JP2002340434A - ヒートポンプ - Google Patents

ヒートポンプ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成績係数の低下を防止するとともに、エンジ
ンの回転数の制御と電動水三方弁の開度及び液流量調整
弁の開度の制御とを安定して行うことができるヒートポ
ンプを提供すること。 【解決手段】 電動水三方弁液の開度及び液流量調節弁
の開度の制御で基準となる冷媒目標温度ETから2℃引
いた値は(S205参照)、エンジンの回転数の制御で
使用する冷媒目標温度ET(S213参照)よりも2℃
低く設定される。従って、各制御の定常時において、エ
ンジンの回転数が最低でないときは、電動水三方弁の開
度及び液流量調節弁の開度が全閉となり、逆に、電動水
三方弁の開度及び液流量調節弁の開度が開いているとき
は、エンジンの回転数が最低となる。これにより、冷房
運転時の冷凍サイクルの蒸発工程の不足分を補う際は、
エンジンの回転数を最低にすることが熱交換器で補うこ
とよりも優先される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却水で
冷媒を加熱する熱交換器を有するヒートポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】先ず、図10のヒートポンプ1の概要に
ついて説明する。図10のヒートポンプ1は、エンジン
冷却水で冷媒を加熱する熱交換器17を有するものであ
り、冷却水回路2と冷媒回路3から構成されている。
【0003】この点、冷却水回路2においては、エンジ
ン12や排気熱交換器18で加熱されて高温となったエ
ンジン冷却水をウォーターポンプ11でラジエータ13
に導くことにより、エンジン冷却水の温度を低くしてい
る。このとき、エンジン12が冷えすぎても不調をきた
すので、サーモスタット14によって、ラジエータ13
に向かうエンジン冷却水の流量とバイパス流路15に向
かうエンジン冷却水の流量とを自動的にコントロールし
ている。また、上述したように、エンジン冷却水で冷媒
を加熱する熱交換器17を設けており、電動水三方弁1
6によって、熱交換器17に向かうエンジン冷却水の流
量とサーモスタット14に向かうエンジン冷却水の流量
とをコントロールしている。
【0004】尚、ラジエータ13の下流側に設けられた
ラジエータ・キャップ20は、ラジエータ13内の圧力
を調節することによりエンジン冷却水の蒸発量を少なく
するものであり、その圧力は大気圧より高く設定され
る。また、ラジエータ・キャップ20の上流側で分岐し
て設けられたリザーブ・タンク19は、エンジン冷却水
の蒸気が冷えて液体に戻ったものを溜めるものである。
【0005】一方、冷媒回路3には、エンジン12で駆
動する圧縮機21と、冷媒と冷凍機油を分離するオイル
セパレータ22、冷房・暖房の冷媒回路に切り替える四
方弁23、室外空気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱
交換器24、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う室内
熱交換器27、エンジン冷却水と冷媒との間で熱交換を
行う熱交換器17、液冷媒とガス冷媒を分離するアキュ
ムレータ25、液流量調整弁30などが設けられてい
る。
【0006】尚、オイルセパレータ22は、キャピラリ
ー29を介して、圧縮機21の吸入口とアキュムレータ
25に接続されている。
【0007】ここで、図10のヒートポンプ1が暖房運
転を行うときは、以下のような暖房サイクルが行われ
る。すなわち、四方弁23が暖房の冷媒回路に切り替え
ると、圧縮機21で高温・高圧となった冷媒は、四方弁
23を介して室内熱交換器27へと流入する。このと
き、室内熱交換器27では、室内空気と冷媒との間で熱
交換を行うことにより、冷媒が凝縮する一方、冷媒の凝
縮熱により室内空気が加熱されて温風となり、暖房効果
が生じる。そして、室内熱交換器27を流出した冷媒
は、膨張弁23で膨張した後に、室外熱交換器24へと
流入する。このとき、室外熱交換器24では、室外空気
と冷媒との間で熱交換を行うことにより、冷媒が加熱さ
れて蒸発する。さらに、室外熱交換器24を流出した冷
媒は、四方弁23を介して熱交換器17へと流入する。
このとき、熱交換器17では、エンジン冷却水と冷媒と
の間で熱交換を行うことにより、エンジン冷却水が冷却
される一方、冷媒が加熱されて蒸発する。そして、熱交
換器17を流出した冷媒は、アキュムレータ25で液冷
媒が分離された後に圧縮機21に戻る。
【0008】従って、上述した暖房サイクルでは、室外
熱交換器24及び熱交換器17での冷媒の蒸発熱量が多
くなるほど、室内熱交換器27での室内空気の加熱量を
大きくすることができるので、熱交換器17において、
エンジン冷却水と冷媒との間で熱交換をできる限り多く
行うことが暖房能力の増加につながることなる。
【0009】一方、図10のヒートポンプ1が冷房運転
を行うときは、以下のような冷房サイクルが行われる。
すなわち、四方弁23が冷房の冷媒回路に切り替える
と、圧縮機21で高温・高圧となった冷媒は、四方弁2
3を介して室外熱交換器24へと流入する。このとき、
室外熱交換器24では、室外空気と冷媒との間で熱交換
を行うことにより、冷媒が凝縮される。そして、室外熱
交換器24を流出した冷媒は、膨張弁23で膨張した後
に、室内熱交換器27へと流入する。このとき、室内熱
交換器27では、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う
ことにより、冷媒が加熱されて蒸発する一方、冷媒の蒸
発熱により室内空気が冷却されて冷風となり、冷房効果
が生じる。さらに、室内熱交換器27を流出した冷媒
は、四方弁23を介して熱交換器17へと流入し、熱交
換器17を流出した冷媒は、アキュムレータ25で液冷
媒が分離された後に圧縮機21に戻る。
【0010】そして、図10のヒートポンプ1が冷房運
転を行う場合において、室内熱交換器27における冷媒
の蒸発が不足しているときは、液流量調整弁30を介し
て、室外熱交換器24から流出した冷媒の一部を熱交換
器17に流入させるとともに、電動水三方弁16を介し
て、エンジン12から流出したエンジン冷却水の一部を
熱交換器17に流入させており、このとき、熱交換器1
7では、エンジン冷却水と冷媒との間で熱交換を行うこ
とにより、エンジン冷却水が冷却される一方、冷媒が加
熱されて蒸発するので、これにより、室内熱交換器27
における冷媒の蒸発不足を解消させることができる。
【0011】もっとも、成績係数の低下を防止する観点
から、室内熱交換器27における冷媒の蒸発が不足して
いるときであっても、エンジン12の見掛け回転数(室
内熱交換器27の冷媒流量に相当するもの)が最低でな
いときは、エンジン12の回転数を下げる制御を優先し
ており、エンジン12の見掛け回転数が最低であるとき
のみに、電動水三方弁16の開度及び液流量調整弁30
の開度を制御することにより、エンジン冷却水及び冷媒
