JP2002346508A - 生ごみ処理機 - Google Patents

生ごみ処理機

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JP2002346508A
JP2002346508A JP2001159362A JP2001159362A JP2002346508A JP 2002346508 A JP2002346508 A JP 2002346508A JP 2001159362 A JP2001159362 A JP 2001159362A JP 2001159362 A JP2001159362 A JP 2001159362A JP 2002346508 A JP2002346508 A JP 2002346508A
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garbage
processing
medium
processing tank
opening
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JP2001159362A
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English (en)
Inventor
Shinya Okumura
信也 奥村
Yoshihiko Takishita
芳彦 瀧下
Atsushi Kitaguchi
篤 北口
Keihan Ishii
啓範 石井
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理槽内のメンテナンス作業や処理媒体交換時
における処理媒体の投入・取出し作業の作業性を向上さ
せることができる生ごみ処理機を提供する。 【解決手段】生ごみの分解処理を行う生ごみ処理機にお
いて、微生物を混入した処理媒体及び生ごみを受け入れ
る処理槽10と、この処理槽10の上面を開閉する開閉
カバー29aと、この開閉カバー29aに設けられ、処
理槽10内への生ごみの投入口7を開閉する開閉蓋6と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲食店、食品加工
業者等で発生する生ごみを分解処理する生ごみ処理機に
係わり、特に処理媒体の投入作業性及び処理槽内のメン
テナンス性を向上することができる生ごみ処理機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】生ごみ処理機とは、例えば、家庭等で発
生する生ごみを分解処理するものであり、通常、処理槽
内に投入した生ごみを処理槽内攪拌手段で微生物を混入
した処理媒体とともに攪拌し、処理媒体の発酵作用によ
り生ごみを気体と水とに分解処理することによって生ご
みを減量化させるようになっている。
【0003】このような生ごみ処理機に用いる処理媒体
は、腐敗や乾燥等により混入した微生物の繁殖が停滞あ
るいは死滅する等、生ごみの分解処理を行う微生物を混
入した処理媒体が使用期間の経過に伴って劣化する場合
があるため、使用済み処理媒体は定期的に交換する必要
がある。このとき、例えば家庭用のもの等、比較的小型
の生ごみ処理機においては、一般的に処理媒体を収容す
る処理槽の上面を開閉あるいは取外すことにより、処理
槽上方を大きく露出させられる場合が多く、上述した処
理媒体の交換作業を比較的容易に行うことができるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年の廃棄物
再利用(リサイクル)の背景の下、食品関係についても
いわゆる食品リサイクル法が2000年6月に公布さ
れ、2001年5月から施行された。この食品リサイク
ル法では、業務用の生ごみを発生する飲食店、食品加工
業者等のうち、年間100トン以上の食品廃棄物を出す
事業者に対し、発生する生ごみを5年以内に20%削減
することを義務付けている。したがって、今後、このよ
うな飲食店等から大量に発生する生ごみを処理対象とす
る大型の業務用生ごみ処理機のニーズの拡大が予想され
る。
【0005】このように生ごみ処理機の生ごみの処理量
が増大した場合には、以下のような課題が考えられる。
すなわち、飲食店等で発生する生ごみには、例えば米等
の粘性の高いものも多く含まれており、このような高粘
性の生ごみを前述した処理槽内攪拌手段により処理媒体
とともに攪拌すると団粒状の状態となり、これが攪拌と
ともにさらに付着成長して大塊となることがある。この
場合、処理槽内攪拌手段の駆動装置に対する負荷が増大
したり、また、処理槽内の処理媒体の通気性の低下によ
り好気性の微生物の生息環境が悪化する等の不具合が生
じる可能性がある。このような場合においては、処理槽
内の処理媒体を新しいものと入れ換える必要があるが、
大型の業務用生ごみ処理機にあっては、この処理媒体の
入れ換え作業には多大な労力及び時間を要する。このと
き、通常、業務用の大型の生ごみ処理機においては、処
理槽の下部に処理媒体の排出口が設けられていることが
多いが、この排出口の開口面積は比較的小さく形成され
ているのが一般的で、この排出口を介して上記の大塊を
取り出すことは困難である。
【0006】また、業務用の大型の生ごみ処理機におい
ては、処理媒体の交換時等には、取り出す処理媒体が大
量であるのと同様、処理槽内に投入する処理媒体も大量
になり、この投入作業にも多大な労力及び時間を要す
る。今後、この投入作業の利便性向上を図るためにも、
例えばトンパック等から直接大量の処理媒体を投入する
等、処理媒体の投入作業効率を向上させる必要性があ
る。また、生ごみ処理機の上部カバーがボルト等により
着脱可能に構成されている場合、この上部カバーを取外
してトンパック等から直接処理媒体を投入することも考
えられるが、大型の生ごみ処理機において、上部カバー
を取外すために、多数のボルトを取外しまた取付ける作
業は大変煩わしいものとなる。
【0007】さらに、飲食店等で発生する生ごみには、
例えばフォークやスプーン等といった硬質の異物が混入
