JP2002346038A - 遊技メダルおよび遊技店舗システム - Google Patents

遊技メダルおよび遊技店舗システム

Info

Publication number
JP2002346038A
JP2002346038A JP2001151854A JP2001151854A JP2002346038A JP 2002346038 A JP2002346038 A JP 2002346038A JP 2001151854 A JP2001151854 A JP 2001151854A JP 2001151854 A JP2001151854 A JP 2001151854A JP 2002346038 A JP2002346038 A JP 2002346038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medal
game
medals
metal materials
game medal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001151854A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sagawa
浩 佐川
Takanori Oka
孝則 岡
Takuya Yamazaki
琢也 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2001151854A priority Critical patent/JP2002346038A/ja
Publication of JP2002346038A publication Critical patent/JP2002346038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、メダルの混在利用や不正利用の防
止および偽造防止に際して、メダルに特有の異種金属材
を組合せて製作することにより、仮に外観を類似形成し
ても、材質が異なることから既存のメダル材質を明瞭に
区別して排除できるため、製作要点が絞れず、この結
果、不正計画者に対する不正な心理を完全に解消でき、
混在利用や不正利用の防止および偽造防止機能を持たせ
た遊技メダルおよび遊技店舗システムを提供することを
目的とする。 【解決手段】この発明は、遊技店舗に備えられる遊技機
や計数機に使用される遊技メダルが自店舗発行メダルか
否かを監視する遊技店舗システムであって、前記遊技メ
ダルを特有の異種金属材の組合せで製作し、この遊技メ
ダル特有の材質を識別するメダル識別センサを自店舗の
遊技機または/および計数機に備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば大衆娯楽
の1つとして遊技利用されるパチスロ遊技機に使用され
るような遊技メダルに関し、さらに詳しくは自店舗の遊
技メダルと近似する他店舗の遊技メダルとを区別して、
他店舗のメダルの混在や不正使用を防止する遊技管理性
能に富む遊技メダルおよび遊技店舗システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコ店、ゲームセンタ等の
遊技店舗に使用されているスロットマシンにおいて利用
される遊技メダル(以下メダルと称す)は、パチンコ玉に
比べて高価なため、偽造換金されやすい不正対象の標的
の1つにある。
【0003】現状のメダルの使用状況は、遊技機に設け
られたメダル投入口、あるいはメダル計数機の受入口に
メダルが投入利用されたとき、その内部のメダル検知セ
ンサが投入されたメダルの存在を検知している。このメ
ダル検知センサは、金属製のメダル通過時に反応して得
られる検知データに基づいてメダルの有無を判定してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなメ
ダル検知センサは、メダルを識別する判定精度が低いた
めに、メダルが偽造利用されやすく、また他店舗メダル
が自店舗メダルに混在して利用されることがあった。そ
れゆえ、判定精度を高めるためにメダルの外径、厚さ、
形状、絵柄、穴明きの有無等を画像により認識したり、
メダルに刻印するなど何らかの細工を施して識別性能を
高めるようにしたメダルも採用されているが、このよう
な場合は画像システムを要して高価になり、また類似メ
ダルで不正利用されることがあった。
【0005】さらに、特開平11−53617号、特公
平7−075564号公報に示すように、メダルの表面
または裏面に複数本の環状エンボス、反射率の異なる層
を形成し、これに光を照射して得られた反射データによ
