JP2018160794A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイサイド側とローサイド側に低電圧源や電圧モニタ回路を必要とせず、故障を区別して検出可能な負荷駆動装置を提供する。【解決手段】負荷500の一端に接続されるハイサイド出力端子110と、前記負荷の他端に接続されるローサイド出力端子120と、電源の高電位側と前記ハイサイド出力端子とを通電または遮断するハイサイドスイッチング手段400および電源の低電位側とローサイド出力端子とを通電または遮断するローサイドスイッチング手段430と、ハイサイド電流検出手段410およびローサイド電流検出手段440を備える。ハイサイドスイッチング手段およびローサイドスイッチング手段がオンのときに、ハイサイド電流検出手段による検出電流値と、ローサイド電流検出手段による電流検出値を元に故障診断を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを負荷の両端に備えることで、負荷駆動を制御する負荷駆動装置に関し、特にその診断方法に関する。
従来、例えば特許文献1のように、負荷の両端にハイサイドスイッチとローサイドスイッチを備え、負荷を駆動する装置が知られている。
特許文献1では、負荷駆動装置として、エンジン始動制御装置の例が示されている。この例では、負荷であるスターターリレーのハイサイド側に電流モニタと電圧モニタと低電圧源とスイッチング手段であるトランジスタを備え、またローサイド側にも同様に電流モニタと電圧モニタと低電圧源とスイッチング手段であるトランジスタを備えている。
2つのスイッチング手段がともにオフされているときの2つの電流経路の電圧と、2つのスイッチング手段のいずれか一方のみをオンさせた時の、オフ状態側のスイッチング手段電流経路の電圧とオン状態側のスイッチング手段に流れる電流と、2つのスイッチング手段をともにオンさせた時の2つのスイッチング手段にそれぞれ流れる電流を検出する。あるいは、2つのスイッチング手段がともにオフされているときの2つの電流経路の電圧と、ハイサイドスイッチング手段のみをオンさせた時のローサイド側のスイッチング手段電流経路の電圧とハイサイド側のスイッチング手段に流れる電流と、ローサイドスイッチング手段のみをオンさせた時のハイサイド側のスイッチング手段電流経路の電圧とローサイド側のスイッチング手段に流れる電流を検出する。
これらの検出結果の組み合わせによって、ハイサイド出力端子が電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイド電源ショート故障、ローサイド出力端子が電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイド電源ショート故障、ハイサイド出力端子が電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、ローサイド出力端子が電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、2つの出力端子のうち少なくとも一方と負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障、及び2つの出力端子が負荷を介さずに電気的に接続された故障である端子間ショート故障を区別して検出している。
特開2012−182949公報
上記エンジン始動制御装置では、ハイサイド電源ショート故障、ローサイド電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、及び端子間ショート故障を区別して検出できる一方、故障診断を実現するために、ハイサイド側に電流モニタと電圧モニタと低電圧源を、またローサイド側にも同様に電流モニタと電圧モニタと低電圧源を必要とする。これは、実現するためには多くの回路部品、あるいは専用のLSIを必要とすることを意味する。
また、診断を実施するために、3種類のスイッチング手段のオンオフの組み合わせを必要とする。すなわち、2つのスイッチング手段がともにオフの場合、2つのスイッチング手段のいずれか一方のみがオンの場合、2つのスイッチング手段がともにオンの場合の3種類の組み合わせか、または、2つのスイッチング手段がともにオフの場合、ハイサイド側のスイッチング手段のみオンの場合、ローサイド側のスイッチング手段のみオンの場合の3種類の組み合わせが必要となる。
さらに、上記エンジン始動制御装置では、スターターリレーのオンオフを想定しており、負荷に流れる電流をコントロールしたり精度よく検出したりすることについては特に考慮されていない。