している可能性があり、このような硬質の異物を処理媒
体とともに攪拌すると、上記の処理槽内攪拌手段と処理
槽の内壁面との間にこの異物が引っ掛かり、処理槽内攪
拌手段の破損や生ごみ処理機の稼動停止といった不具合
が生じる可能性もある。このような場合においては、処
理槽内の処理媒体を取り出して処理槽内のメンテナンス
を行う必要があるが、業務用の大型の生ごみ処理機にあ
っては、メンテナンス作業及びこのメンテナンスの際に
処理媒体を取り出す作業には、多大な労力及び時間を要
する。
【0008】本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、処理槽内のメンテナンス作業や
処理媒体交換時における処理媒体の投入・取出し作業の
作業性を向上させることができる生ごみ処理機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、生ごみの分解処理を行う生ごみ処
理機において、微生物を混入した処理媒体及び生ごみを
受け入れる処理槽と、この処理槽の上面を開閉する開閉
カバーと、この開閉カバーに設けられ、前記処理槽内へ
の生ごみの投入口を開閉する開閉蓋とを備える。
【0010】例えば、上述したように、穀類等の高粘性
の生ごみが付着成長して大塊となった場合や、例えばフ
ォークやスプーン等といった硬質の異物が処理槽内の生
ごみと処理媒体とを攪拌する処理槽内攪拌手段と処理槽
の内壁面との間に引っ掛った場合には、処理槽内の処理
媒体を取り出さなければならず、この処理媒体を取り出
す作業には、多大な労力及び時間を要していた。
【0011】そこで、本発明においては、処理槽の上面
を開閉する開閉カバーを設け、この開閉カバーを開ける
ことにより、処理槽の上方を容易に大きく露出させるこ
とができるので、この大きく露出した処理槽の上部から
内部の処理媒体を効率良く取り出すことができる。ま
た、処理媒体を取り出した後、完全に生ごみ処理機の運
転を停止させた上で、大きく開口した処理槽の上部から
作業者が容易に処理槽内の所望の場所に手を伸ばすこと
ができるので、あるいは処理槽内に入り込むことができ
るので、処理槽内のメンテナンスを容易に行うことがで
きる。
【0012】また、処理媒体の交換時等において、処理
槽内の処理媒体を取り出した後、新しい処理媒体を投入
する場合にも、上記のように、大きく開口した処理槽の
上部から、例えばトンパック等から直接処理槽内に処理
媒体を投入することが容易にできる。
【0013】以上のように、本発明によれば、処理槽内
のメンテナンス作業や処理媒体交換時における処理媒体
の投入・取出し作業の作業性を向上させることができ
る。
【0014】また、本発明においては、前述の開閉カバ
ーに処理槽内への生ごみの投入口を開閉する開閉蓋を備
えているので、通常の生ごみの投入作業等は、開閉カバ
ーを開けて処理槽の上方を大きく開口させなくとも、こ
の比較的小さな開閉蓋を開閉することにより容易に行う
ことができる。
【0015】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記開閉カバーを生ごみ処理機本体の壁面に回動可能に
接続する連結部材を設ける。
【0016】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記開閉カバーを開閉駆動させる駆動装置を設ける。
【0017】(4)上記(2)又は(3)において、ま
た好ましくは、前記連結部材は、前記開閉カバーの前記
生ごみ処理機本体奥行き方向一端を支点として前記開閉
カバーを回動させるように配設する。
【0018】(5)上記(2)又は(3)において、ま
た好ましくは、前記連結部材は、前記開閉カバーの前記
生ごみ処理機本体幅方向一端を支点として前記開閉カバ
ーを回動させるように配設する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の生ごみ処理機の一
実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明
の生ごみ処理機の一実施の形態の全体構造を表す正面
図、図2はその上面図である。これら図1及び図2にお
いて、1は微生物により投入された生ごみを分解処理す
る生ごみ処理機本体、2はこの生ごみ処理機本体1から
の排気に含まれる臭気を除去する脱臭ユニット(図2参
照)で、この脱臭ユニット2は、生ごみ処理機本体1の
背面側(図2中上側)に位置し、例えばフレキシブルホ
ース等により構成された吸気ホース3(図2参照)及び
排気ホース4(図2参照)を介して生ごみ処理機本体1
と接続している。なお、これら吸気ホース3及び排気ホ
ース4の両端は、それぞれ生ごみ処理機本体1及び脱臭
ユニット2の上面に回動可能に設けた継ぎ手3a,3b
及び継ぎ手4a,4bに差し込まれている。5はこれら
吸気ホース3及び排気ホース4を保護するホースカバー
である。
【0020】6は生ごみ処理機本体1の正面側(図2中
下側)に設けられ、投入口7(後述の図5参照)を開閉
する開閉蓋、8はこの開閉蓋6を開閉駆動する駆動装置
で、例えば電動モータ等により構成されている。生ごみ
処理機本体1に生ごみや微生物担体(例えばおがくず等
の微生物を混入した処理媒体)を投入するときには、生
ごみ処理機本体1正面に設けた操作盤9からの指令によ
り適宜開閉蓋6の開閉操作を行い、前記投入口7を介し
て生ごみ処理機本体1内に投入するようになっている。
なお、この生ごみの投入作業への配慮として、生ごみを
略バケツ状のリフト容器に受け入れ、その容器を地面と
前記投入口7との間を昇降させるとともに、上昇時(投
入口7の高さまで容器を持ち上げたとき)には、受け入
れた生ごみを投入口7に投入するようにリフト容器を傾
倒させる投入リフト装置が別途用意される(後述の図1
1参照)。この投入リフト装置の操作も上記操作盤9に
より行われ、投入リフト装置のリフト容器の上記昇降及
び傾倒の動作と前記開閉蓋6の開閉動作を連動させる操
作と、これらの動作を別々に行う操作の両方の操作がで
きるようになっている。
【0021】また、図2に示すように、独立に構成され
