JP2002341476A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2002341476A JP2001125975A JP2001125975A JP2002341476A JP 2002341476 A JP2002341476 A JP 2002341476A JP 2001125975 A JP2001125975 A JP 2001125975A JP 2001125975 A JP2001125975 A JP 2001125975A JP 2002341476 A JP2002341476 A JP 2002341476A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 化学発光、電子顕微鏡、放射線回折、蛍光時
の画像検出システムの画像読み取り装置をコストアップ
せずに高速走査する。 【解決手段】 レーザ励起光源1、2、3と、画像担体
22が載置されるステージ20と、画像担体が発した光
を光電的に検出するフォトマルチプライア30と、レー
ザ光をステージに載置された画像担体上に集光し、か
つ、画像担体から発せられた光を集光して、フォトマル
チプライアに導く光学ヘッド15とを備え、光学ヘッド
が、ステージと平行な面内を二次元的に移動可能に構成
され、レーザ光の光路内に固定され、中央部に穴13が
形成され、穴開き凹面ミラー14を備え、穴開きミラー
が、該レーザ光が穴を通過可能で、かつ、該光学ヘッド
によって集光された光を反射して、その光路が、レーザ
励起光源から発せられ、光学ヘッドに向かうレーザ光の
光路から分岐するように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に関するものであり、さらに詳細には、コストアップを
招くことなく、光学ヘッドを高速で移動させて、画像担
体上を、レーザ光によって走査して、高速で、画像を読
み取ることができ、オートラジオグラフィ画像検出シス
テム、化学発光画像検出システム、電子顕微鏡による画
像検出システムおよび放射線回折画像検出システムと、
蛍光画像検出システムに共通して使用することのできる
画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用いて、被
写体を透過した放射線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シ
ートに設けられた輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光
体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽
性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディ
ジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTな
どの表示手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上
に、放射線画像を再生するように構成された放射線画像
診断システムが知られている(たとえば、特開昭55−
12429号公報、同55−116340号公報、同5
5−163472号公報、同56−11395号公報、
同56−104645号公報など。)。
【0003】また、同様な輝尽性蛍光体を、放射線の検
出材料として用い、放射性標識を付与した物質を、生物
体に投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織
の一部を試料とし、この試料を、輝尽性蛍光体層が設け
られた蓄積性蛍光体シートと一定時間重ね合わせること
により、放射線エネルギーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記
録し、しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光体層を
走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放
出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画像信
号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段
上あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、画像を再
生するように構成されたオートラジオグラフィ画像検出
システムが知られている(たとえば、特公平1−607
84号公報、特公平1−60782号公報、特公平4−
3952号公報など)。
【0004】さらに、光が照射されると、そのエネルギ
ーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域
の電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギ
ーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽
性蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、核酸配
列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触し
て、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標
識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、
化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質
との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄
積性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に、蓄
積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽性蛍光体
層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル画
像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示
手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、放射線
画像を再生して、遺伝子情報などの高分子に関する情報
を得るようにした化学発光画像検出システムが知られて
いる(たとえば、米国特許第5,028,793号、英
国特許出願公開GB第2,246,197Aなど。)。
【0005】また、電子線あるいは放射線が照射される
と、電子線あるいは放射線のエネルギーを吸収して、蓄
積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用いて
励起すると、照射された電子線あるいは放射線のエネル
ギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝
尽性蛍光体を、電子線あるいは放射線の検出材料として
用い、金属あるいは非金属試料などに電子線を照射し、
試料の回折像あるいは透過像などを検出して、元素分
析、試料の組成解析、試料の構造解析などをおこなった
り、生物体組織に電子線を照射して、生物体組織の画像
を検出する電子顕微鏡による画像検出システム、放射線
を試料に照射し、得られた放射線回折像を検出して、試
料の構造解析などをおこなう放射線回折画像検出システ
ムなどが知られている(たとえば、特開昭61−517
38号公報、特開昭61−93538号公報、特開昭5
9−15843号公報など)。
【0006】これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出
材料として使用するシステムは、写真フイルムを用いる
場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要で
あるだけでなく、得られた画像データに画像処理を施す
ことにより、所望のように、画像を再生し、あるいは、
コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を
有している。
【0007】他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光画像検出(fluorescence) システムが知
られている。このシステムによれば、蛍光画像を読み取
ることにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、蛋白
質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などを
おこなうことができ、たとえば、電気泳動させるべき複
数のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加えた後
に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、
あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数
のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA
断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支
持体を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動
されたDNA断片を標識し、励起光により、蛍光色素を
励起して、生じた蛍光を検出することによって、画像を
生成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、あ
るいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳
動させた後に、DNAを変性(denaturation) し、次い
で、サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロー
スなどの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも
一部を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもし
くはRNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変
性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNA
もしくはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選
択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、
生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写
支持体上の目的とするDNAを分布を検出したりするこ
とができる。さらに、標識物質により標識した目的とす
る遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製
して、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵
素を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合
させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発
する蛍光物質に変化させ、励起光によって、生成された
蛍光物質を励起して、生じた蛍光を検出することによっ
て、画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの
分布を検出したりすることもできる。この蛍光画像検出
システムは、放射性物質を使用することなく、簡易に、
遺伝子配列などを検出することができるという利点があ
る。
【0008】これらのオートラジオグラフィ画像検出シ
ステム、化学発光画像検出システム、電子顕微鏡による
画像検出システム、放射線回折画像検出システム、蛍光
画像検出システムは、同様の目的に使用されるものであ
るため、これらのシステムに共通して、使用できる画像
読み取り装置の開発が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、蓄積性蛍光体
シートを用いたオートラジオグラフィ画像検出システ
ム、化学発光画像検出システム、電子顕微鏡による画像
検出システムおよび放射線回折画像検出システムと、蛍
光画像検出システムに共通して使用可能な画像読み取り
装置がすでに提案されている。
【0010】これらのシステムに使用される画像読み取
り装置にあっては、蓄積性蛍光体シートに形成された輝
尽性蛍光体層に励起光を照射し、あるいは、蛍光物質に
よって標識された試料を含んだ転写支持体やゲル支持体
に励起光を照射し、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍
光体が励起されて、放出した輝尽光あるいは試料を標識
している蛍光物質が励起されて、放出した蛍光を、光検
出器に導き、光電的に検出するように構成されており、
励起光の入射方向と、輝尽光あるいは蛍光が放出される
方向が一致するため、輝尽光あるいは蛍光の光路と、励
起光の光路とが異なるように、光路を分ける光学系が設
けられている。
【0011】かかる画像読み取り装置として、レーザ光
によって、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光
体層、あるいは、転写支持体やゲル支持体上を走査する
ために、ミラーと凸レンズを備えた光学ヘッドをX方向
およびY方向に移動させるように構成され、レーザ励起
光源から発せられたレーザ光を、輝尽光あるいは蛍光を
透過する性質を有するダイクロイックミラーによって、
反射させ、さらに、ミラーによって、反射させて、光学
ヘッドに入射させ、光学ヘッドに設けられたミラーによ
って、さらに、反射させ、光学ヘッドに設けられた凸レ
ンズによって、レーザ光を蓄積性蛍光体シートに形成さ
れた輝尽性蛍光体層、あるいは、転写支持体やゲル支持
体上に集光し、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体
が励起されて、放出した輝尽光あるいは試料を標識して
いる蛍光物質が励起されて、放出した蛍光を、光学ヘッ
ドに設けられた凸レンズによって、平行な光とした後、
光学ヘッドに設けられたミラーによって、レーザ光の光
路と同じ方向に反射させ、さらに、ミラーによって、反
射させて、ダイクロイックミラーに入射させ、ダイクロ
イックミラーを透過した輝尽光あるいは蛍光を、光検出
器によって光電的に検出させるように構成された画像読
み取り装置が提案されている。
【0012】また、ミラーと、中央部に穴が形成された
穴開きミラーと、凸レンズを備えた光学ヘッドをX方向
およびY方向に移動させて、レーザ光によって、蓄積性
蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層、あるいは、
転写支持体やゲル支持体上を走査するように構成され、
レーザ励起光源から発せられたレーザ光を、光学ヘッド
に設けられた反射ミラーによって、反射させて、穴開き
ミラーに形成された穴に導き、穴開きミラーに形成され
た穴を通過したレーザ光を、光学ヘッドに設けられた凸
レンズによって、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽
性蛍光体層、あるいは、転写支持体やゲル支持体上に集
光し、輝尽性蛍光体層に含まれた輝尽性蛍光体が励起さ
れて、放出した輝尽光あるいは試料を標識している蛍光
物質が励起されて、放出した蛍光を、光学ヘッドに設け
られた凸レンズによって、平行な光とした後、光学ヘッ
ドに設けられた穴開きミラーによって、レーザ励起光源
とは反対側に、反射させ、さらに、1または2以上のミ
ラーによって反射させて、光検出器に導いて、光電的に
検出させるように構成された画像読み取り装置も提案さ
れている。
【0013】しかしながら、前者にあっては、レーザ光
の波長が異なると、異なるダイクロイックミラーを用い
ることが必要不可欠であり、蛍光物質を効率的に励起す
るという観点から、470ないし480nm、530な
いし540nmおよび630ないし640nm近傍の発
光波長を有するレーザ励起光源を備えた最も一般的な画
像読み取り装置にあっては、異なるレーザ励起光源を使
用するたびに、ダイクロイックミラーを交換することが
要求され、きわめて操作が煩雑であるし、また、3種類
のダイクロイックミラーを用意しておくことが必要で、
コストアップの原因になる。さらに、レーザ光によっ
て、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層、
あるいは、転写支持体やゲル支持体上を高速で走査する
ためには、光学ヘッドを、たとえば、2ないし3m/秒
の高速で移動させる必要があるが、光学ヘッドは、ミラ
ーと凸レンズを備えているため、重量が大きく、光学ヘ
ッドを高速で移動させることが困難で、高速で、画像を
読み取ることが困難であるという問題があった。
【0014】また、後者にあっては、発光波長の異なる
レーザ励起光源を使用しても、ダイクロイックミラーを
交換する必要はなく、また、発光波長の異なるレーザ励
起光源を設けても、レーザ励起光源毎に、ダイクロイッ
クミラーを設けることは必要とされないが、光学ヘッド
は、反射ミラーと、中央部に穴が形成された穴開きミラ
ーと、凸レンズを備えているから、重量が大きく、光学
ヘッドを高速で移動させることが困難で、高速で、画像
を読み取ることが困難であるという問題があった。
【0015】したがって、本発明は、コストアップを招
くことなく、光学ヘッドを高速で移動させて、画像担体
上を、レーザ光によって走査して、高速で、画像を読み
取ることができ、オートラジオグラフィ画像検出システ
ム、化学発光画像検出システム、電子顕微鏡による画像
検出システムおよび放射線回折画像検出システムと、蛍
光画像検出システムに共通して使用することのできる画
像読み取り装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
レーザ光を発する少なくとも1つのレーザ励起光源と、
画像担体が載置されるステージと、前記画像担体が発し
た光を光電的に検出する光検出手段と、前記少なくとも
1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光を前記ス
テージに載置された前記画像担体上に集光し、かつ、前
記画像担体から発せられた光を集光して、前記光検出手
段に導く光学ヘッドとを備え、前記光学ヘッドが、前記
ステージと平行な面内を二次元的に移動可能に構成さ
れ、さらに、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から
発せられ、前記光学ヘッドに向かうレーザ光の光路内に
固定され、中央部に穴が形成された穴開きミラーを備
え、前記穴開きミラーが、前記少なくとも1つのレーザ
励起光源から発せられたレーザ光が前記穴を通過可能
