JP2002347543A - キャリアを備えた車両 - Google Patents
キャリアを備えた車両Info
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- JP2002347543A JP2002347543A JP2001154336A JP2001154336A JP2002347543A JP 2002347543 A JP2002347543 A JP 2002347543A JP 2001154336 A JP2001154336 A JP 2001154336A JP 2001154336 A JP2001154336 A JP 2001154336A JP 2002347543 A JP2002347543 A JP 2002347543A
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】車体から突出して設けられる物品を積載するた
めのキャリアと、キャリア又はキャリアに積載される物
品を追突から保護するためのバンパとを備える車両にお
いて、キャリア及びバンパが移動可能に設けられる車両
を提供する。 【解決手段】車両1は、ゴルフバッグ39を積載可能な
キャリア20と、この車両を他の車両等との接触から保
護するバンパ40とを備える。キャリア20は、車体2
に対して上下方向に回動することにより使用位置と収納
位置とに配置切替え可能とされ、バンパ40は、車体2
に対してスライドされることによって使用位置と収納位
置とに配置切替え可能とされている。キャリア20とバ
ンパ40とは、ガイド部材50とアーム部材55とで連
動されるように連結されている。この車両1では、キャ
リア20及びバンパ40は、使用位置より車体2方向に
移動された収納位置では、車体2からの突出量が減少
し、車両1の全長が短縮される。
めのキャリアと、キャリア又はキャリアに積載される物
品を追突から保護するためのバンパとを備える車両にお
いて、キャリア及びバンパが移動可能に設けられる車両
を提供する。 【解決手段】車両1は、ゴルフバッグ39を積載可能な
キャリア20と、この車両を他の車両等との接触から保
護するバンパ40とを備える。キャリア20は、車体2
に対して上下方向に回動することにより使用位置と収納
位置とに配置切替え可能とされ、バンパ40は、車体2
に対してスライドされることによって使用位置と収納位
置とに配置切替え可能とされている。キャリア20とバ
ンパ40とは、ガイド部材50とアーム部材55とで連
動されるように連結されている。この車両1では、キャ
リア20及びバンパ40は、使用位置より車体2方向に
移動された収納位置では、車体2からの突出量が減少
し、車両1の全長が短縮される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体から突出す
るキャリアを備える車両に関する。
るキャリアを備える車両に関する。
【0002】
【従来の技術】車体から突出するキャリアを備える車両
には、ゴルフコースを回るときにゴルフバッグなどを載
せられるゴルフカートや、宅配サービス、市場や工場、
建築現場等で利用される種々のカートや作業用車両があ
る。これらの車両では、例えば、図5に示すゴルフカー
ト100のように、キャリア102が車両の後方外面か
ら張出して設けられていることがある。このゴルフカー
ト100では、さらに、キャリア102やキャリア10
2に積載されたゴルフバッグ106に他の車両が接触し
て、ゴルフバッグ106が損傷することを防いだり、追
突時の衝撃力を吸収したりするために、進行方向後方に
バンパ104が設けられている。これにより、他のゴル
フカート100の前方に設けられたフロントバンパ10
8が、後方のバンパ104に当接したとしても、他のゴ
ルフカートの前部部分がゴルフバッグ106やキャリア
102に当接し、ゴルフバッグ106やその中のゴルフ
クラブが損傷することがない。
には、ゴルフコースを回るときにゴルフバッグなどを載
せられるゴルフカートや、宅配サービス、市場や工場、
建築現場等で利用される種々のカートや作業用車両があ
る。これらの車両では、例えば、図5に示すゴルフカー
ト100のように、キャリア102が車両の後方外面か
ら張出して設けられていることがある。このゴルフカー
ト100では、さらに、キャリア102やキャリア10
2に積載されたゴルフバッグ106に他の車両が接触し
て、ゴルフバッグ106が損傷することを防いだり、追
突時の衝撃力を吸収したりするために、進行方向後方に
バンパ104が設けられている。これにより、他のゴル
フカート100の前方に設けられたフロントバンパ10
8が、後方のバンパ104に当接したとしても、他のゴ
ルフカートの前部部分がゴルフバッグ106やキャリア
102に当接し、ゴルフバッグ106やその中のゴルフ
クラブが損傷することがない。
【0003】しかし、このようなゴルフカート100を
駐車したり、保管したりする場合、キャリア102が車
両後方に張り出しているため、車両自体の床面積に加え
てキャリア102及びバンパ104が張り出す分のスペ
ースも必要とされる。この結果、保管場所により大きな
スペースが必要とされる。
駐車したり、保管したりする場合、キャリア102が車
両後方に張り出しているため、車両自体の床面積に加え
てキャリア102及びバンパ104が張り出す分のスペ
ースも必要とされる。この結果、保管場所により大きな
スペースが必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、車体から突出して設けられる物品
を積載するためのキャリアと、キャリア又はキャリアに
積載される物品を追突から保護するためのバンパとを備
える車両において、キャリア及びバンパが移動可能に設
けられる車両を提供することである。
しようとする課題は、車体から突出して設けられる物品
を積載するためのキャリアと、キャリア又はキャリアに
積載される物品を追突から保護するためのバンパとを備
える車両において、キャリア及びバンパが移動可能に設
けられる車両を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明に係るキャリアを備えた車
両は、物品を積載可能なキャリアと、この車両を他の車
両等との接触から保護するバンパとを備え、前記キャリ
アと前記バンパとは、それぞれ車体から突出する使用位
置とこの使用位置より車体方向へ移動された収納位置と
に配置切替え可能とされ、前記バンパは、車体に対して
スライドされることによって配置切替え可能とされてい
ることを特徴とする。
め、本発明の請求項1の発明に係るキャリアを備えた車
両は、物品を積載可能なキャリアと、この車両を他の車
