JP2002345511A - 雌雄形係止具 - Google Patents

雌雄形係止具

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JP2002345511A
JP2002345511A JP2001156530A JP2001156530A JP2002345511A JP 2002345511 A JP2002345511 A JP 2002345511A JP 2001156530 A JP2001156530 A JP 2001156530A JP 2001156530 A JP2001156530 A JP 2001156530A JP 2002345511 A JP2002345511 A JP 2002345511A
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locking device
engaging
engagement
female locking
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JP2001156530A
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Inventor
Kazuo Ida
一夫 井田
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Original Assignee
YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着体の離間する縁部に雌雄形係止具を固定
し、差し込み係合時に係合機能を頑強に維持するか、ま
たは係合機能を迅速に解除し、係止具を破損から防御で
きる雌雄形係止具を提供する。 【解決手段】 一対の被着体4の対向縁部5に間隔をお
いて雄形係止具1と雌形係止具2とを一体成形で固定
し、雄形係止具1は基部7の前面に係合片8を設け、係
合片8の先端両側に係合突部を設け、雌形係止具2は基
部7の前面に開口する差込口17と、差込口17に連な
る係合片8を収容する収容空間部18を設け、収容空間
部18の両側に係合凹部を設けて係合突部と係止し、収
容空間部18は上壁20、下壁21、側壁および基部7
により包被し、頑丈な形態で雌雄形係止具を破損から護
る。また係合機能を迅速に解除するタイプは、雄形係止
具の係合片を台形に形成し、捻れば簡単に雌形係止具の
差込口から脱出し、雌形係止具の差込口の近傍は弾性変
形が容易にでき、雌雄形係止具を破損から護る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラジャー、ボ
ディスーツなどのファウンデーション・ガーメント、イ
ンナーウェアまたはスポーツウェアなどのアウティング
・ウェアさらにベビーウェア、インファント・ウェアの
オーバーオールの衣料に用い、テープなどの被着体に取
り付ける雌雄形係止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のファウンデーション・ガ
ーメントなどの衣料に用いるテープなどの被着体に取り
付ける雌雄形係止具は、図19に示すように、一対のテ
ープにおける一方のテープの縁部に側方へ突出する首部
を設け、この首部と直交する膨出頭部を有する雄着脱具
と、他方のテープの縁部に首部が嵌る切欠溝と膨大頭部
が嵌る嵌合溝を設けた雌着脱具をそれぞれ合成樹脂を用
いて一体成形し、かつ膨大頭部が嵌合溝の嵌合部と、雄
着脱具と雌着脱具のテープへの取付とを同一高さに形成
したテープ付着脱具が特許第2525301号公報に開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図19に示すテープ付
着脱具は、雄着脱具と雌着脱具はともにテープ縁部に取
り付けられているため、雌着脱具と雄着脱具とを係合す
るには、テープを互いに引き寄せて雄着脱具の膨出頭部
と首部とを雌着脱具の嵌合溝と切欠溝に対し、上方から
挿入し押圧して嵌め合わせなければならないので、係合
は二方向の操作によるのできわめて面倒である。また、
係合状態の雌着脱具と雄着脱具とを軽く捻ることにより
係合を解除することが可能である反面、人為操作以外の
外力によっても係合が容易に解除され易く、外力に対し
て安定した係合状態を維持し難い。さらに捻り力が加わ
