JP3264372B2 - ハンダ付け用コテ部材及びハンダ付け装置 - Google Patents

ハンダ付け用コテ部材及びハンダ付け装置

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JP3264372B2
JP3264372B2 JP2000246950A JP2000246950A JP3264372B2 JP 3264372 B2 JP3264372 B2 JP 3264372B2 JP 2000246950 A JP2000246950 A JP 2000246950A JP 2000246950 A JP2000246950 A JP 2000246950A JP 3264372 B2 JP3264372 B2 JP 3264372B2
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隆男 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品やコネク
タ等の部品が取り付けられた基板等のハンダ付け対象物
に対してハンダ付けを行うハンダ付け装置及び該装置に
用いるハンダ付け用コテ部材に係り、詳しくは、ハンダ
付け対象物から突出部材が突出した複数のハンダ付け箇
所にハンダ付けするハンダ付け装置及び該装置に用いる
ハンダ付け用コテ部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハンダ付け装置として、
ハンダ付け用コテ部材のコテ先に糸状のハンダを供給し
ながら、ハンダ付け用コテ部材をハンダ付け箇所に沿っ
て移動させる自動ハンダ付け装置(ハンダ付けロボッ
ト)が知られている。このハンダ付け装置において、ハ
ンダ付け用コテ部材のコテ先が加熱され、ハンダ供給手
段によりコテ先にハンダが供給されると、コテ先に接触
したハンダが溶融する。この溶融したハンダが、コテ先
に隣接するハンダ付け箇所に到達してハンダ付けされ
る。また、このハンダ付け装置を用いて、ハンダ付け対
象物上の直線状に並んだ複数のハンダ付け箇所に対して
ハンダ付けをする場合は、上記ハンダ付け用コテ部材の
コテ先を複数のハンダ付け箇所の並び方向に沿って移動
させることにより、ハンダ付け箇所を連続的にハンダ付
けすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ハンダ付け装置で複数列に並んだ複数のハンダ付け箇所
をハンダ付けするときは、上記ハンダ付け用コテ部材を
ハンダ付け箇所の並びに沿って複数回移動させる必要が
あった。例えば、上記ハンダ付け箇所が2列並んでいる
場合は、ハンダ付け箇所が並んでいる距離を2回移動さ
せる必要があった。このように少なくともハンダ付け箇
所の列の数だけ、ハンダ付け用コテ部材を移動させる必
要があるため、ハンダ付け工程の効率を向上させること
が難しかった。
【0004】なお、上記ハンダ付け用コテ部材の一回の
移動で2列のハンダ付け箇所をハンダ付けできるものと
して、2列のハンダ付け箇所を囲むように形成された門
型のコテ先が知られている。図7は門型のコテ先の一例
を示す部分断面図である。この門型のコテ先500の先
端部は、ハンダ付け対象物である部品装着済み基板20
0上の2列のリード201が突出しているハンダ付け箇
所を2つの脚部500a、500bで挟む込むように形
成されている。このコテ先500の脚部500a、50
0b間の溝状の空間であるハンダ保持部(凹部)500
cには、コテ先500内のハンダ供給路500dを通し
て溶融したハンダが供給される。そして、このハンダ溜
め部500cに溶融したハンダ40’が充填された状態
で、コテ先500をリード201の列方向に移動させる
ことにより、該リード201が突出した2列のハンダ付
け箇所に該溶融したハンダ40’を次々と接触させ、該
2列のハンダ付け箇所をハンダ付けすることができる。
【0005】しかしながら、上記従来の門型のコテ先を
用いて上記リードが突出した4列のハンダ付け箇所をハ
ンダ付けするときは、コテ先をハンダ付け箇所に沿って
2回移動させる必要があるため、ハンダ付け工程の効率
化の点では不十分であった。なお、上記コテ先の一回の
移動で済むように、コテ先のハンダ保持部を4列のリー
ドを囲むように形成することが考えられるが、ハンダ付
