JP2002348688A - 防錆油および事務機器用機械部品 - Google Patents

防錆油および事務機器用機械部品

Info

Publication number
JP2002348688A
JP2002348688A JP2001154108A JP2001154108A JP2002348688A JP 2002348688 A JP2002348688 A JP 2002348688A JP 2001154108 A JP2001154108 A JP 2001154108A JP 2001154108 A JP2001154108 A JP 2001154108A JP 2002348688 A JP2002348688 A JP 2002348688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rust
oil
metal salt
rust preventive
preventive oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001154108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4152090B2 (ja
Inventor
Atsushi Morooka
淳 諸岡
Toshiyuki Mizutani
敏幸 水谷
Masakazu Hirata
正和 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2001154108A priority Critical patent/JP4152090B2/ja
Priority to US10/079,263 priority patent/US6673750B2/en
Publication of JP2002348688A publication Critical patent/JP2002348688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4152090B2 publication Critical patent/JP4152090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケミカルアタック性のない防錆油およびこの
防錆油で防錆処理されたころがり軸受やトルクリミッタ
等の事務機器用機械部品を提供する。 【解決手段】 基油に防錆剤および酸化防止剤が配合さ
れてなる防錆油であって、上記基油がポリオレフィン油
を含有し、上記防錆剤がスルホン酸の金属塩およびモノ
カルボン酸の金属塩から選ばれた少なくとも一つの金属
塩であり、上記酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はころがり軸受やトル
クリミッタ等の事務機器用機械部品およびそれに用いら
れる防錆油に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザービームプリンターなど
の事務機器ではコストダウン、部品の成形性、着色性な
どから、成形性、着色性および耐熱性を兼ね備えたポリ
カーボネート樹脂など非結晶性の樹脂が多用されるよう
になってきた。これらの樹脂成形品は、事務機器の回転
部分に使用されているころがり軸受、あるいは紙送り機
構やリボン・シート等のテンション機構に用いられるト
ルクリミッタの周囲でも多用されている。しかし、ポリ
カーボネート樹脂など非結晶性の樹脂成形品は、油脂類
により、いわゆるケミカルアタックと呼ばれる破損を起
こしやすいため、事務機器用機械部品に使用される油脂
類にもポリカーボネートなどを損傷しないものが求めら
れるようになってきている。従来、ころがり軸受やトル
クリミッタの防錆には一般にJIS K2246(さび
止め油)に規定されたNP−0、NP−3、NP−6防
錆油等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記さ
び止め油に規定された防錆油類は一般に軽質の鉱油類を
含んでおり、軸受表面に残留したまま使用されると、ケ
ミカルアタックを起こしやすいという問題がある。本発
明は、このような問題に対処するためになされたもの
で、ケミカルアタック性のない防錆油およびこの防錆油
で防錆処理されたころがり軸受やトルクリミッタ等の事
務機器用機械部品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の防錆油は、基油
に防錆剤および酸化防止剤が配合されてなる防錆油であ
って、上記基油がポリオレフィン油を含有し、上記防錆
剤がスルホン酸の金属塩およびモノカルボン酸の金属塩
から選ばれた少なくとも一つの金属塩であり、上記酸化
防止剤がフェノール系酸化防止剤であることを特徴とす
る。特に、防錆剤がスルホン酸の金属塩およびモノカル
ボン酸の金属塩であることを特徴とする。
【0005】また、基油を構成するポリオレフィン油
に、炭素数が 20〜48 のノルマルパラフィン、およびパ
ラフィン成分を 60 質量%以上含む初留点 200℃以上の