両等との接触から保護するバンパとを備え、前記キャリ
アと前記バンパとは、それぞれ車体から突出する使用位
置とこの使用位置より車体方向へ移動された収納位置と
に配置切替え可能とされ、前記バンパは、車体に対して
スライドされることによって配置切替え可能とされてい
ることを特徴とする。
【0006】この車両では、キャリア及びバンパは、使
用位置では、車体から突出して設けられ、この使用位置
より車体方向に移動された収納位置まで移動できるよう
に設けられている。キャリア及びバンパが収納位置に配
置されると、車体からの突出量が減少し、車両の全長が
短縮される。この車両のバンパは、スライドによって配
置切替えされるため、通常バンパの上方に設けられるキ
ャリアの収納位置とバンパの収納位置との空間的な重複
が良好に低減される。また、バンパはキャリアの配置切
替えを妨げないように設けられることが可能である。ま
た、本発明に係るバンパは、収納位置において車両を他
の車両による追突から保護することができる。
用位置では、車体から突出して設けられ、この使用位置
より車体方向に移動された収納位置まで移動できるよう
に設けられている。キャリア及びバンパが収納位置に配
置されると、車体からの突出量が減少し、車両の全長が
短縮される。この車両のバンパは、スライドによって配
置切替えされるため、通常バンパの上方に設けられるキ
ャリアの収納位置とバンパの収納位置との空間的な重複
が良好に低減される。また、バンパはキャリアの配置切
替えを妨げないように設けられることが可能である。ま
た、本発明に係るバンパは、収納位置において車両を他
の車両による追突から保護することができる。
【0007】また、本発明の請求項2に記載のキャリア
を備えた車両は、請求項1に記載のキャリアを備えた車
両であって、前記キャリアは、車体に対して回動される
ことによって配置切替え可能とされ、前記キャリアと前
記バンパとは、互いに連動されており、前記キャリアが
前記使用位置にあるときに前記バンパが前記使用位置に
配置され、前記キャリアが前記収納位置にあるときに前
記バンパが前記収納位置に配置されることを特徴とす
る。この車両では、キャリアとバンパとが互いに連動さ
れているため、どちらか一方を移動させることによっ
て、キャリア及びバンパの両方を、同時に使用位置又は
収納位置に配置することができる。このため、キャリア
が使用位置にあるときに、確実にバンパが使用位置に配
置される。
を備えた車両は、請求項1に記載のキャリアを備えた車
両であって、前記キャリアは、車体に対して回動される
ことによって配置切替え可能とされ、前記キャリアと前
記バンパとは、互いに連動されており、前記キャリアが
前記使用位置にあるときに前記バンパが前記使用位置に
配置され、前記キャリアが前記収納位置にあるときに前
記バンパが前記収納位置に配置されることを特徴とす
る。この車両では、キャリアとバンパとが互いに連動さ
れているため、どちらか一方を移動させることによっ
て、キャリア及びバンパの両方を、同時に使用位置又は
収納位置に配置することができる。このため、キャリア
が使用位置にあるときに、確実にバンパが使用位置に配
置される。
【0008】さらに、本発明の請求項3に記載のキャリ
アを備えた車両は、請求項2に記載のキャリアを備えた
車両であって、前記キャリアとバンパとの連動構成は、
アーム部材とガイド部材とを有し、前記ガイド部材はキ
ャリアに固定され、前記アーム部材は、一端が前記バン
パに固定されるとともに、他端が前記キャリア側に前記
ガイド部材に沿って移動可能に連結されていることを特
徴とする。この車両では、アーム部材とガイド部材とで
キャリアとバンパとを連動させることができ、連動構成
が単純で、手動で操作することができる。
アを備えた車両は、請求項2に記載のキャリアを備えた
車両であって、前記キャリアとバンパとの連動構成は、
アーム部材とガイド部材とを有し、前記ガイド部材はキ
ャリアに固定され、前記アーム部材は、一端が前記バン
パに固定されるとともに、他端が前記キャリア側に前記
ガイド部材に沿って移動可能に連結されていることを特
徴とする。この車両では、アーム部材とガイド部材とで
キャリアとバンパとを連動させることができ、連動構成
が単純で、手動で操作することができる。
【0009】さらに、本発明の請求項4に記載のキャリ
アを備えた車両は、上記いずれかの車両において、前記
キャリアは、前記使用位置から前記収納位置までのいず
れの位置においても物品を積載状態に保持可能とされて
いることを特徴とする。この車両では、キャリアに物品
を積載した状態で、使用位置と収納位置とに配置切替え
することができる。このため、車体から突出する使用位
置において物品の積み込み、積み下ろしが容易に行われ
るとともに、物品を積載したままキャリアを収納位置に
配置して、車両の全長を短縮することができる。
アを備えた車両は、上記いずれかの車両において、前記
キャリアは、前記使用位置から前記収納位置までのいず
れの位置においても物品を積載状態に保持可能とされて
いることを特徴とする。この車両では、キャリアに物品
を積載した状態で、使用位置と収納位置とに配置切替え
することができる。このため、車体から突出する使用位
置において物品の積み込み、積み下ろしが容易に行われ
るとともに、物品を積載したままキャリアを収納位置に
配置して、車両の全長を短縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜3
に、本発明の一実施の形態に係るキャリアを備えた車両
であるゴルフカートを示す。ゴルフカート1は、車体2
と、車体2の後部に設けられたキャリア20とバンパ4
0とを備えている。
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜3
に、本発明の一実施の形態に係るキャリアを備えた車両
であるゴルフカートを示す。ゴルフカート1は、車体2
と、車体2の後部に設けられたキャリア20とバンパ4
0とを備えている。
【0011】ゴルフカート1の車体2は、電気、ガス、
ガソリン等を動力源とする三輪又は四輪の自動車であ
る。車体2は、運転席を備え、適宜プレーヤが乗るため
の座席を備えている。車体2の後部には、後部ピラー4
が、図1,2に示すように、ゴルフカート1の高さ方向
に延びるように車体2の両側端に立設されており、ルー
フ3を支持している。各孔部ピラー4の下部には、左右
の後輪9の後方上部を被覆する円弧状のパネル7が形成
されている。また、パネル7間には、後で詳述するバン
パ40を収容可能な角状閉断面状又は筒状のバンパ受け
8が車体2の長さ方向に延びるように形成されている。
ガソリン等を動力源とする三輪又は四輪の自動車であ
る。車体2は、運転席を備え、適宜プレーヤが乗るため
