JP2002345496A - アグマチンの製造方法およびアルギニン脱炭酸酵素の製造方法 - Google Patents

アグマチンの製造方法およびアルギニン脱炭酸酵素の製造方法

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JP2002345496A
JP2002345496A JP2001157833A JP2001157833A JP2002345496A JP 2002345496 A JP2002345496 A JP 2002345496A JP 2001157833 A JP2001157833 A JP 2001157833A JP 2001157833 A JP2001157833 A JP 2001157833A JP 2002345496 A JP2002345496 A JP 2002345496A
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agmatine
arginine decarboxylase
recombinant
gene
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Yutaka Matsui
裕 松井
Yukiko Mori
由起子 森
Takasane Kikuchi
慶実 菊池
Ikumasa Onishi
幾正 大西
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルギニン脱炭酸酵素を用いた酵素化学的な
方法によりアルギニンよりアグマチンを製造する。 【解決手段】 遺伝子工学的手法でアルギニン脱炭酸酵
素遺伝子(adi)を増幅発現させた組換え体を作製し、
前記組換え体、または、前記組換え体から得られるアル
ギニン脱炭酸酵素もしくはアルギニン脱炭酸酵素含有物
を用いてアルギニンを脱炭酸することによりアグマチン
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアミノ酸の一つであ
るアルギニンを出発原料として、酵素化学的にアグマチ
ンを製造する方法に関し、詳しくは、アルギニン脱炭酸
酵素遺伝子が増幅発現された組換え体を用いて実用化レ
ベルでアグマチンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アグマチンは、各種脂肪酸の付加
したアシルアグマチン製造の中間体として注目されてい
る。アシルアグマチンは優れた界面活性作用を有するこ
とが見出されており、特に汎用の4級アンモニウム型カ
チオン界面活性剤と比較して洗浄後の柔軟性、保湿性に
優れていることからシャンプー等の用途に用いられてい
る。
【0003】現在、アシルアグマチンの工業的製造方法
としては、化学合成法が一般的であるが、化学合成法だ
と合成経路が非常に複雑であり、得られるアシルアグマ
チンがコスト高となるといった問題がある。したがっ
て、より簡便な方法で、より安価にアグマチンを製造す
る方法が求められている。
【0004】一方、微生物の産生するアルギニン脱炭酸
酵素(Arginine decarboxylase)が、下記反応式に示す
ように、アミノ酸の一つであるアルギニンを基質の一つ
として、アグマチンを産生することが知られている。
【0005】
【化1】
【0006】このようなアルギニン脱炭酸酵素(Argini
ne decarboxylase)を産生する微生物としては、E.c
oli をはじめとするエシェリヒア属やサルモネラ属
(J.Bacteriol., 177, 4097-4104(1995))、植物(Mol.Ge
n.Genet., 224, 431-436(1990)、Plant Physiol., 100,
146-152(1992)、Plant Physiol., 103, 829-834(199
3)、Plant Cell Physiol., 35, 1245-1249(1994))が知
られている。
【0007】特にE.coliにおいては誘導型の酵素
(遺伝子名はadi)と非誘導型の酵素(遺伝子名はs
peA)の2種の存在が知られている。adiについて
は微生物の生存環境が極端な酸性状態におかれた時に、
すなわち酸ストレスが生じた時に、緊急的に誘導発現さ
れ、アルギニンを脱炭酸して、塩基性のアグマチンを生
成して、中和化を計り、一時的に生存の危機を脱する機
構であると理解されている(J.Bacteriol., 177, 4097-4
104(1995)、Appl. Environ. Microbiol., 62,3094-3100
(1996)、J.Bacteriol., 181, 3525-3535(1999))。同じ
機構が他の脱炭酸酵素、例えばオルニチン脱炭酸酵素(B
iochem.Biophys.Res.Commun., 20, 697-702(1965))等で
も知られており、E.coli系を中心にadiの誘導
発現機構(J.Bacteriol., 175, 1182-1186(1993)、J.Bac
teriol., 176, 6769-6775(1994)、 Lett.Appl.Microbio
l., 24, 319-328(1997))や酵素の精製、結晶化を含めて
その酵素化学的諸性質(J.Biol.Chem., 243, 1671-1677
(1968))、遺伝子クローニングとその構造解析(J.Bacter
iol., 175, 1221-1234(1993))等について研究されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
アルギニン脱炭酸酵素産生菌を培養しても、アルギニン
脱炭酸酵素遺伝子の発現量はごく僅かであり、アグマチ
ンの工業的生産に必要な酵素量を確保することが困難で
ある。すなわち、実用的な視点から、アルギニン脱炭酸
酵素を高発現させた菌体を酵素触媒として用いて、アル
ギニンから著量のアグマチンを製造した例は、これまで
報告されていない。
【0009】これは、アグマチンがアルカリ性であり、
中和することなく高濃度になれば微生物に対して致死性
になるので、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子を大量に増幅
発現させることは現実的でないと考えられていたからで
ある。
【0010】本発明は上述の問題点を解決するために成
されたものであり、アルギニン脱炭酸酵素(Arginine de
carboxylase)を実用的レベルで利用することにより、比
較的安価に製造されているアルギニンから、工業的中間
体材料として有用であるアグマチンを効率的に製造する
方法を確立することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、エシェリヒア・コリ(E.co
li)よりアルギニン脱炭酸酵素遺伝子(adi)をクロ
ーン化し、E.coliに導入した組換えエシェリヒア
・コリ菌体の作製を試みたところ、予想に反してアルギ
ニン脱炭酸酵素が大量に増幅発現されることを見出し、
本発明に想到した。