ると切欠溝に嵌る首部に大きな捻り応力が生じ、首部が
破損してしまう恐れがあるなど問題点がある。
【0004】この発明は、上述の問題点を考慮して雌雄
形係止具に改良を加えたものであり、この発明の雌雄形
係止具は、あらゆる方向からも力が働き易い、テープな
どの被着体の縁部が離間している個所に用いる差込みタ
イプの雌雄形係止具であり、雌形係止具と雄形係止具と
が差し込み係合時、または挿脱時に各方向からの力、特
に捻れの力が働いたときでも係合機能を頑強に維持する
か、または係合機能を迅速に解除して雌雄形係止具を衝
撃による破損から保護できる雌雄形係止具を提供する。
【0005】この発明の請求項1記載の発明は、雌形係
止具が上下左右共に密閉され、使用時に雄形係止具に捻
れの力が働いても係合機能を保持できる頑丈な箱体から
形成された雌雄形係止具であり、請求項2記載の発明
は、雌形係止具は弾性変形が可能な形態で、雄形係止具
に強力な引張力または捻れの力が働くと係合機能を速や
かに解除できる雌雄形係止具であり、共に係合機能を保
持し雌雄形係止具を衝撃による破損から保護できる雌雄
形係止具を提供することが主たる目的である。
【0006】請求項3乃至5記載の発明は、それぞれ請
求項1記載の発明の目的に加え、雌雄形係止具における
雄形係止具の形態を特定するとともに、挿脱時に雄形係
止具が容易に弾性変形ができ円滑な挿脱操作が行える雄
形係止具を提供することが目的である。
【0007】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、雌雄形係止具における雌形係止具の形
態を特定し、左右方向に弾性変形する雄形係止具の係合
片を有効に収容して係止機能が発揮でき、かつ頑丈な箱
体の雌形係止具を提供することが目的である。
【0008】請求項7記載の発明は、請求項2記載の発
明の目的に加え、雌雄形係止具における雄形係止具の形
態を特定し、弾性変形可能な雌形係止具に対し、挿脱操
作を行うとき、迅速かつ円滑に操作が行える形態に形成
した雄形係止具を提供することが目的である。
【0009】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明の目的に加え、雌雄形係止具における雌形係止具の形
態を特定し、硬直性のある雄形係止具の係合片であって
も、迅速かつ円滑な挿脱操作が行え、優れた係合機能が
発揮できる雌形係止具を提供することが目的である。
【0010】請求項9および10記載の発明は、それぞ
れ請求項8記載の発明の目的に加え、雄形係止具の係合
片の挿脱時に雌形係止具の差込口付近の上壁と下壁が容
易に弾性変形ができ、しかも係合時においては上壁と下
壁が係合片を拘持できる機構を備えた雌形係止具を提供
することが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、一対のテー
プなどの被着体4の対向縁部5に、それぞれ長手方向に
所定の間隔をおいて雄形係止具1と雌形係止具2を取り
付け、雄形係止具1は、縁部5に取り付ける基部7の前
面に差込口17へ差し込むことができる係合片8を突設
し、この係合片8は両側または一側に係合凹部23と係
合できる係合突部9を設け、雌形係止具2は縁部5に取
り付ける基部7の前面に開口する差込口17と、この差
込口17に連なる収容空間部18とを設け、収容空間部
18は上壁20と下壁21と側壁22および基部7によ
って封鎖され、側壁22に係合突部9が嵌脱できる係合
凹部23を設け、係合片8の差し込み時に係合片を収容
空間部における上壁と下壁により保持する雌雄形係止具
を主な構成とする。
【0012】請求項2記載の発明は、一対のテープなど
の被着体4の対向縁部5に、それぞれ長手方向に所定の
間隔をおいて雄形係止具1と雌形係止具2とを取り付
け、雄形係止具1は、縁部5に取り付ける基部7の前面
に差込口17へ差し込みできる係合片8を突設し、この
係合片8は両側が漸次縮小して基部7から先端へ向けて
先細状に形成し、上下面またはいずれか一方の面から上
下方向へ突出する係合突部9を設け、雌形係止具2は、
縁部5に取り付ける基部7の前面に開口し弾性のある差
込口17と、この差込口17に連なる収容空間部18を
設け、この収容空間部18には上下方向の両方またはい
ずれか一方に開口し係合突部9が嵌脱できる係合孔24
を設け、係合片8の差し込み時に係合片を収容空間部1
