JP2002340392A - 風向調整装置 - Google Patents

風向調整装置

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JP2002340392A JP2001147312A JP2001147312A JP2002340392A JP 2002340392 A JP2002340392 A JP 2002340392A JP 2001147312 A JP2001147312 A JP 2001147312A JP 2001147312 A JP2001147312 A JP 2001147312A JP 2002340392 A JP2002340392 A JP 2002340392A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厳格な制作精度が要求されず、ルーバに所望の
操作力を付与すると共に、枠体にルーバを安定して保持
することを可能にし、しかもルーバを枠体に容易に且つ
円滑に装着することができる風向調整装置を提供する。 【解決手段】第1枠体(2) と第2枠体(3) とを備えてお
り、同第2枠体(3) の前端部から空気吹出し口方向に向
けて延びている弾性を有する複数の弾性保持片(3a)に、
それぞれ縦ルーバ(5) の回動軸(5a)を弾性保持する。前
記第1枠体(2)の内壁面には前記弾性保持片(3a)の設置
間隔と対応してリブ部(2e)が設けられている。前記第2
枠体(3) を第1枠体(2) の内部に嵌合すると、前記リブ
部(2e)が各弾性保持片(3a)の少なくとも片側面に沿って
密接しながら挿入される。前記リブ部(2e)は、各弾性保
持片(3a)の片側面又は両側面を縦ルーバ(5) の回動軸(5
a)と交差する方向に圧接して、弾性保持片(3a)を縦ルー
バ(5) の回動軸(5a)に弾接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は風向調整装置に係わり、
特に、車両等の空調或いは換気などの空気吹出し口等に
用いられ、良好な操作性と組立容易性及び確実性の向上
とを図った風向調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば自動車のインストルメ
ントパネル等には空調装置からの冷暖気を車内に吹き出
し、或いは外気を車内に導入するために空気吹出し口が
設けられており、同空気吹出し口には、吹き出される空
気流の方向を調整する風向調整装置が配されている。
【0003】この種の風向調整装置の構造例が、例えば
実開昭57−120114号公報に開示されている。同
公報に開示された風向調整装置は、外側面に取付軸が突
設された2枚の側板と、各側板の中間部を連結する一枚
のフィン取付板とを備えており、空気吹出し方向後側で
あって前記フィン取付板の端部から延びて、二股状に平
行に分離する保持片が、縦ルーバの設置間隔と等しく前
記フィン取付板の長手方向にわたって突出している。
【0004】前記縦ルーバは略矩形板状をなしており、
一側部に設けられた回動軸と、同回動軸に直交して縦ル
ーバの上下方向の中間部を前記フィン取付板に嵌挿する
切欠部と、縦ルーバとは反対側であって、同縦ルーバの
回動軸から延びる支持板部の下面に突設された連杆取付
用の連結ピンとを有している。複数枚の縦ルーバは、そ
れぞれ前記保持片に嵌着保持されて連杆を介して互いに
連動して左右に一斉に回動する。
【0005】この風向調整装置の組立てにあたっては、
先ず前記フィン取付板に前記縦ルーバの切欠部を嵌挿
し、続いて前記フィン取付板の保持片を互いに外方に押
し拡げながら、同保持片の間に前記縦ルーバの回動軸を
押し込み、これを繰り返して全ての縦ルーバを各保持片
に嵌合保持したのち、各縦ルーバの連結ピンに連杆を連
結固定する。こうして組み立てられたルーバ組立体は、
上記各側板に突設された取付軸を介してインストルメン
トパネルに設けられた前後に開口する箱状の枠体内に回
動自在に取り付けられる。
【0006】この従来の風向調整装置は、前後に開口す
る枠体の上板部及び下板部のそれぞれに穿設された複数
の軸受孔に、上下端に突設された回動軸を有する縦ルー
バを回動自在に支持する回転支持構造を排して、上述の
ように一枚のフィン取付板に縦ルーバを回動自在に支持
することにより構造を簡略化したため、型制作費、組立
費、材料使用量等が節減でき、原価低下の効果が得られ
るとしている。
【0007】また、従来の風向調整装置の他の構造例
が、例えば実開昭49−56640号公報に開示されて
いる。同公報に開示された風向調整装置は、前後に開口
する枠体の空気吹出し口方向前側の上下端部に、所定の
間隔をおいて縦ルーバの上下の側縁に突設された二股状
の保持片が、それぞれ長手方向にわたって複数個設けら
れており、同保持片の間の切欠部に、連杆を介して互い