た前記脱臭ユニット2は、その幅寸法(図2中左右方向
寸法)を生ごみ処理機本体1の奥行き寸法(図2中上下
方向寸法)とほぼ等しく設定しており、上記した継ぎ手
3a,3b及び4a,4bを適宜回動させ、吸気ホース
3及び排気ホース4の配管経路を変更することにより、
図3に示したように、脱臭ユニット2を生ごみ処理機本
体1の幅方向一方側(図3中左側)に配置する等、生ご
み処理機本体1及び脱臭ユニット2の配置を設置場所の
レイアウトに応じて変更できるようになっている。
【0022】図4は図2中IV−IV断面による断面図、図
5はこの図4中V−V断面による断面図で、ともに生ご
み処理機本体1の内部構造を詳細に表す図である。これ
ら図4及び図5において、先の図1乃至図3と同様の部
分には同符号を付し説明を省略する。これら図4及び図
5において、10は生ごみを処理する処理槽で、この処
理槽10は生ごみ処理機本体1内に設けた概略半円形の
側面を有する箱状に構成されており、また特に図示しな
いが、表面が断熱材で覆われている。この処理槽10
は、例えばその長手方向(図4中左右方向)両側で生ご
み処理機本体1の底面としての上プレート11上に支持
部材12を介して支持されている。
【0023】13は生ごみ及び処理媒体を適宜攪拌する
処理槽内攪拌手段で、この処理槽内攪拌手段13は、処
理槽10内に設けられている。この処理槽内攪拌手段1
3は、その両端が処理槽10長手方向(図4中左右方
向)の略半円形の側面に軸受14,14を介して回転自
在に支持され略水平に配設された回転軸15と、この回
転軸15に対し所定の間隔で配設された略円盤状のプレ
ート16と、このプレート16に対しボルト17a及び
ナット17bにより放射状に取付けられ、それぞれ先端
にパドル18を設けた多数の攪拌翼19とで構成されて
いる。
【0024】20は処理槽内攪拌手段13の回転軸15
の一方側(図4中左側)に設けたスプロケット、21は
前記上プレート11上の処理槽10の一方側(図4中左
側)に設けた例えば電動モータからなる駆動装置、22
はこの駆動装置21の出力軸21aの端部に設けたスプ
ロケットで、駆動装置21の駆動力が前記スプロケット
20,22間に掛け回されたチェーン23により前記回
転軸15に伝達され、前記処理槽内攪拌手段13が図5
中矢印A方向に適宜回転駆動するようになっている。な
お、この駆動伝達構造に関しては、例えばスプロケット
20,22をともにプーリに置き換え、これらをベルト
で連結する等、他の構造としても構わない。また、パド
ル18は、図4に示すように略「V」字形状のプレート
で構成されており、処理槽内攪拌手段10が図5中矢印
A方向に回転して処理媒体を攪拌する際、攪拌による処
理媒体の細粒化を抑制しつつも生ごみと処理媒体とが均
一に混ざり合うように配慮されている。
【0025】24は前記吸気ホース3からの吸気(外
気)を処理槽10内に取り入れる吸気口で、処理槽10
の上部に設けられている。25は排気口で、同様に処理
槽10の上部に設けられ、処理槽10内で生ごみの発酵
分解時に発生する臭気を伴うガスや水蒸気等を排気とと
もに処理槽10外に排出し、前記排気ホース4に導くよ
うになっている。26はフィルタで、前記排気口25に
設けられ、処理槽10内から例えば細粒化された処理媒
体等の浮遊物が処理槽10外に排出されるのを防止する
ものである。このフィルタ26は、例えば電動モータ等
により構成された振動機27により適宜振動を与えら
れ、稼動時間の経過に伴いその網目に堆積した浮遊物等
を振るい落とすことにより、フィルタ26の交換やメン
テナンス等に対する負担が軽減されるよう配慮されてい
る。
【0026】28は処理槽10の幅方向(図4中左右方
向)略中央下部に設けた処理媒体排出口(図示せず)を
開閉する開閉蓋で、定期的に(例えば半年に1度)処理
槽10内の処理媒体を交換する際には、この開閉蓋28
を開け(図5中2点鎖線で示した状態)、処理媒体排出
口を介して使用済みの処理媒体を処理槽10外に排出す
るようになっている。このとき、処理槽10外には、生
ごみ処理機本体1のボディとしての本体カバー29(詳
細は後述)が存在するため、上記の処理媒体排出の際に
は、図1に示す本体カバー29正面の扉30を開けて処
理槽10の開閉蓋28を開閉するようになっている。な
お、図1において、31は前述の処理槽内攪拌手段13
の駆動装置21等のメンテナンスを行うための点検扉で
ある。
【0027】図4及び図5に戻り、32は本実施の形態
の生ごみ処理機の各機構の動作を制御する制御装置(詳
細は後述)で、この制御装置32は、前記上プレート1
1上の処理槽10の幅方向他方側(図4中右側)に架台
33を介して支持されている。詳細は適宜後述するが、
本実施の形態の生ごみ処理機に備えられた各作動装置及
びセンサ類等は、この制御装置32を介して前記操作盤
9と電気的に接続している。
【0028】34は上プレート11を重量検出手段とし
ての複数(この例では4つ)のロードセル35を介して
支持する下プレート、36はこの下プレート34を地面
から支持する複数(この例では4つ)の脚で、この脚3
6は、前記ロードセル35により生ごみ処理機本体1の
全体重量(厳密には下プレート34、脚36及びこれら
ロードセル35自体の重量を除いた重量)を適宜検出
し、前述の制御装置32により、このロードセル35か
ら随時出力される検出結果を基に処理槽10内の収容物
(すなわち生ごみ及び処理媒体)の重量の変化を算出す
るようになっている。
【0029】37は処理槽10の略半円形の長手方向
(図4中左右方向)両側側面に複数(2つづつ)設けた
含水率センサ(図5参照)で、処理槽10内の処理媒体
(厳密には処理槽10の内容物、すなわち処理媒体及び
生ごみの混合物)の含水率を適宜検出し、この検出結果
を前記制御装置32に出力するようになっている。な
お、この含水率センサ37は、例えばマイクロ波式、熱
伝導式、あるいは誘電率検出式等、公知のセンサにより
構成されている。また、38は処理槽10内の処理媒体
に給水する給水装置(繁雑防止のため図5にのみ図示)
で、この給水装置38は、その先端が処理槽10内に突
