー部11に嵌着せしめるボックスコ
ア3としては、ボックスコア3の内筒面の少なくとも一
部に、下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する逆テー
パー部32を形成したものを採用するのが好ましい。そう
すれば、鉄骨柱1のテーパー部11に対して両楔状に摩擦
定着することになって、当該ボックスコアを所要位置に
安定かつ確実に嵌着させることができ、しかも、当該部
位の強度を向上させることができるからである(請求項
2、請求項3参照)。 3) 鉄骨柱1の所定高さ位置に形成するテーパー部11
は、当該鉄骨柱の外周面の大部分を囲うように形成して
もよく(請求項3参照)、また、鉄骨柱1が角筒状であ
るときは当該鉄骨柱の各出隅に形成してもよい(請求項
4参照)。同様に、ボックスコア3の内筒面に形成する
逆テーパー部32も、前記鉄骨柱1のテーパー部11に対応
して当該ボックスコア3の内筒面に形成するものとし、
テーパー部11が角形鉄骨柱1の出隅部に形成されいる場
合にあっては、ボックスコア2の内筒面の各入隅部に形
成したものを用いるものとする。 4) 鉄骨柱1に対するボックスコア3の嵌着位置が適切
でないときは、補正楔4を用いるものとする(請求項
5、請求項15参照)。この補正楔4は、ボックスコア
3として逆テーパー部32を持たない形態のものを採用す
る場合にも有効である。ちなみに、補正楔4としてはテ
ーパー角度を異にする複数種類を準備しておくと、ボッ
クスコア4の嵌着位置の調節に非常に便利である。この
場合、テーパー角度を異にする補正楔4の中には角度0
°のもの、つまり、フラットな鋼板も含まれるものとす
る。 5) 鉄骨柱1とボックスコア3とは当該鉄骨柱1のテー
パー部11(ボックスコアの逆テーパー部31)による楔止
め作用によって十分安定的に嵌着した状態になるが、ボ
ルト締結(特に、高力ボルトやワンサイドボルト)と併
用することにより、更に構造的強度が向上する(請求項
6参照)。 6) 鉄骨柱1として鋼管柱形態のものを採用する場合に
は、当該鉄骨柱1の内筒部に補強芯柱6を挿通したもの
を用いることにより、鉄骨柱1の強度を格段に強く向上
させることができるので(請求項7、請求項14参
照)、高層ビルの鉄骨構造に適する。この場合におい
て、補強芯柱6の端壁部61と前記鉄骨柱1との間の隙間
は可能な限り小さい方が好ましく、また所定間隔ごとに
ボルト5で連結しておくのがよい。そして、この場合に
おいては、ボックスコア3の嵌着位置では補強芯柱6の
端壁部61と鉄骨柱1とボックスコア3とも前記ボルト5
により一体に連結しておくのが更に好ましい。ボルト5
としては、高力ボルトやトルシアボルトが好ましい(請
求項8参照)。 7) また、鉄骨柱1として鋼管柱形態のものを採用する
場合には、ボックスコア3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱
1の内筒部のほゞ全長にわたってコンクリート7を充填
することによって、当該鉄骨柱1の剛性強度および耐荷
重性能を大幅に増進させることが可能である(請求項9
参照)。この場合において、ボックスコア3に隔壁(図
示せず)を設け、ボックスコア3の中にだけコンクリー
ト層7を形成することも可能(請求項10参照)であり、
この場合にはボックスコア3部分における接合構造の強
度向上が見込まれる。 8) 上記6)のコンクリート層7に代えて、ボックスコア
3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の内筒部のほゞ全長に
わたって合成ゴム液を充填硬化させて合成ゴム層7Gを形
成させるならば、当該鉄骨柱1が振動減衰性能を持つと
共に、鉄骨構造としての免振機能も向上し、そのうえ、
遮音性能や断熱性能が飛躍的に向上する。もっとも、鉄
骨構造の建造物の遮音・断熱を図るためには壁・天井・
床の遮音・断熱加工も当然に必要である。ちなみに、本
発明において採用する合成ゴムとしては、ブチルゴム、
ポリウレタンゴム、ポリサルファイドゴムなど常温硬化
型のシーリング材として汎用されているものを用いるこ
とができる(請求項11参照)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成を添附