りメダルの真偽や種別を識別している。
【0006】しかしながら、このようなメダルの識別に
際しては、センサに煙草のヤニが付着したり、金属摩耗
粉等が発生するなど遊技店舗内での使用環境が非常に悪
く、検知光による認識率を維持するためには検知センサ
に対する頻繁なメンテナンスを要する。このようなこと
から遊技店舗で使用されるメダルの外形状に種々の変化
を持たせるだけでは、偽造対象の観点から逃れることは
できなかった。
【0007】また、特開平8−98709号公報に示す
ように、メダルに非磁性体と磁性体の部分を備え、これ
らを磁性体検出手段によって識別している。
【0008】ところが、このようなメダルを用いてメダ
ルを識別するための種類数を増やすためには、1個当り
の製作費が高くなり、ことにメダル100万個/店のよ
うな多量に使用される店舗やメダルの共通運用を図った
チェーン店舗ではコスト高のために実現し難い問題を有
していた。
【0009】さらにこの他にも、特開平5−57059
号、特開平8−19409号公報に示すように、メダル
自体に識別信号を発する小さな識別部品を内蔵して製作
したメダルが提供されているが、この場合はメダルの利
用上、大きな衝撃や外力を受けることが頻繁にあり、こ
の時は内蔵された識別部品が断線したり、破壊されやす
く、メダルとしての強度、寿命の耐久性が低く、さらに
メダル1個当りの製作費が高くなり、前記した特開平8
−98709号公報のメダルと同様にコスト高のために
実現し難い問題を有していた。
【0010】そこでこの発明は、異種金属を組合せてメ
ダルを製作することにより、メダル自体の材質を特定し
て明瞭に識別管理できるため、不適なメダルの混在やメ
ダルの偽造を防止することができる不正防止機能を持た
せた遊技メダルおよび遊技店舗システムの提供を目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の異種
金属材を組合せて遊技メダルを製作し、この遊技メダル
特有の複数の異種金属材の材質を電気的に読取って識別
するメダル識別センサを自店舗の遊技機または/および
計数機に備えれば、このメダル識別センサが遊技メダル
が遊技メダルの利用時に特有の材質の組合せを検知し
て、自店舗の有効な遊技メダルと判定することができ
る。これに対し、それ以外の単一の材質、あるいは他の
材質を組合せた遊技メダルが用いられた場合は、無効と
判定することができる。
【0012】このように遊技メダルの材質そのものを検
知して、複合的に組合された材質を明瞭に区別すること
ができるため高識別性能が得られ、現状のように遊技メ
ダルが投入されたか否かの単なる有無判定による計数チ
ェックではなく、またメダルの外形状や表面データの取
得でもなく、メダル内部の材質を識別する識別機能を有
するため自店舗の遊技メダルか他店舗の遊技メダルかを
正確に区別できる。また、遊技メダルの表裏に、自店舗
専用のマーク、絵柄、文字などを表示すれば、広告メダ
ルとして活用できる。
【0013】この遊技メダルの製作に際しては、メダル
の表裏または/およびメダルに同心円状の異種金属材を
組合せて製作するなどバランスのよい対照的な任意の配
置構成をとることができる。さらに、同心円の大きさを
任意の大きさに選定すれば、複数種類製作することがで
き、その大きさを変えた中から特有の1種類を選定して
使用することができる。これにより、偽造を試みようと
しても、複数種類の組合せまたは/および同心円の大き
さを変えた中から1種類を選定して真似するのは困難で
ある。
【0014】このほか、色が異なる複数の異種金属材を
用いて遊技メダルを製作した場合は、単一の金属材質の
メダルに比べて、メダル表面の色彩や光沢が異なるた
め、目視による識別性が高く、かつデザインとしても高
級感がある遊技メダルとして利用でき、他店舗メダルの
混在利用や不正使用の防止にも有効である。
【0015】さらに、メダルの表面にめっき、コーティ
ングなどの外装を施せば、外観から見ただけでは、金属
材質または/および同心円の大きさは区別がつかず、偽
造防止に極めて有効である。このほか、各メダルの大き
さ、色、形状などの外観識別要素を同じに設定すれば、
自店舗固有の信頼性の高い遊技メダルを確立して運用管
理できる。
【0016】この場合、保持力が小さく、透磁率と導伝
率が異なる銅合金、ステンレス鋼、ニッケル、アルミ合
金などのメダル識別センサで識別し易い特有の種類をJ
IS規格覧から選定して用いることができる。
【0017】また、遊技メダルの運用に際して、前記組
合せの中から2〜3種類の遊技メダルを用意しておい
て、任意の期日毎に遊技メダルの使用種類を異ならせる
