JP2002343630A - プランジャソレノイド装置 - Google Patents

プランジャソレノイド装置

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JP2002343630A
JP2002343630A JP2001145304A JP2001145304A JP2002343630A JP 2002343630 A JP2002343630 A JP 2002343630A JP 2001145304 A JP2001145304 A JP 2001145304A JP 2001145304 A JP2001145304 A JP 2001145304A JP 2002343630 A JP2002343630 A JP 2002343630A
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arc
bobbin
shaped
solenoid
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Hiroyuki Takizawa
宏行 滝沢
Takashi Muroi
隆 室井
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンとその内部を摺動するプランジャの形
状を摩擦が少なく且つ摺動位置の規制可能なガイド手段
を備えた形状とすることで、円滑な摺動動作を行うこと
ができ、安定した吸引力特性を得ること。 【解決手段】 本発明のプランジャソレノイド装置1
は、円弧状コイル(ソレノイド)3,円弧状ヨーク5,
円弧状プランジャ4の各断面形状が角型形状に形成され
ている。これにより、プランジャ4が摺動する際にボビ
ン2内部の連通孔2Eの4角で該プランジャ4を位置規
制(ガイド)することができるため、摺動の際のプラン
ジャ4のよじれや、ボビン2とプランジャとのずれを防
止することができ、確実にプランジャを摺動させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の電磁駆動装
置として使用するプランジャソレノイド装置に関し、特
に該装置を円弧状に構成した場合に確実に且つ円滑に動
作させることができ、適用する機器の小型化を図るのに
好適な構造を備えたプランジャソレノイド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より電子機器には、目的に応じて小
型の電磁駆動装置として、プランジャソレノイド装置が
用いられている。プランジャソレノイド装置は、一般に
コイルが巻かれたボビン(電磁ソレノイド)と、このボ
ビンに配設され発生磁界を強くする磁性体であるヨーク
と、ボビン内部に動作可能に配設された可動鉄芯(プラ
ンジャと)と上記ボビン内にこの可動鉄芯と相対する側
に固定された固定鉄芯を有している。
【0003】このようなプランジャソレノイド装置で前
記コイルに通電することにより、前記固定鉄芯を含む電
磁ソレノイドに磁束が発生し、ボビン内部に動作可能に
配設されたプランジャ固定鉄芯方向に引きつけられるこ
とになる。
【0004】このようにプランジャソレノイド装置はコ
イルに通電することによりプランジャを可動させるアク
チュエータである。
【0005】ところで、この種の従来におけるプランジ
ャソレノイド装置は、ボビン及びプランジャ自体が直線
形状に形成されたものが主であり、その駆動動作につい
てもこの直線形状に伴い直進的に動作することになる。
このため、このような直線形状のプランジャソレノイド
装置では、電子機器に対してその使用方法や使用箇所が
限定されてしまうことになり、特に小型化の要求がある
シャッターに適用することを考えると、その直線形状で
あるがためにレンズ鏡筒内に設置するには適しておら
ず、設置したとしてもスペースロスが生じ、結果として
小型化の要求を満足することができない。
【0006】そこで、従来では、例えば特開昭50−1
47929号公報に記載の電動シャッターに示すよう
に、ボビン及びプランジャ自体を円弧状に形成したプラ
ンジャソレノイド装置もある。
【0007】この種のプランジャソレノイド装置は、円
弧状に形成することによって、例えばカメラのシャッタ
ー駆動手段として適用した場合には、そのシャッターが
搭載されたレンズ鏡筒の形状に対応させて配置すること
ができるので、設置スペースをロスすることなく設置で
き、また、他の電子機器に対して適用する場合にも直線
形状のものと併用すれば使用方法や使用箇所が限定され
ることもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来における円弧状のプランジャソレノイド装置で
は、その動作性を考えると、ボビン及びプランジャ自体
が円弧状に形成されているため、仮に動作中にプランジ
ャがよじれたり、あるいはボビンとその内部を可動する
プランジャがずれたりしたりすると、プランジャの動作
を円滑に行うことができず、動作時間が長くなるなどカ
メラの性能に大きな影響を及ぼす。また直線形状であれ
ば、そのような動作上の不都合はないが、このような構
成だと、上記の如く特にカメラのシャッター駆動手段と
して適用するには設置スペースのロス等の問題があるこ
とから最適ではない。
【0009】したがって、従来の円弧状のプランジャソ