8により保持する雌雄形係止具を主な構成とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、雌雄形係止具における雄形係止具1
は、基部7を縁部5に取り付けて固定し、この基部7か
ら前方へ平板状の係合片8を突設し、この係合片8の両
側に外方へ向けて突出する係合突部9を設けるととも
に、係合片8の中央部分に透孔11を設け、両側に設け
た係合突部9が弾性変形ができるように形成した雌雄形
係止具である。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、雌雄形係止具における雄形係止具1
は、基部7を縁部5に取り付けて固定し、この基部7か
ら前方へ平板状の係合片8を突設し、この係合片8は付
根部分が太くT字形を呈する幹部12を設け、この幹部
12の先端両側に矢尻状の弾性脚部13を連設し、弾性
脚部13の外側に係合突部9が外方へ向けて突出するよ
うに設け、両側に設けた係合突部9が弾性変形ができる
ように形成した雌雄形係止具である。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、雌雄形係止具における雄形係止具1
は、基部7を縁部5に取り付けて固定し、この基部7か
ら平板状の係合片8を突設し、この係合片8の両側に外
方へ向けて突出する突起状の係合突部9を設けるととも
に、係合片8の中央部分に先端から基部7に向けて切り
込んで切欠溝14を設け、両側に設けた係合突部9が弾
性変形ができるように形成した雌雄形係止具である。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、雌雄形係止具における雌形係止具2
は、基部7を縁部5に取り付けて固定し、前面に設けた
差込口17から連なる方形状の空間部分を設けて係合片
8を収容できる収容空間部18を形成し、この収容空間
部18の両側に凹欠状の係合突部9が嵌入できる係合凹
部23を凹設して係合突部9が係止できるように形成し
た雌雄形係止具である。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加え、雌雄形係止具における雄形係止具1
は、基部7を縁部5に取り付けて固定し、この基部7か
ら前方へ平板状で台形の係合片8を突設し、この係合片
8の先端に上下方向へなだらかに膨出する係合突部9を
設けて係合孔24と嵌脱できるように形成した雌雄形係
止具である。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加え、雌雄形係止具における雌形係止具2
は、基部7を縁部5に取り付けて固定し、前面に設けた
差込口17から方形状の空間部分を設けて係合片8を収
容できる収容空間部18を形成し、この収容空間部18
における深部19に係合突部9が嵌入することができる
係合孔24を上下方向に貫設するとともに、差込口17
から係合孔24に至る間の上壁20と下壁21との間の
口径を漸次縮小し弾性変形ができるように形成した雌雄
形係止具である。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明の構成に加え、雌形係止具2の収容空間部18に形成
する係合孔24は、係合突部9よりも大きく横方向に拡
張された横長状に形成し、係合突部9の嵌入に対しゆと
りをもたせた雌雄形係止具である。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
発明の構成に加え、雌形係止具2の収容空間部18に形
成する係合孔24における差込口17側の口縁の上壁2
0、下壁21に孔内へ向け突出する薄片状の舌片25を
一体に突設し、係合突部9を拘持することができる雌雄
形係止具である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の雌雄形係止具の
実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明
する。
【0022】この発明の雌雄形係止具は、図1に示すよ
うに、一対のテープなどの被着体4の対向する縁部5
に、それぞれ長手方向に所定の間隔をおいて雄形係止具
1と雌形係止具2とを取り付け、雄形係止具1および雌
形係止具2は、ともにポリアミド、ポリアセタール、ポ
リプロピレン、ポリプチレンテレフタレートなどの熱可