そこで、本発明は、これらハイサイド電源ショート故障、ローサイド電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、及び端子間ショート故障の故障診断を実現するために、電圧モニタや低電圧源を必要とせず、スイッチング手段のオンオフの組み合わせも必要としない負荷駆動装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の負荷駆動装置によれば、負荷の一端に接続されるハイサイド出力端子と、前記負荷の他端に接続されるローサイド出力端子と、前記負荷への通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側と前記ハイサイド出力端子とを通電または遮断するハイサイドスイッチング手段、および、前記電源の低電位側と前記ローサイド出力端子とを通電または遮断するローサイドスイッチング手段と、前記ハイサイドスイッチング手段を流れる電流を検出するハイサイド電流検出手段、および、前記ローサイドスイッチング手段を流れる電流を検出するローサイド電流検出手段とを備え、前記ハイサイドスイッチング手段およびローサイドスイッチング手段がオンのときに、前記ハイサイド電流検出手段による検出電流値と、前記ローサイド電流検出手段による電流検出値を元に故障診断を行うように構成する。
よって、ハイサイド側の電圧モニタと低電圧源、および、ローサイド側の電圧モニタと低電圧源を必要とせず、スイッチング手段のオンオフの複数の組み合わせを必要とせずに、ハイサイド側の2つの前記出力端子の少なくとも一方が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障である電源ショート故障、前記ハイサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、2つの前記出力端子の少なくとも一方が前記負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障、および2つの前記出力端子が前記負荷を介さずに電気的に接続された故障である端子間ショート故障を区別して検出することができる。
請求項2記載の負荷駆動装置によれば、前記ローサイド電流検出手段の電流検出精度及び範囲と、前記ハイサイド電流検出手段の電流検出精度及び範囲が異なるように構成する。
よって、負荷に流れる電流が少なく精密な制御を求められる領域での検出精度を確保しながら、検出精度はそれほど必要としないが大電流を検出するような使い方(例えば過電流保護としての使い方)、に対応することができる。
請求項3記載の負荷駆動装置によれば、前記ローサイドスイッチング手段をオンしている間に前記ハイサイドスイッチング手段をオンオフすることで所望の負荷駆動電流波形を得る制御手段を備え、前記ローサイド電流検出手段の電流検出精度の方が前記ハイサイド電流検出手段の電流検出精度より高く、前記ハイサイド電流検出手段の電流検出範囲の方が前記ローサイド電流検出手段の電流検出範囲より広くなるように構成する。
よって、ローサイドスイッチング手段がオンでハイサイドスイッチング手段がオフの期間、すなわち還流電流が負荷を流れる期間の電流も含めて、連続的に負荷を流れる電流を精度よく検出することができる。
本発明の第1の実施例の、ハイサイド側の電流検出手段とローサイド側の電流検出手段を備え、それらから得られる検出電流の値から故障診断を行うHPFP(High Pressure Fuel Pump)回路を備えたECU(エンジンコントロールユニット)のブロック図である。 本発明の第2の実施例の、ローサイド側よりも大きなゲインを持たせたハイサイド側の電流検出手段とローサイド側の電流検出手段を備え、それらから得られる検出電流の値から故障診断を行うHPFP回路を備えたECUのブロック図である。 本発明の第1の実施例の、ハイサイド側のスイッチング制御信号、ローサイド側のスイッチング制御信号、および負荷を流れる電流を示す波形である。 本発明の第2の実施例の、ハイサイド側のスイッチング制御信号、ローサイド側のスイッチング制御信号、負荷を流れる電流、ハイサイド電流検出手段で検出される電流、およびローサイド電流検出手段で検出される電流を示す波形である。 本発明の第2の実施例の、ハイサイド電流検出手段で検出される電流、およびローサイド電流検出手段で検出される電流のマイコンのADC(Analog Digital Converter)で取り込まれる値を示したグラフである。 本発明の第1の実施例の、ハイサイド電流検出手段で検出された電流と、ローサイド電流検出手段で検出された電流から、各故障状態を切り分けて検出するための、診断表である。 本発明の第2の実施例の、ハイサイド電流検出手段で検出された電流と、ローサイド電流検出手段で検出された電流から、各故障状態を切り分けて検出するための、診断表である。 本発明の第2の実施例の、診断手順を説明するフローチャートである。
(第1の実施例)
以下、第1の実施例について、図1、図3および図6を用いて説明する。