図面に実施の形態を挙げて、更に詳しく説明するものと
する。
【0014】〔第1の実施形態〕本発明の第1の実施形
態は図1に示される。図1において、符号1で指示する
ものは断面正方形の角筒形鉄骨柱であり、その所定高さ
位置(後述のボックスコアを連結すべき箇所)の4側面
には上部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する先薄形の
楔形鋼板が各々溶接されてテーパー部11・11・11・11を
形成している。
【0015】符号3で指示するものは上記鉄骨柱1にお
けるテーパー部11以外の部分に遊嵌可能な内径の角筒部
3aを有するボックスコアである。本実施形態にあって
は、ボックスコア3における角筒部3aの一側面にはブ
ラケット部31が延設されており、このブラケット部31に
鉄骨梁が接合することになる。しかして、本実施形態に
おけるブラケット部31の上下面には、フランジ部3b・
3cが一体に形成されており、これらフランジ部3b・
3cは前記角筒部3aの上部周囲と下部周囲を囲って枠
形のリブを形成している。一方、ボックスコア3の各内
壁面には、下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する楔
形鋼板を各々溶接して逆テーパー部32を形成している。
【0016】本実施形態においてボックスコア3を鉄骨
柱1に接合するときには、鉄骨柱1の上方からボックス
コア3の角筒部3aを挿通させて鉄骨柱1のテーパー部
11に向けて落し込むならば、ボックスコア角筒部3aの
逆テーパー部32が前記テーパー部11に会合することにな
る。もし、このとき、会合位置が必要なレベル位置より
も低いときには、図2に示す補正楔4を用いて鉄骨柱1
とボックスコア3との嵌合位置を必要な高さまで調整す
るものとする。かくして、鉄骨柱1とボックスコア3と
は両楔状態に摩擦定着し安定に固定されることになる。
この場合において鉄骨柱1とボックスコア3との接合強
度を更に高める必要があるときは、図示しない高力ボル
トなどの周知の緊締手段を用いて補強連結すればよい。
【0017】鉄骨柱1にボックスコア3が連結されたな
らば、上記ブラケット部31に常法により鉄骨梁2を継目
板(図示せず)を介してボルト止めすればよい。
【0018】〔第2の実施形態〕本発明の第2の実施形
態は図3に示される。この第2実施形態と前述の第1実
施形態との差異は、ボックスコア3における角筒部3a
の内壁に逆テーパー部が設けられていない点である。
【0019】本実施形態においてボックスコア3を鉄骨
柱1に接合するときには、鉄骨柱1の上方からボックス
コア3の角筒部3aを挿通させて鉄骨柱1のテーパー部
11に向けて落し込むならば、ボックスコア角筒部3aの
内径と前記テーパー部11によって作出される当該鉄骨柱
1の外径サイズが一致する箇所において当該ボックスコ
ア3は嵌合定着されることになる。このとき、もし嵌合
位置が必要なレベル位置よりも低いときには、図3に図
示される補正楔4を用い、それでもレベル位置が低いと
きには図2の示される補正楔4の中から適当なものを選
んで鉄骨柱1とボックスコア3との嵌合位置を必要な高
さまで調整するものとする。かくして、鉄骨柱1とボッ
クスコア3とは両楔状態に摩擦定着し安定に固定される
ことになる。この場合において鉄骨柱1とボックスコア
3との接合強度を更に高める必要があるときに、図示し
ない高力ボルトなどの周知の緊締手段を使用して補強連
結することによって鉄骨柱1とボックスコア3との結合
が強化できることは、上記第1実施形態の場合と同じで
ある。
【0020】鉄骨柱1にボックスコア3が連結されたな
らば、上記ブラケット部31に常法により鉄骨梁2を継目
板(図示せず)を介してボルト止めすればよい。
【0021】〔第3の実施形態〕本発明の第3の実施形
態は図4に示される。この第3実施形態と前述の第1実
施形態との差異は、鉄骨柱1のテーパー部11が当該鉄骨
柱の各出隅部に形成されていることゝ、ボックスコア3
の逆テーパー部32が角筒部3a内面の各入隅部に形成し
てある点だけである。
【0022】本実施形態においてボックスコア3を鉄骨