レノイド装置では、動作性能を向上するためには動作中
にプランジャがよじれることなく、あるいは ボビンと
その内部を可動するプランジャがずれたりしないような
ガイド手段を設けることが望まれているが、前記特開昭
50−147929号公報に記載の提案では、単に円弧
状に形成した装置自体をレンズ鏡筒内に固定した構成で
あり、具体的なガイド手段については述べてはおらず、
プランジャの形状についてもなんら述べられていないの
が現状である。
【0010】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ボビンとその内部を可動するプランジャの
形状を摩擦が少なく且つ可動位置の規制可能なガイド手
段を備えた形状とすることで、円滑な動作を行うことが
でき、安定した動作特性を得ることのできるプランジャ
ソレノイド装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
プランジャソレノイド装置は、ボビンとこのボビンに巻
かれたコイルにより構成される円弧状ソレノイドを保持
する円弧状ヨークと、この円弧状ソレノイドの内部を可
動する円弧状プランジャとを有するプランジャソレノイ
ド装置において、前記円弧状ソレノイド,前記円弧状ヨ
ーク,前記円弧状プランジャの各断面形状を角型形状に
形成したことを特徴とするものである。
【0012】請求項1の発明によれば、上記構成のプラ
ンジャソレノイド装置において、前記円弧状ソレノイ
ド,前記円弧状ヨーク,前記円弧状プランジャの各断面
形状を角型形状に形成したことにより、プランジャが摺
動する際に円弧状ソレノイド内部の四角で該プランジャ
を位置規制(ガイド)することができる。これにより、
摺動の際のプランジャのよじれや、円弧状ソレノイドと
プランジャとのずれを防止することができ、確実にプラ
ンジャを摺動させることができる。
【0013】請求項2に記載の発明のプランジャソレノ
イド装置は、ボビンとこのボビンに巻かれたコイルによ
り構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨーク
と、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プラ
ンジャとを有するプランジャソレノイド装置において、
内壁面に円弧状プランジャの可動方向と同一方向に凹状
の溝を設けた前記円弧状ソレノイドのボビンとこの円弧
状ソレノイドを構成するボビンに設けた凹状の溝に相対
するように外周に凸部が設けられた円弧状プランジャと
を具備したことを特徴とするものである。
【0014】請求項2の発明によれば、上記構成のプラ
ンジャソレノイド装置において、内壁面に円弧状プラン
ジャの可動方向と同一方向に凹状の溝を設けた前記円弧
状ソレノイドのボビンとこの円弧状ソレノイドを構成す
るボビンに設けた凹状の溝に相対するように外周に凸部
が設けられた円弧状プランジャとを設けた構成とするこ
とにより、上記請求項1の発明よりも確実にプランジャ
4の摺動の際の位置決めがなされ、また摺動の際のプラ
ンジャのよじれや円弧状ソレノイドとプランジャとのず
れも確実に防止することができるので、より円滑にプラ
ンジャの摺動動作を行うことが可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明のプランジャソレノ
イド装置は、ボビンとこのボビンに巻かれたコイルによ
り構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨーク
と、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プラ
ンジャとを有するプランジャソレノイド装置において、
前記円弧状プランジャの外周部に動作方向に伸延する凸
部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】請求項3の発明によれば、上記構成のプラ
ンジャソレノイド装置において、前記円弧状プランジャ
の外周部に動作方向に伸延する凸部を設けた構成とする
ことにより、円弧状のソレノイドは内周面とプランジャ
との接触面積を減少して摩擦力を低減することができ、
より一層プランジャの摺動性を向上させることが可能と
なる。
【0017】請求項4に記載の発明のプランジャソレノ
イド装置は、ボビンとこのボビンに巻かれたコイルによ
り構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨーク
と、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プラ
ンジャとを有するプランジャソレノイド装置において、
前記円弧状ソレノイドを薄板の積層構造に形成したこと
を特徴とするものである。
【0018】請求項4の発明によれば、上記構成のプラ
ンジャソレノイド装置において、前記円弧状ソレノイド
を薄板の積層構造に形成したことにより、プランジャソ
レノイド装置を急激に動作させたい要望がある場合にも
動作効率に悪影響を及ぼす渦電流を抑制し、安定した動
作特性を得ることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。 第1の実施の形態: (構成)図1乃至図3は本発明の係るプランジャソレノ