図1は、ECUにおけるHPFP駆動回路と、その故障診断を行う回路部分を抜き出したブロック図である。ECU100には、HPFPを構成するソレノイドのような負荷500が、ハイサイド出力端子110とローサイド出力端子120を介して接続されている。ハイサイド側は、バッテリーやオルタネータ等から供給されるVB電源200に、FETのようなハイサイドスイッチング手段400が接続され、マイコン300の出力端子DO1によって制御される。そして、ハイサイドスイッチング手段400とハイサイド出力端子110の間には、電流検出抵抗とOPアンプなどから構成されるハイサイド電流検出手段410が接続される。該ハイサイド電流検出手段410の出力はマイコン300のAD1入力端子に接続され、マイコン内蔵ADコンバータ310によってデジタル値として取り込まれる。
ローサイド出力端子120には、FETのようなローサイドスイッチング手段430が接続され、マイコン300の出力端子DO2によって制御される。該ローサイドスイッチング手段430とグランドの間には、電流検出抵抗とOPアンプなどから構成されるローサイド電流検出手段440が接続される。該ローサイド電流検出手段440の出力はマイコン300のAD2入力端子に接続され、ハイサイドと同様にデジタル値として取り込まれる。
本実施例においては、図3のI(Load)で示す電流プロファイルで負荷500を駆動する。該電流プロファイルは、ソレノイドを駆動するためのフェイズであるPull_InフェイズおよびPeakフェイズと、保持するためのHoldフェイズからなる。この電流プロファイルを実現する為、本実施例ではハイサイドスイッチング手段400をV(DO1)のように、ローサイドスイッチング手段430をV(DO2)のように制御する。Pull_Inフェイズでは、所望のピーク電流に到達するまでハイサイドスイッチング手段400とローサイドスイッチング手段430をオンし、Peakフェイズではピーク電流を維持するような割合でハイサイドスイッチング手段400のみオンオフする。同様にHoldフェイズでは、所望のホールド電流を維持できるような割合にてハイサイドスイッチング手段400のみオンオフさせる。このようにローサイドをオンした状態でハイサイドをオンオフさせ所望の負荷駆動電流を得るために、還流ダイオード460がハイサイド出力端子110とグランドの間に接続されている。
次に、ハイサイド電流検出手段とローサイド電流検出手段から得た電流値によって、どのように電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、端子間ショート故障を区別して検出するか、図6を用いて説明する。
本実施例では、ピーク電流が7〜8A、ホールド電流が2〜3Aの電流プロファイルで負荷500を駆動する。また、10A以上流れた場合には、回路や負荷の破壊や劣化を防ぐための過電流保護としてハイサイドスイッチング手段400およびローサイドスイッチング手段430を停止させる機能を有する。
Pull_inフェイズ開始直後は電流が少ないため故障診断は実施せず、1A以上の電流が流れることが分かっている既知のタイミングから、ハイサイドスイッチング手段410とローサイドスイッチング手段430がともにオンしているときに、5ミリ秒間隔で診断を実施する。なお、診断の開始タイミングは、適用する回路や負荷に応じて設計する事でHPFP回路に限らず、様々な用途に応用可能である。また、診断の間隔も、5ミリ秒間隔に限定されるものではなく、適用する回路や負荷の保護の重要度や、マイコンの処理能力などに応じて、任意に設計できることは言うまでもない。
以下、ハイサイド検出電流とローサイド検出電流の各組み合わせにおける判断基準について説明する。
ハイサイド検出電流およびローサイド検出電流が、ともに1A以上であり、かつ過電流保護が働いていない場合には、通常状態と判断する。
ハイサイド検出電流が0.5A未満でかつローサイド検出電流が10A以上の場合には、電源ショート故障と判断する。ハイサイド出力端子110またはローサイド出力端子120が電源ショートしている場合には、VB電源200とハイサイド出力端子110がほぼ同電位となり、ハイサイド電流検出手段410には電流が流れない一方、ローサイドスイッチング手段430がオンしている間、ローサイド電流検出手段440を流れる電流は増加し続け、ローサイド側で過電流保護が働く10A以上に達するためである。
ハイサイド検出電流が10A以上でかつローサイド検出電流が0.5A未満の場合には、ハイサイドグランドショート故障と判断する。ハイサイド出力端子110がグランドショートしている場合には、ハイサイドスイッチング手段400がオンすると誘導性負荷が接続されていないために10A以上に達する一方、ローサイド出力端子120がグランド電位となるため、ローサイド電流検出手段440には電流が流れないためである。
