JP2002345264A - 寿命判定回路付圧電アクチュエータ駆動回路 - Google Patents
寿命判定回路付圧電アクチュエータ駆動回路Info
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Abstract
圧電アクチュエータ駆動回路に関し、特に圧電素子の寿
命の判定を圧電素子をシステムから取り外すことなく、
容易に判定できる圧電アクチュエータ駆動回路を提供す
る。 【解決手段】 アクチュエータとしての圧電素子2と、
前記圧電素子に可変の電圧を供給するアンプ1-1とより
なる圧電アクチュエータ駆動回路1において、前記圧電
素子に対する前記アンプからの給電と、分圧抵抗1-4を
介した試験電圧1-3の給電とを切替える切替え手段と、
前記圧電素子と分圧抵抗の分圧点の電位変化を検出する
寿命判定手段1-5と、を含むことを特徴とする寿命判定
回路付圧電アクチュエータ駆動回路。
Description
込まれた圧電素子を駆動する圧電アクチュエータ駆動回
路に関し、特に圧電素子の寿命の判定を圧電素子をシス
テムから取り外すことなく、容易に判定できる圧電アク
チュエータ駆動回路に関する。
では、圧電素子がその寿命によって特性が劣化した場合
には、正常な動作ができなくなるので、圧電素子の寿命
を判定する必要があり、圧電素子をシステムから取り外
して、圧電素子単体での試験を行って、その寿命を評価
するのが普通であった。その場合には、判定の都度圧電
アクチュエータを含む装置(システム)全体を止め、且
つ、装置から圧電素子を取り外す必要があった。
態を、システムの稼動前に調べるものとしては、特開平
5−318780号公報に記載の圧電素子駆動回路の異
常検出方式があった。
・・Mn)を充電し、所定時間後、圧電素子(M1・・・M
n)の電荷を放電させることにより、圧電素子(M1・・
・Mn)を駆動する圧電素子駆動回路の異常検出方式にお
いて、圧電素子(M1・・Mn)の端子電圧を第1および第
2の基準電圧とそれぞれ比較する第1の比較器及び第2
の比較器を設け、圧電素子(M1・・・Mn)の充電終了時
の端子電圧と第1の基準電圧とを第1の比較器により比
較するとともに、圧電素子(M1・・・Mn)の放電終了時
の端子電圧と第2の基準電圧とを第2の比較器により比
較し、第1の比較器および第2の比較器の出力により圧
電素子(M1・・・Mn)および駆動回路の異常を検出する
ものである。
圧電素子の充電電圧が正常なこと、および、放電動作終
了時に圧電素子の電圧が所定値以下になることを、シス
テム稼動前に検出することによって、事前に圧電素子若
しくは駆動回路の劣化を検出するものである。しかし、
上記異常検出方式は、異常検出のための構成が大掛かり
になり、圧電素子の劣化の判定も複雑であるという問題
があった。
は、システム内に組み込まれた圧電素子を駆動する圧電
アクチュエータに関し、特に圧電素子の寿命の判定を、
当該圧電素子をシステムから取り外すことなく、容易に
判定できる圧電アクチュエータ駆動回路を提供すること
にある。
に、アクチュエータとしての圧電素子2と、前記圧電素
子に可変の電圧を供給するアンプ1-1とよりなる圧電ア
クチュエータ駆動回路1において、前記圧電素子に対す
る前記アンプからの給電と、分圧抵抗1-4を介した試験
電圧の1-3給電とを切替える切替え手段と、前記圧電素
子と分圧抵抗の分圧点の電位変化を検出する寿命判定手
段とで、寿命判定回路付圧電アクチュエータ駆動回路を
構成することにより、圧電素子の寿命の判定を圧電素子
をシステムから取り外すことなく、システムの稼動前
に、切替スイッチの切替えを行うことにより、容易に判
定できる。(請求項1)
電位と所定の基準電位とを比較するコンパレータで構成
することができる。また、コンパレータの前段に、増幅
器1-5-1を配置することにより、試験用のDC電源の電
