JP2002344127A - はんだ付装置 - Google Patents

はんだ付装置

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JP2002344127A
JP2002344127A JP2001086683A JP2001086683A JP2002344127A JP 2002344127 A JP2002344127 A JP 2002344127A JP 2001086683 A JP2001086683 A JP 2001086683A JP 2001086683 A JP2001086683 A JP 2001086683A JP 2002344127 A JP2002344127 A JP 2002344127A
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JP
Japan
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solder
soldering
section
soldering apparatus
ejecting
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Application number
JP2001086683A
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English (en)
Inventor
Kazuo Koyama
一夫 小山
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Denon Ltd
Original Assignee
Denon Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高いのはんだ付けを効率よく自動で
行うことができる小型で汎用性のあるはんだ付装置を得
る。 【解決手段】 プリント基板を載置する基板載置部と、
溶融したはんだを保持するはんだ槽部と、溶融したはん
だを排出するポンプ部と、ポンプ部から排出されたはん
だをプリント基板のはんだ付け部に噴出させるはんだ噴
出部と、基板載置部を搬送する基板搬送部と、プリント
基板のはんだ付け位置情報及び制御情報を記憶する記憶
手段と、記憶手段に記憶された情報に基づいてプリント
基板をはんだ付け位置に搬送し前記はんだ噴出部から噴
出されるはんだの高さを制御をする制御手段を備え、前
記はんだ噴出部は、はんだ溜めとはんだ噴出ノズルとを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に挿
入した電気部品をはんだ付けするはんだ付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板に挿入した電気部品をはん
だ付けする作業工程には、電気部品を挿入したプリント
基板をはんだ槽に浸し移動しながらはんだ付けをするフ
ロー方式又は、はんだ粉末を電気部品のはんだ付け部に
塗布し高温の雰囲気中に置いてはんだ付けをするリフロ
ー方式などの電気部品を同時にはんだ付けをする工程
と、この工程のあとに、プリント基板に挿入した電気部
品を手に持ったはんだ付け用のコテではんだ付けをする
工程がある。従来の手に持ったはんだ付け用のコテでは
んだ付けをする工程では、挿入した電気部品がプリント
基板からはずれ落ちないよう、作業者が手または治具を
使用して部品を押さえプリント基板を反転させて、はん
だ付け用のコテによりはんだ付けを行っていた。このよ
うなはんだ付け用のコテではんだ付けをする作業を省力
化する場合には、はんだ付け用のコテをロボットと組み
合わせて自動化することによって作業の自動化を図る方
法がある。
【0003】また、特開平5−261529号公報に、
後付けで電気部品をはんだ付けする局所半田付装置が開
示されている。この公報に記載された局所半田付装置