で、かつ、前記画像担体から発せられ、前記光学ヘッド
によって集光された光を反射して、その光路が、前記少
なくとも1つのレーザ励起光源から発せられ、前記光学
ヘッドに向かうレーザ光の光路から分岐するように配置
されたことを特徴とする画像読み取り装置によって達成
される。
【0017】本発明によれば、少なくとも1つのレーザ
励起光源から発せられ、光学ヘッドに向かうレーザ光の
光路内に、中央部に穴が形成された穴開きミラーが設け
られ、穴開きミラーが、少なくとも1つのレーザ励起光
源から発せられたレーザ光が中央部に形成された穴を通
過可能で、かつ、画像担体から発せられ、光学ヘッドに
よって集光された光を反射して、その光路が、少なくと
も1つのレーザ励起光源から発せられ、光学ヘッドに向
かうレーザ光の光路から分岐するように配置されている
から、波長のいかんを問わず、レーザ光を穴開きミラー
の穴を介して、光学ヘッドに導き、画像担体から発せら
れた光の波長のいかんを問わず、画像担体から発せら
れ、光学ヘッドにより集光された光を穴開きミラーによ
って、その光路が、少なくとも1つのレーザ励起光源か
ら発せられ、光学ヘッドに向かうレーザ光の光路から分
岐するように反射することができ、したがって、1枚の
穴開きミラーを設けるだけで、波長の異なるレーザ励起
光源を用いて、画像担体を励起し、画像を読み取ること
が可能になるから、画像読み取り装置のコストダウンを
図ることができる。
【0018】また、本発明によれば、レーザ光によっ
て、画像担体上を走査する光学ヘッドは、少なくとも1
つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光をステージ
に載置された画像担体上に集光し、かつ、画像担体から
発せられた光を集光して、光検出手段に導く機能を有し
ているにすぎないから、従来のように、反射ミラーと、
中央部に穴が形成された穴開きミラーと、凸レンズなど
の集光光学系を備えている必要がないから、光学ヘッド
を、従来の光学ヘッドに比して、大幅に軽量化すること
ができ、したがって、ステージと平行な面内を二次元的
に高速で移動させて、レーザ光により、画像担体を高速
で走査することが可能となり、画像読み取り速度を大幅
に向上させることができる。
【0019】本発明の好ましい実施態様においては、前
記光学ヘッドが、前記少なくとも1つのレーザ励起光源
から発せられたレーザ光を前記ステージに載置された前
記画像担体に向けて、指向させる反射ミラーと、前記少
なくとも1つのレーザ励起光源から発せられ、前記反射
ミラーによって反射されたレーザ光を、前記画像担体上
に集光するとともに、前記画像担体から発せられた光を
平行な光として、前記反射ミラーに入射させるレンズ系
とを備え、前記反射ミラーが、前記レンズ系によって、
平行な光とされた前記画像担体から発せられた光を、前
記穴開きミラーに向けて、反射するように構成されてい
る。
【0020】本発明の好ましい実施態様によれば、光学
ヘッドは、従来のように、反射ミラーと、中央部に穴が
形成された穴開きミラーと、凸レンズなどの集光光学系
を備えている必要がなく、反射ミラーとレンズ系を有し
ているのみであるから、、光学ヘッドを、従来の光学ヘ
ッドに比して、大幅に軽量化することができ、したがっ
て、ステージと平行な面内を二次元的に高速で移動させ
て、レーザ光により、画像担体を高速で走査することが
可能となり、画像読み取り速度を大幅に向上させること
ができる。
【0021】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記光学ヘッドが、前記少なくとも1つのレーザ励
起光源から発せられたレーザ光を前記画像担体に向け
て、指向させ、前記画像担体上に集光させるとともに、
前記画像担体から発せられた光を、平行な光として、前
記穴開きミラーに向けて、反射する凹面ミラーを備えて
いる。
【0022】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
光学ヘッドは、少なくとも1つのレーザ励起光源から発
せられたレーザ光を画像担体に向けて、指向させ、画像
担体上に集光させるとともに、画像担体から発せられた
光を、平行な光として、穴開きミラーに向けて、反射す
る凹面ミラーを備えているのみであるから、反射ミラ
ー、穴開きミラーおよび凸レンズを備えた従来の光学ヘ
ッドに比して、大幅に軽量化することができ、したがっ
て、ステージと平行な面内を二次元的に高速で移動させ
て、レーザ光により、画像担体を高速で走査することが
可能となり、画像読み取り速度を大幅に向上させること
ができる。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レンズ系が、非球面レンズによって構成されて
いる。
【0024】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記レンズ系が、凸レンズによって構成されて
いる。
【0025】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、画像読み取り装置は、異なる波長のレーザ光を発す
る2以上のレーザ励起光源を備えている。
【0026】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、画像読み取り装置は、異なる波長のレーザ光を発す
る2以上のレーザ励起光源を備えているから、効率的に
励起可能なレーザ光の波長を異にする蛍光物質によって
標識された試料を含む画像担体や、放射性標識物質の位
置情報が記録された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光
体シートよりなる画像担体に担持された画像を、単一の
画像読み取り装置によって、効率的に、読み取ることが
可能になる。
【0027】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、画像読み取り装置は、さらに、前記画像担体から発
せられ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開き
ミラーによって、反射された光を、前記光検出手段に導
く集光光学系を備えている。
【0028】蛍光画像を担持した転写支持体やゲル支持
体、とくに、アガロースゲル支持体にあっては、蛍光物
質が支持体の深さ方向に分布し、蛍光物質を励起したと
きに、蛍光の発光点が深さ方向に分布するため、転写支
持体やゲル支持体から発せられた蛍光を、光学ヘッドを
用いて、光検出手段に集光させても、蛍光のビームが広
がってしまい、転写支持体やゲル支持体の深い部分から
放出された蛍光が、光検出手段に入射せず、光検出手段
によって受光されないため、蛍光画像の読み取り感度を
十分に向上させることが困難であったが、本発明のさら
に好ましい実施態様によれば、画像読み取り装置は、さ
らに、画像担体から発せられ、光学ヘッドによって集光
され、穴開きミラーによって、反射された光を、光検出
手段に導く集光光学系を備えているから、転写支持体や
ゲル支持体の深い部分から放出された蛍光を、確実に、
光検出手段によって受光させることが可能になり、した
がって、蛍光画像の読み取り感度を大幅に向上させるこ
とが可能になる。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、画像読み取り装置は、さらに、それぞれが、前記2
以上のレーザ励起光源のうち、異なるレーザ励起光源か
ら発せられたレーザ光の波長の光をカットし、前記2以
上のレーザ励起光源のうち、前記異なるレーザ励起光源
から発せられたレーザ光よりの波長の長い光を透過する
特性を有する2以上の励起光カットフィルタを備えた励
起光カットフィルタユニットを備え、前記励起光カット
フィルタユニットが、前記2以上の励起光カットフィル
タのいずれかが、前記画像担体から発せられ、前記光学
ヘッドによって集光され、前記穴開きミラーによって、
反射された光の光路内に、選択的に位置するように移動
可能に構成されている。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、画像読み取り装置は、さらに、それぞれが、2以上
のレーザ励起光源のうち、異なるレーザ励起光源から発
せられたレーザ光の波長の光をカットし、2以上のレー
ザ励起光源のうち、異なるレーザ励起光源から発せられ
たレーザ光よりの波長の長い光を透過する特性を有する
2以上の励起光カットフィルタを備えた励起光カットフ
ィルタユニットを備え、励起光カットフィルタユニット
が、2以上の励起光カットフィルタのいずれかが、画像
担体から発せられ、光学ヘッドによって集光され、穴開
きミラーによって、反射された光の光路内に、選択的に
位置するように移動可能に構成されているから、さら
に、光検出手段が、励起光を検出することに起因して、
画像中にノイズが生成されることを、効果的に、防止す
ることが可能になる。
【0031】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記集光光学系が、前記励起光カットフィルタユニ
ットを透過した光を、前記光検出手段に導くように構成
されている。
【0032】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記集光光学系が、前記画像担体から発せら
れ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開きミラ
ーによって、反射された光を、前記励起光カットフィル
タユニットに集光させ、前記光検出手段に導くように構
成されている。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、画像読み取り装置は、さらに、前記2以上のレーザ
励起光源のうちの1つのレーザ励起光源から発せられた
レーザ光の波長の光をカットし、前記1つのレーザ励起
光源から発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過
する光透過特性を有する励起光カットフィルタを備えた
励起光カットフィルタモジュールを備え、前記励起光カ
ットフィルタモジュールが、交換可能に構成されるとと
もに、前記画像担体から発せられて、前記光学ヘッドに
よって集光され、前記穴開きミラーによって、反射され
た光の光路内に配置可能に構成されている。
【0034】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、画像読み取り装置は、さらに、2以上のレーザ励起
光源のうちの1つのレーザ励起光源から発せられたレー
ザ光の波長の光をカットし、前記1つのレーザ励起光源
から発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過する
光透過特性を有する励起光カットフィルタを備えた励起
光カットフィルタモジュールを備え、励起光カットフィ
ルタモジュールが、交換可能に構成されるとともに、画
像担体から発せられて、光学ヘッドによって集光され、
穴開きミラーによって、反射された光の光路内に配置可
能に構成されているから、標識物質を励起するために用
いるレーザ光の波長に応じて、励起光カットフィルタモ
ジュールを選択して、画像担体から発せられて、光学ヘ
ッドによって集光され、穴開きミラーによって、反射さ
れた光の光路内に配置することにより、さらに、光検出
手段が、励起光を検出することに起因して、画像中にノ
イズが生成されることを、効果的に、防止することが可
能になる。
【0035】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記集光光学系が、前記励起光カットフィルタモジ
ュールを透過した光を、前記光検出手段に導くように構
成されてうる。
【0036】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記集光光学系が、前記画像担体から発せら
れ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開きミラ
ーによって、反射された光を、前記励起光カットフィル
タモジュールに集光させて、前記光検出手段に導くよう
に構成されている。
【0037】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、画像読み取り装置は、さらに、前記2以上のレーザ
励起光源のうちの1つのレーザ励起光源から発せられた
レーザ光の波長の光をカットし、前記1つのレーザ励起
光源から発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過
する光透過特性を有する励起光カットフィルタと、前記
画像担体から発せられ、前記光学ヘッドによって集光さ
れ、前記穴開きミラーによって、反射された光を、前記
光検出手段に導く集光光学系を備えた励起光カットフィ
ルタモジュールを備え、前記励起光カットフィルタモジ
ュールが、交換可能に構成されるとともに、前記画像担
体から発せられて、前記光学ヘッドによって集光され、
前記穴開きミラーによって、反射された光の光路内に配
置可能に構成されている。
【0038】蛍光画像を担持した転写支持体やゲル支持
体、とくに、アガロースゲル支持体にあっては、蛍光物
質が支持体の深さ方向に分布し、蛍光物質を励起したと
きに、蛍光の発光点が深さ方向に分布するため、転写支
持体やゲル支持体から発せられた蛍光を、光学ヘッドを
用いて、光検出手段に集光させても、蛍光のビームが広
がってしまい、転写支持体やゲル支持体の深い部分から
放出された蛍光が、光検出手段に入射せず、光検出手段
によって受光されないため、蛍光画像の読み取り感度を
十分に向上させることが困難であったが、本発明のさら
に好ましい実施態様によれば、画像読み取り装置は、さ
らに、2以上のレーザ励起光源のうちの1つのレーザ励
起光源から発せられたレーザ光の波長の光をカットし、
そのレーザ励起光源から発せられたレーザ光よりも波長
の長い光を透過する光透過特性を有する励起光カットフ
ィルタと、画像担体から発せられ、光学ヘッドによって
集光され、穴開きミラーによって、反射された光を、光
検出手段に導く集光光学系を備えた励起光カットフィル
タモジュールを備え、励起光カットフィルタモジュール
が、交換可能に構成されるとともに、画像担体から発せ
られて、光学ヘッドによって集光され、穴開きミラーに
よって、反射された光の光路内に配置可能に構成されて
いるから、転写支持体やゲル支持体の深い部分から放出
された蛍光を、確実に、光検出手段によって受光させる
ことができ、したがって、蛍光画像の読み取り感度を大
幅に向上させることが可能になり、その一方で、蓄積性
蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に含まれた放射性標識物
質を、レーザ光によって、励起するときは、輝尽光は、
蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の表面近傍から発
せられるため、光学ヘッドを用いて、確実に、光検出手
段に受光させることができ、集光光学系を用いて、輝尽
光を光検出手段に導くときには、かえって、輝尽光のビ
ームが広がって、輝尽光の一部が、光検出手段によって
受光されない場合があり得るが、本発明のさらに好まし
い実施態様によれば、励起光カットフィルタモジュール
は交換可能に構成されているから、蓄積性蛍光体シート
の輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質の画像を
読み取るときには、励起光カットフィルタモジュール
を、集光光学系が備えられていない励起光カットフィル
タモジュールに交換することによって、蓄積性蛍光体シ
ートの輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を、確実
に、光検出手段によって受光させることができ、したが
って、放射性標識物質の画像の読み取り感度を大幅に向
上させることが可能になる。
【0039】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記集光光学系が、前記励起光カットフィルタを透
過した光を、前記光検出手段に導くように構成されてい
る。
【0040】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記集光光学系が、前記画像担体から発せら
れ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開きミラ
ーによって、反射された光を、前記励起光カットフィル
タに集光させて、前記光検出手段に導くように構成され
ている。
【0041】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記集光光学系が、凸レンズによって構成されてい
る。
【0042】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、集光光学系が凸レンズによって構成されているか
ら、励起光カットフィルタモジュールをコンパクトに形
成することができ、励起光カットフィルタモジュールの
取り扱いが容易になるとともに、画像読み取り装置を小
型化することが可能になる。
【0043】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記集光光学系が、凹面ミラーによって構成さ
れている。
【0044】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、画像読み取り装置は、前記画像担体が発した光を光
電的に検出する第一の光検出手段と第二の光検出手段を
備え、さらに、前記2以上のレーザ励起光源のうちの1
つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光の波長の光
をカットし、前記1つのレーザ励起光源から発せられた
レーザ光よりも波長の長い光を透過する光透過特性を有
する第一の励起光カットフィルタと、前記2以上のレー
ザ励起光源のうち、前記1つのレーザ励起光源とは異な
るレーザ励起光源から発せられたレーザ光の波長の光を
カットし、前記1つのレーザ励起光源とは異なるレーザ
励起光源から発せられたレーザ光よりも波長の長い光を
透過する光透過特性を有する第二の励起光カットフィル
タと、前記1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ
光の波長以上の波長の光を反射し、前記1つのレーザ励
起光源とは異なる前記レーザ励起光源から発せられたレ
ーザ光の波長以上の波長の光を透過するダイクロイック
ミラーと、前記画像担体から発せられ、前記ダイクロイ
ックミラーによって反射された光を、前記第一の光検出
手段に集光する第一の集光光学系と、前記画像担体から
発せられ、前記ダイクロイックミラーを透過した光を、
前記第二の光検出手段に集光させる第二の集光光学系を
備えた励起光カットフィルタモジュールを備え、前記励
起光カットフィルタモジュールが、交換可能に構成され
るとともに、前記画像担体から発せられて、前記光学ヘ
ッドによって集光され、前記穴開きミラーによって、反
射された光の光路内に配置可能に構成されている。
【0045】蛍光画像を担持した転写支持体やゲル支持
体、とくに、アガロースゲル支持体にあっては、蛍光物
質が支持体の深さ方向に分布し、蛍光物質を励起したと
きに、蛍光の発光点が深さ方向に分布するため、転写支
持体やゲル支持体から発せられた蛍光を、光学ヘッドを
用いて、光検出手段に集光させても、蛍光のビームが広