パラフィン系鉱物油から選ばれた少なくとも一つが配合
されてなることを特徴とする。また、防錆剤を構成する
スルホン酸の金属塩が芳香族炭化水素スルホン酸の金属
塩であることを特徴とする。また、防錆剤を構成するモ
ノカルボン酸の金属塩がCn2n+mCOOH(ここで、n
は 10〜20 の整数、m は -3 、 -1 または +1 であ
る)の金属塩であることを特徴とする。
【0006】本発明の防錆油は、防錆油全体に対して、
上記基油が 1〜 95 質量%、上記防錆剤が 1〜 80 質量
%、上記酸化防止剤が 0.01〜 5 質量%配合されている
ことを特徴とする。また、40℃における動粘度が 15〜2
50mm2/s であることを特徴とする。また、支点間距離 1
00mmの位置に支持された厚さ 6.35mmのポリカーボネー
ト樹脂板表面に防錆油を塗布して、上記ポリカーボネー
ト樹脂板の中心部に垂直長さ 2.5mmのたわみ量を与えて
雰囲気温度 75℃で 3 時間保持したときに、上記ポリカ
ーボネート樹脂板表面に少なくとも微小亀裂が生じない
ことを特徴とする。ここで、微小亀裂とは応力がかかっ
たポリカーボネート樹脂板表面層に生成して光の乱反射
を生じるような微小筋をいい、いわゆるクレージングや
ヘヤークラックと称される。この微小筋が成長すると亀
裂になり、最後にはポリカーボネート樹脂板の破損にい
たる。合成樹脂板に塗布された防錆油により微小亀裂が
生じる現象をケミカルアタックと称する。
【0007】本発明の事務機器用機械部品は、合成樹脂
成形品と共存する金属製の事務機器用機械部品であっ
て、上記機械部品の金属部分を上記防錆油で防錆処理す
ることを特徴とする。また、上記事務機器用機械部品
は、同心に配置される内輪および外輪と、この内輪およ
び外輪間に介在する複数個の転動体とを備えてなるころ
がり軸受であることを特徴とする。また、上記事務機器
用機械部品は、ばね自身の緊縛力によりトルクを発生さ
せる機構、または摩擦板をばねで押し付けることにより
トルクを発生させる機構を有するトルクリミッタである
ことを特徴とする。また、上記事務機器用機械部品は、
ポリオレフィン油を基油としたグリースが封入されてい
ることを特徴とする。
【0008】従来の防錆油は、灯油、ミネラルスピリッ
トなどの低沸点溶剤類、低粘度潤滑油、ワックスなどの
鉱油を基油としている。ポリカーボネート樹脂などにケ
ミカルアタックを生じさせる原因につき研究したとこ
ろ、単一の成分でなく多成分系の鉱油類がケミカルアタ
ックを起こすこと、特に低沸点成分がケミカルアタック
を起こしやすいことを見い出した。本発明は、このよう
な知見に基づきなされたもので、ポリオレフィン油を含
む基油に、スルホン酸の金属塩およびモノカルボン酸の
金属塩から選ばれた少なくとも一つの金属塩の防錆剤
と、フェノール系酸化防止剤とを配合することにより、
低粘度でかつ構成成分が少ない防錆油が得られ、合成樹
脂成形品にケミカルアタックを起こさない。
【0009】上記防錆油で防錆処理することで、ケミカ
ルアタックを受けやすい合成樹脂成形品と共存する金属
製の事務機器用機械部品を用いても、合成樹脂成形品が
破損することがなくなり、事務機器等のコストダウンが
図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の防錆油の基油となるポリ
オレフィン油は、以下の化1、化2で示されるα−オレ
フィンを含む液状のポリオレフィンが使用できる。
【化1】 ここで、nは 4〜16 の整数、mは 1〜6 の整数であ
る。
【化2】 ここで、nは 1〜8 の整数、mは 1〜3 の整数、qは 1
〜3 の整数、pはポリオレフィン油の粘度により異なる
整数である。基油となるポリオレフィン油の粘度は、10
0℃における動粘度が 10〜400mm2/s、好ましくは 10〜2
00mm2/s 、より好ましくは 30〜120mm2/s である。10mm
2/s未満の動粘度であると防錆油とした場合にケミカル
アタックが生じやすくなる。また400mm2/s をこえる
と、防錆油の付着量が多くなり過ぎる。
【0011】好適なポリオレフィン油はα−オレフィン
のオリゴマーであり、例えばブテン−1、イソブチレン
−1、α−オクテン、デセン−1等の炭素数 3〜20 程
度のα−オレフィンの重合体またはオレフィン類との共
重合体が挙げられる。本発明においては、化1および化
2に示すnが 8 である1−デセンをモノマー単位の主
成分として含むポリオレフィン油が好適である。また、
化1に示すポリオレフィン油が好適であり、少なくとも
三量体以上の1−デセンを主成分とするポリオレフィン
油が好適である。1−デセンが三量体未満であると、ポ
リカーボネート類に対して高応力下でケミカルアタック
を起こす場合がある。
【0012】基油はポリオレフィン油を含有する。ポリ
オレフィン油単独でもよく、また、ポリオレフィン油に
(1)炭素数が 20〜48 のノルマルパラフィン、(2)
パラフィン成分を 60 質量%以上含む初留点 200℃以上
のパラフィン系鉱物油をそれぞれ単独であるいは混合物
として配合してもよい。ノルマルパラフィン等を混合す