運用システムに設定すれば、同一店舗での遊技メダルが
1種類のメダルに固定されないため偽造による不正行為
を確実に防止することができる。
【0018】このように複数の金属材質を持たせた遊技
メダルとメダル識別センサとの組合せにより、高精度の
識別性能が得られるシステムを構築でき、メダル識別セ
ンサを遊技機や計数機に備えておけば、偽造メダルの検
出および正規の遊技メダルの利用状況を容易に監視する
ことができる。
【0019】ここで遊技メダルに組合せる特有な異種金
属材とは、例えばJIS規格化された銅合金、ステンレ
ス鋼、ニッケル、アルミ合金のような金属材質であり、
前記金属材質だけを用いるものでもなく、これらに他の
金属元素を加えて複数種類の新たな金属材質を設けるこ
ともできる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を以下図
面に基づいて詳述する。図面は遊技店舗システムを示
し、図1において、この遊技店舗システムは街中の建造
物11に組込まれたり、独立して開設されたパチスロ店
などの第1遊技店舗12a、第2遊技店舗12b、第3
遊技店舗12c…の各店舗別に遊技利用される遊技メダ
ルを管理するものであって、これらの各遊技店舗12
a,12b,12c…毎のメダルが他店舗メダルと混在
して利用されないように、また偽造メダルが使用されな
いように管理する。
【0021】図2は遊技店舗内のシステム構成を示し、
この遊技店舗のシステム構成は店舗内に第1スロットマ
シン台21a,第2スロットマシン台21b…と続く複
数台が整列配設されたスロットマシン台21a,21b
…と、第1計数機22a,第2計数機22b…と続く複
数台が換金メダル用に数か所に配置された計数機22
a,22b…とが制御部23に配線接続されている。
【0022】上述の各スロットマシン台21a…と、各
計数機22a…のメダル受入口の内部にはメダルの金属
材質を検知して、自店舗内専用の有効メダルか否かを判
定するためのメダル識別センサを備えている。
【0023】図3は遊技メダル31の一例を示し、この
遊技メダル31は、図3(A)に示すように、遊技利用に
適した利用者の掌に把持し易い円形で、耐久性に富む金
属材により形成され、図3(B)に示すように、表裏よ
り異種金属材32,33を同厚さで一体に接合して製作
する。例えば、銅合金とニッケルとを貼合せる如く一体
化するものであり、その製作には例えば2枚の異種金属
材が接合されている市販のクラッド鋼板を用いてもよ
く、これにプレス加工などの成形を加えて製作すること
ができる。
【0024】このように遊技メダル31の表裏両面に異
種金属材32,33を持たせているため、単一の金属に
より形成されたメダルとは容易に識別することができ
る。さらに、メダル識別センサで、その材質を電気的に
読取り管理すれば、各メダルをチェックしたときに特有
のメダルを自動的に識別することができる。
【0025】例えば、メダル識別センサを自店舗の遊技
機または/および計数機に備えた場合は、ここに導かれ
た遊技メダルの材質をメダル識別センサが識別し、特有
の組合せを持つ両金属材質を検知した場合は自店舗の有
効な遊技メダル31と判定することができる。これに対
し、それ以外の材質が用いられた場合は、無効と判定す
る。このように遊技メダル31の表裏両面の2種類の金
属材質そのものを検知して識別するため、信頼性の高い
識別性能が得られる。また、遊技メダル31の表裏には
自店舗専用のマーク、絵柄、文字などを自由に表示する
ことができ、広告メダルとしての機能も持たせることが
できる。
【0026】図4は他の実施の形態の遊技メダル41の
一例を示し、この遊技メダル41は、表裏より厚さが異
なる異種金属材42,43を一体に接合して製作したも
のである。
【0027】この場合は、メダル厚さの厚い側に材料費
の安価な金属材質を用いて遊技メダル41を製作できる
ため、メダル1枚当りの低コスト化を図ることができ
る。
【0028】図5は他の実施の形態の遊技メダル51の
一例を示し、この遊技メダル51は、図4にて製作され
た遊技メダル41の外表面全体にめっきによる被覆層5
2を施して製作したものである。
【0029】この場合は、被覆層52によってメダルの
外表面全体を覆っているため、外観から見ただけでは、
内方の金属材53,54が何であるかを識別できず、偽
造防止に有効である。このほか、同一店舗内で複数種類
の遊技メダルを製作したとき、メダルの大きさ(厚さと
外径)、色、形状などの外観識別要素を同じに設定すれ
ば、外観からでは識別できず、自店舗固有の信頼性の高
い遊技メダルとして利用できる。また、めっき以外にも