イド装置の第1の実施の形態を示し、図1は該装置の全
体の構成を示す構成斜視図、図2は本発明の各実施の形
態にて用いられるボビンの構成を示すもので、図2
(a)は一体成形されたボビンの構成を示す構成斜視
図、図2(b)は2分割されたボビンの製造方法及び構
成を示す構成斜視図、図3は本実施の形態の装置の特徴
となる構成を説明するためのもので、図3(a)は図1
に示す装置の断面図、図3(b)は図3(a)のA−A
線断面図である。
【0020】図1に示すように、本実施の形態のプラン
ジャソレノイド装置1は、コイル(電磁ソレノイド)3
が巻かれた円弧形状のボビン2と、このボビン2に取り
付けられた磁性体であるヨーク5と、円弧形状のボビン
2内部に摺動可能に配設された円弧形状のプランジャ
(可動鉄芯)4と、ボビン2の基端部に配置され、プラ
ンジャ5を吸引する磁束を発生させる固定鉄芯8(図3
参照)等で主に構成されている。
【0021】コイル3は銅線等の巻線を巻回して電磁ソ
レノイドを構成したもので、図示はしないが該銅線の両
基端部が導出され、この導出された両基端部は図示しな
い電流発生手段(例えば制御手段)に接続される。すな
わち、この制御手段によって該コイル3に流れる電流の
オン/オフが制御されることにより、該装置のプランジ
ャソレノイド装置の吸引動作が制御されるようになって
いる。
【0022】前記コイル3が巻回されるボビン2は、内
部にプランジャを摺動するための連通孔が形成されてお
り、この連通孔に同じ円弧形状のプランジャ4が摺動可
能に配置されている。
【0023】また、ボビン2の外側には、磁性体から成
るヨーク5が取り付けられている。このヨーク5は、コ
イル3に流れる電流によってプランジャ4を電磁的に駆
動するのに必要な磁界(磁束)を発生するためのもの
で、その形状はコの字形状に形成され、両端側がボビン
2の両側基端部を挟持するようにして固定している。
【0024】また、本実施の形態では、より吸引特性を
向上するために、コの字形状の前記ヨーク5の作用面
(底面)を円弧形状のボビン2の内側に配置するように
している。つまり、円弧形状の内側にヨーク5の作用面
が配置されることにより、該ヨーク5とコイル3とに生
じる磁路を短くして、その磁力を増大させることでプラ
ンジャ4の吸引力を強くしている。
【0025】本実施の形態のプランジャソレノイド装置
1では、上記目的を達成するために、ボビン2とその内
部を摺動するプランジャ4の形状を摩擦が少なく且つ摺
動位置の規制可能なガイド手段を備えた形状に構成した
ことが特徴である。
【0026】具体的なガイド手段の構成は、例えばボビ
ン2の連通孔を角形形状にし、これに伴いこの角形形状
の連通孔に摺動するプランジャ4の断面形状についても
同様の角形形状に形成して構成している。すなわち、ボ
ビン2の連通孔及びプランジャ4を共に角形形状に形成
することで、プランジャ4が連通孔内部を摺動する際に
その連通孔の四角で同形状のプランジャを位置規制(ガ
イド)することができる。これにより、摺動の際のプラ
ンジャ4のよじれを防止するとともに、ボビン2とプラ
ンジャ4とのずれも生じることもなく、確実にプランジ
ャ4を摺動させることが可能になる。
【0027】また、本実施の形態のプランジャソレノイ
ド装置1では、さらに製造コストの低減化及び簡略化を
図るための改良も成されている。このような改良が成さ
れたボビン2の具体的な構成例が図2に示されている。
【0028】図2(a)に示す構成例では、円弧形状の
ボビン2は通常の成形工程によって成形される。つま
り、煩雑な製造作業がなく簡単な成形工程でボビン2の
本体形状を成形することができる。この方法は従来より
実施がなされているものではあるが円弧形状で且つ角形
形状の孔2dを有するボビン2を製造する場合にも勿論
適用することが可能である。
【0029】この成形方法によって成型されたボビン2
は、図2(a)に示すように、円弧形状に形成され対向
配置された両側側面部2aと、これら側面部2aに介在
される底面部2cと、両側側面部2aの両側基端部を挟
持するように配置され、ヨーク5を取り付けるための取
付面部2Eとを含んで形成されることになる。なお、本
例の場合、両側面部2a及び底面部2cに角形形状のプ
ランジャ4がガイドされながら摺動することになる。
【0030】一方、図2(b)に示す構成例では、円弧
形状のボビン2の本体を上下2つに分割にしたものをそ
れぞれ成形し、それらを組み立てることによりボビン2
を製造する製造方法が採用されている。このような製造
方法は本発明の係る各実施の形態を実施する上で特に望
ましい方法である。
【0031】具体的には、ボビン2を上下2分割した第
1及び第2の筐体6A,7Aをそれぞれ通常の成形工程
によって成形する。この場合、第1の筐体6Aは、角形
形状の連通孔2Eを形成するための溝部6eを有するコ
の字形状の本体部6bと、この本体部6bの両側基端部
を挟持するように配置され、ヨーク5を取り付けるため
の取付面部6aとを含んで形成される。また、他方の筐
体7Aとの組み合わせる際の位置決めを簡単に且つ確実
に実行するための位置決め凸部6cが、前記本体部6b
の両側側面の所定箇所に形成されている。
【0032】また、前記第1の筐体6Aの組み合わせさ
れる第2の筐体7Aは、前記第1の筐体6Aの略同様に
角形形状の連通孔2Eを形成するための溝部7eを有す