を熱交換器17に通過させている。
【0012】この点、図10のヒートポンプ1では、エ
ンジン12の回転数の制御と、電動水三方弁16の開度
及び液流量調整弁30の開度の制御を、同一の冷媒目標
温度を使用して連携させながら行っているが、これで
は、急激な運転状況の変化に追従しにくくなるので、エ
ンジン12の回転数の制御や、電動水三方弁16の開度
及び液流量調整弁30の開度の制御を割り込ませて行う
ことにより、応答性を向上させている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン12の回転数の制御や、電動水三方弁16の開度及び
液流量調整弁30の開度の制御を割り込ませて行うと、
エンジン12の見掛け回転数が最低でないときにエンジ
ン冷却水が熱交換器17を通過するイレギュラーな状態
になることがあり、かかるイレギュラーな状態になる
と、エンジン12の見掛け回転数が最低であるときにエ
ンジン冷却水が熱交換器17を通過するレギュラーな状
態に戻るまでに、各制御が不安定となる問題点があっ
た。
【0014】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、成績係数の低下を防止
するとともに、エンジンの回転数の制御と電動水三方弁
の開度及び液流量調整弁の開度の制御とを安定して行う
ことができるヒートポンプを提供することを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に成された請求項1に係る発明は、駆動源であるエンジ
ンの排熱を回収するための冷却水回路と、冷凍サイクル
により冷房・暖房を行うための冷媒回路と、前記冷媒回
路の冷媒を低温流体とするとともに前記冷却水回路のエ
ンジン冷却水を高温流体とする熱交換器と、前記熱交換
器に向かう前記冷媒の流量をコントロールする液流量調
節弁と、前記熱交換器に向かう前記エンジン冷却水の流
量をコントロールする電動水三方弁と、を有し、前記冷
媒回路の冷媒目標温度に基づいて前記エンジンの回転数
を制御することにより前記冷媒回路の冷媒循環量をコン
トロールするとともに、前記冷媒回路の冷媒目標温度に
基づいて前記電動水三方弁の開度及び前記液流量調節弁
の開度を制御することにより前記冷凍サイクルの蒸発工
程の不足分を前記熱交換器で補うヒートポンプにおい
て、前記電動水三方弁の開度及び前記液流量調節弁の開
度の制御と前記エンジンの回転数の制御とを独立して行
うとともに、前記電動水三方弁の開度及び前記液流量調
節弁の開度の制御で使用する冷媒目標温度を前記エンジ
ンの回転数の制御で使用する冷媒目標温度よりも低く設
定したこと、を特徴としている。
【0016】このような特徴を有する本発明のヒートポ
ンプは、冷媒回路の冷媒目標温度に基づいてエンジンの
回転数を制御することにより冷媒回路の冷媒循環量をコ
ントロールするものである。従って、例えば、冷媒回路
の冷媒目標温度より冷媒回路の冷媒温度が高いときは、
エンジンの回転数を上げ方向に制御して、冷媒回路の冷
媒循環量を多くしていき、冷媒回路の冷媒目標温度と冷
媒回路の冷媒温度が等しいときは、エンジンの回転数を
維持するように制御して、冷媒回路の冷媒循環量を保持
し、冷媒回路の冷媒目標温度より冷媒回路の冷媒温度が
低いときは、エンジンの回転数を下げ方向に制御して、
冷媒回路の冷媒循環量を少なくしていく。
【0017】その一方で、本発明のヒートポンプは、冷
媒回路の冷媒目標温度に基づいて電動水三方弁の開度及
び液流量調節弁の開度を制御することにより冷凍サイク
ルの蒸発工程の不足分を熱交換器で補うものである。従
って、例えば、冷媒回路の冷媒目標温度より冷媒回路の
冷媒温度が高いときは、電動水三方弁の開度及び液流量
調節弁の開度を閉じ方向に制御して、熱交換器を通過す
るエンジン冷却水及び冷媒を少なくしていき、冷媒回路
の冷媒目標温度と冷媒回路の冷媒温度が等しいときは、
電動水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度を維持する
ように制御して、熱交換器を通過するエンジン冷却水及
び冷媒を保持し、冷媒回路の冷媒目標温度より冷媒回路
の冷媒温度が低いときは、電動水三方弁の開度及び液流
量調節弁の開度を開け方向に制御して、熱交換器を通過
するエンジン冷却水及び冷媒を多くしていく。
【0018】この点、本発明のヒートポンプでは、電動
水三方弁液の開度及び液流量調節弁の開度の制御の基準
となる冷媒目標温度をエンジンの回転数の制御で基準と
なる冷媒目標温度よりも低く設定しており、各制御の定
常時において、エンジンの回転数が最低でないときは、
必ず、電動水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度が全
閉となり、逆に、電動水三方弁の開度及び液流量調節弁
の開度が開いているときは、必ず、エンジンの回転数が
最低となる。従って、冷凍サイクルの蒸発工程の不足分
を補う際は、エンジンの回転数を最低にすることが熱交
換器で補うことよりも優先される。
【0019】すなわち、本発明のヒートポンプでは、電
動水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御で基準
となる冷媒目標温度をエンジンの回転数の制御で基準と
なる冷媒目標温度よりも低く設定することにより、冷凍
サイクルの蒸発工程の不足分を補う際(各制御の定常
時)に、エンジンの回転数を最低にすることを熱交換器
で補うことよりも優先して行うことが可能となるので、
成績係数の低下を防止することができ、さらに、このと
き、電動水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御
とエンジンの回転数の制御とが独立して行われるので、
電動水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御とエ
ンジンの回転数の制御とを安定に行うことができる。
【0020】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載するヒートポンプであって、前記電動水三方弁の開
度及び前記液流量調節弁の開度が維持される第1不感帯
と前記エンジンの回転数が維持される第2不感帯とを隣
接して設けたこと、を特徴としている。
【0021】さらに、本発明のヒートポンプにおいて、
電動水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度が維持され
る第1不感帯とエンジンの回転数が維持される第2不感
帯とを隣接して設ければ、電動水三方弁の開度及び液流
量調節弁の開度の制御とエンジンの回転数の制御とをよ
り安定に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照にして説明する。先ず、第1実施の形態のヒート
ポンプについて説明する。第1実施の形態のヒートポン
プの構成は、「従来の技術」の欄で説明した図10のヒ
ートポンプ1と同じである。尚、室内熱交換器31に