は、プリント基板のはんだ付け部にフラックス槽からポ
ットによって汲み上げたフラックスをはんだ付け部に塗
布し、はんだ付部を予備加熱した後、はんだ槽からポッ
トによって汲み上げた溶融したはんだで電気部品のはん
だ付けを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような手作業で
はんだ付けを行うには、作業者に熟練したはんだ付け技
能が要求されるため、その技能の差によりはんだ付けの
信頼性や作業効率が左右される。
【0005】また、はんだ付け用のコテとロボットを組
み合わせた自動のはんだ付けロボットは、はんだ付けを
行う部品の種類及び形状により、はんだの供給量とはん
だ付け用のコテの温度設定及びはんだ付け時間の微妙な
調整が要求され、均一なはんだ付けを確保することが容
易ではなかった。
【0006】また、上述の特開平5−261529号公
報に記載された局所半田付装置は、フラックス槽やはん
だ槽などの大きな装置を組み合わせる必要があるため、
装置全体を小型化することができない。さらに、このよ
うな局所半田付装置では、取り付けられる電気部品の形
状や部品配置に合わせてフラックスの塗布及びはんだ付
けを行う専用のノズルが必要なため、多種多様のプリン
ト基板に対応させるための汎用化を実現することは容易
ではない。
【0007】本発明の目的は、上述の課題を解決し、信
頼性の高いのはんだ付けを効率よく自動で行うことがで
きる小型で汎用性のあるはんだ付装置を得ることであ
る。
【0008】また、本発明の他の目的として、はんだ付
けする部分の範囲を、例えば抵抗のリード線を挿入する
円状の狭い範囲又はコネクター端子を挿入する長方形状
の範囲だけではなく、曲線状のはんだ付け部であっても
指定された範囲に溶融したはんだを接触させてはんだ付
けをすることができるはんだ付装置を得ることである。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は、プリント基板
に挿入した部品をはんだ付けするはんだ付装置におい
て、プリント基板を載置する基板載置部と、はんだを溶
融し一定温度に保持するはんだ槽部と、前記はんだ槽部
の溶融したはんだを排出するポンプ部と、前記ポンプ部
から排出されたはんだを噴出するはんだ噴出部と、前記
基板載置部を搬送する基板搬送部と、部品のはんだ付け
位置の情報と制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶された情報に基づいて前記基板載置部をはん
だ付け位置に搬送し制御する制御手段を備え、前記はん
だ噴出部は、はんだを噴出するはんだ噴出ノズル部と、
はんだ溜め部とを備え、該はんだ溜め部ははんだ溜め部
に溜まったはんだを排出するはんだ排出部を該はんだ溜
め部の下部と外周側壁の上部に設けたはんだ付装置であ
る。
【0010】また、本発明は、請求項1に記載のはんだ
付装置において、前記制御部は前記ポンプ部から排出さ
れるはんだの量を変化させて前記はんだ噴出ノズル部か
ら噴出するはんだの高さを制御することを特徴とするは
んだ付装置。
【0011】また、本発明は、請求項1乃至請求項2に
記載のはんだ付装置において、前記はんだ噴出ノズル部
の孔の直径は3〜10ミリメートルとされたはんだ付装
置である。
【0012】また、本発明は、請求項1乃至請求項2に
記載のはんだ付装置において、前記はんだ噴出ノズル部
の形状は、幅1〜15ミリメートル、長さ7〜100ミ
リメートルであるはんだ付装置である。
【0013】また、本発明は、請求項1乃至請求項4に
記載のはんだ付装置において、前記はんだ噴出ノズル先
端と前記はんだ溜め部の外周側壁の上面の距離が0〜3
ミリメートルであるはんだ付装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づいて説明する。図1は、本発明のはんだ付装置の一実
施例の斜視図である。図2は、本実施例のはんだ付装置
の構成を示すブロック図である。図3は、本実施例のは
