JP2017042795A - はんだ付け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】はんだ付けを効率的に行うことのできるはんだ付け装置を提供する。【解決手段】溶融はんだ300を収容するはんだ槽101と、溶融はんだ300を攪拌して流動させる溶融はんだ攪拌部321と、前記溶融はんだ攪拌部321により流動された溶融はんだ300を噴流させる噴流部107bを備え、前記噴流部107bの開口径を変更可能に構成された噴流ノズル107と、を有するはんだ付け装置10である。【選択図】図3
Description
本発明は、はんだ付け装置に関し、特に、局所はんだ付方式によりプリント基板に部品をはんだ付けするはんだ付け装置に関するものである。
プリント基板に部品を自動ではんだ付けする方法として、プリント基板のはんだ面全体にはんだ噴流を接触させる全面はんだ付方式と、プリント基板のはんだ付が必要な個所だけにはんだ噴流を接触させる局所はんだ付方式が知られている。
近年、プリント基板においては、部品の実装密度を高めるため、プリント基板の裏面にも、実装部品を搭載することが行われている。この場合、例えばプリント基板の表面側から挿入して実装する挿入部品のはんだ付けを、全面はんだ付方式により行うと、裏面の実装部品に溶融はんだが接触し、熱による損傷や、はんだ剥がれによる部品の落下等の不具合が発生する。このため、近年では、局所はんだ付方式によるはんだ付けが多く採用されている。
局所はんだ付け方式の技術として、例えば特許文献1には、ろう材を噴流させるノズルを備えた電磁誘導ポンプ式ろう付け槽を、ワークに対して移動させるろう付け槽移動機構を備えたろう付け装置が開示されている。
また、特許文献2には、はんだ槽内に、互いに大きさの異なる開口部をもつ複数の局所ノズルを設けた局所はんだ付け装置が開示されている。特許文献2に記載の局所はんだ付け装置では、はんだ付け局所の領域に適した形状の局所ノズルを、他の局所ノズルに対して相対的に上昇させることで、特定のはんだ付け局所のはんだ付けを行っている。
特許文献1に記載のろう付け装置では、ろう付け槽移動機構によりノズルの位置を移動させることで、はんだ付け範囲全体にろう材を接触させているが、はんだ付け範囲が広範囲である場合にははんだ付け作業に時間がかかり、作業効率の点で問題がある。
また、特許文献2に記載の局所はんだ付け装置では、はんだ槽内に複数の局所ノズルを設けているため、その分、局所ノズルの配列スペースが増大し、はんだ槽のサイズが大きくなる。この場合、はんだ槽のサイズに合わせて、装置全体のサイズが大きくなるため、装置の設置スペースを広く確保する必要がある。
また、はんだ槽が大きくなると、はんだ槽の構成材料が増える分、装置の製造コストが増加する。また、はんだ槽が大きくなると、はんだ槽内に収容する溶融はんだの量も増加するため、はんだ槽との合計重量が大幅に増加する。このため、重量増加に応じて装置各部の強度を上げる必要があり、この点でも、装置の製造コストが増加する。
本発明の目的は、はんだ付けを効率的に行うことのできるはんだ付け装置を提供することにある。
本発明に係るはんだ付け装置の好ましい実施形態としては、溶融はんだを収容するはんだ槽と、溶融はんだを攪拌して流動させる溶融はんだ攪拌部と、前記溶融はんだ攪拌部により流動された溶融はんだを噴流させる噴流部を備え、前記噴流部の開口径を変更可能に構成された噴流ノズルと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、はんだ付けを効率的に行うことのできるはんだ付け装置を実現することができる。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、実施例1のはんだ付け装置10の構成図であり、図1に断面図を、図2に上面図をそれぞれ示している。なお、図1は、図2のA−A線における断面図である。また、図2においては、プリント基板保持テーブル106にプリント基板105が設置されていない状態の上面図を示している。
図1及び図2は、実施例1のはんだ付け装置10の構成図であり、図1に断面図を、図2に上面図をそれぞれ示している。なお、図1は、図2のA−A線における断面図である。また、図2においては、プリント基板保持テーブル106にプリント基板105が設置されていない状態の上面図を示している。