け箇所に必要以上のハンダが付いたり、不必要な箇所に
ハンダが付いたりすることにより、ハンダ付け不良が発
生しやすくなるという不具合があった。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、突出部材が突出した4列以上のハ
ンダ付け箇所に対するハンダ付けを効率的に行うことが
できるとともに、過剰なハンダ付着や不要なハンダ付着
に起因したハンダ付け不良の発生を抑制することができ
るハンダ付け用コテ部材及びハンダ付け装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ハンダ付け対象物の表面から所
定の間隔で突出している複数列の突出部材をハンダ付け
するためのハンダ付け用コテ部材であって、該突出部材
の2列分を囲み且つ該突出部材の列方向に沿って延在す
るとともに該延在方向の両端部が開口した凹部が、コテ
先の該延在方向と直交する方向に複数形成されているこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項1のハンダ付け用コテ部材では、ハ
ンダ付け対象物の突出部材を2列ずつ各凹部で囲むよう
にコテ先を配置する。このコテ先を加熱して各凹部にハ
ンダを供給しながら、コテ先を凹部の延在方向に沿って
移動させることにより、突出部材が突出した4列以上の
ハンダ付け箇所を一括してハンダ付けする。そして、上
記コテ先の凹部を、上記突出部材の2列分を囲む程度の
大きさにすることにより、ハンダ付け箇所に必要以上の
ハンダが付いたり、不必要な箇所にハンダが付いたりす
るのを抑制している。
【0009】
【0010】
【0011】請求項の発明は、請求項のハンダ付け
用コテ部材において、上記コテ先の上記凹部の延在方向
における少なくとも一方の端部側で各凹部に隣接する外
側面に、ハンダ供給面を有することを特徴とするもので
ある。
【0012】請求項のハンダ付け用コテ部材では、上
記コテ先の各凹部に隣接する外側面にある各ハンダ供給
面にハンダを供給し、各ハンダ供給面でハンダを溶融さ
せて各凹部に供給する。
【0013】請求項の発明は、ハンダ付け用コテ部材
と、該ハンダ付け用コテ部材のコテ先を加熱する加熱手
段と、該コテ先にハンダを供給するハンダ供給手段とを
備えたハンダ付け装置であって、該ハンダ付け用コテ部
材として、請求項1又は2のハンダ付け用コテ部材を用
いたことを特徴とするものである。
【0014】請求項のハンダ付け装置では、加熱手段
でハンダ付け用コテ部材のコテ先を加熱する。この加熱
されたコテ先を、ハンダ付け対象物の突出部材を各凹部
で囲むようにを配置する。そして、ハンダ供給手段によ
ってコテ先の各凹部に、又は各凹部と各脚部の外側面と
に、ハンダを供給しながら、コテ先を凹部の延在方向に
沿って移動させる。これにより、突出部材が突出した4
列以上のハンダ付け箇所を一括してハンダ付けする。
【0015】請求項の発明は、請求項のハンダ付け
装置において、上記ハンダ供給手段を、上記コテ先の複
数の凹部のそれぞれに対応させて複数設けたことを特徴
とするものである。
【0016】請求項のハンダ付け装置では、上記
ンダ供給手段により上記コテ先の複数の凹部のそれぞれ
に対してハンダを選択的に供給し、各凹部に対応するハ
ンダ付け箇所の有無に応じてハンダを供給することが可
能となる。
【0017】請求項の発明は、請求項のハンダ付け
装置において、ハンダ付け対象物上のハンダ付け箇所に
関する情報を記憶しておく記憶手段と、該ハンダ付け対
象物と上記ハンダ付け用コテ部材との間の相対的な位置
関係を変化させる相対位置可変手段と、該記憶手段に記
憶されている該ハンダ付け箇所の情報に基づいて、該ハ
ンダ付け対象物と該ハンダ付け用コテ部材との間の相対
的な位置関係を変化させるように該相対位置可変手段を
制御するとともに、上記コテ先の各凹部へのハンダ供
切り換えるように上記複数のハンダ供給手段を制御す
る制御手段とを設けたことを特徴とするものである。こ
こで、上記ハンダ付け対象物と上記ハンダ付け用コテ部
材との間の相対的な位置関係は、ハンダ付け対象物とハ
ンダ付け用コテ部材との間の直線的な距離を表す位置関
係だけでなく、両者間の相対的な回転角度を表す回転位
置関係も含むものである。また、上記相対的な位置関係