がってしまい、転写支持体やゲル支持体の深い部分から
放出された蛍光が、光検出手段に入射せず、光検出手段
によって受光されないため、蛍光画像の読み取り感度を
十分に向上させることが困難であったが、本発明のさら
に好ましい実施態様によれば、画像読み取り装置は、画
像担体が発した光を光電的に検出する第一の光検出手段
と第二の光検出手段を備え、さらに、2以上のレーザ励
起光源のうちの1つのレーザ励起光源から発せられたレ
ーザ光の波長の光をカットし、1つのレーザ励起光源か
ら発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過する光
透過特性を有する第一の励起光カットフィルタと、2以
上のレーザ励起光源のうち、1つのレーザ励起光源とは
異なるレーザ励起光源から発せられたレーザ光の波長の
光をカットし、1つのレーザ励起光源とは異なるレーザ
励起光源から発せられたレーザ光よりも波長の長い光を
透過する光透過特性を有する第二の励起光カットフィル
タと、1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光の
波長以上の波長の光を反射し、そのレーザ励起光源とは
異なるレーザ励起光源から発せられたレーザ光の波長以
上の波長の光を透過するダイクロイックミラーと、画像
担体から発せられ、ダイクロイックミラーによって反射
された光を、第一の光検出手段に集光する第一の集光光
学系と、画像担体から発せられ、ダイクロイックミラー
を透過した光を、第二の光検出手段に集光させる第二の
集光光学系を備えた励起光カットフィルタモジュールを
備え、励起光カットフィルタモジュールが、交換可能に
構成されるとともに、画像担体から発せられて、光学ヘ
ッドによって集光され、穴開きミラーによって、反射さ
れた光の光路内に配置可能に構成されているから、転写
支持体やゲル支持体の深い部分から放出された蛍光を、
確実に、第一の光検出手段および/または第二の光検出
手段によって受光させることができ、したがって、蛍光
画像の読み取り感度を大幅に向上させることが可能にな
り、その一方で、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層
に含まれた放射性標識物質を、レーザ光によって、励起
するときは、輝尽光は、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍
光体層の表面近傍から発せられるため、光学ヘッドを用
いて、確実に、光検出手段に受光させることができ、集
光光学系を用いて、輝尽光を光検出手段に導くときに
は、かえって、輝尽光のビームが広がって、輝尽光の一
部が、第一の光検出手段あるいは第二の光検出手段によ
って受光されない場合があり得るが、本発明のさらに好
ましい実施態様によれば、励起光カットフィルタモジュ
ールは交換可能に構成されているから、蓄積性蛍光体シ
ートの輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質の画
像を読み取るときには、励起光カットフィルタモジュー
ルを、集光光学系が備えられていない励起光カットフィ
ルタモジュールに交換することによって、蓄積性蛍光体
シートの輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を、確実
に、第一の光検出手段あるいは第二の光検出手段によっ
て受光させることができ、したがって、放射性標識物質
の画像の読み取り感度を大幅に向上させることが可能に
なる。
【0046】さらに、本発明のさらに好ましい実施態様
によれば、2種類の蛍光物質によって、選択的に標識さ
れた試料の蛍光画像を担持した画像担体に、同時に、2
つのレーザ励起光源から、レーザ光を照射し、波長の異
なる2種類のレーザ光によって、励起波長が異なる2種
類の蛍光物質を励起して、2種類の蛍光物質から放出さ
れた蛍光を、第一の光検出手段および第二の光検出手段
を用いて、同時に、検出し、2種類の蛍光物質の蛍光画
像を生成することが可能になる。
【0047】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第一の集光光学系が、前記第一の励起光カット
フィルタを透過した光を、前記第一の光検出手段に導く
ように構成されている。
【0048】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記第一の集光光学系が、前記画像担体から発
せられ、前記ダイクロイックミラーによって反射された
光を、前記第一の励起光カットフィルタに集光させて、
前記第一の光検出手段に導くように構成されている。
【0049】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第二の集光光学系が、前記第二の励起光カット
フィルタを透過した光を、前記第二の光検出手段に導く
ように構成されている。
【0050】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記第二の集光光学系が、前記画像担体から発
せられ、前記ダイクロイックミラーを透過した光を、前
記第二の励起光カットフィルタに集光させて、前記第二
の光検出手段に導くように構成されている。
【0051】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第一の集光光学系が、凸レンズによって構成さ
れている。
【0052】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第一の集光光学系が凸レンズによって構成されてい
るから、励起光カットフィルタモジュールをコンパクト
に形成することができ、励起光カットフィルタモジュー
ルの取り扱いが容易になるとともに、画像読み取り装置
を小型化することが可能になる。
【0053】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第二の集光光学系が、凸レンズによって構成さ
れている。
【0054】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第二の集光光学系が凸レンズによって構成されてい
るから、励起光カットフィルタモジュールをコンパクト
に形成することができ、励起光カットフィルタモジュー
ルの取り扱いが容易になるとともに、画像読み取り装置
を小型化することが可能になる。
【0055】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第一の集光光学系が、凹面ミラーによって構成
されている。
【0056】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第二の集光光学系が、凹面ミラーによって構成
されている。
【0057】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記少なくとも1つのレーザ励起手段が、少なくと
も1つの内蔵レーザ励起光源を備え、画像読み取り装置
が、さらに、単一の筐体と、前記筐体内に収容された少
なくとも2つの外部レーザ励起光源と、前記少なくとも
2つの外部レーザ励起光源から発せられたレーザ光を、
それぞれ、画像読み取り装置本体に導く少なくとも2つ
の光ファイバー部材と、前記少なくとも2つの光ファイ
バー部材を覆い、保護する単一の保護チューブ部材を備
えた外部レーザ励起ユニットを備えている。
【0058】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、外部レーザ励起ユニットは、1つの筐体内に、少な
くとも2つの外部レーザ励起光源を備え、少なくとも2
つの外部レーザ励起光源から発せられたレーザ光は、そ
れぞれ、独立した光ファイバー部材によって、画像読み
取り装置本体に導かれ、少なくとも2つの光ファイバー
部材は単一の保護チューブ部材によって、覆われて、保
護されているから、別個の筐体内に、それぞれ、外部レ
ーザ励起光源を収容し、保護チューブ部材によって覆わ
れた独立した光ファイバー部材によって、それぞれから
発せられたレーザ光を画像読み取り装置本体に導く場合
に比して、画像読み取り装置のコストを大幅に低減する
ことが可能になる。
【0059】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像担体が、蛍光画像検出システムによって生
成された蛍光物質の画像を担持した支持体を含んでい
る。
【0060】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像担体が、オートラジオグラフィ画像を担持
した蓄積性蛍光体シート、電子顕微鏡画像を担持した蓄
積性蛍光体シート、放射線回折画像を担持した蓄積性蛍
光体シートおよび化学発光画像を担持した蓄積性蛍光体
シートよりなる群から選ばれる少なくとも1種の画像担
体を含んでいる。
【0061】本発明において、オートラジオグラフィ画
像、電子顕微鏡画像または放射線回折画像を、蓄積性蛍
光体手段とに担持させるために使用することのできる輝
尽性蛍光体としては、放射線または電子線のエネルギー
を蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄積している
放射線または電子線のエネルギーを光の形で放出可能な
ものであればよく、とくに限定されるものではないが、
可視光波長域の光によって励起可能であるものが好まし
い。具体的には、たとえば、特開昭55−12145号
公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系
蛍光体(Ba1−x,M2+x)FX:yA(ここに、
2+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群
より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、
XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、D
y、Pr、Ho、Nd、YbおよびErからなる群より
選ばれる少なくとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦
0.6、yは0≦y≦0.2である。)、特開平2−2
76997号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、ZはEuまたはCeである。)、特開昭59
−56479号公報に開示されたユーロピウム付活複合
ハロゲン物系蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+
(ここに、XおよびX’はいずれも、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり、xは0<x≦2、aは0<a≦0.2であ
る。)、特開昭58−69281号公報に開示されたセ
リウム付活三価金属オキシハロゲン物系蛍光体であるM
OX:xCe(ここに、MはPr、Nd、Pm、Sm、
Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBi
からなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元
素、XはBrおよびIのうちの一方あるいは双方、x
は、0<x<0.1である。)、特開昭60−1011
79号公報および同60−90288号公報に開示され
たセリウム付活希土類オキシハロゲン物系蛍光体である
LnOX:xCe(ここに、LnはY、La、Gdおよ
びLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類
元素、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲン、xは、0<x≦0.1であ
る。)および特開昭59−75200号公報に開示され
たユーロピウム付活複合ハロゲン物系蛍光体MIIFX・
aMX’・bM'II''2 ・cMIII'''3 ・x
A:yEu2+(ここに、MIIはBa、SrおよびCa
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類
金属元素、MI はLi、Na、K、RbおよびCsから
なる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属元
素、M’IIはBeおよびMgからなる群より選ばれる少
なくとも一種の二価金属元素、MIII はAl、Ga、I
nおよびTlからなる群より選ばれる少なくとも一種の
三価金属元素、Aは少なくとも一種の金属酸化物、Xは
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲン、X’、X''およびX''' はF、Cl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲンであり、aは、0≦a≦2、bは、0≦b≦1
−2、cは、0≦c≦10−2で、かつ、a+b+c
≧10−2であり、xは、0<x≦0.5で、yは、0
<y≦0.2である。)が、好ましく使用し得る。
【0062】本発明において、化学発光画像を、蓄積性
蛍光体手段とに担持させるために使用することのできる
輝尽性蛍光体としては、可視光波長域の光のエネルギー
を蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄積している
可視光波長域の光のエネルギーを光の形で放出可能なも
のであればよく、とくに限定されるものではないが、た
とえば、金属ハロリン酸塩系蛍光体、希土類元素付活硫
化物系蛍光体、アルミン酸塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光
体、フッ化物系蛍光体およびこれらの二または三以上の
混合物からなる群より選ばれたものが、好ましく使用さ
れる。これらの中では、希土類元素付活硫化物系蛍光体
が好ましく、とくに、米国特許第5,029,253号
明細書、同第4,983,834号明細書に開示された
希土類元素付活アルカリ土類金属硫化物系蛍光体が好ま
しく使用される。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0064】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像読み取り装置の略斜視図であり、図2は、フォト
マルチプライア近傍の詳細を示す略斜視図である。
【0065】図1に示されるように、本実施態様にかか
る画像読み取り装置は、640nmの波長のレーザ光4
を発する第1のレーザ励起光源1と、532nmの波長
のレーザ光4を発する第2のレーザ励起光源2と、47
3nmの波長のレーザ光4を発する第3のレーザ励起光
源3とを備えている。本実施態様においては、第1のレ
ーザ励起光源1は、半導体レーザ光源によって構成さ
れ、第2のレーザ励起光源2および第3のレーザ励起光
源3は、いずれも、第二高調波生成(Second Harmonic
Generation) 素子によって構成されている。
【0066】第1のレーザ励起光源1により発生された
レーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光
とされた後、ミラー6によって反射される。第1のレー
ザ励起光源1によって発生されたレーザ光4の光路に
は、640nmのレーザ光4を透過し、532nmの波
長の光を反射する第1のダイクロイックミラー7および
532nm以上の波長の光を透過し、473nmの波長
の光を反射する第2のダイクロイックミラー8が設けら
れており、第1のレーザ励起光源1により発生され、ミ
ラー6によって反射されたレーザ光4は、第1のダイク
ロイックミラー7および第2のダイクロイックミラー8
を透過し、ミラー9に入射する。
【0067】他方、第2のレーザ励起光源2より発生さ
れたレーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平
行な光とされた後、第1のダイクロイックミラー7によ
って反射されて、その向きが90度変えられ、第2のダ
イクロイックミラー8を透過して、ミラー9に入射す
る。
【0068】さらに、第3のレーザ励起光源3から発生
されたレーザ光4は、コリメータレンズ11によって、
平行な光とされた後、第2のダイクロイックミラー8に
よって反射されて、その向きが90度変えられ、ミラー
9に入射する。
【0069】ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー
9によって反射され、さらに、ミラー12に入射して、
反射される。
【0070】ミラー12によって反射されたレーザ光4
の光路には、中央部に穴13が形成された凹面ミラーに
よって形成された穴開きミラー14が配置されており、
ミラー12によって反射されたレーザ光4は、穴開きミ
ラー14の穴13を通過して、凹面ミラー18に入射す
る。
【0071】凹面ミラー18に入射したレーザ光4は、
凹面ミラー18によって反射され、光学ヘッド15に入
射する。
【0072】光学ヘッド15は、ミラー16と、非球面
レンズ17を備えており、光学ヘッド15に入射したレ
ーザ光4は、ミラー16によって反射されて、非球面レ
ンズ17によって、サンプルキャリア(図示せず)に保
持され、ステージ20上にセットされた画像担体22の
表面上に集光される。
【0073】本実施態様にかかる画像読み取り装置は、
ゲル支持体あるいは転写支持体などに記録された蛍光色
素によって標識された変性DNAの電気泳動画像および
蓄積性蛍光体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に記録
された放射性標識物質の位置情報に関するオートラジオ
グラフィ画像を読み取り可能に構成されており、画像担
体22が、ゲル支持体あるいは転写支持体の場合と、蓄
積性蛍光体シートの場合とがある。
【0074】蛍光色素によって標識された変性DNAの
電気泳動画像は、たとえば、次のようにして、転写支持
体に記録される。
【0075】すなわち、まず、目的とする遺伝子からな
るDNA断片を含む複数のDNA断片を、ゲル支持媒体
上で、電気泳動させることにより、分離展開し、アルカ
リ処理によって変性(denaturation) して、一本鎖のD
NAとする。
【0076】次いで、公知のサザン・ブロッティング法
により、このゲル支持媒体と転写支持体とを重ね合わ
せ、転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも一部
を転写して、加温処理および紫外線照射によって、固定
する。
【0077】その後、目的とする遺伝子のDNAと相補
的なDNAあるいはRNAを蛍光色素で標識して調製し
たプローブと転写支持体12上の変性DNA断片とを、
加温処理によって、ハイブリタイズさせ、二本鎖のDN
Aの形成(renaturation)またはDNA・RNA結合体
の形成をおこなう。次いで、たとえば、フルオレセイン
(登録商標)、ローダミン(登録商標)、Cy5(登録
商標) などの蛍光色素を用いて、それぞれ、目的とす
る遺伝子のDNAと相補的なDNAあるいはRNAを標
識して、プローブが調製される。このとき、転写支持体
上の変性DNA断片は固定されているので、プローブD
NAまたはプローブRNAと相補的なDNA断片のみが
ハイブリタイズして、蛍光標識プローブを捕獲する。し
かる後に、適当な溶液で、ハイブリッドを形成しなかっ