【0012】即ち、本発明は、以下のとおりである。
【0013】(請求項1) アルギニンを脱炭酸するこ
とによりアグマチンを製造するアグマチンの製造方法に
おいて、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された
組換え体、または、前記組換え体から得られるアルギニ
ン脱炭酸酵素もしくはアルギニン脱炭酸酵素含有物を用
いることを特徴とするアグマチンの製造方法。
【0014】(請求項2) 前記アグマチンの製造方法
において、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現され
た組換え体を用いることを特徴とする請求項1に記載の
アグマチンの製造方法。
【0015】(請求項3) 前記組換え体におけるアル
ギニン脱炭酸酵素の発現量は、菌体内タンパク質の5%
超であることを特徴とする請求項1または2に記載のア
グマチンの製造方法。
【0016】(請求項4) 前記アルギニン脱炭酸酵素
遺伝子は、エシェリヒア・コリ由来adi遺伝子である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の
アグマチンの製造方法。
【0017】(請求項5) 前記組換え体は、pUC系
プラスミド、pBR322系プラスミドまたはその誘導
体に由来するベクターDNAと、前記アルギニン脱炭酸
酵素遺伝子とを接続して得られる組み換えDNAを用い
て形質転換された菌体であることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか一つに記載のアグマチンの製造方法。
【0018】(請求項6) 前記組み換えDNAは、t
rcプロモーターを含むことを特徴とする請求項5に記
載のアグマチンの製造方法。
【0019】(請求項7) 前記組換え体は、エシェリ
ヒア・コリを宿主とすることを特徴とする請求項1〜6
のいずれか一つに記載のアグマチンの製造方法。
【0020】(請求項8) 前記組換え体は、FERM
-P18285であることを特徴とする請求項7に記載
のアグマチンの製造方法。
【0021】(請求項9) 前記組換え体は、アグマチ
ンよりプトレッシンへの転換を触媒するアグマチナーゼ
を欠失したエシェリヒア・コリであることを特徴とする
請求項7に記載のアグマチンの製造方法。
【0022】(請求項10) アルギニンからアグマチ
ンへの転換反応において、反応系のpHをpH6未満に
制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つ
に記載のアグマチンの製造方法。
【0023】(請求項11) アルギニンからアグマチ
ンへの転換反応において、反応系にピリドキサールリン
酸を添加することを特徴とする請求項1〜10のいずれ
か一つに記載のアグマチンの製造方法。
【0024】(請求項12) 少なくとも、前記アルギ
ニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換え体を、3
0℃未満で培養することにより、菌体内にアルギニン脱
炭酸酵素を蓄積させる工程と、前記アルギニン脱炭酸酵
素遺伝子が増幅発現された組換え体、または、前記組換
え体から得られるアルギニン脱炭酸酵素もしくはアルギ
ニン脱炭酸酵素含有物を用いてアルギニンを脱炭酸する
ことによりアグマチンを製造する工程と、を含むことを
特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のアグ
マチンの製造方法。
【0025】(請求項13) アルギニン脱炭酸酵素遺
伝子が増幅発現された組換え体を培地中で培養し、培地
中および/または細胞中にアルギニン脱炭酸酵素を蓄積
させることを特徴とするアルギニン脱炭酸酵素の製造方
法。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、 [I] アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換
え体 [II] アグマチンの製造方法 の順に添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0027】[I] アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発
現された組換え体 アルギニン脱炭酸酵素(Arginine decarboxylase)は、
アミノ酸の一つであるアルギニンからアグマチンと炭酸
ガスを生成する反応を触媒する。アルギニン脱炭酸酵素
遺伝子は、E.coli をはじめとするエシェリヒア
属やサルモネラ属(J.Bacteriol., 177, 4097-4104(199
5))、植物(Mol.Gen.Genet., 224, 431-436(1990)、Plan
t Physiol., 100, 146-152(1992)、Plant Physiol., 10
3, 829-834(1993)、Plant Cell Physiol., 35, 1245-12
49(1994))にその存在が知られている。しかし、これら
公知のアルギニン脱炭酸酵素産生菌を培養しても、ほと
んどアルギニン脱炭酸酵素を蓄積しないことが分かって
いる。
【0028】本発明においては、アルギニンの脱炭酸反
応に必要な酵素量を確保するために、アルギニン脱炭酸
酵素遺伝子の発現量を上昇させた組換え体を作製する。
【0029】アルギニン脱炭酸酵素遺伝子の発現量を上
昇させるには、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子の調節領域
を改良すればよい。調節領域の改良とは、たとえば、新
たに強力なプロモーターを挿入したり、プロモーターに
変異を導入することによってプロモーターを強化した
り、調節領域に結合するリプレッサータンパク質等の発
現量を制御するなどして、下流にあるアルギニン脱炭酸
酵素遺伝子の転写量を増加させることをいう。
【0030】アルギニン脱炭酸酵素遺伝子の発現量を上
昇させるため、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子を多コピー
型のベクターに接続して組換えDNAを作製し、同組換
えDNAを微生物に保持させることが好ましい。アルギ
ニン脱炭酸酵素遺伝子の発現量を上昇させた微生物の誘
導にあたっては、例えばE.coli等のアルギニン脱
炭酸酵素産生菌の既知の遺伝子情報に基づき、PCR(p
olymerase chain reaction)法を用いて必要な遺伝子領
域を増幅取得し、プラスミド等のベクターに搭載して、
宿主細胞を形質転換する。
【0031】図1は、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増
幅発現された組換え体の製造工程のフローチャートであ
る。先ず、本発明のアルギニン脱炭酸酵素をコードする
DNAを調製する(ステップS1)。次に、調製したアル
ギニン脱炭酸酵素遺伝子をベクターDNAと接続して組