を変化させる相対位置可変手段は、上記ハンダ付け対象
物及び上記ハンダ付け用コテ部材の少なくとも一方を移
動させたり回転させたりする手段を含むものである。
【0018】請求項のハンダ付け装置では、ハンダ付
け対象物上のハンダ付け箇所に関する情報を予め記憶手
段に記憶しておく。そして、この記憶手段に記憶されて
いるハンダ付け箇所に関する情報に基づいて、ハンダ付
け対象物上のハンダ付け箇所の位置を制御手段で判断
し、ハンダ付け用コテ部材のコテ先の各凹部が上記ハン
ダ付け箇所を囲むように上記相対位置可変手段を制御す
る。また、上記情報に基づいて、ハンダ付け動作を開始
する前にハンダ付け用コテ部材のコテ先のどの凹部がハ
ンダ付け箇所に対応しているかを上記制御手段で判定す
る。この判定結果に基づいて制御手段で上記複数のハン
ダ供給手段を制御することにより上記コテ先の各凹部へ
のハンダ供給を切り換える。このようにハンダ供給を切
り換えることにより、各凹部に対応するハンダ付け箇所
の有無に応じて、ハンダ付け箇所が対応している凹部の
にハンダを自動的に供給する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をハンダ付け装置と
してのハンダ付けロボットに適用した実施形態について
説明する。このハンダ付けロボットは、ハンダ付け対象
物としての基板(PCB)に対して自動的にハンダ付け
するものである。図2は本実施形態に係るハンダ付けロ
ボットの概略構成を示す正面図である。このハンダ付け
ロボットは、上部に作業台101を有する装置本体10
0と、該装置本体100の両側部に取り付けられたスタ
ンド部材102、103と、該スタンド部材102、1
03の上部において両スタンド部材間に架け渡すように
取り付けられたX軸ガイド部材104と、該X軸ガイド
部材104に対してX軸方向(図中の左右方向)に移動
可能に取り付けれたハンダ付けユニット10とを備えて
いる。
【0020】上記作業台101の中央部には、Y軸方向
(図中の前後方向)に延びた2本のガイドレール10
5、106が形成され、該ガイドレールに沿って可動ブ
ラケット107、108がY軸方向に移動可能に取り付
けられている。この可動ブラケット107、108上に
は作業テーブル109が取り付けられ、該作業テーブル
109に基板支持スタンド110、111を介してハン
ダ付け対象物としての基板200が装着される。上記可
動ブラケット107、108のY軸方向の駆動は、基板
上のハンダ付け箇所に関する情報に基づいて後述の制御
部で制御される。この基板上のハンダ付け箇所に関する
情報のデータは前もって実行されるデータ取り込み作業
(ティーチング作業)で取得され、ハンダ付け時の各種
パラメータ等のデータとともに、メモリーカードスロッ
ト112に挿入されているメモリカード113に記憶さ
れる。
【0021】上記ハンダ付けユニット10は、ユニット
本体11と、該ユニット本体11の両側に取り付けられ
た1組のハンダ供給サブユニット20A、20Bと、該
ユニット本体11から下方に延びた昇降スライド軸12
に中継部材13や揺動アーム14等を介して取り付けら
れたハンダ付けヘッド30とを備えている。上記ユニッ
ト本体11の背面側には図示しない可動ブラケットを有
し、この可動ブラケットがX軸ガイド部材104側に形
成されているガイドレール(不図示)にガイドされるこ
とにより、ハンダ付けユニット10をX軸方向に移動さ
せることができる。
【0022】上記ユニット本体10から下方に延びた昇
降スライド軸12は、Z軸方向(図中上下方向)に移動
するように駆動制御するとともに、そのZ軸方向の中心
軸を中心として回転するように回転駆動することができ
るようになっている。この昇降スライド軸12に連結さ
れた中継部材13には、ハンダ付けヘッド30の先端の
コテ先を所定の圧力で基板200に押圧できるように、
図示しないエア加圧機構が組み込まれている。また、中
継部材13に連結されている揺動アーム14は、ハンダ
付けヘッド30を所定の角度に傾けて固定できるように
構成されている。
【0023】上記ハンダ付けヘッド30は、加熱手段と
してのヒータを内蔵するとともに先端部にコテ先31を
有するハンダ付け用コテ部材(以下「コテ部材」とい
う。)32と、該コテ部材32の両側に固定アーム部材
33A、33Bで固定された1組のハンダ供給ヘッド3