塑性樹脂を用いて、射出成形加工手段によって、一対の
被着体4の縁部5に雄形係止具1と雌形係止具2とを取
り付ける。
【0023】図1〜8に示す第1実施例の雌雄形係止具
は、雄形係止具1が図2、3に示すように、雄形係止具
1は、被着体4の縁部5に基部7を取り付け、基部7の
中央部分から外方へ向けて平板状で方形の係合片8を突
設し、この係合片8の先端寄りの両側に外方へ向けて突
出する係合突部9を設けるとともに、係合片8の中央部
分に透孔11を並列状に設ける。この透孔11を並列状
に設けることによって、両側へ突出する係合突部9に弾
発性を付与し弾性変形ができる形態に形成する。なお係
合片8に設ける透孔11は並列でなくとも1個であって
も両側の係合突部9が弾性変形ができればよい。
【0024】雌形係止具2は図4〜6に示すように、全
体が方形状で一端の基部7を被着体4の縁部5に取り付
け、この基部7と反対側すなわち前面に開口し雄形係止
具1の係合片8を差し込むことができる差込口17を設
け、この差込口17に連なって方形状の空間部分を設
け、この空間部分は係合片8を収容できる収容空間部1
8として形成する。収容空間部18は、上壁20、下壁
21、側壁22および基部7によって、略閉鎖状態に形
成することによって頑丈になり収容空間部18を衝撃か
ら護る。
【0025】方形状の収容空間部18の両側には、雄形
係止具1の係合片8に設けた係合突部9が嵌入できる凹
欠状の係合凹部23を側壁22に形成する。また収容空
間部18の差込口17付近の上壁20と下壁21が差込
口17側が口厚が広くなるようにテーパがついており、
係合片8の差し込みが容易にできるように形成する。な
お係合凹部23は成形手段の関係で下壁21から開口さ
れる。
【0026】被着体4の縁部5に取り付けられた雄形係
止具1と雌形係止具2の差し込み係合は、図7、8に示
すように、雄形係止具1の係合片8の係合突部9が雌形
係止具2の収容空間部18の両側に設けた係合凹部23
に嵌入して抜脱することができない。係合片8を抜脱さ
せるには雄形係止具1の基部7を摘んで引っ張ると係合
突部9が弾性変形して係合凹部26から脱出し係合片8
を収容空間部18から抜き取ることができる。係合状態
にある雄形係止具1と雌形係止具2に反対方向の捻り力
が働いた時、収容空間部18の上壁20または下壁21
は係止片8の上面または下面に接して、係止片8が収容
空間部18内にて回動することを抑え、係止片8の姿勢
を変化させることなくそのまま維持する。よって、係合
状態は保持され、雌形係止具2は勿論雄形係止具1を破
損させることがない。
【0027】図9に示す雄形係止具1の変形例は、被着
体4の縁部5に固定した基部7の中央から前方へ突出す
る平板状の係合片8を設け、この係合片8は付根部分が
太くT字形を呈する幹部12を設け、この幹部12の先
端両側に矢尻状の弾性脚部13を連設し、この弾性脚部
13の両側先端部分に係合突部9を外方へ向けて突出す
る形で形成することによって係合突部9を弾性変形がで
きるようにした雄形係止具1である。
【0028】図10に示す雄形係止具1の変形例は、被
着体4の縁部5に固定した基部7の中央部分から前方へ
突出する平板状の係合片8を設け、この係合片8の両側
に外方へ向けて突出する突起状の係合突部9を設け、さ
らに係合片8の中央部分に先端から基部7に向けて切り
込んで切欠溝14を設け、この切欠溝14を設けること
によって、両側に突設した係合突部9が容易に弾性変形
ができるように形成した雄形係止具1である。なお図
9、10に示した雄形係止具1も図4〜6に示した雌形
係止具2を共用することができる。
【0029】図11〜18に示す第2実施例の雌雄形係
止具は、図12〜14に示すように雄形係止具1は、被
着体4の縁部5に基部7を取り付けて固定し、基部7か
ら前方へ突出する平板状の係合片8を設け、この係合片
8の両側が基部7から先端に向けて幅が漸次縮小する先
細状の台形に形成し、この台形の係合片8の先端寄りに
上下方向へ向けてなだらかに膨出する係合突部9を設
け、この係合突部9は雌形係止具2に形成した上下に開
口する係合孔24に嵌入し係止する。
【0030】図15、16に示すように雌形係止具2
は、被着体4の縁部5に全体が直方体で一端側に形成さ
れた基部7を一体成形で固定し、基部7と反対側の前面
に雄形係止具1の係合片8を差し込むことができる差込
口17を設け、この差込口17に連なって内方へ方形状