実施例1のはんだ付け装置10は、筺体100、はんだ槽101、はんだ槽101をX方向に移動させるX軸移動機構102、はんだ槽101をY方向に移動させるY軸移動機構103、はんだ槽101をZ方向に移動させるZ軸移動機構104、プリント基板105を保持するプリント基板保持テーブル106を備えている。はんだ槽101には、溶融はんだを噴流させる噴流ノズル107が設置されている。
図1では、プリント基板105に実装する挿入部品108の端子109にはんだ噴流110を接触させてはんだ付を行う場合について示している。
X軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104には、これらをそれぞれX軸方向、Y軸方向、又はZ軸方向に駆動する不図示のモータが内蔵されている。
はんだ槽101には、噴流ノズル107が一体化されて設置されている。このため、はんだ槽101が、X軸移動機構102、Y軸移動機構103、又はZ軸移動機構104によりX軸方向、Y軸方向、又はZ軸方向に移動することで、はんだ噴流ノズル107も、はんだ槽101と共にX軸方向、Y軸方向、又はZ軸に移動する。すなわち、X軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104は、はんだ噴流ノズル107を移動させる噴流ノズル移動機構として機能する。
次に、はんだ槽101について詳細に説明する。
図3及び図4は、はんだ付け装置10に設置されるはんだ槽101の内部構成を示す図であり、図3に断面図を、図4に上面図をそれぞれ示している。なお、図3は、図4のA−A線における断面図である。
図3及び図4は、はんだ付け装置10に設置されるはんだ槽101の内部構成を示す図であり、図3に断面図を、図4に上面図をそれぞれ示している。なお、図3は、図4のA−A線における断面図である。
はんだ槽101内には、溶融はんだ300が収容されており、はんだ槽101の底部から上方にかけて、溶融はんだの流通路120が形成されている。
溶融はんだの流通路120には、上方側に向けて開口する端部を塞ぐように、ノズルベース301が設置されており、ノズルベース301の上面に噴流ノズル107が取り付けられている。噴流ノズル107は、円筒形状の胴体部107aに、溶融はんだを噴流させる噴流部107bが接続されて構成されており(図5(a)参照。)、胴体部107aの下端部が、ノズルベース301の中央に設けられた孔部301aと嵌合するように設置されている。
ノズルベース301の上方には、開口径変更板302が設置されている。図7は、開口径変更板302の構成を示す図であり、図7(a)に上面図を示し、図7(b)に図7(a)のA−A線断面図を示している。
開口径変更板302は、噴流部107bの開口部107cの開口径を変更するためのものであり、図7に示すように、その略中央部には、噴流部107bを挿通させるための差し込み孔302aが形成されている。差し込み穴302aの穴径は、噴流ノズル107の噴流部107bと胴体部107aとの接続部107dの外径より約1mm程度大きい径に形成されている。
図3に示すように、開口径変更板302は、差し込み孔302aに、噴流ノズル107の噴流部107bが挿通された状態で設置されている。開口径変更板302の一端には、開口径変更板302を、噴流部107bからの溶融はんだの噴流方向(図3中矢印で示す方向及びこの方向と逆方向)に移動させる開口径変更板駆動部303が設置されている。
開口径変更機構320は、開口径変更板302及び開口径変更板駆動部303により構成される。
開口径変更板302には、はんだ溜り302bが形成されている(図7参照。)。はんだ溜り302bは、開口径変更板302の表面に、差し込み穴302aを囲むように側壁を設けて形成したものである。はんだ溜り302bは、噴流ノズル107の開口部107cから噴出した溶融はんだを、差し込み穴302aを含む領域に一定量溜めつつ、余剰の溶融はんだは、側壁を乗り越えてはんだ槽101内部に流出するように形成されている。これにより、噴流部107bと開口径変更板302との接触部となる差し込み孔302aの周辺に、高温の溶融はんだが常時流動している状態とすることができる。このため、溶融はんだの固化物の発生による摺動不具合の発生を防止することができる。
すなわち、噴流ノズル107から噴流した後の溶融はんだは、噴流部107bや、差し込み穴302a(噴流部107bと開口径変更板302との接触部)に付着すると、温度低下に伴い固形化する。この場合、開口径変更板302の上下動に支障を来し、円滑なはんだ付け作業の妨げとなる。