出したノズル39と、このノズル39に例えば水道等か
ら水を導くホース40と、このホース40の途中に設け
た例えばソレノイド駆動式の電磁弁88(後述の図11
参照)とで構成されている。前記した制御装置32は、
含水率センサ37からの検出結果により処理槽10内の
処理媒体の含水率を算出し、この算出結果が所定の値を
下回ったとき、指令信号を出力して上記した給水装置3
8の電磁弁88のON/OFFを切り換え、処理媒体の
含水率が適正な範囲となるように処理槽10内に適宜給
水するようになっている。このとき、制御装置32は、
給水装置38に指令信号を出力する際、前記処理槽内攪
拌手段13の駆動装置21にも指令信号を出力し、給水
により場所によって処理媒体の含水率が偏ることを防止
するようにするとよい。
【0030】41は処理槽10の略半円形の長手方向
(図4中左右方向)両側側面に設けた温度センサ(図5
参照)で、処理槽10内の処理媒体(厳密には処理槽1
0の内容物、すなわち処理媒体及び生ごみの混合物)の
温度を適宜検出し、この検出結果を前記制御装置32に
出力するようになっている。また、42は処理槽加熱ヒ
ータで、この処理槽加熱ヒータ42は、例えばプレート
状の電熱ヒータ等により構成され、処理槽10の外周下
部側に複数設けられている。制御装置32は、前記温度
センサ41からの検出結果により処理槽10内の処理媒
体の温度を算出し、この算出結果に応じて、処理槽10
内の処理媒体温度が適正な範囲に保たれるよう、指令信
号を出力して上記複数の処理槽加熱ヒータ42のON/
OFFを制御するようになっている。このとき、制御装
置32は、温度センサ41の検出結果に応じ、作動する
処理槽加熱ヒータ42の枚数を制御することにより、処
理媒体温度に応じて処理槽10への伝熱量を制御するよ
うになっている。さらに、前記含水率センサ37の検出
結果が所定値を超えた場合、処理媒体中の水分を蒸発さ
せるように処理槽加熱ヒータ42を適宜作動させるよう
にしても良い。
【0031】図1及び図2に戻り、43は生ごみ処理機
本体1及び脱臭ユニット2の上面に複数(この例ではそ
れぞれ4づつ)設けた吊り管で、本実施の形態の生ごみ
処理機の設置及び撤去等の際、例えばクレーン等により
生ごみ処理機本体1及び脱臭ユニット2をそれぞれ吊り
上げられるように配慮したものである。
【0032】図6は前述の脱臭ユニット2の全体構造を
表す図2中矢印VI方向から見た正面図で、図1及び図2
と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。この図
6において、44は脱臭ユニット2のボディとしての本
体カバーで、その前面(図6中紙面直交方向手前側、図
2で言えば上側)は、内蔵した各機構のメンテナンス等
のために開閉可能に構成された開閉扉45となってい
る。
【0033】図7は図2中VII−VII断面による断面図、
図8はこの図7中VIII−VIII断面による断面図である。
これら図7及び図8において、先の各図と同様の部分に
は同符号を付し説明を省略する。これら図7及び図8に
おいて、46は脱臭ユニット2の本体カバー44内の雰
囲気を外気として取り入れる取入口で、この取入口46
から取り入れられた外気は、熱交換器47及び吸気ダク
ト48(図8参照)を介し、さらに前記継ぎ手3b及び
吸気ホース3を介して生ごみ処理機本体1の処理槽10
内に導かれるようになっている(図4参照)。
【0034】49は前記排気ホース4(図2参照)及び
これに接続する前記継ぎ手4bを介して生ごみ処理機本
体1の処理槽10から導出された前記排気を熱交換器4
7に導く排気ダクトである。前記熱交換器47は、この
種のものとして公知のものであり、繁雑防止のため特に
図示しないが、例えば、その内部に、比較的低温の外気
を通す管路と、この管路の外周側に処理槽10内の発酵
熱により比較的高温となった処理槽10(図4参照)か
らの排気を通す管路とをジグザグに延設したものであ
る。これにより、前述のように水蒸気を含み多量の水分
を含んだ処理槽10からの排気を冷却し、排気中に含ま
れる水分を適度に除去するようになっている。
【0035】50はこの熱交換器47の下流側に接続さ
れ熱交換器47により適度に水分を除去された排気を内
部に設けた電熱器等で構成された排気ヒータ51(図8
参照)により加熱する加熱ダクトである。なお、52は
この加熱ダクト50の一方側(図8中左側)に設けた排
水口で、上述したように熱交換器47により除去された
排気中の水分は、この排水口52からホース53を介し
て容器54に導かれる。また、特に図示しないが、この
容器54に導かれた水分は図示しない排水口を介して脱
臭ユニット2外に排出されるようにしてもよいし、適宜
容器54を取り出して貯まった水分を抜き取るようにし
てもよい。
【0036】55は例えばターボブロア等で構成された
排気ファンで、この排気ファン55は、内部にインペラ
(図示せず)等を備え、このインペラの回転により前記
加熱ダクト50からダクト56(図8参照)を介して導
入された排気を強制的に下流側へ送り込むものである。
57は例えば電動モータ等により構成され、排気ファン
55の図示しないインペラを回転駆動させる駆動装置で
ある。また、この排気ファン55により強制的に送り込
まれた排気は、ダクト58を介して脱臭槽導入ダクト5
9に導かれるようになっている。なお、繁雑防止のため
特に図示しないが排気ヒータ51の下流側に接続した前
記ダクト56には排気温度を検出する温度センサが設け
られており、その検出結果が所定の値を超えた場合、前
述の制御装置32(図4参照)により排気ヒータ51の
熱量、あるいはON/OFFを制御するようになってい
る。これにより、排気温度が過剰に高温になることを防
止し安全面に配慮がなされている。
【0037】図9は図7中IX−IX断面による断面図、図
10は図7中X−X断面による断面図で、先の各図と同
様の部分には同符号を付し説明を省略する。これら図
9、図10及び先の図7において、60は前記脱臭槽導
入ダクト59から導入された排気に含まれる臭気を除去
する脱臭装置で、この脱臭装置60は、複数(この例で