み換えDNAを作製し(ステップS2)、該組み換えDN
Aによって宿主細胞を形質転換して形質転換体を作製す
る(ステップS3)。続いて、該形質転換体を培地中で培
養し、培地中および/または細胞中にアルギニン脱炭酸
酵素を生成蓄積させる(ステップS4)。その後、ステッ
プS5に進み、生成したアルギニン脱炭酸酵素を回収・
精製することによってアルギニン脱炭酸酵素を大量生産
する。また、ステップS5で生産したアルギニン脱炭酸
酵素またはステップS4のアルギニン脱炭酸酵素が蓄積
された培地を用いて、アルギニンを脱炭酸することによ
り、アグマチンを大量に製造する(ステップS6)。
【0032】ここで、組み換えDNA技術によってアル
ギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換え体を製
造する方法について、下記の順に詳細に説明する。 (1)アルギニン脱炭酸酵素遺伝子の調製 (2)組み換えDNAの作製 (3)組換え体の作製 (4)アルギニン脱炭酸酵素の生成蓄積 (5)アルギニン脱炭酸酵素の回収・精製
【0033】(1)アルギニン脱炭酸酵素遺伝子の調製 アルギニン脱炭酸酵素遺伝子は、E.coli をはじ
めとするエシェリヒア属やサルモネラ属(J.Bacteriol.,
177, 4097-4104(1995))、植物(Mol.Gen.Genet., 224,
431-436(1990)、Plant Physiol., 100, 146-152(199
2)、Plant Physiol., 103, 829-834(1993)、Plant Cell
Physiol., 35, 1245-1249(1994))などのアルギニン脱
炭酸酵素を産生する公知の微生物から特に限定なく取得
できる。
【0034】特にE.coliにおいては、誘導型の酵
素(遺伝子名はadi)と非誘導型の酵素(遺伝子名は
speA)の2種の存在が知られている。adiについ
ては微生物の生存環境が極端な酸性状態におかれた時
に、すなわち酸ストレスが生じた時に、緊急的に誘導発
現され、アルギニンを脱炭酸して、塩基性のアグマチン
を生成して、中和化を計り、一時的に生存の危機を脱す
る機構であると理解されている(J.Bacteriol., 177, 40
97-4104(1995), Appl.Environ.Microbiol., 62,3094-31
00(1996)、J.Bacteriol., 181, 3525-3535(1999))。
【0035】speAについてはspeABとしてオペ
ロンを形成し、アルギニンからアグマチンと炭酸ガスを
生成する酵素をコードするspeAとアグマチンからプ
トレッシンと尿素を生成する酵素をコードするspeB
が存在することが知られている(J.Bacteriol., 174, 75
8-764(1992))。本酵素系は非誘導型で、オルニチンから
脱炭酸してプトレッシンが生じるオルニチン脱炭酸酵素
とともに、微生物にとってはプトレッシンやスペルミジ
ン等のポリアミン生合成のために必要な代謝経路と理解
されている(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A., 80, 5181-518
4(1983)、J.Bacteriol., 173, 3615-3621(1991)、Int.
J.Biochem., 26, 991-1001(1994)、J.Bacteriol., 180,
4278-4286(1998)、Microbiology, 145, 301-307(199
9))。このspeAのコードするアルギニン脱炭酸酵素
およびspeBのコードするアグマチナーゼの酵素化学
的諸性質や遺伝子構造についても詳しく研究されている
(J.Biol.Chem., 248、 1687-1695(1973)、Methods Enzy
mol., 94、 117-121(1983)、Gene、 30、 129-136(198
4)、J.Bacteriol., 172、 4631-4640(1990))。特に本酵
素系とオルニチン脱炭酸酵素系については微生物におけ
るポリアミンの生理機能を解析するために、オルニチン
脱炭酸酵素遺伝子の欠失とアグマチナーゼ遺伝子(sp
eB)の欠失をした変異株が作製されている(J.Bacterio
l., 101, 725-730(1970)、J.Biol.Chem., 254, 12419-
12426(1979)、Biochem.J., 234, 617-622(1986)、Proc.
Natl.Acad.Sci.U.S.A., 84, 4423-4427(1987))。この両
酵素の欠失は微生物の生育には影響があるようではある
が、致死には至らず、まだポリアミンの微生物における
生理機能は明確にはされていない(J.Bacteriol., 101,
731-737(1970)、J.Bacteriol., 113, 271-277(1973)、A
dv.Polyamine Res., 4, 495-506(1983)、J.Bacteriol.,
163, 522-527(1985))。しかし、アグマチン等のアミン
については、アルカリ側では揮発性があり、皮膚や粘膜
に対して刺激性があり、皮膚や粘膜を通して体内に吸収
されることが知られている。微生物に対するその毒性は
明確ではないが、アミンはアルカリ性であり、中和する
ことなく、高濃度になれば微生物に対して致死性になる
ことが考えられる。
【0036】本発明においては、アルギニン脱炭酸酵素
遺伝子としてE.coli由来のadi遺伝子を用いる
ことが特に好ましい。speAもアルギニン脱炭酸酵素
をコードする遺伝子であるが、adiにコードされるア
ルギニン脱炭酸酵素(J.Biol.Chem., 243、 1671-1677(1
968))の方がspeAにコードされるアルギニン脱炭酸
酵素(J.Biol.Chem., 248、 1687-1695(1973))に比べ、
比活性が高い等の有利性がある。
【0037】アルギニン脱炭酸酵素遺伝子を取得するに
は、たとえば、E.coli K12のW3110株
(ATCC27325)の染色体DNAよりPCR法を
用いてアルギニン脱炭酸酵素をコードする遺伝子である
adiをクローニングすればよい。具体的には、公知の
adi遺伝子の塩基配列から30塩基対程度のDNA分
子を合成し、これをプローブとして利用し、E.col
i染色体遺伝子ライブラリーから単離すればよい。この
際使用する染色体DNAはE.coli由来であればど
の菌株でもよい。
【0038】該DNA分子を合成する方法はTetrahedro
n Letters, 22, 1859 (1981)に開示されている。また、
Applied Biosystems社製のシンセサイザーを用いて該D
NA分子を合成できる。該DNA分子は、E.coli
由来のadi遺伝子全長を、E.coli染色体遺伝子
ライブラリーから単離する際に、プローブとして利用で
きるとともに、E.coli由来のadi遺伝子をPC
R法で増幅する際に、プライマーとして利用できる。
【0039】PCR法の操作については、White, T.J.