は、室内熱交換器31内の冷媒温度を測定するための温
度センサー31が設けられている。また、圧縮機21に
は、吸入口側の冷媒温度を測定するための温度センサー
32と、吐出口側の冷媒温度を測定するための温度セン
サー33とが設けられている。また、エンジン12に
は、エンジン冷却水の温度を測定するための温度センサ
ー34が設けられている。また、圧縮機21には、吸入
口側の冷媒圧力を測定するための圧力センサー(図示せ
ず)が設けられている。
【0023】そして、第1実施の形態のヒートポンプ1
において、冷房運転を行う場合には、図9に示すように
して、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の
開度の制御とエンジン12の回転数の制御とを所定時間
毎(例えば、1分毎)に行っている。
【0024】ここで、電動水三方弁16の開度及び液流
量調節弁30の開度の制御とエンジン12の回転数の制
御とで使用される冷媒回路3の冷媒温度には、室内熱交
換器22内の冷媒温度(以下、「室内熱交換器温度」と
いう)を用いる。
【0025】また、電動水三方弁16の開度が全開と
は、エンジン冷却水の全流量が熱交換器17に向かうこ
とを意味し、電動水三方弁16の開度が全閉とは、エン
ジン冷却水の全流量がサーモスタット14に向かうこと
を意味する。従って、電動水三方弁16の開度が開方向
に移動すると、熱交換器17に向かうエンジン冷却水の
流量が増加するとともにサーモスタット14に向かうエ
ンジン冷却水の流量が減少する。一方、電動水三方弁1
6の開度が閉方向に移動すると、熱交換器17に向かう
エンジン冷却水の流量が減少するとともにサーモスタッ
ト14に向かうエンジン冷却水の流量が増加する。
【0026】また、液流量調整弁30の開度が全開と
は、冷媒の可能な限りの最大量が熱交換器17に向かう
ことを意味し、液流量調整弁30の開度が全閉とは、冷
媒の全流量が室内熱交換器22に向かうことを意味す
る。従って、液流量調整弁30の開度が開方向に移動す
ると、熱交換器17に向かう冷媒の流量が増加するとと
もに室内熱交換器22に向かう冷媒の流量が減少する。
一方、液流量調整弁30の開度が閉方向に移動すると、
熱交換器17に向かう冷媒の流量が減少するとともに室
内熱交換器22に向かう冷媒の流量が増加する。
【0027】さて、第1実施の形態のヒートポンプ1で
冷房運転を行う場合には、上述したように、電動水三方
弁16の開度及び液流量調節弁30の開度の制御とエン
ジン12の回転数の制御とが所定時間毎(例えば、1分
毎)に行われる。すなわち、図9のフローチャートに示
すように、先ず、S210において、「室内熱交換器温
度」が冷媒回路3の冷媒目標温度ETより高いか否かを
判断する。ここで、「室内熱交換器温度」が冷媒回路3
の冷媒目標温度ETより高いと判断する場合には(S2
01:Yes)、S202に進んで、エンジン12の回
転数の制御を行って、エンジン12の回転数を上げてい
く。そして、S203に進んで、電動水三方弁16の開
度の制御を行って、電動水三方弁16の開度を閉じてい
く。さらに、S204に進んで、液流量調整弁30の開
度の制御を行って、液流量調整弁30の開度を閉じてい
く。
【0028】一方、「室内熱交換器温度」が冷媒回路3
の冷媒目標温度ETより高いと判断しない場合には(S
201:No)、S205に進んで、「室内熱交換器温
度」が冷媒回路3の冷媒目標温度ETと等しいか否かを
判断する。ここで、「室内熱交換器温度」が冷媒回路3
の冷媒目標温度ETに等しいと判断する場合には(S2
05:Yes)、S206に進み、エンジン12の回転
数の制御を行って、エンジン12の回転数を維持する。
そして、S207に進んで、電動水三方弁16の開度の
制御を行って、電動水三方弁16の開度を閉じていく。
さらに、S208に進んで、液流量調整弁30の開度の
制御を行って、液流量調整弁30の開度を閉じていく。
【0029】一方、「室内熱交換器温度」が冷媒回路3
の冷媒目標温度ETと等しいと判断しない場合には(S
205:No)、S209に進んで、「室内熱交換器温
度」が冷媒回路3の冷媒目標温度ETより2℃未満で低
いか否かを判断する。ここで、「室内熱交換器温度」が
冷媒回路3の冷媒目標温度ETより2℃未満で低いと判
断する場合には(S209:Yes)、S210に進
み、エンジン12の回転数の制御を行って、エンジン1
2の回転数を下げていく。そして、S211に進んで、
電動水三方弁16の開度の制御を行って、電動水三方弁
16の開度を閉じていく。さらに、S212に進んで、
液流量調整弁30の開度の制御を行って、液流量調整弁
30の開度を閉じていく。
【0030】一方、「室内熱交換器温度」が冷媒回路3
の冷媒目標温度ETより2℃未満で低いと判断しない場
合には(S209:No)、S213に進んで、「室内
熱交換器温度」が冷媒回路3の冷媒目標温度ETより2
℃低いか否かを判断する。ここで、「室内熱交換器温
度」が冷媒回路3の冷媒目標温度ETより2℃低いと判
断する場合には(S213:Yes)、S214に進
み、エンジン12の回転数の制御を行って、エンジン1
2の回転数を下げていく。そして、S215に進んで、
電動水三方弁16の開度の制御を行って、電動水三方弁
16の開度を維持する。さらに、S212に進んで、液
流量調整弁30の開度の制御を行って、液流量調整弁3
0の開度を維持する。
【0031】一方、「室内熱交換器温度」が冷媒回路3
の冷媒目標温度ETより2℃低いと判断しない場合には
(S213:No)、S217に進み、エンジン12の
回転数の制御を行って、エンジン12の回転数を下げて
いく。そして、S218に進んで、電動水三方弁16の
開度の制御を行って、電動水三方弁16の開度を開けて
いく。さらに、S219に進んで、液流量調整弁30の
開度の制御を行って、液流量調整弁30の開度を開けて
いく。
【0032】以上詳細に説明したように、第1実施の形
態のヒートポンプ1は、図9に示すように、冷媒回路3
の冷媒目標温度ETに基づいてエンジン12の回転数を
制御することにより冷媒回路3の冷媒循環量をコントロ
ールするものである。すなわち、冷媒回路3の冷媒目標
温度ETより「室内熱交換器温度」が高いときは(S2
01:Yes)、エンジン12の回転数を上げ方向に制
御して(S202)、冷媒回路3の冷媒循環量を多くし
ていき、冷媒回路3の冷媒目標温度ETと「室内熱交換
器温度」が等しいときは(S205:Yes)、エンジ
ン12の回転数を維持するように制御して(S20
6)、冷媒回路3の冷媒循環量を保持し、冷媒回路3の
冷媒目標温度ETより「室内熱交換器温度」が低いとき
は(S205:No)、エンジン12の回転数を下げ方
向に制御して(S210,S214,S217)、冷媒
回路3の冷媒循環量を少なくしていく。
【0033】その一方で、第1実施の形態のヒートポン
プ1は、図9に示すように、冷媒回路3の冷媒目標温度
ETに基づいて電動水三方弁16の開度及び液流量調節
弁30の開度を制御することにより冷房運転時の冷凍サ
イクルの蒸発工程の不足分を熱交換器17で補うもので
ある。すなわち、冷媒回路3の冷媒目標温度ETから2