る場合、基油全体に対してポリオレフィン油が少なくと
も 60 質量%以上含有することが防錆添加剤との相溶性
の面で好ましい。
【0013】炭素数が 20〜48 のノルマルパラフィン
は、融点が 50〜70℃程度の直鎖状脂肪族炭化水素であ
りパラフィンワックスと称される。特にケミカルアタッ
クを起こすおそれがある低融点成分を含まない高精製パ
ラフィンワックスが好ましい。パラフィン成分を 60 質
量%以上含む初留点 200℃以上のパラフィン系鉱物油
は、パラフィンリッチであることがケミカルアタックを
防ぐことができるので好ましい。好適な潤滑油特性とし
ては、硫黄分が 0.5 質量%以下、全酸価が 0.05mgKOH/
g 以下、多環芳香族(PCA)分が 3 質量%未満であ
る。
【0014】本発明に使用できる防錆剤は、スルホン酸
の金属塩、モノカルボン酸の金属塩、または両者の混合
物である。スルホン酸の金属塩は、芳香族炭化水素スル
ホン酸の金属塩であり、具体的には、潤滑油留分中の芳
香族炭化水素成分のスルホン化により得られる石油スル
ホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、またはアルキ
ルベンゼンスルホン酸等の合成スルホン酸の金属塩であ
る。金属塩を構成する金属としては、ナトリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム等が例示でき
る。
【0015】モノカルボン酸の金属塩は、Cn2n-3
OOH、Cn2n-1COOH、またはCn2n+1COOH
で示される飽和または不飽和モノカルボン酸の金属塩で
ある。ここで、n は 10〜20 の整数である。n が 10 未
満の低級モノカルボン酸の金属塩であると、ケミカルア
タックが生じやすくなる。また、n が 20 をこえると難
溶解性になるなど取り扱いが困難になる。金属塩を構成
する金属としては、ナトリウム、マグネシウム、アルミ
ニウム、カルシウム、銅、亜鉛等が例示できる。本発明
においては、Cn2n-3COOHの金属塩を主成分とす
る防錆剤が実験の結果、特に良好な結果が認められた。
また、後述する実験の結果、好適な防錆剤は、スルホン
酸の金属塩とモノカルボン酸の金属塩との混合物である
ことが分かった。
【0016】フェノール系酸化防止剤はフェノール、ク
レゾール等のフェノール誘導体であり、具体的には、
4,4−ブチリデン−ビス(6−t−ブチル−m−クレ
ゾール)、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス(4
−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−チオ
−ビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,5−ジ−t−ブ
チルアミルハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノン等が挙げられる。これらは、樹脂成形品に
対してケミカルアタック性がなかった。
【0017】防錆油は、防錆油全体に対して、ポリオレ
フィン油を含有する基油を 1〜 95質量%、好ましくは
50 〜 90 質量%、防錆剤を 1〜 80 質量%、好ましく
は 10 〜 50 質量%、酸化防止剤を 0.01〜 5 質量%、
好ましくは 0.1〜1.0 質量%配合する。この配合とする
ことにより、ケミカルアタックを防ぐことができる。ま
た、事務機器用機械部品の防錆処理が容易となる粘度に
調整できる。好適な粘度は、40℃における動粘度が 15
〜250mm2/s である。 15mm2/s 未満であるとケミカルア
タックが生じやすくなり、250mm2/s をこえると防錆油
の付着量が多くなり過ぎる。
【0018】本発明の防錆油はケミカルアタック性に優
れる。ケミカルアタック性は、防錆油が表面に塗布され
たポリカーボネート樹脂板に機械的応力を加えた後の樹
脂板表面を観察するベンディング試験法により評価でき
る。ベンディング試験法について説明する。 (1)試験装置 ベンディング試験装置の概要を図6に示す。試験装置1
4は、所定の試験片支持点距離(L)をおいて両端が移
動自在に支持された試験片15と、この試験片15を載
置できる試験台16と、試験片15にたわみ量(B)を
与えるプローブ17と、このプローブ17を支持して、
プローブ17の前進後退を可能とするたわみ量調整装置
18とから構成される。 (2)試験条件 曲げ試験片: 152mm(長さ)× 12.5mm(幅)× 6.35mm
(板厚) 試験片支持点距離(L): 100mm 試験片たわみ量(支持点間距離の中心部のたわみ量:
B): 2.0〜3.5mm 試験温度: 75℃ 保持時間: 3 時間 試験片材質:ユーピロンS2000R(三菱エンジニア
リングプラスチックス(株)社製) (3)試験方法 三点曲げ試験による。 120℃で 2 時間アニール処理を
した曲げ試験片の表面に防錆油を塗布し、上記支持点距
離で支持して防錆油塗布面(図6におけるA面)が伸長
するようにたわみ量を与えて 75℃× 3 時間空気中にて