に連動して回動する複数枚の縦ルーバの回動軸を嵌着保
持し、前記枠体の前面部に、前後に開口する枠状のカバ
ー体を装着している。
【0008】また、従来の風向調整装置の更に他の構造
例が、例えば特開平2−122146号公報に開示され
ている。同公報に開示された風向調整装置は、複数枚の
水平ルーバ及び前部側の第1枠体、複数枚の縦ルーバ及
び後部側の第2枠体のそれぞれを予めインサート成形に
より一体に成形しておき、これらのルーバ組立体を、両
端に一対の側板部及びこの側板部の下端を連結する下板
部からなる下部ケース内に空気吹出し口方向に並列した
状態で収容して位置決めしたのち、その下部ケースの各
側板部の上端部に上部ケースを外嵌固定している。
【0009】また、従来の風向調整装置の更に他の構造
例が、例えば特開平8−254353号公報に開示され
ている。同公報に開示された風向調整装置は、前後に開
口する略矩形筒状をなす枠体の上板部及び下板部の内壁
面に、それぞれ所定の間隔をおいて複数の軸受孔が長手
方向に沿って形成されており、各軸受孔に複数枚の略矩
形板状の縦ルーバの上下側の回動軸を回動自在に嵌合支
持している。
【0010】このような風向調整装置を組み立てる際に
は、治具本体に形成された連杆用保持溝部内に連杆を嵌
合保持し、続いて、同じく治具本体に前記連杆用保持溝
部と直交する方向に連続して互いに平行に形成された複
数の縦ルーバ用保持溝部内に縦ルーバを挿入し、同縦ル
ーバの連杆取付軸部に連杆を嵌合する。次に、駆動シリ
ンダロッドの伸長により互いに離間方向に移動する一対
の枠体保持用の駒部に枠体の内側面の4つの角隅部を保
持して、枠体の上下板部を互いに外方に拡開して弾性的
に湾曲させ、各縦ルーバを被せるようにして同縦ルーバ
に向けて押し込む。
【0011】枠体の軸受孔と縦ルーバの回動軸とを位置
決めしたのち、前記駆動シリンダロッドの収縮により駒
部を互いに接近方向に移動させると、前記枠体は原形に
復帰しようとする力により、枠体の上下板部が互いに内
側に移動し、枠体の軸受孔が縦ルーバの回動軸に嵌合し
て支持される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭57−120114号公報に開示された風向調整装
置は、上述のように一枚のフィン取付板の後端部に形成
された保持片に、縦ルーバの切欠部を介して縦ルーバの
回動軸の中間部分を嵌合して縦ルーバを回動自在に支持
する。このため、縦ルーバの回動軸の軸方向の位置決め
が煩雑であり、その組立てにあたって回動軸に軸方向の
ガタツキが生じやすく所定の操作力を得るための摺動抵
抗の調整が煩雑となり、しかも長期間の使用により摺動
抵抗の低下やガタツキ等が生じやすくなり、縦ルーバの
回動軸が前記保持片から外れるという問題を有してい
る。
【0013】また、上記実開昭49−56640号公報
に開示された風向調整装置は、上述のように前後に開口
する枠体の空気吹出し口前方側の上下端部に形成された
保持片に、それぞれ縦ルーバの上下端の回動軸が嵌合し
て回動する。前記保持片は先端部から基部に向けて肉厚
が漸次大きくなり、弾性変形しにくい形状を呈している
ため、縦ルーバの回動軸と保持片との間に隙間が生じた
場合には、縦ルーバの保持力が低下して不安定となり、
その回動軸の摺動抵抗がばらつき操作感覚が極めて悪化
する。
【0014】一般に、空気流に対して角度を調整したル
ーバが元の位置に戻らないようにするため、ルーバの回
動軸に所望の抵抗を付与して空気流により生じる自由回
転を防止する必要があり、ルーバの回動軸及び保持片の
寸法等の制作精度を高くしなければならず、上記実開昭
57−120114号公報に開示された風向調整装置と
変わるところがない。
【0015】一方、上記特開平2−122146号公報
に開示された風向調整装置は、上述のように複数枚のル
ーバ及び枠体を予めインサート成形により一体に成形し
たルーバ組立体を下部ケース内に収容し、同下部ケース
の上端部に上部ケースを覆せて固定している。このた
め、部品点数が多くなり、型制作費や材料使用量等が高
くなるという不具合がある。
【0016】更に、上記特開平8−254353号公報
に開示された風向調整装置は、上述のように前後に開口
する枠体の上下板部の内壁面に複数の軸受孔を形成し、
複数枚の縦ルーバの回動軸を各軸受孔に回動自在に嵌合
支持する。このような風向調整装置の組立てにあたって
は、対向する枠体を互いに外方に拡開して略円弧状に湾
曲させる大きな押込み力や弾性変形を必要とし、枠体内
に複数枚の縦ルーバを押し込んで前記軸受孔に前記縦ル
ーバの回動軸を挿入支持しなければならない。その縦ル
ーバの回動軸を前記軸支部に挿入するとき、同縦ルーバ
を無理に押し込もうとすると、同縦ルーバの回動軸や前
記枠体の軸受部に破損や損傷等を生じ、その破損や損傷
等により回動抵抗が増加し、操作荷重が重くなる。
【0017】前記枠体の剛性が高く、湾曲させるには大