ハイサイド検出電流が通常の1A以上でかつローサイド検出電流が0.5A未満の場合には、ローサイドグランドショート故障と判断する。ローサイド出力端子120がグランドショートしている場合には、ハイサイドスイッチング手段400がオンしたときに誘導性負荷を経由してグランドに電流が流れるため、通常時と同様の電流が流れるが、ローサイド電流検出手段440には電流が流れないためである。
ハイサイド検出電流が0.5A未満でかつローサイド検出電流が0.5A未満の場合には、オープン故障と判断する。ハイサイドスイッチング手段400がオンしても、ローサイドスイッチング手段430がオンしても、電流が流れる経路がないためである。
ハイサイド検出電流が10A以上でかつローサイド検出電流が10A以上の場合には、端子間ショート故障と判断する。端子間でショートが発生している場合には、誘導性負荷が無い状態でVB電源200からハイサイドスイッチング手段400、ハイサイド電流検出手段410、ローサイドスイッチング手段430およびローサイド電流検出手段440を通じてグランドに接続されるため、ハイサイドおよびローサイドに同じ大電流が流れるためである。
以上のように、ハイサイド検出電流とローサイド検出電流の組み合わせにより、電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、端子間ショート故障を切り分けて診断する事が可能となる。
すなわち、本実施例では、ハイサイド側は第一の所定値より小さいかどうか、第二の所定値より大きいかどうかで、ローサイド側は第三の所定値より小さいかどうか、第四の所定値よりも大きいかどうか、を判定し、それらの組み合わせの条件により故障を区別している。本実施例では、ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第一の所定値より小さく、ローサイド電流検出手段の検出電流値が第四の所定値より大きい場合は、電源ショート故障と判定し、ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の所定値より大きく、ローサイド電流検出手段の検出電流値が第三の所定値より小さい場合は、ハイサイドグランドショート故障と判定し、ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の所定値より小さく、ローサイド電流検出手段の検出電流値が第三の所定値より小さい場合は、ローサイドグランドショート故障と判定し、ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第一の所定値より小さく、ローサイド電流検出手段の検出電流値が第三の所定値より小さい場合は、オープン故障と判定し、ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の所定値より大きく、ローサイド電流検出手段の検出電流値が第四の所定値より大きい場合は、オープン故障と判定することで、電圧モニタや低電圧源を必要とせず、スイッチング手段のオンオフの組み合わせも必要としない負荷駆動装置を提供できる。
本実施例では、第一の所定値=第三の所定値<第二の所定値=第四の所定値の例を示した。
(第2の実施例)
第2の実施例について、図2、図4、図5、図7および図8を用いて説明する。なお、第1の実施例と同様の構成については説明を省略する。
図2は、第1の実施例と同様、ECUにおけるHPFP駆動回路と、その故障診断を行う回路部分を抜き出したブロック図である。第1の実施例と構成が異なるのは、ハイサイド電流検出手段410が、20mΩのハイサイド電流検出抵抗411と20倍のゲインを持つハイサイド電流検出用オペアンプ412から構成されている点と、ローサイド電流検出手段440が20mΩのローサイド電流検出抵抗441と10倍のゲインを持つローサイド電流検出用オペアンプ442から構成されている点である。
本実施例に於いて、マイコン内蔵ADコンバータ310は、10ビットの分解能を持ち、明示しない5V電源で動作している。従って、ハイサイド電流検出手段においては、1ビットあたり12.2mAの分解能で、0Aから12.5Aの範囲まで検出する事ができる。一方、ローサイド電流検出手段においては、1ビットあたり6.1mAとより高精度の分解能で、0Aから6.25Aの範囲まで検出する事ができる。この様子を示したのが、図5である。なお、本実施例では10ビットのADコンバータを例に説明しているが、任意の分解能を有するADコンバータでも利用できる。
図4は、負荷500にI(Load)で示される電流が流れたときに、ハイサイド電流検出手段410によって観測される電流I(High)と、ローサイド電流検出手段440によって観測される電流I(Low)を示した波形である。ハイサイド電流検出手段410によって観測される電流I(High)は、V(DO1)で示されるハイサイドスイッチング手段400がオンの時のみ電流検出が可能であるため、櫛形の波形として観測されるため、負荷500を流れる電流とは大きく異なるが、過電流保護が必要とされる10A以上の領域まで電流検出することが可能である。一方、ローサイド電流検出手段440によって観測される電流I(Low)は、V(DO2)で示されるローサイドスイッチング手段430がオンの時に電流検出が可能であるため、負荷500を流れる電流と同様に途切れることなく波形を観測することができる。ローサイド電流検出手段440側の電流検出精度を高精度にすることで、精度が要求される電流領域において負荷500を流れる電流を連続的かつ高精度に検出可能となる。