んだ付装置のはんだ部200の断面を示す断面図であ
る。図4は、本実施例のはんだ付装置のポンプの回転羽
根の構造を示す斜視図である。
【0015】本実施例のはんだ付装置は、搬送部10
0、はんだ部200及び制御部300を備える。搬送部
100は、基板固定台1a、基板搬送駆動部1b、摺動
部1c及び搬送モータ1x、1yを備える。はんだ部2
00は、はんだ槽2、加熱ヒータ3、温度検出器4、ポ
ンプ5、はんだ噴出部6、予備加熱器7及び冷却ファン
8を備える。制御部300は、温度制御回路9、インタ
ーフェース回路10、CPU(Central Processing Uni
t)11、メモリ12、表示・操作パネル13及びデータ
入出力端子14を備える。
【0016】始めに、搬送部100について説明する。
基板固定台1aは、プリント基板1dの基準位置となる
基準孔に挿入される基準ピンを備え、プリント基板1d
の取り付け位置が予め決められた規定の位置になるよう
プリント基板1dを固定する固定台である。この基板固
定台1aは、摺動部1cに沿って摺動しはんだ付け装置
内の平面上のX方向及びY方向に移動する。基板搬送駆
動部1bは、CPU11の指令により搬送モータ1x、
1yを回転するよう駆動する。摺動部1cは、搬送モー
タ1x、1yの回転を直線方向の動きに変換するギア又
はベルト及び摺動シャフトを備える。搬送部100によ
り、基板固定台1aに固定されたプリント基板1dは後
述する予備加熱器7、はんだ噴出ノズル6a及び冷却フ
ァン8の位置に搬送され、プリント基板1dのはんだ付
け部がはんだされる。
【0017】次に、はんだ部200について説明する。
図3は、はんだ部200のポンプ5、はんだ噴出部6及
びはんだ槽2等の構成を示す図であり、図1におけるM
―M’の断面図である。はんだ槽2は、加熱ヒータ3に
よって溶融されたはんだを溜める槽であり、溶融された
はんだは温度検出器4が検出するはんだ温度に基づいて
加熱ヒータ3が制御されて一定の温度に保持される。ポ
ンプ5は、図4に示すような複数の羽根が回転すること
により排出圧力を発生させる回転羽根5bと、この回転
羽根5bを回転駆動するモータ5aと、この排出圧力に
よって排出されるはんだが流れる排出管5cを備える。
はんだ噴出部6は排出管5cの先端に接続され、排出管
5cを経由して送り込まれたはんだがはんだ噴出ノズル
6aから噴出される。予備加熱器7は、熱風を噴射する
ことによりプリント基板1dのはんだ付け部を予備加熱
する。予備加熱によりはんだ付け部へのはんだ付けは短
時間で行われ、且つフラックスの効果によりはんだ付け
の強度を向上することができる。冷却ファン8は、はん
だ付けが完了したプリント基板1dのはんだ付け部に送
風して強制冷却する。
【0018】次に、制御部300について説明する。イ
ンターフェース回路10は、予備加熱器7、冷却ファン
8、モータ5aとCPU11との間で制御信号の授受を
行う回路である。メモリ12は、予めプログラムされた
はんだ付け位置(はんだ付開始位置及びはんだ付終了位
置)とはんだ付けをする順番のデータを記憶する。はん
だ付開始位置及び終了位置を示すデータは、例えばプリ
ント基板1dの基準ピン挿入孔の中心を基準位置とした
座標データである。CPU11は、メモリ12に記憶さ
れたデータを読み出し、はんだ付け位置及びはんだ付け
をする順番のデータにしたがって基板搬送駆動部1bを
制御する。温度制御回路9は、温度検出器4から出力さ
れるはんだ槽内のはんだ温度に基づいてはんだ槽内のは
んだが予め設定された一定の温度になるよう加熱ヒータ
3へ供給する電力を制御する。表示・操作パネル13
は、はんだ付装置の動作開始及び停止を指示し、動作状
態を表示部に表示する。データ入出力は端子14は、外
部からプリント基板のはんだ付け位置等のデータを入力
したり、はんだ付けのエラー情報等のデータを外部の装
置に出力する端子である。
【0019】次に、はんだ噴出部6の動作を説明する。
図5は、はんだ槽2のはんだがポンプ5によってはんだ