きな力を必要とする場合には、人手による組立作業は煩
雑となり、しかも縦ルーバの組付けに多くの労力や手間
等がかかるため、駆動シリンダ等を備えた専用治具を必
要とする。そこで、専用治具を使用して機械的に枠体内
に複数枚の縦ルーバを押し込んで装着させようとする
と、枠体の中央部分と角隅部分とは互いに弾性変形量が
異なるため、縦ルーバの押込み力が偏って縦ルーバにこ
じれやねじれ等を生じやすくなり、枠体等を損傷しやす
くする。その結果、枠体を拡開して押し拡げるための管
理が難しくなり、それに伴う人件費や組立費等が高くな
りやすい。こじれやねじれ等の不具合を解消するため剛
性を増大させようとすると、上述のように縦ルーバの押
込み力が相当に大きくなり、縦ルーバの組付性が極めて
悪化することとなる。
【0018】本発明は、上記従来の課題を解消すべくな
されたものであり、その具体的な目的は、厳格な制作精
度が要求されず、ルーバに所望の操作力を付与すると共
に、枠体にルーバを安定して保持することを可能にし、
しかもルーバを枠体に容易に且つ円滑に装着することが
できる風向調整装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本件請求項
1に係る発明は、空気吹出し口に配され、同空気吹出し
口から吹き出される空気流の方向を調整する風向調整装
置であって、空気吹出し側に配される第1枠体と、空気
吹出し側とは反対側に配され同第1枠体に嵌合支持され
る第2枠体とを備えてなり、前記第1枠体及び前記第2
枠体のいずれか一方に、同枠体の端部から空気通路方向
に向けて延設され、互いに連動して回動する複数枚のル
ーバの回動軸をそれぞれ回動自在に弾性的に保持する複
数の弾性保持片を有し、前記第1枠体又は前記第2枠体
の他方に、同枠体の内壁面から前記弾性保持片間に突出
し、前記弾性保持片の少なくとも片側面に密接案内する
リブ部を有してなることを特徴とする風向調整装置にあ
る。
【0020】上記構成を備えた風向調整装置によれば、
例えば第2枠体の前端部から空気通路方向に向けて延設
され、互いに連動して回動する複数枚のルーバの回動軸
をそれぞれ回動自在に弾性保持する複数の弾性保持片を
有すると共に、空気吹出し口の前方側の第1枠体の内壁
面から前記弾性保持片間に突出し、前記弾性保持片の少
なくとも片側面に密接案内するリブ部を有している。或
いは、前記第1枠体の後端部に前記弾性保持片を有する
と共に、前記第2枠体の内壁面に前記リブ部を有してい
る構造を採用することもできる。
【0021】本発明によれば、例えば第2枠体の前端部
から空気吹出し口方向に向けて延びている弾性を有する
複数の弾性保持片に、それぞれルーバの回動軸を弾性保
持させる。一方、第1枠体の内壁面には前記弾性保持片
の設置間隔と対応してリブ部が設けられている。この状
態で、前記第2枠体を第1枠体の内部に嵌合すると、同
第1枠体の内壁面に設けられたリブ部が、前記弾性保持
片の少なくとも片側内面に密接しながら挿入される。こ
のリブ部は、各弾性保持片のうち少なくとも片側内面、
好ましくは両側内面を前記ルーバの回動軸方向に弾性的
に圧接させて、同弾性保持片との間に所要の制動力を与
える。
【0022】このように、本発明にあっては、前記弾性
保持片は前記リブ部により弾性変形され、ルーバの回動
軸に圧接して弾性支持されるため、前記弾性保持片には
厳格な寸法精度を要求されることなく、同弾性保持片自
体の組立時の挟持力を小さく設定することができるよう
になり、わずかな挿入力で簡単に前記弾性保持片の間に
ルーバの回動軸を嵌入させることが可能になる。
【0023】前記弾性保持片間に前記ルーバの回動軸を
回動自在に弾性保持し、その弾性保持片を前記リブ部に
沿って滑べるようにして挿入できるため、同リブ部を有
する枠体の相対向する枠板を互いに外方に無理に押し拡
げることなく押込むことが可能になり、ルーバを容易に
且つ円滑に装着させることができるようになる。その結
果、人手による組立作業における労力、手間や時間等を
軽減できるばかりでなく、組立作業の自動化を図ること
もできるようになる。
【0024】前記リブ部は、前記第2枠体を前記第1枠
体の内部に嵌合支持するとき前記弾性保持片の両面側に
接触する部位に設け、同弾性保持片を前記リブ部により
圧接して挟持させればよい。勿論、前記弾性保持片の片
面側に接触するように前記リブ部を設け、各弾性保持片
のうち一方の弾性保持片を前記リブ部により圧接させて
もよい。
【0025】いずれの場合でも、前記リブ部により各弾
性保持片の挟持力を増加させることができるようにな
り、前記弾性保持片とルーバの回動軸との厳格な寸法等
の制作精度を要求されることなく、ルーバの回動軸の脱
落を確実に防止できると共に、ルーバのガタツキを防止
してルーバの回動に所望の抵抗を付与することができる
ようになる。また、前記弾性保持片及びリブ部は前記空