次に、第2の実施例に於いて、図7の診断表に従ってハイサイド電流検出手段とローサイド電流検出手段から得た電流値によって、どのように電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、端子間ショート故障を区別して検出する手順について、図8のフローチャートを用いて説明する。本実施例でも、第1の実施例と同様、ピーク電流が7〜8A、ホールド電流が2〜3Aの電流プロファイルで負荷500を駆動し、また、10A以上流れた場合には、回路や負荷の破壊や劣化を防ぐための過電流保護としてハイサイドスイッチング手段400およびローサイドスイッチング手段430を停止させる機能を有するものとする。
ハイサイドスイッチング手段とローサイドスイッチング手段がともにオンしており、通常であれば1A以上の電流が流れているタイミングで、診断開始する(F01)。ハイサイド検出電流とローサイド検出電流を読み取り(F02)、ハイサイド検出電流が10A以上か判定する(F03)。10A以上だった場合、過電流保護として即座にハイサイドスイッチング手段400とローサイドスイッチング手段430を停止させ(F04)、次に、ローサイド検出電流が6Aを超えているか判定する(F05)。6Aを超えている場合、端子間ショート故障であることを報告し(F08)、診断終了する(F18)。一方、6A以下の場合、ローサイド検出電流は0.25A未満となるはずであり(F06)、ハイサイドグランドショート故障であることを報告し(F07)、診断終了する(F18)。F03に戻り、ハイサイド検出電流が10A未満の場合には、引き続きローサイド検出電流が6Aを超えているか判定する(F09)。6Aを超えている場合、ハイサイド検出電流が0.5A以下かどうかを判定し(F10)、0.5A以下ならば過電流保護としてハイサイドスイッチング手段400とローサイドスイッチング手段430を停止させ(F11)、電源ショート故障であることを報告し(F12)、診断終了する(F18)。一方、0.5Aを超えている場合は通常動作(F14)なので何もせず診断終了となる(F18)。F09に戻り、ローサイド検出電流が6A以下の場合には、続いてローサイド検出電流が0.25A未満かを判定する(F13)。0.25A以上の場合には、通常動作(F14)なので何もせず診断終了する(F18)。0.25A未満の場合には、さらにハイサイド検出電流が0.5A未満かどうかを判定する(F15)。0.5A未満の場合には、オープン故障を報告し(F17)、診断終了する(F18)。一方、0.5A以上であればローサイドグランドショート故障であることを報告し(F16)、診断終了する(F18)。
このようにして、図7に示す診断表に基づき、電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、端子間ショート故障を切り分けて診断する事が可能となる。
なお、実施例1および実施例2では、ハイサイド側をオンオフ、ローサイド側をオンし続ける構成を例に説明したが、逆にローサイド側をオンオフ、ハイサイド側をオンし続ける構成に応用できることは言うまでもない。また、電流を検出する方法はシャント抵抗とオペアンプの組み合わせに限定されるものではない。
100:ECU、110:ハイサイド出力端子、120:ローサイド出力端子、 200:VB電源、300:マイコン、310:マイコン内蔵ADコンバータ、400:ハイサイドスイッチング手段、410:ハイサイド電流検出手段、411:ハイサイド電流検出抵抗、412:ハイサイド電流検出用オペアンプ、430:ローサイドスイッチング手段、440:ローサイド電流検出手段、441:ローサイド電流検出抵抗、442:ローサイド電流検出用オペアンプ、460:還流ダイオード、500:負荷

Claims (10)

  1. 負荷の一端に接続されるハイサイド出力端子と、
    前記負荷の他端に接続されるローサイド出力端子と、
    前記負荷への通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側と前記ハイサイド出力端子とを通電または遮断するハイサイドスイッチング手段と、
    前記電源の低電位側と前記ローサイド出力端子とを通電または遮断するローサイドスイッチング手段と、
    前記ハイサイドスイッチング手段を流れる電流を検出するハイサイド電流検出手段と、
    前記ローサイドスイッチング手段を流れる電流を検出するローサイド電流検出手段と、を備え、