噴出ノズル6aから高く噴出した状態を示す断面図であ
る。図6は、はんだ槽2のはんだがポンプ5によっては
んだ噴出ノズル6aから少しずつ噴出した状態を示す断
面図である。図7は、はんだ噴出ノズル6aのはんだの
噴出が停止し、はんだ溜め部6bのはんだがはんだ槽2
に排出される状態を示す断面図である。図8は、はんだ
固定台1aに固定されたプリント基板1dのはんだ付け
部がはんだ噴出ノズル6aに接近してはんだ付けされる
位置関係を示す断面図である。
【0020】図5において、斜線部は溶融したはんだを
示し、矢印は溶融したはんだの流れる方向を示す。図5
に示すように、はんだ噴出部6は、はんだ噴出ノズル6
aから噴出するはんだを一時的に保持するはんだ溜め6
bを備える。はんだ溜め6bの底部には溜められたはん
だが重力によって自然に排出される排出口6cを備え
る。
【0021】はんだ噴出ノズル6aから噴出した溶融は
んだは、図7に示すプリント基板1dのリード線及び銅
箔のはんだ付け部に接触して、接触したはんだがプリン
ト基板1dのはんだ付け部に付着してはんだ付けがされ
る。
【0022】次に、はんだの噴出について説明する。図
5に示すように、モータ5aの回転数を上げてはんだ噴
出ノズル6aから高く噴出したはんだは、はんだ噴出ノ
ズル6a外周に配置されたはんだ溜め部6bに流出す
る。はんだ排出口6cは、はんだ溜め6bの底面に設け
られた穴であり、はんだ溜め6bに流出したはんだの一
部がこのはんだ排出口6cから排出される。排出される
溶融はんだははんだ槽2に戻される。
【0023】本実施例では、はんだ噴出ノズル6aより
流出するはんだ量に対し、はんだ排出部口6cから排出
されるはんだ量を少なくしたため、はんだが連続して噴
出している状態でははんだ溜め6bに溶融はんだが溜め
られ満杯になると、はんだ溜め6bの外周側壁の上面か
らはんだがはんだ槽2に排出される。
【0024】この状態では、はんだ噴出ノズル6aから
噴出するはんだの先端の高さは、はんだ溜め6bの外周
側壁の上面からHの高さであり、はんだ噴出ノズル6a
の先端からhの高さとなる。
【0025】また、はんだ溜め6bには溶融した高温の
はんだが溜められているため、はんだ噴出ノズル6aは
外気によって冷却されることがなく、一定の温度ではん
だを噴出することができる。
【0026】また、はんだ噴出ノズル6aには常に新し
いはんだが巡回して送り込まれるため、酸化膜のないは
んだを常時噴出することができ、さらに乱れのないはん
だの噴流を得ることができる。
【0027】図6は、モータ5aの回転数を下げ低速回
転させてはんだ噴出ノズル6aから少しずつ噴出した状
態を示すが、この状態のときにははんだ噴出ノズル6a
の先端からの高さhは低くはんだ付けをしない待機状態
である。はんだ付けをする場合は、モータ5aの回転数
を上げることにより図5に示す状態にすぐに移行可能で
ある。図7に示すように、はんだの噴出が停止される
と、はんだ排出口6cからはんだ溜め6b内の全てのは
んだがはんだ槽2に排出される。
【0028】図8は、はんだ固定台1aに固定されたプ
リント基板1dのはんだ付け部であるリード線及び銅箔
部にはんだ噴出ノズル6aから噴出したはんだが接触し
てはんだ付けされるときの位置関係を示す。このときプ
リント基板1dのはんだ付け部ははんだ溜め6bの外周
側壁の上面からH’の距離である。また、はんだ噴出ノ
ズル6aの先端ははんだ溜め6bの外周側壁の上面から
Aの距離であるとする。
【0029】プリント基板1dに挿入された部品1eの
はんだ付け面から突出したリード線の長さをL(実装基
板では約1〜5ミリメートル)とすると、H’−A>L
になるようはんだの排出圧力を上げる。はんだ排出圧力
はポンプ5のモータ5aの回転数を上下して調整する。
【0030】ここで、例として、はんだ噴出ノズル6a
の先端孔径を直径3〜10ミリメートルとし、Aの寸法
として0〜3ミリメートルとすれば、はんだ噴出ノズル
6aから噴出したはんだが飛散しないで実用化できる
H’−Aの値は実験結果によれば1〜10ミリメートル