気通路方向に向かって前記第1及び第2枠体の内壁面と
略平行に延びているため、空気通路を遮蔽することなく
配風性能を確保することができる。
【0026】なお、前記第1及び第2枠体は、例えばA
BS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)
やPP(ポリプロピレン樹脂)等の合成樹脂材が適用さ
れ、前記ルーバはPP樹脂等を使用する。また、空調ケ
ース又はハウジング等の空気吹出し口の前部に水平ルー
バを配し、その後部に縦ルーバを配した風向調整装置、
或いは水平ルーバと縦ルーバとを互いに反対に配した風
向調整装置等にも適用できる。
【0027】請求項2に係る発明は、前記弾性保持片
が、その保持片を有する枠体の基部と同基部の先端に延
設された略C字状の保持部とを有していることを特徴と
している。かかる構造の前記弾性保持片は、例えば枠体
と同一材質からなる合成樹脂製の板材により構成される
ため、弾性を有して撓むことができ、更に前記弾性保持
片の略C字状に分離する保持部の間でルーバの回動軸を
回動自在に弾性保持する。そのため、前記弾性保持片を
有する枠体の相対向する枠板を互いに外方に無理に拡開
する操作を不要とし、前記弾性保持片の保持部の弾力に
抗して同保持部の間にルーバの回動軸を容易に押込むこ
とができるようになり、ルーバを円滑に且つワンタッチ
で装着させることが可能となる。
【0028】また、弾性を有する前記略C字状の係合部
内にルーバの回動軸を弾性保持しているため、前記リブ
部の圧接面間の寸法を変更することにより、前記弾性保
持片の挟持力を調整できるようになり、ルーバの回動軸
の摺動トルクの設定をも容易に行えると共に、良好な操
作フィーリングを得ることができるようになる。
【0029】請求項3に係る発明は、他方の前記第1枠
体又は前記第2枠体の内壁面には、前記弾性保持片の各
先端部と対向し、一方の前記第1枠体又は第2枠体の嵌
着方向に向けられた対向面を有していることを特徴とし
ている。本発明は、上記リブ部を有する枠体の内壁面
は、前記弾性保持片の各先端部に対向し、同弾性保持片
を有する枠体の嵌着方向に向かう対向面を有している。
本発明によれば、例えば前記第2枠体の弾性保持片を前
記第1枠体のリブ部に沿って挿入すると、前記弾性保持
片の先端部が、前記第1枠体の内壁面に形成された対向
面に当接し、或いは微小な間隔をもって離間して配され
る。このように、前記対向面は前記弾性保持片の先端部
開口を閉鎖するようにして設置されるため、ルーバの回
動軸が前記弾性保持片の間から不用意に外れて落下する
ようなことを防止できるようになる。
【0030】請求項4に係る発明は、一方の前記第1枠
体又は前記第2枠体の端部が、前記各弾性保持片の間に
突出し、他方の前記第1枠体又は前記第2枠体のリブ部
を導入案内するガイド部を有していることを特徴として
いる。本発明は、前記弾性保持片を有する枠体の端部は
各弾性保持片の間に突出し、相手の枠体の内壁面に設け
られたリブ部を導入案内するガイド部を有している。本
発明によれば、例えば前記第2枠体の前端部に前記空気
吹出し口の前方に向けて略水平に延びるガイド部を突出
している。前記第1枠体のリブ部を前記ガイド部に沿っ
て滑り込ませながら、前記リブ部に前記弾性保持片を導
入案内して挿入させることが可能となり、同弾性保持片
のねじれやこじれ等を生じることなく、ルーバの組付け
を確実に且つ円滑に行うことができるようになる。
【0031】前記リブ部を有する枠体の開口を必要以上
に押し拡げることなく、必要な場合には相対向する枠板
同士を最小限に変形するだけで前記弾性保持片を有する
枠体内に並設される複数枚のルーバを容易に挿入できる
と共に、各ルーバの回動軸を相手の枠体内に容易に挿着
できるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1〜図4は
本発明の代表的な実施形態を示しており、図1は風向調
整装置の分解斜視図、図2は同装置の全体斜視図、図3
は同装置における第1及び第2枠体の内部構造の斜視図
であり、図4は同各枠体の内部構造の一部拡大斜視図で
ある。なお、以下の説明において、風向調整装置の前面
側を前部、後面側を後部といい、風向調整装置を正面か
らみて上下左右という。
【0033】これらの図において、符号1は、例えば自
動車のインストルメントパネル等に取り付けられる空調
ケース又はハウジング等の空気吹出し口に配され、同空
気吹出し口から吹き出される空気流の方向を調整する本
発明の風向調整装置の構造例を示している。この風向調
整装置1は、空気吹出し口の前部側の第1枠体2、空気
吹出し口の後部側の第2枠体3、前部ルーバである水平
ルーバ2a、後部ルーバである縦ルーバ5、連杆6及び
操作ノブ7から主に構成されており、その特徴とすると
ころは、前記第1枠体2及び第2枠体3のいずれか一方
の端部から空気通路方向に向けて延設される弾性保持片