保持する。保持後のクラック有無を目視で確認する。試
験はn=5で行ない、クラックまたは破損がない場合を
○、クラックまたは破損した場合を×で評価する。
【0019】事務機器用機械部品の一つであるころがり
軸受の一例を図1に示す。図1は小径ころがり軸受の断
面図である。ころがり軸受1は、外周面に内輪転走面を
有する内輪2と内周面に外輪転走面を有する外輪3とが
同心に配置され、内輪転走面と外輪転走面との間に介在
される複数個の転動体4および図示を省略した保持器お
よびシール部材とにより構成される。少なくとも転動体
4の周囲に上述した防錆油にて防錆処理される。
【0020】ころがり軸受1への防錆油の塗布は特に限
定するものではなく、噴霧法、浸漬法など各種の方法が
可能である。軸受の取扱いやすさ、封入グリースへの影
響を考慮すると、塗布厚さは 1μm 以下が好ましい。さ
らに、防錆油に加え、封入グリースによる樹脂成形品へ
のケミカルアタックを防止することが重要であり、ポリ
オレフィンを基油としたグリースを封入することが好ま
しい。このグリースは、上記ポリオレフィン油に増ちょ
う剤を配合したものであり、増ちょう剤としては、リチ
ウム石鹸、ナトリウム石鹸、ウレア化合物、シリカ粉お
よびベントナイト粉からなる群から選ばれた少なくとも
一つが挙げられる。
【0021】上記防錆油で防錆処理を行ない、さらに上
記ポリオレフィンを基油としたグリースを封入したころ
がり軸受は、ケミカルアタックを受けやすい樹脂製部品
と併用しても該樹脂製部品を破損することがない。その
結果、樹脂製部品を多用することによりコストダウンを
図ろうとする事務機器の回転部を支持するころがり軸受
に好適である。
【0022】事務機器用機械部品の一つであるトルクリ
ミッタの例を図2〜図5に示す。図2〜図5はトルクリ
ミッタの断面図である。図2に示すトルクリミッタ5
は、コイルばね10の内輪9に対する緊縛力によりトル
クを発生させる摩擦式リミッタである。トルクリミッタ
5は金属製内輪9の外側に、大径部、小径部のあるコイ
ルばね10が設けられ、ばねのフック10a、10bで
蓋11、外套12に係り止めされている。外套12に圧
入されている蓋11を回転させることにより、ばね10
の内輪9に対する緊迫力が連続的に変化してトルク調整
は自由自在である。ばねの巻き方向により内輪の回転方
向は制限される一方向回転トルクリミッタである。
【0023】図3に示すトルクリミッタ6は金属製内輪
9の外側に円筒状のコイルばね10が設けられており、
ばねのフック10bで外套12に係り止めされている。
また、円筒状バネであるため、トルク調整はできない
が、内輪に対する締め代を変化させたものを組み合せる
ことによりばねの緊迫力は変化し、トルク値は決まり、
トルク調整は可能となる。本形状もばねの巻き方向によ
り内輪の回転方向は制限される一方向回転トルクリミッ
タである。
【0024】図4に示すトルクリミッタ7はセパレート
型の金属製内輪9の外側に図3と同様に円筒状のコイル
ばね10が設けられている。また、ばねは円筒状のた
め、トルク調整はできないが内輪に対するばねの締め代
によりトルク値が決定される。本形状もばねの巻き方向
により内輪の回転方向は制限される。
【0025】図5に示すトルクリミッタ8は金属製内輪
9に摩擦板13がコイルばね10により押し当てられて
おり、内輪9と摩擦板13間に働く摩擦力にてトルクを
発生させる。コイルばね10の押し当て力により摩擦力
を変化させることができるために、トルク調整が可能で
ある。本形状は、内輪の回転方向はばねの巻き方に依存
しない。上述したトルクリミッタにおいて、金属製内輪
9、コイルばね10等の金属部品に防錆油処理がなされ
ている。
【0026】
【実施例】参考例1〜参考例4 基油を構成する油の組み合わせについて検討した。使用
した材料を以下に示す。これらの材料を用いて、表1に
示す配合の防錆油を作製し、上記ベンディング試験によ
りケミカルアタック性を評価した。結果を表1に示す。 (1)ポリオレフィン油:1−デセンの 4〜6 量体を主
としたポリオレフィン油 (2)軽質鉱物油:初留点が 150℃で、芳香族成分が 1
8 質量%、パラフィン成分が 50 質量%である軽質鉱物
油 (3)ナフテン系鉱物油:初留点が 250℃で、芳香族成
分が 8 質量%、パラフィン成分が 32 質量%であるナ
フテン系鉱物油 (4)ノルマルパラフィン:炭素数が 20〜48 のノルマ
ルパラフィンで構成されるパラフィンワックス (5)パラフィン系鉱物油:初留点が 250℃以上で、パ
ラフィン成分を 60 質量%以上で、硫黄分が 0.2 質量
%以下、全酸価が 0.05mgKOH/g 以下、多環芳香族(P
CA)分が 3 質量%未満であるパラフィン系鉱物油
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果より、ポリオレフィン油とパラ
フィンワックス、またはポリオレフィン油とパラフィン
系鉱物油の組み合わせの場合にケミカルアタック性を示
さなかった。
【0029】参考例5〜参考例12 ポリオレフィン油を主成分とする基油を用いて、防錆剤