樹脂材質を用いてコーティングすることができる。
【0030】図6(A)、図6(B)は他の実施の形態の遊
技メダル61の一例を示し、この遊技メダル61は、円
形の外周側と中心部とに異種金属材62,63を配置し
て同心円状に一体化して製作したものである。
【0031】この場合は、径方向に異種金属材62,6
3が配置されて、中心部に少しの異種金属材63を介在
させることができ、比較的高価な金属材を配置する場合
に適した配置構成にして遊技メダルを製作することがで
きる。
【0032】また、このとき異種金属材62,63の色
を、例えば特有な色など高品位が得られる色に組合せる
ようにして配色選定すれば、同心円状の配色構成に伴い
高級感のあるメダルを提供できる。
【0033】図7は他の実施の形態の遊技メダル71の
一例を示し、この遊技メダル71は、表裏より異種金属
材72,73を一体に接合して製作するとともに、円形
の中心部に異種金属材74を用いて同心円状に一体化し
て製作したものである。
【0034】この場合は、メダルの表裏と中心部との合
計3金種の異種金属材72,73,74を介在させるこ
とができ、また図6と同様に金属材の色を異ならせれ
ば、高級感のある特有の配色が得られ、表裏からはそれ
ぞれ異なる外観色が得られる。
【0035】図8は他の実施の形態の遊技メダル81の
一例を示し、この遊技メダル81は、表裏より厚さの異
なる異種金属材82,83を一体に接合して製作すると
ともに、円形の中心部にも厚さの異なる異種金属材8
4,85を介在させて同心円状に一体化して製作したも
のである。
【0036】この場合は、メダル外周側の表裏と中心部
の表裏との合計4金種の異種金属材82〜85を介在さ
せることができ、また表裏両面ともに異種金属材82〜
85が配置されているため、メダルの両面色が異なる様
々な組合せによる配色が得られ、同じく高級感のあるメ
ダルの製作が実現できる。
【0037】図9(A)、図9(B)は他の実施の形態の遊
技メダル91の一例を示し、この遊技メダル91は、円
形の外周側と、比較的大径に設けた中心部とに異種金属
材92,93を用いて同心円状に一体化して製作したも
のである。
【0038】この場合は、中心部の異種金属材93を大
量に配置する場合に適しており、全体的に2金種が均等
に配置され、異種金属材92,93のバランスのよい配
置ができる。
【0039】図10は他の実施の形態の遊技メダル10
1の一例を示し、この遊技メダル101は、表裏より異
種金属材102,103を一体に接合して製作するとと
もに、円形の中心部に比較的大径の異種金属材104を
配置して同心円状に一体化して製作したものである。
【0040】この場合は、メダルの表裏と中心部との合
計3金種の異種金属材102,103,104を介在さ
せることができ、また図9と同様に金属材の色を異なら
せれば、高級感のある特有の配色が得られ、表裏からは
それぞれ異なる外観色が得られる。
【0041】図11は他の実施の形態の遊技メダル11
1の一例を示し、この遊技メダル111は、表裏より厚
さの異なる異種金属材112,113を一体に接合して
製作するとともに、円形の中心部に厚さの異なる異種金
属材114,115を介在させて同心円状に一体化して
製作したものである。
【0042】この場合は、メダル外周側の表裏と中心部
の表裏との合計4金種の異種金属材112〜115を介
在させることができ、また表裏両面ともに異種金属材1
12〜115が配置されているため、メダルの両面色が
異なる様々な組合せによる配色が得られ、同じく高級感
のあるメダルの製作が実現できる。
【0043】図12(A)、図12(B)は他の実施の形態
の遊技メダル121の一例を示し、この遊技メダル12
1は、円形の外周側と中心部とに異種金属材122,1
23を配置して同心円状に一体化し、かつ片面の外周側
にさらに薄厚金属材124を同心円状に配置して製作し
たものである。
【0044】この場合は、径方向に異種金属材122,
123,124が分散配置されて、メダル片面に様々な
組合せの配色利用が図れ、より一層高級感のある特有の
遊技メダルを製作することができる。
【0045】図13は他の実施の形態の遊技メダル13
1の一例を示し、この遊技メダル131は、表裏より異
種金属材132,133を一体に接合して製作するとと
もに、円形の中心部に小径の異種金属材134を配置し
て同心円状に一体化し、かつ片面の外周側にさらに薄厚
金属材135を同心円状に配置して製作したものであ
る。
【0046】この場合は、様々な配色利用に加えて、金
種数を増やして偽造防止性能を一層高めた遊技メダルを
製作することができる。
【0047】図14は他の実施の形態の遊技メダル14