このため、開口径変更機構320動作時に、噴流部107bから溶融はんだを噴流させ続けた状態とし、はんだ溜り302bにおいて、差し込み穴302aの周辺に、高温の溶融はんだを常時流動させることで、この領域を十分に加熱し、溶融はんだの固形化を防止することができる。
溶融はんだの流通路120内には、溶融はんだを攪拌してはんだ噴流を発生させるプロペラ304が設置されている。プロペラ304は、接続管307により接続されたモータ305により駆動されて回転し、溶融はんだ300を撹拌して噴流ノズル107に向けて流動させる。これにより、はんだ槽101内の溶融はんだ300が噴流ノズル107に向けて供給され、はんだ噴流110が発生する。
溶融はんだ攪拌部321は、プロペラ304及びモータ305により構成される。
噴流ノズル107の構成について、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、噴流部107bが開いた状態の噴流ノズル107の断面図(図5(a))及び上面図(図5(b))であり、図6は、噴流部107bが閉じた状態の噴流ノズル107の断面図(図6(a))及び上面図(図6(b))である。なお、図5(a)は、図5(b)のA−A線断面図であり、図6(a)は、図6(b)のB−B線断面図である。
図5(a)に示すように、噴流ノズル107の噴流部107bは、バネ性を有する扇状の板材118が、複数枚隙間なく重ね合わされて構成されている。各板材118の根元部は、胴体部107aの側面に接続部107dにおいて溶接されており、これにより、噴流部107bが胴体部107aに接続されている。
図5(a)(b)は、噴流部107bに側面側から外力が付与されていない状態を示している。図5において、噴流部107bは、胴体部107aとの接続部107d側から、開口部107c側に向けて、その開口径が漸次広がる断面形状を有している。
図6(a)(b)は、噴流部107bの側面側から中心部に向けて、外力600が付与されている状態を示している。図6(a)に示すように、噴流部107bは、側面側から付与される外力600により、板材118同士の重なり面積が大きくなり、開口部107cが縮径する。図6(a)では、噴流部107bの開口部107cの開口径は、胴体部107aの径と略同等となっている。
上記したように、板材118はバネ性を有しているため、噴流部107bに外力600が付与されない状態となると、開口部107cが再度広がり、板材118同士の重なり面積が減少して、図6に示す状態から図5の状態に戻るように構成されている。すなわち、噴流ノズル107は、噴流部107bへの外力600の付与を制御することにより、開口部107cの径を連続的に変化させることが可能に構成されている。
開口径変更板302は、差し込み孔302aに噴流ノズル107の噴流部107bが挿通された状態で、開口径変更板駆動部303により駆動されて上下動する。図3に示すように、開口径変更板302は、噴流ノズル107の噴流部107bと胴体部107aとの接続部107dを下限位置として、この位置から、開口径変更板駆動部303により駆動されて、開口部107c側(上方)に移動する。このとき、噴流部107bの側面には、開口径変更板302の差し込み孔302aの内壁により、中心側への押し込み力が加えられ、板材118同士が重なり合うことで、開口部107cが縮径する(図6(a)、(b)参照。)。開口部107cの開口径が最小となった時点におけるはんだ槽101内の状態を図8及び図9に示す。なお、図8は、図9のA−A線における断面図である。
また、開口径変更板駆動部303により、開口径変更板302を、図8及び図9に示す状態から、接続部107dの位置(図3参照。)まで移動させることで、噴流部107bに押し込み力が付与されなくなり、各板材118のバネ性により開口部107cが拡径し、噴流部107bが元の状態(図5参照。)に戻る。
このように、実施例1のはんだ付け装置10は、開口径変更板302を、噴流部107bからの溶融はんだの噴流方向に移動させることにより、開口部107cの開口径を連続的に変更することができる。
次に、実施形態に係るはんだ付け装置10について、図10を参照してさらに説明する。図10に示すように、はんだ付け装置10は、処理部700、制御部701、はんだ付け装置本体703、記憶部704、入力部705を有している。