の座席を備えている。車体2の後部には、後部ピラー4
が、図1,2に示すように、ゴルフカート1の高さ方向
に延びるように車体2の両側端に立設されており、ルー
フ3を支持している。各孔部ピラー4の下部には、左右
の後輪9の後方上部を被覆する円弧状のパネル7が形成
されている。また、パネル7間には、後で詳述するバン
パ40を収容可能な角状閉断面状又は筒状のバンパ受け
8が車体2の長さ方向に延びるように形成されている。
【0012】キャリア20は、図1,2に示すように、
物品、すなわちゴルフバッグ39を保持可能な形状、大
きさに形成されている。キャリア20は、その下部で後
部ピラー4に設けたブラケット6に連結されることによ
り、車体2の外面と協働して上部に開放部分を有する収
納空間を形成する。
物品、すなわちゴルフバッグ39を保持可能な形状、大
きさに形成されている。キャリア20は、その下部で後
部ピラー4に設けたブラケット6に連結されることによ
り、車体2の外面と協働して上部に開放部分を有する収
納空間を形成する。
【0013】本実施形態のキャリア20は、底部22と
後側支持部24とを備えている。底部22と後側支持部
24とは、それぞれ平板状に、あるいは枠組みによって
形成された部分で、後側支持部24は、底部22の端部
から直角に延びるように一体に形成されている。キャリ
ア20は、フレーム部材が底部22及び後側支持部24
の外形形状に沿って曲げ成形され、各両側端縁を構成す
るフレーム部材にわたって板部材23,25が設けられ
ることによって構成されている。
後側支持部24とを備えている。底部22と後側支持部
24とは、それぞれ平板状に、あるいは枠組みによって
形成された部分で、後側支持部24は、底部22の端部
から直角に延びるように一体に形成されている。キャリ
ア20は、フレーム部材が底部22及び後側支持部24
の外形形状に沿って曲げ成形され、各両側端縁を構成す
るフレーム部材にわたって板部材23,25が設けられ
ることによって構成されている。
【0014】フレーム部材の両端部は、底部22の後側
支持部24と連続する端部の反対側の端部側に突出して
設けられ、キャリア20を車体2に連結する連結部28
に形成されている。連結部28には、車体2の幅方向に
延びるピン30が固定して設けられている。ピン30
は、後部ピラー4に設けられるブラケット6に回転可能
に保持されている。キャリア20は、ピン30を中心と
して回動可能に、車体2に連結されている。
支持部24と連続する端部の反対側の端部側に突出して
設けられ、キャリア20を車体2に連結する連結部28
に形成されている。連結部28には、車体2の幅方向に
延びるピン30が固定して設けられている。ピン30
は、後部ピラー4に設けられるブラケット6に回転可能
に保持されている。キャリア20は、ピン30を中心と
して回動可能に、車体2に連結されている。
【0015】キャリア20は、車体2に対して回動する
ことにより、図1に示す使用位置と図2に示す収納位置
との間を移動して、配置切替え可能とされている。図1
に示す使用位置では、キャリア20の後側支持部24が
車体2に対して傾斜しており、後部ピラー4から最も突
出する位置に置かれている。この使用位置においては、
ゴルフバッグ39などを容易に積み込んだり積み下ろし
たりすることができ、底部22と後側支持部24とによ
ってゴルフバッグ39を積載状態に保持することができ
る。
ことにより、図1に示す使用位置と図2に示す収納位置
との間を移動して、配置切替え可能とされている。図1
に示す使用位置では、キャリア20の後側支持部24が
車体2に対して傾斜しており、後部ピラー4から最も突
出する位置に置かれている。この使用位置においては、
ゴルフバッグ39などを容易に積み込んだり積み下ろし
たりすることができ、底部22と後側支持部24とによ
ってゴルフバッグ39を積載状態に保持することができ
る。
【0016】一方、図2に示す収納位置では、キャリア
20の後側支持部24が後部ピラー4に対して略平行に
配置され、車体2からの突出量は最小になっている。す
なわち、キャリア20の突出量は、キャリア20の底部
22の長さに略等しくなっている。収納位置において
は、ゴルフバッグ39は、キャリア20の底部22によ
って支持されて積載状態に保持されている。すなわち、
図1,2に示すように、本実施形態のゴルフカート1で
は、使用位置と収納位置のいずれの配置においてもゴル
フバッグ39をキャリア20に積載状態に保持しておく
ことができる。
20の後側支持部24が後部ピラー4に対して略平行に
配置され、車体2からの突出量は最小になっている。す
なわち、キャリア20の突出量は、キャリア20の底部
22の長さに略等しくなっている。収納位置において
は、ゴルフバッグ39は、キャリア20の底部22によ
って支持されて積載状態に保持されている。すなわち、
図1,2に示すように、本実施形態のゴルフカート1で
は、使用位置と収納位置のいずれの配置においてもゴル
フバッグ39をキャリア20に積載状態に保持しておく
ことができる。
【0017】バンパ40は、キャリア20又はキャリア
20に積載されたゴルフバッグ39に、同様の他のゴル
フカートが接触してゴルフバッグ39等が損傷すること
を防ぐ部材である。図1,2に示すように、本実施形態
のバンパ40は、衝撃吸収部42と支持部44とを有し
ている。衝撃吸収部42は、車体2の幅方向に延びる長
尺状部材で、図示しない芯材の車体2の後方を向く側に
ゴム材料や熱可塑性エラストマー材料等から成る衝撃吸
収材が設けられている。支持部44は、衝撃吸収部42
の両側部分から略直角に延びる角状閉断面状部材又は筒
状部材で構成されている。支持部44は、車体2の下部
の図示しないシャシフレーム又はシャシフレーム近傍に
形成されたバンパ受け8内に挿入されて、車体2に、バ
ンパ受け8に沿ってスライド可能に連結されている。バ
ンパ40は、支持部44によって車体2の長さ方向にス
ライドによって移動可能に固定されている。
20に積載されたゴルフバッグ39に、同様の他のゴル
フカートが接触してゴルフバッグ39等が損傷すること
を防ぐ部材である。図1,2に示すように、本実施形態
のバンパ40は、衝撃吸収部42と支持部44とを有し
ている。衝撃吸収部42は、車体2の幅方向に延びる長
尺状部材で、図示しない芯材の車体2の後方を向く側に
ゴム材料や熱可塑性エラストマー材料等から成る衝撃吸
収材が設けられている。支持部44は、衝撃吸収部42
の両側部分から略直角に延びる角状閉断面状部材又は筒
状部材で構成されている。支持部44は、車体2の下部
の図示しないシャシフレーム又はシャシフレーム近傍に
形成されたバンパ受け8内に挿入されて、車体2に、バ
ンパ受け8に沿ってスライド可能に連結されている。バ
ンパ40は、支持部44によって車体2の長さ方向にス