℃引いた値より「室内熱交換器温度」が高いときは、電
動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度を閉
じ方向に制御して(S203,S204,S207,S
208,S211,S212)、熱交換器17を通過す
るエンジン冷却水及び冷媒を少なくしていき、冷媒回路
3の冷媒目標温度ETから2℃引いた値と「室内熱交換
器温度」が等しいときは(S213:Yes)、電動水
三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度を維持す
るように制御して(S215,S216)、熱交換器1
7を通過するエンジン冷却水及び冷媒を保持し、冷媒回
路3の冷媒目標温度ETから2℃引いた値より「室内熱
交換器温度」が低いときは(S213:No)、電動水
三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度を開け方
向に制御して(S218,S219)、熱交換器17を
通過するエンジン冷却水及び冷媒を多くしていく。
【0034】この点、第1実施の形態のヒートポンプ1
では、電動水三方弁液16の開度及び液流量調節弁30
の開度の制御で基準となる冷媒目標温度ETから2℃引
いた値は、エンジン12の回転数の制御で使用する冷媒
目標温度ETよりも2℃低く設定されているので、各制
御の定常時において、エンジン12の回転数が最低でな
いときは、必ず、電動水三方弁16の開度及び液流量調
節弁30の開度が全閉となり、逆に、電動水三方弁16
の開度及び液流量調節弁30の開度が開いているとき
は、必ず、エンジン12の回転数が最低となる。従っ
て、冷房運転時の冷凍サイクルの蒸発工程の不足分を補
う際は、エンジン12の回転数を最低にすることが熱交
換器17で補うことよりも優先されることになる。
【0035】すなわち、第1実施の形態のヒートポンプ
1では、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30
の開度の制御で基準となる冷媒目標温度ETから2℃引
いた値をエンジン12の回転数の制御で基準となる冷媒
目標温度ETよりも低く設定することにより、冷房運転
時の冷凍サイクルの蒸発工程の不足分を補う際(各制御
の定常時)に、エンジン12の回転数を最低にすること
を熱交換器17で補うことよりも優先して行うことが可
能となるので、成績係数の低下を防止することができ、
さらに、このとき、図9に示すように、電動水三方弁1
6の開度及び液流量調節弁30の開度の制御(S20
3,S204,S207,S208,S211,S21
2,S215,S216,S218,S219)とエン
ジン12の回転数の制御(S202,S206,S21
0,S214,S217)とが独立して行われるので、
電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度の
制御とエンジン12の回転数の制御とを安定に行うこと
ができる。
【0036】次に、第2実施の形態のヒートポンプにつ
いて説明する。第2実施の形態のヒートポンプの構成
は、「従来の技術」の欄で説明した図10のヒートポン
プ1と同じであり、すなわち、第1実施の形態のヒート
ポンプ1と同じである。
【0037】そして、第2実施の形態のヒートポンプ1
において、冷房運転を行う場合には、電動水三方弁16
の開度及び液流量調節弁30の開度の制御とエンジン1
2の回転数の制御とを所定時間毎(例えば、1分毎)に
行っている。
【0038】ここで、電動水三方弁16の開度及び液流
量調節弁30の開度の制御とエンジン12の回転数の制
御とで使用される冷媒回路3の冷媒温度には、室内熱交
換器22内の冷媒温度(以下、「室内熱交換器温度」と
いう)を用いる。
【0039】また、電動水三方弁16の開度が最大開度
とは、エンジン冷却水の全流量が熱交換器17に向かう
ことを意味し、電動水三方弁16の開度が最小開度と
は、エンジン冷却水の全流量がサーモスタット14に向
かうことを意味する。従って、電動水三方弁16の開度
が開方向に移動すると、熱交換器17に向かうエンジン
冷却水の流量が増加するとともにサーモスタット14に
向かうエンジン冷却水の流量が減少する。一方、電動水
三方弁16の開度が閉方向に移動すると、熱交換器17
に向かうエンジン冷却水の流量が減少するとともにサー
モスタット14に向かうエンジン冷却水の流量が増加す
る。
【0040】また、液流量調整弁30の開度が最大開度
とは、冷媒の可能な限りの最大量が熱交換器17に向か
うことを意味し、液流量調整弁30の開度が最小開度と
は、冷媒の全流量が室内熱交換器22に向かうことを意
味する。従って、液流量調整弁30の開度が開方向に移
動すると、熱交換器17に向かう冷媒の流量が増加する
とともに室内熱交換器22に向かう冷媒の流量が減少す
る。一方、液流量調整弁30の開度が閉方向に移動する
と、熱交換器17に向かう冷媒の流量が減少するととも
に室内熱交換器22に向かう冷媒の流量が増加する。
【0041】尚、エンジン12の回転数の制御は、図示
しないが、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁3
0の開度の制御とは独立して行われる。具体的には、
「室内熱交換器温度」>冷媒回路3の冷媒目標温度ET
+「2℃」のときは、エンジン12の回転数を上げ方向
に制御して、冷媒回路3の冷媒循環量を多くしていき、
冷媒回路3の冷媒目標温度ET+「2℃」≧「室内熱交
換器温度」>冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「1℃」
のときは、エンジン12の回転数を維持するように制御
して、冷媒回路3の冷媒循環量を保持し、冷媒回路3の
冷媒目標温度ET−「1℃」≧「室内熱交換器温度」の
ときは、エンジン12の回転数を下げ方向に制御して、
冷媒回路3の冷媒循環量を少なくしていく。すなわち、
エンジン12の回転数の制御において、冷媒回路3の冷
媒目標温度ET+「2℃」≧「室内熱交換器温度」>冷
媒回路3の冷媒目標温度ET−「1℃」のときは、エン
ジン12の回転数を維持するように制御するので、第2
不感帯となる。従って、エンジン12の回転数の制御に
対する第2不感帯は3℃の幅を持つ。また、冷媒回路3
の冷媒目標温度ETがエンジン12の回転数の制御の基
準となる。
【0042】一方、電動水三方弁16の開度及び液流量
調節弁30の開度の制御は、図1〜図8に基づいて行わ
れる。先ず、図1のS11において、図2の電動水三方
弁16の制御量の計算が行われる。すなわち、電動水三
方弁16の制御量の計算を行うためには、先ず、図2の
S111において、圧縮機21の吐出口側の冷媒温度
と、圧縮機21の吸入口側の冷媒温度、エンジン12の
エンジン冷却水の温度を使用して、電動水三方弁16の
上限開度を制御マップから求める。次に、S112にお
いて、「室内熱交換器温度」を使用して、電動水三方弁
16の要求開度を制御マップから求める。そして、S1
13において、上限開度が要求開度以上であるか否かを