et al., Trends Genet. 5, 185 (1989)等に記載されて
いる。染色体DNAを調製する方法、さらにDNA分子
をプローブとして用いて、遺伝子ライブラリーから目的
とするDNA分子を単離する方法については、Molecula
r Cloning, 2nd edition, Cold Spring Harbor press(1
989)等に記載されている。
【0040】本発明に用いるadi遺伝子には、遺伝的
多型性などによる変異型も含む。なお、遺伝的多型性と
は、遺伝子上の自然突然変異によりタンパク質のアミノ
酸配列が一部変化している現象をいう。
【0041】また、アルギニン脱炭酸酵素の活性を上昇
させるため、アルギニン脱炭酸酵素の構造遺伝子自体に
変異を導入して、酵素そのものの活性を上昇させても良
い。
【0042】遺伝子に変異を生じさせるには、部位特異
的変異法(Kramer,W. and Frits,H.J., Methods Enzymo
l., 154, 350(1987))、リコンビナントPCR法(PC
R Technology, Stockton Press(1989))、特定の部分
のDNAを化学合成する方法あるいは当該遺伝子をヒド
ロキシアミン処理する方法や当該遺伝子を保有する菌株
を紫外線照射処理、もしくはニトロソグアニジンや亜硝
酸などの化学薬剤処理をする方法がある。
【0043】(2)組み換えDNAの作製 本発明における組換えDNAとは、上述のアルギニン脱
炭酸酵素遺伝子(adi等)をパッセンジャーとして、
プラスミドやファージDNAのベクターに接続したもの
をいう。
【0044】ここでベクターとは、いわゆるマルチコピ
ー型のものが好ましく、Col E1由来の複製開始点
を有するプラスミド、例えばpUC系のプラスミドやp
BR322系のプラスミド、あるいはその誘導体が挙げ
られる。ここで、「誘導体」とは、塩基の置換、欠失、
挿入、付加または逆位などによってプラスミドに改変を
施したものを意味する。なお、ここでいう改変とは、変
異剤やUV照射などによる変異処理あるいは自然変異な
どによる改変をも含む。これら以外にも、トランスポゾ
ン(Berg、D.E. and Berg、C.M., Bio/Technol., 1、 41
7(1983))やMuファージ(特開平2−109985号公
報)を用いることもできる。遺伝子を相同組換え用プラ
スミド等を用いた方法で染色体に組込んでコピー数を上
昇させることも可能である。
【0045】その際、該有用遺伝子を効率的に発現させ
るために、lacプロモーター、trpプロモーター、
tacプロモーター、trcプロモーター、PLプロモ
ーター、その他の微生物内で機能するプロモーターを用
いることが好ましい。
【0046】また、生産量を増大させるためには、タン
パク質遺伝子の下流に転写終結配列であるターミネータ
ーを連結することが好ましい。このターミネーターとし
ては、T7ターミネーター、fdファージターミネータ
ー、T4ターミネーター、テトラサイクリン耐性遺伝子
のターミネーター、大腸菌trpA遺伝子のターミネー
ター等が挙げられる。またはエンハンサーを新たに導入
することによって遺伝子の転写量を増加させてもよい。
【0047】また、形質転換体を選別するために、該ベ
クターはアンピシリン耐性遺伝子等のマーカーを有する
ことが好ましく、このようなプラスミドとして、例え
ば、pUC系(宝酒造(株)製)、pPROK系(クロ
ーンテック製)、pKK233-2(クローンテック
製)などのように強力なプロモーターを持つ発現ベクタ
ーが市販されている。
【0048】(3)組換え体の作製 アルギニン脱炭酸酵素遺伝子の発現量を上昇させた組換
え体の誘導にあたっては、アルギニン脱炭酸酵素遺伝子
(adi等)をプラスミドやファージDNAのベクター
に接続した組換えDNAを宿主細胞に導入して形質転換
する。
【0049】形質転換される宿主細胞としては、アルギ
ニン脱炭酸酵素をコードする遺伝子が発現する微生物、
例えば、細菌細胞、放線菌細胞、酵母細胞、カビ細胞、
植物細胞、動物細胞等を用いることができる。好ましく
は大腸菌、より好ましくはエシェリヒア・コリ、特に好
ましくはE.coli JM109等のcompetent cell
が用いられる。
【0050】上述の組み換えDNAを用いて宿主細胞を
形質転換する。形質転換を行う方法および形質転換体を
選別する方法はMolecular Cloning, 2nd edition, Cold
Spring Harbor press (1989)等に記載されている方法
を適用することができる。
【0051】(4)アルギニン脱炭酸酵素の生成蓄積 上述の方法で取得されるアルギニン脱炭酸酵素遺伝子
(adi等)を含む組換えDNAで形質転換された組換え
体を培養し、目的の酵素を生成蓄積せしめる。アルギニ
ン脱炭酸酵素遺伝子の高発現能を獲得した組換え体を培
養する方法を以下に説明する。
【0052】使用する培地は、しばしばLB培地(Bact
o-tryptone 1%、 Yeast extract 0.5%、 NaCl 1%、 Glu
cose 0.1%、 pH7.0)が用いられるが、炭素源、窒素
源、無機イオンおよび必要に応じその他の有機成分を含
有する通常の培地でよい。
【0053】炭素源としては、グルコース、ラクトー
ス、ガラクトース、フラクトース、アラビノース、マル
トース、キシロース、トレハロース、リボースや澱粉の
加水分解物などの糖類、グリセロール、マンニトールや
ソルビトールなどのアルコール類、グルコン酸、フマー
ル酸、クエン酸やコハク酸等の有機酸類を用いることが
できる。
【0054】窒素源としては、硫酸アンモニウム、塩化
アンモニウム、リン酸アンモニウム等の無機アンモニウ
ム塩、大豆加水分解物などの有機窒素、アンモニアガ
ス、アンモニア水等を用いることができる。有機微量栄
養素としては、各種アミノ酸、ビタミンB6等のビタミ
ン類、RNA等の核酸類などの要求物質または酵母エキ
ス等を適量含有させることが望ましい。
【0055】これらの他に、必要に応じて、リン酸カル
シウム、硫酸マグネシウム、鉄イオン、マンガンイオン
等が少量添加される。
【0056】培養は好気的条件下で12〜72時間程度
実施するのがよく、培養温度は20℃〜45℃に、培養
pHは5〜8に制御するのが好ましい。なお、pH調整
には無機あるいは有機の酸性あるいはアルカリ性物質、
さらにアンモニアガス等を使用することができる。
【0057】組換え体において、アルギニン脱炭酸酵素
の発現量が菌体内タンパク質の10%を超える場合は、
アルギニン脱炭酸酵素が顆粒(inclusion body)を形成し
てしまい却ってアルギニン脱炭酸酵素活性が低下する場
合があるが、組換え体を30℃以下で培養することによ
り顆粒の形成を抑制することができる。