柱1に接合するときには、鉄骨柱1の上方からボックス
コア3の角筒部3aを挿通させて鉄骨柱1の出隅部に形
成したテーパー部11に向けて落し込めば、ボックスコア
角筒部3aの入隅部に形成した逆テーパー部32が前記テ
ーパー部11に会合することになる。もし、このとき、会
合位置が必要なレベル位置よりも低いときには、図2に
示す補正楔4を用いて鉄骨柱1とボックスコア3との嵌
合位置を必要な高さまで調整するものとする。かくし
て、鉄骨柱1とボックスコア3とは両楔状態に摩擦定着
し安定に固定されることになる。この場合において鉄骨
柱1とボックスコア3との接合強度を更に高める必要が
あるときは、図示しない高力ボルトなどの周知の緊締手
段を用いて補強連結すればよく、この点は上記第1実施
形態の場合と同じである。
【0023】鉄骨柱1にボックスコア3が連結されたな
らば、上記ブラケット部31に常法により鉄骨梁2を継目
板(図示せず)を介してボルト止めすればよい。
【0024】〔第4の実施形態〕本発明の第4の実施形
態は図5〜図8に示される。この第4実施形態と前述の
第1実施形態との主な差異は、鉄骨柱1におけるテーパ
ー部11の下部外面に補強フランジ12が突設されており、
この補強フランジ12とボックスコア3に形成されたブラ
ケット部31の下側フランジ部3cとの間をステーボルト
8により連結してブラケット部31の補強と間隔保持とを
兼ねさせている点と、ならびに鉄骨柱1の内部にクロス
H形鋼から成る補強芯柱6がほゞ全長にわたって内装し
てある点に存するのであり、その他の構造は基本的に変
わりがない。
【0025】ところで、本実施形態にあっては、鉄骨柱
1のほゞ全長にわたってクロスH形鋼の補強芯柱6を内
装したことに伴い、鉄骨柱1と補強芯柱6とボックスコ
ア3との一体性と一層の構造的強化を図るべく、図5お
よび図6に示すごとく、高力ボルト5を使用して鉄骨柱
1と補強芯柱の端壁部61とテーパー部11と逆テーパー部
32とボックスコア角筒部3aとを互いに強固に締結する
という方式を採用し、さらに図7および図8に示すごと
く、鉄骨柱1と補強芯柱6の端壁部61とも高力ボルト5
を使用して全長にわたる強固に締結する方式を採用して
いるが、これらの点においても、前述の第1実施形態と
は違いがある。
【0026】即ち、本実施形態では、内筒部にクロスH
型鋼を内装した鉄骨柱1を使用する一方、当該鉄骨柱に
おける外周面の所定高さ位置に形成された先薄形のテー
パー部11に向けて上方からボックスコア3を落し込む
と、前記テーパー部11の外面と当該ボックスコア3の内
周面とは楔止め状態を形成して嵌着されることになり、
その際、ボックスコア3の嵌着位置のレベルが低過ぎる
ときには図2に示す如き補正楔4を使用してボックスコ
ア3の嵌着レベルを調整したうえで、このボックスコア
3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の全長にわたって補強
芯柱6の端壁部61とを高力ボルト5を用いて互いに連結
固定するという作業を行う。
【0027】そして、鉄骨柱1に対するボックスコア3
および補強芯柱6の結合が完了したならば、ボックスコ
ア3の各ブラケット部31に鉄骨梁2を継目板9を介在さ
せて高力ボルト91によって連結することにより、本実施
形態としての鉄骨柱梁の基本的接合は完了する。
【0028】〔第5の実施形態〕本発明の第5の実施形
態は図9〜図10に示される。この第5実施形態と前述
の第4実施形態との差異は、クロスH型鋼を内装した鉄
骨柱1の内筒部にレディ・ミクスト・コンクリート(rea
dy-mixed concrete)を充填し硬化させて当該鉄骨柱の内
筒部を全長にわたってコンクリート層7で固めている点
にある。こうして構築された本実施形態の鉄骨柱梁の接
合構造は、鉄骨柱1の剛性強度と耐荷重性能が大幅に向
上し、これによって建造された建造物の強度は構造的に
非常に頑丈なものとなる。
【0029】〔第6の実施形態〕本発明の第6の実施形
態は、図11と図12に示される。この第6実施形態と
前述の第5実施形態との差異は、レディ・ミクスト・コ
ンクリートを硬化させたコンクリート層7に代え、クロ
スH型鋼を内装した鉄骨柱1の内筒部に常温硬化型のブ
チルゴム液を充填し硬化させて当該鉄骨柱の内筒部を全