判断する。ここで、上限開度が要求開度以上であると判
断する場合には(S113:Yes)、S114に進ん
で、電動水三方弁16の制御量として要求開度を選択し
た後、S115に進んで、制御フラグとして「回避要求
なし」とし、図1に戻る。一方、上限開度が要求開度以
上であると判断しない場合には(S113:No)、S
116に進んで、電動水三方弁16の制御量として上限
開度を選択した後、S117に進んで、制御フラグとし
て「回避要求あり」とし、図1に戻る。
【0043】そして、図2の電動水三方弁16の制御量
の計算が行われると、図1に戻って、S12に進み、図
3の液流量調整弁30の制御量の計算が行われる。すな
わち、液流量調整弁30の制御量の計算を行うために
は、先ず、図3のS121において、圧縮機21の吐出
口側の冷媒温度と圧縮機21の吸入口側の冷媒温度を使
用して、液流量調整弁30の下限開度を制御マップから
求める。次に、S122において、圧縮機21の吸入口
側の冷媒過熱度(圧縮機21の吸入口側の冷媒温度と、
圧縮機21の吸入口側の冷媒圧力に対する飽和ガス温度
とみなせる値との差)を使用して、液流量調整弁30の
上限開度を制御マップから求める。さらに、S123に
おいて、「室内熱交換器温度」を使用して、液流量調整
弁30の要求開度を制御マップから求める。そして、S
124において、下限開度が要求開度より大きいか否か
を判断する。
【0044】ここで、下限開度が要求開度より大きいと
判断する場合には(S124:Yes)、S125に進
んで、上限開度が下限開度より大きいか否か判断する。
このとき、上限開度が下限開度より大きいと判断する場
合には(S125:Yes)、S126に進んで、液流
量調整弁30の制御量として下限開度を選択した後、S
127に進んで、制御フラグとして「回避要求あり」と
し、図1に戻る。一方、上限開度が下限開度より大きい
と判断しない場合には(S125:No)、S128に
進んで、上限開度と下限開度が等しいか否か判断する。
ここで、上限開度と下限開度が等しいと判断する場合に
は(S128:Yes)、S126に進んで、液流量調
整弁30の制御量として下限開度を選択した後、S12
7に進んで、制御フラグとして「回避要求あり」とし、
図1に戻る。一方、上限開度と下限開度が等しいと判断
しない場合には(S128:No)、S129に進ん
で、液流量調整弁30の制御量として上限開度を選択し
た後、S130に進んで、制御フラグとして「回避要求
あり」とし、図1に戻る。
【0045】また、上述したS124において、下限開
度が要求開度より大きいと判断しない場合には(S12
4:No)、S131に進んで、下限開度と要求開度と
が等しいか否かを判断する。
【0046】ここで、下限開度と要求開度とが等しいと
判断する場合には(S131:Yes)、S132に進
んで、上限開度が要求開度より大きいか否か判断する。
このとき、上限開度が要求開度より大きいと判断する場
合には(S132:Yes)、S133に進んで、液流
量調整弁30の制御量として要求開度を選択した後、S
134に進んで、制御フラグとして「回避要求なし」と
し、図1に戻る。一方、上限開度が要求開度より大きい
と判断しない場合には(S132:No)、S135に
進んで、上限開度と要求開度が等しいか否か判断する。
ここで、上限開度と要求開度が等しいと判断する場合に
は(S135:Yes)、S133に進んで、液流量調
整弁30の制御量として要求開度を選択した後、S13
4に進んで、制御フラグとして「回避要求なし」とし、
図1に戻る。一方、上限開度と要求開度が等しいと判断
しない場合には(S135:No)、S136に進ん
で、液流量調整弁30の制御量として上限開度を選択し
た後、S137に進んで、制御フラグとして「回避要求
あり」とし、図1に戻る。
【0047】また、上述したS131において、下限開
度と要求開度とが等しいと判断しない場合には(S13
1:No)、S138に進んで、上限開度が要求開度よ
り大きいか否か判断する。このとき、上限開度が要求開
度より大きいと判断する場合には(S138:Ye
s)、S139に進んで、液流量調整弁30の制御量と
して要求開度を選択した後、S140に進んで、制御フ
ラグとして「回避要求なし」とし、図1に戻る。一方、
上限開度が要求開度より大きいと判断しない場合には
(S138:No)、S141に進んで、上限開度と要
求開度が等しいか否か判断する。ここで、上限開度と要
求開度が等しいと判断する場合には(S141:Ye
s)、S139に進んで、液流量調整弁30の制御量と
して要求開度を選択した後、S140に進んで、制御フ
ラグとして「回避要求なし」とし、図1に戻る。一方、
上限開度と要求開度が等しいと判断しない場合には(S
141:No)、S142に進んで、液流量調整弁30
の制御量として上限開度を選択した後、S143に進ん
で、制御フラグとして「回避要求あり」とし、図1に戻
る。
【0048】そして、図3の液流量調整弁30の制御量
の計算が行われると、図1に戻り、S13において、
「室内熱交換器温度」<冷媒回路3の冷媒目標温度ET
−「3℃」であるか否かの判断をもって、上げ要求があ
るか否かを判断するとともに、S14において、「室内
熱交換器温度」>冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「1
℃」であるか否かを判断をもって、下げ要求があるか否
かを判断する。
【0049】ここで、「室内熱交換器温度」<冷媒回路
3の冷媒目標温度ET−「3℃」であると判断する場
合、すなわち、上げ要求があると判断する場合には(S
13:Yes)、S15に進んで、各制御フラグの全て
が「回避要求なし」であるか否かを判断する。このと
き、各制御フラグの全てが「回避要求なし」であると判
断する場合には(S15:Yes)、図4に示した電動
水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度の制御
を行った後に、図1のフローチャートを終了する。一
方、各制御フラグの全てが「回避要求なし」であると判
断しない場合には(S15:No)、図5に示した電動
水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度の制御
を行った後に、図1のフローチャートを終了する。
【0050】一方、上述したS13において、「室内熱
交換器温度」<冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「3
℃」であると判断しない場合、すなわち、上げ要求があ
ると判断しない場合(S13:No)には、S14に進
む。
【0051】そして、S14において、「室内熱交換器
温度」≧冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「1℃」であ
ると判断する場合、すなわち、下げ要求があると判断す
る場合には(S14:Yes)、S17に進んで、各制
御フラグの全てが「回避要求なし」であるか否かを判断
する。このとき、各制御フラグの全てが「回避要求な