について検討した。使用した材料を以下に示す。なお、
ポリオレフィン油、パラフィンワックスおよびパラフィ
ン系鉱物油は、参考例1〜参考例4で用いた材料をそれ
ぞれ用いた。これらの材料を用いて、表2に示す配合の
防錆油を作製し、上記ベンディング試験によりケミカル
アタック性を評価した。結果を表2に示す。 (6)防錆剤1:合成スルホン酸バリウム (7)防錆剤2:脂肪酸亜鉛 (8)防錆剤3:酸化ワックス誘導体(パラフィン系炭
化水素酸化重合体のバリウム塩・アルコール・エステル
の混合物) (9)防錆剤4:ラノリン脂肪酸エステル(ラノリン
(羊毛脂)脂肪酸の多価アルコールエステル) (10)防錆剤4:アルケニルコハク酸エステル (11)防錆剤5:スルホン酸アミン塩 (12)防錆剤6:酸化炭化水素アミン塩 (13)防錆剤7:アルキルリン酸エステルモノアルキ
ルアミン塩
【0030】
【表2】
【0031】表2の結果より、合成スルホン酸バリウム
または脂肪酸亜鉛を防錆剤として用いた場合にケミカル
アタック性を示さなかった。
【0032】参考例13〜参考例16 ポリオレフィン油を主成分として、酸化防止剤について
検討した。使用した材料を以下に示す。なお、ポリオレ
フィン油およびパラフィンワックスは、参考例1〜参考
例4で用いた材料をそれぞれ用いた。これらの材料を用
いて、表3に示す配合の防錆油を作製し、上記ベンディ
ング試験によりケミカルアタック性を評価した。結果を
表3に示す。 (14)酸化防止剤1:フェノール系酸化防止剤1
(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール) (15)酸化防止剤2:フェノール系酸化防止剤2
(2,2−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)) (16)酸化防止剤3:アミン系酸化防止剤1(ビス
(4−ジメチルアミノフェニル)メタン (17)酸化防止剤4:アミン系酸化防止剤2(N,N
´−ジフェニル−p−フェニレンジアミン)
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果より、フェノール系酸化防止剤
を用いた場合にケミカルアタック性を示さなかった。
【0035】実施例1〜実施例4 上記参考例1〜参考例16のケミカルアタック性評価結
果をもとに、表4に示す割合で防錆油を調製し、上記ベ
ンディング試験により各実施例のケミカルアタック性を
評価した。ケミカルアタック性試験結果を表4に示す。
また、以下の防錆試験を行なった。防錆試験結果を表5
から表8に示す。
【0036】防錆試験−1 JIS K 2246「さび止め油」に規定する塩水噴
霧試験に準拠し、防錆試験を実施した。なお、ケミカル
アタック性を示さなかった参考例5および参考例6につ
いても防錆試験−1を実施した。評価は、 8、24、32、
48 時間における錆の発生率をJIS K 2246
「さび止め油」に規定する等級にて行なった。結果を表
5に示す。
【0037】防錆試験−2 (1)試験片:695オープン防錆処理品(軸受) (2)防錆処理方法:洗浄溶剤(パラフィン系)に試験
油剤を 2 重量%溶解(分散)した油剤にディッピング
して防錆処理を施した。 (3)試験条件:温度 60 ℃、相対湿度 95 %の雰囲気
に 20 時間、温度 20 ℃、相対湿度 30 %の雰囲気に 4
時間放置のサイクル (4)試験時間:錆発生まで(最大 4 週間) (5)試験個数:10 個 (6)評価方法: 7、14、21、28 日後における錆発生
個数(累積)で行なった。結果を表6に示す。
【0038】防錆試験−3 (1)試験片:W688AZZ(軸受) (2)試験手順:試験油剤に軸受をディッピングして
防錆処理する。 軸受を厚さ 50μm のポリ袋に入れ密封する。 温度 60 ℃、相対湿度 90 %の雰囲気に 14 日間放置
する。 温度 15 ℃、相対湿度 15 %の雰囲気に一晩放置す
る。 常温、常湿にて錆を確認する。 (3)試験個数: 20 個 (4)評価方法:試験手順終了後における錆発生個数で
評価した。結果を表6に示す。
【0039】防錆試験−4 (1)試験片:SPCC製試験片( 80 × 60 × 2mm
) (2)試験手順:試験片を試験油剤に浸漬引き上げ、
湿潤試験槽内に吊り下げる。 温度 50 ℃、相対湿度 95 %以上の雰囲気に 20 時
間、室温雰囲気に 4 時間放置のサイクル (3)試験時間:錆発生まで(最大 1000 時間) (4)試験個数:5 個 (5)評価方法:錆発生までの時間で評価した。結果を
表7に示す。
【0040】防錆試験−5 MIL C 22235Aに規定するオイルステイン試
験に準拠し、オイルステイン試験を実施した。結果を表
8に示す。
【0041】比較例1 参考例2で用いたナフテン系鉱物油を 77 質量%、グリ
ーンペトロラタムを 10 質量%、参考例7で用いた酸化
ワックス誘導体を 7.0 質量%、参考例8で用いたラノ
リン脂肪酸エステルを 5.0 質量%、ビス(4−ジメチ
ルアミノフェニル)メタンを 1.0 質量%の割合で配合
して防錆油を調製した。実施例1と同一の条件でケミカ