の空間部分を設け、この空間部分は係合片8を収容でき
る収容空間部18として形成し、この収容空間部18の
深部19に雄形係止具1の係合突部9が嵌入することが
できる係合孔24を設け、この係合孔24は収容空間部
18よりも小さくしかも差込口17側が長い長台形で上
下方向へ向けて貫通状に設ける。
【0031】さらに収容空間部18は、差込口17から
係合孔24に至る間の上壁20と下壁21間の口径が漸
次縮小するテーパをつけた形に形成するとともに、係合
孔24に面した口縁の上壁20と下壁21に係合孔24
内へ突出する薄片状の舌片25を突設する。この舌片2
5は係合片8を差し込み抜き取るとき上壁20および下
壁21の角が直接係合突部9と衝接しないように形成
し、上壁20と下壁21を保護するとともに、係合片8
の係合突部9を拘持し係合強度を維持する。
【0032】被着体4に取り付けた雄形係止具1と雌形
係止具2とを差し込み係合させると図17、18に示す
ように、雄形係止具1の係合片8の係合突部9が雌形係
止具2の係合孔24に嵌入する。その際差込口17にお
ける上壁20と下壁21にテーパをつけ、さらに長台形
の係合孔24を形成することによって、係合片8を差し
込むとき上壁20と下壁21を簡単に弾性変形させるこ
とができるから、差し込み操作が容易に行え、差し込み
後は舌片25と共に柔軟かつ強固に係合突部9を拘持し
係合状態を保持する。
【0033】雌形係止具から雄形係止具1の係合片8を
抜脱させるときは、基部7を摘んで引っ張ると同時に多
少捻ることによって、台形の係合片8の両側で収容空間
部18の差込口17近傍の上壁20と下壁21との間隔
を押し拡げ、上壁20と下壁21が元の形状に弾性復帰
しようとする力により係止片8の両側と上壁20と下壁
21の接触する部位が係止片8の幅の大きい基端側から
幅の小さい先端側へと移行し、係止片8は差込口17よ
り積極的に外方へ押し出されるので容易に係合片8を抜
き取ることができる。
【0034】この雌雄形係止具における雌形係止具2は
差込口17近傍の上壁20と下壁21が容易に弾性変形
し、捻り力によって係止片8が収容空間部18内で回動
した時、上壁20と下壁21とが元の形状に弾性復帰し
て係止片8を速やかに差込口17より外方へ押し出すの
で、上壁20と下壁21とが押し拡げられた状態で塑性
変形してしまうことがなく、以後の係合機能を損なうこ
とがない。またこの雌雄形係止具はある程度の力が加わ
ると簡単に係合を解除させることができるから、自動車
のシートサイドに設置するエアバッグに用いることもで
きる。
【0035】
【発明の効果】この発明の雌雄形係止具は、以上説明し
たとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を
奏する。
【0036】この発明のうち請求項1記載の発明は、一
対の被着体の対向縁部にそれぞれ長手方向に間隔をおい
て雄形係止具と雌形係止具を取り付け、雄形係止具は、
基部の前面に差込口へ差し込み可能な係合片を突設し、
係合片は側方へ突出する係合突部を設け、雌形係止具
は、基部の前面に開口する差込口と、差込口に連通する
収容空間部とを設け、収容空間部は側壁に係合突部が嵌
脱可能な係合凹部を設け、差し込み時に係合片を収容空
間部の上壁と下壁により保持する。
【0037】この構成によって、雌雄形係止具は被着体
の離間した縁部に取り付け、差し込み操作により係合さ
せるが、雌形係止具は周囲が密閉され箱形で頑丈な形態
に形成することができ、係脱動作は雄形係止具の係合片
の両側に配設した係合突部の弾性によってなされ、係合
時、係合片は頑丈な雌形係止具の上壁、下壁によって保
護され、いかなる衝撃または捻れ力が働いても雌雄形係
止具を破損から護り、係脱機能を失うことがない効果が
ある。
【0038】請求項2記載の発明は、一対の被着体の対
向縁部にそれぞれ長手方向に間隔をおいて雄形係止具と
雌形係止具を取り付け、雄形係止具は、基部の前面に係
合片を突設し、係合片は両側が漸次縮小して基部から先
端に向けて先細状に形成し、上下方向へ突出する係合突
部を設け、雌形係止具は、基部の前面に開口する差込口
と、差込口に連通する収容空間部を設け、収容空間部は
上下方向に開口した係合突部が嵌脱可能な係合孔を設
け、差し込み時に係合片を収容空間部により保持する。
【0039】この構成によって、雌雄形係止具は被着体
の離間した縁部に取り付け、差し込み操作により係合さ