3aと、相手方の前記第1枠体2又は第2枠体3の内壁
面から前記弾性保持片3aの間に突出し、前記弾性保持
片3aの側面に密接案内するリブ部2eとにより回動自
在に弾性保持されるルーバの回動軸支持構造にある。
【0034】本実施形態にあっては、空気吹出し口の後
方側の第2枠体3の前端部から空気吹出し口前方向に向
けて延設され、互いに連動して回動する複数枚の縦ルー
バ5の回動軸5aをそれぞれ回動自在に弾性保持する複
数の弾性保持片3aを有しており、空気吹出し口の前方
側の第1枠体2の内壁面から前記弾性保持片3aの間に
突出し、前記弾性保持片3aの少なくとも片側面に密接
案内するリブ部を有しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば前記第1枠体の後端部に前記
弾性保持片を有し、前記第2枠体の内壁面に前記リブ部
を有する構造でもよい。なお、本発明は前記空気吹出し
口の前部に縦ルーバ5を軸支し、その後部に水平ルーバ
2aを軸支した風向調整装置、或いは水平ルーバ2a、
縦ルーバ5のいずれか一方のルーバを軸支した第2枠体
をルーバを有しない第1枠体内に嵌合支持した風向調整
装置等にも適用できる。
【0035】本図示例にあって、前記第1枠体2は、前
後面が開口した略矩形筒状のABS樹脂製のハウジング
であり、略矩形板状をなす4枚の水平ルーバ2a,…,
2aが第1枠体2の前部の内壁面に等間隔をおいて水平
に一体形成されている。この第1枠体2の左右両側の側
板部には、それぞれ前記空気吹出し口に取り付けるため
の軸部2bが突設されており、その軸部2bを挟む上下
面には、それぞれ前記第2枠体3の左右両側の側板部か
ら突出している一対の係止爪3c,3cを嵌着する略四
角形の嵌着孔2c,2cが形成されている。
【0036】前記第1枠体2の後部内壁面は、図3及び
図4に示すように、前記第2枠体3の嵌着方向に向かう
対向面2dを有している。この対向面2dは本発明の特
徴部の一部であり、本図示例にあっては、前記水平ルー
バ2aの後部端面と面一に形成されており、前記第2枠
体3の板厚に略等しく設定されている。前記対向面2d
は、後述する前記第2枠体3の前端部に所定の間隔をお
いて延設された後部ルーバ軸取付用の弾性保持片3aの
各先端部に対向している。
【0037】前記弾性保持片3aの先端部が、前記第2
枠体3を前記第1枠体2の内部に嵌合支持したときに前
記第1枠体2の内壁面に形成された対向面2dに当接
し、或いは微小な間隔をおいて離間して配される。前記
対向面2dを備えることにより、前記弾性保持片3aの
開口を閉鎖するようにして設置されるため、上記後部ル
ーバ5の回動軸5aが前記弾性保持片3aの間から不用
意に外れて落下することはない。
【0038】更に、前記第1枠体2の上部及び下部の内
壁面には、図3及び図4に示すごとくそれぞれ一端側を
前記対向面2dに連結して空気吹出し口後方向に延びる
略矩形板状をなすリブ部2eが設けられている。このリ
ブ部2eは本発明の特徴部の一部であり、前記第2枠体
3を前記第1枠体2の内部に嵌合するとき前記弾性保持
片3aの少なくとも片側面に密接しながら挿入される。
このリブ部2eは、前記縦ルーバ5の回動軸方向に圧接
して、前記弾性保持片3aを縦ルーバ5の回動軸5aに
弾接させる。前記リブ2eの圧接面の形状等を変更する
ことにより、縦ルーバ5の回動軸5aに対して挟持力を
調整することができるようになり、前記弾性保持片3a
の少なくとも片側面に圧接することにより縦ルーバ5の
回動に所望の抵抗が付与できる。
【0039】本実施形態にあっては、前記第1枠体2の
上部及び下部内壁面にそれぞれ10個のリブ部2e,
…,2eを有しており、左右一対のリブ部2eを一組と
して5組のリブ部2eが、縦ルーバ5の回動軸5aを回
動自在に弾性保持する全ての弾性保持片3aの両側面の
対応位置に略平行に配列されている。この一対のリブ部
2eと対向面2dとの間は前記弾性保持片3aが収容さ
れ、各リブ部2eにて前記弾性保持片3aの両側面を密
接して挟持する。
【0040】一方、前記第2枠体3は、前後に開口する
略矩形枠状をなす板材により構成されており、その後部
端面には額縁状のフランジ部3bが一体に形成されてい
る。前記第2枠体3は前記第1枠体2と同一材質からな
る合成樹脂、例えばABS樹脂材からなる。前記第2枠
体3は第1枠体2の内壁面と合致する外面をなしてい
る。前記第2枠体3の左右両側の側板部には前記第1枠
体2の各嵌着孔2cと対応する位置に係止爪3cが突設
されている。
【0041】前記第2枠体3の上部及び下部における前
端部には、それぞれ空気吹出し口の前方に略水平に延
び、弾性を有する弾性保持片3aが縦ルーバ5の設置間
隔と等しい間隔をもって左右の長手方向にわたって並設
されている。この弾性保持片3aは本発明の特徴部の一
部であり、前記第2枠体3の上部及び下部の前端部にそ