【0058】培養液からの菌体の分離回収、および酵素
液の調製は通常、遠心分離、超音波破砕、イオン交換樹
脂法、沈殿法その他の公知の方法を組合せることにより
実施できる。
【0059】[II] アグマチンの製造方法 本発明のアグマチンの製造方法においては、アルギニン
脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換え体によって生
成蓄積されたアルギニン脱炭酸酵素を用いて、酵素化学
的にL−アルギニン(L-Arginine)を脱炭酸する。
【0060】L−アルギニンにアルギニン脱炭酸酵素を
作用させる方法は特に限定されず、例えば、アルギニン
脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換え体を培養しな
がら、培養液中に直接L−アルギニンを添加してもよい
し、培養液より分離された菌体、洗浄菌体などを用いて
もよい。また、菌体を破砕あるいは溶菌させた菌体処理
物をそのまま用いてもよいし、当該菌体処理物からアル
ギニン脱炭酸酵素を回収し、粗酵素液として使用しても
よいし、さらに、アルギニン脱炭酸酵素を精製して用い
てもよい。すなわち、アルギニン脱炭酸酵素活性を有す
る画分であれば、酵素と当該酵素含有物全てを使用する
ことが可能である。ここで「酵素含有物」とは、当該酵
素を含むものであればよく、具体的には培養物、培養菌
体、洗浄菌体、菌体を破砕あるいは溶菌させた菌体処理
物、粗酵素液、精製酵素などを含む。工程を簡素化して
アグマチンの製造コストダウンを図る観点からは、培養
液中に直接基質を添加して反応させる方法が最も好まし
い。
【0061】アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現さ
れた組換え体を培養しながら、培養液中に直接L−アル
ギニンを添加して、アグマチン生成反応を進行させる場
合、反応は静置ないしはゆるやかに撹拌して行う。反応
温度は10℃〜60℃、好ましくは25℃〜45℃に、
pHは3〜8、好ましくはpH4.5〜6に制御するの
が良い。また反応には補酵素であるピリドキサールリン
酸を添加しておくのが好ましい。基質のL−アルギニン
(L-Arginine) は反応が続く限りは添加しても良く、必
要に応じ、必要な量と時間だけ反応させることができ
る。
【0062】粗酵素液を用いてアグマチン生成反応を行
う場合、培養菌体を遠心分離操作などにより回収した
後、菌体を破砕あるいは溶菌させ、アルギニン脱炭酸酵
素を含む粗酵素液を調整する。菌体破砕には超音波破
砕、フレンチプレス破砕、ガラスビーズ破砕等の方法を
用いることができ、また溶菌させる場合には卵白リゾチ
ームや、ペプチターゼ処理またはこれらを適宜組み合わ
せた方法が用いられる。精製酵素液を用いてアグマチン
生成反応を行う場合、さらに、通常の沈澱、濾過、カラ
ムクロマトグラフィー等の手法により、アルギニン脱炭
酸の粗酵素液を精製する。この場合、アルギニン脱炭酸
酵素の抗体を利用した精製法も利用できる。
【0063】アルギニン脱炭酸酵素の粗酵素液または精
製酵素を用いてアグマチン生成反応を進行させる場合に
は、基質のL−アルギニン(L-Arginine)と粗酵素液また
は精製酵素を含む反応液を、10℃〜60℃、好ましく
は25℃〜45℃に、pHは3〜8、好ましくはpH
4.5〜6に制御しながら反応を進行させる。反応には
補酵素であるピリドキサールリン酸を添加しておくのが
好ましい。基質のL−アルギニン(L-Arginine) は反応
が続く限りは添加しても良く、必要に応じ、必要な量と
時間だけ反応させることができる。
【0064】
【実施例】実施例1 (アルギニン脱炭酸酵素遺伝子(adi)の取得と発現)
遺伝子データバンク(E.coli Gene Bank)において「a
di」をキーワードにして検索される情報に基づいて作
製された、GACCATGGCTAAAGTATTAA
TTGTTGAAAG(配列番号1)とCCGGATC
CACGCCTTCAGCGGAATAGTG(配列番
号2)の30merと28merの両端プライマー、および、
CCCTGCAGATCAGTATCAGCCAAAA
AAA(配列番号3)とCCGGATCCACGCCT
TCAGCGGAATAGTG(配列番号2)の28me
rと28merの両端プライマーとPyrobest DNA Polymeras
e(宝酒造社製)によるPCR法(94℃、30sec、5
5℃、1min、72℃、2min、30サイクル、Gene Amp
PCR System Model9600(パーキンエルマー社製))を行
い、ATGおよびSD−ATGと翻訳終止コドンをカバ
ーするadi構造遺伝子領域約2.3kb断片を増幅
し、前者の断片についてはNcoIとBamHI消化
後、pTrc99A(ファルマシア社製)のNcoIサ
イトとBamHIサイトに挿入した。本発現プラスミド
をpTrcadi1と命名する。後者の断片については
PstIとBamHI消化後、pUC19(宝酒造社
製)のPstIサイトとBamHIサイトに挿入した。
本発現プラスミドをpUCadiと命名する(図1)。
【0065】PCR用プライマーには配列番号1にはN
coIサイト、配列番号2にはBamHIサイト、配列
番号3にはPstIサイトがそれぞれデザインされてい
る。またクローン化されたadiはpTrc99Aベク
ターではtrcプロモーター支配下に、pUC19ベク
ターではpUC19が持つlacプロモーターの支配下
に発現され、アルギニン脱炭酸酵素に翻訳される。
【0066】また、これらのプラスミドpTrcadi
1およびpUCadiでE.coli JM109を形
質転換した組換え体を50mg/Lのアンピシリンおよび1
0mg/Lのpyridoxineを含むLB液体培地(Bacto-trypto
ne 1%、 Yeast extract 0.5%、 NaCl 1%、
Glucose 0.1%、pH7.0)で培養し、1mM IP
TG(isopropyl-1-thio-β-D-galactoside)添加による
発現誘導を行い、約16時間培養した後にブロス4ml
分の菌体を集めた。これらの菌体を1% L-Arginine・
HClと0.02%ピリドキサールリン酸を含む0.2
M酢酸ナトリウムBufferの0.4mlに縣濁し、37℃
で1時間インキュベートした。その反応液を遠心操作で
除菌後、上清液をHPLCにて分析した結果、pTrc
adi1/JM109菌体法ではほぼ100%の転換率
でアグマチンが生成した。pUCadi/JM109菌
体法では転換率は約20%であった。また、IPTG非
誘導菌体を使用した場合には両者ともに約10〜20%
の転換率であった。コントロールとした宿主菌JM10
9のみ、および野生株のW3110ではほとんど転換し
なかった。