1の一例を示し、この遊技メダル141は、表裏より厚
さの異なる異種金属材142,143を一体に接合して
製作するとともに、円形の中心部に表裏より厚さの異な
る小径の異種金属材144,145を介在させて同心円
状に一体化し、かつ外周側の表裏両面に薄厚金属材14
6を同心円状に配置して製作したものである。
【0048】この場合は、多金種利用によって識別性の
高い遊技メダルが得られ、また様々な配色利用によって
識別性の高い遊技メダルが得られ、金種数を増やして偽
造防止性能を一層高めた遊技メダルを製作することがで
きる。
【0049】図15は金属材質を識別するメダル識別セ
ンサSの制御回路ブロック図を示し、クロック発生源1
51aを有するCPU151はクロックより生成された
一定周波数、例えば5kHzの一定の送信信号を第1ロ
ーパスフィルタ(LPF)152に出力する。第1LPF
152はこの信号の高周波成分を除くことにより、正弦
波として励磁アンプ153に加える。励磁アンプ153
はこの信号を増幅して、メダルMの通過経路を挟んだ両
側に対設したコイル154a,154bを駆動するもの
である。
【0050】センサコイル154a,154bは通過す
るメダルMの渦電流による反磁界を検知し、その出力は
プリアンプ155を介して第2LPF156に与えられ
る。第2LPF156はプリアンプ155の出力の高域
成分を遮断することによって、コイル154a,154
bに励磁した電流波形と同一周波数の信号を検出する。
第2ローパスフィルタ(LPF)156の出力はCPU1
51のA/D変換入力端子に入力される。
【0051】CPU151にはその制御プログラムを保
持するメモリ157が接続されており、A/D変換出力
に応じて通過するメダルMの金属材質を識別し、出力回
路158を介して出力する。また、基準電圧源159は
各部に電圧を供給するものである。
【0052】このメダル識別センサSの検知に際して、
メダルMを構成する金属材質を考えてみた場合、金属材
質毎に透磁率と導伝率が異なることに着目し、これらの
透磁率と導伝率の差を有効利用して金属材質を識別する
ものである。
【0053】これは、図16および図17に示すよう
に、メダルがない状態での位相差θ160と高さ∫16
0を有する波形160と、実際に異なる金属材質のメダ
ルを検知測定して得られる第1〜第3測定波形161,
162,163とを比べてみた場合、第1〜第3測定波
形161〜163は、メダルがない状態での波形160
に比べて第1〜第3測定位相差θ161,θ162,θ
163と第1〜第3測定高さ∫161,∫162,∫1
63が異なったものになり、これを検知して金属材質を
識別する。
【0054】次に、材質の成分が近い金属を識別する際
は、図18(A)に示すように、金属特有のインピーダン
スをXYアドレスとして、2次元アドレスマップによっ
て検出する。このとき、材質成分が近い第1〜第3金属
a,b,cの3種類の位相・変化値は何れも小さく、大
きな差が得られないため、これら3種類の金属の識別が
難しく、またそのときの判定精度が低くなる。
【0055】そこで、図18(B)に示すように、通常
90°の領域でマッピングされているところを金属識別
に必要な金属材質特有の一定領域に絞込んで特定し、こ
の特定領域を仮想的に90°の空間に置き直すことによ
り、3種類の金属a,b,cの位相差の変化状況を際立
たせて、各々の特徴となる識別要素を容易に抽出するこ
とができる。
【0056】例えば、図18(C)に示すように、3種
類の金属a,b,cが30°のマッピング領域に集中す
る場合は、これを90°にマッピングし直せば、位相差
が3倍に拡大されて金属材質の識別に適した値が得られ
る。
【0057】このようにして得られた多種類の金属材質
別測定位相差の実験結果の一例を図19に示す。
【0058】この結果、銅合金(黄銅、洋白など)、ス
テンレス鋼(SUS304など)、ニッケル、ロイヤル
ゴールド、アルミ合金、は識別に適した変化を示してお
り、メダルに適用した場合、高い識別精度が得られるこ
とが認められる。
【0059】したがって、上述の銅合金、ステンレス
鋼、ニッケル、ロイヤルゴールド、アルミ合金が金属材
質の識別条件に顕著な値を示すことから、メダルをこの
金属材質の多種類の組合せで複数種類製作しても高精度
に識別することができ、かつ単一金属材質のメダルに比
べ、色彩や光沢が異なるため目視による識別性も高く、
デザインとしても高級感があり、他店舗との差異化を図
ることができる。
【0060】さらに、上記メダルに、めっき、コーティ
ングなどの外装を施すことで、大きさ、色、形状などの
外観識別要素が同一のメダルを、異種金属材を組合せて