ライドによって移動可能に固定されている。
【0018】バンパ40は、バンパ受け8に沿って移動
することにより、図1に示す使用位置と、図2に示す収
納位置とに配置切替え可能とされている。図1に示す使
用位置では、衝撃吸収部42は、車体2の長さ方向に延
び、車体2から最も突出する。このとき、バンパ40
は、後方からこのゴルフカート1に向かってくる別のゴ
ルフカートに対して、使用位置にあるキャリア20及び
ゴルフバッグ39より先に接触することになる。
することにより、図1に示す使用位置と、図2に示す収
納位置とに配置切替え可能とされている。図1に示す使
用位置では、衝撃吸収部42は、車体2の長さ方向に延
び、車体2から最も突出する。このとき、バンパ40
は、後方からこのゴルフカート1に向かってくる別のゴ
ルフカートに対して、使用位置にあるキャリア20及び
ゴルフバッグ39より先に接触することになる。
【0019】なお、本実施形態のバンパ40は、図1に
示す使用位置において、キャリア20よりも突出しない
ように設けられているが、仮想線で示すように他のゴル
フカートに突出して設けられたフロントバンパ49と接
触するように設けられている。このため、バンパ40に
フロントバンパ49が当接したとき、後続のゴルフカー
トは、キャリア20及びゴルフバッグ39に当接しない
距離に保たれる。
示す使用位置において、キャリア20よりも突出しない
ように設けられているが、仮想線で示すように他のゴル
フカートに突出して設けられたフロントバンパ49と接
触するように設けられている。このため、バンパ40に
フロントバンパ49が当接したとき、後続のゴルフカー
トは、キャリア20及びゴルフバッグ39に当接しない
距離に保たれる。
【0020】バンパ40は、図1の使用位置から、車体
2方向に、すなわち衝撃吸収部42が後部ピラー4に近
接する方向に、バンパ受け8に沿ってスライドされるこ
とにより、図2に示す収納位置に配置することができ
る。バンパ40は、収納位置において、使用位置より車
体2から突出しない位置に配置されるとともに、使用位
置に配置されているときと同じ高さに配置されている。
したがって、図2に示すように、バンパ40は後続車の
フロントバンパ49に、ゴルフカート1の他の部位より
先に接触することができ、キャリア20や車体2を後続
車の接触や追突から保護するバンパとして作用すること
ができる。
2方向に、すなわち衝撃吸収部42が後部ピラー4に近
接する方向に、バンパ受け8に沿ってスライドされるこ
とにより、図2に示す収納位置に配置することができ
る。バンパ40は、収納位置において、使用位置より車
体2から突出しない位置に配置されるとともに、使用位
置に配置されているときと同じ高さに配置されている。
したがって、図2に示すように、バンパ40は後続車の
フロントバンパ49に、ゴルフカート1の他の部位より
先に接触することができ、キャリア20や車体2を後続
車の接触や追突から保護するバンパとして作用すること
ができる。
【0021】本実施形態のゴルフカート1では、キャリ
ア20とバンパ40とは、互いに連動するように構成さ
れている。キャリア20及びバンパ40を連動させる構
成は、公知の種々の構成とすることができる。本実施形
態では、図1,2に示すように、ガイド部材50とアー
ム部材55とを備えている。
ア20とバンパ40とは、互いに連動するように構成さ
れている。キャリア20及びバンパ40を連動させる構
成は、公知の種々の構成とすることができる。本実施形
態では、図1,2に示すように、ガイド部材50とアー
ム部材55とを備えている。
【0022】ガイド部材50は、図1,2に示すよう
に、キャリア20の後側支持部24の板部材25と協働
してガイド溝52を構成する板状部材である。ガイド部
材50は、板部材25の車体2後方側の面に、上端及び
下端で一体に設けられている。ガイド部材50と板部材
25との間には所定の幅の間隔が設けられており、この
間隔が車体2の幅方向(図1,2中紙面手前から奥方
向)に貫通し、上下方向に延びるガイド溝52に形成さ
れている。
に、キャリア20の後側支持部24の板部材25と協働
してガイド溝52を構成する板状部材である。ガイド部
材50は、板部材25の車体2後方側の面に、上端及び
下端で一体に設けられている。ガイド部材50と板部材
25との間には所定の幅の間隔が設けられており、この
間隔が車体2の幅方向(図1,2中紙面手前から奥方
向)に貫通し、上下方向に延びるガイド溝52に形成さ
れている。
【0023】アーム部材55は、長尺状部材が屈曲され
て成る部材で、バンパ40に固定して設けられている。
アーム部材55は、キャリア20のガイド溝52に通さ
れた状態で、車体2の幅方向に延びるように設けられて
いる。そして、キャリア20の両外側で屈曲されて、斜
め下方に延び、バンパ40の衝撃吸収部42近傍に固定
されている。アーム部材55のガイド溝52内に位置す
る部分には、アーム部材55に対して同軸を成すように
回転ローラ57が設けられており、アーム部材55はガ
イド溝52内をスムーズに移動可能とされている。
て成る部材で、バンパ40に固定して設けられている。
アーム部材55は、キャリア20のガイド溝52に通さ
れた状態で、車体2の幅方向に延びるように設けられて
いる。そして、キャリア20の両外側で屈曲されて、斜
め下方に延び、バンパ40の衝撃吸収部42近傍に固定
されている。アーム部材55のガイド溝52内に位置す
る部分には、アーム部材55に対して同軸を成すように
回転ローラ57が設けられており、アーム部材55はガ
イド溝52内をスムーズに移動可能とされている。
【0024】キャリア20とバンパ40とは、図1及び
図2に示すように、キャリア20が使用位置にあるとき
に、バンパ40が使用位置に配置され、キャリア20が
収納位置にあるときに、バンパ40も使用位置に配置さ
れるように連動されている。キャリア20とバンパ40
とが図1に示す使用位置にあるとき、アーム部材55
は、ガイド溝52の上端に配置されている。キャリア2
0を車体2に対して上側に回動させると、ガイド溝52
も上側に回動するため、アーム部材55はガイド溝52
内を下方へ移動する。このとき、アーム部材55は、車
体2に近づく方向へ移動され、アーム部材55が固定し
て設けられているバンパ40も車体2に向かう方向にス
ライドする。
図2に示すように、キャリア20が使用位置にあるとき
に、バンパ40が使用位置に配置され、キャリア20が
収納位置にあるときに、バンパ40も使用位置に配置さ
れるように連動されている。キャリア20とバンパ40
とが図1に示す使用位置にあるとき、アーム部材55
は、ガイド溝52の上端に配置されている。キャリア2
0を車体2に対して上側に回動させると、ガイド溝52