るコの字形状の本体部7bと、この本体部7bの両側基
端部を挟持するように配置され、ヨーク5を取り付ける
ための取付面部7aとを含んで形成される。また、前記
本体部7bの両側側面の所定箇所には、前記第1の筐体
6Aと組み合わせる際に第1の筐体6A側の位置決め凸
部6cと嵌合するための位置決め凹部7cが形成されて
いる。
【0033】次に、このように形成された第1の筐体6
Aと第2の筐体7Aを図2(b)に示すように組み合わ
せる。このとき、第1の筐体6Aの位置決め凸部6cを
第2の筐体7Aの位置決め凹部7cに嵌合するようにし
て組み合わせることにより、位置決めがなされる。つま
り、位置決め凸部6cと位置決め凹部7cとの嵌合によ
り、第1の筐体6Aの本体部6bの位置決め凸部6c以
外の端面6dと第2の筐体7Aの本体部7bの位置決め
凹部7c以外の端面7dとが、また第1の筐体6Aの各
取付面部6aの端面と第2の筐体7Aの各取付面部7a
の端面とがそれぞれ完全に位置決めされた状態で密着す
ることができる。
【0034】こうして、第1の筐体6Aと第2の筐体7
Aの接合部分を、例えば接着剤を用いた接着工程又は溶
着工程によって完全に固着することにより、本実施の形
態例で使用される角形形状の連通孔2Eを有するボビン
2と成す。
【0035】このように構成されたボビン2の連通孔2
Eの角形形状に合わせてプランジャ4の形状も角形形状
に形成されることになる。
【0036】図3に上記構成のボビン2及びプランジャ
4を用いて完成した本実施の形態のプランジャソレノイ
ド装置の構成が示されている。
【0037】図3(a)に示すように、本実施の形態で
は、円弧形状のボビン2の連通孔2E内に同形状のプラ
ンジャ4が摺動可能に嵌装されており、またボビン2の
基端部には、固定鉄芯8が取り付けられている。
【0038】なお、プランジャ4の基端部は角錐形状に
形成されており、これと接合する固定鉄芯8のプランジ
ャ側の基端部については、凹状の角錐形状に形成される
ようになっている。また、固定鉄芯の8の内部の所定箇
所には、プランジャ4の摺動によって圧縮された空気を
外部へと逃がすための空気孔8aが設けられている。こ
れにより、さらにプランジャ4の摺動性を向上すること
ができる。
【0039】(作用)次に、本実施の形態の特徴となる
動作を図3を参照しながら詳細に説明する。
【0040】いま、図1に示すプランジャソレノイド装
置1を駆動するものとする。このとき、図示しない制御
手段によってコイル3に電流を流すと、ボビン2内部に
磁束が発生する。
【0041】すると、ボビン2内部に摺動可能に装着さ
れたプランジャ4がこの磁束の発生に伴い磁束の中心方
向に向かって摺動することになる。
【0042】このとき、本実施の形態では、図3(b)
のA−A線断面図に示すように、プランジャ4及びボビ
ン2の連通孔2Eの形状が角形形状になっているので、
プランジャ4はその連通孔2Eの四角で位置規制(ガイ
ド)されながら基端部が固定鉄芯8側に向けて摺動する
ことになる。これにより、摺動の際のプランジャ4はよ
じれることなく、またボビン2とプランジャ4とのずれ
も生じることもなく、確実にプランジャ4を摺動させる
ことができる。
【0043】そして、この摺動駆動によってプランジャ
4の基端部が固定鉄芯8の方向に吸引されることにな
る。
【0044】また、吸引を解除するには、図示しない制
御手段によって、該コイル3への電流の供給を停止する
ことで、ヨーク5とでボビン2内部の中心方向に生じて
いる磁束が解除される。
【0045】すると、ボビン2の固定鉄芯8と接合して
いるプランジャ4が磁束の発生に伴い引きつけられてい
た磁力から解放されることで、例えばプランジャ4の逆
側基端部に取り付けられたばね等の付勢力によって、ボ
ビン2の外側方向に向かって摺動することになる。
【0046】このときも、上記通電時における摺動動作
と同様にプランジャ4はその連通孔2Eの四角で位置規
制(ガイド)されながらボビン2の外部方向へと摺動す
ることになり、プランジャの基端部が固定鉄芯8から離
れることになる。
【0047】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、円弧形状のプランジャソレノイド装置におけるボビ
ン2の連通孔2E及びプランジャ4の形状をガイド手段
を意味する角形形状とすることで、摺動の際のプランジ
ャ4のよじれを防止するとともに、ボビン2とプランジ
ャ4とのずれも生じることもなく、確実にプランジャ4
を摺動させることができ、安定した吸引時のプランジャ
ソレノイドを得ることが可能となる。また、第1の筐体
6Aと第2の筐体7Aとを組み合わせてボビン2と成す
製造方法の採用により、製造工程の簡略化及び製造コス
トの低減にも大きく寄与する。
【0048】第2の実施の形態: (構成)図4は本発明の係るプランジャソレノイド装置
の第2の実施の形態を示し、図4(a)は該装置の断面
図、図4(b)は本実施の形態の装置の特徴となる構成
を説明するための図4(a)のB−B線断面図である。
なお、図4は前記第1の実施の形態の装置と同様な構成
要素については同一の符号を付して説明を省略し、異な
る部分のみを説明する。
【0049】本実施の形態では、前記第1の実施の形態
におけるボビン2の連通孔2E及びプランジャ4の角形
形状に変えて、さらにより一層プランジャの摺動位置を
規制し且つ円滑な摺動動作を実行可能とする形状に構成