【0067】またpTrcadi1/JM109および
pUCadi/JM109の1mMIPTG誘導菌体を
1% SDS溶液で可溶化し、SDSポリアクリルアミ
ド電気泳動(SDS−PAGE)-クマッシーブリリアン
トブルー(CBB)染色解析を行ったところ、pTrca
di1/JM109菌体ではアルギニン脱炭酸酵素のサ
ブユニットの分子量に相当する約85kDaの顕著なバ
ンドが見出された。これはおよそ菌体内タンパク質の1
0%以上を占めていた。pUCadi/JM109菌体
およびIPTG非誘導菌体については85kDaのとこ
ろに対照区に比べ有意なバンドを見出せなかった。
【0068】pTrcadi1/JM109であるE.
coli AJ13839はFERM-P18285とし
て独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センタ
ーに寄託してある。
【0069】なお、この際のHPLCの分析条件は Column: SUMIPAX PG-ODS 07-4625、 250×4.6mm Mobile phase: アセトニトリル/リン酸buffer(0.03M N
aH2PO4、pH3.0)=30/70 Temperature: 40℃ Flow rate: 1.0 ml/min Detector: 210 nm(UV) である。
【0070】実施例2 (アルギニン脱炭酸酵素遺伝子(adi)の発現系の改
良)アルギニン脱炭酸酵素遺伝子(adi)を搭載した発
現プラスミドpTrc99Aにはそのtrcプロモータ
ー支配下の発現を通常時には抑制するためにlacIq
というリプレッサーをコードする遺伝子が同じプラスミ
ド上に載っている。そして発現させたい時には1〜2mM
のIPTGを培養途中で添加することが行われている。
【0071】それ故、IPTG無添加でもアルギニン脱
炭酸酵素遺伝子(adi)が発現できるように、pTrc
adi1のlacIq遺伝子の一部を加工して、リプレ
ッサーを不活化することを試みた。その方法として、l
acIq上にある制限酵素サイトのApaIサイトを消
去する方法およびVan91IとEcoRVサイトをde
leteさせる方法の二つの方法を採用した。すなわち、前
者についてはpTrcadi1をApaIで消化し、T
4 DNA ポリメラーゼでApaIの接着末端を平滑末
端化した後、T4 DNA リガーゼでセルフライゲーシ
ョンした。ApaIで切断できなくなったプラスミドを
pTrcadi2と命名した(図2)。後者については
pTrcadi1をVan91IとEcoRVで消化
し、T4DNA ポリメラーゼでVan91Iの接着末
端を平滑末端化した後、Van91IとEcoRV切断
による小断片を除いた約6kbのDNA断片をT4 DN
Aリガーゼでセルフライゲーションした。得られたプラ
スミドをpTrcadi3と命名した(図2)。
【0072】pTrcadi2およびpTrcadi3
でE.coli JM109を形質転換したpTrca
di2/JM109および pTrcadi3/JM1
09菌を用いて、50mg/Lのアンピシリンおよび1
0mg/Lのpyridoxineを含むLB液体培地で培養し、
IPTG無添加で約16時間培養した後にブロス4ml
分の菌体を集めた。実施例1と同様の反応系でアルギニ
ンからアグマチンへの転換率を解析した結果、どちらも
ほぼ100%の転換率でアグマチンを生成した。
【0073】またpTrcadi2/JM109および
pTrcadi3/JM109のIPTG非誘導菌体を
1% SDS溶液で可溶化し、SDS−PAGE−クマ
ッシーブリリアントブルー(CBB)染色解析を行ったと
ころ、pTrcadi2/JM109とpTrcadi
3/JM109菌体ともに、アルギニン脱炭酸酵素のサ
ブユニットの分子量に相当する約85kDaの有意なバ
ンドが見出された。これはおよそ菌体内タンパク質の5
%程度を占めていた。
【0074】実施例3 1) アルギニン脱炭酸酵素遺伝子(adi)の高発現系の
構築 IPTG無添加でもアルギニン脱炭酸酵素遺伝子(ad
i)がさらに高発現できるように、pTrcadi3の
trc プロモーターとadi遺伝子領域をpUC19
プラスミド上に搭載することを試みた。pUC19プラ
スミドはpTrc99A(複製機能がpBR322由
来)よりもコピー数が10倍近くになると云われてい
る。その方法として、pTrcadi3を制限酵素Ap
aLIで消化(4断片が生じる)し、T4 DNA ポリ
メラーゼでApaLIの接着末端を平滑末端化した後、
約3.2kbのApaLI断片を分離、調製した。次
に、pUC19をPvuII消化(2断片が生じる)
し、生じた約2.4kbの断片を分離、調製した。この
3.2kbと2.4kbの断片をT4 DNA リガーゼ
でライゲーションした。得られた約5.6kbのプラス
ミドをpUCTrcadiと命名した(図2)。
【0075】pUCTrcadiでE.coli JM
109を形質転換したpUCTrcadi/JM109
菌を用いて、50mg/Lのアンピシリンおよび10mg/L
のpyridoxineを含むLB液体培地で培養し、IPTG無添
加で約16時間培養した後にブロス0.4ml分の菌体を
集めた。実施例1と同様の反応系でアルギニンからアグ
マチンへの転換率を解析した結果、どちらもほぼ100
%の転換率でアグマチンを生成した。この結果は実施例
1におけるpTrcadi1/JM109菌でのIPTG
誘導菌体法とほぼ同等の活性を示した。
【0076】またpUCTrcadi/JM109のI
PTG非誘導菌体を1% SDS溶液で可溶化し、SD
S−PAGE−クマッシーブリリアントブルー(CBB)
染色解析を行ったところ、pUCTrcadi/JM1
09菌体ではアルギニン脱炭酸酵素のサブユニットの分
子量に相当する約85kDaの顕著なバンドが見出され
た。これはおよそ菌体内タンパク質の20%以上を占め
ており、一部の菌体では顆粒(inclusion body)の形成が
見られた。本顆粒形成はpUCTrcadi/JM10
9菌体の培養温度を30℃以下で行うことにより抑制す
ることができ、本菌体もまた菌体内タンパク質の20%
程度を占めていることが確認できた。
【0077】実施例4 1) アグマチナーゼ(Agmatinase)遺伝子(speB)の取
得とその破壊菌株の作製 遺伝子データバンク(E.coli Gene Bank)において「s
peAB」をキーワードにして検索される情報に基づい
て作製された、CCGAATTCACGTCCATCC
CAACAATGTT(配列番号4)とCCGCATG
CGGCGATGCGTGTGAAGAAAA(配列番
号5)の28merと28merの両端プライマーとPy
robest DNA Polymerase(宝酒造社製)によるPCR法
(94℃、30sec、55℃、1min、72℃、2min、