複数種類製作しても高精度に識別することができる。ま
た、2〜3種類の異種金属材を組合せたメダルを店舗内
に用意しておいて1種類のみ使用し、任意の期日毎にメ
ダルの使用種類を異ならせるように設定すれば、偽造に
よる不正行為を完全に防止することができる。この他、
めっき、コーティングなどの外装を施したメダルは、外
観からは識別困難なため偽造防止に極めて有効である。
【0061】さらに、このようなメダルをチェーン店舗
として複数の遊技店舗に共通利用する場合は、偽造防止
が確立された信頼性の高いメダルとして使用できる他、
メダル1個当りの製作費が安く、低コストで多量に製作
できるため、多量のメダルを安定して運用することがで
きる。また、メダルの表裏には既存のメダルと同様に自
店舗専用マークを表示して、広告メダルとして活用す
る。
【0062】そして、遊技店舗システムとして運用する
場合は、遊技店舗12a,12b,12c…毎に備えら
れる各スロットマシン21a…や各計数機22a…にメ
ダル識別センサSをそれぞれ内蔵しておき、自店舗が発
行した特有な金属材質を組合せたメダルMがスロットマ
シン21a…や各計数機22a…に用いられた場合は、
メダル識別センサSがステンレス鋼特有の材質データを
検知して有効メダルと検知して継続利用させる。
【0063】これに対し、それ以外の金属材質のメダル
が用いられた場合は無効と検知して取引中止する。ま
た、これと同時にその旨を係員に報知するように設定す
ることもできる。この場合、同一の複製メダルが使用さ
れても、メダルは一見したところ同じであっても、メダ
ルの材質そのものを検知して識別するため、確実に複製
メダルと区別することができる。また、他店舗メダル
(通常は銅合金系)の場合は、同様に材質が異なるため
自店舗メダルか他店舗メダルかを正確に区別することが
できる。
【0064】また、既存のJIS規格覧からに定められ
た銅合金、ステンレス鋼、ニッケル、アルミ合金の中か
らメダルの表裏または/および遊技メダルに同心円状の
異種金属材質を多種類組合せ、同心円状部はその大きさ
を変えた中から特有の1種類を選定して用いれば、メダ
ルの偽造を試みようとしても、メダルに利用した特有な
金属材質の組合せは見ただけでは分からず、多種類の組
合せの中から1種類を選定して真似するのは困難で、偽
造防止に有効である。加えて、単一金属材質のメダルに
比べ、色彩や光沢が異なるため目視による識別性も高
く、デザインとしても高級感があり、自店舗特有のメダ
ルを確立することができる。
【0065】この他、定められた銅合金、ステンレス
鋼、ニッケル、アルミ合金だけでなく、他の元素を含有
させたり、めっき、コーティングなどの外装を施して、
偽造防止性能を高めることもできる。
【0066】この発明と、上述の一実施の形態の構成と
の対応において、この発明の遊技店舗は、一実施の形態
の第1遊技店舗12a、第2遊技店舗12b、第3遊技
店舗21cに対応し、以下同様に、遊技機は、各スロッ
トマシン21a〜21d…に対応し、計数機は、第1計
数機22a、第2計数機22b…に対応し、特有の異種
金属材質の組合せは、銅合金、ステンレス鋼、ニッケ
ル、アルミ合金の金属材質に対応するも、 この発明は
請求項に示される技術思想に基づいて応用することがで
き、上述の実施の形態の構成のみに限定されるものでは
ない。
【発明の効果】この発明によれば、複数の異種金属材を
組合せて製作した遊技メダルの材質そのものを検知して
識別するため、高識別性能が得られ、自店舗の遊技メダ
ルとそれ以外の遊技メダルとを正確に区別することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複数の遊技店舗が存在する街の概略説明図。
【図2】 遊技店舗内の概略構成図。
【図3】 遊技メダルの2金種接合例を示す概略構成
図。
【図4】 遊技メダルの他の2金種接合例を示す縦断面
図。
【図5】 遊技メダルにめっきを施した場合の1例を示
す縦断面図。
【図6】 遊技メダルの2金種同心円状配置した組合せ
例を示す概略構成図。
【図7】 遊技メダルの3金種を用いた場合の組合せ例
を示す縦断面図。
【図8】 遊技メダルの4金種を用いた場合の組合せ例
を示す縦断面図。
【図9】 遊技メダルの大径の2金種を同心円状配置し
た組合せ例を示す概略構成図。
【図10】 遊技メダルの大径の3金種を同心円状配置
した組合せ例示す縦断面図。
【図11】 遊技メダルの大径の4金種を同心円状配置
した組合せ例示す縦断面図。
【図12】 遊技メダルの均一同心円状配置例を示す概
略構成図。
【図13】 遊技メダルの均一同心円と表裏接合構造を
組合せた例を示す縦断面図。