たプローブを洗い流すことにより、転写支持体上では、
目的遺伝子を有するDNA断片のみが、蛍光標識が付与
されたDNAまたはRNAとハイブリッドを形成し、蛍
光標識が付与される。こうして、得られた転写支持体
に、蛍光色素により標識された変性DNAの電気泳動画
像が記録される。
【0078】また、放射性標識物質の位置情報は、以下
のようにして、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性
蛍光体層に記録される。ここに、位置情報とは、試料中
における放射性標識物質もしくはその集合体の位置を中
心とした各種の情報、たとえば、試料中に存在する放射
性標識物質の集合体の存在位置と形状、その位置におけ
る放射性標識物質の濃度、分布などからなる情報の一つ
もしくは任意の組み合わせとして得られる各種の情報を
意味するものである。
【0079】たとえば、サザン・ブロット・ハイブリタ
イゼーション法を利用した遺伝子中の放射性標識物質の
位置情報を、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍
光体層に記録する場合には、まず、目的とする遺伝子か
らなるDNA断片を含む複数のDNA断片を、ゲル支持
媒体上で、電気泳動をおこなうことにより、分離展開
し、アルカリ処理により変性(denaturation) して、一
本鎖のDNAとする。
【0080】次いで、公知のサザン・ブロッティング法
によって、このゲル支持媒体とニトロセルロースフィル
タなどの転写支持体とを重ね合わせ、転写支持体上に、
変性DNA断片の少なくとも一部を転写して、加温処理
および紫外線照射により、固定する。
【0081】さらに、目的とする遺伝子のDNAと相補
的なDNAあるいはRNAを放射性標識するなどの方法
によって、調製したプローブと転写支持体上の変性DN
A断片とを、加温処理によって、ハイブリタイズさせ、
二本鎖のDNAの形成(re−naturation) またはDNA
・RNA結合体の形成をおこなう。このとき、転写支持
体上の変性DNA断片は固定されているので、プローブ
DNAまたはプローブRNAと相補的なDNA断片のみ
が、ハイブリタイズして、放射性標識プローブを捕獲す
る。
【0082】しかる後に、適当な溶液で、ハイブリッド
を形成しなかったプローブを洗い流すことにより、転写
支持体上では、目的遺伝子を有するDNA断片のみが、
放射性標識が付与されたDNAまたはRNAとハイブリ
ッドを形成し、放射性標識が付与される。その後、乾燥
させた転写支持体と蓄積性蛍光体シートとを、一定時間
重ね合わせて、露光操作をおこなうことによって、転写
支持体上の放射性標識物質から放出される放射線の少な
くとも一部が、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性
蛍光体層に吸収され、試料中の放射性標識物質の位置情
報が、画像の形で、輝尽性蛍光体層に蓄積記録される。
【0083】ゲル支持体や転写支持体などの蛍光物質の
画像を担持した画像担体22にレーザ光が入射すると、
蛍光物質が励起されて、蛍光25が発せられ、また、放
射線画像を担持した蓄積性蛍光体シートよりなる画像担
体22にレーザ光が入射すると、輝尽性蛍光体が励起さ
れ、輝尽光25が発せられる。
【0084】ゲル支持体や転写支持体などから放出され
た蛍光25あるいは蓄積性蛍光体シートから放出された
輝尽光25は、光学ヘッド15に設けられた非球面レン
ズ17によって、ミラー16に集光され、ミラー16に
よって、レーザ光4の光路と同じ側に反射され、平行な
光とされて、凹面ミラー18に入射する。
【0085】凹面ミラー18に入射した蛍光25あるい
は輝尽光25は、凹面ミラー18によって反射されて、
穴開きミラー14に入射する。
【0086】穴開きミラー14に入射した蛍光25ある
いは輝尽光25は、図2に示されるように、凹面ミラー
によって形成された穴開きミラー14によって、下方に
反射されて、フィルタユニット28に入射し、所定の波
長の光がカットされて、フォトマルチプライア30に入
射し、光電的に検出される。
【0087】図2に示されるように、フィルタユニット
28は、4つのフィルタ部材31a、31b、31c、
31dを備えており、フィルタユニット28は、モータ
(図示せず)によって、図2において、左右方向に移動
可能に構成されている。
【0088】図3は、図2のA−A線に沿った略断面図
である。
【0089】図3に示されるように、フィルタ部材31
aはフィルタ32aを備え、フィルタ32aは、第1の
レーザ励起光源1を用いて、画像担体ユニット22に含
まれている蛍光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、640nmの波長の光を
カットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
【0090】図4は、図2のB−B線に沿った略断面図
である。
【0091】図4に示されるように、フィルタ部材31
bはフィルタ32bを備え、フィルタ32bは、第2の
レーザ励起光源2を用いて、画像担体ユニット22に含
まれている蛍光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、532nmの波長の光を
カットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
【0092】図5は、図2のC−C線に沿った略断面図
である。
【0093】図5に示されるように、フィルタ部材31
cはフィルタ32cを備え、フィルタ32cは、第3の
レーザ励起光源3を用いて、画像担体ユニット22に含
まれている蛍光色素を励起し、蛍光を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、473nmの波長の光を
カットし、473nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
【0094】図6は、図2のD−D線に沿った略断面図
である。
【0095】図6に示されるように、フィルタ部材31
dはフィルタ32dを備え、フィルタ32dは、画像担
体ユニット22が蓄積性蛍光体シートである場合に、第
1のレーザ励起光源1を用いて、蓄積性蛍光体シートに
含まれた輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せ
られた輝尽光を読み取るときに使用されるフィルタであ
り、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光の
みを透過し、640nmの波長の光をカットする性質を
有している。
【0096】したがって、使用すべきレーザ励起光源、
すなわち、画像担体ユニット22の種類および蛍光色素
の種類に応じて、フィルタ部材31a、31b、31
c、31dを選択的に、フォトマルチプライア30の前
面に位置させることによって、フォトマルチプライア3
0は、検出すべき光のみを光電的に検出することができ
る。
【0097】フォトマルチプライア30によって光電的
に検出されて、生成されたアナログ画像データは、A/
D変換器33によって、ディジタル画像データに変換さ
れ、画像データ処理装置34に送られる。
【0098】図1には図示されていないが、光学ヘッド
15は、走査機構によって、図1において、X−Y方向
に移動可能に構成され、画像担体22の全面が、レーザ
光4によって走査されるように構成されている。
【0099】図7は、光学ヘッドの走査機構の略平面図
である。図7においては、簡易化のため、光学ヘッド1
5を除く光学系ならびにレーザ光4および蛍光25ある
いは輝尽光25の光路は省略されている。
【0100】図7に示されるように、光学ヘッド15を
走査する走査機構は、基板40を備え、基板40上に
は、副走査パルスモータ41と一対のレール42、42
とが固定され、基板40上には、さらに、図7におい
て、Yで示された副走査方向に、移動可能な基板43と
が設けられている。
【0101】移動可能な基板43には、ねじが切られた
穴(図示せず)が形成されており、この穴内には、副走
査パルスモータ41によって回転されるねじが切られた
ロッド44が係合している。
【0102】移動可能な基板43上には、主走査パルス
モータ45が設けられ、主走査パルスモータ45はエン
ドレスベルト46を駆動可能に構成されている。光学ヘ
ッド15は、エンドレスベルト46に固定されており、
主走査パルスモータ45によって、エンドレスベルト4
6が駆動されると、図7において、Xで示された主走査
方向に移動されるように構成されている。図7におい
て、47は、光学ヘッド15の主走査方向における位置
を検出するリニアエンコーダであり、48は、リニアエ
ンコーダ47のスリットである。
【0103】したがって、主走査パルスモータ45によ
って、エンドレスベルト46が主走査方向に駆動され、
副走査パルスモータ41によって、基板43が副走査方
向に移動されることによって、光学ヘッド15は、図1
および図7において、X−Y方向に移動され、レーザ光
4によって、画像担体22の全面が走査される。
【0104】図8は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像読み取り装置の制御系、入力系および駆動系を示
すブロックダイアグラムである。
【0105】図8に示されるように、画像読み取り装置
の制御系は、画像読み取り装置全体を制御するコントロ
ールユニット50を備えており、また、画像読み取り装
置の入力系は、オペレータによって操作され、種々の指
示信号を入力可能なキーボード51を備えている。
【0106】図8に示されるように、画像読み取り装置
の駆動系は、4つのフィルタ部材31a、31b、31
c、31dを備えたフィルタユニット28を移動させる
フィルタユニットモータ52を備えている。
【0107】コントロールユニット50は、第1のレー
ザ励起光源1、第2のレーザ励起光源2または第3のレ
ーザ励起光源3に選択的に駆動信号を出力するととも
に、フィルタユニットモータ52に駆動信号を出力可能
に構成されている。
【0108】以上のように構成された本実施態様にかか
る画像読み取り装置は、以下のようにして、蓄積性蛍光
体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録された放射
性標識物質の位置情報に関するオートラジオグラフィ画
像を読み取り、ディジタル画像データを生成する。
【0109】まず、画像担体22である蓄積性蛍光体シ
ートが、画像読み取り装置のステージ20のガラス板2
1上にセットされる。
【0110】次いで、オペレータによって、キーボード
51に、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体
層に記録された放射性標識物質の位置情報に関するオー
トラジオグラフィ画像を読み取るべき旨の指示信号が入
力される。
【0111】キーボード51に入力された指示信号は、
コントロールユニット50に入力され、コントロールユ
ニット50は、指示信号にしたがって、フィルタユニッ
トモータ52に駆動信号を出力し、フィルタユニット2
8を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波
長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカット
する性質を有するフィルタ32dを備えたフィルタ部材
31dを、輝尽光25の光路内に位置させる。
【0112】次いで、コントロールユニット50は、第
1のレーザ励起光源1に駆動信号を出力し、第1のレー
ザ励起光源1を起動させ、640nmの波長のレーザ光
4を発せさせる。
【0113】第1のレーザ励起光源1から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ5によって、平行な光と
された後、ミラー6に入射して、反射される。
【0114】ミラー6によって反射されたレーザ光4
は、第1のダイクロイックミラー7および第2のダイク
ロイックミラー8を透過し、ミラー9に入射する。
【0115】ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー
9によって反射され、さらに、ミラー12に入射して反
射される。ミラー12によって反射されたレーザ光4
は、穴開きミラー14の穴13を通過して、凹面ミラー
18に入射する。
【0116】凹面ミラー18に入射したレーザ光4は、
凹面ミラー18によって反射され、光学ヘッド15に入
射する。
【0117】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、非球面レンズ17によっ
て、ステージ20のガラス板21上に載置された蓄積性
蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に集光される。
【0118】その結果、蓄積性蛍光体シートに形成され
た輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体が、レーザ光
4によって励起されて、輝尽性蛍光体から輝尽光25が
放出される。
【0119】輝尽性蛍光体から放出された輝尽光25
は、光学ヘッド15に設けられた非球面レンズ17によ
って集光され、ミラー16によって、レーザ光4の光路
と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー1
8に入射する。凹面ミラー18に入射したレーザ光4
は、凹面ミラー18によって反射され、穴開きミラー1
4に入射する。
【0120】穴開きミラー14に入射した輝尽光25
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー14に
よって、図2に示されるように、下方に反射され、フィ
ルタユニット28のフィルタ32dに入射する。
【0121】フィルタ32dは、輝尽性蛍光体から放出
される輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの
波長の光をカットする性質を有しているので、励起光で
ある640nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長
域の光のみがフィルタ32dを透過して、フォトマルチ
プライア30によって、光電的に検出される。
【0122】前述のように、光学ヘッド15は、基板4
3に設けられた主走査パルスモータ45によって、基板
43上を、図1および図7において、X方向に移動され
るとともに、副走査パルスモータ41によって、基板4
3が、図1および図7において、Y方向に移動されるた
め、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層の
全面がレーザ光4によって走査され、輝尽性蛍光体層に
含まれた輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を、フォト
マルチプライア30によって光電的に検出することによ
って、輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質の位
置情報に関するオートラジオグラフィ画像を読み取り、
アナログ画像データを生成することができる。
【0123】フォトマルチプライア30によって光電的
に検出されて、生成されたアナログ画像データは、A/
D変換器33によって、ディジタル画像データに変換さ
れ、画像データ処理装置34に送られる。
【0124】他方、転写支持体あるいはゲル支持体に担
持された蛍光画像を読み取るときは、転写支持体あるい
はゲル支持体がステージ20のガラス板21上にセット
される。
【0125】次いで、オペレータによって、キーボード
51に、試料を標識している蛍光物質の種類が特定さ
れ、転写支持体あるいはゲル支持体に担持された蛍光画
像を読み取るべき旨の指示信号が入力される。
【0126】キーボード51に入力された指示信号は、
コントロールユニット50に入力され、コントロールユ
ニット50は、指示信号を受けると、メモリ(図示せ
ず)に記憶されているテーブルにしたがって、使用すべ
きレーザ励起光源を決定するとともに、フィルタ32
a、32b、32cのいずれを蛍光25の光路内に位置
させるかを決定する。
【0127】たとえば、試料がローダミン(登録商標)
によって標識されているときは、ローダミンは、532
nmの波長のレーザによって、最も効率的に励起するこ
とができるから、コントロールユニット50は第2のレ
ーザ励起光源2を選択するとともに、フィルタ32bを
選択し、フィルタユニットモータ52に駆動信号を出力
して、フィルタユニット28を移動させ、532nmの
波長の光をカットし、532nmよりも波長の長い光を
透過する性質を有するフィルタ32bを備えたフィルタ
部材31bを、蛍光25の光路内に位置させる。
【0128】次いで、コントロールユニット50は、第
2のレーザ励起光源2に駆動信号を出力し、第2のレー
ザ励起光源2を起動させ、532nmの波長のレーザ光
4を発せさせる。
【0129】第2のレーザ励起光源2から発せられたレ
ーザ光4は、コリメータレンズ10によって、平行な光
とされた後、第1のダイクロイックミラー7に入射し
て、反射される。
【0130】第1のダイクロイックミラー7によって反
射されたレーザ光4は、第2のダイクロイックミラー8
を透過し、ミラー9に入射する。
【0131】ミラー9に入射したレーザ光4は、ミラー
9によって反射され、さらに、ミラー12に入射して反
射される。ミラー12によって反射されたレーザ光4
は、穴開きミラー14に入射し、穴開きミラー14に形
成された穴13を通過して、凹面ミラー18に入射す
る。
【0132】凹面ミラー18に入射したレーザ光4は、
凹面ミラー18によって反射され、光学ヘッド15に入
射する。
【0133】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、非球面レンズ17によっ
て、ステージ20上にセットされたサンプルキャリア6
0のガラス板21上に載置された転写支持体あるいはゲ
ル支持体上に集光される。
【0134】その結果、転写支持体あるいはゲル支持体
に含まれている蛍光物質であるローダミンが、レーザ光
4によって励起されて、ローダミンから蛍光25が放出
される。
【0135】ローダミンから放出された蛍光25は、光
学ヘッド15に設けられた非球面レンズ17によって集
光され、ミラー16によって、レーザ光4の光路と同じ
側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラー18に入
射する。
【0136】凹面ミラー18に入射した蛍光25は、凹
面ミラー18によって反射され、穴開きミラー14に入
射する。
【0137】穴開きミラー14に入射した蛍光25は、
凹面ミラーによって形成された穴開きミラー14によっ
て、図2に示されるように、下方に反射され、フィルタ
ユニット28のフィルタ32bに入射する。
【0138】フィルタ32bは、532nmの波長の光
をカットし、532nmよりも波長の長い光を透過する
性質を有しているので、励起光である532nmの波長
の光がカットされ、ローダミンから放出された蛍光25
の波長域の光のみがフィルタ32bを透過して、フォト
マルチプライア30によって、光電的に検出される。
【0139】前述のように、光学ヘッド15は、基板4
3に設けられた主走査パルスモータ45によって、基板
43上を、図1および図7において、X方向に移動され