4A、34Bとを備えている。このハンダ供給ヘッド3
4A、34Bのコテ先31側の先端部には、糸状ハンダ
が通過できるように中空構造のニードル部材35A、3
5Bを備えている。また、このハンダ供給ヘッド34
A、34Bには、それぞれ独立にハンダ供給制御可能な
上記ハンダ供給サブユニット20A、20Bからハンダ
供給チューブ21A、21Bを介して、糸状ハンダが供
給される。なお、上記ハンダ供給ヘッド34A、34B
には、上記糸状ハンダ40をニードル部材35A、35
Bから吐出させる前に予備的に加熱する予備加熱部を設
けてもよい。
【0024】上記ハンダ供給サブユニット20A、20
Bは、送出ローラ対22A、22B及びモータ(不図
示)を有するハンダ供給装置23A、23Bと、糸状ハ
ンダ40を一定量巻き付けたハンダリール24A、24
Bとを備えている。上記送出ローラ対22A、22Bは
糸状ハンダ40を挾持しながら回転することにより該ハ
ンダ40をハンダ供給チューブ21A、21B側に送り
出すものであり、該ローラ対の一方のローラがモータで
駆動される駆動ローラ、もう一方のローラが従動ローラ
となっている。また、両ローラの間隔は糸状ハンダ40
を所定の圧力で挾持するように調整され、上記駆動ロー
ラは糸状ハンダ40を所定の速度で送出するとともに糸
状ハンダの送出を選択的にオン/オフできるように回転
制御される。このハンダ供給サブユニット20A、20
Bと、上記ハンダ供給チューブ21A、21B及び上記
ハンダ供給ヘッド34A、34Bとにより、コテ部材3
2のコテ先31にハンダを供給するハンダ供給手段が構
成されている。なお、上記ハンダ供給装置23A、23
Bには、適宜、ハンダ切れを検知するセンサやハンダ詰
まりを検知するセンサなどを設けてもよい。また、上記
ハンダ供給装置23A、23Bは、上記送出ローラ対2
2A、22Bを用いたものに限定されるものではなく、
他の機構で糸状ハンダを送出するように構成してもよ
い。
【0025】図1及び図3はそれぞれ、上記コテ部材3
2の先端部の拡大斜視図及び拡大正面図である。このコ
テ部材32のコテ先31は、部品202が取り付けられ
た基板200上のハンダ付け箇所から突出している突出
部材であるリード201の列方向(コテ先の移動方向)
と直交する方向に並んだ2つの凹部(ハンダ保持部)3
10A、310Bが形成されている。この凹部310
A、310Bは、リード201の2列分を囲み且つリー
ド201の列方向に延在するとともに、リード201が
通過し得るように該延在方向の両端部が開口したものと
なっている。なお、本実施形態では、コテ先移動方向と
直交する面内における上記凹部310A、310Bの内
壁面の断面形状を半円形状としているが、この形状に限
定されるものではない。たとえば、「く」の字や「コ」
の字の形状にしてもよい。また、上記凹部310A、3
10Bの断面形状の面積がコテ先移動方向で変化するよ
うに形成してもよい。
【0026】また、上記コテ先31の各凹部310A、
310Bに隣接する外側面に、各凹部310A、310
Bにハンダ40を供給するためのハンダ供給面320を
有している。このハンダ供給面320の各凹部310
A、310Bに対応している部分には、上記ハンダ供給
ヘッド34A、34Bのニードル部材35A、35Bの
先端が近接して対向するように配置されている。ニード
ル部材35A、35Bの先端から吐出した糸状ハンダ4
0’はそれぞれ、コテ先31のハンダ供給面320に接
触して溶融し、ハンダ供給面320に沿って重力で流下
する。このように流下した溶融ハンダ40’が、各列の
リード201を覆うように供給される。
【0027】また、図1に示すように上記コテ先31の
先端面(底面)はコテ部材32の中心軸に対して所定の
角度で傾いた面に加工され、これにより、コテ部材32
を傾けて移動させる場合でもコテ先31の先端面と基板
200の面とがほぼ平行になって両者が確実に接するよ
うにしている。このようにコテ部材32を傾けることに
より、コテ部材32を基板200上でスムーズに移動さ
せることができるとともに、コテ部材32の駆動負荷も
低減させることができる。
【0028】図4は、上記ハンダ付けロボットの制御系
の主要部を示すブロック図である。制御手段としての制
御部300は、CPU、RAM、ROM、I/Oインタ