圧が小さい場合にも、微小な電流を増幅して正確な圧電
素子の寿命の判定を行うことができる。(請求項2) また、前記寿命判定手段として、前記分圧点の電位をC
PUに与えて、デジタル的に判定を行うことができる。
このように、CPU1-5-4を用いることによって、寿命
判定回路付圧電アクチュエータ駆動回路1の外部にデジ
タル値として出力できるので、当該出力の表示や、この
判定出力を用いた制御に有効に利用できる。(請求項
3)
電位をフォトカプラの発光ダイオードに与えて、該発光
ダイオードに対応するフォトトランジスタの導通によっ
て判定が行ことができる。このように、コンパレータに
代えて、フォトカプラを使用することにより、判定出力
に対して、電気的な絶縁をとることができる。(請求項
4) また、前記切替手段は、前記圧電アクチュエータを含む
システムへのソフト的なコマンド或いはハード的なスイ
ッチによって切替えることができる。また、前記圧電素
子アクチュエータが用いられるシステム全体を制御する
CPUに対するコマンドと設定しておき、該コマンドに
より、システムの稼動前にスイッチ1-2を切替て、圧電
気素子の寿命判定モードを実行することも可能である。
(請求項5)
構成およびその動作を説明する。図1は、本発明の概念
図を示す図である。図1おいて、1は、本発明の寿命判
定回路付圧電アクチュエータ駆動回路であり、該本発明
の寿命判定回路付圧電アクチュエータ駆動回路は、圧電
素子2に可変電圧を供給するアンプ1-1、切替スイッチ1
-2、DC電源1-3、分圧抵抗1-4及び判定回路1-5により構
成されている。
1回システムの稼動前等)毎に、切替スイッチ1-2を図
示の状態に切替えることによって、圧電素子2の寿命判
定モードにすることができる。本発明における、圧電素
子の寿命判定の原理は、圧電素子の寿命が、当該圧電素
子の絶縁抵抗の劣化に大きく寄因していることを利用し
ている。
Ω(ギガオーム)以上あるのが、その圧電素子の寿命を
経過すると、20MΩ(メガオーム)程度に低下する。
この様子を図5に示し、図示の波線で示された20MΩ
以下になった時点を、本発明では、当該圧電素子の寿命
としているが、この値は、必ずしも一律20MΩに決ま
るものではなく、装置の設計において可変することがで
きる。この現象を利用して、本発明の圧電素子の寿命判
定モードでは、図1の如く、圧電素子2と直列に分圧抵
抗1-4を接続して、試験用DC電源1-3を印加して、分圧点
aの電位変化を判定回路1-5で検出するものである。
してE(v)、分圧抵抗1-4として10MΩの抵抗を用
いた場合には、通常は、圧電素子2の絶縁抵抗が1GΩ
とすると、分圧点aの電位は、 1000E/(1000+10)≒E(v) である。しかし、圧電素子の寿命が経過して、当該圧電
素子の絶縁抵抗が、例えば20MΩに低下すると、分圧
点aの電位は、 20E/(20+10)=2E/3(v) に変化する。この変化を判定回路1-5により検出するこ
とにより、圧電素子2の寿命を判定することが可能にな
る。システムの稼動前における、圧電素子の寿命の判定
が正常である場合には、切替スイッチ1-2をアンプ側に
切替えることだけで、システムの通常の動作が可能にな
る。
ある。図2おいて、1は、本発明の寿命判定回路付圧電
アクチュエータ駆動回路であり、該本発明の寿命判定回
路付圧電アクチュエータ駆動回路は、圧電素子2に可変
電圧を供給するアンプ1-1、切替スイッチ1-2、DC電源1-
3、分圧抵抗1-4及び判定回路1-5により構成されてい
る。また、前記判定回路1-5は、増幅器1-5-1、基準電圧
1-5-2、及びコンパレータ1-5-3で構成されている。
してE(v)、分圧抵抗1-4として10MΩの抵抗を用
いた場合には、通常は、圧電素子2の絶縁抵抗が1GΩ