せるが、雌形係止具は、特に差込口付近が弾性変形が容
易に行える形態に形成することができ、係合時雌雄形係
止具に必要以上の衝撃または捻れ力が働くと、台形の係
合片と弾発性のある差込口によって、容易に係合片は係
合を解除し脱出でき、雌雄形係止具を破損から護り、係
脱機能を失うことがない効果がある。
【0040】請求項3乃至5記載の発明は、それぞれ請
求項1記載の発明の効果に加え、雄形係止具は係合片の
両側に突出する係合突部を設けるとともに、係合片の中
央部分に透孔を設けるか、または係合片はT字形の幹部
を設け、幹部の先端に矢尻状の弾性脚部を連設し、弾性
脚部の外側に係合突部を設けるか、あるいはまた係合片
の両側に突起状の係合突部を設け、係合片の中央部分に
切欠溝を設けることにより、いずれの形態も係合突部を
弾性変形ができるように形成したことによって、頑丈で
硬直性のある雌形係止具に適した弾発性のある係合片を
簡易に作製できる効果がある。
【0041】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、雌形係止具は、前面の差込口から方形
状の収容空間部の両側に凹欠状の係合凹部を凹設して係
合突部を係止可能に形成したことによって、係合片に設
けた弾発性のある係合突部を備えた雄形係止具に適した
頑丈で硬直性のある、しかも係合片を確実に保護できる
形態の雌形係止具に仕上げられる効果がある。
【0042】請求項7記載の発明は、請求項2記載の発
明の効果に加え、雄形係止具は基部から平板状で台形の
係合片を突設し、係合片の先端に上下方向へなだらかに
膨出する係合突部を設けて係合孔と嵌脱可能に形成した
ことによって、弾性変形ができる雌形係止具に対し、挿
脱操作の際、迅速かつ円滑に操作が行え、しかも雌形係
止具を破損させるおそれのない雄形係止具に仕上げられ
る効果がある。
【0043】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明の効果に加え、雌形係止具は、前面の差込口から方形
状の収容空間部を形成し、収容空間部の深部に係合突部
が嵌入する係合孔を上下に貫設し、差込口から係合孔に
至る間の上壁と下壁間の口径を漸次縮小し弾性変形可能
に形成したことによって、雄形係止具の係合片の差し込
みが円滑に行え、しかも抜脱時も係合片を自然に排出で
きる力が働く効果がある。
【0044】請求項9および10記載の発明は、それぞ
れ請求項8記載の発明の効果に加え、収容空間部に形成
する係合孔は係合突部より大きく横方向に拡張された横
長状に形成し、しかも係合孔における差込口側の口縁の
上壁と下壁に内方へ突出する舌片を設けたことによっ
て、係合孔は係合突部をゆとりをもって受容でき、かつ
差込口近傍の上壁、下壁の弾発性を有効に発揮させるこ
とができる利点がある。また、係合時においては舌片が
柔軟に係合突部を拘持するとともに、上壁と下壁の角を
保護する効果があるなど、この発明が奏する効果はきわ
めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の雌雄形係止具の開離状態を示す正
面図である。
【図2】同上雄形係止具の正面図である。
【図3】同上雄形係止具の図2におけるA−A断面図で
ある。
【図4】同上雌形係止具の図5におけるB- B断面図で
ある。
【図5】同上雌形係止具の図4におけるC−C断面図で
ある。
【図6】同上雌雄係止具の図4におけるD−D断面図で
ある。
【図7】同上雌雄形係止具の係合状態を示す正面図であ
る。
【図8】同上雌雄形係止具の図7におけるE−E断面図
である。
【図9】雄形係止具の変形例を示す正面図である。
【図10】雄形係止具の他の変形例を示す正面図であ
る。
【図11】第2実施例の雌雄形係止具の開離状態を示す
正面図である。
【図12】同上雄形係止具の正面図である。
【図13】同上雄形係止具の側面図である。
【図14】同上雄形係止具の図12におけるF−F断面
図である。
【図15】同上雌形係止具の正面図である。
【図16】同上雌形係止具の図15におけるG−G断面
図である。
【図17】同上雌雄形係止具の係合状態を示す正面図で
ある。
【図18】同上雌雄形係止具の図17におけるH−H断
面図である。
【図19】公知の雌雄形係止具の斜視図である。
【符号の説明】