である。また、Aの寸法をマイナスの寸法(例えば、マ
イナス1ミリメートル)とするとはんだ噴出ノズル6a
から噴出するはんだの径を大きくすることができる。
【0031】次に、はんだ噴出ノズル6aの先端の形状
の他の実施例について説明する。上述した実施例の噴出
ノズル6aを第1の実施例と呼び、後述する他の実施例
を第2の実施例と呼ぶことにする。図10は、フラット
パッケージのLSI(高密度集積回路)の形状と第2の
実施例のはんだ噴出ノズル6aの先端の開口部形状を示
す図である。
【0032】第1の実施例で示したはんだ噴出ノズル6
aの形状においては、噴出するはんだの形状は円形であ
るため、図10(a)に示すフラットパッケージのよう
な正方形又は長方形の4方向にリード線が配されたLS
I(高密度集積回路)等をはんだ付けする場合はLSI
のリード線に沿って1周する必要がある。このため、長
いはんだ付け時間を必要とする。
【0033】そこで、第2の実施例では、図10(b)
に示すように、はんだ噴出ノズル6aの開口部の形状を
長方形とし、噴出したはんだの形状が長方形となるよう
にした。ここで、はんだ噴出ノズル6aの開口部の幅を
W、長手方向の長さをLとする。
【0034】第1の実施例のはんだ噴出ノズル6aの開
口部の面積をS1とし、第2の実施例のはんだ噴出ノズ
ル6aの開口部の面積をS2とすると、S2をS1と等
しくしてはんだの噴出量を同じにしても、第2の実施例
のはんだ噴出ノズル6aの方が第1の実施例のはんだ噴
出ノズル6aよりも広い面積をはんだ付けすることがで
きる。したがって、第2の実施例のはんだ噴出ノズル6
aは4方向にリード線が配されたLSIをはんだ付けす
るには都合がよい。
【0035】ここで、第2の実施例のはんだ噴出ノズル
6aの開口部の形状として、はんだ噴出ノズル6aの開
口部の幅Wを1〜15ミリメートル、Lを7〜100ミ
リメートルにすると良好なはんだ噴出の状態を維持する
ことができる。その結果、図10(b)に示すプリント
基板の矢印Xの方向にはんだ噴出ノズル6aを移動させ
るとはんだ付できる幅が100ミリメートルまで可能で
あり、特に4方向にリード線があるフラットパッケージ
のLSIであっても一方向の移動で一括してはんだ付を
することができ、はんだ付け時間を短かくすることがで
きる。
【0036】また、プリント基板の矢印Yで示す長手方
向に移動させると、フラットパッケージの正方形又は長
方形のリード線のみに噴出したはんだを同時に接触する
こともでき、フラットパッケージのリード線以外の部分
に高温のはんだを接触させなくてもはんだ付けを短い時
間ですることもできる。
【0037】次に本実施例のはんだ付装置の動作につい
て説明する。図9は、本実施例のはんだ付装置の動作を
説明するフローチャートである。
【0038】はじめに、はんだ付装置に備えられたデー
タ入出力端子14に外部から、プリント基板1dのはん
だ付け位置のデータ又は、はんだ付けする範囲のデー
タ、はんだ付けをする順番のデータ、基板固定台1aの
移動位置と移動速度のデータ、予備加熱時間のデータ及
び冷却時間のデータ、及びはんだ槽のはんだ温度を設定
するデータ等が入力される。入力されたデータは、メモ
リ12に記憶される。(ST1)
【0039】表示・操作パネル13に備えられた、はん
だ付け作業を開始する動作開始釦を押す。(ST2)
【0040】CPU11は、表示・操作パネル13から
はんだ付けの動作開始の信号を受けると、はんだ槽2の
はんだの温度が予め設定した設定温度の範囲内か否かを
監視し、設定温度範囲内であれば、モータ5aを低速で
回転させてはんだ噴出ノズル6aからのはんだを少しず
つ噴出させる。次に、メモリ12に記憶された予備加熱
位置データを読み取り、基板搬送駆動部1bに指令して
基板固定台1aを予備加熱器7の熱風噴出位置へ移動さ
せる。(ST3)〜(ST6)
【0041】予備加熱器7から噴出される熱風をはんだ
付け部に噴射してプリント基板1dのはんだ付け部を予
備加熱してから熱風噴出を停止する。その後、モータ5