したことが特徴である。
【0050】本実施の形態のプランジャソレノイド装置
1Aは、図4(a)に示すように、その全体構成につい
ては前記第1の実施の形態と略同様である。
【0051】異なる点は、図4(b)に示すように、ボ
ビン2Aにおいて、ボビン2Aの連通孔2Eを丸形形状
に形成するとともに、該連通孔2Eの内周面のプランジ
ャ4の摺動方向と同一方向の面上に2つの凹形状のガイ
ド溝2aが対向配置されるように形成し、これに伴いこ
の丸型形状の連通孔2Eに摺動するプランジャ4Aの断
面形状についても同様の丸形形状に形成するとともに、
外周面上の所定位置に前記2つのガイド溝2aに係合し
て摺動可能な2つの凸部4aを形成して構成したことで
ある。
【0052】また、上記ボビン2の連通孔2Eの形状の
変更に伴い、該ボビンの成形工程では、この連通孔2E
の形状に合った成形板を用意して、前記第1の実施の形
態と略同様に第1及び第2の筐体をそれぞれ成形し、組
み合わせるようにして製造すれば良い。
【0053】(作用)上記構成のプランジャソレノイド
装置1Aにおいては、前記第1の実施の形態の装置と略
同様に動作するが、さらに、本実施の形態では、図4
(b)のB−B線断面図に示すように、該装置1Aにお
いて、ボビン2Aの連通孔2E内をプランジャ4Aが摺
動する際に、プランジャ4Aの2つの凸部4aがボビン
2Aの連通孔2Eのガイド溝2aに係合して位置規制
(ガイド)されながら摺動することになる。
【0054】その他の作用については前記第1の実施の
形態と略同様である。
【0055】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、前記第1の実施の形態よりも確実にプランジャ4の
摺動の際の位置決めがなされ、また摺動の際のプランジ
ャ4Aのよじれやボビン2Aとプランジャ4Aとのずれ
も確実に防止することができるので、より円滑にプラン
ジャ4Aの摺動動作を行うことが可能となり、該装置1
Aにおけるプランジャの吸引特性を向上させることが可
能となる。
【0056】第3の実施の形態: (構成)図5は本発明の係るプランジャソレノイド装置
の第3の実施の形態を示し、図5(a)は該装置の断面
図、図5(b)は本実施の形態の装置の特徴となる構成
を説明するための図5(a)のC−C線断面図である。
なお、図5は前記第1の実施の形態の装置と同様な構成
要素については同一の符号を付して説明を省略し、異な
る部分のみを説明する。
【0057】本実施の形態では、ボビン2の連通孔2E
とプランジャ4との接触面積を縮小して摺動の際の摩擦
力を低減するように改良を施したことにより、前記第1
の実施の形態よりもより摺動性を向上させて、安定した
吸引特性のプランジャソレノイド装置を得られるように
構成したことが特徴である。
【0058】本実施の形態のプランジャソレノイド装置
1Bは、図5(a)に示すように、その全体構成につい
ては前記第1の実施の形態と略同様である。
【0059】異なる点は、図5(b)に示すように、ボ
ビン2Bにおいて、ボビン2Bの連通孔2Eを角形形状
に形成するとともに、該連通孔2Eの内周面のプランジ
ャ4Bの摺動方向と同一方向の面上に2つの凸形状の摩
擦減少凸部2fをそれぞれ対向配置するように形成し、
さらに他の内周面の両側面上に、プランジャ4Bの摺動
方向と同一方向に多少幅広の摩擦減少凹部2gをそれぞ
れ形成したことが特徴である。また、このような連通孔
2Eの形状に伴いこの角形形状の連通孔2Eに摺動する
プランジャ4Bの断面形状についても同様の角形形状に
形成している。
【0060】つまり、連通孔2Eの内側面の所定位置に
少なくとも4つの摩擦減少凸部2f及び2つの摩擦減少
凹部2gを形成したことにより、内部を摺動するプラン
ジャ4Bとの摺動面積(接触面積)を縮小して摺動の際
の摩擦力を低減することが可能となる。
【0061】また、上記ボビン2Bの連通孔2Eの形状
の変更に伴い、該ボビン2Bの成形工程では、この連通
孔2Eの形状に合った成形板を用意して、前記第1の実
施の形態と略同様に第1及び第2の筐体をそれぞれ成形
し、組み合わせるようにして製造すれば良い。
【0062】(作用)上記構成のプランジャソレノイド
装置1Bにおいては、前記第1の実施の形態の装置と略
同様に動作するが、さらに、本実施の形態では、図5
(b)のC−C線断面図に示すように、該装置1Bにお
いて、ボビン2Bの連通孔2E内をプランジャ4Bが摺
動する際に、プランジャ4Bは、連通孔2Eの内側面の
4つの摩擦減少凸部2fと摩擦減少凹部2gを除く内周
面との少ない接合面と接触し且つ位置規制(ガイド)さ
れながら摺動することになる。
【0063】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、前記第1及び第2の実施の形態の効果を得ることは
勿論のこと、前記第1及び第2の実施の形態よりボビン
2の連通孔2Eの内周面とプランジャ4との接触面積を
減少して摩擦力を低減することができるので、より一層
プランジャの摺動性を向上させることができ、プランジ
ャソレノイドの吸引特性の安定化を図ることが可能とな
る。
【0064】第4の実施の形態: (構成)図6は本発明の係るプランジャソレノイド装置
の第4の実施の形態を示し、図6(a)は該装置の断面
図、図6(b)は本実施の形態の装置の特徴となる構成