し」であると判断する場合には(S17:Yes)、図
6に示した電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁3
0の開度の制御を行った後に、図1のフローチャートを
終了する。一方、各制御フラグの全てが「回避要求な
し」であると判断しない場合には(S17:No)、図
7に示した電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁3
0の開度の制御を行った後に、図1のフローチャートを
終了する。
【0052】一方、上述したS14において、「室内熱
交換器温度」≧冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「1
℃」であると判断しない場合、すなわち、下げ要求があ
ると判断しない場合には(S14:No)、S18に進
んで、各制御フラグの全てが「回避要求なし」であるか
否かを判断する。このとき、各制御フラグの全てが「回
避要求なし」であると判断する場合には(S18:Ye
s)、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の
開度を維持したままで、図1のフローチャートを終了す
る。一方、各制御フラグの全てが「回避要求なし」であ
ると判断しない場合には(S18:No)、図8に示し
た電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度
の制御を行った後に、図1のフローチャートを終了す
る。
【0053】ここで、図4に示した電動水三方弁16の
開度及び液流量調節弁30の開度の制御について説明す
ると、先ず、S21において、電動水三方弁16の開度
及び液流量調節弁30の開度が最小開度であるか否かを
判断する。ここで、電動水三方弁16の開度及び液流量
調節弁30の開度が最小開度であると判断する場合には
(S21:Yes)、S22に進んで、電動水三方弁1
6の開度を要求開度にするとともに、S23に進んで、
液流量調節弁30の開度を要求開度にする。一方、電動
水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度が最小
開度であると判断しない場合には(S21:No)、S
24に進んで、電動水三方弁16の開度及び液流量調節
弁30の開度が最大開度であるか否かを判断する。
【0054】このとき、電動水三方弁16の開度及び液
流量調節弁30の開度が最大開度であると判断する場合
には(S24:Yes)、電動水三方弁16の開度及び
液流量調節弁30の開度を維持する。一方、電動水三方
弁16の開度及び液流量調節弁30の開度が最大開度で
あると判断しない場合には(S24:No)、S25に
進んで、電動水三方弁16の開度又は液流量調節弁30
の開度が最大開度であるか否かを判断する。
【0055】ここで、電動水三方弁16の開度又は液流
量調節弁30の開度が最大開度であると判断する場合に
は(S25:Yes)、S26に進んで、液流量調節弁
30の開度が最大開度であるか否かを判断する。このと
き、液流量調節弁30の開度が最大開度であると判断す
る場合には(S26:Yes)、S27に進んで、電動
水三方弁16の開度を要求開度にする。一方、液流量調
節弁30の開度が最大開度であると判断しない場合には
(S26:No)、S28に進んで、液流量調節弁30
の開度を要求開度にする。
【0056】また、上述したS25において、電動水三
方弁16の開度又は液流量調節弁30の開度が最大開度
であると判断しない場合には(S25:No)、S29
に進んで、液流量調節弁30の開度の制御が前回の制御
で行われたか否かを判断する。このとき、液流量調節弁
30の開度の制御が前回の制御で行われたと判断する場
合には(S29:Yes)、S30に進んで、電動水三
方弁16の開度を要求開度にする。一方、液流量調節弁
30の開度の制御が前回の制御で行われたと判断しない
場合には(S29:No)、S31に進んで、液流量調
節弁30の開度を要求開度にする。
【0057】また、図5に示した電動水三方弁16の開
度及び液流量調節弁30の開度の制御について説明する
と、先ず、S41において、電動水三方弁16の制御フ
ラグのみが「回避要求あり」であるか否かを判断する。
ここで、電動水三方弁16の制御フラグのみが「回避要
求あり」であると判断する場合には(S41:Ye
s)、S42に進んで、液流量調節弁30の開度を要求
開度にするとともに、S43に進んで、電動水三方弁1
6の開度を上限開度にする。一方、電動水三方弁16の
制御フラグのみが「回避要求あり」であると判断しない
場合には(S41:No)、S44に進んで、液流量調
節弁30の制御フラグのみが「回避要求あり」であるか
否かを判断する。
【0058】このとき、液流量調節弁30の制御フラグ
のみが「回避要求あり」であると判断する場合には(S
44:Yes)、S45に進んで、液流量調節弁30の
開度の制御が開方向となるか否かを判断する。ここで、
液流量調節弁30の開度の制御が開方向となると判断す
る場合には(S45:Yes)、S46に進んで、液流
量調節弁30の開度を下限開度にする。一方、液流量調
節弁30の開度の制御が開方向となると判断しない場合
には(S45:No)、S47に進んで、電動水三方弁
16の開度を要求開度にするとともに、S48に進ん
で、液流量調節弁30の開度を上限開度にする。
【0059】また、上述したS44において、液流量調
節弁30の制御フラグのみが「回避要求あり」であると
判断しない場合には(S44:No)、S49に進ん
で、電動水三方弁16の開度を上限開度にするととも
に、S50に進んで、図1のS12の計算結果に基づい
て、液流量調節弁30の開度を上限開度又は下限開度に
する。
【0060】また、図6に示した電動水三方弁16の開
度及び液流量調節弁30の開度の制御について説明する
と、先ず、S61において、電動水三方弁16の開度が
最小開度であるか否かを判断する。ここで、電動水三方
弁16の開度が最小開度であると判断する場合には(S
61:Yes)、S62に進んで、液流量調節弁30の
開度を要求開度にする。一方、電動水三方弁16の開度
が最小開度であると判断しない場合には(S61:N
o)、S63に進んで、液流量調節弁30の開度の制御
が前回の制御で行われた否かを判断する。このとき、液
流量調節弁30の開度の制御が前回の制御で行われたと
判断する場合には(S63:Yes)、S64に進ん
で、電動水三方弁16の開度を要求開度とする。一方、
液流量調節弁30の開度の制御が前回の制御で行われた
と判断しない場合には(S63:No)、液流量調節弁
30の開度を要求開度とする。
【0061】また、図7に示した電動水三方弁16の開
度及び液流量調節弁30の開度の制御について説明する
と、先ず、S71において、電動水三方弁16の制御フ
ラグ及び液流量調節弁30の制御フラグが「回避要求あ
り」であるか否かを判断する。ここで、電動水三方弁1
6の制御フラグ及び液流量調節弁30の制御フラグが