ルアタック性および防錆試験を行なった。結果を表4か
ら表8に示す。
【0042】比較例2 参考例2で用いたナフテン系鉱物油を 53.8 質量%、参
考例3で用いたパラフィン系鉱物油を 21.4 質量%、グ
リーンペトロラタムを 14.5 質量%、参考例7で用いた
酸化ワックス誘導体を 4.9 質量%、参考例8で用いた
ラノリン脂肪酸エステルを 3.5 質量%、参考例5で用
いた合成スルホン酸バリウムを 1.0 質量%、ビス(4
−ジメチルアミノフェニル)メタンを 1.0 質量%の割
合で配合して防錆油を調製した。実施例1と同一の条件
でケミカルアタック性および防錆試験を行なった。結果
を表4と表6から表8に示す。
【0043】比較例3 JIS K2246(さび止め油)NP−3に該当する
防錆油を用いて、実施例1と同一の条件でケミカルアタ
ック性および防錆試験を行なった。結果を表4と表6か
ら表8に示す。
【0044】比較例4 参考例1で用いたポリオレフィン油を 86.5質量%、参
考例7で用いた酸化ワックス誘導体を 5.0質量%、参考
例5で用いた合成スルホン酸バリウムを 4.5質量%、参
考例9で用いたアルケニルコハク酸エステルを 3.0質量
%、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを 1.0質
量%の割合で配合して防錆油を調製した。実施例1と同
一の条件でケミカルアタック性および防錆試験を行なっ
た。結果を表4と表6から表8に示す。
【0045】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0046】表4の結果より、各実施例は優れたケミカ
ルアタック性および防錆性能を示した。また、参考例5
および参考例6は、ケミカルアタック性に優れていた
が、各実施例に比較して防錆性能が劣っていた。このた
め、防錆剤成分としてはスルホン酸金属塩およびモノカ
ルボン酸金属塩の混合成分が効果的であると確認され
た。
【0047】また、ケミカルアタック性を評価するベン
ディング試験では変位量が 2.5mmで破損しなければ、実
用上充分な性能である。表4に示すように、各実施例は
充分な性能を示している。一方、比較例1から比較例3
は全てが破損しており、樹脂部品が周囲に多用されてい
る事務機器用機械部品のころがり軸受やトルクリミッタ
の場合、実用に耐えない。
【0048】
【発明の効果】本発明の防錆油は、基油がポリオレフィ
ン油を含有し、防錆剤がスルホン酸の金属塩およびモノ
カルボン酸の金属塩から選ばれた少なくとも一つの金属
塩であり、酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤である
ので、事務機器用機械部品の周囲に多用されている樹脂
成形品に対してケミカルアタック性に優れるとともに、
防錆性能に優れる。特に防錆剤としてスルホン酸の金属
塩とモノカルボン酸の金属塩とを併用した場合に防錆性
能に優れる。
【0049】また、防錆油の成分、配合および物性が請
求項2ないし請求項7であることにより、上記ケミカル
アタック性および防錆性能がより優れる。
【0050】本発明の事務機器用機械部品は上記防錆油
で防錆処理されているので、ケミカルアタックを受けや
すい樹脂製部品と併用できる。その結果、事務機器等の
コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小径ころがり軸受の断面図である。
【図2】トルクリミッタの例を示す図である。
【図3】他のトルクリミッタの例を示す図である。
【図4】他のトルクリミッタの例を示す図である。
【図5】他のトルクリミッタの例を示す図である。
【図6】ベンディング試験装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 ころがり軸受 2 内輪 3 外輪 4 転動体 5、6、7、8 トルクリミッタ 9 金属製内輪 10 コイルばね 11 蓋 12 外套 13 摩擦板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 129/14 C10M 129/14 129/38 129/38 135/10 135/10 169/04 169/04 // C10N 10:02 C10N 10:02 10:04 10:04 10:06 10:06 20:00 20:00 Z 20:02 20:02 30:10 30:10 30:12 30:12 40:02 40:02 (72)発明者 平田 正和 三重県桑名市大字東方字尾弓田3066 NT N株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BA02A BA07A BB05C BB06C BB17C BG06C CA01A DA02A EA02Z EA21A FA01 FA02 FA03 LA05 LA06 PA01 4K062 AA03 BB04 BB06 BB22 FA11 FA16 GA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基油に防錆剤および酸化防止剤が配合さ