aの回転数を上げて噴出するはんだの高さを高くしてプ
リント基板1dのはんだ付け部にはんだ噴出ノズル6a
から噴出したはんだを接触させる。はんだ噴出ノズルか
ら6a噴出したはんだがはんだ付け部に接触することに
よりリード線と銅箔がはんだ付けがされる。(ST7)
〜(ST8)
【0042】はんだ付け部の位置がメモリ12に記憶さ
れたはんだ付け完了位置まで移動しはんだ付けが終了す
ると、モータ5aの回転数を下げてプリント基板1dの
はんだ付け部からはんだ噴出ノズル6aから噴出したは
んだを遠ざける。メモリ12に記憶された全てのはんだ
付け部のはんだ付けが終了かどうかを確認し、終了して
いなければ上述の動作を繰り返す。(ST9)〜(ST
11)
【0043】全てのはんだ付け部のはんだ付けが終了し
ていれば、モータ5aの回転を停止してはんだの噴出を
停止させ、メモリ12に記憶された冷却位置のデータを
読み取り基板固定台1aを冷却ファン8の位置まで移動
し冷却ファン8を駆動する。(ST12)〜(ST1
3)予め設定した冷却時間が経過したら冷却ファン8を
停止し、基板固定台1aを原点位置に移動する。(ST
14)
【0044】以上の動作を行い、一枚のプリント基板1
dのはんだ付動作は終了し、新たなプリント基板を基板
固定台1aに固定する。
【0045】本発明の他の実施例として、基板固定台1
aを固定しはんだ部200がX方向及びY方向に駆動さ
れて移動するようにしたはんだ付装置としても良く、ま
た他の実施例として、はんだ部200を複数配置したは
んだ付装置としても良い。
【0046】上述した実施例のはんだ付け装置によれ
ば、プリント基板1dのはんだ付け部に、例えば抵抗の
リード線のような突出部が出ていても、この突出部はは
んだ噴出ノズル6aから噴出したはんだ部分のみに接触
し、はんだ噴出ノズル6aには接触することがないの
で、はんだ噴出ノズル6aはプリント基板1dのはんだ
面をどの方向でも移動することが可能になる。したがっ
て、はんだ付けする場所を、例えば抵抗のリード部のよ
うな狭い円状の範囲又はコネクター端子のような直線範
囲だけではなく、曲線状のはんだ付け部であっても指定
された範囲だけに溶融したはんだを接触させてはんだ付
けすることができる。このため、熱に弱い部品がはんだ
付け近傍にあってもこの部品に高温の熱を与えることな
くはんだ付けすることが可能となる。
【0047】また、プリント基板のはんだ付け部にはん
だを接触させる手段として回転羽根の回転数を容易に可
変できる電動モータを使用したので、例えば0.5秒以
下の短かい時間ではんだ噴出ノズルから噴出するはんだ
の高さを変化させることができる。これにより、短時間
で複数のはんだ付け部にはんだ付けをすることができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明により、作業者のはんだ付け技能
によらず信頼性の高いはんだ付けが効率よく行なわれる
ため、はんだ付けの信頼性が高いアセンブル基板を得る
ことができ、基板組立工程の作業効率を上げることがで
きる。
【0049】また、本発明により、はんだ付けを行う部
品の種類及び形状により、糸はんだの供給量とはんだ付
け用のコテの温度設定及びはんだ付時間の微妙な調整を
必要とせず、均一なはんだ付けを確保することができ、
多種類の電気部品が挿入されたプリント基板にも使用で
きる。
【0050】また、本発明により、従来のはんだ付け装
置に較べ装置全体を小型化及び汎用化をすることができ
安価なはんだ付装置を得ることができる。
【0051】また、本発明により、曲線状をしたはんだ
付け部であっても、はんだ付け部のみにはんだを接触さ
せてはんだ付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のはんだ付装置の一実施例の斜視図であ
る。
【図2】本実施例のはんだ付装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】本実施例のはんだ付装置のはんだ部200の断
