JP2002347231A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002347231A
JP2002347231A JP2001155260A JP2001155260A JP2002347231A JP 2002347231 A JP2002347231 A JP 2002347231A JP 2001155260 A JP2001155260 A JP 2001155260A JP 2001155260 A JP2001155260 A JP 2001155260A JP 2002347231 A JP2002347231 A JP 2002347231A
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ink
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JP2001155260A
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English (en)
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Uichi Miyama
右一 宮間
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 印刷データの種類と印字率に応じてインク切
れ状態を予測可能なインクジェットプリンタを提供す
る。 【解決手段】 印刷ヘッドから吐出したインク量を算出
する印字ドット計測部9と、インク残量を算出するイン
ク残量算出手段と、印刷ヘッドによる印字率を算出する
印字率算出手段と、印字率算出手段で算出された印字率
データを格納する印字率履歴データ記憶部11と、イン
ク残量と印字率データに基づいて、指定された印刷デー
タの印刷処理をインク残量のみで正常に完了できるか否
かを判定する印刷可否判定手段と、印刷可否判定手段
で、印刷処理を正常に完了可能と判定された場合には指
定された印刷データに基づいて印刷処理を実行し、印刷
処理を完了不可と判定された場合には印刷処理を開始し
ないように制御する制御手段とを備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクを貯留し
たインクカートリッジから供給されるインクをドット噴
射するノズルが複数個設けられた印刷ヘッドを備え、該
印刷ヘッドを用紙搬送方向と交わる方向へ走査させなが
ら前記インクを前記印刷ヘッドから吐出させることで印
刷を行うインクジェットプリンタに関し、特に印刷デー
タの種類に応じてインク切れ状態を予測可能なインクジ
ェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のプリンタは、一般
的に複数のノズルが形成された印刷ヘッドを用紙送り方
向と直交したライン方向に走査させ、複数ライン分の印
刷を同時に行うとともに、用紙を間欠送りしながら印刷
を繰り返し行って1枚の用紙上に印刷を行うように構成
されている。
【0003】昨今は、技術の進歩により、複数色(例え
ば、シアン、マゼンタ、イエローの3色)のインクのド
ット噴射を独立に制御してカラー印刷を行えるようにし
たものが主流となっている。
【0004】ところで、インクジェットプリンタは、イ
ンクジェット方式専用のインクを貯留したインクカート
リッジを装着し、このインクカートリッジから印刷ヘッ
ドに対してインクを供給して印刷を行うことから、イン
クカートリッジ内のインクが無くなると正常に印刷を行
うことができなくなる。
【0005】そのため、通常は、インクが無くなった場
合(いわゆる「インクエンド状態」。但し、インクが所
定残量以下になった「ニアエンド状態」を含む)に、そ
の旨を操作者等に報知してインクカートリッジの交換を
促すための機能が設けられている。
【0006】「インクエンド状態」の検出方式には、種
々の手法があるが、一般的に利用される方式としては、
インク量の減算カウントを行う方式がある。これは、印
刷ヘッドのノズルからインクを吐出する回数をカウント
することによって吐出インク量を算出し、この吐出イン
ク量をインクカートリッジ内に充填されているインク総
量から減算することによって、インク残量を算出するも
のである。そして、インク残量が予め設定されたインク
量に達したときに、インクエンド検出部から「インクエ
ンド状態」である旨のステータス情報を外部(例えば、
ホストコンピュータ等)に出力するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な「インクエンド状態」の検出方式では、インク切れ時
期が近いという状況は分かるものの、いつ完全にインク
切れの状態になり印刷不能な状態となるのかが判然とし
ないという欠点があった。
【0008】特に、最近は業務用のインクジェットプリ