30サイクル、Gene Amp PCR System Model9600(パーキ
ンエルマー社製))を行い、speABの部分遺伝子領
域約1.9kb断片を増幅し、EcoRIとSphI消
化後、pUC19(宝酒造社製)のEcoRIサイトと
SphIサイトに挿入した。本発現プラスミドをpUC
speABと命名した。PCR用プライマーには配列番
号4にはEcoRIサイト、配列番号5にはSphIサ
イトがそれぞれデザインされている。
【0078】次にspeAB遺伝子の一部を加工して、
speBの機能を不活化することを試みた。その方法と
して、speAB上にある制限酵素サイトのEco81
IとHpaIサイトをdeleteさせた。すなわち、pUC
speABをEco81IとHpaIで消化し、T4
DNA ポリメラーゼでEco81Iの接着末端を平滑
末端化した後、Eco81IとHpaI切断による小断
片(約260bp)を除いた約4.3kbのDNA断片
をT4 DNA リガーゼでセルフライゲーションした。
得られたプラスミドをpUCΔspeBと命名した(図
3)。次にpUCΔspeBをEcoRIとSphIで
切断し、speABを含む約1.7kbの断片を得、こ
の断片を温度感受性複製起点(tsori)を有する相同
組み換え用ベクターであるpMAN997(WO 99/0398
8)のEcoRIサイトとSphIサイトに挿入した目
的のプラスミドを得た。このプラスミドをpMANΔs
peBと命名した(図3)。
【0079】pMAN997はpMAN031(S.Matsu
yama,et al., J.Bacteriol., 162,1196-1202(1985))の
tsori側を含まないHindIII−VspI断片
とpUC19のori側を含まないHindIII−V
spI断片とを取り替えることによって構築された。
【0080】そこでpMANΔspeBをE.coli
W3110(野生株)に形質導入し、得られた形質転換
体を50mg/Lのアンピシリンを含むLB寒天培地に塗布し、
30℃で一晩培養した。次にこれらの培養菌体を50mg
/Lのアンピシリンを含むLB寒天培地にシングルコロ
ニー化するように塗布し、42℃で生育するコロニーを
得た。さらにもう一度、42℃で生育するシングルコロ
ニーを得る操作を繰り返し、相同組み換えによってプラ
スミド全体が染色体に組み込まれたクローンを選択し
た。本クローンがプラスミドを細胞液中に持たないこと
を確認した。次にこのクローンの複数個をLB寒天培地
に塗布し、30℃で一晩培養後、LB液体培地3ml/
試験管に接種し、42℃で3〜4時間、振とう培養し
た。この培養液をシングルコロニーが得られるように適
当に希釈(10-5〜10-6)し、LB寒天培地に塗布し、
42℃で一晩培養し、コロニーを得た。出現したコロニ
ーの中から無作為に100コロニーをピックアップし
て、それぞれをLB寒天培地と50mg/Lのアンピシ
リンを含むLB寒天培地に生育させ、LB寒天培地にの
み生育するアンピシリン感受性のクローンを選んだ。こ
の感受性のクローンの数株につき、染色体DNAを調製
し、配列番号4と5をプライマーとしたPCR(先の条
件と同じ)を行い、speABの約1.7kbあるいは
約2kbの断片を増幅させた。約1.7kbの断片につ
き、Eco81IあるいはHpaIで切断できないこと
を確認した。このような約1.7kbの断片が検出され
たΔspeB遺伝子を染色体に持つ菌株をアグマチナー
ゼの発現できないspeB欠失株(speB-)とした。
【0081】2) speB欠失株を用いるアグマチン生
産評価 speB欠失株に実施例2で構築したアルギニン脱炭酸
酵素遺伝子(adi)発現プラスミドpTrcadi2を
導入し、pTrcadi2/speB-株とした。本菌
を用いて、50mg/Lのアンピシリンおよび10mg
/Lのpyridoxineを含むLB液体培地で培養し、IPT
G無添加で約16時間培養した後にブロス4ml分の菌体
を集めた。実施例1と同様の反応系でアルギニンからア
グマチンへの転換率を解析した結果、ほぼ100%の転
換率でアグマチンを生成した。またこれまでspeB+
株(JM109)において、薄層クロマト分析(条件:ク
ロロホルム/メタノール/アンモニア水=2/4/3で
分離後、ニンヒドリン発色で検出)で少量検出されてい
たプトレッシンの生成が本speB-株では消失した。
このことはspeBにコードされるアグマチナーゼによ
って触媒されていたアグマチンよりプトレッシンの生成
がspeB欠失によって消去されたものと考えられる。
このアグマチン分解系を遮断することにより、アグマチ
ンの収率低下を抑制できること、およびアグマチン中に
同じアミンであるプトレッシンのコンタミを防ぐ利点が
生じる。
【0082】またpTrcadi2/speB-株のI
PTG非誘導菌体を1% SDS溶液で可溶化し、SD
S−PAGE−クマッシーブリリアントブルー(CBB)
染色解析を行ったところ、アルギニン脱炭酸酵素のサブ
ユニットの分子量に相当する約85kDaの有意なバン
ドが見出された。これはおよそ菌体内タンパク質の5%
程度を占めていたが、培養においてプラスミドの保持性
が不安定な側面も見出された。
【0083】
【発明の効果】本発明によって、アルギニン脱炭酸酵素
遺伝子を大腸菌などの宿主において安定に大量に発現さ
せることが可能となった。この結果、このような形質転
換体を用いて、比較的安価に製造されるアルギニンか
ら、工業的中間体材料として有用であるアグマチンを効
率的に製造することができるようになった。
【0084】また、本発明の製造方法により得られたア
グマチンをアシルアグマチン製造の中間体として用いる
ことにより、アシルアグマチン合成に要する複雑な化学
合成工程の一部を簡略化できるため、界面活性剤として
有用なアシルアグマチンのコストダウンが可能となる。
【0085】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> AJINOMOTO Co., LTD <120> PRODUCTION OF AGMATIN <130> PAMA-13070 <140> <141> <160> 5 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: primer1 <400> 1 gaccatggct aaagtattaa ttgttgaaag 30 <210> 2 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: primer2 <400> 2 ccggatccac gccttcagcg gaatagtg 28 <210> 3 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: primer 3 <400> 3 ccctgcagat cagtatcagc caaaaaaa 28 <210> 4 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: primer 4 <400> 4 ccgaattcac gtccatccca acaatgtt 28 <210> 5 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: primer 5 <400> 5 ccgcatgcgg cgatgcgtgt gaagaaaa 28