とすると、分圧点aの電位は、 1000E/(1000+10)≒E(v) である。しかし、圧電素子の寿命が経過して、当該圧電
素子の絶縁抵抗が、例えば20MΩに低下すると、分圧
点aの電位は、 20E/(20+10)=2E/3(v) に変化する。
であるが、この第1の実施例では、増幅器1-5-1によ
り、微小な電流を増幅して得られた出力と、基準電圧(R
ef)1-5-2とをコンパレータ1-5-3で比較することによっ
て、圧電素子の寿命の変化に基づく絶縁抵抗の低下を容
易に検出することができる。
ある。図3において、1は、本発明の寿命判定回路付圧
電アクチュエータ駆動回路であり、該本発明の寿命判定
回路付圧電アクチュエータ駆動回路は、圧電素子2に可
変電圧を供給するアンプ1-1、切替スイッチ1-2、DC電源
1-3、分圧抵抗1-4及び判定回路1-5により構成されてい
る。また、前記判定回路1-5は、増幅器1-5-1、CPU1-
5-4で構成されている。
してE(v)、分圧抵抗1-4として10MΩの抵抗を用
いた場合には、通常は、圧電素子2の絶縁抵抗が1GΩ
とすると、分圧点aの電位は、 1000E/(1000+10)≒E(v) である。しかし、圧電素子の寿命が経過して、当該圧電
素子の絶縁抵抗が、例えば20MΩに低下すると、分圧
点aの電位は、 20E/(20+10)=2E/3(v) に変化する。
であるが、この第2の実施例では、増幅器1-5-1によ
り、微小な電流を増幅して得られた出力をCPU1-5-4
に与えて、圧電素子の寿命の変化に基づく絶縁抵抗の低
下を、デジタル的に判定する。このように、CPU1-5-
4を用いることによって、寿命判定回路付圧電アクチュ
エータ駆動回路1の外部にデジタル値として出力できる
ので、当該出力の表示や、この判定出力を用いた制御に
有効に利用できる。
電素子の寿命の判定用に独自に設ける必要はなく、圧電
素子アクチュエータが用いられるシステム全体を制御す
るCPUと兼用することも可能である。また、前記圧電
素子アクチュエータが用いられるシステム全体を制御す
るCPUに対するコマンドと設定しておき、該コマンド
により、システムの稼動前にスイッチ1-2を切替て、圧
電素子の寿命判定モードを実行することも可能である。
ある。図4おいて、1は、本発明の寿命判定回路付圧電
アクチュエータ駆動回路であり、該本発明の寿命判定回
路付圧電アクチュエータ駆動回路は、圧電素子2に可変
電圧を供給するアンプ1-1、切替スイッチ1-2、DC電源1-
3、分圧抵抗1-4及び判定回路1-5により構成されてい
る。また、前記判定回路1-5は、増幅器1-5-1、フォトカ
プラ1-5-5及びプルアップ電源1-5-6で構成されている。
してE(v)、分圧抵抗1-4として10MΩの抵抗を用
いた場合には、通常は、圧電素子2の絶縁抵抗が1GΩ
とすると、分圧点aの電位は、 1000E/(1000+10)≒E(v) である。しかし、圧電素子の寿命が経過して、当該圧電
素子の絶縁抵抗が、例えば20MΩに低下すると、分圧
点aの電位は、 20E/(20+10)=2E/3(v) に変化する。
であるが、この第2の実施例では、増幅器1-5-1によ
り、微小な電流を増幅して得られた出力をフォトカプラ
を構成する発光ダイオードに供給するようにして、所定
の電流が流れた際に対応するフォトトランジスタが導通
して、判定出力が出ることにより、圧電素子の寿命の変
化に基づく絶縁抵抗の低下を検出する。このように、コ
ンパレータに代えて、フォトカプラを使用することによ
り、判定出力に対して、電気的な絶縁をとることができ
る。
ータとしての圧電素子2と、前記圧電素子に可変の電圧
を供給するアンプとよりなる圧電アクチュエータ駆動回
路において、前記圧電素子に対する前記アンプからの給
電と、分圧抵抗を介した試験電圧の給電とを切替える切
替え手段と、前記圧電素子と分圧抵抗の分圧点の電位変
化を検出する寿命判定手段とで、寿命判定回路付圧電ア