記憶部704は、はんだ付けを行う基板の種類毎に予め設定された、はんだ付け装置本体703の各部の設定条件に関するデータを記憶している。はんだ付け装置本体703の各部の設定条件に関するデータは、はんだ付け作業の対象となる各種の基板における、はんだ付け処理を行う位置及び範囲や、はんだ付けする部品のサイズ、種類等の製品情報に応じて予め設定された、はんだ付け装置の各部の設定条件である。具体的には、例えば、噴流ノズルの設置位置及び移動範囲、各噴流ノズル設置位置における開口径変更板302の位置、各噴流ノズル設置位置におけるモータ305のモータ回転数である。
すなわち、はんだ付け処理を行う位置及び範囲は、はんだ付け対象となる基板の種類毎に指定されている。このため、プリント基板保持テーブル106にプリント基板105を保持した後に、噴流ノズル107を設置する位置や、噴流ノズル107を移動させる範囲を予め設定して、記憶部704に記憶させておく。
例えば、図1に示す例では、プリント基板105の裏面に、表面実装部品111が設置されているため、この表面実装部品111にはんだ噴流が接しないように、噴流ノズル107の設置位置や、噴流ノズル107の移動範囲を設定する。
また、各噴流ノズル設置位置において、噴流ノズル107の開口部107cの開口径が、はんだ付けする部品のサイズに応じた径となるようにするため、各噴流ノズル設置位置毎に、所望の開口径に対応する開口径変更板302の設置位置を予め設定し、記憶部704に記憶させておく。
また、噴流部107bから噴流されるはんだ噴流の噴流高さは、開口部107cの径の変更に伴い変動する。また、はんだ付けに必要とされるはんだ噴流の噴流高さは、はんだ付けする部品の種類毎に異なっている。このため、各噴流ノズル設置位置において、開口部107cの径を、はんだ付けする部品のサイズに応じた径としたときに、はんだ付けする部品の種類に応じた噴流高さを得られるモータ305の回転数を予め設定し、記憶部704に記憶させておく。
すなわち、はんだ噴流が安定せず、噴流高さが所望の噴流高さより低くなると、はんだ接続部に溶融はんだが十分に付着しない「はんだ無し不良」や、基板のスルーホール内部へのはんだ充填量が不足することによる「フローアップ不足不良」が発生する。また、はんだ噴流の噴流高さが、所望の噴流高さより高くなると、基板内に組み込まれている電子部品が浮き上がる「部品浮き不良」や、はんだ付け作業時に、基板の上面に溶融はんだが噴きあがる「噴き上がり不良」が発生する。
噴流ノズル107から噴流されるはんだ噴流の噴流高さを一定高さに維持し、安定したはんだ噴流を維持することで、はんだ付け処理を高精度に行うことができ、高品質なはんだ付け製品を得ることができる。
なお、記憶部704には、上記したような、各種基板毎に予め設定された、はんだ付け装置本体703の各部の設定条件に関するデータだけでなく、入力部705から入力された製品情報に応じて、はんだ付け装置本体703の各部の設定条件を算出するプログラムを記憶させてもよい。
処理部700は、入力部705から入力される指令に従って、各種の指令を制御部701に出力する。
また、処理部700は、CPU等の演算装置を備えており、記憶部704に記憶されているデータを読出し、読出したデータと、入力部705により入力された製品情報とを照合して、はんだ付け装置本体703の各部の動作条件を選択する。又は、処理部700は、記憶部704に記憶されているプログラムを読出し、入力部705により入力された製品情報に基づき、はんだ付け装置本体703の各部の動作条件を算出する。
制御部701は、処理部700で選択又は算出された設定条件に基づき、はんだ付け装置本体703の各部を制御する。
例えば、制御部701は、処理部700で選択された設定条件に基づいて、開口径変更機構320を作動させる。具体的には、制御部701は、開口径変更板駆動部303を駆動し、開口径変更板302を移動させる。また、制御部701は、処理部700で選択された設定条件に基づいて、溶融はんだ攪拌部321を作動させる。具体的には、制御部701は、モータ305を駆動し、プロペラ304を回転させる。また、制御部701は、処理部700で選択された設定条件に基づいて、X軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104に内蔵されているモータを駆動し、X軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104を移動させて、噴流ノズル107(はんだ槽101)を移動させる。