【図14】 遊技メダルの表裏に異金種を同心円配置し
た組合せ例を示す縦断面図。
【図15】 メダル識別センサの制御回路ブロック図。
【図16】 メダル識別センサのメダルのない状態の波
形と測定波形とを比較して示す波形図。
【図17】 メダル識別センサの測定データを示す説明
図。
【図18】 メダル識別センサの測定データの抽出状態
を示す説明図。
【図19】 メダル識別センサが測定した各種金属材質
の実測値を示す図表。
【符号の説明】
12a,12b,12c…遊技店舗 21a,21b,21c,21d…スロットマシン台 22a,22b…計数機 S…メダル識別センサ M,31,41,51,61,71,81,91,10
1,111,121,131,141…メダル a,b,c…材質成分が近い金属 42,43,53,54,62,63,72〜74,8
2〜85,92,93,102〜104,112〜11
5,122〜124,132〜135,142〜146
…異種金属材 52…被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 琢也 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 3E002 AA14 AA18 BC05 BC07 DA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技店舗に備えられる遊技機や計数機に使
    用される遊技メダルであって、複数の異種金属材と、そ
    の配置の組合せにより、特定のメダルを形成し、該メダ
    ルの金属データを電気的に読取ることに基づいて、前記
    組合せにより特定された種別データを読出してメダルの
    種類を特定するための配置形状を有する遊技メダル。
  2. 【請求項2】表裏または/および同心円状に複数の異種
    金属材を組合せて形成した請求項1記載の遊技メダル。
  3. 【請求項3】表裏または/および同心円状にメダル表面
    の色が異なる複数の異種金属材を用いて製作した請求項
    1または2記載の遊技メダル。
  4. 【請求項4】銅合金、ステンレス鋼、ニッケル、アルミ
    合金を含む複数の異種金属材を組合せて製作した請求項
    1、2または3記載の遊技メダル。
  5. 【請求項5】めっき、コーティングなどの外装を施した
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の遊技
    メダル。
  6. 【請求項6】遊技店舗に備えられる遊技機や計数機に使
    用される遊技メダルが自店舗発行メダルか否かを監視す
    る遊技店舗システムであって、前記遊技メダルを、複数
    の異種金属材を組合せて製作し、この遊技メダル特有の
    異種金属材の組合せ、または/および大きさを識別する
    メダル識別センサを、自店舗の遊技機または/および計
    数機に備えた遊技店舗システム。
JP2001151854A 2001-05-22 2001-05-22 遊技メダルおよび遊技店舗システム Pending JP2002346038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151854A JP2002346038A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 遊技メダルおよび遊技店舗システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151854A JP2002346038A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 遊技メダルおよび遊技店舗システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002346038A true JP2002346038A (ja) 2002-12-03

Family

ID=18996619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001151854A Pending JP2002346038A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 遊技メダルおよび遊技店舗システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002346038A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212342A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Japan Mint 貨幣状物およびその製造方法