も上側に回動するため、アーム部材55はガイド溝52
内を下方へ移動する。このとき、アーム部材55は、車
体2に近づく方向へ移動され、アーム部材55が固定し
て設けられているバンパ40も車体2に向かう方向にス
ライドする。
【0025】そして、図2に示す収納位置までくると、
アーム部材55は、ガイド溝52の下端に配置される。
このとき、アーム部材55に連動して車体2に向かう方
向にスライドされたバンパ40も収納位置に配置され
る。キャリア20が収納位置から使用位置へ向かう場合
も同様に、アーム部材55がガイド溝52内を下から上
まで移動し、この移動に係る車体2の長さ方向の移動が
バンパ40に伝達されて使用位置までスライドされる。
以上、キャリア20を操作して配置切替えする場合につ
いて述べたが、バンパ40を操作する場合も、同様に、
バンパ40からアーム部材55、ガイド部材50を通し
て力が伝達されてキャリア20が回動される。
アーム部材55は、ガイド溝52の下端に配置される。
このとき、アーム部材55に連動して車体2に向かう方
向にスライドされたバンパ40も収納位置に配置され
る。キャリア20が収納位置から使用位置へ向かう場合
も同様に、アーム部材55がガイド溝52内を下から上
まで移動し、この移動に係る車体2の長さ方向の移動が
バンパ40に伝達されて使用位置までスライドされる。
以上、キャリア20を操作して配置切替えする場合につ
いて述べたが、バンパ40を操作する場合も、同様に、
バンパ40からアーム部材55、ガイド部材50を通し
て力が伝達されてキャリア20が回動される。
【0026】ゴルフカート1には、キャリア20及びバ
ンパ40を使用位置又は収納位置に固定するロック機構
を設けることができる。本実施形態では、図1又は2に
示すように、ガイド部材50とアーム部材55とを備え
る連動構成に、ロック部材58,59が設けられてい
る。ガイド部材50の上端に設けられたロック部材59
は、キャリア20とバンパ40とを使用位置に固定し、
ガイド部材50の下端に設けられたロック部材58は、
キャリア20とバンパ40とを収納位置に固定する。
ンパ40を使用位置又は収納位置に固定するロック機構
を設けることができる。本実施形態では、図1又は2に
示すように、ガイド部材50とアーム部材55とを備え
る連動構成に、ロック部材58,59が設けられてい
る。ガイド部材50の上端に設けられたロック部材59
は、キャリア20とバンパ40とを使用位置に固定し、
ガイド部材50の下端に設けられたロック部材58は、
キャリア20とバンパ40とを収納位置に固定する。
【0027】図3に、収納位置用のロック部材58を示
す。なお、使用位置用のロック部材59は、収納位置用
のロック部材58と上下方向に対称である他は、同様の
構成であるため、詳細な説明は省略する。ロック部材5
8は、アーム部材55に係合して固定状態に保持でき、
且つ解除することができる部材である。本実施形態のロ
ック部材58は、図3に示すように、ガイド部材50に
固定して設けられるベース部材62と、フック64と、
解除ロッド66とを備える。ベース部材62は、ガイド
部材50の内側に垂直に延びるように固定して設けら
れ、アーム部材55を導入可能な係合溝68を備えてい
る。係合溝68は、上部に開口を備え、垂直下方に長い
形状に形成されている。
す。なお、使用位置用のロック部材59は、収納位置用
のロック部材58と上下方向に対称である他は、同様の
構成であるため、詳細な説明は省略する。ロック部材5
8は、アーム部材55に係合して固定状態に保持でき、
且つ解除することができる部材である。本実施形態のロ
ック部材58は、図3に示すように、ガイド部材50に
固定して設けられるベース部材62と、フック64と、
解除ロッド66とを備える。ベース部材62は、ガイド
部材50の内側に垂直に延びるように固定して設けら
れ、アーム部材55を導入可能な係合溝68を備えてい
る。係合溝68は、上部に開口を備え、垂直下方に長い
形状に形成されている。
【0028】フック64は、係合溝68の開口部分を閉
鎖可能、且つアーム部材55と係合可能な鉤部70を備
える板状部材である。鉤部70は、板状部材が鋭角に形
成された部分である。フック64は、軸72によって、
ベース部材62に対して略平行且つ回動可能に連結され
ている。また、フック64は、軸72に通されたコイル
ばね74によって、鉤部70が係合溝68の開口側に位
置する方向、すなわち、鉤部70が係合溝68の開口部
分を閉鎖する方向に付勢されている。フック64の鉤部
70は、常時は、下側端縁が略水平となり、上側端縁が
係合溝68方向に傾斜しているように保持されている。
鎖可能、且つアーム部材55と係合可能な鉤部70を備
える板状部材である。鉤部70は、板状部材が鋭角に形
成された部分である。フック64は、軸72によって、
ベース部材62に対して略平行且つ回動可能に連結され
ている。また、フック64は、軸72に通されたコイル
ばね74によって、鉤部70が係合溝68の開口側に位
置する方向、すなわち、鉤部70が係合溝68の開口部
分を閉鎖する方向に付勢されている。フック64の鉤部
70は、常時は、下側端縁が略水平となり、上側端縁が
係合溝68方向に傾斜しているように保持されている。
【0029】解除ロッド66は、フック64による係合
を解除するための部材である。解除ロッド66は、フッ
ク64の鉤部70と反対の端部にピン76によって連結
されている。解除ロッド66は、ガイド部材50の図3
中の下部に形成された貫通孔54に通されて、略垂直に
設けられている。解除ロッド66は、ベース部材62に
形成されたガイド孔78に沿って、解除ロッド66の軸
方向に移動可能とされている。フック64は、解除ロッ
ド66に対して回動自在とされており、解除ロッド66
が上方に押圧されると、フック64はコイルばね74の
付勢に抗して軸72周りに回動し、鉤部70が係合溝6
8の開口部分を開放する。
を解除するための部材である。解除ロッド66は、フッ
ク64の鉤部70と反対の端部にピン76によって連結
されている。解除ロッド66は、ガイド部材50の図3
中の下部に形成された貫通孔54に通されて、略垂直に
設けられている。解除ロッド66は、ベース部材62に
形成されたガイド孔78に沿って、解除ロッド66の軸
方向に移動可能とされている。フック64は、解除ロッ
ド66に対して回動自在とされており、解除ロッド66
が上方に押圧されると、フック64はコイルばね74の
付勢に抗して軸72周りに回動し、鉤部70が係合溝6
8の開口部分を開放する。
【0030】したがって、アーム部材55がフック64
の鉤部70の上端に当接されて、さらに下方に押圧され
ると、フック64が軸72を中心に回動し、アーム部材
55が係合溝68に挿入される。アーム部材55が下方