以下に、はんだ付け装置10を用いたはんだ付け方法の一連の動作及び制御について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップ1000では、入力部705により、はんだ付け処理の処理対象となる基板の製品情報が、記憶部704に記憶される。基板の製品情報としては、例えば、基板の製品番号であってもよく、基板内においてはんだ付け処理を行う位置及び範囲や、はんだ付けする部品のサイズ、種類であってもよい。
次に、ステップ1001では、処理部700は、ステップ1000において記憶部704に入力された基板の製品情報を読出し、また、記憶部704に予め記憶されている、はんだ付け装置本体703の各部の設定条件に関するデータを読み出す。そして、両データを照合して、ステップ1000で入力された基板の種類に適したはんだ付け処理がされるように、はんだ付け装置本体703の各部の設定条件を選択する。
はんだ付け装置本体703の各部の設定条件に関するデータとしては、具体的には、例えば、噴流ノズルの設置位置及び移動範囲、各噴流ノズル設置位置における開口径変更板302の位置、各噴流ノズルの設置位置におけるモータ305のモータ回転数である。
次に、ステップ1002では、作業者は、ステップ1000にて記憶部704に製品情報が入力されたプリント基板105を、プリント基板保持テーブル106にセットする。
次に、ステップ1003では、はんだ付け装置本体703の動作開始の指令が、入力部705により、処理部700に入力される。処理部700は、入力部705からの指令に応じて、はんだ付け装置本体703の各部の動作を開始するように、制御部701に指令する。
制御部701からの指令に基づき、モータ305によりプロペラ304が回転駆動される。これにより、溶融はんだが噴流ノズル107に向けて供給されて、噴流部107bからの溶融はんだの噴流が開始される。
ステップ1004では、処理部700は、噴流ノズル107からの噴流開始時点から、予め設定された、はんだ噴流保持時間を経過したか否かの判断を行う。ここで、はんだ噴流保持時間とは、例えば、はんだ溜り302bに溶融はんだが満たされ、開口径変更板302と噴流部107bとの接触部(差し込み孔302a)に溶融はんだが流動する状態となるまでの時間である。
はんだ噴流保持時間を経過していると判断した場合には、ステップ1005では、処理部700は、開口径変更板302の位置変更が必要であるか否かの判断を行う。具体的には、処理部700は、制御部701を介して、現在の開口径変更板302の位置情報を把握し、ステップ1001で選択した、開口径変更板302の設置位置と対比する。その結果、開口径変更板302の位置変更が必要であると判断した場合には、ステップ1006にて、処理部700は、開口径変更板302を移動させる距離を算出し、制御部701に、開口径変更板駆動部303の駆動及び算出した移動距離を指令する。制御部701は、処理部700からの指令に従って、開口径変更板駆動部303を駆動し、開口径変更板302を移動させて、噴流部107bの開口径を所望の大きさに変更する。
次に、ステップ1007では、処理部700は、プロペラ304用のモータ305の回転数の変更が必要であるか否かの判断を行う。具体的には、処理部700は、現在のモータ305の回転数と、ステップ1001で選択した、モータ305の回転数とを対比する。その結果、モータ305の回転数の変更が必要であると判断した場合には、ステップ1008にて、処理部700は、制御部701に、プロペラ304用のモータ305の回転数の変更を指令する。制御部701は、処理部700からの指令に従って、プロペラ304用のモータ305の回転数を変更する。
次に、ステップ1009では、処理部700は、噴流ノズル107の位置変更が必要であるか否かの判断を行う。具体的には、処理部700は、現在の噴流ノズル107の位置情報を、制御部701を介して把握し、ステップ1001で選択した、噴流ノズル107の設置位置と対比する。その結果、変更が必要であると判断した場合には、ステップ1010にて、処理部700は、噴流ノズル移動機構であるX軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104を移動させる距離をそれぞれ算出し、制御部701に、X軸移動機構102、Y軸移動機構103又はZ軸移動機構104の駆動及び算出した移動距離を指令する。制御部701は、処理部700からの指令に従って、X軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104を駆動し、噴流ノズル107を移動させる。