は3つ)の脚61により地面に支持された脱臭ユニット
2のベースフレーム62上に固定した概略箱型形状の媒
体容器63を備えている。この媒体容器63内には、前
記処理槽10内の処理媒体と同一媒体である脱臭媒体が
内包され、前記脱臭装置60は、この脱臭媒体に排気を
通過させ脱臭媒体に混入した微生物により排気に含まれ
る臭気成分を分解し脱臭を行うようになっている。ま
た、媒体容器63内において、脱臭媒体は媒体容器63
内に設けた網64上に載置されており、この網64の下
方には、脱臭媒体から染み出た余分な水分や脱臭媒体を
介して臭気を取り除かれた排気を導出する空間が確保さ
れている。
【0038】65は媒体容器63内の脱臭媒体を適宜攪
拌する複数(この例では3つ)の脱臭媒体攪拌手段で、
この脱臭媒体攪拌手段65は、両端が軸受66,66に
より回転自在に支持された回転軸67と、この回転軸6
7に放射状に設けられ、それぞれ先端に概略プレート状
のパドル68を備えた複数の攪拌翼69とで構成されて
いる。
【0039】70はこれら脱臭媒体攪拌手段65を駆動
させる駆動装置、71はその出力軸(図示せず)に設け
たスプロケット(図9参照)で、このスプロケット71
は、脱臭媒体攪拌手段65の回転軸67の一端にそれぞ
れ設けらたスプロケット72とチェーン73を介して接
続している。このとき、図9に示すように、このチェー
ン73は相隣接する脱臭媒体攪拌手段65が互いに逆方
向に回転するように、隣接するスプロケット72間にお
いて襷掛けされている。なお、この駆動伝達構造に関し
ては、例えばスプロケット71,72をともにプーリに
置き換え、これらをベルトで連結する等、他の構造とし
ても構わない。また、前述の回転軸67の軸受66は、
媒体容器63の外壁に突出させた支持部材74上に、媒
体容器63幅方向(図7中左右方向)両側に来るように
立設した架台75により支持されている。また、媒体容
器63幅方向一方側(図7中右側)の架台75は、図9
に示すように略「h」字状に形成されており、前記駆動
装置70は、この「h」字状の架台75の上部に設けた
支持プレート76により支持されている。
【0040】77は媒体容器63側面に設けた含水率セ
ンサ(図10参照)で、媒体容器63内の脱臭媒体の含
水率を適宜検出し、この検出結果を前記制御装置32
(図4参照)に出力するようになっている。なお、この
含水率センサ77は、例えばマイクロ波式、熱伝導式、
あるいは誘電率検出式等、公知のセンサにより構成され
ている。また、78は媒体容器63内の脱臭媒体に給水
する給水装置で、この給水装置78は、媒体容器63内
に設けたノズル79と、このノズル79に例えば水道等
から水を導くホース80(図7参照)と、このホース8
0の途中に設けられた例えばソレノイド駆動式の電磁弁
89(後述の図11参照)とで構成されている。上記し
た制御装置32は、上記含水率センサ77からの検出結
果により媒体容器63内の脱臭媒体の含水率を算出し、
この算出結果が所定値を下回った場合、指令信号を出力
して上記した給水装置78の電磁弁89のON/OFF
を切り換え、脱臭媒体の含水率が適正な範囲となるよう
に媒体容器63内に適宜給水するようになっている。こ
のとき、制御装置32は、給水装置78に指令信号を出
力する際、前記脱臭媒体攪拌手段65の駆動装置70に
も指令信号を出力し、給水により場所によって脱臭媒体
の含水率が偏ることを防止するようにするとよい。さら
に、算出した含水率が所定値を上回ったとき、脱臭媒体
中の水分を蒸発させることにより、脱臭媒体の含水率が
適正な範囲となるように、前記排気ヒータ51(図8参
照)を適宜作動させるようにしてもよい。
【0041】81は同様に媒体容器63の側面に設けた
温度センサ(図10参照)で、媒体容器63内の脱臭媒
体の温度を適宜検出し、この検出結果を前記制御装置3
2に出力するようになっている。このとき、上記制御装
置32は、この温度センサ81からの検出結果により媒
体容器63内の脱臭媒体の温度を算出し、この算出結果
に応じて、媒体容器63内の脱臭媒体温度が適正な範囲
に保たれるよう、指令信号を出力して上記排気ヒータ5
1(図8参照)の熱量あるいはON/OFFを制御する
ようになっている。なお、この媒体容器63内の脱臭媒
体を交換する際、使用済みの脱臭媒体は、処理槽10内
に補填し、処理媒体として引き続き使用することができ
る。
【0042】82はその上流側が媒体容器63下部に確
保された前述の空間に接続したダクトで、脱臭装置60
で臭気が取り除かれた排気を下流側に接続した紫外線殺
菌ユニット83に導くようになっている。84はこの紫
外線殺菌ユニット83内に複数設けた例えば紫外線ラン
プ等により構成された公知の殺菌灯、85はこの紫外線
殺菌ユニット83の上部に設けられ、先端が脱臭ユニッ
ト2外に突出した排気筒で、上記のように脱臭装置60
で臭気が除去された排気を、最終的に紫外線殺菌ユニッ
ト83を通過させ殺菌処理した上で排気筒85から大気
放出するようになっている。
【0043】なお、紫外線殺菌ユニット83とその上流
側のダクト82との接続部分にはフィルタ86が設けら
れており、例えば細粒化された脱臭媒体等が排気ととも
に大気放出されることを防止するようになっている。ま
た、87は前記媒体容器63内において、前記網目64
よりもさらに目の細かい網目状の受け皿で、前記網64
の目から落下した一部の脱臭媒体を受け止めこの受け皿
87ごと抜き取ることができるようになっており、媒体
容器63内の清掃等のメンテナンス作業への配慮がなさ
れている。さらに、前述した給水装置38,78に水道
水を導くホース40,80における電磁弁88,89の
上流側には、公知の構造の流量計90(後述の図11参
照)が設けられており、電磁弁88,89に導かれる水
の流量を検出し、前記制御装置32に出力するようにな
っている。
【0044】ここで、上記構成の本発明の生ごみ処理機
において、本実施の形態の最も大きな特徴は、上述の処
理媒体を収容する処理槽10の上面を開閉する開閉カバ
ー29aを設けたことである。すなわち、先の図2、図