れぞれ切欠きを介して板状をなす5つの弾性保持片3
a,…,3aが突出している。図示例によれば、この弾
性保持片3aはABS樹脂材からなり、基部3a−1
と、同基部3a−1の先端から空気吹出し口の前方に向
かって延びる略C字状の保持部3a−2とにより構成さ
れている。
【0042】前記弾性保持片3aの保持部3a−2には
PP樹脂材からなる縦ルーバ5が、その上下の側縁に一
体に突設した回動軸5aを中心として回動自在に弾性保
持される。前記弾性保持片3aは弾性を有して撓むこと
ができるため、前記第2枠体3の上下枠板部を互いに外
方に押し拡げる操作を必要とすることなく、前記弾性保
持片3aを弾性的に撓ませながら縦ルーバ5の回動軸5
aを押込むことができるようになり、同弾性保持片3a
のねじれやこじれ等を生じることなく、縦ルーバ5を円
滑に且つワンタッチで装着させることができるようにな
る。
【0043】また、前記第1枠体2のリブ部2eによ
り、縦ルーバ5の回動軸5aと交差する方向に密接して
保持できるため、前記第2枠体3の弾性保持片3aに厳
格な寸法精度を要求されることなく、同弾性保持片自体
の挟持力を小さく設定して、小さい挿入力で前記弾性保
持片3aに縦ルーバ5の回動軸5aを弾性保持させるこ
とができるようになる。
【0044】さらに、弾性を有する略C字状の係合部3
a−2内に縦ルーバ5の回動軸5aを弾性保持している
ため、例えば前記第1枠体2のリブ部2eの圧接面間の
寸法を変更すれば、前記弾性保持片3aの挟持力を調整
できるようになり、縦ルーバ5の回動軸5aに対して摺
動トルクの設定を容易に行えると共に、良好な操作フィ
ーリングを得ることができるようになる。なお、本実施
形態にあっては、前記弾性保持片3aの保持部3a−2
は略C字状をなしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば略O字状をなす保持部を有する弾
性保持片や、相対向する略平行なU字状をなす保持部を
有する弾性保持片を使用できる。
【0045】前記第2枠体3の弾性保持片3aの間には
略矩形板状をなすガイド部3dが略水平に突出してい
る。同ガイド部3dは本発明の特徴部の一部であり、各
弾性保持片3aに前記第1枠体2のリブ部2eを導入案
内する。このガイド部3dは図5に示すように、前記第
1枠体2側の基部から空気吹出し口の前方に向けて漸次
幅狭に形成されており、前記第2枠体3の板厚と略同一
の厚さを有すると共に、前記弾性保持片3aと略等しい
長さに設定されている。
【0046】前記第2枠体3を前記第1枠体2の内部に
嵌合するとき、同第1枠体2のリブ部2eを前記ガイド
部3dに沿って滑らせることにより挿入させることがで
きるようになり、前記第2枠体3の弾性保持片3aの捩
れや拗れなどを生じることなく、複数枚の縦ルーバ5の
組付けを確実に且つ円滑に行うことができるようにな
る。
【0047】前記縦ルーバ5の角度を調整する操作ノブ
7は、図1に示すように4枚の前記水平ルーバ2aのう
ち略中央部に配された2枚の前記水平ルーバ2aの間に
遊嵌される。前記操作ノブ7は5枚の縦ルーバ5,…,
5のうち真ん中の1枚の縦ルーバ5を抱持する二股状の
抱持部7a,7aを有している。この抱持部7aに抱持
される縦ルーバ5の対応する前端部には各抱持部7aの
間に抱持される係合片5bが突設され、同係合片5bに
は、各抱持部7aのうち一方の抱持部7aに穿設された
嵌着孔7bに嵌着する係合突起5cが突出している。
【0048】前記縦ルーバ5の下側後端縁に形成された
切欠きには、図1、図6及び図7に示すように、縦ルー
バ5の回動軸5aと略平行に下方に向けて延びる連結ピ
ン5dが設けられ、同連結ピン5dを介して連杆6が各
縦ルーバ5の設置間隔と等しく互いに連動可能に連結固
定される。前記操作ノブ7を前記水平ルーバ2aの間に
沿って左右に回動させると、その回動に伴い、前記抱持
部7aに前記係合突起5cを介して抱持される縦ルーバ
5が回動すると共に、他の縦ルーバ5,…,5も連杆6
を介して連動して一斉に左右に回動して、図示せぬ冷暖
房装置からの冷暖気流を左右に調整する。
【0049】上記のごとく構成された本実施形態に係る
風向調整装置1の前記第1及び第2枠体2,3に縦ルー
バ5等の上記各構成部材を組み立てるには、先ず、前記
第2枠体3の上部及び下部の前端部に形成された弾性保
持片3aにそれぞれ縦ルーバ5の回動軸5aを当てて、
縦ルーバ5に押込み時の押込み力を加える。縦ルーバ5
の回動軸5aは、前記弾性保持片3aの略C字状の保持
部3a−2の弾力に抗して、同保持部3a−2の間に導
入されて押し込まれる。このとき、前記保持部3a−2
は互いに外方に撓むようにして僅かに拡開し、縦ルーバ
5の回動軸5aが滑り込むようにして各保持部3a−2
の間に弾性保持され、各保持部3a−2は原形に復帰す
る。他の縦ルーバ5も同様に前記弾性保持片3aに組み
付けられる。