1 雄形係止具 2 雌形係止具 4 被着体 5 縁部 7 基部 8 係合片 9 係合突部 11 透孔 12 幹部 13 弾性脚部 14 切欠溝 17 差込口 18 収容空間部 19 深部 20 上壁 21 下壁 22 側壁 23 係合凹部 24 係合孔 25 舌片

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の被着体4の対向縁部5にそれぞれ
    長手方向に間隔をおいて雄形係止具1と雌形係止具2を
    取り付け、雄形係止具1は、基部7の前面に差込口17
    へ差し込み可能な係合片8を突設し、係合片8は側方へ
    突出する係合突部9を設け、雌形係止具2は、基部7の
    前面に開口する差込口17と、差込口17に連通する収
    容空間部18とを設け、収容空間部18は側壁22に係
    合突部9が嵌脱可能な係合凹部23を設け、差し込み時
    に係合片8を収容空間部18の上壁20と下壁21によ
    り保持することを特徴とする雌雄形係止具。
  2. 【請求項2】 一対の被着体4の対向縁部5にそれぞれ
    長手方向に間隔をおいて雄形係止具1と雌形係止具2を
    取り付け、雄形係止具1は、基部7の前面に差込口17
    へ差し込み可能な係合片8を突設し、係合片8は両側が
    漸次縮小して基部7から先端へ向けて先細状に形成し、
    上下方向へ突出する係合突部9を設け、雌形係止具2
    は、基部7の前面に開口し弾性のある差込口17と、差
    込口17に連通する収容空間部18を設け、収容空間部
    18は上下方向に開口し係合突部9が嵌脱可能な係合孔
    24を設け、差し込み時に係合片8を収容空間部18に
    より保持することを特徴とする雌雄形係止具。
  3. 【請求項3】 雄形係止具1は基部7を縁部5に固定
    し、基部7から平板状の係合片8を突設し、係合片8の
    両側に突出する係合突部9を設けるとともに、係合片8
    の中央部分に透孔11を設けて係合突部9が弾性変形可
    能に形成してなる請求項1記載の雌雄形係止具。
  4. 【請求項4】 雄形係止具1は基部7を縁部5に固定
    し、基部7から平板状の係合片8を突設し、係合片8は
    付根部分が太くT字形の幹部12を設け、幹部12の先
    端両側に矢尻状の弾性脚部13を連設し、弾性脚部13
    の外側に係合突部9を設けて係合突部9が弾性変形可能
    に形成してなる請求項1記載の雌雄形係止具。
  5. 【請求項5】 雄形係止具1は基部7を縁部5に固定
    し、基部7から平板状の係合片8を突設し、係合片8の
    両側に突起状の係合突部9を設けるとともに、係合片8
    の中央部分に先端から切り込んで切欠溝14を設けて係
    合突部9が弾性変形可能に形成してなる請求項1記載の
    雌雄形係止具。
  6. 【請求項6】 雌形係止具2は基部7を縁部5に固定
    し、前面の差込口17から方形状の空間部分を設けて収
    容空間部18を形成し、収容空間部18の両側に凹欠状
    の係合凹部23を凹設して係合突部9を係止可能に形成
    してなる請求項1記載の雌雄形係止具。
  7. 【請求項7】 雄形係止具1は基部7を縁部5に固定
    し、基部7から平板状で台形の係合片8を突設し、係合
    片8の先端に上下方向へなだらかに膨出する係合突部9
    を設けて係合孔24と嵌脱可能に形成してなる請求項2
    記載の雌雄形係止具。
  8. 【請求項8】 雌形係止具2は基部7を縁部5に固定
    し、前面の差込口17から方形状の空間部分を設けて収
    容空間部18を形成し、収容空間部18の深部19に係
    合突部9が嵌入する係合孔24を上下に貫設するととも
    に、差込口17から係合孔24に至る間の上壁20と下
    壁21間の口径を漸次縮小し弾性変形可能に形成してな
    る請求項2記載の雌雄形係止具。
  9. 【請求項9】 収容空間部18に形成する係合孔24は
    係合突部9より大きく横方向に拡張された横長状に形成
    してなる請求項8記載の雌雄形係止具。
  10. 【請求項10】 収容空間部18に形成する係合孔24
    における差込口17側の口縁の上壁20、下壁21に内
    方へ突出する薄片状の舌片25を突設してなる請求項8
    記載の雌雄形係止具。
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