るとともに、副走査パルスモータ41によって、基板4
2が、図7において、Y方向に移動されるため、転写支
持体あるいはゲル支持体の全面がレーザ光4によって走
査され、転写支持体あるいはゲル支持体に含まれ、試料
を標識しているローダミンから放出された蛍光を、フォ
トマルチプライア30によって光電的に検出することに
よって、転写支持体あるいはゲル支持体に記録された蛍
光物質であるローダミンの蛍光画像を読み取り、アナロ
グ画像データを生成することができる。
【0140】フォトマルチプライア30によって光電的
に検出されて、生成されたアナログ画像データは、A/
D変換器33によって、ディジタル画像データに変換さ
れ、画像データ処理装置34に送られる。
【0141】本実施態様によれば、穴開きミラー14の
中央部に形成された穴13を通過して、凹面ミラー18
により反射され、光学ヘッド15に入射したレーザ光4
は、光学ヘッド15に設けられたミラー16によって反
射されて、非球面レンズ17によって、画像担体22上
に集光され、画像担体22から放出された輝尽光25ま
たは蛍光25は、光学ヘッド15に設けられた非球面レ
ンズ17によって集光され、ミラー16によって、レー
ザ光4の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、
凹面ミラー18に入射し、反射されて、穴開きミラー1
4に入射し、反射されて、フォトマルチプライア30に
導かれて、光電的に検出される。したがって、光学ヘッ
ド15は、ミラー16と非球面レンズ17を備えている
のみであるので、重量が軽くて済み、図1および図7に
おいて、光学ヘッド15を高速で移動させて、レーザ光
4により、画像担体22上を高速で走査し、画像担体2
2に担持された画像を高速で読み取ることが可能にな
る。
【0142】また、本実施態様によれば、レーザ光4
は、穴開きミラー14の中央部に形成された穴13を通
過し、凹面ミラー18によって反射されて、光学ヘッド
15に導かれ、画像担体22から放出された輝尽光25
あるいは蛍光25は、光学ヘッド15に設けられた非球
面レンズ17によって集光され、ミラー16によって、
レーザ光4の光路と同じ側に反射され、さらに、凹面ミ
ラー18によって、反射されて、穴開きミラー14に導
かれ、フォトマルチプライア30に向けて、反射される
ように構成されている。したがって、画像担体22から
放出された輝尽光25あるいは蛍光25を、レーザ光4
の光路とは異なる方向に導くために、ダイクロイックミ
ラーなどのビームスプリッターを用いていないので、使
用するレーザ励起光源が変わっても、ダイクロイックミ
ラーなどのビームスプリッターを交換する必要はなく、
操作を簡易化することができるだけでなく、励起に使用
するレーザ光4の波長の種類の数に応じて、ダイクロイ
ックミラーなどのビームスプリッターを用意しておくこ
とも必要ではないから、コストダウンを図ることが可能
になる。
【0143】図9は、本発明の別の好ましい実施態様に
かかる画像読み取り装置において使用される光学ヘッド
15の略断面図である。
【0144】図9に示されるように、本実施態様にかか
る画像読み取り装置において使用される光学ヘッド15
は、ミラー16と、凸レンズ35を備えている。
【0145】ミラー16は、第1のレーザ励起光源1、
第2のレーザ励起光源2または第3のレーザ励起光源3
から発せられ、ミラー9およびミラー12によって反射
されて、穴開きミラー14の穴13を通過し、凹面ミラ
ー18によって反射されて、光学ヘッド15に入射した
レーザ光4を、画像担体22に向けて、反射するととも
に、レーザ光4の照射に応答して、画像担体22から発
せられ、凸レンズ35によって平行な光とされた蛍光2
5あるいは輝尽光25を、凹面ミラー18に向けて、反
射する機能を有し、凸レンズ35は、ミラー16によっ
て反射されたレーザ光4を、画像担体22上に集光する
とともに、レーザ光4の照射に応答して、画像担体22
から発せられた蛍光25あるいは輝尽光25を平行な光
とする機能を有している。
【0146】このように構成された光学ヘッド15は、
以下のようにして、入射したレーザ光4を、画像担体2
2上に集光し、レーザ光4の照射に応答して、画像担体
22から発せられた蛍光25あるいは輝尽光25を平行
な光として、凹面ミラー18に向けて、反射させる。
【0147】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16に入射し、画像担体22に向けて、反射さ
れ、凸レンズ35に入射する。凸レンズ35に入射した
レーザ光4は、凸レンズ35により、画像担体22上に
集光され、画像担体22に含まれた蛍光物質あるいは輝
尽性蛍光体が励起されて、蛍光25あるいは輝尽光25
が放出される。
【0148】画像担体22に含まれた蛍光物質あるいは
輝尽性蛍光体が励起されて、放出された蛍光25あるい
は輝尽光25は、凸レンズ35に入射して、平行な光と
された後、ミラー16に入射し、凹面ミラー18に向け
て、反射される。
【0149】本実施態様によれば、光学ヘッド15は、
ミラー16と凸レンズ35を備えているのみであるの
で、反射ミラー、穴開きミラーおよび凸レンズを備えた
従来の光学ヘッドに比して、重量が軽くて済み、図1お
よび図7において、光学ヘッド15を高速で移動させ
て、レーザ光4により、画像担体22上を高速で走査
し、画像担体22に担持された画像を高速で読み取るこ
とが可能になる。
【0150】図10は、本発明の他の好ましい実施態様
にかかる画像読み取り装置において使用される光学ヘッ
ド15の略断面図である。
【0151】図10に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置において使用される光学ヘッド1
5は、凹面ミラー36を備えている。
【0152】凹面ミラー36は、第1のレーザ励起光源
1、第2のレーザ励起光源2または第3のレーザ励起光
源3から発せられ、ミラー9およびミラー12によって
反射されて、穴開きミラー14の穴13を通過し、凹面
ミラー18によって反射されて、光学ヘッド15に入射
したレーザ光4を反射して、画像担体22に向けて、集
光するとともに、レーザ光4の照射に応答して、画像担
体22から発せられた蛍光25あるいは輝尽光25を、
平行な光の形で、凹面ミラー18に向けて、反射する機
能を有している。
【0153】このように構成された光学ヘッド15は、
以下のようにして、入射したレーザ光4を、画像担体2
2上に集光し、レーザ光4の照射に応答して、画像担体
22から発せられた蛍光25あるいは輝尽光25を平行
な光として、凹面ミラー18に向けて、反射させる。
【0154】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
凹面ミラー36に入射し、画像担体22に向けて、反射
されるとともに、画像担体22上に集光され、画像担体
22に含まれた蛍光物質あるいは輝尽性蛍光体が励起さ
れて、蛍光25あるいは輝尽光25が放出される。
【0155】画像担体22に含まれた蛍光物質あるいは
輝尽性蛍光体が励起されて、放出された蛍光25あるい
は輝尽光25は、凹面ミラー36に入射し、平行な光と
されて、凹面ミラー18に向けて、反射される。
【0156】本実施態様によれば、光学ヘッド15は、
凹面ミラー36を備えているのみであるので、反射ミラ
ー、穴開きミラーおよび凸レンズを備えた従来の光学ヘ
ッドに比して、重量が軽くて済み、図1および図7にお
いて、光学ヘッド15を高速で移動させて、レーザ光4
により、画像担体22上を高速で走査し、画像担体22
に担持された画像を高速で読み取ることが可能になる。
【0157】図11は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライ
ア近傍の略正面図である。
【0158】図11に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置においては、フォトマルチプライ
ア30とフィルタユニット28との間に、凸レンズ60
が設けられている。
【0159】一般に、転写支持体やゲル支持体、とりわ
け、アガロースゲル支持体を担体とした蛍光サンプルの
場合には、蛍光物質が、支持体の深さ方向に分布してい
るため、レーザ光4によって、蛍光色素を励起したとき
に、発光点が深さ方向に分布し、その結果、凹面ミラー
18および穴開きミラー14によって集光をしても、蛍
光25のビームが広がってしまい、転写支持体やゲル支
持体の表面近傍の蛍光物質から発せられた蛍光25は、
フォトマルチプライア30によって検出されるものの、
転写支持体やゲル支持体の深い位置に含まれた蛍光物質
から発せられた蛍光25は、フォトマルチプライア30
に入射しないため、フォトマルチプライア30によって
受光されず、蛍光画像の読み取り感度が低下するという
問題があった。
【0160】そこで、本実施態様ににかかる画像読み取
り装置おいては、フォトマルチプライア30とフィルタ
ユニット28との間に、凸レンズ60が設けられてお
り、蛍光物質が、支持体の深さ方向に分布し、レーザ光
4によって、蛍光色素を励起したときに、発光点が深さ
方向に分布していることに起因して、広がった蛍光25
のビームを、凸レンズ60によって、フォトマルチプラ
イア30の光電検出面に集光させて、フォトマルチプラ
イア30によって受光させるように構成されている。
【0161】ここに、輝尽光25は、蓄積性蛍光体シー
トの輝尽性蛍光体層の表面近傍から発せられるため、凸
レンズ60を設けなくても、フォトマルチプライア30
の光電検出面に集光させることができ、フォトマルチプ
ライア30とフィルタユニット28との間に、凸レンズ
60を設けると、逆に、輝尽光25のビームが広がる結
果を招くため、転写支持体やゲル支持体、とりわけ、ア
ガロースゲル支持体を担体とした蛍光サンプルから発せ
られた蛍光25のビームをすべて、フォトマルチプライ
ア30の光電検出面に集光させて、受光させることがで
き、かつ、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層から発
せられた輝尽光25のビームをすべて、フォトマルチプ
ライア30の光電検出面に集光させて、受光させること
ができるように、凸レンズ60の径、曲率、位置などが
選択される。
【0162】本実施態様によれば、蛍光物質が深さ方向
に分布している転写支持体やゲル支持体、とりわけ、ア
ガロースゲル支持体を担体とした蛍光サンプルから発せ
られた蛍光25を、凸レンズ60によって、効率よく、
フォトマルチプライア30の光電検出面に集光させて、
受光させることができるから、蛍光画像の読み取り感度
を大幅に向上させることが可能になる。
【0163】図12は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライ
ア近傍の略正面図である。
【0164】図12に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置においては、フィルタユニット2
8を通過した蛍光25あるいは輝尽光25の光路に、凹
面ミラー61が設けられている。
【0165】したがって、本実施態様にかかる画像読み
取り装置は、蛍光物質が、支持体の深さ方向に分布し、
レーザ光4によって、蛍光色素を励起したときに、発光
点が深さ方向に分布していることに起因して、広がった
蛍光25のビームを、凹面ミラー61によって、フォト
マルチプライア30の光電検出面に集光させて、受光さ
せるように構成されている。
【0166】本実施態様においても、転写支持体やゲル
支持体、とりわけ、アガロースゲル支持体を担体とした
蛍光サンプルから発せられた蛍光25のビームをすべ
て、フォトマルチプライア30の光電検出面に集光させ
て、受光させることができ、かつ、蓄積性蛍光体シート
の輝尽性蛍光体層から発せられた輝尽光25のビームを
すべて、フォトマルチプライア30の光電検出面に集光
させて、受光させることができるように、凹面ミラー6
1の径、曲率、位置などが選択される。
【0167】本実施態様によれば、蛍光物質が深さ方向
に分布している転写支持体やゲル支持体、とりわけ、ア
ガロースゲル支持体を担体とした蛍光サンプルから発せ
られた蛍光25を、凹面ミラー61によって、効率よ
く、フォトマルチプライア30の光電検出面に集光させ
て、受光させることができるから、蛍光画像の読み取り
感度を大幅に向上させることが可能になる。
【0168】図13は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライ
ア近傍の略正面図である。
【0169】図13に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置においては、穴開きミラー14に
よって反射された蛍光25あるいは輝尽光25の光路
に、凹面ミラー62が設けられ、穴開きミラー14と凹
面ミラー62の間に、4つのフィルタ部材31a、31
b、31c、31dを備えたフィルタユニット28に代
えて、ユーザーによって交換可能なフィルタモジュール
63が設けられている。
【0170】図13に示されるように、フィルタモジュ
ール63は、所定の光透過特性を有するフィルタ64を
備えている。
【0171】すなわち、本実施態様においては、第1の
レーザ励起光源1を用いて、画像担体22に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光を読み取るときには、64
0nmの波長の光をカットし、640nmよりも波長の
長い光を透過する性質を有するフィルタ64を備えたフ
ィルタモジュール63が、ユーザーによって、穴開きミ
ラー14と凹面ミラー62の間に、セットされ、第2の
レーザ励起光源2を用いて、画像担体22に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光を読み取るときには、53
2nmの波長の光をカットし、532nmよりも波長の
長い光を透過する性質を有するフィルタ64を備えたフ
ィルタモジュール63が、ユーザーによって、穴開きミ
ラー14と凹面ミラー62の間に、セットされ、第3の
レーザ励起光源3を用いて、画像担体22に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光を読み取るときには、47
3nmの波長の光をカットし、473nmよりも波長の
長い光を透過する性質を有するフィルタ64を備えたフ
ィルタモジュール63が、ユーザーによって、穴開きミ
ラー14と凹面ミラー62の間に、セットされるように
構成されている。
【0172】一方、第1のレーザ励起光源1を用いて、
蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍光体を励起し
て、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読み取るとき
には、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光の波長域の光
のみを透過し、640nmの波長の光をカットする性質
を有するフィルタ64を備えたフィルタモジュール63
が、ユーザーによって、穴開きミラー14と凹面ミラー
62の間に、セットされる。
【0173】本実施態様においても、蛍光物質が、支持
体の深さ方向に分布し、レーザ光4によって、蛍光色素
を励起したときに、発光点が深さ方向に分布しているこ
とに起因して、広がった蛍光25のビームを、凹面ミラ
ー62によって、フォトマルチプライア30の光電検出
面に集光させて、受光させるように構成されており、転
写支持体やゲル支持体、とりわけ、アガロースゲル支持
体を担体とした蛍光サンプルから発せられた蛍光25の
ビームをすべて、フォトマルチプライア30の光電検出
面に集光させて、受光させることができ、かつ、蓄積性
蛍光体シートの輝尽性蛍光体層から発せられた輝尽光2
5のビームをすべて、フォトマルチプライア30の光電
検出面に集光させて、受光させることができるように、
凹面ミラー62の径、曲率、位置などが選択される。
【0174】本実施態様によれば、蛍光物質が深さ方向
に分布している転写支持体やゲル支持体、とりわけ、ア
ガロースゲル支持体を担体とした蛍光サンプルから発せ
られた蛍光25を、凹面ミラー62によって、効率よ
く、フォトマルチプライア30の光電検出面に集光させ
ることができるから、蛍光画像の読み取り感度を大幅に
向上させることが可能になる。
【0175】図14は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライ
ア近傍の略正面図である。
【0176】図14に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置においては、穴開きミラー14と
フォトマルチプライア30との間に、ユーザー14によ
って交換可能なフィルタモジュール65が設けられてい
る。
【0177】図14に示されるように、フィルタモジュ
ール65は、所定の光透過特性を有するフィルタ64と
凸レンズ66を備えている。
【0178】すなわち、本実施態様においては、第1の
レーザ励起光源1を用いて、画像担体22に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光を読み取るときには、64
0nmの波長の光をカットし、640nmよりも波長の
長い光を透過する性質を有するフィルタ64を備えたフ
ィルタモジュール65が、ユーザーによって、穴開きミ
ラー14とフォトマルチプライア30の間に、セットさ
れ、第2のレーザ励起光源2を用いて、画像担体22に
含まれている蛍光物質を励起して、蛍光を読み取るとき
には、532nmの波長の光をカットし、532nmよ
りも波長の長い光を透過する性質を有するフィルタ64
を備えたフィルタモジュール65が、ユーザーによっ
て、穴開きミラー14とフォトマルチプライア30の間
に、セットされ、第3のレーザ励起光源3を用いて、画
像担体22に含まれている蛍光物質を励起して、蛍光を
読み取るときには、473nmの波長の光をカットし、
473nmよりも波長の長い光を透過する性質を有する
フィルタ64を備えたフィルタモジュール65が、ユー
ザーによって、穴開きミラー14とフォトマルチプライ
ア30の間に、セットされるように構成されている。
【0179】このように、本実施態様においては、所定
の光透過特性を有するフィルタ64と凸レンズ66を備
えたフィルタモジュール65が、ユーザーにより、蛍光
物質を励起するレーザ光4の波長に応じて、選択され
て、穴開きミラー14とフォトマルチプライア30の間
に、セットされるように構成されているから、蛍光物質
が、支持体の深さ方向に分布し、レーザ光4によって、
蛍光物質を励起したときに、発光点が深さ方向に分布し
ていることに起因して、広がった蛍光25のビームをす
べて、凸レンズ66によって、フォトマルチプライア3
0の光電検出面に集光させ、受光させることができ、蛍
光画像の読み取り感度を大幅に向上させることが可能に
なる。
【0180】一方、第1のレーザ励起光源1を用いて、
蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍光体を励起し
て、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を読み取るとき
には、輝尽光25は、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光
体層の表面近傍から発せられるため、凸レンズ66を用
いなくても、フォトマルチプライア30の光電検出面に
集光させることができ、凸レンズ66を用いて、輝尽光