ンタも開発されており、看板やポスター等の大判あるい
は長尺の印刷製品の製造を、自動化した工場において無
人で印刷処理を実行させる場合もあり、このような用途
において、印刷途中でインク切れが発生すると生産効率
が著しく低下してコストアップにつながるという問題が
ある。
【0009】また、印刷を実行する印刷データの種類や
印字率(ベタ印刷をした場合を100%とした印刷ドッ
トの密度)によっても、インク切れの時期はかなり相違
する。例えば、同一の用紙(例えばA4サイズ)に印刷
する場合に、印刷データがモノクロのテキストデータの
みである場合には、残りのインクで10枚程度印刷可能
であっても、イラストデータや写真データをカラー印刷
する場合には1枚程度しか印刷できない場合もある。ま
た、イラストデータや写真データの印刷であっても用紙
サイズ一杯に印刷する場合と、用紙内に比較的小さく印
刷する場合とではインク消費量にかなりの違いを生じ
る。したがって、種々の印刷データについて印刷処理を
行う場合には、インク切れの時期を正確に見極めるのは
一層困難となる。
【0010】また、同色のインクカートリッジであって
も、製造時期等のバラツキによってインクの色や濃度に
微妙な差異が有る場合があり、印刷途中でインク切れを
生じてインクカートリッジを交換すると、同一の印刷ペ
ージ内で色味や濃度にバラツキを生じ、上述のような業
務用では製品品質に影響を与えてしまうという問題もあ
る。
【0011】この発明の目的は、上記問題点を解決すべ
く案出されたものであり、印刷データの種類と印字率に
応じてインク切れ状態を予測可能なインクジェットプリ
ンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、インクを貯留したインクカートリッジ
(I)から供給されるインクをドット噴射するノズルが
複数個設けられた印刷ヘッド(100)を備え、該印刷
ヘッドを用紙搬送方向と交わる方向へ走査させながら前
記インクを前記印刷ヘッドから吐出させることで印刷を
行うインクジェットプリンタにおいて、前記印刷ヘッド
から吐出したインク量を算出する吐出インク量算出手段
(印字ドット計測部9およびCPU部1)と、前記吐出
インク量算出手段で算出されたインク量を前記インクカ
ートリッジ内のインク総量から減算することによりイン
ク残量を算出するインク残量算出手段(CPU部1)
と、前記印刷ヘッドによる印字率を算出する印字率算出
手段(CPU部1)と、該印字率算出手段で算出された
印字率データを格納する印字率記憶手段(印字率履歴デ
ータ記憶部11)と、前記インク残量と前記印字率デー
タに基づいて、指定された印刷データの印刷処理をイン
ク残量のみで正常に完了できるか否かを判定する印刷可
否判定手段(CPU部1)と、該印刷可否判定手段で、
印刷処理を正常に完了可能と判定された場合には指定さ
れた印刷データに基づいて印刷処理を実行し、印刷処理
を完了不可と判定された場合には印刷処理を開始しない
ように制御する制御手段(CPU部1)とを少なくとも
備えるようにした。
【0013】これにより、インク残量と印字率データに
基づいて、指定された印刷データの印刷をインク残量の
みで正常に完了できるか否かを判別することができるた
め、一枚の印刷ページの途中でインク切れを生じてイン
クカートリッジを交換しなければならない事態を未然に
回避することができる。したがって、特に業務用途で
は、看板やポスター等の大判あるいは長尺の印刷製品の
製造中にインクカートリッジの交換が不要となるため生
産効率を高めることができ、生産コストを低廉化するこ
とができる。
【0014】また、前記インクは複数色用意され、前記
印刷ヘッドは各色インク毎に独立してインクをドット噴
射可能に設けられ、前記吐出インク量算出手段は、各色
インク毎に吐出インク量を算出し、前記インク残量算出
手段は、各色インク毎にインク残量を算出し、前記印字
率算出手段は、各色インク毎に印字率を算出し、前記印
字率記憶手段は、各色インク毎に印字率データを格納
し、前記印刷可否判定手段は、各色インク毎のインク残
量および印字率に基づいて、指定された印刷データの印
刷処理を各色インクの残量のみで正常に完了できるか否
かを判定するようにしてもよい。これにより、各色のイ
ンクカートリッジの交換に伴う同一印刷ページ内での色
味や濃度のバラツキを無くすことができるため、看板や
ポスター等の製品品質の均一化を図るとともに、歩留ま
りを向上させることができる。
【0015】また、前記印字率算出手段は、前記印字率
を印刷データの種別毎に算出し、前記印字率記憶手段
は、前記印字率データを印刷データの種別毎に格納する
ようにしてもよい。これにより、印刷データの種別に応
じた印字率とインク残量とに基づいて、指定された印刷
データの印刷をインク残量のみで正常に完了できるか否
かをより正確に判定することができる。なお、前記印刷
データの種別は、テキストデータ、CADデータ、写真