4及び図5に示すように、前記生ごみ処理機本体1のボ
ディとしての前記本体カバー29は、その上面が上記開
閉カバー29aにより構成され、前述した生ごみの投入
口7、この投入口7を開閉する開閉蓋6、及びこの開閉
蓋6を開閉駆動させる駆動装置8は、上記開閉カバー2
9aに設けられている。
【0045】91はこの開閉カバー29aの生ごみ処理
機本体1奥行き方向背面側(図2中上側)端部に例えば
溶接等により固着された複数(この例では4つ)のブラ
ケット、92は前記本体カバー29の生ごみ処理機本体
1奥行き方向背面側(図2中上側)側面上端部に例えば
溶接等により固着された複数(この例では4つ)のブラ
ケット、93はこれらブラケット91,92に挿通さ
れ、開閉カバー29a側のブラケット92に固定された
回動軸である。94はこの回動軸93の一端(図2中右
端)に直結された駆動装置で、取付板95を介して本体
カバー29における生ごみ処理機本体1の幅方向側面
(図2中右側側面)に支持されている。
【0046】このような構造により、例えば前記操作盤
9の操作により駆動装置95を駆動させ、生ごみ処理機
本体1奥行き方向端部(図5中左端部、厳密には上記回
動軸93)を支点として、図5中矢印Bで示したよう
に、開閉カバー29aを回動させることにより、前記処
理槽10の上部を大きく露出させられるようになってい
る(図5中2点鎖線の状態)。なお、このとき、前述の
吸気ホース3及び排気ホース4が開閉カバー29aの回
動動作の障害となる場合には、前記継ぎ手3a,4aか
ら適宜吸気ホース3及び排気ホース4を抜き取ればよ
い。また、繁雑防止のため特に図示しないが、前記した
生ごみの投入口7及びその開閉蓋6間、処理槽10及び
その開閉カバー29a間には、例えば角ゴム等により構
成したパッキンを介設しており、処理槽10内の機密性
が確保されるようになっている。
【0047】上記構成の本実施の形態の生ごみ処理機に
おいて、前記本体カバー29が、特許請求の範囲各項記
載の生ごみ処理機本体の壁面を構成し、前記ブラケット
91,92、回動軸93が、開閉カバーを生ごみ処理機
本体の壁面に回動可能に接続する連結部材を構成する。
【0048】次に、上記構成の本実施の形態の生ごみ処
理機の動作を説明する。ここで、図11は、本実施の形
態の生ごみ処理機の全体構成を表すブロック図であり、
先の各図と同様の部分に相当する部分には同符号を付し
説明を省略するとともに、必要に応じて先の各図を参照
する。この図11において、生ごみの分解処理を行う場
合には、まず操作盤9の所定のスイッチを操作し、投入
蓋6を開け発酵分解処理対象となる生ごみを、投入口7
(図5参照)を介して処理媒体を収容した処理槽10内
に投入する。このとき、前述したように、作業者は投入
する生ごみを投入リフト装置のリフト容器に入れ、上記
操作盤9により所定の操作を行うと、この操作に応じて
制御装置32が、投入リフト装置のリフト容器の昇降及
び傾倒、そして開閉蓋6の開閉の動作を指令する指令信
号を投入リフト装置のモータ及び開閉蓋6の駆動装置8
に出力する。
【0049】次に、操作盤9の所定のスイッチを操作し
て生ごみ処理機の運転を開始すると、制御装置32は、
処理槽内攪拌手段13を適宜回転駆動させ、投入された
生ごみを処理媒体とともに適宜攪拌することによって、
処理媒体に混入された微生物と生ごみとの接触頻度を確
保し、生ごみを分解処理する。このとき、制御装置32
は、格納したプログラムに順じ、例えば1〜3rpm程
度の所定回転数で毎時1〜2分間程度、あるいは適宜操
作盤9の操作に応じ、適宜処理槽内攪拌手段13の駆動
装置21に指令信号を出力する。また、生ごみの投入を
検知(具体的には、例えばリミットスイッチによる投入
蓋6の開閉検知や、前記ロードセル35による処理槽1
0の重量変化の検知等)して、その際に所定回転数で上
述したような駆動条件で駆動制御するようにしてもよ
い。さらに、図11に示したようにインバータを介し、
駆動装置21をインバータ制御するようにしてもよい。
【0050】またこのとき、処理槽10内の微生物の好
適な活動環境を確保するために、処理媒体の温度及び含
水率をそれぞれ温度センサ41及び含水率センサ37に
より検出し、制御装置32は、これら検出結果に応じて
処理槽加熱ヒータ42及び給水装置38(図5参照)の
電磁弁88に指令信号を出力し、適宜処理媒体に加熱及
び加湿をする。
【0051】一方、この処理槽10内の処理媒体に混入
された微生物に新鮮な酸素を供給するために、取入口4
6から取り入れた外気を、前記の熱交換器47、吸気ダ
クト48、及び吸気ホース3等を介して処理槽10内に
導入し、また生ごみの分解処理に伴い処理槽10内で発
生するガス等を排気として排気口25(図4参照)から
処理槽10外に導出し、処理槽10内の換気を行う。こ
のとき、上記攪拌により細粒化された処理媒体等の処理
槽10内の浮遊物はフィルタ26(図4参照)により捕
集され、フィルタ26に堆積した浮遊物は適宜振動機2
7によりフィルタ26が加振されることで振るい落とさ
れる。なお、この振動機27の駆動制御は、排気風量を
検出する風力計や、含水率センサ37、温度センサ41
(あるいは処理槽10内の雰囲気温度を検出する別の温
度センサ)等の検出結果を基に判断される状態量の変化
に応じ、制御装置32によりフィルタ26に目詰まりが
発生していると推測される場合に振動機27を駆動する
ようにしてもよいし、操作盤9により適宜操作するよう
にしてもよい。
【0052】処理槽10外に導出された排気は、排気ホ
ース4を介して脱臭ユニット2内に導かれ、その後、排
気ダクト49を介して熱交換器47に流入し、相対的に
低温の外気と熱交換することにより冷却され、含有する
水分を取り除かれる。この凝結した水分は、前述したよ
うに排水口52(図8参照)、ホース53(図8参照)
を介して容器54(図8参照)に排水される。
【0053】熱交換器47を通過して水分を除去された
排気は、加熱ダクト50を通過する際、排気ヒータ51
により加熱された後、排気ファン55により脱臭装置導
入ダクト59を介して積極的に脱臭装置60に送り込ま