へ移動されて、アーム部材55と鉤部70の先端とが離
れると、フック64はコイルばね74の付勢によって元
の位置に戻る。このときアーム部材55と鉤部70とが
係合されて、アーム部材55がロックされる。そして、
解除ロッド66を上方に押し上げることによってフック
64が軸72を中心に回動され、鉤部70とアーム部材
55との係合が解除されてロックが解除される。
の鉤部70の上端に当接されて、さらに下方に押圧され
ると、フック64が軸72を中心に回動し、アーム部材
55が係合溝68に挿入される。アーム部材55が下方
へ移動されて、アーム部材55と鉤部70の先端とが離
れると、フック64はコイルばね74の付勢によって元
の位置に戻る。このときアーム部材55と鉤部70とが
係合されて、アーム部材55がロックされる。そして、
解除ロッド66を上方に押し上げることによってフック
64が軸72を中心に回動され、鉤部70とアーム部材
55との係合が解除されてロックが解除される。
【0031】このゴルフカート1では、バンパ40が車
体の長さ方向にスライドされるため、キャリア20とバ
ンパ40との配置切替えが互いに妨げられない移動を選
択でき、且つ突出量が小さい収納位置を選択できる。こ
のため、収納位置における車両の全長を良好に短縮する
ことができる。特に、本実施形態では、キャリア20は
使用位置から収納位置へ配置切替えされるときに上側に
回動されるため、それぞれの使用位置及び収納位置のい
ずれもが重複しない。このため、キャリア20及びバン
パ40の両方において、それぞれ最適な収納位置を選択
することができ、車両の全長をより短くすることができ
る。また、互いの移動機構を互いに離された位置に設け
ることができ、設計の自由度が高い。
体の長さ方向にスライドされるため、キャリア20とバ
ンパ40との配置切替えが互いに妨げられない移動を選
択でき、且つ突出量が小さい収納位置を選択できる。こ
のため、収納位置における車両の全長を良好に短縮する
ことができる。特に、本実施形態では、キャリア20は
使用位置から収納位置へ配置切替えされるときに上側に
回動されるため、それぞれの使用位置及び収納位置のい
ずれもが重複しない。このため、キャリア20及びバン
パ40の両方において、それぞれ最適な収納位置を選択
することができ、車両の全長をより短くすることができ
る。また、互いの移動機構を互いに離された位置に設け
ることができ、設計の自由度が高い。
【0032】また、本ゴルフカート1では、アーム部材
55とガイド部材50とを用いる連動構成を採用したこ
とにより、構造が単純となっている。特に、バンパ40
は、収納位置において車体2の下部に収納される構成で
あるため、バンパ40が移動するためのスペースを車体
外部や車室内に設けなくても良く、スペースの有効利用
ができる。
55とガイド部材50とを用いる連動構成を採用したこ
とにより、構造が単純となっている。特に、バンパ40
は、収納位置において車体2の下部に収納される構成で
あるため、バンパ40が移動するためのスペースを車体
外部や車室内に設けなくても良く、スペースの有効利用
ができる。
【0033】さらに、ゴルフカート1では、連動構成の
アーム部材55とガイド部材50とをロック部材58で
ロックすることにより、収納位置におけるキャリア20
の支持部材に兼用することができる。ロック部材58で
ロックされたアーム部材55は、収納位置にあるキャリ
ア20の車体2の後方側を支持することができる。すな
わち、連動構成、又は連動構成及びロック構成がキャリ
ア20の収納位置におけるときの支持構成に兼用され
る。この形態では、より少ない部品点数でキャリア20
を安定に保持することができる。この構成は、特に、本
実施形態のように収納位置においてもゴルフバッグ39
を保持可能なキャリア20を備えるゴルフカート1にお
いて有効である。また、本実施形態のアーム部材55
は、キャリア20及びバンパ40を配置切替えする際の
把持部として用いることも可能である。
アーム部材55とガイド部材50とをロック部材58で
ロックすることにより、収納位置におけるキャリア20
の支持部材に兼用することができる。ロック部材58で
ロックされたアーム部材55は、収納位置にあるキャリ
ア20の車体2の後方側を支持することができる。すな
わち、連動構成、又は連動構成及びロック構成がキャリ
ア20の収納位置におけるときの支持構成に兼用され
る。この形態では、より少ない部品点数でキャリア20
を安定に保持することができる。この構成は、特に、本
実施形態のように収納位置においてもゴルフバッグ39
を保持可能なキャリア20を備えるゴルフカート1にお
いて有効である。また、本実施形態のアーム部材55
は、キャリア20及びバンパ40を配置切替えする際の
把持部として用いることも可能である。
【0034】また、本実施形態のゴルフカート1では、
使用位置でも収納位置でもキャリア20にゴルフバッグ
39を積載状態に保持することができる。このため、例
えば、ゴルフをプレー中ににわか雨が降ってきたときな
どは、ゴルフバッグ39を積載した状態のキャリア20
を収納位置に配置することで、ルーフ3の下にゴルフバ
ッグ39を保護することができ、ゴルフバッグ39が雨
に濡れることを防止、または減少させることができる。
また、キャリア20が収納位置に配置されているとき、
ゴルフバッグ39及びクラブ類は垂直状態に保持されて
いる。このため、他のゴルフカート等に追突されたり、
走行中にゴルフカート1が何かに接触したりしてもゴル
フバッグ39やクラブ類がキャリア20から飛び出すお
それがない。
使用位置でも収納位置でもキャリア20にゴルフバッグ
39を積載状態に保持することができる。このため、例
えば、ゴルフをプレー中ににわか雨が降ってきたときな
どは、ゴルフバッグ39を積載した状態のキャリア20
を収納位置に配置することで、ルーフ3の下にゴルフバ
ッグ39を保護することができ、ゴルフバッグ39が雨
に濡れることを防止、または減少させることができる。
また、キャリア20が収納位置に配置されているとき、
ゴルフバッグ39及びクラブ類は垂直状態に保持されて
いる。このため、他のゴルフカート等に追突されたり、
走行中にゴルフカート1が何かに接触したりしてもゴル
フバッグ39やクラブ類がキャリア20から飛び出すお
それがない。
【0035】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。キャリア20は、種々の移動形態によって使用位置
と収納位置との間を配置切替え可能に設けることができ
る。例えば、車体に向かってスライドされる形態でも良
いし、折り畳まれて収納位置では物品を積載できない形
状とされる形態でも良い。また、バンパ40は、車体2
の長さ方向にスライドする形態に限定されず、車体2に