25を集光させると、かえって、輝尽光25のビームが
広がる結果を招くため、図13に示されているように、
凸レンズ66を備えておらず、輝尽性蛍光体から放出さ
れる輝尽光の波長域の光のみを透過し、640nmの波
長の光をカットする性質を有するフィルタ64を備えた
フィルタモジュール63が、ユーザーによって、穴開き
ミラー14とフォトマルチプライア30の間に、セット
されるように構成されている。
【0181】本実施態様によれば、転写支持体あるいは
ゲル支持体に担持された蛍光画像を読み取るときは、蛍
光物質を励起するレーザ光4の波長に応じた光透過特性
を有するフィルタ64と凸レンズ66を備えたフィルタ
モジュール65が、ユーザーによって、穴開きミラー1
4とフォトマルチプライア30の間に、セットされるか
ら、蛍光物質が、支持体の深さ方向に分布し、レーザ光
4によって、蛍光物質を励起したときに、発光点が深さ
方向に分布していることに起因して、広がった蛍光25
のビームをすべて、凸レンズ66によって、フォトマル
チプライア30の光電検出面に集光させることができ、
蛍光画像の読み取り大幅に感度を向上させることが可能
になり、その一方で、第1のレーザ励起光源1を用い
て、蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍光体を励起
して、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の表面近傍
から発せられた輝尽光25を検出するときは、凸レンズ
66を用いなくても、輝尽光25をフォトマルチプライ
ア30の光電検出面に集光させることができ、凸レンズ
66を用いて、輝尽光25を集光させるときは、かえっ
て、輝尽光25のビームが広がる結果を招くから、輝尽
性蛍光体から放出される輝尽光25の波長域の光のみを
透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有す
るフィルタ64を備え、凸レンズ66を備えていないフ
ィルタモジュール63が、ユーザーによって、穴開きミ
ラー14とフォトマルチプライア30の間に、セットさ
れるように構成されており、したがって、放射性標識物
質の位置情報に関するオートラジオグラフィ画像の読み
取り感度を向上させることが可能になる。
【0182】図15は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライ
ア近傍の略正面図である。
【0183】図15に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置は、互いに直交する位置に光電検
出面を備えた第一のフォトマルチプライア67aおよび
第二のフォトマルチプライア67bを備え、穴開きミラ
ー14と第一のフォトマルチプライア67aおよび第二
のフォトマルチプライア67bとの間には、光透過特性
の異なる第一のフィルタ68aおよび第二のフィルタ6
8bと、第一の凸レンズ69aおよび第二の凸レンズ6
9bと、ダイクロイックミラー70とを備えたフィルタ
モジュール71が設けられている。本実施態様において
も、フィルタモジュール71は、ユーザーによって、交
換可能に構成されている。
【0184】本実施態様においては、画像読み取り装置
は、2種類の蛍光物質によって、選択的に標識された試
料の蛍光画像を担持した画像担体22に、同時に、2つ
のレーザ励起光源から、レーザ光4を照射し、波長の異
なる2種類のレーザ光4によって、励起波長が異なる2
種類の蛍光物質を励起して、2種類の蛍光物質から放出
された蛍光を、第一のフォトマルチプライア67aおよ
び第二のフォトマルチプライア67bを用いて、同時に
検出することができるように構成されている。
【0185】たとえば、画像担体22に含まれている試
料が、640nmのレーザ光4によって効率的に励起可
能な蛍光物質と、532nmのレーザ光4によって効率
的に励起可能な蛍光物質とによって、選択的に標識され
ている場合には、640nmの波長の光をカットし、6
40nmよりも波長の長い光を透過する性質を有する第
一のフィルタ68aおよび532nmの波長の光をカッ
トし、532nmよりも波長の長い光を透過する性質を
有する第二のフィルタ68bと、640nm以上の波長
の光を反射し、640nm未満の光を透過する性質を有
するダイクロイックミラー70を備えたフィルタモジュ
ール71が、ユーザーによって選択されて、穴開きミラ
ー14と第一のフォトマルチプライア67aおよび第二
のフォトマルチプライア67bとの間に、セットされ
る。
【0186】その結果、レーザ光4によって、蛍光物質
が励起されて、放出される蛍光の波長は励起光の波長よ
りも長いため、640nmのレーザ光4によって、試料
を標識している蛍光物質が励起されて、蛍光物質から放
出され、ダイクロイックミラー70に入射した蛍光は、
ダイクロイックミラー70によって反射され、第一のフ
ィルタ68aに入射し、他方、532nmのレーザ光4
によって、蛍光物質が励起されて、蛍光物質から放出さ
れ、ダイクロイックミラー70に入射した蛍光は、ダイ
クロイックミラー70を透過して、第二のフィルタ68
bに入射する。
【0187】ここに、第一のフィルタ68aは、640
nmの波長の光をカットし、640nmよりも波長の長
い光を透過する性質を有しているため、励起光である6
40nmの波長の光がカットされ、640nmのレーザ
光4によって、試料を標識している蛍光物質が励起され
て、蛍光物質から放出された蛍光のみが、第一のフィル
タ68aを透過し、第一のフォトマルチプライア67a
によって、光電的に検出される。
【0188】一方、第二のフィルタ68bは、532n
mの波長の光をカットし、532nmよりも波長の長い
光を透過する性質を有しているため、励起光である53
2nmの波長の光がカットされ、532nmのレーザ光
4によって、試料を標識している蛍光物質が励起され
て、蛍光物質から放出された蛍光のみが、第二のフィル
タ67bを透過し、第二のフォトマルチプライア67b
によって、光電的に検出される。
【0189】以上のようにして、本実施態様にかかる画
像読み取り装置によれば、画像担体22に含まれている
試料を標識している蛍光物質を効率的に励起可能なレー
ザ光4の波長に応じた光透過特性を有している第一のフ
ィルタ67aおよび第二のフィルタ67bとダイクロイ
ックミラー70を備えたフィルタモジュール71を、ユ
ーザーが選択して、穴開きミラー14と第一のフォトマ
ルチプライア67aおよび第二のフォトマルチプライア
67bの間に、セットし、レーザ光4により、画像担体
22に含まれた蛍光物質を励起することによって、2種
類の蛍光物質により、選択的に標識された試料の蛍光画
像を担持した画像担体22に、同時に、2つのレーザ励
起光源から、レーザ光4を照射し、波長の異なる2種類
のレーザ光4によって、励起波長が異なる2種類の蛍光
物質を励起して、2種類の蛍光物質から放出された蛍光
を、第一のフォトマルチプライア67aおよび第二のフ
ォトマルチプライア67bを用いて、同時に検出し、2
種類の蛍光物質の蛍光画像を生成することが可能にな
る。
【0190】また、本実施態様によれば、フィルタモジ
ュール71は、第一の凸レンズ69aおよび第二の凸レ
ンズ69bを備えているので、蛍光物質が、支持体の深
さ方向に分布し、レーザ光4によって、蛍光物質を励起
したときに、発光点が深さ方向に分布していることに起
因して、広がった蛍光25のビームをすべて、第一の凸
レンズ69aにより、第一のフィルタ68aを介して、
第一のフォトマルチプライア67aの光電検出面に集光
させて、受光させるとともに、第二の凸レンズ69bに
より、第二のフィルタ68bを介して、第二のフォトマ
ルチプライア67bの光電検出面に集光させて、受光さ
せることができ、したがって、蛍光画像の読み取り感度
を大幅に向上させることが可能になる。
【0191】一方、第1のレーザ励起光源1を用いて、
蓄積性蛍光体シートに含まれた輝尽性蛍光体を励起し
て、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光25を読み取る
ときには、輝尽光25は、蓄積性蛍光体シートの輝尽性
蛍光体層の表面近傍から発せられるため、凸レンズ69
a、69bを用いなくても、輝尽光25をフォトマルチ
プライアの光電検出面に集光させることができ、凸レン
ズ69a、69bを用いて、輝尽光25を集光させる
と、かえって、輝尽光25のビームが広がる結果を招く
ため、図13に示されているように、凸レンズもダイク
ロイックミラー70も備えてはおらず、輝尽性蛍光体か
ら放出される輝尽光25の波長域の光のみを透過し、6
40nmの波長の光をカットする性質を有するフィルタ
64を備えたフィルタモジュール63が、ユーザーによ
って、穴開きミラー14と第二のフォトマルチプライア
67bの間に、セットされるように構成されている。
【0192】したがって、本実施態様によれば、転写支
持体あるいはゲル支持体に担持された蛍光画像を読み取
るときは、蛍光物質を励起するレーザ光4の波長に応じ
た光透過特性を有する第一のフィルタ68aおよび第二
のフィルタ68bならびにダイクロイックミラー70
と、第一の凸レンズ69aおよび第二の凸レンズ69b
を備えたフィルタモジュール71が、ユーザーによっ
て、穴開きミラー14と第一のフォトマルチプライア6
7aおよび第二のフォトマルチプライア67bの間に、
セットされるから、蛍光物質が、支持体の深さ方向に分
布し、レーザ光4によって、蛍光物質を励起したとき
に、発光点が深さ方向に分布していることに起因して、
広がった蛍光25のビームをすべて、第一の凸レンズ6
9aおよび第二の凸レンズ69bによって、それぞれ、
第一のフィルタ68aおよび第二のフィルタ68bを介
して、第一のフォトマルチプライア67aおよび第二の
フォトマルチプライア67bの光電検出面に集光させ
て、受光させることができ、高い読み取り感度で、2種
類の蛍光物質により、選択的に標識された試料の蛍光画
像を同時に読み取ることが可能になり、その一方で、第
1のレーザ励起光源1を用いて、蓄積性蛍光体シートに
含まれた輝尽性蛍光体を励起して、蓄積性蛍光体シート
の輝尽性蛍光体層の表面近傍から発せられる輝尽光25
を検出するときは、凸レンズ69a、69bを用いなく
ても、輝尽光25を第二のフォトマルチプライア67b
の光電検出面に集光させることができ、凸レンズ69
a、69bを用いて、輝尽光25を集光させると、かえ
って、輝尽光25のビームが広がる結果を招くので、輝
尽性蛍光体から放出される輝尽光25の波長域の光のみ
を透過し、640nmの波長の光をカットする性質を有
するフィルタ64を備え、凸レンズ69a、69bを備
えていないフィルタモジュール63が、ユーザーによっ
て、穴開きミラー14と第二のフォトマルチプライア6
7bの間に、セットされるように構成されており、した
がって、放射性標識物質の位置情報に関するオートラジ
オグラフィ画像の読み取り感度を向上させることが可能
になる。
【0193】図16は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置の略斜視図である。図
16においては、ミラー9以降の光学系は、簡易化のた
め、省略されているが、図1ないし図6と同様の構成を
有している。
【0194】図16に示されるように、本実施態様にか
かる画像読み取り装置は、635nmの波長のレーザ光
4を発する内蔵レーザ励起光源75と、外部レーザ励起
光源ユニット80を備えている。
【0195】外部レーザ励起光源ユニット80は、第1
の外部レーザ励起光源81および第2の外部レーザ励起
光源82を備え、第1の外部レーザ励起光源81および
第2の外部レーザ励起光源82は、1つの筐体83中に
収納されており、外部レーザ励起光源ユニット80は、
さらに、制御基板84、アルゴンレーザ光源コントロー
ラ85およびDC電源86を備えている。
【0196】ここに、内蔵レーザ励起光源75は半導体
レーザ光源によって構成され、第1の外部レーザ励起光
源81は、488nmの波長のレーザ光4と514.5
nmの波長のレーザ光4を発するマルチ・ライン方式の
アルゴンレーザ光源により、第2の外部レーザ励起光源
82は、405nmの波長のレーザ光4を発するレーザ
ダイオードによって構成されている。
【0197】図16に示されるように、第1の外部レー
ザ励起光源81から発せられたレーザ光4は、光ファイ
バー87によって、画像読み取り装置の本体に導かれ、
第2の外部レーザ励起光源82から発せられたレーザ光
4は、光ファイバー88によって、画像読み取り装置の
本体に導かれるように構成されている。ここに、光ファ
イバー87および光ファイバー88は、単一の保護チュ
ーブ89内に収容されている。
【0198】図16に示されるように、第1の外部レー
ザ励起光源81から発せられ、光ファイバー87によっ
て、画像読み取り装置の本体に導かれたレーザ光4は、
コリメータレンズ90によって、平行な光とされた後、
フィルタ部材91のフィルタ91aあるいはフィルタ9
1bを介して、第1のダイクロイックミラー92に入射
し、第2の外部レーザ励起光源82から発せられ、光フ
ァイバー88によって、画像読み取り装置の本体に導か
れたレーザ光4は、コリメータレンズ93によって、平
行な光とされた後、第2のダイクロイックミラー94に
入射する。他方、内蔵レーザ励起光源75から発せられ
たレーザ光4はコリメータレンズ95によって、平行な
光とされた後、ミラー96によって、反射され、第1の
ダイクロイックミラー92に入射する。
【0199】ここに、第1のダイクロイックミラー92
は635nm以上の波長の光を透過し、635nm未満
の波長の光を反射する性質を有し、第2のダイクロイッ
クミラー94は405nmの波長の光を透過し、405
nmを越える波長に光を反射する性質を有している。し
たがって、内蔵レーザ励起光源75から発せられたレー
ザ光4はコリメータレンズ95によって、平行な光とさ
れた後、ミラー96によって反射され、第1のダイクロ
イックミラー92を透過して、第2のダイクロイックミ
ラー94によって、反射され、また、第1の外部レーザ
励起光源81から発せられ、光ファイバー87によっ
て、画像読み取り装置の本体に導かれたレーザ光4は、
コリメータレンズ90によって、平行な光とされた後、
フィルタ部材91のフィルタ91aあるいはフィルタ9
1bを介して、第1のダイクロイックミラー92に入射
し、第1のダイクロイックミラー92によって反射さ
れ、さらに、第2のダイクロイックミラー94によっ
て、反射され、また、第2の外部レーザ励起光源82か
ら発せられ、光ファイバー88によって、画像読み取り
装置の本体に導かれたレーザ光4は、コリメータレンズ
83によって、平行な光とされた後、第2のダイクロイ
ックミラー94に入射し、第2のダイクロイックミラー
94を透過して、それぞれ、同じ光路に沿って、ミラー
9に導かれる。
【0200】図17は、フィルタ部材の略正面図であ
る。
【0201】図17に示されるように、フィルタ部材9
1は、矩形状の板部材98と、板部材98に形成された
フィルタ91aおよびフィルタ91bを備えている。
【0202】ここに、フィルタ91aは、488nmの
波長の光のみを透過し、488nm以外の波長の光をカ
ットする性質を有し、他方、フィルタ91bは、51
4.5nmの波長の光のみを透過し、514.5nm以
外の波長の光をカットする性質を有している。フィルタ
部材91は、後述するフィルタ部材モータにより、フィ
ルタ91aが、第1の外部レーザ励起光源81から発せ
られたレーザ光4の光路内に位置する第1の位置と、フ
ィルタ91bが、第1の外部レーザ励起光源81から発
せられたレーザ光4の光路内に位置する第2の位置との
間で、移動可能に構成されている。
【0203】図18は、本発明のさらに他の好ましい実
施態様にかかる画像読み取り装置の制御系、入力系およ
び駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【0204】図18に示されるように、画像読み取り装
置の制御系は、画像読み取り装置全体を制御するコント
ロールユニット50を備えており、また、画像読み取り
装置の入力系は、オペレータによって操作され、種々の
指示信号を入力可能なキーボード51を備えている。外
部レーザ励起光源ユニット80の制御基板84は、コン
トロールユニット50により制御されている。
【0205】図18に示されるように、画像読み取り装
置の駆動系は、フィルタユニット(図示せず)を移動さ
せるフィルタユニットモータ52と、フィルタ91a
が、第1の外部レーザ励起光源81から発せられたレー
ザ光4の光路内に位置する第1の位置と、フィルタ91
bが、第1の外部レーザ励起光源81から発せられたレ
ーザ光4の光路内に位置する第2の位置との間で、フィ
ルタ部材91を移動させるフィルタ部材モータ54とを
備えている。
【0206】ここに、図1ないし図8に示された実施態
様においては、画像読み取り装置は、発光波長の異なる
3種類のレーザ光4を選択的に使用して、蓄積性蛍光体
シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録された放射性
標識物質の位置情報に関するオートラジオグラフィ画像
および転写支持体あるいはゲル支持体に含まれた蛍光物
質の画像を読み取り可能に構成されているため、フィル
タユニット28は、4つのフィルタ部材31a、31
b、31c、31dを備えているが、本実施態様におい
ては、画像読み取り装置は、発光波長の異なる4種類の
レーザ光4を選択的に使用して、蓄積性蛍光体シートに
形成された輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質
の位置情報に関するオートラジオグラフィ画像および転
写支持体あるいはゲル支持体に含まれた蛍光物質の画像
を読み取り可能に構成されているため、フィルタユニッ
トは、5つのフィルタ部材(図示せず)を備えている。
フィルタユニットの構成自体は、フィルタユニット28
と同様である。
【0207】コントロールユニット50は、内蔵レーザ
励起光源75と、外部レーザ励起光源ユニット80の制
御基板84に選択的に駆動信号を出力するように構成さ
れ、制御基板84は、コントロールユニット50から駆
動信号を受けると、入力された駆動信号にしたがって、
第1の外部レーザ励起光源81、第2の外部レーザ励起
光源82に選択的に駆動させるように構成されている。
さらに、コントロールユニット50は、フィルタユニッ
トモータ52およびフィルタ部材モータ54に駆動信号
を出力可能に構成されている。
【0208】以上のように構成された本発明のさらに他
の好ましい実施態様にかかる画像読み取り装置は、以下
のようにして、蛍光物質によって標識された試料を含む
転写支持体あるいはゲル支持体に担持された蛍光画像を
読み取り、ディジタル画像データを生成する。
【0209】まず、転写支持体あるいはゲル支持体がス
テージ20のガラス板21上にセットされる。
【0210】次いで、オペレータによって、キーボード
51に、試料を標識している蛍光物質の種類が特定さ
れ、転写支持体あるいはゲル支持体に担持された蛍光画
像を読み取るべき旨の指示信号が入力される。
【0211】キーボード51に入力された指示信号は、
コントロールユニット50に入力され、コントロールユ
ニット50は、指示信号を受けると、メモリ(図示せ
ず)に記憶されているテーブルにしたがって、使用すべ
きレーザ励起光源を決定するとともに、フィルタ部材9
1のフィルタ91aまたはフィルタ91bおよびフィル
タユニット(図示せず)を構成する5つのフィルタ(図
示せず)のいずれを蛍光25の光路内に位置させるかを
決定する。