データ、イラストデータあるいはそれらを組み合わせた
データとすることができる。
【0016】また、印字率データを外部から入力可能な
印字率データ入力手段をさらに備えるようにしてもよ
い。これにより、一般的な種別に該当しない印刷データ
(例えば高精細印刷を必要とするコンピュータグラフィ
ックス等の印刷データなど)を印刷する場合等に、外部
から適当な印字率を入力して、インク残量のみで印刷処
理を正常に完了できるか否かを正確に判定させることが
できる。
【0017】また、前記印刷可否判定手段の判定に基づ
いて印刷処理を中止する際に、その旨を報知する報知手
段をさらに備えるようにしてもよい。これにより、操作
者は印刷処理が中止された理由を知ることができ、また
その報知に基づいてインクカートリッジの交換作業を行
うことができる。
【0018】また、前記印字率記憶手段は、複数回の印
刷処理における印字率を履歴データとして格納するよう
にしてもよい。これにより、例えば同一の種別の印刷デ
ータにおける印字率の平均を求めることが可能となる。
【0019】さらに、前記印字率算出手段は、前記印字
率記憶手段に格納されている印字率の履歴データに基づ
いて印字率の平均を算出し、前記印刷可否判定手段は、
印字率の平均値とインク残量とに基づいて指定された印
刷データの印刷処理を正常に完了できるか否かを判定す
るようにしてもよい。これにより、インク残量のみで印
刷処理を正常に完了できるか否かをより正確に判定させ
ることができる。
【0020】また、前記インクカートリッジ内のインク
残量が予め設定された設定値以下となった際に作動する
インク切れ検出手段をさらに備えるようにしてもよい。
これにより、例えばインク残量と印字率データに基づく
印刷可否の判定機能を無効にした場合であっても、通常
のプリンタと同様にインク切れを検出して報知すること
が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図1および図2の図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の印刷装置の実施例である
インクジェットプリンタPの概略構成を示すブロック図
である。
【0023】この実施形態に係るプリンタPは、例え
ば、A1判やA0判ならびに大判ロール紙など、大判の
用紙を縦方向に間欠的に送るとともに、インクをドット
噴射する印刷ヘッドを横方向にスキャン(走査)させな
がら印刷を行う大判用紙用のインクジェットプリンタで
ある。
【0024】このプリンタPは、図1に示すように、該
プリンタPの全体的な制御を司るCPU部(マイクロコ
ンピュータ)1を備えている。CPU部1は、マイクロ
プロセッサ、プログラムメモリおよびワークメモリから
構成され、プリンタ内部の各種制御および後述のインク
残量や印字率の演算を行う。このCPU部1を含め、後
述する各部は、バスBを介して相互に接続されている。
【0025】符号2は、ホストI/F部であり、ホストコ
ンピュータHから印刷情報(印刷幅や長さなど)、印刷デ
ータおよび印刷データの種別情報(テキストデータ、C
ADデータ、写真データ、イラストデータ等の何れに該
当するかの情報)の受信や、後述する判定処理の結果に
基づき、印刷可能か否かの情報をホストコンピュータH
に送信するものである。なお、上記印刷データの種別情
報の何れにも該当せず、印字率をCPU部1で正確に算
出できないような場合(例えば高精細印刷を必要とする
コンピュータグラフィックス等の印刷データなどを印刷
する場合)には、ホストコンピュータHからこのホスト
I/F部2を介して、印字率データを送信することもでき
る。また、ホストI/F部2を介して送られるホストコン
ピュータHからの指示でインク残量と印字率データに基
づく印刷可否の判定機能を無効にすることができるよう
にしてもよい。
【0026】符号3は、インク残量記憶部であり、印字
率の計測結果やインク残量のデータを格納するフラッシ
ュメモリ等の不揮発性の記憶素子で構成される。ここ
で、印字率とは、ベタ印刷をした場合を100%とした
印刷ドットの密度をいう。なお、印字率の計測結果およ
びインク残量のデータは、後述のように各色インク毎に
記憶される。
【0027】符号4は、インク切れ検出部であり、イン
クカートリッジIのインク切れを検出するセンサであ
る。なお、このセンサには光学式、メカ式等が多種類あ
り既存のものを適用できるため詳細な説明は割愛する。
また、カラー印刷を行う場合には、シアン、マゼンタ、
イエローの3色のインク、あるいはそれらに加えて中間
色のインクを充填したインクカートリッジIが装着され
るが、各インクカートリッジIに対応させてインク切れ
検出部4がそれぞれ設けられる。これにより、例えば後
述するインク残量と印字率データに基づく印刷可否の判
定機能を無効にした場合であっても、通常のプリンタと
同様にインク切れを検出して報知することが可能とな
る。