クチュエータ駆動回路を構成することにより、圧電素子
の寿命の判定を圧電素子をシステムから取り外すことな
く、切替スイッチの切替えを行うことにより、容易に判
定できる。したがって、本発明の圧電アクチュエータ
が、製造ライン等使用されている場合に、毎朝の製造ラ
インの稼動前等に圧電素子の寿命の判定が容易できるの
で、急な圧電素子の寿命による破壊に基づく製造ライン
の停止を回避することが可能になる。
命判定手段を、前記分圧点の電位と所定の基準電位とを
比較するコンパレータで構成することができる。また、
コンパレータの前段に、増幅器1-5-1を配置することに
より、試験用のDC電源の電圧が小さい場合にも、微小
な電流を増幅して正確な圧電素子の寿命の判定を行うこ
とができる。また、請求項3に記載の発明では、前記寿
命判定手段として、前記分圧点の電位をCPUに与え
て、デジタル的に判定を行うことができる。このよう
に、CPUを用いることによって、寿命判定回路付圧電
アクチュエータ駆動回路の外部にデジタル値として出力
できるので、当該出力の表示や、この判定出力を用いた
制御に有効に利用できる。
命判定手段は、前記分圧点の電位をフォトカプラの発光
ダイオードに与えて、該発光ダイオードに対応するフォ
トトランジスタの導通によって判定を行うことができ
る。このように、コンパレータに代えて、フォトカプラ
を使用することにより、判定出力に対して、電気的な絶
縁をとることができる。また、請求項5に記載の発明で
は、前記切替手段は、前記圧電アクチュエータを含むシ
ステムへのソフト的なコマンド或いはハード的なスイッ
チによって切替えることができる。また、前記圧電素子
アクチュエータが用いられるシステム全体を制御するC
PUに対するコマンドを設定しておき、該コマンドによ
り、システムの稼動前にスイッチ1-2を切替えて、圧電
素子の寿命判定モードを自動的に実行することも可能で
ある。
動回路の概念図である。
第1の実施例を示す図である。
第2の実施例を示す図である。
第3の実施例を示す図である。
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アクチュエータとしての圧電素子と、前
記圧電素子に可変の電圧を供給するアンプとよりなる圧
電アクチュエータ駆動回路において、 前記圧電素子に対する前記アンプからの給電と、分圧抵
抗を介した試験電圧の給電とを切替える切替え手段と、 前記圧電素子と分圧抵抗の分圧点の電位変化を検出する
寿命判定手段と、 を含むことを特徴とする寿命判定回路付圧電アクチュエ
ータ駆動回路。 - 【請求項2】 前記寿命判定手段は、前記分圧点の電位
と所定の基準電位とを比較するコンパレータで構成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の寿命判定回路
付圧電アクチュエータ駆動回路。 - 【請求項3】 前記寿命判定手段は、前記分圧点の電位
をCPUに与えて、デジタル的に判定が行われることを
特徴とする請求項1に記載の寿命判定回路付圧電アクチ
ュエータ駆動回路。 - 【請求項4】 前記寿命判定手段は、前記分圧点の電位
をフォトカプラの発光ダイオードに与えて、該発光ダイ
オードに対応するフォトトランジスタの導通によって判
定が行われることを特徴とする請求項1に記載の寿命判
定回路付圧電アクチュエータ駆動回路。 - 【請求項5】 前記切替手段は、前記圧電アクチュエー
タを含むシステムへのソフト的なコマンド或いはハード
的なスイッチによって切替えられることを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項に記載の寿命判定回路付圧電
アクチュエータ駆動回路。
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