長にわたり合成ゴム層7Gを形成している点にある。こう
して構築された本実施形態の鉄骨柱梁の接合構造は、鉄
骨構造としての免振性能が飛躍的に改善され耐震性が大
幅に向上することになるので高層建築にも適用可能とな
る。そして同時に、本実施形態によれば、当該鉄骨柱1
自体の遮音性能および断熱性能も大幅に高めることにも
なるので、壁・天井・床の遮音・断熱構造と併用するこ
とにより、当該建造物全体の遮音性・断熱性向上に大い
に貢献することが可能となる。
【0030】〔第7の実施形態〕本発明の第7の実施形
態は図13と図14に示される。この第7の実施形態と
前述の第4実施形態と殆ど同じであり、たゞ、ボックス
コア3におけるブラケット部31の上下面に形成したフラ
ンジ部3b・3cの平面形状が、角筒部3aを囲んで十
字型に延成されている点、ならびに、これら上下のフラ
ンジ部3b・3cにおいて鉄骨梁2を縦横方向にボルト
接合している点だけ第4実施形態の場合と相違してい
る。したがって、この第7の実施形態においても、鉄骨
柱1の内筒部にコンクリート層7を形成したり、またコ
ンクリート層7に代えて、合成ゴム層7Gを形成すること
も可能であって、鉄骨柱1の剛性強度・耐荷重性能の大
幅向上や、或いは免振性能、遮音性能・断熱性能を向上
させることが可能である。
【0031】本明細書に具体的に例示する実施形態は以
上のとおりであるが、本発明は特許請求の記載内におい
て種々の変更実施が可能である。 1) 前述の実施形態においては、鉄骨柱1のテーパー部
11の表面はフラット面に形成することが前提になってい
たが、テーパー部11に圧印加工を施して凹凸面すること
も可能であって、このようなテーパー部11を有する鉄骨
柱1を用いることは本発明の技術的範囲に属するもので
ある。 2) ボックスコア3のブラケット部31や内筒部内面の逆
テーパー部32は溶接法によって形成できるが、ボックス
コア3を鋳造法によって一体成形することも可能であ
り、この場合にはブラケット部31および逆テーパー部32
は鋳造の際に形成されることになる。 3)前述の実施形態においてはボックスコア3をフロア
等を形成するための鉄骨梁2を連結すべき位置に嵌着す
る例について説明しているけれども、鉄骨柱1の上端柱
頭にボックスコア3を嵌着する場合にも、また鉄骨柱1
下端における柱脚にボックスコア3嵌着する場合にも、
本発明は適用可能である。 5) 前述の実施形態においては、ボックスコア3は通し
の鉄骨柱1に嵌着させる例のみに触れていたが、ボック
スコア3の内筒部において下部鉄骨柱に上部鉄骨柱を継
足すことも可能であり、この場合、角筒状鉄骨柱1にク
ロスH型鋼などの補強芯柱6を継ぎ足された上下の鉄骨
柱1と1との間に通しで内装してボルト5で一体に連結
しておくならば、横方向の外力に対しても十分の強度を
発揮するのであり、鉄骨柱1の継目に形成されたテーパ
ー部11とボックスコア3および内部の逆テーパー部32に
よる補完作用も加わって継足構造が通常有する弱点は皆
無に等しくなる。しかして、かゝる変更実施も本発明の
技術的範囲に属することは言うまでもない。 6) 前述の実施形態においては、補強芯柱6は角筒形鉄
骨柱1の全長にわたって内装させる場合についてのみ説
明したが、ボックスコア2が嵌着される位置近傍だけに
内装させて当該部分(鉄骨梁の荷重を受ける部分)にお
ける鉄骨柱1の補強を図ることも、当然に本発明の技術
的範囲に属する。 7) 前述の実施形態において鉄骨柱1の内筒部にコンク
リート層7や合成ゴム層7Gを形成する場合には、当該鉄
骨柱の全長にわたって充填形成する例を説明したが、ボ
ックスコア3の角筒部3aに下面に隔壁を設けて当該角
筒部分にだけコンクリート層7または合成ゴム層7Gを形
成するようにすることも当然に可能であり、このような
変形実施も本発明の技術的範囲に属する。 8) さらに、本発明において鉄骨柱1と補強芯柱6との
連結については、図15および図16に示すごとき高力
ボルト5(5aと5bを構成要素として含む)を用いたり、
あるいは図17に示すごとき内外二重ソケット方式の特
殊レンチWを用いて図18のように締結し、ピンテール
部分を折断して廃棄するピンテール付トルシア高力ボル
ト5を使用することも可能であって、このような変更実