【0050】次いで、前記弾性保持片3aに組み付けら
れた各縦ルーバ5の連結ピン5dを介して連杆6を連結
固定し、5枚の縦ルーバ5のうちの真ん中の1枚の縦ル
ーバ5の係合片5bに操作ノブ7の二股状の抱持部7a
を押し込む。同抱持部7aは前記係合片5bの係合突起
5cにより押し拡げられながら、縦ルーバ5の係合片5
bに沿って移動し、前記抱持部7aの嵌着孔7bが前記
係合突起5cに到達すると、同係合突起5cが前記嵌着
孔7bに滑り込むようにして嵌着され、前記抱持部7a
が元の状態に戻り、真ん中の縦ルーバ5が前記操作ノブ
7により抱持される。
【0051】こうして組み立てられた本実施形態の第2
枠体3は前記第1枠体2の内部に組み付けられる。この
組み付けにあたっては、先ず、前記第2枠体3の前端部
を前記第1枠体2の内壁面に当て、前記第2枠体3に押
込み時の押込み力を加える。この第2枠体3を第1枠体
2の内部に嵌合すると、同第1枠体2のリブ部2eが前
記第2枠体3のガイド部3dに沿って滑り込みながら、
前記リブ部2eの間に前記第2枠体3の弾性保持片3a
を密接案内して、第1枠体2の相対向する枠板を互いに
外方に無理に押し拡げることなく前記弾性保持片3aの
両側面に沿って挿入される。
【0052】そして、縦ルーバ5の回動軸5aは、図6
及び図7に示すように前記弾性保持片3aの保持部3a
−2に回動自在に弾性保持される。このとき、前記第1
枠体2のリブ部2eは、各弾性保持片3aのうち少なく
とも片方の弾性保持片3aを縦ルーバ5の回動軸方向に
圧接して、同弾性保持片3aを縦ルーバ5の回動軸5a
に弾接させる。
【0053】このように、前記弾性保持片3aの略C字
状の保持部3a−2の間に縦ルーバ5の回動軸5aを回
動自在に弾性保持し、同保持部3a−2を前記第1枠体
2のリブ部2eに沿って滑り込むようにして挿入できる
ため、同第1枠体2の相対向する上下枠板部を互いに外
方に無理に拡開させることなく押込むことができ、縦ル
ーバ5を容易に且つ円滑に装着させることができるよう
になる。従って、人手による組立作業における労力、手
間や時間等を軽減できるばかりでなく、組立作業の自動
化が図れるようになる。
【0054】さらに、前記第2枠体3の弾性保持片3a
を前記第1枠体2のリブ部2eに沿って挿入すると、前
記第2枠体3の係止爪3cが前記第1枠体2の嵌着孔2
cに嵌着する。このとき、前記第2枠体3のフランジ部
3bが前記第1枠体2の後部端面に当接すると共に、前
記第2枠体3の弾性保持片3a及びガイド部3dの先端
部が前記第1枠体2の対向面2dに当接し、前記第1枠
体2のリブ部2eが前記第2枠体3の弾性保持片3a及
びガイド部3dの間の前端部に当接する。それと同時に
前記操作ノブ7は略中央部に配された2枚の前記水平ル
ーバ2aの間に遊嵌される。
【0055】こうして組み立てられた本実施形態の風向
調整装置1は、例えば自動車のインストルメントパネル
に取り付けられる空調ケースの空気吹出し口の裏面に固
定することにより前記インストルメントパネルの表面に
臨ませ、後端側開口部を空調用又は暖房用ダクトにシー
ル材を介して連結させる。
【0056】図8は第1枠体2の変形例を示している。
上記実施形態では、第2枠体3の弾性保持片3aの両側
面に対応して第1枠体2の内壁面にリブ部2eを設ける
ことにより前記弾性保持片3aの両側面を挟持するルー
バ軸部取付構造であったものを、この変形例では、第2
枠体3の弾性保持片3aの両側面を挟持する一対のリブ
部2eと、同弾性保持片3aの片側面だけに当接する単
一のリブ部2eとを有しており、最も大きな外力が作用
しやすい縦ルーバ5の回動軸5aを回動自在に弾性保持
する略中央部の弾性保持片3aの両側面を挟持してい
る。なお、同図において上記実施形態と実質的に同じ部
材には同一の符号を付している。
【0057】同図において、縦ルーバ5を支持する第2
枠体3の上部及び下部の前端部は、上記実施形態と同様
にそれぞれ5つの弾性保持片3a,…,3aが空気吹出
し口の前方に向かって延設されると共に、各弾性保持片
3aの間は、第1枠体2を導入案内するガイド部3dが
同じく空気吹出し口前方に向かって延設されている。前
記弾性保持片3a及びガイド部3dの双方は同一平面上
にあって第2枠体3の長手方向にわたって交互に配列さ
れている。
【0058】前記第1枠体2の上部及び下部の内壁面
は、それぞれ6本のリブ部2e,…,2eを有してい
る。前記第2枠体3の前端部に延設される5つの弾性保
持片3a,…,3aのうち略中央部の1つの弾性保持片
3aの両側面と対応する位置に一対のリブ部2e,2e
が突出され、その略中央部の弾性保持片3aの左右両側
にそれぞれ延設されている2本の弾性保持片3a,3a
を挟む両側であって、各弾性保持片3aの片側面と対応
する位置にそれぞれリブ部2eが突出されている。
【0059】前記第1枠体2の略中央部に延設される2
つのリブ部2eは、図1に示す上記操作ノブ7が取り付