次いで、ステップ1011では、噴流ノズル107により、はんだ付対象箇所へのはんだ付け処理を開始する。このとき、ステップ1001で選択された設定条件において、噴流ノズル107の移動範囲が指定されていた場合には、制御部701は、X軸移動機構102、Y軸移動機構103、Z軸移動機構104を駆動し、指定された範囲まで噴流ノズル107を移動させる。
次いで、ステップ1012では、処理部700は、ステップ1001にて選択した設定条件を参照して、プリント基板105内における全てのはんだ付け領域のはんだ付け作業が完了したか否かを判断する。完了していないと判断した場合には、ステップ1005に戻り、ステップ1012までの工程を繰り返す。
処理部700は、全てのはんだ付け領域のはんだ付け作業が完了したと判断した場合には、ステップ1013にて、はんだ付け装置本体703の動作を終了する。次いで、ステップ1014にて、作業者は、はんだ付が完了したプリント基板105を、プリント基板保持テーブル106から取り外す。
次いで、ステップ1015にて、処理部700は、全てのプリント基板のはんだ付け作業が終了したが否かを判断する。全ての作業が終了していないと判断した場合には、ステップ1002に戻り、全プリント基板の作業が完了するまで、ステップ1014までの工程を繰り返す。
以上説明した実施例1のはんだ付け装置10では、はんだ付範囲の大きさに応じて、噴流部107bの開口部107cの開口径の大きさを変更することができる。このため、開口部の大きさが互いに異なる複数の噴流ノズルを設置しなくても、単一の噴流ノズルで、種々の開口径でのはんだ付け処理を、効率的に行うことができる。
また、噴流ノズルを複数本設けなくても、単一の噴流ノズル107で、種々の開口径でのはんだ付け処理を実現できるため、はんだ槽101のサイズ低減が可能となる。このため、はんだ槽101の構成材料が少なくなる分、はんだ付け装置10の製造コストを低減することができる。また、はんだ槽101のサイズを低減した場合、収容される溶融はんだの量が少なくなり、はんだ槽101との合計重量が小さくなる。このため、装置各部の強度を上げなくても、安定して使用することができ、この点からも、はんだ付け装置10の製造コストを低減することができる。
また、はんだ槽101のサイズに合わせて、はんだ付け装置10全体のサイズも小さくなるため、狭いスペースでも、はんだ付け装置10を設置することができる。
図12及び図13は、実施例2のはんだ付け装置20の構成図であり、図12に断面図を、図13に上面図をそれぞれ示している。なお、図12は、図13のA−A線における断面図である。
実施例1では、噴流ノズル107が設置されたはんだ槽101を、X軸移動機構102、Y軸移動機構103により移動させることで、はんだ付け位置のX軸方向及びY軸方向の位置変更を行っていたが、実施例2のはんだ付け装置20では、プリント基板保持テーブル506を、X軸移動機構510、Y軸移動機構511により移動させることで、はんだ付け位置のX軸方向及びY軸方向の位置変更を行う例について説明する。なお、実施例2は、上記した点以外は、実施例1と同様の構成であり、共通する構成については、その説明を省略する。
実施例1のはんだ付け装置20は、筺体500、はんだ噴流ノズル507が設置されたはんだ槽501、はんだ槽をZ方向に移動させるZ軸移動機構512、プリント基板保持テーブルをX方向に移動させるX軸移動機構510、プリント基板保持テーブルをY方向に移動させるY軸移動機構511、プリント基板505を保持するプリント基板保持テーブル506と、を備えている。
すなわち、実施例2のはんだ付け装置20では、プリント基板505に対する噴流ノズル507の位置変更が必要であると処理部700が判断した場合には、X軸方向及びY軸方向については、X軸移動機構510、Y軸移動機構511を駆動して、プリント基板505の位置を変更する。また、Z軸方向については、実施例1と同様に、Z軸移動機構512を駆動してはんだ槽501を移動させて、噴流ノズル507の位置を変更する。
なお、はんだ付け処理の一連の動作については、上記した点以外は、図11に示すフローチャートで説明したのと同様にして行うことができ、その説明は省略する。