【0028】符号5は、キャリッジ制御部であり、印刷
ヘッド100を載せたキャリッジの駆動を制御する。
【0029】符号6は、印刷媒体搬送手段であり、用紙
やフィルム等の印刷媒体の搬送を行う搬送用モータ、歯
車列、搬送用ローラ等で構成される。
【0030】符号7は、画像メモリ書き込み/読み出し
制御部であり、画像メモリVへの書き込みや読み出しを
制御する。画像メモリVは、ホストコンピュータHから
受信した画像データを格納するメモリである。CPU部
1は、ホストコンピュータHからの印刷情報(印刷幅や
長さなど)に基づき、その印字ドット数をワークメモリ
に格納すると共に、印刷データの種別情報に基づいて各
インク色毎の印字率を算出して印字率履歴データ記憶部
11に格納する。印字率履歴データ記憶部11は、フラ
ッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、印刷デー
タの種別毎に印字率の履歴を格納するようになってい
る。
【0031】符号8は、印字データ制御部であり、画像
メモリVから読み出されたデータを制御し、印刷ヘッド
100へ送るデータ(実際に印刷するデータ)を生成す
る。
【0032】符号9は、印字ドット計測部であり、印刷
ヘッド100から吐出されるインクのドットをカウント
するものである。この印字ドットの計測は、各色のイン
クカートリッジ毎に行われる。これにより、CPU部1
で、1ドット当りの吐出量(例えば、 ピコリットル)
×ドット数の演算を行うことにより、当該印刷処理で消
費されたインク量を算出することができる。よって、印
刷開始前のインク残量から消費されたインク量を減算す
ることにより、印刷後のインク残量を算出することがで
きる。この演算を各インク色毎に行うことにより、各色
のインク残量を把握することができる。インク残量のデ
ータは、インク残量格納記憶部3に各インク色毎に格納
される。
【0033】符号10は、ヘッドI/F部であり、印刷ヘ
ッド100へのデータ送信や各種タイミングを制御する
ものである。
【0034】そして、CPU部1では、印字率履歴デー
タ記憶部11に格納されている各インク色毎の印字率デ
ータと、インク残量記憶部3に格納されている各インク
色毎のインク残量データとに基づいて、当該印刷データ
の印刷処理を現在の各インク色毎のインク残量で正常に
完了できるか否かの判定処理が行われる。
【0035】ここで、図2のフローチャートを参照して
上記判定処理の処理手順を説明する。
【0036】この判定処理が開始されると、まずステッ
プS1で、ホストコンピュータHから印刷幅情報、印刷
長さ情報、印刷データの種別情報、印字率判定を行うか
否かの指令をホストI/F部2を介して受信してステップ
S2に移行する。なお、印刷データの種別は、テキスト
データ、CADデータ、写真データ、イラストデータあ
るいはそれらを組み合わせたデータなどに分けることが
できる。
【0037】ステップS2では、ステップS1で受信し
た印字率判定を行うか否かの指令に基づいて、印字率判
定をするか否かを判定する。そして、印字率判定をする
と判定された場合にはステップS3に進み、印字率判定
をしないと判定された場合にはステップS9に進む。
【0038】ステップS3では、プリンタの履歴データ
を使うか否かを判定し、使うと判定された場合にはステ
ップS4で印字率履歴データ記憶部11から各インク色
毎の印字率履歴データを読み込んでステップS6に移行
する。
【0039】一方、ステップS3で、プリンタの履歴デ
ータを使わないと判定された場合には、ステップS5に
移行して、ホストコンピュータHから印字率データを受
信してからステップS6に進む。
【0040】ステップS6では、インク残量記憶部3か
ら各インク色毎のインク残量データを読み込んでステッ
プS7に移行する。ステップS7では、印刷処理可能か
否かを判定する。
【0041】ここで、ステップS7における判定手順を
説明する。
【0042】印刷幅をW、印刷長をL、平均印字率を
r、インク残量をV、1ドットのインク吐出量をp、イ
ンク使用不可能時のインク残量をVendとすると、イン
ク使用量の予測値Aは、A=(W×L×r)×pで求め
ることができる。
【0043】次いで、インク残量Vとインク使用量の予
測値Aとの差と、インク使用不可能時のインク残量Ven
dとを比較する。
【0044】そして、V−A≧Vend である場合には印
刷処理可能と判定し、V−A<Vendである場合には印刷
不可能と判定する。
【0045】ステップS7で、上記判定手順にしたがっ
て印刷不可能と判定された場合にはステップS8に移行
して、ホストコンピュータHへ印刷不可の報知を行って
処理を終了する。これにより、操作者は如何なる理由で
印刷処理が中止されたのかを知ることができ、この報知
に基づいてインクカートリッジIの交換作業を行うこと
ができる。
【0046】一方、ステップS7で、上記判定手順にし
たがって印刷処理可能と判定された場合には、ステップ