れ、脱臭装置60内の脱臭媒体に混入された微生物によ
り含有する臭気を分解除去される。このとき、制御装置
32は、脱臭媒体攪拌手段65を適宜回転駆動させ、脱
臭媒体を適宜攪拌することによって、脱臭媒体の含水率
を均一にするとともに、脱臭媒体の通気性を確保するこ
とにより、脱臭媒体に混入された微生物の活動環境を良
好にするとともに、排気の圧力損失を低減する。その
際、制御装置32は、格納したプログラムに順じ、例え
ば1〜3rpm程度の所定回転数で半日に1度の間隔で
1〜2分間程度、あるいは適宜操作盤9の操作に応じ、
適宜脱臭媒体攪拌手段65を駆動させる指令信号を駆動
装置70に出力する。またこのとき、脱臭媒体内の微生
物の好適な活動環境を確保するために、制御装置32
は、それぞれ温度センサ81及び含水率センサ77によ
り検出された脱臭媒体の温度及び湿度に応じ、排気ヒー
タ51及び給水装置78(図7参照)の電磁弁89に指
令信号を出力し、適宜脱臭媒体に加熱及び加湿をする。
【0054】そして、脱臭装置60を通過して臭気を除
去された排気は、ダクト82を介して紫外線殺菌ユニッ
ト83に流入し、殺菌処理されて最終的に排気筒85を
介して大気放出される。なおその際、上記攪拌により細
粒化された脱臭媒体等の脱臭装置60内の浮遊物はフィ
ルタ86(図7参照)により捕集され生ごみ処理機外へ
の飛散が防止される。
【0055】以下に、上記構成により得られる本実施の
形態の生ごみ処理機の効果を説明する。ここで、例え
ば、本実施の形態の生ごみ処理機を飲食店等を対象とす
る業務用の生ごみ処理機として用いた場合、処理槽内攪
拌手段13の攪拌により穀類等の高粘性の生ごみが付着
成長して大塊となった場合や、例えばフォークやスプー
ン等といった硬質の異物が処理槽内攪拌手段13と処理
槽10の内壁面との間に引っ掛った場合には、処理槽1
0内の処理媒体を取り出さなければならず、この処理媒
体を取り出す作業には、多大な労力及び時間を要する可
能性がある。
【0056】そこで、本実施の形態においては、処理槽
10の上面を開閉する開閉カバー29aを設け、この開
閉カバー29aを開けることにより、処理槽10の上方
を容易に大きく露出させることができるので、この大き
く露出した処理槽10の上部から内部の処理媒体を効率
良く取り出すことができる。また、処理媒体を取り出し
た後、完全に生ごみ処理機の運転を停止させた上で、大
きく開口した処理槽10の上部から作業者が容易に処理
槽10内の所望の場所に手を伸ばすことができ、また必
要に応じて処理槽10内に入り込むこともでき、処理槽
10内のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0057】また、適宜処理槽10内の処理媒体を交換
する場合等において、処理槽10内の処理媒体を取り出
した後、新しい処理媒体を投入する場合にも、上記のよ
うに、大きく開口した処理槽10の上部から、例えばト
ンパック等から直接処理槽10内に処理媒体を投入する
ことが容易にできる。
【0058】以上のように、本実施の形態によれば、処
理槽10内のメンテナンス作業や処理媒体交換時におけ
る処理媒体の投入・取出し作業の作業性を向上させるこ
とができる。
【0059】また、本実施の形態においては、前述の開
閉カバー29aに処理槽10内への生ごみの投入口7を
開閉する開閉蓋6を備えているので、通常の生ごみの投
入作業等は、開閉カバー29aを開けて処理槽10の上
方を大きく開口させなくとも、この比較的小さな開閉蓋
6を開閉することにより容易に行うことができる。
【0060】なお、本実施の形態においては、開閉カバ
ー29aの開閉作業への配慮としてこの開閉カバー29
aを開閉駆動させる駆動装置94を設けたが、例えば、
前記吊り管43を利用してクレーン等により開閉カバー
29aを開閉させるようにしても、人力により開閉させ
るようにしても構わない。
【0061】また、本実施の形態においては、先の図5
に示したように、開閉カバー29aの奥行き方向手前側
(図5中右側)部分が、奥行き方向手前(図5中右方)
に向かって下り傾斜となるように形成され、この部分に
生ごみの投入口7を設けることにより、生ごみの受け入
れ性を良好なものとするように配慮されている。しか
し、処理槽10内のメンテナンス作業や処理媒体交換時
における処理媒体の投入・取出し作業の作業性を向上さ
せるという本発明の本質的効果を得る限りにおいては、
この配慮は必ずしも必要ない。例えば、図12に示すよ
うに、その上面が略水平に形成された生ごみ処理機に本
発明を適用しても同様の効果が得られる。なお、この図
12に示したその上面が略水平に形成された生ごみ処理
機は、上記一実施の形態における生ごみ処理機本体1に
相当し、繁雑防止のため、その構造を簡略的に示してお
り、先の各図と同様の部分に相当する箇所には同符号を
付し説明を省略している。
【0062】また、上記一実施の形態においては、図5
に示したように、前記開閉カバー29aにおける生ごみ
処理機本体1奥行き方向一端(図5中左端)を支点に開
閉カバー29aを回動させる構造としたが、これにも限
られず、図13に示した変形例のように、開閉カバー2
9aにおける生ごみ処理機本体1幅方向一端(この例で
は図13中右端、図4で言えば右端に相当)を支点とし
て開閉カバー29aを回動させるようにしても構わな
い。この場合も同様の効果が得られる。なお、この図1
3に示した生ごみ処理機も、上記一実施の形態における
生ごみ処理機本体1に相当し、繁雑防止のため、その構
造を簡略的に示しており、先の各図と同様の部分に相当
する箇所には同符号を付し説明を省略している。
【0063】また、以上において、投入リフト装置によ
り生ごみを投入する構成としたが、人力で生ごみを投入
するようにしても構わない。さらに、生ごみを生ごみ処
理機本体1に投入する際、開閉蓋6を開閉駆動させる構
成としたが、これに限られる必要もなく、例えば人力で
開閉する構成としても構わない。加えて、排気の脱臭を
行う脱臭ユニット2を生ごみ処理機本体1と独立して構
成する構造としたが、これにも限られず、脱臭ユニット
2と生ごみ処理機本体1を一体的に構成しても構わな