を説明するための図6(a)のD−D線断面図である。
なお、図6は前記第1の実施の形態の装置と同様な構成
要素については同一の符号を付して説明を省略し、異な
る部分のみを説明する。
【0065】本実施の形態では、前記第3の実施の形態
と同様にボビン2の連通孔2Eとプランジャ4との接触
面積を縮小して摺動の際の摩擦力を低減するとともに、
さらに前記第2の実施の形態と同様に連通孔2E及びプ
ランジャ4の形状を該プランジャの摺動位置を規制し且
つ円滑な摺動動作を実行可能とする形状とするように改
良を施したことにより、前記第1の実施の形態よりもよ
り摺動性を向上させて、安定したプランジャソレノイド
装置を得られるように構成したことが特徴である。
【0066】本実施の形態のプランジャソレノイド装置
1Cは、図6(a)に示すように、その全体構成につい
ては前記第1の実施の形態と略同様である。
【0067】異なる点は、図6(b)に示すように、ボ
ビン2Cにおいて、前記第2の実施の形態(図4参照)
と略同様にボビン2Cの連通孔2Eを丸形形状に形成す
るとともに、該連通孔2Eの内周面のプランジャ4Bの
摺動方向と同一方向の面上に凹形状のガイド用凹部2h
をそれぞれ対向配置するように形成したことが特徴であ
る。
【0068】また、このような連通孔2Eの形状に伴い
この丸形形状の連通孔2Eに摺動するプランジャ4Bの
断面形状についても同様の丸形形状に形成するととも
に、外周面上の所定位置に前記2つのガイド用凹部2h
の配置に合わせてこれらガイド用凹部2hに係合して摺
動可能な2つの摩擦減少凸部4cを形成している。
【0069】なお、本実施の形態では、ボビン2Cの連
通孔2Eの外径は、前記第2の実施の形態(図4(b)
参照)のボビン2の連通孔2Eよりも多少大きく形成さ
れており、つまり、前記2つのガイド用凹部2hと係合
するプランジャ4Cの2つの摩擦減少凸部4c及び連通
孔2Eの他の内周面の所定箇所に接合するプランジャ4
Cの他の摩擦減少凸部4cのみが接合する大きさ形状で
形成されるようになっている。
【0070】すなわち、上記構成によれば、ボビン2C
の2つのガイド用凹部2hとプランジャ4Cの2つの摩
擦減少凸部4cと、連通孔2Eの他の内周面の所定箇所
とプランジャ4Cの他の摩擦減少凸部4cとのこれらの
部材間のみが接合することになるので、前記第3の実施
の形態と同様に内部を摺動するプランジャ4Bとの摺動
面積(接触面積)を縮小して摺動の際の摩擦力を低減す
ることが可能となる。さらに、前記ボビン2Cの連通孔
2Eの2つのガイド用凹部2h及びこれらに係合するプ
ランジャ4Cの摩擦減少凸部4cをそれぞれ形成するこ
とにより、プランジャ4Cの摺動の際の位置規制(ガイ
ド)を確実に行うことができる。
【0071】また、上記ボビン2Cの連通孔2Eの形状
の変更に伴い、該ボビン2Cの成形工程では、この連通
孔2Eの形状に合った成形板を用意して、前記第1の実
施の形態と略同様に第1及び第2の筐体をそれぞれ成形
し、組み合わせるようにして製造すれば良い。
【0072】(作用)上記構成のプランジャソレノイド
装置1Cにおいては、前記第1の実施の形態の装置と略
同様に動作するが、さらに、本実施の形態では、図6
(b)のC−C線断面図に示すように、該装置1Cにお
いて、ボビン2Cの連通孔2E内をプランジャ4Cが摺
動する際に、プランジャ4Cは、ボビン2Cの2つのガ
イド用凹部2hとプランジャ4Cの2つの摩擦減少凸部
4cと、連通孔2Eの他の内周面の所定箇所とプランジ
ャ4Cの他の摩擦減少凸部4cとの少ない接合面積で、
且つ2つのガイド用凹部2hより位置規制(ガイド)さ
れながら摺動することになる。
【0073】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、前記第1乃至第3の実施の形態の効果を得ることは
勿論のこと、前記第3の実施の形態よりボビン2の連通
孔2Eの内周面とプランジャ4との接触面積を減少して
摩擦力を低減することができるので、より一層プランジ
ャの摺動性を向上させることができ、プランジャソレノ
イド装置の吸引特性の安定化を図ることが可能となる。
【0074】ところで、本発明では、プランジャソレノ
イド装置1のよる吸引速度を例えば急激に動作させた
り、あるいは交流的に動作させたい要望がある場合にも
動作効率に悪影響を及ぼす渦電流を抑制し、安定したス
イッチ性能を得ることが可能である。このような実施の
形態を図7に示す。
【0075】第5の実施の形態: (構成)図7は本発明の係るプランジャソレノイド装置
の第5の実施の形態を示し、薄板の積層構造である積層
ヨークを用いて構成された装置の構成を示す断面図であ
る。なお、図7は前記第1の実施の形態の装置と同様な
構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、
異なる部分のみを説明する。
【0076】本実施の形態のプランジャソレノイド装置
1Dは、図7に示すように、その全体構成については前
記第1の実施の形態と略同様であるが、通常のヨーク5
に替えて、薄板の積層構造である積層ヨーク5Aを用い
て構成したことが異なる点である。なお、積層ヨーク5
A以外の構成については、前記第1の実施の形態の装置
1の構成の他に、前記第2乃至第4の実施の形態の装置
1A,1B,1Cにおける構成を適用しても良い。