実施例2のはんだ付け装置20は、はんだ付け位置の位置調整を、プリント基板505の移動により行うため、より効率的に、はんだ付け位置の調整を行うことができる。
10、20…はんだ付け装置、100、500…筺体、101、501…はんだ槽、102、510…X軸移動機構、103、511…Y軸移動機構、104、512…Z軸移動機構、105、505…プリント基板、106、506…プリント基板保持テーブル、107、507…噴流ノズル、107a…胴体部、107b…噴流部、107c…開口部、107d…接続部、108…挿入部品、109…端子、110…はんだ噴流、111…表面実装部品、118…板材、120…溶融はんだの流通路、301…ノズルベース、301a…孔部、302…開口径変更板、302a…差し込み孔、302b…はんだ溜り、303…開口径変更板駆動部、304…プロペラ、305…プロペラ用のモータ、307…接続管、320…開口径変更機構、321…溶融はんだ攪拌部、600…外力、700…処理部、701…制御部、703…はんだ付け装置本体、704…記憶部、705…入力部
Claims (6)
- 溶融はんだを収容するはんだ槽と、
溶融はんだを攪拌して流動させる溶融はんだ攪拌部と、
前記溶融はんだ攪拌部により流動された溶融はんだを噴流させる噴流部を備え、前記噴流部の開口径を変更可能に構成された噴流ノズルと、
を有することを特徴とするはんだ付け装置。 - 前記噴流部は、弾性を有する複数枚の板材を重ね合わせて形成されており、前記板材同士の重なり面積の変更により、前記開口径を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。
- 前記はんだ付け装置は、
前記噴流部を挿通させる孔部を有する開口径変更板と、
溶融はんだの前記噴流部からの噴流方向に前記開口径変更板を移動させる開口径変更板駆動部と、を有し、
前記開口径変更板駆動部は、前記開口径変更板を移動させることで、前記噴流部の開口径を変更することを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。 - 前記はんだ付け装置は、前記噴流ノズルを移動させる噴流ノズル移動機構を有することを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。
- 前記はんだ付け装置は、前記開口径変更板及び前記開口径変更板駆動部を備えた前記開口径変更機構と、前記噴流ノズルを移動させる噴流ノズル移動機構と、前記溶融はんだ攪拌部とをそれぞれ制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のはんだ付け装置。
- 前記開口径変更板は、前記孔部を含む領域に前記溶融はんだを溜めるはんだ溜り部を有することを特徴とする請求項3に記載のはんだ付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015167826A JP2017042795A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | はんだ付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015167826A JP2017042795A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | はんだ付け装置 |
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JP2017042795A true JP2017042795A (ja) | 2017-03-02 |
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ID=58211081
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109202201A (zh) * | 2017-07-03 | 2019-01-15 | 株式会社电装天 | 焊接装置及焊接方法 |
-
2015
- 2015-08-27 JP JP2015167826A patent/JP2017042795A/ja active Pending
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