い。これらの場合も同様の効果を得る。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、処理槽の上面を開閉す
る開閉カバーを設け、この開閉カバーを開けることによ
り、処理槽の上方を容易に大きく露出させることができ
るので、この大きく露出した処理槽の上部から内部の処
理媒体を効率良く取り出すことができる。
【0065】また、処理媒体を取り出した後、完全に生
ごみ処理機の運転を停止させた上で、大きく開口した処
理槽の上部から作業者が容易に処理槽内の所望の場所に
手を伸ばすことができ、また必要に応じて処理槽内に入
り込むことができるので、処理槽内のメンテナンスを容
易に行うことができる。
【0066】さらに、処理媒体の交換時等において、処
理槽内の処理媒体を取り出した後、新しい処理媒体を投
入する場合にも、大きく開口した処理槽の上部から、例
えばトンパック等から直接処理槽内に処理媒体を投入す
ることが容易にできる。
【0067】以上のように、処理槽内のメンテナンス作
業や処理媒体交換時における処理媒体の投入・取出し作
業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態の全体構
造を表す正面図である。
【図2】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態の全体構
造を表す上面図である。
【図3】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態における
脱臭ユニットを生ごみ処理機本体の幅方向一方側に配置
した場合の全体構造を表す上面図である。
【図4】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成す
る生ごみ処理機本体の詳細な内部構造を表す図2中IV−
IV断面による断面図である。
【図5】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成す
る生ごみ処理機本体の詳細な内部構造を表す図4中V−
V断面による断面図である。
【図6】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成す
る脱臭ユニットの全体構造を表す図2中矢印VI方向から
見た正面図である。
【図7】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成す
る脱臭ユニットの詳細な内部構造を表す図2中VII−VII
断面による断面図である。
【図8】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成す
る脱臭ユニットの詳細な内部構造を表す図7中VIII−VI
II断面による断面図である。
【図9】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成す
る脱臭ユニットの詳細な内部構造を表す図7中IX−IX断
面による断面図である。
【図10】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態を構成
する脱臭ユニットの詳細な内部構造を表す図7中X−X
断面による断面図である。
【図11】本発明の生ごみ処理機の一実施の形態の全体
構成を表すブロック図である。
【図12】本発明をその上面が略水平に形成された生ご
み処理機に適用した例を簡略的に表す図である。
【図13】開閉カバーをその生ごみ処理機本体幅方向一
端を支点として回動させる変形例を簡略的に表す図であ
る。
【符号の説明】
1 生ごみ処理機本体 6 開閉蓋 7 投入口 10 処理槽 29 本体カバー(壁面) 29a 開閉カバー 91,92 ブラケット(連結部材) 93 回動軸(連結部材) 94 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北口 篤 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石井 啓範 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D004 AA03 CA18 CA48 CB04 CB42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ごみの分解処理を行う生ごみ処理機にお
    いて、 微生物を混入した処理媒体及び生ごみを受け入れる処理
    槽と、 この処理槽の上面を開閉する開閉カバーと、 この開閉カバーに設けられ、前記処理槽内への生ごみの
    投入口を開閉する開閉蓋とを備えることを特徴とする生
    ごみ処理機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の生ごみ処理機において、前
    記開閉カバーを生ごみ処理機本体の壁面に回動可能に接
    続する連結部材を設けたことを特徴とする生ごみ処理
    機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の生ごみ処理機において、前
    記開閉カバーを開閉駆動させる駆動装置を設けたことを
    特徴とする生ごみ処理機。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の生ごみ処理機におい
    て、前記連結部材は、前記開閉カバーの前記生ごみ処理
    機本体奥行き方向一端を支点として前記開閉カバーを回
    動させるように配設されていることを特徴とする生ごみ
    処理機。
  5. 【請求項5】請求項2又は3記載の生ごみ処理機におい
    て、前記連結部材は、前記開閉カバーの前記生ごみ処理
    機本体幅方向一端を支点として前記開閉カバーを回動さ
    せるように配設されていることを特徴とする生ごみ処理
    機。
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