「回避要求あり」であると判断する場合には(S71:
Yes)、S72に進んで、電動水三方弁16の開度を
上限開度とするとともに、S73に進んで、図1のS1
2の計算結果に基づいて、液流量調節弁30の開度を上
限開度又は下限開度にする。一方、電動水三方弁16の
制御フラグ及び液流量調節弁30の制御フラグが「回避
要求あり」であると判断しない場合には(S71:N
o)、S74に進んで、電動水三方弁16の制御フラグ
のみが「回避要求あり」であるか否かを判断する。
【0062】ここで、電動水三方弁16の制御フラグの
みが「回避要求あり」であると判断する場合には(S7
4:Yes)、S75に進んで、電動水三方弁16の開
度を上限開度とする。一方、電動水三方弁16の制御フ
ラグのみが「回避要求あり」であると判断しない場合に
は(S74:No)、S76に進んで、電動水三方弁1
6の開度が最小開度であるか否かを判断する。
【0063】このとき、電動水三方弁16の開度が最小
開度であると判断する場合には(S76:Yes)、S
77に進んで、図1のS12の計算結果に基づいて、液
流量調節弁30の開度を上限開度又は下限開度にする。
一方、電動水三方弁16の開度が最小開度であると判断
しない場合には(S76:No)、S78に進んで、液
流量調節弁30の開度の制御が開方向となるか否かを判
断する。
【0064】ここで、液流量調節弁30の開度の制御が
開方向となると判断する場合には(S78:Yes)、
S79に進んで、電動水三方弁16の開度を要求開度と
するとともに、S80に進んで、液流量調節弁30の開
度を上限開度にする。一方、液流量調節弁30の開度の
制御が開方向となると判断しない場合には(S78:N
o)、S81に進んで、液流量調節弁30の開度を下限
開度にする。
【0065】また、図8に示した電動水三方弁16の開
度及び液流量調節弁30の開度の制御について説明する
と、先ず、S91において、電動水三方弁16の制御フ
ラグのみが「回避要求あり」であるか否かを判断する。
ここで、電動水三方弁16の制御フラグのみが「回避要
求あり」であると判断する場合には(S91:Ye
s)、S92に進んで、電動水三方弁16の開度を上限
開度とする。一方、電動水三方弁16の制御フラグのみ
が「回避要求あり」であると判断しない場合には(S9
1:No)、S93に進んで、液流量調節弁30の制御
フラグのみが「回避要求あり」であるか否かを判断す
る。
【0066】このとき、液流量調節弁30の制御フラグ
のみが「回避要求あり」であると判断する場合には(S
93:Yes)、S94に進んで、図1のS12の計算
結果に基づいて、液流量調節弁30の開度を上限開度又
は下限開度にする。一方、液流量調節弁30の制御フラ
グのみが「回避要求あり」であると判断しない場合には
(S93:No)、S95に進んで、図1のS12の計
算結果に基づいて、液流量調節弁30の開度を上限開度
又は下限開度にするとともに、S96に進んで、電動水
三方弁16の開度を上限開度とする。
【0067】以上より、第2実施の形態のヒートポンプ
1では、図1に示すように、冷媒回路3の冷媒目標温度
ET−「3℃」≦「室内熱交換器温度」≦冷媒回路3の
冷媒目標温度ET−「1℃」のときは(S13:No,
S14:No,S18:No)、電動水三方弁16の開
度及び液流量調節弁30の開度を維持するように制御す
るので、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30
の開度の制御に対する第1不感帯となる。従って、電動
水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度の制御
に対する第1不感帯は2℃の幅を持つ。また、冷媒回路
3の冷媒目標温度ET−「2℃」が電動水三方弁16の
開度及び液流量調節弁30の開度の制御の基準となる。
また、上述したように、エンジン12の回転数の制御に
対する第2不感帯は、冷媒回路3の冷媒目標温度ET−
「1℃」<「室内熱交換器温度」≦冷媒回路3の冷媒目
標温度ET+「2℃」であるので、電動水三方弁16の
開度及び液流量調節弁30の開度の制御に対する第1不
感帯と隣接することになる。
【0068】尚、第2実施の形態のヒートポンプ1で
は、室内熱交換器22の冷媒温度を適正に保つことに加
えて、圧縮機21の吸入口側の冷媒温度や、圧縮機21
の吐出口側の冷媒温度、圧縮機21の吸入口側の冷媒過
熱度を適正に保つことも考慮されている。具体的には、
「室内熱交換器温度」を使用して制御マップから求めら
れた電動水三方弁16の要求開度への制御と、「室内熱
交換器温度」を使用して制御マップから求められた液流
量調整弁30の要求開度への制御とが、室内熱交換器2
2の冷媒温度を適正に保つものであり、電動水三方弁1
6の上限開度又は下限開度への制御と、液流量調整弁3
0上限開度又は下限開度への制御とが、圧縮機21の吸
入口側の冷媒温度や、圧縮機21の吐出口側の冷媒温
度、圧縮機21の吸入口側の冷媒過熱度を適正に保つた
めのものである。
【0069】そして、電動水三方弁16の制御フラグや
液流量調節弁30の制御フラグの「回避要求なし」と
は、室内熱交換器22の冷媒温度を適正に保つことが優
先されることを意味し、電動水三方弁16の制御フラグ
や液流量調節弁30の制御フラグの「回避要求あり」と
は、圧縮機21の吸入口側の冷媒温度や、圧縮機21の
吐出口側の冷媒温度、圧縮機21の吸入口側の冷媒過熱
度を適正に保つことが優先されることを意味する。従っ
て、冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「3℃」≦「室内
熱交換器温度」≦冷媒回路3の冷媒目標温度ET−「1
℃」のときであって(S13:No,S14:No)、
電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度の
制御に対する第1不感帯にあっても、圧縮機21の吸入
口側の冷媒温度や、圧縮機21の吐出口側の冷媒温度、
圧縮機21の吸入口側の冷媒過熱度を適正に保つことが
優先される状態にあり、電動水三方弁16の制御フラグ
又は液流量調節弁30の制御フラグが「回避要求あり」
であるときは(S18:No)、電動水三方弁16の開
度又は液流量調節弁30の開度の制御が行われる。
【0070】以上詳細に説明したように、第2実施の形
態のヒートポンプ1は、冷媒回路3の冷媒目標温度ET
に基づいてエンジン12の回転数を制御することにより
冷媒回路3の冷媒循環量をコントロールするものであ
る。その一方で、第2実施の形態のヒートポンプ1は、
図1に示すように、冷媒回路3の冷媒目標温度ETに基
づいて電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の
開度を制御することにより冷房運転時の冷凍サイクルの
蒸発工程の不足分を熱交換器17で補うものである。
【0071】この点、第2実施の形態のヒートポンプ1
では、電動水三方弁液16の開度及び液流量調節弁30
の開度の制御の基準となる冷媒目標温度ET−「2℃」
をエンジン12の回転数の制御で基準となる冷媒目標温