    前記ハイサイドスイッチング手段およびローサイドスイッチング手段がオンのときに、前記ハイサイド電流検出手段による検出電流値と、前記ローサイド電流検出手段による電流検出値によって、2つの前記出力端子の少なくとも一方が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障である電源ショート故障、前記ハイサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、2つの前記出力端子の少なくとも一方が前記負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障、および2つの前記出力端子が前記負荷を介さずに電気的に接続された故障である端子間ショート故障を区別して検出することを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第一の所定値より小さく、前記ローサイド電流検出手段の検出電流値が第四の所定値より大きい場合は、前記電源ショート故障と判定し、
    前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の所定値より大きく、前記ローサイド電流検出手段の検出電流値が第三の所定値より小さい場合は、前記ハイサイドグランドショート故障と判定し、
    前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の所定値より小さく、前記ローサイド電流検出手段の検出電流値が第三の所定値より小さい場合は、前記ローサイドグランドショート故障と判定し、
    前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第一の所定値より小さく、前記ローサイド電流検出手段の検出電流値が第三の所定値より小さい場合は、前記オープン故障と判定し、
    前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の所定値より大きく、前記ローサイド電流検出手段の検出電流値が第四の所定値より大きい場合は、前記オープン故障と判定する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記第三の所定値≦前記第一の所定値≦前記第四の所定値≦前記第二の所定値の関係を満たす請求項2に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記第一の所定値=前記第三の所定値、前記第二の所定値=前記第四の所定値の関係を満たす請求項3に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記第一の所定値≠前記第三の所定値、前記第二の所定値≠前記第四の所定値の関係を満たす請求項3に記載の負荷駆動装置。
  6. 請求項1に記載の負荷駆動装置であって、
    前記ローサイド電流検出手段の電流検出精度及び範囲と、前記ハイサイド電流検出手段の電流検出精度及び範囲が異なる請求項3に記載の負荷駆動装置。
  7. 前記ローサイドスイッチング手段をオンしている間に前記ハイサイドスイッチング手段をオンオフすることで所望の負荷駆動電流波形を得る制御手段を備え、
    前記ローサイド電流検出手段の電流検出精度の方が前記ハイサイド電流検出手段の電流検出精度より高く、前記ハイサイド電流検出手段の電流検出範囲の方が前記ローサイド電流検出手段の電流検出範囲より広い請求項6に記載の負荷駆動装置。
  8. 前記ハイサイドスイッチ手段は、ピーク電流で保持した後にホールド電流で保持するようにオンオフ制御され、
    前記第二の所定値はピーク電流以上であり、
    前記第四の所定値はホールド電流以上ピーク電流以下であり、
    前記第一、第三の所定値はホールド電流以下である請求項1乃至7の何れかに記載の負荷駆動装置。
  9. 前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第二の電流値より大きい場合、ハイサイドスイッチング手段を駆動するドライバ並びにローサイドスイッチング手段を駆動するドライバを停止する請求項8に記載の負荷駆動装置。
  10. 前記ハイサイド電流検出手段の検出電流値が第一の電流値より小さく、前記ローサイド電流検出手段の検出電流値が第四の電流値より大きい場合、前記ハイサイドスイッチング手段を駆動するドライバ並びに前記ローサイドスイッチング手段を駆動するドライバを停止する請求項8または9に記載の負荷駆動装置。
JP2017056813A 2017-03-23 2017-03-23 負荷駆動装置 Active JP6655574B2 (ja)

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