S9に移行して印刷データの読み出しを行い、ステップ
S10でキャリッジ制御部5によるキャリッジ制御を行
い、ステップS11で印刷媒体搬送手段6による所定量
の紙送りを行って印刷処理を実行する。ステップS12
では、印刷が完了したか否かを判定し、印刷未了と判定
された場合にはステップS9からステップS11の処理
を繰り返して行い、印刷完了と判定された場合にはステ
ップS13に移行する。
【0047】ステップS13では、印字ドット計測部9
より印字ドットのカウント結果を読み出してステップS
14に移行する。ステップS14では、インク残量、今
回の印字率、平均印字率を算出して、インク残量記憶部
3のインク残量データおよび印字率履歴データ記憶部1
1の印字率履歴データを更新して処理を終了する。な
お、印刷幅をW、印刷長をL、印字ドットの計測部での
カウント値をd、1ドットのインク吐出量をp、ヘッド
クリーニングインク量をc、印刷回数をnとすると、今
回の印字率は、d/ W×Lで、平均印字率は、(印字
率1+印字率2+・・・印字率n)/nで、インク残量
の更新値は、現在のインク残量−d×p−cで、それぞ
れ求めることができる。
【0048】このような判定処理により、インク残量デ
ータと印字率データに基づいて、指定された印刷データ
の印刷処理をインク残量のみで正常に完了できるか否か
を判別することができるため、一枚の印刷ページの途中
でインク切れを生じてインクカートリッジIを交換しな
ければならない事態を未然に回避することができる。し
たがって、看板やポスター等の大判あるいは長尺の印刷
製品の製造中にインクカートリッジIの交換が不要とな
るため生産効率を高めることができ、生産コストを低廉
化することができる。
【0049】また、各色のインクカートリッジIの交換
に伴う同一印刷ページ内での色味や濃度のバラツキを無
くすことができるため、看板やポスター等の製品品質の
均一化を図るとともに、歩留まりを向上させることがで
きる。
【0050】また、印刷データの種別に応じた印字率と
インク残量とに基づいて、指定された印刷データの印刷
をインク残量のみで正常に完了できるか否かをより正確
に判定することができる。
【0051】また、一般的な種別に該当しない印刷デー
タ(例えば高精細印刷を必要とするコンピュータグラフ
ィックス等の印刷データなど)を印刷する場合等に、ス
テップS5でホストコンピュータHから適当な印字率を
入力することにより、インク残量のみで印刷処理を正常
に完了できるか否かを正確に判定させることができる。
【0052】また、前記ステップS2で印字率判定をし
ないと判定された場合には、印刷データに基づいて印刷
処理が行われるが、その場合であっても、インク切れ検
出部4によるインク切れの監視は行われるため、各色の
インクカートリッジIでインク残量が所定量以下となっ
た場合にはインク切れ検出部4からの信号に基づいて、
ホストコンピュータHへインクカートリッジの交換を促
す報知が行われる。
【0053】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能である。
【0054】例えば、本実施形態では、本発明を業務用
途の大判用紙用のインクジェットプリンタに適用した例
を挙げたが、これに限らず一般個人向けの様々な種類の
インクジェットプリンタに適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク残量と印字率データに基づいて、指定された印刷
データの印刷をインク残量のみで正常に完了できるか否
かを判別することができるため、一枚の印刷ページの途
中でインク切れを生じてインクカートリッジを交換しな
ければならない事態を未然に回避することができ、特に
業務用途では、看板やポスター等の大判あるいは長尺の
印刷製品の製造中にインクカートリッジの交換が不要と
なるため生産効率を高めることができ、生産コストを低
廉化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適なインクジェットプリン
タの実施例を示す概略構成ブロック図である。
【図2】インク残量データと印字率データに基づく印刷
可否の判定処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
P インクジェットプリンタ 1 CPU部 2 ホストI/F部 3 インク残量記憶部 4 インク切れ検出部 5 キャリッジ制御部 6 印刷媒体搬送手段 7 画像メモリ書き込み/読み出し制御部 8 印字データ制御部 9 印字ドット計測部 10 ヘッドI/F部 11 印字率履歴データ記憶部 100 印刷ヘッド I インクカートリッジ H ホストコンピュータ C キャリッジ V 画像メモリ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留したインクカートリッジか