施態様も本発明の技術的範囲に属することは云うまでも
ない。なお、鉄骨柱1とボックスコア3と補強芯柱6の
端壁部61を一体に連結させる場合も同様であり、本発明
の技術的範囲に属する。
【0032】
【発明の効果】以上実施例を挙げて説明したとおり、本
発明によれば、鉄骨柱と鉄骨梁を接合するためのブラケ
ット部を備えたボックスコアとを楔止め方式の摩擦定着
により所定高さ位置に正確に嵌着できるので、その作業
は頗る単純で高能率に鉄骨柱と鉄骨梁との接合工事を推
進することが可能となる。
【0033】また、本発明を適用して構築される鉄骨柱
梁の接合構造は、鉄骨柱とボックスコアとが楔止めの摩
擦定着で接合されているので、耐荷重性能に優れて構造
的に非常に頑丈でフロアレベルに狂いも生じ難くい。
【0034】また、本発明工法は、鉄骨柱梁の接続に使
用する構成要素が単純で低コストで製作できるので、熟
練者でなくても容易かつ安全に施工できると共に、工費
的にも極めて経済的である。
【0035】このように本発明によれば、従来では二律
背反的命題として半ば諦められていた構造的な強度と施
工容易性との二つの技術的課題を一挙に解決できるので
あって、その産業上の利用価値は誠に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態を表わした分
解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の各実施形態に使用可能な補正
楔の種類を例示した斜視説明図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施形態を表わした分
解斜視図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施形態を表わした分
解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図であ
る。
【図6】図6は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面図で
ある。
【図7】図7は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコアが存しない部分における鉄骨柱の立断面図であ
る。
【図8】図8は、本発明の第4の実施形態におけるボッ
クスコアが存しない部分を水平方向に断面して表わした
鉄骨柱の横断面図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施形態におけるボッ
クスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図であ
る。
【図10】図10は、本発明の第5の実施形態における
ボックスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面
図である。
【図11】図11は、本発明の第6の実施形態における
ボックスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図
である。
【図12】図12は、本発明の第6の実施形態における
ボックスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面
図である。
【図13】図13は、本発明の第7の実施形態における
ボックスコア部分を立方向に断面して表わした立断面図
である。
【図14】図14は、本発明の第7の実施形態における
ボックスコア部分を水平方向に断面して表わした横断面
図である。
【図15】図15は、高力ボルト使用例の一つを表わす
ものであり、鉄骨柱と補強芯柱とを連結しようとする寸
前の状態を表わす部分的立断面図である。
【図16】図16は、図15の高力ボルトで連結された
鉄骨柱と補強芯柱との連結状態を表わした部分的立断面
図である。
【図17】図17は、破断ピンテール付のトルシア高力
ボルト使用例の一つを表わすものであり、鉄骨柱と補強
芯柱とを連結しようとする寸前の状態を表わす部分的立
断面図である。
【図18】図18は、図17の破断ピンテール付のトル
シア高力ボルトで連結された鉄骨柱と補強芯柱との連結