    れてなる防錆油であって、前記基油がポリオレフィン油
    を含有し、前記防錆剤がスルホン酸の金属塩およびモノ
    カルボン酸の金属塩から選ばれた少なくとも一つの金属
    塩であり、前記酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤で
    あることを特徴とする防錆油。
  2. 【請求項2】 前記防錆剤がスルホン酸の金属塩および
    モノカルボン酸の金属塩であることを特徴とする請求項
    1記載の防錆油。
  3. 【請求項3】 前記基油がポリオレフィン油に、炭素数
    が 20〜48 のノルマルパラフィン、およびパラフィン成
    分を 60 質量%以上含む初留点 200℃以上のパラフィン
    系鉱物油から選ばれた少なくとも一つが配合されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の防錆油。
  4. 【請求項4】 前記スルホン酸の金属塩が芳香族炭化水
    素スルホン酸の金属塩であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の防錆油。
  5. 【請求項5】 前記モノカルボン酸の金属塩がCn
    2n+mCOOH(ここで、n は 10〜20 の整数、m は -3
    、 -1 または +1 である)の金属塩であることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の防錆油。
  6. 【請求項6】 防錆油全体に対して、前記基油が 1〜 9
    5 質量%、前記防錆剤が 1〜 80 質量%、前記酸化防止
    剤が 0.01〜 5 質量%配合されていることを特徴とする
    請求項1記載の防錆油。
  7. 【請求項7】 40℃における動粘度が 15〜250mm2/s で
    あることを特徴とする請求項6記載の防錆油。
  8. 【請求項8】 支点間距離 100mmの位置に支持された厚
    さ 6.35mmのポリカーボネート樹脂板表面に防錆油を塗
    布して、前記ポリカーボネート樹脂板の中心部に垂直長
    さ 2.5mmのたわみ量を与えて雰囲気温度 75℃で 3 時間
    保持したときに、前記ポリカーボネート樹脂板表面に少
    なくとも微小亀裂が生じないことを特徴とする請求項7
    記載の防錆油。
  9. 【請求項9】 合成樹脂成形品と共存する金属製の事務
    機器用機械部品であって、該機械部品の金属部分が請求
    項1ないし請求項8のいずれか一項記載の防錆油で防錆
    処理されていることを特徴とする事務機器用機械部品。
  10. 【請求項10】 前記事務機器用機械部品は、同心に配
    置される内輪および外輪と、この内輪および外輪間に介
    在する複数個の転動体とを備えてなるころがり軸受であ
    ることを特徴とする請求項9記載の事務機器用機械部
    品。
  11. 【請求項11】 前記事務機器用機械部品は、ばね自身
    の緊縛力によりトルクを発生させる機構、または摩擦板
    をばねで押し付けることによりトルクを発生させる機構
    を有するトルクリミッタであることを特徴とする請求項
    9記載の事務機器用機械部品。
  12. 【請求項12】 前記事務機器用機械部品は、ポリオレ
    フィン油を基油としたグリースが封入されていることを
    特徴とする請求項9記載の事務機器用機械部品。
JP2001154108A 2001-02-22 2001-05-23 防錆油および事務機器用機械部品 Expired - Lifetime JP4152090B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001154108A JP4152090B2 (ja) 2001-05-23 2001-05-23 防錆油および事務機器用機械部品
US10/079,263 US6673750B2 (en) 2001-02-22 2002-02-19 Lubricating composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001154108A JP4152090B2 (ja) 2001-05-23 2001-05-23 防錆油および事務機器用機械部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002348688A true JP2002348688A (ja) 2002-12-04
JP4152090B2 JP4152090B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=18998510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001154108A Expired - Lifetime JP4152090B2 (ja) 2001-02-22 2001-05-23 防錆油および事務機器用機械部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4152090B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003246996A (ja) * 2002-02-27 2003-09-05 Nok Kuluver Kk グリース組成物