ーフェース等を用いて構成されている。この制御部30
0には上記メモリーカード113に対するデータ書き込
み及び読み出しを行うメモリカードドライブ装置30
1、及び各種モータ駆動回路302A、302B、30
3〜305が接続されている。この各種モータ駆動回路
302A、302B、303〜305、各回路に接続さ
れたモータ、各モータで駆動される可動ブラケット、該
可動ブラケットをガイドするガイドレール等により、基
板200とコテ部材32との間の相対的な位置関係(直
線的な距離及び回転角度)を変化させる相対位置可変手
段が構成されている。
【0029】また、前述のようにハンダ付け対象の基板
200のハンダ付け箇所に関するデータや、ハンダ付け
時の各種パラメータ(糸状ハンダの吐出量、コテ部材の
移動速度など)のデータはメモリカード113に記憶さ
れている。このメモリカード113内のデータがメモリ
カードドライブ301を介して制御部300内に取り込
まれる。このデータに基づいて各モータ駆動部に対する
指令信号が生成され、送信される。各モータ駆動部は該
指令信号に基づいて、それぞれ対応するパルスモータ3
06A、306B、307〜309を回転駆動する。な
お、上記ハンダ付け箇所に関するデータ等は、フロッピ
ーディスク、ハードディスク等の他の記憶媒体に記憶さ
せて用いるように構成してもよい。また、装置本体10
0に接続されたパソコン等の外部装置から、上記ハンダ
付け箇所に関するデータ等を取り込むように構成しても
よい。
【0030】上記構成のハンダ付けロボットを用いて基
板200上の4列に並んだ複数のハンダ付け箇所をハン
ダ付けするときは、まず、作業テーブル109上の基板
支持スタンド110に基板200をセットする。次に、
作業テーブル109のY軸方向の位置、ハンダ付けヘッ
ド30の回転角度、ハンダ付けユニット10のX軸方向
の位置とを制御することにより、基板200上の4列に
並んだリード201の列の一方の端部に、コテ先31を
位置させる。次に、ハンダ付けヘッド30をZ軸下方に
移動させてコテ先31を基板200に接触させるととも
に、作業テーブル109をY軸手前側に移動させること
により、コテ先31を基板200に対して相対移動させ
ながらコテ先31のハンダ供給面311にハンダを供給
し、コテ先31の凹部310A,310B内に位置する
4列のハンダ付け箇所についてハンダ付けを行う。そし
て、コテ先31がリードの列のもう一方の端部まで相対
移動したところでコテ先31へのハンダ供給を停止し、
ハンダ付けヘッド30をZ軸上方に移動させる。このコ
テ先31の一回の移動により、4列のリード201を一
括してハンダ付けすることができる。
【0031】なお、上記コテ先31を使って2列のハン
ダ付け箇所(リード挿入箇所)についてハンダ付けを行
う場合は、上記2つの凹部310A,310Bのうちリ
ードを囲んでいる凹部の上方にだけハンダを供給するよ
うに制御する。この制御を行うことにより、基板200
上の不要なハンダ付着や無駄なハンダ供給を回避するこ
とができる。
【0032】以上、本実施形態によれば、リード201
が突出したハンダ付け箇所の列に沿ってコテ先31を1
回移動させることにより、4列のハンダ付け箇所を一括
してハンダ付けすることができるので、4列のハンダ付
け箇所に対するハンダ付けを効率的に行うことができ
る。しかも、上記コテ先31の各凹部310A,310
Bを上記リード201の2列分を囲む程度に設定してい
るので、過剰なハンダ付着や不要なハンダ付着に起因し
たハンダ付け不良の発生を抑制することができる。ま
た、上記コテ先31の各凹部310A、310Bに対す
るハンダ供給を切り換えることにより、ハンダを無駄に
消費することなく、4列のハンダ付け箇所だけでなく2
列や3列のハンダ付け箇所についても一括してハンダ付
けすることができる。
【0033】図5及び図6はそれぞれ、本発明の他の実
施形態に係るコテ部材の先端部の拡大斜視図及び拡大正
面である。このコテ先部材のコテ先31は、部品202
が取り付けられた基板200上のハンダ付け箇所から突
出しているリード201の列方向(コテ先の移動方向)
と直交する方向に並んだ2つの凹部(リード貫通部)3
12A、312Bが形成されている。この凹部312
A、312Bは、リード201の1列分を囲み且つリー
ド201の列方向に延在するとともに、リード201が