対して斜めにスライドする形態でも良い。
い。キャリア20は、種々の移動形態によって使用位置
と収納位置との間を配置切替え可能に設けることができ
る。例えば、車体に向かってスライドされる形態でも良
いし、折り畳まれて収納位置では物品を積載できない形
状とされる形態でも良い。また、バンパ40は、車体2
の長さ方向にスライドする形態に限定されず、車体2に
対して斜めにスライドする形態でも良い。
【0036】図4に、本発明に係る別の実施形態を示
す。このゴルフカート80は、後側支持部83のみを備
えるキャリア82と、車体88の長さ方向にスライドさ
れるバンパ90とを備えている。キャリア82は板状部
材から成り、下端で回動軸85によって後部ピラー87
に連結されている。キャリア82は、図4に実線で示す
使用位置から仮想線で示す収納位置まで車体88に対し
て上側に回動することによって配置切替え可能とされて
いる。キャリア82は、収納位置においては、ゴルフバ
ッグを積載できない形態である。バンパ90は、図1に
示すバンパ40と同様、車体88の幅方向に長く形成さ
れるとともに、後部ピラー87から突出して設けられる
衝撃吸収部92と、この衝撃吸収部92を車体88に接
続する支持部94とを備えている。また、バンパ90を
保持するバンパ受け96の支持部94と当接する面に回
転ローラ98が設けられている。
す。このゴルフカート80は、後側支持部83のみを備
えるキャリア82と、車体88の長さ方向にスライドさ
れるバンパ90とを備えている。キャリア82は板状部
材から成り、下端で回動軸85によって後部ピラー87
に連結されている。キャリア82は、図4に実線で示す
使用位置から仮想線で示す収納位置まで車体88に対し
て上側に回動することによって配置切替え可能とされて
いる。キャリア82は、収納位置においては、ゴルフバ
ッグを積載できない形態である。バンパ90は、図1に
示すバンパ40と同様、車体88の幅方向に長く形成さ
れるとともに、後部ピラー87から突出して設けられる
衝撃吸収部92と、この衝撃吸収部92を車体88に接
続する支持部94とを備えている。また、バンパ90を
保持するバンパ受け96の支持部94と当接する面に回
転ローラ98が設けられている。
【0037】キャリア82及びバンパ90は、この実施
形態では、歯車(ギヤ)を用いた連動構成によって、連
動されて使用位置と収納位置とに同時期に配置されるよ
うに配置切替えされる。キャリア82の回動軸85に
は、径の大きい歯車86が回動軸85に同軸を成すよう
に取り付けられている。また、車体88の後部には、キ
ャリア82側に設けられた歯車86と直接噛み合って協
働する歯車91が回転可能に設けられている。一方、バ
ンパ90の支持部94には、歯車91と噛み合う形状の
ギヤを備えるラック93がギヤが上方を向くように支持
部94に沿って固定して設けられている。
形態では、歯車(ギヤ)を用いた連動構成によって、連
動されて使用位置と収納位置とに同時期に配置されるよ
うに配置切替えされる。キャリア82の回動軸85に
は、径の大きい歯車86が回動軸85に同軸を成すよう
に取り付けられている。また、車体88の後部には、キ
ャリア82側に設けられた歯車86と直接噛み合って協
働する歯車91が回転可能に設けられている。一方、バ
ンパ90の支持部94には、歯車91と噛み合う形状の
ギヤを備えるラック93がギヤが上方を向くように支持
部94に沿って固定して設けられている。
【0038】この連動構成では、実線で示す使用位置に
配置されているキャリア82が上側に回動されると、回
動軸85に設けられた歯車86は、図4中反時計回りに
回転する。歯車86の反時計回りの回転によって、車体
88に取り付けられた歯車91が時計回りに回転され
る。そして、歯車91の時計回りの回転が伝達されたラ
ック93は、右から左に移動され、バンパ90は、車体
88の後方から車体88に向かってスライドされる。キ
ャリア82が収納位置まで回動されたとき、バンパ90
も収納位置までスライドされている。また、キャリア8
2が収納位置から使用位置へ向かって回動されるとき
は、連動構成を通して逆向きの力が伝達され、バンパ9
0も収納位置から使用位置まで移動する。
配置されているキャリア82が上側に回動されると、回
動軸85に設けられた歯車86は、図4中反時計回りに
回転する。歯車86の反時計回りの回転によって、車体
88に取り付けられた歯車91が時計回りに回転され
る。そして、歯車91の時計回りの回転が伝達されたラ
ック93は、右から左に移動され、バンパ90は、車体
88の後方から車体88に向かってスライドされる。キ
ャリア82が収納位置まで回動されたとき、バンパ90
も収納位置までスライドされている。また、キャリア8
2が収納位置から使用位置へ向かって回動されるとき
は、連動構成を通して逆向きの力が伝達され、バンパ9
0も収納位置から使用位置まで移動する。
【0039】このゴルフカート80における連動構成
は、車体88の内部及び車体88に近接して設けること
ができ、スペースを必要としない。特に、車体88の内
部に設けることにより、見栄えが良く、また、連動機構
が外部に露出しない。また、歯車を用いる構成であるた
め、より小さな力でキャリア82及びバンパ90をスム
ーズに移動させることができる。
は、車体88の内部及び車体88に近接して設けること
ができ、スペースを必要としない。特に、車体88の内
部に設けることにより、見栄えが良く、また、連動機構
が外部に露出しない。また、歯車を用いる構成であるた
め、より小さな力でキャリア82及びバンパ90をスム
ーズに移動させることができる。
【0040】なお、本実施の形態では、ゴルフカートを
例に挙げて説明したが、本発明に係るキャリアを備えた
車両は、ゴルフカートに限定されるものではなく、種々
の車両において有効である。特に、本発明は、小型の車
両や軽車両、簡易な構造の車両に好ましいものであり、
また、キャリアに必要とされる強度や耐荷重があまり大
きくないものに適する。例えば、宅配サービス用の車両
や、同一敷地内での物品の運搬に用いられる車両に適す
る。また、長尺状物品の集配や運搬をする車両に適す
る。人の移動と物品の輸送とを同時に行う車両に、特に
適する。
例に挙げて説明したが、本発明に係るキャリアを備えた
車両は、ゴルフカートに限定されるものではなく、種々
の車両において有効である。特に、本発明は、小型の車
両や軽車両、簡易な構造の車両に好ましいものであり、
また、キャリアに必要とされる強度や耐荷重があまり大
きくないものに適する。例えば、宅配サービス用の車両
や、同一敷地内での物品の運搬に用いられる車両に適す
る。また、長尺状物品の集配や運搬をする車両に適す
る。人の移動と物品の輸送とを同時に行う車両に、特に
適する。
【0041】