【0212】たとえば、試料がフルオロセインによって
標識されているときは、蛍光物質であるフルオロセイン
は、405nmの波長のレーザ光4、488nmの波長
のレー光4、514.5nmの波長のレーザ光4および
635nmの波長のレーザ光4のうち、488nmの波
長のレーザによって、最も効率的に励起することができ
るから、コントロールユニット50は第1の外部レーザ
励起光源81を選択するとともに、フィルタ部材91の
フィルタ91aおよびフィルタユニット(図示せず)を
構成する5つのフィルタ(図示せず)のうち、488n
mの波長の光をカットし、488nmよりも波長の長い
光を透過する性質を有するフィルタを選択して、フィル
タ部材モータ54およびフィルタユニットモータ52に
駆動信号を出力する。
【0213】その結果、フィルタ部材91は、フィルタ
91aが、第1の外部レーザ励起光源81から発せられ
たレーザ光4の光路内に位置する第1の位置するように
移動され、フィルタユニットは、488nmの波長の光
をカットし、488nmよりも波長の長い光を透過する
性質を有するフィルタが蛍光25の光路内に位置するよ
うに移動される。
【0214】次いで、コントロールユニット50は、外
部レーザ励起光源ユニット80の制御基板84に、第1
の外部レーザ励起光源81を起動させるべき旨の駆動信
号を出力し、第1の外部レーザ励起光源81を起動さ
せ、488nmの波長のレーザ光4を発せさせる。
【0215】第1の外部レーザ励起光源81から発せら
れたレーザ光4は、光ファイバー87によって、画像読
み取り装置の本体に導かれ、コリメータレンズ90によ
って、平行な光とされた後、フィルタ部材91のフィル
タ91aに入射する。
【0216】ここに、第1の外部レーザ励起光源81か
ら発せられたレーザ光4は、488nmと514.5n
mにピーク波長を有しているが、フィルタ91aは、4
88nmの波長の光のみを透過し、488nm以外の波
長の光をカットする性質を有しているため、514.5
nmの波長のレーザ光4がカットされ、488nmの波
長のレーザ光4のみが、フィルタ91aを透過して、第
1のダイクロイックミラー92に入射する。
【0217】第1のダイクロイックミラー92は、63
5nm以上の波長の光を透過し、635nm未満の波長
の光を反射する性質を有しているため、レーザ光4は、
第1のダイクロイックミラー92によって、反射され、
第2のダイクロイックミラー94に入射する。
【0218】第2のダイクロイックミラー94は405
nmの波長の光を透過し、405nmを越える波長に光
を反射する性質を有しているため、第2のダイクロイッ
クミラー94に入射したレーザ光4は、第2のダイクロ
イックミラー94によって、反射され、ミラー9に入射
する。
【0219】レーザ光4は、ミラー9によって、反射さ
れ、さらに、ミラー12によって、反射されて、穴開き
ミラー14に入射する。
【0220】穴開きミラー14に入射したレーザ光4
は、穴開きミラー14の中央部に形成された穴13を通
過して、凹面ミラー18に入射する。
【0221】凹面ミラー18に入射したレーザ光4は、
凹面ミラー18によって反射され、光学ヘッド15に入
射する。
【0222】光学ヘッド15に入射したレーザ光4は、
ミラー16によって反射され、非球面レンズ17によっ
て、ステージ20のガラス板21上に載置された転写支
持体あるいはゲル支持体上に集光される。
【0223】その結果、転写支持体あるいはゲル支持体
に含まれている蛍光物質であるフルオロセインが、レー
ザ光4によって励起されて、フルオロセインから蛍光2
5が放出される。
【0224】フルオロセインから放出された蛍光25
は、光学ヘッド15に設けられた非球面レンズ17によ
って、平行な光とされた後、ミラー16によって、レー
ザ光4の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、
凹面ミラー18に入射する。
【0225】凹面ミラー18に入射した蛍光25は、凹
面ミラー18によって反射されて、穴開きミラー14に
入射する。
【0226】穴開きミラー14に入射した蛍光25は、
穴開きミラー14によって、反射され、図2に示される
ように、フィルタユニットに入射する。
【0227】ここに、フィルタユニットは、488nm
の波長の光をカットし、488nmよりも波長の長い光
を透過する性質を有するフィルタが蛍光25の光路内に
位置するように移動されているから、フィルタユニット
により、励起光である488nmの波長の光がカットさ
れ、フルオロセインから放出された蛍光25の波長域の
光のみがフィルタを透過して、フォトマルチプライア3
0によって、光電的に検出される。
【0228】前述のように、光学ヘッド15は、基板4
2に設けられた主走査パルスモータ44によって、基板
42上を、図7において、X方向に移動されるととも
に、副走査パルスモータ41によって、基板42が、図
7において、Y方向に移動されるため、転写支持体ある
いはゲル支持体の全面がレーザ光4によって走査され、
転写支持体あるいはゲル支持体に含まれ、試料を標識し
ているフルオロセインから放出された蛍光を、フォトマ
ルチプライア30によって光電的に検出することによっ
て、転写支持体あるいはゲル支持体に記録された蛍光物
質であるフルオロセインの蛍光画像を読み取り、アナロ
グ画像データを生成することができる。
【0229】フォトマルチプライア30によって光電的
に検出されて、生成されたアナログ画像データは、A/
D変換器33によって、ディジタル画像データに変換さ
れ、画像データ処理装置34に送られる。
【0230】ここに、514.5nmの波長のレーザ光
4によって効率良く励起可能な蛍光物質により標識され
た試料の蛍光画像を、画像担体22が担持している場合
は、同じく、第1の外部レーザ励起光源81が起動され
るが、その場合には、コントロールユニット50は、フ
ィルタ部材モータ54に駆動信号を出力して、フィルタ
91bが、第1の外部レーザ励起光源81から発せられ
たレーザ光4の光路内に位置する第2の位置に、フィル
タ部材91を移動させるとともに、フィルタユニットモ
ータ52に駆動信号を出力して、514.5nmの波長
の光をカットし、514.5nmよりも波長の長い光を
透過する性質を有するフィルタが蛍光25の光路内に位
置するように、フィルタユニット(図示せず)を移動さ
せ、その後に、第1の外部レーザ励起光源81が起動さ
せる。これによって、第1の外部レーザ励起光源81か
ら発せられ、488nmと514.5nmにピーク波長
を有するレーザ光4のうち、488nmの波長成分がカ
ットされ、514.5nmの波長のレーザ光4によっ
て、画像担体22に含まれた蛍光物質を効率的に励起す
ることが可能となるとともに、励起光である514.5
nmの波長の光をカットして、画像担体22から放出さ
れた蛍光のみをフォトマルチプライア30により、光電
的に検出することができる。
【0231】他方、405nmの波長のレーザ光4によ
って効率良く励起可能な蛍光物質により標識された試料
の蛍光画像を、画像担体22が担持している場合は、第
2の外部レーザ励起光源82が起動されるが、第2の外
部レーザ励起光源82の起動に先立って、コントロール
ユニット50は、フィルタユニットモータ52に駆動信
号を出力して、405nmの波長の光をカットし、40
5nmよりも波長の長い光を透過する性質を有するフィ
ルタが蛍光25の光路内に位置するように、フィルタユ
ニット(図示せず)を移動させる。これによって、励起
光である402nmの波長の光をカットして、画像担体
22から放出された蛍光のみをフォトマルチプライア3
0により、光電的に検出することができる。
【0232】また、Cy5(登録商標)など、635n
mの波長のレーザ光4によって効率良く励起可能な蛍光
物質により標識された試料の蛍光画像を、画像担体22
が担持している場合は、内蔵レーザ励起光源75が起動
されるが、内蔵レーザ励起光源75の起動に先立って、
コントロールユニット50は、フィルタユニットモータ
52に駆動信号を出力して、635nmの波長の光をカ
ットし、635nmよりも波長の長い光を透過する性質
を有するフィルタが蛍光25の光路内に位置するよう
に、フィルタユニット(図示せず)を移動させる。これ
によって、励起光である635nmの波長の光をカット
して、画像担体22から放出された蛍光のみをフォトマ
ルチプライア30により、光電的に検出することができ
る。
【0233】一方、蓄積性蛍光体シートに形成された輝
尽性蛍光体層に記録された放射性標識物質の位置情報に
関するオートラジオグラフィ画像を読み取るときは、内
蔵レーザ励起光源75が起動されるが、コントロールユ
ニット50は、内蔵レーザ励起光源75の起動に先立っ
て、フィルタユニットモータ52に駆動信号を出力し
て、635nmの波長の光をカットし、輝尽光の波長の
光のみを透過する性質を有するフィルタが輝尽光25の
光路内に位置するように、フィルタユニット(図示せ
ず)を移動させる。これによって、励起光である635
nmの波長の光をカットして、画像担体22から放出さ
れた輝尽光のみをフォトマルチプライア30により、光
電的に検出することが可能になる。
【0234】本実施態様によれば、外部レーザ励起光源
ユニット80は、1つの筐体83内に、第1の外部レー
ザ励起光源81および第2の外部レーザ励起光源82を
備えているから、第1の外部レーザ励起光源81および
第2の外部レーザ励起光源82を単一のDC電源86に
よって、駆動することができ、さらには、第1の外部レ
ーザ励起光源81から発せられたレーザ光4を画像読み
取り装置の本体に導く光ファイバー87および第2の外
部レーザ励起光源82から発せられたレーザ光4を画像
読み取り装置の本体に導く光ファイバー88は、単一の
保護チューブ89内に収容されているから、個別の筐体
内に、外部レーザ励起光源を収容し、各外部レーザ励起
光源から発せられたレーザ光を画像読み取り装置の本体
に導く光ファイバーを別個の保護チューブ内に収容する
場合に比して、外部レーザ励起光源ユニット80を用い
た画像読み取り装置の製造コストを低減させることが可
能となる。
【0235】また、本実施態様によれば、第1の外部レ
ーザ励起光源81から発せられたレーザ光4は、光ファ
イバー87によって、画像読み取り装置の本体に導か
れ、第2の外部レーザ励起光源82から発せられたレー
ザ光4は、光ファイバー88により、画像読み取り装置
の本体に導かれて、第1のダイクロイックミラー92お
よび第2のダイクロイックミラー94によって、それぞ
れ、同じ光路に沿って、ミラー9に導かれるように構成
されている。したがって、単一の筐体内に、複数の外部
レーザ励起光源を設け、各外部レーザ励起光源から発せ
られたレーザ光の光路を合わせた上で、単一の光ファイ
バーによって、画像読み取り装置の本体に導く場合に比
して、複数の外部レーザ励起光源から発せられたレーザ
光の光路を精度良く合わせることができ、2種類以上の
蛍光物質で、選択的に標識された試料の蛍光画像を同時
に読み取るために、2以上の外部レーザ励起光源から発
せられたレーザ光の光路を合わせて、画像担体22に含
まれた蛍光物質を励起し、蛍光物質から放出された蛍光
を検出して、蛍光画像を生成する場合に、鮮明な蛍光画
像を生成することが可能になる。
【0236】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0237】たとえば、前記実施態様においては、サザ
ン・ブロット・ハイブリタイゼーション法を利用した遺
伝子の電気泳動画像を、蛍光画像検出システムにしたが
って、転写支持体やゲル支持体に記録し、また、オート
ラジオグラフィ画像検出システムにしたがって、蓄積性
蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録し、こ
れらを光電的に読み取る場合につき、説明を加えたが、
本発明は、かかる画像の読み取りに限定されることな
く、たとえば、蛍光画像検出システムによって、ゲル支
持体あるいは転写支持体に記録された蛍光物質の他の画
像や蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうための蛍光物質の画像の読み取りや、
蛋白質の薄層クロマトグラフィ(TLC)により生成さ
れ、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に
記録されたオートラジオグラフィ画像、ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法によって、蛋白質の分離、同定、あ
るいは、分子量、特性の評価などをおこなうために、蓄
積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録さ
れたオートラジオグラフィ画像、実験用マウスにおける
投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態などを研究す
るために、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光
体層に記録されたオートラジオグラフィ画像などの蓄積
性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録され
た他のオートラジオグラフィ画像の読み取りはもとよ
り、電子顕微鏡を用いて生成され、蓄積性蛍光体シート
に形成された輝尽性蛍光体層に記録された金属あるいは
非金属試料の電子線透過画像や電子線回折画像、生物体
組織などの電子顕微鏡画像、さらには、金属あるいは非
金属試料などの蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性
蛍光体層に記録された放射線回折画像、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に記録された化学発光
画像などの読み取りにも、広く適用することができる。
【0238】また、図1ないし図15に示された実施態
様においては、画像読み取り装置は、第1のレーザ励起
光源1、第2のレーザ励起光源2および第3のレーザ励
起光源3を備えているが、3つのレーザ励起光源を備え
ていることは必ずしも必要がなく、転写支持体あるいは
ゲル支持体に担持された蛍光画像と、蓄積性蛍光体シー
トに形成された輝尽性蛍光体層に記録された放射性標識
物質の位置情報に関するオートラジオグラフィ画像、蓄
積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録さ
れた金属あるいは非金属試料の電子線透過画像や電子線
回折画像、生物体組織などの電子顕微鏡画像、金属ある
いは非金属試料などの蓄積性蛍光体シートに形成された
輝尽性蛍光体層に記録された放射線回折画像および蓄積
性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記録され
た化学発光画像の双方を読み取り可能に構成されていれ
ばよく、たとえば、第2のレーザ励起光源2を設けなく
てもよく、第1のレーザ励起光源1のみを設けて、64
0nmの波長のレーザ光で効率よく励起可能なCy−5
などを用いて、試料を標識して生成した蛍光画像ならび
に蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に記
録された放射性標識物質の位置情報に関するオートラジ
オグラフィ画像、電子顕微鏡画像、放射線回折画像およ
び化学発光画像を読み取り可能に構成することもでき
る。
【0239】さらに、図1ないし図15に示された実施
態様においては、第1のレーザ励起光源1として、64
0nmの波長のレーザ光4を発する半導体レーザ光源を
用いているが、640nmの波長のレーザ光4を発する
半導体レーザ光源に代えて、633nmの波長を有する
レーザ光4を発するHe−Neレーザ光源あるいは63
5nmのレーザ光4を発する半導体レーザ光源を用いて
もよい。
【0240】また、図1ないし図15に示された前記実
施態様においては、第2のレーザ励起光源2として、5
32nmのレーザ光を発するレーザ光源を用い、第3の
レーザ励起光源3として、473nmのレーザ光を発す
るレーザ光源を用いているが、励起する蛍光物質の種類
に応じて、第2のレーザ励起光源2として、530ない
し540nmのレーザ光を発するレーザ光源を、第3の
レーザ励起光源3として、470ないし480nmのレ
ーザ光を発するレーザ光源を、それぞれ、用いることも
できる。
【0241】さらに、図11に示された実施態様におい
ては、フォトマルチプライア30とフィルタユニット2
8との間に、凸レンズ60が設けられているが、穴開き
ミラー14とフィルタユニット28との間に、凸レンズ
60を設けるようにしてもよい。
【0242】また、図12に示された実施態様において
は、フィルタユニット28を通過した蛍光25あるいは
輝尽光25の光路に、凹面ミラー61が設けられ、図1
3に示された実施態様においては、穴開きミラー14と
凹面ミラー62の間に、ユーザーによって交換可能なフ
ィルタモジュール63が設けられているが、穴開きミラ
ー14によって反射された蛍光25あるいは輝尽光25
の光路に、凹面ミラー61、凹面ミラー62を設け、蛍
光25あるいは輝尽光25を、フィルタユニット28、
フィルタモジュール63に向けて、集光させるように構
成することもできる。
【0243】さらに、図14に示された実施態様におい
ては、ユーザーによって交換可能なフィルタモジュール
65は、凸レンズ66によって、蛍光25あるいは輝尽
光25が、フィルタ64上に集光されるように構成され
ているが、フィルタ64を透過した蛍光25あるいは輝
尽光25が、凸レンズ66に入射するように、フィルタ
モジュール65を構成することもできる。
【0244】また、図14に示された実施態様において
は、ユーザーによって交換可能なフィルタモジュール6
5は、蛍光25あるいは輝尽光25を集光させる凸レン
ズ66を備えているが、凸レンズ66に代えて、凹面ミ
ラーなどの他の集光光学系を設けて、蛍光25あるいは
輝尽光25を集光させるように、フィルタモジュール6
5を構成することもできる。
【0245】さらに、図15に示された実施態様におい
ては、ユーザーによって交換可能なフィルタモジュール
71は、第一の凸レンズ69aによって、蛍光25ある
いは輝尽光25が、第一のフィルタ68a上に集光され
るように構成されるとともに、第二の凸レンズ69bに
よって、蛍光25あるいは輝尽光25が、第二のフィル
タ68b上に集光されるように構成されているが、第一
のフィルタ68aを透過した蛍光25あるいは輝尽光2
5が、第一の凸レンズ69aに入射し、第二のフィルタ
68bを透過した蛍光25あるいは輝尽光25が、第二
の凸レンズ69bに入射するように、フィルタモジュー
ル71を構成することもできる。
【0246】また、図15に示された実施態様において
は、ユーザーによって交換可能なフィルタモジュール7
1は、第一の凸レンズ69aを設けて、蛍光25あるい
は輝尽光25が、第一のフィルタ68a上に集光される
ように構成されるとともに、第二の凸レンズ69bを設
けて、蛍光25あるいは輝尽光25が、第二のフィルタ
68b上に集光されるように構成されているが、第一の
凸レンズ69aおよび第二の凸レンズ69bの双方に代
えて、あるいは、第一の凸レンズ69aおよび第二の凸
レンズ69bの一方に代えて、凹面ミラーなどの他の集
光光学系を設けて、蛍光25あるいは輝尽光25を集光
させるように、フィルタモジュール71を構成すること
もできる。
【0247】さらに、図16ないし図18に示された実
施態様においては、635nmの波長のレーザ光4を発
する内蔵レーザ励起光源75と、488nmと514.