通過し得るように該延在方向の両端部が開口したものと
なっている。そして、この凹部312A、312Bは、
その内壁の上端面の高さがコテ先移動方向(図中Y方
向)の下流側に行くにしたがって高くなるように形成さ
れている。
【0034】また、上記コテ先31の各凹部312A、
312Bに隣接しコテ先移動方向上流側に位置する外側
面に、各凹部312A、312Bを通過してきたリード
210上にハンダを供給するためのハンダ供給面321
を有している。このハンダ供給面321の各凹部312
A、312Bに対応している部分には、ハンダ供給ヘッ
ドのニードル部材35A、35Bの先端が近接して対向
するように配置されている。ニードル部材35A、35
Bの先端から吐出した糸状ハンダ40’はそれぞれ、コ
テ先31のハンダ供給面321に接触して溶融し、ハン
ダ供給面321に沿って重力で流下する。更に、本実施
形態のコテ先31は、上記凹部の延在方向と直交する方
向における両端側に脚部313A、313Bが形成され
ている。この脚部313A、313Bの厚さは、リード
210の列間の間隔よりも薄くなるように設定されてい
る。そして、各脚部313A、313Bの外側面にハン
ダ供給面321C、321Dを有している。このハンダ
供給面321C、321Dに対向する位置に、ハンダ供
給ヘッドのニードル部材35C、35Dの先端が近接し
て対向するように配置されている。ニードル部材35
C、35Dの先端から吐出した糸状ハンダ40’はそれ
ぞれ、各ハンダ供給面321C、321Dに接触して溶
融し、ハンダ供給面321C、321Dに沿って重力で
流下する。以上のようにコテ先31の各ハンダ供給面3
21、321Sを流下した溶融ハンダ40’が、各列の
リード201を覆うように供給される。
【0035】以上、図5及び図6に示したコテ先31を
用いた実施形態においても、リード201が突出したハ
ンダ付け箇所の列に沿ってコテ先31を1回移動させる
ことにより、4列のハンダ付け箇所を一括してハンダ付
けすることができるので、4列のハンダ付け箇所に対す
るハンダ付けを効率的に行うことができる。特に、上記
コテ先31の各凹部312A,312Bをリード201
の1列分を囲む程度に設定しているので、過剰なハンダ
付着や不要なハンダ付着に起因したハンダ付け不良の発
生を更に抑制することができる。また、図5及び図6に
示したコテ先31を用いた場合も、コテ先31の各ハン
ダ供給面321,321C、321Dに対するハンダ供
給を切り換えることにより、ハンダを無駄に消費するこ
となく、4列のハンダ付け箇所だけでなく2列や3列の
ハンダ付け箇所についても一括してハンダ付けすること
ができる。
【0036】なお、上記各実施形態では、コテ先31に
2列用の凹部又は1列用の凹部をそれぞれ2つずつ備え
た場合について説明したが、上記凹部を3つ以上備えた
コテ先を用いてもよい。この場合は、5列以上のハンダ
付け箇所を一括してハンダ付けすることができる。例え
ば、上記2列用の凹部を3つ備えた場合は、6列のハン
ダ付け箇所を一括ハンダ付けできる。また、上記1列用
の凹部を3つ備えた場合は、5列のハンダ付け箇所を一
括ハンダ付けできる。
【0037】
【発明の効果】請求項1乃至の発明によれば、突出部
材が突出したハンダ付け箇所の列に沿ってコテ先を1回
移動させることにより、突出部材が突出した4列以上の
ハンダ付け箇所を一括してハンダ付けすることができる
ので、4列以上のハンダ付け箇所に対するハンダ付けを
効率的に行うことができる。しかも、過剰なハンダ付着
や不要なハンダ付着に起因したハンダ付け不良の発生を
抑制することができるという効果がある。
【0038】特に、請求項の発明によれば、上記コテ
先の各凹部に隣接する外側面の各ハンダ供給面にハンダ
を供給することができるので、ハンダ供給が容易になる
という効果がある。
【0039】特に、請求項の発明によれば、各凹部に
対応するハンダ付け箇所の有無に応じてハンダを供給す
ることが可能となるので、1列又は2列のハンダ付け箇
所に対して自在にハンダ付けすることができるようにな
る。しかも、対応するハンダ付け箇所がない凹部には不
要なハンダ供給を停止することができるので、無駄なハ
ンダ消費を防止することができるという効果がある。
【0040】特に、請求項の発明によれば、ハンダ付