状態を表わした部分的立断面図である。
【符号の説明】 1 鉄骨柱 11 テーパー部 12 (テーパー部外面の)補強フランジ 2 鉄骨梁 3 ボックスコア 31 ブラケット部 32 逆テーパー部 4 補正楔 5 ボルト 6 補強芯柱 61 端壁部 7 コンクリート層 7G 合成ゴム層 8 ステーボルト 9 継目板 91 (ブラケット部に鉄骨梁を継目板を介して連結
する)高力ボルト ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月17日(2002.4.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】そこで、本発明(本件構造物発明と本件工
法発明)を具体的に実施するにあたって考慮しておくべ
き事項について注釈を加えておくと、次のとおりであ
る。 1) 本発明において採用する鉄骨柱1は、内部が空洞の
鋼管タイプのものが最適であるが、従来周知の建築構造
用の形鋼材、例えばみぞ型鋼、H型鋼、クロスH型鋼、
Z型鋼などを採用することも可能である。また、鋼管タ
イプの鉄骨柱を採用し、これに補強芯柱6を内装する場
合にあっては、補強芯柱6としてクロスH型鋼のほか、
中空の鋼管、山型鋼、その他周知の建築構造用の形鋼材
を用いることも当然に可能である。 2) 鉄骨柱1のテーパー部11に嵌着せしめるボックスコ
ア3としては、ボックスコア3の内筒面の少なくとも一
部に、下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する逆テー
パー部32を形成したものを採用するのが好ましい。そう
すれば、鉄骨柱1のテーパー部11に対して両楔状に摩擦
定着することになって、当該ボックスコアを所要位置に
安定かつ確実に嵌着させることができ、しかも、当該部
位の強度を向上させることができるからである(請求項
1、請求項2参照)。 3) 鉄骨柱1の所定高さ位置に形成するテーパー部11
は、当該鉄骨柱の外周面の大部分を囲うように形成して
もよく(請求項3参照)、また、鉄骨柱1が角筒状であ
るときは当該鉄骨柱の各出隅に形成してもよい(請求項
4参照)。同様に、ボックスコア3の内筒面に形成する
逆テーパー部32も、前記鉄骨柱1のテーパー部11に対応
して当該ボックスコア3の内筒面に形成するものとし、
テーパー部11が角形鉄骨柱1の出隅部に形成されいる場
合にあっては、ボックスコア2の内筒面の各入隅部に形
成したものを用いるものとする。 4) 鉄骨柱1に対するボックスコア3の嵌着位置が適切
でないときは、補正楔4を用いるものとする(請求項
5、請求項16参照)。この補正楔4は、ボックスコア
3として逆テーパー部32を持たない形態のものを採用す
る場合にも有効である。ちなみに、補正楔4としてはテ
ーパー角度を異にする複数種類を準備しておくと、ボッ
クスコア4の嵌着位置の調節に非常に便利である。この
場合、テーパー角度を異にする補正楔4の中には角度0
°のもの、つまり、フラットな鋼板も含まれるものとす
る。 5) 鉄骨柱1とボックスコア3とは当該鉄骨柱1のテー
パー部11(ボックスコアの逆テーパー部31)による楔止
め作用によって十分安定的に嵌着した状態になるが、ボ
ルト締結(特に、高力ボルトやワンサイドボルト)と併
用することにより、更に構造的強度が向上する(請求項
6参照)。 6) 鉄骨柱1として鋼管柱形態のものを採用する場合に
は、当該鉄骨柱1の内筒部に補強芯柱6を挿通したもの
を用いることにより、鉄骨柱1の強度を格段に強く向上
させることができるので(請求項7、請求項15
照)、高層ビルの鉄骨構造に適する。この場合におい
て、補強芯柱6の端壁部61と前記鉄骨柱1との間の隙間
は可能な限り小さい方が好ましく、また所定間隔ごとに
ボルト5で連結しておくのがよい。そして、この場合に
おいては、ボックスコア3の嵌着位置では補強芯柱6の
端壁部61と鉄骨柱1とボックスコア3とも前記ボルト5
により一体に連結しておくのが更に好ましい。ボルト5
としては、高力ボルトやトルシアボルトが好ましい(請
求項参照)。 7) また、鉄骨柱1として鋼管柱形態のものを採用する
場合には、ボックスコア3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱
1の内筒部のほゞ全長にわたってコンクリート7を充填
することによって、当該鉄骨柱1の剛性強度および耐荷
重性能を大幅に増進させることが可能である(請求項10
参照)。この場合において、ボックスコア3に隔壁(図
示せず)を設け、ボックスコア3の中にだけコンクリー
ト層7を形成することも可能(請求項11参照)であり、
この場合にはボックスコア3部分における接合構造の強
度向上が見込まれる。 8) 上記6)のコンクリート層7に代えて、ボックスコア
3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の内筒部のほゞ全長に
わたって合成ゴム液を充填硬化させて合成ゴム層7Gを形
成させるならば、当該鉄骨柱1が振動減衰性能を持つと
共に、鉄骨構造としての免振機能も向上し、そのうえ、
遮音性能や断熱性能が飛躍的に向上する。もっとも、鉄
骨構造の建造物の遮音・断熱を図るためには壁・天井・
床の遮音・断熱加工も当然に必要である。ちなみに、本
発明において採用する合成ゴムとしては、ブチルゴム、
ポリウレタンゴム、ポリサルファイドゴムなど常温硬化
型のシーリング材として汎用されているものを用いるこ
とができる(請求項12参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AA72 AB01 AB03 AB16 AC00 AC01 AC15 AC16 AC29 AG03 AG04 AG10 AG12 AG25 AG34 AG41 BB01 BB11 BB22 BB31 BD01 BE05 BE07 BE08 BF01 BF05 CA03 CA05 CA06 CA32 CA43 EA05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の所定高さ位置に、上部側に至る
    ほど肉厚が逓次的に減少するテーパー部11が形成された
    鉄骨柱1と;鉄骨梁2に接合されるべきブラケット部31
    を少なくとも側面の一部に有する筒形鋼材であって、そ
    れ自身は前記鉄骨柱1に挿通されて当該鉄骨柱のテーパ
    ー部11において楔止め状態を成す如く所要位置で嵌着さ
    れたボックスコア3とを包含して構成されていることを
    特徴とする鉄骨柱梁の接合構造。
  2. 【請求項2】 ボックスコア3の内筒面の少なくとも一
    部に、下部側に至るほど肉厚が逓次的に減少する逆テー
    パー部32が形成されており、鉄骨柱1のテーパー部11に
    対し両楔状に摩擦定着して当該ボックスコアを所要位置
    に嵌着されている請求項1記載の鉄骨柱梁の接合構造。
  3. 【請求項3】 鉄骨柱1の所定高さ位置に形成されたテ
    ーパー部11が当該鉄骨柱の外周面の大部分を囲うように
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    鉄骨柱梁の接合構造。
  4. 【請求項4】 鉄骨柱1が角筒状であって、この角筒状
    鉄骨柱1の各出隅部位の所定高さ位置にテーパー部11が
    形成されている請求項1又は2記載の鉄骨柱梁の接合構
    造。
  5. 【請求項5】 鉄骨柱1とボックスコア3との嵌着位置
    が補正楔4が打ち込まれることによって補正されている
    請求項1〜4の何れか一つに記載の鉄骨柱梁の接合構
    造。
  6. 【請求項6】 鉄骨柱1として筒形鋼材が用いられてお
    り、この筒形鋼材の鉄骨柱1とボックスコア3とがボル
    ト5によって連結されていることを特徴とする請求項1
    〜5の何れか一つに記載の鉄骨柱梁の接合構造。
  7. 【請求項7】 鉄骨柱1の内筒部に補強芯柱6が挿通内
    装されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一
    つに記載の鉄骨柱梁の接合構造。
  8. 【請求項8】 鉄骨柱1の内筒部に、補強芯柱6として
    クロスH形鋼が挿通されており、この補強芯柱6の端壁
    部61と前記鉄骨柱1とが所定間隔ごとにボルト5により