面図である。
【図4】本実施例のはんだ付装置のポンプ部の回転羽根
の斜視図である。
【図5】はんだ装置部200のはんだがはんだ噴出ノズ
ル6aから強く噴出している状態を示す断面図である。
【図6】はんだ槽2のはんだがポンプ5によってはんだ
噴出ノズル6aから弱く噴出する状態を示す断面図であ
る。
【図7】はんだ噴出ノズル6aのはんだの噴出が停止し
ている状態を示す断面図である。
【図8】はんだ固定台1aに固定されたプリント基板1
dのはんだ付け部がはんだ噴出ノズル6aに接近しては
んだ付けされる位置関係を示す断面図である。
【図9】本実施例のはんだ付装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】フラットパッケージのLSI(高密度集積回
路)の形状と第2の実施例のはんだ噴出ノズル6aの先
端の開口部形状を示す図である。
【符号の説明】
100 搬送部、200 はんだ部、300 制御部、
1a 基板固定台、1b基板搬送駆動部、1c 摺動
部、1d プリント基板、1x,1y 搬送モータ、2
はんだ槽、3 加熱ヒータ、4 温度検出器、5 ポ
ンプ、5a モータ、5b 回転羽根、5c 排出管、
6 はんだ噴出部、6a はんだ噴出ノズル、6b は
んだ溜め、6c はんだ排出口、7 予備加熱器、8
冷却ファン、9 温度制御回路、10 インターフェー
ス回路、11 CPU 、12 メモリ、13 表示・
操作パネル、14 データ入出力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板に挿入した部品をはんだ付
    けするはんだ付装置において、プリント基板を載置する
    基板載置部と、はんだを溶融し一定温度に保持するはん
    だ槽部と、前記はんだ槽部の溶融したはんだを排出する
    ポンプ部と、前記ポンプ部から排出されたはんだを噴出
    するはんだ噴出部と、前記基板載置部を搬送する基板搬
    送部と、部品のはんだ付け位置情報及び前記ポンプ部と
    前記基板搬送部を制御する制御情報を記憶する記憶手段
    と、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて前記基板
    載置部をはんだ付け位置に搬送しはんだ付けするよう制
    御する制御手段を備え、前記はんだ噴出部は、はんだを
    噴出するはんだ噴出ノズル部と、はんだ溜め部とを備
    え、該はんだ溜め部ははんだ溜め部に溜まったはんだを
    排出するはんだ排出部を該はんだ溜め部の下部と外周側
    壁の上部に設けることを特徴とするはんだ付装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のはんだ付装置において、
    前記制御部は前記ポンプ部から排出されるはんだの量を
    変化させて前記はんだ噴出ノズル部から噴出するはんだ
    の高さを制御することを特徴とするはんだ付装置。
  3. 【請求項3】請求項1乃至請求項2に記載のはんだ付装
    置において、前記はんだ噴出ノズル部の孔の直径は3〜
    10ミリメートルとすることを特徴とするはんだ付装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項2に記載のはんだ付装
    置において、前記はんだ噴出ノズル部の形状は、幅1〜
    15ミリメートル、長さ7〜100ミリメートルの長方
    形とすることを特徴とするはんだ付装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4に記載のはんだ付装
    置において、前記はんだ噴出ノズル先端と前記はんだ溜
    め部の外周側壁の上面の距離が0〜3ミリメートルであ
    ることを特徴とするはんだ付装置。
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