JP2009026339A (ja) * 2008-11-03 2009-02-05 Asahi Seiko Kk コインホッパにおけるコインセンサ
JP2012250357A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Dainippon Printing Co Ltd 偽造防止用粒子及びその製造方法、偽造防止用インク、偽造防止用シート、有価証券、カード
JP2016059430A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 ダイコク電機株式会社 メダル計数機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212342A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Japan Mint 貨幣状物およびその製造方法
JP2009026339A (ja) * 2008-11-03 2009-02-05 Asahi Seiko Kk コインホッパにおけるコインセンサ
JP4568822B2 (ja) * 2008-11-03 2010-10-27 旭精工株式会社 コインホッパにおけるコインセンサ
JP2012250357A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Dainippon Printing Co Ltd 偽造防止用粒子及びその製造方法、偽造防止用インク、偽造防止用シート、有価証券、カード
JP2016059430A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 ダイコク電機株式会社 メダル計数機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2049776C (en) Computerized gaming device
US8597115B2 (en) Systems and methods for portable wagering mediums
JP2021099848A (ja) 検査システム及びレジシステム
US20090108078A1 (en) Transaction product with electrical circuit
JP6508557B2 (ja) 薄板状の装置
JP2019025321A (ja) 遊技用代用貨幣、遊技用代用貨幣の製造方法、及び検査システム
JP2009066173A (ja) 遊技チップを使用するゲームマシンとゲームシステム
CN107918970A (zh) 可利用距离与环境光线传感器检知管道内硬币的装置
JP2002346038A (ja) 遊技メダルおよび遊技店舗システム
US20140345173A1 (en) Coin and method for producing a coin
JP5135484B2 (ja) 遊技チップを使用するゲームマシンとゲームシステム
US20040173434A1 (en) Coin-like products, identification method thereof and identification device thereof
TW201349181A (zh) 用於博弈產業之磁性顏料
JP4134167B2 (ja) 硬貨およびメタルコイン処理装置と、その制御方法
JP5839380B1 (ja) 景品提供装置
JP2001224746A (ja) 遊技店舗システムおよび遊技媒体
US11837045B2 (en) Information provision system, information provision device, and information provision method
JPH05217052A (ja) 紙幣鑑定機
JP6907102B2 (ja) 情報処理装置
JP4517411B2 (ja) 換金用景品のカウンティングシステム
JP6941036B2 (ja) 管理装置
JP2000268233A (ja) 遊技場用コイン形プリペイド記録媒体及び該媒体を発行するためのコイン発行機
JP3913124B2 (ja) 遊技用記録媒体処理装置
JP4450277B2 (ja) 遊技用システム
JPH0898709A (ja) ゲーム機用のメダル及びメダルの識別装置