    連結されているとともに、ボックスコア3の嵌着位置で
    は補強芯柱6の端壁部61と鉄骨柱1とボックスコア3と
    が前記ボルト5で一体に連結されていることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか一つに記載の鉄骨柱梁の接合構
    造。
  9. 【請求項9】 鉄骨柱1、ボックスコア3、および補強
    芯柱6の端壁部61を連結するボルト5として、トルシア
    ボルトやワンサイドボルトを用いる請求項6〜8の何れ
    か一つに記載の鉄骨柱梁の接合構造。
  10. 【請求項10】 鉄骨柱1として筒状鋼材が用いられて
    おり、ボックスコア3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の
    内筒部のほゞ全長にわたって充填されてコンクリート層
    7が形成されていることを特徴とする請求項1〜9の何
    れか一つに記載の鉄骨柱梁の接合構造。
  11. 【請求項11】 鉄骨柱1として筒状鋼材が用いられ
    ており、ボックスコア3の嵌着部位にだけ充填されてコ
    ンクリート層7を形成し当該部分を強化したことを特徴
    とする請求項1〜9の何れか一つに記載の鉄骨柱梁の接
    合構造。
  12. 【請求項12】 鉄骨柱1として筒状鋼材が用いられて
    おり、ボックスコア3の嵌着部位を含む当該鉄骨柱1の
    内筒部のほゞ全長にわたって合成ゴム層7Gを充填して弾
    性硬化させることにより高減衰性を付与したことを特徴
    とする請求項1〜9の何れか一つに記載の鉄骨柱梁の接
    合構造。
  13. 【請求項13】 鉄骨柱1における外周面の所定高さ位
    置に形成された先薄形のテーパー部11に向けて、上方か
    ら筒形のボックスコア3を落し込ませることによって前
    記テーパー部11の外面と当該ボックスコア3の内周面と
    が楔止め状態となるように嵌着させ、必要に応じボック
    スコア3の嵌着レベルを調整した後、このボックスコア
    3と鉄骨柱1とをボルト5によって互いに連結固定する
    工程を含むことを特徴とする鉄骨柱梁の接合工法。
  14. 【請求項14】 内筒面に逆テーパー部32を有するボッ
    クスコア3を用いることによって、鉄骨柱1のテーパー
    部11に対し両楔状に摩擦定着せしめることを特徴とする
    請求項13記載の鉄骨柱梁の接合工法。
  15. 【請求項15】 内筒部にクロスH型鋼を内装した鉄骨
    柱1を用いる一方、当該鉄骨柱における外周面の所定高
    さ位置に形成された先薄形のテーパー部11に向け、上方
    から筒形のボックスコア3を落し込むことによって前記
    テーパー部11の外面と当該ボックスコア3の内周面とが
    楔止め状態となるように嵌着させ、必要に応じボックス
    コア3の嵌着レベルを調整した後、このボックスコア3
    と鉄骨柱1と前記補強柱6の端壁部61とをボルト5によ
    り互いに連結固定する工程を含むことを特徴とする鉄骨
    柱梁の接合工法。
  16. 【請求項16】 ボックスコア3の嵌着位置が不正であ
    るとき、当該ボックスコアの位置を上下に移動調整し、
    補正楔4を打ち込んで適正レベル位置に補正することを
    特徴とする請求項13〜15の何れか一つに記載の鉄骨
    柱梁の接合工法。
  17. 【請求項17】 ボックスコア3の嵌着部位を含む当該
    鉄骨柱1の内筒部のほゞ全長にわたってレディ・ミクス
    ト・コンクリートを打ち込み硬化させてコンクリート層
    7を形成することを特徴とする請求項13〜16の何れ
    か一つに記載の鉄骨柱梁の接合工法。
  18. 【請求項18】 ボックスコア3の嵌着部位を含む当該
    鉄骨柱1の内筒部のほゞ全長に常温硬化型合成ゴム液を
    充填して弾性硬化させて合成ゴム層7Gを形成し高減衰性
    を付与することを特徴とする請求項13〜16の何れか
    一つに記載の鉄骨柱梁の接合工法。
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