5nmにピーク波長を有するレーザ光4を発する第1の
外部レーザ励起光源81および405nmの波長のレー
ザ光4を発する第2の外部レーザ励起光源82とを備え
た外部レーザ励起光源ユニット80を備えているが、内
蔵レーザ励起光源75として、どのような波長のレーザ
光4を発生するレーザ励起光源を用いるか、外部レーザ
励起光源ユニット80に備えられる第1の外部レーザ励
起光源81および第2の外部レーザ励起光源82とし
て、どのような波長のレーザ光4を発生するレーザ励起
光源を用いるかは任意に決定することができる。
【0248】また、図16ないし図18に示された実施
態様においては、外部レーザ励起光源ユニット80は、
第1の外部レーザ励起光源81および第2の外部レーザ
励起光源82を備えているが、外部レーザ励起光源ユニ
ット80が2つの外部レーザ励起光源を備えていること
は必ずしも必要でなく、単一の外部レーザ励起光源を備
えていてもよく、3以上の外部レーザ励起光源を備えて
いてもよい。
【0249】さらに、前記実施態様においては、光検出
器として、フォトマルチプライア30、67a、67b
を用いて、画像担体22から発せられた蛍光あるいは輝
尽光を光電的に検出しているが、本発明において用いら
れる光検出器としては、蛍光あるいは輝尽光を光電的に
検出可能であればよく、フォトマルチプライア30、6
7a、67bに限定されることなく、フォトダイオード
やCCDなどの他の光検出器を用いることもできる。
【0250】
【発明の効果】本発明によれば、コストアップを招くこ
となく、光学ヘッドを高速で移動させて、画像担体上
を、レーザ光によって走査して、高速で、画像を読み取
ることができ、オートラジオグラフィ画像検出システ
ム、化学発光画像検出システム、電子顕微鏡による画像
検出システムおよび放射線回折画像検出システムと、蛍
光画像検出システムに共通して使用することのできる画
像読み取り装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像読み取り装置の略斜視図である。
【図2】図2は、フォトマルチプライア近傍の詳細を示
す略斜視図である。
【図3】図3は、図2のA−A線に沿った略断面図であ
る。
【図4】図4は、図2のB−B線に沿った略断面図であ
る。
【図5】図5は、図2のC−C線に沿った略断面図であ
る。
【図6】図6は、図2のD−D線に沿った略断面図であ
る。
【図7】図7は、光学ヘッドの走査機構の略平面図であ
る。
【図8】図8は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像読み取り装置の制御系、入力系および駆動系を示すブ
ロックダイアグラムである。
【図9】図9は、本発明の別の好ましい実施態様にかか
る画像読み取り装置において使用される光学ヘッドの略
断面図である。
【図10】図10は、本発明の他の好ましい実施態様に
かかる画像読み取り装置において使用される光学ヘッド
の略断面図である。
【図11】図11は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライア
近傍の略正面図である。
【図12】図12は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライア
近傍の略正面図である。
【図13】図13は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライア
近傍の略正面図である。
【図14】図14は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライア
近傍の略正面図である。
【図15】図15は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置のフォトマルチプライア
近傍の略正面図である。
【図16】図16は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置の略斜視図である。
【図17】図17は、フィルタ部材の略正面図である。
【図18】図18は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる画像読み取り装置の制御系、入力系および
駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 第1のレーザ励起光源 2 第2のレーザ励起光源 3 第3のレーザ励起光源 4 レーザ光 5 コリメータレンズ 6 ミラー 7 第1のダイクロイックミラー 8 第2のダイクロイックミラー 9 ミラー 10 コリメータレンズ 11 コリメータレンズ 12 ミラー 13 穴 14 穴開きミラー 15 光学ヘッド 16 ミラー 17 非球面レンズ 18 凹面ミラー 20 ステージ 21 ガラス板 22 画像担体 25 蛍光または輝尽光 28 フィルタユニット 30 フォトマルチプライア 31a、31b、31c、31d フィルタ部材 32a、32b、32c、32d フィルタ 33 A/D変換器 34 画像データ処理装置 35 凸レンズ 36 凹面ミラー 40 基板 41 副走査パルスモータ 42 レール 43 移動可能な基板 44 ロッド 45 主走査パルスモータ 46 エンドレスベルト 47 リニアエンコーダ 48 スリット 50 コントロールユニット 51 キーボード 52 フィルタユニットモータ 54 フィルタ部材モータ 60 凸レンズ 61 凹面ミラー 62 凹面ミラー 63 フィルタモジュール 64 フィルタ 65 フィルタモジュール 66 凸レンズ 67a 第一のフォトマルチプライア 67b 第二のフォトマルチプライア 68a 第一のフィルタ 68b 第二のフィルタ 69a 第一の凸レンズ 69b 第二の凸レンズ 70 ダイクロイックミラー 71 フィルタモジュール 75 内蔵レーザ励起光源 80 外部レーザ励起光源ユニット 81 第1の外部レーザ励起光源 82 第2の外部レーザ励起光源 83 筐体 84 制御基板 85 アルゴンレーザ光源コントローラ 86 DC電源 87 光ファイバー 88 光ファイバー 89 保護チューブ 90 コリメータレンズ 91 フィルタ部材 91a フィルタ 91b フィルタ 92 第1のダイクロイックミラー 93 コリメータレンズ 94 第2のダイクロイックミラー 95 コリメータレンズ 96 ミラー 98 板部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/028 H04N 1/028 Z 5C051 1/04 G01N 21/78 C 5C072 // G01N 21/78 H04N 1/04 E 27/447 G01N 27/26 325A 325C Fターム(参考) 2G043 AA06 BA16 CA07 DA01 EA01 EA19 FA01 GA02 GA04 GA06 GB01 HA01 HA02 HA05 JA02 KA02 LA02 LA03 MA01 NA05 2G054 CA22 CA23 CE02 EA03 FA50 GA05 2G083 AA03 AA09 AA10 BB04 2H013 AC03 5B047 AA17 BA02 BC05 BC07 BC09 BC12 5C051 AA01 DB22 DB23 DB24 DB30 DC04 DC05 DC07 5C072 AA01 BA03 CA06 DA02 DA04 DA09 DA21 VA01

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を発する少なくとも1つのレー
    ザ励起光源と、画像担体が載置されるステージと、前記
    画像担体が発した光を光電的に検出する光検出手段と、
    前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せられたレ
    ーザ光を前記ステージに載置された前記画像担体上に集
    光し、かつ、前記画像担体から発せられた光を集光し
    て、前記光検出手段に導く光学ヘッドとを備え、前記光
    学ヘッドが、前記ステージと平行な面内を二次元的に移
    動可能に構成され、さらに、前記少なくとも1つのレー
    ザ励起光源から発せられ、前記光学ヘッドに向かうレー
    ザ光の光路内に固定され、中央部に穴が形成された穴開
    きミラーを備え、前記穴開きミラーが、前記少なくとも
    1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光が前記穴
    を通過可能で、かつ、前記画像担体から発せられ、前記
    光学ヘッドによって集光された光を反射して、その光路
    が、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から発せら
    れ、前記光学ヘッドに向かうレーザ光の光路から分岐す
    るように配置されたことを特徴とする画像読み取り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光学ヘッドが、前記少なくとも1つ
    のレーザ励起光源から発せられたレーザ光を、前記ステ
    ージに載置された前記画像担体に向けて、指向させる反
    射ミラーと、前記少なくとも1つのレーザ励起光源から
    発せられ、前記反射ミラーによって反射されたレーザ光
    を、前記画像担体上に集光するとともに、前記画像担体
    から発せられた光を平行な光として、前記反射ミラーに
    入射させるレンズ系とを備え、前記反射ミラーが、前記
    画像担体から発せられ、前記レンズ系によって、平行な
    光とされた光を、前記穴開きミラーに向けて、反射する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画
    像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記光学ヘッドが、前記少なくとも1つ
    のレーザ励起光源から発せられたレーザ光を、前記ステ
    ージに載置された前記画像担体に向けて、指向させ、前
    記画像担体上に、集光させるとともに、前記画像担体か
    ら発せられ光を、平行な光として、前記穴開きミラーに
    向けて、反射する凹面ミラーを備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズ系が、非球面レンズによって
    構成されたことを特徴とする請求項2に記載の画像読み
    取り装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズ系が、凸レンズによって構成
    されたことを特徴とする請求項2に記載の画像読み取り
    装置。
  6. 【請求項6】 異なる波長のレーザ光を発する2以上の
    レーザ励起光源を備えたことを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記画像担体から発せられ、前
    記光学ヘッドによって集光され、前記穴開きミラーによ
    って、反射された光を、前記光検出手段に導く集光光学
    系を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1項に記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 さらに、それぞれが、前記2以上のレー
    ザ励起光源のうち、異なるレーザ励起光源から発せられ
    たレーザ光の波長の光をカットし、前記2以上のレーザ
    励起光源のうち、前記異なるレーザ励起光源から発せら
    れたレーザ光よりの波長の長い光を透過する特性を有す
    る2以上の励起光カットフィルタを備えた励起光カット
    フィルタユニットを備え、前記励起光カットフィルタユ
    ニットが、前記2以上の励起光カットフィルタのいずれ
    かが、前記画像担体から発せられ、前記光学ヘッドによ
    って集光され、前記穴開きミラーによって、反射された
    光の光路内に、選択的に位置するように移動可能に構成
    されたことを特徴とする請求項7に記載の画像読み取り
    装置。
  9. 【請求項9】 前記集光光学系が、前記励起光カットフ
    ィルタユニットを透過した光を、前記光検出手段に導く
    ように構成されたことを特徴とする請求項8に記載の画
    像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 前記集光光学系が、前記画像担体から
    発せられ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開
    きミラーによって、反射された光を、前記励起光カット
    フィルタユニットに集光させ、前記光検出手段に導くよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項8に記載の画像
    読み取り装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記2以上のレーザ励起光源
    のうちの1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光
    の波長の光をカットし、前記1つのレーザ励起光源から
    発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過する光透
    過特性を有する励起光カットフィルタを備えた励起光カ
    ットフィルタモジュールを備え、前記励起光カットフィ
    ルタモジュールが、交換可能に構成されるとともに、前
    記画像担体から発せられて、前記光学ヘッドによって集
    光され、前記穴開きミラーによって、反射された光の光
    路内に配置可能に構成されたことを特徴とする請求項7
    に記載の画像読み取り装置。
  12. 【請求項12】 前記集光光学系が、前記励起光カット
    フィルタモジュールを透過した光を、前記光検出手段に
    導くように構成されたことを特徴とする請求項11に記
    載の画像読み取り装置。
  13. 【請求項13】 前記集光光学系が、前記画像担体から
    発せられ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開
    きミラーによって、反射された光を、前記励起光カット
    フィルタモジュールに集光させて、前記光検出手段に導
    くように構成されたことを特徴とする請求項11に記載
    の画像読み取り装置。
  14. 【請求項14】 さらに、前記2以上のレーザ励起光源
    のうちの1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光
    の波長の光をカットし、前記1つのレーザ励起光源から
    発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過する光透
    過特性を有する励起光カットフィルタと、前記画像担体
    から発せられ、前記光学ヘッドによって集光され、前記
    穴開きミラーによって、反射された光を、前記光検出手
    段に導く集光光学系を備えた励起光カットフィルタモジ
    ュールを備え、前記励起光カットフィルタモジュール
    が、交換可能に構成されるとともに、前記画像担体から
    発せられて、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴
    開きミラーによって、反射された光の光路内に配置可能
    に構成されたことを特徴とする請求項6に記載の画像読
    み取り装置。
  15. 【請求項15】 前記集光光学系が、前記励起光カット
    フィルタを透過した光を、前記光検出手段に導くように
    構成されたことを特徴とする請求項14に記載の画像読
    み取り装置。
  16. 【請求項16】 前記集光光学系が、前記画像担体から
    発せられ、前記光学ヘッドによって集光され、前記穴開
    きミラーによって、反射された光を、前記励起光カット
    フィルタに集光させて、前記光検出手段に導くように構
    成されたことを特徴とする請求項14に記載の画像読み
    取り装置。
  17. 【請求項17】 前記集光光学系が、凸レンズによって
    構成されたことを特徴とする請求項14ないし16のい
    ずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  18. 【請求項18】 前記集光光学系が、凹面ミラーによっ
    て構成されたことを特徴とする請求項14ないし16の
    いずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  19. 【請求項19】 前記画像担体が発した光を光電的に検
    出する第一の光検出手段と第二の光検出手段を備え、さ
    らに、前記2以上のレーザ励起光源のうちの1つのレー
    ザ励起光源から発せられたレーザ光の波長の光をカット
    し、前記1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光
    よりも波長の長い光を透過する光透過特性を有する第一
    の励起光カットフィルタと、前記2以上のレーザ励起光
    源のうち、前記1つのレーザ励起光源とは異なるレーザ
    励起光源から発せられたレーザ光の波長の光をカット
    し、前記1つのレーザ励起光源とは異なるレーザ励起光
    源から発せられたレーザ光よりも波長の長い光を透過す
    る光透過特性を有する第二の励起光カットフィルタと、
    前記1つのレーザ励起光源から発せられたレーザ光の波
    長以上の波長の光を反射し、前記1つのレーザ励起光源
    とは異なる前記レーザ励起光源から発せられたレーザ光
    の波長以上の波長の光を透過するダイクロイックミラー
    と、前記画像担体から発せられ、前記ダイクロイックミ
    ラーによって反射された光を、前記第一の光検出手段に
    集光する第一の集光光学系と、前記画像担体から発せら
    れ、前記ダイクロイックミラーを透過した光を、前記第
    二の光検出手段に集光させる第二の集光光学系を備えた
    励起光カットフィルタモジュールを備え、前記励起光カ
    ットフィルタモジュールが、交換可能に構成されるとと
    もに、前記画像担体から発せられて、前記光学ヘッドに
    よって集光され、前記穴開きミラーによって、反射され
    た光の光路内に配置可能に構成されたことを特徴とする
    請求項6に記載の画像読み取り装置。
  20. 【請求項20】 前記第一の集光光学系が、前記第一の
    励起光カットフィルタを透過した光を、前記第一の光検
    出手段に導くように構成されたことを特徴とする請求項
    19に記載の画像読み取り装置。
  21. 【請求項21】 前記第一の集光光学系が、前記画像担
    体から発せられ、前記ダイクロイックミラーによって反
    射された光を、前記第一の励起光カットフィルタに集光
    させて、前記第一の光検出手段に導くように構成された
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像読み取り装
    置。
  22. 【請求項22】 前記第二の集光光学系が、前記第二の
    励起光カットフィルタを透過した光を、前記第二の光検
    出手段に導くように構成されたことを特徴とする請求項
    19ないし21のいずれか1項に記載の画像読み取り装
    置。
  23. 【請求項23】 前記第二の集光光学系が、前記画像担
    体から発せられ、前記ダイクロイックミラーを透過した
    光を、前記第二の励起光カットフィルタに集光させて、
    前記第二の光検出手段に導くように構成されたことを特
    徴とする請求項19ないし21のいずれか1項に記載の
    画像読み取り装置。
  24. 【請求項24】 前記第一の集光光学系が、凸レンズに
    よって構成されたことを特徴とする請求項19ないし2
    3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  25. 【請求項25】 前記第二の集光光学系が、凸レンズに
    よって構成されたことを特徴とする請求項19ないし2
    4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  26. 【請求項26】 前記第一の集光光学系が、凹面ミラー
    によって構成されたことを特徴とする請求項19ないし
    23のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  27. 【請求項27】 前記第二の集光光学系が、凹面ミラー
    によって構成されたことを特徴とする請求項19ないし
    24のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  28. 【請求項28】 前記少なくとも1つのレーザ励起手段
    が、少なくとも1つの内蔵レーザ励起光源を備え、さら
    に、単一の筐体と、前記筐体内に収容された少なくとも
    2つの外部レーザ励起光源と、前記少なくとも2つの外
    部レーザ励起光源から発せられたレーザ光を、それぞ
    れ、画像読み取り装置本体に導く少なくとも2つの光フ
    ァイバー部材と、前記少なくとも2つの光ファイバー部
    材を覆い、保護する単一の保護チューブ部材を備えた外
    部レーザ励起ユニットを備えたことを特徴とする請求項
    1ないし27のいずれか1項に記載の画像読み取り装
    置。
  29. 【請求項29】 前記画像担体が、蛍光画像検出システ
    ムによって生成された蛍光物質の画像を担持した支持体
    を含むことを特徴とする請求項1ないし28のいずれか
    1項に記載の画像読み取り装置。
  30. 【請求項30】 前記画像担体が、オートラジオグラフ
    ィ画像を担持した蓄積性蛍光体シート、電子顕微鏡画像
    を担持した蓄積性蛍光体シート、放射線回折画像を担持
    した蓄積性蛍光体シートおよび化学発光画像を担持した
    蓄積性蛍光体シートよりなる群から選ばれる蓄積性蛍光
    体シートを含むことを特徴とする請求項1ないし29に
    記載の画像読み取り装置。
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