度ETよりも低く設定しており、各制御の定常時におい
て、エンジン12の回転数が最低でないときは、必ず、
電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30の開度が
全閉となり、逆に、電動水三方弁16の開度及び液流量
調節弁30の開度が開いているときは、必ず、エンジン
12の回転数が最低となる。従って、冷房運転時の冷凍
サイクルの蒸発工程の不足分を補う際は、エンジン12
の回転数を最低にすることが熱交換器17で補うことよ
りも優先される。
【0072】すなわち、第2実施の形態のヒートポンプ
1では、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁30
の開度の制御で基準となる冷媒目標温度ET−「2℃」
をエンジン12の回転数の制御で基準となる冷媒目標温
度ETよりも低く設定することにより、冷房運転時の冷
凍サイクルの蒸発工程の不足分を補う際(各制御の定常
時)に、エンジン12の回転数を最低にすることを熱交
換器17で補うことよりも優先して行うことが可能とな
るので、成績係数の低下を防止することができ、さら
に、このとき、電動水三方弁16の開度及び液流量調節
弁30の開度の制御とエンジン12の回転数の制御とが
独立して行われるので、電動水三方弁16の開度及び液
流量調節弁30の開度の制御とエンジン12の回転数の
制御とを安定に行うことができる。
【0073】さらに、第2実施の形態のヒートポンプ1
においては、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁
30の開度が維持される第1不感帯(冷媒回路3の冷媒
目標温度ET−「3℃」≦「室内熱交換器温度」≦冷媒
回路3の冷媒目標温度ET−「1℃」)とエンジン12
の回転数が維持される第2不感帯(冷媒回路3の冷媒目
標温度ET−「1℃」<「室内熱交換器温度」≦冷媒回
路3の冷媒目標温度ET+「2℃」)とを隣接して設け
ているので、電動水三方弁16の開度及び液流量調節弁
30の開度の制御とエンジン12の回転数の制御とをよ
り安定に行うことができる。
【0074】尚、第1実施の形態及び第2実施の形態の
ヒートポンプ1では、電動水三方弁液16の開度及び液
流量調節弁30の開度の制御の基準を冷媒目標温度ET
−「2℃」としているが、この点、冷媒目標温度ETか
ら大きく離すと、室内熱交換器22の冷媒温度を適正に
保つことができなくなるので、電動水三方弁液16の開
度及び液流量調節弁30の開度の制御の基準は、冷媒目
標温度ETに近いことが望ましい。
【0075】
【発明の効果】本発明のヒートポンプでは、電動水三方
弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御で基準となる冷
媒目標温度をエンジンの回転数の制御で基準となる冷媒
目標温度よりも低く設定することにより、冷凍サイクル
の蒸発工程の不足分を補う際(各制御の定常時)に、エ
ンジンの回転数を最低にすることを熱交換器で補うこと
よりも優先して行うことが可能となるので、成績係数の
低下を防止することができ、さらに、このとき、電動水
三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御とエンジン
の回転数の制御とが独立して行われるので、電動水三方
弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御とエンジンの回
転数の制御とを安定に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図2】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度の制御量の計算手順を示すフローチャー
ト図である。
【図3】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、液流
量調整弁の開度の制御量の計算手順を示すフローチャー
ト図である。
【図4】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図5】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図6】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図7】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図8】第2実施の形態のヒートポンプにおいて、電動
水三方弁の開度及び液流量調節弁の開度の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図9】第1実施の形態のヒートポンプにおいて、エン
ジンの回転数の制御と、電動水三方弁の開度及び液流量
調節弁の開度の制御とを示すフローチャート図である。
【図10】本発明及び従来技術のヒートポンプの回路図
である。
【符号の説明】
1 ヒートポンプ 2 冷却水回路 3 冷媒回路 12 エンジン 16 電動水三方弁 17 熱交換器 30 液流量調節弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源であるエンジンの排熱を回収する
    ための冷却水回路と、冷凍サイクルにより冷房・暖房を
    行うための冷媒回路と、前記冷媒回路の冷媒を低温流体
    とするとともに前記冷却水回路のエンジン冷却水を高温
    流体とする熱交換器と、前記熱交換器に向かう前記冷媒
    の流量をコントロールする液流量調節弁と、前記熱交換
    器に向かう前記エンジン冷却水の流量をコントロールす
    る電動水三方弁と、を有し、前記冷媒回路の冷媒目標温
    度に基づいて前記エンジンの回転数を制御することによ
    り前記冷媒回路の冷媒循環量をコントロールするととも
    に、前記冷媒回路の冷媒目標温度に基づいて前記電動水
    三方弁の開度及び前記液流量調節弁の開度を制御するこ
    とにより前記冷凍サイクルの蒸発工程の不足分を前記熱
    交換器で補うヒートポンプにおいて、 前記電動水三方弁の開度及び前記液流量調節弁の開度の
    制御と前記エンジンの回転数の制御とを独立して行うと
    ともに、前記電動水三方弁の開度及び前記液流量調節弁
    の開度の制御で使用する冷媒目標温度を前記エンジンの
    回転数の制御で使用する冷媒目標温度よりも低く設定し
    たこと、を特徴とするヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するヒートポンプであっ
    て、 前記電動水三方弁の開度及び前記液流量調節弁の開度が
    維持される第1不感帯と前記エンジンの回転数が維持さ
    れる第2不感帯とを隣接して設けたこと、を特徴とする
    ヒートポンプ。
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