【図面の簡単な説明】
【図1】アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された
組換え体の製造工程を示すフローチャートである。
【図2】プラスミドpTrcadi1、pTrcad
2、pTrcadi3およびpUCTrcadiの構築
過程を示すフローチャートである。
【図3】プラスミドpMANΔspeBの構築過程を示
すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:19) (72)発明者 菊池 慶実 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社発酵技術研究所内 (72)発明者 大西 幾正 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社発酵技術研究所内 Fターム(参考) 4B050 CC03 DD02 LL05 4B064 AE01 CA21 CC07 CC24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギニンを脱炭酸することによりアグ
    マチンを製造するアグマチンの製造方法において、アル
    ギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換え体、ま
    たは、前記組換え体から得られるアルギニン脱炭酸酵素
    もしくはアルギニン脱炭酸酵素含有物を用いることを特
    徴とするアグマチンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アグマチンの製造方法において、ア
    ルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換え体を
    用いることを特徴とする請求項1に記載のアグマチンの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記組換え体におけるアルギニン脱炭酸
    酵素の発現量は、菌体内タンパク質の5%超であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のアグマチンの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記アルギニン脱炭酸酵素遺伝子は、エ
    シェリヒア・コリ由来adi遺伝子であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一つに記載のアグマチンの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記組換え体は、pUC系プラスミド、
    pBR322系プラスミドまたはその誘導体に由来する
    ベクターDNAと、前記アルギニン脱炭酸酵素遺伝子と
    を接続して得られる組み換えDNAを用いて形質転換さ
    れた菌体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載のアグマチンの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記組み換えDNAは、trcプロモー
    ターを含むことを特徴とする請求項5に記載のアグマチ
    ンの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記組換え体は、エシェリヒア・コリを
    宿主とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    つに記載のアグマチンの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記組換え体は、FERM-P1828
    5であることを特徴とする請求項7に記載のアグマチン
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記組換え体は、アグマチンよりプトレ
    ッシンへの転換を触媒するアグマチナーゼを欠失したエ
    シェリヒア・コリであることを特徴とする請求項7に記
    載のアグマチンの製造方法。
  10. 【請求項10】 アルギニンからアグマチンへの転換反
    応において、反応系のpHをpH6未満に制御すること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のアグ
    マチンの製造方法。
  11. 【請求項11】 アルギニンからアグマチンへの転換反
    応において、反応系にピリドキサールリン酸を添加する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載
    のアグマチンの製造方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも、前記アルギニン脱炭酸酵
    素遺伝子が増幅発現された組換え体を、30℃未満で培
    養することにより、菌体内にアルギニン脱炭酸酵素を蓄
    積させる工程と、 前記アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発現された組換
    え体、または、前記組換え体から得られるアルギニン脱
    炭酸酵素もしくはアルギニン脱炭酸酵素含有物を用いて
    アルギニンを脱炭酸することによりアグマチンを製造す
    る工程と、を含むことを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれか一つに記載のアグマチンの製造方法。
  13. 【請求項13】 アルギニン脱炭酸酵素遺伝子が増幅発
    現された組換え体を培地中で培養し、培地中および/ま
    たは細胞中にアルギニン脱炭酸酵素を蓄積させることを
    特徴とするアルギニン脱炭酸酵素の製造方法。
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