    ら供給されるインクをドット噴射するノズルが複数個設
    けられた印刷ヘッドを備え、該印刷ヘッドを用紙搬送方
    向と交わる方向へ走査させながら前記インクを前記印刷
    ヘッドから吐出させることで印刷を行うインクジェット
    プリンタにおいて、 前記印刷ヘッドから吐出したインク量を算出する吐出イ
    ンク量算出手段と、 前記吐出インク量算出手段で算出されたインク量を前記
    インクカートリッジ内のインク総量から減算することに
    よりインク残量を算出するインク残量算出手段と、 前記印刷ヘッドによる印字率を算出する印字率算出手段
    と、 該印字率算出手段で算出された印字率データを格納する
    印字率記憶手段と、 前記インク残量と前記印字率データに基づいて、指定さ
    れた印刷データの印刷処理をインク残量のみで正常に完
    了できるか否かを判定する印刷可否判定手段と、 該印刷可否判定手段で、印刷処理を正常に完了可能と判
    定された場合には指定された印刷データに基づいて印刷
    処理を実行し、印刷処理を完了不可と判定された場合に
    は印刷処理を開始しないように制御する制御手段と、 を少なくとも備えることを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記インクは複数色用意され、前記印刷
    ヘッドは各色インク毎に独立してインクをドット噴射可
    能に設けられ、 前記吐出インク量算出手段は、各色インク毎に吐出イン
    ク量を算出し、 前記インク残量算出手段は、各色インク毎にインク残量
    を算出し、 前記印字率算出手段は、各色インク毎に印字率を算出
    し、 前記印字率記憶手段は、各色インク毎に印字率データを
    格納し、 前記印刷可否判定手段は、各色インク毎のインク残量お
    よび印字率に基づいて、指定された印刷データの印刷処
    理を各色インクの残量のみで正常に完了できるか否かを
    判定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記印字率算出手段は、前記印字率を印
    刷データの種別毎に算出し、 前記印字率記憶手段は、前記印字率データを印刷データ
    の種別毎に格納することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印刷データの種別は、テキストデー
    タ、CADデータ、写真データ、イラストデータあるい
    はそれらを組み合わせたデータであることを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェット
    プリンタ。
  5. 【請求項5】 印字率データを外部から入力可能な印字
    率データ入力手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1から請求項4の何れかに記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 前記印刷可否判定手段の判定に基づいて
    印刷処理を中止する際に、その旨を報知する報知手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5の
    何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記印字率記憶手段は、複数回の印刷処
    理における印字率を履歴データとして格納することを特
    徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のインク
    ジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記印字率算出手段は、前記印字率記憶
    手段に格納されている印字率の履歴データに基づいて印
    字率の平均を算出し、前記印刷可否判定手段は、印字率
    の平均値とインク残量とに基づいて指定された印刷デー
    タの印刷処理を正常に完了できるか否かを判定すること
    を特徴とする請求項7に記載のインクジェットプリン
    タ。
  9. 【請求項9】 前記インクカートリッジ内のインク残量
    が予め設定された設定値以下となった際に作動するイン
    ク切れ検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    1から請求項8の何れかに記載のインクジェットプリン
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021114301A (ja) * 2016-09-01 2021-08-05 株式会社Fuji ストッカ

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