【0077】通常、円弧形状のプランジャソレノイド装
置では、コイル3に電流を流すと、ボビン2の連通孔2
Eの中心を境にして上側コイル部分と下側コイル部分と
にそれぞれプランジャ4の摺動方向に回るようなループ
状の磁束が発生することになる。そこで、例えば該装置
のスイッチ速度を急激に動作させたり、あるいは交流的
に動作させたりすると、プランジャ4が動作中の際に、
発生しているループ状の磁束に対して垂直方向に渦電流
が発生することもある。この渦電流はコイル3とヨーク
5との磁界の発生を妨げてしまうため、要求されるプラ
ンジャ4の摺動動作に必要な力量を得ることができなく
なってしまう。
【0078】そこで、本実施の形態では、渦電流の発生
を抑制する特性を備えた薄板の積層構造の積層ヨーク5
Aを用いた構成としている。すなわち、磁性体が薄い形
状であると、渦電流の発生を抑制する特性を有している
ことから、この特性を活かし、積層ヨーク5Aは磁性体
としての薄板を複数枚積層して構成する。例えば、積層
ヨーク5Aを構成する薄型の磁性体部材としは、硅素鋼
材があげられる。
【0079】なお、積層ヨーク5Aの薄板の磁性体部材
として上記硅素鋼材に限定されるものではなく、渦電流
を抑制する特性を有していれば他の薄板部材の磁性体を
積層して構成しても良い。
【0080】(作用)本実施の形態のプランジャソレノ
イド装置1Dにおいては、前記第1の実施の形態の装置
と略同様に動作するが、さらに、本実施の形態では、該
装置のプランジャを急激に動作させたり、あるいは交流
的に動作させたりした場合に、渦電流を抑制する特性を
備えたヨーク5Aによってプランジャ4の摺動時に生じ
る渦電流を抑制することができるため、その急激な動作
等が要求される場合に必要な力量を確実に得ることが可
能となる。
【0081】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、前記第1乃至第4の実施の形態の効果を得ることは
勿論のこと、薄型の磁性体を積層してなる積層ヨーク5
Aを用いて装置1Dを構成しているので、プランジャソ
レノイド装置1の吸引動作を例えば急激にしたり、ある
いは交流的に動作させたい要望がある場合にも動作効率
に悪影響を及ぼす渦電流を抑制し、安定したプランジャ
ソレノイド装置を得ることが可能である。
【0082】ところで、本発明に係る上記第1乃至第5
の実施の形態では、ボビン2に巻回されるコイルの巻回
方法については詳細に述べてはいないが、本発明のプラ
ンジャソレノイド装置では、例えば図8又は図9に示す
ようなコイルの巻回方法が適用される。このようなコイ
ルの巻回方法を下記に開示する。
【0083】図8は本発明にかかるプランジャソレノイ
ド装置に採用されたコイルの巻回方法を説明するための
説明図である。なお、図8は図1に示す装置と同様の構
成要素には同一の符号を付してある。
【0084】本例のコイルの巻回方法では、図8に示す
ようにプランジャソレノイド装置1Eを構成する円弧形
状のボビン2に銅線等の巻線3aを巻回することにより
コイル3Aとして形成するが、この場合のコイル3A
は、巻線3a同士が互いに略平行に配置されるように巻
回されることになる。なお、この場合、巻線3a同士が
互いに略平行に配置し易くするために、ボビン2の両側
側面に配置された取付面部及びヨーク5の両側側面部を
それぞれ巻回された巻線3aと略平行となるように該ボ
ビン2及びヨーク5を形成している。
【0085】また、他のコイルの巻回方法は図9に示す
ものがある。
【0086】図9は本発明にかかるプランジャソレノイ
ド装置に採用された他のコイルの巻回方法を説明するた
めの説明図である。なお、図9は図1に示す装置と同様
の構成要素には同一の符号を付してある。
【0087】本例のコイルの巻回方法では、上記巻回方
法と同様に、図9に示すようにプランジャソレノイド装
置1Eを構成する円弧形状のボビン2に銅線等の巻線3
aを巻回することによりコイル3Bとして形成するが、
この場合のコイル3Bは、円弧状形状のボビン2の円弧
の中心に向うように巻線3aが巻回されることにより、
形成されるようになっている。
【0088】なお、本発明に係る第1乃至第5の実施の
形態では、該巻回方法を適用してコイル3を形成するこ
とが望ましい。
【0089】また、本発明に係る第1乃至第5の実施の
形態において、ボビン2の基端部に固定された固定鉄芯
8の空気孔8aの形状については、直線形状であること
が望ましいが曲線でも問題なく、また配置についてはこ
れらの実施の形態の配置構成に限定されるものではな
く、確実に連通孔2E内部の圧縮した空気を外部に逃が
す機能を得られる構成であればどのような構成でも良
い。
【0090】さらに、本発明は上記第1乃至第5の実施
の形態に限定されるものではなく、これら実施の形態の
組み合わせや応用も本発明に適用されるものである。
【0091】[付記項] (付記項1) ボビンとこのボビンに巻かれたコイルに
より構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨー
クと、この円弧状ソレノイドの内部に可動する円弧状プ
ランジャとを有するプランジャソレノイド装置におい
て、前記円弧状ソレノイドを構成しているコイルの巻き
方向は、前記円弧状ソレノイドを構成しているボビンの
円弧の中心に向いていることを特徴とするプランジャソ
レノイド装置。