【発明の効果】本発明では、車体から突出して設けられ
る物品を積載するためのキャリアと、キャリア又はキャ
リアに積載される物品を追突から保護するためのバンパ
とを備える車両において、キャリア及びバンパが移動可
能に設けられる車両を提供することによって、車両の全
長を短縮して、収納スペースを小さくすることができ
る。
る物品を積載するためのキャリアと、キャリア又はキャ
リアに積載される物品を追突から保護するためのバンパ
とを備える車両において、キャリア及びバンパが移動可
能に設けられる車両を提供することによって、車両の全
長を短縮して、収納スペースを小さくすることができ
る。
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るキャリア
を備えた車両であるゴルフカートのキャリア部分及びバ
ンパ部分における使用状態を示す平面図である。
を備えた車両であるゴルフカートのキャリア部分及びバ
ンパ部分における使用状態を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のゴルフカートの、キャリア及び
バンパが収納位置に配置された状態を示す平面図であ
る。
バンパが収納位置に配置された状態を示す平面図であ
る。
【図3】図3は、図1のゴルフカートのキャリア及びバ
ンパを収納位置に保持するロック部材部分を示す側面図
である。
ンパを収納位置に保持するロック部材部分を示す側面図
である。
【図4】図4は、本発明の別の実施の形態に係るゴルフ
カートのキャリア及びバンパ部分を示す平面図である。
カートのキャリア及びバンパ部分を示す平面図である。
【図5】図5は、従来のキャリアを備えたゴルフカート
を示す平面図である。
を示す平面図である。
1,80,100 ゴルフカート 2,88 車体 3 ルーフ 4,87 後部ピラー 6 ブラケット 7 パネル 8,96 バンパ受け 9 後輪 20,82,102 キャリア 22 底部 23,25 板部材 24,83 後側支持部 28 連結部 30 ピン 39,106 ゴルフバッグ 40,90,104 バンパ 42,92 衝撃吸収部 44,94 支持部 49,108 フロントバンパ 50 ガイド部材 52 ガイド溝 54 貫通孔 55 アーム部材 57,98 回転ローラ 62 ベース部材 64 フック 66 解除ロッド 68 係合溝 70 鉤部 72 軸 74 コイルばね 76 ピン 78 ガイド孔 85 回動軸 86,91 歯車 93 ラック
Claims (4)
- 【請求項1】物品を積載可能なキャリアを備えた車両で
あって、 この車両を他の車両等との接触から保護するバンパを備
え、 前記キャリアと前記バンパとは、それぞれ車体から突出
する使用位置とこの使用位置より車体方向へ移動された
収納位置とに配置切替え可能とされ、 前記バンパは、車体に対してスライドされることによっ
て配置切替え可能とされていることを特徴とするキャリ
アを備えた車両。 - 【請求項2】請求項1に記載のキャリアを備えた車両で
あって、 前記キャリアは、車体に対して回動されることによって
配置切替え可能とされ、 前記キャリアと前記バンパとは、互いに連動されてお
り、前記キャリアが前記使用位置にあるときに前記バン
パが前記使用位置に配置され、前記キャリアが前記収納
位置にあるときに前記バンパが前記収納位置に配置され
ることを特徴とするキャリアを備えた車両。 - 【請求項3】請求項2に記載のキャリアを備えた車両で
あって、 前記キャリアとバンパとの連動構成は、アーム部材とガ
イド部材とを有し、 前記ガイド部材はキャリアに固定され、 前記アーム部材は、一端が前記バンパに固定されるとと
もに、他端が前記キャリア側に前記ガイド部材に沿って
移動可能に連結されていることを特徴とするキャリアを
備えた車両。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載のキャリ
アを備えた車両であって、 前記キャリアは、前記使用位置から前記収納位置までの
いずれの位置においても物品を積載状態に保持可能とさ
れていることを特徴とするキャリアを備えた車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154336A JP2002347543A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | キャリアを備えた車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154336A JP2002347543A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | キャリアを備えた車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002347543A true JP2002347543A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=18998691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001154336A Pending JP2002347543A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | キャリアを備えた車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002347543A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017513752A (ja) * | 2013-03-08 | 2017-06-01 | コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ | 格納可能なショック吸収装置を備える道路走行車両 |
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2001
- 2001-05-23 JP JP2001154336A patent/JP2002347543A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017513752A (ja) * | 2013-03-08 | 2017-06-01 | コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ | 格納可能なショック吸収装置を備える道路走行車両 |
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