け対象物上のハンダ付け箇所にハンダ付け用コテ部材を
自動的に移動させることができるとともに、上記各凹部
に対応するハンダ付け箇所の有無に応じたハンダ供給を
動的に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハンダ付け装置にお
けるコテ部材の先端部の拡大斜視図。
【図2】同ハンダ付け装置の概略構成を示す正面図。
【図3】同コテ部材の先端部の拡大正面図。
【図4】同ハンダ付け装置の制御系の要部を示すブロッ
ク図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るハンダ付け装置に
おけるコテ部材の先端部の拡大斜視図。
【図6】同コテ部材の先端部の拡大正面図。
【図7】従来例に係るコテ先の部分断面図。
【符号の説明】
10 ハンダ付けユニット 11 ユニット本体 12 昇降スライド軸 13 中継部材 14 揺動アーム 20A、20B ハンダ供給サブユニット 21A、21B ハンダ供給チューブ 22A、22B 送出ローラ対 23A、23B ハンダ供給装置 24A、24B ハンダリール 30 ハンダ付けヘッド 31 コテ先 310A、310B 凹部(ハンダ保持部) 312A、312B 凹部(リード貫通部) 32 コテ部材 320 ハンダ供給面 321、321C、321D ハンダ供給面 33A、33B 固定アーム部材 34A、34B ハンダ供給ヘッド 35A、35B、35C、35D ニードル部材 40 糸状ハンダ 40’ 溶融したハンダ 100 装置本体 101 作業台 102、103 スタンド部材 104 X軸ガイド部材 112 メモリカード 200 基板 201 リード 202 部品 300 制御部 301 メモリカードドライブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 3/00 B23K 3/02 H05K 3/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンダ付け対象物の表面から所定の間隔で
    突出している複数列の突出部材をハンダ付けするための
    ハンダ付け用コテ部材であって、 該突出部材の2列分を囲み且つ該突出部材の列方向に沿
    って延在するとともに該延在方向の両端部が開口した凹
    部が、コテ先の該延在方向と直交する方向に複数形成さ
    れていることを特徴とするハンダ付け用コテ部材。
  2. 【請求項2】請求項1のハンダ付け用コテ部材におい
    て、 上記コテ先の上記凹部の延在方向における少なくとも一
    方の端部側で各凹部に隣接する外側面に、ハンダ供給面
    を有することを特徴とするハンダ付け用コテ部材。
  3. 【請求項3】ハンダ付け用コテ部材と、該ハンダ付け用
    コテ部材のコテ先を加熱する加熱手段と、該コテ先にハ
    ンダを供給するハンダ供給手段とを備えたハンダ付け装
    置であって、 該ハンダ付け用コテ部材として、請求項1又は2のハン
    ダ付け用コテ部材を用いたことを特徴とするハンダ付け
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3のハンダ付け装置において、 上記ハンダ供給手段を、上記コテ先の複数の凹部のそれ
    ぞれに対応させて複数設けたことを特徴とするハンダ付
    け装置。
  5. 【請求項5】請求項4のハンダ付け装置において、 ハンダ付け対象物上のハンダ付け箇所に関する情報を記
    憶しておく記憶手段と、 該ハンダ付け対象物と上記ハンダ付け用コテ部材との間
    の相対的な位置関係を変化させる相対位置可変手段と、 該記憶手段に記憶されている該ハンダ付け箇所の情報に
    基づいて、該ハンダ付 け対象物と該ハンダ付け用コテ部
    材との間の相対的な位置関係を変化させるように該相対
    位置可変手段を制御するとともに、上記コテ先の各凹部
    へのハンダ供給を切り換えるように上記複数のハンダ供
    給手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする
    ハンダ付け装置。
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