けられている縦ルーバ5の回動軸5aを回動自在に弾性
保持する略中央部の弾性保持片3aの両側面を密接に挟
持し、他の4つのリブ部2eはそれぞれ前記弾性保持片
3aの片側面に密接する。この変形例にあっては、前記
弾性保持片3a及び前記リブ部2eは前記第2枠体3の
ガイド部3dの長さよりも短い寸法に設定されている。
上述のように前記第2枠体3が前記第1枠体2の内部に
嵌合支持されると、前記弾性保持片3a及びリブ部2e
により縦ルーバ5の回動軸5aを弾性保持して前記第2
枠体3のガイド部3dの先端部が前記第1枠体2の対向
面2dに当接すると共に、前記第2枠体3のフランジ部
3bが前記第1枠体2の後端部に当接する。
【0060】この変形例によれば、前記第1枠体2の略
中央部に延設される一対のリブ部2eにより、図1に示
す上記操作ノブ7が取り付けられている縦ルーバ5の回
動軸5aを回動自在に弾性保持する弾性保持片3aの両
側面を圧接して挟持しているため、たとえ上記操作ノブ
7を左右に回動させるときに生じる大きな外力が、その
縦ルーバ5の回動軸5aに作用しても、同縦ルーバ5の
回動軸5aが前記弾性保持片3aから脱落することを防
止でき、良好な操作感覚が得られる。
【0061】一方、前記第1枠体2の単一のリブ部2e
により、中央部以外の他の縦ルーバ5の回動軸5aを回
動自在に弾性保持する弾性保持片3aの片側面を回動軸
方向に圧接しているため、縦ルーバ5の回動軸5aがが
たつくことなく所望の抵抗を付与して縦ルーバ5を円滑
に回動させることができるようになる。なお、本発明は
上記実施形態に限定されるものではなく、それらの実施
形態から当業者が容易に変更可能な技術的範囲をも当然
に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である風向調整装置
の分解斜視図である。
【図2】同装置の全体斜視図である。
【図3】同装置における第1及び第2枠体の内部構造を
示す斜視図である。
【図4】同第1及び第2枠体の内部構造を示す一部拡大
斜視図である。
【図5】図3の矢印II部における拡大平面図である。
【図6】図5の矢印III 線における矢視断面図である。
【図7】図5の矢印IV線における矢視断面図である。
【図8】同装置における第1及び第2枠体の内部構造の
変形例を示す一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 風向調整装置 2 第1枠体 2a 水平ルーバ 2b 軸部 2c 嵌着孔 2d 対向面 2e リブ部 3 第2枠体 3a 弾性保持片 3a−1 基部 3a−2 保持部 3b フランジ部 3c 係止爪 3d ガイド部 5 縦ルーバ 5a 回動軸 5b 係合片 5c 係合突起 5d 連結ピン 6 連杆 7 操作ノブ 7a 抱持部 7b 嵌着孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吹出し口に配され、同空気吹出し口
    から吹き出される空気流の方向を調整する風向調整装置
    であって、 空気吹出し側に配される第1枠体と、空気吹出し側とは
    反対側に配され同第1枠体に嵌合支持される第2枠体と
    を備えてなり、 前記第1枠体及び前記第2枠体のいずれか一方に、同枠
    体の端部から空気通路方向に向けて延設され、互いに連
    動して回動する複数枚のルーバの回動軸をそれぞれ回動
    自在に弾性的に保持する複数の弾性保持片を有し、 前記第1枠体又は前記第2枠体の他方に、同枠体の内壁
    面から前記弾性保持片間に突出し、前記弾性保持片の少
    なくとも片側面に密接案内するリブ部を有してなること
    を特徴とする風向調整装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性保持片は、その保持片を有する
    枠体の基部と同基部の先端に延設された略C字状の保持
    部とを有してなることを特徴とする請求項1記載の風向
    調整装置。
  3. 【請求項3】 他方の前記第1枠体又は前記第2枠体の
    内壁面には、前記弾性保持片の各先端部と対向し、一方
    の前記第1枠体又は第2枠体の嵌着方向に向けられた対
    向面を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の風向調整装置。
  4. 【請求項4】 一方の前記第1枠体又は前記第2枠体の
    端部は、前記各弾性保持片の間に突出し、他方の前記第
    1枠体又は前記第2枠体のリブ部を導入案内するガイド
    部を有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か記載の風向調整装置。
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