【0092】(付記項2) ボビンとこのボビンに巻か
れたコイルにより構成される円弧状ソレノイドを保持す
る円弧状ヨークと、この円弧状ソレノイドの内部に可動
する円弧状プランジャとを有するプランジャソレノイド
装置において、前記円弧状ソレノイドを構成していコイ
ルは、コイル同士が互いに略平行に配置されていること
を特徴とするプランジャソレノイド装置。
【0093】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、ボ
ビンとその内部を摺動するプランジャの形状を摩擦が少
なく且つ摺動位置の規制可能なガイド手段を備えた形状
とすることで、円滑な摺動動作を行うことができ、安定
した吸引特性が得られるプランジャソレノイド装置の実
現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプランジャソレノイド装置の第1の実
施の形態を示し、該装置の全体の構成を示す構成斜視
図。
【図2】図2は本発明の各実施の形態にて用いられるボ
ビンの構成を説明するための構成斜視図。
【図3】本実施の形態の装置の特徴となる構成を説明す
るための断面図。
【図4】本発明のプランジャソレノイド装置の第2の実
施の形態を示し、該装置の特徴となる構成を説明するた
めの断面図。
【図5】本発明のプランジャソレノイド装置の第3の実
施の形態を示し、該装置の特徴となる構成を説明するた
めの断面図。
【図6】本発明のプランジャソレノイド装置の第4の実
施の形態を示し、該装置の特徴となる構成を説明するた
めの断面図。
【図7】本発明のプランジャソレノイド装置の第5の実
施の形態を示し、積層ヨークを用いた該装置の構成を説
明するための断面図。
【図8】本発明のプランジャソレノイド装置に採用され
たコイルの巻回方法を説明するための説明図。
【図9】本発明のプランジャソレノイド装置に採用され
た他のコイルの巻回方法を説明するための説明図。
【符号の説明】
1,1A〜1E…プランジャソレノイド装置、 2,2A〜2C…ボビン、 2E…連通孔、 3…コイル(ソレノイド)、 4,4A〜4C…プランジャ(可動鉄芯)、 5…ヨーク(磁性体)、 5A…積層ヨーク、 6A…第1の筐体、 6c…位置決め凸部、 7A…第2の筐体、 7c…位置決め凹部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンとこのボビンに巻かれたコイルに
    より構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨー
    クと、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プ
    ランジャとを有するプランジャソレノイド装置におい
    て、 前記円弧状ソレノイド,前記円弧状ヨーク,前記円弧状
    プランジャの各断面形状を角型形状に形成したことを特
    徴とするプランジャソレノイド装置。
  2. 【請求項2】 ボビンとこのボビンに巻かれたコイルに
    より構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨー
    クと、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プ
    ランジャとを有するプランジャソレノイド装置におい
    て、 内壁面に円弧状プランジャの可動方向と同一方向に凹状
    の溝を設けた前記円弧状ソレノイドのボビンとこの円弧
    状ソレノイドを構成するボビンに設けた凹状の溝に相対
    するように外周に凸部が設けられた円弧状プランジャと
    を具備したことを特徴とするプランジャソレノイド装
    置。
  3. 【請求項3】 ボビンとこのボビンに巻かれたコイルに
    より構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨー
    クと、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プ
    ランジャとを有するプランジャソレノイド装置におい
    て、 前記円弧状プランジャの外周部に動作方向に伸延する凸
    部を設けたことを特徴とするプランジャソレノイド装
    置。
  4. 【請求項4】 ボビンとこのボビンに巻かれたコイルに
    より構成される円弧状ソレノイドを保持する円弧状ヨー
    クと、この円弧状ソレノイドの内部を可動する円弧状プ
    ランジャとを有するプランジャソレノイド装置におい
    て、前記円弧状ソレノイドを薄板の積層構造に形成した
    ことを特徴とするプランジャソレノイド装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159182A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Nidec Sankyo Corp 直動アクチュエータ
US7858864B2 (en) 2007-03-23 2010-12-28 Yamaha Corporation Key actuating apparatus

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