EP1607648A2 (en) 2004-06-17 2005-12-21 Ntn Corporation Torque limiter
JP2007270323A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nippon Oil Corp さび止め油組成物
CN101978034A (zh) * 2008-03-25 2011-02-16 Ntn株式会社 转矩限制器及转矩限制器用润滑油

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003246996A (ja) * 2002-02-27 2003-09-05 Nok Kuluver Kk グリース組成物
EP1607648A2 (en) 2004-06-17 2005-12-21 Ntn Corporation Torque limiter
JP2006002018A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Ntn Corp トルクリミッタ
US7354346B2 (en) 2004-06-17 2008-04-08 Ntn Corporation Torque limiter
JP4695352B2 (ja) * 2004-06-17 2011-06-08 Ntn株式会社 トルクリミッタ用潤滑油、潤滑グリースおよびトルクリミッタ
JP2007270323A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nippon Oil Corp さび止め油組成物
CN101978034A (zh) * 2008-03-25 2011-02-16 Ntn株式会社 转矩限制器及转矩限制器用润滑油

Also Published As

Publication number Publication date
JP4152090B2 (ja) 2008-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5473627B2 (ja) グリース組成物
JP6761851B2 (ja) 潤滑剤配合物中での摩擦調整剤としてのポリグリセロールエステルの使用
JP5729855B2 (ja) 表面処理剤、表面処理方法および機械部品
JPWO2017170868A1 (ja) さび止め油組成物
JPS58171488A (ja) 潤滑油組成物
US11421181B2 (en) Environmentally friendly lubricating grease for steel ropes
US20050272614A1 (en) Novel multi-purpose rust preventative and penetrant
JP5213215B2 (ja) 潤滑剤組成物およびこれを用いた潤滑システム
JP3601634B2 (ja) さび止め剤組成物
JPWO2007116725A1 (ja) 潤滑油基油
JP2002348688A (ja) 防錆油および事務機器用機械部品
WO2020184436A1 (ja) 錆止め油組成物及びその製造方法
JP4757379B2 (ja) 潤滑油組成物
JP7169909B2 (ja) 錆止め油組成物及びその製造方法
JPH0813171A (ja) 鋼板および表面処理鋼板用さび止め油組成物
CA2816452A1 (en) Percussion equipment lubricant compositions comprising a group i or ii base oil, sulfur-phosphorus hydrocarbons, and synthetic ester friction modifier
JP3639876B2 (ja) 塑性加工用防錆潤滑剤組成物
JP2019085561A (ja) 軸受用潤滑油基油
JP5537912B2 (ja) 表面処理剤及び表面処理方法
JP4008992B2 (ja) 焼結含油軸受油組成物
JPH11172267A (ja) 軸受用潤滑油組成物
JP4559601B2 (ja) 防錆潤滑組成物を塗布したプラスチック成形物
JP7062233B2 (ja) ボールジョイント用グリース組成物
JP2002295487A (ja) 防錆油およびころがり軸受
TW555848B (en) A grease compound

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4152090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term